JP2002012504A - 高吸油能を有する生分解性水面浮遊発泡体、その製造方法及びそれを含有する組成物 - Google Patents
高吸油能を有する生分解性水面浮遊発泡体、その製造方法及びそれを含有する組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高吸油能を有し生分解性があり、かつ水面浮
遊する発泡体を得ること。 【解決手段】 澱粉含有物質95.0〜99.0質量部
に架橋剤0.1〜5質量部を添加混合し、エクストルー
ダ処理した発泡体の径がダイ径の1〜5倍で、嵩比容が
1〜20ml/gで、自重の0.3〜5倍の吸油能を有
し、10分以上水に浮遊する発泡体。
遊する発泡体を得ること。 【解決手段】 澱粉含有物質95.0〜99.0質量部
に架橋剤0.1〜5質量部を添加混合し、エクストルー
ダ処理した発泡体の径がダイ径の1〜5倍で、嵩比容が
1〜20ml/gで、自重の0.3〜5倍の吸油能を有
し、10分以上水に浮遊する発泡体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、澱粉を主成分にし
てエクストルーダにて処理した高吸油能を有する生分解
性水面浮遊発泡体及びその製造方法、並びにその生分解
性水面浮遊発泡体を含有する農薬組成物、その製造方
法、及びその使用方法に関する。従来から、油脂類や有
機溶剤などの油性の液状物質はその用途に応じて粉末化
することが都合良い場合がしばしばあり、食品、飼料、
医薬、農薬をはじめ、各種の分野において液状物質の粉
末化が試みられている。本発明の発泡体は油性の液状物
質を含有することができるので上記の分野で応用できる
が、中でも発泡体に農薬を含有させた優れた特性を有す
る農薬組成物を提供するものである。
てエクストルーダにて処理した高吸油能を有する生分解
性水面浮遊発泡体及びその製造方法、並びにその生分解
性水面浮遊発泡体を含有する農薬組成物、その製造方
法、及びその使用方法に関する。従来から、油脂類や有
機溶剤などの油性の液状物質はその用途に応じて粉末化
することが都合良い場合がしばしばあり、食品、飼料、
医薬、農薬をはじめ、各種の分野において液状物質の粉
末化が試みられている。本発明の発泡体は油性の液状物
質を含有することができるので上記の分野で応用できる
が、中でも発泡体に農薬を含有させた優れた特性を有す
る農薬組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、澱粉を含有したものをエクストル
ーダ処理した発泡体に関する技術としては、特開平7−
32441号、特開平9−296076号公報に開示さ
れたものがある。
ーダ処理した発泡体に関する技術としては、特開平7−
32441号、特開平9−296076号公報に開示さ
れたものがある。
【0003】このうち特開平7−32441号公報で
は、澱粉を原材料とし、柔軟性、弾力性に優れ、可食性
且つ生分解性を有し、発泡スチロール代替品の緩衝材と
して利用できる可食性生分解性緩衝材とその製造方法が
開示されている。また、特開平9−296076号公報
では、生物が分解可能な澱粉樹脂とその製造方法が開示
されている。しかし、これらは澱粉を含有するので生分
解性を有することを特徴としているが、吸油性であり且
つ水に浮くものではなく、本発明に添加している架橋剤
が添加されていないため膨化調整して細かい気泡を有す
るものではなかった。
は、澱粉を原材料とし、柔軟性、弾力性に優れ、可食性
且つ生分解性を有し、発泡スチロール代替品の緩衝材と
して利用できる可食性生分解性緩衝材とその製造方法が
開示されている。また、特開平9−296076号公報
では、生物が分解可能な澱粉樹脂とその製造方法が開示
されている。しかし、これらは澱粉を含有するので生分
解性を有することを特徴としているが、吸油性であり且
つ水に浮くものではなく、本発明に添加している架橋剤
が添加されていないため膨化調整して細かい気泡を有す
るものではなかった。
【0004】さらに、農薬を含有する澱粉発泡体に関す
る技術としては、特表平5−502437号、特許27
85490号公報に開示されたものがある。このうち特
表平5−502437号公報では、架橋澱粉を用いるか
又はエクストルーダ処理時に架橋化させる技術が開示さ
れているが、これは澱粉の不溶化を示すものであり本発
明のように発泡の制御をして水浮遊性や吸油性を高めよ
うというものではない。また、特許2785490号公
報においても同様であるが、農薬成分など油性成分と澱
粉成分を混合しエクストルーダ処理しているため、油性
成分の補助により比重が軽くなり水上に浮遊するものと
思われるが、油性成分の添加により澱粉粒の糊化が抑制
され水に馴染み難い成形物になるため、内部に含有する
農薬などの油性成分は水中に放出され難くなり、農薬と
して早期の効果は低下する。
る技術としては、特表平5−502437号、特許27
85490号公報に開示されたものがある。このうち特
表平5−502437号公報では、架橋澱粉を用いるか
又はエクストルーダ処理時に架橋化させる技術が開示さ
れているが、これは澱粉の不溶化を示すものであり本発
明のように発泡の制御をして水浮遊性や吸油性を高めよ
うというものではない。また、特許2785490号公
報においても同様であるが、農薬成分など油性成分と澱
粉成分を混合しエクストルーダ処理しているため、油性
成分の補助により比重が軽くなり水上に浮遊するものと
思われるが、油性成分の添加により澱粉粒の糊化が抑制
され水に馴染み難い成形物になるため、内部に含有する
農薬などの油性成分は水中に放出され難くなり、農薬と
して早期の効果は低下する。
【0005】それに対し、本発明の農薬組成物のように
発泡体と農薬を後混合するものは、発泡体の表面及び気
泡部分に農薬が吸着しているので、水中に投入すると表
面に付着していた油性成分が容易に発泡体から離れ(油
分離性がよく)水と置換し、徐々に浸透する水で発泡体
が膨潤して内部まで浸透吸着していた油性成分も短期間
に外部に放出され早期に薬効が現れる。
発泡体と農薬を後混合するものは、発泡体の表面及び気
泡部分に農薬が吸着しているので、水中に投入すると表
面に付着していた油性成分が容易に発泡体から離れ(油
分離性がよく)水と置換し、徐々に浸透する水で発泡体
が膨潤して内部まで浸透吸着していた油性成分も短期間
に外部に放出され早期に薬効が現れる。
【0006】さらに、これらに開示されている技術では
農薬自身がエクストルーダ内で高圧高温処理を受けるの
で、分解したり揮発成分が揮散する可能性があるので環
境汚染の問題がある。特に架橋剤が混在するときには変
性を受ける可能性がさらに高くなる。
農薬自身がエクストルーダ内で高圧高温処理を受けるの
で、分解したり揮発成分が揮散する可能性があるので環
境汚染の問題がある。特に架橋剤が混在するときには変
性を受ける可能性がさらに高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、澱粉をエクスト
ルーダ処理して得られる澱粉発泡体は大きな気泡を有す
るポーラスな組織であるため吸水性に優れるが、澱粉発
泡体自身が水に溶解するという課題があり、水に浮くよ
うに撥水性物質を添加しても吸油能の高い発泡体を得る
ことはできなかった。また、高吸油能を有し生分解性が
あり、かつ水面浮遊する発泡体というものがなかった。
ルーダ処理して得られる澱粉発泡体は大きな気泡を有す
るポーラスな組織であるため吸水性に優れるが、澱粉発
泡体自身が水に溶解するという課題があり、水に浮くよ
うに撥水性物質を添加しても吸油能の高い発泡体を得る
ことはできなかった。また、高吸油能を有し生分解性が
あり、かつ水面浮遊する発泡体というものがなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するため、鋭意研究の結果、澱粉含有物質9
5.0〜99.0質量部に架橋剤0.1〜5質量部を添
加混合し、エクストルーダ処理した発泡体の径がダイ径
の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、自重の
0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮遊する
発泡体、及び澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部に
熱凝固物質1〜30質量部及び架橋剤0.1〜5質量部
を添加混合し、エクストルーダ処理した発泡体の径がダ
イ径の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、自重
の0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮遊す
る発泡体が製造できることを見出し、この発泡体が油性
の液状物質を粉末化できることも見出し、更に、本発明
の発泡体に農薬又は油状物質を吸収させ、場合によって
は、さらに粉末状にした固体農薬又はそのプレミックス
又は固体担体の微粉末を被覆すれば、水面浮遊性で且つ
油状の有効成分を短時間のうちに容易に放出しうる粒剤
を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
題を解決するため、鋭意研究の結果、澱粉含有物質9
5.0〜99.0質量部に架橋剤0.1〜5質量部を添
加混合し、エクストルーダ処理した発泡体の径がダイ径
の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、自重の
0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮遊する
発泡体、及び澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部に
熱凝固物質1〜30質量部及び架橋剤0.1〜5質量部
を添加混合し、エクストルーダ処理した発泡体の径がダ
イ径の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、自重
の0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮遊す
る発泡体が製造できることを見出し、この発泡体が油性
の液状物質を粉末化できることも見出し、更に、本発明
の発泡体に農薬又は油状物質を吸収させ、場合によって
は、さらに粉末状にした固体農薬又はそのプレミックス
又は固体担体の微粉末を被覆すれば、水面浮遊性で且つ
油状の有効成分を短時間のうちに容易に放出しうる粒剤
を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する澱粉含有物質と
は、とうもろこし、コーンフラワー、コーングリッツ、
米、米粉、米糠、切干タピオカ、切干甘藷、馬鈴薯、薩
摩芋、大豆、緑豆、ふすま、小麦、小麦粉、粟、ひえ、
など糊化後皮膜の形成しうる澱粉を含有するものをい
う。澱粉類とは、未加工澱粉及び加工澱粉が挙げられ
る。具体的には馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ハイアミ
ロースコーンスターチ、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ
澱粉、米澱粉、アマランサス澱粉などの未加工澱粉、及
びそれらの加工澱粉(酸分解澱粉、酸化澱粉、ジアルデ
ヒド化澱粉、エーテル化澱粉(カルボキシメチル澱粉、
ヒドロキシアルキル澱粉、カチオン澱粉、メチロール化
澱粉など)、エステル化澱粉(酢酸澱粉、リン酸澱粉、
コハク酸澱粉、オクテニルコハク酸澱粉、マレイン酸澱
粉、高級脂肪酸エステル化澱粉など)、架橋澱粉、グラ
フト化澱粉及び湿熱処理澱粉などが挙げられる。好まし
くは酸化澱粉、酸処理澱粉及び軽度に架橋された澱粉な
どの皮膜性の弱い軟質系の澱粉が好ましい。強度に架橋
された澱粉は、エクストルーダーで発泡させにくくなる
傾向がある。これらの中で好ましいものは、小麦粉、コ
ーングリッツ、コーンフラワーである。小麦粉は、強力
粉、中力粉、薄力粉に分類されるが、薄力粉が特に好ま
しい。
は、とうもろこし、コーンフラワー、コーングリッツ、
米、米粉、米糠、切干タピオカ、切干甘藷、馬鈴薯、薩
摩芋、大豆、緑豆、ふすま、小麦、小麦粉、粟、ひえ、
など糊化後皮膜の形成しうる澱粉を含有するものをい
う。澱粉類とは、未加工澱粉及び加工澱粉が挙げられ
る。具体的には馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ハイアミ
ロースコーンスターチ、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ
澱粉、米澱粉、アマランサス澱粉などの未加工澱粉、及
びそれらの加工澱粉(酸分解澱粉、酸化澱粉、ジアルデ
ヒド化澱粉、エーテル化澱粉(カルボキシメチル澱粉、
ヒドロキシアルキル澱粉、カチオン澱粉、メチロール化
澱粉など)、エステル化澱粉(酢酸澱粉、リン酸澱粉、
コハク酸澱粉、オクテニルコハク酸澱粉、マレイン酸澱
粉、高級脂肪酸エステル化澱粉など)、架橋澱粉、グラ
フト化澱粉及び湿熱処理澱粉などが挙げられる。好まし
くは酸化澱粉、酸処理澱粉及び軽度に架橋された澱粉な
どの皮膜性の弱い軟質系の澱粉が好ましい。強度に架橋
された澱粉は、エクストルーダーで発泡させにくくなる
傾向がある。これらの中で好ましいものは、小麦粉、コ
ーングリッツ、コーンフラワーである。小麦粉は、強力
粉、中力粉、薄力粉に分類されるが、薄力粉が特に好ま
しい。
【0010】本発明のエクストルーダで加圧押出し処理
する前の混合物に、脂質を添加することができる。本発
明で用いる脂質としては、中性脂質(脂肪酸のグリセリ
ドである油脂。常温で液体の脂肪油及び固体の脂肪を含
む。)、ろう(脂肪酸と高級アルコールのエステル。ワ
セリン、パラフィンなどの石油ロウも含む。)、さらに
はステロールやビタミンA、Dのエステルなどの単純脂
質、窒素を含んでもよいリン脂質、糖を構成成分にもつ
糖脂質、及びそのうちに硫酸基やスルホ基をもつスルホ
リピド(硫脂質ともいう)、さらにC−P結合をもつも
のなどの複合脂質、上の2つに属するものの前駆物質や
代謝産物と考えられる脂肪酸、高級アルコール、ステロ
ール、また炭化水素であるカロテノイドやスクアレンな
ど、及び脂溶性ビタミンなどの誘導脂質が挙げられる。
これらのなかで脂肪酸のグリセリドである油脂(ラー
ド、半脂、パーム核油、やし油、大豆油、オリーブ油、
サフラワー油、落花生油、菜種油、白絞油、とうもろこ
し油、綿実油、米油、ごま油、ひまわり油、ひまし油、
カカオ油、あまに油、桐油、エノ油、海産動物油)やワ
セリン、パラフィンなどのろうが好適に用いられる。
する前の混合物に、脂質を添加することができる。本発
明で用いる脂質としては、中性脂質(脂肪酸のグリセリ
ドである油脂。常温で液体の脂肪油及び固体の脂肪を含
む。)、ろう(脂肪酸と高級アルコールのエステル。ワ
セリン、パラフィンなどの石油ロウも含む。)、さらに
はステロールやビタミンA、Dのエステルなどの単純脂
質、窒素を含んでもよいリン脂質、糖を構成成分にもつ
糖脂質、及びそのうちに硫酸基やスルホ基をもつスルホ
リピド(硫脂質ともいう)、さらにC−P結合をもつも
のなどの複合脂質、上の2つに属するものの前駆物質や
代謝産物と考えられる脂肪酸、高級アルコール、ステロ
ール、また炭化水素であるカロテノイドやスクアレンな
ど、及び脂溶性ビタミンなどの誘導脂質が挙げられる。
これらのなかで脂肪酸のグリセリドである油脂(ラー
ド、半脂、パーム核油、やし油、大豆油、オリーブ油、
サフラワー油、落花生油、菜種油、白絞油、とうもろこ
し油、綿実油、米油、ごま油、ひまわり油、ひまし油、
カカオ油、あまに油、桐油、エノ油、海産動物油)やワ
セリン、パラフィンなどのろうが好適に用いられる。
【0011】エクストルーダで押出すためには熱可塑性
が必要とされる。澱粉を熱可塑性にするためには水を添
加して糊化しなければならない。しかし、澱粉に水を添
加して糊化した発泡体には多くの水分が含有されるた
め、本発明の目的である吸油能を高めるためには、発泡
体をさらに乾燥しなければならない。少量の脂質を添加
すると水の添加量を最小限度又は無添加にでき、水分の
少ない発泡体を滑らかに押出すことができる。さらに、
発泡体表面に薄い脂質膜が形成され、発泡体の吸油能が
大幅に向上し水への浮遊力も増すことができる。
が必要とされる。澱粉を熱可塑性にするためには水を添
加して糊化しなければならない。しかし、澱粉に水を添
加して糊化した発泡体には多くの水分が含有されるた
め、本発明の目的である吸油能を高めるためには、発泡
体をさらに乾燥しなければならない。少量の脂質を添加
すると水の添加量を最小限度又は無添加にでき、水分の
少ない発泡体を滑らかに押出すことができる。さらに、
発泡体表面に薄い脂質膜が形成され、発泡体の吸油能が
大幅に向上し水への浮遊力も増すことができる。
【0012】脂質の添加量は0.1〜8質量部である
が、本来脂質を含んでいるコーンフラワー、コーングリ
ッツ、小麦粉など澱粉含有物質やオクテニルコハク酸澱
粉、高級脂肪酸エステル化澱粉などの加工澱粉を用いる
ときは添加量を制限することができる。
が、本来脂質を含んでいるコーンフラワー、コーングリ
ッツ、小麦粉など澱粉含有物質やオクテニルコハク酸澱
粉、高級脂肪酸エステル化澱粉などの加工澱粉を用いる
ときは添加量を制限することができる。
【0013】本発明のエクストルーダで加圧押出し処理
する前の混合物に、乳化剤を添加することができる。本
発明で用いる乳化剤としては、適切なHLB値をもつ非
イオン界面活性剤、せっけんなどの陰イオン界面活性
剤、蛋白などの高分子物質などが用いられるが、グリセ
リン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、オレイン
酸ナトリウム、モルホリン脂肪酸塩、ポリオキシエチレ
ン高級脂肪族アルコールなど食品添加物として認められ
ているものが好ましい。
する前の混合物に、乳化剤を添加することができる。本
発明で用いる乳化剤としては、適切なHLB値をもつ非
イオン界面活性剤、せっけんなどの陰イオン界面活性
剤、蛋白などの高分子物質などが用いられるが、グリセ
リン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、レシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、オレイン
酸ナトリウム、モルホリン脂肪酸塩、ポリオキシエチレ
ン高級脂肪族アルコールなど食品添加物として認められ
ているものが好ましい。
【0014】本発明において乳化剤は澱粉含有物質や澱
粉類と脂質との乳化性を高めていると考えられるが、結
果として内部及び表面の気泡を増大させ吸油能、水浮遊
性を高めるのに寄与していると考えられる。
粉類と脂質との乳化性を高めていると考えられるが、結
果として内部及び表面の気泡を増大させ吸油能、水浮遊
性を高めるのに寄与していると考えられる。
【0015】乳化剤の添加量は0.1〜5質量部であ
る。
る。
【0016】本発明で用いる熱凝固物質とは、大豆蛋
