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JP2002030406A - プレス成形性及びアルカリ洗浄性に優れた燃料タンク用アルミ系めっき鋼板 - Google Patents

プレス成形性及びアルカリ洗浄性に優れた燃料タンク用アルミ系めっき鋼板

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Publication number
JP2002030406A
JP2002030406A JP2000213770A JP2000213770A JP2002030406A JP 2002030406 A JP2002030406 A JP 2002030406A JP 2000213770 A JP2000213770 A JP 2000213770A JP 2000213770 A JP2000213770 A JP 2000213770A JP 2002030406 A JP2002030406 A JP 2002030406A
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JP
Japan
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film
steel sheet
oil
resin film
alkali
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Withdrawn
Application number
JP2000213770A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Taketsu
博文 武津
Shinichi Kamoshita
真一 鴨志田
Yukihiro Morita
幸弘 守田
Shigeyasu Morikawa
茂保 森川
Keiji Izumi
圭二 和泉
Masaaki Kondo
正顕 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
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  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐カジリ性の改善に有効な樹脂皮膜の膨潤・
溶解を防止し、成形性及び耐食性に優れた燃料タンク用
アルミ系めっき鋼板を提供する。 【構成】 このアルミ系めっき鋼板は、Si:5〜13
%のAl−Siめっき層、膜厚:0.1〜5.0μmの
アルカリ可溶性樹脂皮膜、付着量:0.1〜3.0g/
2でpH8.0以下の水溶性油膜が鋼板表面に順次形
成されている。樹脂皮膜は、アクリル樹脂,ウレタン樹
脂等のアルカリ可溶性樹脂塗料を塗布し、焼き付けるこ
とにより形成される。樹脂皮膜の上に形成される油膜に
は、石油系鉱物オイル,動植物系オイル,合成オイル等
のベースオイルに防錆剤,粘稠剤,酸中和剤,凝集水分
散剤等を適宜配合した水溶性潤滑油が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過酷な加工に耐え、内
面及び外面共に優れた耐食性が要求される燃料タンク用
素材として好適なアルミ系めっき鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用燃料タンクは、鋼板をプレス成
形して製造されるため、加工性を重視して溶融Pb−S
nめっき鋼板が従来から使用されている。溶融Pb−S
nめっき鋼板製の燃料タンクは、燃料による内面腐食や
塩害等による外面腐食に対しても抵抗力がある。しか
し、環境負荷物質を軽減する観点からPbを使用しない
材料の提供が望まれていることに応じ、環境負荷物質を
含まないAl又はAl−Siめっきを施したアルミめっ
き鋼板が燃料タンク用素材として使用され始めている。
ところが、アルミ系めっき鋼板を燃料タンク形状にプレ
ス成形すると、下地鋼に達するカジリ疵が発生しやす
い。カジリ疵の発生は、樹脂被覆を設けることにより改
善される(特開平6−306638号公報)。また、最
表層に樹脂皮膜を形成したアルミ系めっき鋼板をシーム
溶接して燃料タンクを製造することも知られている(特
開平10−67235号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機樹脂でコ
ーティングしたアルミ系めっき鋼板を所定形状にプレス
成形したハーフをシーム溶接して燃料タンクを組み立て
るとき、溶接時の熱で有機樹脂が分解して悪臭を発し、
作業性が悪化する。また、燃料タンクへのプレス成形は
伸び,圧縮等が複合された複雑な塑性変形を伴う加工で
あるため、鋼板表面に残存している樹脂皮膜の膜厚にバ
ラツキが生じる。膜厚のバラツキは、シーム溶接性を変
