JP2002026283A - 多層構造のメモリ装置及びその製造方法 - Google Patents
多層構造のメモリ装置及びその製造方法Info
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- JP2002026283A JP2002026283A JP2000200275A JP2000200275A JP2002026283A JP 2002026283 A JP2002026283 A JP 2002026283A JP 2000200275 A JP2000200275 A JP 2000200275A JP 2000200275 A JP2000200275 A JP 2000200275A JP 2002026283 A JP2002026283 A JP 2002026283A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メモリ層を多層化して大容量化を図るとき
に、多層化メモリ層の周辺回路の製造コストを大幅に低
減させる。 【解決手段】 2次元的に配列された複数のメモリセル
から成るメモリ層12A〜12Bを複数枚積層してメモ
リ部12を形成した多層構造のメモリ装置である。アド
レス信号をエンコーディングして3次元アドレスを求め
る機能を有する1系列の周辺回路13(15)と、3次
元アドレスに応じたメモリセルを複数枚のメモリ層12
A〜12Cから選択するスイッチ部13(15)とを備
える。メモリ層12A〜12Cの夫々は単純マトリクス
型のメモリ層である。周辺回路14、16はメモリ層の
行及び列に対応して設けた1対の周辺回路である。スイ
ッチ部13、15は、各メモリ層を形成する全メモリセ
ルの行方向又は列方向の電極に接続され且つ制御信号に
応じてオンオフする電子スイッチを備える。
に、多層化メモリ層の周辺回路の製造コストを大幅に低
減させる。 【解決手段】 2次元的に配列された複数のメモリセル
から成るメモリ層12A〜12Bを複数枚積層してメモ
リ部12を形成した多層構造のメモリ装置である。アド
レス信号をエンコーディングして3次元アドレスを求め
る機能を有する1系列の周辺回路13(15)と、3次
元アドレスに応じたメモリセルを複数枚のメモリ層12
A〜12Cから選択するスイッチ部13(15)とを備
える。メモリ層12A〜12Cの夫々は単純マトリクス
型のメモリ層である。周辺回路14、16はメモリ層の
行及び列に対応して設けた1対の周辺回路である。スイ
ッチ部13、15は、各メモリ層を形成する全メモリセ
ルの行方向又は列方向の電極に接続され且つ制御信号に
応じてオンオフする電子スイッチを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造のメモリ
装置及びその製造方法に係り、データのメモリ部を成す
メモリ層を多層化した構造のメモリ装置及びその製造方
法に関する。
装置及びその製造方法に係り、データのメモリ部を成す
メモリ層を多層化した構造のメモリ装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、メモリ装置は、データを記憶す
るメモリ部と、メモリ部へのデータの書込み及びメモリ
部からのデータの読出しを行う、いゆわる周辺回路とを
備える。メモリ部は層状のマトリクスを成すメモリ層と
して基板上に形成され、この基板上のメモリ層の周りに
は周辺回路が配置される。メモリ層と周辺回路とは1対
1で対応しているため、メモリ層を多層化する場合、そ
の分、周辺回路も必要になる。
るメモリ部と、メモリ部へのデータの書込み及びメモリ
部からのデータの読出しを行う、いゆわる周辺回路とを
備える。メモリ部は層状のマトリクスを成すメモリ層と
して基板上に形成され、この基板上のメモリ層の周りに
は周辺回路が配置される。メモリ層と周辺回路とは1対
1で対応しているため、メモリ層を多層化する場合、そ
の分、周辺回路も必要になる。
【0003】この多層化の一例を図7に模試的に示す。
例えば、メモリ層を3層、積層する場合、基板BP上に
1層目のメモリ層M1を形成すると共にその周辺近傍
に、メモリ層へのデータの書込み及びメモリ層からのデ
ータの読出しを行う、いゆわる周辺回路が形成されるX
方向及びY方向の周辺回路(ドライバ、デコーダ、セン
スアンプなど)PS1、PS1が形成される。この1層
目のメモリ層M1及び周辺回路PS1、PS1の上に、
図示しない層間絶縁膜を介して、2層目のメモリ層M2
及びその周辺回路PS2,PS2が同様に形成される。
続いて、2層目のメモリ層M1及び周辺回路PS2,P
S2の上に図示しない層間絶縁膜を介して3層目のメモ
リ層M3及びその周辺回路PS3,PS3が同様に形成
される。
例えば、メモリ層を3層、積層する場合、基板BP上に
1層目のメモリ層M1を形成すると共にその周辺近傍
に、メモリ層へのデータの書込み及びメモリ層からのデ
ータの読出しを行う、いゆわる周辺回路が形成されるX
方向及びY方向の周辺回路(ドライバ、デコーダ、セン
スアンプなど)PS1、PS1が形成される。この1層
目のメモリ層M1及び周辺回路PS1、PS1の上に、
図示しない層間絶縁膜を介して、2層目のメモリ層M2
及びその周辺回路PS2,PS2が同様に形成される。
続いて、2層目のメモリ層M1及び周辺回路PS2,P
S2の上に図示しない層間絶縁膜を介して3層目のメモ
リ層M3及びその周辺回路PS3,PS3が同様に形成
される。
【0004】同様な多層化の例が国際公開第WO99/
12170号の図11に記載されている。この公報記載
の場合、強誘電体の厚さ方向の表裏にX方向及びY方向
に沿ってストライプ状の電極を夫々配して単純マトリク
ス型メモリ素子のメモリ層を形成し、このメモリ層を複
数個、そのZ方向に直上に積層する。このとき、各メモ
リ層の周辺回路もZ方向に直上に積層している。
12170号の図11に記載されている。この公報記載
の場合、強誘電体の厚さ方向の表裏にX方向及びY方向
に沿ってストライプ状の電極を夫々配して単純マトリク
ス型メモリ素子のメモリ層を形成し、このメモリ層を複
数個、そのZ方向に直上に積層する。このとき、各メモ
リ層の周辺回路もZ方向に直上に積層している。
【0005】さらに別の多層化の例として、国際公開第
WO99/14762号の図8及び国際公開第WO99
/14763号の図10には、ドライバ及び制御回路な
どの周辺回路を作り込んだ基板上にROMメモリ層と絶
縁層とを交互に積層した構造が提案されている。この構
造の場合、各ROMメモリ層間は、この積層体の一方の
側面部にその積層方向に沿って形成したドライババスを
介して相互に接続されている。
WO99/14762号の図8及び国際公開第WO99
/14763号の図10には、ドライバ及び制御回路な
どの周辺回路を作り込んだ基板上にROMメモリ層と絶
縁層とを交互に積層した構造が提案されている。この構
造の場合、各ROMメモリ層間は、この積層体の一方の
側面部にその積層方向に沿って形成したドライババスを
介して相互に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たメモリ層の多層化構造の場合、いずれにあっても、重
ねるメモリ層の数の分だけ周辺回路を用意しなければな
らないので、各メモリ層に対応して周辺回路を作成する
工程の製造コストは単純に掛け算となる。つまり、製造
コストが依然として高く、メモリ層を増やして大容量化
する割りには、製造コストのコストダウンが図り難いと
問題があった。
たメモリ層の多層化構造の場合、いずれにあっても、重
ねるメモリ層の数の分だけ周辺回路を用意しなければな
らないので、各メモリ層に対応して周辺回路を作成する
工程の製造コストは単純に掛け算となる。つまり、製造
コストが依然として高く、メモリ層を増やして大容量化
する割りには、製造コストのコストダウンが図り難いと
問題があった。
【0007】本発明は、メモリ層を多層化して大容量化
を図るときに、多層化メモリ層の周辺回路の製造コスト
を大幅に低減させることをその目的とする。
を図るときに、多層化メモリ層の周辺回路の製造コスト
を大幅に低減させることをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のメモリ装置によれば、2次元的に配列され
た複数のメモリセルから成るメモリ層を複数枚積層して
メモリ部を形成した多層構造のメモリ装置において、与
えられるアドレス信号をエンコーディングして3次元ア
ドレスを求める機能を有する1系列の周辺回路と、前記
3次元アドレスに応じたメモリセルを前記複数枚のメモ
リ層から選択するスイッチング手段とを備えたことを特
徴とする。
め、本発明のメモリ装置によれば、2次元的に配列され
た複数のメモリセルから成るメモリ層を複数枚積層して
メモリ部を形成した多層構造のメモリ装置において、与
えられるアドレス信号をエンコーディングして3次元ア
ドレスを求める機能を有する1系列の周辺回路と、前記
3次元アドレスに応じたメモリセルを前記複数枚のメモ
リ層から選択するスイッチング手段とを備えたことを特
徴とする。
【0009】これにより、メモリ層を多層化して大容量
化を図ることができる一方で、スイッチング手段を設け
たことで、従来のように、多層化メモリ層の層数分に対
応してその数分の周辺回路を設けていたメモリ装置に比
べて、周辺回路の製造に関わるコストを大幅に低減させ
ることができる。
化を図ることができる一方で、スイッチング手段を設け
たことで、従来のように、多層化メモリ層の層数分に対
応してその数分の周辺回路を設けていたメモリ装置に比
べて、周辺回路の製造に関わるコストを大幅に低減させ
ることができる。
【0010】このメモリ装置の構成は更に種々の対応に
展開できる。例えば、前記複数のメモリ層の夫々は単純
マトリクス型のメモリ層であって、前記1系列の周辺回
路はそのメモリ層のマトリクスを成す行及び列に対応し
て設けた1対の周辺回路である。このとき、前記単純マ
トリクス型のメモリ層は、パッシブアドレッシング駆動
によりメモリセル選択がなされる有機薄膜層であっても
よい。この有機薄膜層は、強誘電性を有する有機材料か
ら成る薄膜層であってもよい。
展開できる。例えば、前記複数のメモリ層の夫々は単純
マトリクス型のメモリ層であって、前記1系列の周辺回
路はそのメモリ層のマトリクスを成す行及び列に対応し
