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JP2002039308A - 摩擦式変速機 - Google Patents

摩擦式変速機

Info

Publication number
JP2002039308A
JP2002039308A JP2000217768A JP2000217768A JP2002039308A JP 2002039308 A JP2002039308 A JP 2002039308A JP 2000217768 A JP2000217768 A JP 2000217768A JP 2000217768 A JP2000217768 A JP 2000217768A JP 2002039308 A JP2002039308 A JP 2002039308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
rotor
wheel
transmission
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000217768A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Hirose
良行 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MOTRON KK
Original Assignee
MOTRON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MOTRON KK filed Critical MOTRON KK
Priority to JP2000217768A priority Critical patent/JP2002039308A/ja
Publication of JP2002039308A publication Critical patent/JP2002039308A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速車への適用が好適な摩擦式変速機を提供
する。 【解決手段】 第1軸2と同心で共回りする太陽輪4の
回転によって中心回りに自転する遊星輪5と、遊星輪5
に当接して回転する第1駆動輪6と、第1軸2と共回り
する第2駆動輪9と、第1および第2駆動輪6,9に当
接して中心回りに自転しながら公転する回転子と、内周
面が回転子7の表面に当接した状態で第1軸2回りに回
転する変速輪10と、この変速輪10の回転を第2軸3
に伝達する伝達手段と、変速輪10の回転子7に対する
当接位置を回転子7の径方向に変更する当接位置変更手
段12とが所定のケーシング14に設けられ、遊星輪5
は、ケーシング14内で固定されたローラ支持軸53回
りに回転自在に軸支され、第1および第2駆動輪6,9
は、変速輪10を回転させない中立位置が回転子7の中
心近傍になるようにそれぞれ周速度が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の高速車
への適用が好適になるように改良された摩擦式変速機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−218864号公報
に記載されているような摩擦式の変速機が知られてい
る。この変速機は、入力軸の軸心回りの回転入力を変速
して摩擦力により入力軸と同心の出力軸に伝達するもの
であり、入力軸と同心で共回りする小径伝動車と、この
小径伝動車の周りに斜めに配設された複数の円錐形転子
と、この円錐形転子の裏面側に当接して摩擦伝動で入力
軸回りに回転する大径伝動車と、内周面が上記円錐形転
子の円錐面に当接して入力軸回りに回転する変速リング
と、上記大径伝動車の回転で入力軸に固定された太陽ギ
ヤ回りに自転しながら公転する複数の遊星ギヤと、この
遊星ギヤを支持するキャリヤに一体化された、入力軸と
同心の出力軸とからなっている。
【0003】上記変速リングは、操作レバーの操作で円
錐形転子の円錐面に当接しながら入力軸と平行に正逆移
動させ得るようになっており、この操作で円錐形転子の
円錐面に対する変速リングの当接位置を変更することに
より、当接位置が円錐面の中心から遠ざかったり中心に
近づいたりすることで円錐形転子の自転速度および公転
速度が増減し、これによる大径伝動車の回転数を変更す
ることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような摩擦式変速機にあっては、遊星ギヤのキャリヤ
に出力軸を直結するとともに、変速リングを非回転とし
た状態で円錐形転子の円錐面に対する変速リングの当接
位置を変更することにより、円錐形転子の自転速度およ
び公転速度が共に変更されて、それに伴い出力軸の回転
数が変化するようになっている。そして、変速リングが
円錐形転子の大径側に当接位置を移すにつれて公転速度
が増大するようになっているため、公転により生じる遠
心力が公転速度の増大とともに加速度的に増加し、か
つ、変速リングの当接位置が円錐形転子の重心から大き
くずれることになり、円錐形転子のバランスを維持する
ことが困難になることから、当接状態が不安定になり、
その回転数比を確保することができないという問題点が
存在した。すなわち、摩擦伝動に適した回転数を確保す
ることができないと、回転力の伝達が不安定になり、常
に安定した高い伝達効率の回転出力を得ることが困難に
なるのである。
【0005】また、入力軸の回転によって複数の遊星ギ
ヤおよび円錐形転子が太陽ギヤおよび小径伝動車回りに
公転するため、ケーシング内に装填されている潤滑オイ
ルを攪拌することになり、このとき生じる攪拌抵抗によ
って遊星ギヤおよび円錐形転子の公転が不安定になるこ
とから、高い伝動効率を得ることが困難であるという問
題点も存在した。
【0006】特にこの問題点は、出力軸が低速域に設定
されたときに顕著に表れる。すなわち、変速リングが回
転しなくなる円錐形転子の母線上のいわゆる中立位置
は、円錐形転子の中心位置から遠ざかった位置に設定さ
れるが、この状態では円錐形転子に対する小径伝動車、
大径伝動車および変速リングの各当接点を結んだ三角形
がいびつな形になってこの三角形の重心位置と円錐形転
子の重心位置とが大きくずれて円錐形転子に加わる力の
バランスが悪くなり、これによって出力軸の低速域では
入力軸の回転力が確実に伝達され得なくなるという不都
合が生じるのである。
【0007】このように従来の摩擦式変速機は、問題点
が多々存在することによって、比較的低速で走行・停止
が頻繁に繰り返される車椅子等の低速車に適用されてい
たが、乗用車や運搬車等の高速車には適用し得なかった
のである。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、回転の伝動効率が高く、か
つ、より安定した回転出力を得ることができるととも
に、高速入力が可能であって高速車への適用に好適な摩
