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JP2002103827A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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Publication number
JP2002103827A
JP2002103827A JP2001239430A JP2001239430A JP2002103827A JP 2002103827 A JP2002103827 A JP 2002103827A JP 2001239430 A JP2001239430 A JP 2001239430A JP 2001239430 A JP2001239430 A JP 2001239430A JP 2002103827 A JP2002103827 A JP 2002103827A
Authority
JP
Japan
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sheet
thermal transfer
layer
dye
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001239430A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Nishizawa
麻純 西沢
Ryohei Takiguchi
良平 滝口
Hitoshi Saito
仁 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001239430A priority Critical patent/JP2002103827A/ja
Publication of JP2002103827A publication Critical patent/JP2002103827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇華性染料を使用する熱転写方法において、
形成された画像が優れた諸堅牢度、特に優れた耐光性を
示し、保存中に紫外線吸収剤の効果が失われることな
く、安定に染料受容層中に存在し得る熱転写受像シート
を提供すること。 【構成】 基材シートの少なくとも一方の面に染料受容
層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記染料
受容層が、六方晶系超微粒子ZnO及び/又は超微粒子
TiO2を含有することを特徴とする熱転写受像シー
ト、基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層を形
成してなる熱転写受像シートにおいて、該染料受容層上
に六方晶系超微粒子ZnO及び/又は超微粒子TiO2
を含有する層を設けたことを特徴とする熱転写受像シー
ト、及び基材シートの少なくとも一方の面に染料受容層
を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記基材シ
ートと染料受容層との間に紫外線吸収能を有する層を設
けたことを特徴とする熱転写受像シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写受像シートに
関し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特
に耐光性に優れた画像を形成することが出来る熱転写受
像シートの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成した熱
転写受像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方
法が提案されている。この場合には加熱手段としてプリ
ンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加
熱によって3色又は4色の多数の色ドットを熱転写受像
シートに転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフル
カラー画像を再現するものである。この様に形成された
画像は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明
であり、且つ透明性に優れている為、得られる画像は中
間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷や
グラビア印刷による画像と同様であり、且つフルカラー
写真画像に匹敵する高品質の画像が形成可能となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、得
られる画像は染料から形成されていることから、顔料に
よる画像に比べて一般的に耐光性に劣り、直射日光に曝
露されると画像の退色又は変色が速いという問題があ
る。上記欠点を解決する技術として特開昭60−101
090号公報、特開昭60−130735号公報、特開
昭61−54982号公報、特開昭61−229594
号公報、特開平2−141287号公報等で、熱転写受
像シートの染料受容層に有機系紫外線吸収剤や酸化防止
剤を含有させることが開示されている。
【0004】有機系紫外線吸収剤を添加することにより
耐光性はある程度は改善されるが、紫外線吸収剤を単に
染料受容層中に添加するという方法では、紫外線吸収剤
が染料受容層表面にブリードアウトして消失したり、熱
によって揮散或いは分解してしまい、紫外線吸収剤の効
果が経時的に減少するという問題点がある。又、熱転写