動させる原因となり、溶接部の強度等が安定しなくな
る。そこで、本発明者等は、有機樹脂としてアルカリ可
溶性樹脂を採用し、鋼板表面に形成されている樹脂皮膜
をシーム溶接に先立ってアルカリ洗浄で除去することを
提案した(特願平11−191477号)。この場合、
樹脂皮膜が除去された鋼板がシーム溶接されることか
ら、有機樹脂に由来するトラブルが軽減される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,先願で提案し
たアルカリ可溶性樹脂を用いた皮膜形成法を更に改良し
たものであり、pHが規定された水溶性油膜をアルカリ
可溶性樹脂に組み合わせることにより、樹脂皮膜の膨潤
に起因するプレス成形性の低下を防止し、アルカリ洗浄
によって樹脂皮膜を容易に除去できる燃料タンク用アル
ミ系めっき鋼板を提供することを目的とする。本発明の
燃料タンク用アルミ系めっき鋼板は、その目的を達成す
るため、Si:5〜13質量%のAl−Siめっき層、
膜厚:0.1〜5.0μmのアルカリ可溶性樹脂皮膜、
付着量:0.1〜3.0g/m2でpH8.0以下の水
溶性油膜が鋼板表面に順次形成されていることを特徴と
する。
【0005】樹脂皮膜は、アクリル樹脂,ウレタン樹脂
等のアルカリ可溶性樹脂塗料を塗布し、焼き付けること
により形成される。樹脂塗料には、ポリエチレン等の合
成樹脂粉末を1〜25質量%の割合で配合してもよい。
樹脂皮膜の形成に先立って、耐食性及び塗膜密着性を改
善するためアルミ系めっき鋼板をクロメート処理又は燐
酸クロメート処理してもよい。樹脂皮膜の上に形成され
る油膜には、石油系鉱物オイル,動植物系オイル,合成
オイル等のベースオイルに防錆剤,粘稠剤,酸中和剤,
凝集水分散剤等を適宜配合した水溶性潤滑油が使用され
る。油膜は、pH8.0以下で、好ましくは1〜40c
St(40℃)の粘度に調整される。
【0006】
【実施の形態】本発明に従ったアルミ系めっき鋼板は、
Si:5〜13質量%のAl−Siめっき層が下地鋼の
表面に形成されている。下地鋼としては、良好な成形性
が要求されることから深絞り性に優れた極低炭素Ti添
加鋼が好ましい。Al−Siめっき層はめっき原板を溶
融アルミめっき浴に浸漬することによって形成される
が、成形性にとって有害なAl−Fe系合金層がめっき
層形成時に生成しやすい。Al−Fe系合金層の生成
は、Al−Siめっき層に5質量%以上のSiを含ませ
ることにより抑制される。しかし、13質量%を超える
過剰量のSiは、却ってAl−Siめっき層の密着性が
低下する原因となる。Al−Siめっき層は、抵抗溶接
性を阻害しない範囲で燃料タンク用途に要求される耐食
性を確保するため好ましくは8〜20μmの層厚で形成
される。
【0007】Al−Siめっき層の上に、必要に応じて
クロメート皮膜又は燐酸クロメート皮膜が形成される。
皮膜形成には、反応型,塗布型,電解型、何れの処理方
法も採用可能である。クロメート皮膜又は燐酸クロメー
ト皮膜は、Cr換算5〜100mg/m2の付着量で形
成することが好ましい。耐食性改善効果はCr換算5m
g/m2の付着量で顕著になるが、100mg/m2を超
える過剰量では抵抗溶接性が低下する。クロメート皮膜
又は燐酸クロメート皮膜に無機ゾルを分散させるとき、
耐食性及び塗膜密着性が一層向上する。
【0008】樹脂皮膜の形成には、アクリル樹脂,ウレ
タン樹脂等のアルカリ可溶性樹脂が使用される。なかで
も、ウレタン系の樹脂皮膜は、延性及び強度に優れてい
る。樹脂皮膜は、燃料タンク形状にアルミ系めっき鋼板
をプレス成形する際の耐カジリ性を改善するため、0.
2μm以上の膜厚で設けられる。膜厚が0.2μmに達
しないと、プレス成形時にカジリ疵が発生しやすくな
る。しかし、5.0μmを超える過剰に厚い樹脂皮膜で
は、抵抗溶接ができなくなる。
【0009】樹脂皮膜には、フッ素樹脂、ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ABS,
ポリスチレン等のスチレン樹脂、塩化ビニル,塩化ヒニ
リデン等のハロゲン化樹脂等の合成樹脂粉末を分散させ
ることもできる。樹脂皮膜の表層から一部が突出するよ
うに合成樹脂粉末を分散させると、プレス成形時の滑り
込み性が一層改善され、カジリ疵の発生が抑えられる。
このような作用は合成樹脂粉末の配合量が1質量%以上
で顕著になるが、25質量%を超える過剰量では合成樹
脂粉末の分散が困難になり、塗料がゲル化しやすくな
る。樹脂皮膜には、更にシリカ,アルミナ等の無機粉末
を添加することも可能である。無機粉末の添加により、
樹脂皮膜の耐熱性が向上し、連続プレス成形時に金型温
度が上昇しても皮膜の耐カジリ性が改善される。樹脂皮
膜は、塗装前のアルカリ洗浄で除去されるアルカリ可溶
型、或いは成形後の燃料タンクから除去することなくそ
のまま使用するアルカリ不溶型の何れであっても良い。