て設けた1対の周辺回路である。このとき、前記単純マ
トリクス型のメモリ層は、パッシブアドレッシング駆動
によりメモリセル選択がなされる有機薄膜層であっても
よい。この有機薄膜層は、強誘電性を有する有機材料か
ら成る薄膜層であってもよい。
【0011】また例えば、前記スイッチング手段は、前
記複数のメモリ層に対応して設けた行方向のメモリ層選
択スイッチ部及びその列方向のメモリ層選択スイッチ部
と、この両方のスイッチ部に制御信号を送る制御手段と
を備え、前記行方向のメモリ層選択スイッチ部は、前記
複数のメモリ層それぞれを形成する全メモリセルの行方
向の電極に接続され且つ前記制御信号に応じてオンオフ
する電子スイッチを備えるとともに、前記列方向のメモ
リ層選択スイッチ部は、前記複数のメモリ層それぞれを
形成する全メモリセルの列方向の電極に接続され且つ前
記制御信号に応じてオンオフする電子スイッチを備えて
いてもよい。この場合、一例として、少なくとも前記周
辺回路と前記行方向及び列方向の両方のメモリ層選択ス
イッチ部は、同一基板上に形成されていてもよい。また
別の例としては、少なくとも前記周辺回路と前記行方向
及び列方向の両方のメモリ層選択スイッチ部は、前記同
一基板に転写成形されていてもよい。
記複数のメモリ層に対応して設けた行方向のメモリ層選
択スイッチ部及びその列方向のメモリ層選択スイッチ部
と、この両方のスイッチ部に制御信号を送る制御手段と
を備え、前記行方向のメモリ層選択スイッチ部は、前記
複数のメモリ層それぞれを形成する全メモリセルの行方
向の電極に接続され且つ前記制御信号に応じてオンオフ
する電子スイッチを備えるとともに、前記列方向のメモ
リ層選択スイッチ部は、前記複数のメモリ層それぞれを
形成する全メモリセルの列方向の電極に接続され且つ前
記制御信号に応じてオンオフする電子スイッチを備えて
いてもよい。この場合、一例として、少なくとも前記周
辺回路と前記行方向及び列方向の両方のメモリ層選択ス
イッチ部は、同一基板上に形成されていてもよい。また
別の例としては、少なくとも前記周辺回路と前記行方向
及び列方向の両方のメモリ層選択スイッチ部は、前記同
一基板に転写成形されていてもよい。
【0012】一方、本発明に係る多層構造のメモリ装置
の製造方法は、基板上に少なくとも周辺回路と複数のメ
モリ層夫々のメモリセルを選択するためのメモリ層選択
スイッチ部とを転写形成する工程と、この周辺回路及び
メモリ層選択スイッチ部が転写成形された側の前記基板
上に平坦化膜を形成する工程と、この平坦化膜に前記メ
モリ層選択スイッチ部のスイッチ出力端にコンタクトホ
ールを介して電気的に接続された接続部を形成する工程
と、前記平坦化膜上に単純マトリクス構造のメモリセル
から成るメモリ層を形成する工程と、前記平坦化膜形成
工程、前記接続部形成工程、及び前記メモリ層形成工程
をこの順に前記複数のメモリ層の数だけ繰り返す工程と
を含むことを特徴とする。この方法によっても、上述の
メモリ装置の基本構成のものと同等の作用効果を得る。
の製造方法は、基板上に少なくとも周辺回路と複数のメ
モリ層夫々のメモリセルを選択するためのメモリ層選択
スイッチ部とを転写形成する工程と、この周辺回路及び
メモリ層選択スイッチ部が転写成形された側の前記基板
上に平坦化膜を形成する工程と、この平坦化膜に前記メ
モリ層選択スイッチ部のスイッチ出力端にコンタクトホ
ールを介して電気的に接続された接続部を形成する工程
と、前記平坦化膜上に単純マトリクス構造のメモリセル
から成るメモリ層を形成する工程と、前記平坦化膜形成
工程、前記接続部形成工程、及び前記メモリ層形成工程
をこの順に前記複数のメモリ層の数だけ繰り返す工程と
を含むことを特徴とする。この方法によっても、上述の
メモリ装置の基本構成のものと同等の作用効果を得る。
【0013】例えば、前記転写形成工程は、少なくとも
前記周辺回路及び前記メモリ層選択スイッチ部を剥離層
を介して基台上に形成し、照射光の照射によって前記剥
離層に層内又は界面剥離を生じさせて、少なくとも前記
周辺回路及び前記メモリ層選択スイッチ部を前記基台か
ら剥離して前記基板上に転写形成する工程である。
前記周辺回路及び前記メモリ層選択スイッチ部を剥離層
を介して基台上に形成し、照射光の照射によって前記剥
離層に層内又は界面剥離を生じさせて、少なくとも前記
周辺回路及び前記メモリ層選択スイッチ部を前記基台か
ら剥離して前記基板上に転写形成する工程である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施形態を
図1〜図6に基づき説明する。本実施形態に係るメモリ
装置は、その全体として図1及び図2に示す如く、多層
構造を有している。図1は図2のI−I線に沿って見た
概略平面図を、図2は図1中のIIA−II線に沿った
破断した概略断面図を夫々示す。なお、後述するよう
に、このメモリ装置のメモリセル部、並びに、メモリ層
選択スイッチ部及び周辺回路は、X方向及びY方向に関
してマトリクス状に形成され、対称性を有しているた
め、図1のIIB−IIB線に沿った断面構造も、同図
のIIA−IIA線に沿った断面構造と同等に現れる。
図1〜図6に基づき説明する。本実施形態に係るメモリ
装置は、その全体として図1及び図2に示す如く、多層
構造を有している。図1は図2のI−I線に沿って見た
概略平面図を、図2は図1中のIIA−II線に沿った
破断した概略断面図を夫々示す。なお、後述するよう
に、このメモリ装置のメモリセル部、並びに、メモリ層
選択スイッチ部及び周辺回路は、X方向及びY方向に関
してマトリクス状に形成され、対称性を有しているた
め、図1のIIB−IIB線に沿った断面構造も、同図
のIIA−IIA線に沿った断面構造と同等に現れる。
【0015】このメモリ装置は、図1に示す如く、矩形
状の1枚の基板11を備え、この基板11に各種のメモ
リ構成部材が一体に形成されている。具体的には、基板
11の面上にその1つの角部に寄せて形成された多層構
造のメモリセル部12と、このメモリセル部12の同図
における横方向に併置されたXメモリ層選択スイッチ部
13及びX周辺回路14と、メモリセル部12の同図に
おける上方向に併置されたYメモリ層選択スイッチ部1
5及びY周辺回路16、及び制御回路17を備える。
状の1枚の基板11を備え、この基板11に各種のメモ
リ構成部材が一体に形成されている。具体的には、基板
11の面上にその1つの角部に寄せて形成された多層構
造のメモリセル部12と、このメモリセル部12の同図
における横方向に併置されたXメモリ層選択スイッチ部
13及びX周辺回路14と、メモリセル部12の同図に
おける上方向に併置されたYメモリ層選択スイッチ部1
5及びY周辺回路16、及び制御回路17を備える。
【0016】この内、Xメモリ層選択スイッチ部13及
びX周辺回路14とYメモリ層選択スイッチ部15及び
Y周辺回路16の上面には、図2に示すように、平坦化
膜18が形成される。X周辺回路14はワード線の選択
を担う一方、Y周辺回路16はビット線の選択を担う。
びX周辺回路14とYメモリ層選択スイッチ部15及び
Y周辺回路16の上面には、図2に示すように、平坦化
膜18が形成される。X周辺回路14はワード線の選択
を担う一方、Y周辺回路16はビット線の選択を担う。
【0017】メモリセル部12は、ここでは、その多層
構造として3層のメモリ層12A〜12Cで構成される
が、メモリ層の積層数は複数であればよく、例えば2層
であっても、8層であってもよい。
構造として3層のメモリ層12A〜12Cで構成される
が、メモリ層の積層数は複数であればよく、例えば2層
であっても、8層であってもよい。
【0018】メモリ層12A〜12Cの夫々は、矩形状
のメモリセル領域を成すように成膜された薄膜21(例
えば有機薄膜)と、この有機薄膜21を挟んでその表裏
面それぞれに配設されたストライプ状のXストライプ電
極221〜22n及びYストライプ電極231〜23n
とを備える。Xストライプ電極221〜22nはX方向
に沿って複数本、延設され、それらの一端がコンタクト
ホール241〜24nを介してXメモリ層選択スイッチ
部13の1層目選択出力端に夫々電気的に接続されてい
る。一方、Yストライプ電極231〜23nはY方向に
沿って複数本、延設され、それらの一端がコンタクトホ
ール251〜25nを介してYメモリ層選択スイッチ部
15の1層目選択出力端に夫々電気的に接続されてい
る。
のメモリセル領域を成すように成膜された薄膜21(例
えば有機薄膜)と、この有機薄膜21を挟んでその表裏
面それぞれに配設されたストライプ状のXストライプ電
極221〜22n及びYストライプ電極231〜23n
とを備える。Xストライプ電極221〜22nはX方向
に沿って複数本、延設され、それらの一端がコンタクト
ホール241〜24nを介してXメモリ層選択スイッチ
部13の1層目選択出力端に夫々電気的に接続されてい
る。一方、Yストライプ電極231〜23nはY方向に
沿って複数本、延設され、それらの一端がコンタクトホ
ール251〜25nを介してYメモリ層選択スイッチ部
15の1層目選択出力端に夫々電気的に接続されてい
る。
【0019】有機薄膜21は、Xストライプ電極及びY
ストライプ電極間に印加される電界強度がある閾値を超
えるとインピーダンス(電圧対電流特性)が変化し、且
つ、印加電界を0にしてもインピーダンスが変化しない
特性を有する材料で構成されている。従って、有機薄膜
21のハイインピーダンス状態とローインーダンス状態
に対応してそれぞれ"0"或いは"1"を割り当てれば不揮
発性メモリを実現することができる。このような有機薄
膜21を用いれば、互いに直交するXストライプ電極と
Yストライプ電極の各交点において1つのメモリセル
(単位メモリセル)が形成される。
ストライプ電極間に印加される電界強度がある閾値を超
えるとインピーダンス(電圧対電流特性)が変化し、且
つ、印加電界を0にしてもインピーダンスが変化しない
特性を有する材料で構成されている。従って、有機薄膜
21のハイインピーダンス状態とローインーダンス状態
に対応してそれぞれ"0"或いは"1"を割り当てれば不揮
発性メモリを実現することができる。このような有機薄
膜21を用いれば、互いに直交するXストライプ電極と
Yストライプ電極の各交点において1つのメモリセル
(単位メモリセル)が形成される。
