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JP2002087870A - グロスコートされたセメント質基体を提供する方法 - Google Patents

グロスコートされたセメント質基体を提供する方法

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Publication number
JP2002087870A
JP2002087870A JP2001202503A JP2001202503A JP2002087870A JP 2002087870 A JP2002087870 A JP 2002087870A JP 2001202503 A JP2001202503 A JP 2001202503A JP 2001202503 A JP2001202503 A JP 2001202503A JP 2002087870 A JP2002087870 A JP 2002087870A
Authority
JP
Japan
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weight
emulsion polymer
monomer
photoinitiator
polymer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001202503A
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Inventor
Theodore Tysak
セオドア・ティサック
Mark Stephen Frazza
マーク・スティーブン・フレーザ
Leo Joseph Procopio
レオ・ジョセフ・プロコピオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2002087870A publication Critical patent/JP2002087870A/ja
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/46Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
    • C04B41/48Macromolecular compounds
    • C04B41/483Polyacrylates
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    • C04B41/61Coating or impregnation
    • C04B41/62Coating or impregnation with organic materials
    • C04B41/63Macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/21Efflorescence resistance

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
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  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 グロスコートされたセメント質基体を提供す
る方法。 【解決手段】 a)重合単位として、i)非イオン性モ
ノマーをエマルションポリマーの重量を基準にして75
から99.5重量%;ii)イオン性モノマーを0.5
から5重量%;iii)官能性モノマーを0から10重
量%;およびiv)光開始剤モノマーを0から10重量
%含むエマルションポリマーであって、i)、ii)、
iii)、iv)の合計が100%に等しく;該エマル
ションポリマーが30,000から300,000の範
囲の重量平均分子量を有し;かつ−10℃から60℃の
範囲のガラス転移温度を有するもの含むコーティング配
合物を調製し、b)該コーティング配合物をグリーンセ
メント質基体上に適用して、被覆されたグリーンセメン
ト質基体を形成し;さらにc)該被覆されたグリーンセ
メント質基体を硬化させ、グロスコートされたセメント
質基体を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、セメント質(cementit
ous)基体上にコーティングを提供する方法に関す
る。特に本発明の方法は、エマルションポリマーを含有
するコーティング配合物をグリーンセメント質基体に適
用し、グロスコートされた(gloss coate
d)セメント質基体を提供することを含むものである。
【0002】コンクリートルーフタイルは、白色の鉱物
性堆積物を該コンクリートルーフタイルの表面上に形成
させる、エフロレッセンス(efflorescenc
e)を受けやすい。これら白色の鉱物性堆積物は、その
表面上に不均一に分布し、見た目に悪い斑点状の外観を
呈する。エフロレッセンスは、また、着色コンクリート
ルーフタイルの色彩強度(color intensi
ty)を減少させることによりコンクリートルーフタイ
ルの外観を損なう。エフロレッセンスは、コンクリート
ルーフタイルを硬化させる過程で、又は風化作用(we
thering)の結果生じるものであろう。
【0003】ポリマーコーティングは、風化作用の影響
からコンクリートルーフタイルを保護し、それによって
エフロレッセンスを最小化させることが知られている。
更に、ポリマーコーティングは、また、光沢のある外観
を有するコンクリートルーフタイルを提供する。ドイツ
国特許公報DE19810050A1号は、鉱物性成形
体をコーティングするために有用な水性フィルム形成性
組成物を開示する。水性フィルム形成性組成物は、重合
単位として、メタクリル酸のC〜C10アルカノール
とのエステルの少なくとも1つを70から99.9重量
%、少なくとも一つの異なるエチレン性不飽和モノマー
を0.1から30重量%、及び2以上のエチレン性不飽
和結合を有するモノマーを多くとも1重量%含む少なく
とも一つのコポリマーを含み、ここで、前記メタクリル
酸のC〜C10アルカノールとのエステルの少なくと
も1つにおける、少なくとも50重量%はメチルメタク
リレートとは異なっている、前記組成物である。ドイツ
国特許公報DE19810050A1号は、水性フィル
ム形成性組成物が長期間の光沢安定性を有するコーティ
ングを提供することを開示する。しかしながら、これら
コーティングの光沢度の定量的測定は、開示されていな
い。
【0004】高い光沢度を有するセメント質基体用のコ
ーティングが望まれる。本発明者らは、セメント質基体
用の高度のグロスコーティングを提供するエマルション
ポリマーのための臨界的な分子量の範囲を見出した。好
ましくは、これらのセメント質基体のコーティングが、
ハイグロス外観、耐エフロレッセンス性及び耐ダートピ
ックアップ(dirt−pick−up)性を組み合わ
せて有していることである。更に、本発明者らは、高度
な光沢、良好な第一次及び第二次耐エフロレッセンス性
及び耐ダートピックアップ性を有するコンクリートルー
