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JP2002044753A - 赤外線装置およびこれを用いた遠隔操作システム - Google Patents

赤外線装置およびこれを用いた遠隔操作システム

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Publication number
JP2002044753A
JP2002044753A JP2000229688A JP2000229688A JP2002044753A JP 2002044753 A JP2002044753 A JP 2002044753A JP 2000229688 A JP2000229688 A JP 2000229688A JP 2000229688 A JP2000229688 A JP 2000229688A JP 2002044753 A JP2002044753 A JP 2002044753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
signal
input
light
remote control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000229688A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hayashi
茂樹 林
Akio Hasegawa
昭夫 長谷川
Fumio Aoi
文男 青井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000229688A priority Critical patent/JP2002044753A/ja
Publication of JP2002044753A publication Critical patent/JP2002044753A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手に優れた、テレビ、ビデオなどの各
種機器の遠隔操作システムを提供すること。 【解決手段】 使用者が、情報処理装置300において
動作指示の内容(たとえば、再生)を入力する。情報処
理装置300は、この動作指示の内容を示す信号を赤外
線ユニット200に送信する。赤外線ユニット200
は、この信号(動作指示の内容)を、電子機器400が
判読可能な発光パターンに変換する。そして、この発光
パターンの赤外線信号を受発光部203から発する。受
発光部203は回転部202によってその向き(すなわ
ち、発光方向)が360度変更されている。そして、赤
外線信号の送信は、少なくとも1回転する時間以上継続
する。したがって、赤外線信号は確実に電子機器400
に到達する。電子機器400はこの赤外線信号を受信
し、これにしたがって動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、赤外線信号に応
じて作動する電子装置を遠隔操作するのに用いられる、
赤外線装置およびこれを用いた遠隔操作システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、テレビ、ビデオなどの操作は、各
機器ごとに用意されたリモートコントローラ(以下「リ
モコン」と呼ぶ)によっておこなわれている。
【0003】リモコンでは、使用者によって操作部が操
作されると、その操作内容に応じた赤外線信号が発光部
から発せられるようになっている。操作部から指示可能
な内容としては、たとえば、テレビのリモコンでは、チ
ャンネル変更、音量の調整、電源ON/OFFなどが上
げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リモコンは主に赤外線
によって信号を送受信しているが、室内におかれた家具
などが障害となってこの赤外線信号が操作対象機器に届
かないことが少なからずあった。このような場合、利用
者は、リモコンの向きを変える等して操作をやり直す必
要がある。このため、使い勝手の面で改善の余地があっ
た。
【0005】また、最近は、テレビ、ビデオなどを複数
台所有する家庭が増えている。このため、リモコンの台
数が増えすぎて、使い勝手の面で問題が生じていた。こ
のような事態を改善するものとして、一台で複数の機器
を操作可能な多機能リモコンが提案されている。しか
し、このような多機能リモコンは、操作方法が分かり難
いなど使い勝手の面で十分とは言い難かった。
【0006】近い将来、双方向でのデータ送信が可能な
デジタルテレビ等が実用化されることが決定されている
が、これまでのリモコンではこのような新たな機器、サ
ービスを十分に活用することができない。また、ネット
ワークの活用が本格化するにつれて、出先から各種家電
機器を遠隔操作したいという新たなニーズも生まれてき
ている。このため、このような新たな機器の利用に適し
た遠隔操作システムが求められていた。
【0007】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、操作性および利便性に優れた、電子装
置の遠隔操作システム、および、これに用いられる赤外
線装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る赤外線装置は、赤外線を発する光
源を備え、外部から信号(以下「入力信号」という)を
入力され該入力信号に応じたパターンで該光源から赤外
線を発生させこれを所定の方向に向けて照射する発光手
段と、前記発光手段による赤外線の照射方向を循環的な
経路を辿りつつ変更することで、赤外線信号の送信範囲
を拡大する送信範囲拡大手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、外部
から入力信号が入力される。すると、発光手段は、この
入力信号に応じたパターンで光源から赤外線を発生させ
これを所定の方向に向けて照射する。このとき、送信範
囲拡大手段は、照射方向を循環的な経路を辿りつつ変更
することで、赤外線信号の送信範囲を拡大する。
【0010】請求項2に係る赤外線装置は、請求項1に
記載の発明において、前記送信範囲拡大手段は、少なく
とも、前記発光手段が赤外線を発している間、前記照射
方向を変更し続けるものであること、を特徴とするもの
である。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、送信
範囲拡大手段は、少なくとも、発光手段が赤外線を発し