【0020】有機薄膜21のその他の例としては、強誘
電性を有する有機材料を用いることもできる。この有機
材料は自発分極を有し、Xストライプ電極及びYストラ
イプ電極間に印加される電界に応じて分極軸が反転し、
且つ、印加電界を0にしても分極状態が変化しない特性
を有している。従って、有機薄膜21の分極状態に対応
してそれぞれ"0"或いは"1"を割り当てれば不揮発性メ
モリを実現することができる。このような有機薄膜21
を用いれば、互いに直交するXストライプ電極とYスト
ライプ電極の各交点において1つのメモリセル(単位メ
モリセル)が形成される。
電性を有する有機材料を用いることもできる。この有機
材料は自発分極を有し、Xストライプ電極及びYストラ
イプ電極間に印加される電界に応じて分極軸が反転し、
且つ、印加電界を0にしても分極状態が変化しない特性
を有している。従って、有機薄膜21の分極状態に対応
してそれぞれ"0"或いは"1"を割り当てれば不揮発性メ
モリを実現することができる。このような有機薄膜21
を用いれば、互いに直交するXストライプ電極とYスト
ライプ電極の各交点において1つのメモリセル(単位メ
モリセル)が形成される。
【0021】このように有機薄膜21及びその表裏面に
形成したXストライプ電極221〜22n、Yストライ
プ電極231〜23nが1組として一体に形成される。
この1層目のメモリ層12Aの上面には平坦化膜26A
が積層されて、この平坦化膜26Aの上面に上述の組と
同等に構成された2層目のメモリ層12Bが一体に形成
される。この2層目のメモリ層12Bの上面には平坦化
膜26Bが積層されて、この平坦化膜26Bの上面に上
述の組と同等に構成された3層目のメモリ層12Cが一
体に形成される。このメモリ層12Cの上面には平坦化
膜26Cが積層されて、メモリの多層構造になってい
る。
形成したXストライプ電極221〜22n、Yストライ
プ電極231〜23nが1組として一体に形成される。
この1層目のメモリ層12Aの上面には平坦化膜26A
が積層されて、この平坦化膜26Aの上面に上述の組と
同等に構成された2層目のメモリ層12Bが一体に形成
される。この2層目のメモリ層12Bの上面には平坦化
膜26Bが積層されて、この平坦化膜26Bの上面に上
述の組と同等に構成された3層目のメモリ層12Cが一
体に形成される。このメモリ層12Cの上面には平坦化
膜26Cが積層されて、メモリの多層構造になってい
る。
【0022】2層目及び3層目のメモリ層12B,12
C夫々の複数本のXストライプ電極も、図2に示す如
く、コンタクトホール271〜27n及び281〜28
nを介してXメモリ層選択スイッチ部13の2層目、3
層目のスイッチ出力端に夫々電気的に接続されている。
このコンタクト構造はYメモリ層選択スイッチ部15に
ついても同様である。
C夫々の複数本のXストライプ電極も、図2に示す如
く、コンタクトホール271〜27n及び281〜28
nを介してXメモリ層選択スイッチ部13の2層目、3
層目のスイッチ出力端に夫々電気的に接続されている。
このコンタクト構造はYメモリ層選択スイッチ部15に
ついても同様である。
【0023】Xメモリ層選択スイッチ部13及びYメモ
リ層選択スイッチ部15は、制御回路17からのメモリ
層選択信号S1〜S3に応答してメモリ層12A〜12
Cを択一的に選択するTFT(薄膜トランジスタ)など
の電子スイッチを層数及び各方向の電極数に応じて備え
ている。
リ層選択スイッチ部15は、制御回路17からのメモリ
層選択信号S1〜S3に応答してメモリ層12A〜12
Cを択一的に選択するTFT(薄膜トランジスタ)など
の電子スイッチを層数及び各方向の電極数に応じて備え
ている。
【0024】これらのスイッチ部13、15の電気回路
系を部分的に図3に示す。同図に示す如く、X周辺回路
14からの1番目のワード線は3本に分岐し、それぞれ
の途中にTFTなどの電子スイッチ131A〜131C
が挿入されている。この電子スイッチ131A〜131
Cの出力端は、前述したコンタクトホール241、27
1、281を介して、夫々、1層目〜3層目のメモリ層
12A〜12Cの1番目のXストライプ電極221に電
気的に接続されている。X周辺回路14の2番目以降の
ワード線についても、上述同様に構成され、電子スイッ
チ132A(…13nA)〜132C(…13nC)を
介して2番目以降のストライプ電極222(…22n)
に電気的に接続されている。このため、電子スイッチ1
31A〜13nCは、3つのメモリ層選択信号S1〜S
3の何れかを受けて切り換えられる3つのスイッチ群S
X1〜SX3に分類される。
系を部分的に図3に示す。同図に示す如く、X周辺回路
14からの1番目のワード線は3本に分岐し、それぞれ
の途中にTFTなどの電子スイッチ131A〜131C
が挿入されている。この電子スイッチ131A〜131
Cの出力端は、前述したコンタクトホール241、27
1、281を介して、夫々、1層目〜3層目のメモリ層
12A〜12Cの1番目のXストライプ電極221に電
気的に接続されている。X周辺回路14の2番目以降の
ワード線についても、上述同様に構成され、電子スイッ
チ132A(…13nA)〜132C(…13nC)を
介して2番目以降のストライプ電極222(…22n)
に電気的に接続されている。このため、電子スイッチ1
31A〜13nCは、3つのメモリ層選択信号S1〜S
3の何れかを受けて切り換えられる3つのスイッチ群S
X1〜SX3に分類される。
【0025】一方、Y周辺回路16からの1番目のビッ
ト線は3本に分岐し、それぞれの途中にTFTなどの電
子スイッチ151A〜151Cが挿入されている。この
電子スイッチ151A〜151Cの出力端は、前述した
コンタクトホール(251など)を介して、夫々、1層
目〜3層目のメモリ層12A〜12Cの1番目のYスト
ライプ電極231に電気的に接続されている。Y周辺回
路16の2番目以降のビット線についても、上述同様に
構成され、電子スイッチ152A(…15nA)〜15
2C(…15nC)を介して2番目以降のストライプ電
極232(…23n)に電気的に接続されている。この
ため、電子スイッチ151A〜15nCは、3つのメモ
リ層選択信号S1〜S3の何れかを受けて切り換えられ
る3つのスイッチ群SY1〜SY3に分類される。
ト線は3本に分岐し、それぞれの途中にTFTなどの電
子スイッチ151A〜151Cが挿入されている。この
電子スイッチ151A〜151Cの出力端は、前述した
コンタクトホール(251など)を介して、夫々、1層
目〜3層目のメモリ層12A〜12Cの1番目のYスト
ライプ電極231に電気的に接続されている。Y周辺回
路16の2番目以降のビット線についても、上述同様に
構成され、電子スイッチ152A(…15nA)〜15
2C(…15nC)を介して2番目以降のストライプ電
極232(…23n)に電気的に接続されている。この
ため、電子スイッチ151A〜15nCは、3つのメモ
リ層選択信号S1〜S3の何れかを受けて切り換えられ
る3つのスイッチ群SY1〜SY3に分類される。
【0026】X周辺回路14及びY周辺回路16は、夫
々、メモリ層12A〜12Cの夫々へのアドレッシング
を行ってデコーダの読出し・書込み等を行うデータ及び
ドライバを備えている。X周辺回路14の各ワード線は図
3に示す如く3分岐して、各分岐路がXメモリ層選択ス
イッチ部13の各スイッチ群SX1(〜SX3)の電子
スイッチ131A(〜13nC)を介して各Xストライ
プ電極221(〜22n)に電気的に接続されている。
一方、Y周辺回路16の各ビット線も図3に示す如く3
分岐して、各分岐路がYメモリ層選択スイッチ部15の
各スイッチ群SY1(〜SY3)の電子スイッチ151
A(〜15nC)を介して各Yストライプ電極231
(〜23n)に電気的に接続されている。
々、メモリ層12A〜12Cの夫々へのアドレッシング
を行ってデコーダの読出し・書込み等を行うデータ及び
ドライバを備えている。X周辺回路14の各ワード線は図
3に示す如く3分岐して、各分岐路がXメモリ層選択ス
イッチ部13の各スイッチ群SX1(〜SX3)の電子
スイッチ131A(〜13nC)を介して各Xストライ
プ電極221(〜22n)に電気的に接続されている。
一方、Y周辺回路16の各ビット線も図3に示す如く3
分岐して、各分岐路がYメモリ層選択スイッチ部15の
各スイッチ群SY1(〜SY3)の電子スイッチ151
A(〜15nC)を介して各Yストライプ電極231
(〜23n)に電気的に接続されている。
【0027】X周辺回路14及びY周辺回路16は、ま
た、与えられたメモリセル選択用のアドレス信号をデコ
ーティングするときに、そのデコーティング情報を制御
回路17に送るようになっている。
た、与えられたメモリセル選択用のアドレス信号をデコ
ーティングするときに、そのデコーティング情報を制御
回路17に送るようになっている。
【0028】制御回路17は、X周辺回路14及びY周
辺回路16からのデコーティング情報に基づいてメモリ
層選択信号S1〜S3を生成するCPU、論理回路など
を備えている。
辺回路16からのデコーティング情報に基づいてメモリ
層選択信号S1〜S3を生成するCPU、論理回路など
を備えている。
【0029】続いて、本実施形態に係るメモリ装置の製
造方法を説明する。この製造方法は、予め所望の半導体
プロセスで形成しておいた周辺回路14、16、メモリ
層選択スイッチ部13、15、及び制御回路17を、い
わゆる転写法で基板に転写成形するとともに、その転写
された基板に対して平坦化、コンタクトホール形成、及
びメモリ層形成を繰り返して多層化を実現することに特
徴がある。なお、周辺回路14、16、メモリ層選択ス
イッチ部13、15、及び制御回路は、シリコン基板上
に通常の半導体プロセスを用いて作り込んでいってもよ
い。
造方法を説明する。この製造方法は、予め所望の半導体
プロセスで形成しておいた周辺回路14、16、メモリ
層選択スイッチ部13、15、及び制御回路17を、い
わゆる転写法で基板に転写成形するとともに、その転写
された基板に対して平坦化、コンタクトホール形成、及
びメモリ層形成を繰り返して多層化を実現することに特
徴がある。なお、周辺回路14、16、メモリ層選択ス
イッチ部13、15、及び制御回路は、シリコン基板上
に通常の半導体プロセスを用いて作り込んでいってもよ
い。
【0030】この製造方法によって、メモリ装置は、そ
