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JP2002059225A - パンチプレス及び同パンチプレスに使用する金型装置並びに金型装着方法 - Google Patents

パンチプレス及び同パンチプレスに使用する金型装置並びに金型装着方法

Info

Publication number
JP2002059225A
JP2002059225A JP2000241550A JP2000241550A JP2002059225A JP 2002059225 A JP2002059225 A JP 2002059225A JP 2000241550 A JP2000241550 A JP 2000241550A JP 2000241550 A JP2000241550 A JP 2000241550A JP 2002059225 A JP2002059225 A JP 2002059225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
mold
punch
holder
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000241550A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Otsuka
保之 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2000241550A priority Critical patent/JP2002059225A/ja
Publication of JP2002059225A publication Critical patent/JP2002059225A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 極めて薄い板状のワークを高精度に打抜き加
工することのできるパンチプレス,金型を提供する。 【解決手段】 板状のワークをX軸,Y軸方向へ移動位
置決め自在のワーク移動位置決め装置3と、上型5Uを
着脱自在かつ上下動自在のラム7と、上型5Uに対応す
る下型5Lを着脱自在の下型支持装置9とを備え、上型
5Uと下型5Lとを保持した複数のガイドピンを除去す
るためのガイドピン除去装置65を備えたパンチプレス
であり、金型はパンチ31を取付けたパンチホルダと、
ダイを取付けたダイホルダと、加工時にワークをダイに
押圧固定するストリッパープレートとを備え、パンチホ
ルダ及びダイホルダに係合してパンチ31とダイとの芯
出しを行った状態に保持するための複数のガイドピン
を、前記ワークの移動平面から除去自在に設けた構成で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンチプレス及び同
パンチプレスに使用する金型装置並びに金型装置方法に
係り、さらに詳細には、例えば電子部品に使用されるリ
ードフレームやフレキシブル基板などのごとく極めて薄
い板状のワークに高精度に打抜き加工等のごとき適宜の
加工を行うに適したパンチプレス及びその金型装置並び
に金型装置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフレキシブル基板のごとく極めて
薄い板状のワークの打抜き加工等を行う金型としては、
例えばカミソリのような刃を基板に埋め込み、ノックア
ウトプレートの代りにポリウレタンフォームのような弾
性体を設けた形状の簡易金型と、雄型と雌型との両者間
の間隙をほぼゼロクリアランスに保持した構成の本金型
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記簡易金型は構成が
簡単で比較的安価に製造できると共に重量が小さく扱い
易いと言う利点はあるものの、刃型の構造上、抜かれた
部分を下に落すことができないと共に精度,寿命等にお
いて問題がある。
【0004】前記本金型は、上記簡易金型に比較して精
度,寿命,生産性が優れているものの、雄型と雌型との
クリアランスがほとんどゼロクリアランスであるので、
雄型と雌型との芯合せの位置的関係を高精度に保持する
