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JP2002051996A - 脈拍計 - Google Patents

脈拍計

Info

Publication number
JP2002051996A
JP2002051996A JP2000242916A JP2000242916A JP2002051996A JP 2002051996 A JP2002051996 A JP 2002051996A JP 2000242916 A JP2000242916 A JP 2000242916A JP 2000242916 A JP2000242916 A JP 2000242916A JP 2002051996 A JP2002051996 A JP 2002051996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse wave
vein
wave sensor
arterial
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000242916A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Harima
摩 信 一 播
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanita Corp
Original Assignee
Tanita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanita Corp filed Critical Tanita Corp
Priority to JP2000242916A priority Critical patent/JP2002051996A/ja
Publication of JP2002051996A publication Critical patent/JP2002051996A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体動方向に影響されることなく、正確に体動
の影響を除去できる安価な脈拍計を提供する。 【解決手段】 脈拍計は、還元ヘモグロビン(24)に
対する応答強度に比べてより大きい酸化ヘモグロビン
(22)に対する応答強度を有し動脈(21)中の血液
量変化を検出する動脈用脈波センサ部(11)と、酸化
ヘモグロビン(22)に対する応答強度に比べてより大
きい還元ヘモグロビン(24)に対する応答強度を有し
静脈(23)中の血液量変化を検出する静脈用脈波セン
サ部(15)と、動脈用脈波センサ部(11)で検出す
る動脈信号(X,Y)から静脈用脈波センサ部(15)
で検出する静脈信号(X)を減算処理するキャンセル手
段(37)とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の一部に装着
して脈拍数を計数する脈拍計に関する。
【0002】
【従来の技術】体が動くと血管中の血液量が変化する。
このため、脈拍数を正確に計数するためには、運動時の
体動に起因して脈拍センサに発生するノイズを取り除く
必要がある。体動に起因するノイズをキャンセルする脈
拍計として、体動センサとして加速度センサを用い、加
速度センサで検出した信号を用いて補正するものが知ら
れている(特開平7−227383号公報)。
【0003】図8はその従来の技術の一例を示すブロッ
ク図である。図8において、脈波検出手段101で脈波
を検出し体動検出手段102で体の加速度を検出し、脈
波検出手段101及び体動検出手段102によって検出
した各々の波形を、例えば高速フーリエ変換により周波
数分析手段103で周波数分析する。図9(a)は周波
数分析手段103で得た脈波スペクトルを示し、図9
(b)は周波数分析手段103で得た体動の脈波スペク
トルを示す。次に、脈波成分抽出手段104によって、
図9(a)に示す脈波スペクトルから図9(b)に示す
体動スペクトルを減算し、図9(c)に示すように脈拍
成分のみのスペクトルを抽出する。次に、脈波数分析手
段105によって、図9(c)に示す脈拍成分から脈波
数を分析演算し、表示手段106に表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように体動センサとして加速度センサを用いる場合に
は、通常一方向の動きだけしか検知することができな
い。運動時の体の動きは多様であるので加速度センサが
対応できない方向は検知できない。また、多方向の動き
を検知しようとすると複数の加速度センサを備える必要
がある。
【0005】また、脈拍センサと体動センサ(加速度セ