シートの基材シートが紙の如く白色シートである場合に
は、染料受容層に紫外線吸収剤を含有させても、その効
果には限界があり、本発明者の研究によれば、染料受容
層を通過した紫外線が白色基材シート面で再反射して、
この反射した紫外線が受容層内で乱反射して画像の耐光
性に大きく影響すること見い出した。従って、本発明の
目的は、昇華性染料を使用する熱転写方法において、形
成された画像が優れた諸堅牢度、特に優れた耐光性を示
し、保存中に紫外線吸収剤の効果が失われることなく、
安定に染料受容層中に存在し得る熱転写受像シートを提
供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
よって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少な
くとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受像
シートにおいて、該染料受容層上に六方晶系超微粒子Z
nO及び/又は超微粒子TiO2を含有する層を設けた
ことを特徴とする熱転写受像シートである。
【0006】
【作用】染料受容層に無機超微粒子紫外線吸収剤を含有
させるか又は染料受容層の表面に該紫外線吸収剤を含む
層を形成するか、或は基材シートと染料受容層との間に
紫外線吸収能を有する層を設けることによって、耐光性
に優れた熱転写画像が形成され、しかも保存中において
も紫外線吸収剤が表面にブリードアウトせず、又、白色
基材シートによる紫外反射光を遮断し得る熱転写受像シ
ートを提供することが出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の1の熱転写受像シ
ートは、基材シートと、該基材シートの少なくとも一方
の面に形成され、特定の紫外線吸収剤を含む染料受容層
とからなる。本発明で使用する基材シートとしては、合
成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質
紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏
打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラ
テックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース
繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の各種のプラスチックのフイル
ム又はシート等が使用出来、又、これらの合成樹脂に白
色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フイルム或
いは発泡させた発泡シート等も使用出来特に限定されな
い。又、上記基材シートの任意の組み合わせによる積層
体も使用出来る。代表的な積層体の例として、セルロー
ス繊維紙と合成紙或いはセルロース繊維紙とプラスチッ
クフイルム又はシートとの合成紙が挙げられる。これら
の基材シートの厚みは任意でよく、例えば、10〜30
0μm程度の厚みが一般的である。上記の如き基材シー
トは、その表面に形成する染料受容層との密着力が乏し
い場合にはその表面にプライマー処理やコロナ放電処理
を施すのが好ましい。
【0008】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他の
ビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セ
ルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びポリエステル系樹脂
である。
【0009】本発明において染料受容層に添加する好ま
しい無機超微粒子紫外線吸収剤の1例は、六方晶系Zn
O微粒子であり、粒子径は400Å以下、好ましくは2
00Å以下の超微粒子である。粒子径が400Åを超え
ると染料受容層が白濁して受容層の透明性が損なわれ
る。又、六方晶系超微粒子ZnOは純度96%以上のも
のが好ましい。純度96%未満であると不純物により染
料受容層が白濁することがある。
【0010】他の無機超微粒子紫外線吸収剤の例は超微
粒子TiO2であり、該超微粒子は粒径が500Å以
下、好ましくは300Å以下が好ましい。この無機超微
粒子紫外線吸収剤の代表的製法は、液相法と気相法に大
別され、四塩化チタンの気相酸化法やチタニウム塩の中
和沈澱反応、或いは熱加水分解によって得られる含水酸
化チタンを塩酸、硝酸、酢酸等で解膠処理することによ
って得られる。又、表面をシリカ被覆したものも用いる
ことが出来る。これらのZnOやTiO2の超微粒子
は、その結晶構造やドーピング金属によって紫外線吸収
波長を制御することが出来る。又、上記染料受容層に含
有させる為に、特に染料と親和性の高い樹脂、例えば、
ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカー
ボネイト系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂中に分散
させて用い、更に均一に分散させる為に、ZnOやTi
2の超微粒子の表面を疎水処理したものも用いること
も出来る。主な表面処理方法としてはシランカップリン
グ剤やチタネート系表面処理剤、シロキサンや界面活性
剤処理等が挙げられる。上記の如き無機系で紫外線吸収
能をもった超微粒子は、染料受容層を形成する樹脂固形
分の10重量%から400重量%の比率で添加又は使用
するのが好ましく、30重量%から200重量%の比率
が更に好ましい。
【0011】本発明の熱転写受像シートは前記の基材シ
ートの少なくとも一方の面に、上記の如き樹脂に前記超