フタイルを提供する方法を見出した。該方法は、特定範
囲内の分子量を有するエマルションポリマーの使用を含
み、グリーン(green)セメント質基体上に適用す
るのに適している。
【0005】本発明の第一の態様は、重合単位として、
少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルションポ
リマーの重量を基準にして75から99.5重量%、少
なくとも一つのイオン性モノマーをエマルションポリマ
ーの重量を基準にして0.5から5重量%、少なくとも
一つの官能性モノマーをエマルションポリマーの重量を
基準にして0から10重量%、及び少なくとも一つの光
開始剤モノマーをエマルションポリマーの重量を基準に
して0から10重量%、からなるエマルションポリマー
を含有するコーティング配合物を調製し;前記非イオン
性モノマー、イオン性モノマー、官能性モノマー及び光
開始剤モノマーの合計は100%に等しく;前記エマル
ションポリマーは30,000から300,000の範
囲の重量平均分子量を有し;さらに、前記エマルション
ポリマーは−10℃から60℃の範囲のガラス転移温度
を有するものであり;グリーンセメント質基体上にその
コーティング配合物を適用して、被覆グリーンセメント
質基体を形成し;さらに、該被覆グリーンセメント質基
体を硬化するか、または硬化させ、グロスコートされた
セメント質基体を形成させる工程を含む、グロスコート
されたセメント質基体を提供する方法を提供するもので
ある。
【0006】本発明の第二の態様は、重合単位として、
少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルションポ
リマーの重量を基準にして75から99重量%、少なく
とも一つのイオン性モノマーをエマルションポリマーの
重量を基準にして0.5から5重量%、少なくとも一つ
の官能性モノマーをエマルションポリマーの重量を基準
にして0から10重量%、及び少なくとも一つの光開始
剤モノマーをエマルションポリマーの重量を基準にして
0.5から10重量%含むエマルションポリマーであっ
て;ここで、非イオン性モノマー、イオン性モノマー、
官能性モノマー及び光開始剤モノマーの合計は100%
に等しく;ここで、エマルションポリマーは30,00
0から300,000の範囲の重量平均分子量を有し;
さらに、ここで、エマルションポリマーが−10℃から
60℃の範囲のガラス転移温度を有する前記エマルショ
ンポリマーが提供される。
【0007】本発明の第三の態様は、重合単位として、
少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルションポ
リマーの重量を基準にして75から99.5重量%、少
なくとも一つのイオン性モノマーをエマルションポリマ
ーの重量を基準にして0.5から5重量%、少なくとも
一つの官能性モノマーをエマルションポリマーの重量を
基準にして0から10重量%、及び少なくとも一つの光
開始剤モノマーをエマルションポリマーの重量を基準に
して0から10重量%含むエマルションポリマーであっ
て;ここで、非イオン性モノマー、イオン性モノマー、
官能性モノマー及び光開始剤モノマーの合計は100%
に等しく;ここで、該エマルションポリマーは30,0
00から300,000の範囲の重量平均分子量を有
し;及び、ここで、該エマルションポリマーは−10℃
から60℃の範囲のガラス転移温度を有する前記エマル
ションポリマー;と、該エマルションポリマーの重量を
基準にして0.5重量%から10重量%の光開始剤分子
とを含有するコーティング配合物を提供するものであ
る。
【0008】本発明の第四の態様は、硬化されたセメン
ト質基体と、重合単位として、少なくとも一つの非イオ
ン性モノマーをエマルションポリマーの重量を基準にし
て75から99.5重量%、少なくとも一つのイオン性
モノマーをエマルションポリマーの重量を基準にして
0.5から5重量%、少なくとも一つの官能性モノマー
をエマルションポリマーの重量を基準にして0から10
重量%、及び少なくとも一つの光開始剤モノマーをエマ
ルションポリマーの重量を基準にして0から10重量%
を含むエマルションポリマーを含むコーティング配合物
から形成されるコーティングとを含む、光沢のある被覆
セメント質基体を有する物品であって;前記非イオン性
モノマー、イオン性モノマー、官能性モノマー及び光開
始剤モノマーの合計は100%に等しく;前記エマルシ
ョンポリマーは30,000から300,000の範囲
の重量平均分子量を有し;前記エマルションポリマーは
−10℃から60℃の範囲のガラス転移温度を有し;さ
らに、前記コーティング配合物はセメント質基体の硬化
前に前記セメント質基体に適用される、前記物品を提供
するものである。
【0009】ここで使用されるものとして、用語「(メ
タ)アクリレート」は、アクリレート又はメタクリレー
トのいずれかを意味し、用語「(メタ)アクリル」は、
アクリル又はメタクリルのいずれかを意味し、用語
「(メタ)アクリルアミド」は、アクリルアミド又はメ
タクリルアミドのいずれかを意味する。
【0010】ここで使用される「ガラス転移温度」又は
「Tg」は、それ以上の温度で、ガラス状のポリマーが
ポリマー鎖のセグメント運動を行う温度を意味する。ポ
リマーのガラス転移温度は、次のフォックス式(Fox
equation)(米国物理学会会誌(Bulle
tin of the American Physi
cal Society)、1、3、123頁(195
6))により評価されることができる:
【0011】
【数1】
【0012】コポリマーについては、w及びwは、
その二つのコモノマーの重量分率を意味し、Tg(1)
及びTg(2)はケルビン単位での相当するホモポリマ
ーのガラス転移温度を意味する。三以上のモノマーを含
有するポリマーについては、追加の項が加えられる(w
/Tg(n))。ポリマーのTgは、また、例えば、
示差走査熱量計(“DSC”)を含む種々の技術により
測定され得る。ここで報告される特定のTg値は、フォ
ックス式に基づいて計算される。
【0013】ここで使用される「耐ダートピックアップ
性」は、被覆された表面が埃、煤又は汚れを含む異物の
被覆表面上への堆積に抵抗する能力を意味する。被覆基
体上への異物の堆積は審美的に好ましくなく、また堆積
物は被覆基体から除去するのは、困難な場合がある。一
般に、コーティングの硬度を増加させ又は架橋を増加さ
せることは、ダートピックアップに対する抵抗性を増加
させる。
【0014】ここで使用される「セメント質基体」は、
セメントミックスから調製された物品、又はセメントミ
ックスで被覆された表面を有する物品を意味する。セメ
ントミックスは、セメント、砂及び水を含む混合物であ
る。ポリマーが、任意に、該混合物中に含まれることが
できる。ここで使用される「グリーンセメント質基体」
とは、セメントミックスから調製され、又はセメントミ
ックスで被覆された表面を含有する物品で、セメントミ
ックスが硬化されていないものを意味する。
【0015】ここで使用される「化学線」は、300n
mから700nmの範囲の波長を含む紫外部および可視
部領域における放射線を意味する。
【0016】本発明の方法は、エチレン性不飽和モノマ
ーから調製されるエマルションポリマーを含有するコー