白、グルテンなどの小麦蛋白、カゼインなどの乳蛋白な
どの蛋白系及びカードランやメチルセルロースのような
熱凝固性の多糖類をいう。熱凝固物質は溶解したとき網
目状高分子構造となり加熱により凝固し、エクストルー
ダ処理されると細かな気泡を持った発泡体となる。架橋
剤の添加により硬度のある発泡体が形成される。
白、グルテンなどの小麦蛋白、カゼインなどの乳蛋白な
どの蛋白系及びカードランやメチルセルロースのような
熱凝固性の多糖類をいう。熱凝固物質は溶解したとき網
目状高分子構造となり加熱により凝固し、エクストルー
ダ処理されると細かな気泡を持った発泡体となる。架橋
剤の添加により硬度のある発泡体が形成される。
【0017】熱凝固物質の添加量は1〜30質量部であ
る。
る。
【0018】本発明で用いる架橋剤として、トリポリリ
ン酸ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、オキシ塩
化リンなどのリン酸塩類、エピクロルヒドリン、末端に
2つ以上のエポキシ基をもったポリエポキシ化合物、ホ
ルムアルデヒド、グリオキザールなどのアルデヒド類、
その他澱粉などの多糖類に含まれる水酸基、蛋白などに
含まれるアミノ基、カルボキシル基と反応し得る官能基
を2つ以上含有する物質(アジピン酸、アクロレイン、
ビスエチレン尿素、ジイソシアネート、メラミン系樹
脂、メラミン−ホルマリン系樹脂、アミノ樹脂、ポリア
ミン・エピクロルヒドリン系樹脂、水溶性アルキル化ア
ミノ樹脂、水溶性メチル化メラミン樹脂など)、ピロア
ンチモン酸カリウム、カルシウム塩、マグネシウム塩な
ど多価カチオン塩類も用いることができる。好ましくは
食品添加物など毒性のないものが好ましい。これらの架
橋剤はそれぞれ触媒の必要なものと不用なもの(加熱の
み)があるが、架橋反応するのに必要な触媒については
一般に使用されているもの(通常最適pHにするために
アルカリ触媒又は酸触媒が添加される)を添加すれば良
い。添加量は0.1〜5質量部が好ましい。
ン酸ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、オキシ塩
化リンなどのリン酸塩類、エピクロルヒドリン、末端に
2つ以上のエポキシ基をもったポリエポキシ化合物、ホ
ルムアルデヒド、グリオキザールなどのアルデヒド類、
その他澱粉などの多糖類に含まれる水酸基、蛋白などに
含まれるアミノ基、カルボキシル基と反応し得る官能基
を2つ以上含有する物質(アジピン酸、アクロレイン、
ビスエチレン尿素、ジイソシアネート、メラミン系樹
脂、メラミン−ホルマリン系樹脂、アミノ樹脂、ポリア
ミン・エピクロルヒドリン系樹脂、水溶性アルキル化ア
ミノ樹脂、水溶性メチル化メラミン樹脂など)、ピロア
ンチモン酸カリウム、カルシウム塩、マグネシウム塩な
ど多価カチオン塩類も用いることができる。好ましくは
食品添加物など毒性のないものが好ましい。これらの架
橋剤はそれぞれ触媒の必要なものと不用なもの(加熱の
み)があるが、架橋反応するのに必要な触媒については
一般に使用されているもの(通常最適pHにするために
アルカリ触媒又は酸触媒が添加される)を添加すれば良
い。添加量は0.1〜5質量部が好ましい。
【0019】本発明において架橋剤は、発泡時に発泡体
の径を調整するのに寄与し、水浮遊性にも寄与している
と考えられる。
の径を調整するのに寄与し、水浮遊性にも寄与している
と考えられる。
【0020】上記の種々の材料においてそれぞれの配合
質量は以下のようになる。澱粉含有物質95.0〜9
9.0質量部に架橋剤0.1〜5質量部及び架橋に必要
な量の触媒。澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部
に、必要であれば脂質0.1〜8質量部、必要であれば
乳化剤0.1〜5質量部、熱凝固物質1〜30質量部、
架橋剤0.1〜5質量部及び架橋に必要な量の触媒。
質量は以下のようになる。澱粉含有物質95.0〜9
9.0質量部に架橋剤0.1〜5質量部及び架橋に必要
な量の触媒。澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部
に、必要であれば脂質0.1〜8質量部、必要であれば
乳化剤0.1〜5質量部、熱凝固物質1〜30質量部、
架橋剤0.1〜5質量部及び架橋に必要な量の触媒。
【0021】なお、本発明において澱粉含有物質は、他
の天然物又はその誘導体を含有することがあり、例え
ば、セルロース系、蛋白質系及び天然ガム系のような天
然物又はその誘導体が挙げられる。
の天然物又はその誘導体を含有することがあり、例え
ば、セルロース系、蛋白質系及び天然ガム系のような天
然物又はその誘導体が挙げられる。
【0022】セルロース系の天然物又はその誘導体とし
ては、例えば、カルボキシメチルセルロース及びその
塩、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース等のセルロース誘導体を挙げることがで
きる。
ては、例えば、カルボキシメチルセルロース及びその
塩、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース等のセルロース誘導体を挙げることがで
きる。
【0023】蛋白質系の天然物又はその誘導体として
は、例えば、動物の骨等から得られるゼラチン、牛乳か
ら得られるカゼイン及びその塩、小麦から得られるグル
テン等を挙げることができる。
は、例えば、動物の骨等から得られるゼラチン、牛乳か
ら得られるカゼイン及びその塩、小麦から得られるグル
テン等を挙げることができる。
【0024】天然ガム系の天然物又はその誘導体として
は、例えば、ペクチン、アルギン酸及びその塩やエステ
ル等の誘導体、プルラン、キサンタンガム、ウエランガ
ム、グアーガム、カードラン等を挙げることができる。
は、例えば、ペクチン、アルギン酸及びその塩やエステ
ル等の誘導体、プルラン、キサンタンガム、ウエランガ
ム、グアーガム、カードラン等を挙げることができる。
【0025】本発明の処理装置であるエクストルーダに
ついて以下に述べる。
ついて以下に述べる。
【0026】一般にエクストルーダはホッパー、フィー
ダー、スクリュー、バレル、ダイ、加熱コイル、クーリ
ングジャケット、駆動モーターから構成され、1軸及び
2軸のものがあり、好適には2軸のものである。本発明
の発泡体を得るには、バレル温度を60〜250℃好ま
しくは80〜160℃、スクリュー回転数を50〜30
0rpm好ましくは70〜200rpm、ダイ温度90
〜200℃好ましくは100〜150℃、ダイ吐出口径
0.5〜10mm好ましくは1〜5mmの条件下で吐出
させる。発泡体がダイ口径の10倍以下好ましくは1〜
5倍で小さな気泡が多く比重の大きい発泡体になるよう
に条件を選ばなくてはならない。
ダー、スクリュー、バレル、ダイ、加熱コイル、クーリ
ングジャケット、駆動モーターから構成され、1軸及び
2軸のものがあり、好適には2軸のものである。本発明
の発泡体を得るには、バレル温度を60〜250℃好ま
しくは80〜160℃、スクリュー回転数を50〜30
0rpm好ましくは70〜200rpm、ダイ温度90
〜200℃好ましくは100〜150℃、ダイ吐出口径
0.5〜10mm好ましくは1〜5mmの条件下で吐出
させる。発泡体がダイ口径の10倍以下好ましくは1〜
5倍で小さな気泡が多く比重の大きい発泡体になるよう
に条件を選ばなくてはならない。
【0027】バレル温度は澱粉の糊化と架橋剤の反応性
に関与する。スクリュー回転数は吐出圧力を左右すると
同時に吐出前の乳化粒の大きさを制御する。ダイ温度は
発泡力を左右し内部水分の排出量に関与する。ダイ吐出
口径は使用される用途により適宜調整されるが、発泡体
がダイ口径の10倍以下好ましくは1〜5倍で小さな気
泡が多く比重の大きい発泡体になるように条件を選ばな
くてはならない。
に関与する。スクリュー回転数は吐出圧力を左右すると
同時に吐出前の乳化粒の大きさを制御する。ダイ温度は
発泡力を左右し内部水分の排出量に関与する。ダイ吐出
口径は使用される用途により適宜調整されるが、発泡体
がダイ口径の10倍以下好ましくは1〜5倍で小さな気
泡が多く比重の大きい発泡体になるように条件を選ばな
くてはならない。
【0028】本発明の発泡体はダイ口径の1〜5倍で、
小さな連続気泡が多く、比重の大きい発泡体になるよう
に製造される。その発泡体の嵩比容が1〜20ml/g
好ましくは1〜12.5ml/gで、自重の0.3〜5
倍好ましくは1倍以上の吸油能を有し、10分以上好ま
しくは1時間以上水に浮遊する。
小さな連続気泡が多く、比重の大きい発泡体になるよう
に製造される。その発泡体の嵩比容が1〜20ml/g
好ましくは1〜12.5ml/gで、自重の0.3〜5
倍好ましくは1倍以上の吸油能を有し、10分以上好ま
しくは1時間以上水に浮遊する。
【0029】嵩比容の測定方法:サンプル20g(軽い
ものは5g)を500ml(軽いものの場合1L)容の
メスシリンダーに入れ、メスシリンダーの目盛(ml)
を読む(高い値と低い値の平均値をとる)。次式によ
り、嵩比容を求める。
ものは5g)を500ml(軽いものの場合1L)容の
メスシリンダーに入れ、メスシリンダーの目盛(ml)
を読む(高い値と低い値の平均値をとる)。次式によ
り、嵩比容を求める。
【0030】
【数1】嵩比容(ml/g)=目盛の値/20(又は
5) 吸油倍率測定法:200ml容の広口ガラス瓶に試料1
0gを入れ、白絞油を少量滴下する。滴下後、瓶に蓋を
して瓶を手で振りながら、試料に白絞油を均一にいきわ
たらせる。なお、瓶の内壁に白絞油の付着がなくなり、
試料表面に白絞油の輝かりがなくなれば、その時点で蓋
を空け再度白絞油を適量滴下し、上記操作を繰り返す。
最後に滴下してから5分間振り混ぜても、瓶の内壁に白
絞油が付着し、試料表面に白絞油の輝かりが消えない状
態を終点とする。次式により、吸油能を求める。
5) 吸油倍率測定法:200ml容の広口ガラス瓶に試料1
0gを入れ、白絞油を少量滴下する。滴下後、瓶に蓋を
して瓶を手で振りながら、試料に白絞油を均一にいきわ
たらせる。なお、瓶の内壁に白絞油の付着がなくなり、
試料表面に白絞油の輝かりがなくなれば、その時点で蓋
を空け再度白絞油を適量滴下し、上記操作を繰り返す。
最後に滴下してから5分間振り混ぜても、瓶の内壁に白
絞油が付着し、試料表面に白絞油の輝かりが消えない状
態を終点とする。次式により、吸油能を求める。
【0031】
【数2】吸油能(%)=[{滴下した白絞油の総重量
(g)}÷{試料重量(10g)}]×100 かくして得られる澱粉の発泡体は、水溶性フィルムに分
包として水田に投げ込み処理するいわゆるジャンボ剤や
パック剤、又は分包とすることなく水面にバラマキ処理
する水面浮遊性の農薬粒剤の担体として使用することが
出来る。このような剤型は、近年の農業事情を背景とし
て要望の強い省力型農薬として有用で、特に、高濃度に
液原体を含有する粒剤を調製することができるので単位
面積あたりの薬量が少なくでき、しかも含有される液状
原体は担体に吸蔵されたまま沈んでしまうことなく、短
時間のうちに、水中に放出されるので薬害や効力不足の
心配がないという特徴を有している。
(g)}÷{試料重量(10g)}]×100 かくして得られる澱粉の発泡体は、水溶性フィルムに分
包として水田に投げ込み処理するいわゆるジャンボ剤や
パック剤、又は分包とすることなく水面にバラマキ処理
する水面浮遊性の農薬粒剤の担体として使用することが
出来る。このような剤型は、近年の農業事情を背景とし
て要望の強い省力型農薬として有用で、特に、高濃度に
液原体を含有する粒剤を調製することができるので単位
面積あたりの薬量が少なくでき、しかも含有される液状
原体は担体に吸蔵されたまま沈んでしまうことなく、短
時間のうちに、水中に放出されるので薬害や効力不足の
心配がないという特徴を有している。
【0032】本発明に用いられる農薬有効成分は、水田
に水面施用で使用される除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物
調節剤等であり、それ自体の物理的性状に特に限定はな
く、除草活性成分としては、例えば、ベンスルフロンメ
チル、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、ピラゾス
ルフロンエチル、エトキシスルフロン、シノスルフロ
ン、シクロスルファムロン、ジメピペレート、メフェナ
セット、プレチラクロール、モリネート、ピリブチカル
ブ、テニルクロール、エスプロカルブ、ブタミホス、ブ
ロモブチド、ダイムロン、カフェンストロール、シハロ
ホップブチル、ベンゾフェナップ、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンフレセート、チオベンカルブ、シメ
トリン、ジメタメトリン、ペントキサゾン、エドベンザ
ニド、ジチオピル、ブタクロール、オキサジアルギル、
ナプロアニリド、シンメチリン、2,4−D及びそのア
ルキルエステル又はその塩、MCPA、MCPB及びそ
れらのアルキルエステル又はその塩、オキサジクロメホ
ン、フェントラザミド、ベンゾビシクロン、インダノフ
ァン、クミルロン、ピラゾギル、アニロホス、ビフェノ
ックス、ピペロホス、キノクラミン、ピリミノバックメ
チル、クロメクロップ及びベンタゾン等が挙げられる。
に水面施用で使用される除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物
調節剤等であり、それ自体の物理的性状に特に限定はな
く、除草活性成分としては、例えば、ベンスルフロンメ
チル、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、ピラゾス
ルフロンエチル、エトキシスルフロン、シノスルフロ
ン、シクロスルファムロン、ジメピペレート、メフェナ
セット、プレチラクロール、モリネート、ピリブチカル
ブ、テニルクロール、エスプロカルブ、ブタミホス、ブ
ロモブチド、ダイムロン、カフェンストロール、シハロ
ホップブチル、ベンゾフェナップ、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンフレセート、チオベンカルブ、シメ
トリン、ジメタメトリン、ペントキサゾン、エドベンザ
ニド、ジチオピル、ブタクロール、オキサジアルギル、
ナプロアニリド、シンメチリン、2,4−D及びそのア
ルキルエステル又はその塩、MCPA、MCPB及びそ
れらのアルキルエステル又はその塩、オキサジクロメホ
ン、フェントラザミド、ベンゾビシクロン、インダノフ
ァン、クミルロン、ピラゾギル、アニロホス、ビフェノ
ックス、ピペロホス、キノクラミン、ピリミノバックメ
チル、クロメクロップ及びベンタゾン等が挙げられる。
【0033】殺虫活性成分としては、浸透移行性を有す
る殺虫剤及びイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ等の
水面に生息する害虫に有効な殺虫剤であればよく、例え
ば、シラフルオフェン、シクロプロトリン、エトフェン
プロックス、イミダクロプリド、ニテンピラム、アセタ
ミプリド、イソキサチオン、エチルチオメトン、ダイア
ジノン、チオシクラム、アセフェート、及びベンフラカ
ルブ等を挙げることができる。
る殺虫剤及びイネミズゾウムシ、イネドロオイムシ等の
水面に生息する害虫に有効な殺虫剤であればよく、例え
ば、シラフルオフェン、シクロプロトリン、エトフェン
プロックス、イミダクロプリド、ニテンピラム、アセタ
ミプリド、イソキサチオン、エチルチオメトン、ダイア
ジノン、チオシクラム、アセフェート、及びベンフラカ
ルブ等を挙げることができる。
【0034】殺菌活性成分としては、浸透移行性を有す
るいもち病や紋枯病等に有効な殺菌剤であればよく、例
えば、テクロフタラム、オリブライト、アゾキシストロ
ビン、カルプロパミド、ピロキロン、イソプロチオラ
ン、プロベナゾール、チフルザミド、シメコナゾール、
イプロベンホス、トリシクラゾール、フィプロニル、フ
ルトラニル、フラメトピル、メプロニル、べノミル、及
び7−フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H
−ピロロ[3.2.1−i.j]キノリン−4−オン等
を挙げることができる。
るいもち病や紋枯病等に有効な殺菌剤であればよく、例
えば、テクロフタラム、オリブライト、アゾキシストロ
ビン、カルプロパミド、ピロキロン、イソプロチオラ
ン、プロベナゾール、チフルザミド、シメコナゾール、
イプロベンホス、トリシクラゾール、フィプロニル、フ
ルトラニル、フラメトピル、メプロニル、べノミル、及
び7−フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H
−ピロロ[3.2.1−i.j]キノリン−4−オン等
を挙げることができる。
【0035】植物調節剤としては、例えば、マレイン酸
ヒドラジド及びその塩、アブシジン酸、過酸化カルシウ
ム、イナベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾ
ール、トリアペンテノール及びサイコセル等が挙げられ
る。
ヒドラジド及びその塩、アブシジン酸、過酸化カルシウ
ム、イナベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾ
ール、トリアペンテノール及びサイコセル等が挙げられ
る。
【0036】本発明に用いられる農薬有効成分は、上記
の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物調節剤の1種又は2種
以上を用いることができ、除草剤の中で、作用機作や対
象の異なる2種以上の有効成分を配合できるのはもちろ
んであるが、例えば、除草剤と殺菌剤や殺虫剤のよう
に、全く対象の異なる2種以上の配合も可能である。
の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物調節剤の1種又は2種
以上を用いることができ、除草剤の中で、作用機作や対
象の異なる2種以上の有効成分を配合できるのはもちろ
んであるが、例えば、除草剤と殺菌剤や殺虫剤のよう
に、全く対象の異なる2種以上の配合も可能である。
【0037】これらの中で、ブタクロール、プレチラク
ロール、アニロホス、ベンフレセート、シハロホップブ
チル、ジメタメトリン等の液状原体、ベンスルフロンメ
チル、ピラゾスルフロンエチル、アジムスルフロン、エ
トキシスルフロン、イマゾスルフロン、シノスルフロ
ン、シクロスルファムロン等のスルホニルウレア系除草
剤(SU剤)、カフェンストロール、オキサジアルギ
ル、ダイムロン、オキサジクロメホン、フェントラザミ
ド、ベンゾビシクロン、インダノファン、ピリミノバッ
クメチル、ピラゾギル、ピラゾレート、ベンゾフェナッ
プ等の除草剤、シラフルオフェン、シクロプロトリン、
エトフェンプロックス、イミダクロプリド、ニテンピラ
ム、アセタミプリド、イソキサチオン等の殺虫剤、テク
ロフタラム、オリブライト、アゾキシストロビン、カル
プロパミド、ピロキロン、イソプロチオラン、プロベナ
ゾール、チフルザミド、シメコナゾール等の殺菌剤が好