ガイド機構等が必要であり、構成が複雑であるという問
題がある。
【0005】上述のごとく、雄型と雌型とのクリアラン
スがほぼゼロクリアランスの金型においては、雄型と雌
型との芯合せの位置的関係を常に高精度に維持するため
のガイドピンを備えたダイセット型式あるいはU字形状
に形成したパンチユニットにおける上部アームの先端部
にパンチを高精度に位置決めして備え、かつ下部アーム
の先端部に上記パンチにダイの芯を予め高精度に位置決
めして備えた構成である。
【0006】したがって、雄型と雌型との間のクリアラ
ンスがほぼゼロクリアランスの如くクリアランスの精度
を要する金型を用いた構成においては、クリアランスの
精度維持が困難であるので、例えば自動金型交換装置を
用いて自動的に金型の交換を行い、かつ雄型と雌型と
を、ガイドピン等を用いることなしに完全に分離した状
態に保持しての加工が行われていないのが現状である。
【0007】すなわち、比較的薄く大きな板状のワーク
を上下の金型間においてX軸、Y軸方向へ移動位置決め
して、例えば打抜き加工等を行なおうとすると、ガイド
ピンとワークとが干渉するので、例えばタレットパンチ
プレス等のパンチプレスの如く、ワークをX,Y方向へ
移動位置決めしての加工は行われていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、板
状のワークをX軸,Y軸方向へ移動位置決め自在のワー
ク移動位置決め装置と、金型装置における上型を着脱自
在かつ上下動自在の上型支持部材と、上記上型に対応す
る下型を着脱自在の下型支持装置とを備えてなるパンチ
プレスにおいて、前記上型と下型とを芯出しした状態に
保持した複数のガイドピンを、前記ワークの移動平面か
ら除去するためのガイドピン除去装置を備えた構成であ
る。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
パンチプレスにおいて、ガイドピン除去装置は、ガイド
ピンを保持したガイドピンホルダを上型と下型との間か
ら除去するためのマニピュレータよりなるものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
パンチプレスにおいて、ガイドピン除去装置は、ガイド
ピンを上型支持部材側へ又は下型支持装置側へ移動する
ための引込み装置よりなるものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1,2又は
3に記載のパンチプレスにおいて、ワーク移動位置決め
装置を支持した機台と下型支持装置の機台とを別個に設
け、かつ上型支持部材は、上部フレームの中央位置に上
下動自在に設けられている構成である。
【0012】請求項5に係る発明は、パンチを取付けた
パンチホルダと、ダイを取付けたダイホルダと、ワーク
の加工時にワークを上記ダイに押圧固定するためのスト
リッパープレートとを備えてなる金型装置において、前
記パンチホルダ及びダイホルダに係合して前記パンチと
ダイとの芯出しを行った状態に保持するための複数のガ
イドピンを設け、当該ガイドピンを、前記パンチホルダ
又はダイホルダの少なくとも一方から離脱自在かつ前記
ワークの移動平面から除去自在に設けた構成である。
【0013】請求項6に係る発明は、パンチを取付けた
パンチホルダと、ダイを取付けたダイホルダと、ワーク
の加工時にワークを上記ダイに押圧固定するためのスト
リッパープレートとを備えてなる金型装置において、前
記パンチホルダ及びダイホルダに係合して前記パンチと
ダイとの芯出しを行った状態に保持するための複数のガ
イドピンを設け、当該ガイドピンを、前記パンチホルダ
又はダイホルダの少なくとも一方側へ引込み自在のガイ
ドピン引込み装置を備えた構成である。
【0014】請求項7に係る発明は、請求項5又は6に
記載の金型装置において、パンチホルダとストリッパー
プレートとの間に、上記ストリッパープレートの移動が
精度良く行われるためのガイド装置を設けたことを特徴
とする金型装置。
【0015】請求項8に係る発明は、パンチを備えた上
型を、複数のガイドピンの上端部と係合し、かつ上記パ
ンチに対応するダイを備えた下型を前記ガイドピンの下