ている間、照射方向を変更し続ける。
【0012】請求項3に係る赤外線装置は、請求項1ま
たは2に記載の発明において、前記発光手段は、前記送
信範囲拡大手段によって前記照射方向が前記経路を1周
されるのに要する時間以上、赤外線を照射し続けるもの
であること、を特徴とするものである。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、発光
手段は、送信範囲拡大手段によって照射方向が経路を1
周されるのに要する時間以上、赤外線を照射し続ける。
【0014】請求項4に係る赤外線装置は、請求項1〜
3のいずれか一つに記載の発明において、前記発光手段
は、赤外線を透過および/または反射する1または2以
上の光学部材を含んで構成されたものであり、前記送信
範囲拡大手段は、前記光源および/または少なくとも一
つの前記光学部材の、位置および/または向きを変化さ
せることで、赤外線の照射方向を変更するものであるこ
と、を特徴とするものである。
【0015】この請求項4に記載の発明によれば、送信
範囲拡大手段は、光源および/または少なくとも一つの
光学部材の、位置および/または向きを変化させること
で、赤外線の照射方向を変更する。
【0016】請求項5に係る赤外線装置は、請求項1〜
4のいずれか一つに記載の発明において、前記入力信号
は制御命令を示した信号であり、制御命令と赤外線の発
光パターンとを対応づけた変換情報が格納された記憶手
段と、前記変換情報に基づいて前記入力信号を所定の発
光パターンに変換する変換手段と、を備え、前記発光手
段は、前記変換手段によって得られた発光パターンにし
たがって前記光源を発光させるものであること、を特徴
とするものである。
【0017】この請求項5に記載の発明によれば、記憶
手段に格納されている変換情報に基づいて、変換手段が
入力信号を所定の発光パターンに変換する。発光手段
は、変換手段によって得られた発光パターンにしたがっ
て光源を発光させる。
【0018】請求項6に係る赤外線装置は、請求項1〜
4のいずれか一つに記載の発明において、前記入力信号
は、前記赤外線の発光パターンを示した信号であること
を特徴とするものである。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、発光
手段は、入力信号が示す赤外線の発光パターンで、光源
を発光させる。
【0020】請求項7に係る遠隔操作システムは、赤外
線信号に応じて作動する電子装置を遠隔操作する遠隔操
作システムにおいて、別途入力される遠隔操作の指令を
受け付け、該指令に応じて所定の制御命令を示す信号を
出力する制御装置と、前記制御装置から入力される信号
に基づいて動作することで前記電子装置に対して赤外線
信号を送信する、請求項5に記載の赤外線装置と、を有
することを特徴とするものである。
【0021】この請求項7に記載の発明によれば、制御
装置が、別途入力される遠隔操作の指令を受け付け、指
令に応じて所定の制御命令を示す信号を出力する。赤外
線装置は、この制御装置から入力される信号に基づいて
動作することで、電子装置に対して赤外線信号を送信す
る。
【0022】請求項8に係る遠隔操作システムは、赤外
線信号に応じて作動する電子装置を遠隔操作する遠隔操
作システムにおいて、別途入力される遠隔操作の指令を
受け付け、該指令に応じた発光パターンを示す信号を出
力する制御装置と、前記制御装置から入力される信号に
基づいて動作することで前記電子装置に対して赤外線信
号を送信する、請求項6に記載の赤外線装置と、を有す
ることを特徴とするものである。
【0023】この請求項8に記載の発明によれば、制御
装置が、別途入力される遠隔操作の指令を受け付け、指
令に応じた発光パターンを示す信号を出力する。赤外線
装置は、この制御装置から入力される信号に基づいて動
作することで、電子装置に対して赤外線信号を送信す
る。
【0024】請求項9に係る遠隔操作システムは、請求
項7または8に記載の発明において、前記制御装置は、
使用者の操作を受け付ける入力装置と、該制御装置をネ
ットワークに接続する接続回路との少なくとも一方を備
え、これを通じて入力される遠隔操作の指令を受け付け
るものであること、を特徴とするものである。
【0025】この請求項9に記載の発明によれば、制御
装置は、入力装置によって入力された遠隔操作の指令を
受け付ける。また、接続回路によって接続されたネット
ワークを通じて入力される遠隔操作の指令を受け付け
る。赤外線装置は、このようにして入力された遠隔操作
の指令に応じて、赤外線信号を送信する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0027】この実施の形態の遠隔操作システムは、赤
外線ユニット200があらゆる方向(広範囲)に赤外線
信号を送信することで、各種電子機器400の遠隔操作
を確実にしたことを主な特徴とするものである。また、
赤外線ユニット200への動作指示の入力に情報処理装
置300を用いることで、ネットワーク500を通じた
遠隔操作をも可能にしたことを特徴の一つとする。以
下、詳細に説明する。
【0028】この実施の形態の遠隔操作システム100
は、図1に示すとおり、赤外線ユニット200と、情報
処理装置300とを備えて構成されており、両者が連係
して動作することで、ビデオ装置400(1)、テレビ
400(2)および空調機400(3)を一括して遠隔
操作することができるようになっている。これ以降、ビ
デオ装置400(1)、テレビ400(2)、空調機4
00(3)を総称して「電子機器400」と呼ぶことが
ある。以下、各装置の構成を説明する。
【0029】まず、赤外線ユニット200について図1
および図2を用いて説明する。赤外線ユニット200
は、電子機器400に対して赤外線信号を送信するため
のものである。赤外線ユニット200の本体筐体201
の上面には、図1に示すとおり、逆L字型の回転部20
2が設けられている。この回転部202は、本体筐体2
01に立設された軸部分を中心として、360度回転可
能に構成されている。この回転部202の先端部には、
赤外線の発光素子、受光素子およびレンズなどを含んで
構成された受発光部203が設けられている。この受発
光部203からは、回転部202の回転の外周方向に向
けて赤外線を照射するようになっている。また、この赤
外線は、上下方向に十分な広がりを有している。このよ
うな構成をとることで、受発光部203が発する赤外線
は、回転部202の回転に伴って回転走査され、赤外線
ユニット200の真上を除きその周囲殆どの範囲に照射
されるようになっている。