のメモリ層が多層化され、周辺回路14、16、メモリ
層選択スイッチ部13、15、及び制御回路17が同一
層に形成される。メモリ層を多層化した場合でも、メモ
リ層選択スイッチ部13、15を設けることで、周辺回
路14、16がX方向、Y方向について、各々、1系統
で済むという効果がある。
のメモリ層が多層化され、周辺回路14、16、メモリ
層選択スイッチ部13、15、及び制御回路17が同一
層に形成される。メモリ層を多層化した場合でも、メモ
リ層選択スイッチ部13、15を設けることで、周辺回
路14、16がX方向、Y方向について、各々、1系統
で済むという効果がある。
【0031】以下、この製造方法を詳細に説明する。ま
ず、図4を参照して周辺回路14、16、メモリ層選択
スイッチ部13、15、及び制御回路17(同図では、
参照符号「14〜17」で表す)の製造工程について説
明する。
ず、図4を参照して周辺回路14、16、メモリ層選択
スイッチ部13、15、及び制御回路17(同図では、
参照符号「14〜17」で表す)の製造工程について説
明する。
【0032】まず、同図(A)に示すように、剥離層4
0を介して基台39上に周辺回路等14〜17を製造す
る。
0を介して基台39上に周辺回路等14〜17を製造す
る。
【0033】基台39は照射光が透過しうる透光性を有
するものであって、周辺回路等14〜17を製造するた
めの半導体プロセスに対する耐熱性および耐食性を備え
る材料から構成される。照射光の透過率は10%以上で
あることが好ましく、50%以上であることがより好ま
しい。透過率が低すぎると照射光の減衰が大きくなり、
剥離層40を剥離させるのにより大きなエネルギーを要
するからである。
するものであって、周辺回路等14〜17を製造するた
めの半導体プロセスに対する耐熱性および耐食性を備え
る材料から構成される。照射光の透過率は10%以上で
あることが好ましく、50%以上であることがより好ま
しい。透過率が低すぎると照射光の減衰が大きくなり、
剥離層40を剥離させるのにより大きなエネルギーを要
するからである。
【0034】基台39の耐熱性については、半導体プロ
セスによって、例えば400℃〜900℃以上となるこ
とがあるため、これらの温度に耐えられる性質を備えて
いることが好ましい。基台39が耐熱性に優れていれ
ば、周辺回路等14〜17の製造条件において、温度設
定が自由に行えるからである。基台39はその歪点が周
辺回路等14〜17の製造プロセスの最高温度以上の材
料の構成されていることが好ましい。具体的には、歪点
が350℃以上であることが好ましく、500℃以上で
あることがさらに好ましい。このような材料としては、
例えば、石英ガラス、ソーダガラス、コーニング705
9、日本電気ガラスOA―2等の耐熱性ガラスがある。
特に、石英ガラスは、耐熱性に優れる。
セスによって、例えば400℃〜900℃以上となるこ
とがあるため、これらの温度に耐えられる性質を備えて
いることが好ましい。基台39が耐熱性に優れていれ
ば、周辺回路等14〜17の製造条件において、温度設
定が自由に行えるからである。基台39はその歪点が周
辺回路等14〜17の製造プロセスの最高温度以上の材
料の構成されていることが好ましい。具体的には、歪点
が350℃以上であることが好ましく、500℃以上で
あることがさらに好ましい。このような材料としては、
例えば、石英ガラス、ソーダガラス、コーニング705
9、日本電気ガラスOA―2等の耐熱性ガラスがある。
特に、石英ガラスは、耐熱性に優れる。
【0035】その歪点は、通常のガラスが400℃〜6
00℃であるのに対し、1000℃である。基台39の
厚さに大きな制限はないが、0.1mm〜5mm程度で
あることが好ましく、さらには0.5mm〜1.5mm
であることがより好ましい。基台39の厚さが薄すぎる
と強度の低下を招き、逆に厚すぎると、基台39の透過
率が低い場合に照射光の減衰を招くからである。ただ
し、基台39の照射光の透過率が高い場合には、前記上
限値を越えてその厚みを厚くすることができる。また、
照射光を均等に剥離層に届かせるために、基台39の厚
みは均一であることが好ましい。
00℃であるのに対し、1000℃である。基台39の
厚さに大きな制限はないが、0.1mm〜5mm程度で
あることが好ましく、さらには0.5mm〜1.5mm
であることがより好ましい。基台39の厚さが薄すぎる
と強度の低下を招き、逆に厚すぎると、基台39の透過
率が低い場合に照射光の減衰を招くからである。ただ
し、基台39の照射光の透過率が高い場合には、前記上
限値を越えてその厚みを厚くすることができる。また、
照射光を均等に剥離層に届かせるために、基台39の厚
みは均一であることが好ましい。
【0036】一方、剥離層40は、レーザ光等の照射光
により層内や界面において剥離(「層内剥離」または
「界面剥離」ともいう)を生ずる薄膜である。この剥離
層40に一定強度の光を照射することにより、剥離層4
0を構成する原子または分子における原子間または分子
間の結合力が消失しまたは減少し、アブレーション(abl
ation)等を生じ、剥離を起こすものである。また、照射
光の照射により、剥離層40から気体が放出され、分離
に至る場合もある。剥離層40に含有されていた成分が
気体となって放出され分離に至る場合と、剥離層40が
光を吸収して気体になり、その蒸気が放出されて分離に
至る場合とがある。
により層内や界面において剥離(「層内剥離」または
「界面剥離」ともいう)を生ずる薄膜である。この剥離
層40に一定強度の光を照射することにより、剥離層4
0を構成する原子または分子における原子間または分子
間の結合力が消失しまたは減少し、アブレーション(abl
ation)等を生じ、剥離を起こすものである。また、照射
光の照射により、剥離層40から気体が放出され、分離
に至る場合もある。剥離層40に含有されていた成分が
気体となって放出され分離に至る場合と、剥離層40が
光を吸収して気体になり、その蒸気が放出されて分離に
至る場合とがある。
【0037】このような剥離層40の組成としては、
(1)非晶質シリコン、(2)酸化ケイ素若しくはケイ
酸化合物、酸化チタン若しくはチタン酸化合物、酸化ジ
ルコニウム若しくはジルコン酸化合物、酸化ランタン若
しくはランタン酸化合物等の各種酸化物セラミックス、
または誘電体あるいは半導体、(3)窒化ケイ素、窒化
アルミ、窒化チタン等の窒化物セラミックス、(4)有
機高分子材料、(5)金属が考えられる。
(1)非晶質シリコン、(2)酸化ケイ素若しくはケイ
酸化合物、酸化チタン若しくはチタン酸化合物、酸化ジ
ルコニウム若しくはジルコン酸化合物、酸化ランタン若
しくはランタン酸化合物等の各種酸化物セラミックス、
または誘電体あるいは半導体、(3)窒化ケイ素、窒化
アルミ、窒化チタン等の窒化物セラミックス、(4)有
機高分子材料、(5)金属が考えられる。
【0038】この場合、非晶質シリコンには水素が含有
されていてもよい。水素の含有量は、2at%程度以上
であることが好ましく、2at%〜20at%であるこ
とがさらに好ましい。水素が含有されていると、光の照
射により水素が放出されることにより剥離層40に内圧
が発生し、これが剥離を促進するからである。水素の含
有量は、成膜条件、例えば、CVD法を用いる場合に
は、そのガス組成、ガス圧力、ガス雰囲気、ガス流量、
ガス温度、基板温度、投入する光のパワー等の条件を適
宜設定することによって調整する。
されていてもよい。水素の含有量は、2at%程度以上
であることが好ましく、2at%〜20at%であるこ
とがさらに好ましい。水素が含有されていると、光の照
射により水素が放出されることにより剥離層40に内圧
が発生し、これが剥離を促進するからである。水素の含
有量は、成膜条件、例えば、CVD法を用いる場合に
は、そのガス組成、ガス圧力、ガス雰囲気、ガス流量、
ガス温度、基板温度、投入する光のパワー等の条件を適
宜設定することによって調整する。
【0039】また、酸化珪素としては、SiO、SiO
2、Si3O2が挙げられる。珪酸化合物としては、例
えばK2Si3、Li2SiO3、CaSiO3、Zr
SiO4、Na2SO3が挙げられる。酸化チタンとし
ては、TiO、Ti2O3、TiO2が挙げられる。チ
タン酸化合物としては、例えば、BaTiO4、BaT
iO3、CaTiO3、SrTiO3、PbTi3,M
gTiO3、ZrTi 2,SnTiO4,Al2T
i5,FeTiO3、BaTi5O11、が挙げられ
る。酸化ジルコニウムとしては、ZrO2が挙げられ
る。ジルコン酸化合物としては、例えば、BaZr
O3、ZrSiO4、PbZrO3、MgZrO3、K
2ZrO3が挙げられる。
2、Si3O2が挙げられる。珪酸化合物としては、例
えばK2Si3、Li2SiO3、CaSiO3、Zr
SiO4、Na2SO3が挙げられる。酸化チタンとし
ては、TiO、Ti2O3、TiO2が挙げられる。チ
タン酸化合物としては、例えば、BaTiO4、BaT
iO3、CaTiO3、SrTiO3、PbTi3,M
gTiO3、ZrTi 2,SnTiO4,Al2T
i5,FeTiO3、BaTi5O11、が挙げられ
る。酸化ジルコニウムとしては、ZrO2が挙げられ
る。ジルコン酸化合物としては、例えば、BaZr
O3、ZrSiO4、PbZrO3、MgZrO3、K
2ZrO3が挙げられる。
【0040】有機高分子材料としては、―CH2−、−
CO−(ケトン)、−CONH−(アミド)、−NH−
(イミド)、−COO−(エステル)、−N=N−(ア
ゾ)、−CH=N−(シフ)等の結合(光の照射により
これらの原子間結合が切断される)を有するもの、特
に、これらの結合を多く有するものであれば、他の組成
であってもよい。
CO−(ケトン)、−CONH−(アミド)、−NH−
(イミド)、−COO−(エステル)、−N=N−(ア
ゾ)、−CH=N−(シフ)等の結合(光の照射により
これらの原子間結合が切断される)を有するもの、特
に、これらの結合を多く有するものであれば、他の組成
であってもよい。
【0041】また、有機高分子材料は、構成式中に、芳
香族炭化水素(1または2以上のベンゼン環またはその
縮合環)を有するものであってもよい。このような有機
