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JP2002080827A - 化学機械研磨用水系分散体 - Google Patents

化学機械研磨用水系分散体

Info

Publication number
JP2002080827A
JP2002080827A JP2001020275A JP2001020275A JP2002080827A JP 2002080827 A JP2002080827 A JP 2002080827A JP 2001020275 A JP2001020275 A JP 2001020275A JP 2001020275 A JP2001020275 A JP 2001020275A JP 2002080827 A JP2002080827 A JP 2002080827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
aqueous dispersion
mechanical polishing
chemical mechanical
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001020275A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hattori
雅幸 服部
Kazuo Nishimoto
和男 西元
Kiyonobu Kubota
清信 窪田
Nobuo Kawahashi
信夫 川橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2001020275A priority Critical patent/JP2002080827A/ja
Publication of JP2002080827A publication Critical patent/JP2002080827A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学的エッチングと機械的研磨能力とのバラ
ンスに優れるCMP用水系分散体を提供する。 【解決手段】 本発明のCMP用水系分散体は、砥粒、
水、ヘテロポリ酸を含有することを特徴とする。このC
MP用水系分散体は、砥粒、水、ヘテロポリ酸、および
有機酸を含有することができる。上記砥粒としては、一
次粒子径が5〜100nmであるコロイダルシリカを使
用することができる。上記ヘテロポリ酸としては、けい
モリブデン酸、りんタングステン酸、けいタングステン
酸、りんモリブデン酸、およびけいタングステンモリブ
デン酸のうちから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
また、上記有機酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、およびクエン酸のう
ちから選ばれる少なくとも一種が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学機械研磨用水
系分散体に関する。さらに詳しくは、半導体装置の製造
工程における金属層の化学機械研磨において特に有用な
水系分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の集積度の向上、多層配線化
などにともない、被加工膜等の研磨に化学機械研磨(以
下、「CMP」ともいう。)の技術が導入されている。
特開昭62−102543号公報、特開昭64−558
45号公報、特開平5−275366号公報、特表平8
−510437号公報、特開平8−17831号公報、
特開平8−197414号公報および特開平10−44
047号公報等に開示されているように、プロセスウェ
ハ上の絶縁膜に形成された孔や溝などに、タングステ
ン、アルミニウム、銅等の配線材料を埋め込んだ後、C
MPにより余剰の配線材料を除去することによって配線
を形成する手法が採用されている。
【0003】このようなCMPにおいては、化学的エッ
チングと機械的な研磨とを効果的に組み合わせることが
必要であり、これらの化学的作用と機械的作用とのバラ
ンスが精度の高い良好な研磨面を得るうえで重要であ
る。このCMPのための組成物として、多くの水系分散
体が提案されており、近年特に、化学的エッチング作用
の向上に主眼をおいた検討がなされている。たとえば、
特公平6−103681号公報には、研磨剤粒子、遷移
キレート塩およびこの塩を溶解する溶媒からなる研磨組
成物が記載されている。特開平6−313164号公報
には、水性コロイダルシリカゾルまたはゲルからなる研
磨材と、過硫酸塩からなる研磨促進剤により構成される
研磨組成物が開示されている。特開平7−233485
号公報には、アミノ酢酸およびアミド硫酸と酸化剤およ
び水を含有する研磨組成物が記載されている。また、特
開平11−135467号公報には4価のセリウム塩の
水溶液を含む研磨組成物が記載されている。さらに、特
開平10−265766号公報には、過酸化水素と触媒
量の鉄イオンを組み合わせた研磨組成物が記載されてい
る。しかし、これらの研磨組成物は、いづれも化学的エ
ッチング能力は大きくなっており、研磨速度は速くなっ
ているものの、機械的研磨能力とのバランスは未達のた
め、配線材料が過度にエッチングされ、被研磨面に腐食
痕が残り、プラグの表面のディッシング、シンニング、
キーホールなどの問題が発生し、良好な仕上げ面を得る
ことができないとの問題がある。
【0004】また、機械的研磨能力は、研磨剤に依ると
ころが大きく、研磨剤としては従来よりシリカ、アルミ
ナ粒子などの無機粒子が多く用いられている。これらの
無機粒子はスラリー中において安定に分散されているこ
とが重要であるが、研磨促進剤をはじめとする添加剤に
よるコロイド安定性の低下、スラリー保存中の沈降など
によって不安定化し、凝集塊が発生する場合がある。こ
れらの凝集塊は、被研磨面の傷(スクラッチ)を発生さ
せ、これが歩留まり低下等の問題を誘発することがあ
る。しかし、前述のような化学的エッチング効果と、水
系分散体中での砥粒の安定性の双方を満足するCMP用
水系分散体は、未だ提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題を解決するものであり、化学的エッチングと機械
的研磨能力とのバランスに優れるCMP用水系分散体を
提供するものである。すなわち、研磨速度が大きく、効
率的に研磨することができ、かつ過度なエッチング、シ
ンニング、ディッシング、キーホールおよびスクラッチ
などの発生が少なく、精度の高い良好な仕上げ面を得る
ことができるCMP用水系分散体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における請求項1記載の化学機械研磨用水系
分散体は、砥粒、水、およびヘテロポリ酸を含有するこ
とを特徴とする。請求項2記載の化学機械研磨用水系分
散体は、請求項1記載の分散体において、ヘテロポリ酸
がけいモリブデン酸、りんタングステン酸、けいタング
ステン酸、りんモリブデン酸、およびけいタングステン
モリブデン酸のうちから選ばれる少なくとも一種である
ことを特徴とする。請求項3記載の化学機械研磨用水系
分散体は、請求項1または2記載の分散体において、さ
らに有機酸を含有することを特徴とする。この有機酸と
しては、1分子内に2個以上のカルボキシル基を有する
ものが好ましく、具体的にはシュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル
酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、およびクエン酸のう
ちから選ばれる少なくとも一種を用いることが好まし
い。請求項6記載の化学機械研磨用水系分散体は、請求
項1から5のいずれか一項に記載の分散体において、砥
粒が一次粒子径5〜100nmのコロイダルシリカであ
ることを特徴とする。このコロイダルシリカは、アルコ
キシシランから加水分解縮合させて得られたコロイダル
シリカであることが好ましい。請求項8記載の化学機械
研磨用水系分散体は、請求項1から7のいずれか一項に
