JP2002042893A - 非水電解質リチウムイオン二次電池 - Google Patents
非水電解質リチウムイオン二次電池Info
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のスピネル構造リチウムマンガン複合酸
化物を用いた電池よりも高容量で、層状構造リチウムマ
ンガン複合酸化物を用いたものよりも高温でのサイクル
耐久性に優れた非水電解質リチウムイオン二次電池を提
供する。 【解決手段】 正極材全容量に対する負極材全容量バラ
ンス比が1〜1.5の範囲のリチウムイオン二次電池に
おいて、正極材全容量の0.1〜45%に相当する全不
可逆容量を有する負極材料を用いると共に、一般式Li
MO2で表される層状型結晶構造を有し、MがMnを主
成分とする金属であるLi含有マンガン複合酸化物であ
って、前記一般式におけるLiの一部が定比組成から欠
損し、しかもMnの一部が他の金属元素で置換された正
極材料を使用する。
化物を用いた電池よりも高容量で、層状構造リチウムマ
ンガン複合酸化物を用いたものよりも高温でのサイクル
耐久性に優れた非水電解質リチウムイオン二次電池を提
供する。 【解決手段】 正極材全容量に対する負極材全容量バラ
ンス比が1〜1.5の範囲のリチウムイオン二次電池に
おいて、正極材全容量の0.1〜45%に相当する全不
可逆容量を有する負極材料を用いると共に、一般式Li
MO2で表される層状型結晶構造を有し、MがMnを主
成分とする金属であるLi含有マンガン複合酸化物であ
って、前記一般式におけるLiの一部が定比組成から欠
損し、しかもMnの一部が他の金属元素で置換された正
極材料を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質リチウ
ムイオン二次電池に係わり、特に高温でのサイクル耐久
性の改良が可能な正極材料および負極材料に関するもの
である。
ムイオン二次電池に係わり、特に高温でのサイクル耐久
性の改良が可能な正極材料および負極材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への関心が高まる中で、
ゼロエッミッションである電気自動車の開発が強く望ま
れている。このような電気自動車の電源として、種々の
二次電池の中でも、リチウムイオン二次電池は、充放電
電圧が高く、充放電容量が大きいことから電気自動車用
二次電池として期待されている。
ゼロエッミッションである電気自動車の開発が強く望ま
れている。このような電気自動車の電源として、種々の
二次電池の中でも、リチウムイオン二次電池は、充放電
電圧が高く、充放電容量が大きいことから電気自動車用
二次電池として期待されている。
【0003】リチウムイオン二次電池用正極活物質とし
ては、従来LiCoO2が用いられていたが、使用環境
下での安定性、価格、埋蔵量などの面から、電気自動車
用二次電池用の正極活物質として、現在では、スピネル
構造リチウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4)を適
用することが検討されている(例えば、特開平11−1
71550号公報、特開平11−73962号公報な
ど)。
ては、従来LiCoO2が用いられていたが、使用環境
下での安定性、価格、埋蔵量などの面から、電気自動車
用二次電池用の正極活物質として、現在では、スピネル
構造リチウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4)を適
用することが検討されている(例えば、特開平11−1
71550号公報、特開平11−73962号公報な
ど)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二次電
池用の正極活物質として、LiMn2O4は高温での耐久
性が十分ではなく、電解質中に正極材料が溶出し負極の
性能劣化を引き起こすということが問題となっており、
これを解決する手段として、Mnの一部を遷移金属元素
や典型金属元素で置換する手法が試みられている。しか
し、特開平11−71115号公報に記載されているよ
うに、高温でのサイクル耐久性を改善する目的でMnの
一部を種々の元素で置換した場合、置換によって結晶構
造中に歪みが導入され、室温でのサイクル耐久性が悪く
なるという問題がある。さらに、サイクル耐久性の改善
を狙い、結晶構造の安定化を図るために大量の元素置換
を行った場合には、活物質容量の低下を招いてしまう。
池用の正極活物質として、LiMn2O4は高温での耐久
性が十分ではなく、電解質中に正極材料が溶出し負極の
性能劣化を引き起こすということが問題となっており、
これを解決する手段として、Mnの一部を遷移金属元素
や典型金属元素で置換する手法が試みられている。しか
し、特開平11−71115号公報に記載されているよ
うに、高温でのサイクル耐久性を改善する目的でMnの
一部を種々の元素で置換した場合、置換によって結晶構
造中に歪みが導入され、室温でのサイクル耐久性が悪く
なるという問題がある。さらに、サイクル耐久性の改善
を狙い、結晶構造の安定化を図るために大量の元素置換
を行った場合には、活物質容量の低下を招いてしまう。
【0005】一方、容量の面でLiCoO2系(活物質
容量:140mAh/g)は、スピネル構造リチウムマ
ンガン複合酸化物系(LiMn2O4:活物質容量:10
0mAh/g)よりも高容量であるが、上述したように
使用環境下での安定性などが十分ではない。そこで、結
晶構造中のLi含有量がスピネル構造リチウムマンガン
複合酸化物系(LiMn2O4)より多く、LiCoO2
系(活物質容量:140mAh/g)よりも使用環境下
での安定性に優れた高容量リチウム複合酸化物正極活物
質の開発が望まれている。
容量:140mAh/g)は、スピネル構造リチウムマ
ンガン複合酸化物系(LiMn2O4:活物質容量:10
0mAh/g)よりも高容量であるが、上述したように
使用環境下での安定性などが十分ではない。そこで、結
晶構造中のLi含有量がスピネル構造リチウムマンガン
複合酸化物系(LiMn2O4)より多く、LiCoO2
系(活物質容量:140mAh/g)よりも使用環境下
での安定性に優れた高容量リチウム複合酸化物正極活物
質の開発が望まれている。
【0006】このような高容量型のリチウム二次電池用
正極活物質においては、結晶構造に基づく化学式中のリ
チウム含有量によって決まることが知られている。そこ
で、高容量Mn含有リチウム複合酸化物正極活物質を見
出すために、結晶科学的な考察に基づき、新規正極活物
質の探索が試みられてきた(特許番号第2870741
号)。
正極活物質においては、結晶構造に基づく化学式中のリ
チウム含有量によって決まることが知られている。そこ
で、高容量Mn含有リチウム複合酸化物正極活物質を見
出すために、結晶科学的な考察に基づき、新規正極活物
質の探索が試みられてきた(特許番号第2870741
号)。
【0007】そして近年、LiMnO2系層状酸化物を
用いることによって、従来のスピネル構造リチウムマン
ガン複合酸化物系に比べ2倍以上の正極活物質容量(約
270mAh/g)が得られることが見出された(A.
Robert and P.G.Buruce:Nat
ure,vol.381(1996)p499)。しか
し、この場合、例えば55℃で十分な充放電特性が得ら
れるものの、室温においては活物質容量が1/3程度に
低下してしまうという問題がある。また、十分な充放電
特性を確保するために室温以上で充放電を繰り返すと、
徐々に容量が低下し、十分なサイクル耐久性が確保され
ない。さらに、負極材料としてグラファイトやハードカ
ーボンが主に用いられているが、とくにハードカーボン
においては、不可逆容量の低減改良が一般的に行われて
おり、不可逆容量を利用する検討については行われてい
なかった。
用いることによって、従来のスピネル構造リチウムマン
ガン複合酸化物系に比べ2倍以上の正極活物質容量(約
270mAh/g)が得られることが見出された(A.
