JP2002039720A - 膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents
膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記録媒体Info
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- JP2002039720A JP2002039720A JP2000219306A JP2000219306A JP2002039720A JP 2002039720 A JP2002039720 A JP 2002039720A JP 2000219306 A JP2000219306 A JP 2000219306A JP 2000219306 A JP2000219306 A JP 2000219306A JP 2002039720 A JP2002039720 A JP 2002039720A
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 反射率の異なる複数の薄膜の膜面を確実に検
出することができる膜厚測定装置、該膜厚測定装置にお
けるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラ
ムを記憶した記録媒体を提供する。 【解決手段】 複数層の薄膜を形成した試料6と対物レ
ンズ5とを相対的に移動させるとともに、試料6に対物
レンズ5を介してレーザ光を照射し、各層の薄膜からの
反射光に応じた光検出器9の検出信号の変化から薄膜面
を検出するもので、光検出器9の検出信号の状態に応じ
てゲインおよび積算回数をデータ取得条件として設定
し、光検出器9の検出信号に対してデータ取得条件とし
て設定されたゲインの調整および積算回数を実行しデー
タを取得する。
出することができる膜厚測定装置、該膜厚測定装置にお
けるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラ
ムを記憶した記録媒体を提供する。 【解決手段】 複数層の薄膜を形成した試料6と対物レ
ンズ5とを相対的に移動させるとともに、試料6に対物
レンズ5を介してレーザ光を照射し、各層の薄膜からの
反射光に応じた光検出器9の検出信号の変化から薄膜面
を検出するもので、光検出器9の検出信号の状態に応じ
てゲインおよび積算回数をデータ取得条件として設定
し、光検出器9の検出信号に対してデータ取得条件とし
て設定されたゲインの調整および積算回数を実行しデー
タを取得する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜厚測定装置、例
えば走査型レーザ顕微鏡を適用した膜厚測定装置、該膜
厚測定装置によるデータ取得方法およびデータ取得のた
めのプログラムを記憶した記録媒体に関する。
えば走査型レーザ顕微鏡を適用した膜厚測定装置、該膜
厚測定装置によるデータ取得方法およびデータ取得のた
めのプログラムを記憶した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハなどの基板表面には、透明
または半透明の薄膜が形成されることがあるが、これら
薄膜の厚さ寸法にバラツキがあったり、異物が混入した
りすると、製品として所定の特性を得られないことがあ
る。
または半透明の薄膜が形成されることがあるが、これら
薄膜の厚さ寸法にバラツキがあったり、異物が混入した
りすると、製品として所定の特性を得られないことがあ
る。
【0003】このため、従来では、薄膜の厚さ寸法を測
定する膜厚測定装置として、薄膜を形成した基板(試
料)と対物レンズとを相対的に移動させるとともに、試
料に対物レンズを介してレーザ光を照射し、試料の薄膜
表面と基板面からの反射光を検出し、この検出信号の変
化から薄膜の厚さを検出するようにした走査型レーザ顕
微鏡が知られている。
定する膜厚測定装置として、薄膜を形成した基板(試
料)と対物レンズとを相対的に移動させるとともに、試
料に対物レンズを介してレーザ光を照射し、試料の薄膜
表面と基板面からの反射光を検出し、この検出信号の変
化から薄膜の厚さを検出するようにした走査型レーザ顕
微鏡が知られている。
【0004】ところで、試料の中には、薄膜を複数積層
したものがあるが、このような試料について各層の薄膜
の厚さ測定を行う場合も、試料と対物レンズとを相対的
に移動させるとともに、各層ごとの薄膜面に対物レンズ
を介してレーザ光を照射し、その反射光を検出し、この
検出信号のピーク値から各層の薄膜面を検出するように
している。
したものがあるが、このような試料について各層の薄膜
の厚さ測定を行う場合も、試料と対物レンズとを相対的
に移動させるとともに、各層ごとの薄膜面に対物レンズ
を介してレーザ光を照射し、その反射光を検出し、この
検出信号のピーク値から各層の薄膜面を検出するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、複数の薄膜
の中に低反射率のものが存在すると、この低反射率膜面
では、検出信号のピーク値のS/Nが反射光の暗さに応
じて劣化していくため、ピーク値を用いて検出する膜厚
測定精度を悪くする。このため、このような事態を想定
して予め全体の検出感度を上げておくことが考えられる
が、このようにすると、高反射率膜面からの検出信号が
飽和してしまい正しい膜厚の情報を得ることが困難にな
る。つまり、複数の薄膜中に反射率の高いものと低いも
のが混在するような場合は、低反射率膜面を検出できる
ようにゲインを調整すると、高反射率膜面からの検出信
号が飽和して正しい膜厚の情報を得ることが困難とな
る。また、最高反射率の膜面からの検出信号が飽和しな
いようにゲインを調整すると、低反射率の膜面からの検
出信号のピーク値が検出されないことがあり、実際に膜
面が存在しているのに各薄膜の境界が判別できずに検出
エラーや測定誤差を生じるという問題があった。
の中に低反射率のものが存在すると、この低反射率膜面
では、検出信号のピーク値のS/Nが反射光の暗さに応
じて劣化していくため、ピーク値を用いて検出する膜厚
測定精度を悪くする。このため、このような事態を想定
して予め全体の検出感度を上げておくことが考えられる
が、このようにすると、高反射率膜面からの検出信号が
飽和してしまい正しい膜厚の情報を得ることが困難にな
る。つまり、複数の薄膜中に反射率の高いものと低いも
のが混在するような場合は、低反射率膜面を検出できる
ようにゲインを調整すると、高反射率膜面からの検出信
号が飽和して正しい膜厚の情報を得ることが困難とな
る。また、最高反射率の膜面からの検出信号が飽和しな
いようにゲインを調整すると、低反射率の膜面からの検
出信号のピーク値が検出されないことがあり、実際に膜
面が存在しているのに各薄膜の境界が判別できずに検出
エラーや測定誤差を生じるという問題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、反射率の異なる複数の薄膜の膜面を確実に検出する
ことができる膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデ
ータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記
憶した記録媒体を提供することを目的とする。
で、反射率の異なる複数の薄膜の膜面を確実に検出する
ことができる膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデ
ータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記
憶した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
薄膜が形成され、測定対象面を少なくとも2つ有してい
る試料に対して対物レンズを介したスポット光を照射さ
せると共に、前記試料と対物レンズとを光軸上で相対的
に移動させつつ、前記試料からの反射光を光検出手段で
検出し、前記光検出手段の検出出力の変化から測定対象
面を検出することで、前記試料上に形成された薄膜の厚
さを測定する膜厚測定装置において、前記光検出手段の
検出出力の状態に応じて、該検出出力に対するゲイン又
は積算回数をデータ取得条件として設定するデータ取得
条件設定手段と、前記光検出手段の検出出力に対して前
記データ取得条件設定手段で設定されたゲイン調整又は
積算回数を実行しデータを取得するデータ取得手段とを
具備したことを特徴としている。
薄膜が形成され、測定対象面を少なくとも2つ有してい
る試料に対して対物レンズを介したスポット光を照射さ
せると共に、前記試料と対物レンズとを光軸上で相対的
に移動させつつ、前記試料からの反射光を光検出手段で
検出し、前記光検出手段の検出出力の変化から測定対象
面を検出することで、前記試料上に形成された薄膜の厚
さを測定する膜厚測定装置において、前記光検出手段の
検出出力の状態に応じて、該検出出力に対するゲイン又
は積算回数をデータ取得条件として設定するデータ取得
