JP2002050861A - 常温接合装置及び方法 - Google Patents
常温接合装置及び方法Info
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Abstract
接合する接合体を安定した品質で大量生産することがで
きる常温接合装置及び方法及び常温接合された接合体を
提供する。 【解決手段】 密閉されたチャンバー13内にICチッ
プ1と基板2とを搬入したのち、チャンバーの酸素濃度
を低下させた状態で、ICチップ1の電極3又は基板2
上の接続電極4の表面をエネルギー波により活性化した
のち、両者を接合する。
Description
着剤を使用することなく、常温で、電子部品と回路形成
体の接合すべき部分同士を接触させることにより接合す
る常温接合装置及び方法及び常温接合された接合体に関
する。
より小型にするために多くのプロセスが提案されてい
る。従来、電子部品と基板との接続方法は半田などの金
属接合材を大気中で加熱し、金属溶融接合する方法、超
音波エネルギーを付加し、摩擦エネルギーにより接続す
る方法、導電性接着材により接合する方法というものが
一般的であった。
電子部品の組立て方法について、フリップチップ実装を
例に説明する。
した断面図である。図12(A)及び(B)はICチップ
201を基板204にフリップチップ実装する状態を示
した断面図である。図12(C)はチップ部品208を基
板204に実装する状態を示した断面図である。
1の電極202と、接合材料203の供給された実装基
板204上の接続電極205とを位置合わせした後、装
着する。その後、接合材料3が半田の場合は溶融接合さ
せ、導電性接着材の場合は、熱硬化させることにより、
ICチップ201の電極202と実装基板204の接続
電極205との導通を得る。
ディングツール207に吸着されたICチップ201の
電極202と、実装基板204上の接続電極205とを
位置合わせした後、ボンディングツール207を介して
超音波エネルギーを印加して電極202と205間を接
合し、ICチップ201の電極202と実装基板204
の接続電極205との導通を得る。
品208の電極209を実装基板204上の接続電極2
05と位置合わせした後、装着する。その後、接合材料
210をチップ部品208と実装基板204との間に配
置して、接合材料210が半田の場合は溶融接合し、導
電性接着材の場合は、熱硬化し、チップ部品208の電
極209と実装基板204の電極205との導通を得
る。
電極、基板電極の大気中酸素の影響により接続時に電極
表面の酸化が進行したり、大気中の炭素等の付着により
接合が阻害され、導通不良となる場合があるという課題
をもっていた。
用することなく、常温で、電子部品と回路形成体の接合
すべき部分同士を接触させることにより接合する常温接
合が開発されてきている。
面には、通常、図13に示すように金属結晶300の表
面側に酸化膜や有機膜301が形成されおり、電極面同
士を直接接触させても接合されないが、この酸化膜や有
機膜301を図14に示すようにレーザビームなど(一
例として図14ではアルゴンイオン302)により除去
することにより活性化して不安定なものとしたのち、図
15に示すように常温で活性化された電子部品の電極面
303を接合すべき基板の電極面304に低圧下で直接
接触させることにより、図16に示すように接触された
電極面同士の間で原子間の結合がなされるものである。
温接合を利用して電子部品を回路基板に接合する接合体
を安定した品質で大量生産する装置や方法が開発されて
おらず、そのような技術の開発が望まれている。
多ピン化により各電極の面積が小さくなり細配線化され
る傾向が強く、ICチップとして化合物半導体を使用す
る場合には、化合物半導体は一般に脆性が弱いため、負
荷を与えずに実装する技術の開発が強く望まれてるよう
になってきている。このような要望にたいする1つの解
決策として上記常温接合を適用することができることか
ら、化合物半導体のICチップと基板とを常温接合によ
り接合させた接合体を大量生産する技術の開発が望まれ
ている。
することにあって、常温接合を利用して電子部品を回路
形成体に接合する接合体を安定した品質で大量生産する
ことができる常温接合装置及び方法及び常温接合された
接合体を提供することにある。
に、本発明は以下のように構成する。
る回路形成体の電気的接続部又は電子部品の電気的接続
部の酸化を防止する接続部酸化防止雰囲気室に対して上
記回路形成体又は上記電子部品を搬入搬出する搬送装置
と、上記接続部酸化防止雰囲気室内にて上記電子部品の
上記電気的接続部と該電気的接続部に接続されるべき上
記回路形成体の上記電気的接続部との少なくともいずれ
か一方の表面をエネルギー波により活性化する接続部活
性化装置と、その後、接続部酸化防止雰囲気中で上記電
子部品と上記回路形成体とを常温で接合させて、上記電
子部品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部
とを電気的に接続させる接合装置とを備えるようにした
ことを特徴とする常温接合装置を提供する。
化防止雰囲気は無酸素雰囲気である請求項1に記載の常
温接合装置を提供する。
は、大気圧下の上記接続部酸化防止雰囲気中で、上記電
子部品と上記回路形成体とを常温で接合させて、上記電
子部品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部
とを電気的に接続させるようにした請求項1又は2に記
載の常温接合装置を提供する。
化防止雰囲気室は、上記搬送装置により上記回路形成体
又は上記電子部品が搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲
気に交換する無酸素雰囲気交換チャンバーと、上記無酸
素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、かつ、上記
接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接続部酸化
防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化チャンバ
ーと、上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、
かつ、上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧の不活性ガス
雰囲気に交換する不活性ガス雰囲気交換チャンバーと、
上記不活性ガス雰囲気交換チャンバーに続いて配置さ
れ、かつ、上記接合装置が配置された上記接続部酸化防
止雰囲気である不活性ガス雰囲気の接合チャンバーとを
備えるようにした請求項1に記載の常温接合装置を提供
する。
化防止雰囲気室は、上記搬送装置により上記回路形成体
又は上記電子部品が搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲
気に交換する無酸素雰囲気交換チャンバーと、上記無酸
素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、かつ、上記
接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接続部酸化
防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化チャンバ
ーと、上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、
かつ、上記減圧下の上記接続部酸化防止雰囲気である無
酸素雰囲気に維持されているとともに、上記接合装置が
配置された接合チャンバーと、上記接合チャンバーに続
いて配置され、かつ、上記減圧下の無酸素雰囲気を大気
圧に交換する大気圧交換チャンバーとを備えるようにし
た請求項1に記載の常温接合装置を提供する。
化防止雰囲気室は、上記搬送装置により上記回路形成体
又は上記電子部品が搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲
気に交換する無酸素雰囲気交換チャンバーと、上記無酸
素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、かつ、上記
接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接続部酸化
防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化チャンバ
ーと、上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、
かつ、上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧の不活性ガス
雰囲気に交換する不活性ガス交換チャンバーと、上記不
活性ガス交換チャンバーに続いて配置され、かつ、上記
大気圧の上記接続部酸化防止雰囲気である不活性ガス雰
囲気に維持されているとともに、上記接合装置が配置さ
れた接合チャンバーと、上記接合チャンバーに続いて配
置され、かつ、上記大気圧の不活性ガス雰囲気を大気圧
の空気雰囲気に交換する空気雰囲気交換チャンバーとを
備えるようにした請求項1に記載の常温接合装置を提供
する。
は、上記接続部酸化防止雰囲気室に対して複数の上記回
路形成体を載置して搬送するベルトコンベヤである請求
項1〜6のいずれか1つに記載の常温接合装置を提供す
る。
は、上記接続部酸化防止雰囲気室に対して複数の上記回
路形成体を載置して搬送するベルトコンベヤと複数の上
記電子部品を載置して搬送するベルトコンベヤとより構
成されている請求項1〜6のいずれか1つに記載の常温
接合装置を提供する。
性化装置は、上記接続部酸化防止雰囲気室内にて、上記
電子部品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続
部との少なくともいずれか一方の表面の酸化物又は有機
物を、エネルギー波としてのレーザビーム、エネルギー
ビーム、又は、プラズマにより除去して活性化するよう
にした請求項1〜8のいずれか1つに記載の常温接合装
置を提供する。
品の上記電気的接続部又は上記回路形成体の上記電気的
接続部はAu,Cu,Al,In,Snのいずれかより
構成されている請求項1〜9のいずれか1つに記載の常
温接合装置を提供する。
置は、上記電子部品を保持して上記回路形成体上に押圧
接触させて接合させる請求項1〜10のいずれか1つに
記載の常温接合装置を提供する。
置は、上記回路形成体の電子部品接合領域を下向きに保
持して上記電子部品を上向きに上記回路形成体の上記電
子部品接合領域に押圧接触させて接合させる請求項1〜
10のいずれか1つに記載の常温接合装置を提供する。
品の上記電気的接続部と上記回路形成体の上記電気的接
続部との位置合わせを行う位置合わせ装置をさらに備
え、上記位置合わせ装置で大気圧下で上記電子部品の上
記電気的接続部と上記回路形成体の上記電気的接続部と
の位置合わせを予め行った状態で、上記電子部品と上記
回路形成体とを上記接続部酸化防止雰囲気室内に搬入す
るようにした請求項1〜3のいずれか1つに記載の常温
接合装置を提供する。
置は、常温で、上記電子部品の電気的接続部と上記回路
形成体の電気的接続部とを電気的に接続させるとき超音
波を印加する請求項1〜13のいずれか1つに記載の常
温接合装置を提供する。
置は、常温で、上記電子部品の電気的接続部と上記回路
形成体の電気的接続部とを電気的に接続させるとき接合
材料を介在させた状態で接合する請求項1〜13のいず
れか1つに記載の常温接合装置を提供する。
なる回路形成体の電気的接続部又は電子部品の電気的接
続部の酸化を防止する接続部酸化防止雰囲気に上記回路
形成体又は上記電子部品を位置させ、上記接続部酸化防
止雰囲気中で上記電子部品の上記電気的接続部と該電気
的接続部に接続されるべき上記回路形成体の上記電気的
接続部との少なくともいずれか一方の表面をエネルギー
波により活性化し、その後、接続部酸化防止雰囲気中で
上記電子部品と上記回路形成体とを常温で接合させて、