【0030】また、この赤外線ユニット200は、本体
筐体201の底面に設けられた、吸盤等によって構成さ
れた据え付け部204によって情報処理装置300の上
などに簡易的に固定できるようになっている。
【0031】赤外線ユニット200は、図2に示すとお
り制御上は、回転駆動機構211、赤外線通信回路21
2、インターフェース部213、制御回路214を備え
て構成されている。
【0032】回転駆動機構211は、回転部202を回
転させるためのものであり、制御回路214からの指示
にしたがって動作するモータなどを含んで構成されてい
る。この回転駆動機構211による回転部202の回転
速度および時間は、赤外線信号の送信期間等にあわせて
設定されている。
【0033】赤外線通信回路212は、電子機器400
と赤外線信号を授受するためのものであり、上述の受発
光部203(図1)を含んで構成されている。
【0034】インターフェース部213は、赤外線ユニ
ット200を情報処理装置300と接続するためのもの
である。この実施の形態では、USB(Universal Sir
alBus)に準拠したものを採用している。インターフェ
ース部213は、情報処理装置300から入力された信
号を制御回路214へ出力するようになっている。な
お、この赤外線ユニット200は、このインターフェー
ス部213を通じて情報処理装置300から供給される
電力によって動作するようになっている。
【0035】制御回路214は、この赤外線ユニット2
00全体を制御統括するものである。この制御回路21
4は、具体的にはメモリ215と、CPU216を含ん
で構成されている。CPU216がメモリ215に格納
されている制御プログラムを実行することで様々な機能
を実現している。たとえば、制御回路214は、インタ
ーフェース部213によって情報処理装置300と信号
を授受する機能を備えている。
【0036】また、この実施の形態の制御回路214
は、情報処理装置300から入力された信号に基づい
て、制御命令(あるいは、動作指示)を赤外線信号によ
って送信する機能を備えている。つまり、制御回路21
4は、情報処理装置300から送信されてきた制御命令
等に応じて受発光部203を発光させることで、電子機
器400を遠隔操作(あるいは遠隔制御)するようにな
っている。ここで、制御命令とは、たとえば、ビデオ装
置400(1)については録画開始、再生といったもの
であり、空調機400(3)については冷房開始、停止
といったものである。電子機器400への制御命令の信
号形式(具体的には、赤外線の発光パターン)は、電子
機器400の機種によって異なっていることが多い。こ
のため、この制御回路214は、情報処理装置300か
ら入力された信号(制御命令等を示す信号)を、そのと
きの遠隔操作の対象となっている電子機器が判読可能な
信号形式に変換し、この変換後の信号に応じて受発光部
203を発光させるようになっている。この変換には、
メモリ215に格納された制御命令定義情報2150を
用いている。
【0037】さらに、この実施の形態の制御回路214
は、受発光部203を発光させる際には、赤外線信号の
照射範囲を拡大させるべく回転部202を回転させるよ
うになっている。この場合、この発光と回転とは互いを
考慮して設定されている。具体的には、回転部202
(すなわち、受発光部203)が少なくとも1回転する
時間以上、赤外線を発光させ続けるようになっている。
また、赤外線を発光させている間は、回転部202を回
転させ続けるようになっている。
【0038】メモリ215は、制御プログラムおよび各
種データが格納するためのものである。このメモリ21
5に格納されている情報としては、たとえば、制御命令
定義情報2150、機種指定情報2160があげられ
る。
【0039】この制御命令定義情報2150は、図3に
示したとおり、電子機器の種別および機種ごとに、制御
命令の内容(図中、符号2153を付した)と、当該制
御命令についての信号形式を示す情報(図中、符号21
54を付した)と、を対応づけたものである。図中、種
別の欄には符号2151を、また、機種の欄には符号2
152を付した。ここで言う「種別」とは、テレビ、ビ
デオ装置、空調機といった主な機能および用途に基づい
たレベルでの区分けである。「機種」とは、たとえば、
製造メーカ、型番などに基づいた区分けである。「制御
命令の内容」とは、たとえば、ビデオ装置については電
源ON、電源OFF、録画開始、チャンネル変更といっ
たものである。テレビについては電源ON、電源OF
F、録画開始、チャンネル変更といったものである。空
調機については冷房開始、停止といったものである。
「信号形式」とは、赤外線の発光パターンである。この
制御命令定義情報2150の内容は、工場からの出荷時
にあらかじめ格納されている。この実施の形態では、メ
モリ215としてフラッシュメモリを採用しており、必
要に応じてこの制御命令定義情報2150および機種指
定情報2160の内容を更新可能になっている。
【0040】機種指定情報2160とは、遠隔操作の対
象とされている電子機器400の実際の機種を登録した
情報である。この機種指定情報2160は、図4に示し
たとおり、電子機器400の種別と、機種とを対応づけ
て登録するテーブルとして構成されている。なお、図
中、種別の欄には符号2161を、また、機種の欄には
符号2162を付した。制御命令定義情報2150を参
照する際には、機種欄2162に記載されている機種に
ついての発光パターン等が記載された欄を参照すること
になる。たとえば、この図4の例では、空調機400
(3)は機種「A」である。したがって、空調機400
(3)を遠隔操作するために図3の制御命令定義情報2
150を参照する際には、種別「空調機」の機種「A」
についての欄を参照することになる。この機種指定情報
2160の内容は、ユーザ自身が情報処理装置300を
用いて設定するものである。
【0041】次に情報処理装置300について図1およ
び図5を用いて説明する。情報処理装置300は、電子
機器400に対する動作指示の入力を受け付けるととも
に、この受け付けた動作指示を赤外線ユニット200に
対して出力するものである。図1に示すとおりこの情報
処理装置300の正面上部には、使用者による動作指示
の入力の際に、所定の入力画面が表示される表示画面3
01が設けられている。また、使用者による操作を受け
付ける、マウス、キーボード等の入力器302を備えて
いる。
【0042】この情報処理装置300は、図5に示すと
おり、内部的には、表示回路311、入力回路312、
外部機器接続回路313、ネットワーク接続回路31