条件設定手段と、前記光検出手段の検出出力に対して前
記データ取得条件設定手段で設定されたゲイン調整又は
積算回数を実行しデータを取得するデータ取得手段とを
具備したことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、予め設計値として与えられる前記薄膜の情
報からデータ取得条件の設定範囲を決定する設定範囲決
定手段を有し、前記データ取得条件設定手段は、前記設
定範囲決定手段で決定された範囲において、前記光検出
手段の検出出力の状態から、該検出出力に対するゲイン
又は積算回数をデータ取得条件として設定することを特
徴としている。
明において、予め設計値として与えられる前記薄膜の情
報からデータ取得条件の設定範囲を決定する設定範囲決
定手段を有し、前記データ取得条件設定手段は、前記設
定範囲決定手段で決定された範囲において、前記光検出
手段の検出出力の状態から、該検出出力に対するゲイン
又は積算回数をデータ取得条件として設定することを特
徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、薄膜が形成され、
測定対象面を少なくとも2つ有している試料に対して対
物レンズを介したスポット光を照射させると共に、前記
試料と対物レンズとを光軸上で相対的に移動させつつ、
前記試料からの反射光を光検出手段で検出し、前記光検
出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出すること
で、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚
測定装置におけるデータ取得方法において、前記光検出
手段の検出出力の状態に応じて、該検出出力に対するゲ
イン又は積算回数をデータ取得条件として設定し、前記
光検出手段の検出出力に対して前記データ取得条件設定
手段で設定されたゲイン調整又は積算回数を実行しデー
タを取得することを具備したことを特徴としている。
測定対象面を少なくとも2つ有している試料に対して対
物レンズを介したスポット光を照射させると共に、前記
試料と対物レンズとを光軸上で相対的に移動させつつ、
前記試料からの反射光を光検出手段で検出し、前記光検
出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出すること
で、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚
測定装置におけるデータ取得方法において、前記光検出
手段の検出出力の状態に応じて、該検出出力に対するゲ
イン又は積算回数をデータ取得条件として設定し、前記
光検出手段の検出出力に対して前記データ取得条件設定
手段で設定されたゲイン調整又は積算回数を実行しデー
タを取得することを具備したことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、予め設計値として与えられる前記薄膜の情
報からデータ取得条件の設定範囲を決定し、この決定さ
れた範囲において、前記光検出手段の検出出力の状態か
ら、該検出出力に対するゲイン又は積算回数をデータ取
得条件として設定することを特徴としている。
明において、予め設計値として与えられる前記薄膜の情
報からデータ取得条件の設定範囲を決定し、この決定さ
れた範囲において、前記光検出手段の検出出力の状態か
ら、該検出出力に対するゲイン又は積算回数をデータ取
得条件として設定することを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、薄膜が形成され、
測定対象面を少なくとも2つ有している試料に対して対
物レンズを介したスポット光を照射させると共に、前記
試料と対物レンズとを光軸上で相対的に移動させつつ、
前記試料からの反射光を光検出手段で検出し、前記光検
出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出すること
で、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚
測定装置におけるデータ取得のためのプログラムを記録
した記録媒体であって、前記光検出手段の検出出力の状
態に応じて、該検出出力に対するゲイン又は積算回数を
データ取得条件として設定し、前記光検出手段の検出出
力に対して前記データ取得条件設定手段で設定されたゲ
イン調整又は積算回数を実行しデータを取得することを
特徴としている。
測定対象面を少なくとも2つ有している試料に対して対
物レンズを介したスポット光を照射させると共に、前記
試料と対物レンズとを光軸上で相対的に移動させつつ、
前記試料からの反射光を光検出手段で検出し、前記光検
出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出すること
で、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定する膜厚
測定装置におけるデータ取得のためのプログラムを記録
した記録媒体であって、前記光検出手段の検出出力の状
態に応じて、該検出出力に対するゲイン又は積算回数を
データ取得条件として設定し、前記光検出手段の検出出
力に対して前記データ取得条件設定手段で設定されたゲ
イン調整又は積算回数を実行しデータを取得することを
特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、膜厚測定装置におけるデータ取得のための
プログラムを記録した記録媒体は、予め設計値として与
えられる前記薄膜の情報からデータ取得条件の設定範囲
を決定し、この決定された範囲において、前記光検出手
段の検出出力の状態から、該検出出力に対するゲイン又
は積算回数をデータ取得条件として設定することを特徴
としている。
明において、膜厚測定装置におけるデータ取得のための
プログラムを記録した記録媒体は、予め設計値として与
えられる前記薄膜の情報からデータ取得条件の設定範囲
を決定し、この決定された範囲において、前記光検出手
段の検出出力の状態から、該検出出力に対するゲイン又
は積算回数をデータ取得条件として設定することを特徴
としている。
【0013】この結果、本発明によれば、膜面からの反
射光を検出する検出手段の検出出力に対してデータ取得
条件として設定されたゲインの調整および積算回数を実
行することにより、検出出力を薄膜面の情報を検出する
のに支障のないレベルまで改善することができるので、
膜面の反射率に左右されることなく確実に薄膜面を検出
することができる。
射光を検出する検出手段の検出出力に対してデータ取得
条件として設定されたゲインの調整および積算回数を実
行することにより、検出出力を薄膜面の情報を検出する
のに支障のないレベルまで改善することができるので、
膜面の反射率に左右されることなく確実に薄膜面を検出
することができる。
【0014】また、予め設計値として与えられる膜厚の
情報から、薄膜の面位置およびデータ取得条件の設定範
囲などを得られるので、データ取得条件の設定から、検
出手段の検出出力に対してデータ取得条件を実行しデー
タを取得するまでの一連の作業を自動的に行うことがで
きる。
情報から、薄膜の面位置およびデータ取得条件の設定範
囲などを得られるので、データ取得条件の設定から、検
出手段の検出出力に対してデータ取得条件を実行しデー
タを取得するまでの一連の作業を自動的に行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
に従い説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1は、本発明の膜
厚測定装置に適用される走査型レーザ顕微鏡の概略構成
を示している。
厚測定装置に適用される走査型レーザ顕微鏡の概略構成
を示している。
【0017】この場合、レーザ光源1から出射されたレ
ーザ光は、ミラー2で反射し、ハーフミラー3を透過し
て2次元走査機構14に入射される。
ーザ光は、ミラー2で反射し、ハーフミラー3を透過し
て2次元走査機構14に入射される。
【0018】2次元走査機構14は、コンピュータ4の
制御部41の制御によりレーザ光を2次元走査するもの
で、このレーザ光は、対物レンズ5を介してステージ1
2に載置された試料6の測定対象面の領域全体にわたっ
て2次元走査される。
制御部41の制御によりレーザ光を2次元走査するもの
で、このレーザ光は、対物レンズ5を介してステージ1
2に載置された試料6の測定対象面の領域全体にわたっ
て2次元走査される。
【0019】また、この試料6からの反射光は、対物レ
ンズ5を透過し、2次元走査機構14を介してハーフミ
ラー3で反射され、結像レンズ7、ピンホール8を介し
て光検出器9により検出される。
ンズ5を透過し、2次元走査機構14を介してハーフミ
ラー3で反射され、結像レンズ7、ピンホール8を介し
て光検出器9により検出される。
【0020】そして、光検出器9からの信号は、コンピ
ュータ4の画像入力部42に2次元走査機構14での2
