JP2002019346A - 偽造防止印刷物 - Google Patents
偽造防止印刷物Info
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- JP2002019346A JP2002019346A JP2000202062A JP2000202062A JP2002019346A JP 2002019346 A JP2002019346 A JP 2002019346A JP 2000202062 A JP2000202062 A JP 2000202062A JP 2000202062 A JP2000202062 A JP 2000202062A JP 2002019346 A JP2002019346 A JP 2002019346A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ホログラム箔が剥離されることを防止して、偽
造を困難にする、更に、偽造されたことが視覚的に容易
に判別できる偽造防止印刷物を提供する 【解決手段】ホログラム箔11が貼り付けられている印
刷物において、少なくともホログラム箔11上に耐溶剤
性の低いインキ層13、または溶剤に接触すると色が消
える消色インキ層を設けた偽造防止印刷物。
造を困難にする、更に、偽造されたことが視覚的に容易
に判別できる偽造防止印刷物を提供する 【解決手段】ホログラム箔11が貼り付けられている印
刷物において、少なくともホログラム箔11上に耐溶剤
性の低いインキ層13、または溶剤に接触すると色が消
える消色インキ層を設けた偽造防止印刷物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム入りの
商品券やギフト券等の偽造防止印刷物に関するものであ
る。
商品券やギフト券等の偽造防止印刷物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、商品券やギフト券等には偽造
防止手段として、細紋や蛍光インキ等の印刷による偽造
防止に加えて、ホログラムを用いているものが多い。ホ
ログラムの作製は高度な技術と設備とを必要とし、又カ
ラーコピーなどの偽造に対してその効果を発揮するた
め、頻繁に用いられており、そのデザインにより、スポ
ットタイプ、ストライプタイプ、スレッドタイプがある
が、前2種に関しては、図1に示すように接着剤(図示
せず)を用いて基紙にホログラム箔を貼りつけて接着さ
せている。一方、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等のプラスチック樹脂
を基材としたカード類に関しても同様にホログラムは使
用されているが、これらカード類に対して基材として紙
を用いた紙製品の劣る点はホロクラム箔との接着性が悪
いことである。
防止手段として、細紋や蛍光インキ等の印刷による偽造
防止に加えて、ホログラムを用いているものが多い。ホ
ログラムの作製は高度な技術と設備とを必要とし、又カ
ラーコピーなどの偽造に対してその効果を発揮するた
め、頻繁に用いられており、そのデザインにより、スポ
ットタイプ、ストライプタイプ、スレッドタイプがある
が、前2種に関しては、図1に示すように接着剤(図示
せず)を用いて基紙にホログラム箔を貼りつけて接着さ
せている。一方、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等のプラスチック樹脂
を基材としたカード類に関しても同様にホログラムは使
用されているが、これらカード類に対して基材として紙
を用いた紙製品の劣る点はホロクラム箔との接着性が悪
いことである。
【0003】そこで想定される偽造手段として、紙媒体
からホロクラム箔を剥離し、その剥離したホログラム箔
を別に偽造した紙に貼り付ける等によって偽造券を作製
される恐れがある。ホログラム箔を基紙から剥離させる
方法として、例えば、(A)ホログラム面からセロハン
テープ等の粘着テープを貼りつけて物理的に剥離させ
る。(B)或いはアセトン、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、塩化メチル、クロロホルム、メタノール、エタ
ノール、トルエン、キシレン等の各種有機溶剤をホログ
ラム箔面又はホログラム箔が貼り付けられている紙の裏
面から浸透させ、接着剤を膨潤させて剥離させる。
からホロクラム箔を剥離し、その剥離したホログラム箔
を別に偽造した紙に貼り付ける等によって偽造券を作製
される恐れがある。ホログラム箔を基紙から剥離させる
方法として、例えば、(A)ホログラム面からセロハン
テープ等の粘着テープを貼りつけて物理的に剥離させ
る。(B)或いはアセトン、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、塩化メチル、クロロホルム、メタノール、エタ
ノール、トルエン、キシレン等の各種有機溶剤をホログ
ラム箔面又はホログラム箔が貼り付けられている紙の裏
面から浸透させ、接着剤を膨潤させて剥離させる。
【0004】このように剥離されたホログラム箔を、別
に紙部分を偽造した商品券に転用し、偽造商品券として
使用したり、更に、ホログラム箔を剥離した側の商品券