擦式変速機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1軸の軸心回りの回転入力を変速して摩擦力により第
1軸と同心の第2軸に伝達する摩擦式変速機であって、
第1軸と同心でいずれか一方が順回転し、他方が逆回転
する第1駆動輪および第2駆動輪と、裏面側が第1駆動
輪および第2駆動輪の外周面に当接して両駆動輪の周速
差により第1軸回りに公転しながら自転する円錐状の回
転子と、この回転子の円錐面の母線上に内周面が当接し
て第1軸回りに回転する、第1軸の軸心方向に移動可能
な変速輪と、この変速輪の回転を第2軸に伝達する伝達
手段とが設けられ、上記第1および第2駆動輪は、上記
変速輪を回転させない上記母線上の中立位置が回転子の
中心の近傍位置に設定されるようにそれぞれ周速度が設
定されていることを特徴とするものである。
【0010】この発明によれば、第1軸の軸心回りの回
転は、いずれか一方が順回転し、他方が逆回転する第1
駆動輪および第2駆動輪に伝達され、裏面側が第1およ
び第2駆動輪の外周面に当接している回転子に伝達さ
れ、回転子は、両駆動輪の周速差により第1軸回りに公
転しながら自転する。そして、この回転子の円錐面の母
線上に内周面が当接している変速輪は、回転子の公転と
自転との兼ね合いによっていずれかの方向に第1軸回り
に回転する。
【0011】そして、第1および第2駆動輪は、変速輪
を回転させない母線上の中立位置が回転子の中心(回転
子を構成する円錐体の頂点のこと)の近傍位置に設定さ
れるようにそれぞれ周速度が設定されているため、変速
輪が中立位置に位置した状態では、回転子に対する第1
および第2駆動輪並びに変速輪の各当接位置を結んで形
成される三角形は、略二等辺三角形に近い形状になり、
回転子には極めて良好なバランス状態で力が加えられる
ことになって第2軸の低速域における回転力の伝達効率
は安定したものになる。
【0012】また、回転子の母線上の中立位置が回転子
の中心近傍に位置していることにより、第1および第2
駆動輪の周速差が小さくなって回転子は公転が抑えられ
た状態になり、自転主導で変速輪を回転させるようにな
っているため、ケーシング内に充填された潤滑オイルが
回転子の公転によって攪拌されることによる攪拌抵抗を
従来に比べて大幅に小さくすることが可能であり、これ
によっても回転力の伝達効率が向上する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記第1駆動輪は、第1外周面と第1外周
面より大径の第2外周面とを有し、第1外周面が、第1
軸と同心で共回りする太陽ローラの中心周りに配されて
太陽ローラの回転によって自転のみを行う遊星ローラの
外周面と当接することにより第1軸回りに回転するとと
もに、第2外周面が上記回転子と当接するように構成さ
れ、上記第2駆動輪は、同心で共回り可能に第1軸に固
定され、上記変速輪の回転子に対する当接位置を回転子
の径方向に変更する当接位置変更手段が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0014】この発明によれば、第1軸に与えられた回
転力は、第1軸と一体の太陽ローラ、この太陽ローラの
中心周りに配された遊星ローラ、および第1外周面が遊
星ローラに当接している第1駆動輪を介して回転子に伝
達される一方、第1軸と一体の第2駆動輪の回転によっ
ても伝達され、これによって回転子は回転中心回りに常
に第1軸に対して同一回転数比で自転するとともに公転
する。そして、回転子に対する変速輪の当接位置の変化
によって回転子の有効径(回転子の中心位置から変速輪
が当接している位置までの距離)が変化することによ
り、変速輪は当接位置に見合った第1軸に対する所定の
回転数比で回転することになる。
【0015】そして、遊星ローラは太陽ローラの回転に
よって自転はするが公転することはなく、従って、ケー
シング内に充填された潤滑オイルが遊星ローラの公転で
攪拌され、遊星ローラに攪拌抵抗を付与することで第2
軸の回転が不安定になるような不都合の発生を確実に抑
止することが可能になる。
【0016】また、遊星ローラを公転させないことと、
第1駆動輪と第2駆動輪との周速差を大きくしないこと
とにより回転子の公転速度が低速度になるため、遠心力
に起因する当接状態の不安定や攪拌抵抗などの問題が解
消され、第1および第2軸間で常に安定した高い伝達効
率の回転力の伝達が達成される。
【0017】そして、第1駆動輪は、外周面に遊星ロー
ラに対応した第1外周面と、回転子に対応した第2外周
面とを備えているため、これら各外周面の径寸法を適正
に設定することにより、周速度を第2駆動輪の周速度と
略同一にすることが可能になる。各駆動輪の周速度が略
同一になると、回転子は、公転が極力抑えられて安定し
た状態で主に自転を行うため、変速機は第1軸および第
2軸の高速回転に耐え得るものになる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記第1駆動輪は、第1軸と同心の歯車を
有し、上記歯車が第1軸と同心で共回りする太陽ギヤの
回転によりアイドルギヤを介して自転のみを行う遊星ギ
ヤと噛合することにより第1軸回りに回転するととも
に、外周面が上記回転子と当接するように構成され、上
記第2駆動輪は、同心で共回り可能に第1軸に固定さ
れ、上記変速輪の回転子に対する当接位置を回転子の径
方向に変更する当接位置変更手段が設けられていること
を特徴とするものである。
【0019】この発明によれば、請求項2記載の太陽ロ
ーラおよび遊星ローラがそれぞれ太陽ギヤおよび遊星ギ
ヤに代えられるとともに、遊星ギヤがアイドルギヤを介
して太陽ギヤの回転を伝達されるようになされている点
が請求項2の発明と異なるだけであり、請求項2の発明
と同一の作用を奏する。但し、請求項3の発明独特の作
用として、各ギヤ間でスリップは全く生じることがな
く、回転力の伝達効率が向上する。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記第1軸と上記第2
軸との間には、第1軸と第2軸とが同一回転数になった
状態で接合する一方、第1軸と第2軸とが異なる回転数
になった状態で離反するクラッチ機構が介設されている
ことを特徴とするものである。
【0021】この発明によれば、第1軸と第2軸とが同
一回転数に到達した高速変速状態で、第1軸と第2軸と
がクラッチ機構により共回り可能に接合されるため、第
1軸および第2軸間の回転力伝達効率は100%にな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る摩擦式変速
機の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図であり、図
2は、その組立て斜視図である。また、図3は、図2の
A−A線断面図である。なお、本明細書においては、回
転中心となる回転軸そのものが第1軸2または第2軸3
