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JP2002015992A - リソグラフィ・プロセス及びリソグラフィ・システムの評価方法、基板処理装置の調整方法、リソグラフィ・システム、露光方法及び装置、並びに感光材料の状態の測定方法 - Google Patents

リソグラフィ・プロセス及びリソグラフィ・システムの評価方法、基板処理装置の調整方法、リソグラフィ・システム、露光方法及び装置、並びに感光材料の状態の測定方法

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JP2002015992A
JP2002015992A JP2001126644A JP2001126644A JP2002015992A JP 2002015992 A JP2002015992 A JP 2002015992A JP 2001126644 A JP2001126644 A JP 2001126644A JP 2001126644 A JP2001126644 A JP 2001126644A JP 2002015992 A JP2002015992 A JP 2002015992A
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JP
Japan
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substrate
photosensitive material
pattern
exposure
evaluation
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JP2001126644A
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Yuji Imai
裕二 今井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to KR1020010022329A priority patent/KR100781099B1/ko
Priority to TW090109858A priority patent/TW527638B/zh
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソグラフィ・システムを構成するレジスト
コータ、露光装置、及び現像装置のそれぞれの特性を互
いに独立に評価する。 【解決手段】 通常の露光時には、レジストコータ54
でフォトレジストが塗布されたウエハが投影露光装置5
0のウエハステージ39上に搬送されて露光が行われた
後、現像装置59にて現像が行われる。特性の評価時に
は、フォトレジストが塗布されたウエハの各ショット領
域に対して、投影露光装置50において投影光学系の有
効視野中の狭い領域で所定の評価用マークの像が露光さ
れ、現像後のレジストパターンの状態を検出することに
よって、レジストコータ54又は現像装置59の特性が
評価される。投影露光装置50の結像特性の評価時に
は、その有効視野の広い領域で所定の複数の評価用マー
クの像が露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、プラズマディスプレイ素子、又は薄
膜磁気ヘッド等のデバイスを製造するためのリソグラフ
ィ・プロセス及びリソグラフィ・システムの評価方法に
関し、特にレジストコータ、露光装置、及び現像装置
(デベロッパ)を有するリソグラフィ・システムに使用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの集積度及び微細度の向
上に対応するため、半導体デバイスを製造するためのリ
ソグラフィ工程(代表的にはレジスト塗布工程、露光工
程、及びレジスト現像工程からなる)中で使用される露
光装置においては、解像力、及び転写忠実度等の結像特
性を高めることが要求されている。このように結像特性
を高めるために、露光装置においては、露光ビームとし
ての露光光の波長の短波長化、投影光学系の開口数の増
大、及び変形照明等の新しい照明方式の開発等が行われ
ている。
【0003】このように露光条件(露光波長、投影光学
系の開口数、照明方式等)を変更した場合に、実際にど
のように結像特性が向上するのかを評価するため、従来
は例えば、限界解像度に近い線幅のライン・アンド・ス
ペースパターンの像を投影光学系を介してフォトレジス
トの塗布されたウエハ上に投影し、そのウエハを現像し
た後に得られるレジストパターンの線幅等を走査型電子
顕微鏡(Scanning Electron Microscopy: SEM)で計
測し、この計測結果をそれまでの計測データと比較して
いた。しかしながら、この方法では、露光装置とは別に
走査型電子顕微鏡が必要であるため、評価を行うための
設備が高価となり、かつ評価のための作業が煩雑で、評
価に要する時間が長くなるという不都合があった。
【0004】そこで、露光装置の結像特性を簡便に評価
するために、特許第2530080号公報に開示されて
いるように、露光装置及びエッチング装置等を用いて半
導体基板上に複数の抵抗パターンを形成し、これらの抵
抗パターンの抵抗値を計測することによってその抵抗パ
ターンの寸法を間接的に求める評価方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く露光装置単
独の結像特性については、従来より比較的簡便に評価す
る方法が提案されている。しかしながら、半導体デバイ
スの回路パターンの最終的な形状は、露光装置の結像特
性のみならず、レジストコータでウエハ上にフォトレジ
ストを塗布するときの塗布むら、及び現像装置でウエハ
(フォトレジスト)を現像する際の現像むら等にも影響
される。このため、露光装置を、レジストコータ、現像
装置、ベーキング装置、クーリング装置などを含むデバ
イス製造ラインに一旦組み込んでしまった後では、露光
装置単独の結像特性を評価するのは容易ではない。
【0006】一方、半導体デバイスの更なる高集積化に
対応するためには、リソグラフィ・システムに含まれる
露光装置、レジストコータ、現像装置などの個々の装置
の性能を最適化してリソグラフィ・システム全体として
のデバイス製造精度を向上させる必要がある。本発明は
斯かる点に鑑み、リソグラフィ・システムに組み込まれ
た個々の装置の性能を有効に評価するための評価方法を
提供することを第1の目的とする。また、本発明の第2
の目的は、リソグラフィ・システムのデバイス製造精度
を向上させるためにリソグラフィ・システムを評価及び
/又は調整する方法を提供することにある。本発明の第
3の目的は、リソグラフィ・システムに組み込まれた個
々の装置の性能を有効に評価することができるリソグラ
フィ・システムを提供することにある。
【0007】更に本発明は、露光装置と共にリソグラフ
ィ・システムを構成する基板処理装置の特性を容易に調
整できる調整方法を提供することを第4の目的とする。
また、本発明はそのような評価方法を実施できる露光装
置を提供することをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるリソグラフ
ィ・プロセスの評価方法は、感光材料が塗布された基板
に所定の現像パターンを形成するために、感光材料の塗
布工程、露光工程及び現像工程を含むリソグラフィプロ
セスの評価方法であって、感光材料が塗布された基板
(W1〜W4)を評価用パターン(36A〜36D,4
8,49,62A〜62F)を介して露光し、露光した
基板を現像して現像パターンを形成し、形成した現像パ
ターンの状態、例えば、厚さ、線幅、長さ、又は位置を
観測し、該観測結果から、現像パターンにそれぞれ影響
を与えるその塗布工程に特有の塗布因子、その露光工程
に特有の露光因子、及びその現像工程に特有の現像因子
の少なくとも一つの因子を他の因子とは独立して求める
ことを含むものである。
【0009】斯かる本発明によれば、実際に感光材料が
塗布された基板を所定の評価用パターンを介して露光
し、この露光後の基板(感光材料)を現像することによ
って、その基板上に感光材料の凹凸のパターンが形成さ
れる。この場合、例えばその基板の露光時の視野を所定
の狭い領域に設定することで、露光工程(露光装置)に
おいて現像パターンに影響を与える因子(結像特性等)
をほぼ一定として、塗布工程(塗布装置)おいて現像パ
ターンに影響を与える因子及び現像工程(現像装置)お
いて現像パターンに影響を与える因子の変化を受けた感
光材料の現像パターンが形成される。そこで、そのパタ
ーンの状態中の例えば厚さ、又は線幅の分布を計測する
ことによって、それぞれ塗布因子(塗布むら等)、又は
現像因子(現像むら等)が独立に評価できる。更に、そ
の基板の露光時の視野を例えば実際にデバイスパターン
を露光する場合と同程度に広い領域に設定して、その視
野の周辺部で評価用パターンの露光を行うことで、露光
因子の変化を受けた感光材料の現像パターンが形成され
る。この際には、塗布因子及び現像因子の変化の影響を
軽減するために、例えば、基板上の複数の位置における
計測値を平均化することによって、露光工程の特性(露
光因子)が独立に評価できる。この際に、その感光材料
のパターンの状態は、一例として露光装置に備えられて
いるアライメントセンサによって計測できるため、その
評価は容易に、かつ低コストで行うことができる。その
評価を実行するために、その評価用パターンは、一例と
して塗布因子、現像因子及び露光因子をそれぞれ求める
ための特有のパターンを含むものである。
【0010】また、本発明による第1のリソグラフィ・
システムの評価方法は、感光材料の塗布を基板に塗布す
る塗布装置(54)と、感光材料が塗布された基板を露
光する露光装置(50)と、感光材料を現像する現像装
置(59)とを有するリソグラフィ・システムの評価方
法であって、その塗布装置によって基板上に感光材料を
塗布する第1工程(ステップ101,120,128)
と、その感光材料が塗布された基板をその露光装置によ
って評価用パターン(36A〜36C,48,49,6
2A〜62F)を介して露光する第2工程(ステップ1
05,123,131)と、その現像装置によってその
基板のその感光材料を現像する第3工程(ステップ10
6,124,132)と、その現像された基板上のその
感光材料の現像パターンを計測する第4工程(ステップ
107,110,125,133)と、第4工程の計測
結果に基づいて、現像パターンにそれぞれ影響を与える
その塗布装置の特性、その露光装置の特性及びその現像
装置の特性のうちの一つの特性を他の特性とは独立に評
価する第5工程(ステップ108,111,126,1
34)と、を含むものである。
【0011】このリソグラフィ・システムの評価方法に
おいても、本発明のリソグラフィ・プロセスの評価方法
と同様に塗布装置、露光装置、及び現像装置の内の任意
の1つの装置の所定の特性を他の装置の特性とは独立に
容易に評価することができる。この場合、その露光装置
が、マスクパターンの像を基板上に投影する投影系(P
L)を備えているものとすると、その第2工程におい
て、その評価用パターンの像をその投影系の有効視野内
の所定の狭い領域(35A)を介してその基板上の複数
の区画領域(SA)に投影し、その第5工程において、
その塗布装置又はその現像装置の何れかの特性を評価す
るようにしてもよい。
【0012】又は、その第2工程において、その評価用
パターンの像をその投影系の有効視野内の所定の広い領
域(35)を介してその基板上の複数の区画領域(S
B)に投影し、その第5工程において、その露光装置の
その投影系の何れかの特性(結像特性等)を評価するよ
うにしてもよい。また、その露光装置が、マスクと基板
とを同期移動してその基板を露光する走査露光型の露光
装置である場合、その第2工程において、その評価用パ
ターンの像を走査露光方式でその基板上の複数の区画領
域(SC)に投影し、その第5工程において、その露光
装置のダイナミックな制御特性を評価するようにしても