高分子材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンのようなポリオレフィン、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエ
ーテルスルホン(PES)、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。
香族炭化水素(1または2以上のベンゼン環またはその
縮合環)を有するものであってもよい。このような有機
高分子材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンのようなポリオレフィン、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエ
ーテルスルホン(PES)、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。
【0042】金属としては、例えば、Al、Li、T
i、Mn,In,Sn,Y,La,Ce,Nd,Pr,
Gd若しくはSm、またはこれらのうち少なくとも一種
を含む合金が挙げられる。
i、Mn,In,Sn,Y,La,Ce,Nd,Pr,
Gd若しくはSm、またはこれらのうち少なくとも一種
を含む合金が挙げられる。
【0043】剥離層40の厚さとしては、1nm〜20
μm程度であるのが好ましく、10nm〜2μm程度で
あるのがより好ましく、40nm〜1μm程度であるの
がさらに好ましい。剥離層40の厚みが薄すぎると、形
成された膜厚の均一性が失われて剥離にむらが生ずるか
らであり、反対に、厚すぎると、剥離に必要とされる照
射光のパワー(光量)を大きくする必要があったり、ま
た、剥離後に残された剥離層の残渣を除去するのに時間
を要したりするからである。
μm程度であるのが好ましく、10nm〜2μm程度で
あるのがより好ましく、40nm〜1μm程度であるの
がさらに好ましい。剥離層40の厚みが薄すぎると、形
成された膜厚の均一性が失われて剥離にむらが生ずるか
らであり、反対に、厚すぎると、剥離に必要とされる照
射光のパワー(光量)を大きくする必要があったり、ま
た、剥離後に残された剥離層の残渣を除去するのに時間
を要したりするからである。
【0044】剥離層40の形成方法は、均一な厚みで剥
離層を形成可能な方法であればよく、剥離層40の組成
や厚み等の諸条件に応じて適宜選択することが可能であ
る。例えば、CVD(MOCVD、低圧CVD、ECR
―CVD含む)法、蒸着、分子線蒸着(MB)、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法、PVD法等の各
種気相成膜法、電気メッキ、浸漬メッキ(ディッピン
グ)、無電解メッキ法等の各種メッキ法、ラングミュア
・ブロジェット(LB)法、スピンコート、スプレーコ
ート法、ロールコート法等の塗布法、各種印刷法、転写
法、インクジェット法、粉末ジェット法等に適用でき
る。これらのうち2種以上の方法を組み合わせてもよ
い。
離層を形成可能な方法であればよく、剥離層40の組成
や厚み等の諸条件に応じて適宜選択することが可能であ
る。例えば、CVD(MOCVD、低圧CVD、ECR
―CVD含む)法、蒸着、分子線蒸着(MB)、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法、PVD法等の各
種気相成膜法、電気メッキ、浸漬メッキ(ディッピン
グ)、無電解メッキ法等の各種メッキ法、ラングミュア
・ブロジェット(LB)法、スピンコート、スプレーコ
ート法、ロールコート法等の塗布法、各種印刷法、転写
法、インクジェット法、粉末ジェット法等に適用でき
る。これらのうち2種以上の方法を組み合わせてもよ
い。
【0045】特に剥離層40の組成が非晶質シリコンの
場合には、CVD、特に低圧CVDやプラズマCVDに
より成膜するのが好ましい。また剥離層10をゾル・ゲ
ル法によりセラミックを用いて成膜する場合や有機高分
子材料で構成する場合には、塗布法、特にスピンコート
により成膜することが好ましい。
場合には、CVD、特に低圧CVDやプラズマCVDに
より成膜するのが好ましい。また剥離層10をゾル・ゲ
ル法によりセラミックを用いて成膜する場合や有機高分
子材料で構成する場合には、塗布法、特にスピンコート
により成膜することが好ましい。
【0046】周辺回路等14〜17は、周知の半導体プ
ロセス、例えば、有機シラン(TEOS)及び酸素を反
応ガスとして用いたプラズマCVD法による酸化シリコ
ン膜の成膜、減圧CVD法を用いたSiH4の熱分解に
よるシリコン層(デバイス形成層)の形成、ゲート絶縁
膜の形成、不純物イオンの打ち込みや所望の配線工程等
を経たプロセスで製造される。これにより、TFT等の
各種半導体素子から構成される周辺回路等14〜17が
製造される。
ロセス、例えば、有機シラン(TEOS)及び酸素を反
応ガスとして用いたプラズマCVD法による酸化シリコ
ン膜の成膜、減圧CVD法を用いたSiH4の熱分解に
よるシリコン層(デバイス形成層)の形成、ゲート絶縁
膜の形成、不純物イオンの打ち込みや所望の配線工程等
を経たプロセスで製造される。これにより、TFT等の
各種半導体素子から構成される周辺回路等14〜17が
製造される。
【0047】次いで、図4(B)に示すように、基台3
9の裏面から光を照射し、周辺回路等14〜17を基台
39から剥離する。照射光としては、剥離層40に層内
剥離および/または界面剥離を起こさせるものであれば
いかなるものでもよく、例えば、X線、紫外線、可視
光、赤外線(熱線)、レーザ光、ミリ波、マイクロ波等
の各波長の光が適用できる。また電子線であっても放射
線(α線、β線、γ線)等であってもよい。それらの中
でも、剥離層にアブレーションを生じさせ易いという点
で、レーザ光が好ましい。
9の裏面から光を照射し、周辺回路等14〜17を基台
39から剥離する。照射光としては、剥離層40に層内
剥離および/または界面剥離を起こさせるものであれば
いかなるものでもよく、例えば、X線、紫外線、可視
光、赤外線(熱線)、レーザ光、ミリ波、マイクロ波等
の各波長の光が適用できる。また電子線であっても放射
線(α線、β線、γ線)等であってもよい。それらの中
でも、剥離層にアブレーションを生じさせ易いという点
で、レーザ光が好ましい。
【0048】このレーザ光を発生させるレーザ装置とし
ては、各種気体レーザ、個体レーザ(半導体レーザ)等
が挙げられるが、特にエキシマレーザ、Nd−YAGレ
ーザ、アルゴンレーザ、CO2レーザ、COレーザ、H
e−Neレーザ等が好ましく、その中でもエシキマレー
ザが特に好ましい。エキシマレーザは、短波長域で高エ
ネルギーを出力するため、極めて短時間で剥離層40に
アブレーションを生じさせることができる。このため隣
接する層や近接する層に温度上昇を生じさせることがほ
とんどなく、層の劣化や損傷を可能な限り少なくして剥
離を達成することができる。
ては、各種気体レーザ、個体レーザ(半導体レーザ)等
が挙げられるが、特にエキシマレーザ、Nd−YAGレ
ーザ、アルゴンレーザ、CO2レーザ、COレーザ、H
e−Neレーザ等が好ましく、その中でもエシキマレー
ザが特に好ましい。エキシマレーザは、短波長域で高エ
ネルギーを出力するため、極めて短時間で剥離層40に
アブレーションを生じさせることができる。このため隣
接する層や近接する層に温度上昇を生じさせることがほ
とんどなく、層の劣化や損傷を可能な限り少なくして剥
離を達成することができる。
【0049】剥離層40に、アブレーションを生じる波
長依存性がある場合、照射されるレーザ光の波長は、1
00nm〜350nm程度であることが好ましい。剥離
層40に、ガス放出、気化または昇華等の層変化を起こ
させるためには、照射されるレーザ光の波長は、350
nm〜1200nm程度であることが好ましい。
長依存性がある場合、照射されるレーザ光の波長は、1
00nm〜350nm程度であることが好ましい。剥離
層40に、ガス放出、気化または昇華等の層変化を起こ
させるためには、照射されるレーザ光の波長は、350
nm〜1200nm程度であることが好ましい。
【0050】また、照射されるレーザ光のエネルギー密
度は、エキシマレーザの場合、10mJ/cm2〜50
00mJ/cm2程度が好ましく、特に100mJ/c
m2〜5299mJ/cm2程度がより好ましい。照射
時間は1nsec〜1000nsec程度とするのが好
ましく、10nsec〜100nsec程度とするのが
より好ましい。エネルギー密度が低いか照射時間が短い
と、十分なアブレーションが生ぜず、エネルギー密度が
高いか照射時間が長いと、剥離層40を透過した照射光
により、周辺回路等14〜17へ悪影響を及ぼすことが
ある。
度は、エキシマレーザの場合、10mJ/cm2〜50
00mJ/cm2程度が好ましく、特に100mJ/c
m2〜5299mJ/cm2程度がより好ましい。照射
時間は1nsec〜1000nsec程度とするのが好
ましく、10nsec〜100nsec程度とするのが
より好ましい。エネルギー密度が低いか照射時間が短い
と、十分なアブレーションが生ぜず、エネルギー密度が
高いか照射時間が長いと、剥離層40を透過した照射光
により、周辺回路等14〜17へ悪影響を及ぼすことが
ある。
【0051】光の照射は、その強度が均一となるように
照射するのが好ましい。光の照射方向は、剥離層40に
対し垂直な方向に限らず、剥離層40に対し所定角傾斜
した方向であってもよい。また、剥離層40の面積が照
射光1回の照射面積より大きい場合には、剥離層40全
領域に対し、複数回に分け光を照射してもよい。また、
同一箇所に複数回照射してもよい。また、異なる種類、
異なる波長(波長域)の光を同一領域または異なる領域
に複数回照射してもよい。
照射するのが好ましい。光の照射方向は、剥離層40に
対し垂直な方向に限らず、剥離層40に対し所定角傾斜
した方向であってもよい。また、剥離層40の面積が照
射光1回の照射面積より大きい場合には、剥離層40全
領域に対し、複数回に分け光を照射してもよい。また、
同一箇所に複数回照射してもよい。また、異なる種類、
異なる波長(波長域)の光を同一領域または異なる領域
に複数回照射してもよい。
【0052】次に、図5〜6を参照して、多層構造のメ
モリ装置(メモリセル部は単純マトリクス型メモリ素子
を成す)の製造工程について説明する。図5の(A)〜
(E)の各工程図は、図6の(A)〜(E)の工程図夫