ティング配合物の製造を含むものである。そのエマルシ
ョンポリマーは、重合単位として、少なくとも一つの非
イオン性モノマーをエマルションポリマーの重量を基準
にして75から99.5重量%、少なくとも一つのイオ
ン性モノマーを0.5から5重量%、少なくとも一つの
官能性モノマーを0から10重量%、及び少なくとも一
つの光開始剤モノマーをエマルションポリマーの重量基
準にして0から10重量%含有する。ここで用いられる
ものとして、エマルションポリマーの重量は、エマルシ
ョンポリマーの乾燥重量を意味する。
【0017】非イオン性モノマーは、スチレン;α‐メ
チルスチレン;置換スチレン;メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート
及びイソボルニル(メタ)アクリレート等のアルキル
(メタ)アクリレート;酢酸ビニル;2‐ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリ
レート;塩化ビニル;(メタ)アクリロニトリル;ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート;ビニリデンジ
クロライド、ブタジエン;及びエチレンを含むエチレン
性不飽和モノマーである。エマルションポリマーは、重
合単位として、75から99.5重量%の非イオン性モ
ノマー、好ましくは80から99重量%の非イオン性モ
ノマー、更に好ましくは85から99重量%の非イオン
性モノマーを含有することができる。
【0018】イオン性モノマーは、酸又はアミド基を含
有するエチレン性不飽和モノマーである。単一の理論に
限定されることを望むものではないが、イオン性モノマ
ーは、コーティング配合物の合成過程及び製造過程でエ
マルションポリマーに安定性を提供すると信じられてい
る。イオン性モノマーの酸又はアミン基は、また、グリ
ーンセメント質基体との接触の際に、コーティング配合
物中のエマルションポリマーに安定性を提供する。好適
なイオン性モノマーには、(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、フマル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸
モノメチル、フマル酸モノメチル及びフマル酸モノブチ
ル等のカルボン酸モノマー;無水マレイン酸及び無水イ
タコン酸等の無水カルボン酸モノマー;ホスホエチルメ
タクリレート、2‐アクリルアミド‐2‐メチル‐1‐
プロパンスルホン酸及びビニルスルホン酸ナトリウム等
の強酸モノマー;並びに(メタ)アクリルアミド及び置
換(メタ)アクリルアミド等のアミド含有モノマーが含
まれる。アクリル酸及びメタクリル酸が好ましい。エマ
ルションポリマーは、重合単位として0.5から5重量
%のイオン性モノマー、好ましくは1から3重量%のイ
オン性モノマー、更に好ましくは1から2重量%のイオ
ン性モノマーを含有することができる。
【0019】本発明で使用されるエマルションポリマー
は、また、エマションポリマーの重量を基準にして、重
合単位として0から10重量%の少なくとも一つの官能
性モノマーを含有することができる。好適な官能性モノ
マーには、ビニルトリメトキシシラン及びメタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン等のケイ素含有エチレン
性不飽和モノマー;及び架橋性モノマーが含まれる。好
適な架橋性モノマーには、アセトアセトキシエチルアク
リレート、アセトアセトキシプロピルメタクリレート、
アセトアセトキシエチルメタクリレート、アリルアセト
アセテート、アセトアセトキシブチルメタクリレート及
び2,3‐ジ(アセトアセトキシ)プロピルメタクリレ
ート等のアセトアセテート官能性モノマー;ジビニルベ
ンゼン、ポリヒドロキシル化された化合物の(メタ)ア
クリロイルポリエステル、ポリカルボン酸のジビニルエ
ステル、ポリカルボン酸のジアリルエステル、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド、トリアリルテレフタ
レート、メチレンビスアクリルアミド、ジアリルマレエ
ート、ジアリルフマレート、ヘキサメチレンビスマレア
ミド、トリアリルホスフェート、トリビニルトリメリテ
ート、ジビニルアジペート、グリセリルトリメタクリレ
ート、ジアリルスクシネート、ジビニルエーテル、エチ
レングリコールのジビニルエーテル又はジエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレートまたはメタアクリレート、1,6‐へキサンジ
オールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート又はテトラアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、アリルメタクリレート、シクロペ
ンタジエンジアクリレート、ブチレングリコールジアク
リレート又はジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ンジ‐又はトリ‐アクリレート、(メタ)アクリルアミ
ド、n‐メチロール(メタ)アクリルアミド及びそれら
の混合物が含まれる。利用される架橋性モノマーの量
は、架橋性モノマーが著しくフィルム形成を阻害しない
ように選択される。
【0020】一つの態様においては、エマルションポリ
マーは、また、重合単位としてポリマーの架橋を促進す
る少なくとも一つの光開始剤モノマーを含有する。その
架橋されたポリマーは、耐ダートピックアップ性及び耐
エフロレッセンス性を改善した。光開始剤モノマーは、
光を吸収し、ラジカル又はイオンのいずれかを生じさせ
ることのできる官能基を有するエチレン性不飽和モノマ
ーである。ラジカル又はイオンの形成は、官能基の光分
解から直接的に行われ、又は官能基からの、ラジカル又
はイオン形成を受ける他の基又は分子へのエネルギーの
転移によって間接的になされることができる。光開始剤
モノマーは、当業界においてよく知られ、ビニルトルエ
ン、ビニルベンゾフェノン及びアクリロキシベンゾフェ
ノン等のビニル芳香族が含まれる。好適な光開始剤モノ
マーは、また、米国特許第5,248,805号及び米
国特許第5,439,970号において開示される。エ
マルションポリマー中に重合単位として含まれる光開始
剤モノマーの量は、エマルションポリマーの重量を基準
にして0.1重量%から10重量%の範囲に亘ることが
できる。
【0021】エマルションポリマーは、−10℃から6
0℃の範囲の、好ましくは0℃から40℃の範囲のガラ
ス転移温度を有する。セメント質基体上にコーティング
を形成するためには、エマルションポリマーは、コーテ
ィング配合物の適用温度より低い最低造膜温度を有す
る。融合剤又は可塑剤が、エマルションポリマーの最低
造膜温度を低下させるためにコーティング配合物に加え
られることができる。エマルションポリマーは、更に、
30,000から300,000の範囲の重量平均分子
量を有するものと定義される。好ましくは、エマルショ
ンポリマーは、ポリマー粒子の水性ディスパーションと
して提供され、そのポリマー粒子は、50nmから10
