JP2002020093A - 荷物昇降装置 - Google Patents
荷物昇降装置Info
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- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の装置をそのまま流用するかたちで昇降
される荷物の重さを検出し、荷重の大きさに伴う種々の
特性変化に対して適切な運転制御を行うことができる荷
物昇降装置を提供する。 【解決手段】 荷物の昇降速度を検出する速度検出手段
15,21と、荷物の重さとその荷重下での昇降速度と
の関係を示すデータが予め記憶されている記憶手段20
と、速度検出手段15,21で検出された荷物の昇降速
度と記憶手段20に記憶されているデータとに基づいて
荷物の重さを判断する荷重判断手段21とを備え、荷物
の昇降速度の違いから荷物の重さを検出し、その荷重の
大きさに応じた運転制御を行うようにしている。
される荷物の重さを検出し、荷重の大きさに伴う種々の
特性変化に対して適切な運転制御を行うことができる荷
物昇降装置を提供する。 【解決手段】 荷物の昇降速度を検出する速度検出手段
15,21と、荷物の重さとその荷重下での昇降速度と
の関係を示すデータが予め記憶されている記憶手段20
と、速度検出手段15,21で検出された荷物の昇降速
度と記憶手段20に記憶されているデータとに基づいて
荷物の重さを判断する荷重判断手段21とを備え、荷物
の昇降速度の違いから荷物の重さを検出し、その荷重の
大きさに応じた運転制御を行うようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の荷物を昇降
運搬するフォークリフトや、ラックに保管されている荷
物の積み降ろしをするスタッカークレーンなどの荷物昇
降装置に係り、特には荷物の重さを検出して、その荷重
に応じた適切な運転制御を行うための技術に関する。
運搬するフォークリフトや、ラックに保管されている荷
物の積み降ろしをするスタッカークレーンなどの荷物昇
降装置に係り、特には荷物の重さを検出して、その荷重
に応じた適切な運転制御を行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、荷物昇降装置、たとえばフォー
クリフトにおいては、フォークに荷物を載置しない無負
荷時と荷物を載置した負荷時とでは、たとえば、走行時
のステアリング能力や制動能力などといった種々の特性
が変化する。
クリフトにおいては、フォークに荷物を載置しない無負
荷時と荷物を載置した負荷時とでは、たとえば、走行時
のステアリング能力や制動能力などといった種々の特性
が変化する。
【0003】したがって、従来のものでは、フォークの
荷物載置箇所にリミットスイッチなどの在荷センサを設
けて荷物の有無を検知し、これによって無負荷時と負荷
時の特性の変化に応じた運転制御を行うようにしてい
る。
荷物載置箇所にリミットスイッチなどの在荷センサを設
けて荷物の有無を検知し、これによって無負荷時と負荷
時の特性の変化に応じた運転制御を行うようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
走行時のステアリング能力や制動能力などといった種々
の特性変化は、荷物の有無のみならず、荷物の重さによ
る影響も大きい。したがって、従来のように、荷物の有
無を検知するための在荷センサを設けただけでは、荷重
の大きさまでは検知することができず、種々の特性の変
化に対して十分に対応した運転制御を行うことが難し
い。
走行時のステアリング能力や制動能力などといった種々
の特性変化は、荷物の有無のみならず、荷物の重さによ
る影響も大きい。したがって、従来のように、荷物の有
無を検知するための在荷センサを設けただけでは、荷重
の大きさまでは検知することができず、種々の特性の変
化に対して十分に対応した運転制御を行うことが難し
い。
【0005】その対策として、たとえばフォークの荷物
載置箇所に圧力センサを設けて直接に荷重の大きさを検
知することが考えられる。しかしながら、圧力センサを
設けるのは、余分な部品や機器の追加となるため、コス
トアップを招来するなどして得策でない。
載置箇所に圧力センサを設けて直接に荷重の大きさを検
知することが考えられる。しかしながら、圧力センサを
設けるのは、余分な部品や機器の追加となるため、コス
トアップを招来するなどして得策でない。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、既存の装置をそのまま流用するかたち
で昇降される荷物の重さを検出し、荷重の大小に応じた
適切な運転制御を行うことが可能な荷物昇降装置を提供