4、記憶回路315および制御回路316を備えて構成
されている。
【0043】表示回路311は、使用者による動作指示
の入力に際して必要な各種情報を表示させるためのもの
であり、上述した表示画面301(図1)を構成するC
RT(Cathode Ray Tube)、表示信号を処理する回路等
を含んで構成されている。この表示回路311は制御回
路316からの指示にしたがって、動作している。
【0044】入力回路312は、使用者からの動作指示
の入力を受け付けるためのものであり、上述した入力器
302(図1)を含んで構成されている。この入力回路
312は、入力器302の操作内容を、制御回路316
へ出力するように構成されている。
【0045】外部機器接続回路313は、他の装置(こ
こでは、赤外線ユニット200)と接続するためのもの
である。この実施の形態ではこの外部機器接続回路31
3を通じて、動作指示(制御命令)を示す信号および電
力を、赤外線ユニット200へと出力するようになって
いる。この実施の形態ではこの外部機器接続回路313
として、USBに準拠したものを採用している。この外
部機器接続回路313は、制御回路316からの指示に
したがって動作するように構成されている。
【0046】ネットワーク接続回路314は、この情報
処理装置300をネットワーク500へ接続するための
ものである。この実施の形態では、ネットワーク500
として、主にインターネットを想定している。このた
め、ネットワーク接続回路314は、TCP/IPなど
のインターネットにおいて採用されているプロトコルに
対応している。
【0047】記憶回路315は、各種制御プログラム、
データを記憶するためのものである。この制御プログラ
ムは、必要に応じてメモリ317にロードされ、CPU
318によって実行されるようになっている。この記憶
回路315は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装
置、磁気記録媒体(たとえば、磁気ディスク、磁気テー
プ)、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD
−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体、R
AM(Random Access Memory)のような揮発性のメモ
リ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されてい
る。なお、記憶回路315を構成するこれら記憶媒体
(あるいは、記録媒体)は、必ずしもこの情報処理装置
300に固定的に設けられている必要はない。情報処理
装置300から取り外し(あるいは、装脱着)可能に構
成されていても構わない。記憶媒体(あるいは、記録媒
体)に対してデータを読み書きする機構(たとえば、ド
ライブ装置)についても同様である。さらに、これら
は、情報処理装置300自身が備えている必要はなく、
情報処理装置300からアクセス可能に構成されていれ
ば足りる。
【0048】制御回路316は、この情報処理装置30
0全体を制御統括するものであり、メモリ317とCP
U318とを含んで構成されている。上述したとおり、
記憶回路315に格納されたプログラムをメモリ317
にロードし、これをCPU318が実行することで、上
記各部を制御して各種機能を実現している。たとえば、
表示画面301に入力画面を表示させ、この入力画面上
において所望の電子機器400に対する動作指示の入力
を受け付ける機能を備えている。また、入力された動作
指示等を赤外線ユニット200へと出力する機能を備え
ている。この実施の形態ではこの動作指示等の入力を、
入力器302のみならず、ネットワーク500を通じて
電子メールとして入力することも可能に構成されてい
る。この他、遠隔操作の際に必要な各種情報をネットワ
ーク500を通じて入手する機能も備えている。
【0049】情報処理装置300は、実際には、いわゆ
るパーソナルコンピュータにおいて、本実施の形態の動
作を実現するためのプログラムを実行することで実現可
能である。なお、この制御回路316は、上述した構成
以外にも専用のハードウエアによって実現してもよい。
【0050】次に、遠隔操作の対象であるビデオ装置4
00(1)、テレビ400(2)および空調機400
(3)について説明する。
【0051】ビデオ装置400(1)は、チューナ、ビ
デオの録画再生機構などを備えて構成されており、受光
部401(1)に受けた赤外線信号に応じてこれらが動
作するようになっている。テレビ400(2)、空調機
400(3)も同様に、受光部401(2)、受光部4
01(3)に受けた赤外線信号に応じて動作するように
なっている。受光部401(1)、受光部401
(2)、受光部401(3)についてもこれらを区別す
る必要がない場合には、単に受光部401と呼ぶことに
する。
【0052】特許請求の範囲において言う「発光手段」
とは、この実施の形態では赤外線通信回路212(受発
光部203を含む)、制御回路214等によって実現さ
れている。「光源」とは、受発光部203に含まれてい
る発光素子に相当する。「送信範囲拡大手段」とは、回
転駆動機構211(回転部202を含む)、制御回路2
14等によって実現されている。「照射方向を循環的な
経路を辿りつつ変更する」とは、回転部202の回転に
よって受発光部203の位置および向き(姿勢)を変更
することによって、赤外線の照射方向を変更することに
相当する。「光学部材」とは、受発光部203に含まれ
ているレンズに相当する。「変換情報」とは、制御命令
定義情報2150に相当する。「記憶手段」とは、メモ
リ215に相当する。「変換手段」とは、制御回路21
4に相当する。「制御装置」とは、情報処理装置300
に相当する。「入力装置」とは、入力器302に相当す
る。「接続回路」とは、ネットワーク接続回路314に
相当する。「電子装置」とは電子機器400に相当す
る。ただし、上記各部は互いに密接に連係して動作する
ものであり、ここで述べた対応関係は厳密なものではな
い。
【0053】次にこの遠隔操作システムにおける動作を
説明する。まず遠隔操作の手順概要を図6を用いて説明
する。情報処理装置300が動作指示の入力を受け付け
る(ステップS101)。この動作指示の入力は、ネッ
トワーク500を通じて電子メールを利用しておこなわ
れる場合と、入力器302によってなされる場合との2
通りがある。これらの詳細については、後ほど図7、図
8を用いて詳細に説明する。
【0054】動作指示の入力を受け付けた情報処理装置