ンサ)とを、例えば、耳たぶと手の指というように、互
いに異なる位置に装着すると、各々の信号を検知するの
に時間的なずれが生じ、このずれを補正することは容易
でなく、この結果、不正確な測定結果を示す場合もあっ
た。
【0006】また、体動センサとして加速度センサを用
いると製品コストがかかるという問題もあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の従来技術
の問題を解消し、体動方向に影響されることなく、正確
に体動の影響を除去できる安価な脈拍計を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の脈拍計は、動脈中の血液量変化を検出する
動脈用脈波センサ部と、静脈中の血液量変化を検出する
静脈用脈波センサ部と、前記動脈用脈波センサ部で検出
する動脈信号から前記静脈用脈波センサ部で検出する静
脈信号を減算処理するキャンセル手段とを備えることを
特徴とする。
【0009】また、前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘ
モグロビンに対する応答強度に比べてより大きい酸化ヘ
モグロビンに対する応答強度を有し、前記静脈用脈波セ
ンサ部は、酸化ヘモグロビンに対する応答強度に比べて
より大きい還元ヘモグロビンに対する応答強度を有する
ことを特徴とする。
【0010】また、前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘ
モグロビンより酸化ヘモグロビンに対する応答強度が大
きい動脈受光部を備え、前記静脈用脈波センサ部は、酸
化ヘモグロビンより還元ヘモグロビンに対する応答強度
が大きい静脈受光部を備えることを特徴とする。
【0011】また、前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘ
モグロビンより酸化ヘモグロビンに対する応答強度が大
きい動脈発光部を備え、前記静脈用脈波センサ部は、酸
化ヘモグロビンより還元ヘモグロビンに対する応答強度
が大きい静脈発光部を備えることを特徴とする。
【0012】また、前記動脈受光部は820〜1000
nmの波長範囲に受光特性を有し、前記動脈発光部は8
20〜1000nmの波長範囲に発光特性を有し、前記
静脈受光部は600〜750nmの波長範囲に受光特性
を有し、前記静脈発光部は600〜750nmの波長範
囲に発光特性を有することを特徴とする。
【0013】また、還元ヘモグロビンに照射され還元ヘ
モグロビンによる散乱光を生成可能であるとともに酸化
ヘモグロビンに照射され酸化ヘモグロビンによる散乱光
を生成可能である光源を有することを特徴とする。
【0014】また、前記動脈用脈波センサ部と前記静脈
用脈波センサ部との間で各々が装着される部位の相違に
基づき生じる応答時間の時間ずれデータを予め求めて記
憶し、記憶した前記時間ずれデータを参照して、前記動
脈用脈波センサ部と前記静脈用脈波センサ部との間の応
答時間の時間ずれを補正する時間補正手段を備え、前記
キャンセル手段は前記時間補正手段で時間ずれを補正し
た後に前記動脈信号から前記静脈信号を減算処理するこ
とを特徴とする。
【0015】上述の発明において、動脈用脈波センサ部
は、還元ヘモグロビンに対する応答強度に比べてより大
きい酸化ヘモグロビンに対する応答強度を有するので、
酸化ヘモグロビンに対する応答のみを検出することがで
き、静脈用脈波センサ部は還元ヘモグロビンに対する応
答のみを検出することができる。酸化ヘモグロビンは動
脈に支配的に存在し、還元ヘモグロビンは静脈に支配的
に存在するので、酸化ヘモグロビンに対する応答には脈
拍効果と体動効果との合成効果が検出され、還元ヘモグ
ロビンに対する応答には体動効果のみが検出される。キ
ャンセル手段によって、動脈信号から静脈信号を減算処
理するすることによって脈拍効果のみを検出でき、体動
効果を除去することができる。
【0016】また、体動センサとして加速度センサを用
いる必要がないので、簡易な構成で廉価に装置を構成す
ることができる。
【0017】ここで、還元ヘモグロビンに対する応答強
度または酸化ヘモグロビンに対する応答強度とは、還元
ヘモグロビンまたは酸化ヘモグロビンに例えば光を照射
し生成される散乱光の検出強度や透過光の検出強度をい
かに強く検出できるかの度合いをいう。
【0018】
【発明の実施の形態】図1の本発明の脈拍計の一実施形
態について説明する。脈拍計は装置本体1と、センサ部
3と、装置本体1とセンサ部3とを接続する導線5とを
有する。センサ部3は、クリップ状に形成され耳たぶ7
に挟んで使用される。装置本体1の表面部には、時計合
わせや表示モードの切り替えや電源投入等のためのスイ