適で、特に上記の液状原体あるいはSU系除草剤に好適
に適用できる。
ロール、アニロホス、ベンフレセート、シハロホップブ
チル、ジメタメトリン等の液状原体、ベンスルフロンメ
チル、ピラゾスルフロンエチル、アジムスルフロン、エ
トキシスルフロン、イマゾスルフロン、シノスルフロ
ン、シクロスルファムロン等のスルホニルウレア系除草
剤(SU剤)、カフェンストロール、オキサジアルギ
ル、ダイムロン、オキサジクロメホン、フェントラザミ
ド、ベンゾビシクロン、インダノファン、ピリミノバッ
クメチル、ピラゾギル、ピラゾレート、ベンゾフェナッ
プ等の除草剤、シラフルオフェン、シクロプロトリン、
エトフェンプロックス、イミダクロプリド、ニテンピラ
ム、アセタミプリド、イソキサチオン等の殺虫剤、テク
ロフタラム、オリブライト、アゾキシストロビン、カル
プロパミド、ピロキロン、イソプロチオラン、プロベナ
ゾール、チフルザミド、シメコナゾール等の殺菌剤が好
適で、特に上記の液状原体あるいはSU系除草剤に好適
に適用できる。
【0038】これら農薬有効成分の多くは、水田に投入
した時に水面に浮遊し、水面を広範囲に広がったのち
は、水中に容易に分散、乳化又は溶解する、あるいは水
中には行かずに水面を浮遊し、できるだけ早く水田全体
に拡散する必要がある。水に難溶性の化合物の場合は、
有効成分が長時間水面に浮遊すると、風により吹き寄せ
られ、有効成分の局在が加速されることがあるので、適
当な湿潤分散剤や乳化剤を配合して有効成分を水中に分
散、乳化又は溶解させることが望ましい。このため、必
要であれば適当な増量剤や補助剤を配合し、有効成分が
水に濡れて容易に乳化・分散するような粒剤とする。
した時に水面に浮遊し、水面を広範囲に広がったのち
は、水中に容易に分散、乳化又は溶解する、あるいは水
中には行かずに水面を浮遊し、できるだけ早く水田全体
に拡散する必要がある。水に難溶性の化合物の場合は、
有効成分が長時間水面に浮遊すると、風により吹き寄せ
られ、有効成分の局在が加速されることがあるので、適
当な湿潤分散剤や乳化剤を配合して有効成分を水中に分
散、乳化又は溶解させることが望ましい。このため、必
要であれば適当な増量剤や補助剤を配合し、有効成分が
水に濡れて容易に乳化・分散するような粒剤とする。
【0039】本発明に用いられる農薬有効成分の配合割
合は、特に制限はないが、経済性や省力を考えると処理
に支障をきたさない範囲で高い方が望ましい。通常、農
薬粒剤中に0.1〜80%であり、好ましくは0.3〜
70%であり、より好ましくは0.5〜60%である。
合は、特に制限はないが、経済性や省力を考えると処理
に支障をきたさない範囲で高い方が望ましい。通常、農
薬粒剤中に0.1〜80%であり、好ましくは0.3〜
70%であり、より好ましくは0.5〜60%である。
【0040】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物は、水面を拡展した後、農薬有効成分が速やかに水
中に分散、乳化又は溶解するものがよく、水中に投じた
ときに崩壊するものでも、非崩壊性のものでもいずれで
もよいが、崩壊性のものは短時間で農薬有効成分が溶出
し、好適である。粒状農薬組成物に崩壊性をもたせるた
めに、本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組成物
は、澱粉含有物質又は澱粉類に作用する酵素を含有する
ことができる。
成物は、水面を拡展した後、農薬有効成分が速やかに水
中に分散、乳化又は溶解するものがよく、水中に投じた
ときに崩壊するものでも、非崩壊性のものでもいずれで
もよいが、崩壊性のものは短時間で農薬有効成分が溶出
し、好適である。粒状農薬組成物に崩壊性をもたせるた
めに、本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組成物
は、澱粉含有物質又は澱粉類に作用する酵素を含有する
ことができる。
【0041】本発明に用いられる酵素としては、アミロ
グルコシダーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、イ
ソアミラーゼを挙げることができる。
グルコシダーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、イ
ソアミラーゼを挙げることができる。
【0042】アミログルコシダーゼは、細菌や糸状菌に
よって生産される澱粉分解酵素で、澱粉のα−1,4結
合及びα−1,6結合に作用し、グルコース鎖の非還元
性末端からグルコースを1分子づつ分離していくエキソ
(exo)タイプの酵素である。
よって生産される澱粉分解酵素で、澱粉のα−1,4結
合及びα−1,6結合に作用し、グルコース鎖の非還元
性末端からグルコースを1分子づつ分離していくエキソ
(exo)タイプの酵素である。
【0043】α−アミラーゼは、細菌や糸状菌によって
生産される澱粉分解酵素で、耐熱性、pH安定性に富む。
3ヶ以上のα−1,4結合を有するグルコース多糖類の
α-1,4結合を加水分解する酵素で、最低5個以上の
オリゴ糖を分解してグルコース、マルト−ス、及びオリ
ゴ糖を生成するエンド(endo)タイプの酵素である。澱
粉又はその誘導体をランダムに切断し、一気にオリゴ糖
にまで分解するので粘度低下能に優れる。
生産される澱粉分解酵素で、耐熱性、pH安定性に富む。
3ヶ以上のα−1,4結合を有するグルコース多糖類の
α-1,4結合を加水分解する酵素で、最低5個以上の
オリゴ糖を分解してグルコース、マルト−ス、及びオリ
ゴ糖を生成するエンド(endo)タイプの酵素である。澱
粉又はその誘導体をランダムに切断し、一気にオリゴ糖
にまで分解するので粘度低下能に優れる。
【0044】β−アミラーゼは、麦芽から得られる澱粉
分解酵素で、麦芽アミラーゼとも呼ばれる。最近、細
菌、糸状菌からも得られている。澱粉、グリコーゲン、
デキストリンなどのα−1,4−グルカンのグルコース
鎖の非還元性末端から順次β−マルトースを生成するエ
キソ(exo)タイプの酵素である。麦芽より生産される
ものはα−アミラーゼとの混合物である。
分解酵素で、麦芽アミラーゼとも呼ばれる。最近、細
菌、糸状菌からも得られている。澱粉、グリコーゲン、
デキストリンなどのα−1,4−グルカンのグルコース
鎖の非還元性末端から順次β−マルトースを生成するエ
キソ(exo)タイプの酵素である。麦芽より生産される
ものはα−アミラーゼとの混合物である。
【0045】イソアミラーゼは、酵母、イネ、ジャガイ
モ、ソラマメ、麦芽等に存在する。アミロペクチン、グ
リコーゲンなどの澱粉系多糖類中のα−1,6−グリコ
シド結合に作用し、α−1,4結合だけからなるアミロ
ース様多糖類を生じるエンド(endo)タイプの酵素であ
る。
モ、ソラマメ、麦芽等に存在する。アミロペクチン、グ
リコーゲンなどの澱粉系多糖類中のα−1,6−グリコ
シド結合に作用し、α−1,4結合だけからなるアミロ
ース様多糖類を生じるエンド(endo)タイプの酵素であ
る。
【0046】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、セルロース系の天然物又はその誘導体を含有す
る場合、それに作用する酵素としてはセルラーゼがあ
る。この酵素は少なくとも3種の酵素よりなる複合酵素
で、5炭糖の多糖類であるヘミセルロースに作用するヘ
ミセルラーゼ活性を有するものが多い。セルラーゼはセ
ルロース中のβ−1、4グルカン結合を加水分解し、可
溶性の重合物とD−グルコースを生成する。セルラーゼ
は複合酵素で、以下のような活性を持っている。
成物が、セルロース系の天然物又はその誘導体を含有す
る場合、それに作用する酵素としてはセルラーゼがあ
る。この酵素は少なくとも3種の酵素よりなる複合酵素
で、5炭糖の多糖類であるヘミセルロースに作用するヘ
ミセルラーゼ活性を有するものが多い。セルラーゼはセ
ルロース中のβ−1、4グルカン結合を加水分解し、可
溶性の重合物とD−グルコースを生成する。セルラーゼ
は複合酵素で、以下のような活性を持っている。
【0047】C1活性:天然セルロースを壊す酵素。
【0048】Cx1活性:セロデキストリン、セロトリオ
ース、セロビオースを生成するエンドーグルカナーゼen
do-glucanaseでアスペルギラスAspergillusのようなカ
ビから分離される。
ース、セロビオースを生成するエンドーグルカナーゼen
do-glucanaseでアスペルギラスAspergillusのようなカ
ビから分離される。
【0049】Cx2活性:Cx1から生成されるセロデキス
トリンを分解し、グルコースを生成する。
トリンを分解し、グルコースを生成する。
【0050】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、蛋白質系の天然物又はその誘導体を含有する場
合、それに作用する酵素としては、例えば、細菌プロテ
アーゼ、糸状菌プロテアーゼ、パパイン、ペプシンを挙
げることができる。
成物が、蛋白質系の天然物又はその誘導体を含有する場
合、それに作用する酵素としては、例えば、細菌プロテ
アーゼ、糸状菌プロテアーゼ、パパイン、ペプシンを挙
げることができる。
【0051】細菌プロテアーゼは、B.サブチリスB.su
btilisより生産される酵素で、その作用pHから中性プロ
テアーゼとアルカリプロテアーゼに分類される。蛋白質
とペプチドに作用し、製パン、ドライクリーニング、家
庭用洗剤等に利用されている。
btilisより生産される酵素で、その作用pHから中性プロ
テアーゼとアルカリプロテアーゼに分類される。蛋白質
とペプチドに作用し、製パン、ドライクリーニング、家
庭用洗剤等に利用されている。
【0052】糸状菌プロテアーゼには、アスペルギラス
Aspergillus起源、リゾプスRhizopus起源、ストレプト
マイセスStreptomyces起源のもの等があり、その起源に
よって性質が大きく異なる。我が国では古くから味噌、
醤油の製造に大豆の蛋白質を分解するのに利用されてい
る。多くはエキソ(exo)タイププロテアーゼとエンド
(endo)タイププロテアーゼの混合物と見られ、菌株に
よってアミラーゼの含量が異なっている。また菌株によ
ってセルラーゼ、ホスファターゼ、RNAアーゼ、ペク
チナーゼ等が共存している。
Aspergillus起源、リゾプスRhizopus起源、ストレプト
マイセスStreptomyces起源のもの等があり、その起源に
よって性質が大きく異なる。我が国では古くから味噌、
醤油の製造に大豆の蛋白質を分解するのに利用されてい
る。多くはエキソ(exo)タイププロテアーゼとエンド
(endo)タイププロテアーゼの混合物と見られ、菌株に
よってアミラーゼの含量が異なっている。また菌株によ
ってセルラーゼ、ホスファターゼ、RNAアーゼ、ペク
チナーゼ等が共存している。
【0053】パパインは、パパイヤの実から製造され、
ビールの混濁防止に用いられている。ペプチド、アミ
ド、エステル等の特に塩基性アミノ酸、ロイシン、グリ
シン等の結合部位を加水分解するもので、未熟パパイヤ
を原料とする。
ビールの混濁防止に用いられている。ペプチド、アミ
ド、エステル等の特に塩基性アミノ酸、ロイシン、グリ
シン等の結合部位を加水分解するもので、未熟パパイヤ
を原料とする。
【0054】ペプシンは、芳香族又はジカルボン酸系の
L−アミノ酸残基に隣接するペプチド結合を加水分解す
る。エステルやアミドには作用しない。pH1.8〜2.5の
ような極めて低いpHでも作用する。
L−アミノ酸残基に隣接するペプチド結合を加水分解す
る。エステルやアミドには作用しない。pH1.8〜2.5の
ような極めて低いpHでも作用する。
【0055】この他に、抗炎症薬として用いられる蛋白
質分解酵素としては、トリプシン、キモトリプシン、プ
ラスミン、セアプローゼ、セラチオペプチダーゼ、ブロ
メライン等がある。
質分解酵素としては、トリプシン、キモトリプシン、プ
ラスミン、セアプローゼ、セラチオペプチダーゼ、ブロ
メライン等がある。
【0056】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、ペクチンを含有する場合、それに作用する酵素
としてはペクチナーゼがある。麻の発酵精錬、果汁やぶ
どう酒の清澄剤として用いられている。ペクチン分解酵
素は一般にペクチナーゼと呼ばれ、ペクチン物質の加水
分解に関与する酵素群の総称であり、プロトペクチナー
ゼ、ペクチンエステラーゼ、ペクチン・ペクチンヒドラ
ーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ペクテイトリアーゼ等が
含まれる。これらにもそれぞれエンド(endo)タイプと
エキソ(exo)タイプがある。
成物が、ペクチンを含有する場合、それに作用する酵素
としてはペクチナーゼがある。麻の発酵精錬、果汁やぶ
どう酒の清澄剤として用いられている。ペクチン分解酵
素は一般にペクチナーゼと呼ばれ、ペクチン物質の加水
分解に関与する酵素群の総称であり、プロトペクチナー
ゼ、ペクチンエステラーゼ、ペクチン・ペクチンヒドラ
ーゼ、ポリガラクツロナーゼ、ペクテイトリアーゼ等が
含まれる。これらにもそれぞれエンド(endo)タイプと
エキソ(exo)タイプがある。
【0057】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、アルギン酸及びその塩やエステル等の誘導体を
含有する場合、それに作用する酵素には、アルギナー
ゼ、及びアルギン酸解裂酵素がある。アルギナーゼは、
アワビ、サザエ、アメフラシ、ブダイ等の消化液中に存
在し、オリゴウロニド、マンヌロン酸、ジ又はトリウロ
ニドを生成する。アルギン酸解裂酵素は、シュードモナ
ス中に存在し、アルギン酸を脱離反応的に分解、不飽和
結合を持ったウロン酸を非還元末端とする少糖を生成す
る。
成物が、アルギン酸及びその塩やエステル等の誘導体を
含有する場合、それに作用する酵素には、アルギナー
ゼ、及びアルギン酸解裂酵素がある。アルギナーゼは、
アワビ、サザエ、アメフラシ、ブダイ等の消化液中に存
在し、オリゴウロニド、マンヌロン酸、ジ又はトリウロ
ニドを生成する。アルギン酸解裂酵素は、シュードモナ
ス中に存在し、アルギン酸を脱離反応的に分解、不飽和
結合を持ったウロン酸を非還元末端とする少糖を生成す
る。
【0058】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、プルランを含有する場合、それに作用する酵素
には、プルラナーゼ、イソプルラナーゼがある。プルラ
ナーゼは、プルラン、アミロペクチン、グリコーゲンの
α−1,6結合を加水分解し、マルトリオース、アミロ
ース様直鎖多糖類を生じる。プルランにエンド(endo)
タイプに作用する。イソプルラナーゼは、プルランのα
−1,6グルコシド結合に隣接する還元末端側のα−
1,4グルコシド結合を加水分解し、イソパノースを生
じる。
成物が、プルランを含有する場合、それに作用する酵素
には、プルラナーゼ、イソプルラナーゼがある。プルラ
ナーゼは、プルラン、アミロペクチン、グリコーゲンの
α−1,6結合を加水分解し、マルトリオース、アミロ
ース様直鎖多糖類を生じる。プルランにエンド(endo)
タイプに作用する。イソプルラナーゼは、プルランのα
−1,6グルコシド結合に隣接する還元末端側のα−
1,4グルコシド結合を加水分解し、イソパノースを生
じる。
【0059】本発明の水面で浮遊性を有する粒状農薬組
成物が、多糖類・ムコ多糖類を含有する場合、それに作
用する酵素として、ヒアルロニダーゼがある。
成物が、多糖類・ムコ多糖類を含有する場合、それに作
用する酵素として、ヒアルロニダーゼがある。
【0060】このように、天然高分子物質又はその誘導
体に作用する酵素には、高分子鎖の結合部位に無作為に
作用し、いきなり低分子量のポリマーに分解させるもの
(エンド(endo)タイプ)と、高分子鎖の末端結合部位
に作用し、構成成分を1ヶづつ分離していくもの(エキ
ソ(exo)タイプ)とがある。本願においては、これら
のうちエンド(endo)タイプの酵素が望ましい。
体に作用する酵素には、高分子鎖の結合部位に無作為に
作用し、いきなり低分子量のポリマーに分解させるもの
(エンド(endo)タイプ)と、高分子鎖の末端結合部位
に作用し、構成成分を1ヶづつ分離していくもの(エキ
ソ(exo)タイプ)とがある。本願においては、これら
のうちエンド(endo)タイプの酵素が望ましい。
【0061】エキソ(exo)タイプの酵素であっても支
障はないが、天然物又はその誘導体の末端にしか作用し
ないため、結合剤として働くこれら天然物又はその誘導
体を分解するのにやや時間がかかる(製剤の崩壊・分散
に時間がかかる)欠点がある。
障はないが、天然物又はその誘導体の末端にしか作用し
ないため、結合剤として働くこれら天然物又はその誘導
体を分解するのにやや時間がかかる(製剤の崩壊・分散
に時間がかかる)欠点がある。
【0062】本願において、これら澱粉含有物質及び澱
粉類とそれに作用させる酵素の組み合わせのうちで、好
適なものは、澱粉含有物質及び澱粉類が、コーンフラワ
ー、コーングリッツ又は小麦粉であり、且つ酵素がエン
ド(endo)タイプのα−アミラーゼ又はイソアミラーゼ
の組み合わせであり、より好適には、天然物又はその誘
導体が小麦粉であり、且つ酵素がエンド(endo)タイプ
のα−アミラーゼ又はイソアミラーゼの組み合わせであ
る。
粉類とそれに作用させる酵素の組み合わせのうちで、好
適なものは、澱粉含有物質及び澱粉類が、コーンフラワ
ー、コーングリッツ又は小麦粉であり、且つ酵素がエン
ド(endo)タイプのα−アミラーゼ又はイソアミラーゼ
の組み合わせであり、より好適には、天然物又はその誘
導体が小麦粉であり、且つ酵素がエンド(endo)タイプ
のα−アミラーゼ又はイソアミラーゼの組み合わせであ
る。
【0063】酵素の配合量は、澱粉含有物質及び澱粉類
の種類とその配合量並びに酵素の種類とその力価等によ
り大幅に変化するが、本発明の水面浮遊拡散型農薬製剤
中に、通常、0.001〜10質量部であり、好適には
0.002〜5質量部であり、更に好適には0.01〜
3質量部である。また、酵素の配合量を調節することに
よって、農薬製剤の水中での溶解又は崩壊時間を調節す
ることができる。
の種類とその配合量並びに酵素の種類とその力価等によ
り大幅に変化するが、本発明の水面浮遊拡散型農薬製剤
中に、通常、0.001〜10質量部であり、好適には
0.002〜5質量部であり、更に好適には0.01〜
3質量部である。また、酵素の配合量を調節することに
よって、農薬製剤の水中での溶解又は崩壊時間を調節す
ることができる。
【0064】本発明の粒状農薬組成物の形状は円柱状で
も不定形状でもかまわない。
も不定形状でもかまわない。
【0065】農薬有効成分は、固体の場合、生物活性を
発揮するのに十分な粒度にまで粉砕しておく。必要なら
他の粉砕助剤、湿潤剤、分散剤等を加えて、ハンマーミ
ルやジェットミル等により乾式粉砕して農薬有効成分を
高濃度に含有するプレミックスとするのが好ましいが、
サンドミル、アトライター、ビーズミル等により湿式粉
砕することもできる。