も脱刷不良品として換金されることが起こり得る。ま
た、商品券やギフト券において、例えば10000円券
と5000円券というように金額が異なっている場合で
もホログラム箔が同サイズ同デザインである時、小額の
5000円券から剥離したホログラム箔を、別に紙部分
を偽造した高額の10000円券に転用すれば差額分の
不正な利益を得ると言う不正行為が起こり得る。
に紙部分を偽造した商品券に転用し、偽造商品券として
使用したり、更に、ホログラム箔を剥離した側の商品券
も脱刷不良品として換金されることが起こり得る。ま
た、商品券やギフト券において、例えば10000円券
と5000円券というように金額が異なっている場合で
もホログラム箔が同サイズ同デザインである時、小額の
5000円券から剥離したホログラム箔を、別に紙部分
を偽造した高額の10000円券に転用すれば差額分の
不正な利益を得ると言う不正行為が起こり得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に着目してなされたもので、ホログラム箔が剥離
されることを防止して、偽造を困難にする、更に、偽造
されたことが視覚的に容易に判別できる偽造防止印刷物
を提供することを課題としている。
問題点に着目してなされたもので、ホログラム箔が剥離
されることを防止して、偽造を困難にする、更に、偽造
されたことが視覚的に容易に判別できる偽造防止印刷物
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、ホログラ
ムが貼り付けられている印刷物において、少なくともホ
ログラム箔上に耐溶剤性の低いインキ層を設けたことを
特徴とする偽造防止印刷物である。
を達成するために、まず請求項1の発明では、ホログラ
ムが貼り付けられている印刷物において、少なくともホ
ログラム箔上に耐溶剤性の低いインキ層を設けたことを
特徴とする偽造防止印刷物である。
【0007】また、請求項2の発明では、ホログラムが
貼り付けられている印刷物において、少なくともホログ
ラム箔上に溶剤に接触すると色が消える消色インキ層を
設けたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
貼り付けられている印刷物において、少なくともホログ
ラム箔上に溶剤に接触すると色が消える消色インキ層を
設けたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0008】また、請求項3の発明では、ホログラムが
貼り付けられている印刷物において、少なくともホログ
ラム箔が設けられている位置に対向する基紙の位置に耐
溶剤性の低いインキ層、または消色インキ層を設けたこ
とを特徴とする偽造防止印刷物である。
貼り付けられている印刷物において、少なくともホログ
ラム箔が設けられている位置に対向する基紙の位置に耐
溶剤性の低いインキ層、または消色インキ層を設けたこ
とを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0009】また、請求項4の発明では、ホログラムが
貼り付けられている印刷物において、少なくともホロク
ラム箔上とホログラムが設けられている位置に対向する
基紙の位置に耐溶剤性の低いインキ層、また消色インキ
を設けたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
貼り付けられている印刷物において、少なくともホロク
ラム箔上とホログラムが設けられている位置に対向する
基紙の位置に耐溶剤性の低いインキ層、また消色インキ
を設けたことを特徴とする偽造防止印刷物である。
【0010】また、請求項5の発明では、前記耐溶剤性
の低いインキ層は、顔料、染料を固着させる樹脂成分が
溶剤に対して5重量%以下になるようにしたビヒクルを
用いてインキ化されたインキで印刷されていることを特
徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載の偽造
防止印刷物である。
の低いインキ層は、顔料、染料を固着させる樹脂成分が
溶剤に対して5重量%以下になるようにしたビヒクルを
用いてインキ化されたインキで印刷されていることを特
徴とする請求項1、3、4のいずれか1項に記載の偽造
防止印刷物である。
【0011】耐溶剤の低いインキ層は、アセトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、塩化メチル、クロロホル
ム、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン等の
ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族炭化水素類
の各種有機溶剤に触れるとインキ被膜が膨潤、溶解して
色剤である顔料、染料が簡単に脱落してしまい、色が薄
くなったり、用紙に滲み出したりするので、一見してホ
ログラムを剥がしたことを判別できる。
ルエチルケトン、酢酸エチル、塩化メチル、クロロホル
ム、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン等の
ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族炭化水素類
の各種有機溶剤に触れるとインキ被膜が膨潤、溶解して
色剤である顔料、染料が簡単に脱落してしまい、色が薄
くなったり、用紙に滲み出したりするので、一見してホ
ログラムを剥がしたことを判別できる。
【0012】このような耐溶剤性の低いインキは、色剤
である顔料、染料を印刷物に固着される機能を有する樹
脂成分を少なくしたビヒクルを用いることで実現でき
る。すなわち、ビヒクルとして、ロジン変性フェノール
樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂等のインキ化に使用されている樹脂の量をトル
エン、アルコール、キシレン等の溶剤に対して5重量%
以下にすることである。
である顔料、染料を印刷物に固着される機能を有する樹
脂成分を少なくしたビヒクルを用いることで実現でき
る。すなわち、ビヒクルとして、ロジン変性フェノール
樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂等のインキ化に使用されている樹脂の量をトル
エン、アルコール、キシレン等の溶剤に対して5重量%
以下にすることである。
【0013】消色インキは、色素と発色剤のほかに消色
剤を添加したものである。発色剤は色素と分子的に結び
つくことにより発色し、このインキに熱や溶剤が加わる
と色素と発色剤の結合が切断され色が消えます。さらに
この過程で切断された発色剤を消色剤と結び付かせるこ
とで色素と発色剤を再結合による発色を防ぎ、色が消え
た状態を維持する性質を有している。
剤を添加したものである。発色剤は色素と分子的に結び
つくことにより発色し、このインキに熱や溶剤が加わる
と色素と発色剤の結合が切断され色が消えます。さらに
この過程で切断された発色剤を消色剤と結び付かせるこ
とで色素と発色剤を再結合による発色を防ぎ、色が消え
た状態を維持する性質を有している。
【0014】この消色インキの材料としては、色素にロ
イコ染料、発色剤として没食子酸プロピル、発色剤とし
てコール酸等が使用される。
イコ染料、発色剤として没食子酸プロピル、発色剤とし
てコール酸等が使用される。
【0015】このような組成の消色インキで印刷された
インキ層に溶剤が接触すると色が消えてしまうので、溶
剤を用いてホログラム箔を剥がしたことが容易に確認で
きる。
インキ層に溶剤が接触すると色が消えてしまうので、溶
剤を用いてホログラム箔を剥がしたことが容易に確認で
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を従来
の偽造防止用紙と比較しながら説明する。従来のストラ
イプタイプのホログラム箔(11)を用いた偽造防止用
紙の一例を図1に示し、(A)は平面図、(B)はX−
X部に於ける断面図である。
の偽造防止用紙と比較しながら説明する。従来のストラ
イプタイプのホログラム箔(11)を用いた偽造防止用
紙の一例を図1に示し、(A)は平面図、(B)はX−
X部に於ける断面図である。
【0017】ホログラム箔(11)は、図示していない
がアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂の接着剤によって基
紙(12)に設けられている。ホロクラム箔(11)を
剥離する際、ホログラム箔側或いは基紙面側から各種の
有機溶剤を浸透させると、ホロクラム箔を接着させてい
る接着剤を冒し、基紙から剥離してしまう。プラスチッ
クカードと異なり、この現象は印刷物が紙であるのでパ
ルプ間の隙間を溶剤が通り容易に接着剤に到達してしま
うからである。
がアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂の接着剤によって基
紙(12)に設けられている。ホロクラム箔(11)を
剥離する際、ホログラム箔側或いは基紙面側から各種の
有機溶剤を浸透させると、ホロクラム箔を接着させてい
る接着剤を冒し、基紙から剥離してしまう。プラスチッ
クカードと異なり、この現象は印刷物が紙であるのでパ
ルプ間の隙間を溶剤が通り容易に接着剤に到達してしま
うからである。
【0018】本発明は、上記のような耐溶剤性の低いイ
ンキ層(13)を図2に示すような構成で設けることに
より偽造防止を図る。すなわち、(A)はホログラム箔
(11)の上に耐溶剤性の低いインキ層(13)を、
(B)はホログラム箔(11)が設けられている位置に
対向する基紙(12)の位置に耐溶剤性の低いインキ層
(13)を、(C)はホログラム箔(11)上とホログ
ラムが設けられている位置に対向する基紙(12)の位
置に耐溶剤性の低いインキ層をオフセット印刷、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷等の汎用されている
印刷方式で設けたものである。
ンキ層(13)を図2に示すような構成で設けることに
より偽造防止を図る。すなわち、(A)はホログラム箔
(11)の上に耐溶剤性の低いインキ層(13)を、
(B)はホログラム箔(11)が設けられている位置に
対向する基紙(12)の位置に耐溶剤性の低いインキ層
(13)を、(C)はホログラム箔(11)上とホログ
ラムが設けられている位置に対向する基紙(12)の位