上記電子部品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的
接続部とを電気的に接続させるようにしたことを特徴と
する常温接合方法を提供する。
酸化防止雰囲気は無酸素雰囲気である請求項16に記載
の常温接合方法を提供する。
品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを
接合させるとき、大気圧下の上記接続部酸化防止雰囲気
中で、上記電子部品と上記回路形成体とを常温で接合さ
せて、上記電子部品の電気的接続部と上記回路形成体の
電気的接続部とを電気的に接続させるようにした請求項
16又は17に記載の常温接合方法を提供する。
成体又は上記電子部品を上記接続部酸化防止雰囲気に位
置させるとき、上記回路形成体又は上記電子部品が無酸
素雰囲気交換チャンバーに搬入されたのち減圧下の無酸
素雰囲気に交換することにより行い、上記無酸素雰囲気
交換チャンバーに続いて配置された接続部活性化チャン
バーの減圧下の上記接続部酸化防止雰囲気である無酸素
雰囲気内で上記接続部の活性化を行い、上記活性化後で
かつ上記接合前に、上記接続部活性化チャンバーに続い
て配置された不活性ガス雰囲気交換チャンバーで上記減
圧下の無酸素雰囲気を大気圧の不活性ガス雰囲気に交換
し、上記不活性ガス雰囲気交換チャンバーに続いて配置
された接合チャンバーで上記接合を行うようにした請求
項16に記載の常温接合方法を提供する。
成体又は上記電子部品を上記接続部酸化防止雰囲気に位
置させるとき、上記回路形成体又は上記電子部品が無酸
素雰囲気交換チャンバーに搬入されたのち減圧下の無酸
素雰囲気に交換し、上記無酸素雰囲気交換チャンバーに
続いて配置された接続部活性化チャンバーの減圧下の上
記接続部酸化防止雰囲気である無酸素雰囲気内で上記接
続部の活性化を行い、上記活性化後でかつ上記接合前
に、上記接続部活性化チャンバーに続いて配置された接
合チャンバーで上記減圧下の上記接続部酸化防止雰囲気
である無酸素雰囲気で上記接合が行われ、上記接合チャ
ンバーに続いて配置された大気圧交換チャンバーで上記
減圧下の無酸素雰囲気を大気圧に交換するようにした請
求項16に記載の常温接合方法を提供する。
成体又は上記電子部品を上記接続部酸化防止雰囲気に位
置させるとき、上記回路形成体又は上記電子部品が無酸
素雰囲気交換チャンバーに搬入されたのち減圧下の無酸
素雰囲気に交換し、上記無酸素雰囲気交換チャンバーに
続いて配置された接続部活性化チャンバーの減圧下の上
記接続部酸化防止雰囲気である無酸素雰囲気内で上記接
続部の活性化を行い、上記接続部活性化チャンバーに続
いて配置された不活性ガス交換チャンバーで上記減圧下
の無酸素雰囲気を大気圧の上記接続部酸化防止雰囲気で
ある不活性ガス雰囲気に交換し、上記不活性ガス交換チ
ャンバーに続いて配置された接合チャンバーの上記大気
圧の上記接続部酸化防止雰囲気である不活性ガス雰囲気
で上記接合が行われ、上記接合チャンバーに続いて配置
された空気雰囲気交換チャンバーで上記大気圧の不活性
ガス雰囲気を大気圧の空気雰囲気に交換するようにした
請求項16に記載の常温接合方法を提供する。
回路形成体を載置したベルトコンベヤにより、上記複数
の回路形成体を連続的に上記接続部酸化防止雰囲気内に
位置させる請求項16〜21のいずれか1つに記載の常
温接合方法を提供する。
回路形成体を載置したベルトコンベヤと複数の上記電子
部品を載置して搬送するベルトコンベヤとにより、上記
複数の回路形成体と上記複数の電子部品を連続的に上記
接続部酸化防止雰囲気内に位置させる請求項16〜21
のいずれか1つに記載の常温接合方法を提供する。
の活性化は、上記接続部酸化防止雰囲気内にて、上記電
子部品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部
との少なくともいずれか一方の表面の酸化物又は有機物
を、エネルギー波としてのレーザビーム、エネルギービ
ーム、又は、プラズマにより除去して活性化するように
した請求項16〜23のいずれか1つに記載の常温接合
方法を提供する。
品の上記電気的接続部又は上記回路形成体の上記電気的
接続部はAu,Cu,Al,In,Snのいずれかより
構成されている請求項16〜24のいずれか1つに記載
の常温接合方法を提供する。
は、上記電子部品を保持して上記回路形成体上に押圧接
触させて接合させる請求項16〜25のいずれか1つに
記載の常温接合方法を提供する。
は、上記回路形成体の電子部品接合領域を下向きに保持
して上記電子部品を上向きに上記回路形成体の上記電子
部品接合領域に押圧接触させて接合させる請求項16〜
25のいずれか1つに記載の常温接合方法を提供する。
品の上記電気的接続部と上記回路形成体の上記電気的接
続部との位置合わせを大気圧下で行ったのち、上記電子
部品の上記電気的接続部と上記回路形成体の上記電気的
接続部とが位置合わせされた状態で、上記電子部品と上
記回路形成体とを上記接続部酸化防止雰囲気内に位置さ
せるようにした請求項16〜18のいずれか1つに記載
の常温接合方法を提供する。
は、常温で、上記電子部品の電気的接続部と上記回路形
成体の電気的接続部とを電気的に接続させるとき超音波
を印加する請求項16〜28のいずれか1つに記載の常
温接合方法を提供する。
は、常温で、上記電子部品の電気的接続部と上記回路形
成体の電気的接続部とを電気的に接続させるとき接合材
料を介在させた状態で接合する請求項16〜28のいず
れか1つに記載の常温接合方法を提供する。
〜30のいずれか1つに記載の常温接合方法により上記
電子部品が上記回路形成体に常温接合されて構成される
接合体を提供する。
態を図面に基づいて詳細に説明する。
かかる常温接合方法を実施することができる常温接合装
置は、図1に示すように、電子部品例えばICチップ1
と回路形成体例えば回路基板2とを無酸素雰囲気室6内
に搬送する搬送装置5と、上記無酸素雰囲気室6内にて
上記ICチップ1の電気的接続部の一例として、頂点を
有するバンプ3,…,3と該バンプ3,…,3に接続さ
れるべき上記回路基板2の電気的接続部の一例としての
電極4,…,4との少なくともいずれか一方の表面をエ
ネルギー波により活性化する接続部活性化装置7と、そ
の後、上記ICチップ1と上記回路基板2とを常温接合
させて、上記ICチップ1のバンプ3,…,3と上記回
路基板2の電極4,…,4とを電気的に接続させる接合
装置8とを備えるように構成している。なお、特許請求
の範囲を含むこの明細書において、「無酸素雰囲気」と
は、酸素が全く無い雰囲気か、又は、ICチップ1の各
バンプ3若しくは基板2の各電極4が接合に支障が生じ
るまで酸化されない程度(例えば、酸素濃度が100p
pm以下)まで酸素が存在する雰囲気を意味する。すな
わち、このような雰囲気内で接合を行うことにより、接
合時の電極の酸化を進行させないようにするものであ
る。
脂基板、紙−フェノール基板、セラミック基板、フィル
ム基板、ガラス・エポキシ(ガラエポ)基板、若しく
は、フィルム基板、液晶基板など)、電子部品、又は、
回路が形成された筐体若しくはフレームなどを含む。よ
って、ICチップ1を回路基板2に装着したり、ICチ
ップ1を電子部品に装着したり、ICチップ1を筐体若
しくはフレームの回路などに装着したりすることを意味
する。上記回路形成体の一例としての回路基板2には、
ICチップ1を接合する接合領域に、ICチップ1の複
数のバンプ3,…,3に対応して複数の電極4,…,4
を備えており、ICチップ1の各バンプ3が回路基板2
の各電極4に接合されるようにしている。
各バンプ3又は基板2の各電極4の表面を活性化させる
場合及び両者を接合する場合の雰囲気を無酸素雰囲気に
するものであり、一例として減圧チャンバー6とする
が、これに限られるものではない。この減圧チャンバー
6は、排気装置9により減圧チャンバー6排気口11を
通じて減圧チャンバー6内のガスが排気されるとともに
又は排気されたのちに、不活性ガス供給装置10により
減圧チャンバー6の給気口12から例えばアルゴン又は
フッ素ガスなどの不活性ガスが減圧チャンバー6内に供
給されて、減圧チャンバー6内が10-7Pa程度の減圧
に保持できるようにしている。減圧チャンバー6内に
は、下方にヒートステージ13が配置されて、基板2が
その上に載置可能かつ接合時に加熱可能となっている。
ップ吸着保持及び超音波印加装置14が配置されている
とともに、位置調整装置15により、ヒートステージ1
3上に保持されたる基板2と、チップ吸着保持及び超音
波印加装置14により保持されたICチップ1とが位置
合わせできるようにしている。
ICチップ1及び回路基板2を搬入及び搬出可能にする
ものであり、ICチップ1を減圧チャンバー6内に搬入
及び搬出するICチップ搬送装置5Aと、回路基板2を
減圧チャンバー6内に搬入及び搬出する基板搬送装置5
Bとを備えている。
レー内に多数のICチップ1,…,1を載置した状態で
トレーのまま、ベルトコンベヤ又はロボットアームなど
により、減圧チャンバー6内に搬入するとともに、接合
により空になったトレー又は良品のみ接合に使用されて
残った不良品のICチップ1が載置されたトレーを搬出
する。又は、接合すべき1個又は数個のICチップ1の
みを、ベルトコンベヤ又はロボットアームなどにより、
減圧チャンバー6内に搬入し、不良品のICチップ1の
みを搬出するようにしてもよい。
プ1は、上記チップ吸着保持及び超音波印加装置14に
より吸着保持される。すなわち、チップ吸着保持及び超
音波印加装置14は、ICチップ1の接合面とは反対側
の上面を吸着保持する吸着ノズル部21と、吸着ノズル
部21で吸着されたICチップ1を基板2に接合すると
きに超音波を発生させて上記吸着されたICチップ1に
印加する超音波発生部22とを備えている。ICチップ
1の下面の接合面の各電極にはバンプ3があらかじめ形
成されている。各バンプ3は、Au、Cu、又はAlな
どから構成され、複数のバンプ3,…,3を一定高さに
揃えるレベリングを予め行って基板2とのボンディング
を行うようにしてもよいし、特にレベリングを行わず
に、基板2の電極4に対して直接接触させたときに各バ
ンプ3が塑性変形して所定高さになるように一定圧力を
作用させるいわゆるスタッドバンプボンディングを行う
ようにしてもよい。
基板2,…,2又は接合すべき一枚の基板2を、ベルト
コンベヤ又はロボットアームなどにより、減圧チャンバ
ー6内に搬入及び搬出するものであり、減圧チャンバー
6内に搬入後はヒートステージ13上に位置決め保持さ
れているようにしている。
ギー波照射部7aを、駆動装置7bの駆動により、上記
吸着ノズル部21で吸着保持されたICチップ1とヒー
トステージ13上の基板2との間の空間に対して出入可
能としている。よって、上記減圧チャンバー6内を無酸
素雰囲気にしたのち、上記吸着ノズル部21で吸着保持
されたICチップ1とヒートステージ13上の基板2と
の間の空間内に先端のエネルギー波照射部7aを位置さ
せ、先端のエネルギー波照射部7aから上記ICチップ
1の各バンプ3と該各バンプ3に接続されるべき上記回
路基板2の各電極4とのいずれか一方の表面に向けてエ
ネルギー波を均一に照射して、各バンプ3又は各電極4
の表面を均一に改質して表面の汚染物を除去して清浄面
を露出させることにより上記表面を均一に活性化して不
安定なものとするものである。例えば、上記ICチップ
1の各バンプ3の表面のみを改質する場合には、上記接
続部活性化装置7の先端の上側のエネルギー波照射部7
aのみから、上記ICチップ1の各バンプ3の表面に向
けてエネルギー波例えばレーザビームを均一に照射し
て、各バンプ3の表面を均一に改質して清浄面を露出さ
せることにより上記各バンプ3の表面を均一に活性化し
て不安定なものとする。一方、上記回路基板2の各電極
4の表面のみを改質する場合には、上記接続部活性化装
置7の先端の下側のエネルギー波照射部7aのみから、
上記回路基板2の各電極4の表面に向けてエネルギー波
例えばレーザビームを均一に照射して、各電極4の表面
を均一に改質して清浄面を露出させることにより各電極
4の上記表面を均一に活性化して不安定なものとする。
好ましくは、ICチップ1の各バンプ3と該各バンプ3