よい。
【0013】この場合、そのリソグラフィ・システムの
評価方法は、更に、その基板上の複数の区画領域に形成
されたその感光材料の現像パターンのその計測方向の長
さのばらつきを計測する第6工程と、その現像装置の現
像むらを評価する第7工程とを含むことができる。その
評価方法は、更に、その塗布装置によって別の基板上に
感光材料を塗布する第8工程と、その感光材料が塗布さ
れた基板を、その評価用パターンとは異なるパターンの
像をその投影系の有効視野内の所定の広い領域を介して
その基板上の複数の区画領域に投影して感光材料を露光
する第9工程と、この第9工程で露光された感光材料を
現像する第10工程と、この第10工程で現像された感
光材料の現像パターンを計測してその露光装置のその投
影系の何れかの特性を評価する第11工程とを含むこと
ができる。その評価方法は、更に、評価されたその投影
系の特性に応じて、その投影系を調整することを含むこ
とができる。
【0014】また、その露光装置がマスクと基板とを同
期移動してその基板を露光する走査露光型の露光装置で
ある場合には、投影系の調整後、塗布装置によりテスト
用基板に感光材料を塗布する第12工程と、評価用マス
クの像を走査露光方式でその基板上の複数の区画領域に
投影して感光材料を露光する第13工程と、この第13
工程で露光された感光材料を現像する第14工程と、露
光装置のダイナミックな制御特性を観測して評価する第
15工程とを含むようにしてもよい。
【0015】また、本発明の第2のリソグラフィ・シス
テムの評価方法は、感光材料が塗布された基板(W)を
露光する露光装置(50)と、その感光材料の露光前と
露光後との少なくとも一方でその基板を処理する基板処
理装置(51)とを有するリソグラフィ・システムの評
価方法であって、リソグラフィ・システムによって評価
用パターンを感光材料に転写して転写像を形成し、転写
像の状態を計測し、該計測結果に基づいて、その露光装
置の特性とその基板処理装置の特性とを独立に評価する
ことを含むものである。この評価方法によれば、その転
写後の感光材料の状態(潜像等)を計測することで、容
易にその特性を評価できる。
【0016】その第2の評価方法において、その露光装
置の特性と基板処理装置の特性を独立して求めるため
に、基板を評価用パターンを介して露光する際に、求め
る特性に応じて評価用パターンを照明する領域の大きさ
を調整してもよい。また、その評価用パターンは、一例
として露光装置の特性と基板処理装置の特性とをそれぞ
れ求めるためのパターンを含み、独立して求める特性に
応じたパターンの現像パターンを観測するようにしても
よい。また、基板処理装置は、感光材料を基板に塗布す
る塗布装置及び転写像が形成された感光材料を現像する
現像装置を含んでもよい。
【0017】次に、本発明の基板処理装置の調整方法
は、感光材料が塗布された基板(W)を露光する露光装
置(50)と共にリソグラフィ・システムを構成し、そ
の感光材料の露光前と露光後との少なくとも一方でその
基板を処理する基板処理装置(51)の調整方法におい
て、リソグラフィ・システムによって評価用パターンを
基板上の感光材料に転写して転写像を形成し、該転写像
の状態を計測し、該計測結果に基づいて、その露光装置
の特性とは独立にその基板処理装置の特性を検出するこ
とを含むものである。この調整方法によれば、その転写
後の感光材料の状態(レジストパターン等)を検出する
ことで、この検出結果に基づいてその基板処理装置の特
性を正確に評価できる。また、その基板処理装置は、一
例として感光材料を基板に塗布する塗布装置及び転写像
が形成された感光材料を現像する現像装置を含むもので
ある。また、その調整方法は、一例として検出された特
性が所定の値を満足していない場合に、基板処理装置を
調整することを含むものである。
【0018】次に、本発明のリソグラフィ・システム
は、感光材料を塗布した基板に所定の現像パターンを形
成するリソグラフィ・システムであって、感光材料を基
板に塗布する塗布装置(54)と、感光材料が塗布され
た基板を露光する露光装置(50)と、露光された感光
材料を現像する現像装置(59)と、その塗布装置によ
って感光材料が塗布された基板を、その露光装置によっ
て所定の評価用パターンを介して露光するように露光装
置を制御する制御系(22)と、その露光装置によって
露光されたその基板をその現像装置によって現像して得
られるその感光材料の現像パターンの状態を計測するセ
ンサ(23,24)と、該センサの計測情報に基づい
て、現像パターンにそれぞれ影響を与えるその塗布装置
の特性、その露光装置の特性及びその現像装置の特性の
うちの一つの特性を他の特性とは独立に判定する判定系
(27)と、を有するものである。このリソグラフィ・
システムは、システムを構成する個々の装置の特性を独
立に計測することができ、メンテナンスが容易であり、
より高精度のデバイスパターンを形成することができ
る。また、このリソグラフィ・システムにより本発明の
評価方法を実施することができる。
【0019】また、そのセンサは、一例として感光材料
の塗布むら、現像むらの及び露光装置の結像特性の少な
くとも一つを計測する。露光装置は、一例として評価用
パターンの像を基板上に投影する投影系と投影系により
照明される評価用パターンの照明視野を制限する視野絞
りとを備え、その制御系は判定される特性に応じてその
視野絞りを制御する。また、そのセンサは、露光装置に
設けられているセンサを用いることによって、システム
に新たなセンサを導入せずに、塗布装置及び現像装置の
特性をシステム内で評価することができる。この現像さ
れたパターンを、例えば、基板を搬送する搬送系によっ
てシステムの生産ライン上で再度露光装置に戻せば足り
る。
【0020】次に、本発明による露光装置は、マスク
(R)を介して感光材料が塗布された基板(W)を露光
する露光装置であって、そのマスクを照明する照明系
(1〜18)と、基板の位置決めを行う基板ステージ
と、その照明系による照明領域の大きさを切り換える可
変視野絞り(14B)と、その基板ステージ上の基板上
の現像後の感光材料のパターンの形状に対応する物理量
を計測する第1センサ(24)と、その基板ステージ上
の基板上の現像後の感光材料のパターンの位置を計測す
る第2センサ(23)と、その第1センサ及び第2セン
サの検出結果を用いて、その基板上の感光材料の状態を
評価する判定系(27)とを有するものである。本発明
の露光装置によれば、塗布装置及び現像装置の特性を評
価することができる。それゆえ、この露光装置をリソグ
ラフィ・システムに組み込むことにより、システムのメ
ンテナンスが容易となり、システムの性能を最大限に引
き出して、デバイスの現像パターンの精度を一層向上す
ることができる。また、この露光装置は、本発明の評価
方法を実施することができる。
【0021】また、本発明の露光装置は、一例として照
明系からの照明光を基板に投影する投影系を含みもので
ある。その判定系はその第1センサ及び第2センサの少
なくとも一方を用いて投影系の結像特性を評価してもよ
い。また、一例としてその物理量は感光材料の厚さであ
り、その感光材料の状態は感光材料の塗布むら及び現像
むらを含むものである。その露光装置は、更に、その可
変視野絞りを制御する制御系とを備え、制御系は基板上
の感光材料の状態が評価されるときに、可変視野絞りを
投影系の結像特性が観測されるときよりも狭くなるよう
に制御してもよい。また、その露光装置に備えられた第
2センサは、現像後の感光材料のパターンの位置を計測
するだけではなく、投影系からの照明光に対する基板の
アライメントを実行するためにも用いるようにしてもよ
い。
【0022】また、本発明のリソグラフィ・システムを
用いたデバイスの製造方法は、その塗布装置によって基
板上に感光材料を塗布する第1工程と、その感光材料が
塗布された基板をその露光装置によって評価用パターン
を介して露光する第2工程と、その現像装置によってそ
の基板のその感光材料を現像する第3工程と、その現像
された基板上のその感光材料の現像パターンを計測する
第4工程と、第4工程の計測結果に基づいて、現像パタ
ーンにそれぞれ影響を与えるその塗布装置の特性、その
露光装置の特性及びその現像装置の特性のうちの一つの
特性を他の特性とは独立に評価する第5工程と、評価さ
れた特性に応じて、評価された特性を有する装置を調整
する第6工程と、この第6工程での調整後、評価用パタ
ーンの代わりにデバイス形成用のパターンを用いてその
第1〜第3の工程を実行してデバイス形成用の現像パタ
ーンが形成された基板を得る第7工程とを含むものであ
る。このデバイス製造方法によると、システムを構成し
ている個々の装置の特性が独立に評価され良好に調整さ
れているために、高いスループットで高精度なデバイス
を製造することができる。
【0023】また、本発明の感光材料の状態の測定方法
は、感光材料が塗布された基板を照明する照明系と照明
された基板から戻る光を検出する検出器とを備える露光
装置により露光される基板の感光材料の塗布状態を測定
する方法であって、感光材料が塗布された基板を評価用
マークを介して感光し、照明系及び検出器を用いて、感
光した評価用マークの感光パターンの状態を観察して感
光材料の塗布状態を求めることを含む基板の感光材料の
塗布状態の測定方法である。この方法により、露光装置
を用いて感光材料の塗布状態を容易に検査することがで
きる。それゆえ、リソグラフィ・プロセス又はリソグラ
フィ・システムにおける露光装置を一層有効に用いるこ
とができる。
【0024】この測定方法において、評価用マークが感
光されてできた潜像を観察してもよく、あるいは、回折
格子状の評価用のマークが形成されている基板を用いて
基板からの回折光を観察してもよい。あるいは、感光さ
れた評価用マークを現像して、現像パターンを観察して
もよい。その検出器として基板を露光する際に、基板の
露光位置に対するアライメントを実行するために用いら
れる検出器を使用することができる。また、基板を評価
用マークを介して感光するときに、露光装置が有する光
源からの光を用いることができる。
【0025】更に、本発明の別の感光材料の状態の測定
方法は、感光材料が塗布された基板を照明する照明系と
照明された基板から戻る光を検出する検出器とを備える
露光装置により露光される基板の感光材料の現像状態の
測定方法であって、感光材料が塗布された基板を評価用
マークを介して感光し、感光された基板を現像し、その
照明系及び検出器を用いて、現像した評価用マークの現
像パターンを観察して感光材料の現像状態を求めること
を含むものである。この方法により、露光装置を用いて
感光材料の現像状態を容易に検査することができる。そ
れゆえ、リソグラフィ・プロセス、又はリソグラフィ・
システムにおける露光装置を一層有効に用いることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、レジストコー
タ、露光装置としての投影露光装置、及び現像装置(デ
ベロッパ)を有する半導体デバイス製造用のリソグラフ
ィ・システムの諸特性の評価を行う場合に本発明を適用
したものである。
【0027】図1は、本例のリソグラフィ・システムを
示す概略構成図であり、この図1において、投影露光装
置50を囲むチャンバにインライン方式で接するよう
に、基板処理装置としてのコータ・デベロッパ部51が
設置され、投影露光装置50及びコータ・デベロッパ部
51の全体の動作を統轄制御するようにホストコンピュ
ータ27が設置されている。そのコータ・デベロッパ部
51において、中央部を横切るように基板としてのウエ
ハを搬送する搬送ライン52が配置され、搬送ライン5
2の一端に未露光の多数のウエハを収納する第1のウエ
ハカセット53と、露光及び現像の終わった多数のウエ
ハを収納する第2のウエハカセット60とが配置され、
搬送ライン52の他端が投影露光装置50のチャンバの
側面のシャッタ付きの搬送口(不図示)の直前に設置さ
れている。
【0028】また、コータ・デベロッパ部51におい
て、搬送ライン52の一方の側面に沿って第1のウエハ