々に対応し、図6はメモリセル部の製造工程断面図であ
る。
モリ装置(メモリセル部は単純マトリクス型メモリ素子
を成す)の製造工程について説明する。図5の(A)〜
(E)の各工程図は、図6の(A)〜(E)の工程図夫
々に対応し、図6はメモリセル部の製造工程断面図であ
る。
【0053】まず、図5(A)及び図6(A)に示すよ
うに、図4(B)に示した如く、基台39から剥離した
周辺回路等14〜17を基板11に転写形成する。基板
11は後述する平坦化膜、有機薄膜、Xストライプ電極
及びYストライプ電極の形成工程において、耐熱性、耐
侵食性などを備え、所望の機械的強度を有する材質であ
れば、特に限定されるものではなく、プラスチック基
板、石英基板などを使用することができる。
うに、図4(B)に示した如く、基台39から剥離した
周辺回路等14〜17を基板11に転写形成する。基板
11は後述する平坦化膜、有機薄膜、Xストライプ電極
及びYストライプ電極の形成工程において、耐熱性、耐
侵食性などを備え、所望の機械的強度を有する材質であ
れば、特に限定されるものではなく、プラスチック基
板、石英基板などを使用することができる。
【0054】続いて、図5(B)及び図6(B)に示す
ように、基板11上のメモリセル領域及び周辺回路等1
4〜17を含む領域に平坦化膜18を形成し、さらに、
Xメモリ層選択スイッチ部13と後に形成されるn本の
Xストライプ電極との接続端子位置に合わせてn個のコ
ンタクトホール24を各メモリ層に対して形成する。ま
た同時にYメモリ層選択スイッチ部15と後に形成され
るn本のYストライプ電極との接続端子位置に合わせて
n個のコンタクトホールを各メモリ層に対して形成す
る。
ように、基板11上のメモリセル領域及び周辺回路等1
4〜17を含む領域に平坦化膜18を形成し、さらに、
Xメモリ層選択スイッチ部13と後に形成されるn本の
Xストライプ電極との接続端子位置に合わせてn個のコ
ンタクトホール24を各メモリ層に対して形成する。ま
た同時にYメモリ層選択スイッチ部15と後に形成され
るn本のYストライプ電極との接続端子位置に合わせて
n個のコンタクトホールを各メモリ層に対して形成す
る。
【0055】平坦化膜18は基板11上に転写形成され
た周辺回路等14〜と基板11との段差を吸収し、周辺
回路等14〜17とXストライプ電極及びYストライプ
電極との接続を可能にするために設けられる薄膜であ
り、絶縁性を有する薄膜であれば特に限定されるもので
はない。平坦化膜18として例えばポリイミド膜を成膜
するには、リソグラフィ法や印刷法などの任意の方法を
選択できる。リソグラフィ法を使用する場合は、スピン
コート、スプレーコート、ロールコート、ダイコート、
ディップコートなど所定の方法で有機材料を塗布すれば
よい。また、平坦化膜18として例えばシリコン酸化膜
を成膜する場合は、有機シラン(TEOS)及び酸素を
反応ガスとして用いたプラズマCVD法などにより成膜
することができ、シリコン窒化膜を成膜する場合は、シ
ラン系ガス及び窒素を反応ガスとして用いたプラズマC
VD法などにより成膜することができる。
た周辺回路等14〜と基板11との段差を吸収し、周辺
回路等14〜17とXストライプ電極及びYストライプ
電極との接続を可能にするために設けられる薄膜であ
り、絶縁性を有する薄膜であれば特に限定されるもので
はない。平坦化膜18として例えばポリイミド膜を成膜
するには、リソグラフィ法や印刷法などの任意の方法を
選択できる。リソグラフィ法を使用する場合は、スピン
コート、スプレーコート、ロールコート、ダイコート、
ディップコートなど所定の方法で有機材料を塗布すれば
よい。また、平坦化膜18として例えばシリコン酸化膜
を成膜する場合は、有機シラン(TEOS)及び酸素を
反応ガスとして用いたプラズマCVD法などにより成膜
することができ、シリコン窒化膜を成膜する場合は、シ
ラン系ガス及び窒素を反応ガスとして用いたプラズマC
VD法などにより成膜することができる。
【0056】次いで、図5(C)及び図6(C)に示す
ように、1層目のコンタクトホール241〜24nに接
続するn本のXストライプ電極221〜22nをメモリ
セル領域にわたって形成する。このXストライプ電極を
形成するには、例えば、Al、RuO2、Pt、IrO
2、YBa2Cu3O7、OsO2、MoO2、ReO
2、WO2、Au、Ag、In、In−Ga合金、Ga
などの導電性材料の微粒子を適当な溶媒に溶かして導電
性材料液(電極材料液)を調整し、インクジェット式記
録ヘッド(流動体吐出ヘッド)を用いてストライプ状に
パターニング塗布すればよい。溶媒として、ブチルカル
ビトールアセテート、3−ジメチル−2−イミタゾリジ
ン、BMA等を用いることができる。インクジェット式
記録ヘッドとしては、圧電体素子の体積変化により所望
の流動体を吐出させるピエゾジェット方式であっても、
熱の印加により急激に蒸気が発生することにより流動体
を吐出させるバブルジェット(登録商標)方式であって
もよい。続いて、塗布された電極材料液を熱処理し、溶
媒成分を蒸発させればn本のXストライプ電極が形成さ
れる。
ように、1層目のコンタクトホール241〜24nに接
続するn本のXストライプ電極221〜22nをメモリ
セル領域にわたって形成する。このXストライプ電極を
形成するには、例えば、Al、RuO2、Pt、IrO
2、YBa2Cu3O7、OsO2、MoO2、ReO
2、WO2、Au、Ag、In、In−Ga合金、Ga
などの導電性材料の微粒子を適当な溶媒に溶かして導電
性材料液(電極材料液)を調整し、インクジェット式記
録ヘッド(流動体吐出ヘッド)を用いてストライプ状に
パターニング塗布すればよい。溶媒として、ブチルカル
ビトールアセテート、3−ジメチル−2−イミタゾリジ
ン、BMA等を用いることができる。インクジェット式
記録ヘッドとしては、圧電体素子の体積変化により所望
の流動体を吐出させるピエゾジェット方式であっても、
熱の印加により急激に蒸気が発生することにより流動体
を吐出させるバブルジェット(登録商標)方式であって
もよい。続いて、塗布された電極材料液を熱処理し、溶
媒成分を蒸発させればn本のXストライプ電極が形成さ
れる。
【0057】次いで、図5(D)及び図6(D)に示す
ように、メモリセル領域に有機薄膜21を成膜する。こ
の有機薄膜21はXストライプ電極及びYストライプ電
極間に印加される電界強度がある閾値を超えるとインピ
ーダンス(電圧対電流特性)が変化し、且つ、印加電界
を0にしてもインピーダンスが変化しない特性を有する
材料で構成されている。このような有機薄膜21として
例えば国際公開WO98/58383号公報に開示され
ているCu−TCNQを用いることができる。
ように、メモリセル領域に有機薄膜21を成膜する。こ
の有機薄膜21はXストライプ電極及びYストライプ電
極間に印加される電界強度がある閾値を超えるとインピ
ーダンス(電圧対電流特性)が変化し、且つ、印加電界
を0にしてもインピーダンスが変化しない特性を有する
材料で構成されている。このような有機薄膜21として
例えば国際公開WO98/58383号公報に開示され
ているCu−TCNQを用いることができる。
【0058】尚、有機薄膜21として強誘電性を有する
有機材料を用いることもできる。この有機材料は自発分
極を有し、Xストライプ電極及びYストライプ電極間に
印加される電界に応じて分極軸が反転し、且つ、印加電
界を0にしても分極状態が変化しない特性を有してい
る。このような有機薄膜21として例えば国際公開WO
99/12170号公報に開示されているビニリデンフ
ルオライド(vinylidenefluoride)とトリフルオロエチ
レン(trifluoroethylene)の共重合体を用いることが
できる。この有機薄膜21を成膜するには上記の有機材
料をPGMEA、シクロヘキサン、カルビトールアセテ
ート等の溶媒に溶かし、これをメモリセル領域にスピン
コートして熱処理すればよい。この熱処理により膜中の
溶媒成分が蒸発し、膜が固化する。また、上記溶媒に湿
潤剤又はバインダとして、グリセリン、ジエチレングリ
コール、エチレングリコール等を必要に応じて加えても
良い。
有機材料を用いることもできる。この有機材料は自発分
極を有し、Xストライプ電極及びYストライプ電極間に
印加される電界に応じて分極軸が反転し、且つ、印加電
界を0にしても分極状態が変化しない特性を有してい
る。このような有機薄膜21として例えば国際公開WO
99/12170号公報に開示されているビニリデンフ
ルオライド(vinylidenefluoride)とトリフルオロエチ
レン(trifluoroethylene)の共重合体を用いることが
できる。この有機薄膜21を成膜するには上記の有機材
料をPGMEA、シクロヘキサン、カルビトールアセテ
ート等の溶媒に溶かし、これをメモリセル領域にスピン
コートして熱処理すればよい。この熱処理により膜中の
溶媒成分が蒸発し、膜が固化する。また、上記溶媒に湿
潤剤又はバインダとして、グリセリン、ジエチレングリ
コール、エチレングリコール等を必要に応じて加えても
良い。
【0059】次いで、図5(E)及び図6(E)に示す
ように、1層目のn個のコンタクトホール25に接続す
るn本のYストライプ電極231〜23nをメモリセル
領域にわたって形成する。Yストライプ電極はXストラ
イプ電極と同様にインクジェット式記録ヘッドを用いて
パターニング形成すればよい。これにより1層目のメモ
リ層12Aが完成する。この1層目のメモリ層12Aの
上面には、図2に示す如く、更に平坦化膜26Aが作成
されるとともに、Xメモリ層選択スイッチ部13及びY
メモリ層選択スイッチ部15夫々の2層目に対する、各
々n個のコンタクトホール27が平坦化膜26Aに穿設
される。
ように、1層目のn個のコンタクトホール25に接続す
るn本のYストライプ電極231〜23nをメモリセル
領域にわたって形成する。Yストライプ電極はXストラ
イプ電極と同様にインクジェット式記録ヘッドを用いて
パターニング形成すればよい。これにより1層目のメモ
リ層12Aが完成する。この1層目のメモリ層12Aの
上面には、図2に示す如く、更に平坦化膜26Aが作成
されるとともに、Xメモリ層選択スイッチ部13及びY
メモリ層選択スイッチ部15夫々の2層目に対する、各
々n個のコンタクトホール27が平坦化膜26Aに穿設