00nmの範囲の、好ましくは60nmから500nm
の範囲の、更に好ましくは80から200nmの範囲の
平均粒径を有する。
【0022】エマルションポリマーは、懸濁重合又は乳
化重合によって調製されることができる。重合は、単一
段階(single−stage)又は多段階(mul
ti−stage)重合法が可能である。ここで使用さ
れるものとして、多段階法によって調製されるエマルシ
ョンポリマーのTgは、エマルションポリマー全体にお
いて、重合単位として含まれるモノマーを基準としてフ
ォックス式に従って算出されたTgである。本発明で使
用されるエマルションポリマーを調製する好ましい方法
は、水性媒体における乳化重合である。
【0023】コーティングの適用に使用される乳化重合
によるエマルションポリマーの調製は、当業界では良く
知られている。乳化重合の実施は、D.C.ブラックリ
ー、「乳化重合の応用(Emulsion Polym
erization)」(ワイリー、1975年)にお
いて詳細に検討されている。慣用の乳化重合技術は、水
性ディスパーションポリマーとして本発明のエマルショ
ンポリマーを調製するのに使用されることができる。乳
化重合の実施は、また、H.ワーソン、「合成樹脂エマ
ルション(The Applications of
Synthetic Resin Emulsio
n)」、第2章(アーネストベンLtd.ロンドン、1
972年)において詳細に検討されている。
【0024】従って、非イオン性モノマー、イオン性モ
ノマー、任意の官能性モノマー及び任意の光開始剤モノ
マーを含むエチレン性不飽和モノマーは、アニオン性又
は非イオン性分散剤で、例えば、全モノマーの重量を基
準にして0.05重量%から10重量%の分散剤を使用
して乳化されることができる。アニオン性及び非イオン
性分散剤の組み合わせも、また使用されることができ
る。ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
ビニルアルコールをはじめとする高分子量のポリマー、
およびポリアクリル酸をはじめとする高分子電解質が、
エマルション安定剤および保護コロイドとして使用され
ることができる。酸性モノマー、特にアクリル酸及びメ
タクリル酸のような低分子量のものは、水溶性であり、
従って、使用される他のモノマーを乳化させる際に補助
する分散剤として役立つことができる。
【0025】好適なアニオン性分散剤の例としては、例
えば、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級脂肪族アルコー
ル硫酸塩;イソプロピルベンゼンスルホン酸又はイソプ
ロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩又はカリウ
ム塩等のアルキルアリールスルホネート;オクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、N‐メチル‐N‐パルミトイル
タウリン酸ナトリウム、オレイルイソチオン酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属高級アルキルスルホサクシネート;
及び1から5つのオキシエチレン単位を有するtert
‐オクチルフェノキシポリエトキシエチル硫酸ナトリウ
ム等のアルキルアリールポリエトキシエタノール硫酸、
スルホン酸又は燐酸のアルカリ金属塩;及びアルキルポ
リエトキシエタノール硫酸、スルホン酸及び燐酸のアル
カリ金属塩が挙げられる。
【0026】好適な非イオン性分散剤の例としては、ヘ
プチルフェノキシポリエトキシエタノール、メチルオク
チルフェノキシポリエトキシエタノールをはじめとす
る、約7から18の炭素原子のアルキル基及び約6から
約60のオキシエチレン単位を有するアルキルフェノキ
シポリエトキシエタノール;メチレンで結合されたアル
キルフェノールのポリエトキシエタノール誘導体;約6
から約60モルのエチレンオキサイドとノニルメルカプ
タン、ドデシルメルカプタン、又はアルキル基が6から
16の炭素原子を含有するアルキルチオフェノールとを
縮合させて製造されるような硫黄含有剤;ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸又はトール油
に見出されるような酸の混合物のような長鎖カルボン酸
のエチレンオキサイド誘導体であって、分子当たり6か
ら60のオキシエチレン単位を含有するもの;オクチ
ル、デシル、ラウリル又はセチルアルコールのような長
鎖アルコールの類似エチレンオキサイド縮合物、6から
60のオキシエチレン単位を含有するソルビタンモノス
テアレートをはじめとする、疎水性炭化水素鎖を有す
る、エーテル化又はエステル化されたポリヒドロキシ化
合物のエチレンオキシド誘導体;1以上の疎水性プロピ
レンオキサイド部分がエチレンオキサイド部分に結合さ
れたブロックコポリマーが挙げられる。アルキルベンゼ
ンスルホネート及びエトキシル化アルキルフェノールの
混合物が採用されることができる。
【0027】好ましくは、エマルションポリマーは、少
なくとも一つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有す
る共重合可能な界面活性剤を含有しない。
【0028】過硫酸アンモニウム又はカリウム等のフリ
ーラジカルタイプの重合開始剤は、単独で又はレドック
ス系の酸化成分として使用されることができ、また、そ
のレドックス系は、メタ重亜硫酸カリウム、チオ硫酸ナ
トリウム又はホルムアルデヒドスルホキシ酸ナトリウム
等の還元成分を含むものである。その還元成分は、しば
しば促進剤と称される。開始剤及び促進剤は、一般に触
媒、触媒系又はレドックス系と称され、共重合されるモ
ノマー重量を基準にして、それぞれ約0.01%以下か
ら3%の割合で使用され得る。レドックス触媒系の例と
しては、t‐ブチルヒドロペルオキシド/ホルムアルデ
ヒドスルホキシル酸ナトリウム/Fe(II)及び過硫
酸アンモニウム/重亜硫酸ナトリウム/ヒドロ亜硫酸ナ
トリウム/Fe(II)が含まれる。重合温度は、10
℃から90℃またはそれより高温であることができ、従
来通り、採用される触媒系に対して最適化されることが
できる。乳化重合は、シード化されることができ、非シ
ード化でもよい。シード重合が好ましく、非シード重合
より均一な物理的特性を有するポリマーの水性ディスパ
ーションを生ずる傾向がある。
【0029】本発明の重要な部分は、エマルションポリ
マーの分子量である。ここで特定される分子量範囲内の
分子量を有するエマルションポリマーは、本発明のエマ
ルションポリマーの分子量を中程度にするために重合混
合物内でのメルカプタン、ポリメルカプタン及びポリハ
ロゲン化合物のような連鎖移動剤の使用により得られる
ことができる。使用され得る連鎖移動剤の例としては、
t‐ドデシルメルカプタン等の長鎖アルキルメルカプタ
ン、イソプロパノール、イソブタノール、ラウリルアル
コール又はt‐オクチルアルコールなどのアルコール、
四塩化炭素、テトラクロロエチレン、トリクロロブロモ
エタン等が含まれる。一般に、全モノマーの重量を基準
にして0.1から3重量%が使用され得る。代替的に、
好適な分子量は、開始剤量を増加させて又は開始剤量の