に接続されるべき上記回路基板2の各電極4の両方の表
面を活性化して不安定なものとする。すなわち、上記接
続部活性化装置7の先端の上側と下側の両方のエネルギ
ー波照射部7a,7aから、同時的に、上記ICチップ
1の各バンプ3と上記回路基板2の各電極4の表面に向
けてエネルギー波例えばレーザビームを均一に照射し
て、各バンプ3と各電極4の表面を均一に改質して清浄
面を露出させることにより各バンプ3と各電極4の上記
表面を均一に活性化して不安定なものとする。
ム、イオンビームや原子ビームやラジカルビームなどの
エネルギービーム、又は、プラズマ(例えばArプラズ
マ)などを使用することができる。上記レーザビームを
発射するレーザとしては、YAGレーザ、CO2レー
ザ、エキシマレーザなどが使用できる。
記回路基板2とを常温で接合させて、上記ICチップ1
の各バンプ3と上記回路基板2の各電極4とを電気的に
接続させるものである。上記接合装置8は、下端の固定
部8aにヒートステージ13が固定されるとともに、ヒ
ートステージ13に対向するように上方に可動部8bが
昇降可能に配置される。可動部8bの下面には、上記チ
ップ吸着保持及び超音波印加装置14が固定され、上記
チップ吸着保持及び超音波印加装置14を有する可動部
8bは、複数の例えば4本の案内ロッド8c,…,8c
により円滑に案内されつつ駆動装置8dの駆動により昇
降可能となっている。よって、ヒートステージ13上の
基板2に対して、駆動装置8dの駆動により、可動部8
bを下降させて上記チップ吸着保持及び超音波印加装置
14に吸着保持されたICチップ1を直接接触させ、さ
らに、駆動装置8dの駆動により可動部8bを介して所
定の荷重、例えば、50〜100kgの荷重を作用させ
て、ICチップ1を基板2に接合させるようにしてい
る。ヒートステージ13上の基板2に対するICチップ
1の横方向の互いに直交する2方向の位置調整は、上記
チップ吸着保持及び超音波印加装置14の吸着ノズル部
21を、上記2方向に移動調整可能とすることにより達
成することが可能である。また、ヒートステージ13側
にも移動調整可能な調整機構を備えることにより、基板
2の上記2方向に関する位置調整を行うようにしてもよ
い。また、ステージ13上の基板2に対するICチップ
1の平行度も、上記チップ吸着保持及び超音波印加装置
14の吸着ノズル部21を、上記2方向とは直交する上
下方向に平行度調整可能とすることにより達成すること
が可能である。また、ヒートステージ13側にも移動調
整可能な調整機構を備えることにより、基板2の上記上
下方向に関する平行度調整を行うようにしてもよい。一
例として、上記ICチップ1と上記回路基板2との接合
アライメントは、例えば、アライメント精度±5μmで
平行度±2μmとすることができる。
置5Aと基板搬送装置5Bの各搬入及び搬出などの動作
と、ヒートステージ13の加熱動作と、排気装置9と、
不活性ガス供給装置10と、上記チップ吸着保持及び超
音波印加装置14の各種動作例えば吸着ノズル部21の
吸着動作を行うための吸引回路のオンオフ動作及び位置
調整動作と超音波発生部22の超音波発生動作と、上記
接続部活性化装置7の動作と、上記接合装置8の接合動
作及び平行度調整動作などは、制御装置29により適宜
制御されるようにしている。
以下のようにして常温接合が行われる。以下の各動作
は、上記制御装置29の制御の下に行われる。
バー6内に、上記搬送装置5により、ICチップ1及び
回路基板2を搬入する。接合対象となるICチップ1
は、上記チップ吸着保持及び超音波印加装置14の上記
吸着ノズル部21で吸着保持される。一方、このICチ
ップ1を接合すべき基板2はヒートステージ13上に載
置保持されて、上記吸着ノズル部21で吸着保持された
上記ICチップ1に対向する状態となる。
て、排気装置9により減圧チャンバー6排気口11を通
じて減圧チャンバー6内のガスが排気されるとともに、
不活性ガス供給装置10により減圧チャンバー6の給気
口12から例えばアルゴンなどの不活性ガスが減圧チャ
ンバー6内に供給されて、減圧チャンバー6内が10 -7
Pa程度の減圧に保持されて、減圧チャンバー6内を無
酸素雰囲気とする。
エネルギー波照射部7aから上記ICチップ1の各バン
プ3と該各バンプ3に接続されるべき上記回路基板2の
各電極4とのいずれか一方の表面に向けてエネルギー波
を照射して、各バンプ3又は各電極4の表面を改質し、
清浄面を露出させることにより上記表面を活性化して不
安定なものとする。このとき、必要に応じて、エネルギ
ー波の照射により各バンプ3又は各電極4の表面が改質
されるときに発生する不純物などのゴミを吸引して減圧
チャンバー6外に排出するようにしてもよい。
加装置14により、ICチップ1の各バンプ3と該各バ
ンプ3に接続されるべき上記回路基板2の各電極4との
位置調整及びICチップ1と上記回路基板2との平行度
調整を行う。なお、この位置調整及び平行度調整は、各
バンプ3又は各電極4の表面改質工程の前に行うように
してもよい。
駆動して可動部8bを下降させて、上記チップ吸着保持
及び超音波印加装置14を下降させ、吸着ノズル部21
で吸着されたICチップ1の各バンプ3と該各バンプ3
に接続されるべき上記回路基板2の各電極4とを直接接
触させるとともに、可動部8b側より所定荷重を作用さ
せつつ超音波発生部22より超音波をICチップ1に印
加して超音波接合を行う。このとき、減圧チャンバー6
内は、上記無酸素雰囲気を維持し続けることにより、各
バンプ3又は各電極4の表面改質状態を維持し続けるこ
とができる。また、上記接合動作時の温度は常温でよ
い。上記ヒートステージ13は、上記接合動作時に所定
温度(例えば最高でも150℃)まで基板2を加熱する
ことにより、接合を容易に可能として、接合動作を促進
させて生産効率を向上させるようにするのが好ましい。
完了したのち、上記ヒートステージ13上の基板2に対
して、連続的に、ICチップ1の接合を行うときには、
上記したのと同様な動作を繰り返してICチップ1の超
音波接合を行う。また、異なる基板2に対してICチッ
プ1の接合を行うときには、上記ヒートステージ13上
の基板2を別の基板2に交換してICチップ1の接合を
行うときには、上記ヒートステージ13上の基板2を上
記別の基板2に交換したのち、交換後の基板2とその基
板2に接合すべきICチップ1に対して上記表面改質動
作及び接合動作を行う。全ての接合が完了したのち、上
記排気装置9による排気動作を停止させるとともに不活
性ガス供給装置10による不活性ガス供給動作を停止
し、空気の供給などにより、減圧チャンバー6内を減圧
された無酸素雰囲気から大気圧に戻したのち、上記IC
チップ1が基板2に接合された接合体を減圧チャンバー
6内から基板搬出装置により搬出する。
板2の搬入動作、減圧及び無酸素雰囲気形成動作、表面
改質動作、接合動作、上記ICチップ1が基板2に接合
された接合体の搬出動作を、上記制御装置29の制御に
より行われ、かつ、必要に応じて、上記制御装置29の
制御下に上記動作が繰り返される。
ー6内に単数又は複数のICチップ1,…,1と単数又
は複数の回路基板2,…,2を搬入し、減圧チャンバー
6内を無酸素雰囲気にしたのち、接合対象であるICチ
ップ1の各バンプ3又は各回路基板2の各電極4の表面
を改質し、ICチップ1の各バンプ3を各回路基板2の
各電極4に超音波接合を行ったのち、上記ICチップ1
が基板2に接合された接合体を搬出するといった一連の
動作を、上記制御装置29により制御することができ
る。よって、常温接合を利用してICチップ1が回路基
板2に接合された接合体を安定した品質で効率良く量産
することができる。また、低圧(例えば、従来は50g
/100μm2であったが、この実施形態では従来の1
0分の1の5g/100μm2程度の低圧)で接合動作
を行うことができるため、電極配線が微細化された化合
物半導体のICチップなどにも適用することができる。
かかる常温接合方法を実施することができる常温接合装
置を図2に示す。
が、上記第1実施形態にかかる常温接合装置と異なるの
は、1つのチャンバーで表面改質及び接合動作を行うの
ではなく、異なるチャンバーでそれぞれの動作を行うこ
とにより、より効率良く、接合体を生産することができ
るようにしたものである。
常温接合装置は、無酸素雰囲気交換チャンバー31と、
接続部活性化チャンバーの例としての表面処理チャンバ
ー32と、不活性ガス雰囲気交換チャンバー33と、接
合チャンバー34とをこの順に連続して配置し、これら
のチャンバー31,32,33,34を基板搬送装置例
えばベルトコンベヤ30が配置順に貫通することによ
り、ベルトコンベヤ30上に載置された基板2,…,2
が連続的に各チャンバーを通過するように配置されてい
る。
するようにしていてもよいが、間欠的に走行するように
してもよい。
排気及びガス供給装置38を駆動することにより、ベル
トコンベヤ30により装置外から搬入されてきた基板2
の周囲の雰囲気を、大気圧下の空気の雰囲気から、例え
ば10-7Pa程度の減圧下での無酸素雰囲気に交換する
ものである。
ガス供給装置39を駆動することにより、常時、上記無
酸素雰囲気交換チャンバー31と同等の減圧下での無酸
素雰囲気を維持するものである。この無酸素雰囲気中
で、上記無酸素雰囲気交換チャンバー31からベルトコ
ンベヤ30により搬入されてきた基板2の各電極4の表
面にイオンビーム照射装置35からイオンビームを均一
に照射することにより、上記各電極4の表面の酸化膜や
有機膜を除去して各電極4の表面を均一に活性化して不
安定化させるものである。
は、排気及びガス供給装置40を駆動することにより、
上記表面処理チャンバー32からベルトコンベヤ30に
より搬入されてきた基板2の周囲の雰囲気を、減圧下の
無酸素雰囲気から大気圧下の不活性ガス雰囲気に交換す
るものである。
性ガス供給装置41により、上記不活性ガス雰囲気交換
チャンバー33と同じ大気圧下の不活性ガス雰囲気下に
維持されている。上記接合チャンバー34内には、接合
装置の一例としての吸着接合装置36が上下及び左右に
移動可能に配置されているとともに、ICチップ1,
…,1を収納の保持しているICチップ供給部(図示せ
ず)が配置されている。吸着接合装置36は、その下面
にICチップ1を吸着保持可能として、ICチップ供給
部から吸着保持されたICチップ1を、上記不活性ガス
雰囲気交換チャンバー33からベルトコンベヤ30によ
り搬入されてきた基板2に接合させる。この接合動作
は、第1実施形態と同様な超音波接合が好ましい。上記
不活性ガス雰囲気は、これに限定されるものではなく、
ICチップ1の各バンプ3若しくは基板2の各電極4が
接合に支障が生じない雰囲気ならばどのような雰囲気で
もよく、例えば、例えば、酸素濃度を低下させた後に水
素などの還元ガス又は例えばAr,N2,Heなどの非
反応性ガスを充満させる雰囲気でもよい。
動装置30A、各チャンバーでの排気及びガス供給装置
38,39,40、イオンビーム照射装置35、吸着接
合装置36、加熱装置42、必要ならば隣接するチャン
バー間を仕切るためのシャッターを設ける場合にはその
シャッターの開閉駆動装置は、制御装置37により動作
制御されるようになっている。よって、上記ベルトコン
ベヤ30による各チャンバーに対する各基板2の搬入及
び搬出動作と、各チャンバー31,32,33でのそれ
ぞれ独立した排気及び不活性ガス供給などの動作と、上
記吸着接合装置36の各種動作例えば吸着動作を行うた
めの吸引回路のオンオフ動作及び位置調整動作と超音波
発生動作と平行度調整動作と、上記イオンビーム照射装
置35のイオンビーム照射動作、加熱装置42の加熱動
作などは、制御装置37により適宜制御されるようにし
ている。
以下のようにして常温接合が行われる。以下の各動作
は、上記制御装置37の制御の下に行われる。
コンベヤ30に所定間隔毎に回路基板2,…,2が載置
されるとともに、ベルトコンベヤ30の駆動により、回
路基板2が大気圧の空気の雰囲気から無酸素雰囲気交換
チャンバー31内に搬入される。無酸素雰囲気交換チャ
ンバー31内に回路基板2が搬入されるとき、無酸素雰
囲気交換チャンバー31内の雰囲気は、大気圧の空気の
雰囲気となっている。そして、無酸素雰囲気交換チャン