端部と係合して上記パンチの芯とダイの芯とを一致した
状態に保持し、この状態において上型を上下動自在の上
型支持部材の下部に装着固定すると共に下型支持装置に
下型を装着固定し、上下の金型を上型支持部材及び下型
支持装置に装着固定した後に上下の金型間から前記ガイ
ドピンを除去する金型装着方法である。
【0016】請求項9に係る発明は、請求項8に記載の
金型装着方法において、ガイドピンの除去は、ガイドピ
ンを上方向又は下方向へガイドピンを個別に移動するこ
とにより行われる金型装着方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、本発明の実施
の形態に係るパンチプレス1は、例えばリードフレー
ム,フレキシブル基板のごとく極めて薄い板状のワーク
をX軸,Y軸方向へ移動位置決め自在のワーク移動位置
決め装置3と、金型装置5における上型(雄型)5Uを
着脱自在かつ上下動自在の上型支持部材の一例としての
ラム7と、上記上型5Uに対応する下型(雌型)5Lを
着脱自在の下型支持装置9とを備えた構成である。
【0018】より詳細には、前記ワーク移動位置決め装
置3は、ベースプレート11上に取付けた機台13上に
設けたY軸ガイド15に沿って前後方向であるY軸方向
(図1において左右方向)へ移動自在のキャリッジベー
ス17を備えており、このキャリッジベース17には左
右方向であるX軸方向(図1において紙面に直交な方
向)に設けたX軸ガイド19に沿って移動自在のキャリ
ッジ21が支持されている。そして、このキャリッジ2
1にはワークWの一端縁を把持自在の適数のワーククラ
ンプ23が装着してある。
【0019】上記キャリッジベース17のY軸方向への
移動およびキャリッジ21のX軸方向への移動は、X−
Yテーブルや通常のタレットパンチプレス等におけるワ
ーク移動位置決め装置と同様にサーボモータによって回
転されるボールネジ機構やリニアモータ等によって行わ
れるものであり、前記ワーククランプ23をX軸,Y軸
方向へ移動し位置決めする構成は公知であるから、より
詳細な説明は省略する。
【0020】前記ラム7は、前記ベースプレート11に
立設し強力に締付けた複数のタイロッド25等の複数の
支柱に支持された上部フレーム27の中央部に支持され
ている。
【0021】より詳細には、上記上部フレーム27はラ
ム7を中心として前後に及び左右に対称形に形成してあ
り、ラム7を中心として対称的な位置に前記タイロッド
25が配置してある。
【0022】したがって、ラム7に上下方向の力が作用
しとき、上部フレーム27のラム7を支持した部分は前
後方向及び左右方向に捩れ等の変形を生じることなく上
下方向に変位するのみであり、ラム7の軸芯は常に垂直
に保持されることになる。
【0023】前記ラム7は、前記上部フレーム27の中
央部に上下動可能に支持されており、このラム7の上下
動は、上部フレーム27に装着した適宜のアクチュエー
タ29の作動によって上下動されるものである。上記ア
クチュエータ29としては、例えば油圧シリンダが採用
可能であると共にサーボモータによって回転されるボー
ルナットに螺合したボールネジが上下動する構成とする
ことも可能である。すなわち、ラム7を上下動するため
のアクチュエータとしては種々の構成を採用し得るもの
である。
【0024】前記下型支持装置9は、前記ワーク移動位
置決め装置3の機台13とは別個にベースプレート11
上に設けた機台31上に設けてあり、この機台31は前
記ラム7の垂直下方位置に位置している。したがって、
前記ワーククランプ23をX軸,Y軸方向へ移動するた
めのサーボモータ等の駆動源に発熱があっても、前記機
台31への熱伝達が抑制され、機台31,下型支持装置
9の熱変形を防止できるものである。なお、上記サーボ
モータ等の発熱が小さく熱影響がないような場合には、
機台13と機台31とを一体に構成しても良いものであ
る。
【0025】前記金型装置5は、図2に示すように、上
型(雄型)5Uと下型(雌型)5Lとよりなるものであ
って、上型5Uは、パンチ31を取付けたパンチホルダ
33の上面に複数の取付ボルト35を介してバッキング
プレート37を一体に取付けた構成であり、前記パンチ
ホルダ33の下部には前記パンチ31のパンチ刃部31