される。
【0060】この後、上述した図5(C)〜(E)(及
び図6(C)〜(E))のメモリ層形成プロセスを繰り
返して2層目のメモリ層12Bが形成される。この2層
目のメモリ層12Bは1層目のそれに比べて、コンタク
トホール位置が遠くなる分、有機薄膜及びストライプ電
極の領域が周辺回路側に若干延びているが、実質的なメ
モリセル領域は1層目の直上に積層されて成る。
び図6(C)〜(E))のメモリ層形成プロセスを繰り
返して2層目のメモリ層12Bが形成される。この2層
目のメモリ層12Bは1層目のそれに比べて、コンタク
トホール位置が遠くなる分、有機薄膜及びストライプ電
極の領域が周辺回路側に若干延びているが、実質的なメ
モリセル領域は1層目の直上に積層されて成る。
【0061】次いで、この2層目のメモリ層12Bの上
面には、図2に示す如く、更に平坦化膜26Bが作成さ
れるとともに、Xメモリ層選択スイッチ部13及びYメ
モリ層選択スイッチ部15夫々の3層目に対する、各々
n個のコンタクトホール28が平坦化膜26Bに穿設さ
れる。
面には、図2に示す如く、更に平坦化膜26Bが作成さ
れるとともに、Xメモリ層選択スイッチ部13及びYメ
モリ層選択スイッチ部15夫々の3層目に対する、各々
n個のコンタクトホール28が平坦化膜26Bに穿設さ
れる。
【0062】この後、再び上述した図5(C)〜(E)
(及び図6(C)〜(E))のメモリ層形成プロセスを
繰り返して3層目のメモリ層12Cが形成される。この
3層目のメモリ層12Cは2層目のそれに比べて、コン
タクトホール位置が更に遠くなる分、有機薄膜及びスト
ライプ電極の領域が周辺回路側に若干延びているが、実
質的なメモリセル領域は1、2層目の直上に積層されて
成る。この3層目のメモリ層13Bには平坦化膜26C
が形成される。
(及び図6(C)〜(E))のメモリ層形成プロセスを
繰り返して3層目のメモリ層12Cが形成される。この
3層目のメモリ層12Cは2層目のそれに比べて、コン
タクトホール位置が更に遠くなる分、有機薄膜及びスト
ライプ電極の領域が周辺回路側に若干延びているが、実
質的なメモリセル領域は1、2層目の直上に積層されて
成る。この3層目のメモリ層13Bには平坦化膜26C
が形成される。
【0063】このように基板11上に積層された積層体の
表面を樹脂等で封止処理すれば、単純マトリクス型メモ
リ素子を用いたメモリ装置が完成する。
表面を樹脂等で封止処理すれば、単純マトリクス型メモ
リ素子を用いたメモリ装置が完成する。
【0064】次に、このメモリ装置の動作を説明する。
アドレス信号がX周辺回路14及びY周辺回路16に送
られてくると、そのアドレスが多層構造のメモリ層に対
応して3次元的にデコーティングされ、3次元アドレス
(x、y、z)が求められる。この内、3次元アドレス
(x、y、z)の内、2次元アドレス(x、y)信号が
X周辺回路14及びY周辺回路16からXメモリ層選択
スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部15に送
られる。つまり、X周辺回路14のワード線を介してX
メモリ層選択スイッチ部13にxアドレス信号が送ら
れ、一方、Y周辺回路16のビット線を介してYメモリ
層選択スイッチ部15にyアドレス信号が送られる。
アドレス信号がX周辺回路14及びY周辺回路16に送
られてくると、そのアドレスが多層構造のメモリ層に対
応して3次元的にデコーティングされ、3次元アドレス
(x、y、z)が求められる。この内、3次元アドレス
(x、y、z)の内、2次元アドレス(x、y)信号が
X周辺回路14及びY周辺回路16からXメモリ層選択
スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部15に送
られる。つまり、X周辺回路14のワード線を介してX
メモリ層選択スイッチ部13にxアドレス信号が送ら
れ、一方、Y周辺回路16のビット線を介してYメモリ
層選択スイッチ部15にyアドレス信号が送られる。
【0065】また、X周辺回路14及びY周辺回路16
から制御回路17にはエンコーディング情報としてzア
ドレスが渡される。そこで、制御回路17はzアドレス
が1層目〜3層目のメモリ層12A〜12Cの内、何れ
のメモリ層に該当するのかを判断し、該当するメモリ層
を選択するようにメモリ層選択信号S1〜S3をオンオ
フ制御する。
から制御回路17にはエンコーディング情報としてzア
ドレスが渡される。そこで、制御回路17はzアドレス
が1層目〜3層目のメモリ層12A〜12Cの内、何れ
のメモリ層に該当するのかを判断し、該当するメモリ層
を選択するようにメモリ層選択信号S1〜S3をオンオ
フ制御する。
【0066】例えば、zアドレスが1層目メモリ層12
A内のメモリセルに在るならば、選択信号S1をオン且
つ選択信号S2,S3をオフにする。この結果、Xメモ
リ層選択スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部
15の夫々において、第1のスイッチ群SX1及びSY
1に属するTFT等の電子スイッチ131A〜13nA
及び151A〜15nAがオンになり、それ以外のスイ
ッチ群SX2,SX3及びSY2,SY3に属する電子
スイッチがオフになる。このオン状態の電子スイッチを
介して1層目のメモリ層12Aにおける所望のXストラ
イプ電極22及びYストライプ電極に2次元アドレス
(x、y)信号が流れる。この結果、所望の3次元アド
レス(x、y、z)に対応した1層目メモリセル12A
内のメモリセルが選択され、データ読出し及びデータ書
込みが行なわれる。
A内のメモリセルに在るならば、選択信号S1をオン且
つ選択信号S2,S3をオフにする。この結果、Xメモ
リ層選択スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部
15の夫々において、第1のスイッチ群SX1及びSY
1に属するTFT等の電子スイッチ131A〜13nA
及び151A〜15nAがオンになり、それ以外のスイ
ッチ群SX2,SX3及びSY2,SY3に属する電子
スイッチがオフになる。このオン状態の電子スイッチを
介して1層目のメモリ層12Aにおける所望のXストラ
イプ電極22及びYストライプ電極に2次元アドレス
(x、y)信号が流れる。この結果、所望の3次元アド
レス(x、y、z)に対応した1層目メモリセル12A
内のメモリセルが選択され、データ読出し及びデータ書
込みが行なわれる。
【0067】zアドレスが2層目メモリ層12B又は3
層目メモリ層12C内に在るときも上述と同様である。
層目メモリ層12C内に在るときも上述と同様である。
【0068】このように、Xメモリ層選択スイッチ部1
3及びYメモリ層選択スイッチ部15のスイッチ群を選
択することでzアドレスのメモリ層が優先的に選択さ
れ、この選択に準じて、2次元アドレス(x、y)のメ
モリセルが選択される。これにより、最終的に3次元ア
ドレス(x、y、z)に対応した所望メモリセルが選択
され、データの読出し及び書込みが行なわれる。
3及びYメモリ層選択スイッチ部15のスイッチ群を選
択することでzアドレスのメモリ層が優先的に選択さ
れ、この選択に準じて、2次元アドレス(x、y)のメ
モリセルが選択される。これにより、最終的に3次元ア
ドレス(x、y、z)に対応した所望メモリセルが選択
され、データの読出し及び書込みが行なわれる。
【0069】したがって、本実施形態のメモリ装置によ
れば、メモリ層を多層化してメモリ容量を大きくするこ
とができる。例えば8層にすれば、1層のときの8倍と
いう大きなメモリ容量を得ることができる。しかも、そ
のような多層化による大容量化が実現する一方で、マト
リクス状のメモリ層の行、列にメモリ層選択スイッチ部
を夫々介挿し、その制御回路を設けるだけの比較的、簡
単な構成ながら、エンコーディング及びドライブ等を担
う周辺回路を1系列(行、列に対応する1対のみの回
路)で済ますことができる。つまり、従来のように、8
層の多層化メモリ構造にした場合、8系列の周辺回路を
必要とすることはなく、その場合でも、1系列の周辺回
路で済む。これにより、メモリ層の多層化に伴う周辺回
路の回路規模を著しく縮小することができ、8層の場
合、1/8で済む。また、必要な回路面積の小規模化、
及び、製造コストの削減も図ることができる。
れば、メモリ層を多層化してメモリ容量を大きくするこ
とができる。例えば8層にすれば、1層のときの8倍と
いう大きなメモリ容量を得ることができる。しかも、そ
のような多層化による大容量化が実現する一方で、マト
リクス状のメモリ層の行、列にメモリ層選択スイッチ部
を夫々介挿し、その制御回路を設けるだけの比較的、簡
単な構成ながら、エンコーディング及びドライブ等を担
う周辺回路を1系列(行、列に対応する1対のみの回
路)で済ますことができる。つまり、従来のように、8
層の多層化メモリ構造にした場合、8系列の周辺回路を
必要とすることはなく、その場合でも、1系列の周辺回
路で済む。これにより、メモリ層の多層化に伴う周辺回
路の回路規模を著しく縮小することができ、8層の場
合、1/8で済む。また、必要な回路面積の小規模化、
及び、製造コストの削減も図ることができる。
【0070】また、本実施形態のメモリ装置では、周辺
回路、メモリ層選択スイッチ部、及び制御回路を転写形
成法により同一基板上に形成するので、それらの基板上
への配置、位置決めが容易であること、必要な部分につ
いてのみ作成できること、さらに基板としてプラスチッ
ク基板等の安価な材料を用いることができることに因る
メモリ素子の製造コストの大幅低減を図ることができる
こと、などの有用な効果も得られる。
回路、メモリ層選択スイッチ部、及び制御回路を転写形
成法により同一基板上に形成するので、それらの基板上
への配置、位置決めが容易であること、必要な部分につ
いてのみ作成できること、さらに基板としてプラスチッ
ク基板等の安価な材料を用いることができることに因る
メモリ素子の製造コストの大幅低減を図ることができる
こと、などの有用な効果も得られる。
【0071】また、周辺回路、メモリ層選択スイッチ
部、及び制御回路を転写成形により載せた基板上に平坦
化膜を成膜するので、転写形成により生じる基板と周辺
回路等との段差を吸収することができ、メモリ層選択ス
イッチ部と各ストライプ電極との安定した物理的接続状
