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JP2002093429A - アルカリ電池とその製造方法 - Google Patents

アルカリ電池とその製造方法

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Publication number
JP2002093429A
JP2002093429A JP2000282038A JP2000282038A JP2002093429A JP 2002093429 A JP2002093429 A JP 2002093429A JP 2000282038 A JP2000282038 A JP 2000282038A JP 2000282038 A JP2000282038 A JP 2000282038A JP 2002093429 A JP2002093429 A JP 2002093429A
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JP
Japan
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positive electrode
electrode mixture
separator
aqueous solution
alkaline
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Pending
Application number
JP2000282038A
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English (en)
Inventor
Kenichi Saito
賢一 齋藤
Hideaki Tokugawa
秀昭 徳川
Kazuhiro Hashimoto
和宏 橋本
Norishige Yamaguchi
典重 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流特性の向上を図る。 【解決手段】 二酸化マンガンを主成分とする正極合剤
2と、負極合剤4と、これら間に配置されるセパレータ
3と、アルカリ水溶液を有するアルカリ電池であって、
正極合剤2の、セパレータと当接する面に、ゲル化剤能
力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液11が配置
されて成る構成として、正極合剤2とセパレータ3との
密着性を高め、かつ安定化を図って電流特性の向上を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型ないしはポー
タブル型の電子機器、例えば映像機器、携帯音響機器等
の電源の電池に適用して好適なアルカリ電池とその製造
方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、筒形アルカリマンガン乾電池は、
映像機器、例えばデジタルカメラ、ビデオカメラ、ポー
タブル音響機器等の電源電池として広く用いられる方向
にあり、その需要が高まっている。また、これら機器の
高性能化に伴い、アルカリマンガン乾電池の大電流化が
要求されている。この筒形アルカリマンガン乾電池は、
例えば図2にその概略断面図を示すように、有底筒状の
正極缶1内に、この正極缶1の筒状部の内周面にほぼ合
致する外周形状を有する筒状に成型された正極合剤2が
挿入される。この正極合剤2の中空内には、有底円筒状
のセパレータ3が挿入配置され、このセパレータ3内
に、このセパレータ3によって正極合剤2と物理的に隔
絶して負極合剤4が装填される。
【0003】負極合剤4中には、その中心部に負極集電
棒5が挿入され、その頭部が、正極缶1の開口端の封口
部に設けられた金属負極端子板となる封口金属板6に例
えば溶接によって電気的に接続される。この正極缶1の
開口端の封口部は、例えば封口金属板6とその内面に対
向して配置された金属板7が設けられ、これら金属板6
および7の周辺部が、プラスチックシール8によって挟
み込れた状態で、正極缶1の開口端縁にかしめつけられ
て液密的に封口されるようになされている。プラスチッ
クシール8の中心部には、負極集電棒5が貫通されて、
この負極集電ピン5を電池中心部に設定するようになさ
れている。また、正極缶1のかしめ部の外面に、絶縁ワ
ッシャ9が配置され、正極缶1の外周面には外装ラベル
10が巻き付けられて成る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種のア
ルカリ電池において、より電流特性の向上を図ることが
できるようする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるアルカリ電
池においては、二酸化マンガンを主成分とする正極合剤
と、負極合剤と、これら間に配置されるセパレータと、
