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JP2002040623A - 濃度分布マスクの製造方法 - Google Patents

濃度分布マスクの製造方法

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JP2002040623A
JP2002040623A JP2000225216A JP2000225216A JP2002040623A JP 2002040623 A JP2002040623 A JP 2002040623A JP 2000225216 A JP2000225216 A JP 2000225216A JP 2000225216 A JP2000225216 A JP 2000225216A JP 2002040623 A JP2002040623 A JP 2002040623A
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Japan
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light
photosensitive material
pattern
shielding film
mask
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JP2000225216A
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English (en)
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Kazuhiro Umeki
和博 梅木
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Ricoh Optical Industries Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Optical Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学濃度分布がアナログ的な濃度分布マスク
を製造する。 【解決手段】 石英基板1上に遮光膜3及び感光性材料
層5を形成し(A)、電子線描画により感光性材料パタ
ーン5aを形成し(B)、ドライエッチングにより遮光
膜パターン3aを形成する(C)。表面1a上全面にポ
ジ型感光性材料7を塗布した後、石英基板1の裏面1b
側から拡散板9を介して露光し、露光を遮光膜パターン
3aの開口部分から広角的にポジ型感光性材料層7に照
射する(D)。現像処理及びハードニング処理により、
遮光膜パターン3aの開口部分周辺の膜厚が開口部分に
近づくにつれて連続的に薄くなるポジ型感光性材料パタ
ーン7aを形成する(E)。ドライエッチング、剥離処
理及び洗浄処理により、遮光膜パターン3aの開口部分
周辺の膜厚を開口部分に近づくにつれて連続的に薄くな
るように形成する(F)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃度分布マスクを
用いた露光により基板上に3次元構造の感光性材料パタ
ーンを形成し、その感光性材料パターンを基板に彫り写
すことにより3次元構造の表面形状をもつ物品を製造す
る際に使用される濃度分布マスクの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光学素子の屈折面や反射面に、球面や非
球面等に代表される特殊な面形状が使用されるようにな
ってきている。また近年は液晶表示素子や液晶プロジェ
クタ等に関連して、マイクロレンズ等にも特殊な面形状
が求められている。そこで屈折面や反射面を型成形や研
磨によらずに形成する方法として、光学基板の表面にフ
ォトレジスト(感光性材料の代表例)の層を形成し、こ
のフォトレジスト層に対して2次元的な光透過率分布を
有する露光用マスクを介して露光し、露光後のフォトレ
ジストに現像処理を施すことによりフォトレジストの表
面形状として凸面形状もしくは凹面形状を得、しかる後
にフォトレジストと光学基板とに対して異方性エッチン
グを行ない、フォトレジストの表面形状を光学基板に彫
り写して転写することにより、光学基板の表面に所望の
3次元構造の屈折面や反射面の形状を得ることが知られ
ている(特表平8−504515号公報を参照、以下こ
の記載内容を従来技術とする)。
【0003】そこでは、屈折面や反射面等の3次元構造
の特殊表面形状を得るために用いられる露光用マスクと
して、特殊表面形状に対応して光透過率が段階的に変化
する2次元的な光透過率分布をもった濃度分布マスク
(グラデーションマスク(GM))が使用されている。
従来技術に記載されている濃度分布マスクでは、2次元
的な光透過率分布のパターンを形成するためにマスクパ
ターンを光伝達開口と称する単位セルに分割し、各単位
セルの開口寸法が、形成しようとするフォトレジストパ