アルカリ可溶性は、樹脂皮膜中のカルボキシル基の量を
調整することにより自由に変えられる。遊離カルボキシ
ル基の導入程度を示す指標である酸価(樹脂1gに含ま
れる酸分(酸基)の中和に必要な水酸化カリウムのmg
数)が40以上であれば、pH9.0以上のアルカリ洗
浄液を用いて洗浄するとき、皮膜が5分以内で洗浄・除
去される。アルカリ可溶性は、遊離カルボキシル基の水
素原子をアルカリ金属で一部置換することによっても高
められる。
【0010】樹脂皮膜の上に、0.1〜3.0g/m2
の付着量で水溶性油膜が設けられる。水溶性油膜のpH
を8.0以下に規制することにより、アルカリ可溶性樹
脂皮膜の膨潤,溶解が防止され、樹脂皮膜形成に起因す
る良好なプレス成形性が維持される。この点、中和,安
定化等のためにアミン類を添加した水溶性油やエマルジ
ョン油ではpHが8.0を超えるものもある。pH値の
高い油は、アルミ系めっき鋼板の保管時に樹脂皮膜を膨
潤・溶解させ、樹脂皮膜に由来するプレス成形性が維持
できない。また、水溶性油膜油膜は、プレス成形時に潤
滑作用を呈するばかりでなく、プレス金型を冷却・洗浄
する作用も呈し、プレス金型への材料の滑り込みを促進
させ、結果としてカジリ疵の発生が大幅に抑制される。
このような作用・効果は、0.1g/m2以上の付着量
で顕著になるが、3.0g/m2を超える付着量ではプ
レス成形後のアルカリ洗浄に使用される洗浄液の汚染を
早めることから好ましくない。油膜は、工場出荷段階で
アルミ系めっき鋼板の表面に形成されているため、樹脂
皮膜が最表層になっているアルミ系めっき鋼板に比較し
てコイリング,ハンドリング時等に滑りがなく、作業性
も改善する。この点、樹脂皮膜を最表層にしたアルミ系
めっき鋼板では、鋼板相互が面接触した状態で滑りやす
いため、コイリング,ハンドリング等の作業に支障をき
たす。
【0011】油膜形成には、石油系鉱物オイル,動植物
系オイル,合成オイル等のベースオイルに防錆剤,粘稠
剤,酸中和剤,凝集水分散剤等を適宜配合することによ
り調製される。沸点が異なる複数のベースオイルを配合
すると、油乾きも防止される。防錆剤には、スルホネー
ト,カルボン酸,酸化ワックス,油溶性インヒビタ等が
ある。粘稠剤には、ワックス,各種ゲル等がある。酸中
和剤には、塩基性スルホネート,アミン系化合物,過塩
基性金属化合物等がある。凝縮水分散剤には、石鹸,ス
ルホネート,各種界面活性剤等がある。油は、油膜の粘
度が1〜40cSt(40℃)となるように調整され
る。1cSt(40℃)未満の粘度では、アルミ系めっ
き鋼板上で油膜の保持力が不足し、耐カジリ性に十分な
効果を発揮しない。逆に40cSt(40℃)を超える
粘度では、プレス金型に対する洗浄効果が不充分で、塗
装前のアルカリ洗浄時に油膜の除去が困難になる。
【0012】樹脂皮膜の上に油膜を設けたアルミ系めっ
き鋼板は、樹脂皮膜及び油膜の複合作用によって優れた
プレス成形性をもち、カジリ疵の発生なく燃料タンク形
状にプレス成形される。そのため、プレス成形起因の損
傷もAl−Siめっき層に発生しがたく、Al−Siめ
っき層本来の優れた耐食性を活用される。したがって、
有機酸を含む劣化ガソリンや粗悪なアルコール含有燃料
に接する環境であっても内面腐食が抑制され、耐久性に
優れた燃料タンクとなる。
【0013】
【実施例】板厚0.8mmの極低炭素Ti添加鋼板に片
面当りめっき付着量40g/m2でSi含有量9質量%
のAl−Siめっき層を形成した後、反応型燐酸クロメ
ート処理液を用いてCr換算20mg/m2の付着量で
燐酸クロメート皮膜を形成した。次いで、表1に示す条
件下でアルカリ可溶性樹脂皮膜及び水溶性油膜を形成し
た。
【0014】
【0015】塗油後の各アルミ系めっき鋼板から試験を
切り出し、次の成形試験,腐食試験,抵抗溶接試験,ア
ルカリ洗浄試験に供した。 〔成形試験〕連続プレス成形時の温度上昇を想定して8
0℃に加温した金型をもちい、径40mmのポンチで直
径92mmの試験片を絞り比2.3で筒状に成形した。
20枚の試験片を連続成形し、最後20枚目に当たる成
形品で最も過酷な加工を受けた側壁部のクロメート皮膜
を観察し、成形試験前後における蛍光X線強度差により
クロメート皮膜の損傷程度を測定した。損傷程度20%
以下を◎,20〜40%を○,40〜60%を△,60
%以上を×として評価した。
【0016】〔アルカリ洗浄試験〕成形後の試験片をp
H11.0,温度50℃の苛性ソーダ水溶液に30秒浸
漬した後、水洗した。試験片表面に油が残っていると水
洗時の濡れ性が悪くなるので、水濡れによりアルカリ洗
浄による油除去程度が判る。試験片の表面全域が水で十
分に濡れたものを○,一部にでも水弾きが検出されたも
のを×としてアルカリ洗浄性を評価した。
【0017】〔腐食試験〕成形試験と同様に最後20枚
目に当たる成形品を用い、アルカリ洗浄でアルカリ可溶
性樹脂皮膜及び水溶性油膜を除去した後、燃料タンクの