置に耐溶剤性の低いインキ層をオフセット印刷、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷等の汎用されている
印刷方式で設けたものである。
【0019】このようなホログラムが設けられている位
置に耐溶剤性の低いインキでホログラム箔を覆うように
(図2(A)参照)、ホログラム箔が設けられている位
置に対向する基紙の位置に(図2(B)参照),或いは
ホログラム箔を覆い且つホログラムが設けられている位
置に対向する基紙の位置に(図2(C)参照)印刷して
おくことで、溶剤を用いてホログラム箔を剥がすと耐溶
剤性の低いインキが溶けだし色が薄くなったり、色が消
えたりしてしまうので、目視で容易に区別することがで
きる。
置に耐溶剤性の低いインキでホログラム箔を覆うように
(図2(A)参照)、ホログラム箔が設けられている位
置に対向する基紙の位置に(図2(B)参照),或いは
ホログラム箔を覆い且つホログラムが設けられている位
置に対向する基紙の位置に(図2(C)参照)印刷して
おくことで、溶剤を用いてホログラム箔を剥がすと耐溶
剤性の低いインキが溶けだし色が薄くなったり、色が消
えたりしてしまうので、目視で容易に区別することがで
きる。
【0020】また、耐溶剤性の低いインキの代わりに、
溶剤に接触すると色の消える消色インキを用いれば、同
様に目視で容易に区別することができる。
溶剤に接触すると色の消える消色インキを用いれば、同
様に目視で容易に区別することができる。
【0021】この消色インキの発色、消色の原理を図3
を参照して簡単に説明する。
を参照して簡単に説明する。
【0022】図3(A)は、ロイコ染料(21)に発色
剤(22)が分子的に結び付いて発色している状態の模
式図であり、このインキに溶剤、或いは熱を加えるとロ
イコ染料(21)と発色剤(22)の結び付きが解か
れ、発色剤(22)と消色剤(23)が結合し、色が消
えた状態となる。
剤(22)が分子的に結び付いて発色している状態の模
式図であり、このインキに溶剤、或いは熱を加えるとロ
イコ染料(21)と発色剤(22)の結び付きが解か
れ、発色剤(22)と消色剤(23)が結合し、色が消
えた状態となる。
【0023】この偽造防止用紙は、他の細紋、蛍光イン
キ、マイクロ文字等の偽造防止手段と組み合わせること
で、より偽造防止効果を高めることができる。
キ、マイクロ文字等の偽造防止手段と組み合わせること
で、より偽造防止効果を高めることができる。
【0024】
【実施例】ホログラム箔をアクリル系接着剤で圧着させ
ながら貼りつけたギフト券に、ホログラム貼りつけた幅
より大きめにホログラム箔を覆うように、耐溶剤性の低
いインキ(東洋インキ(株)製、SAN凸脂油)でイン
キ層を設けた。ホログラム箔を剥がそうとして、ケトン
類、エステル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類
の溶剤をもちいた場合、インキ被膜が侵され、色剤が脱
落し色が薄くなったり、また、基紙に滲んだりして、ホ
ログラム箔を剥がしたことが容易に目視で確認できた。
ながら貼りつけたギフト券に、ホログラム貼りつけた幅
より大きめにホログラム箔を覆うように、耐溶剤性の低
いインキ(東洋インキ(株)製、SAN凸脂油)でイン
キ層を設けた。ホログラム箔を剥がそうとして、ケトン
類、エステル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類
の溶剤をもちいた場合、インキ被膜が侵され、色剤が脱
落し色が薄くなったり、また、基紙に滲んだりして、ホ
ログラム箔を剥がしたことが容易に目視で確認できた。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、各種の
有機溶剤を用いてホログラム箔を剥離した場合、耐溶剤
性の低いインキ層或いは消色インキ層が変化してしまう
ので剥離したホログラム箔を別に紙部分を偽造した商品
券に転用し、偽造商品券として使用したり、小額の有価
証券から剥離したホログラム箔を、別に紙部分を偽造し
た高額の有価証券に転用するというような不正行為を効
果的に防止することができる。
有機溶剤を用いてホログラム箔を剥離した場合、耐溶剤
性の低いインキ層或いは消色インキ層が変化してしまう
ので剥離したホログラム箔を別に紙部分を偽造した商品
券に転用し、偽造商品券として使用したり、小額の有価
証券から剥離したホログラム箔を、別に紙部分を偽造し
た高額の有価証券に転用するというような不正行為を効
果的に防止することができる。
【図1】従来の偽造防止印刷物の一例を示し、(A)は
平面図、(B)はX−X部の断面図である。
平面図、(B)はX−X部の断面図である。
【図2】本発明の偽造防止印刷物の一例を示し、(A)
は請求項1、(B)は請求項3、(C)は請求項4の構
成断面図をそれぞれ示す。
は請求項1、(B)は請求項3、(C)は請求項4の構
成断面図をそれぞれ示す。
【図3】消色インキの原理を説明するものであり、
(A)は発色状態を、(B)は消色状態をそれぞれ示す
模式図である。
(A)は発色状態を、(B)は消色状態をそれぞれ示す
模式図である。