Bを極く僅かなクリアランスを保持して囲繞したストリ
ッパープレート39が上下動自在に設けられている。
【0026】このストリッパープレート39は、パンチ
ホルダ33の下面とストリッパープレート39との間の
複数箇所に介在して設けたストリッパースプリング41
の作用によって常に下方向へ付勢されており、その下降
位置は複数箇所に設けたストリッパーボルト43によっ
て規制されている。そして、上記ストリッパープレート
39が傾斜を生じることなく正確に上下動するように、
上記ストリッパープレート39の複数箇所にはガイドピ
ン45が一体的に立設してあり、前記パンチホルダ33
の複数箇所には上記ガイドピン45を上下に案内するガ
イドブッシュ47が設けられている。
【0027】したがって、ストリッパープレート39
は、パンチ31との間のクリアランスが極く僅か、又は
零クリアランスであっても、かじり現象等を生じること
なく正確に上下動するものであり、かつ上記パンチ31
のパンチ刃部31Bにほぼ接触した状態でもってワーク
Wを押圧固定可能なものである。
【0028】前記下型5Lは、前記パンチ31と対応す
るダイ49を、複数のロックピン51,取付ボルト53
を介して一体的に取付けたダイホルダ55を備えてなる
ものである。
【0029】そして、前記パンチ31とダイ49との芯
出しを行った状態に保持するために、前記パンチホルダ
33の複数箇所に設けたガイドブッシュ57に上端部が
嵌合離脱自在に係合し、かつ前記ダイホルダ55の複数
箇所に設けたガイドブッシュ59に下端部が嵌合離脱自
在に係合した複数のガイドピン(ガイドポスト)61が
設けてある。上記各ガイドピン61は、ワークの加工を
行う際にはパンチホルダ33又はダイホルダ55の少な
くとも一方から離脱され、かつワークの移動平面(ダイ
49の上面を含む平面)から除去されるものである。
【0030】上記各ガイドピン61の除去が容易に行わ
れ得るように、上記各ガイドピン61は、本例において
はピンホルダ63に取付けてあり、前記パンチプレス1
にはガイドピン61の除去を行うためのガイドピン除去
装置65(図1参照)が設けられている。
【0031】再び図1を参照するに、上型支持部材の一
例としてのラム7の下面には、上型5Uを着脱交換自在
に装着するための上型装着部が設けてあり、下型支持装
置9には下型5Lを着脱交換自在に装着するための下型
装着部が設けてある。
【0032】より詳細には、上型装着部には、上型5U
の芯出しを行って取付けるための芯出し部の一例として
テーパ孔67が形成してあると共に、前記上型5Uにお
けるバッキングプレート37の周縁部を上方向へ押し上
げて、ラム7の下面に上型5Uを押圧固定するための複
数の上型固定装置69が設けられている。この上型固定
装置69は例えば流体圧シリンダによって作動されるク
ランプ装置等よりなるものであって、ラム7に対して上
型5Uを着脱交換可能に固定するものであって、自動金
型交換装置を使用して金型の着脱交換を自動的に行うプ
レスの構成においては、中心に対してクランプ自体が接
近離反する構成やクランプが揺動して上型を固定する構
成など既に種々の構成が公知であるから、上型固定装置
69のより詳細な説明は省略する。
【0033】前記芯出し部としてのテーパ孔67に対し
て係合離脱自在のテーパ部71が前記バッキングプレー
ト37の上部に設けられている。なお、ラム7に対して
上型5Uの芯出しを行って取付ける構成として、上型5
Uにおけるバッキングプレート37の直交する2辺を、
ラム7の下面に直交する位置関係に配置した基準面又は
複数の基準位置決めピン等に当接して位置決めする構成
の場合には、前記テーパ孔67,テーパ部71は省略す
ることができるものである。
【0034】すなわち、ラム7に対して上型5Uの芯出
しを行って取付けるための芯出し部の構成としては、ラ
ム7に成形した芯出し部に対応して、例えばテーパ部や
直交する2辺等として上型5Uに芯出し部が形成される
ものである。
【0035】前記下型支持装置9には、前記テーパ孔6
7と同様の芯出し部73が設けてあり、下型5Lにおけ
るダイホルダ55には上記芯出し部73に対応した芯出
し部75が形成してある。そして、下型支持装置9には