カセット53から投影露光装置50に向けて、ウエハに
感光材料としてのフォトレジストを塗布するレジストコ
ータ54、そのウエハ上のフォトレジストをプリベーク
するためのホットプレート等からなるプリベーク装置5
5、及びプリベークされたウエハを冷却するためのクー
リング装置56が設置されている。クーリング装置56
としては、ウエハが載置されるベース部材の内部に冷却
水が流れるパイプ及び温度センサを設置した装置、又は
そのベース部材にペルティエ素子等の吸熱素子を埋め込
んだ装置等が使用できる。更に、搬送ライン52の他方
の側面に沿って投影露光装置50から第2のウエハカセ
ット60に向けて、露光後のウエハ上のフォトレジスト
をベーキングする、即ちいわゆるPEB(Post-Exposur
e Bake)を行うためのポストベーク装置57、PEBが
行われたウエハを冷却するためのクーリング装置58、
及びウエハ上のフォトレジストの現像を行うための現像
装置59が設置されている。
【0029】また、本例の投影露光装置50において、
露光対象のウエハWは、ウエハホルダ38を介してウエ
ハステージ39上に保持され、ウエハステージ39がウ
エハベース40(図2参照)上を2次元的に移動する。
そして、搬送ライン52の中心軸の延長線にほぼ沿うよ
うに第1ガイド部材42が配置され、この第1ガイド部
材42に沿って不図示のリニアモータで駆動されるよう
にスライダ43が配置され、スライダ43に回転及び上
下動自在にウエハを保持する第1アーム44が設置され
ている。更に、第1ガイド部材42の端部の上方に直交
するように、第2ガイド部材46が配置され、第2ガイ
ド部材46に沿って不図示のリニアモータで駆動される
ようにウエハを保持する第2アーム47が配置されてい
る。第2ガイド部材46は、ウエハステージ39のウエ
ハのローディング位置まで延びており、第2アーム47
には、第2ガイド部材46に直交する方向にスライドす
る機構も備えられている。
【0030】また、ガイド部材42,46が交差する位
置の近傍にウエハのプリアライメントを行うために回転
及び上下動ができる受け渡しピン45が設置され、受け
渡しピン45の周囲にウエハの外周部の切り欠き部(ノ
ッチ部)及び2箇所のエッジ部の位置を検出するための
位置検出装置(不図示)が設置されている。ガイド部材
42,46、スライダ43、アーム44,47、及び受
け渡しピン45等からウエハローダ系が構成されてい
る。
【0031】通常のリソグラフィ工程における図1のリ
ソグラフィ・システムの基本的な動作の一例につき説明
すると、ホストコンピュータ27の指令に基づいて、第
1ウエハカセット53から取り出された1枚のウエハ
は、搬送ライン52を経てレジストコータ54に搬送さ
れてフォトレジストが塗布される。そのフォトレジスト
が塗布されたウエハは、搬送ライン52に沿って順次プ
リベーク装置55及びクーリング装置56を経て投影露
光装置の第1アーム44に受け渡される。その後、スラ
イダ43が第1ガイド部材42に沿って受け渡しピン4
5の近傍に達すると、第1アーム44が回転して、フォ
トレジストが塗布されたウエハが第1アーム44から受
け渡しピン45上の位置Aに受け渡されて、ここでウエ
ハの外形基準で中心位置及び回転角の調整(プリアライ
メント)が行われる。その後、ウエハは第2アーム47
に受け渡されて第2ガイド部材46に沿ってウエハのロ
ーディング位置まで搬送され、そこでウエハステージ3
9上のウエハホルダ38にロードされる。そして、その
ウエハ(ウエハWとする)上の各ショット領域に対して
マスクとしてのレチクルの所定のデバイスパターンを通
して露光が行われる。
【0032】露光が終わったウエハWは、ガイド部材4
6,42に沿ってコータ・デベロッパ部51の搬送ライ
ン52まで搬送された後、搬送ライン52に沿って順次
ポストベーク装置57及びクーリング装置58を通って
現像装置59に送られる。そして、現像装置59で現像
が行われたウエハWの各ショット領域に、レチクルのデ
バイスパターンに対応した凹凸のレジストパターンが形
成される。そのように現像が行われたウエハWは、搬送
ライン52に沿って第2ウエハカセット60に収納され
る。このリソグラフィ工程の終了後に第2ウエハカセッ
ト60内の例えば1ロットのウエハは、例えばエッチン
グ又はイオン注入等のパターン形成工程及びレジスト剥
離工程等を実行する製造ラインに搬送される。
【0033】そのウエハW上に設計データに許容範囲内
で合致する回路パターンを形成するためには、図1のリ
ソグラフィ・システムを用いてウエハW上の各ショット
領域にそれぞれ高解像度、かつ高い転写忠実度でレジス
トパターンを形成する必要がある。そのためには、先ず
レジストコータ54でウエハの全面にできるだけ均一
で、かつ目標とする厚さでフォトレジストを塗布する必
要がある。次に、投影露光装置50によって、目標とす
る露光量で、できるだけ高い解像度で、できるだけ歪
(ディストーション及び倍率誤差)を小さくして、かつ
重ね合わせ露光時にはできるだけ高い重ね合わせ精度で
ウエハ上にレチクルのパターンを通して露光を行う必要
がある。更に最後に、現像装置59によって、ウエハの
全面のフォトレジストをできるだけ均一に、目標とする
条件で現像する必要がある。即ち、レジストコータ54
の特性(ここでは塗布むら)、投影露光装置50の特性
(ここでは結像特性、重ね合わせ精度)、及び現像装置
59の特性(ここでは現像むら)をそれぞれ所定の許容
範囲内に収めて露光を行う必要がある。そのために、本
例の投影露光装置50にはレジストコータ54、投影露
光装置50自体、及び現像装置59の所定の特性を、そ
れぞれ他の装置の特性とは独立に評価するための機構が
組み込まれている。
【0034】図2は、本例のステップ・アンド・スキャ
ン方式の投影露光装置50の概略構成を示し、この図2
において、露光光源1としてはArFエキシマレーザ光
源(波長193nm)が使用されている。但し、露光光
源1としては、KrFエキシマレーザ(波長248n
m)、F2 レーザ(波長157nm)、Kr2 レーザ
(波長146nm)、YAGレーザの高調波発生装置、
半導体レーザの高調波発生装置、又は水銀ランプ等を使
用することができる。露光光源1からの波長193nm
の紫外パルス光よりなる露光光IL(露光ビーム)は、
ビームマッチングユニット(BMU)2を通り、光アッ
テネータとしての可変減光器3に入射する。ウエハ上の
フォトレジストに対する露光量を制御するための露光制
御ユニット21が、露光光源1の発光の開始及び停止、
並びに出力(発振周波数、パルスエネルギー)を制御す
ると共に、可変減光器3における減光率を段階的、又は
連続的に調整する。
【0035】可変減光器3を通った露光光ILは、レン
ズ系4A,4Bよりなるビーム成形系5を経て第1段の
オプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ、又は
ホモジナイザ)としての第1フライアイレンズ6に入射
する。この第1フライアイレンズ6から射出された露光
光ILは、第1レンズ系7A、光路折り曲げ用のミラー
8、及び第2レンズ系7Bを介して第2段のオプティカ
ル・インテグレータとしての第2フライアイレンズ9に
入射する。
【0036】第2フライアイレンズ9の射出面、即ち露
光対象のレチクルRのパターン面(レチクル面)に対す
る光学的なフーリエ変換面(照明系の瞳面)には開口絞
り板10が、駆動モータ10eによって回転自在に配置
されている。開口絞り板10には、通常照明用の円形の
開口絞り10a、輪帯照明用の開口絞り10b、及び複
数(例えば4個)の偏心した小開口よりなる変形照明用
の開口絞り(不図示)や小さいコヒーレンスファクタ
(σ値)用の小円形の開口絞り(不図示)等が切り換え
自在に配置されている。投影露光装置50の全体の動作
を統轄制御する主制御系22が駆動モータ10eを介し
て開口絞り板10を回転して、照明条件を設定する。
【0037】図2において、第2フライアイレンズ9か
ら射出されて通常照明用の開口絞り10aを通過した露
光光ILは、透過率が高く反射率が低いビームスプリッ
タ11に入射する。ビームスプリッタ11で反射された
露光光は、集光用のレンズ19を介して光電検出器より
なるインテグレータセンサ20に入射し、インテグレー
タセンサ20の検出信号は露光制御ユニット21に供給
されている。インテグレータセンサ20の検出信号と被
露光基板としてのウエハW上での露光光ILの照度との
関係は予め高精度に計測されて、露光制御ユニット21
内のメモリに記憶されている。露光制御ユニット21
は、インテグレータセンサ20の検出信号より間接的に
ウエハWに対する露光光ILの照度(平均値)、及びそ
の積分値をモニタできるように構成されている。
【0038】ビームスプリッタ11を透過した露光光I
Lは、光軸IAXに沿ってレンズ系12,13を経て順
次、固定ブラインド(固定照明視野絞り)14A及び可
動ブラインド(可動照明視野絞り)14Bに入射する。
後者の可動ブラインド14Bはレチクル面に対する共役
面に設置され、前者の固定ブラインド14Aはその共役
面から所定量だけデフォーカスした面に配置されてい
る。固定ブラインド14Aは、例えば特開平4−196
513号公報及び対応する米国特許第5,473,41
0号に開示されているように、投影光学系PLの円形視
野内の中央で走査露光方向と直交した方向に直線スリッ
ト状、又は矩形状(以下、まとめて「スリット状」と言
う)に伸びるように配置された開口部を有する。更に、
本発明の可変視野絞りに対応する可動ブラインド14B
は、ウエハW上の各ショット領域への走査露光の開始時
及び終了時に不要な露光を防止するために、照明視野領
域の走査方向の幅を可変とするために使用される。更に
可動ブラインド14Bは、走査方向と直交した方向(非
走査方向)に関してレチクルRのパターン領域のサイ
ズ、又は後述のように評価対象に応じてその幅を可変と
するためにも使用される。可動ブラインド14Bの開口
率の情報は露光制御ユニット21にも供給され、インテ
グレータセンサ20の検出信号から求められる照度にそ
の開口率を乗じた値が、ウエハW上の実際の照度とな
る。
【0039】通常の露光時に固定ブラインド14Aを通
過した露光光ILは、光路折り曲げ用のミラー15、結
像用のレンズ系16、副コンデンサレンズ系17、及び
主コンデンサレンズ系18を介して、マスクとしてのレ
チクルRのパターン面(下面)の照明領域(照明視野領
域)35を照明する。露光光ILのもとで、レチクルR
の照明領域内の回路パターンの像が両側テレセントリッ
クな投影光学系PLを介して所定の投影倍率β(βは例
えば1/4,1/5等)で、投影光学系PLの結像面に
配置された基板(被露光基板)としてのウエハW上のフ
ォトレジスト層のスリット状の露光領域(照明領域35
と共役なパターン像の投影領域)35Pに転写される。
レチクルR及びウエハWはそれぞれ第1物体及び第2物
体と見なすことができ、ウエハ(wafer)Wは例えば半導
体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)等
の円板状の基板である。以下、投影光学系PLの光軸A
Xに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査方向
(ここでは図2の紙面に平行な方向)にY軸を取り、走
査方向に直交する非走査方向(ここでは図2の紙面に垂
直な方向)にX軸を取って説明する。
【0040】図2において、レチクルRは、レチクルス
テージ31上に吸着保持され、レチクルステージ31
は、レチクルベース32上にY方向に等速移動できると
共に、X方向、Y方向、回転方向に微動できるように載
置されている。レチクルステージ31(レチクルR)の
2次元的な位置、及び回転角は駆動制御ユニット34内
のレーザ干渉計によってリアルタイムに計測されてい
る。この計測結果、及び主制御系22からの制御情報に
基づいて、駆動制御ユニット34内の駆動モータ(リニ
アモータやボイスコイルモータ等)は、レチクルステー
ジ31の走査速度、及び位置の制御を行う。駆動制御ユ