次元走査に同期して取り込まれ、画像データとして主メ
モリ43に記憶される。
ュータ4の画像入力部42に2次元走査機構14での2
次元走査に同期して取り込まれ、画像データとして主メ
モリ43に記憶される。
【0021】主メモリ43に記憶された画像データは、
CPUバス47、ビデオカード44を介して2次元画像
としてモニタ10に表示される。
CPUバス47、ビデオカード44を介して2次元画像
としてモニタ10に表示される。
【0022】なお、画像入力部42は、光検出器9から
のアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機
能を備えている。
のアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機
能を備えている。
【0023】この場合、光検出器9では、対物レンズ5
の焦点位置からの試料6の反射光以外は、ピンホール8
を通過することができないため、試料6の画像は、対物
レンズ5の合焦位置からの画像しか得られない。
の焦点位置からの試料6の反射光以外は、ピンホール8
を通過することができないため、試料6の画像は、対物
レンズ5の合焦位置からの画像しか得られない。
【0024】そこで、この性質を利用してコンピュータ
4の制御部41の制御により、レーザ光の2次元走査と
光軸方向でZ軸移動機構11による対物レンズ5の位置
を所定距離ずつ(所定間隔で)移動(Z軸走査)させる
のとを行なわせて、光検出器9の検出信号(輝度デー
タ)が最大になった位置(ピーク位置)を試料6の測定
対象面(ここでは、薄膜61の表面61b、薄膜61と
薄膜62との境界面62b、薄膜62と薄膜63との境
界面63b、薄膜63と基板64との境界面(基板表
面)64b(図3参照))と認識するようにしている。
4の制御部41の制御により、レーザ光の2次元走査と
光軸方向でZ軸移動機構11による対物レンズ5の位置
を所定距離ずつ(所定間隔で)移動(Z軸走査)させる
のとを行なわせて、光検出器9の検出信号(輝度デー
タ)が最大になった位置(ピーク位置)を試料6の測定
対象面(ここでは、薄膜61の表面61b、薄膜61と
薄膜62との境界面62b、薄膜62と薄膜63との境
界面63b、薄膜63と基板64との境界面(基板表
面)64b(図3参照))と認識するようにしている。
【0025】なお、上述した実施の形態では、対物レン
ズ5を光軸方向で上下動するものを例として説明した
が、これに限られるものではなく、光軸方向(Z軸方
向)で試料6と対物レンズ5とが相対的に移動できるよ
うに構成されていればどのような構成であってもよく、
例えばステージ12を上下動させる構成であってもよ
い。
ズ5を光軸方向で上下動するものを例として説明した
が、これに限られるものではなく、光軸方向(Z軸方
向)で試料6と対物レンズ5とが相対的に移動できるよ
うに構成されていればどのような構成であってもよく、
例えばステージ12を上下動させる構成であってもよ
い。
【0026】これら一連の動きは、コンピュータ4の制
御部41及び画像入力部42を統合して制御することで
実現される。
御部41及び画像入力部42を統合して制御することで
実現される。
【0027】また、モニタ10上には、試料6の2次元
画像と共に、走査型レーザ顕微鏡の操作を制御するため
の画面も表示されており、オペレータは、この画面を通
じて顕微鏡を取り扱うようになっている。
画像と共に、走査型レーザ顕微鏡の操作を制御するため
の画面も表示されており、オペレータは、この画面を通
じて顕微鏡を取り扱うようになっている。
【0028】以上のような制御は、コンピュータ4の記
録媒体46(磁気記録媒体、ハードディスク、CD−R
OM等)に記録されている制御プログラムにより実現さ
れる。
録媒体46(磁気記録媒体、ハードディスク、CD−R
OM等)に記録されている制御プログラムにより実現さ
れる。
【0029】制御プログラムは、主メモリ43に記憶さ
れ、CPU45から実行される。
れ、CPU45から実行される。
【0030】また、制御プログラムは、記録媒体46に
記録されている必要はなく、例えばコンピュータ4に接
続されている不図示のネットワークを介して遠隔地にあ
るサーバコンピュータからダウンロードして実行するよ
うにしてもよい。
記録されている必要はなく、例えばコンピュータ4に接
続されている不図示のネットワークを介して遠隔地にあ
るサーバコンピュータからダウンロードして実行するよ
うにしてもよい。
【0031】図2は、このような膜厚測定装置により測
定対象面を認識するのに際して、予め最適なデータを取
得する条件を設定するためにモニタ10の画面上に表示
された表示例を示している。
定対象面を認識するのに際して、予め最適なデータを取
得する条件を設定するためにモニタ10の画面上に表示
された表示例を示している。
【0032】この場合、画面上には、条件設定領域10
1と設定条件表示領域102とが表示されている。
1と設定条件表示領域102とが表示されている。
【0033】このうちの条件設定領域101には、測定
対象面を設定するZ位置設定部101a、最適な大きさ
の検出出力を得るためのゲイン調整部101b、最適な
背景の明るさを設定するためのオフセット調整部101
c、同一測定対象面を複数回取り込むと共に、これらを
積算する回数を設定する積算回数設定部101d及び条
件登録ボタン101eが表示されている。
対象面を設定するZ位置設定部101a、最適な大きさ
の検出出力を得るためのゲイン調整部101b、最適な
背景の明るさを設定するためのオフセット調整部101
c、同一測定対象面を複数回取り込むと共に、これらを
積算する回数を設定する積算回数設定部101d及び条
件登録ボタン101eが表示されている。
【0034】また、設定条件表示領域102には、層番
号102a、測定対象面(Z位置)102b、積算
(回)102c、ゲイン(倍)102d、オフセット
(%)102eの各設定項目が表示されている。
号102a、測定対象面(Z位置)102b、積算
(回)102c、ゲイン(倍)102d、オフセット
(%)102eの各設定項目が表示されている。
【0035】そして、オペレータは、モニタ10上の表
示を用いて最適なデータ取得条件を設定する。
示を用いて最適なデータ取得条件を設定する。
【0036】いま、図3に示すように試料6として第1
乃至第3の薄膜61、62、63が基板64上に形成さ
れているものとする。
乃至第3の薄膜61、62、63が基板64上に形成さ
れているものとする。
【0037】この状態で、図4に示すフローチャートに
従った操作が実行される。
従った操作が実行される。
【0038】先ず、ステップ401として、モニタ10
上に条件設定領域101が表示され、オペレータからの
入力待ちとなる。
上に条件設定領域101が表示され、オペレータからの
入力待ちとなる。
【0039】オペレータは、Z位置設定部101aを操
作して、試料6の第1の薄膜61の層番号を選択して入
力する。
作して、試料6の第1の薄膜61の層番号を選択して入
力する。
【0040】次いで、ステップ402で、最初の測定対
象面となる第1の薄膜61面、ここでは薄膜61の表面
61bに焦点を合わせる。
象面となる第1の薄膜61面、ここでは薄膜61の表面
61bに焦点を合わせる。
【0041】この場合、図1に示すレーザ光源1のレー
ザ光を、対物レンズ5を介して薄膜61の表面61bに
照射し、この反射光を光検出器9で検出すると共に、Z
軸移動機構11により対物レンズ5の位置を光軸方向で
移動、ここでは上方から下方に向けて移動させて、光検
出器9の検出信号が最大になる合焦位置を検出する。
ザ光を、対物レンズ5を介して薄膜61の表面61bに
照射し、この反射光を光検出器9で検出すると共に、Z
軸移動機構11により対物レンズ5の位置を光軸方向で
移動、ここでは上方から下方に向けて移動させて、光検
出器9の検出信号が最大になる合焦位置を検出する。
【0042】次いで、ステップ403で、光検出器9の
検出信号が大きく、最大輝度が十分に明るくなる位置を
判断する。
検出信号が大きく、最大輝度が十分に明るくなる位置を
判断する。
【0043】この場合、検出信号が小さく、最大輝度が
十分な明るさでなければ、ステップ404で条件設定領
域101のゲイン調整部101bをオペレータが操作で
きるように操作待ち状態となり、光検出器9のゲイン調
整が行なわれる。
十分な明るさでなければ、ステップ404で条件設定領
域101のゲイン調整部101bをオペレータが操作で
きるように操作待ち状態となり、光検出器9のゲイン調
整が行なわれる。
【0044】また、十分な明るさが得られていると判断
されると、ステップ405に進み、今度は背景の明るさ
が十分な明るさであり、最適な背景の明るさとなってい
るか否か判断される。
されると、ステップ405に進み、今度は背景の明るさ
が十分な明るさであり、最適な背景の明るさとなってい
るか否か判断される。
【0045】この場合、背景の明るさが十分でなけれ
ば、ステップ406で条件設定領域101のオフセット
調整部101cをオペレータが操作できるように操作待