300は、このとき入力された動作指示の内容を、外部
機器接続回路313を通じて赤外線ユニット200へと
出力する(ステップS102)。すると、赤外線ユニッ
ト200は、電子機器400に応じたパターンで受発光
部203を発光させることで、この動作指示を示す赤外
線信号を電子機器400へと送信する(ステップS10
3)。このステップS103については後ほど図9を用
いて詳細に説明する。
【0055】電子機器400は、このようにして赤外線
ユニット200から送られてくる赤外線信号を受光部4
01において受信し、これを処理する(ステップS10
4)。より詳細には、この受信した赤外線信号の意味を
認識するための処理を行う。その結果認識できた場合に
は、その内容にしたがって動作する。認識できない場合
には、これを無視する。
【0056】次に情報処理装置300による動作指示の
入力受付動作について図7および図8を用いて説明す
る。先に述べたとおり、図6におけるステップS101
においておこなわれる動作指示の入力には、[1]入力
器302を用いておこなわれる場合と、[2]ネットワ
ーク500を通じておこなわれる場合とがある。以下、
それぞれについて説明する。
【0057】[1]入力器302による動作指示入力
(図7) いずれかの電子機器400を遠隔操作するべく、使用者
が入力器302を操作する。すると、制御回路316
は、表示回路311によって表示画面301に所定の入
力画面を表示させる。使用者は、この入力画面上におい
て入力器302を用いて、遠隔操作の対象とする電子機
器400を選択するとともに、所望の動作指示を入力す
ることになる。
【0058】表示画面301に表示される入力画面の一
例を図7に示した。入力画面の上部には、遠隔操作の対
象となる電子機器400を選択するためのタブが設けら
れている。このタブは、その電子機器400を選択する
ためのボタンとされている。使用者は所望の電子機器の
名称が記載されているタブを入力器302(ここではマ
ウス)を用いて押す(クリック)することで、当該電子
機器400を選択することができる。この図の例では、
空調機(エアコン)が選択されている状態を示してい
る。また、このタブよりも下方の領域には、その時選択
されている電子機器400に対して動作指示の内容がボ
タンとして提示されている。この図の例では、冷房の開
始ボタン、暖房の開始ボタン、停止ボタン、温度の設定
ボタン、タイマ設定ボタンが設けられている。
【0059】また、情報処理装置300は、遠隔操作の
際に必要な各種情報(たとえば、テレビ番組の放送予定
等)をネットワーク500を通じて入手している。ビデ
オ装置400(1)の録画予約、テレビ400(2)の
チャンネル設定等の際にはこの情報を用いて構成された
入力画面を表示することで、録画予約等の入力を容易に
している。ネットワーク500から入手する情報として
は、たとえば、番組に関する情報(番組名、番組の放送
されるチャンネル、番組の放送が開始される日時、番組
の放送が終了する日時、番組の時間の長さ、キャスト)
があげられる。ただし、このためにはテレビ局等におけ
るネットワーク500に接続されたサーバ装置(不図
示)で公開されているホームページ等において、これら
の情報が提供されていることが前提となる。
【0060】[2]ネットワーク500を通じた動作指
示入力(図8) 具体的な動作説明の前に、遠隔操作のための電子メール
についてあらかじめ定められた取り決め(規約)につい
て述べる。この実施の形態では遠隔操作のための電子メ
ールには、タイトルを「遠隔操作」とすることが定めら
れている。また、内容部分には、遠隔操作の対象となる
電子機器の種別および制御の内容(動作指示)を記入す
るようにしている。遠隔操作のための電子メールである
か否か、また、その内容の解読は、この規約を前提とし
ておこなわれている。以下、図8を用いて具体的な動作
を述べる。
【0061】情報処理装置300の制御回路316は電
子メールを新たに受信したか否かを定期的にチェックし
ている(ステップS151)。このチェックのための具
体的な処理動作の内容は、情報処理装置300のネット
ワーク500への接続形態によって異なる。情報処理装
置300がネットワーク500へ常時接続されており、
該情報処理装置300自身が直接電子メールを受け取る
ことができる場合には、情報処理装置300自身の受信
履歴をチェックすることでおこなう。情報処理装置30
0が他の装置(たとえば、サーバ装置)あるいは機関
(たとえば、インターネット接続におけるプロバイダ)
を介してネットワーク500へ必要な時だけ接続される
ものである場合には、該情報処理装置300宛の電子メ
ールを保存している装置にアクセスし、受信されている
電子メールをダウンロードすることでおこなう。
【0062】ステップS151におけるチェックの結果
電子メールが新たに受信されていた場合には、制御回路
316は当該電子メールが電子機器400の遠隔操作を
目的としたものであるか否かを判定する(ステップS1
52)。先に述べたとおり、この実施の形態では、遠隔
操作のための電子メールはタイトルを「遠隔操作」とす
ることにしている。したがって、電子メールのタイトル
が「遠隔操作」であるか否かに基づいてこの判定を行っ
ている。この判定は、新たに受信されていたすべての電
子メールについておこなう。
【0063】ステップS152における判定の結果、遠
隔操作のための電子メールがなかった場合には、そのま
まステップS151へ戻る。
【0064】ステップS152における判定の結果、遠
隔操作のための電子メールが一つでもあった場合には、
当該遠隔操作のための電子メールの内容を解析すること
で、遠隔操作の対象とされている電子機器400の種
別、および、その制御内容を得る(ステップS15
3)。この解読も、同様に、先に述べた遠隔操作のため
の電子メールについての規約に基づいておこなう。
【0065】この後、制御回路316は、この解読結果
に基づいて制御命令等を決定する(ステップS15
4)。なお、制御回路316は、このようにして決定し
た制御命令等を、この後、赤外線ユニット200へと出
力することになる(図6ステップS102参照)。情報
処理装置300は、動作中、この図8に示した処理を実
行し続けている。
【0066】次に赤外線ユニット200の処理動作を図
9を用いて説明する。ここでは、使用者によって機種指
定情報2160(図4)が既に設定されているものとす
る。なお、この設定は、情報処理装置300を用いてお
こなわれる。
【0067】赤外線ユニット200の制御回路214
は、情報処理装置300から動作指示等の信号が入力さ
