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JP2002095339A - 刈取収穫機の排ワラ処理装置 - Google Patents

刈取収穫機の排ワラ処理装置

Info

Publication number
JP2002095339A
JP2002095339A JP2000286988A JP2000286988A JP2002095339A JP 2002095339 A JP2002095339 A JP 2002095339A JP 2000286988 A JP2000286988 A JP 2000286988A JP 2000286988 A JP2000286988 A JP 2000286988A JP 2002095339 A JP2002095339 A JP 2002095339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straw
threshing
chain
discharge
upper cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000286988A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumichi Makizono
晴充 牧園
Haruo Baba
治男 馬場
Nobuyoshi Hatanaka
信義 畑中
Mitsuru Murata
充 村田
Noboru Kishida
登 岸田
Isamu Ase
勇 阿瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2000286988A priority Critical patent/JP2002095339A/ja
Publication of JP2002095339A publication Critical patent/JP2002095339A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ワラ細断処理又は長ワラ放出処理への切替
操作の簡便化を図りながら、排ワラ細断処理に関連する
カバー構造の小型化と簡素化を図る。 【解決手段】 脱穀フードチェーン2の搬送終端部の下
方位置に配設されたシリンダカッターFのワラ導入口8
に供給される排ワラを受け止めて機体後方に放出案内す
る排ワラ放出姿勢と、ワラ導入口8への排ワラの供給を
許容する開放姿勢とに切替操作自在な切替え部材4を設
け、脱穀フードチェーン2の搬送終端部を含む状態でシ
リンダカッターFのワラ導入口8の上側部を覆う上部カ
バー3を、上方に移動させた開放姿勢に切替操作自在に
設け、上部カバー3には、脱穀フードチェーン2の搬送
終端部から送出されてくる排ワラをシリンダカッターF
の掻込み作用領域内に移動案内する排ワラガイド杆5
を、上部カバー3が開放姿勢にあるとき非案内姿勢とな
る状態で設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀フードチェー
ンの搬送終端部の下方位置に、脱穀処理後の排ワラを細
断処理するシリンダカッターを配設してある刈取収穫機
の排ワラ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の刈取収穫機の排ワラ処理装置に
装備されるシリンダカッターは、脱穀フードチェーンか
ら送出されてくる排ワラを二つ折りにした状態で細断処
理するため、排ワラを水平姿勢のままその全長の複数箇
所を同時に細断する円盤型カッターに比して、排ワラ搬
送系を含めた排ワラ処理装置のコンパクト化を図ること
ができるが、このようなシリンダカッターを装備するに
当たっては、カッターに対する安全性を確保しつつ、脱
穀フードチェーンから送出されてくる排ワラをシリンダ
カッターの掻込み作用領域内に確実に送り込むことがで
きるようにすることと、重量のあるシリンダカッターを
取外すこと無く、排ワラを長いまま採取できるようにす
ることが要望されている。そして、従来では、前記脱穀
フードチェーンの搬送終端部を含む状態でシリンダカッ