ニット34は、更に主制御系22からの制御情報に基づ
いて、可動ブラインド14Bの開口の大きさの設定、又
は走査方向への開閉を行う。また、レチクルステージ3
1のレチクルRの近傍にガラス基板よりなる評価マーク
板33が固定されている。
【0041】図3(A)は図2の評価マーク板33の中
心を光軸AXにほぼ合致させた状態を示す平面図であ
り、この図3(A)において、投影露光装置50の特性
の評価時には、評価マーク板33のほぼ全体を覆うよう
に、2点鎖線で示す露光光の照明領域35が設定され
る。照明領域35は、図2の投影光学系PLの円形の有
効視野にほぼ内接するように設定されており、走査方向
SD(Y方向)に直交する非走査方向(X方向)に細長
い矩形領域である。そして、評価マーク板33には、照
明領域35の内部に収まるように、かつ照明領域35の
4個の頂点に近い位置に一例として4個の2次元の同一
の評価用マーク36A,36B,…36Mが形成されて
いる。評価用マーク36Aは、X方向に所定ピッチで配
列されたライン・アンド・スペースパターンよりなるX
軸のマーク37Xと、Y方向に所定ピッチで配列された
ライン・アンド・スペースパターンよりなるY軸のマー
ク37Yとを組み合わせた2次元マークである。評価用
マーク36Aを構成するライン・アンド・スペースパタ
ーンの線幅は、一例として図2の投影光学系PLの限界
解像度の1倍〜2倍程度の線幅である。このとき、例え
ば線幅(ピッチ、デューティなど)が異なる複数のライ
ン・アンド・スペースパターンから各評価用マークを構
成してもよい。
【0042】一方、図1のレジストコータ54、又は現
像装置59の特性の評価時には、図2の可動ブラインド
14Bの開口を狭くすることによって、図3(A)の評
価マーク板33の中央部の光軸AXを中心とする狭い領
域に、一点鎖線で示すように照明領域35Aが設定され
る。照明領域35Aは、一例として照明領域35に対し
てX方向、Y方向の幅がそれぞれ1/5程度の領域であ
り、照明領域35Aの中央部の評価マーク板33に2つ
の評価用マーク48,49が隣接して形成されている。
照明領域35Aは、投影光学系PLの視野中の光軸AX
を中心とした狭い領域であるため、照明領域35A内の
パターンの像は、投影光学系PLを介して殆ど諸収差の
無い状態で像面側に投影される。
【0043】この場合、一方の評価用マーク48は、図
3(B)に拡大図で示すように、計測方向(ここではX
方向)に細長いひし形状、即ち計測方向の両端部が楔型
とされた複数のマーク48a〜48eを計測方向に直交
する方向(Y方向)に所定ピッチで配列して形成されて
いる。マーク48a〜48eの最も太い部分の線幅は、
図2の投影光学系PLの限界解像度の1倍〜2倍程度で
あり、評価用マーク48は、図1の現像装置59の特性
評価に使用される。他方の評価用マーク49は、図3
(C)に拡大図で示すように、Y方向に所定ピッチで配
列されたライン・アンド・スペースパターンである。評
価用マーク49の各マークの線幅は、投影光学系PLの
限界解像度の数倍程度の緩い(粗い)線幅であり、評価
用マーク49は、図1のレジストコータ54の特性評価
に使用される。
【0044】図2に戻り、ウエハWは、ウエハホルダ3
8を介してウエハステージ39上に吸着保持され、ウエ
ハステージ39は、ウエハベース40上で投影光学系P
Lの像面と平行なXY平面に沿って2次元移動する。即
ち、ウエハステージ39は、ウエハベース40上でY方
向に一定速度で移動すると共に、X方向、Y方向にステ
ップ移動する。更に、ウエハステージ39には、ウエハ
WのZ方向の位置(フォーカス位置)、並びにX軸及び
Y軸の回りの傾斜角を制御するZレベリング機構も組み
込まれている。また、投影光学系PLの側面に、ウエハ
Wの表面(被検面)の複数の計測点に斜めにスリット像
を投影する投射光学系25Aと、その被検面からの反射
光を受光してそれらの複数の計測点のフォーカス位置に
対応するフォーカス信号を生成する受光光学系25Bと
からなる多点のオートフォーカスセンサ25A,25B
も設けられており、それらのフォーカス信号が主制御系
22中の合焦制御部に供給されている。
【0045】走査露光時には、その主制御系22中の合
焦制御部は、それらのフォーカス信号(フォーカス位
置)の情報に基づいてオートフォーカス方式でウエハス
テージ39中のZレベリング機構を連続的に駆動する。
これによって、ウエハWの表面が投影光学系PLの像面
に合焦される。また、特性の評価時には、一例としてそ
れらのフォーカス信号に基づいてZレベリング機構を駆
動することによって、ウエハWのフォーカス位置を任意
の量だけ制御することができる。
【0046】ウエハステージ39のX方向、Y方向の位
置、及びX軸、Y軸、Z軸の回りの回転角は駆動制御ユ
ニット41内のレーザ干渉計によってリアルタイムに計
測されている。この計測結果及び主制御系22からの制
御情報に基づいて、駆動制御ユニット41内の駆動モー
タ(リニアモータ等)は、ウエハステージ39の走査速
度、及び位置の制御を行う。
【0047】また、走査露光を行う際には、予めレチク
ルRとウエハWとのアライメントを行っておく必要があ
る。そのため、レチクルステージ31上にはレチクルR
のアライメントマーク(レチクルマーク)の位置を計測
するレチクルアライメント顕微鏡(不図示)が設置され
ている。更に、ウエハW上のアライメントマーク(ウエ
ハマーク)の位置を計測するために、投影光学系PLの
側面にオフ・アクシス方式で画像処理方式(FIA方
式:Field Image Alignment 方式)の第1のアライメン
トセンサ23が設置されている。アライメントセンサ2
3は、例えばハロゲンランプ等からの比較的広い波長域
の照明光で被検マークを照射して、その被検マークの像
を指標マークと共に撮像し、得られた画像信号を処理し
て、その指標マークに対する被検マークのX方向、Y方
向への位置ずれ量を求めると共に、その被検マークを構
成する個々のマークの線幅を求め、得られた計測値を主
制御系22に供給する。
【0048】また、ウエハマークの位置計測を別の方式
でも行うことができるように、投影光学系PLの側面に
オフ・アクシス方式の第2のアライメントセンサ24が
備えられている。アライメントセンサ23及び24はそ
れぞれ本発明の第2のセンサ及び第1のセンサに対応し
ている。アライメントセンサ24は、回折格子状の被検
マークに周波数の僅かに異なる2つの光束(又は一つの
光束の場合もある)を照射して、その被検マークから発
生する複数の回折光よりなる干渉光を検出するLIA
(Laser Interferometric Alignment)方式のセンサ24
a(以下、「LIAセンサ24a」と言う。)と、ドッ
ト列状の被検マークとスリット状に照射されるレーザビ
ームとを相対走査して、その被検マークから発生する回
折光を検出するレーザ・ステップ・アライメント方式の
センサ24b(以下、「LSAセンサ24b」と言
う。)とから構成されている。LIAセンサ24aにつ
いては、例えば特開平2−227602号公報(日本特
許第2814520号及び対応する米国特許第5,48
9,986号)でより詳細な構成が開示されており、L
SAセンサ24bについては、例えば特開昭60−13
0742号公報(特公平6−16478号公報及び対応
する米国特許4,677,301号)でより詳細な構成
が開示されている。なお、本例ではLIAセンサ24a
の代わりに、被検マークに対してほぼ垂直に1本のコヒ
ーレントビームを照射し、その被検マークから発生する
少なくとも一対の回折光(例えば次数が等しい、±n次
回折光)を干渉させて受光する方式のセンサを採用して
もよい。
【0049】LIAセンサ24aの干渉光の光電変換信
号(検出信号)、及びLSAセンサ24bの回折光の光
電変換信号(検出信号)はそれぞれ主制御系22中のア
ライメント信号処理部に供給されている。アライメント
信号処理部では、アライメント時には、LIAセンサ2
4a、又はLSAセンサ24bの検出信号と、ウエハス
テージ39の座標の計測値とを用いて被検マークの座標
を検出する。また、リソグラフィ・システムの特性評価
時に、そのアライメント信号処理部は、LIAセンサ2
4aの検出信号の大きさより、被検マーク上のレジスト
パターンの厚さを算出し、LSAセンサ24bの検出信
号とウエハステージ39の座標とを用いて被検マークの
計測方向の長さを算出する。
【0050】そして、アライメントセンサ23又は24
を用いてウエハWのアライメントが行われた後に走査露
光が行われる。即ち、主制御系22は、レチクルステー
ジ31、及びウエハステージ39のそれぞれの移動位
置、移動速度、移動加速度、位置オフセット等の各種情
報を駆動制御ユニット34及び41に送る。これに応じ
て、レチクルステージ31を介して露光光ILの照明領
域35に対してレチクルRが+Y方向(又は−Y方向)
に速度Vrで走査されるのに同期して、ウエハステージ
39を介してレチクルRのパターン像の露光領域35P
に対してウエハWが−Y方向(又は+Y方向)に速度β
・Vr(βはレチクルRからウエハWへの投影倍率)で
走査される。この際の走査露光の開始時及び終了時に不
要な部分への露光を防止するために、駆動制御ユニット
34によって可動ブラインド14Bの開閉動作が制御さ
れる。レチクルRとウエハWとの移動方向が逆であるの
は、本例の投影光学系PLが反転投影を行うためであ
る。
【0051】更に主制御系22は、ウエハW上の各ショ
ット領域のフォトレジストを適正露光量で走査露光する
ための各種露光条件を露光データファイルより読み出し
て、露光制御ユニット21とも連携して最適な露光シー
ケンスを実行する。即ち、ウエハW上の1つのショット
領域への走査露光開始の指令が主制御系22から露光制
御ユニット21に発せられると、露光制御ユニット21
は露光光源1の発光を開始すると共に、インテグレータ
センサ20を介してウエハWに対する露光光ILの照度
(単位時間当たりのパルスエネルギーの和)の積分値を
算出する。その積分値は走査露光開始時に0にリセット
されている。そして、露光制御ユニット21では、その
照度の積分値を逐次算出し、この結果に応じて、走査露
光後のウエハW上のフォトレジストの各点で適正露光量
が得られるように、露光光源1の出力(発振周波数、及
びパルスエネルギー)及び可変減光器3の減光率を制御
する。そして、当該ショット領域への走査露光の終了時
に、露光光源1の発光が停止される。
【0052】次に、本例の図1のリソグラフィ・システ
ムのレジストコータ54、投影露光装置50、及び現像
装置59の所定の特性を評価するための動作(評価シー
ケンス)の一例につき図8及び図9のフローチャートを
参照して説明する。このような特性の評価は、定期的に
実行してもよいが、例えばフォトレジストの種類を変更
するか、又は現像プロセスを変更した場合に実行するよ
うにしてもよい。
【0053】先ず図8のステップ101において、ホス
トコンピュータ27の制御のもとで、図1のレジストコ
ータ54を用いて未露光のウエハW1にフォトレジスト
を塗布した後、そのウエハW1をプリベーク装置55及
びクーリング装置56を経て投影露光装置50のウエハ
ステージ39(ウエハホルダ38)上にロードする(ス
テップ102)。次に、図2のレチクルステージ31を
駆動して、評価マーク板33の中心を投影光学系PLの
有効視野の中心(光軸AX)に合わせ(ステップ10
3)、可動ブラインド14Bを制御して、露光光ILの
照明領域を図3(A)に示すように、有効視野の中央の
狭い照明領域35Aに設定する(ステップ104)。こ
の状態では、評価用マーク48,49のみが照明可能と
なり、投影光学系PLの収差の影響が殆ど無い状態で評
価用マーク48,49の像を投影することができる。
【0054】そこで、ステップ105において、図2の
投影露光装置50を一括露光型の投影露光装置とみなし
て、ステップ・アンド・リピート方式で、照明領域35
A内の評価用マーク48,49の像を投影光学系PLを
介してウエハW1上の各ショット領域SAに露光する。
図4(A)は、そのように露光されたウエハW1を示