記載の分散体において、被研磨面を構成する金属層と接
触させた場合の、該金属層のエッチング速度が100Å
/分以下であることを特徴とする。請求項9記載の化学
機械研磨用水系分散体は、請求項1から8のいずれか一
項に記載の分散体であって、タングステン層を有する被
研磨面の研磨に用いられることを特徴とする。請求項1
0記載の化学機械研磨用水系分散体は、請求項1から8
のいずれか一項に記載の分散体であって、銅層、アルミ
ニウム層、タンタル層、チタン層、ルテニウム層または
プラチナ層を有する被研磨面の研磨に用いられることを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。本発明のCMP用水系分散体(以下、単に「水系分
散体」ともいう。)における「砥粒」としては、シリ
カ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア等の無機
粒子;スチレン系共重合体、アクリル系共重合体等の有
機粒子;上記の有機粒子および無機粒子からなる有機/
無機複合粒子;のうち、少なくとも一種以上を使用する
ことができる。
【0008】上記無機粒子としては、高純度な無機粒子
が好ましい。具体的には、気相中で塩化ケイ素、塩化ア
ルミニウム、塩化チタン等を、酸素および水素と反応さ
せるヒュームド法により合成されたシリカ、アルミナ、
チタニア等;金属アルコキシドから加水分解縮合して合
成するゾルゲル法により合成されたシリカ、アルミナ、
チタニア等;精製により不純物を除去した無機コロイド
法等により合成されたシリカ、アルミナ、チタニア等;
が挙げられる。
【0009】上記有機粒子としては、(1)ポリスチレ
ンおよびスチレン系共重合体、(2)ポリメチルメタク
リレート等の(メタ)アクリル樹脂、および(メタ)ア
クリル系共重合体、(3)ポリ塩化ビニル、ポリアセタ
ール、飽和ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リカーボネート、フェノキシ樹脂、ならびに(4)ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−
4−メチル−1−ペンテン等のポリオレフィンおよびオ
レフィン系共重合体、等からなる粒子を使用することが
できる。これらの有機粒子は、乳化重合法、懸濁重合
法、乳化分散法、粉砕法等で製造することができる。ま
た、この有機粒子として、上記重合体の合成時にジビニ
ルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等を
共存させて得られる、架橋構造を有する共重合体からな
る粒子を使用することもできる。さらに、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッ
ド樹脂および不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂
からなる有機粒子を用いることもできる。
【0010】上記の「有機無機複合粒子」は、有機粒子
と無機粒子が、CMP工程において容易に分離しない程
度に一体に形成されておれば良く、その種類、構成等は
特に限定されない。この有機無機複合粒子(以下、「複
合粒子」ともいう。)としては、ポリスチレン、ポリメ
チルメタクリレート等の重合体の存在下に、アルコキシ
シラン、アルミニウムアルコキシド、チタンアルコキシ
ド等を重縮合させ、重合体粒子の少なくとも表面にポリ
シロキサン等が結合されてなるものを使用することがで
きる。なお、生成する重縮合体は、重合体粒子が有する
官能基に直接結合されていてもよいし、シランカップリ
ング剤等を介して結合されていてもよい。また、この複
合粒子の製造にあたっては、アルコキシシラン等に代え
てシリカ粒子、アルミナ粒子等を用いることもできる。
これらはポリシロキサン等と絡み合って保持されていて
もよいし、それらが有するヒドロキシル基等の官能基に
より重合体粒子に化学的に結合されていてもよい。
【0011】また、上記の複合粒子としては、符号の異
なるゼータ電位を有する無機粒子と有機粒子とを含む水
分散体において、これら粒子が静電力により結合されて
なるものを使用することもできる。有機粒子のゼータ電
位は、全pH域、あるいは低pH域を除く広範な領域に
わたって負であることが多いが、カルボキシル基、スル
ホン酸基等を有する有機粒子とすることによって、より
確実に負のゼータ電位を有する有機粒子とすることがで
きる。また、アミノ基等を有する有機粒子とすることに
より、特定のpH域において正のゼータ電位を有する有
機粒子とすることもできる。一方、無機粒子のゼータ電
位はpH依存性が高く、この電位が0となる等電点を有
し、その前後でゼータ電位の符号が逆転する。
【0012】したがって、特定の無機粒子と有機粒子と
を組み合わせ、それらのゼータ電位が逆符号となるpH
域で混合することによって、静電力により無機粒子と有
機粒子とを一体化させることができる。また、混合時に
はゼータ電位が同符号であっても、その後、無機粒子と
有機粒子とのゼータ電位が逆符号となるようにpHを変
化させることによって、無機粒子と有機粒子とを一体化
させることもできる。
【0013】さらに、この有機無機複合粒子としては、
このように静電力により一体に複合化された粒子の存在
下、前記のようにアルコキシシラン、アルミニウムアル
コキシド、チタンアルコキシド等を重縮合させ、この粒
子の少なくとも表面に、さらにポリシロキサン等が結合
されて複合化されてなるものを使用することもできる。
【0014】このような砥粒は通常、水系分散体中にお
いては、小さな粒子(一次粒子)が凝集した状態(二次
粒子)で存在している。この二次粒子の平均粒子径は
「0.005〜3μm」であることが好ましい。この平
均粒子径が0.005μm未満では、十分に研磨速度の
大きい水系分散体を得ることができない場合がある。一
方、平均粒子径が3μmを超える場合は、砥粒が沈降
し、分離してしまって、安定な水系分散体とすることが
容易ではない。この平均粒子径は0.01〜1.0μm
であることがより好ましく、0.02〜0.7μmであ
ることがさらに好ましい。二次粒子の平均粒子径がこの
範囲の砥粒であれば、研磨速度が大きく、かつ粒子の沈
降および分離を生ずることのない、安定なCMP用水系
分散体とすることができる。なお、この二次粒子の平均
粒子径は、レーザー散乱回折型測定機または透過型電子
顕微鏡によって観察することにより測定することができ
る。
【0015】上記砥粒の含有量は、この水系分散体の総
量に対して0.05〜20質量%とすることができ、よ
り好ましくは0.1〜15質量%、さらに好ましくは
0.1〜10質量%である。砥粒の含有量が0.05質
量%未満では研磨性能の向上が十分ではなく、一方、2
0質量%を超えて含有させた場合はコスト高になるとと
もに、水系分散体の安定性が低下するため好ましくな
い。
【0016】また、上記砥粒の一例として、所定の一次
粒子径を有する「コロイダルシリカ」を好ましく使用す
ることができる。このコロイダルシリカとしては、例え
ば、塩化ケイ素などを気相中で酸素および水素と反応さ
せるヒュームド法、テトラエトキシシランなどのアルコ
キシシランから加水分解縮合して合成するゾルゲル法、
精製により不純物を除去した無機コロイド法、等により
合成されたコロイダルシリカを用いることができる。特
に、テトラエトキシシランなどのアルコキシシランから
加水分解縮合して合成するゾルゲル法により合成された
コロイダルシリカを用いることが好ましい。
【0017】上記アルコキシシランとしては、たとえば
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシ
シラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−iso
−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラ
ン、n−プロピルトリエトキシシラン、iso−プロピ
ルトリメトキシシラン、iso−プロピルトリエトキシ
シラン、n−ブチルトリメトキシシラン、iso−ブチ
ルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラ
ン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルジメトキシアルキルシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルジエトキシアルキルシラン、γ−メ
タクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリ
メトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチ
ルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシランおよびジエチルジメトキシシラ
ン等を使用することができる。これらのうちでもテトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−is
o−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、
テトラ−iso−ブトキシシラン、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキ
シシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルト
リメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、
iso−プロピルトリメトキシシラン、iso−プロピ
ルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ランおよびジエチルジメトキシシラン等を好適に使用で
きる。
【0018】上記コロイダルシリカの一次粒子径は5〜
100nmであり、さらに好ましくは5〜50nmであ
る。コロイダルシリカの一次粒子径が5nm未満である
と、十分な機械的研磨力が得られない場合がある。一
方、一次粒子径が100nmを越えると、スクラッチの
発生が起こりやすくなる場合があり、また、水系分散体
の安定性が低下する場合がある。この範囲の一次粒子径
を有するコロイダルシリカであれば、研磨速度が大き
く、スクラッチが少なく、かつ粒子の沈降、および分離
を生ずることのない、安定なCMP用水系分散体とする
ことができる。
【0019】このような一次粒子の凝集体からなる二次
粒子の平均粒子径は10〜200nmであることが好ま
しく、さらに好ましくは10〜100nmである。この
平均二次粒子径が10nm未満では、十分に研磨速度の
大きい水系分散体を得ることができない場合がある。一
方、平均二次粒子径が200nmを超えると、スクラッ
チの発生が起こりやすくなる場合があり、また、水系分
散体の安定性が低下する場合がある。この範囲の平均二
次粒子径を有するコロイダルシリカであれば、研磨速度
が大きく、スクラッチが少なく、かつ粒子の沈降および
分離を生ずることのない、安定なCMP用水系分散体と
することができる。これらのコロイダルシリカは一種の
みを用いてもよく、一次粒子径または二次粒子径の異な
る二種類以上を併用することもできる。なお、上記の一
次粒子径はBET法によって測定された比表面積から算
出することができる。また、平均二次粒子径は、レーザ
ー散乱回折型測定機または透過型電子顕微鏡によって観
察することにより測定することができる。
【0020】上記コロイダルシリカは、被研磨面の汚染
を避けるため、高純度であることが好ましい。具体的に
は、含有ナトリウム量として好ましくは10ppm以
下、さらに好ましくは8ppm以下、とくに好ましくは
5ppm以下であるコロイダルシリカが好ましい。ナト
リウム含量が10ppmを越えると、CMPスラリーと
して用いる際に、ナトリウムによる研磨面の汚染が発生
する場合がある。
【0021】本発明の水系分散体における媒体として
は、水、もしくは水を主成分とする混合物(例えば水と
メタノールとの混合物等)を使用することができ、水の
みを用いることが特に好ましい。
【0022】本発明の水系分散体に含まれる上記「ヘテ
ロポリ酸」としては、無機酸が縮合してできるポリ酸の
うち二種以上の金属によって生成されている酸を用いる
ことができる。ヘテロポリ酸を形成するポリ酸の主たる
原子としてはCu、Be、B、Al、C、Si、Ge、
Sn、Ti、Zr、Ce、Th、N、P、As、Sb、
V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、U、S、Se、T
e、Mn、I、Fe、Co、Ni、Rh、Os、Ir、
Ptを挙げることができ、この中でもV、Mo、Wが好
ましい。上記主たる原子と組み合わせるヘテロ原子とし
ては、Cu、Be、B、Al、C、Si、Ge、Sn、
Ti、Zr、Ce、Th、N、P、As、Sb、V、N
b、Ta、Cr、Mo、W、U、S、Se、Te、M
n、I、Fe、Co、Ni、Rh、Os、Ir、Ptの
うち、上記主たる金属以外のものを用いることができ、
この中でもSi、Pが好ましい。
【0023】ヘテロポリ酸の具体例としては、けいモリ
ブデン酸、りんタングステン酸、けいタングステン酸、
りんモリブデン酸、およびけいタングステンモリブデン
酸を挙げることができる。タングステン膜を有する被研
磨面を研磨する場合は、けいモリブデン酸、りんモリブ
デン酸、およびけいタングステンモリブデン酸が特に好
ましい。
【0024】また、ヘテロポリ酸の使用量は、この水系
分散体の総量に対して0.1〜15質量%とすることが
でき、好ましくは0.2〜10質量%、より好ましくは
0.5〜8質量%、さらに好ましくは2〜8質量%であ
る。このヘテロポリ酸の含有量が0.1質量%未満で
は、水系分散体の研磨速度が十分に大きくならない。一
方、15質量%含有させれば研磨速度を十分に向上させ
ることができる。15質量%を超えて多量に含有させた
場合は、被研磨面に腐食が発生したり、取り扱い上、危
険であって好ましくない。なお、ヘテロポリ酸と塩基を
組み合わせて、塩の形で使用してもよい。また、ヘテロ
ポリ酸、および/またはその塩は、水系分散体中でその
一部または全部が電離し、イオンの状態を含んでいても
よい。
【0025】本発明のCMP用水系分散体は、上記の砥
粒、水およびヘテロポリ酸を含有するだけで高い性能を
発揮することができるが、目的に応じてその他の添加剤
を含有してもよい。このような添加剤としては、ヘテロ
ポリ酸以外の酸化剤、ヘテロポリ酸以外の酸、塩基、界
面活性剤、粘度調整剤等を挙げることができる。
【0026】上記「酸」を含有させることにより、水系
分散体の分散性、安定性および研磨速度をより向上させ
ることができる。この酸は特に限定されず、有機酸、無
機酸のいずれも使用することができる。
【0027】有機酸としては、パラトルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、イソプレンスルホン
酸、グルコン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、
グリコール酸、マロン酸、ギ酸、シユウ酸、コハク酸、
フマル酸、マレイン酸およびフタル酸等が挙げられる。
これらのうち、一分子内に2個以上のカルボキシル基を
有する有機酸が好ましい。好ましい有機酸の具体的とし
ては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸が挙げられる。これらの有機酸は
一種のみを用いてもよいし、二種以上を併用することも
できる。また、無機酸としては、硝酸、塩酸および硫酸
等が挙げられ、これら無機酸も一種のみを用いてもよい
し、二種以上を併用することもできる。さらに、有機酸
と無機酸とを併用することもできる。
【0028】これらの酸の含有量は、水系分散体の総量
に対して10質量%以下とすることができ、0.005
〜10質量%とすることが好ましく、0.01〜8質量
%とすることがより好ましく、1〜8質量%とすること
がさらに好ましい。酸の含有量がこの範囲であれば、分
散性に優れ、十分に安定な水系分散体とすることがで
き、また、エッチング等も抑えられるため好ましい。
【0029】上記「酸化剤」としては、被研磨面である