することを目的とする。
なされたもので、既存の装置をそのまま流用するかたち
で昇降される荷物の重さを検出し、荷重の大小に応じた
適切な運転制御を行うことが可能な荷物昇降装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次のようにしている。
達成するために、次のようにしている。
【0008】すなわち、請求項1記載の荷物昇降装置
は、荷物の昇降速度を検出する速度検出手段と、荷物の
重さとその荷重下での昇降速度との関係を示すデータが
予め記憶されている記憶手段と、前記速度検出手段で検
出された荷物の昇降速度と前記記憶手段に記憶されてい
るデータとに基づいて荷物の重さを判断する荷重判断手
段とを備えることを特徴としている。
は、荷物の昇降速度を検出する速度検出手段と、荷物の
重さとその荷重下での昇降速度との関係を示すデータが
予め記憶されている記憶手段と、前記速度検出手段で検
出された荷物の昇降速度と前記記憶手段に記憶されてい
るデータとに基づいて荷物の重さを判断する荷重判断手
段とを備えることを特徴としている。
【0009】これにより、フォークに載置した荷物を昇
降する際、荷重が大きいときには上昇時の速度は遅くな
り、逆に、下降時には速度が速くなるので、荷重の大小
による昇降速度の違いから、荷重の大きさを判断するこ
とができ、その判断結果に基づいて荷重の大小に伴う種
々の特性変化に適合した運転制御を行うことが可能とな
る。
降する際、荷重が大きいときには上昇時の速度は遅くな
り、逆に、下降時には速度が速くなるので、荷重の大小
による昇降速度の違いから、荷重の大きさを判断するこ
とができ、その判断結果に基づいて荷重の大小に伴う種
々の特性変化に適合した運転制御を行うことが可能とな
る。
【0010】通常、荷物昇降装置には、荷物を載置した
フォークの昇降高さを検出するために、フォークの昇降
距離に応じた個数のパルス列を発生する昇降エンコーダ
が設けられているので、請求項2記載のように、この既
存の昇降エンコーダを速度検出手段の一部として利用す
れば、特に、圧力センサ等を設けなくても荷重の大きさ
を検出できるために都合がよい。
フォークの昇降高さを検出するために、フォークの昇降
距離に応じた個数のパルス列を発生する昇降エンコーダ
が設けられているので、請求項2記載のように、この既
存の昇降エンコーダを速度検出手段の一部として利用す
れば、特に、圧力センサ等を設けなくても荷重の大きさ
を検出できるために都合がよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、荷物昇降装置として無人フォークリフトを例にとっ
て説明する。
て、荷物昇降装置として無人フォークリフトを例にとっ
て説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態に係る無人フォ
ークリフトの全体構成を示す側面図である。同図におい
て、1は無人フォークリフトの全体を示し、2は車体、
3は車体2の前方側において上下に立設された2段式の
マスト、4はマスト3に取り付けられたリフトブラケッ
ト、5はリフトブラケット4に固定されたフォーク、6
はフォーク5上に載置された荷物である。
ークリフトの全体構成を示す側面図である。同図におい
て、1は無人フォークリフトの全体を示し、2は車体、
3は車体2の前方側において上下に立設された2段式の
マスト、4はマスト3に取り付けられたリフトブラケッ
ト、5はリフトブラケット4に固定されたフォーク、6
はフォーク5上に載置された荷物である。
【0013】また、7は車体2の前方側の左右に設けら
れた走行輪、8は車体2の後方に設けられた単一の駆動
操舵輪、9は駆動操舵輪8を駆動する走行駆動装置、1
0は駆動操舵輪8を操舵するためのステアリング装置で
ある。なお、11は無人フォークリフト1を自動走行す
るために車体2に設けられた磁気センサ、12は無人フ
ォークリフト1の自動走行のために路面に埋め込まれた
金属製の磁気棒である。
れた走行輪、8は車体2の後方に設けられた単一の駆動
操舵輪、9は駆動操舵輪8を駆動する走行駆動装置、1
0は駆動操舵輪8を操舵するためのステアリング装置で
ある。なお、11は無人フォークリフト1を自動走行す
るために車体2に設けられた磁気センサ、12は無人フ
ォークリフト1の自動走行のために路面に埋め込まれた
金属製の磁気棒である。
【0014】さらに、上記の車体2には、フォーク5を
昇降駆動する昇降モータ14が設けられるともに、フォ
ーク5の昇降高さを検出するための昇降エンコーダ15
が設けられており、この昇降エンコーダ15とフォーク
5との間がワイヤ16で連結されるとともに、ワイヤ1
6の中間部分がガイドローラ17で案内されるようにな