し、この図4(A)において、ウエハW1の露光面は、
X方向、Y方向に狭い照明領域35Aの共役像とほぼ同
じ大きさのN1個のショット領域SA1 ,SA2 ,…S
N1(これらを代表して「ショット領域SA」と呼ぶ)
に分かれ、各ショット領域SAにそれぞれ評価用マーク
48,49の像48P,49Pが露光される。次のステ
ップ106において、露光後のウエハW1を図1のポス
トベーク装置57及びクーリング装置58を介して現像
装置59に搬送し、現像装置59において、ウエハW1
上のフォトレジストを現像し、現像後のウエハW1を搬
送ライン52を介して再び投影露光装置50のウエハス
テージ39上にロードする。この場合、図4(A)のウ
エハW1の各ショット領域SAには、それぞれ評価用マ
ーク48,49の像48P,49Pに対応する凹凸のレ
ジストパターン(これも48P,49Pとする)が形成
されている。後者のレジストパターン49Pは、図4
(B)に示すように、X方向に所定ピッチの回折格子状
マークであり、前者のレジストパターン48Pは、図5
(A)に示すように、両側が楔型の複数の凹凸のパター
ンである。
【0055】それに続くステップ107において、図2
の主制御系22の制御のもとでアライメントセンサ24
中のLIAセンサ24aを用いて、図4(A)のウエハ
W1上の全部のショット領域SAのレジストパターン4
9Pからの干渉光(回折光)の強度に対応する検出信号
を検出し、検出結果をホストコンピュータ27に供給す
る。LIAセンサ24aからは、図4(B)に示すよう
に、レジストパターン49Pに2つの光束LA,LBが
照射され、レジストパターン49Pから光束LAの+1
次回折光LA1、及び光束LBの−1次回折光LB1が
平行に干渉光として発生し、その干渉光が検出される。
この場合、その干渉光の強度の平均値は、各ショット領
域SAに残存するレジストの膜厚、即ちレジストパター
ン49Pの段差に応じて変化するため、例えば予め実験
的にレジストパターン49Pの段差とその干渉光の検出
信号の平均値との関係をテーブルとして求めて、ホスト
コンピュータ27のデータファイルに格納しておく。そ
して、ホストコンピュータ27は、その各ショット領域
SAでの干渉光の検出信号の平均値、及びそのテーブル
より、ウエハW1上に残存するレジストの膜厚の分布を
求めると共に、この膜厚の分布より、レジストコータ5
4でウエハW1にフォトレジストを塗布したときの平均
的な膜厚、及び膜厚のばらつき(例えば標準偏差)を塗
布むらとして推定する。
【0056】次のステップ108において、ホストコン
ピュータ27は、レジストコータ54に異常があるか、
即ち、ステップ107で推定されたフォトレジストの平
均的な膜厚、及び膜厚のばらつきがその種類のフォトレ
ジストについて定められている目標値(ばらつきについ
ては0)に対して許容範囲内に収まっているかどうかを
チェックし、異常がある場合には、オペレータにレジス
トコータ54のアラーム情報を発する。これに応じてス
テップ109でレジストコータ54のメンテナンスが行
われる。この後で、別の未露光のウエハW2に対してス
テップ101〜108の評価シーケンスを再び実行する
ようにしてもよい。
【0057】なお、上記の実施の形態では、レジストコ
ータ54の評価を行うために、現像後のレジストパター
ン49Pを検出しているが、図4(C)に示すように予
めウエハW1上の各ショット領域SAに凹凸の回折格子
状のマーク61を形成しておき、ウエハW1上にフォト
レジストPHを塗布した後にLIAセンサ24aから光
束LA,LBをそのマーク61に照射して、そのマーク
61からの干渉光(LA1,LB1)を検出するように
してもよい。この場合にも、そのマーク61からの干渉
光の強度の平均値は、そのショット領域SA上のフォト
レジストPHの膜厚に応じて変化するため、露光及び現
像を行うことなく、LIAセンサ24aの検出信号から
ウエハW1上のフォトレジストPHの膜厚の分布を求め
ることができる。この例では、露光工程及び現像工程を
省くことができるため、短時間にレジストコータ54の
評価を行うことができる。なお、LIAセンサ24aか
らの光束LA,LBとしては、フォトレジストPHに吸
収されない、即ち、フォトレジストPHを感光させない
波長の光が用いられる。
【0058】また、現像後のレジストパターン49Pを
検出する代わりに、レジストに形成される評価用マーク
49の潜像を、例えばLIAセンサ24aを用いて検出
し、その検出結果に基づいてフォトレジストの平均的な
膜厚、及び膜厚のばらつきを求めるようにしてもよい。
この場合、フォトレジストの現像工程を省くことがで
き、短時間にレジストコータ54の評価を行うことがで
きる。LIAセンサ24aからの光束LA,LBとして
は、フォトレジストPHに吸収されない、即ち、フォト
レジストPHを感光させない波長の光が用いられる。
【0059】同様に、図2の投影露光装置50に干渉計
方式又はエリプソメータ方式の膜厚測定器を備えてお
き、露光前にこの膜厚測定器でウエハ上のフォトレジス
トの厚さの分布を直接計測するようにしてもよい。ま
た、例えば原子間力顕微鏡などを用いて、フォトレジス
トの膜厚及びそのばらつきなどを検出するようにしても
よい。なお、評価用マーク48,49をフォトレジスト
に転写して前述の塗布むらを推定するとき、本例では評
価用マーク48,49を投影光学系PLの投影視野の中
央(光軸AX上)に配置することで、投影光学系PLの
収差の影響が殆どない状態と見なしている。しかしなが
ら、投影光学系PLの収差を無視できないときは、前述
の塗布むらなどの影響を受けない計測方法、例えば評価
用マークの投影像を投影光学系PLの像面側で検出す
る、いわゆる空間像計測などによって、予め投影光学系
PLの収差情報(波面収差など)を求めておき、この収
差情報も用いて前述の塗布むらなどを決定することが好
ましい。
【0060】また、ステップ109でのレジストコータ
54のメンテナンスは、フォトレジストの塗布条件(ス
ピンコート方式ではウエハの回転速度や回転数などを含
み、スキャンコート方式ではウエハやノズルの移動速度
などを含む)の再設定(変更)などを含むものである。
更に、ステップ107で求めた膜厚やそのばらつきなど
に基づき、オペレータがレジストコータ54の調整を行
うようにしてもよいし、あるいはホストコンピュータ2
7がレジストコータ54に指令を与えてその塗布条件の
変更などを行うようにしてもよい。
【0061】そして、レジストコータ54に異常が無い
場合には、動作はステップ108からステップ110に
移行し、今度は図2の主制御系22は、アライメントセ
ンサ24中のLSAセンサ24bを用いて、図4(A)
のウエハW1上の全部のショット領域SAのレジストパ
ターン48Pからの回折光に対応する検出信号を、ウエ
ハステージ39のX座標に対応させて取り込む。LSA
センサ24bからは、図5(A)のショット領域SAi
に示すようにY方向に伸びるスリット状にレーザビーム
LSが照射され、ウエハステージ39をX方向に駆動し
て、レジストパターン48PとレーザビームLSとを相
対走査させると、レーザビームLSがレジストパターン
48Pに一部でも照射されていると、レジストパターン
48Pから回折光が発生する。そこで、主制御系22
は、その回折光の検出信号のレベルが所定値以上となる
ウエハステージ39のX座標の範囲を求め、この範囲を
ショット領域SAi でのレジストパターン48Pの長さ
LX1とする。同様にして、主制御系22は、全てのシ
ョット領域SA中のレジストパターン48Pの長さを求
め、計測値をホストコンピュータ27に供給する。
【0062】この場合、例えば図5(B)のショット領
域SAj では現像の状態が悪かったものとすると、レジ
ストパターン48Pの長さLX2はLX1よりも小さく
なるため、レジストパターン48の長さが現像の状態に
対応していることになる。これに基づいて、ホストコン
ピュータ27は、ウエハW1上の全部のショット領域S
Aでのレジストパターン48Pの長さの平均値、及びば
らつき(例えば標準偏差)を、現像装置59におけるフ
ォトレジストの現像時の現像むらを表すものとする。
【0063】次のステップ111において、ホストコン
ピュータ27は、現像装置59に異常があるか、即ち、
ステップ110で求められた現像むら(レジストパター
ン48Pの長さの平均値、及びばらつき)がその種類の
フォトレジストについて定められている目標値(ばらつ
きについては0)に対して許容範囲内に収まっているか
どうかをチェックし、異常がある場合には、オペレータ
に現像装置59のアラーム情報を発する。これに応じて
ステップ112で現像装置59のメンテナンスが行われ
る。なお、ステップ112ではオペレータ又はホストコ
ンピュータ27などによってその現像むらに基づく現像
装置59の現像条件(例えば、現像時間など)の変更な
どが行われる。この後で、ステップ101〜106,1
10,111の評価シーケンスを再び実行するようにし
てもよい。
【0064】そして、現像装置59にも異常が無い場合
には、動作はステップ111から図9のステップ120
に移行して、投影露光装置50の結像特性の評価が行わ
れる。そのため、ホストコンピュータ27の制御のもと
で、図1のレジストコータ54を用いて未露光のウエハ
(W3とする)にフォトレジストを塗布した後、そのウ
エハW3をプリベーク装置55及びクーリング装置56
を経て投影露光装置50のウエハステージ39上にロー
ドする(ステップ121)。次に、図2の評価マーク板
33の中心を光軸AXに合わせたままの状態で、可動ブ
ラインド14Bの開口を開いて、露光光ILの照明領域
を図3(A)に示す通常の大きさの照明領域35に設定
する(ステップ122)。この状態では、投影光学系P
Lの有効視野の周辺部の評価用マーク36A〜36Dが
照明可能となる。
【0065】そこで、ステップ123において、図2の
投影露光装置50を一括露光型の投影露光装置とみなし
て、ステップ・アンド・リピート方式で、照明領域35
内の評価用マーク36A〜36Dの像を投影光学系PL
を介してウエハW3上の各ショット領域SBに露光す
る。図6(A)は、そのように露光されたウエハW3を
示し、この図6(A)において、ウエハW3の露光面
は、X方向、Y方向に細長い照明領域35の共役像とほ
ぼ同じ大きさのN2個(N2<N1)のショット領域S
1 ,SB2 ,…SB N2(これらを代表して「ショット
領域SB」と呼ぶ)に分かれ、各ショット領域SBにそ
れぞれ評価用マーク36A〜36Dの像36AP〜36
DPが露光される。次のステップ124において、露光
後のウエハW3を図1のポストベーク装置57及びクー
リング装置58を介して現像装置59に搬送し、現像装
置59において、ウエハW3上のフォトレジストを現像
し、現像後のウエハW3を搬送ライン52を介して再び
投影露光装置50のウエハステージ39上にロードす
る。この場合、図6(A)のウエハW3の各ショット領
域SBには、それぞれ評価用マーク36A〜36Dの像
に対応する凹凸のレジストパターン(これも36AP〜
36DPとする)が形成されている。代表的にレジスト
パターン36APは、図6(B)に示すようにX方向及
びY方向にそれぞれ配列された凹凸のライン・アンド・
スペースパターン37XP,37YPより構成されてい
る。
【0066】それに続くステップ125において、図2
の主制御系22の制御のもとでFIA方式のアライメン
トセンサ23を用いて、図6(A)のウエハW3上の全
部のショット領域SBのレジストパターン36AP〜3
6DPの線幅及び位置(X座標、Y座標)を計測し、計
測値をホストコンピュータ27に供給する。例えば図6
(B)のレジストパターン36APでは、ライン・アン
ド・スペースパターン37XP,37YPの凸部(レジ
スト部)の幅hX,hYが計測される。この場合、本例
では既にレジストコータ54及び現像装置59は良好な
特性が得られるように調整されているため、レジストパ
ターン36AP〜36DPの線幅及び位置は、投影光学
系PLの結像特性(解像度、及び収差等)に依存してい
る。但し、レジストコータ54及び現像装置59でも或
