JP2002039230A - 車両用変速機の制御装置 - Google Patents
車両用変速機の制御装置Info
- Publication number
- JP2002039230A JP2002039230A JP2000231144A JP2000231144A JP2002039230A JP 2002039230 A JP2002039230 A JP 2002039230A JP 2000231144 A JP2000231144 A JP 2000231144A JP 2000231144 A JP2000231144 A JP 2000231144A JP 2002039230 A JP2002039230 A JP 2002039230A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- lubricating oil
- shift
- clutch
- automatic clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 150
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims abstract description 91
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims description 8
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 18
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 12
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 6
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 5
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 3
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 238000013019 agitation Methods 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 2
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 230000002035 prolonged effect Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速機内の潤滑油温度を速やかに上昇させる
ように自動クラッチを制御するようにした車両用変速機
の制御装置を提供する。 【解決手段】 シフトレバー170が非走行位置に操作
されているときに変速機16内の潤滑油の粘性が高い場
合には、自動クラッチ14が係合側に制御されることか
ら、エンジン12の回転が変速機16の入力軸42に伝
達されてその変速機16内の潤滑油が攪拌されるので、
特に寒冷環境において車両を走行させるに際して、変速
機16内の潤滑油が比較的速やかに温度上昇させられ
る。したがって、変速機16内の潤滑油の粘性が高い期
間が短くなることから、比較的大きな引きずり抵抗(ト
ルク)の発生期間や変速フィーリングが低下する期間が
短縮されるとともに、シフト負荷が軽減されて同期装置
の耐久性が高められる。
ように自動クラッチを制御するようにした車両用変速機
の制御装置を提供する。 【解決手段】 シフトレバー170が非走行位置に操作
されているときに変速機16内の潤滑油の粘性が高い場
合には、自動クラッチ14が係合側に制御されることか
ら、エンジン12の回転が変速機16の入力軸42に伝
達されてその変速機16内の潤滑油が攪拌されるので、
特に寒冷環境において車両を走行させるに際して、変速
機16内の潤滑油が比較的速やかに温度上昇させられ
る。したがって、変速機16内の潤滑油の粘性が高い期
間が短くなることから、比較的大きな引きずり抵抗(ト
ルク)の発生期間や変速フィーリングが低下する期間が
短縮されるとともに、シフト負荷が軽減されて同期装置
の耐久性が高められる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用変速機の制
御装置に関し、特に、自動クラッチの係合或いは解放を
制御するための制御装置に関するものである。
御装置に関し、特に、自動クラッチの係合或いは解放を
制御するための制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原動機と駆動輪との間の動力伝達経路に
設けられた車両用変速機の制御装置の一種に、自動クラ
ッチおよび変速機などの各機器が種々のアクチュータを
介して電子制御装置により制御されることにより、一連
の変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるよ
うになっているものがある。そして、このような装置で
は、シフトレバーがニュートラル位置へ操作されている
とき、電子制御装置などのフェイル時の車両の安全性を
高めるために、自動クラッチの係合解放を制御するため
の制御信号に拘らず強制的に自動クラッチを解放させる
ようにしたものが提案されている。たとえば、特開平8
−183360号公報に記載された変速機の制御装置が
それである。
設けられた車両用変速機の制御装置の一種に、自動クラ
ッチおよび変速機などの各機器が種々のアクチュータを
介して電子制御装置により制御されることにより、一連
の変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるよ
うになっているものがある。そして、このような装置で
は、シフトレバーがニュートラル位置へ操作されている
とき、電子制御装置などのフェイル時の車両の安全性を
高めるために、自動クラッチの係合解放を制御するため
の制御信号に拘らず強制的に自動クラッチを解放させる
ようにしたものが提案されている。たとえば、特開平8
−183360号公報に記載された変速機の制御装置が
それである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の変速機の制御装置では、たとえば車両の停止時
において、変速機が中立状態とされていても、シフトレ
バーがN位置或いはP位置のような非走行位置とされる
ことにより自動クラッチが解放状態とされる。しかしな
がら、車両停止時において上記のように自動クラッチが
解放状態とされる場合は、たとえば寒冷環境において車
両を発進させようとしてエンジンを始動させたとき、変
速機内の潤滑油の粘性が高い期間が長くなることから、
比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速
フィーリングが低下する期間が長くなるとともに、シフ
ト負荷が過大となって同期装置の耐久性が低下するおそ
れがあった。
な従来の変速機の制御装置では、たとえば車両の停止時
において、変速機が中立状態とされていても、シフトレ
バーがN位置或いはP位置のような非走行位置とされる
ことにより自動クラッチが解放状態とされる。しかしな
がら、車両停止時において上記のように自動クラッチが
解放状態とされる場合は、たとえば寒冷環境において車
両を発進させようとしてエンジンを始動させたとき、変
速機内の潤滑油の粘性が高い期間が長くなることから、
比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速
フィーリングが低下する期間が長くなるとともに、シフ
ト負荷が過大となって同期装置の耐久性が低下するおそ
れがあった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、変速機内の潤滑油温
度を速やかに上昇させるように自動クラッチを制御する
ようにした車両用変速機の制御装置を提供することにあ
る。
もので、その目的とするところは、変速機内の潤滑油温
度を速やかに上昇させるように自動クラッチを制御する
ようにした車両用変速機の制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための第1発明の要旨とするところは、原動機から
駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設け
られた車両用変速機の制御装置において、シフトレバー
が非走行位置に操作されている場合に変速機内の潤滑油
の粘性が高いときには、前記自動クラッチを係合側に制
御することにある。
するための第1発明の要旨とするところは、原動機から
駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設け
られた車両用変速機の制御装置において、シフトレバー
が非走行位置に操作されている場合に変速機内の潤滑油
の粘性が高いときには、前記自動クラッチを係合側に制
御することにある。
【0006】
【第1発明の効果】このようにすれば、シフトレバーが
非走行位置に操作されている場合に変速機内の潤滑油の
粘性が高いときには、自動クラッチが係合側に制御され
ることから、エンジンの回転が変速機の入力軸に伝達さ
れてその変速機内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷
環境において車両を走行させるに際して、変速機内の潤
滑油が比較的速やかに温度上昇させられる。したがっ
て、変速機内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなること
から、比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間
や変速フィーリングが低下する期間が短縮されるととも
に、シフト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高めら
れる。
非走行位置に操作されている場合に変速機内の潤滑油の
粘性が高いときには、自動クラッチが係合側に制御され
ることから、エンジンの回転が変速機の入力軸に伝達さ
れてその変速機内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷
環境において車両を走行させるに際して、変速機内の潤
滑油が比較的速やかに温度上昇させられる。したがっ
て、変速機内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなること
から、比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間
や変速フィーリングが低下する期間が短縮されるととも
に、シフト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高めら
れる。
【0007】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記シフト
レバーが非走行位置に操作されているか否かを判定する
シフトレバー非走行位置判定手段と、前記変速機内の潤
滑油の粘性が高い状態であるか否かを判定する潤滑油高
粘性状態判定手段と、シフトレバー非走行位置判定手段
によりシフトレバーが非走行位置に操作されていると判
定され、且つ潤滑油高粘性状態判定手段により変速機内
の潤滑油の粘性が高い状態であると判定された場合に
は、変速機内の潤滑油を攪拌するために自動クラッチを
係合側に制御する潤滑油攪拌用クラッチ係合手段とが設
けられる。このようにすれば、シフトレバーが非走行位
置に操作されており、且つ変速機内の潤滑油の粘性が高
い状態である場合は、その変速機内の潤滑油を攪拌する
ために自動クラッチが係合させられるので、その潤滑油
の攪拌によって暖気が促進され、変速機内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。
レバーが非走行位置に操作されているか否かを判定する
シフトレバー非走行位置判定手段と、前記変速機内の潤
滑油の粘性が高い状態であるか否かを判定する潤滑油高
粘性状態判定手段と、シフトレバー非走行位置判定手段
によりシフトレバーが非走行位置に操作されていると判
定され、且つ潤滑油高粘性状態判定手段により変速機内
の潤滑油の粘性が高い状態であると判定された場合に
は、変速機内の潤滑油を攪拌するために自動クラッチを
係合側に制御する潤滑油攪拌用クラッチ係合手段とが設
けられる。このようにすれば、シフトレバーが非走行位
置に操作されており、且つ変速機内の潤滑油の粘性が高
い状態である場合は、その変速機内の潤滑油を攪拌する
ために自動クラッチが係合させられるので、その潤滑油
の攪拌によって暖気が促進され、変速機内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。
【0008】また、好適には、車両が停止しているか否
かを判定する車両停止判定手段が設けられ、前記潤滑油
攪拌用クラッチ係合手段は、この車両停止判定手段によ
り車両が停止していると判定された場合に、変速機内の
潤滑油を攪拌するために自動クラッチを係合側に制御す
る。このようにすれば、たとえばシフトレバーが非走行
位置に操作されている状態で車両が惰行走行していると
きに自動クラッチが係合させられることにより発生する
ショックが好適に防止される。
かを判定する車両停止判定手段が設けられ、前記潤滑油
攪拌用クラッチ係合手段は、この車両停止判定手段によ
り車両が停止していると判定された場合に、変速機内の
潤滑油を攪拌するために自動クラッチを係合側に制御す
る。このようにすれば、たとえばシフトレバーが非走行
位置に操作されている状態で車両が惰行走行していると
きに自動クラッチが係合させられることにより発生する
ショックが好適に防止される。
【0009】また、好適には、変速機に対する変速要求
があるか否かを判定する変速要求判定手段が設けられ、
前記潤滑油攪拌用クラッチ係合手段は、この変速要求判
定手段により変速機に対する変速要求がないと判定され
た場合に、変速機内の潤滑油を攪拌するために自動クラ
ッチを係合側に制御する。このようにすれば、変速作動
の開始時に自動クラッチの係合が行われることが防止さ
れるので、変速ショックの発生が好適に防止される。
があるか否かを判定する変速要求判定手段が設けられ、
前記潤滑油攪拌用クラッチ係合手段は、この変速要求判
定手段により変速機に対する変速要求がないと判定され
た場合に、変速機内の潤滑油を攪拌するために自動クラ
ッチを係合側に制御する。このようにすれば、変速作動
の開始時に自動クラッチの係合が行われることが防止さ
れるので、変速ショックの発生が好適に防止される。
【0010】また、好適には、車両のエンジンが作動中
であるか否かを判定するエンジン作動中判定手段が設け
られ、前記潤滑油攪拌用クラッチ係合手段は、このエン
ジン作動中判定手段により車両のエンジンが作動中であ
ると判定された場合に、変速機内の潤滑油を攪拌するた
めに自動クラッチを係合側に制御する。このようにすれ
ば、エンジンの非作動中は自動クラッチを係合させても
変速機内の潤滑油が攪拌されないので、自動クラッチを
無駄に係合作動させることが防止されるだけでなく、エ
ンジンが始動させられるとき、自動クラッチが係合させ
られていることにより始動負荷が大きくなることが防止
される。
であるか否かを判定するエンジン作動中判定手段が設け
られ、前記潤滑油攪拌用クラッチ係合手段は、このエン
ジン作動中判定手段により車両のエンジンが作動中であ
ると判定された場合に、変速機内の潤滑油を攪拌するた
めに自動クラッチを係合側に制御する。このようにすれ
ば、エンジンの非作動中は自動クラッチを係合させても
変速機内の潤滑油が攪拌されないので、自動クラッチを
無駄に係合作動させることが防止されるだけでなく、エ
ンジンが始動させられるとき、自動クラッチが係合させ
られていることにより始動負荷が大きくなることが防止
される。
【0011】また、好適には、前記潤滑油高粘性状態判
定手段は、前記変速機のハウジングの温度が所定温度以
下であること、その変速機内の潤滑油温が所定温度以下
であること、エンジンの冷却水温度が所定温度以下であ
ること、エンジン内の潤滑油温度が所定温度以下である
こと、外気温が所定温度以下であることの少なくとも1
つに基づいて、または、それに、エンジン始動後の時間
所定時間より短いこと、車両の走行距離が所定距離より
も短いことの条件を加えることにより、変速機内の潤滑
油が高粘性状態であることを判定するものである。この
ようにすれば、変速機内の潤滑油が高粘性状態である状
態や期間が一層正確に判定し得る利点がある。
定手段は、前記変速機のハウジングの温度が所定温度以
下であること、その変速機内の潤滑油温が所定温度以下
であること、エンジンの冷却水温度が所定温度以下であ
ること、エンジン内の潤滑油温度が所定温度以下である
こと、外気温が所定温度以下であることの少なくとも1
つに基づいて、または、それに、エンジン始動後の時間
所定時間より短いこと、車両の走行距離が所定距離より
も短いことの条件を加えることにより、変速機内の潤滑
油が高粘性状態であることを判定するものである。この
ようにすれば、変速機内の潤滑油が高粘性状態である状
態や期間が一層正確に判定し得る利点がある。
【0012】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、原動機
から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに
設けられた車両用変速機の制御装置において、シフトレ
バーが非走行位置に操作されている場合には、前記変速
機のハウジングの温度、その変速機内の潤滑油の温度、
エンジンの冷却水温度、エンジン内の潤滑油の温度、外
気温の少なくとも1つに基づいて前記自動クラッチを係
合側に制御することにある。
達成するための第2発明の要旨とするところは、原動機
から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに
設けられた車両用変速機の制御装置において、シフトレ
バーが非走行位置に操作されている場合には、前記変速
機のハウジングの温度、その変速機内の潤滑油の温度、
エンジンの冷却水温度、エンジン内の潤滑油の温度、外
気温の少なくとも1つに基づいて前記自動クラッチを係
合側に制御することにある。
【0013】
【第2発明の効果】このようにすれば、シフトレバーが
非走行位置に操作されている場合には、変速機のハウジ
ングの温度、その変速機内の潤滑油の温度、エンジンの
冷却水温度、エンジン内の潤滑油の温度、外気温の少な
くとも1つに基づいて自動クラッチが係合側に制御され
ることから、エンジンの回転が変速機の入力軸に伝達さ
れてその変速機内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷
環境において車両を走行させるに際して、変速機内の潤
滑油が速やかに温度上昇させられる。したがって、変速
機内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなることから、比
較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速フ
ィーリングが低下する期間が短縮されるとともに、シフ
ト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高められる。
非走行位置に操作されている場合には、変速機のハウジ
ングの温度、その変速機内の潤滑油の温度、エンジンの
冷却水温度、エンジン内の潤滑油の温度、外気温の少な
くとも1つに基づいて自動クラッチが係合側に制御され
ることから、エンジンの回転が変速機の入力軸に伝達さ
れてその変速機内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷
環境において車両を走行させるに際して、変速機内の潤
滑油が速やかに温度上昇させられる。したがって、変速
機内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなることから、比
較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速フ
ィーリングが低下する期間が短縮されるとともに、シフ
ト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高められる。
【0014】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の実施例を図
面を参照しつつ詳細に説明する。
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図1は、車両用駆動装置10の概略構成を
説明する骨子図であり、FF(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)およびMR(ミッドシップエンジン・リ