っている。また、車体2には、上記の各部9,10,1
4,…を制御するコントローラ13が設けられている。
昇降駆動する昇降モータ14が設けられるともに、フォ
ーク5の昇降高さを検出するための昇降エンコーダ15
が設けられており、この昇降エンコーダ15とフォーク
5との間がワイヤ16で連結されるとともに、ワイヤ1
6の中間部分がガイドローラ17で案内されるようにな
っている。また、車体2には、上記の各部9,10,1
4,…を制御するコントローラ13が設けられている。
【0015】昇降エンコーダ15としては、たとえばロ
ータリ式エンコーダが適用され、フォーク5の上昇に伴
ってワイヤ16が昇降エンコーダ15から引き出され、
また、フォーク5の下降に伴ってワイヤ16が昇降エン
コーダ15に巻き取られることにより、各動作に応じて
昇降エンコーダ15が回転し、これに応じて、昇降エン
コーダ15からはフォーク5の昇降距離に応じた個数の
パルス列が発生されるようになっている。
ータリ式エンコーダが適用され、フォーク5の上昇に伴
ってワイヤ16が昇降エンコーダ15から引き出され、
また、フォーク5の下降に伴ってワイヤ16が昇降エン
コーダ15に巻き取られることにより、各動作に応じて
昇降エンコーダ15が回転し、これに応じて、昇降エン
コーダ15からはフォーク5の昇降距離に応じた個数の
パルス列が発生されるようになっている。
【0016】図2は無人フォークリフト1における運転
制御を行う制御系統の概略を示すブロック図である。
制御を行う制御系統の概略を示すブロック図である。
【0017】同図において、9は走行駆動装置、10は
ステアリング装置、14は昇降モータ、15は昇降エン
コーダであり、これらの構成は図1の場合と同様であ
る。
ステアリング装置、14は昇降モータ、15は昇降エン
コーダであり、これらの構成は図1の場合と同様であ
る。
【0018】コントローラ13は、メモリ20と演算制
御部21とを含む。メモリ20は、ROM、RAM、あ
るいは外部記憶装置などで構成される記憶手段であっ
て、このメモリ20には、図3に示すように、荷物6の
重さとその荷重下でのフォーク5の昇降速度との関係を
示すデータが予め記憶されている。すなわち、フォーク
5に載置された荷物6を昇降する際、フォーク5に大き
な荷重がかかるとき、上昇時の速度は遅くなり、逆に、
下降時の速度は速くなる。したがって、メモリ20に
は、荷物6が上昇される場合に対応して同図の実線で示
す右下がりの荷重と昇降速度との関係を示す特性曲線
が、また、荷物6が下降される場合に対応して同図の破
線で示すような右上がりの荷重と昇降速度との関係を示
す特性曲線がそれぞれ記憶されている。
御部21とを含む。メモリ20は、ROM、RAM、あ
るいは外部記憶装置などで構成される記憶手段であっ
て、このメモリ20には、図3に示すように、荷物6の
重さとその荷重下でのフォーク5の昇降速度との関係を
示すデータが予め記憶されている。すなわち、フォーク
5に載置された荷物6を昇降する際、フォーク5に大き
な荷重がかかるとき、上昇時の速度は遅くなり、逆に、
下降時の速度は速くなる。したがって、メモリ20に
は、荷物6が上昇される場合に対応して同図の実線で示
す右下がりの荷重と昇降速度との関係を示す特性曲線
が、また、荷物6が下降される場合に対応して同図の破
線で示すような右上がりの荷重と昇降速度との関係を示
す特性曲線がそれぞれ記憶されている。
【0019】上記の演算制御部21は、昇降エンコーダ
15からの検出出力およびメモリ20に記憶されている
データに基づいて荷物6の重さを判断して走行駆動装置
9とステアリング装置10とを制御するものであって、
この演算制御部21は、特許請求の範囲における速度検
出手段の一部を構成するともに、荷重判断手段としての
役目も果たしている。
15からの検出出力およびメモリ20に記憶されている
データに基づいて荷物6の重さを判断して走行駆動装置
9とステアリング装置10とを制御するものであって、
この演算制御部21は、特許請求の範囲における速度検
出手段の一部を構成するともに、荷重判断手段としての
役目も果たしている。
【0020】次に、上記構成を有する無人フォークリフ
ト1において、荷物6の重さの検出およびこれに伴う運
転制御動作について、図5に示すフローチャートを参照
して説明する。なお、符号Sはステップを意味する。
ト1において、荷物6の重さの検出およびこれに伴う運
転制御動作について、図5に示すフローチャートを参照
して説明する。なお、符号Sはステップを意味する。
【0021】演算制御部21は、昇降モータ14を駆動
してフォーク5を昇降する際には、昇降エンコーダ15
の検出出力と昇降モータ14の駆動時間とから荷物6が
載置されたフォーク5の昇降高さを検出する。