れるのを待って待機状態となっている(ステップS20
1)。
【0068】ステップS201において動作指示が入力
された場合、制御回路214はこの動作指示の内容に応
じた発光パターンを求める(ステップS202)。この
発光パターンは、電子機器400によって異なる。この
ため、制御回路214は、情報処理装置300から入力
された信号(種別、制御命令)と、赤外線ユニット20
0にあらかじめ設定されている機種指定情報2160と
に基づいて制御命令定義情報2150を参照すること
で、この時遠隔操作の対象となっている電子機器の種別
および機種に応じた発光パターンを求める。
【0069】つづいて、制御回路214は、回転駆動機
構211および赤外線通信回路212を制御することに
よって、回転部202を回転させつつこのとき求めた発
光パターンで受発光部203を発光させて赤外線信号を
送信する(ステップS203)。この発光(送信)は、
回転部202が少なくとも1回転するだけの時間以上継
続しておこなう。これにより、赤外線信号は赤外線ユニ
ット200の周囲のあらゆる領域に対して送信されるこ
とになる。したがって、所望の電子機器400に確実に
赤外線信号が到達する。この後、制御回路214は再び
ステップS201へ戻る。電子機器400は、この受発
光部203からの赤外線を受信して、これに応じて動作
することになる。
【0070】以上説明したとおりこの実施の形態の遠隔
操作システム100では、情報処理装置300および赤
外線ユニット200によって、各種電子機器400を一
括して遠隔操作することができる。多数のリモコンを使
い分ける必要がないため、利便性に優れる。
【0071】赤外線信号は指向性が高いため、一般的に
は、受信側と送信側とを正対させることが必要である。
つまり、一つの赤外線送信機によって複数の機器を操作
することには、これまで事実上大きな制限があった。し
かし、この実施の形態では赤外線ユニット200は、ほ
とんどあらゆる方向に赤外線信号を送信するため、電子
機器400の設置位置が限定されることがない。また、
設置位置が異なる複数の電子機器を操作することができ
る。赤外線ユニット200の設置角度のズレなどに起因
して、赤外線信号が電子機器400に受信されないとい
ったこともない。
【0072】また、従来のリモコンに代えて、情報処理
装置300によって電子機器400を操作することがで
きるため、操作性に優れる。つまり、リモコンは表示部
を備えておらず(あるいは、備えていたとしても小さ
く)、また、操作キーの個数も少ない。このため、設定
モードを細かく分ける必要があり、操作が難しくなりが
ちである。これに対し、情報処理装置300の備える表
示画面301は大きいため、多数の情報を一度に表示さ
せることができる。また、入力器302としてもキーボ
ード、マウスなどを備えている。このため、ある動作指
示を入力する場合、関連した項目を一つの画面上で一括
して入力、設定することができる。また、入力画面等に
は操作を助けるための各種表示(たとえば、入力内容の
説明)も十分におこなうことができる。したがって、操
作性に優れている。たとえば、入力画面に表示された番
組表を選択することで番組の録画予約を受け付けること
などが可能である。また、文字の入力なども容易であ
る。
【0073】この実施の形態では、既存の電子機器40
0を、ネットワーク500を通じて遠隔操作することが
できる。遠隔操作の対象となる電子機器400は、赤外
線方式のリモコンに対応してさえいればよく、なんらの
変更を加える必要がない。したがって、既存の設備、装
置を有効に活用することができ、本発明を実施するにあ
たってのコスト負担が小さい。
【0074】この実施の形態では、遠隔操作の指示を一
般の電子メールを用いて送信しているため、専用の装置
を用いる必要がない。したがって、実施が容易であり、
また汎用性が高い。
【0075】この実施の形態では、受発光部203の向
きを360度変更していたが、その変更範囲は必ずしも
360度である必要はない。所定の角度範囲内で往復回
動するようにしても構わない。また、その回転の様子
も、一定の速度で回転する必要もない。その速度を変更
しつつ回転してもよい。さらには、一時的な停止、動作
を繰り返しつつおこなわれる回転(間欠的な回転)であ
っても構わない。
【0076】この実施の形態では回転部202によって
受発光部203の位置および向き(姿勢)を変化させる
ことで赤外線の照射範囲(送信範囲)を広げていたが、
照射範囲を広げるための構成はこれに限定されるもので
はない。位置と向き(姿勢)との一方を変更するだけで
も構わない。たとえば、受発光部203を所定の範囲で
(直線的あるいは所定の曲線に沿って)往復動させても
よい。特許請求の範囲において言う「循環的な経路」と
は、このような往復動を含んだ概念である。
【0077】また、赤外線信号は途切れなく連続的に送
信し続ける必要はない。回転部202の回転速度、赤外
線の広がりの程度などに応じて、送信範囲に大きな欠落
が生じない範囲で、間欠的に送信するようにしてもよ
い。このようにすれば消費電力を抑えることが出来る。
特許請求の範囲において言う「照射方向を循環的な経路
を辿りつつ変更する」とはこのような場合も含んだ概念
である。
【0078】照射範囲を広げるための構成としては、こ
の他にも、赤外線の照射方向が互いにずらされた複数の
発光部を備え、赤外線を複数の方向に照射するようにし
てもよい。
【0079】この実施の形態では、発光素子が納められ
た受発光部203の位置および向き(姿勢)を変えてい
た。しかし、この発光素子が発光する赤外線を光学部材
(たとえば、光ファイバ、レンズ、ミラー)によって所
定の出射部にまで導光させた上で出射させている場合に
は、この光学部材の位置、姿勢を変更することで送信方
向を変更してもよい。
【0080】この実施の形態ではビデオ装置400
(1)、テレビ400(2)および空調機400(3)
を遠隔操作していたが、遠隔操作の対象となる機器はこ
れに限定されるものではなく、他のどのような機器であ
っても構わない。たとえば、ラジオ、CDプレーヤ、ペ
ットの自動餌与え機等が考えられる。通常の赤外線方式
のリモコンに対応してさえいれば既存のどのような電子
機器についても遠隔操作が可能である。
【0081】この実施の形態では、「再生」といった動
作指示(制御命令)の内容を示す信号を、遠隔操作の対
象となる電子機器が判読可能な信号形式(赤外線の発光
パターン)へ変換する処理を赤外線ユニット200にお
いておこなうようにしていた。しかし、この変換は情報
処理装置300においておこなうようにしてもよい。こ