ターンの対応した位置の高さに応じた光透過量又は遮光
量となるように設定されている。ここで、光透過率はマ
スクパターンの光学濃度とも表現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に記載の濃度
分布マスクを製作する方法として、次のような方法が考
えられる。透明基板の一表面に金属膜や金属酸化膜など
からなる遮光膜が形成され、さらにその上に感光性材料
層が形成されたマスクブランクスを用い、その感光性材
料層がポジ型のときはそのポジ型感光性材料層の光伝達
開口に対応する位置に、感光性材料層がネガ型のときは
そのネガ型感光性材料層の光伝達開口に対応する位置以
外の位置に、電子線描画装置を用いて電子線を走査して
描画することにより感光パターンを描画した後、現像処
理を施して光伝達開口に対応する位置に開口をもつ感光
性材料パターンを形成する。その後、感光性材料パター
ンをマスクとしてドライエッチングを施すことにより遮
光膜にマスクパターン(遮光膜パターン)を形成する。
このように電子線描画を用いてマスクパターンを形成す
る方法を電子線描画方法という。
【0005】上記の製造工程では、感光性材料パターン
は高エネルギービームである電子線によって描画される
ため、感光性材料パターンの側壁、ひいては遮光膜パタ
ーンの側壁は基板に対してほぼ垂直に形成される。その
ため、遮光膜パターンを通過する光の透過率は、遮光膜
が存在する部分では0%、遮光膜が存在しない部分では
100%であり、デジタル的な光学濃度分布をもってい
る。目的物品形成用の基板上に形成されたフォトレジス
トに所望の表面形状を形成すべく、このデジタル的な光
学濃度分布をもつ濃度分布マスクを介してフォトレジス
ト層に露光工程を行なうと、その後の現像処理によって
形成されるフォトレジストの表面形状の高さはデジタル
的、すなわち階段状になってしまう。そのため、目的と
する物品の表面形状を実質的に平滑なものとするために
は、階調数を非常に大きくしなければならず、従来技術
に例示されているように単位セルにおける開口寸法の単
位が露光に用いる光の波長よりも短くする必要がある。
そして、パターンが微細になればなるほどその製造コス
トが上昇する。目的とする物品の表面形状は、階調数を
大きくしていくにつれて平滑なものに近づいてはいくも
のの、あくまで階段状のものである。従来技術で「実質
的に」と述べているのはそのことを意味している。
【0006】このような問題を解決するためには光学濃
度分布がアナログ的な濃度分布マスクが必要となる。そ
こで本発明は、光学濃度分布がアナログ的な濃度分布マ
スクを製造する方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は請求項1
に記載した濃度分布マスクの製造方法により達成するこ
とができる。すなわち、本発明にかかる濃度分布マスク
の製造方法は、以下の工程を含んでいる。 (A)透明基板の一表面に遮光膜を介して形成された感
光性材料層に電子線を用いて描画する描画工程、(B)
描画後の感光性材料層に現像処理を施して感光性材料パ
ターンを形成する現像工程、(C)感光性材料パターン
をマスクにして異方性エッチングを施して、遮光膜をパ
ターニングして遮光膜パターンを形成するエッチング工
程、(D)透明基板の遮光パターンの存在する側の一表
面上全面にポジ型感光性材料層を形成するポジ型感光性
材料層形成工程、(E)透明基板の裏面側から透明基板
を介して、遮光膜パターンをマスクにしてポジ型感光性
材料層に光を照射する露光工程、(F)露光後のポジ型
感光性材料層に現像処理を施して遮光膜パターン上にポ
ジ型感光性材料パターンを形成する現像工程、(G)ポ
ジ型感光性材料パターンをマスクにして異方性エッチン
グを施して、遮光膜パターンの一部分を除去するエッチ
ング工程。
【0008】描画工程(A)、現像工程(B)及びエッ
チング工程(C)により形成される遮光膜パターンは電
子線描画方法によって形成されたデジタル的な光学濃度
分布をもつものである。そして、遮光膜パターンが形成
された表面上全面に、ポジ型感光性材料層形成工程
(D)によりポジ型感光性材料層を形成した後、露光工
程(E)により透明基板の裏面側から透明基板を介し
て、遮光膜パターンをマスクにしてポジ型感光性材料層
に光を露光する。遮光膜パターンの開口部分を透過した
光は広角的にポジ型感光性材料層に照射される。その
後、現像工程(F)によりポジ型感光性材料層の感光部
分を除去してポジ型感光性材料パターンを形成する。ポ
ジ型感光性材料パターンは遮光膜パターン上に存在し、
遮光膜パターンの開口部分周辺ではポジ型感光性材料パ
ターンの膜厚は遮光膜パターンの開口部分に近づくにつ
れて連続的に薄くなるように形成される。エッチング工
程(G)により異方性エッチングを施すと、膜厚が薄く
なっているポジ型感光性材料パターン部分下の遮光膜パ
ターンから順に露出し、遮光膜パターンは露出面側から
徐々にエッチング除去される。これにより、遮光膜パタ
ーンは、開口部分周辺では開口部分に近づくにつれて連