増加及び連鎖移動剤の組み合わせにより得られることが
できる。エマルションポリマーを調製する好ましい重合
プロセスは、連鎖移動剤の存在下での重合を含む。より
好ましい重合プロセスは、長鎖アルキルメルカプタンの
存在下での重合である。
【0030】重合プロセスは、熱又はレドックスタイプ
であることができる;即ち、開始剤種の熱的解離により
フリーラジカルが単独で発生されることができ、又はレ
ドックス系が用いられることもできる。重合されるモノ
マーの全部又はある部分を含有するモノマーエマルショ
ンは、モノマー、水及び乳化剤を使用して調製されるこ
とができる。水中で触媒を含有する触媒溶液は、別個に
調製されることができる。モノマーエマルション及び触
媒溶液は、乳化重合の過程に亘り重合容器に共に供給
(cofeed)されることができる。反応容器自身
は、初めから水を含むことができる。反応容器は、ま
た、追加的にシードエマルションを含有することがで
き、更に追加的に初期充填の重合触媒を含んでもよい。
乳化重合過程での反応容器の温度は、重合反応によって
生じる熱を除去するために冷却によって、又は反応容器
を加熱することにより調節され得る。いくつかのモノマ
ーエマルションは、反応容器へ同時に共に供給されるこ
とができる。複数のモノマーエマルションが共に供給さ
れるとき、それらは、異なるモノマー組成のものである
ことができる。異なるモノマーエマルションが共供給さ
れる場合のシークエンス及び速度は、乳化重合プロセス
の過程で変更されることができる。モノマーエマルショ
ンの添加が終了した後で、重合反応混合物が未反応モノ
マーの量及び未反応重合触媒種を最小にするためにチェ
イスされることができる。反応容器の内容物のpHは、
また、乳化重合プロセスの進行過程で変更されてもよ
い。熱及びレドックス重合プロセス双方が、採用される
ことができる。
【0031】本発明のコーティング配合物は、水に分散
したエマルションポリマーを含有する。コーティング配
合物のpHは、典型的には7から10の範囲である。種
々の塩基がpHを調整するために加えられ、それには水
酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、並びにトリエタノールアミン、2‐アミノ‐2‐メ
チル‐1‐プロパノール、ジメチルアミノエタノール及
びトリエチルアミンのようなアミンが含まれる。コーテ
ィング配合物は、また、バイオサイド及び防黴剤等の防
腐剤、消泡剤、可塑剤、界面活性剤、分散剤、融合剤、
ポリエチレンワックスエマルション等のワックス、湿潤
剤、レオロジー変性剤、着色剤及び低分子量アニオンポ
リマーを含有することができる。コーティング配合物の
不揮発性成分の固形分量は、コーティング配合物の重量
を基準にして10から70重量%の範囲であることがで
きる。一態様においては、コーティング配合物は、コー
ティング配合物の重量を基準にして10から60重量%
の範囲の固形分を有し、スプレー適用に好適である。
【0032】コーティング配合物は、二酸化チタン、赤
色酸化鉄、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄及び米国特許第6,
045,871号に記載の不透明化ポリマーなどの顔料
を含有することもできる。これらの顔料は、コーティン
グ配合物内の固形分の総重量を基準にして0から25重
量%の範囲の量でコーティング配合物に存在し得る。
【0033】一態様において、コーティング配合物は、
ポリマーの架橋を促進することができる光開始剤分子を
含有し、コーティングに改良された耐ダートピックアッ
プ性及び耐エフロレッセンス性を提供する。化学線への
曝露に際し、コーティング中の光開始剤分子は、化学線
を吸収することができ、直接分解により又は他の分子又
は部位へのエネルギー転移によりラジカル又はイオンの
いずれかを発生させることができる。そのラジカル及び
イオンは、ポリマー鎖間の架橋の形成をもたらす反応を
開始する。好適な光開始剤分子は、放射線硬化性コーテ
ィングに用いられ、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾー
ル、2‐ヒドロキシアセトフェノン等のα‐ヒドロキシ
ケトン誘導体を含む。光開始剤分子の混合物が、使用さ
れてもよい。好適な光開始剤分子の選択及びコーティン
グ配合物内の光開始剤の量は、化学線の波長、ラジカル
又はイオンを発生する光開始剤分子の効率性、コーティ
ング配合物内の光開始剤分子の溶解度、及び光開始剤分
子を含有するコーティングの意図された最終用途に依存
する。光開始剤分子は、コーティング配合物中に直接添
加されることができ、又は最初に好適な溶媒に溶解さ
せ、ついでコーティング配合物に添加されることもでき
る。好適な溶媒は、溶媒及び水と混和性の融合剤(co
alescent)を含む。光開始剤分子は、ポリマー
固形分を基準にして0.1から10重量%の範囲の量で
添加されることができる。この態様においては、本発明
のコーティング配合物に使用されるポリマーは、重合単
位としての光開始剤モノマーを含まない組成を有するこ
とができる。代替的に、コーティング配合物は、重合単
位として光開始剤モノマーを含むポリマー及び光開始剤
分子を含むことができる。
【0034】他の態様において、コーティング配合物
は、また、本発明のエマルションポリマーに加えてエチ
レン性不飽和ポリマーを含有することができる。光開始
剤分子、又は重合単位として光開始剤モノマーを有する
エマルションポリマーが、このコーティング配合物に含
まれる。ここで使用されるものとして、エチレン性不飽
和ポリマーは、ラジカル又はイオンの存在下で架橋を受
けることができるエチレン性不飽和基を含有するラテッ
クスポリマーを意味する。好適なエチレン性不飽和ポリ
マーが、架橋性紫外線硬化性ラテックスポリマーを教示
する米国特許第5,409,971号において開示され
ている。コーティング配合物の乾燥後に、乾燥されたコ
ーティングは、化学線で露光され、エチレン性不飽和ポ
リマーの架橋を誘導し、高光沢、耐ダートピックアップ
性及び耐エフロレッセンス性を有するコーティングを提
供することができる。コーティング配合物中のエチレン
性不飽和ポリマー対エマルションポリマーの比は、乾燥
重量基準で0:1から10:1の範囲であることがで
き、好ましくは1:10から2:1の範囲、更に好まし
くは1:5から1:1の範囲である。
【0035】コーティング配合物は、コーティング配合
物の他の成分とエマルションポリマーとを混合すること
により調製されてもよい。コーティング配合物の成分
は、コーティング配合物又は任意の成分が不安定となる
ことがないことを条件に、任意の添加順序で加えられる
ことができる。
【0036】セメント質基体の例としては、ルーフタイ
ル、壁タイル、ルーフシングル(roof shing
les)、ルーフスレート、パティオ床のようなコンク
リートスラブ、セメント下塗り壁、建物壁の外装に使用
されるラップサイディング(lap siding)及
びコンクリート管が挙げられる。セメント質基体は、顔
料スラリーで被覆されてもよい。顔料スラリーとは、顔
料、セメント及び砂を含み、着色表面を提供するもの
で、しばしばカラーコートと呼ばれている。