Robert and P.G.Buruce:Nat
ure,vol.381(1996)p499)。しか
し、この場合、例えば55℃で十分な充放電特性が得ら
れるものの、室温においては活物質容量が1/3程度に
低下してしまうという問題がある。また、十分な充放電
特性を確保するために室温以上で充放電を繰り返すと、
徐々に容量が低下し、十分なサイクル耐久性が確保され
ない。さらに、負極材料としてグラファイトやハードカ
ーボンが主に用いられているが、とくにハードカーボン
においては、不可逆容量の低減改良が一般的に行われて
おり、不可逆容量を利用する検討については行われてい
なかった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、従来のリチウムイオン二次電
池における上記課題に着目してなされたものであって、
従来のスピネル構造リチウムマンガン複合酸化物を用い
た電池よりも高容量であり、しかも層状構造リチウムマ
ンガン複合酸化物を用いたものよりも高温でのサイクル
耐久性に優れた非水電解質リチウムイオン二次電池を提
供することを目的としている。
池における上記課題に着目してなされたものであって、
従来のスピネル構造リチウムマンガン複合酸化物を用い
た電池よりも高容量であり、しかも層状構造リチウムマ
ンガン複合酸化物を用いたものよりも高温でのサイクル
耐久性に優れた非水電解質リチウムイオン二次電池を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】通常のNaCl型MO結
晶(ここで、M:金属元素,O:酸素)において、例え
ばNiOのような酸化物では、結晶の<111>方向に
Ni層と酸素層が交互に並んだ結晶構造を有している。
また、従来の層状構造LiMO2複合酸化物(Mは、N
i,Co,Mn)では、層状構造リチウムマンガン複合
酸化物を例にとれば、酸素層−Mn層−酸素層−Li層
−酸素層−Mn層−酸素層と、酸素面と金属面が交互に
繰り返しながら、さらに金属元素の存在する面(層)が
規則的に交互に並んだ結晶構造を有している。
晶(ここで、M:金属元素,O:酸素)において、例え
ばNiOのような酸化物では、結晶の<111>方向に
Ni層と酸素層が交互に並んだ結晶構造を有している。
また、従来の層状構造LiMO2複合酸化物(Mは、N
i,Co,Mn)では、層状構造リチウムマンガン複合
酸化物を例にとれば、酸素層−Mn層−酸素層−Li層
−酸素層−Mn層−酸素層と、酸素面と金属面が交互に
繰り返しながら、さらに金属元素の存在する面(層)が
規則的に交互に並んだ結晶構造を有している。
【0010】このように、NaCl型MO結晶と層状構
造LiMO2複合酸化物は、非常に類似した構造である
と考えられる。この規則的な構造に着目して、層状構造
LiMO2複合酸化物がMO結晶ブロックの繰り返しと
考えると、層状構造LiMO2複合酸化物は、MOブロ
ック[MO]とLiOブロック[LiO]が交互に繰り
返された[LiO][MO]ブロックの繰り返しにより
構成されたものであると考えられる。そこで従来知られ
ているナトリウムマンガン酸化物Na2/3MnO2の結晶
構造について、このブロック構造を適用して考えると、
Na2/3MnO2は、[Na2/3O][MnO]と記述す
ることができる。これは、[NaO][MO]ブロック
における[NaO]ブロック中のNa占有率を規則的に
欠損させることにより、新規な層状ナトリウムマンガン
層状酸化物を創出させることが可能であることを示唆す
るものである。この考察を[LiO][MO]ブロック
に適用すれば、[LiO]ブロック中のLi占有率を規
則的に欠損させることにより、新規な層状リチウムマン
ガン層状酸化物を創出させることが可能であるという考
えに至った。なお、元来結晶化学的にLiサイトとMn
サイトの違いは小さく、[MO]ブロックにおいても同
様にこの考察が適用できるものである。
造LiMO2複合酸化物は、非常に類似した構造である
と考えられる。この規則的な構造に着目して、層状構造
LiMO2複合酸化物がMO結晶ブロックの繰り返しと
考えると、層状構造LiMO2複合酸化物は、MOブロ
ック[MO]とLiOブロック[LiO]が交互に繰り
返された[LiO][MO]ブロックの繰り返しにより
構成されたものであると考えられる。そこで従来知られ
ているナトリウムマンガン酸化物Na2/3MnO2の結晶
構造について、このブロック構造を適用して考えると、
Na2/3MnO2は、[Na2/3O][MnO]と記述す
ることができる。これは、[NaO][MO]ブロック
における[NaO]ブロック中のNa占有率を規則的に
欠損させることにより、新規な層状ナトリウムマンガン
層状酸化物を創出させることが可能であることを示唆す
るものである。この考察を[LiO][MO]ブロック
に適用すれば、[LiO]ブロック中のLi占有率を規
則的に欠損させることにより、新規な層状リチウムマン
ガン層状酸化物を創出させることが可能であるという考
えに至った。なお、元来結晶化学的にLiサイトとMn
サイトの違いは小さく、[MO]ブロックにおいても同
様にこの考察が適用できるものである。
【0011】しかし、このような層状構造酸化物をリチ
ウム二次電池の正極材料として適用するためには、例え
ばマンガン酸化物を考えた場合、サイクリックな充放電
をさせる際に重要な価数変化を生じるMnの量は結晶構
造中できる限り多いことが望ましい。そのため単純に
[MO]ブロック中のMを欠損させる訳にはいかない。
一方、特許第2870741号にあるように、化学式L
iMn1-y MyO2-δ(Mは置換元素、yは0〜0.2
5の有理数)で表される正極活物質を用いると、通常の
スピネル型に比べ容量の向上、耐久性の向上は図られる
が、とくに室温以下での低温領域で十分な作動特性は確
保されない。すなわちMnサイトの置換のみでは結晶中
の歪みや化学結合の安定化が十分に図られないため、と
くに低温域での作動を十分に確保することができない。
発明者は、上記の陽イオンを欠損させる効果について検
討した結果、欠損と同時に規則的な元素置換量を選ぶこ
とにより、結晶中の歪みや化学結合の安定化が行われ、
充放電時のサイクル安定性の向上と耐久安定性、電解液
との反応の抑制などに優れたマンガン層状複合酸化物正
極活物質が得られるという材料設計指針に到達した。
ウム二次電池の正極材料として適用するためには、例え
ばマンガン酸化物を考えた場合、サイクリックな充放電
をさせる際に重要な価数変化を生じるMnの量は結晶構
造中できる限り多いことが望ましい。そのため単純に
[MO]ブロック中のMを欠損させる訳にはいかない。
一方、特許第2870741号にあるように、化学式L
iMn1-y MyO2-δ(Mは置換元素、yは0〜0.2
5の有理数)で表される正極活物質を用いると、通常の
スピネル型に比べ容量の向上、耐久性の向上は図られる
が、とくに室温以下での低温領域で十分な作動特性は確
保されない。すなわちMnサイトの置換のみでは結晶中
の歪みや化学結合の安定化が十分に図られないため、と
くに低温域での作動を十分に確保することができない。
発明者は、上記の陽イオンを欠損させる効果について検
討した結果、欠損と同時に規則的な元素置換量を選ぶこ
とにより、結晶中の歪みや化学結合の安定化が行われ、
充放電時のサイクル安定性の向上と耐久安定性、電解液
との反応の抑制などに優れたマンガン層状複合酸化物正
極活物質が得られるという材料設計指針に到達した。
【0012】上記の設計指針に基づき、このブロック構
造を適用してマンガン層状複合酸化物正極活物質を考え
ると、NaCl型Li欠損層状複合酸化物Li1-xMn
O2は、[Li1-xO][MnO]と記述することができ
る。このとき欠損量xを規則的に欠損させることにより
結晶構造が安定化し、サイクル耐久性の向上が図られ
る。例えば、xは、1/2,1/3,2/3,1/4,
1/5,2/5,1/6,...,1/8,...など
の値をとり得る。さらに、高温での耐久安定性を保持さ
せるさせるために、Mnサイトを他の金属元素で規則的
に置換した[Li 1-xO][Mn1-yMyO]というブロ
ック構造が可能であり、例えば、x=1/3,y=1/
2のとき、[Li2/3O][Mn1/2M1/2O]というブ
ロック構造が可能であり、M=Niのときの可能な化合
物として、Li2/3Mn1/2Ni1/2O2が得られる。
造を適用してマンガン層状複合酸化物正極活物質を考え
ると、NaCl型Li欠損層状複合酸化物Li1-xMn
O2は、[Li1-xO][MnO]と記述することができ
る。このとき欠損量xを規則的に欠損させることにより
結晶構造が安定化し、サイクル耐久性の向上が図られ
る。例えば、xは、1/2,1/3,2/3,1/4,
1/5,2/5,1/6,...,1/8,...など
の値をとり得る。さらに、高温での耐久安定性を保持さ
せるさせるために、Mnサイトを他の金属元素で規則的
に置換した[Li 1-xO][Mn1-yMyO]というブロ
ック構造が可能であり、例えば、x=1/3,y=1/
2のとき、[Li2/3O][Mn1/2M1/2O]というブ
ロック構造が可能であり、M=Niのときの可能な化合
物として、Li2/3Mn1/2Ni1/2O2が得られる。
【0013】このような高容量層状LiMnO2系正極
活物質の問題点を解決するために鋭意研究検討した結
果、一般式LiMn1-y MyO2-δで表され、Liの欠
損量xが有理数であり、特にa/b比(x=a/b)で
表され、aおよびbが各々1から30の自然数から選ば
れた数でありa<bの関係を満たし、xの組成変動幅が
±5%以内であり、且つ0.03<x≦0.5であり、
また、Mnサイトの金属元素Mの置換量yが有理数であ
り、特にc/d比(y=c/d)で表され、cおよびd
が各々1から30の自然数から選ばれた数でありc<d
の関係を満たし、yの組成変動幅が±5%以内であり、
且つ0.03<y≦0.5であり、さらに加えて、酸素
欠陥量δがδ≦0.2であり、特に置換金属元素Mが、
Mnを除く遷移金属元素、典型金属元素のうちから選ば
れた少なくとも1種以上からなるようにLi欠損量とM
nサイトの元素置換量を制御したLi欠損マンガン層状
複合酸化物を設計することにより、サイクル安定性に優
れ,従来の層状構造リチウムマンガン複合酸化物よりも
サイクル安定性に優れ、高容量な新規マンガン含有リチ
ウム複合酸化物正極活物質が得られることを見出した。
活物質の問題点を解決するために鋭意研究検討した結
果、一般式LiMn1-y MyO2-δで表され、Liの欠