発揮するのに十分な粒度にまで粉砕しておく。必要なら
他の粉砕助剤、湿潤剤、分散剤等を加えて、ハンマーミ
ルやジェットミル等により乾式粉砕して農薬有効成分を
高濃度に含有するプレミックスとするのが好ましいが、
サンドミル、アトライター、ビーズミル等により湿式粉
砕することもできる。
【0066】湿式粉砕に際し、媒体に油状物質を用いた
場合は、本発明の担体にそのまま吸収させればよいが、
水を用いた場合には、例えば噴霧乾燥機等の適当な乾燥
機を用いて乾燥し、ハンマーミルやジェットミル等によ
り乾式粉砕すれば、上記の乾式プレミックスと同様に取
り扱うことができる。
場合は、本発明の担体にそのまま吸収させればよいが、
水を用いた場合には、例えば噴霧乾燥機等の適当な乾燥
機を用いて乾燥し、ハンマーミルやジェットミル等によ
り乾式粉砕すれば、上記の乾式プレミックスと同様に取
り扱うことができる。
【0067】粒剤を製造するには、予め調製した本発明
の発泡体に適当な不揮発性液状物質を用いて農薬有効成
分を被覆するか、又は、農薬有効成分を適当な溶剤に溶
解させ、これを予め調製した本発明の発泡体に吸収させ
るかして目的とする浮遊性の農薬粒剤を得る。
の発泡体に適当な不揮発性液状物質を用いて農薬有効成
分を被覆するか、又は、農薬有効成分を適当な溶剤に溶
解させ、これを予め調製した本発明の発泡体に吸収させ
るかして目的とする浮遊性の農薬粒剤を得る。
【0068】被覆法による場合は、例えば、予め調製し
た本発明の発泡体を、攪拌混合機に仕込み、不揮発性液
状物質を加えて表面を湿潤させたのち、固体の農薬有効
成分の粉砕品又は必要であれば、水面拡展剤や他の助剤
を含有する粉末プレミックスを加えてさらに攪拌し、粒
の表面に被覆すれば良い。不揮発性液状物質の代わりに
液状又は液状にした農薬を用いることもできる。
た本発明の発泡体を、攪拌混合機に仕込み、不揮発性液
状物質を加えて表面を湿潤させたのち、固体の農薬有効
成分の粉砕品又は必要であれば、水面拡展剤や他の助剤
を含有する粉末プレミックスを加えてさらに攪拌し、粒
の表面に被覆すれば良い。不揮発性液状物質の代わりに
液状又は液状にした農薬を用いることもできる。
【0069】吸収法による場合は、例えば、予め調製し
た本発明の発泡体を攪拌混合機に仕込み、液状又は溶剤
等により液状化させた農薬有効成分又はその濃厚オイル
プレミックスを加えて吸収させる方法が一般的である。
農薬有効成分の粉末又はオイルプレミックス中には、水
面拡展剤及び必要であれば、他の助剤等を配合すること
ができる。
た本発明の発泡体を攪拌混合機に仕込み、液状又は溶剤
等により液状化させた農薬有効成分又はその濃厚オイル
プレミックスを加えて吸収させる方法が一般的である。
農薬有効成分の粉末又はオイルプレミックス中には、水
面拡展剤及び必要であれば、他の助剤等を配合すること
ができる。
【0070】被覆法や吸収法で粒剤を調製する場合、水
面拡展剤はその効果を最大限に発揮させるには、農薬有
効成分やその他の助剤を被覆又は吸収させたのち、最後
に添加するのが望ましい。このように、被覆あるいは吸
収の工程は、2段階以上に分けてもかまわない。
面拡展剤はその効果を最大限に発揮させるには、農薬有
効成分やその他の助剤を被覆又は吸収させたのち、最後
に添加するのが望ましい。このように、被覆あるいは吸
収の工程は、2段階以上に分けてもかまわない。
【0071】使用する攪拌混合機は、セメントミキサ
ー、スミスミキサー、トート瓶、ナウターミキサー、リ
ボンブレンダー、ロータリーブレンダー、V型混合機等
の低速で混合する粒の破砕の少ない機種を選択するのが
望ましい。
ー、スミスミキサー、トート瓶、ナウターミキサー、リ
ボンブレンダー、ロータリーブレンダー、V型混合機等
の低速で混合する粒の破砕の少ない機種を選択するのが
望ましい。
【0072】粒剤の粒度については、粒径が小さいと水
中で沈みやすく、バラマキ用の粒剤としては風の抵抗を
受けやすい。逆に粒径が20mmより大きいものが多い
と、風で吹き寄せられやすくなるうえ、中心部に吸収さ
れた液状有効成分の溶出に時間がかかるため、吹き寄せ
られた場所で沈降して、農薬有効成分の偏在の原因にな
ることがある。通常、90%以上が0.71mm〜15
mmの区分に入り、好適には、40%以上が1mm〜1
0mmの区分に入るものが好ましい。
中で沈みやすく、バラマキ用の粒剤としては風の抵抗を
受けやすい。逆に粒径が20mmより大きいものが多い
と、風で吹き寄せられやすくなるうえ、中心部に吸収さ
れた液状有効成分の溶出に時間がかかるため、吹き寄せ
られた場所で沈降して、農薬有効成分の偏在の原因にな
ることがある。通常、90%以上が0.71mm〜15
mmの区分に入り、好適には、40%以上が1mm〜1
0mmの区分に入るものが好ましい。
【0073】本発明の水面で浮遊拡展性の良好な農薬粒
剤を得るには、農薬有効成分と本発明の発泡体、水面で
広範囲に広がらせるために用いる水面拡展剤、及びその
他の補助剤を配合して調製することができる。
剤を得るには、農薬有効成分と本発明の発泡体、水面で
広範囲に広がらせるために用いる水面拡展剤、及びその
他の補助剤を配合して調製することができる。
【0074】本発明の水面拡展剤は、農薬固形剤を水面
で広範囲に拡展させるために配合するもので、例えば、
アクリル酸、マレイン酸等カルボン酸やスチレンスルホ
ン酸、ビニル基等を重合させたもののナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩のようなカルボン酸型あるい
はスルホン酸型のポリソープ;オレイン酸ナトリウムや
ステアリン酸カリウムのような石鹸類;モノ−又はジ−
アルキルスルホコハク酸塩ならびにこれらにアルキレン
オキサイドを付加した界面活性剤、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、α−オレフィン
スルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂
肪酸塩、オレイルメチルタウライド塩等のようなアニオ
ン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアリールアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンのアルキルエステル、ソルビタンのアルキルエステ
ル、シリコーン系界面活性剤、アセチレン系界面活性
剤、プルロニックタイプの界面活性剤等の種々のノニオ
ン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアリールアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル、ソルビタンのアルキルエステ
ル等をリン酸又は硫酸のエステルとし、場合によって
は、それらを適当なアルカリで中和した界面活性剤;フ
ッ素系界面活性剤;各種のカチオン界面活性剤;両性イ
オン性界面活性剤;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール及びこれらの重合体のような
グリコール類の種々のエステルならびにエーテル類;流
動パラフィンやナフテン系あるいは芳香族系の高沸点溶
媒;低粘度のポリブテン、シリコンオイル、マシン油等
の鉱物油類;種々の動植物油;松脂等種々の樹脂類;樟
脳白油;αピネン;樟脳;ナフタレン;疎水性シリカ等
が使用でき、好適には、モノ−又はジ−アルキルスルホ
コハク酸塩及びそれらにアルキレンオキサイドを付加し
た界面活性剤、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スル
ホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメチル
タウライド塩、アルキル硫酸塩、アセチレン系界面活性
剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、グ
リコール類のエーテル類又はエステル類及びカルボン酸
のアルキルエステルが挙げられ、さらに好適には、α−
オレフィンスルホン酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、ア
セチレン系界面活性剤、グリコール類のエーテルであ
る。なお、これらの水面拡展剤の中には、分散剤、結合
剤、造粒性向上剤又は乳化剤として用いられるものもあ
る。
で広範囲に拡展させるために配合するもので、例えば、
アクリル酸、マレイン酸等カルボン酸やスチレンスルホ
ン酸、ビニル基等を重合させたもののナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩のようなカルボン酸型あるい
はスルホン酸型のポリソープ;オレイン酸ナトリウムや
ステアリン酸カリウムのような石鹸類;モノ−又はジ−
アルキルスルホコハク酸塩ならびにこれらにアルキレン
オキサイドを付加した界面活性剤、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、α−オレフィン
スルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂
肪酸塩、オレイルメチルタウライド塩等のようなアニオ
ン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアリールアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ンのアルキルエステル、ソルビタンのアルキルエステ
ル、シリコーン系界面活性剤、アセチレン系界面活性
剤、プルロニックタイプの界面活性剤等の種々のノニオ
ン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアリールアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル、ソルビタンのアルキルエステ
ル等をリン酸又は硫酸のエステルとし、場合によって
は、それらを適当なアルカリで中和した界面活性剤;フ
ッ素系界面活性剤;各種のカチオン界面活性剤;両性イ
オン性界面活性剤;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール及びこれらの重合体のような
グリコール類の種々のエステルならびにエーテル類;流
動パラフィンやナフテン系あるいは芳香族系の高沸点溶
媒;低粘度のポリブテン、シリコンオイル、マシン油等
の鉱物油類;種々の動植物油;松脂等種々の樹脂類;樟
脳白油;αピネン;樟脳;ナフタレン;疎水性シリカ等
が使用でき、好適には、モノ−又はジ−アルキルスルホ
コハク酸塩及びそれらにアルキレンオキサイドを付加し
た界面活性剤、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スル
ホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメチル
タウライド塩、アルキル硫酸塩、アセチレン系界面活性
剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、グ
リコール類のエーテル類又はエステル類及びカルボン酸
のアルキルエステルが挙げられ、さらに好適には、α−
オレフィンスルホン酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、ア
セチレン系界面活性剤、グリコール類のエーテルであ
る。なお、これらの水面拡展剤の中には、分散剤、結合
剤、造粒性向上剤又は乳化剤として用いられるものもあ
る。
【0075】モノ−又はジ−アルキルスルホコハク酸塩
及びそれらにアルキレンオキサイドを付加した界面活性
剤とは、農薬に一般的に使われるジ−アルキルスルホコ
ハク酸塩ばかりではなく、モノ−アルキルスルホコハク
酸塩、予めモノ−又はポリ−アルキレンオキサイド(C
2〜C4)を付加したアルキルエーテルを調製しておき、
スルホコハク酸1分子当り、この1分子あるいは2分子
を反応させたものの塩をも含む。
及びそれらにアルキレンオキサイドを付加した界面活性
剤とは、農薬に一般的に使われるジ−アルキルスルホコ
ハク酸塩ばかりではなく、モノ−アルキルスルホコハク
酸塩、予めモノ−又はポリ−アルキレンオキサイド(C
2〜C4)を付加したアルキルエーテルを調製しておき、
スルホコハク酸1分子当り、この1分子あるいは2分子
を反応させたものの塩をも含む。
【0076】これらは、例えば、ニューコール291P
G(日本乳化剤株式会社製)、ネオコールSWCE、ネ
オコールSWC、ネオコールYSK(第一工業製薬株式
会社製)、ニューカルゲンEP−70G(竹本油脂株式
会社製)、GEROPONSDS(塩野義製薬株式会社
製)、ペレックスOT−P(花王株式会社製)、エアロ
ールCT−1(東邦化学工業株式会社製)、ゲナブアS
B1970J(ヘキストジャパン株式会社製)、リパー
ル860K、リパール870E(ライオン株式会社製)
等(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、ペレック
スTR(花王株式会社製)(ジトリデシルスルホコハク
酸ナトリウム)、ペレックスCS(花王株式会社製)
(ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)、リパ
ールNTD(ライオン株式会社製)(牛脂アミドスルホ
コハク酸ナトリウム)、ニューコール292PG(日本
乳化剤株式会社製)(ジエチルヘキシルエトキシスルホ
コハク酸ナトリウム)、ジェロポンACR/4(ローデ
イア・ゲロナッゾ製)(スルホコハク酸のラウリルエト
キシハーフエステルのナトリウム塩)等の商品名で市販
されている。
G(日本乳化剤株式会社製)、ネオコールSWCE、ネ
オコールSWC、ネオコールYSK(第一工業製薬株式
会社製)、ニューカルゲンEP−70G(竹本油脂株式
会社製)、GEROPONSDS(塩野義製薬株式会社
製)、ペレックスOT−P(花王株式会社製)、エアロ
ールCT−1(東邦化学工業株式会社製)、ゲナブアS
B1970J(ヘキストジャパン株式会社製)、リパー
ル860K、リパール870E(ライオン株式会社製)
等(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、ペレック
スTR(花王株式会社製)(ジトリデシルスルホコハク
酸ナトリウム)、ペレックスCS(花王株式会社製)
(ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)、リパ
ールNTD(ライオン株式会社製)(牛脂アミドスルホ
コハク酸ナトリウム)、ニューコール292PG(日本
乳化剤株式会社製)(ジエチルヘキシルエトキシスルホ
コハク酸ナトリウム)、ジェロポンACR/4(ローデ
イア・ゲロナッゾ製)(スルホコハク酸のラウリルエト
キシハーフエステルのナトリウム塩)等の商品名で市販
されている。
【0077】α−オレフィンスルホン酸塩は、原油(石
油)を原料としたスルホン化物の塩であり、生分解性に
優れること、皮膚及び眼に対しても非常に安全であるこ
と、酸アルカリに対して安定であること、耐硬水性に優
れること等の人や環境にやさしい特徴を有しており、例
えば、C12〜C16のα−オレフィンスルホン酸塩が挙げ
られる。
油)を原料としたスルホン化物の塩であり、生分解性に
優れること、皮膚及び眼に対しても非常に安全であるこ
と、酸アルカリに対して安定であること、耐硬水性に優
れること等の人や環境にやさしい特徴を有しており、例
えば、C12〜C16のα−オレフィンスルホン酸塩が挙げ
られる。
【0078】α−オレフィンスルホン酸塩の塩として
は、特に制限はないが、例えば、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が
挙げられ、ナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩
が好ましい。
は、特に制限はないが、例えば、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が
挙げられ、ナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩
が好ましい。
【0079】α−オレフィンスルホン酸塩の具体例は、
例えば、リポランLB−440、リポランLB−84
0、リポランPJ−400、KリポランPJ−400、
リポランPB−800、Dt−95(ライオン株式会社
製)、M−3801、M−3801G(第一工業製薬株
式会社製)、ホスタファーOSB(ヘキストジャパン株
式会社製)等を挙げることができる。
例えば、リポランLB−440、リポランLB−84
0、リポランPJ−400、KリポランPJ−400、
リポランPB−800、Dt−95(ライオン株式会社
製)、M−3801、M−3801G(第一工業製薬株
式会社製)、ホスタファーOSB(ヘキストジャパン株
式会社製)等を挙げることができる。
【0080】α−スルホ脂肪酸塩は、天然油脂を原料と
したスルホン化物であり、例えば、C10〜C14のα−ス
ルホ脂肪酸塩が挙げられる。
したスルホン化物であり、例えば、C10〜C14のα−ス
ルホ脂肪酸塩が挙げられる。
【0081】α−スルホ脂肪酸塩の塩としては、特に制
限はないが、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が挙げられ、ナ
トリウム、アンモニウム又はカルシウム塩が好ましい。
限はないが、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が挙げられ、ナ
トリウム、アンモニウム又はカルシウム塩が好ましい。
【0082】α−スルホ脂肪酸塩の具体例は、例えば、
FA−615B、FA−616B、FA−617B(ラ
イオン株式会社製)、サンベース、サンベースFM−2
(日本油脂株式会社製)等を挙げることができる。
FA−615B、FA−616B、FA−617B(ラ
イオン株式会社製)、サンベース、サンベースFM−2
(日本油脂株式会社製)等を挙げることができる。
【0083】α―オレフィン脂肪酸塩は、α―オレフィ
ンにカルボン酸を反応させたもので、例えばC12のα―
オレフィンに、3−メルカプトプロピオン酸を反応させ
たラウリルチオプロピオン酸の塩がノバソルトSA−6
6T、ノバソルトSA−66TE(日本油脂株式会社
製)として製品化されている。
ンにカルボン酸を反応させたもので、例えばC12のα―
オレフィンに、3−メルカプトプロピオン酸を反応させ
たラウリルチオプロピオン酸の塩がノバソルトSA−6
6T、ノバソルトSA−66TE(日本油脂株式会社
製)として製品化されている。
【0084】オレイルメチルタウライド塩は、オレイン
酸クロライドをN―メチルタウリンと反応させたものの
塩で、塩としては、特に制限はないが、例えば、ナトリ
ウム、カルシウム、カリウム及びアンモニウム塩等が挙
げられ、ナトリウム、又はカルシウム塩が好ましい。
酸クロライドをN―メチルタウリンと反応させたものの