ち状態となり、光検出器9のオフセット調整が行なわれ
る。
ば、ステップ406で条件設定領域101のオフセット
調整部101cをオペレータが操作できるように操作待
ち状態となり、光検出器9のオフセット調整が行なわれ
る。
【0046】また、十分な背景の明るさが得られている
と判断されると、ステップ407に進み、同一測定対象
面、ここでは薄膜61の表面61bでの検出信号を複数
回取り込み、これらを積算する必要があるか否か判断さ
れる。
と判断されると、ステップ407に進み、同一測定対象
面、ここでは薄膜61の表面61bでの検出信号を複数
回取り込み、これらを積算する必要があるか否か判断さ
れる。
【0047】ここで、積算する必要があると判断されが
場合、ステップ408に進み、条件設定領域101の積
算回数設定部101dを操作して回数設定が行なえる状
態となる。
場合、ステップ408に進み、条件設定領域101の積
算回数設定部101dを操作して回数設定が行なえる状
態となる。
【0048】条件設定領域101の積算回数設定部10
1dの操作が行われると、ステップ409に進む。
1dの操作が行われると、ステップ409に進む。
【0049】また、積算する必要が無ければ、直接ステ
ップ409に進む。
ップ409に進む。
【0050】次いで、ステップ409で、条件登録ボタ
ン101eをオペレータが操作できる状態となり、オペ
レータにより操作が行われると、それぞれの条件が設定
条件表示領域102の層番号102a、測定対象面(Z
位置)102b、積算(回)102c、ゲイン(倍)1
02d、オフセット(%)102eに書き込まれると同
時に、コンピュータ4のメモリ43に記憶される。
ン101eをオペレータが操作できる状態となり、オペ
レータにより操作が行われると、それぞれの条件が設定
条件表示領域102の層番号102a、測定対象面(Z
位置)102b、積算(回)102c、ゲイン(倍)1
02d、オフセット(%)102eに書き込まれると同
時に、コンピュータ4のメモリ43に記憶される。
【0051】上記処理が終わるとステップ410に進
み、全ての測定対象面に対して最適なデータ取得条件の
設定が終了したか否かが判断される。
み、全ての測定対象面に対して最適なデータ取得条件の
設定が終了したか否かが判断される。
【0052】ここで、全ての測定対象面に対して、最適
なデータ取得条件の設定が終了していなければ、ステッ
プ401に戻り、以下、第2の薄膜62面(薄膜61と
薄膜62との境界面62b)、第3の薄膜63面(薄膜
62と薄膜63との境界面63b)及び基板64面(基
板表面64b)の各測定対象面についても同様な処理を
実行する。
なデータ取得条件の設定が終了していなければ、ステッ
プ401に戻り、以下、第2の薄膜62面(薄膜61と
薄膜62との境界面62b)、第3の薄膜63面(薄膜
62と薄膜63との境界面63b)及び基板64面(基
板表面64b)の各測定対象面についても同様な処理を
実行する。
【0053】ここで、具体例として、第1乃至第3の薄
膜61、62、63及び基板64のそれぞれの測定対象
面での反射率分布が例えば図3のa乃至dに示すように
与えられた場合、図3のaに示す第1の薄膜61の表面
61bでは、比較的大きな反射光が得られ、検出信号も
大きくデータ取得に問題ないと判断され、ゲイン調整部
101b、オフセット調整部101c、積算回数設定部
101dでの全ての操作は行われることなく、この状態
の条件が記憶される。
膜61、62、63及び基板64のそれぞれの測定対象
面での反射率分布が例えば図3のa乃至dに示すように
与えられた場合、図3のaに示す第1の薄膜61の表面
61bでは、比較的大きな反射光が得られ、検出信号も
大きくデータ取得に問題ないと判断され、ゲイン調整部
101b、オフセット調整部101c、積算回数設定部
101dでの全ての操作は行われることなく、この状態
の条件が記憶される。
【0054】また、図3のbに示す第2の薄膜62の境
界面62bでは、低反射率面を含み、やや暗くS/Nも
落ちる傾向があり、データ取得に問題があると判断さ
れ、オペレータによる条件設定待ち状態となり、オペレ
ータによる積算回数設定部101dでの最適と思われる
積算回数の設定が行われると、その条件が記憶される。
界面62bでは、低反射率面を含み、やや暗くS/Nも
落ちる傾向があり、データ取得に問題があると判断さ
れ、オペレータによる条件設定待ち状態となり、オペレ
ータによる積算回数設定部101dでの最適と思われる
積算回数の設定が行われると、その条件が記憶される。
【0055】図3のcに示す、第3の薄膜63の境界面
63bでは、超低反射率面を含み、ピーク値も小さいの
で、図3のbの場合と同様にデータ取得に問題があると
判断され、オペレータによる条件設定待ち状態となり、
オペレータによるゲイン調整部101b、オフセット調
整部101cでの夫々の調整と共に、積算回数設定部1
01dで最適と思われる積算回数の設定が行われると、
その条件が記憶される。
63bでは、超低反射率面を含み、ピーク値も小さいの
で、図3のbの場合と同様にデータ取得に問題があると
判断され、オペレータによる条件設定待ち状態となり、
オペレータによるゲイン調整部101b、オフセット調
整部101cでの夫々の調整と共に、積算回数設定部1
01dで最適と思われる積算回数の設定が行われると、
その条件が記憶される。
【0056】そして、図3のdに示す基板64の境界面
(基板表面)64bでは、第1の薄膜61の表面61b
と同様にして、比較的大きな反射率が得られるので、十
分に明るくデータ取得に問題無いと判断され、ゲイン調
整部101b、オフセット調整部101c、積算回数設
定部101dでの全ての操作は行われることなく、この
状態の条件が記憶される。
(基板表面)64bでは、第1の薄膜61の表面61b
と同様にして、比較的大きな反射率が得られるので、十
分に明るくデータ取得に問題無いと判断され、ゲイン調
整部101b、オフセット調整部101c、積算回数設
定部101dでの全ての操作は行われることなく、この
状態の条件が記憶される。
【0057】このようなデータ取得条件の設定後に、第
1乃至第3の薄膜61、62、63に対するデータ取得
条件の適用範囲のエクステンド取り込み幅が設定され
る。
1乃至第3の薄膜61、62、63に対するデータ取得
条件の適用範囲のエクステンド取り込み幅が設定され
る。
【0058】この場合、第1乃至第3の薄膜61、6
2、63の境界Z位置61a、62a、63aを、これ
ら第1乃至第3の薄膜61、62、63の膜厚方向の略
中間に設定し、第1の薄膜61に対するデータ取得条件
の適用範囲は、任意に設定される−αから境界Z位置6
1aまでの範囲、第2の薄膜62に対するデータ取得条
件の適用範囲は、境界Z位置61aから62aまでの範
囲、第3の薄膜63に対するデータ取得条件の適用範囲
は、境界Z位置62aから63aまでの範囲、基板64
に対するデータ取得条件の適用範囲は、境界Z位置63
aから+αまでの範囲に設定される。
2、63の境界Z位置61a、62a、63aを、これ
ら第1乃至第3の薄膜61、62、63の膜厚方向の略
中間に設定し、第1の薄膜61に対するデータ取得条件
の適用範囲は、任意に設定される−αから境界Z位置6
1aまでの範囲、第2の薄膜62に対するデータ取得条
件の適用範囲は、境界Z位置61aから62aまでの範
囲、第3の薄膜63に対するデータ取得条件の適用範囲
は、境界Z位置62aから63aまでの範囲、基板64
に対するデータ取得条件の適用範囲は、境界Z位置63
aから+αまでの範囲に設定される。
【0059】次に、第1乃至第3の薄膜61、62、6
3及び基板64の各測定対象面(薄膜表面61b、境界
面62b、境界面63b、基板表面64b)に対するデ
ータ取得が行われる。
3及び基板64の各測定対象面(薄膜表面61b、境界
面62b、境界面63b、基板表面64b)に対するデ
ータ取得が行われる。
【0060】先ず、第1の薄膜61のデータ取得を行な
う場合、エクステンド取り込み幅が−αから境界Z位置
61aまでの範囲で設定されている第1の薄膜61のデ
ータ取得条件でデータ取得が行われる。
う場合、エクステンド取り込み幅が−αから境界Z位置
61aまでの範囲で設定されている第1の薄膜61のデ
ータ取得条件でデータ取得が行われる。
【0061】第1の薄膜61のデータ取得は、上述した
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第1の薄
膜61の表面61bに対する光検出器9の検出信号を取
得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り込
む。
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第1の薄
膜61の表面61bに対する光検出器9の検出信号を取
得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り込
む。
【0062】この場合、第1の薄膜61に対するデータ
