JP2002029071A - インクジェット記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体 - Google Patents
インクジェット記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体Info
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- JP2002029071A JP2002029071A JP2000217574A JP2000217574A JP2002029071A JP 2002029071 A JP2002029071 A JP 2002029071A JP 2000217574 A JP2000217574 A JP 2000217574A JP 2000217574 A JP2000217574 A JP 2000217574A JP 2002029071 A JP2002029071 A JP 2002029071A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新たに特別な構成を必要とせずに適切な回復
動作を選択して実行する。 【解決手段】 装置に電源が投入されると、始めに定着
ローラの温度を示す温度センサの温度tを検出し、2つ
の比較温度T0、T1(T0<T1)と比較する(ステ
ップS1)。温度tが比較温度T0以下である場合に
は、電源オフ後の放置時間が長いと判断し、通常の吸引
時間での気泡除去動作および予備吐出を行うべくステッ
プS4以下を実行し、温度tが比較温度T0より大きく
T1以下である場合には、電源オフ後の放置時間がある
程度長いと判断し、短い吸引時間での気泡除去動作およ
び予備吐出を行うべくステップS3以下を実行し、温度
tが比較温度T1より大きい場合には、電源オフ後の放
置時間が短いと判断し、気泡除去動作を行わずに予備吐
出動作のみを実行すべくステップS2を実行する。
動作を選択して実行する。 【解決手段】 装置に電源が投入されると、始めに定着
ローラの温度を示す温度センサの温度tを検出し、2つ
の比較温度T0、T1(T0<T1)と比較する(ステ
ップS1)。温度tが比較温度T0以下である場合に
は、電源オフ後の放置時間が長いと判断し、通常の吸引
時間での気泡除去動作および予備吐出を行うべくステッ
プS4以下を実行し、温度tが比較温度T0より大きく
T1以下である場合には、電源オフ後の放置時間がある
程度長いと判断し、短い吸引時間での気泡除去動作およ
び予備吐出を行うべくステップS3以下を実行し、温度
tが比較温度T1より大きい場合には、電源オフ後の放
置時間が短いと判断し、気泡除去動作を行わずに予備吐
出動作のみを実行すべくステップS2を実行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体に関し、特
に、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、
記録ヘッドの吐出状態を回復させるための回復手段とを
有するインクジェット記録装置の吐出回復方法に関する
ものである。
装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体に関し、特
に、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、
記録ヘッドの吐出状態を回復させるための回復手段とを
有するインクジェット記録装置の吐出回復方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行う記録装置がある。
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行う記録装置がある。
【0003】その記録方式としては様々な方式が知られ
ているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能であ
る、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由で
インクジェット方式が近年特に注目されており、又その
構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出
する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送
り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行なうシ
リアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般
的に広く用いられている。
ているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能であ
る、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由で
インクジェット方式が近年特に注目されており、又その
構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出
する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送
り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行なうシ
リアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般
的に広く用いられている。
【0004】一般的なインクジェット記録装置では、そ
の記録ヘッドの有する複数のインク吐出口に対応する記
録素子にインクが供給され、各記録素子が記録信号によ
り駆動されることで、記録ヘッド内のインクがインク吐
出口から記録媒体に向けて吐出されて記録が行われるも
のである。
の記録ヘッドの有する複数のインク吐出口に対応する記
録素子にインクが供給され、各記録素子が記録信号によ
り駆動されることで、記録ヘッド内のインクがインク吐
出口から記録媒体に向けて吐出されて記録が行われるも
のである。
【0005】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録ヘッドのインク吐出口付近のインク中の水分
が蒸発して生じる、インクの増粘現象に起因する記録不
良や不吐出を防止するため、装置に電源が投入されたと
きにインク吐出口付近のインクを供給する回復動作を行
っている。
ては、記録ヘッドのインク吐出口付近のインク中の水分
が蒸発して生じる、インクの増粘現象に起因する記録不
良や不吐出を防止するため、装置に電源が投入されたと
きにインク吐出口付近のインクを供給する回復動作を行
っている。
【0006】長時間放置後に必要な回復動作を、電源投
入時に常に実行するようにすると、その実行時間や回復
動作で吸引され消費されるインク量が多量となるため、
未使用即ち電源オフ状態で放置されていた時間により、
回復動作の内容を変えて実行することが望ましい。
入時に常に実行するようにすると、その実行時間や回復
動作で吸引され消費されるインク量が多量となるため、
未使用即ち電源オフ状態で放置されていた時間により、
回復動作の内容を変えて実行することが望ましい。
【0007】このための提案が例えば特開平6−122