損量xが有理数であり、特にa/b比(x=a/b)で
表され、aおよびbが各々1から30の自然数から選ば
れた数でありa<bの関係を満たし、xの組成変動幅が
±5%以内であり、且つ0.03<x≦0.5であり、
また、Mnサイトの金属元素Mの置換量yが有理数であ
り、特にc/d比(y=c/d)で表され、cおよびd
が各々1から30の自然数から選ばれた数でありc<d
の関係を満たし、yの組成変動幅が±5%以内であり、
且つ0.03<y≦0.5であり、さらに加えて、酸素
欠陥量δがδ≦0.2であり、特に置換金属元素Mが、
Mnを除く遷移金属元素、典型金属元素のうちから選ば
れた少なくとも1種以上からなるようにLi欠損量とM
nサイトの元素置換量を制御したLi欠損マンガン層状
複合酸化物を設計することにより、サイクル安定性に優
れ,従来の層状構造リチウムマンガン複合酸化物よりも
サイクル安定性に優れ、高容量な新規マンガン含有リチ
ウム複合酸化物正極活物質が得られることを見出した。
【0014】また、リチウムイオン二次電池の負極とし
て用いられるカーボン材料について不可逆容量の分析お
よび解析を行った結果、図1に示すように、カーボン材
料の不可逆容量は、材料中に含まれる炭素含有率(純
度)と相関があり、材料中の炭素含有率が低いほど不可
逆容量が多くなることが判明した。この不可逆容量を有
する負極材料を上記Li欠損マンガン層状複合酸化物と
組み合わせ、充放電を実施することにより、より高温で
のサイクル耐久性に優れたリチウムイオン二次電池が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
て用いられるカーボン材料について不可逆容量の分析お
よび解析を行った結果、図1に示すように、カーボン材
料の不可逆容量は、材料中に含まれる炭素含有率(純
度)と相関があり、材料中の炭素含有率が低いほど不可
逆容量が多くなることが判明した。この不可逆容量を有
する負極材料を上記Li欠損マンガン層状複合酸化物と
組み合わせ、充放電を実施することにより、より高温で
のサイクル耐久性に優れたリチウムイオン二次電池が得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】本発明は、このような知見に基づくもので
あって、本発明の請求項1に係わる非水電解質リチウム
イオン二次電池は、負極材料の全不可逆容量が正極材全
容量の45%以下に相当する構成としたことを特徴とし
ており、リチウムイオン二次電池におけるこのような構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
あって、本発明の請求項1に係わる非水電解質リチウム
イオン二次電池は、負極材料の全不可逆容量が正極材全
容量の45%以下に相当する構成としたことを特徴とし
ており、リチウムイオン二次電池におけるこのような構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0016】本発明に係わるリチウムイオン二次電池実
施の一形態として、請求項2に係わるリチウムイオン二
次電池においては、正極材全容量の45%以下に相当す
る容量をカーボン負極材の単位重量当たりの不可逆容量
で除した重量の負極材が用いてある構成とし、同じく実
施形態として、請求項3に係わるリチウムイオン二次電
池においては、炭素含有率(%)に対して、単位重量当
たりの不可逆容量が、数式;不可逆容量=−10.1×
炭素含有量(%)+(1006〜1066)で表される
範囲のカーボン材料が負極材として用いてある構成とし
たことを特徴としている。
施の一形態として、請求項2に係わるリチウムイオン二
次電池においては、正極材全容量の45%以下に相当す
る容量をカーボン負極材の単位重量当たりの不可逆容量
で除した重量の負極材が用いてある構成とし、同じく実
施形態として、請求項3に係わるリチウムイオン二次電
池においては、炭素含有率(%)に対して、単位重量当
たりの不可逆容量が、数式;不可逆容量=−10.1×
炭素含有量(%)+(1006〜1066)で表される
範囲のカーボン材料が負極材として用いてある構成とし
たことを特徴としている。
【0017】本発明の請求項4に係わる非水電解質リチ
ウムイオン二次電池においては、正極材料が一般式Li
MO2で表される層状型結晶構造を有し、MがMnを主
成分とする金属であるLi含有マンガン複合酸化物であ
って、前記一般式LiMO2におけるLiの一部が定比
組成から欠損し、かつ主成分のMnの一部が他の金属元
素で置換されている構成とし、請求項5に係わるリチウ
ムイオン二次電池においては、前記Li含有マンガン複
合酸化物が一般式Li1-xMn1-y MyO2で表され、L
iの欠損量xが0<x<1の範囲の有理数であり、金属
元素MによるMnサイトの置換量yが0<y<1の範囲
の有理数となるようにLi欠損量およびMnサイトの規
則的な元素置換量を制御してなる結晶構造を有している
構成とし、請求項6に係わるリチウムイオン二次電池に
おいては、前記Li含有マンガン複合酸化物が一般式L
i1-xMn1-y MyO2で表され、Liの欠損量xをa/
bで表したとき、aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲
の自然数であると共にa<bであり、金属元素Mによる
Mnサイトの置換量yをc/dで表したとき、cおよび
dがそれぞれ1〜30の範囲の自然数であると共にc<
dとなるようにLi欠損量およびMnサイトの規則的な
元素置換量を制御してなる結晶構造を有している構成と
し、請求項7に係わるリチウムイオン二次電池は、前記
請求項6に係わる二次電池において、xおよびyの組成
変動幅がそれぞれ±5%以内である構成とし、請求項8
に係わるリチウムイオン二次電池においては、前記Li
含有マンガン複合酸化物が一般式Li1-xMn1-y MyO
2-δで表され、Liの欠損量xをa/bで表したとき、
aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲の自然数であると
共にa<bであり、かつxの組成変動幅が±5%以内で
あって、金属元素MによるMnサイトの置換量yをc/
dで表したとき、cおよびdがそれぞれ1〜30の範囲
の自然数であると共にc<dであり、かつyの組成変動
幅が±5%以内であって、さらに酸素欠陥量δがδ≦
0.2となるようにLi欠損量およびMnサイトの規則
的な元素置換量を制御してなる結晶構造を有している構
成とし、請求項9に係わるリチウムイオン二次電池は、
前記請求項8に係わる二次電池において、置換金属元素
Mが、Mnを除く遷移金属元素および典型金属元素のう
ちから選ばれた少なくとも1種である構成、請求項10
に係わるリチウムイオン二次電池においては、欠損量x
および置換量yがそれぞれ0.03<x≦0.5,0.
03<y≦0.5の範囲である構成、請求項11に係わ
るリチウムイオン二次電池においては、置換金属元素M
が、Co,Ni,Fe,Al,Ga,In,V,Nb,
Ta,Ti,Zr,Ceのうちから選ばれた少なくとも
1種である構成、請求項12に係わるリチウムイオン二
次電池においては、置換金属元素Mが、少なくともCr
を含有する構成、請求項13に係わるリチウムイオン二
次電池においては、負極に複合酸化物、窒化物または炭
素材料が用いてある構成とし、さらに請求項14に係わ
るリチウムイオン二次電池においては、欠損量xが0.
1<x<0.33の範囲であると共に、負極に複合酸化
物、窒化物または炭素材料が用いてある構成とし、請求
項15に係わるリチウムイオン二次電池においては、前
記正極材容量に対する前記負極材全容量バランス比が1
〜1.5の範囲にある構成とし、リチウムイオン電池に
おけるこのような構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としたことを特徴としている。
ウムイオン二次電池においては、正極材料が一般式Li
MO2で表される層状型結晶構造を有し、MがMnを主
成分とする金属であるLi含有マンガン複合酸化物であ
って、前記一般式LiMO2におけるLiの一部が定比
組成から欠損し、かつ主成分のMnの一部が他の金属元
素で置換されている構成とし、請求項5に係わるリチウ
ムイオン二次電池においては、前記Li含有マンガン複
合酸化物が一般式Li1-xMn1-y MyO2で表され、L
iの欠損量xが0<x<1の範囲の有理数であり、金属
元素MによるMnサイトの置換量yが0<y<1の範囲
の有理数となるようにLi欠損量およびMnサイトの規
則的な元素置換量を制御してなる結晶構造を有している
構成とし、請求項6に係わるリチウムイオン二次電池に
おいては、前記Li含有マンガン複合酸化物が一般式L
i1-xMn1-y MyO2で表され、Liの欠損量xをa/
bで表したとき、aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲
の自然数であると共にa<bであり、金属元素Mによる
Mnサイトの置換量yをc/dで表したとき、cおよび
dがそれぞれ1〜30の範囲の自然数であると共にc<
dとなるようにLi欠損量およびMnサイトの規則的な
元素置換量を制御してなる結晶構造を有している構成と
し、請求項7に係わるリチウムイオン二次電池は、前記
請求項6に係わる二次電池において、xおよびyの組成
変動幅がそれぞれ±5%以内である構成とし、請求項8
に係わるリチウムイオン二次電池においては、前記Li
含有マンガン複合酸化物が一般式Li1-xMn1-y MyO
2-δで表され、Liの欠損量xをa/bで表したとき、
aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲の自然数であると
共にa<bであり、かつxの組成変動幅が±5%以内で
あって、金属元素MによるMnサイトの置換量yをc/
dで表したとき、cおよびdがそれぞれ1〜30の範囲
の自然数であると共にc<dであり、かつyの組成変動
幅が±5%以内であって、さらに酸素欠陥量δがδ≦
0.2となるようにLi欠損量およびMnサイトの規則
的な元素置換量を制御してなる結晶構造を有している構
成とし、請求項9に係わるリチウムイオン二次電池は、
前記請求項8に係わる二次電池において、置換金属元素
Mが、Mnを除く遷移金属元素および典型金属元素のう
ちから選ばれた少なくとも1種である構成、請求項10
に係わるリチウムイオン二次電池においては、欠損量x
および置換量yがそれぞれ0.03<x≦0.5,0.