ターのワラ導入口の上側部を覆う上部カバーを固定状態
で設け、この上部カバー内に、前記シリンダカッターの
ワラ導入口に供給される排ワラを受け止めて、上部カバ
ーの後側板に形成されたワラ排出口を通して機体後方に
放出案内する排ワラ放出姿勢と、ワラ導入口への排ワラ
の供給を許容する開放姿勢とに切替操作自在な切替え部
材を設けるとともに、前記切替え部材を開放姿勢に切替
操作したとき、該切替え部材をもって上部カバーのワラ
排出口を閉止するように構成し、更に、前記上部カバー
内には、脱穀フードチェーンの搬送終端部から送出され
てくる排ワラをシリンダカッターの掻込み作用領域内に
送込み案内する送込み案内姿勢と、脱穀フードチェーン
の搬送終端部から離脱させた非案内姿勢とに揺動切替え
自在な排ワラガイド杆を設け、この排ワラガイド杆を上
部カバーの外部から切替え操作する操作具を設けてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記シリンダカッター
のワラ導入口の開口幅は、脱穀フードチェーンから送出
されてくる排ワラを二つ折りにした状態で細断処理する
関係上、排ワラの全長に比して大幅に小さく構成するこ
とができるから、これに伴って切替え部材の幅も小さく
構成することが可能である。しかしながら、上部カバー
は固定状態で設けられているため、シリンダカッターの
ワラ導入口に供給される排ワラを受け止めて、上部カバ
ーの後側板に形成されたワラ排出口を通して機体後方に
放出案内するためには、上部カバー自体の幅を排ワラの
全長よりも大きく構成する必要があり、しかも、上部カ
バーのワラ排出口のうち、開放姿勢にある切替え部材を
もって閉止できない部位にはゴム垂れ等の別の閉止部材
を設ける必要があり、カバー構造が大型化、複雑化して
製造コストの高騰化を招来し易い。
【0004】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、排ワラ細断処理作業又
は長ワラ放出処理作業へ切替えるための操作の簡便化を
図りながら、排ワラ細断処理に関連するカバー構造のコ
ンパクト化と簡素化とを図ることのできる刈取収穫機の
排ワラ処理装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
刈取収穫機の排ワラ処理装置の特徴構成は、脱穀フード
チェーンの搬送終端部の下方位置に、脱穀処理後の排ワ
ラを細断処理するシリンダカッターを配設し、このシリ
ンダカッターのワラ導入口に供給される排ワラを受け止
めて機体後方に放出案内する排ワラ放出姿勢と、ワラ導
入口への排ワラの供給を許容する開放姿勢とに切替操作
自在な切替え部材を設けるとともに、前記脱穀フードチ
ェーンの搬送終端部を含む状態でシリンダカッターのワ
ラ導入口の上側部を覆う上部カバーを、上方に移動させ
た開放姿勢に切替操作自在に設け、更に、前記上部カバ
ーには、脱穀フードチェーンの搬送終端部から送出され
てくる排ワラをシリンダカッターの掻込み作用領域内に
移動案内する排ワラガイド杆を設けて、前記上部カバー
が開放姿勢にあるとき、排ワラガイド杆が脱穀フードチ
ェーンの搬送終端部から離間した非案内姿勢になるよう
に構成されている点にある。
【0006】[作用]上記特徴構成によれば、排ワラを
細断処理する場合には、上部カバーを閉じ姿勢に、排ワ
ラガイド杆を移動案内姿勢に、切替え部材を開放姿勢に
それぞれ設定することにより、シリンダカッターに対す
る安全性を確保しながら、脱穀フードチェーンの搬送終
端部から送出されてくる排ワラをシリンダカッターのワ
ラ導入口を通して掻込み作用領域内に確実、スムースに
移動案内すことができる。また、排ワラを長稈のまま放
出処理する場合には、上部カバーを上方に移動させた開
放姿勢に、排ワラガイド杆を脱穀フードチェーンの搬送
終端部から離間させた非案内姿勢に、切替え部材を排ワ
ラ放出姿勢にそれぞれ切替えることにより、脱穀フード
チェーンの搬送終端部から送出されてくる排ワラを排ワ
ラ放出姿勢にある切替え部材で受止めて、これを上部カ
バーの上方移動によって現出される開口を通して機体後
方に放出案内することができる。更に、前記排ワラガイ
ド杆が上部カバーに設けられていて、上部カバーの開放
姿勢への切替え操作に連れて、排ワラガイド杆が脱穀フ