ッチ部8と計測結果等の表示をする表示部9とが設けら
れている。なお、図1に示す例は、一例であり、これ以
外の他の構成でもよく、例えば、センサ部3を指に装着
し装置本体1を手首に装着するようなタイプでもよく、
また、センサ部3を血圧計のようなカフで腕に巻くよう
なタイプでもよい。
【0019】図2はセンサ部3による検出原理を説明す
る図である。センサ部3は互いに隣接して配設された動
脈用脈波センサ部11と静脈用脈波センサ部15とから
構成されている。動脈用脈波センサ部11は、LEDま
たはレーザダイオードからなる動脈発光部12と、フォ
トトランジスタやフォトダイオード等からなる動脈受光
部13から構成されている。静脈用脈波センサ部15
は、LEDまたはレーザダイオードからなる静脈発光部
16と、フォトトランジスタやフォトダイオード等から
なる静脈受光部17とから構成されている。動脈受光部
13は動脈発光部12の近傍に配置されており、静脈受
光部17は静脈発光部16の近傍に配置されている。動
脈発光部12または脈発光部16から出射した各々の光
線は血中のヘモグロビンによって散乱され、出射光と同
じ波長の散乱光が生成される。そして、動脈受光部13
または静脈受光部17によってヘモグロビンによる散乱
光の変化分が検出される。この散乱光の変化分は、脈拍
に伴い生じるヘモグロビンの変化量に起因するので、こ
れから脈拍数を求めることができる。
【0020】血中のヘモグロビンとしては、動脈21中
には酸化ヘモグロビン(HbO2)が大部分を占め、静
脈23中には還元ヘモグロビン(Hb)が大部分を占め
ることが知られている。また、脈拍に伴う血中のヘモグ
ロビンの量の時間変化は動脈21中においてのみ生じ、
静脈23中においてはヘモグロビンの量の時間変化は生
じない。従って、動脈21中おけるヘモグロビンの量の
時間変化を検出することによって脈拍効果と体動効果と
の合成効果を検出し、静脈23中おけるヘモグロビンの
量の時間変化を検出することによって体動効果のみを検
出することが可能になる。
【0021】図3はヘモグロビン吸光係数と波長の関係
を示す図であり、図3に示すように、波長領域600〜
750nmにおいては、還元ヘモグロビン(Hb)の方
が酸化ヘモグロビン(HbO2)に比べてより大きい吸
光係数を有し、波長領域800〜1000nmにおいて
は、還元ヘモグロビン(Hb)の方が酸化ヘモグロビン
(HbO2)に比べてより小さい吸光係数を有すること
が知られている。図3では吸光係数について示されてい
るが、散乱強度の波長特性も吸光係数の波長特性とほぼ
同様の傾向を示す。
【0022】動脈用脈波センサ部11の動脈発光部12
及び動脈受光部13の波長特性は、酸化ヘモグロビン2
2のみに対し強い応答強度を有し還元ヘモグロビン24
に対し弱い応答強度を有するように設定されており、こ
のために、動脈発光部12は波長領域820〜1000
nmにおいて強い発光特性を有し動脈受光部13は波長
領域820〜1000nmにおいて強い受光特性を有す
る。また、静脈用脈波センサ部15の静脈発光部16及
び動脈受光部17の波長特性は、還元ヘモグロビン24
のみに対し強い応答強度を有し酸化ヘモグロビン22に
対し弱い応答強度を有するように設定されており、この
ために、静脈発光部16は波長領域600〜750nm
において強い発光特性を有し静脈受光部17は波長領域
600〜750nmにおいて強い受光特性を有する。
【0023】動脈受光部13は静脈受光部17が受ける
べき散乱光に対しては低感度であり、また、静脈受光部
17は動脈受光部13が受けるべき散乱光に対しては低
感度であるので、動脈受光部11と静脈受光部15とを
近接配置することができ、従って、動脈用波長センサ部
11と静脈用脈波センサ部15とを一体化したコンパク
トな構造とすることができる。なお、動脈用脈波センサ
部11と静脈用脈波センサ部15とは一体型せずに分離
して構成するものであってもよい。
【0024】次に、図4に、脈拍計のブロック図に示
す。装置本体1内には、動脈用脈波センサ部11の動脈
受光部13及び静脈用脈波センサ部15の静脈受光部1
7からのアナログ信号を増幅する増幅回路31,32
と、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する
A/D変換回路33,34と、A/D変換回路33,3
4によるデータを演算処理するCPU35と、CPU3
5における演算に必要な所定のデータを記憶するRAM
36が設けられている。CPU35は、動脈用脈波セン
サ部11における脈拍信号と体動信号とが合成された組
合せ信号成分から静脈用脈波センサ部15における体動
信号を減算するためのキャンセル手段37と、動脈用脈