アドライブ)車両用のものである。図1において、車両
用駆動装置10は、原動機或いは走行用駆動源としての
エンジン12、自動クラッチ14、変速機16、差動歯
車装置18を備えている。自動クラッチ14は、例えば
図2に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12
のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイー
ル22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディ
スク26、クラッチハウジング28に配設されたプレッ
シャプレート30、プレッシャプレート30をフライホ
イール22側へ付勢することによりクラッチディスク2
6を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング3
2、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォ
ーク36を介して図の左方向へ移動させられることによ
り、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向
へ変位させてクラッチを解放するレリーズスリーブ38
を有して構成されている。
説明する骨子図であり、FF(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)およびMR(ミッドシップエンジン・リ
アドライブ)車両用のものである。図1において、車両
用駆動装置10は、原動機或いは走行用駆動源としての
エンジン12、自動クラッチ14、変速機16、差動歯
車装置18を備えている。自動クラッチ14は、例えば
図2に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12
のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイー
ル22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディ
スク26、クラッチハウジング28に配設されたプレッ
シャプレート30、プレッシャプレート30をフライホ
イール22側へ付勢することによりクラッチディスク2
6を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング3
2、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォ
ーク36を介して図の左方向へ移動させられることによ
り、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向
へ変位させてクラッチを解放するレリーズスリーブ38
を有して構成されている。
【0016】変速機16は、差動歯車装置18と共に共
通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルの
一部を構成しており、そのハウジング40内に所定量だ
け充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共
に潤滑されるようになっている。変速機16は、(a) 平
行な一対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なり
且つ常時噛み合わされた複数対の変速ギヤ対46a〜4
6eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a
〜46eに対応して複数のシンクロナイザ(回転同期装
置)付噛合クラッチ48a〜48eが設けられた並行2
軸常時噛合式の変速機構と、(b) それ等の噛合クラッチ
48a〜48eの3つのクラッチハブスリーブ50a、
50b、50cの何れかを選択的に移動させて変速段を
切り換える図示されていないシフト・セレクトシャフト
とを備えており、前進5段の変速段が成立させられるよ
うになっている。入力軸42および出力軸44には更に
後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフ
トに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされるこ
とにより後進変速段が成立させられるようになってい
る。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって
前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結され
ているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設さ
れて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされ
ている。
通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルの
一部を構成しており、そのハウジング40内に所定量だ
け充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共
に潤滑されるようになっている。変速機16は、(a) 平
行な一対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なり
且つ常時噛み合わされた複数対の変速ギヤ対46a〜4
6eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a
〜46eに対応して複数のシンクロナイザ(回転同期装
置)付噛合クラッチ48a〜48eが設けられた並行2
軸常時噛合式の変速機構と、(b) それ等の噛合クラッチ
48a〜48eの3つのクラッチハブスリーブ50a、
50b、50cの何れかを選択的に移動させて変速段を
切り換える図示されていないシフト・セレクトシャフト
とを備えており、前進5段の変速段が成立させられるよ
うになっている。入力軸42および出力軸44には更に
後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフ
トに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされるこ
とにより後進変速段が成立させられるようになってい
る。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって
前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結され
ているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設さ
れて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされ
ている。
【0017】上記クラッチハブスリーブ50bは噛合ク
ラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハ
ブスリーブ50cは噛合クラッチ48dおよび48eに
共通のものである。図示されていないシフト・セレクト
シャフトは、軸心まわりの回動可能且つ軸方向の移動可
能に配設され、セレクトシリンダ76(図3参照)によ
り軸方向の3位置、すなわち前記クラッチハブスリーブ
50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブス
リーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、およびク
ラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位
置に位置決めされる。また、シフトシリンダ78(図3
参照)により軸心まわりの3位置、すなわち噛合クラッ
チ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進変速段も成
立しない中央の中立位置(図1の状態)と、その軸方向
における両側の第1シフト位置(図1の右側)および第
2シフト位置(図1の左側)とに位置決めされる。中立
位置では、入力軸42と出力軸44との間の動力伝達が
遮断される動力伝達遮断状態になる。
ラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハ
ブスリーブ50cは噛合クラッチ48dおよび48eに
共通のものである。図示されていないシフト・セレクト
シャフトは、軸心まわりの回動可能且つ軸方向の移動可
能に配設され、セレクトシリンダ76(図3参照)によ
り軸方向の3位置、すなわち前記クラッチハブスリーブ
50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブス
リーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、およびク
ラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位
置に位置決めされる。また、シフトシリンダ78(図3
参照)により軸心まわりの3位置、すなわち噛合クラッ
チ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進変速段も成
立しない中央の中立位置(図1の状態)と、その軸方向
における両側の第1シフト位置(図1の右側)および第
2シフト位置(図1の左側)とに位置決めされる。中立
位置では、入力軸42と出力軸44との間の動力伝達が
遮断される動力伝達遮断状態になる。
【0018】上記第1セレクト位置の第1シフト位置で
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
【0019】前記差動歯車装置18は傘歯車式のもの
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)または後輪(駆動
輪)84R、84Lを回転駆動する。
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)または後輪(駆動
輪)84R、84Lを回転駆動する。
【0020】図3は、上記自動クラッチ14および変速
機16において変速作動を実行させるための油圧制御回
路の一例を示している。油圧ポンプ94は、図示しない
駆動モータを一体に備えた電動式ポンプであって、オイ
ルパン或いはオイルタンク88に還流した作動油を蓄圧