取得条件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部
101c、積算回数設定部101dで全ての操作が行わ
れていないので、取得データがそのままの状態で取り込
まれる。
取得条件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部
101c、積算回数設定部101dで全ての操作が行わ
れていないので、取得データがそのままの状態で取り込
まれる。
【0063】次に、第2の薄膜62のデータ取得を行な
う場合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置61aか
ら62aまでの範囲で設定されている第2の薄膜62の
データ取得条件でデータ取得が行われる。
う場合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置61aか
ら62aまでの範囲で設定されている第2の薄膜62の
データ取得条件でデータ取得が行われる。
【0064】第2の薄膜62のデータ取得は、上述した
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第2の薄
膜62の境界面62bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第2の薄
膜62の境界面62bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
【0065】この場合、第2の薄膜62に対するデータ
取得条件は、積算回数設定部101dにより最適と思わ
れる積算回数が設定されているので、第2の薄膜62か
らのデータ取得を設定回数だけ繰り返し、S/Nを改善
した状態で取得データが取り込まれる。
取得条件は、積算回数設定部101dにより最適と思わ
れる積算回数が設定されているので、第2の薄膜62か
らのデータ取得を設定回数だけ繰り返し、S/Nを改善
した状態で取得データが取り込まれる。
【0066】次に、第3の薄膜63のデータ取得を行な
う場合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置62aか
ら63aまでの範囲で設定されている第3の薄膜63の
データ取得条件でデータ取得が行われる。
う場合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置62aか
ら63aまでの範囲で設定されている第3の薄膜63の
データ取得条件でデータ取得が行われる。
【0067】第3の薄膜63のデータ取得は、上述した
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第3の薄
膜63の境界面63bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
データ取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を
光軸方向で上方から下方に向けて移動させて、第3の薄
膜63の境界面63bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
【0068】この場合、第3の薄膜63に対するデータ
取得条件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部
101cでのそれぞれの調整と共に、積算回数設定部1
01dで最適と思われる積算回数が設定されているの
で、第3の薄膜63からのデータ取得をゲイン、オフセ
ットのそれぞれを調整すると共に、設定回数だけデータ
取得を繰り返して行い、測定対象面の取りこぼしが回避
された状態で取得データが取り込まれる。
取得条件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部
101cでのそれぞれの調整と共に、積算回数設定部1
01dで最適と思われる積算回数が設定されているの
で、第3の薄膜63からのデータ取得をゲイン、オフセ
ットのそれぞれを調整すると共に、設定回数だけデータ
取得を繰り返して行い、測定対象面の取りこぼしが回避
された状態で取得データが取り込まれる。
【0069】そして、基板64のデータ取得を行なう場
合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置63aから+
αまでの範囲で設定されている基板64の境界面(基板
表面)64aのデータ取得条件でデータ取得が行われ
る。
合、エクステンド取り込み幅が境界Z位置63aから+
αまでの範囲で設定されている基板64の境界面(基板
表面)64aのデータ取得条件でデータ取得が行われ
る。
【0070】基板64のデータ取得は、上述したデータ
取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を光軸方
向で上方から下方に向けて移動させて、基板64の境界
面(基板表面)64bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
取得条件の設定のもとで、対物レンズ5の位置を光軸方
向で上方から下方に向けて移動させて、基板64の境界
面(基板表面)64bに対する光検出器9の検出信号を
取得データ(輝度データ)として画像入力部42に取り
込む。
【0071】この場合、基板64に対するデータ取得条
件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部101
c、積算回数設定部101dで全ての操作が行われてい
ないので、取得データがそのままの状態で取り込まれ
る。
件は、ゲイン調整部101b、オフセット調整部101
c、積算回数設定部101dで全ての操作が行われてい
ないので、取得データがそのままの状態で取り込まれ
る。
【0072】従って、このようにすれば試料6の第1乃
至第3の薄膜61、62、63と基板64の各測定対象
面61b、62b、63b、64bからの反射光を検出
する光検出器9の夫々の検出信号に対してデータ取得条
件として設定されたゲインの調整及び積算回数を実行す
ることにより、各測定対象面毎の各検出信号の検出を支
障のないレベルまで改善して精度良い検出ができるよう
になるので、異なる反射率等の測定対象面に左右される
ことなく確実に夫々の測定対象面を検出することがで
き、検出エラーや測定誤差等をなくすことができる。
至第3の薄膜61、62、63と基板64の各測定対象
面61b、62b、63b、64bからの反射光を検出
する光検出器9の夫々の検出信号に対してデータ取得条
件として設定されたゲインの調整及び積算回数を実行す
ることにより、各測定対象面毎の各検出信号の検出を支
障のないレベルまで改善して精度良い検出ができるよう
になるので、異なる反射率等の測定対象面に左右される
ことなく確実に夫々の測定対象面を検出することがで
き、検出エラーや測定誤差等をなくすことができる。
【0073】以上のようにして精度のよい測定対象面の
検出を行なうことで、例えば積層された複数の薄膜の反
射率が異なっていたとしても、高精度の膜厚測定を行な
うことができる。
検出を行なうことで、例えば積層された複数の薄膜の反
射率が異なっていたとしても、高精度の膜厚測定を行な
うことができる。
【0074】また、予め正しい検出結果が得られたこと
を判断するための閾値を設定し、その閾値と検出結果と
を比較判断できる判断部を設けておくことにより、仮に
薄膜と基板の間に気泡又は異物が混入している状態で膜
厚測定が行われたとしても、その状態での検出結果に対
してエラーであることを表示やブザーでオペレータに知
らせたり、また測定位置を変更して再度測定を行なわせ
るようにすることも可能であり、これによって膜厚測定
をより効率的且つ高精度に進めることもできる。
を判断するための閾値を設定し、その閾値と検出結果と
を比較判断できる判断部を設けておくことにより、仮に
薄膜と基板の間に気泡又は異物が混入している状態で膜
厚測定が行われたとしても、その状態での検出結果に対
してエラーであることを表示やブザーでオペレータに知
らせたり、また測定位置を変更して再度測定を行なわせ
るようにすることも可能であり、これによって膜厚測定
をより効率的且つ高精度に進めることもできる。
【0075】(第2の実施の形態)第1の実施の形態
は、データ取得条件の設定が手動により行なわれていた
が、この第2の実施の形態は、自動的に最適なデータ取
得条件の設定が行なわれるようにしたものである。
は、データ取得条件の設定が手動により行なわれていた
が、この第2の実施の形態は、自動的に最適なデータ取
得条件の設定が行なわれるようにしたものである。
【0076】なお、第2の実施の形態の膜厚測定装置に
適用される走査型レーザ顕微鏡の概略構成は、図1と同
様なので、同図を援用し、説明を省略するものとする。
適用される走査型レーザ顕微鏡の概略構成は、図1と同
様なので、同図を援用し、説明を省略するものとする。
【0077】また、試料6は、図3に示すように、第1
乃至第3の薄膜61、62、63を基板64に積層した