る程度の塗布むら及び現像むらが残存しているため、ホ
ストコンピュータ27は、計測した全部のショット領域
SB内のレジストパターン36AP〜36DPの線幅、
及び位置を平均化して、投影光学系PLの像面でのレジ
ストパターン36AP〜36DPの線幅及び位置を求め
る。そして、ホストコンピュータ27は、その線幅を設
計値と比較することによって投影光学系PLの解像度を
評価し、その4個のレジストパターン36AP〜36D
Pの位置を設計値と比較することによって、投影光学系
PLのディストーション(倍率誤差を含む)を評価す
る。
【0067】次のステップ126において、ホストコン
ピュータ27は、投影光学系PLに異常があるか、即
ち、ステップ125で評価された解像度及びディストー
ションが目標値に対して許容範囲内に収まっているかど
うかをチェックし、異常がある場合には、オペレータに
投影光学系PLのアラーム情報を発する。これに応じて
ステップ127で投影光学系PLの調整が行われる。こ
の場合、図2の投影光学系PLには、不図示であるが、
所定の複数のレンズをそれぞれ光軸方向に微動させると
共に傾斜させることができる結像特性調整機構が備えら
れており、この結像特性調整機構が使用される。この後
で、ステップ120〜126の評価シーケンスを再び実
行するようにしてもよい。結像特性調整機構について
は、特開平6−45217号公報及び対応する米国特許
第6,078,380号に開示されている。なお、本例
の結像特性調整機構は露光光源1の波長調整部を制御し
て、露光光源1から発生する露光光ILの中心波長をシ
フトさせることができ、この波長シフトによっても投影
光学系PLの結像特性を調整可能となっている。
【0068】そして、投影光学系PLの結像特性に異常
が無い場合には、動作はステップ126からステップ1
28に移行し、今度は投影露光装置50の最終的なダイ
ナミック特性の評価を行う。そのため、ホストコンピュ
ータ27の制御のもとで、図1のレジストコータ54を
用いて未露光のウエハ(W4とする)にフォトレジスト
を塗布した後、そのウエハW4をプリベーク装置55及
びクーリング装置56を経て投影露光装置50のウエハ
ステージ39上にロードする(ステップ129)。次
に、図2のレチクルステージ31上に図7(B)に示す
テストレチクルR1をロードする(ステップ130)。
図7(B)に示すように、テストレチクルR1のパター
ン領域には、走査方向SD(Y方向)に沿って所定間隔
で3対の2次元の評価用マーク62A〜62C,62D
〜62Fが形成されている。評価用マーク62A〜62
Fは、例えば図3(A)の評価用マーク36Aと同様の
2つのライン・アンド・スペースパターンより形成され
ている。
【0069】そこで、ステップ131において、図2の
投影露光装置50を用いてステップ・アンド・スキャン
方式(走査露光方式)で、テストレチクルR1の評価用
マーク62A〜62Fの像を投影光学系PLを介してウ
エハW4上の各ショット領域SCに露光する。この場
合、図7(B)において、照明領域35に対して走査方
向SDにテストレチクルR1が走査され、これに応じて
図7(A)に示すようにスリット状の露光領域35Pに
対してウエハW4上の各ショット領域が走査される。
【0070】図7(A)は、そのように露光されたウエ
ハW4を示し、この図7(A)において、ウエハW4の
露光面は、X方向、Y方向に所定ピッチで製造対象とす
るデバイスとほぼ同じ大きさのN3個(N3<N2)の
ショット領域SC1 ,SC2,…SCN3(これらを代表
して「ショット領域SC」と呼ぶ)に分かれ、各ショッ
ト領域SCにそれぞれ評価用マーク62A〜62Fの像
62AP〜62FPが露光される。次のステップ132
において、露光後のウエハW4を図1のポストベーク装
置57及びクーリング装置58を介して現像装置59に
搬送し、現像装置59において、ウエハW4上のフォト
レジストを現像し、現像後のウエハW4を搬送ライン5
2を介して再び投影露光装置50のウエハステージ39
上にロードする。この場合、図7(A)のウエハW4の
各ショット領域SCには、それぞれ評価用マーク62A
〜62Fの像に対応する凹凸のレジストパターン(これ
も62AP〜62FPとする)が形成されている。
【0071】それに続くステップ133において、図2
の主制御系22の制御のもとでFIA方式のアライメン
トセンサ23を用いて、図7(A)のウエハW4上の全
部のショット領域SCのレジストパターン62AP〜6
2FPの線幅及び位置(X座標、Y座標)を計測し、計
測値をホストコンピュータ27に供給する。ホストコン
ピュータ27は、計測した全部のショット領域SC内の
レジストパターン62AP〜62FPの線幅、及び位置
の平均値とばらつき(例えば標準偏差)とを求め、その
計測値を設計値と比較することによって投影露光装置5
0の走査露光時のダイナミックな制御特性(レチクルス
テージとウエハステージとの同期特性等)を評価する。
なお、そのダイナミックな制御特性として、投影光学系
PLのディストーションなどの結像特性を同様に検出し
てもよい。
【0072】次のステップ134において、ホストコン
ピュータ27は、そのダイナミックな制御特性に異常が
あるかどうかをチェックし、異常がある場合には、オペ
レータにダイナミックな制御特性のアラーム情報を発す
る。これに応じてステップ135でレチクルステージ3
1、ウエハステージ39、及びこれらの位置計測用のレ
ーザ干渉計等のステージ系の調整が行われる。この後
で、ステップ128〜134の評価シーケンスを再び実
行するようにしてもよい。そして、ステップ134でダ
イナミックな制御特性に異常が無かった場合には、ステ
ップ136に移行して通常のデバイスパターンの露光工
程が実行される。
【0073】なお、前述のステップ126で投影光学系
PLの解像度や結像特性などをチェックする場合に、フ
ォトレジストの現像処理を行うことなく、ウエハ上のフ
ォトレジストに形成される評価用マーク36A〜36D
の潜像をアライメントセンサ23で検出してその線幅や
位置情報を得るようにし、その検出結果に基づいて解像
度や結像特性を求めるようにしてもよい。この場合、現
像処理を施さないため、解像度や結像特性などの評価に
あたってその現像処理の影響を受けることがない。従っ
て、ステップ110などで現像むらを求めることなく、
短時間にその解像度等の評価を行うことが可能となる。
また、ステップ133でダイナミックな制御特性を評価
するときにも、同様に評価用マーク62A〜62Fのレ
ジストパターンの代わりにその潜像を検出するようにし
てもよい。このように解像度や結像特性の評価、及びダ
イナミックな制御特性の評価を行うときには、現像むら
の特性を用いる必要は無いが、コータ・デベロッパ部5
1(基板処理装置)の一部である現像装置59の評価を
行うためにはその現像むらの特性が必要になるため、必
要に応じてその現像むらを別途検出しておくとよい。
【0074】更に、前述の実施の形態では、フォトレジ
ストの塗布むらと現像むらとの両方を求めるものとした
が、上記のように潜像検出を利用する場合などでは塗布
むらのみを求めるようにしてもよく、あるいは塗布むら
の影響が小さいと考えられるプロセス(レイヤ)では現
像むらのみを求めるようにしてもよい。また、前述の実
施の形態では投影露光装置50の結像特性を求めるもの
としたが、その結像特性を求めることなく、塗布むらと
現像むらとの少なくとも一方を求めるだけでも構わな
い。
【0075】以上のように本例のリソグラフィ・システ
ムの評価シーケンスでは、可変視野絞りとしての可動ブ
ラインド14Bを用いて狭い視野で評価用マーク48,
49の像を評価用のウエハ上に露光しているため、投影
露光装置50の特性と、レジストコータ54又は現像装
置59の特性とを切り分けて容易に評価することができ
る。更に、2種類の評価用マーク48,49を用いてい
るため、レジストコータ54の特性と現像装置59の特
性とを切り分けて容易に評価することができる。このた
め、リソグラフィ・システムの調整を容易に迅速に行う
ことができる。なお、前述の実施の形態では塗布むら又
は現像むらが許容範囲を超えている場合、即ちレジスト
コータ54又は現像装置59に異常が認められる場合、
ステップ109,111でレジストコータ54や現像装
置59のメンテナンス(塗布条件や現像条件の変更な
ど)を行うものとした。しかしながら、このメンテナン
スによっても塗布むら又は現像むらを許容範囲内に収め
ることができないことがあるので、例えば、塗布むら又
は現像むらなどによる、ウエハ上に形成される回路パタ
ーンの線幅変化などを補償するように、投影露光装置5
0によるウエハの露光条件(露光量など)を変更しても
よい。一例としては、塗布むら又は現像むらに応じて、
ウエハ上で部分的に露光量を異ならせる。これにより、
塗布むら又は現像むらを許容範囲内に収めることができ
なくても、ウエハ上に形成される回路パターンの線幅や
形状などを設定データとほぼ一致させることが可能とな
る。また、塗布むら又は現像むらに応じて前述の露光条
件を変更する場合、前述の実施の形態で図8のステップ
109,112を実行しなくてもよい。更に、塗布むら
又は現像むらが許容範囲内となっていても、必要に応じ
て前述の露光条件の変更などを行うようにしてもよい。
【0076】また、前述の実施の形態では、例えばレジ
ストコータ54に異常があると認められた場合、レジス
トコータ54のメンテナンスを行ってから再度、ウエハ
にフォトレジストを塗布して評価用マークを転写し、こ
の転写像を検出して現像むらを求めるようにしてもよい
し、あるいは塗布むらに基づいてステップ110での現
像むらの検出結果を補正してもよい。更に、レジストコ
ータ54と現像装置59との少なくとも一方に異常が認
められた場合も同様に、塗布むらと現像むらとの少なく
とも一方に基づいて投影露光装置50の結像特性の計測
結果を補正してもよいし、あるいはその少なくとも一方
の装置のメンテナンスを行ってから再度、評価用マーク
の転写などを行うようにしてもよい。
【0077】なお、上記の実施の形態では、レジストコ
ータ54又は現像装置59の特性(塗布むら又は現像む
ら)を検出するために評価用マークの像をフォトレジス
トに投影するときに、可動ブラインド14Bを用いて狭
い視野にしていたため、ウエハ上の露光面上で細かい間
隔で塗布むらや現像むらを評価できる。しかしながら、
それ程細かい間隔で塗布むらや現像むらを評価する必要
が無い場合には、その逆に広い視野で各ショット領域に
複数の評価用マークを一度の露光動作で転写してもよ
い。この場合には、例えば各ショット領域で同じ位置の
評価用マークの像を計測することで、結像特性の影響を
避けることができる。
【0078】また、上記の実施の形態では、投影露光装
置50の評価を行うために、所定の評価用マークの像の
レジストパターンをアライメントセンサ23で計測して
いるが、それ以外に、特許第2530080号公報で開
示されているように、投影露光装置50を用いて所定の
導電体パターンを形成し、この導電体パターンの抵抗値
を計測することによって、投影露光装置50の例えば結
像特性のキャリブレーションを行うようにしてもよい。
【0079】更に、図2のアライメントセンサ23,2
4、及び各種の評価用マークは上記の実施の形態の構成
に限られるものではなく、任意の構成で構わない。更
に、レジストコータ54、投影露光装置50、及び現像
装置59の少なくとも1つの特性を評価するために、評
価用マークの転写像(レジスト像又は潜像など)を検出
するとき、例えばリソグラフィ・システムに組み込まれ
るレジストレーション測定装置などを用いてもよい。
【0080】また、図1ではコータ・デベロッパ部51
と投影露光装置50とをインライン接続しているが、両
装置間に搬送装置(例えばAGVなど)を設けてそのリ
ソグラフィ・システムをオフライン構成としてもよい。
また、コータ・デベロッパ部51に組み込む装置の種類
や数は図1の構成に限られるものではなく、任意の構成
で構わない。例えばレジストコータ54と現像装置59
とを一体の装置で構成してもよい。あるいはコータ・デ
