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JP2002033058A - 電界放出型表示装置用の前面板 - Google Patents

電界放出型表示装置用の前面板

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Publication number
JP2002033058A
JP2002033058A JP2000213774A JP2000213774A JP2002033058A JP 2002033058 A JP2002033058 A JP 2002033058A JP 2000213774 A JP2000213774 A JP 2000213774A JP 2000213774 A JP2000213774 A JP 2000213774A JP 2002033058 A JP2002033058 A JP 2002033058A
Authority
JP
Japan
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barrier
field emission
transparent substrate
emission display
black matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000213774A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Kato
治夫 加藤
Tsunenari Saito
恒成 斎藤
Shinzo Hirata
晋三 平田
Kazuyoshi Togashi
和義 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd, Sony Corp filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000213774A priority Critical patent/JP2002033058A/ja
Priority to EP01116607A priority patent/EP1172836A1/en
Priority to KR1020010041591A priority patent/KR20020007174A/ko
Priority to US09/903,870 priority patent/US6621210B2/en
Priority to CN01124882A priority patent/CN1334590A/zh
Publication of JP2002033058A publication Critical patent/JP2002033058A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • H01J9/22Applying luminescent coatings
    • H01J9/227Applying luminescent coatings with luminescent material discontinuously arranged, e.g. in dots or lines
    • H01J9/2271Applying luminescent coatings with luminescent material discontinuously arranged, e.g. in dots or lines by photographic processes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/08Electrodes intimately associated with a screen on or from which an image or pattern is formed, picked-up, converted or stored, e.g. backing-plates for storage tubes or collecting secondary electrons
    • H01J29/085Anode plates, e.g. for screens of flat panel displays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い電界放出型表示装置を可能と
し、かつ、製造が容易である電界放出型表示装置用の前
面板を提供する。 【解決手段】 透明基板の一方の面に、複数の開口部を
備え導電性を有するブラックマトリックスを設け、この
ブラックマトリックス上の各開口部の近傍所定位置に無
機導電性材料からなる障壁を設け、上記開口部に蛍光体
層を設けて、電界放出型表示装置用の前面板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界放出型表示装置
に用いる前面板に関する。
【0002】
【従来の技術】電界放出型表示装置(フィールドエミッ
ションディスプレー(FED))は、通常、ガラス基板
上に電子放出素子であるエミッタ電極と、これに直交す
るように絶縁体層を介して設けられたゲート電極(引出
電極)とを備えた背面板(カソード基板)と、ガラス基
板上にアノード電極と、このアノード電極上に形成され
た蛍光体層とを備えた前面板(アノード基板)とを、ス
ペーサ部材を介して両基板間を真空状態にして対向させ
た構造を有している。そして、エミッタ電極とゲート電
極間に所定の電圧を印加し、同時にエミッタ電極とアノ
ード電極間に所定の電圧を印加して、エミッタ電極から
電子を引き出し、この電子をアノード電極に衝突させて
蛍光体層を発光させて画像表示するものである。
【0003】このようなFEDでは、エミッタ電極から
引き出された電子や、その電子が前面板のアノード電極
に衝突して蛍光体層を発光させる際に発生する2次電子
の散乱よって、隣接するセルの蛍光体層が不必要に発光
するのを防止する必要がある。このため、例えば、ポリ
イミド樹脂等を用いてフォトリソグラフィーにより高さ
数十μmのパターンを前面板の各セル間に形成し、この
パターンの表面に金属薄膜を形成して導電性を有する障
壁とすることにより、エミッタ電極から引き出された電
子ビームの散乱電子や上記2次電子の飛翔を阻止して、
不必要な発光を防止することが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前面板に上述
のような障壁を備える従来のFEDでは、動作時に電子
線によって障壁からガスが放出され、真空度の低下、背
面板の電極劣化、蛍光体層の劣化等が生じ、信頼性低下
の原因となっていた。また、前面板の蛍光体層形成工程
において、障壁材料の耐熱性が低いために加熱温度に限
界があり、使用できる蛍光材料に制限があったり、所望
の特性の蛍光体層が得られないという問題もあった。さ
らに、電気絶縁性のポリイミド等の樹脂からなる従来の
障壁は、飛翔する2次電子等の衝突によるチャージアッ
プ防止のために、上述のように金属薄膜の形成が必須と
なり、形成工程が複雑であるという問題があった。
【0005】一方、背面板と前面板とを対向させるスペ
ーサ部材として、金属からなるスペーサ部材を使用する
FEDが開示されている(特開平9−73869号、特
開平10−40837号)。これらのFEDでは、従来
のポリイミドからなるスペーサ部材におけるガス放出の
問題、チャージアップの問題が解消されている。また、
スペーサ部材が壁形状であり、かつ、個々のセル間に形
成された場合には、上述の障壁としての作用もなすと考
えられる。
【0006】しかし、特開平9−73869号および特
開平10−40837号が開示するスペーサ部材は、そ
の機能から、前面板と背面板の双方に当接することは避
けられず、スペーサ部材が導電性を有するので、前面板
における当接部位はアノード電極と接触しない位置であ
り、また、背面板における当接部位はゲート電極や電子
放出素子と接触しない位置でなければならない。したが
って、個々のスペーサ部材を導通させて所定の電位に保
ち、チャージアップを防止するための配線(スペーサ配
線)を、アノード電極、ゲート電極や電子放出素子とは
別個に形成する必要がある。このため、設計の自由度が
低い、製造が煩雑であるという問題がある。
【0007】また、例えば、前面板にアノード電極と別
個にスペーサ配線を形成し、このスペーサ配線上に設け
たスペーサ部材が、絶縁材料を介して背面板のゲート電
極に当接する構造にすれば、設計の自由度は高まると考
えられる。しかし、ゲート電極とスペーサ配線との間に
印加される電圧(通常、数百〜数千V)によって、上記