回りに回転することを公転といい、その他の回転を自転
という。単に回転といったときは、公転および自転のい
ずれか一方または双方を指すものとする。
【0023】図1〜図3に示すように、本実施形態の摩
擦式の変速機1は、減速機として用いられるときは入力
軸として、増速機として用いられるときは出力軸として
の役割を担う第1軸2と、第1軸2と逆の働きをする第
2軸3と、第1軸2と同心で共回りする太陽輪(太陽ロ
ーラ)4と、太陽輪4の中心周りに配されてその軸心回
りの回転により自転する遊星輪(遊星ローラ)5と、外
周面の一部が遊星輪5に当接して第1軸2回りに回転す
る第1駆動輪6と、第1駆動輪6の回転が摩擦力により
伝達される複数の回転子7と、各回転子7を支持する回
転子支持部材8と、上記第1駆動輪6との協働で回転子
7を自転させるとともに公転させる第2駆動輪9と、内
周面が回転子7の表面に当接しながら第1軸2の軸線方
向にスライド可能な変速輪10と、変速輪10の回転を
第2軸3に伝達する伝達手段11と、上記変速輪10を
スライドしてその内周面と回転子7の表面との当接位置
を変更する当接位置変更手段12と、第1軸2および第
2軸3間に介設されるクラッチ機構13とがケーシング
14に内装あるいは外装されることによって形成されて
いる。
【0024】上記ケーシング14は、筒状を呈した有底
の筒状ケーシング141と、この筒状ケーシング141
の開口部を閉止する円形の蓋体145とからなってい
る。筒状ケーシング141は、環状壁142とこの環状
壁142の一方の側部を閉止した側板143とからなっ
ている。環状壁142は、その上部が上方に向かって膨
出した膨出部142aを有し、この膨出部142aに当
接位置変更手段12を内装するようにしている。
【0025】上記側板143の中心位置には、2つのベ
アリングBを介して第2軸3を支持する第2軸支持筒1
44が外方に向けて突設されている。また、環状壁14
2の第2軸支持筒144と反対側の縁部には、同一幅寸
法で径方向の内方に向かって突設された環状縁部142
bが設けられている。
【0026】上記蓋体145は、径寸法が筒状ケーシン
グ141の径寸法より若干小さめに寸法設定された底浅
の円筒状の蓋本体146と、この蓋本体146の開口縁
部に形成されたフランジ部147と、第1軸支持筒14
8とからなっている。フランジ部147の内面側には、
同心で筒状ケーシング141内に向けて突設された環状
突起147aが設けられている。この環状突起147a
は、外径寸法が上記環状縁部142bの内径寸法より僅
かに小さく寸法設定され、この環状突起147aを環状
縁部142b内に嵌め込んだ状態でフランジ部147を
環状縁部142bにボルト止めすることにより蓋体14
5が筒状ケーシング141に固定されるようになってい
る。
【0027】また、第1軸支持筒148の底板部分には
第1軸2を挿通する挿通孔が穿設され、この挿通孔に、
環状のオイルシール148aが装着されている。第1軸
2は、オイルシール148aに貫通した状態で第1軸支
持筒148に内装されたベアリングBを介して支持さ
れ、図2に示すように、その先端部が外部に突出してい
る。
【0028】上記第1軸2は、中央部の軸本体21と、
この軸本体21の図3おける右端部から同心で右方に向
けて延設された小径部22とからなっている。小径部2
2の外周面の適所には第1環状溝23が凹設されている
とともに、軸本体21の左端部側には第2環状溝24が
凹設されている。かかる環状溝23,24は、後に詳述
するクラッチ機構13に作動油を送り込むためのもので
あり、第1軸2の小径部22に摺接状態で第1環状溝2
3を取り囲むように作動油送り込み用のカップリング2
9(図2)が装着され、このカップリング29を介し、
かつ、回転中の第1軸2の第1環状溝23、軸心通路2
6(図3)および第2環状溝24を通して作動油がクラ
ッチ機構13に送り込まれるようになっている。
【0029】そして、本実施形態においては、第1駆動
輪6は、大径筒体62の周速度が第1軸2と共回りする
後述の第2駆動輪本体91の周速度に対して1.0倍〜
3.0倍の範囲内の値に設定されている。このような大
径筒体62の周速度が設定されるのは、大径筒体62の
周速度が第2駆動輪本体91の周速度より遅くなると
(すなわち1.0倍より小さくなると)、回転子7の公
転方向が第1軸2の回転方向と同一方向になり、これに
よって第1軸2が回転しているにも拘わらず第2軸3が
回転しない、いわゆる中立点を回転子7の表面で得るこ
とができなくなるからであり、3.0倍より大きくなる
と回転子7の公転速度が大きくなり過ぎることにより、
ケーシング14内に装填されている潤滑オイルと公転し
ている回転子7との間の抵抗が大きくなって回転力の伝
達効率が低下するからである。
【0030】上記第2軸3は、上記第1軸2の軸本体2
1より若干大径の軸本体31と、この軸本体31の図3
における左端面に同心で突設された小径部32とからな
っている。小径部32の略中央位置と図3における左方
位置とにベアリングBを外嵌した状態で第2軸3を第2
軸支持筒144に差し通すことにより、第2軸3が2個
のベアリングBを介して筒状ケーシング141の第2軸
支持筒144に支持され、これによって第2軸3と、蓋
体145に装着された第1軸2とは軸心回りに互いに相
対回転し得るようになっている。
【0031】かかる第2軸3の軸本体31の端面には、
円筒状の滑り軸受33を嵌入するための嵌入孔34が凹
設されているとともに、端縁部には全周に亘って等ピッ
チで鋸歯状に形成されたクラッチ歯35が設けられてい
る。クラッチ歯35は、クラッチ機構13の一部を構成
するものである。
【0032】上記太陽輪4は、第1軸2の軸本体21に
共回り可能に外嵌される太陽輪本体41と、この太陽輪
本体41と同心で一体に形成された太陽円盤42と、こ
の太陽円盤42の外周部から図3における左方に向けて
突設された環状輪43とを備えて構成されている。環状
輪43の内周面には先広がりに傾斜した、遊星輪5の外
周面に当接する環状当接面43aが形成されている。か
かる太陽輪4は、蓋本体146内に収納され得るように
径寸法および軸心方向の長さ寸法が設定されている。
【0033】上記遊星輪5は、外周面が上記環状輪43
の内周面に形成された当接面43aに当接することによ
り太陽輪4の回転が伝達され得るようにローラによって
形成され、太陽輪4に対向する面の周縁部には太陽輪4
の環状当接面43aに当接するように傾斜して形成され
た第1環状当接面51が形成されているとともに、反対
側の面には逆方向に傾斜した第2環状当接面52が形成
されている。
【0034】かかる遊星輪5は、環状の支持円盤54の
孔心を中心とした同一円軌跡上に等ピッチで圧入固定さ
れた圧入軸(ローラ支持軸)53に滑り軸受を介して嵌
入され、圧入軸53回りに回転自在に軸支されている。
上記支持円盤54は、内径寸法が後述する小径筒体61
を摺接状態で嵌挿し得るように寸法設定されているとと
もに、外径寸法が上記蓋体145の環状突起147aの