金属膜の電気化学的性質などにより、例えば、Pour
baix線図等によって適宜のものを選択して使用する
ことができる。この酸化剤の例としては、過酸化水素;
過酢酸、過安息香酸、tert−ブチルハイドロパーオ
キサイド等の有機過酸化物;過マンガン酸カリウム等の
過マンガン酸化合物;重クロム酸カリウム等の重クロム
酸化合物;ヨウ素酸カリウム等のハロゲン酸化合物;硝
酸および硝酸鉄等の硝酸化合物;過塩素酸等の過ハロゲ
ン酸化合物;フェリシアン化カリウム等の遷移金属塩;
過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩等が拳げられる。
【0030】上記酸化剤の含有量は、この水系分散体の
総量に対して15質量%以下とすることができ、より好
ましくは10質量%以下、さらに好ましくは8質量%以
下である。15質量%を超えて多量に含有させた場合
は、被研磨面に腐食が発生したり、取り扱い上、危険で
あって好ましくない場合がある。酸化剤の含有量の下限
は特に限定されないが、十分な添加効果を得るための通
常の使用量は例えば1質量%以上、より好ましくは2質
量%以上である。
【0031】本発明のCMP用水系分散体には、さらに
「塩基」を含有させ、pHを制御することにより水系分
散体の分散性、腐食防止、安定性および研磨速度をより
向上させることができる。この塩基は特に限定されず、
有機塩基、無機塩基のいずれも使用することができる。
有機塩基としては、エチレンジアミン、エタノールアミ
ン等が挙げられる。無機塩基としては、アンモニア、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等が
挙げられ、これらの塩基一種のみを用いてもよいし、二
種以上を併用することもできる。これらの塩基の含有量
は、この水系分散体の総量に対して10質量%以下とす
ることができ、0.001〜8質量%含有させることが
好ましく、1〜8質量%含有させることがより好まし
い。
【0032】上記「界面活性剤」としては、カチオン
系、アニオン系および非イオン系のいずれも使用するこ
とができる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族ア
ミン塩、脂肪族アンモニウム塩等が挙げられる。また、
アニオン系界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、アルキル
エーテルカルボン酸塩等のカルボン酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、高級ア
ルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩等の
硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等のリン酸
エステル塩などが挙げられる。非イオン系界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエー
テル型、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエー
テル等のエーテルエステル型、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、グリセリンエステル、ソルビタンエス
テル等のエステル型などが挙げられる。
【0033】界面活性剤の含有量は、水系分散体の総量
に対して5質量%以下とすることができ、好ましくは3
質量%以下、さらには1質量%以下とすることができ
る。界面活性剤の含有量が5質量%を越えると、研磨性
能の低下が起こる場合があり、好ましくない。
【0034】本発明のCMP用水系分散体を用いて研磨
される、金属層を有する被研磨面としては、超LSI等
の半導体装置の製造過程において半導体基板上に設けら
れる純タングステン膜、純アルミニウム膜、あるいは純
銅膜、純ルテニウム膜、純タンタル膜、純チタン膜ある
いは純プラチナ膜等の他、タングステン、アルミニウ
ム、銅、ルテニウム、タンタル、チタン、プラチナ等と
他の金属との合金からなる膜等のうち少なくとも一つの
金属層を有する被研磨面が挙げられる。この被研磨面
は、上記の金属層の他、バリアメタル層用に使用される
窒化タンタル、窒化チタンの他、ポリシリコン等からな
る層を有していてもよい。
【0035】本発明の水系分散体は、その使用目的によ
り適宜の組成を採用することができるが、被加工面を構
成する金属層と水系分散体とを接触させた場合の、該金
属層の「エッチング速度」が「100Å/分以下」であ
ることが好ましい。さらに好ましいエッチング速度は6
0Å/分以下であり、特に好ましくは40Å/分以下で
ある。このエッチング速度は、酸化剤の含有量、酸の含
有量、塩基の含有量を適宜調整して調整することができ
る。エッチング速度は、適宜の方法で測定しうるが、被
研磨面を有するウェハを、5〜40℃、常圧にて、5〜
30分間、水系分散体に浸漬した後、金属層の膜厚の減
少量を調べることにより測定することが好ましい。本発
明では、このように水系分散体の組成成分およびpH調
整によってエッチング速度を調整することにより、所要
の研磨性能を有するCMP用水系分散体とすることがで
きる。
【0036】本発明のCMP用水系分散体を用いた被研
磨面のCMPは、市販の化学機械研磨装置(例えば、ラ
ップマスターSFT株式会社製の型式「LGP51
0」、「LGP552」等;株式会社荏原製作所製、型
式「EPO−112」、「EPO−113」、「EPO
−222」等;アプライドマテリアルズ社製の型式「M
irra」等;アイペック社製の型式「AVANTI−
472」等)を用いて、所定の研磨条件で研磨すること
ができる。
【0037】研磨後、被研磨面に残留する砥粒は除去す
ることが好ましい。この砥粒の除去は通常の洗浄方法に
よって行うことができる。また、砥粒が有機粒子のみか
らなる場合には、被研磨面を、酸素の存在下で高温にす
ることにより、この有機砥粒を燃焼させて除去すること
もできる。燃焼の具体的な方法としては、酸素プラズマ
に晒す、酸素ラジカルをダウンフローで供給する等のプ
ラズマによる灰化処理方法を採用することができ、これ
によって残留する有機砥粒を被研磨面から容易に除去す
ることができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより詳しく説
明する。 (1)実験例1 実施例1A〜19Aおよび比較例1A〜4AのCMP用
水系分散体を調製し、その評価を行った。実施例1A 5質量部(以下、単に「部」ともいう。)のけいモリブ
デン酸を溶解し、5部のヒュームド法シリカ(日本アエ
ロジル(株)製 #90)を分散した100部のCMP
用水系分散体を調製した。このpHは1.5であった。
【0039】この水系分散体にタングステン層を有する
ブランケットウェハ(SKW Associates 社製、「W-Blank
et」)を25℃にて30分間浸漬し、30分後の膜厚の
減少を4探針法による抵抗率測定器(NSP社製、シグ
マ5型)によりシート抵抗を測定することにより求め、
エッチング速度を計算したところ、12Å/minであっ
た。また、8インチ熱酸化膜付きシリコンウエハ上の膜
(SKW Associates 社製、「W-Blanket」膜厚;1000
0Å)を、化学機械研磨装置((株)荏原製作所製、型
式「EPO−112」)にセットし、多孔質ポリウレタ
ン製の研磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「IC
l000」)を用い、加重300g/cm2になるよう
にして研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散体
を200cc/分の速度で供給しながら、テーブル;5
0rpm、ヘッド50rpmで1分間回転研磨した。そ
の結果、オムニマップRS−75(KLA−テンコール
社製)で測定したところ研磨速度は2700Å/分であ
った。また、面内均一性を、49点直径方向測定、3m
mエッジイクスクルージョンにて測定した結果、3σは
8.5%であった。また、腐食の評価として、直径0.