の絶縁材料に絶縁破壊が生じる可能性が大きく実用性の
点で問題がある。
【0008】本発明は上述のような実情に鑑みてなされ
たものであり、信頼性の高い電界放出型表示装置を可能
とし、かつ、製造が容易である電界放出型表示装置用の
前面板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の電界放出型表示装置用の前面板は、
透明基板と、該透明基板の一方の面に形成され複数の開
口部を備える導電性のブラックマトリックスと、該ブラ
ックマトリックス上の所定位置に形成された複数の障壁
と、前記ブラックマトリックスの開口部内の透明基板上
に形成された蛍光体層とを備え、前記障壁は無機導電性
材料からなるような構成とした。
【0010】また、好ましい態様として、前記無機導電
性材料が、ニッケル、コバルト、銅、鉄、金、銀、ロジ
ウム、パラジウム、白金および亜鉛からなる金属群のな
かの1種または2種以上の組み合わせ、前記金属群のな
かの2種以上の金属からなる合金、酸化インジウムス
ズ、酸化インジウム亜鉛および酸化スズからなる金属酸
化物群のなかの1種または2種以上の組み合わせ、のい
ずれかであるような構成とした。
【0011】また、好ましい態様として、前記障壁と前
記ブラックマトリックスとの間に導電性の中間層を備
え、該中間層の熱特性あるいは強度特性が前記透明基板
と前記障壁の各熱特性あるいは強度特性の間にあるよう
な構成とした。また、好ましい態様として、前記障壁が
内部に粒子を含有し、該粒子の熱膨張率は前記無機導電
性材料の熱膨張率よりも小さいような構成とした。さら
に、好ましい態様として、前記障壁が電解めっき法によ
り形成されたものであるような構成とした。
【0012】本発明の電界放出型表示装置用の前面板
は、透明基板と、該透明基板の一方の面の所定位置に形
成された複数の障壁と、前記透明基板の障壁非形成部位
の所望領域に形成された蛍光体層とを備え、該障壁は無
機導電性材料からなるとともに、各障壁は障壁導通回路
によって相互に導通されているような構成とした。
【0013】また、好ましい態様として、前記無機導電
性材料が、ニッケル、コバルト、銅、鉄、金、銀、ロジ
ウム、パラジウム、白金および亜鉛からなる金属群のな
かの1種または2種以上の組み合わせ、前記金属群のな
かの2種以上の金属からなる合金、酸化インジウムス
ズ、酸化インジウム亜鉛および酸化スズからなる金属酸
化物群のなかの1種または2種以上の組み合わせ、のい
ずれかであるような構成とした。
【0014】また、好ましい態様として、前記障壁と前
記透明基板との間に導電性の中間層を備え、該中間層の
熱特性あるいは強度特性が前記透明基板と前記障壁の各
熱特性あるいは強度特性の間にあるような構成とした。
また、好ましい態様として、前記障壁と前記透明基板と
の間にブラックマトリックスを備え、該ブラックマトリ
ックスは複数の開口部を備え、前記蛍光体層は前記開口
部内の透明基板上に形成されているような構成とした。
【0015】また、好ましい態様として、前記障壁と前
記ブラックマトリックスとの間に導電性の中間層を備
え、該中間層の熱特性あるいは強度特性が前記透明基板
と前記障壁の各熱特性あるいは強度特性の間にあるよう
な構成とした。また、好ましい態様として、前記障壁が
無電解めっき法により形成されたものであるような構成
とした。
【0016】また、好ましい態様として、前記中間層上
に前記障壁が電解めっき法により形成されたものである
ような構成とした。また、好ましい態様として、前記障
壁が内部に粒子を含有し、該粒子の熱膨張率は前記無機
導電性材料の熱膨張率よりも小さいような構成とした。
さらに、好ましい態様として、上述の障壁の高さが20
〜100μmの範囲であり、幅が10〜50μmの範囲
であるような構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の電界放出型表示装置
用の前面板の一実施形態を示す部分平面図であり、図2
は図1のA−A線における縦断面図である。図1および
図2において、本発明の電界放出型表示装置用の前面板
1は、透明基板2と、この透明基板2の一方の面に形成
されたブラックマトリックス3と、ブラックマトリック
ス3上の所定位置に形成された複数の障壁5とを備え、
ブラックマトリックス3は複数の開口部4を有し、この
開口部4内に蛍光体層6が形成されている。
【0018】本発明の前面板1を構成する透明基板2と
しては、従来から電界放出型表示装置に用いられている
ようなガラス基板、石英基板等を使用することができ、
厚みは0.5〜3.0mm程度とすることができる。
【0019】ブラックマトリックス3は、電界放出型表
示装置における画像表示時のコントラスト向上が目的で
あるため低反射率の黒色膜とし、本実施形態では、各障
壁5の導通回路の作用もなし、さらに、アノード基板で
ある前面板1全体を同電位とするための導通回路の作用
を兼ねるため、導電性を有する薄膜とする。このブラッ
クマトリックス3は、例えば、クロムの単層構造、クロ
ムと酸化クロムとの2層あるいは3層構造等とすること
ができ、厚みは0.04〜0.2μmの範囲で設定する
ことができる。このようなブラックマトリックス3は、
通常、所望の金属材料(クロム、ニッケル、アルミニウ
ム、モリブデン等や、それらの合金)や金属酸化物材料
(酸化クロム、窒化クロム等)を用いて、真空蒸着法や
スパッタリング法等の薄膜成膜工程により透明基板2上
に薄膜を形成し、この薄膜上にマスクパターンを形成し
てエッチングにより開口部4を形成してパターニングす
ることにより作成することができる。また、黒色顔料、
銀等の導電性粒子、ガラスフリット等を含有する感光性
黒色導電ペーストを用いて薄膜を形成し、これを所定の
パターンで露光し現像し、焼成して有機成分を除去する
ことにより作成することもできる。
【0020】ブラックマトリックス3の開口部4の大き
さ、形成ピッチ等は、背面板のゲート電極間に露出して
いる電子放出素子(エミッタ電極)の長さ、電子放出素
子の形成ピッチ、ゲート電極の形成ピッチ等に対応して
適宜設定することができる。尚、開口部4の形状は、図
示例では長方形であるが、これに限定されるものではな
く、多角形、楕円形等、適宜設定することができる。
【0021】前面板1を構成する障壁5は、隣接する開
口部4の長辺に挟まれたブラックマトリックス3上に形
成されている。この障壁5の材質は、無機導電性材料で
あり、例えば、ニッケル、コバルト、銅、鉄、金、銀、
ロジウム、パラジウム、白金および亜鉛からなる金属群
のなかの1種または2種以上の組み合わせ、上記の金属
群のなかの2種以上の金属からなる合金、酸化インジウ
ムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IXO)、酸
化スズ(SnO2)、アンチモンドープの酸化スズ、イ
ンジウムまたはアンチモンドープの酸化チタン(TiO
2)、酸化ルテニウム(RuO2)、インジウムまたはア
ンチモンドープの酸化ジルコニウム(ZrO2)からな
る導電性の金属酸化物群のなかの1種または2種以上の
組み合わせが好ましい。
【0022】障壁5の高さは20〜100μmの範囲で
設定することができ、長さは開口部4の長辺方向の長さ
と同等、もしくは、−5μmから+20μm程度の範囲
で設定することができ、幅は10〜50μmの範囲で設
定することができる。図示例では、障壁5の形状は幅の
狭い直方体形状であるが、これに限定されるものではな
く、例えば、横断面(透明基板2の表面に平行な断面)
形状が多角形、両端部側が幅広となる形状等、開口部4
の形状(開口部4間のブラックマトリックスの形状)等
を考慮しながら適宜設定することができる。
【0023】前面板1を構成する蛍光体層6は、図示例
では、赤色発光性の蛍光体層6R、緑色発光性の蛍光体
層6G、青色発光性の蛍光体層6Bからなり、通常、フ
ォトリソグラフィーによって開口部4内に形成される。
使用する蛍光体としては特に制限はなく、従来から電界
放出型表示装置に使用されている蛍光体を使用すること
ができる。具体的には、赤色発光性の蛍光体としてY2
3:Eu、Y2SiO5:Eu、Y3Al512:Eu、
ScBO3:Eu、Zn3(PO4)2:Mn、YBO3:E
u、(Y,Gd)BO3:Eu、GdBO3:Eu、Lu
BO3:Eu、Y 22S:Eu、SnO2:Eu等が挙げ
られ、緑色発光性の蛍光体として、Zn2SiO4:M
n、BaAl1219:Mn、BaAl1219:Mn、Y
BO3:Tb、BaMgAl1423:Mn、LuBO3
Tb、GbBO3:Tb、ScBO3:Tb、Sr6Si3
3Cl4:Eu、ZnBaO4:Mn、ZnS:Cu,
Al、ZnO:Zn、Gd22S:Tb、ZnGa