態を確保することができる。
部、及び制御回路を転写成形により載せた基板上に平坦
化膜を成膜するので、転写形成により生じる基板と周辺
回路等との段差を吸収することができ、メモリ層選択ス
イッチ部と各ストライプ電極との安定した物理的接続状
態を確保することができる。
【0072】また、インクジェット式記録ヘッドの解像
度は、例えば400bpiと微細であるため、μmオー
ダーの精度で任意のパターニング塗布が可能である。従
って、メモリ素子の高集積化に対応して各ストライプ電
極の微細なパターニングが可能である。
度は、例えば400bpiと微細であるため、μmオー
ダーの精度で任意のパターニング塗布が可能である。従
って、メモリ素子の高集積化に対応して各ストライプ電
極の微細なパターニングが可能である。
【0073】また、従来のリソグラフィ工程で有機薄膜
上にYストライプ電極を形成すると、レジスト塗布、露
光、現像等の工程で有機薄膜にダメージを与える虞があ
るが、本実施形態のようにインクジェット式記録ヘッド
によるパターニング塗布によればそのような問題を解消
することができる。また、従来のリソグラフィ工程で
は、レジスト塗布、露光、現像等の工程を必要としてい
たため、設備投資が大きく保守に手間がかかり、さら
に、エッチング工程で一度塗布した材料を除去するた
め、材料の無駄が多いという問題があったが、本実施形
態によればインクジェット式記録ヘッドで各ストライプ
電極の成膜とパターニングを一度に行えるため、工場の
ような大型設備を必要とせず、さらに材料の無駄を省け
るため、製造コストを下げることができる。
上にYストライプ電極を形成すると、レジスト塗布、露
光、現像等の工程で有機薄膜にダメージを与える虞があ
るが、本実施形態のようにインクジェット式記録ヘッド
によるパターニング塗布によればそのような問題を解消
することができる。また、従来のリソグラフィ工程で
は、レジスト塗布、露光、現像等の工程を必要としてい
たため、設備投資が大きく保守に手間がかかり、さら
に、エッチング工程で一度塗布した材料を除去するた
め、材料の無駄が多いという問題があったが、本実施形
態によればインクジェット式記録ヘッドで各ストライプ
電極の成膜とパターニングを一度に行えるため、工場の
ような大型設備を必要とせず、さらに材料の無駄を省け
るため、製造コストを下げることができる。
【0074】なお、本発明は上述した実施形態記載のも
のに限定されることなく、さらに、種々の形態に変更す
ることができる。
のに限定されることなく、さらに、種々の形態に変更す
ることができる。
【0075】例えば、本実施形態における制御回路を用
いずに、アドレス信号をエンコーディングするX周辺回
路14及びY周辺回路16自体が直接に自前のXメモリ
層選択スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部1
5のスイッチ群を選択するようにスイッチ部それぞれ構
成してもよい。
いずに、アドレス信号をエンコーディングするX周辺回
路14及びY周辺回路16自体が直接に自前のXメモリ
層選択スイッチ部13及びYメモリ層選択スイッチ部1
5のスイッチ群を選択するようにスイッチ部それぞれ構
成してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
層構造のメモリ装置に与えられるアドレス信号をエンコ
ーディングして3次元アドレスを求める機能を有する1
系列の周辺回路と、その3次元アドレスに応じたメモリ
セルを複数枚のメモリ層から選択するスイッチング手段
とを備えたことから、メモリ層を多層化して大容量化を
図ることができ、同時に、その周辺回路は1系列で済む
ので、多層化メモリ層の周辺回路の製造コストを大幅に
低減させることができる。
層構造のメモリ装置に与えられるアドレス信号をエンコ
ーディングして3次元アドレスを求める機能を有する1
系列の周辺回路と、その3次元アドレスに応じたメモリ
セルを複数枚のメモリ層から選択するスイッチング手段
とを備えたことから、メモリ層を多層化して大容量化を
図ることができ、同時に、その周辺回路は1系列で済む
ので、多層化メモリ層の周辺回路の製造コストを大幅に
低減させることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るメモリ装置を示す概
略平面図で、図2中のI−I線に沿って見た図である。
略平面図で、図2中のI−I線に沿って見た図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るメモリ装置を示す概
略断面図で、図2中のIIA−IIA線及びIIB−I
IB線に沿って見た図である。
略断面図で、図2中のIIA−IIA線及びIIB−I
IB線に沿って見た図である。
【図3】一実施形態に係るメモリ装置のメモリ層選択ス
イッチ部を中心に示す電気的な回路の部分的な図であ
る。
イッチ部を中心に示す電気的な回路の部分的な図であ
る。
【図4】(A),(B)は周辺回路等の転写形成の工程
の概要を説明する図
の概要を説明する図
【図5】(A)〜(E)はメモリ装置の製造工程を説明
する概略斜視図である。
する概略斜視図である。
【図6】(A)〜(E)はメモリ装置の製造工程を説明
する概略断面図である。
する概略断面図である。
【図7】従来のメモリ装置における周辺回路の形成状態
を示す図である。
を示す図である。
11 基板 12 メモリ部 12A〜12C メモリ層 13 Xメモリ層選択スイッチ部(行方向メモリ層選択
スイッチ部) 131A〜13nC 電子スイッチ 14 X周辺回路 15 Yメモリ層選択スイッチ部(列方向メモリ層選択
スイッチ部) 151A〜15nC 電子スイッチ 16 Y周辺回路 17 制御回路 18 平坦化膜 21 有機薄膜 221〜22n Xストライプ電極 231〜23n Yストライプ電極 241〜24n、251〜25n、271〜27n、2
81〜28n コンタクトホー ル26A〜26C 平坦化膜 39 基台 40 剥離層
スイッチ部) 131A〜13nC 電子スイッチ 14 X周辺回路 15 Yメモリ層選択スイッチ部(列方向メモリ層選択
スイッチ部) 151A〜15nC 電子スイッチ 16 Y周辺回路 17 制御回路 18 平坦化膜 21 有機薄膜 221〜22n Xストライプ電極 231〜23n Yストライプ電極 241〜24n、251〜25n、271〜27n、2
81〜28n コンタクトホー ル26A〜26C 平坦化膜 39 基台 40 剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/268 H01L 27/10 444C 27/00 301 21/26 E 51/00 27/10 444Z 29/786 29/28 21/336 29/78 613B 627D
Claims (9)
- 【請求項1】 2次元的に配列された複数のメモリセル
から成るメモリ層を複数枚積層してメモリ部を形成した
多層構造のメモリ装置において、与えられるアドレス信
号をエンコーディングして3次元アドレスを求める機能
を有する1系列の周辺回路と、前記3次元アドレスに応
じたメモリセルを前記複数枚のメモリ層から選択するス
イッチング手段とを備えたことを特徴とする多層構造の
メモリ装置。 - 【請求項2】 前記複数のメモリ層の夫々は単純マトリ
クス型のメモリ層であって、前記1系列の周辺回路はそ
のメモリ層のマトリクスを成す行及び列に対応して設け
た1対の周辺回路である請求項1記載のメモリ装置。 - 【請求項3】 前記単純マトリクス型のメモリ層は、パ
ッシブアドレッシング法によりメモリセル選択がなされ
る有機強誘電体薄膜層である請求項2記載のメモリ装
置。 - 【請求項4】 前記有機薄膜層は、強誘電性を有する有
機材料から成る薄膜層である請求項3記載のメモリ装
置。 - 【請求項5】 請求項1記載のメモリ装置において、前
記スイッチング手段は、前記複数のメモリ層に対応して
設けた行方向のメモリ層選択スイッチ部及びその列方向
のメモリ層選択スイッチ部と、この両方のスイッチ部に
制御信号を送る制御手段とを備え、前記行方向のメモリ
層選択スイッチ部は、前記複数のメモリ層それぞれを形
成する全メモリセルの行方向の電極に接続され且つ前記
制御信号に応じてオンオフする電子スイッチを備えると
ともに、 前記列方向のメモリ層選択スイッチ部は、前
記複数のメモリ層それぞれを形成する全メモリセルの列
方向の電極に接続され且つ前記制御信号に応じてオンオ
フする電子スイッチを備えるメモリ装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のメモリ装置において、少
なくとも前記周辺回路と前記行方向及び列方向の両方の
メモリ層選択スイッチ部は、同一基板上に形成されてい
るメモリ装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のメモリ装置において、少
なくとも前記周辺回路と前記行方向及び列方向の両方の
メモリ層選択スイッチ部は、前記同一基板に転写成形さ
れているメモリ装置。 - 【請求項8】 基板上に少なくとも周辺回路と複数のメ
モリ層夫々のメモリセルを選択するためのメモリ層選択
スイッチ部とを転写形成する工程と、この周辺回路及び
メモリ層選択スイッチ部が転写成形された側の前記基板
上に平坦化膜を形成する工程と、この平坦化膜に前記メ
モリ層選択スイッチ部のスイッチ出力端にコンタクトホ
ールを介して電気的に接続された接続部を形成する工程
と、前記平坦化膜上に単純マトリクス構造のメモリセル
から成るメモリ層を形成する工程と、前記平坦化膜形成
工程、前記接続部形成工程、及び前記メモリ層形成工程
をこの順に前記複数のメモリ層の数だけ繰り返す工程と
を含むことを特徴とする多層構造のメモリ装置の製造方
法。 - 【請求項9】 請求項8記載の製造方法において、前記
転写形成工程は、少なくとも前記周辺回路及び前記メモ
リ層選択スイッチ部を剥離層を介して基台上に形成し、
照射光の照射によって前記剥離層に層内又は界面剥離を
生じさせて、少なくとも前記周辺回路及び前記メモリ層
選択スイッチ部を前記基台から剥離して前記基板上に転
写形成する工程であるメモリ層の製造方法。
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