206号公報になされている。これによれば、太陽電池
等の別電源で駆動されるタイマーを装置内に設け、電源
オフにて放置された時間を計時し、その結果により、電
源入力時の回復動作の内容を変更している。
206号公報になされている。これによれば、太陽電池
等の別電源で駆動されるタイマーを装置内に設け、電源
オフにて放置された時間を計時し、その結果により、電
源入力時の回復動作の内容を変更している。
【0008】また、記録ヘッドと主たるインクタンクと
を別体とし、その間をチューブ等で接続し、ポンプ等を
用いて加圧するかあるいは負圧を生じさせ吸引すること
でインクを流動させ、記録ヘッドにインクを供給する系
を有するインクジェット記録装置においては、チューブ
等で構成される長いインク流路中に長時間放置された
時、透過した気体が気泡として流路あるいは記録ヘッド
中に発生し、記録不良や不吐出の原因となる。これを防
止するため、例えば、インクを循環させ、流路および記
録ヘッド中からの気泡の除去を行う動作が必要であるこ
とが知られている。
を別体とし、その間をチューブ等で接続し、ポンプ等を
用いて加圧するかあるいは負圧を生じさせ吸引すること
でインクを流動させ、記録ヘッドにインクを供給する系
を有するインクジェット記録装置においては、チューブ
等で構成される長いインク流路中に長時間放置された
時、透過した気体が気泡として流路あるいは記録ヘッド
中に発生し、記録不良や不吐出の原因となる。これを防
止するため、例えば、インクを循環させ、流路および記
録ヘッド中からの気泡の除去を行う動作が必要であるこ
とが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにインクジ
ェット記録装置では、未使用即ち電源オフ状態で放置さ
れていた時間により、回復動作の内容を変えて実行する
ことが望ましい。
ェット記録装置では、未使用即ち電源オフ状態で放置さ
れていた時間により、回復動作の内容を変えて実行する
ことが望ましい。
【0010】特に、記録ヘッドとインクタンクとがチュ
ーブで接続されるインクジェット記録装置において、気
泡除去動作を必ず行うように構成されていると、そのた
めの時間や消費される大量のインクが無駄となる。
ーブで接続されるインクジェット記録装置において、気
泡除去動作を必ず行うように構成されていると、そのた
めの時間や消費される大量のインクが無駄となる。
【0011】しかしながら、上記従来例では、電源オフ
の状態でも動作するタイマーやそのための専用電源を必
要とするなど、構成が複雑となり装置全体の価格が上昇
するという問題が生じる。
の状態でも動作するタイマーやそのための専用電源を必
要とするなど、構成が複雑となり装置全体の価格が上昇
するという問題が生じる。
【0012】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、新たに特別な構成を必要とせずに適切な
回復動作を選択して実行することのできるインクジェッ
ト記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体を提
供することを目的とする。
たものであり、新たに特別な構成を必要とせずに適切な
回復動作を選択して実行することのできるインクジェッ
ト記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は、インク滴を吐出
するインクジェット記録ヘッドによって記録媒体に記録
を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッ
ドの吐出状態を回復させるための回復手段と、電源投入
時に温度が上昇する特定部分と、前記記録装置の電源が
再投入されたときに、先の電源投入終了からの経過時間
を反映した前記特定部分またはその周囲の温度を検出す
る温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出され
た温度に基づいて前記経過時間に応じた前記記録ヘッド
の吐出状態を回復させるための処理を決定し、該処理を
実行させるように前記回復手段を制御する制御手段とを
備えている。
に本発明のインクジェット記録装置は、インク滴を吐出
するインクジェット記録ヘッドによって記録媒体に記録
を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッ
ドの吐出状態を回復させるための回復手段と、電源投入
時に温度が上昇する特定部分と、前記記録装置の電源が
再投入されたときに、先の電源投入終了からの経過時間
を反映した前記特定部分またはその周囲の温度を検出す
る温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出され
た温度に基づいて前記経過時間に応じた前記記録ヘッド
の吐出状態を回復させるための処理を決定し、該処理を
実行させるように前記回復手段を制御する制御手段とを
備えている。
【0014】上記目的を達成する本発明のインクジェッ
ト記録装置の吐出回復方法は、インク滴を吐出するイン
クジェット記録ヘッドと、前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させるための回復手段と、電源投入時に温度が上昇
する特定部分とを有するインクジェット記録装置の吐出
回復方法であって、前記記録装置の電源が再投入された
ときに、先の電源投入終了からの経過時間を反映した前
記特定部分またはその周囲の温度を検出する温度検出工
程と、前記温度検出工程によって検出された温度に基づ
いて前記経過時間に応じた前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させるための処理を決定し、該処理を実行させるよ
うに前記回復手段を制御する制御工程とを備えている。
ト記録装置の吐出回復方法は、インク滴を吐出するイン
クジェット記録ヘッドと、前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させるための回復手段と、電源投入時に温度が上昇
する特定部分とを有するインクジェット記録装置の吐出
回復方法であって、前記記録装置の電源が再投入された
ときに、先の電源投入終了からの経過時間を反映した前
記特定部分またはその周囲の温度を検出する温度検出工
程と、前記温度検出工程によって検出された温度に基づ
いて前記経過時間に応じた前記記録ヘッドの吐出状態を
回復させるための処理を決定し、該処理を実行させるよ
うに前記回復手段を制御する制御工程とを備えている。
【0015】また、上記目的は前記インクジェット記録
装置の吐出回復方法を実現するプログラムを記憶する記
憶媒体によっても達成される。
装置の吐出回復方法を実現するプログラムを記憶する記
憶媒体によっても達成される。
【0016】すなわち、インク滴を吐出するインクジェ
ット記録ヘッドと、記録ヘッドの吐出状態を回復させる
ための回復手段と、電源投入時に温度が上昇する特定部
分とを有するインクジェット記録装置において、記録装
置の電源が再投入されたときに、先の電源投入終了から
の経過時間を反映した特定部分またはその周囲の温度を
検出し、検出された温度に基づいて経過時間に応じた記
録ヘッドの吐出状態を回復させるための処理を決定し、
該処理を実行させるように回復手段を制御する。
ット記録ヘッドと、記録ヘッドの吐出状態を回復させる