03<y≦0.5の範囲である構成、請求項11に係わ
るリチウムイオン二次電池においては、置換金属元素M
が、Co,Ni,Fe,Al,Ga,In,V,Nb,
Ta,Ti,Zr,Ceのうちから選ばれた少なくとも
1種である構成、請求項12に係わるリチウムイオン二
次電池においては、置換金属元素Mが、少なくともCr
を含有する構成、請求項13に係わるリチウムイオン二
次電池においては、負極に複合酸化物、窒化物または炭
素材料が用いてある構成とし、さらに請求項14に係わ
るリチウムイオン二次電池においては、欠損量xが0.
1<x<0.33の範囲であると共に、負極に複合酸化
物、窒化物または炭素材料が用いてある構成とし、請求
項15に係わるリチウムイオン二次電池においては、前
記正極材容量に対する前記負極材全容量バランス比が1
〜1.5の範囲にある構成とし、リチウムイオン電池に
おけるこのような構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としたことを特徴としている。
【0018】
【発明の作用】本発明に係わる非水電解質リチウムイオ
ン二次電池においては、負極材料の全不可逆容量が正極
材全容量の45%以下に相当している。すなわち、Li
MO2(MはMnを主成分とする金属)で表される層状
型結晶構造を有する正極材料で、一般式LiMO2にお
けるLiの一部が定比組成から欠損した正極材料と、正
極材料全容量に対し45%以下に相当する全不可逆容量
を有している負極材料を用いた電池構成にすることによ
り、あらかじめ正極材料中のLiが欠損した安定構造と
なっているため、第1回目の充電時に正極材料中のLi
欠損が45%以下生じても、安定構造を保っているた
め、当該二次電池のサイクル安定性が優れたものとな
る。なお、45%以下としたのは、正極材料からLiを
欠損させる量を最大45%とし、正極材の容量が欠損前
の少なくとも55%となるようにして電池としての容量
を確保するためである。
ン二次電池においては、負極材料の全不可逆容量が正極
材全容量の45%以下に相当している。すなわち、Li
MO2(MはMnを主成分とする金属)で表される層状
型結晶構造を有する正極材料で、一般式LiMO2にお
けるLiの一部が定比組成から欠損した正極材料と、正
極材料全容量に対し45%以下に相当する全不可逆容量
を有している負極材料を用いた電池構成にすることによ
り、あらかじめ正極材料中のLiが欠損した安定構造と
なっているため、第1回目の充電時に正極材料中のLi
欠損が45%以下生じても、安定構造を保っているた
め、当該二次電池のサイクル安定性が優れたものとな
る。なお、45%以下としたのは、正極材料からLiを
欠損させる量を最大45%とし、正極材の容量が欠損前
の少なくとも55%となるようにして電池としての容量
を確保するためである。
【0019】本発明に係わる非水電解質リチウムイオン
二次電池において、リチウム欠損量が少ないと、リチウ
ム含有複合酸化物の定比組成から欠損するリチウム量が
少なくなってLiの充放電中に劣化しやすくなる傾向が
あるので好ましくなく、リチウム欠損量が多すぎると定
比組成から欠損するリチウム量が多くなって十分な容量
が確保できなくなる傾向となることから、リチウム欠損
量xを0<x<1の範囲の有理数(より好ましくは0.
03<x≦0.5、0.1<x<0.33)とすること
が望ましい。また、Mnサイトの金属元素Mによる置換
量yについて、0<y<1の範囲の有理数(より好まし
くは0.03<y≦0.5)としているが、金属元素M
による置換量が少ないとLiの放電中に劣化しやすくな
る傾向があり、逆に置換量が多くなると十分な容量が確
保できなくなる傾向があることによる。
二次電池において、リチウム欠損量が少ないと、リチウ
ム含有複合酸化物の定比組成から欠損するリチウム量が
少なくなってLiの充放電中に劣化しやすくなる傾向が
あるので好ましくなく、リチウム欠損量が多すぎると定
比組成から欠損するリチウム量が多くなって十分な容量
が確保できなくなる傾向となることから、リチウム欠損
量xを0<x<1の範囲の有理数(より好ましくは0.
03<x≦0.5、0.1<x<0.33)とすること
が望ましい。また、Mnサイトの金属元素Mによる置換
量yについて、0<y<1の範囲の有理数(より好まし
くは0.03<y≦0.5)としているが、金属元素M
による置換量が少ないとLiの放電中に劣化しやすくな
る傾向があり、逆に置換量が多くなると十分な容量が確
保できなくなる傾向があることによる。
【0020】さらに、リチウム欠損量xをa/bで表し
たとき、aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲の自然数
であって、かつa<bの関係を満たすものとしている
が、aおよびbが1よりも小さくなる、あるいは30よ
りも大きくなると、Li欠損の効果が十分に発揮されな
くなって十分なサイクル耐久性が確保されない傾向があ
り、また、a<bの関係が満たされない場合にもサイク
ル耐久性が十分に確保されなくなる傾向があるので好ま
しくない。
たとき、aおよびbがそれぞれ1〜30の範囲の自然数
であって、かつa<bの関係を満たすものとしている
が、aおよびbが1よりも小さくなる、あるいは30よ
りも大きくなると、Li欠損の効果が十分に発揮されな
くなって十分なサイクル耐久性が確保されない傾向があ
り、また、a<bの関係が満たされない場合にもサイク
ル耐久性が十分に確保されなくなる傾向があるので好ま
しくない。
【0021】さらにまた、Mnサイトの金属元素Mによ
る置換量yをc/dで表したとき、cおよびdがそれぞ
れ1〜30の範囲の自然数であって、かつc<dの関係
を満たすものとしているが、cおよびdが1よりも小さ
くなると、あるいは30よりも大きくなるととなると、
M金属による置換の効果が十分に発揮されず、サイクル
耐久性が確保されなくなる傾向となるので好ましくな
く、c<dの関係が満たされないと十分なサイクル耐久
性が確保されなくなる傾向となるので好ましくない。
る置換量yをc/dで表したとき、cおよびdがそれぞ
れ1〜30の範囲の自然数であって、かつc<dの関係
を満たすものとしているが、cおよびdが1よりも小さ
くなると、あるいは30よりも大きくなるととなると、
M金属による置換の効果が十分に発揮されず、サイクル
耐久性が確保されなくなる傾向となるので好ましくな
く、c<dの関係が満たされないと十分なサイクル耐久
性が確保されなくなる傾向となるので好ましくない。
【0022】さらに、リチウム欠損量xおよびMnサイ
トの金属元素Mによる置換量yの組成変動幅が±5%以
内であるようにしているが、これらの変動幅が±5%を
超えて大きくなった場合にも、十分なサイクル耐久性が
確保されなくなる傾向となるので好ましくない。
トの金属元素Mによる置換量yの組成変動幅が±5%以
内であるようにしているが、これらの変動幅が±5%を
超えて大きくなった場合にも、十分なサイクル耐久性が
確保されなくなる傾向となるので好ましくない。
【0023】そして、酸素欠陥量δがδ≦0.2となる
ようにしているが、これは酸素欠陥量δが0.2よりも
大きくなると、結晶構造が不安定となって、劣化しやす
い傾向があることによる。
ようにしているが、これは酸素欠陥量δが0.2よりも
大きくなると、結晶構造が不安定となって、劣化しやす
い傾向があることによる。
【0024】さらにまた、正極材全容量Aに対する負極
材全容量Bの容量バランス比B/Aが1〜1.5の範囲
となるようにしているが、この容量バランス比B/Aが
1に満たない場合には負極材料上のリチウムイオン保持
サイトが不足し、充電時にデンドライトが発生して正極
と負極との短絡現象が起こる傾向があり、容量バランス
比B/Aが1.5を超えると充放電に寄与しない負極サ
イトが増え、無駄な材料を使用することになって好まし
くない。
材全容量Bの容量バランス比B/Aが1〜1.5の範囲
となるようにしているが、この容量バランス比B/Aが
1に満たない場合には負極材料上のリチウムイオン保持
サイトが不足し、充電時にデンドライトが発生して正極
と負極との短絡現象が起こる傾向があり、容量バランス
比B/Aが1.5を超えると充放電に寄与しない負極サ
イトが増え、無駄な材料を使用することになって好まし
くない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係わる非水電解質リチウ
ムイオン二次電池において、正極材料として用いるLi
欠損マンガン層状複合酸化物を製造するに際しては、マ
ンガン化合物としては、電解二酸化マンガン、化学合成
二酸化マンガン、三酸化二マンガン、γ−MnOOH、
炭酸マンガン、硝酸マンガン、酢酸マンガンなどを用い
ることができる。また、用いるマンガン化合物粉末の平
均粒径は、0.1〜100μmが適当であり、20μm
以下が好ましい。これは,マンガン化合物の平均粒度が
大きい場合、マンガン化合物とリチウム化合物の反応が
著しく遅くなり、均一な生成物を得ることが困難になる
ためである。
ムイオン二次電池において、正極材料として用いるLi
欠損マンガン層状複合酸化物を製造するに際しては、マ
ンガン化合物としては、電解二酸化マンガン、化学合成
二酸化マンガン、三酸化二マンガン、γ−MnOOH、
炭酸マンガン、硝酸マンガン、酢酸マンガンなどを用い
ることができる。また、用いるマンガン化合物粉末の平
均粒径は、0.1〜100μmが適当であり、20μm
以下が好ましい。これは,マンガン化合物の平均粒度が
大きい場合、マンガン化合物とリチウム化合物の反応が
著しく遅くなり、均一な生成物を得ることが困難になる
ためである。
【0026】リチウム化合物としては、炭酸リチウム、
水酸化リチウム、硝酸リチウム、酸化リチウム、酢酸リ
チウムなどを用いることができる。好ましくは炭酸リチ
ウムおよび水酸化リチウムであり,その平均粒径は30
μm以下であることが望ましい。
水酸化リチウム、硝酸リチウム、酸化リチウム、酢酸リ
チウムなどを用いることができる。好ましくは炭酸リチ
ウムおよび水酸化リチウムであり,その平均粒径は30
μm以下であることが望ましい。
【0027】遷移金属化合物としては、遷移金属の硝酸
塩、酢酸塩、クエン酸塩、塩化物、水酸化物、酸化物な
どを用いることができる。
塩、酢酸塩、クエン酸塩、塩化物、水酸化物、酸化物な
どを用いることができる。
【0028】これらの混合方法としては、マンガン化合
物、リチウム化合物および遷移金属化合物を乾式混合あ
るいは湿式混合する方法、マンガン化合物と遷移金属化
合物から合成したマンガン−遷移金属複合酸化物とリチ
ウム化合物を乾式混合あるいは湿式混合する方法、Li
MnO2と遷移金属化合物を乾式混合あるいは湿式混合
する方法、リチウム化合物、マンガン化合物および遷移
金属化合物の溶液からクエン酸や重炭酸アンモニウムな
どを用いて、共沈法により得る方法などが挙げられる。
好ましくはマンガン化合物および遷移金属化合物を予め
イオン交換水に完全に溶解した混合水溶液を水酸化リチ