ものとする。
乃至第3の薄膜61、62、63を基板64に積層した
ものとする。
【0078】さらに、自動的にデータ取得条件を設定す
る際のモニタ10画面に表示されている設定条件表示領
域(図5参照)は、図2で述べた設定条件表示領域10
2の層番号102a、測定対象面(Z位置)102b、
積算回数(回)102c、ゲイン(倍)102d、オフ
セット(%)102eの各設定項目に加えて、設計膜厚
102f、層上限Z位置(=薄膜表面61b)102
g、層下限Z位置(=基板表面64b)102hの各設
定項目が表示されている。
る際のモニタ10画面に表示されている設定条件表示領
域(図5参照)は、図2で述べた設定条件表示領域10
2の層番号102a、測定対象面(Z位置)102b、
積算回数(回)102c、ゲイン(倍)102d、オフ
セット(%)102eの各設定項目に加えて、設計膜厚
102f、層上限Z位置(=薄膜表面61b)102
g、層下限Z位置(=基板表面64b)102hの各設
定項目が表示されている。
【0079】なお、データ取得条件として設定される項
目は、上述したものに限られるものではなく、例えば各
薄膜及び基板の反射率も情報として入力できてもよい。
目は、上述したものに限られるものではなく、例えば各
薄膜及び基板の反射率も情報として入力できてもよい。
【0080】この状態で、先ず、図6に示すフローチャ
ートに従った操作が実行される。
ートに従った操作が実行される。
【0081】ステップ601で、試料6の各薄膜の膜厚
入力状態となり、オペレータによる入力が行われる。
入力状態となり、オペレータによる入力が行われる。
【0082】なお、ここでオペレータによって入力され
る第1乃至第3の薄膜61、62、63の膜厚は、予め
設計段階で与えられる設計値に相当する。
る第1乃至第3の薄膜61、62、63の膜厚は、予め
設計段階で与えられる設計値に相当する。
【0083】ここで、これら第1乃至第3の薄膜61、
62、63の膜厚が図3に示すようにd1、d2、d3
に設定されているものとすると、これらの膜厚d1、d
2、d3を、ステップ602で、必要分入力したと判断
されるまで順番に入力状態となる。
62、63の膜厚が図3に示すようにd1、d2、d3
に設定されているものとすると、これらの膜厚d1、d
2、d3を、ステップ602で、必要分入力したと判断
されるまで順番に入力状態となる。
【0084】オペレータによって入力された第1乃至第
3の薄膜61、62、63の膜厚d1、d2、d3は、
コンピュータ4のメモリ43に記憶されると共に、図5
に示す設定条件表示領域の設計膜厚102fに表示され
る。
3の薄膜61、62、63の膜厚d1、d2、d3は、
コンピュータ4のメモリ43に記憶されると共に、図5
に示す設定条件表示領域の設計膜厚102fに表示され
る。
【0085】次に、図7に示すフローチャートにおい
て、先ず、ステップ701は、オペレータによるステー
ジ12上への試料6載置待ち状態であり、ステージ12
上に試料6が載置されるとステップ702へ進む。
て、先ず、ステップ701は、オペレータによるステー
ジ12上への試料6載置待ち状態であり、ステージ12
上に試料6が載置されるとステップ702へ進む。
【0086】次いで、ステップ702及びステップ70
3で、コンピュータ4の制御部4の制御によりレーザ光
の2次元走査毎にZ軸移動機構11で対物レンズ5の位
置を光軸方向に移動させて、光検出器9の検出信号が最
大になった合焦位置から試料6の第1の薄膜61の表面
61bを検出する。
3で、コンピュータ4の制御部4の制御によりレーザ光
の2次元走査毎にZ軸移動機構11で対物レンズ5の位
置を光軸方向に移動させて、光検出器9の検出信号が最
大になった合焦位置から試料6の第1の薄膜61の表面
61bを検出する。
【0087】次に、ステップ704で、第1の薄膜61
の表面61bと膜厚d1、d2、d3から第1乃至第3
の薄膜61、62、63の測定対象面のZ位置及びデー
タ取得条件の設定範囲(以下、データ取得範囲と称す
る)を決定する。
の表面61bと膜厚d1、d2、d3から第1乃至第3
の薄膜61、62、63の測定対象面のZ位置及びデー
タ取得条件の設定範囲(以下、データ取得範囲と称す
る)を決定する。
【0088】この場合、第1の薄膜61の表面61bに
続けて、第1の薄膜61の表面61bの位置+膜厚d1
により第2の薄膜62の境界面62bのZ位置を求め、
第2の薄膜62の境界面62bの位置+膜厚d2により
第3の薄膜63の境界面63bのZ位置を求める。
続けて、第1の薄膜61の表面61bの位置+膜厚d1
により第2の薄膜62の境界面62bのZ位置を求め、
第2の薄膜62の境界面62bの位置+膜厚d2により
第3の薄膜63の境界面63bのZ位置を求める。
【0089】また、第1の薄膜61の表面61bから
((−αの位置から第1の薄膜61の表面61bの位
置)+(膜厚d1/2))の位置までの範囲を求め、求
めた範囲を第1の薄膜61のデータ取得範囲とする。
((−αの位置から第1の薄膜61の表面61bの位
置)+(膜厚d1/2))の位置までの範囲を求め、求
めた範囲を第1の薄膜61のデータ取得範囲とする。
【0090】次いで、((第1の薄膜61の表面61b
の位置)+(膜厚d1/2))の位置から((第1の薄
膜61の表面61bの位置)+(第1の薄膜61の膜厚
d1)+(第2の薄膜62の膜厚d2/2))の位置ま
での範囲を求め、求めた範囲を第2の薄膜62のデータ
取得範囲とする。
の位置)+(膜厚d1/2))の位置から((第1の薄
膜61の表面61bの位置)+(第1の薄膜61の膜厚
d1)+(第2の薄膜62の膜厚d2/2))の位置ま
での範囲を求め、求めた範囲を第2の薄膜62のデータ
取得範囲とする。
【0091】さらに、((第1の薄膜61の表面61b
の位置)+(第1の薄膜61の膜厚d1)+(第2の薄
膜62の膜厚d2/2))の位置から((第1の薄膜6
1の表面61bの位置)+(第1の薄膜61の膜厚d
1)+(第2の薄膜62の膜厚d2)+(第3の薄膜6
3の膜厚d3/2))の位置までの範囲を求め、求めた
範囲を第3の薄膜63のデータ取得範囲とする。
の位置)+(第1の薄膜61の膜厚d1)+(第2の薄
膜62の膜厚d2/2))の位置から((第1の薄膜6
1の表面61bの位置)+(第1の薄膜61の膜厚d
1)+(第2の薄膜62の膜厚d2)+(第3の薄膜6
3の膜厚d3/2))の位置までの範囲を求め、求めた
範囲を第3の薄膜63のデータ取得範囲とする。
【0092】そして、第1の薄膜61の表面61bの位
置+第1の薄膜61の膜厚d1+第2の薄膜62の膜厚
d2+第3の薄膜63の膜厚d3/2の位置から第1の
薄膜61の表面61bの位置+第1の薄膜61の膜厚d
1+第2の薄膜62の膜厚d2+第3の薄膜63の膜厚
d3+αまでの範囲から基板64の境界面(基板表面)
64bのデータ取得条件の設定範囲を求めるようにな
る。
置+第1の薄膜61の膜厚d1+第2の薄膜62の膜厚
d2+第3の薄膜63の膜厚d3/2の位置から第1の
薄膜61の表面61bの位置+第1の薄膜61の膜厚d
1+第2の薄膜62の膜厚d2+第3の薄膜63の膜厚
d3+αまでの範囲から基板64の境界面(基板表面)
64bのデータ取得条件の設定範囲を求めるようにな
る。
【0093】これら第1乃至第3薄膜61、62、63
の各測定対象面61b、62b、63bのZ位置及びデ
ータ取得範囲は、図5に示す設定表示領域の最上限(薄
膜表面61b)のZ位置102g、最下限(基板表面6
4b)の位置102h、測定対象面(Z位置)102b
に書き込まれると同時に、コンピュータ4のメモリ43
に記憶される。
の各測定対象面61b、62b、63bのZ位置及びデ
ータ取得範囲は、図5に示す設定表示領域の最上限(薄
膜表面61b)のZ位置102g、最下限(基板表面6
4b)の位置102h、測定対象面(Z位置)102b
に書き込まれると同時に、コンピュータ4のメモリ43
に記憶される。
【0094】次に、ステップ705で、第1の薄膜61
の表面61bに対してオートコントラストをかけ、「ゲ
イン」「オフセット」条件を求める。
の表面61bに対してオートコントラストをかけ、「ゲ
イン」「オフセット」条件を求める。
【0095】これらはデータ取得条件として、図5に示
す設定条件表示領域の層番号102a、測定対象面(Z
位置)102b、ゲイン(倍)102d、オフセット
(%)102eに書き込まれると共に、コンピュータ4
のメモリ43に記憶される。
す設定条件表示領域の層番号102a、測定対象面(Z
位置)102b、ゲイン(倍)102d、オフセット
(%)102eに書き込まれると共に、コンピュータ4
のメモリ43に記憶される。
【0096】次に、ステップ706で、積算回数の判定
が行われる。
が行われる。
【0097】この場合、第1の薄膜61の表面61bの
Z位置では、比較的均一な輝度分布が得られるので、コ
ンピュータ4は例えばモニタ10の画面上中央部等のあ
る程度狭い領域での取得データ(輝度データ)の標準偏
差から積算の回数を決定し、これをデータ取得条件に加
味するようにしている。