波センサ部11と静脈用脈波センサ部15との間の検出
時間差を補正するための時間補正手段38を有する。
【0025】次に、脈拍計の作用について説明する。図
1に示すように、センサ部3を耳たぶ7に挟み込み装着
する。装置本体1は、身体に装着した鞄の中に保持した
りテーブル等に設置する等、脈拍計の使用状態に合わせ
て設置すればよい。従来技術に述べたように体動センサ
として加速度センサを用いた場合には、装置本体は必ず
身体に装着されなければならない、というように使用態
様が限定されるにに対し、本発明では使用態様を広くで
きる利点を有する。
【0026】スイッチ部8により電源投入し条件等を設
定し計測を開始すると、図2に示すように、動脈発光部
12と静脈発光部16からのそれぞれの波長の光線が耳
たぶ7に照射され、動脈発光部12からの光線は動脈2
1以外での光の散乱が少なく、散乱光量の大半は動脈2
1の血液中の酸化ヘモグロビン22によって散乱された
ものである。また、静脈発光部16からの光線は静脈2
3以外での光の散乱が少なく、散乱光量の大半は静脈2
3の血液中の還元ヘモグロビン24によって散乱された
ものである。
【0027】酸化ヘモグロビン22によって散乱された
散乱光は、動脈発光部12とほぼ同じ波長特性を有する
動脈受光部13で受光され、還元ヘモグロビン24によ
って散乱された散乱光は、静脈発光部16とほぼ同じ波
長特性を有する静脈受光部17で受光される。
【0028】このときの受光量の変化が血液量の変化に
対応する。血液量が多いときには、散乱光が弱くなり、
血液量が少なくなると散乱光が強くなるので、散乱光の
強度変化を検出すれば、それぞれの脈の変化を計測する
ことができる。なお、散乱光の強度は吸光の大きさと関
係して変化する。
【0029】動脈21には心臓の拍動による脈波成分と
体動によるノイズ成分が血液量の変化となり現れる。静
脈23は拍動していないので、体動によるノイズ成分の
みが血液量の変化となり現れる。
【0030】光量の大きい動脈発光部12と静脈発光部
16とを用いることによって、耳たぶ7や指や額等の末
梢血管以外の場所にある深部の動脈や静脈の変化をも捉
えることが可能であるので、センサ部3を手首腕等に装
着することも可能である。
【0031】図4に示すように、動脈用脈拍センサ部1
1で検出された信号は増幅回路31で増幅され、A/D
変換回路33でデジタル変換され、CPU35へ出力さ
れる。
【0032】図5は、動脈用脈波センサ部11と静脈用
脈波センサ部15との間の検出時間差が無い場合におい
て、動脈21に発生するノイズを静脈23に発生する信
号でキャンセル処理する一例を示す。
【0033】図5(a)に示すように、心臓の拍動によ
る脈波成分Yと体動によるノイズ成分Xが混在したデー
タがCPU35に取り込まれる。
【0034】一方、静脈用脈拍センサ部15で検出され
た信号も増幅回路32で増幅され、A/D変換回路34
でデジタル変換され、CPU35に出力され、図5
(b)に示すように、体動によるノイズ成分XのみがC
PU35に取り込まれる。
【0035】CPU35はキャンセル手段37において
動脈用脈拍センサ部11で検出された信号から静脈用脈
拍センサ部15で検出された信号を減算しキャンセル処
理をする。体動によるノイズ成分Xは、動脈21と静脈
23とにおいて同時に発生するために、動脈用脈拍セン
サ部11で検出された信号の成分X及びYのうち、静脈
用脈拍センサ部15で検出されたノイズ成分Xの信号と
同じ時間に発生している信号が動脈21に発生したノイ
ズ成分Xである。したがって、図5(a)に示す脈波成
分Yと体動ノイズ成分Xが混在したデータから図5
(b)に示す体動によるノイズ成分Xをキャンセル処理
をすれば、図5(c)に示すように、脈波成分Yだけを
抽出することができる。
【0036】そして、CPU35は脈波成分Yだけを抽
出したデータに基づいて、脈拍数に演算して、表示部9
に結果を表示する。
【0037】一方、センサ部3が動脈用脈拍センサ部1
1と静脈用脈拍センサ部15とが分離して構成されてい
る場合には、動脈用脈波センサ部11と静脈用脈波セン
サ部15との間の検出時間差が生じ得る。
【0038】この場合には、図6(a)、(b)に示す
ように動脈21に発生するノイズ成分Xと静脈23に発
生する体動によるノイズ成分Xとの間でt時間分のずれ
が生じるので、図6(a)に示す脈波成分Yと体動ノイ
ズ成分Xが混在したデータから図6(b)に示す体動に
よるノイズ成分Xを単純にキャンセル処理することは適
当でない。
【0039】そこで、例えば、耳たぶと手の指、手首の
足首等のように、動脈用脈拍センサ部11と静脈用脈拍
センサ部15との間の検出タイミングのずれを、予め検
出部位ごとに時間のずれのデータをRAM36に記憶し