の場合には、上述した制御命令定義情報2150および
機種指定情報2160を情報処理装置300が備えるこ
とになる。そして、情報処理装置300から赤外線ユニ
ット200へは、単に制御命令等の内容を示す信号では
なく、受発光部203の発光パターンを示す信号を送信
することになる。このような構成では、赤外線ユニット
200の構成を単純化し価格を引き下げることができ
る。
【0082】上述した実施の形態では赤外線ユニット2
00からは制御命令に応じた赤外線信号だけを送信して
いたが、希に種別等の異なる電子機器間において赤外線
の発光パターンが重複していることがあり、このような
場合には誤動作が生じる。これを防止するためには、制
御命令に加えて電子機器の種別を示すデータも、赤外線
信号によって送信すればよい。また、機種が異なる2台
のテレビを使い分ける場合のように、機種は異なるが種
別が同じ複数の電子機器を使い分けるためには、電子機
器の機種を示すデータも赤外線信号によって送信すれば
よい。ただし、このような構成を採用するためには、電
子機器400の側が、このような種別、機種の信号を認
識、識別する機能を備えている必要がある。
【0083】電子機器400の一台ごとに固有の識別I
Dを設定するとともに、遠隔操作の際にはこの識別ID
を用いるようにしてもよい。このようにすれば、同一機
種の電子機器を複数台使い分けることが可能である。
【0084】電子機器400が自らの動作状態などを示
すデータを赤外線信号として送信する機能を備えている
場合には、電子機器400が送信する赤外線信号を赤外
線ユニット200によって受信し、遠隔操作指示の入力
の際に画面に表示させるようにしてもよい。たとえば、
図7の例では、その時の実際の室温も表示させるように
してもよい。このようにすれば、使用者が遠隔操作の内
容を決定する際の助けとなるなど、より利便性が高い。
【0085】この実施の形態では、インターフェース部
213として、USBに準拠したものを採用していた
が、これに限定されるものではない。他の規格(たとえ
ば、IEEE1394、RS232C)に準拠したもの
であってもよい。また、赤外線ユニット200はハブと
しての機能を備えるようにしてもよい。
【0086】この実施の形態では、ネットワーク500
を通じて電子機器400の制御に必要な各種情報を獲得
することができるため、操作が容易である。たとえば、
テレビ番組の放映予定などの情報を得ることで、チャン
ネルの設定、録画予約などが容易である。また、突然の
番組放送予定の変更などにも柔軟に対応できる。
【0087】遠隔操作のための電子メールの規約につい
ては上述した実施の形態の例に限定されるものではな
い。また、遠隔操作のための電子メールであるか否かの
判定の手法も上述した実施の形態の例に限定されるもの
ではない。また、遠隔操作の指示を、電子メール以外の
形態で送信しても構わない。
【0088】上述した説明では特には述べなかったが、
回転部202等に意匠を施せば、赤外線ユニット200
はインテリアとしても有用である。また、その回転の形
態についても、所定の角度範囲内で往復回動するように
してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の赤外線
装置および遠隔操作システムによれば、既存の電子装置
を遠隔操作することができる。また、この場合、赤外線
装置と遠隔操作の対象となる電子装置との位置関係を調
整する手間が省ける。さらには、複数台の電子装置を一
括して遠隔操作することができるため、利便性が高い。
より詳細には以下の通りである。
【0090】請求項1に記載の発明では、赤外線信号を
広い範囲に送信することができる。したがって、この赤
外線信号の送信の向き等を正確に調整しなくても、受信
する側の装置へと赤外線信号を確実に到達させることが
できる。さらに、この赤外線装置を遠隔操作システムに
用いた場合には、1台の赤外線装置で、遠隔操作のため
の信号(赤外線信号)を複数の電子装置に対して送信す
ることができる。しかも、遠隔操作の対象となる電子装
置はリモートコントローラによる赤外線信号による遠隔
操作に対応してさえいればよいため、既存の各種電子装
置を何らの変更も加えることなく遠隔操作できる。既存
の電子装置を有効利用できるため、コスト面でも有利で
ある。
【0091】請求項2に記載の発明では、赤外線が発光
されている間(つまり、赤外線信号が送信されている
間)は常にその照射方向が変更されているため、赤外線
信号をより広い範囲に渡って送信することができる。し
たがって、赤外線信号を、より有効に活かすことができ
る(より確実に受信される)。
【0092】請求項3に記載の発明では、赤外線装置の
設置時に赤外線信号の送信可能な範囲として想定される
領域全体に対して、確実に赤外線信号を送信することが
できる。つまり、位置的には送信可能な範囲でありなが
ら、照射方向が当該位置に到達する前に赤外線信号の送
信が終了してしまうようなことがない。
【0093】請求項4に記載の発明では、光学部材等の
位置等を変化させることで、赤外線信号をより広い範囲
に送信することができる。光学部材等の動きを意匠とし
て利用することも可能である。
【0094】請求項5に記載の発明では、赤外線信号を
広い範囲に送信することができる。したがって、この赤
外線信号の送信の向き等を調整する必要がない。また、
赤外線信号を受信する側の装置へと確実に到達させるこ
とができる。さらに、この赤外線装置を遠隔操作システ
ムに用いた場合には、遠隔操作のための信号(赤外線信
号)を、1台の赤外線装置によって複数の電子装置に対
して送信することができる。
【0095】請求項6に記載の発明では、赤外線信号を
広い範囲に送信することができる。したがって、この赤
外線信号の送信の向き等を調整する必要がない。また、
赤外線信号を受信する側の装置へと確実に到達させるこ
とができる。さらに、この赤外線装置を遠隔操作システ
ムに用いた場合には、遠隔操作のための信号(赤外線信
号)を、1台の赤外線装置によって複数の電子装置に対
して送信することができる。さらには、赤外線装置の構
成を簡略化することができる。したがって、赤外線装置
をより安価に製造することができる。また、より汎用性
を高めることができる。
【0096】請求項7に記載の発明では、電子装置を確
実に遠隔操作することができる。特に、電子装置と赤外
線装置との相対的な位置関係の調整を簡略することがで
きるため、操作性に優れる。また、一台の赤外線装置
で、複数台の電子装置に対して赤外線信号を送信するこ
とができる。
【0097】請求項8に記載の発明では、電子装置を確
実に遠隔操作することができる。特に、電子装置と赤外