内径寸法より僅かに小さく寸法設定され、環状突起14
7a内に嵌め込まれてねじ止めされることにより、遊星
輪5の第1環状当接面51が太陽輪4の環状当接面43
aに当接した状態で蓋本体146に内装されるようにな
っている。本実施形態においては、支持円盤54に3個
の遊星輪5が設けられている。
【0035】このような遊星輪5の構成によれば、太陽
輪4が軸心回りに第1軸2と共回りすることにより、そ
の回転力は太陽輪4の環状当接面43aおよびこの環状
当接面43aに当接している第1環状当接面51を介し
て遊星輪5に同一方向に向かう回転として伝達されるこ
とになる。
【0036】上記第1駆動輪6は、3つの遊星輪5の各
第2環状当接面52に当接して上記第1軸2回りに回転
するとともに、この回転を回転子7に伝達して回転子7
を駆動するものであり、遊星輪5の第2環状当接面52
に当接する小径筒体61と、この小径筒体61に一体に
連設された大径筒体62とからなっている。小径筒体6
1は、遊星輪5の回転を第1駆動輪6に伝達するための
ものであり、上記大径筒体62は、回転子7の周縁に当
接して大径筒体62の回転を摩擦力で回転子7に伝達す
るためのものである。かかる第1駆動輪6は、第1軸2
に対して増速状態で第1軸2と逆方向に回転する。
【0037】そして、上記大径筒体62の外周面には、
回転子7の縁部に対向した部分に環状凹部63が凹設さ
れ、この環状凹部63に回転子7の縁部が嵌り込むこと
による両者間の当接長さの延長で第1駆動輪6の回転子
7に対する回転力の伝達効率を向上させている。
【0038】上記回転子7は、円錐形状を呈した円錐体
71と、この円錐体71の底面に一体に形成された摩擦
円盤72と、この摩擦円盤72の中心位置から垂直に突
設された独楽軸73とからなっている。摩擦円盤72
は、外周縁部が図3に示すように側面視で円弧状に形成
された円弧縁部72aを有している。この円弧縁部72
aは、摩擦円盤72の第1駆動輪6に対する当接長を大
きくして確実な摩擦力を得るために形成されている。本
実施形態では、回転子7は4個設けられている。
【0039】上記回転子支持部材8は、回転子7を独楽
軸73回りに回転自在に支持するものであり、環状円盤
81と、この環状円盤81の周縁部から左方に向けて径
寸法が漸増するように延設された環状のラッパ筒82と
からなっている。このラッパ筒82には、周方向に等ピ
ッチで4つの装着孔83が穿設され、この装着孔83に
摺接状態で独楽軸73が嵌挿されることによって回転子
7が独楽軸73回りに回転自在に回転子支持部材8に装
着されるようになっている。また、環状円盤81の中心
位置には第2駆動輪9の一部を摺接状態で嵌挿する中心
孔84が設けられている。
【0040】そして、図3に示すように、ラッパ筒82
の第1軸2に対する傾斜角度αは、円錐体71の摩擦円
盤72に対する傾斜角度βと同一に角度設定され、これ
によって回転子7が回転子支持部材8に装着された状態
で、円錐体71の母線が第1軸2と平行になるようにし
ている。
【0041】上記第2駆動輪9は、その周面が摩擦円盤
72の底面に当接することにより第1駆動輪6と協働し
て回転子7を独楽軸73回りに駆動回転させるものであ
り、第1軸2と軸心回りに共回りすることによる前記第
1駆動輪6との回転数差によって回転子7を独楽軸73
回りに回転させる役割を果たす。従って、第1軸2の回
転数に変化がない限り回転子7は常に同一の回転数で自
転しながら公転することになる。
【0042】かかる第2駆動輪9は、第1軸2に共回り
可能に外嵌される第2駆動輪本体91と、この第2駆動
輪本体91の右側に形成された筒体92とからなってい
る。筒体92は、その外径寸法が上記回転子支持部材8
の中心孔84の内径寸法より僅かに小さく設定され、こ
うすることで筒体92を摺接状態で中心孔84に嵌め込
み得るようにしている。
【0043】また、第2駆動輪本体91の周縁部には、
回転子7の裏面に密着状態で当接し得る当接面93が設
けられ、この当接面93が回転子7の裏面に圧接される
ことによって第2駆動輪9の回転が確実に回転子7に伝
達されるようになされている。
【0044】上記変速輪10は、円錐体71に対する当
接位置を変えることによって第1軸2回りの回転速度を
変化させて第2軸3に伝達するためのものである。かか
る変速輪10は、環状の変速輪本体101と、この変速
輪本体101の図3における左面から同心で左方に向け
て突設された第2駆動輪本体91を収納する駆動輪収納
筒102と、この駆動輪収納筒102から左方に向けて
突設された雌スプライン筒103とからなっている。
【0045】上記変速輪本体101は、内径寸法が4個
の回転子7の円錐体71の母線に当接するように寸法設
定されている。そして、回転子7は、その表面が第1駆
動輪6および第2駆動輪9に当接し、この当接によって
独楽軸73回りの自転および第1軸2回りの公転の回転
数が一定に設定されている。これに対し変速輪10は、
回転子7に対する当接位置が当接位置変更手段12の操
作によって変更し得るようになっている。そして、変速
輪10は回転子7に対する当接位置が変化すれば、回転
子7の中心から当接位置までの距離、すなわち回転子7
の有効径が異なることになるため、変速輪10は回転数
が変化するのである。
【0046】上記駆動輪収納筒102は、軸心方向の長
さ寸法が回転子7の円錐体71の径寸法と略同一に寸法
設定され、これによって変速輪10は、変速輪本体10
1が円錐体71の略中心位置に当接した位置と周縁位置
に当接した位置との間で軸心方向に向けて正逆移動し得
るようになっている。また、上記雌スプライン筒103
の内周面には、周方向に向けて等ピッチで突設された軸
心方向に延びる複数本のスプライン突条104が設けら
れている。
【0047】図4は、変速輪本体101の設定位置と回
転速度との関係を説明するための説明図であり、(イ)
は平面図であって回転子7の中心点Oからの変速輪本体
101の変位(L)と、回転子7を基準にした変速輪本
体101の回転数(N)との関係を示すグラフも合わせ
て記載している。また、(ロ)は変速機1の側面視の部
分拡大断面図であって各部品の回転方向を矢印で示して
いる。
【0048】まず、図4の(ロ)に示すように、第1軸
2が矢印で示すようにX線視で右方向(時計方向)に回
転すると、この回転は太陽輪4および遊星輪5を介して
増速状態で第1駆動輪6に伝達され、第1駆動輪6は第
1軸2と逆方向の左回りをする。この第1駆動輪6の反
時計方向への回転は、第1駆動輪6を介してY線視で右
方向に回転するように回転子7に伝達される。
【0049】一方、第1軸2と同一回転数で共回りする
第2駆動輪9も回転子7に当接して回転子7をY線視で
右方向(時計方向)に回転させるが、この周速度の方が
第1駆動輪6の周速度より小さいため、この差によって
回転子7は、第1軸2回りにX線視で右回りに公転する
ことになる一方、回転子7はY線視で右回りに自転して
いるため、この自転で回転子7に当接している変速輪本