装置90へ圧送する。この蓄圧装置90には元圧(アキ
ュム圧)センサ92が設けられており、この元圧センサ
92により検出された圧力PA が予め設定された下限値
P0 を下まわると後述の変速機用電子制御装置116に
より図示しない駆動回路を介して油圧ポンプ94が駆動
されるが、圧力PA が予め設定された通常の上限値P1
を上まわると油圧ポンプ94の駆動が停止させられるよ
うになっている。この蓄圧装置90内の油圧PA は、ク
ラッチソレノイド弁98および調圧弁95へ供給される
ので、自動クラッチ14を駆動するクラッチレリーズシ
リンダ34、変速機16の変速操作を行うセレクトシリ
ンダ76およびシフトシリンダ78の元圧に対応してい
る。上記クラッチソレノイド弁98は、変速機用電子制
御装置116からの指令に応じて自動クラッチ14を係
合させ或いは解放させる。上記調圧弁95は、変速機用
電子制御装置116からの指令に応じて調圧した変速駆
動用制御油圧PB をセレクトソレノイド弁102、シフ
トソレノイド弁104へ供給する。調圧弁95の出力側
に設けられた制御油圧センサ96により検出される制御
油圧PB は、シンクロナイザに付加されるシフト荷重を
適切として異音を低下させ最適なシフトを行うために、
たとえば図4に示すように、上記変速機用電子制御装置
116によりスロットル開度、ギヤ段、アップ変速また
はダウン変速、油温などに基づいて過渡的に調圧され
る。上記図示されていないシフト・セレクトシャフトを
軸心方向に往復移動させるセレクトシリンダ76および
図示されていないシフト・セレクトシャフトを軸心まわ
りに回転させるシフトシリンダ78は変速アクチュエー
タとして機能しており、上記変速機用電子制御装置11
6によって制御されるセレクトソレノイド弁102、シ
フトソレノイド弁104によってシフト操作或いはセレ
クト操作を行うように作動させられる。セレクトシリン
ダ76は、たとえば、図示されていないシフト・セレク
トシャフトを軸心まわりに回転させることにより、クラ
ッチハブスリーブ50a、50b、50cにそれぞれ係
合するシフトフォークのいずれかと選択的に連結させ、
シフトシリンダ78は、たとえば、図示されていないシ
フト・セレクトシャフトを軸心まわりの3位置に移動さ
せることによりクラッチハブスリーブ50a、50b、
50cのいずれかを中立位置を挟む噛み合い位置へ移動
させるのである。
機16において変速作動を実行させるための油圧制御回
路の一例を示している。油圧ポンプ94は、図示しない
駆動モータを一体に備えた電動式ポンプであって、オイ
ルパン或いはオイルタンク88に還流した作動油を蓄圧
装置90へ圧送する。この蓄圧装置90には元圧(アキ
ュム圧)センサ92が設けられており、この元圧センサ
92により検出された圧力PA が予め設定された下限値
P0 を下まわると後述の変速機用電子制御装置116に
より図示しない駆動回路を介して油圧ポンプ94が駆動
されるが、圧力PA が予め設定された通常の上限値P1
を上まわると油圧ポンプ94の駆動が停止させられるよ
うになっている。この蓄圧装置90内の油圧PA は、ク
ラッチソレノイド弁98および調圧弁95へ供給される
ので、自動クラッチ14を駆動するクラッチレリーズシ
リンダ34、変速機16の変速操作を行うセレクトシリ
ンダ76およびシフトシリンダ78の元圧に対応してい
る。上記クラッチソレノイド弁98は、変速機用電子制
御装置116からの指令に応じて自動クラッチ14を係
合させ或いは解放させる。上記調圧弁95は、変速機用
電子制御装置116からの指令に応じて調圧した変速駆
動用制御油圧PB をセレクトソレノイド弁102、シフ
トソレノイド弁104へ供給する。調圧弁95の出力側
に設けられた制御油圧センサ96により検出される制御
油圧PB は、シンクロナイザに付加されるシフト荷重を
適切として異音を低下させ最適なシフトを行うために、
たとえば図4に示すように、上記変速機用電子制御装置
116によりスロットル開度、ギヤ段、アップ変速また
はダウン変速、油温などに基づいて過渡的に調圧され
る。上記図示されていないシフト・セレクトシャフトを
軸心方向に往復移動させるセレクトシリンダ76および
図示されていないシフト・セレクトシャフトを軸心まわ
りに回転させるシフトシリンダ78は変速アクチュエー
タとして機能しており、上記変速機用電子制御装置11
6によって制御されるセレクトソレノイド弁102、シ
フトソレノイド弁104によってシフト操作或いはセレ
クト操作を行うように作動させられる。セレクトシリン
ダ76は、たとえば、図示されていないシフト・セレク
トシャフトを軸心まわりに回転させることにより、クラ
ッチハブスリーブ50a、50b、50cにそれぞれ係
合するシフトフォークのいずれかと選択的に連結させ、
シフトシリンダ78は、たとえば、図示されていないシ
フト・セレクトシャフトを軸心まわりの3位置に移動さ
せることによりクラッチハブスリーブ50a、50b、
50cのいずれかを中立位置を挟む噛み合い位置へ移動
させるのである。
【0021】図5は、本実施例の車両用駆動装置10の
電気的制御系統を説明するブロック線図である。エンジ
ン用電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)
114、変速機用電子制御装置116、ABS(Antilo
ck Brake System)用電子制御装置118は、通信回線を
介してそれ等の間で必要な情報をやり取りする。これ等
の電子制御装置114、116、118は、何れもマイ
クロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行う。また、記憶装置には書換
え可能なROMを有し、必要に応じて書き換えて使用す
ることができる。エンジン用電子制御装置114には、
イグニッションスイッチ120、エンジン回転数
(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロ
ットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)
センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エン
ジン冷却水温(TW )センサ132などが接続され、そ
れぞれイグニッションスイッチ120の操作位置、エン
ジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転数NOUT に
対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量Q、吸入空
気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW などを表す
信号が供給されるようになっており、それ等の信号に従
ってスタータ(電動モータ)134を回転駆動してエン
ジン12を始動したり、燃料噴射弁136の燃料噴射量
や噴射時期を制御したり、イグナイタ138により点火
プラグの点火時期を制御したりする。イグニッションス
イッチ120は、「ON」および「スタート」位置を備
えており、「スタート」位置へ操作されることによりエ
ンジン用ECU114はスタータ134を作動させてエ
ンジン12を始動する。
電気的制御系統を説明するブロック線図である。エンジ
ン用電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)
114、変速機用電子制御装置116、ABS(Antilo
ck Brake System)用電子制御装置118は、通信回線を
介してそれ等の間で必要な情報をやり取りする。これ等
の電子制御装置114、116、118は、何れもマイ
クロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一
時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログ
ラムに従って信号処理を行う。また、記憶装置には書換
え可能なROMを有し、必要に応じて書き換えて使用す
ることができる。エンジン用電子制御装置114には、
イグニッションスイッチ120、エンジン回転数
(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロ
ットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)
センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エン
ジン冷却水温(TW )センサ132などが接続され、そ
れぞれイグニッションスイッチ120の操作位置、エン
ジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転数NOUT に
対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量Q、吸入空
気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW などを表す
信号が供給されるようになっており、それ等の信号に従
ってスタータ(電動モータ)134を回転駆動してエン
ジン12を始動したり、燃料噴射弁136の燃料噴射量
や噴射時期を制御したり、イグナイタ138により点火
プラグの点火時期を制御したりする。イグニッションス
イッチ120は、「ON」および「スタート」位置を備
えており、「スタート」位置へ操作されることによりエ
ンジン用ECU114はスタータ134を作動させてエ
ンジン12を始動する。
【0022】変速機用電子制御装置116には、元圧セ
ンサ92、制御油圧センサ96、複数のスイッチからな
るレバーポジション(PSH)センサ140、マニュアル
シフトスイッチ142、ブレーキスイッチ144、入力
回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ146、ギ
ヤ位置(PG )センサ148、クラッチストローク(S
CL)センサ150、オートモードスイッチ156、シフ
ト位置センサ158、セレクト位置センサ160などが
接続され、元圧PA 、制御油圧PB 、シフトレバー17
0(図6参照)の操作レンジであるレバーポジションP
SH、マニュアルシフトによるアップダウン(±)、ブレ
ーキのON、OFF、入力回転数NIN、変速機16の変
速段であるギヤ位置PG 、自動クラッチ14のストロー
クすなわちクラッチレリーズシリンダ34のストローク
SCL、オートモードのON、OFF、シフトシリンダ7