塩で、塩としては、特に制限はないが、例えば、ナトリ
ウム、カルシウム、カリウム及びアンモニウム塩等が挙
げられ、ナトリウム、又はカルシウム塩が好ましい。
【0085】オレイルメチルタウライド塩の具体例は、
例えば、ダイヤポンTパウダー(日本油脂株式会社
製)、ホスタポンTパウダー(ヘキストジャパン株式会
社製)、ArkoponTパウダー(ヘキストジャパン
株式会社製)等を挙げることができる。
例えば、ダイヤポンTパウダー(日本油脂株式会社
製)、ホスタポンTパウダー(ヘキストジャパン株式会
社製)、ArkoponTパウダー(ヘキストジャパン
株式会社製)等を挙げることができる。
【0086】アルキル硫酸塩は、例えばラウリル硫酸塩
がエマール10パウダー(花王株式会社製)、モノゲン
パウダー(第一工業株式会社製)の商品名で市販されて
いる。
がエマール10パウダー(花王株式会社製)、モノゲン
パウダー(第一工業株式会社製)の商品名で市販されて
いる。
【0087】アセチレン系界面活性剤には、アセチレン
アルコール、アセチレンジオール及びこれらにアルキレ
ンオキサイドを付加した界面活性剤が含まれる。
アルコール、アセチレンジオール及びこれらにアルキレ
ンオキサイドを付加した界面活性剤が含まれる。
【0088】アセチレンアルコールは、一般式HOC
(R1)(R2)−C≡CH(式中、R 1及びR2は、同一
又は異なって、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表さ
れる化合物であり、R1がメチル基及びR2がイソブチル
基のものがサーフィノール61、R1及びR2がともにメ
チル基のものがオルフィンB、R1がメチル基及びR2が
エチル基のものがオルフィンPの商品名で市販されてい
る。
(R1)(R2)−C≡CH(式中、R 1及びR2は、同一
又は異なって、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表さ
れる化合物であり、R1がメチル基及びR2がイソブチル
基のものがサーフィノール61、R1及びR2がともにメ
チル基のものがオルフィンB、R1がメチル基及びR2が
エチル基のものがオルフィンPの商品名で市販されてい
る。
【0089】アセチレンジオールは、一般式HOC(R
1)(R2)−C≡C−CR1R2OH(R1及びR2は、同
一又は異なって、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表
される化合物であり、R1がメチル基及びR2がエチル基
のものがサーフィノール82、R1がメチル基及びR2が
イソブチル基のものがサーフィノール104、R1がエ
チル基及びR2がブチル基のものがサーフィノールDF
110、R1及びR2がともにメチル基のものがオルフィ
ンYの商品名で市販されている。
1)(R2)−C≡C−CR1R2OH(R1及びR2は、同
一又は異なって、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表
される化合物であり、R1がメチル基及びR2がエチル基
のものがサーフィノール82、R1がメチル基及びR2が
イソブチル基のものがサーフィノール104、R1がエ
チル基及びR2がブチル基のものがサーフィノールDF
110、R1及びR2がともにメチル基のものがオルフィ
ンYの商品名で市販されている。
【0090】また、上記のアセチレンアルコール又はア
セチレンジオールにアルキレンオキサイドを付加した界
面活性剤は、例えば、上記のアセチレンアルコール又は
アセチレンジオールにエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイド等を付加した界面活性剤である。ア
ルキレンオキサイドを付加したものとしては、例えば、
サーフィノール104にエチレンオキサイドを付加した
ものがサーフィノール400シリーズとして市販されて
いる。
セチレンジオールにアルキレンオキサイドを付加した界
面活性剤は、例えば、上記のアセチレンアルコール又は
アセチレンジオールにエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイド等を付加した界面活性剤である。ア
ルキレンオキサイドを付加したものとしては、例えば、
サーフィノール104にエチレンオキサイドを付加した
ものがサーフィノール400シリーズとして市販されて
いる。
【0091】また、サーフィノール104(ワックス
状)と無晶形二酸化ケイ素を40:60の重量比率で混
合粉砕した粉末状のプレミックスがサーフィノール10
4S、サーフィノールDF110(ワックス状)と無晶
形二酸化ケイ素を40:60の比率で混合粉砕した粉末
状のプレミックスがサーフィノールDF110Sの商品
名(共に、エアロプロダクツ社製、日信化学株式会社販
売)で市販されている。
状)と無晶形二酸化ケイ素を40:60の重量比率で混
合粉砕した粉末状のプレミックスがサーフィノール10
4S、サーフィノールDF110(ワックス状)と無晶
形二酸化ケイ素を40:60の比率で混合粉砕した粉末
状のプレミックスがサーフィノールDF110Sの商品
名(共に、エアロプロダクツ社製、日信化学株式会社販
売)で市販されている。
【0092】シリコーン系界面活性剤は、メチル又はジ
メチルポリシロキサンの末端及び/又は側鎖のメチル基
の一部に、ポリエチレンオキサイド若しくはポリプロピ
レンオキサイド又はその両者を導入し、場合によって
は、末端の水酸基をアルキル基でエーテル又はエステル
化した、ポリエーテル変性シリコンオイルを主成分とす
るノニオン界面活性剤であり、例えば、シルガードシリ
ーズ(ダウコーニングシリコーン株式会社製)、シルウ
ェットシリーズ(日本ユニカー株式会社製)、シリコー
ンオイルKFシリーズ(信越化学株式会社製)、カイネ
チック(ヘレナケミカル株式会社製)等の商品名で市販
されている。
メチルポリシロキサンの末端及び/又は側鎖のメチル基
の一部に、ポリエチレンオキサイド若しくはポリプロピ
レンオキサイド又はその両者を導入し、場合によって
は、末端の水酸基をアルキル基でエーテル又はエステル
化した、ポリエーテル変性シリコンオイルを主成分とす
るノニオン界面活性剤であり、例えば、シルガードシリ
ーズ(ダウコーニングシリコーン株式会社製)、シルウ
ェットシリーズ(日本ユニカー株式会社製)、シリコー
ンオイルKFシリーズ(信越化学株式会社製)、カイネ
チック(ヘレナケミカル株式会社製)等の商品名で市販
されている。
【0093】フッ素系界面活性剤は、通常のアニオン、
ノニオン、カチオン又は両性イオン系界面活性剤の水素
原子の一部又は全部をフッ素原子で置換した界面活性剤
であり、表面張力低下力に優れることで知られており、
例えば、ユニダインシリーズ(ダイキン工業株式会社
製)、メガファックシリーズ(大日本インキ化学工業株
式会社製)、フタ−ジェントシリーズ(株式会社ネオス
製)、サーフロンシリーズ(旭硝子株式会社製)、エフ
トップ(トーケムプロダクツ株式会社製)等の商品名で
販売されている。
ノニオン、カチオン又は両性イオン系界面活性剤の水素
原子の一部又は全部をフッ素原子で置換した界面活性剤
であり、表面張力低下力に優れることで知られており、
例えば、ユニダインシリーズ(ダイキン工業株式会社
製)、メガファックシリーズ(大日本インキ化学工業株
式会社製)、フタ−ジェントシリーズ(株式会社ネオス
製)、サーフロンシリーズ(旭硝子株式会社製)、エフ
トップ(トーケムプロダクツ株式会社製)等の商品名で
販売されている。
【0094】グリコール類のエーテル及びエステル類は
エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、及びこれらの重合体の末端水酸基の一方又は双
方を、適当なアルキル基又はカルボン酸基で置換したエ
ーテル又はエステル類で、具体的には、ヘキシルグリコ
ール(HeG、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、日本乳化剤株式会社)、ヘキシルジグリコール(H
eDG、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
日本乳化剤株式会社)、2―エチルヘキシルグリコール
(EHG、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシル
エーテル、日本乳化剤株式会社)、2―エチルヘキシル
ジグリコール(EHDG、ジエチレングリコールモノ2
−エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社)等の
商品名で販売されている。
エチレングリコ−ル、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、及びこれらの重合体の末端水酸基の一方又は双
方を、適当なアルキル基又はカルボン酸基で置換したエ
ーテル又はエステル類で、具体的には、ヘキシルグリコ
ール(HeG、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、日本乳化剤株式会社)、ヘキシルジグリコール(H
eDG、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
日本乳化剤株式会社)、2―エチルヘキシルグリコール
(EHG、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシル
エーテル、日本乳化剤株式会社)、2―エチルヘキシル
ジグリコール(EHDG、ジエチレングリコールモノ2
−エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社)等の
商品名で販売されている。
【0095】カルボン酸のアルキルエステルは、ヤシ油
脂肪酸、ラウリン酸、オレイン酸、乳酸等のカルボン酸
あるいはマレイン酸、クエン酸、フマ−ル酸、アジピン
酸、グルタール酸、フタル酸等の多塩基カルボン酸のメ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、エチルヘ
キシル、ラウリル、オレイル等のアルキルエステルで、
具体的に、エキセパールMC(ヤシ脂肪酸メチル、花王
株式会社)、エキセパールM−OL(オレイン酸メチ
ル、花王株式会社)、ビニサイザー30(オレイン酸イ
ソブチル、花王株式会社)、ビニサイザー124(フタ
ル酸ジアルキル、花王株式会社)、乳酸ブチル(株式会
社武蔵野化学研究所)等の商品名で販売されている。
脂肪酸、ラウリン酸、オレイン酸、乳酸等のカルボン酸
あるいはマレイン酸、クエン酸、フマ−ル酸、アジピン
酸、グルタール酸、フタル酸等の多塩基カルボン酸のメ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、エチルヘ
キシル、ラウリル、オレイル等のアルキルエステルで、
具体的に、エキセパールMC(ヤシ脂肪酸メチル、花王
株式会社)、エキセパールM−OL(オレイン酸メチ
ル、花王株式会社)、ビニサイザー30(オレイン酸イ
ソブチル、花王株式会社)、ビニサイザー124(フタ
ル酸ジアルキル、花王株式会社)、乳酸ブチル(株式会
社武蔵野化学研究所)等の商品名で販売されている。
【0096】本発明に用いられる水面拡展剤の配合量
は、農薬有効成分の種類と含有量、水面拡展剤の種類と
その添加方法、その他成分の種類と配合量など製剤処方
や剤型によって異なるが、通常、農薬固形剤中に0.1
〜30%であり、好ましくは0.3〜20%であり、さ
らに好ましくは0.5〜10%である。
は、農薬有効成分の種類と含有量、水面拡展剤の種類と
その添加方法、その他成分の種類と配合量など製剤処方
や剤型によって異なるが、通常、農薬固形剤中に0.1
〜30%であり、好ましくは0.3〜20%であり、さ
らに好ましくは0.5〜10%である。
【0097】本発明の農薬固形剤には、不揮発性液状物
質、乳化剤、分散剤、湿潤剤、希釈剤、撥水剤、粒子成
長防止剤及び安定剤等のその他の補助剤を配合すること
ができる。
質、乳化剤、分散剤、湿潤剤、希釈剤、撥水剤、粒子成
長防止剤及び安定剤等のその他の補助剤を配合すること
ができる。
【0098】常温で固体、半固体又は液状の農薬有効成
分を希釈したり、被覆・含浸するためには、必要であれ
ば、不揮発性液状物質を用いることができる。不揮発性
液状物質は農薬有効成分に粒子成長、分解等の悪影響を
与えず、本発明の発泡体に農薬有効成分を均一に被覆・
含浸できる性質を有するものであればよく、高沸点・低
毒性で引火点が高く、低粘度で比重が1より小さいもの
が望ましい。一般に、農薬有効成分は比重が1以上のも
のが多い。このような場合、乳化粒子をできるだけ長時
間水中に留め、水田に広く拡散させるためには、比重が
1より小さく低粘度の溶剤を用いることが多い。例え
ば、低粘度の流動パラフィン、イソパラフィン、マシン
油、ポリブテン、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
の各種高沸点溶媒等の鉱物油;ヤシ油、大豆油、なたね
油等の植物油;鯨油、鰯油等の動物油;シリコーンオイ
ル及びその誘導体;オレイン酸、乳酸、ヤシ油脂肪酸、
マレイン酸、フマール酸、フタール酸、アジピン酸等の
モノ−又は多価カルボン酸及びそれらの種々のエステ
ル;トリブチルホスフェートやトリスクロルエチルホス
フェート等のリン酸の種々のエステル等の可塑剤;ε−
カプロラクトン、γ−ブチロラクトン等のラクトン類;
N-メチルピロリドン;及び種々の液状界面活性剤等を
挙げることができ、好適には、低粘度の流動パラフィ
ン、マシン油、イソパラフィン又は種々のアルキルエス
テルであり、具体的に、スーパーオイルシリーズ、スモ
イルPシリーズ(日本石油化学株式会社製)、流動パラ
フィンNoシリーズ(中央化成株式会社製)等の流動パ
ラフィン;ダフニーオイルシリーズ(出光興産株式会社
製)等のマシン油;アイソパーシリーズ、アイソゾール
シリーズ(日本石油化学株式会社製)等のイソパラフィ
ン等を挙げることができ、これらの2種以上を混ぜ合わ
せて使用することもできる。
分を希釈したり、被覆・含浸するためには、必要であれ
ば、不揮発性液状物質を用いることができる。不揮発性
液状物質は農薬有効成分に粒子成長、分解等の悪影響を
与えず、本発明の発泡体に農薬有効成分を均一に被覆・
含浸できる性質を有するものであればよく、高沸点・低
毒性で引火点が高く、低粘度で比重が1より小さいもの
が望ましい。一般に、農薬有効成分は比重が1以上のも
のが多い。このような場合、乳化粒子をできるだけ長時
間水中に留め、水田に広く拡散させるためには、比重が
1より小さく低粘度の溶剤を用いることが多い。例え
ば、低粘度の流動パラフィン、イソパラフィン、マシン
油、ポリブテン、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系
の各種高沸点溶媒等の鉱物油;ヤシ油、大豆油、なたね
油等の植物油;鯨油、鰯油等の動物油;シリコーンオイ
ル及びその誘導体;オレイン酸、乳酸、ヤシ油脂肪酸、
マレイン酸、フマール酸、フタール酸、アジピン酸等の
モノ−又は多価カルボン酸及びそれらの種々のエステ
ル;トリブチルホスフェートやトリスクロルエチルホス
フェート等のリン酸の種々のエステル等の可塑剤;ε−
カプロラクトン、γ−ブチロラクトン等のラクトン類;
N-メチルピロリドン;及び種々の液状界面活性剤等を
挙げることができ、好適には、低粘度の流動パラフィ
ン、マシン油、イソパラフィン又は種々のアルキルエス
テルであり、具体的に、スーパーオイルシリーズ、スモ
イルPシリーズ(日本石油化学株式会社製)、流動パラ
フィンNoシリーズ(中央化成株式会社製)等の流動パ
ラフィン;ダフニーオイルシリーズ(出光興産株式会社
製)等のマシン油;アイソパーシリーズ、アイソゾール
シリーズ(日本石油化学株式会社製)等のイソパラフィ
ン等を挙げることができ、これらの2種以上を混ぜ合わ
せて使用することもできる。
【0099】本発明に用いられる不揮発性液状物質の配
合量は、農薬有効成分の種類やその他の助剤の種類、配
合量等により異なるが、農薬固形剤の経時安定性や物理
性に影響を与えない限りできるだけ少ない方がよい。そ
の配合量は、一般的に1〜60%、好ましくは2〜50
%、さらに好ましくは3〜40%である。
合量は、農薬有効成分の種類やその他の助剤の種類、配
合量等により異なるが、農薬固形剤の経時安定性や物理
性に影響を与えない限りできるだけ少ない方がよい。そ
の配合量は、一般的に1〜60%、好ましくは2〜50
%、さらに好ましくは3〜40%である。
【0100】本発明で用いられる乳化剤は、液状の農薬
有効成分又は農薬有効成分の溶液を水中に乳化させるた
めに必要に応じて用いられ、農薬有効成分や溶剤に応じ
て、通常の乳剤の乳化剤を選択するのと同様にして選択
し、用いることができる。
有効成分又は農薬有効成分の溶液を水中に乳化させるた
めに必要に応じて用いられ、農薬有効成分や溶剤に応じ
て、通常の乳剤の乳化剤を選択するのと同様にして選択
し、用いることができる。
【0101】本発明で用いられる乳化剤の配合量は、一
般的に、0.01〜30%、好ましくは0.03〜15
%である。
般的に、0.01〜30%、好ましくは0.03〜15
%である。
【0102】本発明に用いられる分散剤は、農薬有効成
分を水中に懸濁分散させるために用いるものであり、例
えば、リグニンスルホン酸塩、(アルキル)ナフタレン
スルホン酸塩及びその縮合物、フェノールスルホン酸塩
及びその縮合物、スチレンスルホン酸塩の縮合物、マレ
イン酸とスチレンスルホン酸との縮合物の塩、アクリル
酸やマレイン酸などのカルボン酸縮合物の塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、ラウリルサルフェートの塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェ
ートの塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
エステル及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテルリン酸エステル及びその塩等のアニオン界
面活性剤やトリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン
酸ナトリウム等のリン酸塩を挙げることができ、また、
ノニオン系、カチオン系、両性イオン性界面活性剤でも
適当なものを選択して使用できる。これら分散剤は、湿
潤剤としても有用なものが多い。
分を水中に懸濁分散させるために用いるものであり、例
えば、リグニンスルホン酸塩、(アルキル)ナフタレン
スルホン酸塩及びその縮合物、フェノールスルホン酸塩
及びその縮合物、スチレンスルホン酸塩の縮合物、マレ
イン酸とスチレンスルホン酸との縮合物の塩、アクリル
酸やマレイン酸などのカルボン酸縮合物の塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、ラウリルサルフェートの塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェ
ートの塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
エステル及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテルリン酸エステル及びその塩等のアニオン界
面活性剤やトリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン
酸ナトリウム等のリン酸塩を挙げることができ、また、
ノニオン系、カチオン系、両性イオン性界面活性剤でも
適当なものを選択して使用できる。これら分散剤は、湿
潤剤としても有用なものが多い。
【0103】本発明で用いられる分散剤及び湿潤剤の配
合量は、一般的には、0.01〜30%、好ましくは
0.1〜20%、さらに好ましくは0.2〜15%であ
る。
合量は、一般的には、0.01〜30%、好ましくは
0.1〜20%、さらに好ましくは0.2〜15%であ
る。
【0104】本発明に用いられる希釈剤は、固体の農薬
有効成分の濃厚プレミックスを調製する際の希釈剤であ
り、例えば、ベントナイト、タルク、クレー、珪藻土、
無晶形二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム等の一般的に農薬のキャリアーとして用いられる鉱物
質微粉の他に、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等種々の樹脂粉末、グルコース、
砂糖、乳糖等の糖類、澱粉及びその誘導体、微結晶セル
ロース、木粉、オガクズ、米糠、ふすま、籾殻の粉末、
コーヒー豆粉末、ヤシ殻粉末、活性炭、セルロース粉
末、甘草粉末等の有機物、硫酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウム、塩化カリウム等の水溶性無機塩類及び尿素等を
挙げることができる。
有効成分の濃厚プレミックスを調製する際の希釈剤であ
り、例えば、ベントナイト、タルク、クレー、珪藻土、
無晶形二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム等の一般的に農薬のキャリアーとして用いられる鉱物
質微粉の他に、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等種々の樹脂粉末、グルコース、
砂糖、乳糖等の糖類、澱粉及びその誘導体、微結晶セル
ロース、木粉、オガクズ、米糠、ふすま、籾殻の粉末、
コーヒー豆粉末、ヤシ殻粉末、活性炭、セルロース粉
末、甘草粉末等の有機物、硫酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウム、塩化カリウム等の水溶性無機塩類及び尿素等を
挙げることができる。
【0105】本発明で用いられる増量剤の配合量は、一
般的に、0.1〜80%、好ましくは0.2〜50%、
さらに好ましくは0.5〜20%である。
般的に、0.1〜80%、好ましくは0.2〜50%、
さらに好ましくは0.5〜20%である。
【0106】本発明で用いられる撥水剤は、主として農
薬有効成分の水溶性が高い場合に、農薬有効成分の溶出
を抑制して水面にできるだけ広範囲に広げたのち、水中
に溶解させるために配合するものであり、例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の脂
肪酸塩、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ス
テアリン酸等の高級脂肪酸、シリコンオイル及びその誘
導体、フッ素系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、疎
水性シリカ、流動パラフィン及びマシン油等が挙げられ
る。
薬有効成分の水溶性が高い場合に、農薬有効成分の溶出
を抑制して水面にできるだけ広範囲に広げたのち、水中
に溶解させるために配合するものであり、例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の脂
肪酸塩、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ス
テアリン酸等の高級脂肪酸、シリコンオイル及びその誘
導体、フッ素系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、疎
水性シリカ、流動パラフィン及びマシン油等が挙げられ
る。
【0107】本発明で用いられる撥水剤の配合量は、農
薬有効成分の種類や物理性により異なるが、その配合量
は、一般的に、0.05〜10%、好ましくは0.1〜
5%である。
薬有効成分の種類や物理性により異なるが、その配合量
は、一般的に、0.05〜10%、好ましくは0.1〜
5%である。
【0108】本発明で用いられる粒子成長防止剤又は安
定化剤は、農薬有効成分の性質に応じて必要があれば配
合する。その他、必要に応じて色素、苦味剤、その他の
種々の補助剤を配合することができる。
定化剤は、農薬有効成分の性質に応じて必要があれば配
合する。その他、必要に応じて色素、苦味剤、その他の
種々の補助剤を配合することができる。
【0109】本発明の農薬粒剤は、水面で拡展した後
は、速やかに農薬有効成分が水中に分散、乳化又は溶解
する必要があるため、湿潤剤、分散剤、乳化剤等の配合
量を調節する。
は、速やかに農薬有効成分が水中に分散、乳化又は溶解
する必要があるため、湿潤剤、分散剤、乳化剤等の配合
量を調節する。
【0110】かくして得られる本願の農薬粒剤は、以下
に示す方法により、拡展性指数5点以上の良好な水面浮
遊拡展性を示すことが望ましい。
に示す方法により、拡展性指数5点以上の良好な水面浮
遊拡展性を示すことが望ましい。
【0111】「拡展性指数」とは、水面浮遊拡展性を有
する農薬固形剤の水面における拡展性を0〜15点の範
囲(15点満点)で数値化したものであり、点数が大き
い程、水面拡展性がよく、好適には5点以上であり、よ
り好適には7点以上であり、さらに好適には9点以上で
ある。水面拡展性の試験法は、次の通りである。
する農薬固形剤の水面における拡展性を0〜15点の範
囲(15点満点)で数値化したものであり、点数が大き
い程、水面拡展性がよく、好適には5点以上であり、よ
り好適には7点以上であり、さらに好適には9点以上で
ある。水面拡展性の試験法は、次の通りである。
【0112】長さが4m、幅が14cmのトユに水道水
を25L入れ、水温を20℃に調節する。田面水上の障
害物(浮遊物)を想定して、スミセルコ(住金物産株式
会社製、籾殻を粉末化したもの)2gを水面に均一にな
るよう処理する。静置後、農薬固形剤280mgを該ト
ユの一方の端から10cmの地点に投入し、投入後の各
農薬固形剤の投入地点から1.5m到達時間、投入地点
からの最長到達距離及び投入5分後の拡展状態について
目視により調査し、下記表1記載の評価基準にしたがっ
て判定し、各項目の評価点を合計することにより、それ
ぞれの拡展性指数を求める。
を25L入れ、水温を20℃に調節する。田面水上の障
害物(浮遊物)を想定して、スミセルコ(住金物産株式
会社製、籾殻を粉末化したもの)2gを水面に均一にな
るよう処理する。静置後、農薬固形剤280mgを該ト
ユの一方の端から10cmの地点に投入し、投入後の各
農薬固形剤の投入地点から1.5m到達時間、投入地点
からの最長到達距離及び投入5分後の拡展状態について
目視により調査し、下記表1記載の評価基準にしたがっ
て判定し、各項目の評価点を合計することにより、それ
ぞれの拡展性指数を求める。
【0113】
【表1】 拡展性の評価項目ならびに評価基準 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 評価項目 判定基準 評価点 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.5m到達時間 2分以上 0 1分以上、2分未満 1 30秒以上、1分未満 2 20秒以上、30秒未満 3 10秒以上、20秒未満 4 10秒未満 5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最長到達距離 0.5m未満 0 0.5m以上、1.0m未満 1 1.0m以上、1.5m未満 2 1.5m以上、2.0m未満 3 2.0m以上、2.5m未満 4 2.5m以上、3.0m未満 5 3.0m以上、3.5m未満 6 3.5m以上 7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 処理5分後の拡展状態 拡展した先端が処理地点まで戻される 0 最長到達地点から1m以上戻される 1 最長到達地点から1m未満戻される 2 最長到達地点から戻されない 3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 満点 15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― かくして得られた本発明の水面浮遊性を示す農薬粒剤
は、そのまま、手又は適当な散粒機を用いて水田中にバ
ラ撒いても良いし、水溶性を有するフィルム又はシート
よりなる水溶紙に分包とし、水田中に投げ込み処理をし
ても良い。良好な水面拡展性を有する粒剤の場合には、
水田中に入って均一処理をしたり、散粒機を用いて均一
処理をしなくても、畦畔に沿っていわゆる額縁処理をす
るだけで水面で粒剤が自然に拡展し、均一処理をするの
と同様の効果を得ることができる。水溶紙に分包とする
場合、粒剤が水面拡展性を有しないと、水溶紙が水に溶
解しても内部の粒剤が充分に拡展しなくなることがある
ので、良好な拡展性を有する粒剤が望ましい。
は、そのまま、手又は適当な散粒機を用いて水田中にバ
ラ撒いても良いし、水溶性を有するフィルム又はシート
よりなる水溶紙に分包とし、水田中に投げ込み処理をし
ても良い。良好な水面拡展性を有する粒剤の場合には、
水田中に入って均一処理をしたり、散粒機を用いて均一
処理をしなくても、畦畔に沿っていわゆる額縁処理をす
るだけで水面で粒剤が自然に拡展し、均一処理をするの
と同様の効果を得ることができる。水溶紙に分包とする
場合、粒剤が水面拡展性を有しないと、水溶紙が水に溶
解しても内部の粒剤が充分に拡展しなくなることがある
ので、良好な拡展性を有する粒剤が望ましい。
【0114】ここで水溶紙とは水溶性フィルム又はシー
トよりなるもので、冷水中で溶解又は分散して内部の粒
剤を放出する性質を有するものである。その素材には、
ポリビニルアルコール(PVA)系、カルボキシメチル
セルロースのナトリウム塩のようなセルロース系、ポリ
エチレンオキサイドのようなポリエーテル系、プルラン
のようなポリサッカライド系等を挙げることができ、本
発明においてはこれらのいずれをも使用することができ
る。これらには通常用いられるナシジあるいはエンボス
加工を施したフィルムだけでなく、これらの素材よりな
る水溶性不織布よりなるシートをも含むものである。水
溶性不織布には、単なる水溶性不織布ばかりでなく、水
溶性不織布に適当な水溶性フィルムをラミネートした積
層材よりなるシートも含まれる。
トよりなるもので、冷水中で溶解又は分散して内部の粒
剤を放出する性質を有するものである。その素材には、
ポリビニルアルコール(PVA)系、カルボキシメチル
セルロースのナトリウム塩のようなセルロース系、ポリ
エチレンオキサイドのようなポリエーテル系、プルラン
のようなポリサッカライド系等を挙げることができ、本
発明においてはこれらのいずれをも使用することができ
る。これらには通常用いられるナシジあるいはエンボス
加工を施したフィルムだけでなく、これらの素材よりな
る水溶性不織布よりなるシートをも含むものである。水
溶性不織布には、単なる水溶性不織布ばかりでなく、水
溶性不織布に適当な水溶性フィルムをラミネートした積
層材よりなるシートも含まれる。
【0115】これら素材のうちで、フィルム自体が拡展
性を有するPVAが特に好ましい。好ましいPVAは、
重合度1000〜2000程度、ケン化度85〜95%
程度のもので、重合体の中に少量のカルボン酸、スルホ
ン酸等を共重合させたものをも含む。PVAの重合度が
高すぎたり、ケン化度が高すぎたりすると冷水に溶けに
くくなるので好ましくない。また、PVAの物理性や安
定性を改良するために、通常のPVAフィルムに添加さ
れる可塑剤や安定剤、色素等を含有させることもでき
る。
性を有するPVAが特に好ましい。好ましいPVAは、
重合度1000〜2000程度、ケン化度85〜95%
程度のもので、重合体の中に少量のカルボン酸、スルホ
ン酸等を共重合させたものをも含む。PVAの重合度が
高すぎたり、ケン化度が高すぎたりすると冷水に溶けに
くくなるので好ましくない。また、PVAの物理性や安
定性を改良するために、通常のPVAフィルムに添加さ
れる可塑剤や安定剤、色素等を含有させることもでき
る。
【0116】これら水溶性フィルムあるいはシートの厚
みは20〜100μmが好ましい。厚さが20μm以下
になると、強度が不足して破れやすくなり、包装袋とし
て使用時に問題が生じることがある。また100μm以
上になると水中での溶解に時間がかかるうえ、価格が高
くなるので得策ではない。好適には30〜60μm、更
に好ましくは35〜50μmである。
みは20〜100μmが好ましい。厚さが20μm以下
になると、強度が不足して破れやすくなり、包装袋とし
て使用時に問題が生じることがある。また100μm以
上になると水中での溶解に時間がかかるうえ、価格が高
くなるので得策ではない。好適には30〜60μm、更
に好ましくは35〜50μmである。
【0117】1包みの重量は、投げ込み易さを考慮する
と、通常、10〜200g、好ましくは、20〜100
g、さらに好ましくは25〜70gである。この程度の
重さであれば、子供、女性、高齢者でも容易に15m以
内の目標とした地点に投げ込むことが可能である。これ
以上重いと、投げ込むのが苦痛となり、広い面積を処理
するのは容易ではなく、また、これ以下では、風の影響
を受けて目標とした地点に到達し得ない。
と、通常、10〜200g、好ましくは、20〜100
g、さらに好ましくは25〜70gである。この程度の
重さであれば、子供、女性、高齢者でも容易に15m以
内の目標とした地点に投げ込むことが可能である。これ
以上重いと、投げ込むのが苦痛となり、広い面積を処理
するのは容易ではなく、また、これ以下では、風の影響
を受けて目標とした地点に到達し得ない。
【0118】分包の形状としては、一辺が1〜30cm
の長方形、又は正方形が一般的であるが、これらに限ら
ず、多角形、円形、球形、円筒形等であっても何ら支障
はない。分包にする方法としては、各辺を糊で封じても
良いが、超音波、高周波及びヒートシール等を用いるこ
とができ、作業性よりヒートシールが好適である。
の長方形、又は正方形が一般的であるが、これらに限ら
ず、多角形、円形、球形、円筒形等であっても何ら支障
はない。分包にする方法としては、各辺を糊で封じても
良いが、超音波、高周波及びヒートシール等を用いるこ
とができ、作業性よりヒートシールが好適である。
【0119】ヒートシールの方法としては、例えばヒー
トシーラーを用い、水溶紙の融点より20〜150℃低
い温度で、3〜100kg/cmの線圧で熱圧着する等
の方法を用いることができる。
トシーラーを用い、水溶紙の融点より20〜150℃低
い温度で、3〜100kg/cmの線圧で熱圧着する等
の方法を用いることができる。
【0120】本発明の農薬粒剤は、水面で広範囲に拡展
し、農薬有効成分の拡散も広範囲に達するから、通常の
水田では無理に遠くまで投げ入れる必要はなく、畦畔か
ら2〜3m先の水面に落とす程度で十分である。
し、農薬有効成分の拡散も広範囲に達するから、通常の
水田では無理に遠くまで投げ入れる必要はなく、畦畔か
ら2〜3m先の水面に落とす程度で十分である。
【0121】水田に投げ込む分包の個数は、多すぎると
省力化にならず、経済的にも不利であり、通常、10ア
ール当たり1〜30個を投下することにより、十分な生
物効果を発揮させることができ、好ましくは、10アー
ル当たり1〜20個である。
省力化にならず、経済的にも不利であり、通常、10ア
ール当たり1〜30個を投下することにより、十分な生
物効果を発揮させることができ、好ましくは、10アー
ル当たり1〜20個である。
【0122】得られた固形剤の分包は、紙袋、樹脂袋又
はアルミ箔貼り合わせやアルミ又はシリカを蒸着した樹
脂袋等の袋や箱等で外装するため、吸湿に対して経時的
に安定である。従って、吸湿に対して注意を払う必要は
ないが、水溶紙は水がかかると破れてしまうので、適当
な防水加工を施した外装を用いることが望ましい。
はアルミ箔貼り合わせやアルミ又はシリカを蒸着した樹
脂袋等の袋や箱等で外装するため、吸湿に対して経時的
に安定である。従って、吸湿に対して注意を払う必要は
ないが、水溶紙は水がかかると破れてしまうので、適当
な防水加工を施した外装を用いることが望ましい。
【0123】以下、本発明を実施例及び試験例にて更に
詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0124】
【0125】
【実施例1】下記表2に示す原料配合処方でエクストル
ーダにて高圧処理を行った。得られた組成物の性状は表
3に示す。なお、表3中の油分離性は記号で示し、油分
離性のよいものから順に、◎、○又は×で表す。
ーダにて高圧処理を行った。得られた組成物の性状は表
3に示す。なお、表3中の油分離性は記号で示し、油分
離性のよいものから順に、◎、○又は×で表す。
【0126】なお、エクストルーダ(スエヒロEPM社
製2軸エクストルーダα100)の運転条件は、回転
数:80〜160rpm、内径とバレルの比率L/D:
12、原料投入量:40〜80kg/hr、圧力:30
〜50kg/cm2、ダイ開孔径:2.5mm(試料番
号4及び12は、1.5mm)、直列10穴、バレル温
度:80〜90℃、ダイ温度:80〜120℃であっ
た。
製2軸エクストルーダα100)の運転条件は、回転
数:80〜160rpm、内径とバレルの比率L/D:
12、原料投入量:40〜80kg/hr、圧力:30
〜50kg/cm2、ダイ開孔径:2.5mm(試料番
号4及び12は、1.5mm)、直列10穴、バレル温
度:80〜90℃、ダイ温度:80〜120℃であっ
た。
【0127】
【表2】 ─────────────────────────────────── 試料番号 澱粉含有物質 架橋剤 ─────────────────────────────────── 1 (比較) コーングリッツ(100) なし 2 コーングリッツ(97) トリポリリン酸ナトリウム(3) 3 コーンフラワー(98) トリホ゜リリン酸ナトリウム(1)+トリメタリン酸ナトリウム(1) 4 大豆(98) トリホ゜リリン酸ナトリウム(1)+トリメタリン酸ナトリウム(1) ─────────────────────────────────── ( )内は配合量の質量部を示す