ードチェーンの搬送終端部から離間した非案内姿勢に切
替えられるから、この排ワラガイド杆に対する特別な切
替え操作が不要となる。
【0007】[効果]従って、長ワラ放出処理作業時
に、前記上部カバーの上方移動によって現出される開口
を長ワラ排出通路とするから、従来のように、上部カバ
ーの幅が排ワラの長さに制約されることがなく、しか
も、上部カバーの後側板にワラ排出口を形成する必要が
ないため、従来のように、ワラ排出口のうち、開放姿勢
にある切替え部材をもって閉止できない部位にゴム垂れ
等の別の閉止部材を設ける必要もなく、排ワラ細断処理
に関連するカバー構造のコンパクト化と簡素化とを図る
ことができる。更に、前記上部カバーの上下操作が新た
に加わるものの、この上部カバーの上下操作を利用して
排ワラガイド杆を切替えることができるから、排ワラ細
断処理作業又は長ワラ放出処理作業へ切替えるための操
作の簡便化も図ることができる。
【0008】本発明の請求項2による刈取収穫機の排ワ
ラ処理装置の特徴構成は、前記排ワラガイド杆の基端側
部分が螺旋に曲げ形成されている点にある。 [作用]上記特徴構成によれば、前記排ワラガイド杆の
基端側に曲げ形成され螺旋部分の捻じり弾性力を利用し
て、脱穀フードチェーンの搬送終端部から送出されてく
る排ワラのボリューム変化にスムースに追従させること
ができる。 [効果]従って、前記排ワラガイド杆の基端側部分を螺
旋に曲げ形成するだけの簡単かつ経済的な改造をもっ
て、排ワラのボリューム変化に対する追従性能の向上と
耐久性の向上とを図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1、図2は、
刈取収穫機の一例である二条刈り軽量型コンバインを示
し、これは、左右一対のクローラ走行装置Aを備えた機
体Bの前部に、二条の植立穀稈を引起して刈取ったのち
後方上方に向かって縦搬送する刈取部Cと、操縦塔D1
及び運転座席D2を備えた操縦部Dとが左右方向に配備
されているとともに、機体Bの前後方向中央部には、刈
取部Cの縦搬送装置1から送られてくる刈取穀稈を扱口
に沿って挾持搬送する脱穀フィードチェーン2を備え、
かつ、脱穀された穀粒を機体の左右方向に沿って移送し
ながら選別処理するように構成された脱穀装置Eが配備
され、更に、機体Bの後部には、脱穀フィードチェーン
2の搬送終端部から送出されてくる脱穀処理済みの排ワ
ラを細断処理する排ワラカッターの一例で、排ワラを二
つ折りにした状態で細断処理するシリンダカッターF
と、脱穀装置Eで脱穀処理された一番穀粒を袋詰めする
籾処理部Gとが左右に配備されている。
【0010】そして、図3、図4に示すように、前記シ
リンダカッターFのケーシング7の上側部に、脱穀フー
ドチェーン2の搬送終端部を含む状態でシリンダカッタ
ーFのワラ導入口8の上側部を覆う上部カバー3が、脱
穀装置Eの後端上部に位置する左右方向の水平軸芯P周
りで上下揺動操作自在に配設されていて、該上部カバー
3を上方に移動させた開放姿勢に切替え操作したとき、
上部カバー3の下端とケーシング7の天板7a上面との
間に、脱穀フードチェーン2の搬送終端部から左右方向
に沿う水平姿勢又はそれに近い横向き姿勢で送出されて
くる排ワラを長稈のまま機体後方に放出案内するための
排ワラ放出通路を現出するように構成してある。
【0011】また、前記上部カバー3で囲まれたケーシ
ング7の天板7aの後端部には、シリンダカッターFの
ワラ導入口8を閉止した状態でこれに供給される排ワラ
を受け止めて機体後方に放出案内する排ワラ放出姿勢
と、ワラ導入口8への排ワラの供給を許容する開放姿勢
とに切替え操作自在で、かつ、開放姿勢にあるとき、上
部カバー3の後側板3aに形成された開口3bを閉止可
能なカバー状の切替え部材4が設けられ、更に、前記上
部カバー3には、脱穀フードチェーン2の搬送終端部か
ら送出されてくる排ワラをシリンダカッターFのワラ導
入口8を通して掻込み作用領域内に移動案内する排ワラ
ガイド杆5が設けられていて、前記上部カバー3が開放
姿勢に切替え操作されたとき、排ワラガイド杆5が脱穀
フードチェーン2の搬送終端部から離間した非案内姿勢
になるように構成されている。
【0012】前記脱穀フィードチェーン2は、脱穀装置