続的に薄くなるように形成される。遮光膜パターンの膜
厚が薄くなっている部分は膜厚に応じて0〜100%の
中間の光透過率を示すようになるので、濃度分布マスク
の光学濃度分布はアナログ的になる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記露光工程(E)において、照
射する光は拡散光であることが好ましい。その結果、遮
光膜パターンの開口部分を介して、より広角的にポジ型
感光性材料層に照射できるようになる。
【0010】上記描画工程(A)で用いている電子線描
画は、一般に、電子線出射のフィラメント電流の制御、
長時間露光時のフィラメント細り、電子線モレ(ドー
ズ)量の制御等の装置制御上の課題が多く、再現性が乏
しいという欠点がある。また製作時は、単一ビームしか
出射できないためにマスク全体の露光に長時間を要し、
経時的な変動が大きくなるという問題が生じる。このよ
うな問題を解決するために、上記露光工程(E)におい
て、遮光膜パターンの配置位置に応じてポジ型感光性材
料に対する拡散光の拡散角度を異ならせることが好まし
い。その結果、遮光膜パターンの配置位置に応じて光透
過率が0〜100%の中間領域の幅を制御することがで
きる。そして、電子線描画時の感光性材料パターンのば
らつき、ひいては遮光膜パターンのばらつきを平均化す
ることができるようになり、濃度分布マスク製作の再現
性を向上させることができる。このとき、エッチング工
程(G)におけるポジ型感光性材料と遮光膜のエッチン
グ速度比を考慮してポジ型感光性材料及び遮光膜の材料
を選択することが好ましい。
【0011】さらに、上記露光工程(E)は、透明基板
の裏面側に拡散板を配置し、その拡散板を介して拡散光
を照射するものであることが好ましい。その結果、拡散
板の焦点距離や拡散板と透明基盤の距離を変更すること
により、遮光膜パターン上に形成されたポジ型感光性材
料に対する拡散光の拡散角度を容易に変更することがで
きる。
【0012】さらに、上記露光工程(E)において、照
射する光の波長は遮光膜パターンの最小線幅又は最小ド
ット長さよりも長い波長であることが好ましい。その結
果、電子描画による微細パターンの境界部分において回
折が生じやすくなり、かつ回折角度が大きくなるので、
遮光膜パターンの開口部分を介してポジ型感光性材料層
に行なう広角的な光照射が容易になる。
【0013】
【実施例】まず、濃度分布マスクについて説明する。濃
度分布マスクは、感光性材料の「感度曲線」と濃度分布
マスクの各単位セル固有の光透過領域(面積)とこれを
通過する「光エネルギー量」の関係から、実験的に求め
られる関数で与えられるものである。ここで、実験的に
求められるとは、プロセス条件によって、感光性材料の
「感度特性」及び光拡散量が異なることを意味する。す
なわち、プロセス条件パラメータを変更すると、与えら
れる関数も異なることを意味する。感光性材料の「感度
曲線」は、感光性材料への光照射エネルギーと感光性材
料の感光性成分の関係で基本的には決定される。但し、
フォトリソグラフィ条件(露光条件、現像条件、ベーキ
ング条件等)によっても変更される曲線(すなわち、関
数)である。
【0014】また、光透過量は、感光性材料中に含まれ
る分子構造によって光の吸収係数が異なるため感光性材
料中を光が進行する際には、深さに応じて光エネルギー
(光量)が指数関数的に減少する。つまり、感光性材料
の厚さ(深さ)に対して照射光エネルギー量は指数関数
で減少する関係にある。したがって、「光透過量」と感
光性材料の「感度」(光吸収率)を実験データから組み
合わせると、感光性材料の厚さ方向に分布を有する光エ
ネルギー分布を形成することが可能となる。ここで除去
される感光性材料の厚さTは、下記の式で表される。
【0015】 T=(1/α)・Ln(P・S)−(1/α)・Ln(Y) T=Ln{k・(P・S+b)f・F(X)} Ln:自然対数 T:除去される感光性材料の厚さ(μm) α:減衰係数で、各種プロセス条件の関数α>0 P:濃度分布マスク表面での光量(mJ) S:濃度分布マスクパターンの単位セル開口率S<1 Y:深さTでの光量で、感光性材料が感光するのに必要
な露光量(mJ)k,b,f:係数 F(X):関数 F(X)=F(X1,X2,X3,・・・,Xn) (ただし、X1,X2,X3,・・・,Xnは因子で、
少なくとも加工プロセス条件及び感光性材料自体の感度
を含んでいる。)
【0016】濃度分布マスクは、半導体プロセスのよう
に、ある高さの感光性材料の2次元ラインパターンを形
成するのが目的ではなく、「3次元形状、すなわち高さ
方向にも制御されたパターン性を有する構造物」を形成
することを対象としている。感光性材料層の厚さを変化
せしめる3次元形状形成方法において、濃度分布マスク
を構成する単位セルの「光透過領域」又は「遮光領域」
を所望の形状に応じて2次元的に設計する。その結果、
濃度分布マスクを透過した光は2次元の光学濃度分布を
有する特徴を発現できる。
【0017】濃度分布マスクを用いて3次元構造を製作
すると、球面、非球面、円錐形状のような連続面で構成