24:Mn、ZnS:Cu,Au,Al等が挙げられ、
さらに、青色発光性の蛍光体として、Y2SiO5:C
e、CaWO4:Pb、BaMgAl1423:Eu、Z
nS:Ag、ZnMgO、ZnGaO4 、ZnS:Ag
等が挙げられる。
【0024】上述のような本発明の電界放出型表示装置
用の前面板1は、従来の前面板と異なりアノード電極の
パターン形成がないため製造が容易である。そして、前
面板1を構成する導電性のブラックマトリックス3と複
数の障壁5がすべて同電位(アノード電位)となり、後
述するような本発明の前面板を用いた電界放出型表示装
置では、背面板のゲート電極によって電子放出素子(エ
ミッタ電極)から引き出された電子ビームが、対応する
ブラックマトリックス3の開口部4に位置する蛍光体層
6に衝突して蛍光体層6を発光させ、表示が行なわれ
る。この際に放出される2次電子や、電子放出素子(エ
ミッタ電極)から引き出された電子ビームの散乱電子
は、障壁5に吸収されて飛翔が阻止され、電子を吸収し
た障壁5の電荷はブラックマトリックス3を介して分散
するので、障壁5のチャージアップが防止される。ま
た、本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置では、
動作中に障壁5からのガス放出が発生することがない。
尚、本発明では、蛍光体層を形成するだけで前面板とし
て使用できる状態のものも、電界放出型表示装置用の前
面板とする。
【0025】本発明の電界放出型表示装置用の前面板で
は、透明基板と障壁の熱膨張率の差などから透明基板と
障壁との間に熱歪みが発生し、透明基板にクラックが発
生する場合がある。これを防止するために、熱歪みを防
止したり吸収する特性を備えた材料を用いてブラックマ
トリックスを形成したり、ブラックマトリックスと障壁
の間に、熱歪みを防止したり吸収する特性を備えた材料
からなる導電性の中間層を形成するこができる。
【0026】図3は、上記のような中間層を備えた本発
明の前面板の一例を示す図2相当の縦断面図であり、導
電性の中間層7がブラックマトリックス3と障壁5との
間に設けられている。この中間層7は熱特性あるいは強
度特性が透明基板2と障壁5の各熱特性あるいは強度特
性の間にある。例えば、熱膨張率が透明基板2と障壁5
の熱膨張率のほぼ中間であるような材料、延び率が障壁
5の延び率よりも大きい材料、ヤング率が障壁5のヤン
グ率よりも小さい材料等を用いて形成することができ
る。したがって、障壁5がニッケルで形成されている場
合、金、銀、銅等を用いて中間層7を形成することが好
ましい。このような中間層7は、図示のようにブラック
マトリックス3と同じ幅(パターン)であってもよく、
また、障壁5の底面にのみ形成されるものであってもよ
く、さらに、上記の中間の大きさをもつものであってよ
い。また、中間層7は、上記の材料の1種あるいは2種
以上からなる1層構造であってもよく、さらに、多層構
造であってもよい。多層構造の場合、上層側(障壁5
側)の層の大きさが下層と同等あるいは小さくなること
を条件に、各層の大きさ、パターンが異なってもよい。
中間層7の厚みは、使用する材料、透明基板と障壁の特
性等を考慮して、熱歪み防止効果が充分に得られるよう
に設定することができ、例えば、1〜5μm程度とする
ことができる。
【0027】尚、上記の中間層7の他の作用として、障
壁5を後述するような電解めっき法で形成する場合を考
慮し、ブラックマトリックス3の表面の酸化防止や、導
電性向上が挙げられる。さらに、障壁5形成時のめっき
用レジストやめっき膜(障壁)との密着性向上の作用も
ある。例えば、ブラックマトリックス3が、透明基板2
側から酸化クロム、クロムの2層構造であり、障壁5の
無機導電性材料としてニッケルを選択した場合、ブラッ
クマトリックス3の表面層であるクロムは、めっきレジ
ストやニッケルめっき膜との密着性が低い。この場合、
例えば、ブラックマトリックス3の表面クロム層上にニ
ッケル薄膜、金薄膜の順に積層された2層構造の中間層
7を真空蒸着法やスパッタリング法等により形成するこ
とによって、上記の問題を解消するとともに熱歪みを防
止し、かつ、電解めっき時のカソードとしてのブラック
マトリックス3の導電性も向上させることができる。
【0028】また、上述のような透明基板2のクラック
発生を防止するために、障壁5の熱膨張率を透明基板2
の熱膨張率に近づける方法がある。この場合、障壁5を
構成する無機導電性材料として、比較的低膨張率の金属
との合金を使用する方法、障壁5に無機導電性材料の熱
膨張率よりも小さい熱膨張率をもつ粒子を含有させて、
透明基板2と障壁5の熱歪みを抑制することができる。
このような粒子を含有した障壁5は、無機導電性材料か
らなる母相中に低熱膨張率の金属や無機物、耐熱性のあ
る有機物等を分散させためっき液を用いた分散めっき法
により形成することができる。例えば、ニッケルが母相
である場合、鉄やSiO2やSiN、ポリテトラフルオ
ロエチレン(商品名テフロン)等が分散相として好まし
い。上記のような障壁5における粒子の含有率は、使用
する分散相の熱膨張率、導電性等を考慮して設定するこ
とができ、含有率の上限は20重量%程度が好ましい。
【0029】上述のブラックマトリックス、障壁、中間
層に使用する材料によっては、蛍光体層の形成工程にお
ける熱プロセス時に材料拡散が生じて、ブラックマトリ
ックスが変色、退色したり、蛍光体層が変色したりする
ことがある。これを防止するために、本発明の電界放出
型表示装置用の前面板では、図4に示すように、ブラッ
クマトリックス3、障壁5、中間層7を金属薄膜8で被
覆してもよい。図4に示される例では、ブラックマトリ
ックス3は酸化クロム層3aとクロム層3bとの2層構
造であり、中間層7はブラックマトリックス3上にニッ
ケル薄膜7a、金薄膜7b、銀薄膜7cの順に積層され
た3層構造である。この場合、銀薄膜7cの拡散防止の
ために、ブラックマトリックス3、障壁5および中間層
7の露出面全体を、銀に対するバリアー性をもつニッケ
ルめっき膜8で覆うことができる。
【0030】(第2の実施形態)図5は本発明の電界放
出型表示装置用の前面板の他の実施形態を示す部分平面
図であり、図6は図5のB−B線における縦断面図であ
る。図5および図6において、本発明の電界放出型表示
装置用の前面板11は、透明基板12と、この透明基板
12上の所定位置に形成された複数の障壁15と、透明
基板12上の障壁15の非形成領域に形成された蛍光体
層16とを備え、各障壁15は、透明基板12上に形成
された障壁導通回路19によって相互に導通されてい
る。前面板11を構成する透明基板12は、上述の前面
板1を構成する透明基板2と同様のものとすることがで
き、ここでの説明は省略する。
【0031】前面板11を構成する障壁15は、幅の狭
い直方体形状であり、その長手方向および幅方向に所定
の間隔を設けて互いに平行に配設されている。この障壁
15は無機導電性材料からなり、無電解めっき、あるい
は、障壁導通回路19の所望部位を電極とした電解めっ
き法により形成される。障壁15を構成する無機導電性
材料としては、上述の障壁5と同様の無機導電性材料を
用いることができる。障壁5の高さは20〜100μm
の範囲で設定することができ、長さは背面板のゲート電
極間に露出している電子放出素子(エミッタ電極)の長
さに応じて適宜設定でき、通常、200〜280μmの
範囲で設定することができる。また、障壁15の幅は1
0〜50μmの範囲で設定することができる。図示例で
は、障壁15の形状は幅の狭い直方体形状であるが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、横断面(透明基
板12の表面に平行な断面)形状が多角形、両端部側が
幅広となる形状等、適宜設定することができる。
【0032】前面板11を構成する蛍光体層16は、図
示例では、障壁15と障壁導通回路19とにより区画さ
れる複数の領域に所定の配列順序で形成された赤色発光
性の蛍光体層16R、緑色発光性の蛍光体層16G、青
色発光性の蛍光体層16Bからなっている。この蛍光体
層16は、通常、フォトリソグラフィーによって形成さ
れ、蛍光体としては、上述の蛍光体等、従来から電界放
出型表示装置に使用されている蛍光体を使用することが
できる。
【0033】障壁導通回路19は、各障壁15を相互に
導通させるための回路であり、各セル(赤色蛍光体層1
6R、緑色蛍光体層16G、青色蛍光体層16B)の境
界部分にあたる部位に形成されるとともに、各障壁15
とは、少なくとも障壁15の一部と接触するように形成
される。図示例では、各セルの境界部分のうち、障壁1
5が形成されている部位では、障壁15の断面形状と同
じ形状の障壁導通回路19が形成され、他の境界部分に