ための回復手段と、電源投入時に温度が上昇する特定部
分とを有するインクジェット記録装置において、記録装
置の電源が再投入されたときに、先の電源投入終了から
の経過時間を反映した特定部分またはその周囲の温度を
検出し、検出された温度に基づいて経過時間に応じた記
録ヘッドの吐出状態を回復させるための処理を決定し、
該処理を実行させるように回復手段を制御する。
【0017】これにより、電源オフとされた未使用状態
での放置時間を電源投入時に温度が上昇する特定部分の
温度から推定し、電源が再投入されたときに記録動作を
行う前に吐出回復動作を行う必要があるか否かを判定し
て実行するようにすることができ、電源オフの状態でも
タイマーを動作させるための特別な電源等を設けること
なく、回復動作を行う必要があるか否かを自動的に判定
して実行することができる。
での放置時間を電源投入時に温度が上昇する特定部分の
温度から推定し、電源が再投入されたときに記録動作を
行う前に吐出回復動作を行う必要があるか否かを判定し
て実行するようにすることができ、電源オフの状態でも
タイマーを動作させるための特別な電源等を設けること
なく、回復動作を行う必要があるか否かを自動的に判定
して実行することができる。
【0018】従って、本来不要な回復動作によってイン
クを無駄に消費することがなく、電源投入後、必要最小
限の時間で記録動作が可能となる。
クを無駄に消費することがなく、電源投入後、必要最小
限の時間で記録動作が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に
説明する実施形態では、インクジェット記録装置を例に
挙げて説明する。
好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に
説明する実施形態では、インクジェット記録装置を例に
挙げて説明する。
【0020】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0021】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0022】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0023】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成
を示す側断面図である。
の実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成
を示す側断面図である。
【0024】図1において、1は記録されるべき記録媒
体、2は記録媒体1を記録動作時副走査方向に搬送する
副走査ローラ対、3はインクジェット記録ヘッド4を搭
載し、シャフト5に摺動自在に取り付けられ、主走査を
行うキャリッジ、4はインクジェット記録ヘッド、5は
シャフト、6は記録部分で記録媒体を裏面より保持する
プラテン、7,8は副走査ローラに連動し記録媒体を送
る排紙ローラ対、9、10はその中心部にヒータを有す
る定着ローラ、11、12は各定着ローラ9、10の表
面温度を検出する温度センサである。
体、2は記録媒体1を記録動作時副走査方向に搬送する
副走査ローラ対、3はインクジェット記録ヘッド4を搭
載し、シャフト5に摺動自在に取り付けられ、主走査を
行うキャリッジ、4はインクジェット記録ヘッド、5は
シャフト、6は記録部分で記録媒体を裏面より保持する
プラテン、7,8は副走査ローラに連動し記録媒体を送
る排紙ローラ対、9、10はその中心部にヒータを有す
る定着ローラ、11、12は各定着ローラ9、10の表
面温度を検出する温度センサである。
【0025】図2は図1に示されたインクジェット記録
装置の記録部を模式的に示した斜視図である。
装置の記録部を模式的に示した斜視図である。
【0026】図2において、図1に示した部分は同じ符
号で示し説明を省略する。本実施形態のインクジェット
記録ヘッド4は4色のインク毎に設けられ、それらには
個々にインク供給チューブ13とインク回収チューブ1
4が接続され、これらを介して不図示のインクタンクに
接続されている。インクジェット記録ヘッド4は図中下
面側に吐出口を持ち、対向する位置に記録媒体1が位置
するように配置される。
号で示し説明を省略する。本実施形態のインクジェット
記録ヘッド4は4色のインク毎に設けられ、それらには
個々にインク供給チューブ13とインク回収チューブ1
4が接続され、これらを介して不図示のインクタンクに
接続されている。インクジェット記録ヘッド4は図中下
面側に吐出口を持ち、対向する位置に記録媒体1が位置
するように配置される。
【0027】18はシャフト5に沿ってキャリッジ3が
移動可能な記録媒体1とほぼ同一面上に記録媒体1ない
しはその通路上を外れた位置に配されるキャッピングユ
ニットであって、対向する位置にインクジェット記録ヘ
ッド4の吐出口がある時にキャップ19をキャッピング
モータ21により駆動し、インクジェット記録ヘッド4
の吐出口面を覆う。20はキャップ19内を満たす多孔
質体、22は吸引パイプであってキャッピングユニット
18内のキャップ19と吸引ポンプ23に接続され、吸
引ポンプの吸引動作によりキャップ19内を減圧する。
24は吸引ポンプ駆動モータであり、これら18〜24
の部材からインクジェット記録ヘッド回復手段が構成さ
れる。
移動可能な記録媒体1とほぼ同一面上に記録媒体1ない
しはその通路上を外れた位置に配されるキャッピングユ
ニットであって、対向する位置にインクジェット記録ヘ
ッド4の吐出口がある時にキャップ19をキャッピング
モータ21により駆動し、インクジェット記録ヘッド4
の吐出口面を覆う。20はキャップ19内を満たす多孔
質体、22は吸引パイプであってキャッピングユニット
18内のキャップ19と吸引ポンプ23に接続され、吸
引ポンプの吸引動作によりキャップ19内を減圧する。
24は吸引ポンプ駆動モータであり、これら18〜24
の部材からインクジェット記録ヘッド回復手段が構成さ
れる。
【0028】図3は本実施形態のインクジェット記録装
置の一色分のインク供給系を示す概略図であり、4色の
各色について同様な構成を有する。図3において、4、
13、14は各図1或いは図2において示した記録ヘッ
ドとチューブである。15はインクジェット記録ヘッド
4とは別に配されたインクタンク、16は後述のインク
供給駆動モータ39により駆動されるインク供給ポン
プ、17は大気連通弁であり、インク供給チューブ1
3、インク回収チューブ14とともに、インクジェット
記録ヘッド4への循環系のインク供給手段を構成する。
置の一色分のインク供給系を示す概略図であり、4色の
各色について同様な構成を有する。図3において、4、
13、14は各図1或いは図2において示した記録ヘッ
ドとチューブである。15はインクジェット記録ヘッド
4とは別に配されたインクタンク、16は後述のインク
供給駆動モータ39により駆動されるインク供給ポン
プ、17は大気連通弁であり、インク供給チューブ1
3、インク回収チューブ14とともに、インクジェット
記録ヘッド4への循環系のインク供給手段を構成する。
【0029】図4は本発明実施のインクジェット記録装
置の電気回路の構成を示すブロック図である。
置の電気回路の構成を示すブロック図である。
【0030】図4において、25は電源ユニットであ
り、電源フィルタ26とDC電源供給源27より構成さ