される光学素子を製作することも、フレネル形状のよう
に連続面と不連続面から構成される光学素子を製作する
ことも可能となる。さらに、そのような光学素子に反射
光学面を形成し、反射光学素子とすることも可能であ
る。
【0018】(単位セル内の形状と配置、及び「光透
過」、「光遮光」ドットの形状と配置)次に、単位セル
内の形状と配置、及び「光透過」、「光遮光」ドットの
形状と配置について説明する。濃度分布マスクレチクル
を製作するに当たり、まず、目的物品形成用の基板上に
形成されるレジスト材料(フォトレジスト)の感度曲線
を求め、光照射量とレジスト除去量の関係を把握する。
【0019】濃度分布マスクレチクルを用いて露光する
と、露光量、単位セルの光透過量又は遮光量によってレ
ジスト材料の除去量が異なる。これによって、「単位セ
ルNo.」(すなわち光透過量又は遮光量とレジスト除
去量が特徴づけられた関係を一つのNo.として表す)
が決定される。「単位セルNo.」は、上記の関係をグ
ラフ化し、関数化することによって数式に変換できる。
上記数式に基づいて、目的とする「形状のレンズ高さ」
と「レジスト残存量(「レジスト膜厚」−「除去
量」)」の関係を数式化する。次いで、CAD(Comput
er Aided Design)上で「レンズ配置位置」と「レンズ
高さ(レジスト残存量)」の関係を明らかにする。さら
に、これを発展させて、「レンズ配置位置」と「単位セ
ルNo.」の関係に置き換える。すなわち、上記の基本
的考え方に立ち、詳細なデータに裏付けされた計算式と
プログラムから、CAD設計画面上でレンズ高さと濃度
分布マスクパターンセルNo.を関数付けてセルNo.を
配置する。
【0020】(濃度分布マスクの設計)この実施例で
は、濃度分布マスクは正方形に分割された単位セルで構
成され、各単位セル内の光透過量又は遮光量が制御され
たものとした。勿論、所望の形状に応じて最適の単位セ
ルを決め最適なドットで製作すればよい。光透過量の制
御方法は、遮光膜パターンの開口面積の制御、遮光
膜パターンの膜厚の制御、との組合わせ方法があ
る。ここでは、の方法を採用した。
【0021】マイクロレンズの隣接間隔を限りなく零に
近づけた微小ピッチMLAの例を示す。液晶プロジェク
タ用MLAにおいて、0.9”−XGA用の画素サイズ
は、18μm×18μmである。このMLAにおいて
は、レンズの両側に各0.5μmずつのレンズ非形成部
がある場合は、17μm×17μmのマイクロレンズ領
域となり、全体の面積に占めるMLA面積は、 17×17/18×18=289/324=0.89 となり、MLAで全ての光を有効に集光することができ
ても89パーセントの集光効率でしかない。したがっ
て、MLAのレンズ非形成部の面積を小さくすることが
光利用効率を向上させる上で重要であり、マイクロレン
ズの隣接間隔を限りなくを零に近づけることが望まし
い。
【0022】具体的には、1/5倍(縮小の)ステッパ
ーを用いる場合、実際に製作する濃度分布マスクレチク
ル上でのパターン寸法は、90μm×90μmである。
この1個のMLAを3.0μmの単位セルに分割し縦×
横=30×30(個)=900(個)の単位セルに分割
する。
【0023】次に、中央部の2×2単位セル(濃度分布
マスクレチクル上では6μm×6μm、実際のパターン
では1.2μm×1.2μm)にはセルNo.1番(クロ
ム全部残り)を配置する。また、レンズ四隅部分はセル
No.80番(クロム残り部分なし)を配置する。この
間のNo.1〜No.80のセルには、各「階調」に対応
する「開口面積」を対応させる。この関係は、露光プロ
セスとレジスト感度曲線から得られる関係である。勿
論、レジスト材料やプロセスが異なればその都度感度曲
線を把握する必要がある。このようにして、MLA濃度
分布マスクレチクルのCADデータを作成する。
【0024】(濃度分布マスクレチクルの製作)次に、
本発明にかかる濃度分布マスクの製造方法の一実施例を
説明する。図1は一実施例を示す工程断面図である。ま
ず、上記のようにして作成したCADデータをデータ化
して電子線描画装置にセットする。 (A)濃度分布マスクレチクルを製作するために、石英
基板(透明基板)1の一表面1a上に遮光膜3としての
Cr(クロム)膜を200nmの厚さで成膜し、その上
に感光性材料層5としてのポジ型電子線描画用レジスト
材料(ZEP−7000、日本ゼオン(株)の製品)を
0.5μmの厚さで塗布してマスクブランクスを形成す
る。
【0025】ここでは遮光膜としてCr膜を用いている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、他の金属
膜もしくは金属酸化膜又はそれらの積層膜であってもよ
い。また、マスクブランクスとしては、市販のものを使
用してもよい。つまり、市販のマスクブランクスとは石
英基板上に200nm程度のCr膜を成膜したもの(必
要に応じて、Crと酸化Crの2層膜)に感光性材料を
0.5μm程度塗布したものである。
【0026】(B)感光性材料層5に上記のCADデー
タがセットされた電子線描画装置を用いて電子線を照射