ベロッパ部51の代わりに、その一部のみ、例えばレジ
ストコータ54、又は現像装置59のみを有する基板処
理装置を用いるようにしてもよい。更に、投影露光装置
50とコータ・デベロッパ部51とはそれぞれ不図示の
メインコントローラ(ミニコンピュータなど)によって
その動作が独立に制御されるように構成されているた
め、図1のホストコンピュータ27を設けることなく、
両者間でその動作状況などを送受信することで互いにウ
エハの受け渡し動作を制御するようにしてもよい。本例
では、前述のリソグラフィ・システムを構成する(換言
すればリソグラフィ工程で使用される)装置の内で、投
影露光装置50以外の少なくとも一つの装置を基板処理
装置としている。
【0081】また、上記の実施の形態では、露光装置と
して走査露光方式の投影露光装置が使用されているが、
本発明はステップ・アンド・リピート方式(一括露光方
式)の投影露光装置(ステッパー)、及び投影系を用い
ないプロキシミティ方式等の露光装置を使用する場合に
も適用することができる。また、露光光(露光ビーム)
は上記の紫外光に限られるものではなく、例えばレーザ
プラズマ光源又はSOR(Synchrotron Orbital Radiat
ion)リングから発生する軟X線領域(波長5〜50n
m)のEUV光を用いてもよい。EUV露光装置では、
照明光学系及び投影光学系はそれぞれ複数の反射光学素
子のみから構成される。また、露光光として硬X線、あ
るいは電子線やイオンビームなどの荷電粒子線などを用
いてもよい。
【0082】そして、図2のウエハWより半導体デバイ
スが製造できる。その半導体デバイスは、デバイスの機
能・性能設計を行うステップ、このステップに基づいた
レチクルを製造するステップ、シリコン材料からウエハ
を制作するステップ、前述した実施の形態の投影露光装
置によりレチクルのパターンをウエハに露光するステッ
プ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボン
ディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ
等を経て製造される。
【0083】なお、リソグラフィ・システムの用途とし
ては半導体素子製造用に限定されることなく、例えば、
角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若し
くはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用のリ
ソグラフィ・システムや、撮像素子(CCD等)、マイ
クロマシン、又は薄膜磁気ヘッド等の各種デバイスを製
造するためのリソグラフィ・システムにも広く適用でき
る。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが
形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォ
トリソグフィ工程を用いて製造する際にも適用すること
ができる。リソグラフィ・システムに用いられる個々の
装置及びプロセスの詳細については、例えば、米国特許
第4,900,939号に開示されている。
【0084】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、リソグラフィ・システ
ムによって実行されるレジスト塗布工程、露光工程、及
びレジスト現像工程のそれぞれの特性を容易に互いに独
立に評価することができる。更に、リソグラフィ・シス
テムを構成するレジストコータ、露光装置、及び現像装
置のそれぞれの特性を容易に互いに独立に評価すること
もできる。
【0086】更に本発明によれば、必要に応じてリソグ
ラフィ・システムの一部の基板処理装置の特性等を露光
装置の特性とは独立に容易に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例のリソグラフィ・
システムを示す概略構成図である。
【図2】 図1中の投影露光装置を示す一部を切り欠い
た構成図である。
【図3】 (a)は、図2の評価マーク板33を示す平
面図であり、(b)は評価用マーク48を示す拡大平面
図であり、(c)は評価用マーク49を示す拡大平面図
である。
【図4】 (a)はレジストコータ及び現像装置の評価
用のウエハのショット配列を示す平面図であり、(b)
はレジストパターン49Pの計測方法の説明に供する拡
大断面図であり、(c)はフォトレジストの膜厚の計測
方法の他の例を示す拡大断面図である。
【図5】 両端が楔型のレジストパターンの計測方法の
説明図である。
【図6】 (a)は投影露光装置の投影光学系の評価用
のウエハのショット配列を示す平面図であり、(b)は
そのウエハ上の各ショット領域に形成されるレジストパ
ターンを示す拡大平面図である。
【図7】 (a)は投影露光装置のダイナミック制御特
性の評価用のウエハのショット配列を示す平面図であ
り、(b)はその際に使用されるテストレチクルを示す
平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態のリソグラフィ・システ
ムの評価シーケンスの前半部を示すフローチャートであ
る。
【図9】 そのリソグラフィ・システムの評価シーケン
スの後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…露光光源、14B…可動ブラインド、R…レチク
ル、PL…投影光学系、W,W1〜W4…ウエハ、22
…主制御系、27…ホストコンピュータ、31…レチク
ルステージ、33…評価マーク板、36A〜36D,6
2A〜62F…評価用マーク、39…ウエハステージ、
48,49…評価用マーク、50…投影露光装置、51
…コータ・デベロッパ部、52…搬送ライン、54…レ
ジストコータ、55…プリベーク装置、56…クーリン
グ装置、57…ポストベーク装置、58…クーリング装
置、59…現像装置

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料が塗布された基板に所定の現像
    パターンを形成するために、感光材料の塗布工程、露光
    工程及び現像工程を含むリソグラフィ・プロセスの評価
    方法であって、 感光材料が塗布された基板を評価用パターンを介して露
    光し;露光した基板を現像して現像パターンを形成し;
    形成した現像パターンを観測し;該観測結果から、現像
    パターンにそれぞれ影響を与える前記塗布工程に特有の
    塗布因子、前記露光工程に特有の露光因子、及び前記現
    像工程に特有の現像因子の少なくとも一つの因子を他の
    因子とは独立して求めることを含む評価方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布因子及び現像因子をそれぞれ露
    光因子とは独立して求めるために、基板を評価用パター
    ンを介して露光する際に、評価用パターンを照明する領
    域を制限する請求項1に記載の評価方法。
  3. 【請求項3】 前記評価用パターンが、塗布因子、現像
    因子及び露光因子をそれぞれ求めるためのパターンを含
    み、前記一つの因子を他の因子とは独立して求めるため
    に、該一つの因子を求めるためのパターンの現像パター
    ンを観測する請求項2に記載の評価方法。
  4. 【請求項4】 塗布因子、現像因子及び露光因子をそれ
    ぞれ独立に求める請求項1に記載の評価方法。
  5. 【請求項5】 現像パターンから塗布因子を求めた後、
    現像因子を求める請求項1に記載の評価方法。
  6. 【請求項6】 塗布因子が塗布むらであり、現像因子が
    現像むらである請求項1に記載の評価方法。
  7. 【請求項7】 感光材料を基板に塗布する塗布装置と、
    感光材料が塗布された基板を露光する露光装置と、感光
    材料を現像する現像装置とを有するリソグラフィ・シス
    テムの評価方法であって、 前記塗布装置によって基板上に感光材料を塗布する第1
    工程と;前記感光材料が塗布された基板を前記露光装置
    によって評価用パターンを介して露光する第2工程と;
    前記現像装置によって前記基板の前記感光材料を現像す
    る第3工程と;前記現像された基板上の前記感光材料の
    現像パターンを計測する第4工程と;第4工程の計測結
    果に基づいて、現像パターンにそれぞれ影響を与える前
    記塗布装置の特性、前記露光装置の特性及び前記現像装
    置の特性のうちの一つの特性を他の特性とは独立に評価
    する第5工程と;を含むリソグラフィ・システムの評価
    方法
  8. 【請求項8】 前記露光装置は、マスクパターンの像を
    基板上に投影する投影系を備え、 前記第2工程において、前記評価用パターンの像を前記
    投影系の有効視野内の所定の狭い領域を介して前記基板
    上の複数の区画領域に投影し、 前記第5工程において、前記塗布装置の特性又は前記現
    像装置の特性を評価する請求項7に記載のリソグラフィ
    ・システムの評価方法。
  9. 【請求項9】 前記第4工程において、前記基板上の複
    数の区画領域に形成された前記感光材料の現像パターン
    の厚さのばらつきに対応する物理量を計測し、 前記第5工程において、前記塗布装置による前記感光材
    料の塗布むらを評価する請求項8に記載のリソグラフィ
    ・システムの評価方法。
  10. 【請求項10】 前記評価用パターンは、計測方向に交
    差する方向に配列された複数個の楔型のパターンであ
    り、 前記第4工程において、前記基板上の複数の区画領域に
    形成された前記感光材料の現像パターンの前記計測方向
    の長さのばらつきを計測し、 前記第5工程において、前記現像装置の現像むらを評価
    する請求項9に記載のリソグラフィ・システムの評価方
    法。
  11. 【請求項11】 前記露光装置は、マスクパターンの像
    を基板上に投影する投影系を備え、 前記第2工程において、前記評価用パターンの像を前記
    投影系の有効視野内の所定の広い領域を介して前記基板
    上の複数の区画領域に投影し、 前記第5工程において、前記露光装置の前記投影系の特
    性を評価する請求項7に記載のリソグラフィ・システム
    の評価方法。
  12. 【請求項12】 前記露光装置は、マスクと基板とを同
    期移動して前記基板を露光する走査露光型の露光装置で
    あり、 前記第2工程において、前記評価用パターンの像を走査
    露光方式で前記基板上の複数の区画領域に投影し、 前記第5工程において、前記露光装置のダイナミックな
    制御特性を評価する請求項8に記載のリソグラフィ・シ
    ステムの評価方法。
  13. 【請求項13】 前記物理量を、露光装置に備えられた
    第1センサにより計測する請求項9に記載のリソグラフ
    ィ・システムの評価方法。
  14. 【請求項14】 前記現像パターンの前記計測方向の長
    さのばらつきを、露光装置に備えられた第2センサによ
    り計測する請求項10に記載のリソグラフィ・システム
    の評価方法。
  15. 【請求項15】 更に、前記基板上の複数の区画領域に
    形成された前記感光材料の現像パターンの前記計測方向
    の長さのばらつきを計測する第6工程と、 前記現像装置の現像むらを評価する第7工程とを含む請
    求項9に記載のリソグラフィ・システムの評価方法。
  16. 【請求項16】 更に、前記塗布装置によって別の基板
    上に感光材料を塗布する第8工程と;前記感光材料が塗
    布された基板を、前記評価用パターンとは異なるパター
    ンの像を前記投影系の有効視野内の所定の広い領域を介
    して前記基板上の複数の区画領域に投影して感光材料を
    露光する第9工程と;前記第9工程で露光された感光材
    料を現像する第10工程と;前記第10工程で現像され