微粒子紫外線吸収剤や離型剤等の添加剤を加えたもの
を、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に
分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリー
ン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティ
ング法等の形成手段により塗布、乾燥及び加熱して染料
受容層を形成することによって得られる。上記染料受容
層の形成に際しては、染料受容層の白色度を向上させて
転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸
化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリ
カ等の顔料や充填剤を添加することが出来る。以上の如
く形成される染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的
には1〜50μmの厚さである。又、この様な染料受容
層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョン
や樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成して
もよい。
【0012】本発明の2の熱転写受像シートは、前記基
材シートの少なくとも一方の面に前記の如き染料受容層
を形成し、該染料受容層上に六方晶系超微粒子ZnO及
び/又は超微粒子TiO2を含有する層を設たことを特
徴としている。かかる紫外線吸収剤含有層は、上記の染
料受容層用樹脂と同様なバインダー又は親水性バインダ
ー(PVA、PVP、ポリアクリル酸ヒドロキシエチ
ル、ポリアクリル酸等)を含む溶液又はエマルジョンに
前記紫外線吸収剤を添加した塗工液を固形分で0.1〜
5μm程度の厚みに塗工して形成することが出来る。勿
論、この紫外線吸収層は不透明であってはならない。本
発明の3の熱転写受像シートは、前記基材シートと染料
受容層との間に紫外線吸収能を有する層を設けたことを
特徴としている。かかる紫外線吸収剤層は上記の染料受
容層用樹脂と同様なバインダーを含む溶液又はエマルジ
ョンに任意の紫外線吸収剤を添加した塗工液を固形分で
0.2〜2.0μm程度の厚みに塗工して形成すること
が出来る。この紫外線吸収層は透明であることが好まし
いが、必ずしも透明である必要はない。
【0013】以上の如き紫外線吸収剤の使用量は、紫外
線吸収剤の種類によって一様ではないが、好ましい範囲
は、受容層を通過して基材シート面で反射した350〜
380nmの波長領域の反射光を70%以上、好ましく
は90%以上遮断する量であり、紫外線吸収層を形成す
る樹脂固形分の10重量%から400重量%の比率で使
用するのが好ましく、30重量%から200重量%の比
率が更に好ましい。又、本発明における紫外線吸収層
は、印字時にノイズが少なく画像情報に対応した画像を
再現性良く転写記録する為のクッション層を兼ねること
も出来る。クッション層を兼ねる場合の紫外線吸収層を
構成するバインダー樹脂としては、従来公知の熱転写受
像シートのクッション層として用いられているものはい
ずれも使用することが出来、例えば、ポリウレタン系樹
脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリアクリル酸エステル系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ロジン変性
フェノール系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリ(スチレン)系樹
脂、ポリ(カプロラクトン)系樹脂等のJIS−K−6
301に規定されている100%モジュラスが300K
g/m2以下(好ましくは100Kg/cm2以下の樹
脂)等が挙げられる。
【0014】これらの紫外線吸収層兼クッション層は前
記と同様な方法により、0.5〜20μmの厚みで設け
ることが出来る。クッション層に含有させる紫外線吸収
剤の量は、紫外線吸収剤の種類によって一様ではない
が、染料受容層を通過して基材にシート面で反射した3
50〜380nmの波長領域の反射光を70%以上、好
ましくは90%以上遮断する量で調整すると一層効果的
である。又、本発明の熱転写受像シートは、基材シート
を適宜選択することにより、熱転写記録可能な連続シー
ト、枚葉シート、カード類、透過型原稿作成用シート等
の各種用途に適用することも出来る。更に、本発明の熱
転写受像シートは必要に応じて基材シートと染料受容層
との間にクッション層を設けることが出来、この様なク
ッション層を設けることによって、印字時にノイズが少
なく画像情報に対応した画像を再現性良く転写記録する
ことが出来る。
【0015】クッション層を構成する材質としては、例
えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。クッション層の厚さは2〜20μm程度が好まし
い。又、基材シートの裏面に滑性層を設けることも出来
る。滑性層の材質としては、メチルメタクリレート等の
メタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレート樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂
等が挙げられる。更に、熱転写受像シートに検知マーク
を設けることも可能である。検知マークは熱転写シート
と熱転写受像シートとの位置決めを行う際等に極めて便
利であり、例えば、光電管検知装置により検知しうる検
知マークを基材シートの裏面等に印刷等により設けるこ