Z位置では、比較的均一な輝度分布が得られるので、コ
ンピュータ4は例えばモニタ10の画面上中央部等のあ
る程度狭い領域での取得データ(輝度データ)の標準偏
差から積算の回数を決定し、これをデータ取得条件に加
味するようにしている。
【0098】なお、ここでは、コンピュータ4によって
積算回数を設定しているが、これに限られるものではな
くオペレータによる手入力でもよい。
積算回数を設定しているが、これに限られるものではな
くオペレータによる手入力でもよい。
【0099】この場合、n回の積算によりランダムノイ
ズのバラツキが1/√nに減少するので、ある標準偏差
の閾値を設けておき、取得データの標準偏差がa倍であ
ったとすると、この閾値以下にするのに必要な積算回数
は、a2にすればよいことになる。
ズのバラツキが1/√nに減少するので、ある標準偏差
の閾値を設けておき、取得データの標準偏差がa倍であ
ったとすると、この閾値以下にするのに必要な積算回数
は、a2にすればよいことになる。
【0100】次に、ステップ707で、第2の薄膜62
の境界面62bに移動して、ステップ708で、第2の
薄膜62の境界面62bに対してオートコントラストを
かけ、「ゲイン」「オフセット」条件を求め、ステップ
709で、積算回数が判定される。
の境界面62bに移動して、ステップ708で、第2の
薄膜62の境界面62bに対してオートコントラストを
かけ、「ゲイン」「オフセット」条件を求め、ステップ
709で、積算回数が判定される。
【0101】これらの結果は、データ取得条件として、
図5に示す設定条件表示領域の層番号102a、測定対
象面(Z位置)102b、積算回数(回)102c、ゲ
イン(倍)102d、オフセット(%)102eに書き
込まれると共に、コンピュータ4のメモリ43に記憶さ
れる。
図5に示す設定条件表示領域の層番号102a、測定対
象面(Z位置)102b、積算回数(回)102c、ゲ
イン(倍)102d、オフセット(%)102eに書き
込まれると共に、コンピュータ4のメモリ43に記憶さ
れる。
【0102】そして、ステップ710で、全ての層分に
ついてデータ取得条件が設定されたか否かが判断され
る。
ついてデータ取得条件が設定されたか否かが判断され
る。
【0103】ここでは、未だ第3の薄膜63以降が存在
するので、ステップ707に戻って、上述した動作が繰
り返され、第3の薄膜63及び基板64についての「ゲ
イン」「オフセット」条件、積算回数の判定結果が図5
に示す設定条件表示領域の層番号102a、測定対象面
(Z位置)102b、積算回数(回)102c、ゲイン
(倍)102d、オフセット(%)102eに書き込ま
れると共に、コンピュータ4のメモリ43に記憶され
る。
するので、ステップ707に戻って、上述した動作が繰
り返され、第3の薄膜63及び基板64についての「ゲ
イン」「オフセット」条件、積算回数の判定結果が図5
に示す設定条件表示領域の層番号102a、測定対象面
(Z位置)102b、積算回数(回)102c、ゲイン
(倍)102d、オフセット(%)102eに書き込ま
れると共に、コンピュータ4のメモリ43に記憶され
る。
【0104】その後、ステップ710で、全ての層分に
ついてデータ取得条件が設定されたと判断されると、ス
テップ711に進み、第1乃至第3の薄膜61、62、
63及び基板64の各測定対象面61b、62b、63
b、64bに対するデータ取得が行われる。
ついてデータ取得条件が設定されたと判断されると、ス
テップ711に進み、第1乃至第3の薄膜61、62、
63及び基板64の各測定対象面61b、62b、63
b、64bに対するデータ取得が行われる。
【0105】この場合のデータ取得は、第1の実施の形
態で述べたのと同様であり、ここでの説明は省略する。
態で述べたのと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0106】従って、このようにすれば、予め設計値と
して与えられる第1乃至第3の薄膜61、62、63の
膜厚d1、d2、d3から各薄膜61、62、63及び
基板64の各測定対象面61b、62b、63b、64
bの位置及びデータ取得条件の設定範囲を自動的に求め
ることで、これら設定範囲毎のデータ取得条件の設定、
第1乃至第3の薄膜61、62、63からの反射光に応
じた光検出器9の検出信号に対してデータ取得条件を実
行し、データを取得するまでの一連の作業までを自動的
に行なうことができるので、作業効率が飛躍的に向上さ
せることができるなお、上述した実施の形態では、試料
6として、第1乃至第3の薄膜61、62、63の3層
の薄膜が形成された場合について述べたが、3層以外の
複数の薄膜を形成した試料6についても、同様に適用で
きる。
して与えられる第1乃至第3の薄膜61、62、63の
膜厚d1、d2、d3から各薄膜61、62、63及び
基板64の各測定対象面61b、62b、63b、64
bの位置及びデータ取得条件の設定範囲を自動的に求め
ることで、これら設定範囲毎のデータ取得条件の設定、
第1乃至第3の薄膜61、62、63からの反射光に応
じた光検出器9の検出信号に対してデータ取得条件を実
行し、データを取得するまでの一連の作業までを自動的
に行なうことができるので、作業効率が飛躍的に向上さ
せることができるなお、上述した実施の形態では、試料
6として、第1乃至第3の薄膜61、62、63の3層
の薄膜が形成された場合について述べたが、3層以外の
複数の薄膜を形成した試料6についても、同様に適用で
きる。
【0107】以上のようにして精度のよい測定対象面の
検出が自動で行なえるので、例えば積層された複数の薄
膜の反射率が異なっていたとしても、第1の実施の形態
のような高精度の膜厚測定を自動で行なわせることがで
きる。
検出が自動で行なえるので、例えば積層された複数の薄
膜の反射率が異なっていたとしても、第1の実施の形態
のような高精度の膜厚測定を自動で行なわせることがで
きる。
【0108】また、第2の実施の形態でも、予め正しい
検出結果が得られたことを判断するための閾値を設定
し、その閾値と検出結果とを比較判断できる判断部を設
けておくことにより、仮に薄膜と基板の間に気泡又は異
物が混入している状態で膜厚測定が行われたとしても、
その状態での検出結果に対してエラーであることを表示
やブザーでオペレータに知らせたり、また測定位置を変
更して再度測定を行なわせるようにすることも可能であ
り、これによって膜厚測定をより効率的且つ高精度に進
めることもできる。
検出結果が得られたことを判断するための閾値を設定
し、その閾値と検出結果とを比較判断できる判断部を設
けておくことにより、仮に薄膜と基板の間に気泡又は異
物が混入している状態で膜厚測定が行われたとしても、
その状態での検出結果に対してエラーであることを表示
やブザーでオペレータに知らせたり、また測定位置を変
更して再度測定を行なわせるようにすることも可能であ
り、これによって膜厚測定をより効率的且つ高精度に進
めることもできる。
【0109】また、上述した実施形態では、走査型レー
ザ顕微鏡を例に説明したが、本発明が適用される顕微鏡
はこれに限られるものではなく、例えばNikpow Diskの
ようなDiskスキャン形式の共焦点顕微鏡であってもよい
し、またガルバノミラーの代わりに音響光学素子を用い
てX方向の走査を高速に行なうようにして試料からの光
をピンホールを介することなくラインセンサで受光する
構成の顕微鏡であっても使用することができる。
ザ顕微鏡を例に説明したが、本発明が適用される顕微鏡
はこれに限られるものではなく、例えばNikpow Diskの
ようなDiskスキャン形式の共焦点顕微鏡であってもよい
し、またガルバノミラーの代わりに音響光学素子を用い
てX方向の走査を高速に行なうようにして試料からの光
をピンホールを介することなくラインセンサで受光する
構成の顕微鏡であっても使用することができる。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、反射
率の異なる複数の薄膜の膜面を確実に検出することがで
きる膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得
方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記
録媒体を提供できる。
率の異なる複数の薄膜の膜面を確実に検出することがで
きる膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得
方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記
録媒体を提供できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される走査型
レーザ顕微鏡の概略構成を示す図。
レーザ顕微鏡の概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態のモニタ画面の表示例を示す
図。
図。
【図3】第1の実施の形態に用いられる試料を説明する
ための図。
ための図。