してフォーク5を昇降する際には、昇降エンコーダ15
の検出出力と昇降モータ14の駆動時間とから荷物6が
載置されたフォーク5の昇降高さを検出する。
【0022】一方、演算制御部21は、フォーク5に載
置された荷物6の重さを検出する際には、昇降モータ1
4の駆動制御によって荷物6が載置されたフォーク5を
上昇または下降する(S1)。すると、これに伴って昇
降エンコーダ15が回転し、これに応じて昇降エンコー
ダ15からは図4に示すように、フォーク5の昇降距離
に応じた個数のパルス列が発生される。この場合、たと
えば、図4(a)に示すように、単位時間T当たりのパ
ルス数が多ければフォーク5の昇降速度が速く、図4
(b)パルス数が少ないとフォーク5の昇降速度は遅く
なっている。
置された荷物6の重さを検出する際には、昇降モータ1
4の駆動制御によって荷物6が載置されたフォーク5を
上昇または下降する(S1)。すると、これに伴って昇
降エンコーダ15が回転し、これに応じて昇降エンコー
ダ15からは図4に示すように、フォーク5の昇降距離
に応じた個数のパルス列が発生される。この場合、たと
えば、図4(a)に示すように、単位時間T当たりのパ
ルス数が多ければフォーク5の昇降速度が速く、図4
(b)パルス数が少ないとフォーク5の昇降速度は遅く
なっている。
【0023】そして、このパルス列が演算制御部21に
取り込まれるので(S2)、演算制御部21は、昇降エ
ンコーダ15から出力される単位時間T当たりのパルス
数Nをカウントして、次式に基づいて荷物6の昇降速度
Vを算出する(S3)。 V=k・N/T (ただし、kは1パルス当たりに対応するフォークの移
動距離)
取り込まれるので(S2)、演算制御部21は、昇降エ
ンコーダ15から出力される単位時間T当たりのパルス
数Nをカウントして、次式に基づいて荷物6の昇降速度
Vを算出する(S3)。 V=k・N/T (ただし、kは1パルス当たりに対応するフォークの移
動距離)
【0024】引き続いて、演算制御部21は、上記式
に基づいて得られた昇降速度Vの値と、メモリ20に記
憶されている図3のデータとに基づいて荷物6の重さを
判断する(S4,5)。すなわち、演算制御部21は、
昇降モータ14で荷物6を上昇させるときには、図3の
実線で示す荷重と速度との関係を示す特性曲線を利用し
て、式で得られた昇降速度Vに対応した荷重の値を決
定する。また、逆に、昇降モータ14で荷物6を下降さ
せるときには、図3の破線で示す荷重と速度との関係を
示す特性曲線を利用して式で得られた昇降速度Vに対
応した荷重の値を決定する。
に基づいて得られた昇降速度Vの値と、メモリ20に記
憶されている図3のデータとに基づいて荷物6の重さを
判断する(S4,5)。すなわち、演算制御部21は、
昇降モータ14で荷物6を上昇させるときには、図3の
実線で示す荷重と速度との関係を示す特性曲線を利用し
て、式で得られた昇降速度Vに対応した荷重の値を決
定する。また、逆に、昇降モータ14で荷物6を下降さ
せるときには、図3の破線で示す荷重と速度との関係を
示す特性曲線を利用して式で得られた昇降速度Vに対
応した荷重の値を決定する。
【0025】演算制御部21は、このようにして荷物6
の重さが決定されると、その荷重の大小に適応した運転
となるように走行駆動装置9およびステアリング装置1
0を制御する。たとえば、上記のようにして算出された
荷重が、フォーク5で昇降可能な最大荷重の所定の割合
(たとえば70%)以内か否かを判断し(S6)、所定
の割合以内であれば、比較的危険性が少ないものと判断
して、通常の最高速度での走行を許容する(S7)。こ
れに対して、S6で、所定の割合を越えている場合に
は、危険性が高いと判断して、最高走行速度の制限値を
設定し(たとえば通常走行の最高速度の80%に設定)
(S8)、それ以上の速度で走行できないように制限す
る。
の重さが決定されると、その荷重の大小に適応した運転
となるように走行駆動装置9およびステアリング装置1
0を制御する。たとえば、上記のようにして算出された
荷重が、フォーク5で昇降可能な最大荷重の所定の割合
(たとえば70%)以内か否かを判断し(S6)、所定
の割合以内であれば、比較的危険性が少ないものと判断
して、通常の最高速度での走行を許容する(S7)。こ
れに対して、S6で、所定の割合を越えている場合に
は、危険性が高いと判断して、最高走行速度の制限値を
設定し(たとえば通常走行の最高速度の80%に設定)
(S8)、それ以上の速度で走行できないように制限す
る。
【0026】なお、上記の走行制御の他に、重い荷物6
を積んだ状態のときには、走行駆動装置9による制動開
始のタイミングを軽い荷物6の場合よりも早めたり、ス
テアリング装置10による駆動操舵輪8の旋回開始のタ