ウムの水溶液中に滴下することによって共沈生成物を得
た後、この共沈生成物と、目的組成比に対して不足して
いる量のリチウム化合物とを乾式混合あるいは湿式混合
により混合する方法が均質な生成物を得るためにもっと
も適している。また、この方法で得られる共沈生成物
は、焼成を行いマンガン−遷移金属複合酸化物としたの
ち、目的組成に対して不足している量のリチウム化合物
と混合して用いても良い。
物、リチウム化合物および遷移金属化合物を乾式混合あ
るいは湿式混合する方法、マンガン化合物と遷移金属化
合物から合成したマンガン−遷移金属複合酸化物とリチ
ウム化合物を乾式混合あるいは湿式混合する方法、Li
MnO2と遷移金属化合物を乾式混合あるいは湿式混合
する方法、リチウム化合物、マンガン化合物および遷移
金属化合物の溶液からクエン酸や重炭酸アンモニウムな
どを用いて、共沈法により得る方法などが挙げられる。
好ましくはマンガン化合物および遷移金属化合物を予め
イオン交換水に完全に溶解した混合水溶液を水酸化リチ
ウムの水溶液中に滴下することによって共沈生成物を得
た後、この共沈生成物と、目的組成比に対して不足して
いる量のリチウム化合物とを乾式混合あるいは湿式混合
により混合する方法が均質な生成物を得るためにもっと
も適している。また、この方法で得られる共沈生成物
は、焼成を行いマンガン−遷移金属複合酸化物としたの
ち、目的組成に対して不足している量のリチウム化合物
と混合して用いても良い。
【0029】焼成は、低酸素濃度雰囲気で行う必要があ
り、好ましくは窒素あるいはアルゴン、二酸化炭素など
の酸素を含まないガス雰囲気で焼成することが好まし
い。また、その際の酸素分圧は1000ppm以下であ
り、好ましくは100ppm以下である。
り、好ましくは窒素あるいはアルゴン、二酸化炭素など
の酸素を含まないガス雰囲気で焼成することが好まし
い。また、その際の酸素分圧は1000ppm以下であ
り、好ましくは100ppm以下である。
【0030】焼成温度については、1100℃以下であ
り、好ましくは950℃以下である。1100℃を超え
る温度下では、生成物が分解しやすくなる。また、焼成
時間は1〜48時間であり、好ましくは5〜24時間で
ある。焼成方法は一段焼成あるいは必要に応じて焼成温
度を変えた多段焼成を行うこともできる。
り、好ましくは950℃以下である。1100℃を超え
る温度下では、生成物が分解しやすくなる。また、焼成
時間は1〜48時間であり、好ましくは5〜24時間で
ある。焼成方法は一段焼成あるいは必要に応じて焼成温
度を変えた多段焼成を行うこともできる。
【0031】リチウム化合物とマンガン化合物の混合物
に、含炭素化合物、好ましくはカーボンブラックやアセ
チレンブラックなどの炭素粉末、クエン酸などの有機物
を添加することにより、効率的に焼成雰囲気の酸素分圧
を下げることができる。その添加量は0.05〜10%
であり、好ましくは0.1〜2%である。添加量が少な
い場合にはその効果が低く、逆に添加量が多い場合には
副生成物が生成しやすく、添加した含炭素化合物の残存
によって目的物の純度が低下するためである。
に、含炭素化合物、好ましくはカーボンブラックやアセ
チレンブラックなどの炭素粉末、クエン酸などの有機物
を添加することにより、効率的に焼成雰囲気の酸素分圧
を下げることができる。その添加量は0.05〜10%
であり、好ましくは0.1〜2%である。添加量が少な
い場合にはその効果が低く、逆に添加量が多い場合には
副生成物が生成しやすく、添加した含炭素化合物の残存
によって目的物の純度が低下するためである。
【0032】本発明において、リチウムマンガン複合酸
化物よりなる正極と組み合わせて用いられる負極として
は、通常の非水電解質二次電池に用いられるカーボン材
料がいずれも使用可能で、例えばコークス、天然黒鉛、
人造黒鉛、難黒鉛化炭素などを用いることができる。カ
ーボン材料の不可逆容量設定は前述したように、基本的
には材料中の炭素含有量によって設定できる。また、カ
ーボン材料毎の不可逆容量特性から、目的とする合計不
可逆容量となるように、各カーボン材料を混合して使用
することも可能である。さらに目的とする不可逆容量を
カーボン材の重量調整で得ることもできる。電解液とし
ては、リチウム塩を電解質とし、非水溶媒に溶解したも
のを使用することができ、具体的にはLiClO4、L
iAsF6、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、
Li(CF3SO2)2Nなど、従来公知のものが用いら
れる。
化物よりなる正極と組み合わせて用いられる負極として
は、通常の非水電解質二次電池に用いられるカーボン材
料がいずれも使用可能で、例えばコークス、天然黒鉛、
人造黒鉛、難黒鉛化炭素などを用いることができる。カ
ーボン材料の不可逆容量設定は前述したように、基本的
には材料中の炭素含有量によって設定できる。また、カ
ーボン材料毎の不可逆容量特性から、目的とする合計不
可逆容量となるように、各カーボン材料を混合して使用
することも可能である。さらに目的とする不可逆容量を
カーボン材の重量調整で得ることもできる。電解液とし
ては、リチウム塩を電解質とし、非水溶媒に溶解したも
のを使用することができ、具体的にはLiClO4、L
iAsF6、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、
Li(CF3SO2)2Nなど、従来公知のものが用いら
れる。
【0033】有機溶媒としては、特に限定されないが、
カーボネート類、ラクトン類、エーテル類などが挙げら
れ、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネ
ート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、
メチルエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトンなどの溶媒
を単独もしくは2種類以上を混合して用いることができ
る。これらの溶媒に溶解される電解質の濃度は0.5〜
2.0モル/リットルとすることができる。
カーボネート類、ラクトン類、エーテル類などが挙げら
れ、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネ
ート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、
メチルエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトンなどの溶媒
を単独もしくは2種類以上を混合して用いることができ
る。これらの溶媒に溶解される電解質の濃度は0.5〜
2.0モル/リットルとすることができる。
【0034】上記の他に、上記電解質を高分子マトリッ
クスに均一分散させた固体または粘稠体、あるいはこれ
らに非水溶媒を含浸させたものも用いることができる。
高分子マトリックスとしては、例えばポリエチレンオキ
シド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリふっ化ビニリデンなどを用いることができる。
クスに均一分散させた固体または粘稠体、あるいはこれ
らに非水溶媒を含浸させたものも用いることができる。
高分子マトリックスとしては、例えばポリエチレンオキ
シド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリふっ化ビニリデンなどを用いることができる。
【0035】また、正極と負極との短絡防止のためにセ
パレータを設けることができる。セパレータの例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースなどの
材料からなる多孔性シート、不織布などが用いられる。
パレータを設けることができる。セパレータの例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロースなどの
材料からなる多孔性シート、不織布などが用いられる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係わる非水電解質リチウムイオ
ン二次電池は、上記構成、すなわちリチウムイオン二次
電池において、負極材料の全不可逆容量を正極材全容量
の45%以下に相当するようにしたものとし、望ましく
は、正極材全容量の45%以下に相当する容量をカーボ
ン負極材の単位重量当たりの不可逆容量で除した重量の
負極材を用いたものとし、炭素含有率(%)に対して、
単位重量当たりの不可逆容量が数式:不可逆容量=−1
0.1×炭素含有量(%)+(1006〜1066)で
表される範囲のカーボン材料を負極材として用いたもの
とし、また、望ましくは、正極材容量に対する負極材全
容量バランス比を1〜1.5の範囲のものとし、さらに
望ましくは、一般式LiMO2で表される層状型結晶構
造を有し、MがMnを主成分とする金属であるLi含有
マンガン複合酸化物であって、前記一般式におけるLi
の一部が定比組成から欠損し、かつMnの一部が他の金
属元素で置換されている正極材料を用い、より具体的に
は、例えば、Li1-xMn1-y MyO2-δで表され、xお
よびyが0.03より大きく0.5以下の有理数であ
り、置換MがCo,Ni,Fe,Al,Ga,In,
V,Nb,Ta,Ti,Zr,Ceから選択される1種
以上、あるいは少なくともCrを含む元素であるリチウ
ム欠損マンガン層状複合酸化物からなる正極材料を用い
たものであるから、結晶中の歪みの安定化や化学結合の
安定化が達成され、充放電時のサイクル安定性、耐久安
定性が向上し、優れたサイクル耐久性を得ることがで
き、EVやHEV用電池としてコンパクトで長寿命のリ
チウムイオン二次電池を得ることができるという極めて
優れた効果がもたらされる。
ン二次電池は、上記構成、すなわちリチウムイオン二次
電池において、負極材料の全不可逆容量を正極材全容量
の45%以下に相当するようにしたものとし、望ましく
は、正極材全容量の45%以下に相当する容量をカーボ
ン負極材の単位重量当たりの不可逆容量で除した重量の
負極材を用いたものとし、炭素含有率(%)に対して、
単位重量当たりの不可逆容量が数式:不可逆容量=−1
0.1×炭素含有量(%)+(1006〜1066)で
表される範囲のカーボン材料を負極材として用いたもの
とし、また、望ましくは、正極材容量に対する負極材全
容量バランス比を1〜1.5の範囲のものとし、さらに
望ましくは、一般式LiMO2で表される層状型結晶構
造を有し、MがMnを主成分とする金属であるLi含有
マンガン複合酸化物であって、前記一般式におけるLi
の一部が定比組成から欠損し、かつMnの一部が他の金
属元素で置換されている正極材料を用い、より具体的に
は、例えば、Li1-xMn1-y MyO2-δで表され、xお
よびyが0.03より大きく0.5以下の有理数であ
り、置換MがCo,Ni,Fe,Al,Ga,In,