体101は回転子7を基準とし、かつ、回転子7に対す
る当接位置によってX線視で左方向または右方向に回転
する。
【0050】そして、変速輪本体101の時計方向の回
転(図4の(イ)に上向きの一点鎖線の矢印で表示)の
回転数は、図4の(イ)のグラフに示すように、回転子
7への当接位置によって異なったものになり、中心点O
(円錐体71の頂点のこと)から遠ざかるに従って大き
くなる。すなわち、「N=aL」の関係式が成立する。
なお、Nは回転子7を基準にした変速輪本体101の回
転数であり、Lは変速輪本体101の中心点Oからの変
位量である。またaは比例常数である。
【0051】これに対し、先に説明したように、第1駆
動輪6の回転数と第2駆動輪9の回転数との差によって
回転子7はX線視で第1軸2回りに反時計方向に公転し
ているから(図4の(イ)に点線矢印で表示)、この公
転による影響を図4のグラフに書き入れると、「N=N
1」の直線になる。従って、この「N=N1」の直線
と、「N=aL」の直線との交点位置である中立位置L
1は、変速輪本体101の第1軸2回りの右回りと左回
りとが互いに相殺された位置であり、従って、変速輪本
体101はこの位置でケーシング14に対して実質的に
回転しないのである。
【0052】そして、変速輪本体101が中立位置L1
から左側に移動すると、N=aLの直線のNの値がN1
の値より大きくなり、これによって回転子7の中心点O
回りの時計方向に向かう回転(周速度)が回転子7の公
転による第1軸2回りの反時計方向に向かう回転(周速
度)に打ち勝つため、変速輪本体101はX線視で右方
向(時計方向)に回転する。
【0053】これに対し、変速輪本体101が中立位置
L1から右側に移動すると、Nの値がN1の値より小さ
くなるため、回転子7の公転による変速輪本体101の
左回りの回転数が、回転子7の自転による変速輪本体1
01の右回りの回転をしのいだ状態になり、これによっ
て変速輪本体101は、図4の(イ)に下向きの一点鎖
線で示すように、左方向(反時計方向)に回転する。
【0054】以上要約すれば、変速輪本体101の位置
を変更することによって、その回転数および回転方向を
変更することが可能になるとともに、回転数の変化は
「N=aL」の直線に沿って漸減的にあるいは漸増的に
行われるため、中立位置L1での安定した停止状態をも
実現させることが可能になる。
【0055】そして、中立位置L1については、設計段
階で太陽輪4、遊星輪5および第1駆動輪6の有効径寸
法を種々変化させることにより、予め任意に設定するこ
とが可能であり、変速機1の用途に応じて最適のものを
得ることができる。また、本発明においては、変速輪本
体101が回転子7の周縁部近傍の所定の位置(縁部位
置L2)に位置した状態では、第1軸2と第2軸3とが
同一回転数で回転するように、太陽輪4、遊星輪5等の
有効径寸法が設定されている。
【0056】上記伝達手段11は、外径寸法が上記変速
輪10の雌スプライン筒103の内径寸法より僅かに小
さい外径寸法を有する雄スプライン筒111と、この雄
スプライン筒111と共回りする伝達輪115とからな
っている。雄スプライン筒111は、変速輪10側の側
壁112の中心位置に第2軸3より径寸法が大きい中心
孔112aが穿設されている。また、雄スプライン筒1
11の外周面には、上記雌スプライン筒103のスプラ
イン突条104に対応した複数本のスプライン溝113
が凹設されている。
【0057】そして、スプライン溝113をスプライン
突条104に嵌め込むようにして中心孔112aに第2
軸3の内嵌された雄スプライン筒111を雌スプライン
筒103に嵌挿することにより、相対回転が阻止され、
かつ、軸心方向に向かう所定範囲の相対移動が許容され
た状態で雄スプライン筒111と変速輪10とが互いに
結合されるようになっている。また、雄スプライン筒1
11の側壁112の裏面側には、中心孔112aの周縁
部から径方向に向かって延びる所定長の放射溝114
(図3)が周方向に等ピッチで複数条凹設されている。
【0058】上記伝達輪115は、内径寸法が第2軸3
の軸本体31より僅かに大きい筒状の伝達輪本体116
と、この伝達輪本体116から同心で左方に向かって突
設された、外径寸法がベアリングBの内筒にのみ当止す
るように設定された突出筒体117とからなっている。
伝達輪本体116には、上記雄スプライン筒111の側
壁112に設けられた放射溝114に対応するように伝
達輪115側の放射溝118が凹設され、これら放射溝
114,118間にリテーナ109を介して鋼球Sがそ
れぞれ介設され、雄スプライン筒111の回転はこれら
の鋼球Sを介して伝達輪115に伝達されるようになっ
ている。そして、各放射溝114,118はいずれも断
面形状が鋼球Sの球面に合致するように円弧状またはV
字状に形成されている。
【0059】従って、雄スプライン筒111が回転する
と、この回転力は、鋼球SをV溝の傾斜面に沿って乗り
上げさせることになり、これによって軸方向に押圧する
力(スラスト力)に分力され、雄スプライン筒111は
このスラスト力によって右方に向かって押圧されるた
め、第2駆動輪9は回転子7に対してより確実に密着
し、両者間の回転力に比例した摩擦力によって伝達効率
が大幅に向上する。
【0060】また、雄スプライン筒111の側壁112
には、図1に示すように、中心孔112aの孔心と同心
で環状溝112bが凹設されているとともに、第2駆動
輪本体91の上記側壁112に対する対向面にも同一径
寸法で環状溝91a(図3)が凹設され、雄スプライン
筒111が変速輪10内に貫通された状態で、図3に示
すように、各環状溝91a,112b間に複数個の鋼球
Sが介設され、鋼球Sの各環状溝91a,112b内で
の転動によって雄スプライン筒111と第2駆動輪9と
がそれぞれ異なる回転数で軸心回りに回転し得るように
なっている。そして、これら各環状溝91a,112b
と鋼球Sとでスラストベアリングが形成されている。
【0061】上記当接位置変更手段12は、筒状ケーシ
ング141の膨出部142aの軸心方向対向壁に穿設さ
れたロッド挿通孔142cに嵌挿される操作ロッド12
0と、この操作ロッド120に外嵌されてねじ止めその
他で固定されるスパイラルロッド121と、このスパイ
ラルロッド121に螺着されるとともに、変速輪本体1
01に摺接状態で連係されるコ字状部材122と、操作
ロッド120の端部にねじ止めその他で固定される操作
ハンドル123とからなっている。
【0062】上記コ字状部材122は、スパイラルロッ
ド121に螺着されるねじ孔122aを有しているとと
もに、このねじ孔122aに直交する外嵌溝122bを
有している。外嵌溝122bは、溝幅寸法が変速輪本体
101の外周縁部に摺接状態で嵌め込み得るように寸法
設定されている。かかるコ字状部材122の外嵌溝12
2bが、図3に示すように、変速輪本体101の外周縁
部に摺接状態で嵌め込まれることにより、当接位置変更
手段12が変速輪10に連係されるようになっている。