8により駆動される図示されていないシフト・セレクト
シャフトの軸心まわりの位置であるシフト位置、セレク
トシリンダ76により駆動される図示されていないシフ
ト・セレクトシャフトの軸心方向位置であるセレクト位
置などを表す信号がそれぞれ供給されるようになってい
る。そして、それ等の信号や、前記エンジン制御用EC
U114、ABS用ECU118から必要な信号を取り
込むことにより、前記油圧ポンプ94の作動を制御した
り、クラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイ
ドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換
え制御したりすることにより、セレクトシリンダ76お
よびシフトシリンダ78の作動状態を切り換えて変速機
16の変速制御(前後進切換え制御を含む)を行うとと
もに、クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り
換えて変速時に自動クラッチ14の遮断、接続制御など
を行う。また、車速低下に伴って、変速機16を第1速
ギヤ段とするとともに、エンジンストール防止のために
自動クラッチ14を解放させる。さらに、車両停止時に
は、シフトレバー170が非走行位置たとえばN位置と
された場合には、自動クラッチ14を優先的に解放させ
る。
ンサ92、制御油圧センサ96、複数のスイッチからな
るレバーポジション(PSH)センサ140、マニュアル
シフトスイッチ142、ブレーキスイッチ144、入力
回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ146、ギ
ヤ位置(PG )センサ148、クラッチストローク(S
CL)センサ150、オートモードスイッチ156、シフ
ト位置センサ158、セレクト位置センサ160などが
接続され、元圧PA 、制御油圧PB 、シフトレバー17
0(図6参照)の操作レンジであるレバーポジションP
SH、マニュアルシフトによるアップダウン(±)、ブレ
ーキのON、OFF、入力回転数NIN、変速機16の変
速段であるギヤ位置PG 、自動クラッチ14のストロー
クすなわちクラッチレリーズシリンダ34のストローク
SCL、オートモードのON、OFF、シフトシリンダ7
8により駆動される図示されていないシフト・セレクト
シャフトの軸心まわりの位置であるシフト位置、セレク
トシリンダ76により駆動される図示されていないシフ
ト・セレクトシャフトの軸心方向位置であるセレクト位
置などを表す信号がそれぞれ供給されるようになってい
る。そして、それ等の信号や、前記エンジン制御用EC
U114、ABS用ECU118から必要な信号を取り
込むことにより、前記油圧ポンプ94の作動を制御した
り、クラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイ
ドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換
え制御したりすることにより、セレクトシリンダ76お
よびシフトシリンダ78の作動状態を切り換えて変速機
16の変速制御(前後進切換え制御を含む)を行うとと
もに、クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り
換えて変速時に自動クラッチ14の遮断、接続制御など
を行う。また、車速低下に伴って、変速機16を第1速
ギヤ段とするとともに、エンジンストール防止のために
自動クラッチ14を解放させる。さらに、車両停止時に
は、シフトレバー170が非走行位置たとえばN位置と
された場合には、自動クラッチ14を優先的に解放させ
る。
【0023】シフトレバー170は、例えば運転席の横
に配設されており、図6に示すように「R」、「N」、
および「S」の3つの操作レンジに選択操作されて位置
決め保持されるようになっており、レバーポジションセ
ンサ140は、例えば複数のスライドスイッチや各操作
レンジに配設された複数のON−OFFスイッチ等によ
ってその操作レンジを検出する。そして、シフトレバー
170が「R」レンジへ操作されると、変速機16は後
進変速段に切り換えられ、「N」レンジへ操作されると
動力伝達遮断状態に切り換えられる。「R」レンジはリ
バースレンジに、「N」レンジはニュートラルレンジに
それぞれ相当する。オートモードスイッチ156により
オートモードが選択されている場合は、図示しない変速
線図から実際の車速Vおよびアクセル開度(スロットル
開度)に基づいて変速判断されることにより変速機16
が自動的に変速される。また、「S」レンジはマニュア
ルシフトレンジで、「S」レンジの上下、すなわち車両
の前後方向位置には、「(+)」位置および「(−)」
位置が設けられており、マニアルモードが選択されてい
るときは、その「(+)」位置または「(−)」位置へ
シフトレバー170が操作されると、そのことがマニュ
アルシフトスイッチ142によって検出され、変速機1
6の複数の前進変速段がアップダウンされる。
「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変速段
はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ
変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、一回
の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大きい低
速側の変速段へ1段ずつ変速される。
に配設されており、図6に示すように「R」、「N」、
および「S」の3つの操作レンジに選択操作されて位置
決め保持されるようになっており、レバーポジションセ
ンサ140は、例えば複数のスライドスイッチや各操作
レンジに配設された複数のON−OFFスイッチ等によ
ってその操作レンジを検出する。そして、シフトレバー
170が「R」レンジへ操作されると、変速機16は後
進変速段に切り換えられ、「N」レンジへ操作されると
動力伝達遮断状態に切り換えられる。「R」レンジはリ
バースレンジに、「N」レンジはニュートラルレンジに
それぞれ相当する。オートモードスイッチ156により
オートモードが選択されている場合は、図示しない変速
線図から実際の車速Vおよびアクセル開度(スロットル
開度)に基づいて変速判断されることにより変速機16
が自動的に変速される。また、「S」レンジはマニュア
ルシフトレンジで、「S」レンジの上下、すなわち車両
の前後方向位置には、「(+)」位置および「(−)」
位置が設けられており、マニアルモードが選択されてい
るときは、その「(+)」位置または「(−)」位置へ
シフトレバー170が操作されると、そのことがマニュ
アルシフトスイッチ142によって検出され、変速機1
6の複数の前進変速段がアップダウンされる。
「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変速段
はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ
変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、一回
の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大きい低
速側の変速段へ1段ずつ変速される。
【0024】図5において、前記ABS用電子制御装置
118には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速セ
ンサ152から車輪速VW を表す信号が供給され、それ
等の車輪速VW を比較することにより、スリップの有無
を検出してブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制したり、或いは車輪速センサ152のフェイル(異
常)を判定する。
118には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速セ
ンサ152から車輪速VW を表す信号が供給され、それ
等の車輪速VW を比較することにより、スリップの有無
を検出してブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制したり、或いは車輪速センサ152のフェイル(異
常)を判定する。
【0025】図7は、上記変速機用電子制御装置116
の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
この変速機用電子制御装置116は、たとえば低温(寒
冷)環境下のように変速機16内の潤滑油が高粘性状態
となっている場合は、車両の発進に先立って変速機16
内の潤滑油を可及的に暖気して変速機内の潤滑油の粘性
が高い期間を短縮するために、変速機16がニュートラ
ル(中立)状態である車両停止中において自動クラッチ
14を係合させて、変速機16の入力軸42やこれに作
動的に連結させられているギヤ対46d、46eなどに
より潤滑油を攪拌させる。このため、上記変速機用電子
制御装置116は、変速用クラッチ係合制御手段18
0、車両停止時制御条件判定手段182、潤滑油高粘性
判定手段184、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段186
を備えている。
の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
この変速機用電子制御装置116は、たとえば低温(寒
冷)環境下のように変速機16内の潤滑油が高粘性状態
となっている場合は、車両の発進に先立って変速機16
内の潤滑油を可及的に暖気して変速機内の潤滑油の粘性
が高い期間を短縮するために、変速機16がニュートラ
ル(中立)状態である車両停止中において自動クラッチ
14を係合させて、変速機16の入力軸42やこれに作
動的に連結させられているギヤ対46d、46eなどに
より潤滑油を攪拌させる。このため、上記変速機用電子
制御装置116は、変速用クラッチ係合制御手段18
0、車両停止時制御条件判定手段182、潤滑油高粘性
判定手段184、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段186
を備えている。
【0026】上記クラッチ係合制御手段180は、変速
機16の変速に関連した通常のクラッチ係合制御を実行
する。たとえば変速要求があった場合は、一連の変速作
動に先立ってクラッチレリーズシリンダ34により自動