して、マスクパターンの開口部分に対応する感光パター
ンの描画を行なう。その後、現像及びリンスを含む現像
処理を施して、電子線が照射された部分の感光性材料を
除去し、さらに紫外線硬化(ハードニング)処理を施し
て耐プラズマエッチング性を向上させて、マスクパター
ンと同等の感光性材料パターン5aを形成する。電子線
はエネルギーが高いため、感光性材料パターン5aはそ
の側壁が石英基板1の表面1aに対してほぼ垂直に形成
されている。ここで、ハードニング処理は紫外線による
ものに限定されるものではなく、他の方法による硬化で
あってもよい。
【0027】(C)感光性材料パターン5aをエッチン
グマスクとして遮光膜3に対してドライエッチング(異
方性エッチング)を施す。これにより、遮光膜3がパタ
ーン化されて遮光膜パターン3aが形成され、「単位セ
ルNo.」が規則的に「レンズ配置位置」に並んだ濃度
分布マスクが得られる。その単位セル内では、遮光膜3
が除去された部分と、遮光膜3が残っている部分が形成
される。その光透過量又は遮光量として、一つの単位セ
ルを特徴づけ、構成させることができる。
【0028】図2は図1(C)中の破線円部aを示す拡
大断面図である。石英基板1に対してその側壁がほぼ垂
直に形成された感光性材料パターン5aをエッチングマ
スクとして形成された遮光膜パターン3aはその側壁が
石英基板1の表面1aに対してほぼ垂直に形成される。
これにより、遮光膜パターン3aが存在する部分では光
透過率が0%、遮光膜パターン3aが存在しない部分で
は光透過率が100%である濃度分布マスクが得られ
る。ここまでの工程は、遮光膜パターン3aの開口面積
により光透過率を制御する方法を示している。
【0029】(D)石英基板1の表面1a上全面にポジ
型感光性材料7(OFPR−800−20:20CP
S、東京応化工業(株)の製品)を所定の方法によりス
ピンナーを用いて1.0μmの膜厚に塗布する。次い
で、石英基板1の表面1aとは反対側の裏面1b側に、
予め用意した拡散板9を裏面1bと所定の間隔(ギャッ
プ)dをもって配置する。ギャップdは例えば1.0m
mである。拡散板9はプラスチック製のものでもガラス
製のものでもよい。また、拡散板9の焦点距離は、石英
基板1の厚さ、すなわちマスクブランクスの基板厚さや
電子線描画した各ドットの寸法に基づいて設定すること
が好ましい。一般には焦点距離が短いものの方が適して
いる。そしてギャップdを変更することにより、遮光膜
パターン3aの開口部分を介してポジ型感光性材料層7
に照射される拡散光の拡散角度を容易に変更することが
できる。なお、図1(D)に示す拡散板9の凹凸形状は
単なるイメージであり、実際の凹凸形状を示すものでは
ない。
【0030】次に、石英基板1の裏面1b側に拡散板9
を介してg線(波長436nm)を露光する。図3は図
1(D)中の破線円部bを示す拡大断面図である。g線
は、拡散板9により拡散及び屈折され、裏面1b側から
石英基板1を介して表面1a側に到達する。表面1a側
に到達したg線は、遮光膜パターン3aの開口部分でさ
らに回折されて、遮光膜パターン3aの開口部分から広
角的にポジ型感光性材料層7に照射される。なお、ポジ
型感光性材料層7の膜厚は1.0μmと薄いので、g線
の露光量は拡散板9で拡散される光を考慮しても100
mJ程度で十分である。
【0031】この実施例では遮光膜パターン3aの開口
部分からポジ型感光性材料層7に露光する拡散光とし
て、拡散板9により拡散及び屈折したg線を用いている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ポジ型感
光性材料層7を感光可能な拡散光であればよい。また、
拡散光の波長は遮光膜パターン3aの最小線幅又は最小
ドット長さよりも長い波長であることが好ましい。
【0032】(E)ポジ型感光性材料層7に対して、現
像及びリンスを含む現像処理を施して、g線が照射され
た部分のポジ型感光性材料を除去し、さらに加熱ハード
ニング処理を施して耐プラズマエッチング性を向上させ
て、ポジ型感光性材料パターン7aを形成する。図4は
図1(E)中の破線円部cを示す拡大断面図である。遮
光膜パターン3aの開口部分周辺に存在するポジ型感光
性材料パターン7aの断面構造は、図4に示すように、
遮光膜パターン3aの開口部分から離れるにつれて連続
的に膜厚が厚くなるようにテーパー状の形状になってい
る。加熱ハードニング処理後のポジ型感光性材料パター
ン7aの膜厚は0.8μmであった。ここで、耐プラズ
マエッチング性を向上させる手段として加熱ハードニン
グ処理を用いているが、他の手段であってもよい。但
し、加熱ハードニング処理によれば、加熱処理により感
光性材料パターン7aが収縮するので、耐プラズマエッ
チング性を向上させる効果に加えて、さらに、遮光膜パ
ターン3aの開口部分周辺での感光性材料パターン7a
の傾斜角度を大きくすることができるという効果も得ら
れる。
【0033】(F)石英基板1をTCP(誘導結合型プ
ラズマ)ドライエッチング装置に設置し、真空度:1.