は線状の障壁導通回路19が形成されている。この障壁
導通回路19は、障壁15の構成材料である無機導電性
材料を用いて真空蒸着法やスパッタリング法等の薄膜成
膜工程により透明基板12上に薄膜を形成し、この薄膜
上にマスクパターンを形成してエッチングによりパター
ニングして形成することができる。また、無機導電性材
料を含有する導電性インキを用いてスクリーン印刷等に
よりパターン形成し、その後、焼成して有機成分を除去
することにより形成してもよい。
【0034】上述のような本発明の電界放出型表示装置
用の前面板11は、従来の前面板と異なりアノード電極
のパターン形成がないため製造が容易である。そして、
前面板11を構成する複数の障壁15が障壁導通回路1
9によってすべて同電位(アノード電位)となり、この
本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置では、背面
板のゲート電極によって電子放出素子(エミッタ電極)
から引き出された電子ビームが、対応するセルの蛍光体
層16に衝突して蛍光体層16を発光させ、表示が行な
われる。この際に放出される2次電子や、電子放出素子
(エミッタ電極)から引き出された電子ビームの散乱電
子は、障壁15に吸収されて飛翔が阻止され、電子を吸
収した障壁15の電荷は障壁導通回路19を介して分散
するので、障壁15のチャージアップが防止される。ま
た、本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置では、
動作中に障壁15からのガス放出が発生することはな
い。尚、本発明では、蛍光体層を形成するだけで前面板
として使用できる状態のものも、電界放出型表示装置用
の前面板とする。
【0035】上記の前面板11においても、上述の前面
板1と同様に、透明基板12と障壁15の熱膨張率の差
などによる透明基板12のクラック発生を防止するため
に、障壁15と透明基板12の間に、熱歪みを防止した
り吸収する特性を備えた材料からなる中間層を形成する
こができる。図7は、このような中間層を備えた本発明
の前面板の一例を示す図6相当の縦断面図であり、中間
層17が透明基板12と障壁15との間に設けられてい
る。この中間層17も、上述の中間層7と同様に、例え
ば、熱膨張率が透明基板12と障壁15の熱膨張率のほ
ぼ中間であるような材料、延び率が障壁15の延び率よ
りも大きい材料、ヤング率が障壁15のヤング率よりも
小さい材料等を用いて形成することができる。このよう
な中間層17は、図示のように障壁15の底面にのみ形
成されるものであってもよく、さらに、障壁15の底面
よりも大きなものであってよい。また、中間層17を上
述の障壁導通配線19と一体に形成してもよい。このよ
うな中間層17の層構成、厚み等は、上述の中間層7と
同様である。
【0036】また、透明基板12のクラック発生を防止
するために、比較的低膨張率の金属との合金を使用して
障壁15を形成したり、障壁15に無機導電性材料の熱
膨張率よりも小さい熱膨張率をもつ粒子を含有させて、
透明基板12と障壁15の熱歪みを抑制することができ
る。障壁15に含有させる粒子の材質、含有率等は、上
述の障壁5と同様とすることができる。
【0037】また、上述の障壁15や中間層17に使用
する材料によっては、蛍光体層16の形成工程における
熱プロセス時に材料拡散が生じて、蛍光体層16が変色
したりすることがある。これを防止するために、障壁1
5、中間層17を金属薄膜で被覆してもよく、例えば、
図7に示される例で中間層17が銀薄膜である場合、銀
薄膜の拡散防止のために、障壁15および中間層17の
露出面全体を、銀に対するバリアー性をもつニッケルめ
っき膜で覆うことができる。
【0038】(第3の実施形態)図8は本発明の電界放
出型表示装置用の前面板の他の実施形態を示す部分平面
図であり、図9は図8のC−C線における縦断面図であ
る。図8および図9において、本発明の電界放出型表示
装置用の前面板21は、透明基板22と、この透明基板
22の一方の面に形成されたブラックマトリックス23
と、ブラックマトリックス23上の所定位置に形成され
た複数の障壁25とを備え、ブラックマトリックス23
は複数の開口部24を有し、この開口部24内に蛍光体
層26が形成されており、各障壁25は、ブラックマト
リックス23上に形成された障壁導通回路29によって
相互に導通されている。前面板21を構成する透明基板
22は、上述の前面板1を構成する透明基板2と同様の
ものとすることができ、ここでの説明は省略する。
【0039】前面板21を構成するブラックマトリック
ス23は、電界放出型表示装置における画像表示時のコ
ントラスト向上が目的であるため低反射率の黒色膜であ
る。本実施形態では、ブラックマトリックス23は、電
気絶縁性のもの、あるいは、導電性は有するが各障壁2
5間の導通が不充分なものを前提としている。このよう
なブラックマトリックス23は、黒色顔料、ガラスフリ
ット等を含有する感光性黒色ペースト、あるいは、黒色
顔料、銀等の導電性粒子、ガラスフリット等を含有する
感光性黒色導電ペーストを用いて成膜し、露光、現像し
て開口部24をパターニングした後、焼成して有機成分
を除去することにより形成できる。ブラックマトリック
ス23の厚みは1〜10μmの範囲で設定することがで
きる。尚、開口部24の大きさ、形成ピッチ、形状等
は、上述の前面板1の開口部4と同様とすることができ
る。
【0040】前面板21を構成する障壁25は、幅の狭
い直方体形状であり、その長手方向および幅方向に所定
の間隔を設けて互いに平行に配設されている。この障壁
25の材質は無機導電性材料であり、上述の障壁5と同
様の無機導電性材料を用いることができる。障壁25の
高さ、長さ、幅は、上述の前面板1の障壁5と同様に設
定することができる。図示例では、障壁25の形状は幅
の狭い直方体形状であるが、これに限定されるものでは
なく、例えば、横断面(透明基板22の表面に平行な断
面)形状が多角形、両端部側が幅広となる形状等、適宜
設定することができる。
【0041】前面板21を構成する蛍光体層26は、図
示例では、赤色発光性の蛍光体層26R、緑色発光性の
蛍光体層26G、青色発光性の蛍光体層26Bからなっ
ている。この蛍光体層26は、通常、フォトリソグラフ
ィーによって形成され、蛍光体としては、上述の蛍光体
層6の説明で挙げた蛍光体等、従来から電界放出型表示
装置に使用されている蛍光体を使用することができる。
【0042】障壁導通回路29は、各障壁25を相互に
導通させるための回路であり、所定のパターンでブラッ
クマトリックス23上に形成される。すなわち、ブラッ
クマトリックス上の障壁25の非形成部位に線状に形成
されるとともに、各障壁25とは、少なくとも障壁25
の一部と接触するように形成される。図示例では、線状
の障壁導通回路29が格子状に形成されている。この障
壁導通回路29は、障壁25の構成材料である無機導電
性材料を用いて真空蒸着法やスパッタリング法等の薄膜
成膜工程によりブラックマトリックス23上に薄膜を形
成し、この薄膜上にマスクパターンを設けてエッチング
によりパターニングして形成することができる。また、
無機導電性材料を含有する導電性インキを用いてスクリ
ーン印刷等によりパターン形成し、その後、焼成して有
機成分を除去することにより形成してもよい。
【0043】上述のような本発明の電界放出型表示装置
用の前面板21は、従来の前面板と異なりアノード電極
のパターン形成がないため製造が容易である。そして、
前面板21を構成する複数の障壁25が障壁導通回路2
9によってすべて同電位(アノード電位)となり、この
本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置では、背面
板のゲート電極によって電子放出素子(エミッタ電極)
から引き出された電子ビームが、対応する開口部24の
蛍光体層26に衝突して蛍光体層26を発光させ、表示
が行なわれる。この際に放出される2次電子や、電子放
出素子(エミッタ電極)から引き出された電子ビームの
散乱電子は、障壁25に吸収されて飛翔が阻止され、電
子を吸収した障壁25の電荷は障壁導通回路29を介し
て分散するので、障壁25のチャージアップが防止され
る。また、本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置
では、動作中に障壁25からのガス放出が発生すること
はない。尚、本発明では、蛍光体層を形成するだけで前
面板として使用できる状態のものも、電界放出型表示装
置用の前面板とする。
【0044】上記の前面板21においても、上述の前面
板1と同様に、透明基板22と障壁25の熱膨張率の差
などによる透明基板22のクラック発生を防止するため
