JP2002037328A

JP2002037328A - 商品情報付包装体

Info

Publication number: JP2002037328A
Application number: JP2000224185A
Authority: JP
Inventors: Takao Watanabe; 隆雄渡辺
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 2000-07-25
Filing date: 2000-07-25
Publication date: 2002-02-06

Abstract

(57)【要約】【課題】顧客に提示すべき商品関連情報を、商品の包装
体に直接表示して、売場や、商品購入後の使用時等に、
顧客がその商品を手にとることにより、関連商品情報を
入手できるようにした、特殊な商品情報付包装体を提供
する。【解決手段】スタンディングパウチの延設部に、関連商
品の実物写真１１と、宣伝文句１２と、キャッチフレー
ズ１３と、商品名１４とを表示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品の包装体に、
その商品とは別の、他の関連商品の情報が表示された商
品情報付包装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、化粧品販売では、専門の販売
員が、店頭あるいは訪問販売先で、顧客の肌の状態や要
望を聞きながら、適宜の化粧品を選んで推奨し販売する
ことが行われている（対面方式）。これに対し、最近、
商品に関する情報が氾濫し、顧客側が商品に関する知識
をある程度備えるようになってきたことを背景に、自ら
商品を主体的に選択したい、という顧客からの要望が高
まっている。また、販売員とのやりとりを疎ましく感じ
る顧客もいる。そこで、化粧品販売の新しい形式とし
て、顧客自身が、自ら棚から化粧品を選択して購入する
方式（セルフ方式）が提案され、コンビニエンスストア
等で実施されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記セ
ルフ方式の売場では、従来、対面方式で行っていた、関
連商品の推奨等を行う機会がないため、特定の商品購入
時に、他の関連商品への関心をもたせることができない
という問題がある。これは、単に商品拡販の点で好まし
くないだけでなく、組み合わせて用いることでより優れ
た効果が得られるような関連商品の場合、その情報を入
手しにくいということは、顧客にとっても不利益とな
る。そこで、関連商品同士の組み合わせを推奨する情報
等を表示する情報ボードやポスター，各種ＰＯＰを、売
場のあちこちに提示することも行われているが、それら
がかえって煩わしい印象を与えたり、顧客の購入意欲を
減退させたりすることもあり、問題となっている。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、顧客に提示すべき商品関連情報を、商品の包装
体に直接表示して、売場や、商品購入後の使用時等に、
顧客がその商品を手にとることにより、関連商品情報を
入手できるようにした、特殊な商品情報付包装体の提供
をその目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、商品の包装体に、その商品の関連商品に
関する情報を表示する関連情報表示部が設けられている
商品情報付包装体を第１の要旨とする。

【０００６】また、本発明は、上記商品情報付包装体の
なかでも、特に、上記商品の包装体が、液体商品もしく
は粉体商品を充填したスタンディングパウチであって、
その前面上部および裏面の少なくとも一方に関連情報表
示部が設けられているものを第２の要旨とし、上記商品
の包装体が、少なくとも２種類の商品を、背板となる剛
性板の手前に並べて透明袋に装填した構成になってお
り、上記剛性板の、透明袋に当接する側の面に関連情報
表示部が設けられているものを第３の要旨とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。

【０００８】図１は、本発明を、ボトル容器入りのボデ
ィソープ（液体）の詰め替え用として用意されるスタン
ディングパウチに適用した一実施の形態を示している。
ただし、図では、ボディソープを充填しない平たい袋と
して表示している。

【０００９】上記スタンディングパウチは、通常のスタ
ンディングパウチと同様、プラスチックフィルムや、プ
ラスチックフィルムとアルミ箔とのラミネートフィルム
等で形成されており、ボディソープが充填される袋状の
収容部１と、その上端部から延設される吊り下げ部２
と、さらにその上に延設される延設部３とを備えてい
る。

【００１０】なお、上記吊り下げ部２は、前後面がヒー
トシールされており、その中央に、楕円形の貫通孔６が
穿設されている。上記貫通孔６を利用することにより、
図２に示すように、この詰め替え用スタンディングパウ
チを、ボトル容器１０入りボディソープの首部１０ａに
吊り下げて、両者をセットにして、店頭で販売すること
ができるようになっている。

【００１１】そして、その下の収容部１（図１に戻る）
の前面（図２に示す態様で陳列する際に表側に露出する
面）１ａの中央には、このスタンディングパウチの中身
であるボディソープの商品名４が大きく表示されてお
り、その上に、「やさしくうるおう植物性〜天然保湿ト
リートメント成分配合〜」というキャッチフレーズ５が
表示されている。