5×10-3Torr、CHF3:1.0sccm、Ar:
0.5sccm、O2:10.0sccm、BCl3:1.
0sccm、基板バイアス電力:200W、上部電極電
力:1.00kW、基板冷却温度:0℃の条件下で石英
基板1の表面1a側に対してドライエッチングを行なっ
た。またこの時、基板バイアス電力と上部電極電力を一
定に維持しながらエッチングを行なった。石英基板1の
平均エッチング速度は0.005μm/分、ポジ型感光
性材料パターン7aの平均エッチング速度は0.070
μm/分、遮光膜パターン3aの平均エッチング速度は
0.025μm/分であり、全体のエッチング時間は8
分であった。ドライエッチング後の状態では、遮光膜パ
ターン3a上に一部の感光性材料パターン7aがエッチ
ング除去されずに残留している。次いで、その残留して
いる感光性材料パターン7aを剥離液によって除去し
た。さらに、専用のマスク洗浄機によってマスクを洗浄
した。このドライエッチング工程で、遮光膜パターン3
aの開口部分に位置する石英基板1の一表面1aに0.
04μm程度の段差(図示は省略)が生じるが、この段
差は光学上特段の影響を及ぼすものではない。
【0034】図5(A)は図1(F)中の破線円部dを
示す拡大断面図であり、(B)はその断面位置での光学
濃度分布を示す図である。(B)において、縦軸は光透
過率(%)を表し、横軸は断面位置を表す。また、
(A)において、石英基板1の一表面1aに形成された
上記段差の図示は省略する。(A)に示すように、遮光
膜パターン3aの開口部分周辺の断面構造は、遮光膜パ
ターン3aの開口部分から離れるにつれて連続的に膜厚
が厚くなるようにテーパー状の形状になっており、完全
に遮光できる膜厚で遮光膜が残っている遮光部分3b
と、遮光膜が全く存在しない開口部分3cと、完全に遮
光できる膜厚に比べて膜厚が薄い遮光膜が残っている中
間部分3dの3つの領域に分けることができる。
【0035】中間部分3dにおける遮光膜の膜厚は、開
口部分3c側から遮光部分3b側に向って連続的に厚く
なっているので、(B)中の実線Aで示すように、中間
部分3dにおける光透過率は開口部分3c側から遮光部
分3b側に向って連続的に小さくなっている。また、
(B)中の破線Bは、遮光膜パターンに中間部分3dに
対応する部分が存在しない従来の濃度分布マスクの光学
濃度分布を示している。その光透過率は開口部分では1
00%、遮光部分では0%であり、光透過率はデジタル
的に変化している。それに対し、この実施例により製作
した濃度分布マスクでは、膜厚が連続的に変化している
中間部分3dの存在により、光透過率は中間部分3d、
すなわち開口部分3c周辺でアナログ的に変化してい
る。
【0036】このように、工程(D)から(F)によ
り、遮光膜パターン3aの膜厚の制御により光透過率を
制御することができた。そして、工程(A)から(C)
による遮光膜パターン3aの開口面積の制御と、工程
(D)から(F)による遮光膜パターン3aの膜厚の
制御を組み合わせた制御を実現することができた。
【0037】図6は、濃度分布マスクの代表的な単位セ
ル配置例として、20μm×20μmのマイクロレンズ
のためのものの例を示す。単位セルは、碁盤の目状の正
方形形状である。単位セルは必ずしも正方形である必要
はなく、所望の形状に応じて他の多角形形状にすること
が望ましい。斜線部は遮光膜が残存している部分であ
る。
【0038】(液晶用微小寸法MLA製作の具体例1)
次に、本発明により製作した濃度分布マスクを用いてM
LAを製作した例を説明する。濃度分布マスクレチクル
製作の具体例1の濃度分布マスクレチクル(図6のも
の)をマスクとして使用し、図7に示す縮小投影露光装
置(1/5ステッパー)を使用して露光を行なって、レ
ジストパターンを形成し、それを光学デバイス用材料に
転写して製作した液晶プロジェクタ用MLAの例を述べ
る。
【0039】まず、その縮小投影露光装置の説明を行な
う。光源ランプ30からの光は、集光レンズ31により
集光され、露光用マスク32を照射する。マスク32を
通過した光は、縮小倍率の結像レンズ33に入射し、ス
テージ34上に載置された光学デバイス用材料37の表
面に、マスク32の縮小像、すなわち、光学濃度分布の
縮小像を結像する。光学デバイス用材料37を載置した
ステージ34は、ステップモーター35,36の作用に
より、結像レンズ33光軸に直交する面内で、互いに直
交する2方向へ変位可能であり、光学デバイス用材料3
7の位置を、結像レンズ33の光軸に対して位置合わせ
できるようになっている。結像レンズ33によるマスク
32の縮小像を、光学デバイス用材料37のフォトレジ
スト層表面に結像させる。この露光を、光学デバイス用
材料37の全面にわたって密に行なう。
【0040】液晶プロジェクタ用MLAを製作するため
に、ネオセラム基板を用意し、この基板上に前述のTG
MR−950レジストを8.56μmの厚さに塗布し
た。次にホットプレートで、100℃にてベーク時間1
80秒でプリベークした。この基板を図7の1/5ステ
ッパーで露光した。次のような露光条件からを連続
して行なった。 デフォーカス量:+5μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+4μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+3μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+2μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+1μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+0μm、照射量:390mW×0.15秒 この条件では、総合露光量は、照射量390mW×0.