に、ブラックマトリックス23を熱歪みを防止したり吸
収する特性を備えた材料で形成することができる。
【0045】また、透明基板22のクラック発生を防止
するため、ブラックマトリックス23と障壁25の間
に、熱歪みを防止したり吸収する特性を備えた導電性の
材料からなる中間層を形成するこができる。図10は、
このような中間層を備えた本発明の前面板の一例を示す
図9相当の縦断面図であり、中間層27がブラックマト
リックス23(障壁導通回路29)と障壁25との間に
設けられている。この中間層27も、上述の中間層7と
同様に、例えば、熱膨張率が透明基板22と障壁25の
熱膨張率のほぼ中間であるような材料、延び率が障壁2
5の延び率よりも大きい材料、ヤング率が障壁25のヤ
ング率よりも小さい材料等を用いて形成することができ
る。このような中間層27は、図示のように障壁25の
底面にのみ形成されるものであってもよく、また、ブラ
ックマトリックス23と同じ幅(パターン)であっても
よく、さらに、上記の中間の大きさをもつものであって
よい。このような中間層27は、上述の所望の材料を用
いて真空蒸着法やスパッタリング法等の薄膜成膜工程に
よりブラックマトリックス23上に薄膜を形成し、この
薄膜上にマスクパターンを設けてエッチングによりパタ
ーニングして形成することができる。また、無電解めっ
き法により形成することもできる。さらに、中間層27
を上述の障壁導通配線29と一体に形成してもよい。こ
のような中間層27の層構成、厚み等は、上述の中間層
7と同様である。
【0046】また、透明基板22のクラック発生を防止
するために、比較的低膨張率の金属との合金を使用して
障壁25を形成したり、障壁25に無機導電性材料の熱
膨張率よりも小さい熱膨張率をもつ粒子を含有させて、
透明基板22と障壁25の熱歪みを抑制することができ
る。障壁25に含有させる粒子の材質、含有率等は、上
述の障壁5と同様とすることができる。
【0047】また、上述の障壁25やブラックマトリッ
クス23、中間層27に使用する材料によっては、蛍光
体層26の形成工程における熱プロセス時に材料拡散が
生じて、ブラックマトリックス23が変色、退色した
り、蛍光体層26が変色したりすることがある。これを
防止するために、ブラックマトリックス23、障壁2
5、中間層27を金属薄膜で被覆してもよく、例えば、
図10に示される例で中間層27が銀薄膜である場合、
銀薄膜の拡散防止のために、ブラックマトリックス2
3、障壁25および中間層27の露出面全体を、銀に対
するバリアー性をもつニッケルめっき膜で覆うことがで
きる。
【0048】(前面板の製造方法)次に、上述の本発明
の電界放出型表示装置用前面板の製造方法について説明
する。
【0049】最初に図1および図2に示される前面板1
を例として、図11および図12を参照しながら説明す
る。まず、透明基板2上にブラックマトリックス用の薄
膜を真空蒸着法、スパッタリング法等により形成し、こ
の薄膜上に感光性レジスト層を設けて露光、現像し、そ
の後、エッチングによりパターニングしてレジストを剥
離することにより、開口部4を備えるブラックマトリッ
クス3を形成する(図11(A))。
【0050】次に、ブラックマトリックス3を覆うよう
に、透明基板2上に感光性レジスト層10を設け、障壁
に対応する複数の開口部を備えたマスクMを介して感光
性レジスト層10を露光する(図11(B))。感光性
レジスト層10は、感光性レジストを塗布して形成して
もよく、また、ドライフィルムレジストをラミネートし
て形成してもよい。尚、感光性レジスト層10の厚み
は、形成しようとする障壁5の高さと同じか、それ以上
の厚みとする。
【0051】次いで、現像して、ブラックマトリックス
3の所望の部位が露出するような複数の溝部10′aを
備えるレジストマスク10′を形成する。そして、ブラ
ックマトリックス3をめっきのカソード電極として利用
して、電解めっき法により各溝部10′a内に無機導電
性材料を所望の高さまで析出させて障壁5を形成する
(図11(C))。その後、レジストマスク10′を除
去して、ブラックマトリックス3上に障壁5を備えた前
面板1′を得る(図11(D))。
【0052】尚、図3に示されるように、ブラックマト
リックス3と障壁5との間に中間層7を設ける場合、ま
ず、中間層を電解めっき法により形成し、その後、障壁
5を形成する。また、上述のように、透明基板2のクラ
ック発生防止を目的として障壁5に粒子を含有させる場
合、無機導電性材料からなる母相中に所望の材料の分散
相をもつめっき液を使用して分散めっき法により障壁5
を形成することができる。さらに、図4に示されるよう
に、ブラックマトリックス3、障壁5および中間層7の
露出面全体に金属薄膜8を形成する場合、上記の前面板
1′において金属薄膜8を電解めっき法、あるいは、所
定のマスキングを施した後に真空蒸着法やスパッタリン
グ法により形成することができる。
【0053】次いで、透明基板2のブラックマトリック
ス3、障壁5の形成面側に、赤色発光性の蛍光体層用の
蛍光体塗料6′Rを塗布し、透明基板2の裏面側から所
定の開口パターンをもつマスクmを介して蛍光体塗料
6′Rを露光する(図12(A))。その後、現像、加
熱して、ブラックマトリックス3の所望の開口部4に赤
色発光性の蛍光体層6Rを形成する(図12(B))。
同様の操作を繰り返して、他の開口部4に緑色発光性の
蛍光体層6G、青色発光性の蛍光体層6Bを形成して、
本発明の前面板1を得る(図12(C))。尚、蛍光体
層6の形成時における加熱処理は、全色を一括で行って
もよい。
【0054】次に、図8および図9に示される前面板2
1を例として、図13を参照しながら説明する。まず、
透明基板22上に黒色顔料、ガラスフリット等を含有す
る感光性黒色ペースト、あるいは、黒色顔料、銀等の導
電性粒子、ガラスフリット等を含有する感光性黒色導電
ペーストを用いて薄膜を形成し、ブラックマトリックス
用のマスクを介して露光し、その後、現像してパターニ
ングし、さらに焼成して有機成分を除去することによ
り、開口部24を備えるブラックマトリックス23を形
成する(図13(A))。
【0055】次に、ブラックマトリックス23上に所望
の障壁導通回路29を形成する(図13(B))。図示
例では、線状の障壁導通回路29が形成されている。こ
の障壁導通回路29は、無機導電性材料を用いて真空蒸
着法やスパッタリング法等の薄膜形成工程によりブラッ
クマトリックス23上に薄膜を形成し、この薄膜上にマ
スクパターンを設けてエッチングによりパターニングし
て形成することができる。また、無機導電性材料を含有
する導電性インキを用いてスクリーン印刷等によりパタ
ーン形成し、その後、焼成して形成することができる。
【0056】次いで、ブラックマトリックス23、障壁
導通回路29を覆うように、透明基板12上に感光性レ
ジスト層30を設け、障壁に対応する複数の開口部を備
えたマスクMを介して感光性レジスト層30を露光する
(図13(C))。感光性レジスト層30は、感光性レ
ジストを塗布して形成してもよく、また、ドライフィル
ムレジストをラミネートして形成してもよい。尚、感光
性レジスト層30の厚みは、無電解めっき法により形成
しようとする障壁25の高さと同じ厚みとする。
【0057】次いで、現像して、ブラックマトリックス
23および障壁導通回路29の所望の部位が露出するよ
うな複数の溝部30′aを備えるレジストマスク30′
を形成する。そして、このレジストマスク30′の溝部
30′a内部を含む全面に無電解めっきの触媒(例え
ば、パラジウム、金、銀、白金、銅等の塩化物、硝酸塩
等の水溶性塩、および、錯化合物)を付与する(図13
(D))。
【0058】次いで、透明基板22を無電解めっき液に
接触させて、触媒を付与した部位に金属を析出させる。
これにより、上記の溝部30′a内に金属からなる障壁
25を形成し、その後、レジストマスク30′を除去し
て、ブラックマトリックス23上に障壁25を備えた前
面板21′を得る(図13(E))。
【0059】尚、ブラックマトリックス23、障壁25
の露出面全体に金属薄膜を形成する場合、上記の前面板
21′において金属薄膜を電解めっき法、あるいは、マ
スキングを施した後に真空蒸着法やスパッタリング法に
より形成することができる。
【0060】次いで、上述の前面板1と同様にして、ブ
ラックマトリックス23の所望の開口部24に、赤色発
色性の蛍光体層26R、緑色発色性の蛍光体層26G、
青色発色性の蛍光体層26Bを形成して、本発明の前面
板21を得る。
【0061】次に、図10に示される前面板21(中間
層27が障壁導通配線29と一体に形成されたもの)を
例として、図14を参照しながら説明する。まず、透明
基板22上に黒色顔料、ガラスフリット等を含有する感