ておき、その時間のずれ分の信号データを時間補正手段
38によって補正した後にキャンセル手段37によりキ
ャンセル処理する。例えば、動脈用脈拍センサ部11を
左の耳たぶに装着し、静脈用脈拍センサ部15を右の耳
たぶに装着して計測する場合、予め左の耳たぶと右の耳
たぶの検出時間の時間差tを求めておき、静脈用脈拍セ
ンサ部11で求めた検出データに対し時間差tに相当す
る時間を補正し、この補正したデータを動脈用脈拍セン
サ部11の信号から減算してキャンセル処理をする。こ
の結果、図6(c)に示すように、脈波成分Yだけを抽
出することができる。
【0040】次に、本発明のさらに他の実施形態につい
て説明する。
【0041】図7において、タングステンランプ等の白
色光源50の両側に動脈用波長センサ部11と静脈用脈
波センサ部15とが配設されている。白色光源50の発
光成分は、酸化ヘモグロビン22に強い散乱強度を有す
る820〜1000nmの波長成分と還元ヘモグロビン
24に強い散乱強度を有する波長成分600〜750n
mとを含む。動脈用波長センサ部11は、820〜10
00nmの波長成分のみを透過可能な光学フィルタ51
と光学フィルタ51の背後に820〜1000nmの波
長成分に対し強い受光特性を有する受光素子53を有す
る。静脈用波長センサ部15は、600〜750nmの
波長成分のみを透過可能な光学フィルタ52と光学フィ
ルタ52の背後に600〜750nmの波長成分に対し
強い受光特性を有する受光素子54を有する。
【0042】白色光源50から照射された光は酸化ヘモ
グロビン22及び還元ヘモグロビン24に照射され、生
成された散乱光のうち820〜1000nmの波長成分
は光学フィルタ51によって選択され受光素子53によ
って検出され、600〜750nmの波長成分は光学フ
ィルタ52によって選択され受光素子54によって検出
される。これによって、酸化ヘモグロビン22を介して
動脈用波長センサ部11によって脈波成分Yと体動ノイ
ズ成分Xとを検出でき、還元ヘモグロビン24を介して
静脈用脈波センサ部15によって体動ノイズ成分Xを検
出できる。
【0043】なお、上述の説明において、脈拍計として
散乱光を検出するタイプについて説明したが、透過光を
検出するタイプであってもよい。
【0044】また、以上の説明において、還元ヘモグロ
ビン24に対する応答強度または酸化ヘモグロビン22
に対する応答強度とは、還元ヘモグロビン24または酸
化ヘモグロビン22に例えば光を照射し生成される散乱
光や透過光の検出強度をいかに強く検出できるかの度合
いをいう。
【0045】また、還元ヘモグロビン24に対する応答
強度または酸化ヘモグロビン22に対する応答強度と
は、還元ヘモグロビン24または酸化ヘモグロビン22
に、光に限らず他のもの例えば電気的刺激等を与えた場
合の応答強度であってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、動脈用脈波センサ部によって拍効果と体動効果と
の合成効果が検出でき、静脈用脈波センサ部によって体
動効果のみを検出できるので、動脈信号から静脈信号を
減算処理するすることによって簡易の構成で高精度に脈
拍効果のみを検出することができる。
【0047】また、体動効果を除去するための体動セン
サとして加速度センサを用いる必要がないので、簡易な
構成で廉価に装置を構成することができる。
【0048】また、時間補正手段を備えているので、動
脈用脈波センサ部と静脈用脈波センサ部との間で各々が
装着される部位の相違に基づき生じる応答時間の時間ず
れが生じる場合であっても、脈拍効果のみを検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脈拍計の概略構成を示す図。
【図2】本発明に係る脈拍計の一実施形態の検出原理を
示す図。
【図3】酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンに対する
吸光係数の波長特性を示す図。
【図4】本発明に係る脈拍計の一実施形態のブロック
図。
【図5】動脈から検出される信号と静脈から検出される
信号との間で時間ずれがない場合において、動脈から検
出される信号(a)と、静脈から検出される信号(b)
と、(a)に示す信号から(b)に示す信号を減算処理
した信号(c)を示す図。
【図6】動脈から検出される信号と静脈から検出される
信号との間で時間ずれがある場合において、動脈から検
出される信号(a)と、静脈から検出される信号(b)
と、(a)に示す信号から(b)に示す信号を減算処理
した信号(c)を示す図。
【図7】本発明に係る脈拍計の他の実施形態を示す図。
【図8】従来の脈拍計を示すブロック図。
【図9】図8に対応し、周波数分析手段で得た脈波スペ