バー31内に回路基板2が搬入されたのち、無酸素雰囲
気交換チャンバー31の排気及びガス供給装置38を駆
動して、無酸素雰囲気交換チャンバー31の雰囲気を大
気圧の空気の雰囲気から無酸素雰囲気に交換する。
が無酸素雰囲気になると、無酸素雰囲気交換チャンバー
31内の上記回路基板2が、ベルトコンベヤ30によ
り、無酸素雰囲気交換チャンバー31から隣接する上記
表面処理チャンバー32内に搬入される。上記表面処理
チャンバー32の排気及びガス供給装置39により、上
記表面処理チャンバー32は常に無酸素雰囲気に維持さ
れている。そして、ベルトコンベヤ30の走行によりベ
ルトコンベヤ30上の回路基板2が上記表面処理チャン
バー32内の所定のイオンビーム照射位置に位置する
と、当該回路基板2の各電極4の表面に向けて、イオン
ビーム照射装置35からイオンビームを均一に照射し
て、上記各電極4の表面の酸化膜や有機膜を除去するこ
とにより各電極4の表面を均一に活性化して不安定なも
のとして表面改質を行う。このとき、この表面処理チャ
ンバー32内は10-7Pa程度の減圧下とするのが好ま
しい。
路基板2の各電極4の表面改質が終了すると、表面処理
チャンバー32内からベルトコンベヤ30により、上記
回路基板2が不活性ガス雰囲気交換チャンバー33内に
搬入される。上記回路基板2が不活性ガス雰囲気交換チ
ャンバー33内に搬入されるとき、不活性ガス雰囲気交
換チャンバー33は無酸素雰囲気に維持されている。上
記回路基板2が不活性ガス雰囲気交換チャンバー33内
に搬入されたのち、不活性ガス雰囲気交換チャンバー3
3の排気及びガス供給装置40を駆動して、無酸素雰囲
気を大気圧の不活性ガス雰囲気に交換する。
33が大気圧の例えばアルゴンガスなどの不活性ガス雰
囲気になると、不活性ガス雰囲気交換チャンバー33内
からベルトコンベヤ30により、上記回路基板2が接合
チャンバー34内に搬入される。この接合チャンバー3
4は、上記したように閉鎖された密閉空間ではなく、不
活性ガスの雰囲気に維持されている。この不活性ガス雰
囲気内で、吸着接合装置36が、ICチップ1,…,1
を収納の保持しているICチップ供給部から1つのIC
チップ1を吸着保持したのち、接合チャンバー34内に
搬入されたベルトコンベヤ30上の回路基板2の上方ま
で吸着接合装置36が移動したのち、吸着接合装置36
が下降して吸着接合装置36に吸着保持されたICチッ
プ1を、ベルトコンベヤ30上の回路基板2に押圧させ
つつ接合させる。この接合動作は、ベルトコンベヤ30
の下方に配置された加熱装置42によりベルトコンベヤ
30上の回路基板2を加熱しつつ第1実施形態と同様な
超音波接合を行うことが好ましい。各ICチップ1の各
電極には前もってバンプ3が形成されており、各バンプ
3が回路基板2のICチップ接合部の活性化された各電
極4に直接接触することにより、常温接合されるように
なっている。回路基板2に1つのICチップ接合部しか
ない場合には、上記ICチップ接合部に対してICチッ
プ1を接合させたのち、上記ICチップ1が回路基板2
に接合された接合体を上記接合チャンバー34からベル
トコンベヤ30により搬出する。一方、回路基板2に複
数のICチップ接合部がある場合には、各ICチップ接
合部に対してICチップ1を接合させたのち、上記複数
のICチップ1,1が回路基板2に接合された接合体を
上記接合チャンバー34からベルトコンベヤ30により
搬出する。
ヤ30により多数の回路基板2,…,2が連続的又は間
欠的に走行されつつ、各雰囲気に対する搬入及び搬出動
作と、各回路基板2の各電極4の表面改質動作と、IC
チップ1の常温接合動作とがそれぞれ独立して同時並行
して行うことができるため、全体として接合体の製造効
率を高めることができるとともに、効率良く接合体を大
量生産することができる。また、低圧(例えば、従来は
50g/100μm2であったが、この実施形態では従
来の10分の1の5g/100μm2程度の低圧)で接
合動作を行うことができるため、電極配線が微細化され
た化合物半導体のICチップなどにも適用することがで
きる。
かかる常温接合方法を実施することができる常温接合装
置を図3及び図4に示す。第3実施形態が第2実施形態
と大きく異なる点は、基板2と同様にICチップ1もベ
ルトコンベヤで基板2と同一方向に走行させることであ
る。
3実施形態にかかる常温接合装置は、無酸素雰囲気交換
チャンバーの一例としての真空交換チャンバー51と、
接続部活性化チャンバーの一例としての表面処理チャン
バー52と、接合チャンバー53と、大気圧交換チャン
バー54とをこの順に連続して配置し、これらのチャン
バー51,52,53,54を、基板搬送装置例えばベ
ルトコンベヤ50Aと、ICチップ搬送装置例えばベル
トコンベヤ50Bとが、それぞれ配置順に貫通すること
により、ベルトコンベヤ50A上に載置された基板2,
…,2及びベルトコンベヤ50B上にチップトレー55
を介在させて載置されたICチップ1,…,1が連続的
に各チャンバーを通過するように配置されている。
続的に走行するようにしていてもよいが、間欠的に走行
するようにしてもよい。また、両方の上記ベルトコンベ
ヤ50A,50Bによる基板2とチップトレー55の搬
送は大略同期させることが生産効率及び装着精度を高め
る上で好ましい。
コンベヤ50Aにより装置外から基板2が搬入されると
ともに、ベルトコンベヤ50Bにより装置外から、4個
の大略正方形の載置凹部を有する大略正方形のチップト
レー55内に収納された4個の大略正方形のICチップ
1,…,1が搬入されるようにしている。上記基板2及
びICチップ1,…,1が上記真空交換チャンバー51
内に搬入されると、排気及びガス供給装置68を駆動す
ることにより、Ar,N2,H2,Heなどのガスを供給
して上記真空交換チャンバー51内の雰囲気を、大気圧
下の空気の雰囲気から、例えば10-7Pa程度の減圧下
での無酸素雰囲気に交換するものである。
交換チャンバー51と同等の減圧下での無酸素雰囲気中
で、上記真空交換チャンバー51からベルトコンベヤ5
0Aにより搬入されてきた基板2の各電極4の表面に接
続部活性化装置の一例としてのイオンビーム照射装置5
6からイオンビームを均一に照射することにより、上記
各電極4の表面の酸化膜や有機膜を除去して各電極4の
表面を均一に活性化して不安定化させるものである。こ
のとき、同時に、4個のICチップ1,…,1の各バン
プ3の表面に向けて、イオンビーム照射装置56からイ
オンビームを均一に照射して、上記各バンプ3の表面の
酸化膜や有機膜を除去することにより各バンプ3の表面
を均一に活性化して不安定なものとして表面改質を行う
ようにしてもよい。
性ガス供給装置70により、Ar,N2,H2,Heなど
のガスを供給して上記表面処理チャンバー52と同等の
減圧下でかつ同じ無酸素雰囲気又は不活性ガス雰囲気に
維持されている。上記接合チャンバー53内には、ベル
トコンベヤ50Aにより上記表面処理チャンバー52か
ら基板2が搬入されるとともに、ベルトコンベヤ50B
により上記表面処理チャンバー52から、チップトレー
55内に収納された4個の大略正方形のICチップ1,
…,1が搬入されるようにしている。上記接合チャンバ
ー53内には、接合装置の一例としての装着ヘッド57
が上下及び案内レール59沿いに両方の上記ベルトコン
ベヤ50A,50Bの上方言い替えれば搬入された基板
2とチップトレー55の上方を横切る範囲に左右に移動
可能に配置されているとともに、上記ベルトコンベヤ5
0Bの真上には、チップ反転コレット59がベルトコン
ベヤ50Bの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向に
駆動装置(図示せず)により移動可能に配置されてい
る。チップ反転コレット59は、90度間隔毎に合計4
個の吸着ノズルを有するものであり、上記ベルトコンベ
ヤ50B上のチップトレー55内のICチップ1の装着
面を上記ノズルで吸着してICチップ1を1個だけ吸着
保持したのち、180度回転させて反転させて、装着面
と反対側の面を上向きに位置させるものである。装着ヘ
ッド57は、チップ反転コレット59により反転された
ICチップ1の上面を、装着ヘッド57の下面に吸着保
持可能として、上記表面処理チャンバー52からベルト
コンベヤ50Aにより搬入されてきた基板2にICチッ
プ1を接合させる。この接合動作は、第1実施形態と同
様な超音波接合が好ましい。上記無酸素雰囲気又は不活
性ガス雰囲気は、これに限定されるものではなく、IC
チップ1の各バンプ3若しくは基板2の各電極4が接合
に支障が生じない雰囲気ならばどのような雰囲気でもよ
く、例えば、酸素濃度を低下させた後に水素などの還元
ガス又は例えばAr,N2,Heなどの非反応性ガスを
充満させる雰囲気でもよい。
合チャンバー53からベルトコンベヤ50Aにより搬入
されてきたICチップ1,…,1が基板2に接合された
接合体20及びベルトコンベヤ50Bにより搬入されて
きたチップトレー55の周囲の雰囲気を、上記接合チャ
ンバー53と同等の減圧下での無酸素雰囲気から大気圧
下の空気の雰囲気に交換するものである。
しないモータなどの駆動装置、各チャンバーでの排気及
びガス供給装置68,69,70,71、イオンビーム
照射装置56、装着ヘッド57、チップ反転コレット5
9、、加熱装置62、必要ならば隣接するチャンバー間
を仕切るためのシャッターを設ける場合にはそのシャッ
ターの開閉駆動装置は、制御装置67により動作制御さ
れるようになっている。よって、上記ベルトコンベヤ5
0A,50Bによる各チャンバーに対する各基板2及び
各チップトレー55の搬入及び搬出動作と、各チャンバ
ー51,52,53,54でのそれぞれ独立した排気及
び不活性ガス供給などの動作と、上記装着ヘッド57及
びチップ反転コレット59の各種動作例えば吸着動作を
行うための吸引回路のオンオフ動作及び位置調整動作と
超音波発生動作と平行度調整動作と、上記イオンビーム
照射装置56のイオンビーム照射動作、加熱装置62の
加熱動作などは、制御装置67により適宜制御されるよ
うにしている。
以下のようにして常温接合が行われる。以下の各動作
は、上記制御装置67の制御の下に行われる。
コンベヤ50A,50Bに所定間隔毎に回路基板2,
…,2及びチップトレー55,…,55が載置されると
ともに、ベルトコンベヤ50A,50Bの駆動により、
回路基板2及びチップトレー55が大気圧の空気の雰囲
気から真空交換チャンバー51内に搬入される。真空交
換チャンバー51内に回路基板2及びチップトレー55
が搬入されるとき、真空交換チャンバー51内の雰囲気
は、大気圧の空気の雰囲気となっている。そして、真空
交換チャンバー51内に回路基板2及びチップトレー5
5が搬入されたのち、真空交換チャンバー51の排気及
びガス供給装置68を駆動して、真空交換チャンバー5
1の雰囲気を大気圧の空気の雰囲気から例えば10-7P
a程度の減圧下での無酸素雰囲気に交換する。
での無酸素雰囲気になると、真空交換チャンバー51内
の上記回路基板2及びチップトレー55が、ベルトコン
ベヤ50A,50Bにより、それぞれ、真空交換チャン
バー51から隣接する上記表面処理チャンバー52内に
搬入される。上記表面処理チャンバー52の排気及びガ
ス供給装置69により、上記表面処理チャンバー52は
常に上記真空交換チャンバー51と同等の減圧下での無
酸素雰囲気に維持されている。そして、ベルトコンベヤ
50Aの走行によりベルトコンベヤ50A上の回路基板
2が上記表面処理チャンバー52内の所定のイオンビー
ム照射位置に位置すると、当該回路基板2の各電極4の
表面に向けて、イオンビーム照射装置56からイオンビ
ームを均一に照射して、上記各電極4の表面の酸化膜や
有機膜を除去することにより各電極4の表面を均一に活
性化して不安定なものとして表面改質を行う。このと
き、同時に、ベルトコンベヤ50Bの走行によりベルト
コンベヤ50B上のチップトレー55内の4個のICチ
ップ1,…,1も上記表面処理チャンバー52内の所定
のイオンビーム照射位置に位置するようにして、当該4
個のICチップ1,…,1の各バンプ3の表面に向け
て、イオンビーム照射装置56からイオンビームを均一
に照射して、上記各バンプ3の表面の酸化膜や有機膜を