とが出来る。
【0016】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。又、熱転写時の
熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段がいず
れも使用出来、例えば、サーマルプリンター(例えば、
日立製作所製、ビデオプリンターVY−100)等の記
録装置によって、記録時間をコントロールすることによ
り、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与
することによって所期の目的を十分に達成することが出
来る。
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0017】実施例1基材シートとして合成紙(ユポF
RG−150、厚さ150μm、王子油化製 )を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液をバーコ
ーターにより乾燥時5.0μmになる割合で塗布及び乾
燥させて染料受容層を形成し、本発明の熱転写受像シー
トを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 20.0部 超微粒子ZnO(ZnO−100、粒径50〜150Å、住友セメント製) 20.0部 触媒架橋型シリコーン(X−62−1212、信越化学工業製) 2.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 160.0部 一方、下記組成の染料層形成用インキ組成物を調製し、
背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフ
タレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2にな
る様にグラビア印刷により塗布及び乾燥して本発明で使
用する熱転写シートを得た。
【0018】インキ組成; 下記構造式のシアン染料 3部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業製) 4部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 43部
【化1】
【0019】熱転写試験;上記の熱転写シートと前記の
本発明の熱転写受像シートとを、夫々の染料層と染料受
容面とを対向させて重ね合せ、熱転写シートの裏面から
サーマルヘッドを用いて、ヘッド印加電圧11.0V、
印加パルス幅16msec./lineから1mse
c.毎に順次減少させるステップパターン、副走査方向
6line/mm(33.3msec./line)の
条件でサーマルヘッドで記録を行ってシアン画像を形成
した後、両者の耐光性及び保存性を調べ、後記表1の結
果を得た。尚、表1に示した各性能の評価方法は以下の
通り行った。 (1)耐光性試験方法 印字物を、キセノンフェードオメーター(アトラス社
製、Ci−35A)で、400KJ/m2及び500K
J/m2照射し、照射の前後における光学濃度の変化
を、光学濃度計(マクベス社製、RD−918)により
測定し、下記式により光学濃度の残存率を算出した。 残存率(%)={[照射後の光学濃度]/[照射前の光
学濃度]}×100 ◎;残存率が70%以上 ○;残存率が60%以上70%未満 △;残存率が50%以上60%未満 ×;残存率が40%以上50%未満 ××;残存率が40%未満
【0020】(2)熱転写シートの保存安定性 前記の方法で熱転写受像シートを作成した直後に印字し
て、耐光性試験を行ったものと、60℃のオーブン中に
7日間保存した後に耐光性試験を行ったものとの残存率
の変化で表した。その結果を後記表1に示した。 ○;残存率変化が認められなかった。 ×;残存率が減少した。 比較例1 実施例1において超微粒子ZnOを使用しない他は、実
施例1と同様にして比較例の熱転写受像シートを得、実
施例1と同様にして画像形成及び画像評価を行った。 比較例2 実施例1において超微粒子ZnOの代わりに、有機系紫
外線吸収剤(チヌビン−P、チバガイギー社製)を2.
0部使用し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写
受像シートを得、実施例1と同様にして画像形成及び画
像評価を行った。 比較例3 実施例1において超微粒子ZnOの代わりに、有機系紫
外線吸収剤(ケミソーブ10、ケミプロ化成製)を2.
0部使用し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写
受像シートを得、実施例1と同様にして画像形成及び画
像評価を行った。
【0021】実施例2〜4 実施例1における超微粒子ZnOに代えて下記の無機超
微粒子を使用し、他は実施例1と同様にして本発明の熱
転写受像シートを得た。実施例2 ・・・・超微粒子TiO2(TTO−55、粒
径200〜500Å、石原産業製)実施例3 ・・・・表面処理した超微粒子ZnO(ZnO
−100、住友セメント製)実施例4 ・・・・表面処理した超微粒子TiO2(TT
O−55、石原産業製) 実施例5 実施例1と同じ基材シートに下記の組成の塗工液をバー
コターにより、乾燥時4.0μmになる割合で塗布及び
乾燥させた。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 20.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 160.0部 次いで上記の層の表面に下記の組成の塗工液をバーコタ
ーにより、乾燥時2.0μmになる割合で塗布及び乾燥