アルカリ水溶液を有するアルカリ電池であって、正極合
剤の、セパレータと当接する面に、ゲル化剤能力を有す
る架橋型ポリマーのアルカリ水溶液が配置されて成る構
成とする。
【0006】また、本発明によるアルカリ電池の製造方
法においては、有底正極缶内に、二酸化マンガンを主成
分とする筒状正極合剤を挿入する工程と、この正極合剤
の中空内周面に、ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマー
のアルカリ水溶液を塗布する工程と、正極缶内に挿入さ
れ中空内周面にゲル化剤能力を有する架橋型ポリマーの
アルカリ水溶液が塗布された状態の正極合剤内に、セパ
レータを挿入する工程と、このセパレータを介して正極
合剤の中空内に、負極合剤を充填する工程とを有し、正
極合剤と、セパレータとを上述の架橋型ポリマーのアル
カリ水溶液を介して密着させてアルカリ電池を得るもの
である。
【0007】上述の本発明構成によるアルカリ電池は、
従来のアルカリ電池に比して、電池の内部抵抗の低減
化、電池の電流特性、特に重負荷放電、パルス放電特性
の向上を図ることができた。これは、正極合剤のセパレ
ータとの当接面にゲル化剤能力を有する架橋型ポリマー
のアルカリ水溶液(以下ゲル化剤溶液と略称する)、す
なわち架橋型ゲル化剤によって粘性が高められたアルカ
リ水溶液を配置したことにより、正極合剤とセパレータ
との密着性が高められたことと、更に、この正極合剤と
セパレータとの間に粘性の高い、したがって、殆ど拡散
することがないアルカリ液がセパレータの配置部に保持
されていることによって上述した電流特性の向上が図ら
れるものと考えられる。
【0008】また、本発明製造方法によれば、このアル
カリ電池の製造において、上述したゲル化剤溶液が塗布
された正極合剤の中空内に、セパレータを挿入すること
によって、正極合剤と、セパレータとが、確実、容易に
密着されたアルカリ電池を得ることができるものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によるアルカリ電池、すな
わちアルカリマンガン電池の一実施形態の一例を図1の
概略断面図を参照して説明するが、本発明は、この実施
形態および例に限定されるものではない。
【0010】この実施形態においては、JIS規格LR
形(単3形)電池であり、この例では図2で説明した構
成に適用した例を示す。すなわち、この例においては、
例えばNiメッキ鋼板より成る有底円筒状の正極缶1が
用意され、この有底円筒状の正極缶1内に、この正極缶
1の円筒部の内周面にほぼ合致する外周形状を有する正
極合剤2が、同心的に装填される。この正極合剤2の中
空内周面2sには、架橋型ゲル化剤溶液11、すなわち
ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液
が塗布され、この架橋型ゲル化剤溶液が塗布された円筒
状正極合剤2の中空内に、有底円筒状のセパレータ3が
挿入配置される。そして、このセパレータ3内に、負極
合剤4が充填される。
【0011】負極合剤4中には、その中心部に負極集電
棒5が挿入され、その頭部が、正極缶1の開口端の封口
部に設けられた金属負極端子となる封口金属板6に電気
的に接続される。この正極缶1の開口端の封口部は、例
えば封口金属板6とその内面に対向して金属板7が設け
られ、これら金属板6および7の周辺部が、プラスチッ
クシール8いわゆるガスケットによって挟み込れた状態
で、正極缶1の開口端縁にかしめつけられて液密的に封
口されるようになされている。このプラスチックシール
8の中心部には、負極集電棒5が貫通されて、この負極
集電ピン5を電池中心部に設定するようになされてい
る。
【0012】また、正極缶1のかしめ部の外面に、絶縁
ワッシャ9が配置される。そして、正極缶1の外周面に
は、電池の種類、メーカー名、注意書等が記載された外
装ラベル10が巻き付けられて成る。
【0013】次に、本発明によるアルカリ電池の製造方
法の一実施形態の一例を説明する。この例では、図1で
説明した本発明構成によるアルカリ電池を得る場合の例
で、この場合、上述した例えばNiメッキ鋼板より成る
円筒形状の正極缶1を、プレス機によって加圧成形して
得る。
【0014】この正極缶1内に、円筒状正極合剤2を挿
入する。この正極合剤2は、その軸方向に関して複数個
例えば3個(図示せず)に分割された円筒体によって構
成する。これら円筒体は、同一形状に形成され、それぞ
れ、二酸化マンガンとカーボンと水酸化カリウム水溶液
とによる正極合剤材料を加圧成形して構成される。これ
ら円筒体は、それぞれその外周面が正極缶1の内周面と
合致するように、その外径および形状に選定される。
【0015】そして、この正極合剤2を、正極缶1内に
挿入した状態で、架橋型ゲル化剤溶液11を、例えばス
プレーによって正極合剤2の中空内周面2sに塗布す
る。このスプレーは、正極合剤2の中空内に、架橋型ゲ