クトル(a)と、周波数分析手段得た体動の脈波スペク
トル(b)と、脈波スペクトルから脈波スペクトルを減
算処理したスペクトル(c)を示す図。
【符号の説明】
1 装置本体 3 センサ部 11 動脈用脈波センサ部 12 動脈発光部 13 動脈受光部 15 静脈用脈波センサ部 16 静脈発光部 17 静脈受光部 21 動脈 22 酸化ヘモグロビン 23 静脈 24 還元ヘモグロビン 37 キャンセル手段 38 時間補正手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動脈中の血液量変化を検出する動脈用脈波
    センサ部と、 静脈中の血液量変化を検出する静脈用脈波センサ部と、 前記動脈用脈波センサ部で検出する動脈信号から前記静
    脈用脈波センサ部で検出する静脈信号を減算処理するキ
    ャンセル手段とを備えることを特徴とする脈拍計。
  2. 【請求項2】前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘモグロ
    ビンに対する応答強度に比べてより大きい酸化ヘモグロ
    ビンに対する応答強度を有し、 前記静脈用脈波センサ部は、酸化ヘモグロビンに対する
    応答強度に比べてより大きい還元ヘモグロビンに対する
    応答強度を有することを特徴とする請求項1に記載の脈
    拍計。
  3. 【請求項3】前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘモグロ
    ビンより酸化ヘモグロビンに対する応答強度が大きい動
    脈受光部を備え、 前記静脈用脈波センサ部は、酸化ヘモグロビンより還元
    ヘモグロビンに対する応答強度が大きい静脈受光部を備
    えることを特徴とする請求項1又は2に記載の脈拍計。
  4. 【請求項4】前記動脈用脈波センサ部は、還元ヘモグロ
    ビンより酸化ヘモグロビンに対する応答強度が大きい動
    脈発光部を備え、 前記静脈用脈波センサ部は、酸化ヘモグロビンより還元
    ヘモグロビンに対する応答強度が大きい静脈発光部を備
    えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記
    載の脈拍計。
  5. 【請求項5】前記動脈受光部は820〜1000nmの
    波長範囲に受光特性を有し、前記動脈発光部は820〜
    1000nmの波長範囲に発光特性を有し、前記静脈受
    光部は600〜750nmの波長範囲に受光特性を有
    し、前記静脈発光部は600〜750nmの波長範囲に
    発光特性を有することを特徴とする請求項4に記載の脈
    拍計。
  6. 【請求項6】還元ヘモグロビンに照射され還元ヘモグロ
    ビンによる散乱光を生成可能であるとともに酸化ヘモグ
    ロビンに照射され酸化ヘモグロビンによる散乱光を生成
    可能である光源を有することを特徴とする請求項3に記
    載の脈拍計。
  7. 【請求項7】前記動脈用脈波センサ部と前記静脈用脈波
    センサ部との間で各々が装着される部位の相違に基づき
    生じる応答時間の時間ずれデータを予め求めて記憶し、
    記憶した前記時間ずれデータを参照して、前記動脈用脈
    波センサ部と前記静脈用脈波センサ部との間の応答時間
    の時間ずれを補正する時間補正手段を備え、前記キャン
    セル手段は前記時間補正手段で時間ずれを補正した後に
    前記動脈信号から前記静脈信号を減算処理することを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の脈拍
    計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005004950A1 (ja) * 2003-07-10 2005-01-20 Nikkiso Co., Ltd. 脈拍数測定方法、血圧測定方法、及び血管アクセス監視方法、並びにそれらを用いた医療装置
US7252639B2 (en) 2003-02-28 2007-08-07 Denso Corporation Method and apparatus for measuring biological condition
JP2009528141A (ja) * 2006-02-28 2009-08-06 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ネックカラー部に配される電子機器を有するバイオメトリックモニタ

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