V,Nb,Ta,Ti,Zr,Ceから選択される1種
以上、あるいは少なくともCrを含む元素であるリチウ
ム欠損マンガン層状複合酸化物からなる正極材料を用い
たものであるから、結晶中の歪みの安定化や化学結合の
安定化が達成され、充放電時のサイクル安定性、耐久安
定性が向上し、優れたサイクル耐久性を得ることがで
き、EVやHEV用電池としてコンパクトで長寿命のリ
チウムイオン二次電池を得ることができるという極めて
優れた効果がもたらされる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。なお、実施例1ないし9における正極材
料については下記に示す共沈法により作成し、実施例1
0ないし17に係わる正極材料については固相混合法に
従って作成した。また、これら実施例および比較例で得
られた正極材料は、下記に示す要領で作成した密閉型非
水溶媒電池セルとして評価した。
的に説明する。なお、実施例1ないし9における正極材
料については下記に示す共沈法により作成し、実施例1
0ないし17に係わる正極材料については固相混合法に
従って作成した。また、これら実施例および比較例で得
られた正極材料は、下記に示す要領で作成した密閉型非
水溶媒電池セルとして評価した。
【0038】[共沈法による合成]硝酸マンガンと表1
に示すような各種遷移金属Mの化合物を用いて、Mnと
遷移金属Mのモル比が所定のモル比となる混合水溶液を
準備し、10%水酸化リチウム水溶液を攪拌しながらp
Hを9以上に保持しつつ、上記混合水溶液を30分以上
かけて滴下を行い茶色スラリーを得た。このスラリーを
濾過したのち、さらにイオン交換水を用いて洗浄を行っ
た。得られた茶色の固形分を乾燥したのち、平均粒径が
20μm以下となるまで粉砕した。この生成物に対し
て、(Mn+M)とLiの化学量論比が1:1となるよ
うに水酸化リチウム−水和物を加え、乳鉢で混合を行っ
たのち、アルゴン気流中900℃にて24時間焼成を行
い、各正極材料を得た。得られたリチウムマンガン遷移
金属複合酸化物の化学組成は、表1の各実施例の欄に示
すとおりである。
に示すような各種遷移金属Mの化合物を用いて、Mnと
遷移金属Mのモル比が所定のモル比となる混合水溶液を
準備し、10%水酸化リチウム水溶液を攪拌しながらp
Hを9以上に保持しつつ、上記混合水溶液を30分以上
かけて滴下を行い茶色スラリーを得た。このスラリーを
濾過したのち、さらにイオン交換水を用いて洗浄を行っ
た。得られた茶色の固形分を乾燥したのち、平均粒径が
20μm以下となるまで粉砕した。この生成物に対し
て、(Mn+M)とLiの化学量論比が1:1となるよ
うに水酸化リチウム−水和物を加え、乳鉢で混合を行っ
たのち、アルゴン気流中900℃にて24時間焼成を行
い、各正極材料を得た。得られたリチウムマンガン遷移
金属複合酸化物の化学組成は、表1の各実施例の欄に示
すとおりである。
【0039】[固相混合法による合成]水酸化リチウム
−水和物粉末および三酸化二マンガン粉末、さらに表1
に示す各種の遷移金属Mの化合物を所定のモル比で加
え、これを乳鉢中で混合した後、この混合物をそれぞれ
アルゴン雰囲気下において900℃で24時間加熱処理
した。冷却後、焼成物を乳鉢で粉砕し、リチウム,マン
ガンおよび遷移金属Mが、表1に示すようなモル比とな
った各正極材料を得た。
−水和物粉末および三酸化二マンガン粉末、さらに表1
に示す各種の遷移金属Mの化合物を所定のモル比で加
え、これを乳鉢中で混合した後、この混合物をそれぞれ
アルゴン雰囲気下において900℃で24時間加熱処理
した。冷却後、焼成物を乳鉢で粉砕し、リチウム,マン
ガンおよび遷移金属Mが、表1に示すようなモル比とな
った各正極材料を得た。
【0040】[電池の作成]上記によって得られた正極
活物質と、導電材としてのアセチレンブラックと、結着
剤としてのPTFE粉末とを質量比で80:16:4の
割合で混合し、この混合物を2t/cm2で加圧して直
径12mmの円板状に成形した。得られた成形物を15
0℃で16時間加熱処理することにより正極とした。
活物質と、導電材としてのアセチレンブラックと、結着
剤としてのPTFE粉末とを質量比で80:16:4の
割合で混合し、この混合物を2t/cm2で加圧して直
径12mmの円板状に成形した。得られた成形物を15
0℃で16時間加熱処理することにより正極とした。
【0041】負極については、各カーボン材料に、バイ
ンダーとして呉羽化学工業製KFポリマーを質量比で1
0%になるように添加し、Nメチル−2−ピロリドンで
粘度調整し、ホモジナイザーで回転数3000rpm×
30分間分散を行った。これを真空脱気後、ドクターブ
レードで膜厚が100μmとなるように銅箔上にコーテ
ィングし、150℃で10分間乾燥を行った。これを1
5mmφに打ち抜き、負極電極として使用した。
ンダーとして呉羽化学工業製KFポリマーを質量比で1
0%になるように添加し、Nメチル−2−ピロリドンで
粘度調整し、ホモジナイザーで回転数3000rpm×
30分間分散を行った。これを真空脱気後、ドクターブ
レードで膜厚が100μmとなるように銅箔上にコーテ
ィングし、150℃で10分間乾燥を行った。これを1
5mmφに打ち抜き、負極電極として使用した。
【0042】また、三菱瓦斯化学製ハードカーボンを用
いて前述のように負極用電極を作製し、リチウム金属板
を対極として0.5mAで40時間充放電を行い、アル
ゴンガス雰囲気下で分解し、全不可逆容量が0.002
mAhのカーボン負極を作製した。
いて前述のように負極用電極を作製し、リチウム金属板
を対極として0.5mAで40時間充放電を行い、アル
ゴンガス雰囲気下で分解し、全不可逆容量が0.002
mAhのカーボン負極を作製した。
【0043】電解液としては、エチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートを体積比で2:1とした混合溶媒
に、LiPF6を1モル/リットルの濃度で溶解した溶
液を用いた。セパレータとしてはポリプロピレンフィル
ムを用いた。
ジメチルカーボネートを体積比で2:1とした混合溶媒
に、LiPF6を1モル/リットルの濃度で溶解した溶
液を用いた。セパレータとしてはポリプロピレンフィル
ムを用いた。
【0044】正極の集電体としてはSUS薄板を用い、
正極体および負極体は、それぞれリードを取り出したう
えで間にセパレータを介した状態で対向させて素子とな
し、この素子をばねで押さえながら2枚のPTFE板で
挟んだ。さらに素子の側面もPTFE板で覆って密閉さ
せ、密閉型非水溶媒電池セルとした。また、セルの作成
はアルゴン雰囲気下で行った。
正極体および負極体は、それぞれリードを取り出したう
えで間にセパレータを介した状態で対向させて素子とな
し、この素子をばねで押さえながら2枚のPTFE板で
挟んだ。さらに素子の側面もPTFE板で覆って密閉さ
せ、密閉型非水溶媒電池セルとした。また、セルの作成
はアルゴン雰囲気下で行った。
【0045】[評価]上記のように作成した密閉型非水
溶媒電池セルを用い、60℃の雰囲気温度において、電
圧4.3Vから2.0Vまで0.5mA/cm2の定電
流で充放電を繰り返し行い、放電容量が初期放電容量の
90%を下回るまでのサイクル数を求め、耐久性を評価
した。その結果を表1に併せて示す。
溶媒電池セルを用い、60℃の雰囲気温度において、電
圧4.3Vから2.0Vまで0.5mA/cm2の定電
流で充放電を繰り返し行い、放電容量が初期放電容量の
90%を下回るまでのサイクル数を求め、耐久性を評価
した。その結果を表1に併せて示す。
【0046】各実施例における正極および負極材料の成
分等について具体的に説明する。
分等について具体的に説明する。
【0047】実施例1 実施例1に係わるLi0.67Mn0.5Co0.5O2-δは、酸
素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、[L
i2/3O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一般的ブ
ロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]におい
て、x=1/3,y=1/2であって、遷移金属MがC
oの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、[L
i2/3O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一般的ブ
ロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]におい
て、x=1/3,y=1/2であって、遷移金属MがC
oの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
【0048】実施例2 実施例2に係わるLi0.83Mn0.5Co0.5O2-δは、酸
素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、[L
i5/6O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一般的ブ
ロック構造式[Li1-xO][[Mn1-yMyO]におい
て、x=1/6,y=1/2であって、遷移金属MがC
oの例である。これを正極として、負極には炭素含有量
95.5%の呉羽化学製ハードカーボンを用い、全不可
逆容量が0.44mAhの負極からなるリチウムイオン
二次電池を作成した。
素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、[L
i5/6O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一般的ブ
ロック構造式[Li1-xO][[Mn1-yMyO]におい
て、x=1/6,y=1/2であって、遷移金属MがC
oの例である。これを正極として、負極には炭素含有量
95.5%の呉羽化学製ハードカーボンを用い、全不可
逆容量が0.44mAhの負極からなるリチウムイオン
二次電池を作成した。
【0049】実施例3 実施例3に係わるLi0.967Mn0.5Co0.5O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li29/30O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一
般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]に
おいて、x=1/30,y=1/2であって、遷移金属
MがCoの例である。これを正極として、負極に炭素含
有量83.5%の備長炭ハードカーボンを用い、全不可
逆容量が1.18mAhの負極からなるリチウムイオン
二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li29/30O][Mn1/2Co1/2O]と記載でき、一