クラッチ14を解放させ、その変速作動が終了すると自
動クラッチ14を滑らかに係合させる。この一連の変速
作動とは、シフトシリンダ78により変速機16のギヤ
ぬきを行うとともにセレクトシリンダ76によりシフト
フォークを選択し、再びシフトシリンダ78により変速
機16のギヤ入れを行う一方、それに並行して図3に示
すように制御油圧PB を変化させ、適切なシフト荷重を
発生させるものである。
機16の変速に関連した通常のクラッチ係合制御を実行
する。たとえば変速要求があった場合は、一連の変速作
動に先立ってクラッチレリーズシリンダ34により自動
クラッチ14を解放させ、その変速作動が終了すると自
動クラッチ14を滑らかに係合させる。この一連の変速
作動とは、シフトシリンダ78により変速機16のギヤ
ぬきを行うとともにセレクトシリンダ76によりシフト
フォークを選択し、再びシフトシリンダ78により変速
機16のギヤ入れを行う一方、それに並行して図3に示
すように制御油圧PB を変化させ、適切なシフト荷重を
発生させるものである。
【0027】車両停止時制御条件判定手段182は、車
両停止時に実行される制御の開始条件が成立したか否か
を判定するために、車両が停止状態であるか否かを車速
Vがたとえば数km/h程度以下となったことに基づい
て判定する車両停止判定手段190、すなわち変速機1
6がニュートラル状態となったか否かを、シフトレバー
170が非走行位置すなわちN位置へ操作されたか否か
に基づいて判定するシフトレバー非走行位置判定手段1
92、図示しない変速制御手段からの変速機16のギヤ
段を切り換える変速要求があったか否かを判定する変速
要求判定手段194、エンジン12が作動中であるか否
かを判定するエンジン作動中判定手段196、自動クラ
ッチ14の伝達トルクが零であるか否かすなわち自動ク
ラッチ14の解放状態であるか否かを判定するクラッチ
伝達トルク判定手段198を備えている。
両停止時に実行される制御の開始条件が成立したか否か
を判定するために、車両が停止状態であるか否かを車速
Vがたとえば数km/h程度以下となったことに基づい
て判定する車両停止判定手段190、すなわち変速機1
6がニュートラル状態となったか否かを、シフトレバー
170が非走行位置すなわちN位置へ操作されたか否か
に基づいて判定するシフトレバー非走行位置判定手段1
92、図示しない変速制御手段からの変速機16のギヤ
段を切り換える変速要求があったか否かを判定する変速
要求判定手段194、エンジン12が作動中であるか否
かを判定するエンジン作動中判定手段196、自動クラ
ッチ14の伝達トルクが零であるか否かすなわち自動ク
ラッチ14の解放状態であるか否かを判定するクラッチ
伝達トルク判定手段198を備えている。
【0028】前記クラッチ係合制御手段180は、上記
車両停止時制御条件判定手段182により、車両が走行
していること、シフトレバー170が走行位置すなわち
R位置またはS位置に操作されていること、図示しない
変速制御手段からの変速要求があること、エンジン12
が非作動中であること、自動クラッチ14の伝達トルク
が零でないことのいずれか1つが成立すると、前記のよ
うなクラッチ係合制御を実行する場合がある。しかし、
この車両停止時制御条件判定手段182により、車両が
停止状態であり、シフトレバー170が非走行位置すな
わちN位置へ操作され、図示しない変速制御手段からの
変速要求がなく、エンジン12が作動中であり、しかも
自動クラッチ14の伝達トルクが零であると判定された
場合には、上記クラッチ係合制御手段180は、変速機
16のガラ音などを防止するために自動クラッチ14を
解放させる。
車両停止時制御条件判定手段182により、車両が走行
していること、シフトレバー170が走行位置すなわち
R位置またはS位置に操作されていること、図示しない
変速制御手段からの変速要求があること、エンジン12
が非作動中であること、自動クラッチ14の伝達トルク
が零でないことのいずれか1つが成立すると、前記のよ
うなクラッチ係合制御を実行する場合がある。しかし、
この車両停止時制御条件判定手段182により、車両が
停止状態であり、シフトレバー170が非走行位置すな
わちN位置へ操作され、図示しない変速制御手段からの
変速要求がなく、エンジン12が作動中であり、しかも
自動クラッチ14の伝達トルクが零であると判定された
場合には、上記クラッチ係合制御手段180は、変速機
16のガラ音などを防止するために自動クラッチ14を
解放させる。
【0029】潤滑油高粘性判定手段184は、変速機1
6のハウジングの温度、その変速機16の潤滑油温、エ
ンジン12の冷却水温、エンジン12の潤滑油温度、外
気温度(吸気温度)の少なくとも1つに基づいて、或い
はそれに加えられるエンジン始動後の時間或いは車両の
走行距離に基づいて変速機16内の潤滑油或いは作動油
が高粘性状態であるか否かを判定する。たとえば、変速
機16のハウジングの温度、その変速機16の潤滑油
温、エンジン12の冷却水温、エンジン12の潤滑油温
度、外気温度(吸気温度)が例えば零度以下であって、
始動後の時間或いは車両の走行距離が所定値以下である
場合に、変速機16内の潤滑油或いは作動油が高粘性状
態であると判定する。
6のハウジングの温度、その変速機16の潤滑油温、エ
ンジン12の冷却水温、エンジン12の潤滑油温度、外
気温度(吸気温度)の少なくとも1つに基づいて、或い
はそれに加えられるエンジン始動後の時間或いは車両の
走行距離に基づいて変速機16内の潤滑油或いは作動油
が高粘性状態であるか否かを判定する。たとえば、変速
機16のハウジングの温度、その変速機16の潤滑油
温、エンジン12の冷却水温、エンジン12の潤滑油温
度、外気温度(吸気温度)が例えば零度以下であって、
始動後の時間或いは車両の走行距離が所定値以下である
場合に、変速機16内の潤滑油或いは作動油が高粘性状
態であると判定する。
【0030】前記車両停止時制御条件判定手段182に
より、車両が停止状態であり、シフトレバー170が非
走行位置すなわちN位置へ操作され、図示しない変速制
御手段からの変速要求がなく、エンジン12が作動中で
あり、しかも自動クラッチ14の伝達トルクが零である
と判定され、且つ、上記潤滑油高粘性判定手段184に
より変速機16内の潤滑油或いは作動油が高粘性状態で
あると判定された場合は、前記クラッチ係合制御手段1
80の制御が終了させられると同時に、潤滑油攪拌用ク
ラッチ係合手段186により自動クラッチ14が係合さ
せられる。これにより、変速機16の入力軸42および
これと共に回転するギヤ対46d、46eなどにより変
速機16内の潤滑油が攪拌される。
より、車両が停止状態であり、シフトレバー170が非
走行位置すなわちN位置へ操作され、図示しない変速制
御手段からの変速要求がなく、エンジン12が作動中で
あり、しかも自動クラッチ14の伝達トルクが零である
と判定され、且つ、上記潤滑油高粘性判定手段184に
より変速機16内の潤滑油或いは作動油が高粘性状態で
あると判定された場合は、前記クラッチ係合制御手段1
80の制御が終了させられると同時に、潤滑油攪拌用ク
ラッチ係合手段186により自動クラッチ14が係合さ
せられる。これにより、変速機16の入力軸42および
これと共に回転するギヤ対46d、46eなどにより変
速機16内の潤滑油が攪拌される。
【0031】図8は、上記変速機用電子制御装置116
の制御作動の要部すなわち潤滑油攪拌制御ルーチンを説
明するフローチャートである。前記車両停止時制御条件
判定手段182に対応するステップ(以下、ステップを
省略する)SA1では、車両停止時に実行される制御の
開始条件すなわちエンジン12と変速機16との間に設
けられた自動クラッチ14を解放させる制御の開始条件
が成立したか否かが判断される。このSA1の判断が否
定される場合は、前記クラッチ係合制御手段180に対
応するSA2において、たとえば変速機16のギヤ段を
切り換える変速作動に際して自動クラッチ14を解放さ
せ或いは係合させる通常の自動クラッチ14の係合制御
が実行される。
の制御作動の要部すなわち潤滑油攪拌制御ルーチンを説
明するフローチャートである。前記車両停止時制御条件
判定手段182に対応するステップ(以下、ステップを
省略する)SA1では、車両停止時に実行される制御の
開始条件すなわちエンジン12と変速機16との間に設
けられた自動クラッチ14を解放させる制御の開始条件
が成立したか否かが判断される。このSA1の判断が否
定される場合は、前記クラッチ係合制御手段180に対
応するSA2において、たとえば変速機16のギヤ段を
切り換える変速作動に際して自動クラッチ14を解放さ
せ或いは係合させる通常の自動クラッチ14の係合制御
が実行される。
【0032】しかし、上記SA1の判断が肯定される場
合は、前記潤滑油高粘性判定手段184に対応するSA
3において、変速機16内の油温TOIL が予め設定され
た判断基準値T1 より低いか否かが判断される。この判
断基準値T1 は、比較的大きな引きずり抵抗(トルク)
や変速フィーリングの低下が発生して、シフト負荷が過
大となって同期装置の耐久性が低下するおそれがある潤
滑油高粘性状態を判定するために予め求められた値であ
り、たとえば「0℃」である。
合は、前記潤滑油高粘性判定手段184に対応するSA
3において、変速機16内の油温TOIL が予め設定され
た判断基準値T1 より低いか否かが判断される。この判
断基準値T1 は、比較的大きな引きずり抵抗(トルク)
や変速フィーリングの低下が発生して、シフト負荷が過
大となって同期装置の耐久性が低下するおそれがある潤
滑油高粘性状態を判定するために予め求められた値であ
り、たとえば「0℃」である。
【0033】上記SA3の判断が否定される場合は、前
記クラッチ係合制御手段180に対応するSA4におい
て、変速機16内からガラ音すなわち常時かみ合ってい
るギヤ対から発生する回転音が発生することを防止する
ために自動クラッチ14が解放される。しかし、上記S
A3の判断が肯定される場合は、前記潤滑油攪拌用クラ
ッチ係合手段186に対応するSA5において、自動ク
ラッチ14が係合される。これにより、変速機16内の
入力軸42およびこれと共に回転するギヤ対46d、4
6e、などがエンジン12によって回転させられ、変速
機16内の潤滑油が攪拌される。
記クラッチ係合制御手段180に対応するSA4におい
て、変速機16内からガラ音すなわち常時かみ合ってい
るギヤ対から発生する回転音が発生することを防止する
ために自動クラッチ14が解放される。しかし、上記S
A3の判断が肯定される場合は、前記潤滑油攪拌用クラ
ッチ係合手段186に対応するSA5において、自動ク