前記上型固定装置69の上下を逆にした構成の複数の下
型固定装置77が設けられている。なお、下型5Lにお
いても上型5Uと同様に種々の芯出し部の構成を採用し
得ることは勿論のことである。
【0036】ところで、自動金型交換装置によって金型
5の交換を自動的に行う構成は、ダイセット金型の自動
交換装置と同様の構成によって行われるものであり、公
知であるから、金型5を自動的に交換する構成について
の詳細な説明は省略する。
【0037】前記ガイドピン除去装置65は、上部フレ
ーム27に装着したマニピュレータよりなるものであっ
て、前記ピンホルダ63を把持自在のハンド79を先端
部に備えたアーム81を上下動自在かつ水平に旋回自在
に備えてなるものである。
【0038】以上のごとき構成において、上型支持部材
の一例としてのラム7,下型支持装置9に対する金型5
の着脱交換は、複数の金型を収納した金型収納部(図示
省略)と上記ラム7,下型支持装置9との間において自
動的に金型交換を行う一般的な自動金型交換装置(図示
省略)によって行われるものであり、金型交換時には、
一般的なダイセットと同様に上型5Uと下型5Lは複数
のガイドピン61を介して一体化されて互いに上下に対
向した状態にあり、かつパンチ31の芯とダイ49の芯
は一致した状態に保持されている。
【0039】上述のごとく金型5の交換が自動的に行わ
れ、かつラム7が上型5Uに当接するように下降して、
ラム7に備えた上型固定装置65によって上型5Uが固
定され、かつ下型支持装置9に備えた下型固定装置77
によって下型5Lが固定されると、ガイドピン除去装置
65としてのマニピュレータのハンド79が下降しかつ
ピンホルダ63を保持する位置へ水平に旋回されて、上
記ピンホルダ63を保持する。
【0040】その後、ラム7の上昇によって上型5Uが
一体に上昇されると、上型5Uからガイドピン61の上
端部が抜け出し、かつその後にハンド79を上昇せしめ
ることにより、下型5Uからガイドピン61の下端部が
抜け出すことになる。したがって、マニピュレータにお
けるアーム81を水平に旋回してガイドピン61を上下
の金型5U,5Lの間から取り出し、適宜に上昇せしめ
ることにより、ワーク移動位置決め装置3によってX
軸,Y軸方向へ移動されるワークの移動平面から除去さ
れるものである。
【0041】前述のごとく、金型5における上型5U及
び下型5Lがそれぞれラム7,下型支持装置9に固定さ
れる間は、上下の金型5U,5Lは複数のガイドピン6
1によって相互の位置的関係は正確に保持され、パンチ
39の芯とダイ49の芯は一致した状態にあり、上下の
金型5U,5Lをラム7及び下型支持装置9に固定した
後に前記ガイドピン61を除去するものであるから、上
下の金型5U,5Lの芯は常に一致した状態に保持され
るものである。
【0042】前述のごとく、上下の金型5U,5Lをラ
ム7,下型支持装置9にそれぞれ装着固定した後、ワー
ク移動位置決め装置3のワーククランプ23に保持され
たワークを、上下の金型5U,5Lに対してX軸,Y軸
方向へ移動し位置決めした後に、ラム7を下降せしめる
ことにより、ワークWは上下の金型5U,5Lによって
プレス加工されるものである。この際、加工時の反力に
よって上部フレーム27に微少変形を生じた場合であっ
ても、ラム7の軸芯は常に垂直に保持されるものであ
り、上型5Uにおけるパンチ31と下型5Lにおけるダ
イ49の軸芯は常に一致した状態にあり、高精度の打抜
き加工を行うことができるものである。
【0043】金型5を別個の金型と交換する場合には、
ガイドピン除去装置65のマニピュレータを前述とは逆
に動作して、除去していたガイドピン61を元の位置に
戻して下型5Lのガイドブッシュ59に下端部を係合
し、かつラム7を低速で下降せしめて、上型5Uにおけ
るガイドブッシュ57にガイドピン61の上端部を嵌合
して、上下の金型5U,5Lを複数のガイドピン61を
介して一体化した後、上型固定装置69及び下型固定装
置75による上下の金型5U,5Lの固定を解除するこ
とにより、金型5は初期の状態となり、自動金型交換装
置によって自動的に着脱交換可能となるものである。
【0044】なお、上記ガイドピン除去装置65は、金