【符号の説明】 11…ホログラム箔 12…基紙 13…消色インキ 21…ロイコ染料 22…発色剤 23…消色剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 光一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB10 JB08 JB17
Claims (5)
- 【請求項1】ホログラムが貼り付けられている印刷物に
おいて、少なくともホログラム箔上に耐溶剤性の低いイ
ンキ層を設けたことを特徴とする偽造防止印刷物。 - 【請求項2】ホログラムが貼り付けられている印刷物に
おいて、少なくともホログラム箔上に溶剤に接触すると
色が消える消色インキ層を設けたことを特徴とする偽造
防止印刷物。 - 【請求項3】ホログラムが貼り付けられている印刷物に
おいて、少なくともホログラム箔が設けられている位置
に対向する基紙の位置に耐溶剤性の低いインキ層、また
は消色インキ層を設けたことを特徴とする偽造防止印刷
物。 - 【請求項4】ホログラムが貼り付けられている印刷物に
おいて、少なくともホロクラム箔上とホログラム箔が設
けられている位置に対向する基紙の位置に耐溶剤性の低
いインキ層、または消色インキ層を設けたことを特徴と
する偽造防止印刷物。 - 【請求項5】前記耐溶剤性の低いインキ層は、顔料、染
料を固着させる樹脂成分が溶剤に対して5重量%以下に
なるようにしたビヒクルを用いてインキ化されたインキ
で印刷されていることを特徴とする請求項1、3、4の
いずれか1項に記載の偽造防止印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202062A JP2002019346A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 偽造防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202062A JP2002019346A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 偽造防止印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002019346A true JP2002019346A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18699639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202062A Pending JP2002019346A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 偽造防止印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002019346A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012068280A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | National Printing Bureau | 剥離検知ラベル |
JP2014178345A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | 封印ラベル |
JP2018161879A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-18 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止媒体及びその作製方法 |
JP2018164978A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止媒体 |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202062A patent/JP2002019346A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012068280A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | National Printing Bureau | 剥離検知ラベル |
JP2014178345A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-25 | Toppan Printing Co Ltd | 封印ラベル |
JP2018161879A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-18 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止媒体及びその作製方法 |
JP2018164978A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止媒体 |
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