【図4】第1の実施の形態での操作を説明するためのフ
ローチャート。
ローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態のモニタ画面の表示
例を示す図。
例を示す図。
【図6】第2の実施の形態での操作を説明するためのフ
ローチャート。
ローチャート。
【図7】第2の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
ーチャート。
1…レーザ光源 2…ミラー 3…ハーフミラー 4…コンピュータ 41…制御部 42…画像入力部 43…主メモリ 44…ビデオカード 45…CPU 46…記録媒体 47…CPUバス 5…対物レンズ 6…試料 61…第1の薄膜 62…第2の薄膜 63…第3の薄膜 61a、62a、63a…境界Z位置 64…基板 7…結像レンズ 8…ピンホール 9…光検出器 10…モニタ 101…条件設定領域 101a…Z位置設定部 101b…ゲイン調整部 101c…オフセット調整部 101d…積算回数設定部 101e…条件登録ボタン 102…設定条件表示領域 102a…層番号 102b…膜面(Z位置) 102c…積算(回) 102d…ゲイン(倍) 102e…オフセット(%) 102f…設計膜厚 102g…層上限Z位置 102h…層下限Z位置 11…Z軸移動機構 12…ステージ 14…2次元走査機構
Claims (6)
- 【請求項1】 薄膜が形成され、測定対象面を少なくと
も2つ有している試料に対して対物レンズを介したスポ
ット光を照射させると共に、前記試料と対物レンズとを
光軸上で相対的に移動させつつ、前記試料からの反射光
を光検出手段で検出し、 前記光検出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出
することで、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定
する膜厚測定装置において、 前記光検出手段の検出出力の状態に応じて、該検出出力
に対するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設
定するデータ取得条件設定手段と、 前記光検出手段の検出出力に対して前記データ取得条件
設定手段で設定されたゲイン調整又は積算回数を実行し
データを取得するデータ取得手段とを具備したことを特
徴とする膜厚測定装置。 - 【請求項2】 予め設計値として与えられる前記薄膜の
情報からデータ取得条件の設定範囲を決定する設定範囲
決定手段を有し、 前記データ取得条件設定手段は、 前記設定範囲決定手段で決定された範囲において、 前記光検出手段の検出出力の状態から、該検出出力に対
するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設定す
ることを特徴とする請求項1記載の膜厚測定装置。 - 【請求項3】 薄膜が形成され、測定対象面を少なくと
も2つ有している試料に対して対物レンズを介したスポ
ット光を照射させると共に、前記試料と対物レンズとを
光軸上で相対的に移動させつつ、前記試料からの反射光
を光検出手段で検出し、 前記光検出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出
することで、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定
する膜厚測定装置におけるデータ取得方法において、 前記光検出手段の検出出力の状態に応じて、該検出出力
に対するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設
定し、 前記光検出手段の検出出力に対して前記データ取得条件
設定手段で設定されたゲイン調整又は積算回数を実行し
データを取得することを具備したことを特徴とする膜厚
測定装置におけるデータ取得方法。 - 【請求項4】 予め設計値として与えられる前記薄膜の
情報からデータ取得条件の設定範囲を決定し、この決定
された範囲において、 前記光検出手段の検出出力の状態から、該検出出力に対
するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設定す
ることを特徴とする請求項3記載の膜厚測定装置におけ
るデータ取得方法。 - 【請求項5】 薄膜が形成され、測定対象面を少なくと
も2つ有している試料に対して対物レンズを介したスポ
ット光を照射させると共に、前記試料と対物レンズとを
光軸上で相対的に移動させつつ、前記試料からの反射光
を光検出手段で検出し、 前記光検出手段の検出出力の変化から測定対象面を検出
することで、前記試料上に形成された薄膜の厚さを測定
する膜厚測定装置におけるデータ取得のためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、 前記光検出手段の検出出力の状態に応じて、該検出出力
に対するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設
定し、 前記光検出手段の検出出力に対して前記データ取得条件
設定手段で設定されたゲイン調整又は積算回数を実行し
データを取得することを特徴とする膜厚測定装置におけ
るデータ取得のためのプログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項6】 膜厚測定装置におけるデータ取得のため
のプログラムを記録した記録媒体は、 予め設計値として与えられる前記薄膜の情報からデータ
取得条件の設定範囲を決定し、この決定された範囲にお
いて、 前記光検出手段の検出出力の状態から、該検出出力に対
するゲイン又は積算回数をデータ取得条件として設定す
ることを特徴とする請求項5記載の膜厚測定装置におけ
るデータ取得するためのプログラムを記録した記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000219306A JP2002039720A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000219306A JP2002039720A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002039720A true JP2002039720A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18714110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000219306A Pending JP2002039720A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 膜厚測定装置、該膜厚測定装置におけるデータ取得方法およびデータ取得のためのプログラムを記憶した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002039720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109557545A (zh) * | 2017-09-26 | 2019-04-02 | 欧姆龙株式会社 | 位移测量装置、测量系统及位移测量方法 |
-
2000
- 2000-07-19 JP JP2000219306A patent/JP2002039720A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109557545A (zh) * | 2017-09-26 | 2019-04-02 | 欧姆龙株式会社 | 位移测量装置、测量系统及位移测量方法 |
KR20190035457A (ko) * | 2017-09-26 | 2019-04-03 | 오므론 가부시키가이샤 | 변위 계측 장치, 계측 시스템 및 변위 계측 방법 |
JP2019060699A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | オムロン株式会社 | 変位計測装置、システム、および変位計測方法 |
US10495448B2 (en) | 2017-09-26 | 2019-12-03 | Omron Corporation | Displacement measuring device, measuring system and displacement measuring method |
KR102077691B1 (ko) * | 2017-09-26 | 2020-02-14 | 오므론 가부시키가이샤 | 변위 계측 장치, 계측 시스템 및 변위 계측 방법 |
JP7024285B2 (ja) | 2017-09-26 | 2022-02-24 | オムロン株式会社 | 変位計測装置、システム、および変位計測方法 |
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