    た感光材料の現像パターンを計測して前記露光装置の前
    記投影系の何れかの特性を評価する第11工程とを含む
    請求項15に記載のリソグラフィ・システムの評価方
    法。
  17. 【請求項17】 更に、評価された前記投影系の特性に
    応じて、前記投影系を調整することを含む請求項16に
    記載のリソグラフィ・システムの評価方法。
  18. 【請求項18】 前記露光装置は、マスクと基板とを同
    期移動して前記基板を露光する走査露光型の露光装置で
    あり、更に、塗布装置によりテスト用基板に感光材料を
    塗布する第12工程と;評価用マスクの像を走査露光方
    式で前記基板上の複数の区画領域に投影して感光材料を
    露光する第13工程と;前記第13工程で露光された感
    光材料を現像する第14工程と;露光装置のダイナミッ
    クな制御特性を観測して評価する第15工程とを含む請
    求項17に記載のリソグラフィ・システムの評価方法。
  19. 【請求項19】 感光材料が塗布された基板を露光する
    露光装置と、前記感光材料の露光前と露光後との少なく
    とも一方で前記基板を処理する基板処理装置とを有する
    リソグラフィ・システムの評価方法であって、 リソグラフィ・システムによって評価用パターンを感光
    材料に転写して転写像を形成し;転写像の状態を計測
    し;該計測結果に基づいて、前記露光装置の特性と前記
    基仮処理装置の特性とを独立に評価することを含むリソ
    グラフィ・システムの評価方法。
  20. 【請求項20】 前記露光装置の特性と基板処理装置の
    特性を独立して求めるために、基板を評価用パターンを
    介して露光する際に、求める特性に応じて評価用パター
    ンを照明する領域の大きさを調整する請求項19に記載
    の評価方法。
  21. 【請求項21】 前記評価用パターンが、露光装置の特
    性と基板処理装置の特性をそれぞれ求めるためのパター
    ンを含み、独立して求める特性に応じたパターンの現像
    パターンを観測する請求項20に記載の評価方法。
  22. 【請求項22】 転写像が、感光材料が感光してできた
    潜像である請求項19に記載の評価方法。
  23. 【請求項23】 基板処理装置が、感光材料を基板に塗
    布する塗布装置及び転写像が形成された感光材料を現像
    する現像装置を含む請求項19に記載の評価方法。
  24. 【請求項24】 前記露光装置の特性が、露光装置に備
    えられた投影系の結像特性であり、前記基板処理装置の
    特性が感光材料の塗布むらである請求項19に記載の評
    価方法。
  25. 【請求項25】 感光材料が塗布された基板を露光する
    露光装置と共にリソグラフィ・システムを構成し、前記
    感光材料の露光前と露光後との少なくとも一方で前記基
    板を処理する基板処理装置の調整方法において、 リソグラフィ・システムによって評価用パターンを基板
    上の感光材料に転写して転写像を形成し;該転写像の状
    態を計測し;該計測結果に基づいて、前記露光装置の特
    性とは独立に前記基板処理装置の特性を検出することを
    含む基板処理装置の調整方法。
  26. 【請求項26】 更に、検出された特性が所定の値を満
    足していない場合に、基板処理装置を調整することを含
    む請求項25に記載の調整方法。
  27. 【請求項27】 転写像が、感光材料が感光してできた
    潜像である請求項25に記載の調整方法。
  28. 【請求項28】 基板処理装置が、感光材料を基板に塗
    布する塗布装置及び転写像が形成された感光材料を現像
    する現像装置を含む請求項25に記載の調整方法。
  29. 【請求項29】 前記露光装置の特性が、露光装置に備
    えられた投影系の結像特性であり、前記基板処理装置の
    特性が感光材料の塗布むらである請求項25に記載の調
    整方法。
  30. 【請求項30】 前記評価用パターンが、基板処理装置
    の特性を露光装置の特性とは独立して求めるためのパタ
    ーンを含む請求項25に記載の調整方法。
  31. 【請求項31】 感光材料を塗布した基板に所定の現像
    パターンを形成するリソグラフィ・システムであって、 感光材料を基板に塗布する塗布装置と;感光材料が塗布
    された基板を露光する露光装置と;露光された感光材料
    を現像する現像装置と;前記塗布装置によって感光材料
    が塗布された基板を、前記露光装置によって所定の評価
    用パターンを介して露光するように露光装置を制御する
    制御系と;前記露光装置によって露光された前記基板を
    前記現像装置によって現像して得られる前記感光材料の
    現像パターンの状態を計測するセンサと;該センサの計
    測情報に基づいて、現像パターンにそれぞれ影響を与え
    る前記塗布装置の特性、前記露光装置の特性及び前記現
    像装置の特性のうちの一つの特性を他の特性とは独立に
    判定する判定系と;を有するリソグラフィ・システム。
  32. 【請求項32】 前記センサは、感光材料の塗布むら、
    現像むらの及び露光装置の結像特性の少なくとも一つを
    計測する請求項31に記載のリソグラフィ・システム。
  33. 【請求項33】 前記判定系は、前記一つの特性を、予
    定された特性と比較する請求項32に記載のリソグラフ
    ィ・システム。
  34. 【請求項34】 露光装置が、評価用パターンの像を基
    板上に投影する投影系と投影系により照明される評価用
    パターンの照明視野を制限する視野絞りとを備え、前記
    制御系は判定される特性に応じて前記視野絞りを制御す
    る請求項33に記載のリソグラフィ・システム。
  35. 【請求項35】 前記センサが、露光装置に設けられて
    いる請求項31に記載のリソグラフィ・システム。
  36. 【請求項36】 更に、基板を搬送する搬送系を含む請
    求項31に記載のリソグラフィ・システム。
  37. 【請求項37】 前記評価用パターンが、感光材料の塗
    布むら、現像むらの及び露光装置の結像特性をそれぞれ
    計測するためのパターンを含む請求項31に記載のリソ
    グラフィ・システム。
  38. 【請求項38】 マスクを介して感光材料が塗布された
    基板を露光する露光装置であって、 前記マスクを照明する照明系と;基板の位置決めを行う
    基板ステージと;前記照明系による照明領域の大きさを
    切り換える可変視野絞りと;前記基板ステージ上の基板
    上の現像後の感光材料のパターンの形状に対応する物理
    量を計測する第1センサと;前記基板ステージ上の基板
    上の現像後の感光材料のパターンの位置を計測する第2
    センサと;前記第1センサ及び第2センサの検出結果を
    用いて、前記基板上の感光材料の状態を評価する判定系
    とを有する露光装置。
  39. 【請求項39】 更に、照明系からの照明光を基板に投
    影する投影系を含み、判定系は前記第1センサ及び第2
    センサの少なくとも一方を用いて投影系の結像特性を評
    価する請求項38に記載の露光装置。
  40. 【請求項40】 前記物理量が感光材料の厚さであり、
    前記感光材料の状態が感光材料の塗布むら及び現像むら
    を含む請求項38に記載の露光装置。
  41. 【請求項41】 更に、前記可変視野絞りを制御する制
    御系を備え、 前記制御系は基板上の感光材料の状態が評価されるとき
    に、前記可変視野絞りを前記投影系の結像特性が観測さ
    れるときよりも狭くなるように制御する請求項39に記
    載の露光装置。
  42. 【請求項42】 前記第2センサは、前記投影系からの
    照明光に対する基板のアライメントを実行するためにも
    用いられる請求項39に記載の露光装置。
  43. 【請求項43】 リソグラフィ・システムを用いたデバ
    イスの製造方法であって、 塗布装置によって基板上に感光材料を塗布する第1工程
    と;前記感光材料が塗布された基板を露光装置によって
    評価用パターンを介して露光する第2工程と;現像装置
    によって前記基板の前記感光材料を現像する第3工程
    と;前記現像された基板上の前記感光材料の現像パター
    ンを計測する第4工程と;第4工程の計測結果に基づい
    て、現像パターンにそれぞれ影響を与える前記塗布装置
    の特性、前記露光装置の特性及び前記現像装置の特性の
    うちの一つの特性を他の特性とは独立に評価する第5工
    程と;評価された特性に応じて、評価された特性を有す
    る装置を調整する第6工程と;前記第6工程での調整
    後、評価用パターンの代わりにデバイス形成用のパター
    ンを用いて前記第1〜第3の工程を実行してデバイス形
    成用の現像パターンが形成された基板を得る第7工程と
    を含むデバイスの製造方法。
  44. 【請求項44】 感光材料が塗布された基板を照明する
    照明系と、照明された基板から戻る光を検出する検出器
    とを備える露光装置により露光される基板の感光材料の
    塗布状態の測定方法であって、 感光材料が塗布された基板を評価用マークを介して感光
    し;感光した評価用マークの感光パターンの状態を検出
    して感光材料の塗布状態を求めることを含む基板の感光
    材料の塗布状態の測定方法。
  45. 【請求項45】 前記基板には評価用のマークが形成さ
    れている請求項44に記載の測定方法。
  46. 【請求項46】 基板を評価用マークを介して感光した
    後、現像することを更に含み、現像された評価用マーク
    の感光パターンの状態を検出して感光材料の塗布状態を
    求める請求項44に記載の測定方法。
  47. 【請求項47】 前記検出器を用いて前記感光パターン
    の状態を検出し、前記検出器は、基板を露光する際に、
    基板の露光位置に対するアライメントを実行するために
    用いられる検出器である請求項44に記載の測定方法。
  48. 【請求項48】 基板を評価用マークを介して感光する
    ときに、露光装置が有する光源からの光を用いる請求項
    44に記載の測定方法。
  49. 【請求項49】 感光材料が塗布された基板を照明する
    照明系と照明された基板から戻る光を検出する検出器と
    を備える露光装置により露光される基板の感光材料の現
    像状態の測定方法であって、 感光材料が塗布された基板を評価用マークを介して感光
    し;感光された基板を現像し;現像した評価用マークの
    現像パターンを検出して感光材料の現像状態を求めるこ
    とを含む基板の感光材料の現像状態の測定方法。
  50. 【請求項50】 前記検出器を用いて前記現像パターン
    の状態を検出し、前記検出器は、基板を露光する際に、
    基板の露光位置に対するアライメントを実行するために
    用いられる検出器である請求項49に記載の測定方法。
  51. 【請求項51】 基板を評価用マークを介して感光する
    ときに、露光装置が有する光源からの光を用いる請求項
    49に記載の測定方法。
  52. 【請求項52】 請求項44に記載の測定方法を用いて
    測定される塗布状態に基づいて、前記露光装置における
    デバイスパターンを有する第1物体を介した感光性の第
    2物体の露光条件を調整する工程を含む露光方法。
  53. 【請求項53】 請求項49に記載の測定方法を用いて
    測定される現像状態に基づいて、前記露光装置における
    デバイスパターンを有する第1物体を介した感光性の第
    2物体の露光条件を調整する工程を含む露光方法。
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