ラッチ14が係合される。これにより、変速機16内の
入力軸42およびこれと共に回転するギヤ対46d、4
6e、などがエンジン12によって回転させられ、変速
機16内の潤滑油が攪拌される。
【0034】上述のように、本実施例によれば、シフト
レバー170が非走行位置に操作されているときに変速
機16内の潤滑油の粘性が高い場合には、自動クラッチ
14が係合側に制御されることから、エンジン12の回
転が変速機16の入力軸42に伝達されてその変速機1
6内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷環境において
車両を走行させるに際して、変速機16内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。したがって、変速機
16内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなることから、
比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速
フィーリングが低下する期間が短縮されるとともに、シ
フト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高められる。
レバー170が非走行位置に操作されているときに変速
機16内の潤滑油の粘性が高い場合には、自動クラッチ
14が係合側に制御されることから、エンジン12の回
転が変速機16の入力軸42に伝達されてその変速機1
6内の潤滑油が攪拌されるので、特に寒冷環境において
車両を走行させるに際して、変速機16内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。したがって、変速機
16内の潤滑油の粘性が高い期間が短くなることから、
比較的大きな引きずり抵抗(トルク)の発生期間や変速
フィーリングが低下する期間が短縮されるとともに、シ
フト負荷が軽減されて同期装置の耐久性が高められる。
【0035】また、本実施例によれば、シフトレバー1
70が非走行位置に操作されているか否かを判定するシ
フトレバー非走行位置判定手段192と、変速機16内
の潤滑油の粘性が高い状態であるか否かを判定する潤滑
油高粘性判定手段184と、シフトレバー非走行位置判
定手段192によりシフトレバー170が非走行位置に
操作されていると判定され、且つ潤滑油高粘性判定手段
184により変速機16内の潤滑油の粘性が高い状態で
あると判定された場合には、変速機16内の潤滑油を攪
拌するために自動クラッチ14を係合側に制御する潤滑
油攪拌用クラッチ係合手段186とが設けられることか
ら、シフトレバー170が非走行位置に操作されてお
り、且つ変速機16内の潤滑油の粘性が高い状態である
場合は、その変速機16内の潤滑油を攪拌するために自
動クラッチ14が係合させられるので、その潤滑油の攪
拌によって暖気が促進され、変速機16内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。
70が非走行位置に操作されているか否かを判定するシ
フトレバー非走行位置判定手段192と、変速機16内
の潤滑油の粘性が高い状態であるか否かを判定する潤滑
油高粘性判定手段184と、シフトレバー非走行位置判
定手段192によりシフトレバー170が非走行位置に
操作されていると判定され、且つ潤滑油高粘性判定手段
184により変速機16内の潤滑油の粘性が高い状態で
あると判定された場合には、変速機16内の潤滑油を攪
拌するために自動クラッチ14を係合側に制御する潤滑
油攪拌用クラッチ係合手段186とが設けられることか
ら、シフトレバー170が非走行位置に操作されてお
り、且つ変速機16内の潤滑油の粘性が高い状態である
場合は、その変速機16内の潤滑油を攪拌するために自
動クラッチ14が係合させられるので、その潤滑油の攪
拌によって暖気が促進され、変速機16内の潤滑油が比
較的速やかに温度上昇させられる。
【0036】また、本実施例によれば、車両が停止して
いるか否かを判定する車両停止判定手段190が設けら
れており、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段186は、こ
の車両停止判定手段190により車両が停止していると
判定された場合に、変速機16内の潤滑油を攪拌するた
めに自動クラッチ14を係合側に制御するので、たとえ
ばシフトレバー170が非走行位置に操作されている状
態で車両が惰行走行しているときに自動クラッチ14が
係合させられることにより発生するショックが好適に防
止される。
いるか否かを判定する車両停止判定手段190が設けら
れており、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段186は、こ
の車両停止判定手段190により車両が停止していると
判定された場合に、変速機16内の潤滑油を攪拌するた
めに自動クラッチ14を係合側に制御するので、たとえ
ばシフトレバー170が非走行位置に操作されている状
態で車両が惰行走行しているときに自動クラッチ14が
係合させられることにより発生するショックが好適に防
止される。
【0037】また、本実施例によれば、変速機16に対
する変速要求があるか否かを判定する変速要求判定手段
194が設けられ、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段18
6は、この変速要求判定手段194により変速機16に
対する変速要求がないと判定された場合に、変速機16
内の潤滑油を攪拌するために自動クラッチ14を係合側
に制御することから、変速作動の開始時に自動クラッチ
14の係合が行われることが防止されるので、変速ショ
ックの発生が好適に防止される。
する変速要求があるか否かを判定する変速要求判定手段
194が設けられ、潤滑油攪拌用クラッチ係合手段18
6は、この変速要求判定手段194により変速機16に
対する変速要求がないと判定された場合に、変速機16
内の潤滑油を攪拌するために自動クラッチ14を係合側
に制御することから、変速作動の開始時に自動クラッチ
14の係合が行われることが防止されるので、変速ショ
ックの発生が好適に防止される。
【0038】また、本実施例によれば、車両のエンジン
12が作動中であるか否かを判定するエンジン作動中判
定手段196が設けられ、潤滑油攪拌用クラッチ係合手
段186は、このエンジン作動中判定手段196により
車両のエンジン12が作動中であると判定された場合
に、変速機16内の潤滑油を攪拌するために自動クラッ
チ14を係合側に制御することから、エンジン12の非
作動中は自動クラッチ14を係合させても変速機16内
の潤滑油が攪拌されないので、自動クラッチ14を無駄
に係合作動させることが防止されるだけでなく、エンジ
ン12が始動させられるとき、自動クラッチ14が係合
させられていることにより始動負荷が大きくなることが
防止される。
12が作動中であるか否かを判定するエンジン作動中判
定手段196が設けられ、潤滑油攪拌用クラッチ係合手
段186は、このエンジン作動中判定手段196により
車両のエンジン12が作動中であると判定された場合
に、変速機16内の潤滑油を攪拌するために自動クラッ
チ14を係合側に制御することから、エンジン12の非
作動中は自動クラッチ14を係合させても変速機16内
の潤滑油が攪拌されないので、自動クラッチ14を無駄
に係合作動させることが防止されるだけでなく、エンジ
ン12が始動させられるとき、自動クラッチ14が係合
させられていることにより始動負荷が大きくなることが
防止される。
【0039】また、本実施例によれば、潤滑油高粘性判
定手段184は、変速機16のハウジングの温度が所定
温度以下であること、その変速機16内の潤滑油温が所
定温度以下であること、エンジン12の冷却水温度が所
定温度以下であること、エンジン12内の潤滑油温度が
所定温度以下であること、外気温すなわちエンジン12
の吸気温度が所定温度以下であることの少なくとも1つ
に基づいて、またはそれにエンジン始動後の時間所定時
間より短いこと、車両の走行距離が所定距離よりも短い
ことの条件を加えて、変速機16内の潤滑油が高粘性状
態であることを判定するものであるので、変速機16内
の潤滑油が高粘性状態であることおよびその期間が一層
正確に判定し得る利点がある。
定手段184は、変速機16のハウジングの温度が所定
温度以下であること、その変速機16内の潤滑油温が所
定温度以下であること、エンジン12の冷却水温度が所
定温度以下であること、エンジン12内の潤滑油温度が
所定温度以下であること、外気温すなわちエンジン12
の吸気温度が所定温度以下であることの少なくとも1つ
に基づいて、またはそれにエンジン始動後の時間所定時
間より短いこと、車両の走行距離が所定距離よりも短い
ことの条件を加えて、変速機16内の潤滑油が高粘性状
態であることを判定するものであるので、変速機16内
の潤滑油が高粘性状態であることおよびその期間が一層
正確に判定し得る利点がある。
【0040】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用
される。
細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用
される。
【0041】たとえば、前述の実施例のシフトレバー1
70は、自動変速を前提としたよく知られた位置、たと
えばP(パーキング)位置、R(リバース)位置、N
(ニュートラル)位置、D(ドライブ)位置、L(ロ
ー)位置に位置させられるものであってもよい。この場
合、上記P位置およびN位置がシフトレバー170の非
走行位置に対応する。
70は、自動変速を前提としたよく知られた位置、たと
えばP(パーキング)位置、R(リバース)位置、N
(ニュートラル)位置、D(ドライブ)位置、L(ロ
ー)位置に位置させられるものであってもよい。この場
合、上記P位置およびN位置がシフトレバー170の非
走行位置に対応する。
【0042】また、前述の実施例の変速機16は、並行
2軸の常時かみ合い型であったが、他の形式の変速機で
あっても差し支えない。
2軸の常時かみ合い型であったが、他の形式の変速機で
あっても差し支えない。
【0043】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の変速機用制御装置が適用さ
れた車両用駆動装置の構成を概略示す骨子図である。
れた車両用駆動装置の構成を概略示す骨子図である。
【図2】図1の車両用駆動装置の自動クラッチの構成を
説明する図である。