Eの扱口の下側に沿って配設される挾持搬送チェーン2
Aと、この挾持搬送チェーン2Aの上側挾持搬送部分に
対向配置される複数の挾持レール2Bと、脱穀装置Eに
設けた取付けフレーム6に対して各挾持レール2Bを上
下方向の一定範囲内で移動自在に支持する支持杆2C
と、各挾持レール2Bを挾持搬送チェーン2Aの上側挾
持搬送部分側に移動付勢する状態で支持杆2Cに装着さ
れる圧縮コイルスプリング2Dとから構成されている。
【0013】前記シリンダカッターFは、図3〜図6に
示すように、脱穀フィードチェーン2の搬送終端部の下
方位置に配設されたケーシング7内に、該ケーシング7
の天板7aに形成された排ワラ導入口8を通してほぼ水
平姿勢又はそれに近い横向き姿勢で送込まれる排ワラを
下方に掻込むための掻込みロッド9を備えた第1掻込み
ドラム10と、第1掻込みドラム10の掻込みロッド9
とで排ワラを二つ折りにするための周溝11a及び多数
の掻込み突起11bを備えた第2掻込みドラム11と、
二本(一本又は三本以上であっても良い)の刃体12a
を備えた回転切断具12と、該回転切断具12の刃体1
2aとによって二つ折りにされた排ワラを細断するため
の固定刃18とを配設して構成されている。
【0014】また、図5、図6に示すように、前記第2
掻込みドラム11の回転軸11Aを第1掻込みドラム1
0に対する遠近方向に沿ってケーシング7の側板7bに
形成された長孔7cの範囲内で揺動自在に支承する揺動
アーム13が設けられ、この揺動アーム13とケーシン
グ7の側板7bとの間には、第2掻込みドラム11を第
1掻込みドラム10に対して近接する側に移動付勢する
コイルスプリング19が設けられているとともに、前記
ケーシング7の天板7a上面が、脱穀フィードチェーン
2の搬送終端部から送出されてくる排ワラを長ワラのま
ま機体後方下方に向かって滑降状態で放出案内可能な後
方下がりの傾斜面に形成されている。
【0015】図5、図6に示すように、前記シリンダカ
ッターFの入力部となる回転切断具12の回転軸12A
に一体回転状態で設けられた第1スプロケット15A
と、第1掻込みドラム10の回転軸10Aに一体回転状
態で設けられた第2スプロケット15Bと、揺動アーム
13の揺動支点軸13Aに自由回転状態で設けられた第
3スプロケット15Cと、ケーシング7の側板7bに固
着の支軸15Dに対して自由回転状態で設けられた第4
スプロケット15Eとに亘って、第1伝動チェーン15
Fを巻回するとともに、第2掻込みドラム11の回転軸
11Aには、第3スプロケット15Cに一体形成された
ギヤ部15Gに噛合する受動ギヤ15Hを一体回転状態
で設け、更に、前記第1掻込みドラム10の回転軸10
Aに一体回転状態で設けられた第5スプロケット15J
と、シリンダカッターFの出力部となる回転出力軸15
Kに一体回転状態で設けられた第6スプロケット15L
とに亘って第2伝動チェーン15Mを巻回して、シリン
ダカッターFの各構成部材をスリップのない状態で連動
駆動する第1動力伝達機構15が構成されている。
【0016】また、図3、図4、図6に示すように、前
記脱穀装置Eの構成部材のうち、機体の左右方向に沿っ
て選別風を発生する唐箕14の回転軸14Aから回転切
断具12の回転軸12Aに動力を伝達する第2動力伝達
機構16を設けるとともに、前記回転出力軸15Kから
脱穀フィードチェーン2の入力部となる搬送終端側の入
力軸2Eにスリップのない状態で動力を伝達する第3動
力伝達機構17を設けて、脱穀装置Eの唐箕14からシ
リンダカッターFを経由して脱穀フィードチェーン2を
駆動するように構成されている。
【0017】前記第2動力伝達機構16は、ケーシング
7の側板7bに固定された伝動ケース16A内に、回転
切断具12の回転軸12Aに一対のベベルギヤ16Bを
介して連動された機体の前後方向に沿う回転伝動軸16
Cを設けるとともに、前記唐箕14の回転軸14Aに固
着した駆動プーリー16Dと回転伝動軸16Cに固着し
た従動プーリー16Eとの間に亘って伝動ベルト16F
を巻回し、更に、前記伝動ベルト16Fに対するテンシ
ョンプーリー16Gを設けて構成されている。
【0018】前記第3動力伝達機構17は、脱穀フィー
ドチェーン2の搬送終端部に位置する前記入力軸2E