光性黒色ペースト、あるいは、黒色顔料、銀等の導電性
粒子、ガラスフリット等を含有する感光性黒色導電ペー
ストを用いて薄膜を形成し、ブラックマトリックス用の
マスクを介して露光し、その後、現像してパターニング
し焼成することにより、開口部24を備えるブラックマ
トリックス23を形成する(図14(A))。
【0062】次に、ブラックマトリックス23上に、中
間層と障壁導通回路を兼ねた開口パターンをもつレジス
ト層を形成し、このレジスト層をマスクとして、真空蒸
着法やスパッタリング法により導電性の薄膜を形成し、
その後、レジスト層を剥離することにより、ブラックマ
トリックス23上に導電性の中間層27(障壁導通回路
29を兼ねる)とを一体的に形成する(図14
(B))。
【0063】次に、ブラックマトリックス23、中間層
27、障壁導通回路29を覆うように、透明基板22上
に感光性レジスト層31を設け、障壁に対応する複数の
開口部を備えたマスクMを介して感光性レジスト層31
を露光する(図14(C))。感光性レジスト層31
は、感光性レジストを塗布して形成してもよく、また、
ドライフィルムレジストをラミネートして形成してもよ
い。尚、感光性レジスト層31の厚みは、形成しようと
する障壁25の高さと同じか、それ以上の厚みとする。
【0064】次いで、現像して、中間層27が露出する
ような複数の溝部31′aを備えるレジストマスク3
1′を形成し、ブラックマトリックス23と中間層27
をめっきのカソード電極として利用して、電解めっき法
により各溝部31′a内に無機導電性材料を所望の高さ
まで析出させて障壁25を形成する(図14(D))。
その後、レジストマスク31′を除去して、ブラックマ
トリックス23上に形成した中間層27上に障壁25を
備えた前面板21″を得る(図14(E))。
【0065】尚、上述のように、透明基板22のクラッ
ク発生防止を目的として障壁25に粒子を含有させる場
合、無機導電性材料からなる母相中に所望の材料の分散
相をもつめっき液を使用して分散めっき法により障壁2
5を形成することができる。また、ブラックマトリック
ス23、障壁25、中間層27、障壁導通回路29の露
出面全体に金属薄膜を形成する場合、上記の前面板2
1″において金属薄膜を電解めっき法、あるいは、マス
キングを施した後に真空蒸着法やスパッタリング法によ
り形成することができる。
【0066】次いで、上述の前面板1と同様にして、ブ
ラックマトリックス23の所望の開口部24に、赤色発
色性の蛍光体層26R、緑色発色性の蛍光体層26G、
青色発色性の蛍光体層26Bを形成して、図10に示さ
れる本発明の前面板21を得る。
【0067】上述のような前面板1,21の製造では、
障壁5,25が無機導電性材料からなるため、従来のポ
リアミド等の樹脂からなる障壁と異なり、導電性付与の
ための金属薄膜の形成が不要となり製造が容易である。
また、蛍光体層6,26の形成時における加熱温度を高
く設定することができるので、輝度向上や、放出ガス減
少による耐久性向上、信頼性向上が望める。
【0068】(電界放出型表示装置)次に、本発明の前
面板を用いた電界放出型表示装置の一例について説明す
る。図15は、電界放出型表示装置の一例を示す縦断面
図である。図15において、電界放出型表示装置51
は、本発明の前面板(アノード基板)1と、背面板(カ
ソード基板)61とを、スペーサ部材(図示せず)によ
り一定の間隙を形成して真空状態で対向させた構造とな
っている。
【0069】前面板(アノード基板)1は、透明基板2
と、この透明基板2の一方の面に形成されたブラックマ
トリックス3と、ブラックマトリックス3上の所定位置
に形成された複数の障壁5とを備え、ブラックマトリッ
クス3は複数の開口部4を有し、この開口部4内の透明
基板2上に蛍光体層6が形成されており、従来の前面板
(アノード基板)と異なり、アノード電極パターンを備
えていない。
【0070】一方、背面板(カソード基板)61は、透
明基板62上に平行に配設されたエミッタ電極63と、
これに直交するように絶縁体層65を介して設けられた
ゲート電極(引出電極)66と、絶縁体層65の複数の
孔部内においてエミッタ電極63上に形成されたコーン
形状の電子放出素子(エミッタ電極)64とを備えてい
る。各電子放出素子(エミッタ電極)64は、前面板
(アノード基板)1の対応するセルの蛍光体層6に対向
しており、ゲート電極(引出電極)66は、前面板(ア
ノード基板)1の各障壁5に対向している。尚、図示例
では、1個のセルに対して複数の電子放出素子(エミッ
タ電極)64が配設されているが、この電子放出素子
(エミッタ電極)64の個数は適宜設定することができ
る。また、図示例では、背面板61のゲート電極66上
に、絶縁層67を介して集束電極68が設けられてい
る。
【0071】このような電界放出型表示装置51では、
エミッタ電極63とゲート電極66間に所定の電圧を印
加して、電子放出素子(エミッタ電極)64から引き出
された電子ビームは、集束電極68によりビーム形状が
更に絞られて対応する所定の色の蛍光体層6に衝突し、
蛍光体層を発光させ表示が行なわれる。この際に放出さ
れる2次電子や、電子放出素子(エミッタ電極)64か
ら引き出された電子ビームの散乱電子は、導電性のブラ
ックマトリックス3上に形成された障壁5に吸収されて
飛翔が阻止されるので、他の蛍光体層における不必要な
発光によるにじみが防止され、高品質の表示画像が得ら
れる。上記の集束電極68を備えない電界放出型表示装
置であっても、同様の効果が得られる。尚、本発明の前
面板は、電界放出型表示装置を構成する背面板として、
従来公知の背面板との組み合わせが可能であり、特に制
限はない。
【0072】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。 [実施例1]厚み1.1mmのガラス基板上に、スパッ
タリング法により、酸化クロム(厚み400Å)とクロ
ム(厚み1000Å)の2層構造の薄膜を形成した。次
に、上記の薄膜上に感光性レジスト(東京応化工業
(株)製OFPR−800)を塗布(塗布膜厚1.35
μm)し、長方形状の開口部(280×80μm)を、
開口部の幅方向に110μm間隔、長さ方向に330μ
m間隔で複数設けたマスクを介して上記塗布膜を露光、
現像してレジストパターンを形成した。その後、エッチ
ング液(ザ・インクテック(株)製MR−ES)を用い
て薄膜をエッチングし、レジストパターンを剥離した
後、洗浄して、ブラックマトリックス(厚み1400
Å)を形成した。
【0073】次に、ブラックマトリックス上に厚み50
μmのドライフィルムレジスト(ニチゴーモートン
(株)製NIT250)をラミネートした。その後、長
方形状の開口部(30×280μm)を、開口部の幅方
向に110μm間隔、長さ方向に330μm間隔で複数
設けたマスクを介して上記ドライフィルムレジストを露
光、現像してレジストパターンを形成した。このレジス
トパターンには、障壁形成予定の部位に溝部が存在し、
この溝部ではブラックマトリックスが露出している。
【0074】次いで、ブラックマトリックスをめっきの
カソード電極として利用して、めっき液(日本化学産業
(株)製スルファミン酸ニッケル溶液)中で電解めっき
法により、上記レジストパターンの溝部内にニッケルを
析出させた。その後、5%水酸化カリウム水溶液を用い
てレジストパターンを剥離した。これによって、図1に
示されるようにブラックマトリックス上に高さ50μm
の障壁を形成した。
【0075】次に、下記の3色(発光色:赤、緑、青)
の蛍光体塗料を準備した。そして、まず、赤色発光の蛍
光体塗料をスラリー法によりブラックマトリックス上に
塗布し、ガラス基板の裏面から蛍光体層用の開口部パタ
ーンをもつマスクを介して露光し現像した。これによ
り、ブラックマトリックスの所定の開口部に赤色発光の
蛍光体塗料層を形成した。同様に、緑色発光の蛍光体塗
料、青色発光の蛍光体塗料を用いて、ブラックマトリッ
クスの所定の開口部に緑色発光の蛍光体塗料層、青色発
光の蛍光体塗料層を形成した。次いで、410℃で35
分間加熱して、蛍光体塗料層中の有機成分を除去して、
蛍光体層を形成した。これにより、図1に示されるよう
な構成の本発明の前面板を得た。
【0076】 (赤色発光の蛍光体塗料) ・Y22S:Eu … 25重量部 ・ポリビニルアルコール … 2.5重量部 ・水 …72.35重量部 ・重クロム酸アンモニウム … 0.15重量部 (緑色発光の蛍光体塗料) ・ZnS:Cu … 25重量部 ・ポリビニルアルコール … 2.5重量部 ・水 …72.35重量部 ・重クロム酸アンモニウム … 0.15重量部 (青色発光の蛍光体塗料) ・ZnS:Ag … 25重量部 ・ポリビニルアルコール … 2.5重量部 ・水 …72.35重量部 ・重クロム酸アンモニウム … 0.15重量部 上記のように作製した前面板は、ガラス基板にクラック