【００１２】一方、吊り下げ部２より上の延長部３も、
上記吊り下げ部２と同様、前後面がヒートシールされて
おり、その前面３ａに、このスタンディングパウチに充
填されるボディソープと同一系列の商品シリーズに属す
る４種類の洗顔フォームが並んだ状態の実物写真１１が
上下逆向きに表示されている。そして、その左側に、同
じく上下逆向きに、「好評発売中」の宣伝文句１２と、
「さっぱり洗ってうるおい素肌」という上記洗顔フォー
ムのキャッチフレーズ１３と、「○○○洗顔フォーム」
という商品名１４とが表示されている。

【００１３】このように、上記スタンディングパウチに
は、その延設部３の前面３ａに、スタンディングパウチ
の中身であるボディソープとは異なる、しかしそれと同
一系列に属する関連商品である洗顔フォームについての
情報が表示されているため、図２に示すように、上記ス
タンディングパウチと本体とボトル容器１０とをセット
で販売すると、店頭で陳列された状態で、ボトル容器１
０の肩部において洗顔フォームに関する情報を宣伝広告
する機能を発揮することとなり、ＰＯＰ広告（購買時点
広告）の役割を果たす。

【００１４】また、上記延設部３に表示された情報は、
スタンディングパウチの保管時や、スタンディングパウ
チを開封してボトル容器１０にボディソープを詰め替え
る動作時等に、顧客の目に止まるため、その時点におい
ても、宣伝広告機能を発揮することができる。

【００１５】なお、上記の例では、スタンディングパウ
チの延設部３の前面３ａに、関連商品の情報を表示して
いるが、図３に示すように、スタンディングパウチの収
容部１の裏面１ｂに、関連情報用の四角枠１５を設け、
その中に、洗顔フォームに関する関連情報を表示するよ
うにしてもよい。この例では、関連情報として、四角枠
１５内の左側に、関連商品である洗顔フォームの実物写
真１６が表示されており、その右側に、この洗顔フォー
ムの商品名、キャッチフレーズ、効能等が表示されてい
る。そして、上記四角枠１５内は、周囲の地色が白色な
のに対し、ピンク色に着色されており、目立つようにな
っている。

【００１６】なお、その下の四角枠１７内には、このス
タンディングパウチの中身であるボディソープの効能が
表示されており、さらにその下の四角枠１８内には、こ
のスタンディングパウチからボトル容器１０へのボディ
ソープの詰め替え方が、イラストとともに順を追って表
示されている。

【００１７】この構成では、関連情報の表示が、スタン
ディングパウチの裏面１ｂ側に設けられているため、店
頭での陳列時には、その表示が外からは見えないように
なっている。しかし、スタンディングパウチを手にとっ
て裏に返せば、顧客が上記関連情報を見ることができる
ため、その時点で、図１の例と同様の効果を得ることが
できる。

【００１８】また、図１、図３に示すスタンディングパ
ウチは、いずれも、ボトル容器１０の首部１０ａに吊り
下げてボトル容器１０と一体的に陳列販売することので
きる、特殊な形状のものであるが、本発明は、通常の、
略四角形状のスタンディングパウチにも適用することが
できる。その一例を図４に示す。

【００１９】このスタンディングパウチは、全体が、正
面視略長方形状になっており、中に、液体シャンプーを
充填するようになっている。そして、その裏面２０の上
部に、関連情報表示用の四角枠２１が設けられており、
その上に、「商品情報コーナー」の見出し２１ａが表示
されている。そして、上記四角枠２１内の左側には、こ
の液体シャンプーと同一系列の商品シリーズに属し近日
中に新発売される、２種類のエッセンストリートメント
の実物写真２２が表示されており、その右側には、「○
／○（○月○日）新発売」の文字２３と、「海の○○
○」という商品のシリーズ名２４と、「エッセンストリ
ートメント」という商品名２５と、その効能についての
説明文２６とが表示されている。

【００２０】なお、その下の四角枠２７内には、このス
タンディングパウチを用いることによる利点（ごみを少
なくすることができる、ダイオキシンが発生しない、
等）が表示されており、さらにその下の四角枠２８内に
は、このスタンディングパウチの中身であるシャンプー
の効能等が表示されている。

【００２１】さらに、本発明は、ボトル容器１０とスタ
ンディングパウチとをセットにした包装体に適用するこ
ともできる。このような包装体としては、例えば図５
（ａ）に示すように、セットにしたボトル容器１０とス
タンディングパウチの後ろ側に、厚紙等の剛性板からな
る略長方形状の背板３０を当てて透明袋３１に装填して
一体化したものがあげられる。

【００２２】上記背板３０の、透明袋３１に当接する側
の面（外から見える面）３０ａには、図６に示すよう
に、向かって左半分に、このスタンディングパウチの中
身であるシャンプーの宣伝、商品説明等が表示されてい
る。また、向かって右半分には、「商品情報コーナー」
の見出し３２とともに、上記シャンプーの関連商品であ
る２種類のエッセンストリートメントの実物写真３３、
「海の○○○」という商品のシリーズ名３４と、「エッ
センストリートメント」という商品名３５と、その効能
についての説明文３６とが表示されている。