28μmのコンタクトホールのあるパターン付きウエー
ハを、30%オーバーで研磨後、キーホールの数を評価
したところ100個のうちキーホールの認められたもの
は2個のみであった。
【0040】実施例2A〜10Aおよび比較例1A、2
砥粒とヘテロポリ酸、およびpHを表1のように変更
し、実施例1Aと同様にタングステン膜のエッチング速
度、および研磨性能の評価を行った。結果を表1に示
す。なお、pHの調整には、必要に応じてKOHを添加
した。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果によれば、実施例1A〜10A
では、エッチング速度は34Å/分以下であった。研磨
速度は1900Å/分以上と十分な速度で研磨されてい
ることが分かった。また、腐食によるキーホールは0ま
たはごく僅かであり、問題ないことが分かる。一方、比
較例1Aでは腐食によるキーホールが多い問題があり、
比較例2Aでは十分な速度で研磨ができない問題があっ
た。
【0043】実施例11A 2部のけいモリブデン酸を溶解し、1部のヒュームド法
シリカ(日本アエロジル(株)製 #90)を分散しK
OHでpH4に調整した100部のCMP用水系分散体
を調製した。この水系分散体に銅層を有するブランケッ
トウェハ(IMAT社製、「Cu-Blanket」)を25℃
にて30分間浸漬し、30分後の膜厚の減少を4探針法
による抵抗率測定器(NSP社製、シグマ5型)により
シート抵抗を測定することにより求め、エッチング速度
を計算したところ、14Å/minであった。また、8イン
チ熱酸化膜付きシリコンウエハ上の銅膜IMAT社製、
「Cu-Blanket」膜厚;10000Å)を、化学機械研
磨装置(荏原製作所製、型式「EPO−112」)にセ
ットし、多孔質ポリウレタン製の研磨パッド(ロデール
ニッタ社製、商品名「ICl000」)を用い、加重3
00g/cm2になるようにして研磨を行った。ウレタ
ンパッド表面に水系分散体を200cc/分の速度で供
給しながら、テーブル;50rpm、ヘッド50rpm
で1分間回転研磨した。その結果、オムニマップRS−
75(KLA−テンコール社製)で測定したところ研磨
速度は4900Å/分であった。また、実施例1Aと同
様に面内均一性を測定した結果、3σは21%であっ
た。また、腐食の評価として、直径0.28μmのコン
タクトホールのあるパターン付きウエーハを、30%オ
ーバーで研磨後、キーホールの数を評価したところ10
0個のうちキーホールは認めらなかった。および配線付
きウエーハ(SKW社製 SKW6-2)を、30%オーバーで
研磨後、100μmの配線幅のディッシングを評価した
ところ800Åであり問題なかった。
【0044】実施例12A〜19Aおよび比較例3A、
4A ヘテロポリ酸の種類、pHおよび砥粒の種類を表2のよ
うに変更し、実施例11Aと同様に銅膜のエッチング速
度、および研磨性能の評価を行った。結果を表2に示
す。なお、pHの調整には、必要に応じてKOHを添加
した。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果によれば、実施例11A〜19
Aでは、エッチング速度は23Å/分以下であった。研
磨速度は2900Å/分以上と十分な速度で研磨されて
いることが分かった。また、腐食によるキーホールは0
またはごく僅かであり、問題ないことが分かる。一方、
比較例3Aでは腐食によるキーホールが多い問題があ
り、比較例4Aでは十分な速度で研磨ができない問題が
あった。
【0047】(2)実験例2 実施例1B〜15Bおよび比較例1B〜5BのCMP用
水系分散体を調製し、その評価を行った。実施例1B 5質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)
製)、および1質量%のシュウ酸(和光純薬工業(株)
製)を水に溶解し、さらに5質量%のヒュームド法シリ
カ(日本アエロジル(株)製 #90)を分散したCM
P用水系分散体を調製した。この水系分散体のpHは
1.5であった。
【0048】この水系分散体に、タングステン層を有す
るブランケットウェハ(SKW Associates 社製、「W-Bla
nket」)を25℃にて30分間浸漬し、30分後の膜厚
の減少を4探針法による抵抗率測定器(NSP社製、シ
グマ5型)によりシート抵抗を測定することにより求
め、エッチング速度を計算したところ、13Å/minであ
った。また、8インチ熱酸化膜付きシリコンウェハ上の
膜(SKW Associates 社製、「W-Blanket」膜厚;100
00Å)を、化学機械研磨装置((株)荏原製作所製、
型式「EPO−112」)にセットし、多孔質ポリウレ
タン製の研磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「I
Cl000」)を用い、加重300g/cm2になるよ
うにして研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散
体を200cc/分の速度で供給しながら、テーブル;
50rpm、ヘッド50rpmで1分間回転研磨した。
その結果、オムニマップRS−75(KLA−テンコー
ル社製)で測定したところ研磨速度は2900Å/分で
あった。また、実施例1Aと同様に面内均一性を測定し
た結果、3σは8.5%であった。また、腐食の評価と
して、直径0.28μmのコンタクトホールのあるパタ
ーン付きウェハを、30%オーバーで研磨後、キーホー
ルの数を評価したところ、100個のコンタクトホール
のうち、キーホールの認められたものは2個のみであっ
た。また、配線付きウェハ(SKW社製、「SKW
5」)を30%オーバーで研磨後、100μmの配線幅
のディッシングを評価したところ、500Åであり、問
題なかった。
【0049】実施例2B〜6Bおよび比較例1B、2B 砥粒、ヘテロポリ酸または他の酸化剤、ならびに有機酸
の種類と量、ならびにpHを表3のように変更し、実施
例1Bと同様にタングステン膜のエッチング速度、およ
び研磨性能の評価を行った。結果を表3に示す。なお、
実施例2Bおよび4Bで使用の高純度コロイダルシリ
カ、実施例5Bで使用のヒュームド法アルミナ、実施例
6Bで使用のポリメチルメタクリレート粒子は次のよう
にして得た。りんモリブデン酸は、和光純薬工業(株)
製を用いた。また、pHの調整は、必要に応じてKOH
を添加して行った。
【0050】高純度コロイダルシリカの合成法(実施例
2B,4B) 高純度コロイダルシリカはJ. of Colloid and Interfac
e Science 26,62-69(1968)の記載に準じ、テトラエトキ
シシランをエタノール/水の混合溶媒中でアンモニアを
触媒として縮合させたものを、水に溶媒置換して使用し
た。エタノールと水の組成を変更することで、粒子径3