【0037】クリヤコーティングは、しばしばカラーコ
ート上に適用され、コンクリートルーフタイルの光沢を
向上させ、風化の影響からタイルを保護し、またエフロ
レッセンスを最小にする。クリヤコーティングは、コン
クリートルーフタイル上のエフロレッセンスを低減する
ことで知られている。
【0038】コーティング配合物は、噴霧、こて又はナ
イフを用いて、流し込み、ブラッシング及びカーテンコ
ーティング等の慣用の手段でセメント質基体上に適用さ
れる。コーティング配合物の乾燥フィルムの厚さは、
2.5μmから250μmの範囲であることができる。
コーティング配合物は、10℃から30℃の範囲の温度
などの周囲条件で乾燥し又は乾燥させられることができ
る。代替的に、熱がコーティング配合物を乾燥させるの
に適用されることができ、例えば、25℃から100℃
の温度範囲での加熱などである。本発明の方法におい
て、コーティング配合物は、グリーンセメント質基体上
に適用され、被覆されたグリーンセメント質基体は、硬
化されてグロスコートされたセメント質基体を提供す
る。代替的に、カラーコートがグリーンセメント質基体
に適用され、引き続きカラーコート上にコーティング配
合物の適用がなされることができる。コーティング組成
物は、セメント質基体の硬化工程前に乾燥され得るし、
又は硬化工程の過程で乾燥されることもできる。一態様
において、被覆グリーンセメント質基体は、周囲条件下
で硬化されることができる。代わりの態様においては、
硬化は、制御された温度及び湿度条件下のチャンバー内
に被覆グリーンセメント質基体を導入して行われる。好
適な温度及び湿度条件は、35℃から100℃の範囲の
温度、及び95%までの高さの相対湿度である。硬化さ
せるのに要する時間は、4から12時間の範囲であるこ
とができ、該時間は温度及び相対湿度に依存するであろ
う。
【0039】光開始剤分子、重合単位として光開始剤モ
ノマーを含むポリマー又はそれらの混合物等の光開始剤
を含有するコーティング配合物から調製されるコーティ
ングは、グリーンセメント質基体上にコーティング配合
物を適用した後であって硬化前に、被覆グリーンセメン
ト質基体を硬化した後で、又は硬化セメント質基体上に
コーティング配合物を適用した後に、化学線に曝露され
ることができる。コーティング内に光開始剤を含む、被
覆ルーフタイル及び他の被覆セメント質基体は、赤道及
び熱帯域等の日光に強く曝露される場所での外装用途に
適している。
【0040】試験方法60°グロス測定:被覆セメント
質基体試料のグロスを測定する方法は、「ASTM規格
年報、セクション15、15.04、試験手順ASTM
D1455」に記載されている。60°グロスは、ガ
ードナーBykラボトロングロス単位で測定された。エ
フロレッセンス度の試験手順:第一次エフロレッセンス
度は、硬化直後の被覆セメント質基体の外観である。
【0041】第二次エフロレッセンス度は、被覆セメン
ト質基体の風化作用による長期耐エフロレッセンス性で
ある。これは被覆セメント質基体を4日間、60℃水浴
(プレシジョンウォターバス270型循環水浴)を用い
て、水分の凝縮物に曝すことにより、加速された実験室
試験により評価された。試験は、被覆セメント質基体を
水浴の上方であって金属格子上に配置し、該金属格子は
該被覆された面を60℃の湯から4cm高い位置で、6
0℃の湯に対面させるように保たせることによって行わ
れた。
【0042】エフロレッセンス度は、0から10のエフ
ロレッセンススケールで視覚により評価され、ここでス
ケール10はエフロレッセンスが無い被覆セメント質基
体を表し、0は表面が完全にエフロレッセンスで覆われ
た被覆セメント質基体を表す。5以上の評価は、許容可
能な評価である。更に、エフロレッセンス度は、比色測
定法(colorimetric measureme
nt)を用いて測定された。比色測定は、0(黒)から
100(白)のスケールに従い黒色から白色までを測定
するLスケールを使用して行われた。被覆セメント質
基体は、黒色スラリー被覆を有し、エフロレッセンスは
基体表面に白色堆積物の形成をもたらすので、エフロレ
ッセンス度の増加に従い、L値は増加する。
【0043】耐ダートピックアップ性試験手順:コーテ
ィング配合物の102μm(4ミル)厚さのフィルムが
アルミニウムパネル(“Q”アルミニウムパネル、ミル
フィニッシュ(mill finish)、3105
H24(0.6mm×102mm×305mm)、Q‐
パネルLabプロダクツ、米国、オハイオ州、クリーブ
ランド)上にドローダウンバーで適用された。被覆アル
ミニウムパネルは周囲条件下で24時間乾燥された。
【0044】次に、パネルの半分が覆われ、パネルは、
二個の40ワット低圧水銀灯からのUVA放射線に24
時間曝露された。
【0045】酸化鉄スラリーは、タモール731分散剤
(ロームアンドハースCo.)を2滴、250gの水に
溶かして、125gのベイフェロックス110赤色酸化
鉄(バイエルCorp.)を加え、それから均一なディ
スパーションが得られるまでスラリーを混合した。
【0046】次に、酸化鉄スラリーの均一なコーティン
グが被覆アルムニウムパネルの半分にはけ塗りされた。
酸化鉄スラリー被覆パネルは、周囲条件下で3時間乾燥
され、それから60℃のオーブンに1時間置かれた。次
に、酸化鉄スラリー被覆パネルは、オーブンから取り除
かれ、室温まで冷却された。酸化鉄スラリー被覆パネル
は、チーズクロスパッドで軽く、均等にこすりながら蛇
口からの微温の流水で洗浄され、過剰の酸化鉄スラリー
を確実に除去した。新しいチーズクロスパッドが、それ
ぞれの酸化鉄スラリー被覆パネルに使用された。洗浄さ
れたパネルは、耐ダートピックアップ性の評価の前に少
なくとも4時間、周囲条件で乾燥された。耐ダートピッ
クアップ性は、次のスケールに従い、対照の被覆パネル
との関連で評点が付けられた: 5=対照よりずっと良好 4=対照より良好 3=対照と同一 2=対照より悪い 1=対照よりずっと悪い
【0047】実施例1 エマルションポリマーの調製 モノマーエマルションは、600gの脱イオン水(DI
水)、60.9のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(23%活性)、910gのブチルアクリレート(B
A)、1064gのメチルメタクリレート(MMA)、
26.0gのメタクリル酸(MAA)及び20.0gの
n‐ドデシルメルカプタン(nDDM)を混合して調製
された。1ガロンの撹拌反応器に、1070gの脱イオ
ン水及び26gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(23%活性)が充填された。反応器内容物が85℃
に加熱された後、20gDI水に2gの炭酸ナトリウム
を溶解させた溶液が反応器に添加された。次に、90.
0gのモノマーエマルションが添加され、引き続き40
gのDI水でリンスされた。その直後に、30gのDI
水に溶解した6gの過硫酸アンモニウムの溶液が加えら
れた。残りのモノマーエマルションは、82℃の温度を
維持しながら反応器に添加された。120gのDI水に
2gの過硫酸アンモニウムを溶解させた溶液が、別の供
給経路で反応器に添加された。最終反応混合物は、28
%アンモニア水でpH8.8に中和された。実施例1.