線装置との相対的な位置関係の調整を簡略することがで
きるため、操作性に優れる。また、一台の赤外線装置
で、複数台の電子装置に対して赤外線信号を送信するこ
とができる。
【0098】請求項9に記載の発明では、ネットワーク
を通じて屋外などから電子装置を制御することができる
ため、利便性が高い。特に、既存の各種電化装置を一括
して遠隔操作できるため、便利である。また、入力装置
(たとえば、キーボード)を用いて遠隔操作の指令を送
信することができる構成では、文字入力などが容易であ
るため、デジタルテレビ放送等における双方向サービス
への適性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の概要を示す図である。
【図2】赤外線ユニットの内部構成を示す図である。
【図3】制御命令定義情報の構成を示す図である。
【図4】機種指定情報の構成を示す図である。
【図5】情報処理装置の構成を示す図である。
【図6】遠隔操作の手順の概要を示すフローチャートで
ある。
【図7】入力画面の一例を示す図である。
【図8】ネットワークを通じて動作指示が入力される場
合の動作を示すフローチャートである。
【図9】赤外線ユニットの動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100 遠隔操作システム 200 赤外線ユニット 201 本体筐体 202 回転部 203 受発光部 204 据え付け部 211 回転駆動機構 212 赤外線通信回路 213 インターフェース部 214 制御回路 215 メモリ 2150 制御命令定義情報 2160 機種指定情報 216 CPU 300 情報処理装置 400 電子機器 401 受光部 500 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/10 H04B 9/00 R 10/22 H04N 5/00 (72)発明者 青井 文男 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 5C056 AA05 BA02 BA03 BA05 BA08 CA13 EA02 5K002 AA05 BA14 BA16 FA04 GA07 5K048 AA04 AA05 BA12 DA02 DB04 EA11 EB02 HA05 HA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を発する光源を備え、外部から信
    号(以下「入力信号」という)を入力され該入力信号に
    応じたパターンで該光源から赤外線を発生させこれを所
    定の方向に向けて照射する発光手段と、 前記発光手段による赤外線の照射方向を循環的な経路を
    辿りつつ変更することで、赤外線信号の送信範囲を拡大
    する送信範囲拡大手段と、 を備えたことを特徴とする赤外線装置。
  2. 【請求項2】 前記送信範囲拡大手段は、少なくとも、
    前記発光手段が赤外線を発している間、前記照射方向を
    変更し続けるものであること、 を特徴とする請求項1に記載の赤外線装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段は、前記送信範囲拡大手段
    によって前記照射方向が前記経路を1周されるのに要す
    る時間以上、赤外線を照射し続けるものであること、 を特徴とする請求項1または2に記載の赤外線装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段は、赤外線を透過および/
    または反射する1または2以上の光学部材を含んで構成
    されたものであり、 前記送信範囲拡大手段は、前記光源および/または少な
    くとも一つの前記光学部材の、位置および/または向き
    を変化させることで、赤外線の照射方向を変更するもの
    であること、 を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の赤外
    線装置。
  5. 【請求項5】 前記入力信号は制御命令を示した信号で
    あり、 制御命令と赤外線の発光パターンとを対応づけた変換情
    報が格納された記憶手段と、 前記変換情報に基づいて前記入力信号を所定の発光パタ
    ーンに変換する変換手段と、を備え、 前記発光手段は、前記変換手段によって得られた発光パ
    ターンにしたがって前記光源を発光させるものであるこ
    と、 を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の赤外
    線装置。
  6. 【請求項6】 前記入力信号は、前記赤外線の発光パタ
    ーンを示した信号であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか一つに記載の赤外線装置。
  7. 【請求項7】 赤外線信号に応じて作動する電子装置を
    遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、 別途入力される遠隔操作の指令を受け付け、該指令に応
    じて所定の制御命令を示す信号を出力する制御装置と、 前記制御装置から入力される信号に基づいて動作するこ
    とで前記電子装置に対して赤外線信号を送信する、請求
    項5に記載の赤外線装置と、 を有することを特徴とする遠隔操作システム。
  8. 【請求項8】 赤外線信号に応じて作動する電子装置を
    遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、 別途入力される遠隔操作の指令を受け付け、該指令に応
    じた発光パターンを示す信号を出力する制御装置と、 前記制御装置から入力される信号に基づいて動作するこ
    とで前記電子装置に対して赤外線信号を送信する、請求
    項6に記載の赤外線装置と、 を有することを特徴とする遠隔操作システム。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、使用者の操作を受け付
    ける入力装置と、該制御装置をネットワークに接続する
    接続回路との少なくとも一方を備え、これを通じて入力
    される遠隔操作の指令を受け付けるものであること、 を特徴とする請求項7または8に記載の遠隔操作システ
    ム。
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