ル化剤溶液を噴出するノズルを挿入して、必要に応じて
このノズルと正極合剤2が挿入された正極缶1とを相対
的に回転し、軸方向に移動させて、架橋型ゲル化剤溶液
を、正極合剤2の中空内周面2sに均一に塗布する。
【0016】この架橋型ゲル化剤溶液は、例えば溶媒と
なる39質量%の水酸化カリウム水溶液に、ゲル化剤能
力を有する架橋型ポリマーの1〜2質量%溶液、例えば
1.5質量%とする。このゲル化剤能力を有する架橋型
ポリマーは、比較的架橋度の低いポリマーであり、これ
は一般に単に架橋型ポリマーと呼称され、高架橋型ポリ
マー(もしくは高吸収性ポリマー)と呼称されるポリマ
ーと区別されているものであり、高架橋型ポリマーは、
上述したゲル化剤能力を有するものではない。
【0017】このような架橋型ゲル化剤としては、25
℃における1.0質量%水溶液の分散粘度が、10Pa
・s(パスカル・秒)以上で、かつ好ましくは200P
a・s以下を示す架橋型ポリアクリル酸が用いられる。
これは、10Pa・s未満では、粘性が低すぎて、正極
合剤とセパレータとの充分な密着効果が得られず、かつ
セパレータ近傍の電解液保持が不充分となり、200P
a・sを越える架橋型ポリマーを用いると粘性が高くな
り過ぎて均一な塗膜が得難くなることによる。また、架
橋型ゲル化剤溶液11は、例えば溶媒となる39質量%
の水酸化カリウム水溶液に架橋型ポリアクリル酸を溶か
し調整した。
【0018】また、この架橋型ゲル化剤溶液11を、上
述しように1〜2質量%溶液とするのは、1質量%未満
では、粘度が低く、上述したように、正極合剤2の中空
内周面2sに対する保持が不充分となって必要充分な塗
布厚が得られず多層の塗布が必要になり、作業性の低下
を来し、2質量%を越えると粘度が高くなり過ぎて均一
な塗膜が得難くなることに因る。
【0019】また、架橋型ゲル化剤溶液11は、正極合
剤2の中空内周面2s、すなわちセパレータ3との当接
面に対して4mg/cm2 以上、30mg/cm2 以下
をもって塗布する。
【0020】このようにして、架橋型ゲル化剤溶液11
が、中空内周面2sに塗布された正極合剤2内に、セパ
レータ3を挿入する。このセパレータ3は、例えば2枚
の短冊型セパレータを底部で交叉させて全体として有底
円筒状をなすように、正極合剤2内に挿入する。この場
合、セパレータ3の円筒部を架橋型ゲル化剤溶液11の
塗布面に密着させて挿入する。
【0021】その後、このセパレータ3内に、例えば粒
状亜鉛と水酸化カリウム水溶液および増粘剤からなるゲ
ル状負極合剤4が装填される。
【0022】負極合剤4中には、その中心部に例えば黄
銅線による負極集電棒5が挿入され、その頭部が、正極
缶1の開口端の封口部に設けられた金属負極端子板とな
る封口金属板6に例えば溶接によって電気的に接続され
る。この正極缶1の開口端の封口部は、例えば封口金属
板6とその内面に対向して配置された例えば鉄等の金属
板7が設けられ、これら金属板6および7の周辺部が、
例えばナイロン、あるいはポリプロピレン等によるプラ
スチックシール8いわゆるガスケットによって挟み込れ
た状態で、正極缶1の開口端縁にかしめつけられて液密
的に封口されるようになされている。プラスチックシー
ル8の中心部には、負極集電棒5が貫通されて、この負
極集電ピン5を電池中心部に設定するようになされてい
る。また、正極缶1のかしめ部の外面に、例えばポリプ
ロピレンによる絶縁ワッシャ9が配置され、正極缶1の
外周面には外装ラベル10が巻き付けられる。このよう
にして、目的のアルカリ電池を構成する。
【0023】更に本発明によるアルカリ電池を、実施例
を挙げて説明する。この場合においても、LR6形の電
池とした場合で、図1で説明した構成を有する。 〔実施例1〕上述したように、Niメッキ鋼板をプレス
成形して有底円筒状の正極缶1を形成し、この正極缶1
内に、上述した二酸化マンガンとカーボンと39水酸化
カリウム水溶液とによる加圧成形された3個の円筒体に
よる正極合剤2を挿入する。この正極合剤2の中空内周
面2sに、39質量%の水酸化カリウム水溶液に、ゲル
化剤としての架橋型ポリアクリル酸(B.F.GOOD
ORICH COMPANY製、カーボポール940)
を溶かした1.5質量%溶液を、正極合剤2の内面1c
2 当たり0.002g/cm2 の塗布量をもってスプ
レーして架橋型ゲル化剤溶液11を塗布した。
【0024】その後、上述したように、2枚の短冊型セ
パレータを底部で交叉させてこれら2枚の短冊形セパレ
ータ全体として有底円筒状をなすように、正極合剤2内
に密着して挿入した。その後、このセパレータ3内に、
例えば粒状亜鉛と水酸化カリウム水溶液および増粘剤か
らなるゲル状負極合剤4を装填し、この負極合剤4中の
中心部に、黄銅線による負極集電棒5を挿入し、その頭
部を、正極缶1の開口端の封口部に設けられた金属負極
端子板となる封口金属板6に当接させて電気的に連結さ
せ、この封口金属板6とその内面に配置した金属板7と
をプラスチックシール8によって挟み込れた状態で、正