除去することにより各バンプ3の表面を均一に活性化し
て不安定なものとして表面改質を行うようにしてもよ
い。このとき、この表面処理チャンバー52内は、上記
真空交換チャンバー51と同等の10-7Pa程度の減圧
下とするのが好ましい。
路基板2の各電極4の表面改質、又は、回路基板2の各
電極4及び各ICチップ1の各バンプ3の表面改質が終
了すると、表面処理チャンバー52内からベルトコンベ
ヤ50A,50Bにより、上記回路基板2及びチップト
レー55が接合チャンバー53内に搬入される。上記回
路基板2及びチップトレー55が接合チャンバー53内
に搬入されるとき、接合チャンバー53は上記表面処理
チャンバー52と同等の減圧下での無酸素雰囲気に維持
されている。上記回路基板2及びチップトレー55が接
合チャンバー53内に搬入されたのち、まず、チップ反
転コレット59によりチップトレー55から1個のIC
チップ1が吸着保持されたのち180度反転させられ
る。次いで、装着ヘッド57がチップ反転コレット59
の上方まで移動して下降して、チップ反転コレット59
に吸着保持されたICチップ1を装着ヘッド57の下面
に吸着保持させてチップ反転コレット59からICチッ
プ1を受取る。次いで、装着ヘッド57が元の位置まで
上昇したのち、基板2のICチップ接合領域の上方まで
移動し下降して、ICチップ接合領域に対して吸着保持
されているICチップ1を押圧させつつ接合させる。こ
の接合動作は、ベルトコンベヤ50Aの下方に配置され
た加熱装置62によりベルトコンベヤ50A上の回路基
板2を加熱しつつ第1実施形態と同様な超音波接合を行
うことが好ましい。各ICチップ1の各電極には前もっ
てバンプ3が形成されており、各バンプ3が回路基板2
のICチップ接合部の活性化された各電極4に直接接触
することにより、常温接合されるようになっている。こ
の実施形態では、回路基板2に4つのICチップ接合領
域があり、各ICチップ接合部に対してICチップ1を
接合させたのち、上記4個のICチップ1,…,1が回
路基板2に接合された接合体20を上記接合チャンバー
53からベルトコンベヤ50Aにより大気圧交換チャン
バー54に搬出する。
ベルトコンベヤ50Aにより上記接合チャンバー53か
ら接合体20が搬入されるとともに、ベルトコンベヤ5
0Bにより上記接合チャンバー53から空のチップトレ
ー55が搬入されると、排気及びガス供給装置71の駆
動により、表面処理チャンバー52と同等の減圧下での
無酸素雰囲気から大気圧の空気の雰囲気に交換される。
交換されて大気圧の空気の雰囲気になったのち、ベルト
コンベヤ50Aにより上記大気圧交換チャンバー54外
に接合体20が搬出されるとともに、ベルトコンベヤ5
0Bにより上記大気圧交換チャンバー54外に空のチッ
プトレー55が搬出される。
ヤ50A,50Bにより多数の回路基板2,…,2及び
多数のICチップ1,…,1が連続的又は間欠的に走行
されつつ、各雰囲気に対する搬入及び搬出動作と、各回
路基板2の各電極4の表面改質動作又は各回路基板2の
各電極4及び各ICチップ1の各バンプ3の表面改質動
作と、ICチップ1の常温接合動作とがそれぞれ独立し
て同時並行して行うことができるため、全体として接合
体の製造効率を高めることができるとともに、効率良く
接合体を大量生産することができる。また、低圧(例え
ば、従来は50g/100μm2であったが、この実施
形態では従来の10分の1の5g/100μm2程度の
低圧)で接合動作を行うことができるため、電極配線が
微細化された化合物半導体のICチップなどにも適用す
ることができる。
かかる常温接合方法を実施することができる常温接合装
置を図5及び図6に示す。第4実施形態が第3実施形態
と異なる点は、表面改質チャンバー52と接合チャンバ
ー53との間に窒素ガス交換チャンバー81を配置し
て、常温接合動作を大気圧の窒素ガス雰囲気で行うよう
にしたものであり、表面改質動作及び接合動作自体につ
いては第3実施形態と大略同様である。
4実施形態にかかる常温接合装置は、無酸素雰囲気交換
チャンバーの一例としての真空交換チャンバー51と、
接続部活性化チャンバーの一例としての表面処理チャン
バー52と、不活性ガス交換チャンバーの一例としての
窒素ガス交換チャンバー81と、接合チャンバー53A
と、空気雰囲気交換チャンバー54Aとをこの順に連続
して配置し、これらのチャンバー51,52,81,5
3A,54Aを、基板搬送装置例えばベルトコンベヤ5
0Aと、ICチップ搬送装置例えばベルトコンベヤ50
Bとが、それぞれ配置順に貫通することにより、ベルト
コンベヤ50A上に載置された基板2,…,2及びベル
トコンベヤ50B上にチップトレー55を介在させて載
置されたICチップ1,…,1が連続的に各チャンバー
を通過するように配置されている。
3実施形態と同様に、連続的に走行するようにしていて
もよいが、間欠的に走行するようにしてもよい。また、
両方の上記ベルトコンベヤ50A,50Bによる基板2
とチップトレー55の搬送は大略同期させることが生産
効率及び装着精度を高める上で好ましい。
ンバー51には、ベルトコンベヤ50Aにより装置外か
ら基板2が搬入されるとともに、ベルトコンベヤ50B
により装置外から、4個の大略正方形の載置凹部を有す
る大略正方形のチップトレー55内に収納された4個の
大略正方形のICチップ1,…,1が搬入されるように
している。上記基板2及びICチップ1,…,1が上記
真空交換チャンバー51内に搬入されると、排気及びガ
ス供給装置68を駆動することにより、上記真空交換チ
ャンバー51内の雰囲気を、大気圧下の空気の雰囲気か
ら、例えば10 -7Pa程度の減圧下での無酸素雰囲気に
交換するものである。
ンバー52は、上記真空交換チャンバー51と同等の減
圧下での無酸素雰囲気中で、上記真空交換チャンバー5
1からベルトコンベヤ50Aにより搬入されてきた基板
2の各電極4の表面にイオンビーム照射装置56からイ
オンビームを均一に照射することにより、上記各電極4
の表面の酸化膜や有機膜を除去して各電極4の表面を均
一に活性化して不安定化させるものである。
トコンベヤ50Aにより上記表面処理チャンバー52か
ら基板2が搬入されるとともに、ベルトコンベヤ50B
により上記表面処理チャンバー52からチップトレー5
5により4個の大略正方形のICチップ1,…,1が搬
入されるようにしている。上記基板2及びICチップ
1,…,1が上記窒素ガス交換チャンバー81内に搬入
されると、排気及びガス供給装置82を駆動することに
より、上記窒素ガス交換チャンバー81内の雰囲気を、
減圧下の無酸素雰囲気から大気圧の無酸素の窒素ガス雰
囲気に交換するものである。
活性ガス供給装置70により、上記窒素ガス交換チャン
バー81と同等の大気圧下でかつ同じ無酸素の窒素ガス
雰囲気に維持されている。上記接合チャンバー53A内
には、ベルトコンベヤ50Aにより上記窒素ガス交換チ
ャンバー81から基板2が搬入されるとともに、ベルト
コンベヤ50Bにより上記窒素ガス交換チャンバー81
から、チップトレー55内に収納された4個の大略正方
形のICチップ1,…,1が搬入されるようにしてい
る。上記接合チャンバー53A内には、接合装置の一例
としての装着ヘッド57が上下及び案内レール59沿い
に両方の上記ベルトコンベヤ50A,50Bの上方言い
替えれば搬入された基板2とチップトレー55の上方を
横切る範囲に左右に移動可能に配置されているととも
に、上記ベルトコンベヤ50Bの真上には、チップ反転
コレット59がベルトコンベヤ50Bの搬送方向及び該
搬送方向と直交する方向に駆動装置(図示せず)により
移動可能に配置されている。チップ反転コレット59
は、90度間隔毎に合計4個の吸着ノズルを有するもの
であり、上記ベルトコンベヤ50B上のチップトレー5
5内のICチップ1の装着面を上記ノズルで吸着してI
Cチップ1を1個だけ吸着保持したのち、180度回転
させて反転させて、装着面と反対側の面を上向きに位置
させるものである。装着ヘッド57は、チップ反転コレ
ット59により反転されたICチップ1の上面を、装着
ヘッド57の下面に吸着保持可能として、上記表面処理
チャンバー52からベルトコンベヤ50Aにより搬入さ
れてきた基板2にICチップ1を接合させる。この接合
動作は、第1実施形態と同様な超音波接合が好ましい。
上記大気圧の窒素ガス雰囲気は、これに限定されるもの
ではなく、ICチップ1の各バンプ3若しくは基板2の
各電極4が接合に支障が生じない雰囲気ならばどのよう
な雰囲気でもよく、例えば、酸素濃度を低下させた後に
水素などの還元ガス又は例えばAr,N2,Heなどの
非反応性ガスを充満させる雰囲気でもよい。
上記接合チャンバー53Aからベルトコンベヤ50Aに
より搬入されてきたICチップ1,…,1が基板2に接
合された接合体20及びベルトコンベヤ50Bにより搬
入されてきたチップトレー55の周囲の雰囲気を、上記
接合チャンバー53Aと大気圧下での窒素ガス雰囲気か
ら大気圧下の空気の雰囲気に交換するものである。
しないモータなどの駆動装置、各チャンバーでの排気及
びガス供給装置68,69,70,71A、イオンビー
ム照射装置56、装着ヘッド57、チップ反転コレット
59、加熱装置62、必要ならば隣接するチャンバー間
を仕切るためのシャッターを設ける場合にはそのシャッ
ターの開閉駆動装置は、制御装置87により動作制御さ
れるようになっている。よって、上記ベルトコンベヤ5
0A,50Bによる各チャンバーに対する各基板2及び
各チップトレー55の搬入及び搬出動作と、各チャンバ
ー51,52,81,53A,54Aでのそれぞれ独立
した排気及び窒素ガス供給などの動作と、上記装着ヘッ
ド57及びチップ反転コレット59の各種動作例えば吸
着動作を行うための吸引回路のオンオフ動作及び位置調
整動作と超音波発生動作と平行度調整動作と、上記イオ
ンビーム照射装置56のイオンビーム照射動作、加熱装
置62の加熱動作などは、制御装置87により適宜制御
されるようにしている。
以下のようにして常温接合が行われる。以下の各動作
は、上記制御装置87の制御の下に行われる。
コンベヤ50A,50Bに所定間隔毎に回路基板2,
…,2及びチップトレー55,…,55が載置されると
ともに、ベルトコンベヤ50A,50Bの駆動により、
回路基板2及びチップトレー55が大気圧の空気の雰囲
気から真空交換チャンバー51内に搬入される。真空交
換チャンバー51内に回路基板2及びチップトレー55
が搬入されるとき、真空交換チャンバー51内の雰囲気
は、大気圧の空気の雰囲気となっている。そして、真空
交換チャンバー51内に回路基板2及びチップトレー5
5が搬入されたのち、真空交換チャンバー51の排気及
びガス供給装置68を駆動して、Ar,N 2,H2,He
などのガスを供給して真空交換チャンバー51の雰囲気
を大気圧の空気の雰囲気から例えば10-7Pa程度の減
圧下での無酸素雰囲気に交換する。
での無酸素雰囲気になると、真空交換チャンバー51内
の上記回路基板2及びチップトレー55が、ベルトコン
ベヤ50A,50Bにより、それぞれ、真空交換チャン
バー51から隣接する上記表面処理チャンバー52内に
搬入される。上記表面処理チャンバー52の排気及びガ
ス供給装置69により、Ar,N2,H2,Heなどのガ
スを供給して上記表面処理チャンバー52は常に上記真
空交換チャンバー51と同等の減圧下での無酸素雰囲気
に維持されている。そして、ベルトコンベヤ50Aの走
行によりベルトコンベヤ50A上の回路基板2が上記表
面処理チャンバー52内の所定のイオンビーム照射位置
に位置すると、当該回路基板2の各電極4の表面に向け
て、イオンビーム照射装置56からイオンビームを均一
に照射して、上記各電極4の表面の酸化膜や有機膜を除
去することにより各電極4の表面を均一に活性化して不
安定なものとして表面改質を行う。このとき、同時に、
ベルトコンベヤ50Bの走行によりベルトコンベヤ50
B上のチップトレー55内の4個のICチップ1,…,
1も上記表面処理チャンバー52内の所定のイオンビー
ム照射位置に位置するようにして、当該4個のICチッ
プ1,…,1の各バンプ3の表面に向けて、イオンビー
ム照射装置56からイオンビームを均一に照射して、上
記各バンプ3の表面の酸化膜や有機膜を除去することに