【0063】上記操作ハンドル123は、ハンドル円盤
124と、このハンドル円盤124に取り付けられたハ
ンドルレバー125とからなっている。ハンドル円盤1
24の中心位置には、操作ロッド120の先端が嵌入さ
れる装着孔124aが穿設され、筒状ケーシング141
のロッド挿通孔142cから外部に導出された操作ロッ
ド120の先端に装着孔124aを外嵌した状態でねじ
止め等によりハンドル円盤124を操作ロッド120に
固定することによって操作ハンドル123がケーシング
14に装着されるようになっている。
【0064】上記ハンドルレバー125は、ハンドル円
盤124の上記操作ロッド120が取り付けられる面と
反対側の面の縁部近傍に、盤面と直交するように突設さ
れている。従って、ハンドルレバー125を操作ロッド
120回りに正逆回動操作することにより、操作ロッド
120と一体のスパイラルロッド121がハンドルレバ
ー125と共回りし、これによるスパイラルロッド12
1に螺合したコ字状部材122の正逆移動で縁部が外嵌
溝122bに嵌まり込んでいる変速輪本体101が正逆
移動してその内周面の回転子7に対する当接位置が変更
され、第1軸2の回転が所定の減速比で減速されて第2
軸3に伝達されることになる。
【0065】以下クラッチ機構13について図5を基
に、必要に応じて図1および図3を参照しながら説明す
る。図5は、クラッチ機構13の一実施形態を示す拡大
断面図であり、(イ)は、クラッチオフの状態、(ロ)
は、クラッチオンの状態をそれぞれ示している。これら
の図に示すように、クラッチ機構13は、第2駆動輪9
の筒体92の先端側に同心で凹設されたシリンダ131
と、このシリンダ131に軸心方向に向けて正逆移動し
得るように内装されたクラッチ筒132と、シリンダ1
31内に作動油を送り込んでクラッチ筒132を第2軸
3の方向に押圧するための油圧通路133と、第1軸2
および第2軸3の対向端面間に同心で架設される架設軸
134と、クラッチ筒132を第1軸2の方向に押圧す
るコイルスプリング135とを備えた基本構成を有して
いる。
【0066】上記シリンダ131は、内径寸法が第2駆
動輪9の筒体92の内径寸法より大きく寸法設定されて
いる。かかるシリンダ131は、第2駆動輪本体91の
表面側(図5の左側)から同心で筒体92に向けて凹設
され、これによってシリンダ131の右端部には、環状
壁部131aが形成された状態になっている。このよう
なシリンダ131の内周面には、周方向に等ピッチで突
設された軸心方向に延びる複数の突条131bが設けら
れている。第1軸2は、その先端部が筒体92を貫通し
て若干シリンダ131内に突出した状態になっている。
【0067】上記クラッチ筒132は、左端面に開口を
有する有底に形成されて右端部に底板132aを有して
いるとともに、外周面には、上記突条131bに対応し
た軸心方向に延びる複数条の凹溝132cが凹設され、
この凹溝132cが突条131bに嵌め合わされること
によって、クラッチ筒132は進退しながら第2駆動輪
9と共回りし得るようになっている。
【0068】一方、上記架設軸134は、第2軸3の嵌
入孔34に圧入された滑り軸受33に摺接状態で嵌め込
まれる大径軸134aと、この大径軸134aの端面か
ら同心で第1軸2に向けて突設された小径軸134bと
からなっている。第1軸2の端面には、軸心位置に小径
軸134bを摺接状態で嵌入するための圧入孔25が穿
設され、小径軸134bがこの圧入孔25に嵌入される
ことによって第1軸2と第2軸3とが芯狂いすることな
く回転し得るようになっている。
【0069】そして、クラッチ筒132の底板132a
の中心位置には、上記小径軸134bを摺接状態で挿通
する挿通孔132bが穿設され、小径軸134bは、こ
の挿通孔132bを貫通した状態で第1軸2の圧入孔2
5に嵌入されている。かかる小径軸134bには、クラ
ッチ筒132内において環状のスラスト軸受板136が
外嵌されているとともに、このスラスト軸受板136と
底板132aとの間に上記コイルスプリング135が圧
縮状態で外嵌され、普段はクラッチ筒132が第1軸2
に向けて付勢されて第1軸2の先端に当接した状態にな
るようにしている。
【0070】また、クラッチ筒132は、端面に全周に
亘って放射状に突設された第1クラッチ爪137を有し
ている一方、第2軸3の端面には上記第1クラッチ爪1
37に対向した第2クラッチ爪138を有している。そ
して、油圧通路133からの作動油が所定の油圧に達し
ていない状態では、クラッチ筒132が、図5の(イ)
に示すように、コイルスプリング135の付勢力によっ
てシリンダ131の奥部に押し遣られて第1クラッチ爪
137が第2クラッチ爪138から離間したクラッチオ
フ状態になる一方、油圧通路133から所定の圧力の作
動油がシリンダ131に送り込まれることによってクラ
ッチ筒132がコイルスプリング135の付勢力に抗し
て左方に移動し、図5の(ロ)に示すように、第1クラ
ッチ爪137が第2クラッチ爪138に係合したクラッ
チオンの状態になるようにしている。
【0071】上記油圧通路133は、第1軸2の軸心位
置に穿設された軸心通路26と、この軸心通路26に連
通した上記第2環状溝24と、第2駆動輪9の筒体92
内に第2環状溝24に対応して形成された管状の筒体内
通路94とからなっている。筒体内通路94は、一方の
開口が筒体92の内周面において第2環状溝24に対向
して設けられているとともに、他方の開口が環状壁部1
31aに設けられ、これによって第2駆動輪9がいかな
る回転位相に位置していても、軸心通路26からの作動
油が筒体内通路94を介してシリンダ131内に導入さ
れるようになっている。
【0072】かかるクラッチ機構13は、操作ハンドル
123の操作によって第1軸2および第2軸3が同一回
転数に設定された状態で自動的にクラッチオンされる一
方、第1軸2と第2軸3との回転数が異なるようにハン
ドル操作された状態でクラッチオフされるようになって
いる。
【0073】具体的には、操作ハンドル123の適所に
変速輪本体101の回転子7に対する当接位置が図4に
おける縁部位置L2であるか否かを検出する図略の位置
センサが設けられる。この位置センサにより変速輪本体
101が縁部位置L2に位置したことを検出したとき
は、図略の油圧機構に向けてそのことを示す検出信号が
所定の制御手段を介して出力され(制御手段を介するこ
とにより検出信号は油圧機構に指令を与える制御信号に
変換されているのが一般的である)、これによる油圧機
構の駆動で所定の圧力の作動油がシリンダ131内に供
給され、クラッチ筒132のシリンダ131からの突出
によってクラッチオンされる。
【0074】一方、操作ハンドル123の操作によって
変速輪本体101が縁部位置L2から外れたことが検出
され、これによる油圧機構の逆駆動でシリンダ131内
の圧力が下げられる。そして、シリンダ131内の圧力
が下げられることにより、クラッチ筒132がコイルス
プリング135の付勢力でシリンダ131内へ没入し、