極缶1の開口端縁にかしめつけられて液密的に封口し、
正極缶1のかしめ部の外面に、絶縁ワッシャ9を配置
し、外装ラベル10を巻き付けることによって、アルカ
リマンガン電池(試料A)を作製した。
【0025】〔実施例2〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、架橋型ゲル化剤溶液11の正極合剤
2の中空内周面2sに対する塗布量を、0.004g/
cm2 としてアルカリマンガン電池(試料B)を作製し
た。
【0026】〔実施例3〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、架橋型ゲル化剤溶液11の正極合剤
2の中空内周面2sに対する塗布量を、0.008g/
cm2 としてアルカリマンガン電池(試料C)を作製し
た。
【0027】〔実施例4〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、架橋型ゲル化剤溶液11の正極合剤
2の中空内周面2sに対する塗布量を、0.020g/
cm2 としてアルカリマンガン電池(試料D)を作製し
た。
【0028】〔実施例5〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、架橋型ゲル化剤溶液11の正極合剤
2の中空内周面2sに対する塗布量を、0.030g/
cm2 としてアルカリマンガン電池(試料E)を作製し
た。
【0029】〔実施例6〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、架橋型ゲル化剤溶液11の正極合剤
2の中空内周面2sに対する塗布量を、0.040g/
cm2 としてアルカリマンガン電池(試料F)を作製し
た。
【0030】〔比較例1〕実施例1と同様の方法および
構成によるものの、正極合剤2の中空内周面2sに対し
て架橋型ゲル化剤溶液11を全く塗布しないアルカリマ
ンガン電池(試料G)を作製した。
【0031】上述した各試料A〜Gについての架橋型ゲ
ル化剤溶液11の構成と塗布量を表1に比較列記して示
した。そして、これら各試料A〜Gの筒形アルカリマン
ガン電池について、それぞれ20℃における短絡電流
と、内部抵抗と、放電容量を測定した結果を、表2に示
した。これらの測定は、短絡電流(A)と、内部抵抗
(mΩ)については、それぞれ試料A〜Gの各10個の
電池に関する平均値であり、短絡電流は、内部抵抗が1
0mmΩの直流電流計によって測定し、内部抵抗は、1
kHzの交流インピーダンス法で測定した。また、放電
容量は、それぞれ電池10個について1000mA連続
放電試験を実施し、終止電圧0.9Vまでの持続時間
(分)の平均値である。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1および表2から、架橋型ゲル化剤溶液
を正極合剤に塗布した本発明構成によれば、短絡電流の
向上、内部抵抗の低減化が図られるものであることが分
かり、特に、その塗布量を、4mg/cm2 から30m
/cm2 とする場合、その放電容量を、この種の電池で
望まれる60分以上とすることができる。
【0035】上述したように、本発明によれば、短絡電
流の向上、内部抵抗の減少がなされ、また放電容量の向
上がなされる。これにより、電池の電流特性、特に重負
荷放電、パルス放電特性の向上を図ることができるもの
である。
【0036】尚、本発明を適用する電池は、いうまでも
なく、LR6形に限定されるものではなく、筒形のアル
カリマンガン電池に適用することができるものである。
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明によるアルカリ
電池は、正極合剤のセパレータとの当接面にゲル化剤能
力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液、すなわち
架橋型ゲル化剤によって粘性が高められたアルカリ水溶
液を配置したことにより、正極合剤とセパレータとの密
着性が高められたことと、更に、この正極合剤とセパレ
ータとの間に粘性の高い、したがって、殆ど拡散するこ
とがないアルカリ液がセパレータの配置部に保持されち
いることによって電池の電流特性の改善を図ることがで
きるものである。
【0038】また、本発明製造方法によれば、このアル
カリ電池の製造において、ゲル化剤能力を有する架橋型
ポリマーのアルカリ水溶液が塗布された正極合剤の中空
内に、セパレータを挿入することによって、正極合剤
と、セパレータとが、確実、容易に密着されたアルカリ
電池を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアルカリ電池の一例の概略断面図
である。
【図2】従来のアルカリ電池の概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・正極缶、2・・・正極合剤、2s・・・中空内