【0128】
【表3】 ─────────────────────────────────── 試料番号 嵩比容 発泡体外径 吸油倍率 水浮遊時間 油分離性 ─────────────────────────────────── 1 (比較) 80 20mm 0.1 1hr × 2 9 7mm 1.5 6hr ◎ 3 7 5mm 2.0 20hr ◎ 4 6 3mm 2.5 22hr ◎ ───────────────────────────────────
【0129】
【実施例2】実施例1と運転条件を同じにして、下記表
4に示す原料配合処方でエクストルーダにて高圧処理を
行った。得られた組成物の性状は表5に示す。
4に示す原料配合処方でエクストルーダにて高圧処理を
行った。得られた組成物の性状は表5に示す。
【0130】
【表4】 ─────────────────────────────────── 試料 澱粉類 澱粉含 脂質 乳化剤 熱凝固剤 架橋剤 番号 有物質 ─────────────────────────────────── 5 (比較) コーンスターチ 0 0 0 0 0 (100) 6 (比較) 酸化澱粉 0 0 0 0 0 (100) 7 酸化澱粉 0 やし油 蔗糖脂肪酸 大豆蛋白 トリホ゜リリン酸 (82) (2) エステル(1) (10) ナトリウム(5) 8 酸化澱粉 コーンク゛リッツ やし油 蔗糖脂肪酸 大豆蛋白 トリホ゜リリン酸 (50) (42.5) (1) エステル(0.5) (3) ナトリウム(3) 9 (比較) ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ 0 0 0 0 トリメタリン酸 ル化澱粉(97) ナトリウム(3) 10 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ 0 0 0 グルテン トリメタリン酸 ル化澱粉(87) (10) ナトリウム(3) 11 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ 0 白絞油 ク゛リセリン脂肪酸 グルテン トリメタリン酸 ル化澱粉(82) (4) エステル(1) (10) ナトリウム(3) 12 ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ 大豆 ワセリン ク゛リセリン脂肪酸 グルテン トリメタリン酸 ル化澱粉(50) (40.5) (1) エステル(0.5) (5) ナトリウム(3) ─────────────────────────────────── ( )内は配合量の質量部を示す
【0131】
【表5】 ─────────────────────────────────── 試料番号 嵩比容 発泡体外径 吸油倍率 水浮遊時間 油分離性 ─────────────────────────────────── 5 (比較) 110 20 mm 0.1 30 min ○ 6 (比較) 120 30 mm 0.2 10 min ○ 7 8 5 mm 1.3 12 hr ◎ 8 5 5 mm 2.0 15 hr ◎ 9 (比較) 130 35 mm 0.1 5 min × 10 10 8 mm 0.3 1 hr ○ 11 7 8 mm 0.6 5 hr ○ 12 5 3 mm 2.0 15 hr ◎ ───────────────────────────────────
【0132】
【実施例3】ブタクロール原体(a.i.90%)4
3.75部、EHDG(ジエチレングリコールモノ2‐
エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社製)3.
00部、NE−2609(ポリオキシエチレン多環フェ
ニルエーテル、日本乳化剤株式会社製)1.50部、及
びDBC(ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70
%、日本乳化剤株式会社製)1.50部を混合し、オイ
ルプレミックスを得た。また別に、エトキスルフロン原
体(a.i.98.8%)0.95部、ロカヘルプ43
9(パーライト、三井金属鉱業株式会社製)7.90
部、及びM−3801G(αオレフィンスルホン酸ナト
リウム、第一工業製薬株式会社製)0.50部を混合
し、ハンマーミルにより粉砕して粉末プレミックスを得
た。実施例2の試料番号8の発泡体38.40部をナウ
タミキサーに仕込み、オイルプレミックス49.75部
を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス9.
35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ439を
2.50部加えて混合被覆して、ブタクロールを37.
50%、エトキシスルフロンを0.85%含有する本発
明の農薬粒剤を得た。得られた粒剤40gをハイセロン
C‐200(厚み40μmのPVAフィルム、日合フィ
ルム株式会社製)に分包とし、本発明の水田投げ込み用
製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で
投げ込み施用する。
3.75部、EHDG(ジエチレングリコールモノ2‐
エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社製)3.
00部、NE−2609(ポリオキシエチレン多環フェ
ニルエーテル、日本乳化剤株式会社製)1.50部、及
びDBC(ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム70
%、日本乳化剤株式会社製)1.50部を混合し、オイ
ルプレミックスを得た。また別に、エトキスルフロン原
体(a.i.98.8%)0.95部、ロカヘルプ43
9(パーライト、三井金属鉱業株式会社製)7.90
部、及びM−3801G(αオレフィンスルホン酸ナト
リウム、第一工業製薬株式会社製)0.50部を混合
し、ハンマーミルにより粉砕して粉末プレミックスを得
た。実施例2の試料番号8の発泡体38.40部をナウ
タミキサーに仕込み、オイルプレミックス49.75部
を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス9.
35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ439を
2.50部加えて混合被覆して、ブタクロールを37.
50%、エトキシスルフロンを0.85%含有する本発
明の農薬粒剤を得た。得られた粒剤40gをハイセロン
C‐200(厚み40μmのPVAフィルム、日合フィ
ルム株式会社製)に分包とし、本発明の水田投げ込み用
製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で
投げ込み施用する。
【0133】
【実施例4】ブタクロール原体43.75部、及びEH
DG 3.00部を混合し、オイルプレミックスを得
た。また別に、エトキスルフロン原体0.95部、ロカ
ヘルプ439 6.40部、バニレックスN(リグニン
スルホン酸ナトリウム、日本製紙株式会社製)1.00
部及びGEROPON SDS(ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、塩野義製薬株式会社)1.00部を混
合し、ハンマーミルにより粉砕して粉末プレミックスを
得た。実施例2の試料番号7の発泡体41.40部をナ
ウタミキサーに仕込み、オイルプレミックス46.75
部を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス
9.35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ43
9を2.50部加えて混合被覆して、ブタクロールを3
7.50%、エトキシスルフロンを0.85%含有する
本発明の農薬粒剤を得た。得られた粒剤40gをハイセ
ロンC‐200に分包とし、本発明の水田投げ込み用製
剤を得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で投
げ込み施用する。
DG 3.00部を混合し、オイルプレミックスを得
た。また別に、エトキスルフロン原体0.95部、ロカ
ヘルプ439 6.40部、バニレックスN(リグニン
スルホン酸ナトリウム、日本製紙株式会社製)1.00
部及びGEROPON SDS(ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、塩野義製薬株式会社)1.00部を混
合し、ハンマーミルにより粉砕して粉末プレミックスを
得た。実施例2の試料番号7の発泡体41.40部をナ
ウタミキサーに仕込み、オイルプレミックス46.75
部を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス
9.35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ43
9を2.50部加えて混合被覆して、ブタクロールを3
7.50%、エトキシスルフロンを0.85%含有する
本発明の農薬粒剤を得た。得られた粒剤40gをハイセ
ロンC‐200に分包とし、本発明の水田投げ込み用製
剤を得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で投
げ込み施用する。
【0134】
【実施例5】ブタクロール原体29.17部、EHDG
3.00部、NE−2609 1.50部、DBC
1.50部を混合し、オイルプレミックスを得た。また
別に、エトキスルフロン原体0.64部、ロカヘルプ4
39 5.26部、M−3801G 0.33部を混合
し、ハンマーミルにより粉砕し、粉末プレミックスを得
た。実施例1の試料番号2の発泡体54.60部をナウ
タミキサーに仕込み、オイルプレミックス35.17部
を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス6.
23部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ439を
4.00部加えて混合被覆して、ブタクロールを25.
00%、エトキシスルフロンを0.57%含有する本発
明の農薬粒剤を得た。本製剤は、水田10a当り300
gの割合で畦畔等からばら撒き施用する。
3.00部、NE−2609 1.50部、DBC
1.50部を混合し、オイルプレミックスを得た。また
別に、エトキスルフロン原体0.64部、ロカヘルプ4
39 5.26部、M−3801G 0.33部を混合
し、ハンマーミルにより粉砕し、粉末プレミックスを得
た。実施例1の試料番号2の発泡体54.60部をナウ
タミキサーに仕込み、オイルプレミックス35.17部
を加えて混合し、吸収させた後、粉末プレミックス6.
23部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ439を
4.00部加えて混合被覆して、ブタクロールを25.
00%、エトキシスルフロンを0.57%含有する本発
明の農薬粒剤を得た。本製剤は、水田10a当り300
gの割合で畦畔等からばら撒き施用する。
【0135】
【実施例6】発泡担体の製造 下記表6に示す原料配合処方で、2軸エクストルーダー
を用いて、発泡担体を製造した。得られた発泡担体の物
理性を表7に示す。
を用いて、発泡担体を製造した。得られた発泡担体の物
理性を表7に示す。
【0136】なお、エクストルーダ(スエヒロEPM社
製2軸エクストルーダα100)の運転条件は、回転
数:80〜160rpm、内径とバレルの比率L/D:
12、原料投入量:40〜80kg/hr、圧力:30
〜50kg/cm2、ダイ開孔径:1.5mm、直列1
0穴、バレル温度:80〜90℃、ダイ温度:80〜1
20℃であった。
製2軸エクストルーダα100)の運転条件は、回転
数:80〜160rpm、内径とバレルの比率L/D:
12、原料投入量:40〜80kg/hr、圧力:30
〜50kg/cm2、ダイ開孔径:1.5mm、直列1
0穴、バレル温度:80〜90℃、ダイ温度:80〜1
20℃であった。
【0137】
【表6】 発泡担体の処方 ─────────────────────────────────── 試料番号 天然物又はその誘導体 架橋剤等 ─────────────────────────────────── 1 薄力粉(98) トリメタリン酸ナトリウム(2) ─────────────────────────────────── 2 コーングリッツ(98) トリメタリン酸ナトリウム(2) ─────────────────────────────────── 3 酸化澱粉(50) トリポリリン酸ナトリウム(3) +コーンフラワー(38) +グルテン(3) +セロゲンEP*(5) +ヤシ油(1) ─────────────────────────────────── *カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、第一工業製薬株式会社製 ( )内は配合量の質量部を示す。
【0138】
【表7】 発泡担体の物理性 ─────────────────────────────────── 試料番号 嵩比容 発泡体外径 吸油倍率 水浮遊時間 水中崩壊性 ─────────────────────────────────── 1 11 3mm 1.5 20hr 非崩壊 2 9 5mm 1.5 6hr 非崩壊 3 7 3mm 1.8 18hr 非崩壊 ───────────────────────────────────
【0139】
【実施例7】薄力粉及びα−アミラーゼを含有する農薬
製剤及び水田投げ込み用製剤 ブタクロール原体(a.i.90%)43.75部、E
HDG(ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシル
エーテル、日本乳化剤株式会社製)3.00部、NE−
2609(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、
日本乳化剤株式会社製)0.50部、DBC(ドデシル
ベンゼンスルホン酸カルシウム70%、日本乳化剤株式
会社製)0.50部及びビオクライスターゼM8(α−
アミラーゼ、大和化成株式会社製)0.20部を混合
し、オイルプレミックスを得た。別に、エトキシスルフ
ロン原体(a.i.98.8%)0.95部、ロカヘル
プ439(粉末状パーライト、三井金属鉱業株式会社
製)5.40部、バニレックスN(リグニンスルホン酸
ナトリウム、日本製紙株式会社製)1.00部及びGE
ROPON SDS(ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、塩野義製薬株式会社)2.00部を混合し、ハン
マーミルにより粉砕して粉末プレミックスを得た。
製剤及び水田投げ込み用製剤 ブタクロール原体(a.i.90%)43.75部、E
HDG(ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシル
エーテル、日本乳化剤株式会社製)3.00部、NE−
2609(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、
日本乳化剤株式会社製)0.50部、DBC(ドデシル
ベンゼンスルホン酸カルシウム70%、日本乳化剤株式
会社製)0.50部及びビオクライスターゼM8(α−
アミラーゼ、大和化成株式会社製)0.20部を混合
し、オイルプレミックスを得た。別に、エトキシスルフ
ロン原体(a.i.98.8%)0.95部、ロカヘル
プ439(粉末状パーライト、三井金属鉱業株式会社
製)5.40部、バニレックスN(リグニンスルホン酸
ナトリウム、日本製紙株式会社製)1.00部及びGE
ROPON SDS(ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、塩野義製薬株式会社)2.00部を混合し、ハン
マーミルにより粉砕して粉末プレミックスを得た。
【0140】実施例6試料番号1の発泡担体40.20
部をナウタミキサーに仕込み、オイルプレミックス4
7.95部を加えて混合、吸収させた後、粉末プレミッ
クス9.35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ
439を2.50部加えて混合被覆して、ブタクロール
を37.50%及びエトキシスルフロンを0.85%含
有する本発明の農薬製剤を得た。得られた製剤40gを
ハイセロンC−200(厚み40μmのPVAフィル
ム、日合フィルム株式会社製)に分包とし、本発明の水
田投げ込み用製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パ
ックの割合で投げ込み施用する。
部をナウタミキサーに仕込み、オイルプレミックス4
7.95部を加えて混合、吸収させた後、粉末プレミッ
クス9.35部を加えて混合被覆し、さらにロカヘルプ
439を2.50部加えて混合被覆して、ブタクロール
を37.50%及びエトキシスルフロンを0.85%含
有する本発明の農薬製剤を得た。得られた製剤40gを
ハイセロンC−200(厚み40μmのPVAフィル
ム、日合フィルム株式会社製)に分包とし、本発明の水
田投げ込み用製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パ
ックの割合で投げ込み施用する。
【0141】
【実施例8】コーングリッツ及びα−アミラーゼを含有
する農薬製剤及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、実施例6試料番号1の発泡担体を実
施例6試料番号2の発泡担体に変更した以外は、実施例
1と同様にして、ブタクロールを37.50%及びエト
キシスルフロンを0.85%含有する本発明の農薬製剤
を得た。得られた製剤40gをハイセロンC−200に
分包とし、本発明の水田投げ込み用製剤を得た。本製剤
は水田10a当り5パックの割合で投げ込み施用する。
する農薬製剤及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、実施例6試料番号1の発泡担体を実
施例6試料番号2の発泡担体に変更した以外は、実施例
1と同様にして、ブタクロールを37.50%及びエト
キシスルフロンを0.85%含有する本発明の農薬製剤
を得た。得られた製剤40gをハイセロンC−200に
分包とし、本発明の水田投げ込み用製剤を得た。本製剤
は水田10a当り5パックの割合で投げ込み施用する。
【0142】
【実施例9】薄力粉、α−アミラーゼ及びプロテアーゼ
を含有する農薬製剤及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、ビオクライスターゼM8が0.20
部を、ビオクライスターゼM8が0.10部及びプロチ
ンAS10(プロテアーゼ、大和化成株式会社製)0.