れる。28、29は各定着ヒータ30、31の電源をオ
ンオフするスイッチング手段、30、31は図1中の定
着ローラ9、10の中心部に配される定着ヒータ、32
は定着器の異常昇温によりヒータ電源を遮断するための
温度ヒューズ、11、12は図1に示した温度センサで
あり、定着ヒータ30、31により加熱される定着ロー
ラ9、10の温度を検出する。
り、電源フィルタ26とDC電源供給源27より構成さ
れる。28、29は各定着ヒータ30、31の電源をオ
ンオフするスイッチング手段、30、31は図1中の定
着ローラ9、10の中心部に配される定着ヒータ、32
は定着器の異常昇温によりヒータ電源を遮断するための
温度ヒューズ、11、12は図1に示した温度センサで
あり、定着ヒータ30、31により加熱される定着ロー
ラ9、10の温度を検出する。
【0031】33は本実施形態のインクジェット記録装
置全体を制御する制御回路であって、内部にCPUなど
の演算処理装置およびROMやRAMなどの記憶装置を
含み、各モータを駆動するモータドライバおよび記録ヘ
ッド4を駆動するヘッドドライバを含んでいる。
置全体を制御する制御回路であって、内部にCPUなど
の演算処理装置およびROMやRAMなどの記憶装置を
含み、各モータを駆動するモータドライバおよび記録ヘ
ッド4を駆動するヘッドドライバを含んでいる。
【0032】制御回路33は、電源ユニット25から供
給される制御用電源とモータ駆動用電源により駆動され
温度センサ11、12の出力に基づき、スイッチング手
段28、29を介して、定着ヒータ30、31を制御
し、定着ローラ9、10の温度を定着に必要な所望の温
度に保つとともに、キャリッジ駆動モータ36、副走査
駆動モータ37、定着ローラ駆動モータ38を制御し
て、記録媒体1の給排紙を行わせ、インクジェット記録
ヘッド4の駆動を制御して、記録媒体1上にインクを吐
出させ記録を行い、キャップモータ21、吸引ポンプ駆
動モータ24、インク供給ポンプ駆動モータ39によ
り、インクジェット記録ヘッド4へのインク供給と回復
動作を行わせる。
給される制御用電源とモータ駆動用電源により駆動され
温度センサ11、12の出力に基づき、スイッチング手
段28、29を介して、定着ヒータ30、31を制御
し、定着ローラ9、10の温度を定着に必要な所望の温
度に保つとともに、キャリッジ駆動モータ36、副走査
駆動モータ37、定着ローラ駆動モータ38を制御し
て、記録媒体1の給排紙を行わせ、インクジェット記録
ヘッド4の駆動を制御して、記録媒体1上にインクを吐
出させ記録を行い、キャップモータ21、吸引ポンプ駆
動モータ24、インク供給ポンプ駆動モータ39によ
り、インクジェット記録ヘッド4へのインク供給と回復
動作を行わせる。
【0033】以下、本実施形態において、電源投入時に
行われる吐出回復動作について、図5のフローチャート
を参照して説明する。
行われる吐出回復動作について、図5のフローチャート
を参照して説明する。
【0034】装置に電源が投入されると、始めに定着器
の温度即ち定着ローラ9、10の温度を示す温度センサ
11、12の出力の低い温度を示す側の温度tを検出
し、2つの比較温度T0、T1(T0<T1)と比較し
て、t≦T0、T0<t≦T1、T1<tの3つに場合
分けする(ステップS1)。
の温度即ち定着ローラ9、10の温度を示す温度センサ
11、12の出力の低い温度を示す側の温度tを検出
し、2つの比較温度T0、T1(T0<T1)と比較し
て、t≦T0、T0<t≦T1、T1<tの3つに場合
分けする(ステップS1)。
【0035】そして、定着器温度tが比較温度T0以下
である場合には、電源オフ後の放置時間が長いと判断
し、通常の吸引時間での気泡除去動作および予備吐出を
行うべく次にステップS4を実行する。
である場合には、電源オフ後の放置時間が長いと判断
し、通常の吸引時間での気泡除去動作および予備吐出を
行うべく次にステップS4を実行する。
【0036】一方、定着器温度tが比較温度T0より大
きく、T1以下である場合には、電源オフ後の放置時間
がある程度長いと判断し、通常よりも短い吸引時間での
気泡除去動作および予備吐出を行うべく次にステップS
3を実行する。
きく、T1以下である場合には、電源オフ後の放置時間
がある程度長いと判断し、通常よりも短い吸引時間での
気泡除去動作および予備吐出を行うべく次にステップS
3を実行する。
【0037】また、定着器温度tが比較温度T1より大
きい場合には、電源オフ後の放置時間が短いと判断し、
気泡除去動作を行わずに予備吐出動作のみを実行すべく
次にステップS2を実行する。
きい場合には、電源オフ後の放置時間が短いと判断し、
気泡除去動作を行わずに予備吐出動作のみを実行すべく
次にステップS2を実行する。
【0038】以下上記3つの場合に行われる吐出回復動
作を説明する。
作を説明する。
【0039】ステップS1で、電源オフ後の放置時間が
長いと判断された場合には、長時間の放置により、イン
クジェット記録ヘッド内に気泡が析出していると考えら
れる。このため、気泡を除去すべく、インク供給駆動モ
ータ39によりインク供給ポンプ16を駆動し、インク
供給系内のインクを循環させる気泡除去動作を開始する
(ステップS4)。このとき、気泡除去動作を行う時間
をタイマー等に設定する。
長いと判断された場合には、長時間の放置により、イン
クジェット記録ヘッド内に気泡が析出していると考えら
れる。このため、気泡を除去すべく、インク供給駆動モ
ータ39によりインク供給ポンプ16を駆動し、インク
供給系内のインクを循環させる気泡除去動作を開始する
(ステップS4)。このとき、気泡除去動作を行う時間
をタイマー等に設定する。
【0040】次に、キャリッジ3を主走査駆動モータ3
6によって駆動し、インクジェット記録ヘッド4をキャ
ッピングユニット18上に移動し、キャップモータ21
の駆動により多孔質体20とともに、キャップ19をイ
ンクジェット記録ヘッド4に向かって移動させ、その下
面の吐出口を覆い、吸引駆動モータ24によって駆動さ
れる吸引ポンプ23を起動して吸引動作を開始する(ス
テップS5)。このとき、吸引動作を行う時間をタイマ
ー等に設定する。
6によって駆動し、インクジェット記録ヘッド4をキャ
ッピングユニット18上に移動し、キャップモータ21
の駆動により多孔質体20とともに、キャップ19をイ
ンクジェット記録ヘッド4に向かって移動させ、その下
面の吐出口を覆い、吸引駆動モータ24によって駆動さ
れる吸引ポンプ23を起動して吸引動作を開始する(ス
テップS5)。このとき、吸引動作を行う時間をタイマ
ー等に設定する。
【0041】なお、吸引動作とは、インク吐出口付近の
インクの蒸発が非常に進み、インクの増粘、固着の影響
により、予備吐出や軽い吸引だけでは安定確実な吐出が
得られない状態を解消するべく、吸引ポンプにより生じ
た負圧が吸引パイプ22を通してキャップ19内を減圧
することにより、負圧によってインク吐出口から大量に
インクを吸い出し、インク吐出口をより強力に洗浄回復
させるものである。
インクの蒸発が非常に進み、インクの増粘、固着の影響
により、予備吐出や軽い吸引だけでは安定確実な吐出が
得られない状態を解消するべく、吸引ポンプにより生じ
た負圧が吸引パイプ22を通してキャップ19内を減圧
することにより、負圧によってインク吐出口から大量に
インクを吸い出し、インク吐出口をより強力に洗浄回復
させるものである。