イミングを早めたりするなど、荷重の大小に伴う種々の
特性変化に適合した運転制御を行う。
を積んだ状態のときには、走行駆動装置9による制動開
始のタイミングを軽い荷物6の場合よりも早めたり、ス
テアリング装置10による駆動操舵輪8の旋回開始のタ
イミングを早めたりするなど、荷重の大小に伴う種々の
特性変化に適合した運転制御を行う。
【0027】さらに、図6に示すような運転制御を行う
ようにしてもよい。すなわち、S1〜S5までは図5の
場合と同じ手順で演算制御部21で荷重を算出すると、
次に、予め設定した許容荷重以内か否かを判断し(S1
0)、許容荷重以内であれば、比較的危険性が少ないも
のと判断して、作業継続を許容する(S11)。これに
対して、ステップ6で、許容荷重を越えている場合に
は、過積載の状態で危険性が高いと判断して、非常停止
する(S12)。
ようにしてもよい。すなわち、S1〜S5までは図5の
場合と同じ手順で演算制御部21で荷重を算出すると、
次に、予め設定した許容荷重以内か否かを判断し(S1
0)、許容荷重以内であれば、比較的危険性が少ないも
のと判断して、作業継続を許容する(S11)。これに
対して、ステップ6で、許容荷重を越えている場合に
は、過積載の状態で危険性が高いと判断して、非常停止
する(S12)。
【0028】上記の実施の形態に対して、次のような変
形例や応用例を考えることができる。 上記の実施の形態では、荷物昇降装置として、無人
フォークリフト1を例にとって説明したが、これに限定
されるものではなく、有人のフォークリフトについても
本発明を適用することができる。その場合には、たとえ
ば、図7に示すように、S1〜S5までは図5および図
6の場合と同じ手順で演算制御部21で荷重を算出する
と、その算出した荷重の値を運転席に設けたLCDなど
の表示器に表示して(S21)、作業者に現在の荷重を
認識できるようにしてもよい。また、ラックに保管され
ている荷物の積み降ろしをするスタッカークレーンやピ
ッキグリフトなどの装置にも本発明を適用することが可
能である。
形例や応用例を考えることができる。 上記の実施の形態では、荷物昇降装置として、無人
フォークリフト1を例にとって説明したが、これに限定
されるものではなく、有人のフォークリフトについても
本発明を適用することができる。その場合には、たとえ
ば、図7に示すように、S1〜S5までは図5および図
6の場合と同じ手順で演算制御部21で荷重を算出する
と、その算出した荷重の値を運転席に設けたLCDなど
の表示器に表示して(S21)、作業者に現在の荷重を
認識できるようにしてもよい。また、ラックに保管され
ている荷物の積み降ろしをするスタッカークレーンやピ
ッキグリフトなどの装置にも本発明を適用することが可
能である。
【0029】 上記の実施の形態では、昇降エンコー
ダ15によって単位時間T内のパルス数を検出すること
で昇降速度Vを検出するようにしているが、フォーク5
が一定距離Lを移動する時間を計測することで、昇降速
度Vを検出することも可能である。このような場合に
は、上記のような昇降エンコーダ15を使用する代わり
に、マスト3に対して上下一対のリミットスイッチやフ
ォトカプラなどを一定距離Lだけ離して取り付けること
で速度検出手段を構成することができる。
ダ15によって単位時間T内のパルス数を検出すること
で昇降速度Vを検出するようにしているが、フォーク5
が一定距離Lを移動する時間を計測することで、昇降速
度Vを検出することも可能である。このような場合に
は、上記のような昇降エンコーダ15を使用する代わり
に、マスト3に対して上下一対のリミットスイッチやフ
ォトカプラなどを一定距離Lだけ離して取り付けること
で速度検出手段を構成することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。 (1) 荷物昇降装置において、フォークに載置した荷
物を昇降する際の荷物の重さの大小による昇降速度の違
いから、荷物の重さを判断することができ、その判断結
果に基づいて荷重の違いによる種々の特性変化に適合し
た適切な運転制御を行うことが可能となる。
物を昇降する際の荷物の重さの大小による昇降速度の違
いから、荷物の重さを判断することができ、その判断結
果に基づいて荷重の違いによる種々の特性変化に適合し
た適切な運転制御を行うことが可能となる。
【0031】(2) 特に、通常、荷物を載置したフォ
ークの昇降高さを検出するために設けられている既存の
昇降エンコーダを速度検出手段の一部として利用すれ
ば、荷重を直接に検出する圧力センサ等を設ける必要が
なく、余分なコストアップになるのを回避することがで
きる。
ークの昇降高さを検出するために設けられている既存の
昇降エンコーダを速度検出手段の一部として利用すれ