9nmと67nmの二種類の高純度コロイダルシリカを
合成した。
【0051】ヒュームド法アルミナ(実施例5B) 「アルミナC」(商品名、デグサ社製)を分散して使用
した。
【0052】0.2μmポリメチルメタクリレート粒子
の合成法(実施例6B) メチルメタクリレート96部、メタクリル酸4部、ラウ
リル硫酸アンモニウム0.1部、過硫酸アンモニウム
0.5部、およびイオン交換水400部を、容量2リッ
トルのフラスコに投入し、窒素ガス雰囲気下、撹拌しな
がら70℃に昇温し、6時間重合させた。これによりカ
ルボキシル基を有する、平均粒子径0.2μmのアニオ
ンポリメチルメタクリレート高分子微粒子(以下、
「0.2μmPMMA粒子」という。)を含む水分散体
を得た。なお、重合収率は95%であった。
【0053】
【表3】
【0054】表3の結果によれば、実施例1B〜6Bで
は、エッチング速度は20Å/分以下であった。研磨速
度は2000Å/分以上と十分な速度で研磨されている
ことが分かった。また、腐食によるキーホールは0また
はごく僅かであり、問題ないことが分かる。一方、比較
例1Bでは腐食によるキーホールが多い問題があり、比
較例2Bでは十分な速度で研磨ができず、キーホール、
ディッシング、面内均一性の評価は不能であった。
【0055】実施例7B 2質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)製)
および1質量%のマレイン酸(和光純薬工業(株)製)
を水に溶解し、1質量%のヒュームド法シリカ(日本ア
エロジル(株)製 #90)を分散しKOHでpH4に
調整したCMP用水系分散体を調製した。この水系分散
体に銅層を有するブランケットウェハ(IMAT社製、
「Cu-Blanket」)を25℃にて30分間浸漬し、30
分後の膜厚の減少を4探針法による抵抗率測定器(NS
P社製、シグマ5型)によりシート抵抗を測定すること
により求め、エッチング速度を計算したところ、12Å
/minであった。また、8インチ熱酸化膜付きシリコンウ
ェハ上の銅膜IMAT社製、「Cu-Blanket」膜厚;1
0000Å)を、化学機械研磨装置(荏原製作所製、型
式「EPO−112」)にセットし、多孔質ポリウレタ
ン製の研磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「IC
l000」)を用い、加重300g/cm2になるよう
にして研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散体
を200cc/分の速度で供給しながら、テーブル;5
0rpm、ヘッド50rpmで1分間回転研磨した。そ
の結果、オムニマップRS−75(KLA−テンコール
社製)で測定したところ研磨速度は5300Å/分であ
った。また、実施例1Aと同様に面内均一性を測定した
結果、3σは18.0%であった。また、腐食の評価と
して、直径0.28μmのコンタクトホールのあるパタ
ーン付きウェハを、30%オーバーで研磨後、キーホー
ルの数を評価したところ100個のうちキーホールは認
めらなかった。および配線付きウェハ(SKW社製、「SKW
6-2」)を、30%オーバーで研磨後、100μmの配
線幅のディッシングを評価したところ600Åであり問
題なかった。
【0056】実施例8B〜12B、比較例3B、4B 砥粒、ヘテロポリ酸または他の酸化剤、ならびに有機酸
の種類と量、ならびにpHを表4のように変更し、実施
例7Bと同様に銅膜のエッチング速度、および研磨性能
の評価を行った。結果を表4に示す。なお、高純度コロ
イダルシリカ、ヒュームドアルミナ、および、0.2μ
mPMMA粒子は、表3と同様にして得た。また、けい
タングステン酸は、和光純薬工業(株)製を用いた。p
Hの調整は、必要に応じてKOHを添加して行った。
【0057】
【表4】
【0058】表4の結果によれば、実施例7B〜12B
では、エッチング速度は21Å/分以下であった。研磨
速度は2900Å/分以上と十分な速度で研磨されてい
ることが分かった。また、腐食によるキーホールは0ま
たはごく僅かであり、問題ないことが分かる。一方、比
較例3Bでは腐食によるキーホールが多い問題があり、
比較例4Bでは十分な速度で研磨ができず、キーホー
ル、ディッシング、面内均一性の評価は不能であった。
【0059】実施例13B 4質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)製)
および1質量%のマロン酸(和光純薬工業(株)製)を
水に溶解し、2質量%のヒュームド法アルミナ(デグサ
社製、商品名「アルミナC」)を分散し、KOHでpH
4に調整したCMP用水系分散体を調製した。この水系
分散体にアルミニウム層を有するブランケットウェハを
25℃にて30分間浸漬し、30分後の膜厚の減少を4
探針法による抵抗率測定器(NSP社製、シグマ5型)
によりシート抵抗を測定することにより求め、エッチン
グ速度を計算したところ、10Å/minであった。また、
8インチ熱酸化膜付きシリコンウェハ上のアルミニウム
膜 膜厚;6000Å)を、化学機械研磨装置(荏原製
作所製、型式「EPO−112」)にセットし、多孔質
ポリウレタン製の研磨パッド(ロデールニッタ社製、商
品名「ICl000」)を用い、加重300g/cm2
になるようにして研磨を行った。ウレタンパッド表面に
水系分散体を200cc/分の速度で供給しながら、テ
ーブル;100rpm、ヘッド100rpmで1分間回
転研磨した。その結果、オムニマップRS−75(KL
A−テンコール社製)で測定したところ研磨速度は39
00Å/分であった。また、実施例1Aと同様に面内均
一性を測定した結果、3σは15.3%であった。ま
た、腐食の評価として、直径0.28μmのコンタクト
ホールのあるパターン付きウェハを、30%オーバーで
研磨後、キーホールの数を評価したところ100個のう
ちキーホールは認めらなかった。および配線付きウェハ
を、30%オーバーで研磨後、100μmの配線幅のデ
ィッシングを評価したところ900Åであり問題なかっ
た。
【0060】実施例14B〜15B、比較例5B 砥粒、ヘテロポリ酸または他の有機酸、ならびに有機酸
の種類と量、ならびにpHを表5のように変更し、実施
例13Bと同様に銅膜のエッチング速度、および研磨性
能の評価を行った。結果を表5に示す。なお、高純度コ
ロイダルシリカ、りんモリブデン酸は、表3と同様にし
て得た。また、pHの調整は、必要に応じてKOHを添
加して行った。
【0061】
【表5】
【0062】表5の結果によれば、実施例13B〜15
Bでは、エッチング速度は25Å/分以下であった。研
磨速度は2800Å/分以上と十分な速度で研磨されて
いることが分かった。また、腐食によるキーホールは0
またはごく僅かであり、問題ないことが分かる。一方、
比較例5Bでは十分な速度で研磨ができず、キーホー