【0042】この後、定着器の暖機を行うべく、スイッ
チング手段28、29をオンにし、定着ヒータ30、3
1に通電し、定着ローラ9、10を、温度センサ11、
12でそれらの温度をモニタしながら加熱する(ステッ
プS6)。
チング手段28、29をオンにし、定着ヒータ30、3
1に通電し、定着ローラ9、10を、温度センサ11、
12でそれらの温度をモニタしながら加熱する(ステッ
プS6)。
【0043】ステップS4で開始したインクジェット記
録ヘッド内の気泡除去動作が、気泡を除去するに十分な
時間だけ行ったことをタイマー等で確認し(ステップS
7)、ステップS5で開始した吸引動作の時間をチェッ
クして(ステップS8)設定時間に達したら、吸引動作
後の正常なメニスカス状態を得るための予備吐出を行う
(ステップS9)。
録ヘッド内の気泡除去動作が、気泡を除去するに十分な
時間だけ行ったことをタイマー等で確認し(ステップS
7)、ステップS5で開始した吸引動作の時間をチェッ
クして(ステップS8)設定時間に達したら、吸引動作
後の正常なメニスカス状態を得るための予備吐出を行う
(ステップS9)。
【0044】ステップS6で加熱を開始した定着ローラ
9、10の温度が定着を行うに十分な温度(T2)に達
したか否かを判定し、十分な温度(t>T2)に達した
時点で、定着器の暖機を完了する(ステップS10)。
9、10の温度が定着を行うに十分な温度(T2)に達
したか否かを判定し、十分な温度(t>T2)に達した
時点で、定着器の暖機を完了する(ステップS10)。
【0045】その後、定着ローラ9、10の温度を温度
センサ11,12でモニタしながら、所定温度(T2<
t<T3)を維持するよう、検出温度に応じてスイッチ
ング手段28、29を介して、定着ヒータ30、31を
制御する保温制御を開始し(ステップS11)、記録準
備が完了する。
センサ11,12でモニタしながら、所定温度(T2<
t<T3)を維持するよう、検出温度に応じてスイッチ
ング手段28、29を介して、定着ヒータ30、31を
制御する保温制御を開始し(ステップS11)、記録準
備が完了する。
【0046】一方、ステップS1で、電源オフ後の放置
時間がある程度長いと判断された場合には、インク吐出
口付近のインクの蒸発がある程度進み、インクの増粘、
固着の影響により、予備吐出だけでは安定確実な吐出が
得られない状態であると考えられる。このため、上記ス
テップS5と同様な吸引動作を開始する(ステップS
3)。ただし、このとき設定する吸引動作を行う時間は
上記ステップS5の設定時間よりも短くして、消費され
るインクの量を抑える。
時間がある程度長いと判断された場合には、インク吐出
口付近のインクの蒸発がある程度進み、インクの増粘、
固着の影響により、予備吐出だけでは安定確実な吐出が
得られない状態であると考えられる。このため、上記ス
テップS5と同様な吸引動作を開始する(ステップS
3)。ただし、このとき設定する吸引動作を行う時間は
上記ステップS5の設定時間よりも短くして、消費され
るインクの量を抑える。
【0047】その後はステップS6に進み、電源オフ後
の放置時間が長い場合と同様な処理を行う。ただし、ス
テップS7においては気泡除去動作を行っていないの
で、タイマー等のチェックを実行しない。
の放置時間が長い場合と同様な処理を行う。ただし、ス
テップS7においては気泡除去動作を行っていないの
で、タイマー等のチェックを実行しない。
【0048】また、ステップS1で、電源オフ後の放置
時間が短いと判断された場合には、インクジェット記録
ヘッド内の吐出口付近のインクを排出すべく、予備吐出
のみを行う(ステップS2)。これを終了するとステッ
プS11に進み、定着器の保温制御を開始する。
時間が短いと判断された場合には、インクジェット記録
ヘッド内の吐出口付近のインクを排出すべく、予備吐出
のみを行う(ステップS2)。これを終了するとステッ
プS11に進み、定着器の保温制御を開始する。
【0049】以上説明したように本実施形態では、電源
オフとされた未使用状態での放置時間を定着器の温度か
ら推定し、記録動作を行う前に必要な吐出回復動作を選
択して実行するように構成されている。
オフとされた未使用状態での放置時間を定着器の温度か
ら推定し、記録動作を行う前に必要な吐出回復動作を選
択して実行するように構成されている。
【0050】このため、定着器を有するインクジェット
記録装置において、電源オフの状態でもタイマーを動作
させるための特別な電源等を設けることなく、適切な回
復動作を選択して実行することができる。従って、本来
不要な回復動作によってインクを無駄に消費することが
なく、電源投入後、必要最小限の時間で記録動作が可能
となる。
記録装置において、電源オフの状態でもタイマーを動作
させるための特別な電源等を設けることなく、適切な回
復動作を選択して実行することができる。従って、本来
不要な回復動作によってインクを無駄に消費することが
なく、電源投入後、必要最小限の時間で記録動作が可能
となる。
【0051】[第2の実施形態]以下、本発明の第2の
実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実
施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成を示
す側断面図である。
実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実
施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成を示
す側断面図である。
【0052】図6において、101は記録されるべき記
録媒体、102は記録媒体101を記録動作時副走査方
向に送る副走査ローラ対、103はインクジェット記録
ヘッド104を搭載し、シャフト105に摺動自在に取
り付けられ、主走査を行うキャリッジ、104はインク
ジェット記録ヘッド、105はシャフト、106は記録
部分で記録媒体を裏面より保持するプラテン、107は
副走査ローラに連動し記録媒体を送る排紙ローラ対であ
る。
録媒体、102は記録媒体101を記録動作時副走査方
向に送る副走査ローラ対、103はインクジェット記録
ヘッド104を搭載し、シャフト105に摺動自在に取
り付けられ、主走査を行うキャリッジ、104はインク
ジェット記録ヘッド、105はシャフト、106は記録
部分で記録媒体を裏面より保持するプラテン、107は
副走査ローラに連動し記録媒体を送る排紙ローラ対であ
る。
【0053】このように、本実施形態は、上記第1の実
施形態の定着器に係る構成を有していない。記録部およ
びインク供給系の構成については、上記第1の実施形態
で示した図2および図3の構成と同様であるので、ここ
では説明を省略する。
施形態の定着器に係る構成を有していない。記録部およ
びインク供給系の構成については、上記第1の実施形態
で示した図2および図3の構成と同様であるので、ここ
では説明を省略する。
【0054】図7は、本実施形態のインクジェット記録
装置の電気回路の構成を示すブロック図である。
装置の電気回路の構成を示すブロック図である。
【0055】図7において、125は電源ユニットであ
り、電源フィルタ126とDC電源供給源127とその
温度を検出する温度センサ140より構成される。温度
センサ140は電源ユニット125の発熱部ないしはそ
の近傍の温度を検出する。