より各バンプ3の表面を均一に活性化して不安定なもの
として表面改質を行うようにしてもよい。このとき、こ
の表面処理チャンバー52内は、上記真空交換チャンバ
ー51と同等の10-7Pa程度の減圧下とするのが好ま
しい。
路基板2の各電極4の表面改質、又は、回路基板2の各
電極4及び各ICチップ1の各バンプ3の表面改質が終
了すると、表面処理チャンバー52内からベルトコンベ
ヤ50A,50Bにより、上記回路基板2及びチップト
レー55が窒素ガス交換チャンバー81に搬入される。
上記回路基板2及びチップトレー55が窒素ガス交換チ
ャンバー81内に搬入されるとき、窒素ガス交換チャン
バー81は上記表面処理チャンバー52と同等の減圧下
での無酸素雰囲気に維持されている。上記回路基板2及
びチップトレー55が窒素ガス交換チャンバー81内に
搬入されたのち、排気及びガス供給装置82を駆動する
ことにより、上記窒素ガス交換チャンバー81内の雰囲
気を、上記表面処理チャンバー52と同等の減圧下の無
酸素雰囲気から大気圧の無酸素の窒素ガス雰囲気に交換
する。
内が大気圧の窒素ガス雰囲気になると、窒素ガス交換チ
ャンバー81内の上記回路基板2及びチップトレー55
が、ベルトコンベヤ50A,50Bにより、それぞれ、
窒素ガス交換チャンバー81から隣接する上記接合チャ
ンバー53A内に搬入される。上記回路基板2及びチッ
プトレー55が接合チャンバー53A内に搬入されると
き、接合チャンバー53Aは、排気及び不活性ガス供給
装置70により、上記窒素ガス交換チャンバー81と同
等の大気圧下での無酸素の窒素ガス雰囲気に維持されて
いる。上記回路基板2及びチップトレー55が接合チャ
ンバー53A内に搬入されたのち、まず、チップ反転コ
レット59によりチップトレー55から1個のICチッ
プ1が吸着保持されたのち180度反転させられる。次
いで、装着ヘッド57がチップ反転コレット59の上方
まで移動して下降して、チップ反転コレット59に吸着
保持されたICチップ1を装着ヘッド57の下面に吸着
保持させてチップ反転コレット59からICチップ1を
受取る。次いで、装着ヘッド57が元の位置まで上昇し
たのち、基板2のICチップ接合領域の上方まで移動し
下降して、ICチップ接合領域に対して吸着保持されて
いるICチップ1を押圧させつつ接合させる。この接合
動作は、ベルトコンベヤ50Aの下方に配置された加熱
装置62によりベルトコンベヤ50A上の回路基板2を
加熱しつつ第1実施形態と同様な超音波接合を行うこと
が好ましい。各ICチップ1の各電極には前もってバン
プ3が形成されており、各バンプ3が回路基板2のIC
チップ接合部の活性化された各電極4に直接接触するこ
とにより、常温接合されるようになっている。この第4
実施形態では、回路基板2に4つのICチップ接合領域
があり、各ICチップ接合部に対してICチップ1を接
合させたのち、上記4個のICチップ1,…,1が回路
基板2に接合された接合体20を上記接合チャンバー5
3Aからベルトコンベヤ50Aにより空気雰囲気交換チ
ャンバー54Aに搬出する。
では、ベルトコンベヤ50Aにより上記接合チャンバー
53Aから接合体20が搬入されるとともに、ベルトコ
ンベヤ50Bにより上記接合チャンバー53Aから空の
チップトレー55が搬入されると、排気及びガス供給装
置71Aの駆動により、表面処理チャンバー52と同等
の大気圧下での無酸素窒素ガス雰囲気から大気圧の空気
の雰囲気に交換される。交換されて大気圧の空気の雰囲
気になったのち、ベルトコンベヤ50Aにより上記空気
雰囲気交換チャンバー54A外に接合体20が搬出され
るとともに、ベルトコンベヤ50Bにより上記空気雰囲
気交換チャンバー54A外に空のチップトレー55が搬
出される。
ヤ50A,50Bにより多数の回路基板2,…,2及び
多数のICチップ1,…,1が連続的又は間欠的に走行
されつつ、各雰囲気に対する搬入及び搬出動作と、各回
路基板2の各電極4の表面改質動作又は各回路基板2の
各電極4及び各ICチップ1の各バンプ3の表面改質動
作と、ICチップ1の常温接合動作とがそれぞれ独立し
て同時並行して行うことができるため、全体として接合
体の製造効率を高めることができるとともに、効率良く
接合体を大量生産することができる。また、低圧(例え
ば、従来は50g/100μm2であったが、この実施
形態では従来の10分の1の5g/100μm2程度の
低圧)で接合動作を行うことができるため、電極配線が
微細化された化合物半導体のICチップなどにも適用す
ることができる。また、ICチップ1をハンドリングす
る方法として、吸着ツールを用いるのが一般的である
が、減圧下では、これが不可能となり、チャッキング等
の別の手段を用いる必要が生じる。しかしながら、これ
は、ICチップ割れなどが生じやすく、困難な手段であ
るため、上記第4実施形態のように大気圧にして、吸着
ツールによるハンドリングを行なうことにより、ICチ
ップ割れなどを防止することができて好ましい。
は、接合動作時、回路基板2の上方からICチップ2を
下向きに下降させて回路基板2に押圧して接合するよう
にしているが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、本発明の第5実施形態にかかる常温接合装置及
び方法として、図7に示すように、各電極4が表面改質
された後の回路基板2を下向きに基板搬送ステージ90
にネジ又はチャック91などにより挟み込んで固定する
とともに、チップ搬送ステージ93に載置保持されかつ
各バンプ3が表面改質された後のICチップ1を上記回
路基板2の電子部品接合領域ノ一例としてのICチップ
接合領域に対して位置決めしたのち、チップ搬送ステー
ジ1を上昇させてICチップ1を上記回路基板2に常温
接合するようにしてもよい。すなわち、この場合、回路
基板2は、まず、基板搬送ステージ90の上面にネジ又
はチャック91などにより固定したのち、基板搬送ステ
ージ90の上下を逆転させて、回路基板2のICチップ
接合部の接合すべき電極面を下向きに位置させる。一
方、チップ搬送ステージ93には、ICチップ1を載置
保持する。チップ搬送ステージ93の大きさをICチッ
プ1と同等以下とすることにより、図17に示すように
回路基板2に複数のICチップ接合部がある場合、複数
のICチップ接合部に対して複数のICチップ1,1を
複数のチップ搬送ステージ90,90にそれぞれ載置保
持して同時的に接合させることが可能となる。
保持することが困難であるが、第5実施形態によれば、
上記したように、ICチップ1を吸着させずにチップ搬
送ステージ93に載置保持することにより、容易にIC
チップ1を保持することができICチップ1の取扱いが
容易なものとなり、より精度よくかつ効率良く接合動作
を行うことができる。また、低圧で接合動作を行うこと
ができるため、電極配線が微細化された化合物半導体の
ICチップなどにも適用することができる。
かかる常温接合装置及び方法は、ICチップ1と基板2
との位置合わせに関するものであり、特に、第1実施形
態の変形例に相当するものである。すなわち、図8及び
図9に示すように、下側に固定された基台104上に基
板2を載置し、基台104より上向きに延びた支柱10
3の上端に、支柱103に対して上下可能に支持されて
いる可動部105が配置されたICチップ及び基板保持
装置106を用意する。この基板保持装置106の可動
部105には、ICチップ1が吸着又はチャックなどに
より保持し、かつ、上下方向と直交するX方向に位置調
整可能な、マイクロメータのような、X方向調整部材1
01Xと、上下方向及びX方向と直交するY方向に位置
調整可能な、マイクロメータのような、Y方向調整部材
101Yとを備えて、XY方向に位置調整可能としてい
る。
を、大気圧下で、位置合わせ装置の一例としてのアライ
メント(位置合わせ)確認ステージ102に載置する。
アライメント確認ステージ102は、ICチップ及び基
板保持装置106のICチップ1と基板2との間の空間
に入り込むアライメント確認カメラ100を備えてお
り、アライメント確認カメラ100がICチップ1と基
板2との位置をそれぞれ認識したのち、X方向調整部材
101XとY方向調整部材101YとによりXY方向に
位置調整する。この位置調整は、手動で行うようにして
もよいし、アライメント確認カメラ100により認識さ
れたデータを元に制御装置で画像処理を行い、XY方向
の位置補正量を求めたのち、X方向調整部材101Xと
Y方向調整部材101Yをそれぞれ別々のモータなどで
正逆回転駆動して自動的に位置調整するようにしてもよ
い。
ト確認ステージ102を利用してICチップ及び基板保
持装置106でのICチップ1と基板2との位置調整を
行ったのち、図9に示すように、第1実施形態の減圧チ
ャンバー6内のヒートステージ13上に、ICチップ及
び基板保持装置106を載置保持する。そして、減圧下
で、接合動作を行うとき、ロードセル111で荷重を検
出しつつ、加圧機構110を駆動して、ICチップ及び
基板保持装置106の可動部105を下降させて、可動
部105に保持されたICチップ1を基板2に押圧接合
させる。
Cチップ1と基板2との位置調整を行ったのち、その位
置調整された状態のまま減圧チャンバー内に搬入するこ
とができ、減圧チャンバー内での電極表面改質後の接合
動作時に位置調整が不要となり、より精度良くかつ確実
に位置調整された状態で接合動作を行うことができる。
は、ICチップ1を基板2に接合するとき超音波接合す
ることについて説明したが、接合方法はこれに限られる
ものではない。例えば、本発明の第7実施形態にかかる
常温接合装置及び方法は、図10に示すように、ICチ
ップ1の各バンプ3と基板2の電極4との間に接合材料
121を介在させて接合するものである。一例として、
第1実施形態について説明すると、減圧チャンバー13
内でICチップ1を基板4に半田又は導電性接着材等の
接合材料121を用いて装着する場合について説明す
る。
いて大気を排気して酸素濃度を低下させ、かつ、接続部
活性化のために電極表面の改質を行ったのち、ICチッ
プ1の各電極上のバンプ3と、接合材料121が予め供
給された基板2上の接続電極4とを位置合わせした後、
基板側から加熱しつつ接合する。その後、基板側からの
加熱により、接合材料121が半田の場合は溶融接合
し、接合材料121が導電性接着材の場合は熱硬化し、
ICチップ1のバンプ3と基板2の電極4とが導通状態
で接合固定される。
Cチップ1の各バンプ3又は基板2の各電極4が大気中
酸素の影響により接合時に電極表面の酸化が進行した
り、大気中の炭素等の有機物の付着により接合が阻害さ
れ、電極間での導通不良となることを防ぐことができ
る。従来、溶融させなければ接合できなかったもの(A
u−Sn,Au−Al,Au−Cuなど)では金属間の
拡散層が生じ、このように拡散層が拡大することによ
り、高温放置テストにおいては接合信頼性の低下を引き
起こしてしまうことになる。塑性変形のしやすさ、接合
性の良い物質としての接合材料121を中間に設けるこ
とにより、接合材料121を使用した常温接合では、よ
り安定して信頼性の高い接合を得ることができる。
かかる常温接合装置及び方法は、電子部品の例としてI
Cチップ1ではなくチップコンデンサを基板2に上記と
は別の接合方法で行うものである。図11に示すよう
に、一例として、第1実施形態について説明すると、減
圧チャンバー13内でチップコンデンサ124を基板4
に半田又は導電性接着材等の接合材料123を用いて装
着する場合について説明する。
いて大気を排気して酸素濃度を低下させ、かつ、接続部
活性化のために電極表面の改質を行ったのち、チップコ
ンデンサ124の各電極120と、接合材料123が予
め供給された基板2上の接続電極4とを位置合わせした
後、基板側から加熱しつつ接合する。その後、基板側か
らの加熱により、接合材料123が半田の場合は溶融接
合し、接合材料123が導電性接着材の場合は熱硬化
し、チップコンデンサ124の各電極120と基板2の
各電極4とが導通状態で接合固定される。
ップコンデンサ124の各電極120又は基板2の各電
極4が大気中酸素の影響により接合時に電極表面の酸化
が進行したり、大気中の炭素等の有機物の付着により接
合が阻害され、電極間での導通不良となることを防ぐこ