【００２３】また、同じボトル容器１０とスタンディン
グパウチとをセットにした包装体であっても、例えば図
５（ｂ）に示すように、セットにしたボトル容器１０と
スタンディングパウチの背面と、底面と、正面の下の部
分に沿って延びる、側面視略Ｌ字状の背板３０′を当て
て透明袋３１′に装填して一体化したものもある。

【００２４】上記背板３０′の、透明袋３１′に当接す
る側の面３０ａ′であって背面側の部分には、図７に示
すように、向かって左側に、このスタンディングパウチ
の中身であるシャンプーの宣伝、商品説明等が表示され
ている。また、その右側には、上記シャンプーと同一系
列の商品シリーズに属するヘアスプレーの実物写真４
０、「○○○ヘアウォーター」という商品名４１と、そ
の効能についての説明文４２とが表示されている。

【００２５】これらの、関連情報付の背板３０，３０′
を用いた包装体によれば、上記関連情報を表示した部分
が、透明袋３１，３１′を透かして外から見えるため、
前記の例と同様、この部分がＰＯＰ広告（購買時点広
告）の役割を果たす。また、保管時や使用時にも、この
背板３０，３０′を見る機会があり、その都度、関連商
品への関心を、顧客にもたせることができる。

【００２６】なお、本発明において、包装体の中身は特
に限定されるものではなく、上記ボディソープやシャン
プー等の他、化粧品、食品等、各種商品の包装体に適用
することができる。そして、その包装形態も、スタンデ
ィングパウチや、ボトル容器１０とスタンディングパウ
チとのセット包装体に限らず、ボトル容器１０そのもの
や、瓶容器、缶容器、箱容器等、通常の包装容器による
包装体にも適用することができる。そして、これらのな
かでも、前記ボトル容器１０とスタンディングパウチの
セットのように、少なくとも２種類の商品を組み合わ
せ、背板３０，３０′を当てて透明袋３１，３１′に充
填したもの等は、上記背板３０，３０′の面積が広く、
表示スペースが充分にあるため、関連商品に関する情報
を比較的詳しく載せることができ、好適である。

【００２７】また、本発明において、包装体に表示する
関連商品の情報は、実物写真、商品名、宣伝文句、キャ
ッチコピー等、その表示スペースに応じて、適宜の内容
にすることができる。そして、文字情報だけでもよい
が、顧客に、より直接的で強い印象を与えるには、その
関連商品の実物写真、特にカラーの実物写真をできるだ
け載せることが望ましい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明の商品情報付包装
体によれば、包装体に、その中身である商品についての
表示だけでなく、その商品に関連する関連商品の情報も
併せて表示されているため、包装体自身が、店頭に陳列
された状態で、その関連商品のＰＯＰ広告の役割を果た
すことができる。したがって、セルフ方式の店舗におい
て、情報ボードやポスター等を用いなくても、実際の陳
列商品（包装体）それ自身を介して、関連商品情報を、
顧客に提供することができ、店内を、よりすっきりした
印象に設定することができる。

【００２９】また、包装体に付された関連商品情報は、
その包装体の保管時や使用時においても、顧客の目に止
まるため、その時点においても、宣伝広告機能を発揮す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。

【図２】上記実施例の陳列態様の説明図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す正面図である。

【図４】本発明のさらに他の実施例を示す背面図であ
る。

【図５】（ａ），（ｂ）はそれぞれ本発明の他の実施例
を示す説明図である。

【図６】上記図５（ａ）に示す実施例に用いる背板の説
明図である。

【図７】上記図５（ｂ）に示す実施例に用いる背板の説
明図である。

【符号の説明】

１１実物写真１２宣伝文句１３キャッチフレーズ１４商品名

フロントページの続きＦターム(参考） 3E062 AA20 AB01 AC02 AC09 BA08 BB02 DA02 DA06 3E064 AA11 BA17 BA21 BB03 BC18 EA23 FA04 FA06 GA01 HA06 HB02 HB03 HB04 HB05 HL05 HM01 HN05 3E067 AA03 AA05 AB99 AC01 AC05 BA13A BB12A BB14A BB25A EE06 EE09 EE15

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】商品の包装体に、その商品の関連商品に
関する情報を表示する関連情報表示部が設けられている
ことを特徴とする商品情報付包装体。
【請求項２】上記商品の包装体が、液体商品もしくは
粉体商品を充填したスタンディングパウチであって、そ
の前面上部および裏面の少なくとも一方に関連情報表示
部が設けられている請求項１記載の商品情報付包装体。
【請求項３】上記商品の包装体が、少なくとも２種類
の商品を、背板となる剛性板の手前に並べて透明袋に装
填した構成になっており、上記剛性板の、透明袋に当接
する側の面に関連情報表示部が設けられている請求項１
記載の商品情報付包装体。