4のエマルションポリマーは、104nmの平均粒径を
有し、49.5%の固形分量を有し、556cpsのブ
ルックフィールド粘度を有していた。エマルションポリ
マーは、45.5BA/53.2MMA/1.3MAA
の最終組成を有し、フォックス式に従って計算された1
1.6℃のTgを有していた。
【0048】エマルションポリマーの重量平均分子量、
Mwは、テトラヒドロフラン溶媒を使用してゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにより測定された。測定
は、ポリメチルメタクリレート等価物を基準にした。エ
マルションポリマー粒子ディスパーションは、分子量測
定前に、アンバーライトIRN‐77イオン交換樹脂
(ロームアンドハースCo.)で脱イオンされた。比較
例A、比較例B及び実施例1.1〜1.3は、nDDM
の量が表1.1に従い変更されたことを除き上記の手順
により調製された。
【0049】
【表1】
【0050】実施例2 コーティング配合物 実施例1.1〜1.4及び比較例A及びBのエマルショ
ンポリマー、及び表2に掲げられる他の成分を含むコー
ティング配合物が調製された。その成分は、添加順に記
載されており、ライトニンミキサー(Lightni
n’mixer)(ミキシングイクイップメントC
o.,Inc.)で周囲条件において30分間混合され
た。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】実施例3 被覆セメント質基体の調製 グリーンセメント質基体の調製:砂/セメント混合物
が、850gのI型ポルトランドセメント及び2550
gの45メッシュの砂を加えて、ホバートミキサー(H
obart Mixer)、モデルN‐50(ホバート
カナダ社、カナダ国、オンタリオ州)で混合することに
より調製された。次に、408gの脱イオン水が、ゆっ
くりと、砂/セメント混合物に添加混合され、コンクリ
ートミックスを調製した。パティ試料(sample
patty)、パティ‐A(Patty−A)が、コン
クリートミックスを8.5cm直径のペトリ皿に注入
し、スパチュラで表面を平らにして、滑らかな表面を提
供するように調製された。
【0054】黒色スラリーが、150gのベイフェロッ
クス(Bayferrox)318M黒色酸化鉄(モー
ベイコーポレーション)を900gの脱イオン水に撹拌
しながら加え、黒色酸化鉄を完全に濡らすことにより調
製された。次に、1500gのI型ポルトランドセメン
トを、連続撹拌しながらゆっくりと加え、均一混合物を
得た。それから、750gの45メッシュの砂が、砂が
該混合物に完全に混合されて、黒色スラリーを提供する
まで加えられた。黒色スラリー層が、約0.4mmの厚
さで、パティ‐Aの平滑化された表面に適用され、グリ
ーンセメント質基体試料を形成した。
【0055】コーティング配合物の層が、約0.025
mmの厚さでグリーンセメント質基体試料の黒色表面に
噴霧により適用された。被覆グリーンセメント質基体試
料の硬化が、湿潤/オーブンチャンバーにおいて、75
%相対湿度で、20℃、1時間;30℃、1時間;40
℃、1時間、及び50℃、2時間の硬化条件に曝して達
成され、被覆セメント質基体を得た。
【0056】実施例4 被覆セメント質基体の評価 硬化の後、初期60°グロス値、初期のエフロレッセン
ス度の評価及び初期L 値が、被覆セメント質基体試料
について測定された。コーティング配合物についての結
果は、表4.1に示される。
【0057】
【表4】
【0058】表4.1の結果は、本発明のポリマーは、
実施例2.1から2.4で代表されるように、より大き
な分子量の比較例のポリマーよりも、より高い初期グロ
ス、より暗い黒色外観及びより少ない第1次エフロレッ
センスを有する被覆セメント質基体を提供したことを示
している。
【0059】実施例5 ビニルベンゾフェノンを含むエ
マルションポリマーの調製 重合単位として光開始剤モノマーである、ビニルベンゾ
フェノン(VB)を含むエマルションポリマーが実施例
1に記載されたプロセスに従って調製された。エマルシ
ョンポリマーは、実施例2のコーティング組成物に配合
された。
【0060】
【表5】
【0061】実施例6 光開始剤を含むコーティング配
合物の調製及び評価 実施例2に基づくコーティング配合物は、光開始剤とし
てのベンゾフェノンを含んで調製された。ベンゾフェノ
ンは、重合単位としてのビニルベンゾフェノンを含む実
施例5.1及び5.2の場合のように、エマルションポ
リマーの一部であるか、又はテキサノール中50%ベン
ゾフェノン溶液として実施例2.4のエマルションポリ
マーを含有するコーティング配合物に加えられるかのい
ずれかである。実施例2.4、5.1及び5.2のエマ
ルションポリマーは、5×10のMwを有している。
【0062】
【表6】
【0063】被覆セメント質基体は実施例3及び4で記
載されたように調製された。硬化後、被覆セメント質基
体の一区域が、覆われ、2個の40ワット低圧水銀灯か
らのUVA照射に12時間曝された。被覆セメント質基
体は、ランプから5cmの距離に置かれた。初期60°
グロス、初期L及び初期の第一次エフロレッセンス度
が評価され、結果は下記の表6.2に示される。
【0064】
【表7】
【0065】その結果は、本発明のエマルションポリマ
ーが比較例Dで被覆されたセメント質基体よりも低い初
期L値、及びより高度の、初期第一次耐エフロレッセ
ンス性の程度の評価で証明される、より少ないエフロレ
ッセンス、およびより高い初期60°グロスを提供した
ことを示している。
【0066】第二次エフロレッセンスの程度は、被覆セ
メント質基体の二番目のセットを使用して評価された。
比較例Dは、本発明の分子量範囲の外部にある高分子量
を有するエマルションポリマーである。評価は、また、
実施例2.4のコーティング配合物で被覆された被覆セ
メント質基体を含んでいた。このコーティングは、光開
始剤を含有せず、被覆セメント質基体における光開始剤
の影響を示すために用いられた。表6.3は、光開始剤
を含む被覆セメント質基体が、許容できるレベルの第二
次エフロレッセンス度を有していたこと示している。
【0067】
【表8】
【0068】表6.2及び表6.3の結果は、実施例
6.1から6.2の30,000から300,000の
範囲の分子量を有するエマルションポリマー、及び光開
始剤を該エマルションポリマー中に重合単位として含む
か、又はコーティング配合物の成分として含有するコー
ティングは、比較例Dの、より高分子量のエマルション
ポリマーと比較してハイグロス及び許容可能な第一次及
び第二次耐エフロレッセンス性を提供したことを示して
いる。
【0069】被覆アルミニウムパネルは、調製され、ダ
ートピックアップ試験手順に従い評価された。
【0070】
【表9】
【0071】表6.4における結果は、30,000か
ら300、000の範囲の分子量を有するエマルション
ポリマーを含むコーティング配合物から調製されるコー
ティングの耐ダートピックアップ性が、実施例6.1及
び6.2の場合におけるような重合単位として又は実施
例6.3及び6.4の場合におけるようなコーティング
配合物に加えられる光開始剤分子としてのいずれかの光
開始剤の添加、並びにUVA光線への曝露によって改善
されたことを示している。その結果は、実施例6.1か
ら6.4のコーティングが外装用途に適していることを
示している。
【0072】実施例7 エチレン性不飽和ポリマーを含
むコーティング配合物 コーティング配合物は、また、エチレン性不飽和ポリマ
ーを含んで調製された。実施例7のコーティング配合物
は、実施例2のコーティング配合物を基準にしており、
ポリマーの総重量を基準にして20重量%のローシルド
(Roshield)3120(ロームアンドハースC
o.)、エチレン性不飽和ラテックスポリマー、ポリマ
ーの総重量を基準にして80重量%の実施例1.4及び
コーティング配合物の総固形分を基準にして1.5重量
%のダロキュア1173光開始剤分子(チバスペシャル
ティケミカルズ)を含んでいた。コーティング配合物
は、グリーンセメント質基体上に適用され、実施例4に
従って硬化された。
【0073】
【表10】
【0074】表7.1の結果は、実施例7のエチレン性
不飽和ポリマーを含有するコーティング配合物が比較例
のコーティング配合物よりもより低いL値及びより高
い、初期の第一次エフロレッセンス度により測定された
ように、より少ないエフロレッセンス、およびより高い
初期グロスを有していたことを示している。
【0075】
【表11】
【0076】更に、エチレン性不飽和ポリマーを含むコ
ーティング配合物は、比較例のコーティングよりも、第
二次エフロレッセンス度の評価により示されるように、
より少ないエフロレッセンス、及びより低い最終L
を有していた。
【0077】また、実施例7のコーティング配合物から
形成されたコーティングの耐ダートピックアップ性が評
価された。被覆アルミニウムパネルが調製され、ダート
ピックアップ試験手順に従い評価された。
【0078】
【表12】
【0079】表7.3の結果は、紫外光への曝露が、エ
チレン性不飽和ポリマーを含む実施例7のコーティング