80秒(照度:312mJ)である。ここで、デフォー
カス量とは焦点がずれている程度をいい、その表示の+
の符号は、焦点がレジスト表面の上方にあることを意味
している。
【0041】この条件で露光後、PEB(ポスト・エキ
スポージャー・ベーク)を60℃にて180秒実施し
た。次いで、感光性材料の現像、リンスを行なった。そ
の後、紫外線硬化装置にて180秒間紫外線を照射しな
がら真空引きを実施して、レジストのハードニングを行
なった。紫外線硬化装置は、レジストの露光に使用する
波長よりも短波長でレジストを硬化させることのできる
波長を照射する。この操作によって、レジストの耐プラ
ズマ性は向上し、次工程での加工に耐えられるようにな
る。このときのレジスト高さは7.5μmであった。光
学濃度分布がアナログ的な濃度分布マスクを用いたこと
によって、特段の段差を生じることなく形状を製作する
ことができた。
【0042】その後、上記基板をTCPドライエッチン
グ装置にセットし、真空度:1.5×10-3Torr、
CHF3:5.0sccm、CF4:50.0sccm、O
2:15.0sccm、基板バイアス電力:600W、上
部電極電力:1.25kW、基板冷却温度:−20℃の
条件下でドライエッチングを行なった。またこの時、基
板バイアス電力と上部電極電力を経時的に変化させ、時
間変化と共に選択比が小さくなるように変更しながらエ
ッチングを行なった。基板の平均エッチング速度は、
0.63μm/分であったが、実際のエッチンング時間
は、11.5分を要した。エッチング後のレンズ高さ
は、5.33μmであった。
【0043】(液晶用微小寸法MLA製作の具体例2)
液晶用微小寸法MLA製作の具体例1と同じ濃度分布マ
スクレチクルを用い、ステッパー装置での露光条件を変
更して行なった。次のような露光条件からを連続し
て行なった。 デフォーカス量:+5μm、照射量:390mW×0.33秒 デフォーカス量:+2μm、照射量:390mW×0.33秒 デフォーカス量:+0μm、照射量:390mW×0.20秒 この条件では、総合露光量は、照射量390mW×0.
86秒(照度:335mJ)である。
【0044】この条件で露光後、感光性材料のPEB、
現像、リンスを行なった。次いで、液晶用微小寸法ML
A製作の具体例1と同じ条件でレジストのハードニング
を行なった。このときのレジスト高さは7.2μmであ
った。光学濃度分布がアナログ的な濃度分布マスクを用
いたことによって、特段の段差を生じることなく形状を
製作することができた。その後、上記基板をTCPドラ
イエッチング装置にセットし、液晶用微小寸法MLA製
作の具体例1と同じ条件でドライエッチングを行なっ
た。基板の平均エッチング速度は、0.67μm/分で
あったが、実際のエッチンング時間は、11.0分を要
した。エッチング後のレンズ高さは、5.3μmであっ
た。
【0045】(液晶用微小寸法MLA製作の具体例3)
ここでは非球面形状のMLAを製作した。上記の液晶用
微小寸法MLA製作の具体例1と同じ濃度分布マスクレ
チクルを用い、ステッパー装置での露光条件を変更して
行なった。次のような露光条件からを連続して行な
った。 デフォーカス量:+5μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+4μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+3μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+2μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+1μm、照射量:390mW×0.13秒 デフォーカス量:+0μm、照射量:390mW×0.15秒 この条件では、総合露光量は、照射量390mW×0.