型5を装着したときには上型5Uと下型5Lとの間から
ガイドピン61を除去してワークの加工が可能な状態と
なし、金型5を取り外すときには再び上型5Uと下型5
Lとの間の元の位置に戻す機能を有すれば良いものであ
り、構成としては前記構成に限ることなく種々の構成を
採用し得るものである。
【0045】例えば図6に示すように、ピンホルダ63
を省略して各ガイドピン61を独立した構成となし、各
ガイドピン61に対応してラム7又は下型支持装置9側
に、ガイドピン引込み装置の一例としてそれぞれストロ
ークの長い流体圧シリンダ85を設け、この流体圧シリ
ンダ85に上下動自在に備えたピストンロッド87の先
端部に開閉自在のチャックのごとき係止部89を設け、
この係止部89を前記ガイドピン61の端部に形成した
凸状又は凹状の被係止部91に係止し、前記ピストンロ
ッド87でもって各ガイドピン61をラム7側又は下型
支持装置9側へ押引き移動せしめて、ワークWのX,Y
軸方向への移動時に邪魔にならない位置へ各ガイドピン
61を除去する構成とすることも可能なものである。こ
の際、上記ピストンロッド87の先端部に開閉自在に設
けた係止部89としては、開くように拡大し、閉じるよ
うに縮小自在のコレットチャック、フィンガチャックな
どよりなるもので、例えばフィンガチャックをガイドピ
ン61の端部に形成した被係止部91に係合離脱自在に
設け、係合した状態でガイドピン61を押引き移動せし
める構成とするものである。
【0046】さらに、図7に示すように、ダイホルダ5
5の下部に補助台169を設けて下型5L全体を上下に
大きな構成とする。そして、上記補助台169に設けた
ガイドピン引込み装置の一例としての複数の流体圧シリ
ンダ171によって個別に上下動される各ピストンロッ
ド173に、前記ガイドピン61を兼用させた構成と
し、上記流体圧シリンダ171へ作動流体を供給し、内
装したスプリング172に抗してピストンロッド173
を下降せしめてダイ49の上面から没入せしめることに
よってガイドピンを引込み除去する構成とすることもで
きる。
【0047】この場合、下型支持装置9の上面高さ位置
を低く構成し、かつ下型支持装置9に備えた下型固定装
置77によって補助台169を固定する構成とすること
により実施可能である。なお、流体圧シリンダ171内
から作動流体を排出することにより、スプリング172
の作用によってピストンロッド173が上昇復帰され、
元の金型セット状態となるものである。
【0048】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、本発明によれば上下の金型に備えたパンチとダイと
の軸芯を一致した状態において金型の着脱交換を行うこ
とができ、かつ上下の金型の芯出しを行っているガイド
ピンを上下の金型から除去することができるものであ
る。しがって、ワーク移動位置決め装置によって比較的
広く大きな薄いワークを、上下の金型の間においてX
軸,Y軸方向へ移動位置決めしても従来より高精度の加
工を行うことができ、前述したごとき従来の問題を解消
し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパンチプレスの全体
的構成を概略的に示した側面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る金型で、図4におけ
るII−II線に沿った断面に相当する断面説明図であ
る。
【図3】上下の金型の断面説明図である。
【図4】上型の底面図である。
【図5】下型の平面図である。
【図6】ガイドピン除去装置の第2実施形態を示す断面
説明図である。
【図7】金型にガイドピン除去装置を設けた構成の一例
を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 パンチプレス 3 ワーク移動位置決め装置 5 金型装置 5U 上型(雄型) 5L 下型(雌型) 7 ラム(上型支持部材) 9 下型支持装置 23 ワーククランプ 27 上部フレーム 31 パンチ 33 パンチホルダ 39 ストリッパープレート 45,61 ガイドピン 49 ダイ 55 ダイホルダ 65 ガイドピン除去装置 69 上型固定装置 77 下型固定装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークをX軸,Y軸方向へ移動位