配合物から形成されたコーティングの耐ダートピックア
ップ性を改善したことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:26 C04B 24:26 E F H A 24:20 24:20 24:16 24:16 24:00 24:00 24:42 24:42 A 24:38 24:38 B 24:28 24:28 A 22:06 22:06 Z 24:12 24:12 A 14:06 14:06 14:02 14:02 A 14:30) 14:30) 111:21 111:21 (72)発明者 マーク・スティーブン・フレーザ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19103, フィラデルフィア,パイン・ストリート・ 2512 (72)発明者 レオ・ジョセフ・プロコピオ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19446, ランズデール,フリントロック・ドライ ブ・952 Fターム(参考) 4G012 PA02 PA04 PA11 PB03 PB14 PB20 PB22 PB24 PB27 PB28 PB31 PB32 PB33 PB36 PB40 PB41 PC01 PC11 PC13 PC14 PE01 4G028 CA01 CB02 CB04 CB08 CC01 CD02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)重合単位として、 i)少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして75から99.5重量
    %; ii)少なくとも一つのイオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0.5から5重量%; iii)少なくとも一つの官能性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%;およ
    び iv)少なくとも一つの光開始剤モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%含むエ
    マルションポリマーであって、 該非イオン性モノマー、該イオン性モノマー、該官能性
    モノマー及び該光開始剤モノマーの合計が100%に等
    しく;該エマルションポリマーが30,000から30
    0,000の範囲の重量平均分子量を有し;さらに、 該エマルションポリマーが−10℃から60℃の範囲の
    ガラス転移温度を有する、前記エマルションポリマーを
    含むコーティング配合物を調製し、 b)該コーティング配合物をグリーンセメント質基体上
    に適用して、被覆されたグリーンセメント質基体を形成
    し;さらに c)該被覆されたグリーンセメント質基体を硬化する
    か、または硬化させ、グロスコートされたセメント質基
    体を形成させる工程を含む、グロスコートされたセメン
    ト質基体を提供する方法。
  2. 【請求項2】 エマルションポリマーが、重合単位とし
    て0.5から10重量%の光開始剤モノマーを含む請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 コーティング配合物が、ポリマーの重量
    を基準にして0.5重量%から10重量%の光開始剤分
    子をさらに含む請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 グロスコートされたセメント質基体を化
    学線に曝露する工程をさらに含む請求項2または3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 コーティング配合物が、エチレン性不飽
    和ポリマーをさらに含む請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 グロスコートされた基体が、5以上の値
    の60°グロスを有する請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 重合単位として、 a)少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして75から99重量%; b)少なくとも一つのイオン性モノマーをエマルション
    ポリマーの重量を基準にして0.5から5重量%; c)少なくとも一つの官能性モノマーをエマルションポ
    リマーの重量を基準にして0から10重量%;および d)少なくとも一つの光開始剤モノマーをエマルション
    ポリマーの重量を基準にして0.5から10重量%含む
    エマルションポリマーであって、 該非イオン性モノマー、該イオン性モノマー、該官能性
    モノマーおよび該光開始剤モノマーの合計が100%に
    等しく;該エマルションポリマーが30,000から3
    00,000の範囲の重量平均分子量を有し;さらに、 該エマルションポリマーが−10℃から60℃の範囲の
    ガラス転移温度を有する前記エマルションポリマー。
  8. 【請求項8】 エマルションポリマーが、0℃から40
    ℃の範囲のガラス転移温度を有する請求項7記載のエマ
    ルションポリマー。
  9. 【請求項9】 a)重合単位として、 i)少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして75から99.5重量
    %; ii)少なくとも一つのイオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0.5から5重量%; iii)少なくとも一つの官能性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%; iv)少なくとも一つの光開始剤モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%;含む
    エマルションポリマーであって、 該非イオン性モノマー、該イオン性モノマー、該官能性
    モノマー及び該光開始剤モノマーの合計が100%に等
    しく;該エマルションポリマーが30,000から30
    0,000の重量平均分子量を有し;該エマルションポ
    リマーが−10℃から60℃のガラス転移温度を有する
    前記エマルションポリマーと、 b)該エマルションポリマーの重量を基準にして0.5
    重量%から10重量%の光開始剤分子とを含む、コーテ
    ィング配合物。
  10. 【請求項10】 エマルションポリマーが、0℃から4
    0℃の範囲のガラス転移温度を有する請求項9記載のコ
    ーティング配合物。
  11. 【請求項11】 a)セメント質基体と; b)重合単位として、 i)少なくとも一つの非イオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして75から99.5重量
    %; ii)少なくとも一つのイオン性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0.5から5重量%; iii)少なくとも一つの官能性モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%;およ
    び iv)少なくとも一つの光開始剤モノマーをエマルショ
    ンポリマーの重量を基準にして0から10重量%含むエ
    マルションポリマーを含むコーティング配合物から形成
    されるコーティングとを含む、 グロスコートされたセメント質基体を有する物品であっ
    て;該非イオン性モノマー、該イオン性モノマー、該官
    能性モノマーおよび該光開始剤モノマーの合計が100
    %に等しく;該エマルションポリマーが30,000か
    ら300,000の範囲の重量平均分子量を有し;該エ
    マルションポリマーが−10℃から60℃の範囲のガラ
    ス転移温度を有し、さらに、 該コーティング配合物が、該セメント質基体の硬化前に
    該セメント質基体上に適用される、前記グロスコートさ
    れたセメント質基体を有する物品。
  12. 【請求項12】 エマルションポリマーが、該エマルシ
    ョンポリマーの重量を基準にして、0.5から10重量
    %の光開始剤モノマーをさらに含む請求項11記載の物
    品。
  13. 【請求項13】 コーティング配合物が、エマルション
    ポリマーの重量を基準にして、0.5から10重量%の
    光開始剤分子をさらに含む請求項11記載の物品。
  14. 【請求項14】 物品が化学線に曝露される請求項12
    または13記載の物品。
  15. 【請求項15】 コーティング配合物が、エチレン性不
    飽和ポリマーをさらに含む請求項14記載の物品。
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