80秒(照度:312mJ)である。
【0046】この条件で露光後、感光性材料のPEB、
現像、リンスを行なった。次いで、液晶用微小寸法ML
A製作の具体例1と同じ条件でレジストのハードニング
を行なった。このときのレジスト高さは7.7μmであ
った。光学濃度分布がアナログ的な濃度分布マスクを用
いたことによって、特段の段差を生じることなく形状を
製作することができた。その後、上記基板をTCPドラ
イエッチング装置にセットし、液晶用微小寸法MLA製
作の具体例1での条件のうち、O2を15.0sccmか
ら0.9sccmへ変更してドライエッチングを行なっ
た。基板の平均エッチング速度は、0.55μm/分で
あったが、実際のエッチンング時間は、14.0分を要
した。エッチング後のレンズ高さは、7.4μmであっ
た。
【0047】このようにして、非球面形状のMLAを形
成した。その結果、光学濃度分布がアナログ的な濃度分
布マスクを用いたことによって、特段の段差を生じるこ
となく非球面形状を製作することができた。この具体例
3によって製作したMLAは、具体例1で作成したML
Aよりも焦点距離が短いMLAを実現することができ
た。また、具体例3によって、従来の濃度分布マスク工
法で作成したMLAよりも高精度の非球面形状を再現性
よく形成することができた。
【0048】
【発明の効果】本発明の濃度分布マスクの製造方法で
は、電子線による描画工程(A)、現像工程(B)及び
エッチング工程(C)により透明基板の一表面上にデジ
タル的な遮光膜パターンを形成した後、上記一表面上全
面にポジ型感光性材料層を形成するポジ型感光性材料層
形成工程(D)、透明基板の裏面側から透明基板を介し
て、遮光膜パターンをマスクにしてポジ型感光性材料層
に光を照射する露光工程(E)、露光後のポジ型感光性
材料層に現像処理を施して遮光膜パターン上にポジ型感
光性材料パターンを形成する現像工程(F)、及び透明
基板の上記一表面に異方性エッチングを施して、ポジ型
感光性材料パターンをマスクにして、遮光膜パターンの
一部分を除去するエッチング工程(G)により、開口部
分周辺の遮光膜パターンの膜厚を開口部分に近づくにつ
れて連続的に薄くなるように形成するようにしたので、
遮光膜パターンの開口面積の制御と遮光膜パターンの膜
厚の制御を組み合わせることによって、各ドット部を通
過する光量をアナログ的に制御することができ、光学濃
度分布がアナログ的な濃度分布マスクを製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す工程断面図である。
【図2】図1(C)中の破線円部aを示す拡大断面図で
ある。
【図3】図1(D)中の破線円部bを示す拡大断面図で
ある。
【図4】図1(E)中の破線円部cを示す拡大断面図で
ある。
【図5】図1(F)中の破線円部dを示す拡大断面図で
ある。
【図6】マイクロレンズ用濃度分布マスクの遮光パター
ンの一例を示す図である。
【図7】縮小投影露光装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 石英基板 3 遮光膜 3a 遮光膜パターン 5 感光性材料層 5a 感光性材料パターン 7 ポジ型感光性材料層 7a ポジ型感光性材料パターン 9 拡散板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃度分布マスクを用いた露光により基板
    上に3次元構造の感光性材料パターンを形成し、その感
    光性材料パターンを前記基板に彫り写すことにより3次
    元構造の表面形状をもつ物品を製造する際に使用される
    濃度分布マスクを以下の工程を含んで製造する濃度分布
    マスクの製造方法。 (A)透明基板の一表面に遮光膜を介して形成された感
    光性材料層に電子線を用いて描画する描画工程、 (B)描画後の前記感光性材料層に現像処理を施して感
    光性材料パターンを形成する現像工程、 (C)前記感光性材料パターンをマスクにして異方性エ
    ッチングを施して、前記遮光膜をパターニングして遮光
    膜パターンを形成するエッチング工程、 (D)前記透明基板の遮光パターンの存在する側の一表
    面上全面にポジ型感光性材料層を形成するポジ型感光性
    材料層形成工程、 (E)前記透明基板の裏面側から前記透明基板を介し
    て、前記遮光膜パターンをマスクにして前記ポジ型感光
    性材料層に光を照射する露光工程、 (F)露光後の前記ポジ型感光性材料層に現像処理を施
    して前記遮光膜パターン上にポジ型感光性材料パターン
    を形成する現像工程、 (G)前記ポジ型感光性材料パターンをマスクにして異
    方性エッチングを施して、前記遮光膜パターンの一部分
    を除去するエッチング工程。
  2. 【請求項2】 前記露光工程(E)において、照射する
    光は拡散光である請求項1に記載の濃度分布マスクの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記露光工程(E)において、前記遮光
    膜パターンの配置位置に応じて前記ポジ型感光性材料に
    対する拡散光の拡散角度を異ならせる請求項2に記載の
    濃度分布マスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記露光工程(E)は、前記透明基板の
    裏面側に拡散板を配置し、その拡散板を介して前記拡散
    光を照射する請求項2又は3に記載の濃度分布マスクの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記露光工程(E)において、照射する
    光の波長は前記遮光膜パターンの最小線幅又は最小ドッ
    ト長さよりも長い波長である請求項1から4のいずれか
    に記載の濃度分布マスクの製造方法。
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