り、電源フィルタ126とDC電源供給源127とその
温度を検出する温度センサ140より構成される。温度
センサ140は電源ユニット125の発熱部ないしはそ
の近傍の温度を検出する。
【0056】133は本実施形態のインクジェット記録
装置全体を制御する制御回路であって、内部にCPUな
どの演算処理装置およびROMやRAMなどの記憶装置
を含み、各モータを駆動するモータドライバおよび記録
ヘッド104を駆動するヘッドドライバを含んでいる。
装置全体を制御する制御回路であって、内部にCPUな
どの演算処理装置およびROMやRAMなどの記憶装置
を含み、各モータを駆動するモータドライバおよび記録
ヘッド104を駆動するヘッドドライバを含んでいる。
【0057】制御回路133は、電源ユニット125か
ら供給される制御用電源とモータ駆動用電源により駆動
され、キャリッジ駆動モータ136、副走査駆動モータ
137を制御して、記録媒体1の給排紙、記録操作を行
わせ、インクジェット記録ヘッド104の駆動を制御し
て、記録媒体101上にインクを吐出させ記録を行い、
キャップモータ121、吸引ポンプ駆動モータ124、
インク供給ポンプ駆動モータ139により、インクジェ
ット記録へッド104へのインク供給と回復動作を行わ
せる。
ら供給される制御用電源とモータ駆動用電源により駆動
され、キャリッジ駆動モータ136、副走査駆動モータ
137を制御して、記録媒体1の給排紙、記録操作を行
わせ、インクジェット記録ヘッド104の駆動を制御し
て、記録媒体101上にインクを吐出させ記録を行い、
キャップモータ121、吸引ポンプ駆動モータ124、
インク供給ポンプ駆動モータ139により、インクジェ
ット記録へッド104へのインク供給と回復動作を行わ
せる。
【0058】以下、本実施形態において、電源投入時に
行われる吐出回復動作について、図8のフローチャート
を参照して説明する。
行われる吐出回復動作について、図8のフローチャート
を参照して説明する。
【0059】装置に電源が投入されると、電源ユニット
125内の温度を示す温度センサ140の温度t1を検
出し、比較温度T4と比較して、t1≦T4、T4<t
1の2つに場合分けする(ステップS101)。
125内の温度を示す温度センサ140の温度t1を検
出し、比較温度T4と比較して、t1≦T4、T4<t
1の2つに場合分けする(ステップS101)。
【0060】そして、電源温度t1が比較温度T4以下
である場合には、電源オフ後の放置時間が長いと判断
し、気泡除去動作および予備吐出を行うべく次にステッ
プS104を実行する。
である場合には、電源オフ後の放置時間が長いと判断
し、気泡除去動作および予備吐出を行うべく次にステッ
プS104を実行する。
【0061】一方、定着器温度t1が比較温度T4より
大きい場合には、電源オフ後の放置時間が短いと判断
し、気泡除去動作および予備吐出動作を行わずに記録準
備動作を終了する。
大きい場合には、電源オフ後の放置時間が短いと判断
し、気泡除去動作および予備吐出動作を行わずに記録準
備動作を終了する。
【0062】ステップS101で、電源オフ後の放置時
間が長いと判断された場合には、長時間の放置により、
インクジェット記録ヘッド内に気泡が析出していると考
えられる。このため、気泡を除去すべく、インク供給駆
動モータ39によりインク供給ポンプ16を駆動し、イ
ンク供給系内のインクを循環させる気泡除去動作を開始
する(ステップS104)。このとき、気泡除去動作を
行う時間をタイマー等に設定する。
間が長いと判断された場合には、長時間の放置により、
インクジェット記録ヘッド内に気泡が析出していると考
えられる。このため、気泡を除去すべく、インク供給駆
動モータ39によりインク供給ポンプ16を駆動し、イ
ンク供給系内のインクを循環させる気泡除去動作を開始
する(ステップS104)。このとき、気泡除去動作を
行う時間をタイマー等に設定する。
【0063】次に、キャリッジ103を主走査駆動モー
タ136によって駆動し、インクジェット記録ヘッド1
04をキャッピングユニット上に移動し、キャップモー
タ121の駆動により多孔質体とともに、キャップをイ
ンクジェット記録ヘッド104に向かって移動させ、そ
の下面の吐出口を覆い、吸引駆動モータ124によって
駆動される吸引ポンプを起動して吸引動作を開始する
(ステップS105)。このとき、吸引動作を行う時間
をタイマー等に設定する。
タ136によって駆動し、インクジェット記録ヘッド1
04をキャッピングユニット上に移動し、キャップモー
タ121の駆動により多孔質体とともに、キャップをイ
ンクジェット記録ヘッド104に向かって移動させ、そ
の下面の吐出口を覆い、吸引駆動モータ124によって
駆動される吸引ポンプを起動して吸引動作を開始する
(ステップS105)。このとき、吸引動作を行う時間
をタイマー等に設定する。
【0064】なお、吸引動作とは、インク吐出口付近の
インクの蒸発が非常に進み、インクの増粘、固着の影響
により、予備吐出や軽い吸引だけでは安定確実な吐出が
得られない状態を解消するべく、吸引ポンプにより生じ
た負圧が吸引パイプを通してキャップ内を減圧すること
により、負圧によってインク吐出口から大量にインクを
吸い出し、インク吐出口をより強力に洗浄回復させるも
のである。
インクの蒸発が非常に進み、インクの増粘、固着の影響
により、予備吐出や軽い吸引だけでは安定確実な吐出が
得られない状態を解消するべく、吸引ポンプにより生じ
た負圧が吸引パイプを通してキャップ内を減圧すること
により、負圧によってインク吐出口から大量にインクを
吸い出し、インク吐出口をより強力に洗浄回復させるも
のである。
【0065】この後、ステップS104で開始したイン
クジェット記録ヘッド内の気泡除去動作が、気泡を除去
するに十分な時間だけ行ったことをタイマー等で確認し
(ステップS107)、ステップS105で開始した吸
引動作の時間をチェックして(ステップS108)設定
時間に達したら、吸引動作後の正常なメニスカス状態を
得るための予備吐出を行い(ステップS109)、記録
準備が完了する。
クジェット記録ヘッド内の気泡除去動作が、気泡を除去
するに十分な時間だけ行ったことをタイマー等で確認し
(ステップS107)、ステップS105で開始した吸
引動作の時間をチェックして(ステップS108)設定
時間に達したら、吸引動作後の正常なメニスカス状態を
得るための予備吐出を行い(ステップS109)、記録
準備が完了する。
【0066】以上説明したように本実施形態では、電源
オフとされた未使用状態での放置時間を電源の温度から
推定し、記録動作を行う前に吐出回復動作を行うか否か
を判定して実行するように構成されている。
オフとされた未使用状態での放置時間を電源の温度から
推定し、記録動作を行う前に吐出回復動作を行うか否か
を判定して実行するように構成されている。
【0067】このため、インクジェット記録装置におい
て、電源オフの状態でもタイマーを動作させるための特
別な電源等を設けることなく、回復動作を行う必要があ
るか否かを自動的に判定して実行することができる。従
って、本来不要な回復動作によってインクを無駄に消費
することがなく、電源投入後、必要最小限の時間で記録
動作が可能となる。
て、電源オフの状態でもタイマーを動作させるための特
別な電源等を設けることなく、回復動作を行う必要があ
るか否かを自動的に判定して実行することができる。従
って、本来不要な回復動作によってインクを無駄に消費