ば、荷重を直接に検出する圧力センサ等を設ける必要が
なく、余分なコストアップになるのを回避することがで
きる。
【0032】(3) また、荷重を検出することによ
り、荷物が落下していないかどうかといった判断や、さ
らには、フォークに載置されている荷物が適正なものか
否かといったように、昇降する荷物の異常の有無を判断
することも可能となる。
り、荷物が落下していないかどうかといった判断や、さ
らには、フォークに載置されている荷物が適正なものか
否かといったように、昇降する荷物の異常の有無を判断
することも可能となる。
【図1】本発明の実施の形態に係る無人フォークリフト
の全体構成を示す側面図である。
の全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る無人フォークリフト
において、運転制御を行う制御系統の概略を示すブロッ
ク図である。
において、運転制御を行う制御系統の概略を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施の形態において、フォークに載置
された荷物の重さと、そのときのフォークの昇降速度と
の関係を示す特性図である。
された荷物の重さと、そのときのフォークの昇降速度と
の関係を示す特性図である。
【図4】本発明の実施の形態において、昇降エンコーダ
から出力されるパルス列の一例を示す説明図である。
から出力されるパルス列の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における荷物昇降装置の運
転制御を行う場合の動作説明に供するフローチャートで
ある。
転制御を行う場合の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図6】本発明の荷物昇降装置において、他の運転制御
を行う場合の動作説明に供するフローチャートである。
を行う場合の動作説明に供するフローチャートである。
【図7】本発明の荷物昇降装置において、さらに他の動
作説明に供するフローチャートである。
作説明に供するフローチャートである。
1 無人フォークリフト 2 車体 5 フォーク 6 荷物 9 走行駆動装置 10 ステアリング装置 14 昇降モータ 15 昇降エンコーダ 20 メモリ(記憶手段) 21 演算制御部(荷重判断手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 荷物の昇降速度を検出する速度検出手段
と、 荷物の重さとその荷重下での昇降速度との関係を示すデ
ータが予め記憶されている記憶手段と、 前記速度検出手段で検出された荷物の昇降速度と前記記
憶手段に記憶されているデータとに基づいて荷物の重さ
を判断する荷重判断手段と、 を備えることを特徴とする荷物昇降装置。 - 【請求項2】 前記速度検出手段は、荷物の昇降距離に
応じた個数のパルス列を発生する昇降エンコーダを含む
ことを特徴とする請求項1記載の荷物昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204325A JP2002020093A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 荷物昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204325A JP2002020093A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 荷物昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002020093A true JP2002020093A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18701601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204325A Pending JP2002020093A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 荷物昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002020093A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-07-05 JP JP2000204325A patent/JP2002020093A/ja active Pending
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