説明する図である。
【図3】図1の変速機および自動クラッチの作動を制御
する油圧制御回路を説明する図である。
する油圧制御回路を説明する図である。
【図4】図1の変速機の変速期間内において、シフト荷
重を適切とするために図3の調圧弁により調圧される駆
動用制御油圧の変化を説明する図である。
重を適切とするために図3の調圧弁により調圧される駆
動用制御油圧の変化を説明する図である。
【図5】図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
ロック線図である。
【図6】図1の車両用駆動装置において用いられるシフ
トレバーを説明する斜視図である。
トレバーを説明する斜視図である。
【図7】図5の変速機用電子制御装置の制御機能の要部
を説明する機能ブロック線図である。
を説明する機能ブロック線図である。
【図8】図7の変速機用電子制御装置の制御作動の要部
すなわち潤滑油攪拌制御を説明するフローチャートであ
る。
すなわち潤滑油攪拌制御を説明するフローチャートであ
る。
12:エンジン(原動機) 14:自動クラッチ(自動変速用制御装置) 16:変速機 116:変速機用電子制御装置 170:シフトレバー
フロントページの続き (72)発明者 小川 真治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J057 AA06 BB03 GA21 GA42 GB06 GB26 GB40 GC09 GC10 GC11 GE01 HH02 JJ01
Claims (2)
- 【請求項1】 原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に
自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装
置において、 シフトレバーが非走行位置に操作されている場合におい
て、変速機用潤滑油の粘性が高いときには、前記自動ク
ラッチを係合側に制御することを特徴とする車両用変速
機の制御装置。 - 【請求項2】 原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に
自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装
置において、 シフトレバーが非走行位置に操作されている場合におい
て、前記変速機のハウジングの温度、その変速機内の潤
滑油温度、エンジンの冷却水温度、エンジン内の潤滑油
温度、外気温の少なくとも1つに基づいて前記自動クラ
ッチを係合側に制御することを特徴とする車両用変速機
の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231144A JP2002039230A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 車両用変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231144A JP2002039230A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 車両用変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002039230A true JP2002039230A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18724013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000231144A Pending JP2002039230A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 車両用変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002039230A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1408251A2 (en) | 2002-10-11 | 2004-04-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control apparatus with clutch-released maintaining means |
JP2005344787A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の発進摩擦要素制御装置 |
JP2020159396A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | いすゞ自動車株式会社 | 自動変速機および自動変速機の暖機方法 |
WO2021132241A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
CN113864445A (zh) * | 2021-10-08 | 2021-12-31 | 长春一东离合器股份有限公司苏州研发中心 | 一种变速箱控制系统及控制方法 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231144A patent/JP2002039230A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1408251A2 (en) | 2002-10-11 | 2004-04-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle control apparatus with clutch-released maintaining means |
JP2005344787A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の発進摩擦要素制御装置 |
CN113614414A (zh) * | 2019-03-25 | 2021-11-05 | 五十铃自动车株式会社 | 自动变速器和自动变速器的暖机方法 |
WO2020196514A1 (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | いすゞ自動車株式会社 | 自動変速機および自動変速機の暖機方法 |
JP2020159396A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | いすゞ自動車株式会社 | 自動変速機および自動変速機の暖機方法 |
JP7334440B2 (ja) | 2019-03-25 | 2023-08-29 | いすゞ自動車株式会社 | 自動変速機および自動変速機の暖機方法 |
US11761533B2 (en) | 2019-03-25 | 2023-09-19 | Isuzu Motors Limited | Automatic transmission and warming-up method for automatic transmission |
CN113614414B (zh) * | 2019-03-25 | 2023-10-24 | 五十铃自动车株式会社 | 自动变速器和自动变速器的暖机方法 |
WO2021132241A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
JP2021107734A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
US11815168B2 (en) | 2019-12-27 | 2023-11-14 | Kubota Corporation | Work vehicle |
JP7419064B2 (ja) | 2019-12-27 | 2024-01-22 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
CN113864445A (zh) * | 2021-10-08 | 2021-12-31 | 长春一东离合器股份有限公司苏州研发中心 | 一种变速箱控制系统及控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4289359B2 (ja) | 車両用自動クラッチの制御装置 | |
JP2000120848A (ja) | 車両用変速機の油温推定装置 | |
EP1439331B1 (en) | Transmission for a vehicle and method of controlling the same | |
JP2002188658A (ja) | 車両用クラッチの係合状態判定装置 | |
JP3246452B2 (ja) | 車両用変速機の制御装置 | |
JP2002039230A (ja) | 車両用変速機の制御装置 | |
JP3690324B2 (ja) | 車両用変速時制御装置 | |
JP2010096235A (ja) | クラッチの制御装置 | |
JP3334663B2 (ja) | 車両用自動クラッチの変速時制御装置 | |
JP2000145934A (ja) | 車両の駆動制御装置および変速完了検出装置 | |
JP4168568B2 (ja) | 車両の変速装置 | |
JP2000088009A (ja) | 自動クラッチ制御装置 | |
JP7210888B2 (ja) | 制御装置及び、制御方法 | |
JP3402223B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP2003130196A (ja) | 車両用手動変速機の変速制御装置 | |
JP4146118B2 (ja) | クラッチの制御方法 | |
JP2004003674A (ja) | 車両用変速機の制御装置 | |
JP3572956B2 (ja) | 自動クラッチ制御装置 | |
JP3303793B2 (ja) | 自動クラッチ車両の制御装置 | |
JP4210564B2 (ja) | 車両用変速機の制御装置 | |
JP2004084785A (ja) | 車両用制御装置 | |
JP2002129997A (ja) | 車両用自動変速装置 | |
JP2006097902A (ja) | 車両用変速機の制御装置 | |
JP4123610B2 (ja) | 自動クラッチ制御装置 | |
JP2002276780A (ja) | 車両用変速制御装置 |