等の欠陥のないものであった。
【0077】次に、背面板(カソード基板)をスピント
法により作製した。すなわち、まず、厚み1.1mmの
ガラス基板上にスパッタリング法によりクロムの薄膜を
設け、この薄膜上に感光性レジスト(東京応化工業
(株)製OFPR−800)を塗布(塗布膜厚1.35
μm)し、所定のマスクを介して上記塗布膜を露光、現
像してレジストパターンを形成した。その後、エッチン
グ液(ザ・インクテック(株)製MR−ES)を用いて
クロム薄膜をエッチングし、レジストパターンを剥離し
た後、洗浄して、幅280μmのエミッタ電極を330
μmピッチで形成した。
【0078】次いで、真空蒸着法により酸化珪素からな
る薄膜を上記エミッタ電極を覆うようにガラス基板全面
に形成して絶縁層(厚み1μm)とし、この絶縁層上に
スパッタリング法によりクロム薄膜を設け、この薄膜上
に感光性レジスト(東京応化工業(株)製OFPR−8
00)を塗布(塗布膜厚1.35μm)し、所定のマス
クを介して上記塗布膜を露光、現像してレジストパター
ンを形成した。その後、エッチング液(ザ・インクテッ
ク(株)製MR−ES)を用いてクロム薄膜をエッチン
グしてゲート電極を形成し、このクロムのゲート電極を
マスクとして使用して、バッファーフッ酸を用いて絶縁
層に孔部を形成した。次いで、斜め蒸着法によりアルミ
ニウム薄膜をクロム薄膜上に形成(上記孔部内にはアル
ミニウム薄膜が形成されない条件で行う)し、その後、
真空蒸着法によりモリブデンをアルミニウム薄膜を覆う
ように蒸着した。これにより、上記孔部内にモリブデン
からなるコーン形状のエミッタ電極が形成された。その
後、剥離液(リン酸:硝酸:酢酸:水=38:15:
0.5:0.5の混合溶液)を用いてアルミニウム薄膜
を除去して、背面板を得た。
【0079】次に、上記の前面板と、背面板とを、ガラ
ス基板が外側となるようにセラミックスからなるスペー
サ部材(高さ1.3mm)を介して対向させ、アライメ
ント合わせを行った後、低融点ガラスフリットからなる
密封材により封着した。さらに、排気装置により基板間
を高真空に排気して、電界放出型表示装置とした。この
電界放出型表示装置に駆動回路を接続し、表示を行った
ところ、ガス放出が極めて少なく信頼性の高い表示装置
であることが確認された。
【0080】[実施例2]下記の点を除いて、実施例1
と同様にして、前面板を作製した。すなわち、障壁形成
の電解めっき工程において、まず、めっき液(大和化成
(株)製ダインシルバーAG−PL30)中でレジスト
パターンの溝部内に5μmの厚みの銀めっき層を形成
し、その後、実施例1と同様にレジストパターンの溝部
内にニッケルを析出させた。これにより、銀からなる中
間層を介して高さ50μmの障壁を形成した。
【0081】上記のように作製した前面板は、ガラス基
板にクラック等の欠陥のないものであった。また、上記
の前面板を使用し、実施例1と同様にして電界放出型表
示装置を作製した。この電界放出型表示装置に駆動回路
を接続し表示を行ったところ、ガス放出が極めて少なく
信頼性の高い表示装置であることが確認された。
【0082】[実施例3]厚み1.1mmのガラス基板
上に、スパッタリング法により、酸化クロム(厚み40
0Å)とクロム(厚み1000Å)の2層薄膜をブラッ
クマトリックス用として形成し、さらに、ニッケル(厚
み500Å)、金(厚み1000Å)の2層薄膜を中間
層用として形成した。次に、上記の薄膜上に感光性レジ
スト(東京応化工業(株)製OFPR−800)を塗布
(塗布膜厚1.35μm)し、長方形状の開口部(28
0×80μm)を、開口部の幅方向に110μm間隔、
長さ方向に330μm間隔で複数設けたマスクを介して
上記塗布膜を露光、現像してレジストパターンを形成し
た。その後、金薄膜、ニッケル薄膜、クロム薄膜を下記
の各エッチング液をもちいてエッチングし、レジストパ
ターンを剥離した後、洗浄して、ブラックマトリックス
(厚み1400Å)と中間層(1100Å)を形成し
た。
【0083】(金薄膜用エッチング液)ヨウ素:ヨウ化
カリウム:水:エタノール=0.5:0.9:4:1 (ニッケル薄膜用エッチング液)硝酸:水:過酸化水素
=1:1:0.1 (クロム薄膜用エッチング液)ザ・インクテック(株)
製MR−ES
【0084】次いで、実施例1と同様にして、中間層上
に障壁を形成し、ブラックマトリックスの開口部に蛍光
体層を形成して、前面板を得た。上記のように作製した
前面板は、ガラス基板にクラック等の欠陥のないもので
あった。
【0085】また、上記の前面板を使用し、実施例1と
同様にして電界放出型表示装置を作製した。この電界放
出型表示装置に駆動回路を接続し表示を行ったところ、
ガス放出が極めて少なく信頼性の高い表示装置であるこ
とが確認された。
【0086】[実施例4]電解めっき液として、下記組
成の分散めっき液を使用した他は、実施例1と同様にし
て、内部にポリテトラフルオロエチレンの粒子を10重
量%含有した障壁を備える前面板を作製した。
【0087】 (分散めっき液の組成) ・スルファミン酸ニッケル溶液 … 90重量部 ・ポリテトラフルオロエチレン粒子 … 10重量部 (平均粒径=10μm) 上記のように作製した前面板は、ガラス基板にクラック
等の欠陥のないものであった。
【0088】また、上記の前面板を使用し、実施例1と
同様にして電界放出型表示装置を作製した。この電界放
出型表示装置に駆動回路を接続し表示を行ったところ、
ガス放出が極めて少なく信頼性の高い表示装置であるこ
とが確認された。
【0089】[実施例5]蛍光体層の形成工程における
加熱温度を430℃とした他は、実施例2と同様にして
前面板を作製した。
【0090】上記のように作製した前面板は、ガラス基
板にクラック等の欠陥のないものであった。また、上記
の前面板を使用し、実施例1と同様にして電界放出型表
示装置を作製した。この電界放出型表示装置に駆動回路
を接続し表示を行ったところ、ガス放出が極めて少なく
信頼性の高い表示装置であることが確認された。
【0091】[実施例6]蛍光体層の形成工程における
加熱温度を430℃とした他は、実施例3と同様にして
前面板を作製した。上記のように作製した前面板は、ガ
ラス基板にクラック等の欠陥のないものであった。
【0092】また、上記の前面板を使用し、実施例1と
同様にして電界放出型表示装置を作製した。この電界放
出型表示装置に駆動回路を接続し表示を行ったところ、
ガス放出が極めて少なく信頼性の高い表示装置であるこ
とが確認された。
【0093】[実施例7]蛍光体層の形成工程における
加熱温度を430℃とした他は、実施例4と同様にして
前面板を作製した。上記のように作製した前面板は、ガ
ラス基板にクラック等の欠陥のないものであった。
【0094】また、上記の前面板を使用し、実施例1と
同様にして電界放出型表示装置を作製した。この電界放
出型表示装置に駆動回路を接続し表示を行ったところ、
ガス放出が極めて少なく信頼性の高い表示装置であるこ
とが確認された。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば電
界放出型表示装置用の前面板を、透明基板の一方の面
に、複数の開口部を備え導電性を有するブラックマトリ
ックスを設け、このブラックマトリックス上の各開口部
の近傍所定位置に導電性材料からなる障壁を設け、上記
開口部に蛍光体層を設けた構成とするので、アノード電
極のパターン形成が不要となり製造が容易である。この
ような固有のアノード電極パターンをもたない前面板で
は、前面板を構成する導電性部材がすべて同電位(アノ
ード電位)となり、すなわち、導電性のブラックマトリ
ックスと障壁がすべて同電位となり、本発明の前面板を
用いた電界放出型表示装置では、背面板のゲート電極に
よって電子放出素子(エミッタ電極)から引き出された
電子ビームは、対応するブラックマトリックスの開口部
に位置する蛍光体層に衝突して蛍光体層を発光させ、表
示が行なわれる。この際に放出される2次電子や、電子
放出素子(エミッタ電極)から引き出された電子ビーム
の散乱電子は、導電性のブラックマトリックス上に形成
された障壁に吸収されて飛翔が阻止されるので、他の蛍
光体層における不必要な発光によるにじみが防止され、
高品質の表示画像が得られるとともに、障壁に吸収され
た電子による電荷はブラックマトリックスを介して分散
するので、障壁のチャージアップも防止される。また、
本発明では障壁が無機導電性材料からなるため、従来の
ポリアミド等の樹脂からなる障壁と異なり、導電性付与
のための金属薄膜の形成が不要となり製造が容易であ