することがなく、電源投入後、必要最小限の時間で記録
動作が可能となる。
【0068】[他の実施形態]上記第1および第2の実
施形態においては、温度センサにより、動作時に温度が
上昇する特定部分の温度のみを測定したが、記録装置が
設置された周囲の温度も測定し、特定部分との温度差に
基づいて電源オフとされた未使用状態での放置時間を推
定するように構成すると、より正確な推定が可能とな
る。
施形態においては、温度センサにより、動作時に温度が
上昇する特定部分の温度のみを測定したが、記録装置が
設置された周囲の温度も測定し、特定部分との温度差に
基づいて電源オフとされた未使用状態での放置時間を推
定するように構成すると、より正確な推定が可能とな
る。
【0069】しかしながら、通常インクジェット記録装
置は室内で使用されるので、エアコンなどの空調が普及
した現状では、上記のように特定部分の温度のみに基づ
いても実用上問題ない精度で電源オフとされた未使用状
態での放置時間を推定できる。
置は室内で使用されるので、エアコンなどの空調が普及
した現状では、上記のように特定部分の温度のみに基づ
いても実用上問題ない精度で電源オフとされた未使用状
態での放置時間を推定できる。
【0070】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0072】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0073】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0075】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0076】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0078】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0079】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0080】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0081】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0082】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図5および/または図
8に示す)フローチャートに対応するプログラムコード
が格納されることになる。
の記憶媒体には、先に説明した(図5および/または図
8に示す)フローチャートに対応するプログラムコード
が格納されることになる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源オフとされた未使用状態での放置時間を電源投入時に
温度が上昇する特定部分の温度から推定し、電源が再投
入されたときに記録動作を行う前に吐出回復動作を行う
必要があるか否かを判定して実行するようにすることが
でき、電源オフの状態でもタイマーを動作させるための
特別な電源等を設けることなく、回復動作を行う必要が
あるか否かを自動的に判定して実行することができる。
源オフとされた未使用状態での放置時間を電源投入時に
温度が上昇する特定部分の温度から推定し、電源が再投
入されたときに記録動作を行う前に吐出回復動作を行う
必要があるか否かを判定して実行するようにすることが
でき、電源オフの状態でもタイマーを動作させるための
特別な電源等を設けることなく、回復動作を行う必要が
あるか否かを自動的に判定して実行することができる。
【0084】従って、本来不要な回復動作によってイン
クを無駄に消費することがなく、電源投入後、必要最小
限の時間で記録動作が可能となる。
クを無駄に消費することがなく、電源投入後、必要最小
限の時間で記録動作が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の概略構成を示す側断面図である。
装置の概略構成を示す側断面図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の記録部を模式
的に示す斜視図である。
的に示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット記録装置のインク供給系
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図4】図1のインクジェット記録装置の電気回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】図1のインクジェット記録装置の電源投入後の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録
装置の概略構成を示す側断面図である。
装置の概略構成を示す側断面図である。
【図7】図6のインクジェット記録装置の電気回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図8】図6のインクジェット記録装置の電源投入後の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
1 記録媒体 2 副走査ローラ対 3 キャリッジ 4 インクジェット記録ヘッド 5 シャフト 6 プラテン 7 排紙ローラ対 8 排紙ローラ対 9 定着ローラ 10 定着ローラ 11 温度センサ 12 温度センサ 13 インク供給チューブ 14 インク回収チューブ 15 インクタンク 16 インク供給ポンプ 17 大気連通弁 18 キャッピングユニット 19 キャップ 20 多孔質体 21 キャップモータ 22 吸引パイプ 23 吸引ポンプ 24 吸引駆動モータ 25 電源ユニット 26 電源フィルタ 27 DC電源供給源 28,29 スイッチング手段 30,31 定着ヒータ 32 温度ヒューズ 33 制御回路 36 主走査駆動モータ 37 副走査駆動モータ 38 定着ローラ駆動モータ 39 インク供給駆動モータ
Claims (14)
- 【請求項1】 インク滴を吐出するインクジェット記録
ヘッドによって記録媒体に記録を行うインクジェット記
録装置であって、 前記記録ヘッドの吐出状態を回復させるための回復手段
と、 電源投入時に温度が上昇する特定部分と、 前記記録装置の電源が再投入されたときに、先の電源投
入終了からの経過時間を反映した前記特定部分またはそ
の周囲の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて前
記経過時間に応じた前記記録ヘッドの吐出状態を回復さ
せるための処理を決定し、該処理を実行させるように前
記回復手段を制御する制御手段とを備えることを特徴と
するインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出された温度の
値を所定の閾値と比較して、該比較結果に応じて前記記
録ヘッドの吐出状態を回復させるために行う処理を複数
のパターンから選択することを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記回復手段は、前記記録ヘッドの吐出
口を覆うキャッピング手段と、該キャッピング手段に接