    置決め自在のワーク移動位置決め装置と、金型装置にお
    ける上型を着脱自在かつ上下動自在の上型支持部材と、
    上記上型に対応する下型を着脱自在の下型支持装置とを
    備えてなるパンチプレスにおいて、前記上型と下型とを
    芯出しした状態に保持した複数のガイドピンを、前記ワ
    ークの移動平面から除去するためのガイドピン除去装置
    を備えたことを特徴とするパンチプレス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパンチプレスにおい
    て、ガイドピン除去装置は、ガイドピンを保持したガイ
    ドピンホルダを上型と下型との間から除去するためのマ
    ニピュレータよりなることを特徴とするパンチプレス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のパンチプレスにおい
    て、ガイドピン除去装置は、ガイドピンを上型支持部材
    側へ又は下型支持装置側へ移動するための引込み装置よ
    りなることを特徴とするパンチプレス。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載のパンチプレ
    スにおいて、ワーク移動位置決め装置を支持した機台と
    下型支持装置の機台とを別個に設け、かつ上型支持部材
    は、上部フレームの中央位置に上下動自在に設けられて
    いることを特徴とするパンチプレス。
  5. 【請求項5】 パンチを取付けたパンチホルダと、ダイ
    を取付けたダイホルダと、ワークの加工時にワークを上
    記ダイに押圧固定するためのストリッパープレートとを
    備えてなる金型装置において、前記パンチホルダ及びダ
    イホルダに係合して前記パンチとダイとの芯出しを行っ
    た状態に保持するための複数のガイドピンを設け、当該
    ガイドピンを、前記パンチホルダ又はダイホルダの少な
    くとも一方から離脱自在かつ前記ワークの移動平面から
    除去自在に設けたことを特徴とする金型装置。
  6. 【請求項6】 パンチを取付けたパンチホルダと、ダイ
    を取付けたダイホルダと、ワークの加工時にワークを上
    記ダイに押圧固定するためのストリッパープレートとを
    備えてなる金型装置において、前記パンチホルダ及びダ
    イホルダに係合して前記パンチとダイとの芯出しを行っ
    た状態に保持するための複数のガイドピンを設け、当該
    ガイドピンを、前記パンチホルダ又はダイホルダの少な
    くとも一方側へ引込み自在のガイドピン引込み装置を備
    えたことを特徴とする金型装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の金型装置におい
    て、パンチホルダとストリッパープレートとの間に、上
    記ストリッパープレートの移動が精度良く行われるため
    のガイド装置を設けたことを特徴とする金型装置。
  8. 【請求項8】 パンチを備えた上型を、複数のガイドピ
    ンの上端部と係合し、かつ上記パンチに対応するダイを
    備えた下型を前記ガイドピンの下端部と係合して上記パ
    ンチの芯とダイの芯とを一致した状態に保持し、この状
    態において上型を上下動自在の上型支持部材の下部に装
    着固定すると共に下型支持装置に下型を装着固定し、上
    下の金型を上型支持部材及び下型支持装置に装着固定し
    た後に上下の金型間から前記ガイドピンを除去すること
    を特徴とする金型装着方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の金型装着方法におい
    て、ガイドピンの除去は、ガイドピンを上方向又は下方
    向へ個別に移動することにより行われることを特徴とす
    る金型装着方法。
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