り、また、蛍光体層の形成時における加熱温度を高く設
定することができるので、輝度向上や、放出ガス減少に
よる耐久性向上、信頼性向上が望める。さらに、本発明
の前面板を用いた電界放出型表示装置では、動作中に障
壁からのガス放出が発生することがないので、信頼性の
更なる向上が望める。また、ブラックマトリックスが導
電性をもたない場合、あるいは、障壁が透明基板に直接
形成されている場合であっても、障壁導通回路によって
障壁が相互に導通されているので、上述の効果が同様に
奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界放出型表示装置用前面板の一実施
形態を示す部分平面図である。
【図2】図1に示される前面板のA−A線における縦断
面図である。
【図3】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の実
施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の実
施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の実
施形態を示す部分平面図である。
【図6】図5に示される前面板のB−B線における縦断
面図である。
【図7】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の実
施形態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の実
施形態を示す部分平面図である。
【図9】図8に示される前面板のC−C線における縦断
面図である。
【図10】本発明の電界放出型表示装置用前面板の他の
実施形態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の電界放出型表示装置用前面板の製造
方法の一例を説明するための工程図である。
【図12】本発明の電界放出型表示装置用前面板の製造
方法の一例を説明するための工程図である。
【図13】本発明の電界放出型表示装置用前面板の製造
方法の他の例を説明するための工程図である。
【図14】本発明の電界放出型表示装置用前面板の製造
方法の他の例を説明するための工程図である。
【図15】本発明の前面板を用いた電界放出型表示装置
の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21…前面板 2,12,22…透明基板 3,13,23…ブラックマトリックス 4,24…開口部 5,15,25…障壁 6,16,26…蛍光体層 7,17,27…中間層 8…金属薄膜 19,29…障壁導通回路 51…電界放出型表示装置 61…背面板 62…透明基板 63…エミッタ電極 64…電子放出素子(エミッタ電極) 66…ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 恒成 東京都品川区北品川六丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 平田 晋三 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 富樫 和義 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5C028 JJ09 5C036 CC13 EE05 EE19 EF01 EF06 EF09 EG28 EG36 EH08 EH11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、該透明基板の一方の面に形
    成され複数の開口部を備える導電性のブラックマトリッ
    クスと、該ブラックマトリックス上の所定位置に形成さ
    れた複数の障壁と、前記ブラックマトリックスの開口部
    内の透明基板上に形成された蛍光体層とを備え、前記障
    壁は無機導電性材料からなることを特徴とする電界放出
    型表示装置用の前面板。
  2. 【請求項2】 前記無機導電性材料は、ニッケル、コバ
    ルト、銅、鉄、金、銀、ロジウム、パラジウム、白金お
    よび亜鉛からなる金属群のなかの1種または2種以上の
    組み合わせ、前記金属群のなかの2種以上の金属からな
    る合金、酸化インジウムスズ、酸化インジウム亜鉛およ
    び酸化スズからなる金属酸化物群のなかの1種または2
    種以上の組み合わせ、のいずれかであることを特徴とす
    る請求項1に記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  3. 【請求項3】 前記障壁と前記ブラックマトリックスと
    の間に導電性の中間層を備え、該中間層の熱特性あるい
    は強度特性が前記透明基板と前記障壁の各熱特性あるい
    は強度特性の間にあることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  4. 【請求項4】 前記障壁は内部に粒子を含有し、該粒子
    の熱膨張率は前記無機導電性材料の熱膨張率よりも小さ
    いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  5. 【請求項5】 前記障壁は電解めっき法により形成され
    たものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  6. 【請求項6】 透明基板と、該透明基板の一方の面の所
    定位置に形成された複数の障壁と、前記透明基板の障壁
    非形成部位の所望領域に形成された蛍光体層とを備え、
    該障壁は無機導電性材料からなるとともに、各障壁は障
    壁導通回路によって相互に導通されていることを特徴と
    する電界放出型表示装置用の前面板。
  7. 【請求項7】 前記無機導電性材料は、ニッケル、コバ
    ルト、銅、鉄、金、銀、ロジウム、パラジウム、白金お
    よび亜鉛からなる金属群のなかの1種または2種以上の
    組み合わせ、前記金属群のなかの2種以上の金属からな
    る合金、酸化インジウムスズ、酸化インジウム亜鉛およ
    び酸化スズからなる金属酸化物群のなかの1種または2
    種以上の組み合わせ、のいずれかであることを特徴とす
    る請求項6に記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  8. 【請求項8】 前記障壁と前記透明基板との間に導電性
    の中間層を備え、該中間層の熱特性あるいは強度特性が
    前記透明基板と前記障壁の各熱特性あるいは強度特性の
    間にあることを特徴とする請求項6または請求項7に記
    載の電界放出型表示装置用の前面板。
  9. 【請求項9】 前記障壁と前記透明基板との間にブラッ
    クマトリックスを備え、該ブラックマトリックスは複数
    の開口部を備え、前記蛍光体層は前記開口部内の透明基
    板上に形成されていることを特徴とする請求項6または
    請求項7に記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  10. 【請求項10】 前記障壁と前記ブラックマトリックス
    との間に導電性の中間層を備え、該中間層の熱特性ある
    いは強度特性が前記透明基板と前記障壁の各熱特性ある
    いは強度特性の間にあることを特徴とする請求項9に記
    載の電界放出型表示装置用の前面板。
  11. 【請求項11】 前記障壁は無電解めっき法により形成
    されたものであることを特徴とする請求項6乃至請求項
    10のいずれかに記載の電界放出型表示装置用の前面
    板。
  12. 【請求項12】 前記障壁は電解めっき法により形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項8または請求項
    10に記載の電界放出型表示装置用の前面板。
  13. 【請求項13】 前記障壁は内部に粒子を含有し、該粒
    子の熱膨張率は前記無機導電性材料の熱膨張率よりも小
    さいことを特徴とする請求項12に記載の電界放出型表
    示装置用の前面板。
  14. 【請求項14】 前記障壁の高さは20〜100μmの
    範囲であり、幅が10〜50μmの範囲であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の電
    界放出型表示装置用の前面板。
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