第1および第2クラッチ爪137,138の係合が解除
されて第2軸3が第1軸2より低速で回転することにな
る。
【0075】なお、本発明は、クラッチ筒132および
第2軸3の対向面にそれぞれ第1クラッチ爪137およ
び第2クラッチ爪138を設けることに限定されるもの
ではなく、両者の対向面同士が潤滑オイルを介して互い
に押圧当接する、いわゆる湿式クラッチを採用してもよ
い。
【0076】以下、本発明の作用について主に図3およ
び図4を基に説明する。まず、図3に示す状態で第1軸
2を回転すると、この回転は太陽輪4を介して遊星輪5
に伝達され、この遊星輪5の回転は第1駆動輪6に伝達
される。そして、この第1駆動輪6の回転は、その環状
凹部63と回転子7の円弧縁部72aとの当接によって
回転子7に伝達されて回転子7が所定方向に所定の回転
数の回転力を付与される一方、第2駆動輪9が第1軸2
と共回りすることによりその当接面93に摩擦円盤72
が当接している回転子7は、この第2駆動輪9からも同
一方向に回転力を付与され、これら第2駆動輪9および
第1駆動輪6から付与される回転数の差によって自転し
ながら第1軸2回りを公転することになる。
【0077】そして回転子7の自転は、変速輪本体10
1の内周面が円錐体71の表面に当接している変速輪1
0に伝達され、この変速輪10の回転が雄スプライン筒
111、鋼球Sおよび伝達輪115を介して第2軸3に
伝えられ、第2軸3は第1軸2に対して同一方向に減速
回転を行うことになる。
【0078】そして、遊星輪5はケーシング14に支持
円盤54を介して固定された圧入軸53回りに回転する
ように構成されているため、遊星輪5は太陽輪4回りに
公転することはなく、従って、遊星輪5が公転した場合
には、ケーシング14内に充填された潤滑オイルが掻き
回され、これによる抵抗変動で遊星輪5やその他の内装
部品の回転運動が円滑に行われず、安定した回転出力を
第2軸3に与えることが困難になるという従来の不都合
が解消され、第2軸3から常に安定した回転出力を取り
出すことが可能になる。
【0079】また、遊星輪5が公転しないことにより、
変速輪10の回転子7に対する当接位置に拘らず、回転
子7の公転速度を低下させるとともに自転の回転数を常
に一定に設定することが可能であるため、この回転数を
摩擦力による回転力伝達に最も適した値になるように予
め設計することが可能であり、こうすることによって第
1軸2の回転を操作範囲内の任意の変速比で常に高い伝
達効率によりかつ安定して第2軸3に出力させることが
できる。
【0080】図6は、本発明に係る摩擦式変速機の他の
実施形態を示す図であり、(イ)は断面図、(ロ)は各
ギヤの配置状態を示す正面視の説明図である。この実施
形態の変速機1aは、太陽輪4および遊星輪5としてギ
ヤ(太陽ギヤ4aおよび遊星ギヤ5a)が採用されてい
るとともに、第1駆動輪6aの小径筒体61の外周面に
は駆動ギヤ61aが形成されている点、太陽ギヤ4aの
回転がアイドルギヤ40を介して遊星ギヤ5aに伝達さ
れるようになされている点、および遊星輪5(遊星ギヤ
5a)を軸支する圧入軸53が蓋体145の内面に固定
されている点、すなわち先の実施形態で採用された圧入
軸53を支持するための支持円盤54が設けられていな
い点が先の実施形態の変速機1と相違している。
【0081】また、各輪にギヤを採用したことにより、
第1駆動輪6aに第2駆動輪9との間で回転子7に対し
てスラスト力を与えるための構成を付与することが必要
になる。そのために本実施形態においては、第1軸2の
略中央部を境にして右側に大径部2aを形成するととも
に、同左側に小径部2bを形成している。
【0082】そして、第1駆動輪6aの大径筒体62側
には同心でベアリング嵌挿孔2cが穿設され、このベア
リング嵌挿孔2cにベアリングBが嵌挿された状態で第
1駆動輪6aが小径部2b回りに回転自在に軸支されて
いる。そして、ベアリングBは、その右端部が大径部2
aと小径部2bとの間に形成された環状段差に当止され
るとともに、ベアリング嵌挿孔2cの入口側にはCリン
グ2dが装着され、これによってベアリングBはベアリ
ング嵌挿孔2cから抜け止めされた状態になっている。
変速機1aのその他の構成は先の実施形態のものと同様
である。
【0083】遊星ギヤ5aは、アイドルギヤ40に噛合
する小径ギヤ56と、この小径ギヤ56と同心で一体に
形成された大径ギヤ57とからなり、大径ギヤ57が駆
動ギヤ61aに噛合している。
【0084】この実施形態の変速機1aによれば、太陽
輪4、遊星輪5および第1駆動輪6の一部にローラに変
えて太陽ギヤ4a、遊星ギヤ5aおよび駆動ギヤ61a
を採用したため、これらがローラである場合に比較して
第1軸2の回転力の伝達効率が向上する。
【0085】また、第1駆動輪6aを、ベアリングBを
介して第1軸2の小径部2bに軸支させているため、リ
テーナ109に支持された鋼球Sによって発生し、第2
駆動輪9および回転子7を介して第1駆動輪6aに伝達
されたスラスト力は、ベアリングBを介して大径部2a
に形成された環状段差によって受けられるため、回転子
7は、このスラスト力によって第1駆動輪6aと第2駆
動輪9とによって確実に押圧挟持された状態になる。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1およ
び第2駆動輪は、変速輪を回転させない母線上の中立位
置が回転子の中心の近傍位置に設定されるようにそれぞ
れ周速度が設定されているため、変速輪が中立位置に位
置した状態では、回転子に対する第1および第2駆動輪
並びに変速輪の各当接位置を結んで形成される三角形
は、略二等辺三角形に近い形状になり、回転子には極め
て良好なバランス状態で力が加えられることになって第
2軸の低速域における回転力の伝達効率を安定したもの
にすることができる。
【0087】また、回転子の母線上の中立位置が回転子
の中心近傍に位置していることにより、第1および第2
駆動輪の周速差が小さくなって回転子は公転が抑えられ
た状態になり、自転主導で変速輪を回転させるようにな
っているため、ケーシング内に充填された潤滑オイルが
回転子の公転によって攪拌されることによる攪拌抵抗を
従来に比べて大幅に小さくすることが可能であり、これ
によっても回転力の伝達効率を向上させることができ
る。
【0088】請求項2(請求項3)記載の発明によれ
ば、第1軸に与えられた回転力は、第1軸と一体の太陽
ローラ(太陽ギヤ)、この太陽ローラ(太陽ギヤ)の中
心周りに配された遊星ローラ(遊星ギヤ)、および第1
外周面(歯車)が遊星ローラ(遊星ギヤ)に当接(噛
合)している第1駆動輪を介して回転子に伝達される一
方(なお、請求項3の発明の場合は、太陽ギヤの回転は
アイドルギヤを介して遊星ギヤに伝達される)、第1軸
と一体の第2駆動輪の回転によっても伝達され、これに
よって回転子は回転中心回りに常に第1軸に対して同一
回転数比で自転するとともに公転することができる。そ
して、回転子に対する変速輪の当接位置の変化によって