とができる。このように、ICチップではなく、チップ
コンデンサに常温接合を適用したとき、ICとチップコ
ンデンサが混載される場合には、同一実装方法により、
効率的なものづくりが可能となること、つまりプロセス
の簡素化により、低コスト化が実現できる。
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。
品としてICチップを例にして説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、チップコンデンサなどにも
適用することができる。
2の各電極4のみが表面改質されるものについて説明し
たが、回路基板2の各電極4とICチップ1の各バンプ
3との両方が表面改質するようにしてもよいし、ICチ
ップ1の各バンプ3のみが表面改質されるようにしても
よい。
間を仕切るためのシャッターを設けるようにしてもよ
い。
プ1のバンプ3としてAuめっきなどのめっきバンプを
使用して超音波エネルギーを用いて装着するようにして
もよい。また、各バンプも一定高さにレベリングしたの
ち、基板に対して接合するようにしてもよい。
例としての電極又は上記回路形成体の上記電気的接続部
の例としての電極は、Au,Cu,Al,In,Snの
いずれかより構成されるようにしてもよい。
電子部品としては、ICチップの他、SAWフィルタ
ー、水晶発振子、GaAsチップや、それ以外の電子部
品が挙げられる。
実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有
する効果を奏するようにすることができる。
の内部を減圧し、酸素濃度を例えば1%以下程度まで低
下させて大略無酸素状態又は無酸素状態とすることによ
り接合時の電気的接続部の酸化を進行させない状態の雰
囲気内に、電子部品の電気的接続部と回路形成体の電気
的接続部とを位置させて、いずれか一方の電気的接続部
の表面をエネルギー波により活性化するとともに、活性
化されたのちの電気的接続部を利用して電子部品の電気
的接続部と回路形成体の電気的接続部間を常温で接合さ
せた接合体を量産することができ、常温接合された接合
体を効率良くかつ良好な接合品質で大量生産することが
できる。すなわち、上記接続部の活性化を行う上記接続
部酸化防止雰囲気内に上記回路形成体又は上記電子部品
を自動的に搬入して位置させ、上記接続部酸化防止雰囲
気内で上記接続部の活性化を行ったのち、上記接続部酸
化防止雰囲気内で上記活性化された電気的接続部を利用
して上記電子部品と上記回路形成体との常温接合を行っ
たのち、上記雰囲気から搬出するようにしているため、
連続的に、上記接続部の活性化及び常温接合を行うこと
ができ、安定した品質の接合体を大量生産することがで
きる。
行うことができるため、電気的接続部の例としての電極
配線が微細化された化合物半導体のICチップなどにも
適用することができる。
形成体、又は、複数の電子部品、又は、複数の回路形成
体及び複数の電子部品が連続的に上記雰囲気に対して搬
入及び搬出動作と、各電子部品又は各回路形成体の各電
気的接続部の表面活性化動作と、減圧下又は大気圧下で
の各電子部品と各回路形成体との常温接合動作とがそれ
ぞれ独立して同時並行して行うことができるようにする
とき、全体として接合体の製造効率を高めることができ
るとともに、効率良く接合体を大量生産することができ
る。
することが困難であるが、上記回路形成体の電子部品接
合領域を下向きに保持して上記電子部品を上向きに上記
回路形成体の上記電子部品接合領域に押圧接触させて接
合させるときには、電子部品を吸着させずに例えばチッ
プ搬送ステージに載置保持するだけでよくなる。よっ
て、容易に電子部品を保持することができ電子部品の取
扱いが容易なものとなり、より精度よくかつ効率良く接
合動作を行うことができる。
上記回路形成体の上記電気的接続部との位置合わせを大
気圧下で行ったのち、上記電子部品の上記電気的接続部
と上記回路形成体の上記電気的接続部とが位置合わせさ
れた状態で、上記電子部品と上記回路形成体とを上記接
続部酸化防止雰囲気内に位置させるとき、減圧雰囲気内
での電気的接続部の表面活性化後の接合動作時に位置調
整が不要となり、より精度良くかつ確実に位置調整され
た状態で接合動作を行うことができる。
の概略説明図である。
の正面から見た概略説明図である。
形態にかかる常温接合装置の正面から見た概略説明図及
び搬出側の側面から見た接合チャンバーの概略説明図で
ある。
から見た概略説明図である。
形態にかかる常温接合装置の正面から見た概略説明図及
び搬出側の側面から見た接合チャンバーの概略説明図で
ある。
から見た概略説明図である。
の接合動作時のICチップと基板との保持関係を示す説
明図である。
のICチップと基板との位置合わせ動作を示す説明図で
ある。
いて位置合わせされた状態でICチップと基板とを減圧
チャンバー内に配置したのちの接合動作を示す説明図で
ある。
置のICチップと基板との接合動作を示す説明図であ
る。
置のICチップと基板との接合動作を示す説明図であ
る。
ICチップを接合材料を介して基板に対して装着する状
態を示した説明図であり、(B)は従来においてボンディ
ングツールで吸着保持したICチップを基板に対して装
着する状態を示した説明図であり、(C)はチップ部品
を基板に装着する状態を示した説明図である。
表面に酸化膜や有機膜などが形成されている状態を示す
説明図である。
により除去して活性化した状態を示す説明図である。
極面に低圧下で直接接触させる状態を示す説明図であ
る。
がなされる状態を示す説明図である。
モジュールの実装、すなわち、複数のICチップを複数
のチップ搬送ステージにそれぞれ載置保持して同時的に
接合させる状態の説明図である。
極、5…搬送装置、5A…ICチップ搬送装置、5B…
基板搬送装置、6…減圧チャンバー、7…接続部活性化
装置、7a…エネルギー波照射部、7b…駆動装置、8
…接合装置、8a…固定部、8b…可動部、8c…案内
ロッド、8d…駆動装置、9…排気装置、10…不活性
ガス供給装置、11…排気口、12…給気口、13…ヒ
ートステージ、14…チップ吸着保持及び超音波印加装
置、15…位置調整装置、21…吸着ノズル部、22…
超音波発生部、29…制御装置、30…ベルトコンベ
ヤ、30A…駆動装置、31…無酸素雰囲気交換チャン
バー、32…表面処理チャンバー、33…不活性ガス雰
囲気交換チャンバー、34…接合チャンバー、35…イ
オンビーム照射装置、36…吸着接合装置、37…制御
装置、38…無酸素雰囲気交換チャンバーの排気及びガ
ス供給装置、39…表面処理チャンバーの排気及びガス
供給装置、40…不活性ガス雰囲気交換チャンバーの排
気及びガス供給装置、41…接合チャンバーの排気及び
不活性ガス供給装置、42…加熱装置、50A…基板側
のベルトコンベヤ、50B…ICチップ側のベルトコン
ベヤ、51…真空交換チャンバー、52…表面処理チャ
ンバー、53,53A…接合チャンバー、54…大気圧
交換チャンバー、54A…空気雰囲気交換チャンバー、
55…チップトレー、56…イオンビーム照射装置、5
7…装着ヘッド、58…案内レール、59…チップ反転
コレット、62…加熱装置、67…制御装置、68…真
空交換チャンバーの排気及びガス供給装置、69…表面
処理チャンバーの排気及びガス供給装置、70…接合チ
ャンバーの排気及び不活性ガス供給装置、71…不活性
ガス雰囲気交換チャンバーの排気及びガス供給装置、7
1A…空気雰囲気交換チャンバーの排気及びガス供給装
置、81…窒素ガス交換チャンバー、82…窒素ガスチ
ャンバーの排気及び不活性ガス供給装置、87…制御装
置、90…基板搬送ステージ、91…ネジ又はチャッ
ク、93…チップ搬送ステージ、100…アライメント
確認カメラ、101X…X方向調整部材、101Y…Y
方向調整部材、102…アライメント確認ステージ、1
03…支柱、104…基台、105…可動部、106…
ICチップ及び基板保持装置、110…加圧機構、11
1…ロードセル、120…電極、121…接合材料、1
23…接合材料、124…チップコンデンサ。
Claims (31)
- 【請求項1】 接合対象となる回路形成体(2)の電気
的接続部(4)又は電子部品(1,121)の電気的接
続部(3)の酸化を防止する接続部酸化防止雰囲気室
(6)に対して上記回路形成体又は上記電子部品を搬入
搬出する搬送装置(5,5A,5B,30,50A,5
0B)と、 上記接続部酸化防止雰囲気室内にて上記電子部品の上記
電気的接続部と該電気的接続部に接続されるべき上記回
路形成体の上記電気的接続部との少なくともいずれか一
方の表面をエネルギー波により活性化する接続部活性化
装置(7,35,56)と、 その後、接続部酸化防止雰囲気中で上記電子部品と上記
回路形成体とを常温で接合させて、上記電子部品の電気
的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを電気的に
接続させる接合装置(8,36,57)とを備えるよう
にしたことを特徴とする常温接合装置。 - 【請求項2】 上記接続部酸化防止雰囲気は無酸素雰囲
気である請求項1に記載の常温接合装置。 - 【請求項3】 上記接合装置は、大気圧下の上記接続部
酸化防止雰囲気中で、上記電子部品と上記回路形成体と
を常温で接合させて、上記電子部品の電気的接続部と上
記回路形成体の電気的接続部とを電気的に接続させるよ
うにした請求項1又は2に記載の常温接合装置。 - 【請求項4】 上記接続部酸化防止雰囲気室は、 上記搬送装置により上記回路形成体又は上記電子部品が
搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換する無酸素
雰囲気交換チャンバー(31)と、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、か
つ、上記接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接
続部酸化防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化
チャンバー(32)と、 上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、かつ、
上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧の不活性ガス雰囲気
に交換する不活性ガス雰囲気交換チャンバー(33)
と、 上記不活性ガス雰囲気交換チャンバーに続いて配置さ
れ、かつ、上記接合装置が配置された上記接続部酸化防
止雰囲気である不活性ガス雰囲気の接合チャンバー(3
4)とを備えるようにした請求項1に記載の常温接合装
置。 - 【請求項5】 上記接続部酸化防止雰囲気室は、上記搬
送装置により上記回路形成体又は上記電子部品が搬入さ
れたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換する無酸素雰囲気
交換チャンバー(51)と、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、か
つ、上記接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接
続部酸化防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化
チャンバー(52)と、 上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、かつ、
上記減圧下の上記接続部酸化防止雰囲気である無酸素雰
囲気に維持されているとともに、上記接合装置が配置さ
れた接合チャンバー(53)と、 上記接合チャンバーに続いて配置され、かつ、上記減圧
下の無酸素雰囲気を大気圧に交換する大気圧交換チャン
バー(54)とを備えるようにした請求項1に記載の常
温接合装置。 - 【請求項6】 上記接続部酸化防止雰囲気室は、 上記搬送装置により上記回路形成体又は上記電子部品が
搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換する無酸素