周面、3・・・セパレータ、4・・・負極合剤、5・・
・集電棒、6・・・封口金属板、7・・・金属板、8・
・・プラスチックシール、9・・・絶縁ワッシャ、10
・・・外装ラベル、11・・・ゲル化剤液(ゲル化剤能
力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 和宏 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2番地 ソニ ー福島株式会社内 (72)発明者 山口 典重 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2番地 ソニ ー福島株式会社内 Fターム(参考) 5H024 AA03 AA14 BB08 CC02 CC14 DD09 FF07 FF31 GG01 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化マンガンを主成分とする正極合剤
    と、負極合剤と、これら間に配置されるセパレータと、
    アルカリ水溶液を有するアルカリ電池であって、 上記正極合剤の、上記セパレータと当接する面に、ゲル
    化剤能力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液が配
    置されて成ることを特徴とするアルカリ電池。
  2. 【請求項2】 上記架橋型ポリマーが、架橋型ポリアク
    リル酸であることを特徴とする請求項1に記載のアルカ
    リ電池。
  3. 【請求項3】 上記ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマ
    ーのアルカリ水溶液が、架橋型ポリアクリル酸による架
    橋型ゲル化剤を、アルカリ水溶液に対し1〜2質量%添
    加した溶液としたことを特徴とする請求項1に記載のア
    ルカリ電池。
  4. 【請求項4】 上記ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマ
    ーのアルカリ水溶液を、上記正極合剤の上記セパレータ
    との当接面に対して4mg/cm2 以上、30mg/c
    2 以下の塗布量をもって配置して成ることを特徴とす
    る請求項1に記載のアルカリ電池。
  5. 【請求項5】 有底正極缶内に、二酸化マンガンを主成
    分とする筒状正極合剤を挿入する工程と、 該正極合剤の中空内周面に、ゲル化剤能力を有する架橋
    型ポリマーのアルカリ水溶液を塗布する工程と、 上記正極缶内に挿入され上記中空内周面に上記ゲル化剤
    能力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液が塗布さ
    れた状態の上記正極合剤内に、セパレータを挿入する工
    程と、 該セパレータを介して上記正極合剤の中空内に、負極合
    剤を充填する工程とを有し、 上記正極合剤と、上記セパレータとを上記架橋型ポリマ
    ーのアルカリ水溶液を介して密着させるようにしたこと
    を特徴とするアルカリ電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記正極合剤の中空内周面に対する上記
    ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液
    の塗布工程を、上記正極合剤を上記正極缶内に挿入する
    工程の後に行うことを特徴とする請求項5に記載のアル
    カリ電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記正極合剤の中空内周面に対する上記
    ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマーのアルカリ水溶液
    の塗布工程を、スプレー塗布によって行うことを特徴と
    する請求項6に記載のアルカリ電池の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマ
    ーが、25℃における1.0質量%水溶液の分散粘度
    が、10Pa・s以上を示す架橋型ポリアクリル酸であ
    ることを特徴とする請求項5に記載のアルカリ電池の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 ゲル化剤能力を有する架橋型ポリマーの
    アルカリ水溶液の上記正極合剤に対する塗布量を、上記
    正極合剤の上記セパレータとの当接面に対して4mg/
    cm2 以上、30mg/cm2 以下の塗布量をもって塗
    布することを特徴とする請求項5に記載のアルカリ電池
    の製造方法。
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