させて本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 10.0部 超微粒子ZnO(ZnO−100、住友セメント製) 10.0部 触媒架橋型シリコーン(X−62−1212、信越化学工業製) 2.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 160.0部
【0022】実施例6〜8 実施例5における超微粒子ZnOに代えて下記の無機超
微粒子を使用し、他は実施例5と同様にして本発明の熱
転写受像シートを得た。実施例6 ・・・・超微粒子TiO2(TTO−55、石
原産業製)実施例7 ・・・・表面処理した超微粒子ZnO(ZnO
−100、住友セメント製)実施例8 ・・・・表面処理した超微粒子TiO2(TT
O−55、石原産業製) 比較例4 実施例5において超微粒子ZnOの代わりに有機系低分
子量タイプ紫外線吸収剤(チヌビン−P、チバガイギー
社製)を使用し、他は実施例5と同様にして比較例の熱
転写受像シートを得、実施例5と同様にして画像形成及
び画像評価を行った。 比較例5 実施例5において超微粒子ZnOの代わりに有機系低分
子量タイプ紫外線吸収剤(ケミソーブ10、ケミプロ化
成製)を使用し、実施例5と同様にして比較例の熱転写
受像シートを得、実施例5と同様にして画像形成及び画
像評価を行った。 実施例9 実施例1と同じ基材シートの一方の面に下記の組成の塗
工液をバーコーターにより乾燥時4.0μmになる割合
で塗布及び乾燥させた。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 10.0部 超微粒子ZnO(ZnO−100、住友セメント製) 10.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80.0部 次いで上記層の表面に下記の組成の塗工液をバーコータ
ーにより乾燥時2.0μmになる割合で塗布及び乾燥さ
せて本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(GXP−23、東洋紡績製) 10.0部 触媒架橋型シリコーン(X−62−1212、信越化学工業製) 1.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部
【0023】実施例10〜12 実施例9における超微粒子ZnOに代えて下記の無機超
微粒子及び有機系紫外線吸収剤を使用し、他は実施例9
と同様にして本発明の熱転写受像シートを得た。実施例10 ・・・・超微粒子TiO2(TTO−55、
石原産業製)実施例11 ・・・・表面処理した超微粒子ZnO(Zn
O−100、住友セメント製)実施例12 ・・・・表面処理した超微粒子TiO2(T
TO−55、石原産業製)
【0024】実施例13 実施例1と同じ基材シートの一方の面に下記の組成の塗
工液をバーコーターにより乾燥時4.0μmになる割合
で塗布及び乾燥させた。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 100部 表面処理したTiO2ゾル(SiO2被覆処理) 100部 次いで上記層の表面に下記の組成の塗工液をバーコータ
ーにより乾燥時2.0μmになる割合で塗布及び乾燥さ
せて本発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(GXP−23、東洋紡績製) 10.0部 触媒架橋型シリコーン(X−62−1212、信越化学工業製) 1.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】 特に実施例9〜13で示す様に、受容層自体及び受容層
表面ではなく、紫外線吸収能を有する層を基材シートと
染料受容層との間に設けた場合には特に有効であること
は、受容層を一度通過して白色の基材シートまで達した
紫外線が基材シートで反射して、再び受容層中に散乱す
るのをこの紫外線吸収剤層が遮断している為と考えられ
る。尚、実施例9〜13及び比較例1の基材シートから
の反射光の分光反射率を、島津自記分光光度計UV−2
40に積分球付属装置(内型60mmφ、光電子増倍管
R928付)を試料室に嵌め込み測定した。その結果を
上記表2に示した。
【0027】
【効果】以上の如き本発明によれば、染料受容層に無機
超微粒子紫外線吸収剤を含有させるか又は染料受容層の
表面に該紫外線吸収剤を含む層を形成するか、或は基材
シートと染料受容層との間に紫外線吸収能を有する層を
設けることによって、耐光性に優れた熱転写画像が形成
され、しかも保存中においても紫外線吸収剤が表面にブ
リードアウトせず、又、白色基材シートによる紫外反射
光を遮断し得る熱転写受像シートを提供することが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 仁 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 CA31

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該染
    料受容層上に六方晶系超微粒子ZnO及び/又は超微粒
    子TiO2を含有する層を設けたことを特徴とする熱転
    写受像シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004030929A1 (ja) * 2002-10-04 2004-04-15 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. 認証識別カードおよび認証識別カードの製造方法

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