に、挾持搬送チェーン2Aの搬送終端部を巻回するスプ
ロケット2Fと、入力用のスプロケット17Aとを一体
回転状態で設けるとともに、前記入力用スプロケット1
7Aとこれに相対向する回転出力軸15Kの中間部分に
一体回転状態で設けられた出力用スプロケット17Bと
に亘って伝動チェーン17Cを巻回して構成されてい
る。
【0019】そして、上述のようにシリンダカッターF
を経由して脱穀フードチェーン2を駆動することによ
り、例えば、シリンダカッターFでの単位時間当たりの
細断処理量が増大して作業負荷が一時的に増大した場
合、それに連れてシリンダカッターFでの単位時間当た
りの細断処理能力が低下するが、このとき、シリンダカ
ッターFを経由して動力を受けている脱穀フードチェー
ン2の搬送速度も低下するため、該脱穀フードチェーン
2による排ワラ供給量排が、シリンダカッターFの低下
した細断処理能力に応じた供給量に自動的に修正され
る。
【0020】従って、シリンダカッターFでの単位時間
当たりの細断処理能力が一時的に低下した場合でも、そ
の低下後の処理能力に対応した排ワラ供給量に自動的に
修正して、詰まり発生を抑制した状態で能率良く細断処
理することができるとともに、シリンダカッターFを介
して脱穀フードチェーン2を駆動するといった伝動系統
の合理的な改造で済むから、例えば、シリンダカッター
Fの作業負荷の検出に基づいて脱穀フードチェーン2の
駆動速度を制御する場合に比して、製造コスト面で有利
に実施することができる。
【0021】また、前記シリンダカッターFを経由して
脱穀フードチェーン2を駆動する場合、前記第1掻込み
ドラム10の回転軸10Aに設けられた第5スプロケッ
ト15Jと回転出力軸15Kに設けられた第6スプロケ
ット15Lと間で減速され、更に、脱穀フィードチェー
ン2の入力軸2Eに設けられた入力用スプロケット17
Aと回転出力軸15Kに設けられた出力用スプロケット
17Bとの間で減速されるように構成されている。
【0022】前記上部カバー3は、図1、図2に示すよ
うに、機体後方及び排ワラの株元側に向かって開口形成
されたメインカバー3Aと、このメインカバー3Aの株
元側開口縁に揺動開閉自在に枢着されるサイドカバー3
Bとからなり、前記メインカバー3Aは、、図3、図4
に示すように、脱穀装置Eの後部ブラケットに水平軸芯
P周りで上下揺動自在に枢着された取付け基材3Cに固
定されている。
【0023】また、前記取付け基材3Cに枢支された左
右方向に沿う支持軸20には、メインカバー3Aに形成
された貫通孔を通してグリップ部21Aが上方に突出す
る開閉操作レバー21が取付けられ、この開閉操作レバ
ー21には、脱穀装置E側の取付けフレーム6の後端部
に設けた係止ピン22に係合して、上部カバー3を開放
操作位置及び閉止操作位置で選択的に保持可能な操作ガ
イド孔23が形成されているとともに、前記係止ピン2
2が操作ガイド孔23の開放操作位置及び閉止操作位置
に形成された係止孔部23a,23b内に係入する方向
に開閉操作レバー21を揺動付勢する捻じりコイルバネ
24が設けられている。
【0024】前記排ワラガイド杆5のうち、上部カバー
3の取付け基材3Cに設けたブラケット25にボルト・
ナット等で固定される取付け基部5Aは、背面視で左右
方向に沿う長円環状形に形成されていて、上部カバー3
に対する左右方向での取付け位置を長円孔の範囲内で調
節することができるように構成されているとともに、前
記取付け基部5Aに連なる途中部分(基端側部分)5B
は螺旋状(コイル状)に曲げ形成され、この螺旋部分5
Bの捻じり弾性力を利用して、排ワラガイド杆5のガイ
ド部分を、脱穀フードチェーン2の搬送終端部から送出
されてくる排ワラのボリューム変化に対してスムースに
追従させながら弾性変位させることができるように構成
されている。
【0025】また、前記上部カバー3を開放姿勢に切替
え操作すると、排ワラガイド杆5は、脱穀フードチェー
ン2の搬送終端部から後方上方に上部カバー3と一体的
に離間移動して、該排ワラガイド杆5の下端が切替え部
材4の揺動切替え領域外に退避した非案内姿勢に変更さ
れる。つまり、切替え部材4の開放姿勢又は排ワラ放出
姿勢への切替え揺動を許容する非案内姿勢に変更され