雰囲気交換チャンバー(51)と、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置され、か
つ、上記接続部活性化装置が配置された減圧下の上記接
続部酸化防止雰囲気である無酸素雰囲気の接続部活性化
チャンバー(52)と、 上記接続部活性化チャンバーに続いて配置され、かつ、
上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧の不活性ガス雰囲気
に交換する不活性ガス交換チャンバー(81)と、 上記不活性ガス交換チャンバーに続いて配置され、か
つ、上記大気圧の上記接続部酸化防止雰囲気である不活
性ガス雰囲気に維持されているとともに、上記接合装置
が配置された接合チャンバー(53A)と、 上記接合チャンバーに続いて配置され、かつ、上記大気
圧の不活性ガス雰囲気を大気圧の空気雰囲気に交換する
空気雰囲気交換チャンバー(54A)とを備えるように
した請求項1に記載の常温接合装置。 - 【請求項7】 上記搬送装置は、上記接続部酸化防止雰
囲気室に対して複数の上記回路形成体を載置して搬送す
るベルトコンベヤである請求項1〜6のいずれか1つに
記載の常温接合装置。 - 【請求項8】 上記搬送装置は、上記接続部酸化防止雰
囲気室に対して複数の上記回路形成体を載置して搬送す
るベルトコンベヤと複数の上記電子部品を載置して搬送
するベルトコンベヤとより構成されている請求項1〜6
のいずれか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項9】 上記接続部活性化装置は、上記接続部酸
化防止雰囲気室内にて、上記電子部品の電気的接続部と
上記回路形成体の電気的接続部との少なくともいずれか
一方の表面の酸化物又は有機物を、エネルギー波として
のレーザビーム、エネルギービーム、又は、プラズマに
より除去して活性化するようにした請求項1〜8のいず
れか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項10】 上記電子部品の上記電気的接続部又は
上記回路形成体の上記電気的接続部はAu,Cu,A
l,In,Snのいずれかより構成されている請求項1
〜9のいずれか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項11】 上記接合装置は、上記電子部品を保持
して上記回路形成体上に押圧接触させて接合させる請求
項1〜10のいずれか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項12】 上記接合装置は、上記回路形成体の電
子部品接合領域を下向きに保持して上記電子部品を上向
きに上記回路形成体の上記電子部品接合領域に押圧接触
させて接合させる請求項1〜10のいずれか1つに記載
の常温接合装置。 - 【請求項13】 上記電子部品の上記電気的接続部と上
記回路形成体の上記電気的接続部との位置合わせを行う
位置合わせ装置(102)をさらに備え、上記位置合わ
せ装置で大気圧下で上記電子部品の上記電気的接続部と
上記回路形成体の上記電気的接続部との位置合わせを予
め行った状態で、上記電子部品と上記回路形成体とを上
記接続部酸化防止雰囲気室内に搬入するようにした請求
項1〜3のいずれか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項14】 上記接合装置は、常温で、上記電子部
品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを
電気的に接続させるとき超音波を印加する請求項1〜1
3のいずれか1つに記載の常温接合装置。 - 【請求項15】 上記接合装置は、常温で、上記電子部
品の電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを
電気的に接続させるとき接合材料(121,123)を
介在させた状態で接合する請求項1〜13のいずれか1
つに記載の常温接合装置。 - 【請求項16】 接合対象となる回路形成体(2)の電
気的接続部(4)又は電子部品(1,121)の電気的
接続部(3)の酸化を防止する接続部酸化防止雰囲気に
上記回路形成体又は上記電子部品を位置させ、 上記接続部酸化防止雰囲気中で上記電子部品の上記電気
的接続部と該電気的接続部に接続されるべき上記回路形
成体の上記電気的接続部との少なくともいずれか一方の
表面をエネルギー波により活性化し、 その後、接続部酸化防止雰囲気中で上記電子部品と上記
回路形成体とを常温で接合させて、上記電子部品の電気
的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを電気的に
接続させるようにしたことを特徴とする常温接合方法。 - 【請求項17】 上記接続部酸化防止雰囲気は無酸素雰
囲気である請求項16に記載の常温接合方法。 - 【請求項18】 上記電子部品の電気的接続部と上記回
路形成体の電気的接続部とを接合させるとき、大気圧下
の上記接続部酸化防止雰囲気中で、上記電子部品と上記
回路形成体とを常温で接合させて、上記電子部品の電気
的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを電気的に
接続させるようにした請求項16又は17に記載の常温
接合方法。 - 【請求項19】 上記回路形成体又は上記電子部品を上
記接続部酸化防止雰囲気に位置させるとき、上記回路形
成体又は上記電子部品が無酸素雰囲気交換チャンバー
(31)に搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換
することにより行い、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置された接
続部活性化チャンバー(32)の減圧下の上記接続部酸
化防止雰囲気である無酸素雰囲気内で上記接続部の活性
化を行い、 上記活性化後でかつ上記接合前に、上記接続部活性化チ
ャンバーに続いて配置された不活性ガス雰囲気交換チャ
ンバー(33)で上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧の
不活性ガス雰囲気に交換し、 上記不活性ガス雰囲気交換チャンバーに続いて配置され
た接合チャンバー(34)で上記接合を行うようにした
請求項16に記載の常温接合方法。 - 【請求項20】 上記回路形成体又は上記電子部品を上
記接続部酸化防止雰囲気に位置させるとき、上記回路形
成体又は上記電子部品が無酸素雰囲気交換チャンバー
(51)に搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換
し、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置された接
続部活性化チャンバー(52)の減圧下の上記接続部酸
化防止雰囲気である無酸素雰囲気内で上記接続部の活性
化を行い、 上記活性化後でかつ上記接合前に、上記接続部活性化チ
ャンバーに続いて配置された接合チャンバー(53)で
上記減圧下の上記接続部酸化防止雰囲気である無酸素雰
囲気で上記接合が行われ、 上記接合チャンバーに続いて配置された大気圧交換チャ
ンバー(54)で上記減圧下の無酸素雰囲気を大気圧に
交換するようにした請求項16に記載の常温接合方法。 - 【請求項21】 上記回路形成体又は上記電子部品を上
記接続部酸化防止雰囲気に位置させるとき、上記回路形
成体又は上記電子部品が無酸素雰囲気交換チャンバー
(51)に搬入されたのち減圧下の無酸素雰囲気に交換
し、 上記無酸素雰囲気交換チャンバーに続いて配置された接
続部活性化チャンバー(52)の減圧下の上記接続部酸
化防止雰囲気である無酸素雰囲気内で上記接続部の活性
化を行い、 上記接続部活性化チャンバーに続いて配置された不活性
ガス交換チャンバー(81)で上記減圧下の無酸素雰囲
気を大気圧の上記接続部酸化防止雰囲気である不活性ガ
ス雰囲気に交換し、 上記不活性ガス交換チャンバーに続いて配置された接合
チャンバー(53A)の上記大気圧の上記接続部酸化防
止雰囲気である不活性ガス雰囲気で上記接合が行われ、 上記接合チャンバーに続いて配置された空気雰囲気交換
チャンバー(54A)で上記大気圧の不活性ガス雰囲気
を大気圧の空気雰囲気に交換するようにした請求項16
に記載の常温接合方法。 - 【請求項22】 複数の上記回路形成体を載置したベル
トコンベヤにより、上記複数の回路形成体を連続的に上
記接続部酸化防止雰囲気内に位置させる請求項16〜2
1のいずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項23】 複数の上記回路形成体を載置したベル
トコンベヤと複数の上記電子部品を載置して搬送するベ
ルトコンベヤとにより、上記複数の回路形成体と上記複
数の電子部品を連続的に上記接続部酸化防止雰囲気内に
位置させる請求項16〜21のいずれか1つに記載の常
温接合方法。 - 【請求項24】 上記接続部の活性化は、上記接続部酸
化防止雰囲気内にて、上記電子部品の電気的接続部と上
記回路形成体の電気的接続部との少なくともいずれか一
方の表面の酸化物又は有機物を、エネルギー波としての
レーザビーム、エネルギービーム、又は、プラズマによ
り除去して活性化するようにした請求項16〜23のい
ずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項25】 上記電子部品の上記電気的接続部又は
上記回路形成体の上記電気的接続部はAu,Cu,A
l,In,Snのいずれかより構成されている請求項1
6〜24のいずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項26】 上記接合は、上記電子部品を保持して
上記回路形成体上に押圧接触させて接合させる請求項1
6〜25のいずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項27】 上記接合は、上記回路形成体の電子部
品接合領域を下向きに保持して上記電子部品を上向きに
上記回路形成体の上記電子部品接合領域に押圧接触させ
て接合させる請求項16〜25のいずれか1つに記載の
常温接合方法。 - 【請求項28】 上記電子部品の上記電気的接続部と上
記回路形成体の上記電気的接続部との位置合わせを大気
圧下で行ったのち、上記電子部品の上記電気的接続部と
上記回路形成体の上記電気的接続部とが位置合わせされ
た状態で、上記電子部品と上記回路形成体とを上記接続
部酸化防止雰囲気内に位置させるようにした請求項16
〜18のいずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項29】 上記接合は、常温で、上記電子部品の
電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを電気
的に接続させるとき超音波を印加する請求項16〜28
のいずれか1つに記載の常温接合方法。 - 【請求項30】 上記接合は、常温で、上記電子部品の
電気的接続部と上記回路形成体の電気的接続部とを電気
的に接続させるとき接合材料(121,123)を介在
させた状態で接合する請求項16〜28のいずれか1つ
に記載の常温接合方法。 - 【請求項31】 請求項16〜30のいずれか1つに記
載の常温接合方法により上記電子部品が上記回路形成体
に常温接合されて構成される接合体。
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JP2000233259A JP2002050861A (ja) | 2000-08-01 | 2000-08-01 | 常温接合装置及び方法 |
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- 2000-08-01 JP JP2000233259A patent/JP2002050861A/ja active Pending
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