ル、ディッシング、面内均一性の評価は不能であった。
【0063】(3)実験例3 実施例1C〜11Cおよび比較例1C〜5CのCMP用
水系分散体を調製し、その評価を行った。コロイダルシリカの合成法 コロイダルシリカはJ. of Colloid and Interface Scie
nce 26,62-69(1968)の記載に準じ、テトラエトキシシラ
ンをエタノール/水の混合溶媒中でアンモニアを触媒と
して縮合させたものを、水に溶媒置換し、濃縮して使用
した。エタノールと水の組成、アンモニア量、および反
応温度を変更することで、平均二次粒子径が39nm、
67nmおよび125nmの3種類の高純度コロイダル
シリカを合成した。各コロイダルシリカのBET法によ
って測定した比表面積から一次粒子径を算出したとこ
ろ、それぞれ15nm、35nm、75nmであった。
また、原子吸光法により上記コロイダルシリカ中のナト
リウム量を測定したところ、それぞれ1ppm、0.7
ppm、0.9ppmであった。
【0064】実施例1C 3質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)製)
を水に溶解し、さらに5質量%の一次粒子径15nmの
コロイダルシリカを分散したCMP用水系分散体を調製
した。この水系分散体のpHは1.9であった。
【0065】この水系分散体にタングステン層を有する
ブランケットウェハ(SKW Associates 社製、「W-Blank
et」)を25℃にて30分間浸漬し、30分後の膜厚の
減少を4探針法による抵抗率測定器(NSP社製、シグ
マ5型)によりシート抵抗を測定することにより求め、
エッチング速度を計算したところ、12Å/minであっ
た。また、8インチ熱酸化膜付きシリコンウエハ上の膜
(SKW Associates 社製、「W-Blanket」膜厚;1000
0Å)を、化学機械研磨装置((株)荏原製作所製、型
式「EPO−112」)にセットし、多孔質ポリウレタ
ン製の研磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「IC
l000」)を用い、加重300g/cm2になるよう
にして研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散体
を200cc/分の速度で供給しながら、テーブル;5
0rpm、ヘッド50rpmで1分間回転研磨した。そ
の結果、オムニマップRS−75(KLA−テンコール
社製)で測定したところ研磨速度は2500Å/分であ
った。また、実施例1Aと同様に面内均一性を測定した
結果、3σは9.2%であった。また、ウェハ表面異物
検査装置(ケーエルエー・テンコール株式会社製、型式
「サーフスキャンSP1」)によって被研磨面の全面
[この面積をSt(単位;mm2)とする。]に生成し
たスクラッチの全数(Kt)を計測し、下記の式にした
がって単位面積(10-2mm2、100×100μmの
正方形の領域)当たりのスクラッチの個数を算出したと
ころスクラッチは1個であった。 〔スクラッチ個数算出方法〕 単位面積当たりのスクラッチの個数(個)=Kt/(S
t/10-2) また、腐食の評価として、直径0.28μmのコンタク
トホールのあるパターン付きウエーハを、30%オーバ
ーで研磨後、キーホールの数を評価したところ、100
個のコンタクトホールのうち、キーホールは認められな
かった。および配線付きウェハー(SKW社製 SKW5)を
30%オーバーで研磨後、100μmの配線幅のディッ
シングを評価したところ780Åであり問題なかった。
【0066】実施例2C〜4Cおよび比較例1C、2C コロイダルシリカ、ヘテロポリ酸または他の酸化剤、な
らびに有機酸の種類と量、ならびにpHを表6のように
変更し、実施例1Cと同様にタングステン膜のエッチン
グ速度、および研磨性能の評価を行った。結果を表6に
示す。なお、pHの調整は、必要に応じてKOHを添加
して行った。実施例4Cで使用のりんモリブデン酸は和
光純薬工業(株)製を用いた。また、比較例2Cで使用
のヒュームドアルミナは、「アルミナC」(商品名、デ
グサ社製、一次粒子径13nm)を、分散して用いた。
【0067】
【表6】
【0068】表6の結果によれば、実施例1C〜4Cで
は、エッチング速度は20Å/分以下であった。研磨速
度は2100Å/分以上と十分な速度で研磨されている
ことが分かった。また、スクラッチの数、腐食によるキ
ーホールは0またはごく僅かであり、問題ないことが分
かる。一方、比較例1Cではエッチング速度が速く、デ
ィッシングが大きく、さらに腐食によるキーホールが多
い問題があり、比較例2Cではスクラッチの数が多い問
題があった。
【0069】実施例5C 2質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)製)
および2質量%のマレイン酸(和光純薬工業(株)製)
を水に溶解し、一次粒子径15nmのコロイダルシリカ
2質量%を分散し、KOHでpH4に調整したCMP用
水系分散体を調製した。この水系分散体に銅層を有する
ブランケットウェハ(IMAT社製、「Cu-Blanke
t」)を25℃にて30分間浸漬し、30分後の膜厚の
減少を4探針法による抵抗率測定器(NSP社製、シグ
マ5型)によりシート抵抗を測定することにより求め、
エッチング速度を計算したところ、12Å/minであっ
た。また、8インチ熱酸化膜付きシリコンウエハ上の銅
膜IMAT社製、「Cu-Blanket」膜厚;10000
Å)を、化学機械研磨装置(荏原製作所製、型式「EP
O−112」)にセットし、多孔質ポリウレタン製の研
磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「ICl00
0」)を用い、加重300g/cm2になるようにして
研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散体を20
0cc/分の速度で供給しながら、テーブル;50rp
m、ヘッド50rpmで1分間回転研磨した。その結
果、オムニマップRS−75(KLA−テンコール社
製)で測定したところ研磨速度は5400Å/分であっ
た。また、実施例1Aと同様に面内均一性を測定した結
果、3σは17.5%であった。また、ウェハ表面異物
検査装置(ケーエルエー・テンコール株式会社製、型式
「サーフスキャンSP1」)によって被研磨面の全面に
生成したスクラッチの全数(Kt)を計測したところ、
スクラッチの数は1個であった。また、配線付きウエー
ハ(SKW社製 SKW6-2)を、30%オーバーで研磨後、
100μmの配線幅のディッシングを評価したところ6
50Åであり問題なかった。
【0070】実施例6C〜8C、比較例3C、4C コロイダルシリカ、ヘテロポリ酸または他の酸化剤、な
らびに有機酸の種類と量、ならびにpHを表7のように