る。
【0026】前記切替え部材4のうち、第1掻込みドラ
ム10の回転に連れてそれの回転軸芯に対して径方向に
偏芯した位置で回転しながら該第1掻込みドラム10の
径方向に出入するように構成された前記掻込みロッド9
に対応する部位には、切替え部材4が排ワラ導入口8を
閉止する排ワラ放出姿勢にある状態で、排ワラ導入口8
を通して外方に突出移動する掻込みロッド9の通過移動
を許容する凸状の通過許容部4aが膨出形成されている
とともに、前記切替え部材4の取付け基端部には、該切
替え部材4を開放姿勢又は排ワラ放出姿勢に切替え操作
するための操作レバー26が固着され、更に、前記ケー
シング7の側板7bには、操作レバー26を開放操作位
置又は排ワラ放出操作位置で係脱自在に挾持保持するレ
バー保持部材が設けられている。
【0027】図3、図4、図7、図8に示すように、前
記切替え部材4のうち、操作レバー26の取付け部より
も先端側部分は、脱穀フードチェーン2の搬送終端部か
ら送出されてくる排ワラがチェーン戻り経路側に巻込ま
れて、排ワラ放出姿勢にある切替え部材4と脱穀フード
チェーン2の搬送終端部との間の間隙に押込まれたと
き、そのときの押込み力で下方に弾性変位可能に構成さ
れているとともに、前記切替え部材4の弾性変位可能部
位に対応した特定箇所には、脱穀フードチェーン2の搬
送終端部での排ワラの巻込みを、それに伴う切替え部材
4の弾性変位をもって検知するセンサ28が設けられ、
この排ワラ巻込み検知センサ28の検出信号に基づい
て、少なくとも脱穀フードチェーン2の駆動を停止する
制御手段30の一例で、脱穀フードチェーン2を含む全
ての駆動源となるエンジン29を自動的に停止制御する
エンジン自動停止装置が設けられている。
【0028】そして、長ワラ放出処理作業において、脱
穀フードチェーン2の搬送終端部から送出される排ワラ
の一部が、脱穀フードチェーン2の搬送力でチェーン戻
り経路側に巻込まれたとき、この排ワラの巻込みを検知
する排ワラ巻込み検知センサ28の検出信号に基づいて
エンジン自動停止装置30が作動し、脱穀フードチェー
ン2含めた全ての駆動を停止することにより、脱穀フー
ドチェーン2の搬送終端部と排ワラ放出姿勢にある切替
え部材4との間での排ワラの詰まりを初期の段階で停止
させることができる。それ故に、長ワラ放出処理作業時
における排ワラの詰まりに起因する脱穀フードチェーン
2や切替え部材4等の変形、破損を抑制するとともに、
排ワラの詰まり解除作業も迅速、容易に行なうことがで
きる。
【0029】〔その他の実施形態〕 (1) 上述の第1実施形態では、脱穀フードチェーン
2の搬送終端部での排ワラの巻込みを検知する排ワラ巻
込み検知センサ28を、排ワラの巻込みに伴う切替え部
材4の弾性変位をもって検知するように構成したが、こ
の排ワラ巻込み検知センサ28の検知部を、切替え部材
4に形成した貫通孔や切欠き部に臨ませたり、或いは、
切替え部材4から外れた位置に配置して、脱穀フードチ
ェーン2の搬送終端部で巻込まれた排ワラを直接検知す
るように構成してもよい。要するに、前記センサ28と
しては、脱穀フードチェーン2の搬送終端部での排ワラ
の巻込みを検知することのできるものであれば、如何な
る構造のものを使用してもよい。 (2) 上述の第1実施形態では、前記排ワラ巻込み検
知センサ28の検出信号に基づいて、エンジン29を自
動的に停止制御するエンジン自動停止装置30を作動さ
せることにより、脱穀フードチェーン2の駆動を停止さ
せるように構成したが、前記排ワラ巻込み検知センサ2
8の検出信号に基づいて、脱穀装置Eの出力部からシリ
ンダカッターFの入力部に動力を伝達する第2動力伝達
機構16中に介装したクラッチを自動的に切り作動させ
るソレノイド等のアクチュエータを設けて、シリンダカ
ッターF及び脱穀フードチェーン2の駆動を停止させる
ように構成してもよい。更に、前記排ワラ巻込み検知セ
ンサ28の検出信号に基づいて、シリンダカッターFの
出力部から脱穀フードチェーン2の入力部に動力を伝達
する第3動力伝達機構17中に介装したクラッチを自動
的に切り作動させるソレノイド等のアクチュエータを設
けて、脱穀フードチェーン2の駆動のみを停止させるよ
うに構成してもよい。 (3) 上述の第1実施形態では、シリンダカッターF