回転子の有効径が変化することにより、変速輪を当接位
置に見合った第1軸に対する所定の回転数比で回転させ
ることができる。
【0089】そして、遊星ローラ(遊星ギヤ)は太陽ロ
ーラ(太陽ギヤ)の回転によって自転はするが公転する
ことはなく、従って、ケーシング内に充填された潤滑オ
イルが遊星ローラ(遊星ギヤ)の公転で攪拌され、遊星
ローラ(遊星ギヤ)に攪拌抵抗を付与することで第2軸
の回転が不安定になるような不都合の発生を確実に抑止
することができる。
【0090】また、遊星ローラ(遊星ギヤ)を公転させ
ないことと、第1駆動輪と第2駆動輪との周速差を大き
くしないこととにより回転子の公転速度が低速度になる
ため、遠心力に起因する当接状態の不安定や攪拌抵抗な
どの問題が解消され、第1および第2軸間で回転力の安
定した高い伝達効率を常に達成することができる。
【0091】そして、第1駆動輪は、外周面に遊星ロー
ラ(遊星ギヤ)に対応した第1外周面と、回転子に対応
した第2外周面とを備えているため、これら各外周面の
径寸法を適正に設定することにより、周速度を第2駆動
輪の周速度と略同一にすることができる。各駆動輪の周
速度が略同一になると、回転子は、公転が極力抑えられ
て安定した状態で主に自転を行うため、変速機を第1軸
および第2軸の高速回転に耐え得るものにすることがで
きる。
【0092】特に請求項2記載の発明によれば、第1軸
の回転が上記各ローラを介して滑らかに第1駆動輪に伝
達されるため、騒音や振動が少なく、変速機を静かに運
転することができる。
【0093】これに対し、特に請求項3記載の発明によ
れば、太陽ギヤ、アイドルギヤおよび遊星ギヤを採用し
たため、各ギヤ間でスリップが起こることはなく、回転
力の伝達効率を向上することができる。
【0094】請求項4記載の発明によれば、第1軸と第
2軸とが同一回転数に到達した高速変速状態で、第1軸
と第2軸とがクラッチ機構により共回り可能に接合され
るため、第1軸および第2軸間の回転力伝達効率を略1
00%にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦式変速機の一実施形態を示す
一部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1に示す摩擦式変速機の組立て斜視図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】(イ)および(ロ)は、変速輪本体の設定位置
と回転速度との関係を説明するための説明図である。
【図5】クラッチ機構の一実施形態を示す拡大断面図で
あり、(イ)は、クラッチオフの状態、(ロ)は、クラ
ッチオンの状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明に係る変速機の他の実施形態を示す図で
あり、(イ)は断面図、(ロ)は各ギヤの配置状態を示
す正面視の説明図である。
【符号の説明】
1,1a 変速機 2 第1軸 21 軸本体 22 小径部 23 第1環状溝 24 第2環状溝 4 太陽輪 4a 太陽ギヤ 41 太陽輪本体 42 太陽円盤 43 環状輪 5 遊星輪 5a 遊星ギヤ 6 第1駆動輪 61 小径筒体 61a 駆動ギヤ 7 回転子 71 円錐体 72 摩擦円盤 8 回転子支持部材 9 第2駆動輪 10 変速輪 101 変速輪本体 102 駆動輪収納筒 11 伝達手段 111 雄スプライン筒 112 側壁 113 スプライン溝 12 当接位置変更手段 121 スパイラルロッド 122 コ字状部材 123 操作ハンドル 13 クラッチ機構 131 シリンダ 132 クラッチ筒 133 油圧通路 14 ケーシング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸の軸心回りの回転入力を変速して
    摩擦力により第1軸と同心の第2軸に伝達する摩擦式変
    速機であって、 第1軸と同心でいずれか一方が順回転し、他方が逆回転
    する第1駆動輪および第2駆動輪と、裏面側が第1駆動
    輪および第2駆動輪の外周面に当接して両駆動輪の周速
    差により第1軸回りに公転しながら自転する円錐状の回
    転子と、この回転子の円錐面の母線上に内周面が当接し
    て第1軸回りに回転する、第1軸の軸心方向に移動可能
    な変速輪と、この変速輪の回転を第2軸に伝達する伝達
    手段とが設けられ、 上記第1および第2駆動輪は、上記変速輪を回転させな
    い上記母線上の中立位置が回転子の中心の近傍位置に設
    定されるようにそれぞれ周速度が設定されていることを
    特徴とする摩擦式変速機。
  2. 【請求項2】 上記第1駆動輪は、第1外周面と第1外
    周面より大径の第2外周面とを有し、第1外周面が、第
    1軸と同心で共回りする太陽ローラの中心周りに配され
    て太陽ローラの回転によって自転のみを行う遊星ローラ
    の外周面と当接することにより第1軸回りに回転すると
    ともに、第2外周面が上記回転子と当接するように構成
    され、上記第2駆動輪は、同心で共回り可能に第1軸に
    固定され、上記変速輪の回転子に対する当接位置を回転
    子の径方向に変更する当接位置変更手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の摩擦式変速機。
  3. 【請求項3】 上記第1駆動輪は、第1軸と同心の歯車
    を有し、上記歯車が第1軸と同心で共回りする太陽ギヤ
    の回転によりアイドルギヤを介して自転のみを行う遊星
    ギヤと噛合することにより第1軸回りに回転するととも
    に、外周面が上記回転子と当接するように構成され、上
    記第2駆動輪は、同心で共回り可能に第1軸に固定さ
    れ、上記変速輪の回転子に対する当接位置を回転子の径
    方向に変更する当接位置変更手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の摩擦式変速機。
  4. 【請求項4】 上記第1軸と上記第2軸との間には、第
    1軸と第2軸とが同一回転数になった状態で接合する一
    方、第1軸と第2軸とが異なる回転数になった状態で離
    反するクラッチ機構が介設されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の摩擦式変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7605347B2 (en) * 2003-02-06 2009-10-20 Honda Motor Co., Ltd. Control system using working robot, and work processing method using this system

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