内面腐食環境を想定した温度50℃の試験液に浸漬し,
1週間ごとに試験液を取り替えながら9週間浸漬した
後,腐食減量を測定した。試験液としては、蟻酸350
ppm含有水を等量のガソリンと混合した試験液A及び
メタノール85質量%,ガソリン15質量%及び蟻酸3
50ppmを混合した試験液Bを使用した。腐食減量
0.5g/m2以下を○,0.5〜0.8g/m2を△,
0.8g/m2以上を×として耐食性を評価した。
【0018】〔抵抗溶接試験〕Cr−Cu合金電極を用
い、試験片を2枚重ねてスポット溶接した。溶接条件
は、各試験片について予め求められた適正電流及び適正
荷重を採用した。溶接打点数の増加に応じて電極へのめ
っき層中Alの付着,電極先端の損耗による電流密度の
低下等のため溶接できなくなるので、溶接打点数から試
験片の抵抗溶接性が判る。溶接打点数2000打点以上
を◎,1000〜2000打点を○,1000打点以下
を×として抵抗溶接性を評価した。
【0019】表2の調査結果にみられるように、本発明
に従ってアルカリ可溶性樹脂皮膜及び水溶性油膜を形成
した試験番号1〜12では、Al−Siめっき層の保管
時に樹脂皮膜の膨潤や溶解がなく、何れも優れた耐カジ
リ性を呈した。プレス加工した後でアルカリ洗浄するこ
とにより、粘度の高い油膜を形成した試験番号7を除
き、アルミ系めっき鋼板からアルカリ可溶性樹脂皮膜及
び水溶性油膜が完全に除去されたため、溶接条件も安定
化し、耐食性に優れた燃料タンクが得られた。
【0020】これに対し、試験番号14は樹脂皮膜が薄
く、試験番号17,19は塗油量が不足するため、成形
試験時にカジリが発生し、耐食性が低下した。樹脂皮膜
の厚い試験番号15では、表面抵抗が高すぎ、抵抗溶接
が不良になった。試験番号16は、水溶性油膜のpHが
高いため、樹脂皮膜の膨潤,部分溶解及び成形時のカジ
リが発生し,耐食性が低下した。
【0021】この対比から明らかなように、アルカリ可
溶性樹脂皮膜の上にpH8.0以下の水溶性油膜を形成
することによって、プレス成形性に寄与する樹脂皮膜の
性能が維持され、燃料タンクに成形された後でもアルミ
系めっき鋼板本来の優れた耐食性が活用される。また、
アルカリ洗浄によってアルカリ可溶性樹脂皮膜及び水溶
性油膜が完全に除去されるため、溶接条件も安定化し、
耐食性及び強度安定性に優れた燃料タンクが得られる。
【0022】
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の燃料タ
ンク用アルミ系めっき鋼板は、Al−Siめっき層上に
アルカリ可溶性樹脂皮膜及びpH8.0以下の水溶性油
膜を設けることにより、耐カジリ性の改善に有効な樹脂
皮膜の膨潤・溶解を防止し、Al−Siめっき層に損傷
を発生させることなく燃料タンク形状にプレス成形でき
る。また、アルカリ洗浄によってアルカリ可溶性樹脂皮
膜及び水溶性油膜が完全に除去されるため、溶接条件も
安定化して強度安定性が向上し、過酷な腐食雰囲気に曝
される条件下においても、耐久性に優れた燃料タンクが
得られる。
フロントページの続き (72)発明者 鴨志田 真一 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 守田 幸弘 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 森川 茂保 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 和泉 圭二 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 近藤 正顕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AB01 AB02 AB05 AB26 AB48 AC82 AE03 4K044 AA02 AB02 BA10 BA21 BB04 BC02 BC05 CA11 CA53 CA62

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:5〜13質量%のAl−Siめっ
    き層、膜厚:0.1〜5.0μmのアルカリ可溶性樹脂
    皮膜、付着量:0.1〜3.0g/m2でpH8.0以
    下の水溶性油膜が鋼板表面に順次形成されていることを
    特徴とするプレス成形性及びアルカリ洗浄性に優れた燃
    料タンク用アルミ系めっき鋼板。
JP2000213770A 2000-07-14 2000-07-14 プレス成形性及びアルカリ洗浄性に優れた燃料タンク用アルミ系めっき鋼板 Withdrawn JP2002030406A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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