の出力部から脱穀フードチェーン2の入力部に動力を伝
達する第3動力伝達機構17をチェーン伝動機構から構
成したが、ギヤ伝動機構やタイミングベルト式伝動機構
等の他の伝動機構から構成して実施してもよい。 (4) 上述の第1実施形態では、前記上部カバー3の
閉じ姿勢と開放姿勢との切替え操作、及び、前記切替え
部材4の開放姿勢と排ワラ放出姿勢との切替え操作を各
別に行なうように構成したが、上部カバー3の閉じ姿勢
への切替え操作に連動して切替え部材4を開放姿勢に切
替え揺動させ、かつ、上部カバー3の開放姿勢への切替
え操作に連動して切替え部材4を排ワラ放出姿勢に切替
え揺動させるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すコンバイン全体の
側面図
【図2】コンバイン全体の平面図
【図3】排ワラ細断処理作業時の要部の断面側面図
【図4】長排ワラ放出処理作業時の要部の断面側面図
【図5】排ワラ処理部の駆動系統を示す分解側面図
【図6】排ワラ処理部の駆動系統を示す展開背面図
【図7】排ワラ細断処理作業時の要部の斜視図
【図8】長排ワラ放出処理作業時の要部の斜視図
【符号の説明】
F シリンダーカッター 2 脱穀フィードチェーン 3 上部カバー 4 切替え部材 5 排ワラガイド杆 5B 基端側部分 8 排ワラ導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 信義 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 村田 充 山形県酒田市両羽町332 株式会社斎藤農 機製作所内 (72)発明者 岸田 登 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 阿瀬 勇 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B097 AA03 CA06 CC01 JA01 JE01 JL08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀フードチェーンの搬送終端部の下方
    位置に、脱穀処理後の排ワラを細断処理するシリンダカ
    ッターを配設し、このシリンダカッターのワラ導入口に
    供給される排ワラを受け止めて機体後方に放出案内する
    排ワラ放出姿勢と、ワラ導入口への排ワラの供給を許容
    する開放姿勢とに切替操作自在な切替え部材を設けると
    ともに、前記脱穀フードチェーンの搬送終端部を含む状
    態でシリンダカッターのワラ導入口の上側部を覆う上部
    カバーを、上方に移動させた開放姿勢に切替操作自在に
    設け、更に、前記上部カバーには、脱穀フードチェーン
    の搬送終端部から送出されてくる排ワラをシリンダカッ
    ターの掻込み作用領域内に移動案内する排ワラガイド杆
    を設けて、前記上部カバーが開放姿勢にあるとき、排ワ
    ラガイド杆が脱穀フードチェーンの搬送終端部から離間
    した非案内姿勢になるように構成してある刈取収穫機の
    排ワラ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排ワラガイド杆の基端側部分が螺旋
    に曲げ形成されている請求項1記載の刈取収穫機の排ワ
    ラ処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140014475A (ko) * 2012-07-24 2014-02-06 대동공업주식회사 콤바인의 짚배출 반송장치
JP2020048423A (ja) * 2018-09-21 2020-04-02 株式会社クボタ コンバイン
JP2022016538A (ja) * 2018-09-21 2022-01-21 株式会社クボタ コンバイン
CN115380702A (zh) * 2022-10-28 2022-11-25 潍柴雷沃智慧农业科技股份有限公司 一种切碎器安装结构及收割机

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