続されており、前記吐出口からインクを強制的に吸引す
る吸引手段とを含むことを特徴とする請求項1または2
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに供給す
るインクを収容するインクタンクとが離間して配置され
接続部材によって接続されており、前記回復手段は、前
記接続部材および前記記録ヘッド内のインクを循環させ
るインク循環手段を含むことを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記特定部分は、前記記録装置の電源で
あることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記特定部分は、記録された記録媒体を
加熱して画像を定着させる定着器であることを特徴とす
る請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれ
かに記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項8】 インク滴を吐出するインクジェット記録
ヘッドと、前記記録ヘッドの吐出状態を回復させるため
の回復手段と、電源投入時に温度が上昇する特定部分と
を有するインクジェット記録装置の吐出回復方法であっ
て、 前記記録装置の電源が再投入されたときに、先の電源投
入終了からの経過時間を反映した前記特定部分またはそ
の周囲の温度を検出する温度検出工程と、 前記温度検出工程によって検出された温度に基づいて前
記経過時間に応じた前記記録ヘッドの吐出状態を回復さ
せるための処理を決定し、該処理を実行させるように前
記回復手段を制御する制御工程とを備えることを特徴と
するインクジェット記録装置の吐出回復方法。 - 【請求項9】 前記制御工程は、前記検出された温度の
値を所定の閾値と比較して、該比較結果に応じて前記記
録ヘッドの吐出状態を回復させるために行う処理を複数
のパターンから選択することを特徴とする請求項8に記
載のインクジェット記録装置の吐出回復方法。 - 【請求項10】 前記回復手段は、前記記録ヘッドの吐
出口を覆うキャッピング手段と、該キャッピング手段に
接続されており、前記吐出口からインクを強制的に吸引
する吸引手段とを含むことを特徴とする請求項8または
9に記載のインクジェット記録装置の吐出回復方法。 - 【請求項11】 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに供給
するインクを収容するインクタンクとが離間して配置さ
れ接続部材によって接続されており、前記回復手段は、
前記接続部材および前記記録ヘッド内のインクを循環さ
せるインク循環手段を含むことを特徴とする請求項8か
ら10のいずれかに記載のインクジェット記録装置の吐
出回復方法。 - 【請求項12】 前記特定部分は、前記記録装置の電源
であることを特徴とする請求項8から11のいずれかに
記載のインクジェット記録装置の吐出回復方法。 - 【請求項13】 前記特定部分は、記録された記録媒体
を加熱して画像を定着させる定着器であることを特徴と
する請求項8から11のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録装置の吐出回復方法。 - 【請求項14】 請求項8から13のいずれかに記載の
インクジェット記録装置の吐出回復方法を実現するプロ
グラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217574A JP2002029071A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | インクジェット記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217574A JP2002029071A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | インクジェット記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002029071A true JP2002029071A (ja) | 2002-01-29 |
Family
ID=18712659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000217574A Withdrawn JP2002029071A (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | インクジェット記録装置、該装置の吐出回復方法および記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002029071A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083400A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
CN102152628A (zh) * | 2009-11-25 | 2011-08-17 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置及其控制方法 |
US10343407B2 (en) | 2017-03-27 | 2019-07-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection device |
JP2020059267A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-16 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
-
2000
- 2000-07-18 JP JP2000217574A patent/JP2002029071A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083400A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
CN102152628A (zh) * | 2009-11-25 | 2011-08-17 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置及其控制方法 |
US10343407B2 (en) | 2017-03-27 | 2019-07-09 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection device |
JP2020059267A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-16 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
JP7379037B2 (ja) | 2018-10-04 | 2023-11-14 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
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