般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]に
おいて、x=1/30,y=1/2であって、遷移金属
MがCoの例である。これを正極として、負極に炭素含
有量83.5%の備長炭ハードカーボンを用い、全不可
逆容量が1.18mAhの負極からなるリチウムイオン
二次電池を作成した。
【0050】実施例4 実施例3と同様の材料を正極として、負極には炭素含有
量83.5%の備長炭ハードカーボンを用い、全不可逆
容量が0.94mAhの負極からなるリチウムイオン二
次電池を作成した。
量83.5%の備長炭ハードカーボンを用い、全不可逆
容量が0.94mAhの負極からなるリチウムイオン二
次電池を作成した。
【0051】実施例5 実施例5に係わるLi0.75Mn0.75Co0.25O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li3/4O][Mn3/4Co1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/4,y=1/4であって、遷移金属Mが
Coの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li3/4O][Mn3/4Co1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/4,y=1/4であって、遷移金属Mが
Coの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
【0052】実施例6 実施例6に係わるLi0.83Mn0.75Ni0.25O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Ni1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4であって、遷移金属Mが
Niの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Ni1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4であって、遷移金属Mが
Niの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
【0053】実施例7 実施例7に係わるLi0.83Mn0.67Fe0.33O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn2/3Fe1/3O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/3であって、遷移金属Mが
Feの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn2/3Fe1/3O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/3であって、遷移金属Mが
Feの例である。これを正極として、負極には全不可逆
容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウ
ムイオン二次電池を作成した。
【0054】実施例8 実施例8に係わるLi0.83Mn0.75Al0.25O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Al1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがA
lの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Al1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがA
lの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
【0055】実施例9 実施例9に係わるLi0.83Mn0.75Cr0.25O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Cr1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがC
rの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4Cr1/4O]と記載でき、一般
的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]にお
いて、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがC
rの例である。これを正極として、負極には全不可逆容
量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウム
イオン二次電池を作成した。
【0056】実施例10 実施例10に係わるLi0.83Mn0.75Ga0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ga1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがGaの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ga1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがGaの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
【0057】実施例11 実施例11に係わるLi0.83Mn0.75In0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4In1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがInの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4In1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがInの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
【0058】実施例12 実施例12に係わるLi0.83Mn0.75Zn0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Zn1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがZnの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Zn1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがZnの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
【0059】実施例13 実施例13に係わるLi0.83Mn0.75V0.25O2-δは、
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4V1/4O]と記載でき、一般的
ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]におい
て、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがVの
例である。これを正極として、負極には全不可逆容量が
0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウムイオ
ン二次電池を作成した。
酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いると、
[Li5/6O][Mn3/4V1/4O]と記載でき、一般的
ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]におい
て、x=1/6,y=1/4あって、遷移金属MがVの
例である。これを正極として、負極には全不可逆容量が
0.002mAhのカーボン負極を用いてリチウムイオ
ン二次電池を作成した。
【0060】実施例14 実施例14に係わるLi0.75Mn0.875Fe0.125O2-δ
は、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いる
と、[Li3/4O][Mn7/8Fe1/8O]と記載でき、
一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]
において、x=1/4,y=1/8あって、遷移金属M
がFeの例である。これを正極として、負極には全不可
逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチ
ウムイオン二次電池を作成した。
は、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用いる
と、[Li3/4O][Mn7/8Fe1/8O]と記載でき、
一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMyO]
において、x=1/4,y=1/8あって、遷移金属M
がFeの例である。これを正極として、負極には全不可
逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いてリチ
ウムイオン二次電池を作成した。
【0061】実施例15 実施例15に係わるLi0.83Mn0.75Nb0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Nb1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがNbの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Nb1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがNbの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
【0062】実施例16 実施例16に係わるLi0.83Mn0.75Ta0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ta1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがTaの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ta1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4あって、遷移金