変更し、実施例5Cと同様に銅膜のエッチング速度、お
よび研磨性能の評価を行った。結果を表7に示す。けい
タングステン酸は、和光純薬工業(株)製を用いた。ま
た、りんモリブデン酸およびヒュームドアルミナは、表
6と同様にして得た。なお、pHの調整は、必要に応じ
てKOHを添加して行った。
【0071】
【表7】
【0072】表7の結果によれば、実施例6C〜8Cで
は、エッチング速度は25Å/分以下であった。研磨速
度は4200Å/分以上と十分な速度で研磨されている
ことが分かった。また、スクラッチはごく僅かであり、
問題ないことが分かる。一方、比較例3Cではエッチン
グ速度が速く、ディッシングが大きい問題があり、比較
例4Cではスクラッチが多い問題があった。
【0073】実施例9C 5質量%のけいモリブデン酸(和光純薬工業(株)製)
および2質量%のマロン酸(和光純薬工業(株)製)を
水に溶解し、一次粒子径15nmのコロイダルシリカ3
質量%を分散し、KOHでpH4に調整したCMP用水
系分散体を調製した。この水系分散体にアルミニウム層
を有するブランケットウェハを25℃にて30分間浸漬
し、30分後の膜厚の減少を4探針法による抵抗率測定
器(NSP社製、シグマ5型)によりシート抵抗を測定
することにより求め、エッチング速度を計算したとこ
ろ、15Å/minであった。また、8インチ熱酸化膜付き
シリコンウエハ上のアルミニウム膜 膜厚;6000
Å)を、化学機械研磨装置(荏原製作所製、型式「EP
O−112」)にセットし、多孔質ポリウレタン製の研
磨パッド(ロデールニッタ社製、商品名「ICl00
0」)を用い、加重300g/cm2になるようにして
研磨を行った。ウレタンパッド表面に水系分散体を20
0cc/分の速度で供給しながら、テーブル;100r
pm、ヘッド100rpmで1分間回転研磨した。その
結果、オムニマップRS−75(KLA−テンコール社
製)で測定したところ研磨速度は3200Å/分であっ
た。また、実施例1Aと同様に面内均一性を測定した結
果、3σは19.2%であった。また、ウェハ表面異物
検査装置(ケーエルエー・テンコール株式会社製、型式
「サーフスキャンSP1」)によって被研磨面の全面に
生成したスクラッチの全数(Kt)を計測したところス
クラッチの数は3個であった。また、配線付きウエーハ
を、30%オーバーで研磨後、100μmの配線幅のデ
ィッシングを評価したところ950Åであり問題なかっ
た。
【0074】実施例10C〜11C、比較例5C コロイダルシリカ、ヘテロポリ酸または他の有機酸、な
らびに有機酸の種類と量、ならびにpHを表8のように
変更し、実施例9Cと同様にアルミニウム膜のエッチン
グ速度、および研磨性能の評価を行った。結果を表8に
示す。なお、pHの調整は、必要に応じてKOHを添加
して行った。
【0075】
【表8】
【0076】表8の結果によれば、実施例9C〜11C
では、エッチング速度は25Å/分以下であった。研磨
速度は2500Å/分以上と十分な速度で研磨されてい
ることが分かった。また、スクラッチはごく僅かであ
り、問題ないことが分かる。一方、比較例5Cではエッ
チング速度が速く、ディッシングが大きく、スクラッチ
が多い問題があった。
【0077】
【発明の効果】本発明のCMP用水系分散体は、化学的
エッチングと機械的研磨能力のバランスに優れ、これを
用いて金属層を有する被研磨面を研磨すれば、被研磨面
の腐食、ディッシングやキーホールの発生といった問題
がない、高精度の研磨面を得ることができる。したがっ
て本発明のCMP用水系分散体は、半導体装置の製造工
程における金属層を有する被研磨面のCMPにおいて有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 清信 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 川橋 信夫 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 3C058 CB01 CB10 DA02 DA12 DA17 5F043 BB28 DD16 DD30 FF07 GG10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒、水、およびヘテロポリ酸を含有す
    ることを特徴とする化学機械研磨用水系分散体。
  2. 【請求項2】 ヘテロポリ酸がけいモリブデン酸、りん
    タングステン酸、けいタングステン酸、りんモリブデン
    酸、およびけいタングステンモリブデン酸のうちから選
    ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の化学機
    械研磨用水系分散体。
  3. 【請求項3】 さらに有機酸を含有する、請求項1また
    は2に記載の化学機械研磨用水系分散体。
  4. 【請求項4】 有機酸が1分子内に2個以上のカルボキ
    シル基を有することを特徴とする請求項3に記載の化学
    機械研磨用水系分散体。
  5. 【請求項5】 有機酸がシュウ酸、マロン酸、コハク
    酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、
    フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、およびクエン酸のうちか
    ら選ばれる少なくとも一種である、請求項4に記載の化
    学機械研磨用水系分散体。
  6. 【請求項6】 砥粒が、一次粒子径5〜100nmのコ
    ロイダルシリカである、請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の化学機械研磨用水系分散体。
  7. 【請求項7】 上記コロイダルシリカがアルコキシシラ
    ンから加水分解縮合させて得られたコロイダルシリカで
    あることを特徴とする、請求項6に記載の化学機械研磨
    用水系分散体。
  8. 【請求項8】 被研磨面を構成する金属層と接触させた
    場合の、該金属層のエッチング速度が100Å/分以下
    である請求項1〜7のいずれか一項に記載の化学機械研
    磨用水系分散体。
  9. 【請求項9】 タングステン層を有する被研磨面の研磨
    に用いる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化学機
    械研磨用水系分散体。
  10. 【請求項10】 銅層、アルミニウム層、タンタル層、
    チタン層、ルテニウム層またはプラチナ層を有する被研
    磨面の研磨に用いる、請求項1〜8のいずれか一項に記
    載の化学機械研磨用水系分散体。
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