属MがTaの例である。これを正極として、負極には全
不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用いて
リチウムイオン二次電池を作成した。
【0063】実施例17 実施例17に係わるLi0.83Mn0.75Ti0.25O
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ti1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4であって、遷移
金属MがTiの例である。これを正極として、負極には
全不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用い
てリチウムイオン二次電池を作成した。
2-δは、酸素欠損を考慮しないブロック構造記述を用い
ると、[Li5/6O][Mn3/4Ti1/4O]と記載で
き、一般的ブロック構造式[Li1-xO][Mn1-yMy
O]において、x=1/6,y=1/4であって、遷移
金属MがTiの例である。これを正極として、負極には
全不可逆容量が0.002mAhのカーボン負極を用い
てリチウムイオン二次電池を作成した。
【0064】比較例 比較例1に係わるLi1.0Mn1.0O2-δは、酸素欠損を
考慮しないブロック構造記述を用いると、[LiO]
[MnO]と記載でき、一般的ブロック構造式[Li
1-xO][Mn1-yMyO]において、x=0,y=0の
例である。これを正極として、負極にリチウム金属板を
用いてリチウムイオン二次電池を作成した。
考慮しないブロック構造記述を用いると、[LiO]
[MnO]と記載でき、一般的ブロック構造式[Li
1-xO][Mn1-yMyO]において、x=0,y=0の
例である。これを正極として、負極にリチウム金属板を
用いてリチウムイオン二次電池を作成した。
【0065】
【表1】 表1に示した結果から明らかなように、全不可逆容量を
有しないリチウム金属板を負極に用いた比較例において
は、10サイクル程度の耐久性しか示さないのに対し、
負極材料として正極材全容量の0.1〜45%に相当す
る全不可逆容量を有するカーボン材料を用いると共に、
一般式がLi1-xMn1-y MyO2-δで表され、xおよび
yが0.03より大きく0.5以下の有理数であり、M
がCo,Ni,Fe,Al,Cr,Ga,In,Zr,
V,Nb,Ta,Tiなどであるリチウム欠損マンガン
層状複合酸化物からなる正極材料を用いた各実施例にお
いては、前記比較例のほぼ10倍から35倍程度のサイ
クル耐久性を示すことが判明し、EV,HEV用電池と
して適した長寿命性能を備えていることが確認された。
有しないリチウム金属板を負極に用いた比較例において
は、10サイクル程度の耐久性しか示さないのに対し、
負極材料として正極材全容量の0.1〜45%に相当す
る全不可逆容量を有するカーボン材料を用いると共に、
一般式がLi1-xMn1-y MyO2-δで表され、xおよび
yが0.03より大きく0.5以下の有理数であり、M
がCo,Ni,Fe,Al,Cr,Ga,In,Zr,
V,Nb,Ta,Tiなどであるリチウム欠損マンガン
層状複合酸化物からなる正極材料を用いた各実施例にお
いては、前記比較例のほぼ10倍から35倍程度のサイ
クル耐久性を示すことが判明し、EV,HEV用電池と
して適した長寿命性能を備えていることが確認された。
【図1】リチウムイオン電池の負極として用いるカーボ
ン材料の炭素含有率と不可逆容量の関係を示すグラフで
ある。
ン材料の炭素含有率と不可逆容量の関係を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗 像 文 男 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 4G048 AA04 AC06 AD06 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AL01 AL03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 DJ16 HJ01 HJ02 5H050 AA05 AA07 BA17 CA09 CB01 CB03 CB07 EA10 EA24 FA17 HA01 HA02
Claims (15)
- 【請求項1】 負極材料の全不可逆容量が正極材全容量
の45%以下に相当することを特徴とする非水電解質リ
チウムイオン二次電池。 - 【請求項2】 正極材全容量の45%以下に相当する容
量をカーボン負極材の単位重量当たりの不可逆容量で除
した重量の負極材が用いてあることを特徴とする請求項
1記載の非水電解質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項3】 炭素含有率(%)に対して、単位重量当
たりの不可逆容量が次式で表される範囲のカーボン材料
が負極材として用いてあることを特徴とする請求項1記
載の非水電解質リチウムイオン二次電池。 不可逆容量=−10.1×炭素含有量(%)+(100
6〜1066) - 【請求項4】 正極材料が一般式LiMO2で表される
層状型結晶構造を有し、MがMnを主成分とする金属で
あるLi含有マンガン複合酸化物であって、前記一般式
LiMO2におけるLiの一部が定比組成から欠損し、
かつ主成分のMnの一部が他の金属元素で置換されてい
ることを特徴とする請求項1記載の非水電解質リチウム
イオン二次電池。 - 【請求項5】 前記Li含有マンガン複合酸化物が一般
式Li1-xMn1-yMyO2で表され、Liの欠損量xが0
<x<1の範囲の有理数であり、金属元素MによるMn
サイトの置換量yが0<y<1の範囲の有理数となるよ
うにLi欠損量およびMnサイトの規則的な元素置換量
を制御してなる結晶構造を有していることを特徴とする
請求項4記載の非水電解質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項6】 前記Li含有マンガン複合酸化物が一般
式Li1-xMn1-yMyO2で表され、Liの欠損量xをa
/bで表したとき、aおよびbがそれぞれ1〜30の範
囲の自然数であると共にa<bであり、金属元素Mによ
るMnサイトの置換量yをc/dで表したとき、cおよ
びdがそれぞれ1〜30の範囲の自然数であると共にc
<dとなるようにLi欠損量およびMnサイトの規則的
な元素置換量を制御してなる結晶構造を有していること
を特徴とする請求項4記載の非水電解質リチウムイオン
二次電池。 - 【請求項7】 xおよびyの組成変動幅がそれぞれ±5
%以内であることを特徴とする請求項6記載の非水電解
質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項8】 前記Li含有マンガン複合酸化物が一般
式Li1-xMn1-yMyO2-δで表され、Liの欠損量x
をa/bで表したとき、aおよびbがそれぞれ1〜30
の範囲の自然数であると共にa<bであり、かつxの組
成変動幅が±5%以内であって、金属元素MによるMn
サイトの置換量yをc/dで表したとき、cおよびdが
それぞれ1〜30の範囲の自然数であると共にc<dで
あり、かつyの組成変動幅が±5%以内であって、さら
に酸素欠陥量δがδ≦0.2となるようにLi欠損量お
よびMnサイトの規則的な元素置換量を制御してなる結
晶構造を有していることを特徴とする請求項4記載の非
水電解質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項9】 置換金属元素Mが、Mnを除く遷移金属
元素および典型金属元素のうちから選ばれた少なくとも
1種であることを特徴とする請求項8記載の非水電解質
リチウムイオン二次電池。 - 【請求項10】 欠損量xおよび置換量yがそれぞれ
0.03<x≦0.5,0.03<y≦0.5の範囲で
あることを特徴とする請求項9記載の非水電解質リチウ
ムイオン二次電池。 - 【請求項11】 置換金属元素Mが、Co,Ni,F
e,Al,Ga,In,V,Nb,Ta,Ti,Zr,
Ceのうちから選ばれた少なくとも1種であることを特
徴とする請求項10記載の非水電解質リチウムイオン二
次電池。 - 【請求項12】 置換金属元素Mが、少なくともCrを
含有することを特徴とする請求項10記載の非水電解質
リチウムイオン二次電池。 - 【請求項13】 負極に複合酸化物、窒化物または炭素
材料が用いてあることを特徴とする請求項11記載の非
水電解質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項14】 欠損量xが0.1<x<0.33の範
囲であると共に、負極に複合酸化物、窒化物または炭素
材料が用いてあることを特徴とする請求項12記載の非
水電解質リチウムイオン二次電池。 - 【請求項15】 前記正極材容量に対する前記負極材全
容量バランス比が1〜1.5の範囲にあることを特徴と
する請求項10記載のリチウムイオン二次電池。
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DE102007029956A1 (de) | 2007-06-28 | 2009-01-02 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Bestimmung des irreversiblen Kapazitätsverlustes bei Li-Ionen-Batterien |
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CN114583154A (zh) * | 2016-03-14 | 2022-06-03 | 苹果公司 | 用于锂离子电池的阴极活性材料 |
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CN108807959B (zh) * | 2018-04-28 | 2019-04-23 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 二次电池 |
CN108963252B (zh) * | 2018-06-12 | 2020-11-27 | 北京英耐时新能源科技有限公司 | 一种硬碳材料及其制备方法 |
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- 2001-07-31 US US09/917,745 patent/US20020012830A1/en not_active Abandoned
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