10部に変更した以外は実施例7と同様にして、ブタク
ロールを37.50%及びエトキシスルフロンを0.8
5%含有する本発明の農薬製剤を得た。得られた製剤4
0gをハイセロンC−200に分包とし、本発明の水田
投げ込み用製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パッ
クの割合で投げ込み施用する。
を含有する農薬製剤及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、ビオクライスターゼM8が0.20
部を、ビオクライスターゼM8が0.10部及びプロチ
ンAS10(プロテアーゼ、大和化成株式会社製)0.
10部に変更した以外は実施例7と同様にして、ブタク
ロールを37.50%及びエトキシスルフロンを0.8
5%含有する本発明の農薬製剤を得た。得られた製剤4
0gをハイセロンC−200に分包とし、本発明の水田
投げ込み用製剤を得た。本製剤は水田10a当り5パッ
クの割合で投げ込み施用する。
【0143】
【実施例10】酸化澱粉、コーンフラワー、セロゲンE
P、α−アミラーゼ及びセルラーゼを含有する農薬製剤
及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、ビオクライスターゼM8が0.20
部を、ビオクライスターゼM8が0.10部及びセルロ
シン(セルラーゼ、阪急バイオインダストリー株式会社
製)0.10部に変更し、かつ、実施例6試料番号1の
発泡担体を実施例6試料番号3の発泡担体に変更した以
外は、実施例7と同様にして、ブタクロールを37.5
0%及びエトキシスルフロンを0.85%含有する本発
明の農薬製剤を得た。得られた製剤40gをハイセロン
C−200に分包とし、本発明の水田投げ込み用製剤を
得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で投げ込
み施用する。
P、α−アミラーゼ及びセルラーゼを含有する農薬製剤
及び水田投げ込み用製剤 実施例7において、ビオクライスターゼM8が0.20
部を、ビオクライスターゼM8が0.10部及びセルロ
シン(セルラーゼ、阪急バイオインダストリー株式会社
製)0.10部に変更し、かつ、実施例6試料番号1の
発泡担体を実施例6試料番号3の発泡担体に変更した以
外は、実施例7と同様にして、ブタクロールを37.5
0%及びエトキシスルフロンを0.85%含有する本発
明の農薬製剤を得た。得られた製剤40gをハイセロン
C−200に分包とし、本発明の水田投げ込み用製剤を
得た。本製剤は水田10a当り5パックの割合で投げ込
み施用する。
【0144】
【試験例1】実施例3〜5により得られた粒剤の拡展性
指数及び粒剤の浮遊性を調べた。結果を表8に示した。
表8に示すように、本発明による水面浮遊性粒剤は水中
に投入後約24時間は水面に浮遊し、その後徐々に沈み
はじめ、48時間後には殆どの粒剤が沈降した。又これ
ら粒剤は拡展性指数も高く水面において良好な拡がりを
見せた。これら実施例の粒剤は、水中に投入直後には沈
む粒がなく、且つ良好な拡展性を示した。
指数及び粒剤の浮遊性を調べた。結果を表8に示した。
表8に示すように、本発明による水面浮遊性粒剤は水中
に投入後約24時間は水面に浮遊し、その後徐々に沈み
はじめ、48時間後には殆どの粒剤が沈降した。又これ
ら粒剤は拡展性指数も高く水面において良好な拡がりを
見せた。これら実施例の粒剤は、水中に投入直後には沈
む粒がなく、且つ良好な拡展性を示した。
【0145】
【表8】 実施例粒剤の浮遊性及び拡展性指数 ─────────────────────────────────── 試験粒剤 水面浮遊性 拡展性指数 ─────────────────────────────────── 実施例3 24時間後まで沈む粒剤はない。その後徐々に沈み 11 はじめ48時間後には殆どの粒剤が沈む 実施例4 24時間後まで沈む粒剤はない。その後徐々に沈み 10 はじめ48時間後には殆どの粒剤が沈む 実施例5 24時間後まで沈む粒剤はない。その後徐々に沈み 12 はじめ48時間後には殆どの粒剤が沈む ───────────────────────────────────
【0146】
【試験例2】溶出試験 室温20℃の条件下で、内寸横60cm×縦34cm×
高さ10cm(面積2040cm2)のポリ容器に10
Lの常水を入れ(水深約5cm)、水温を20℃に調整
する。試料を実施例3及び4については約40mg、実
施例5については約60mgを正確に秤りとり、中心部
に処理する。処理24時間後に、水を図1のように容器
の対角線上に3点サンプリングするとともに、水中に沈
降あるいは水面に浮遊している粒剤を全て回収する。高
速液体クロマトグラフィーにて水中の有効成分濃度及び
粒剤中の有効成分を分析し、有効成分の水中溶出率なら
びに粒剤中の有効成分残存率を求めた。結果を表9に示
した。実施例3〜5のサンプルは何れも、処理1日後に
はエトキシスルフロン、ブタクロール共にほぼ100%
の溶出率を示し、粒剤中に有効成分の残存はほとんど見
られなかった。
高さ10cm(面積2040cm2)のポリ容器に10
Lの常水を入れ(水深約5cm)、水温を20℃に調整
する。試料を実施例3及び4については約40mg、実
施例5については約60mgを正確に秤りとり、中心部
に処理する。処理24時間後に、水を図1のように容器
の対角線上に3点サンプリングするとともに、水中に沈
降あるいは水面に浮遊している粒剤を全て回収する。高
速液体クロマトグラフィーにて水中の有効成分濃度及び
粒剤中の有効成分を分析し、有効成分の水中溶出率なら
びに粒剤中の有効成分残存率を求めた。結果を表9に示
した。実施例3〜5のサンプルは何れも、処理1日後に
はエトキシスルフロン、ブタクロール共にほぼ100%
の溶出率を示し、粒剤中に有効成分の残存はほとんど見
られなかった。
【0147】
【表9】 溶出試験結果 ─────────────────────────────────── 試験粒剤 エトキシスルフロン ブタクロール ────────────────────────────── 水中濃度(ppm) 水中 粒剤中 水中濃度(ppm) 水中 粒剤中 ─────── 溶出 残存率 ─────── 溶出 残存率 n=3 平均 (%)(%) n=3 平均 (%)(%) ─────────────────────────────────── 実施例3 0.03 1.40 0.03 1.45 0.03 0.03 100 0 1.44 1.43 95 1 実施例4 0.03 1.32 0.03 1.44 0.03 0.03 100 0 1.42 1.39 93 2 実施例5 0.03 1.44 0.03 1.36 0.03 0.03 100 0 1.39 1.40 93 4 ─────────────────────────────────── 水中濃度の理論値は、エトキシスルフロン:0.03ppm及びブタクロール:1. 50ppmである。
【0148】
【試験例3】崩壊性試験 室温20℃の条件下で、500ml容のビーカーに50
0mLの3度硬水を入れ、水温を20℃に調整した。実
施例7〜10の農薬製剤及び実施例6試料番号1〜3の
発泡担体をそれぞれ3粒ずつビーカーに入れ、粒の崩壊
時間を観察した。その結果を表10に示した。
0mLの3度硬水を入れ、水温を20℃に調整した。実
施例7〜10の農薬製剤及び実施例6試料番号1〜3の
発泡担体をそれぞれ3粒ずつビーカーに入れ、粒の崩壊
時間を観察した。その結果を表10に示した。
【0149】
【表10】 崩壊性試験 ─────────────────────────────────── 番号 試験製剤又は担体 水中での崩壊時間 ─────────────────────────────────── 1 実施例7の農薬製剤 20分 2 実施例8の農薬製剤 30分 3 実施例9の農薬製剤 15分 4 実施例10の農薬製剤 10分 5 実施例6試料番号1の発泡担体 非崩壊 6 実施例6試料番号2の発泡担体 非崩壊 7 実施例6試料番号3の発泡担体 非崩壊 ─────────────────────────────────── 実施例6の発泡担体はいずれも非崩壊であったが、それ
ら発泡担体と酵素を含有する実施例7〜10の農薬製剤
は、いずれも処理30分以内に崩壊した。
ら発泡担体と酵素を含有する実施例7〜10の農薬製剤
は、いずれも処理30分以内に崩壊した。
【0150】
【発明の効果】本発明により水面に浮遊し、極めて吸油
能に優れる発泡体が得られる。このような発泡体は、例
えば、水田投げ込み剤や水田にバラマキ施用する農薬の
担体として使用することができ、液状原体を高濃度に含
有することができるので、水田に処理する薬量を大幅に
減少することができる。このような技術は、農家の高齢
化に伴ない、省力化が要望される最近の農業に寄与する
ところが大きい。
能に優れる発泡体が得られる。このような発泡体は、例
えば、水田投げ込み剤や水田にバラマキ施用する農薬の
担体として使用することができ、液状原体を高濃度に含
有することができるので、水田に処理する薬量を大幅に
減少することができる。このような技術は、農家の高齢
化に伴ない、省力化が要望される最近の農業に寄与する
ところが大きい。
【図1】試験例2の試料処理位置及び水サンプリング位
置
置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 3:00 C08L 3:00 (72)発明者 平田 毅 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 谷澤 欽次 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 日紫喜 紀雄 大阪府大阪市淀川区三津屋北3丁目3番29 号 日澱化學株式会社内 (72)発明者 和田森 博 大阪府大阪市淀川区三津屋北3丁目3番29 号 日澱化學株式会社内 (72)発明者 木尾 茂樹 大阪府大阪市淀川区三津屋北3丁目3番29 号 日澱化學株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA03 AB01 AC31 AG12 AG20 BB03 BC01 CC22Y 4H011 AA00 AB02 AB03 AC01 BA01 BB06 BB14 BC06 BC07 BC19 BC22 DA02 DC01 DC05 DC06 DC10 DD02 DH10
Claims (20)
- 【請求項1】澱粉含有物質95.0〜99.0質量部に
架橋剤0.1〜5質量部を添加混合し、エクストルーダ
処理した発泡体の径がダイ径の1〜5倍で、嵩比容が1
〜20ml/gで、自重の0.3〜5倍の吸油能を有
し、10分以上水に浮遊する発泡体。 - 【請求項2】澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部に
熱凝固物質1〜30質量部及び架橋剤0.1〜5質量部
を添加混合し、エクストルーダ処理した発泡体の径がダ
イ径の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、自重
の0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮遊す
る発泡体。 - 【請求項3】エクストルーダ処理する前の混合物が、脂
質0.1〜8質量部及び乳化剤0.1〜5質量部を含有
する、請求項2に記載の発泡体。 - 【請求項4】澱粉含有物質95.0〜99.0質量部に
架橋剤0.1〜5質量部を添加混合し、エクストルーダ
でダイ温度100〜150℃で加圧押出し処理すること
を特徴とする発泡体の径がダイ径の1〜5倍で、嵩比容
が1〜20ml/gで、自重の0.3〜5倍の吸油能を
有し、10分以上水に浮遊する発泡体の製造方法。 - 【請求項5】澱粉含有物質及び澱粉類(澱粉含有物質:
澱粉類=0〜80:100〜20)45〜95質量部に
熱凝固物質1〜30質量部及び架橋剤0.1〜5質量部
を添加混合し、エクストルーダでダイ温度100〜15
0℃で加圧押出し処理することを特徴とする発泡体の径
がダイ径の1〜5倍で、嵩比容が1〜20ml/gで、
自重の0.3〜5倍の吸油能を有し、10分以上水に浮
遊する発泡体の製造方法。 - 【請求項6】エクストルーダで加圧押出し処理する前の
混合物が、脂質0.1〜8質量部及び乳化剤0.1〜5
質量部を含有する、請求項5に記載の発泡体の製造方
法。 - 【請求項7】請求項1乃至3のいずれか1つに記載の発
泡体に、自重の0.2乃至7倍量の油状農薬原体又は農
薬の高沸点有機溶媒溶液を吸収させ、さらに、必要に応
じて、農薬の固体原体の粉砕物、農薬の固体原体を固体
担体等とともに粉砕したプレミックス又は農薬を含まな
い固体担体の粉末を被覆して流動性を持たせた水面浮遊
性の粒状農薬組成物。 - 【請求項8】さらに水面拡展剤を含有することを特徴と
する、請求項7に記載の水面浮遊性の粒状農薬組成物。 - 【請求項9】水面拡展剤が、α−オレフィンスルホン酸
塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オ
レイルメチルタウライド塩、モノ−又はジ−アルキルス
ルホコハク酸塩及びそれらにアルキレンオキサイドを付
加した界面活性剤、アルキル硫酸塩、アセチレン系、シ
リコーン系、フッ素系の界面活性剤、グリコール類のエ
ーテル又はエステル類及びカルボン酸のアルキルエステ
ル類より選ばれる高沸点溶剤より選ばれる1種又は2種
以上であることを特徴とする、請求項6に記載の水面浮
遊性の粒状農薬組成物。 - 【請求項10】水面拡展指数が5以上である、請求項7
乃至9のいずれか1つに記載の水面浮遊性の粒状農薬組
成物。 - 【請求項11】農薬有効成分が、ブタクロール、プレチ
ラクロール、アニロホス、ベンフレセート、シハロホッ
プブチル、ジメタメトリンよりなる液状原体、又はベン
スルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、アジムス
ルフロン、エトキシスルフロン、イマゾスルフロン、シ
ノスルフロンより選ばれるスルホニルウレア系除草剤の
うち1種又は2種以上を含有することを特徴とする、請
求項7乃至10のいずれか1つに記載の水面浮遊性の粒
状農薬組成物。 - 【請求項12】澱粉含有物質又は澱粉類に作用する酵素
を含有する、請求項7乃至11のいずれか1つに記載の
水面浮遊性の粒状農薬組成物。 - 【請求項13】澱粉含有物質又は澱粉類が、コーンフラ
ワー、コーングリッツ又は小麦粉であり、酵素が、アミ
ログルコシダーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ又
はイソアミラーゼである、請求項12に記載の水面浮遊
性の粒状農薬組成物。 - 【請求項14】セルラーゼ、細菌プロテアーゼ、糸状菌
プロテアーゼ、パパイン、ペプシン又はペクチナーゼを
含有する、請求項7乃至13のいずれか1つに記載の水
面浮遊性の粒状農薬組成物。 - 【請求項15】酵素が、エンド(endo)タイプの酵素で
ある、請求項12乃至14のいずれか1つに記載の水面
浮遊性の粒状農薬組成物。 - 【請求項16】請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
発泡体に、自重の0.2乃至7倍量の油状農薬原体又は
農薬の高沸点有機溶媒溶液を吸収させ、さらに、必要に
応じて、農薬の固体原体の粉砕物、農薬の固体原体を固
体担体とともに粉砕したプレミックス又は農薬を含まな
い固体担体の粉末を被覆して流動性を持たせた水面浮遊
性の粒状農薬組成物の製造方法。 - 【請求項17】請求項7乃至15のいずれか1つに記載
の水面浮遊性の粒状農薬組成物を水溶性フィルム又はシ
ートに分包とした水田投込み用農薬組成物。 - 【請求項18】水溶性フィルム又はシートが、ポリビニ
ルアルコール又はその誘導体よりなる水溶性フィルム又
はシートである、請求項17に記載の水田投込み用農薬
組成物。 - 【請求項19】請求項7乃至15のいずれか1つに記載
の水面浮遊性の粒状農薬組成物を水田に直接ばらまき散
布することを特徴とする水田用農薬の処理方法。 - 【請求項20】請求項17又は18に記載の水田投込み
用農薬組成物を水田に投込み処理することを特徴とする
水田用農薬の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125300A JP2002012504A (ja) | 2000-04-28 | 2001-04-24 | 高吸油能を有する生分解性水面浮遊発泡体、その製造方法及びそれを含有する組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-129040 | 2000-04-28 | ||
JP2000129040 | 2000-04-28 | ||
JP2001125300A JP2002012504A (ja) | 2000-04-28 | 2001-04-24 | 高吸油能を有する生分解性水面浮遊発泡体、その製造方法及びそれを含有する組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002012504A true JP2002012504A (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=26591068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125300A Pending JP2002012504A (ja) | 2000-04-28 | 2001-04-24 | 高吸油能を有する生分解性水面浮遊発泡体、その製造方法及びそれを含有する組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002012504A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006522754A (ja) * | 2003-04-10 | 2006-10-05 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 構造破壊デンプン配付系に基づく芳香付き固形化粧用構成物 |
JP2007070546A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 天然ワックス及びこれを用いた化粧付き吸放湿材 |
JP2010533780A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-10-28 | バイエル・イノヴェイション・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | バイオサイド機能性を有するポリマー複合材料 |
WO2015118978A1 (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-13 | 株式会社クラレ | ポリビニルアルコールフィルム |
JP2015526557A (ja) * | 2012-07-31 | 2015-09-10 | ロケット フレールRoquette Freres | 架橋剤としての役割を果たすポリリン酸塩の存在下でデンプン質材料を反応性押出し成形する方法、得られる生成物およびその使用 |
WO2016114200A1 (ja) * | 2015-01-15 | 2016-07-21 | クミアイ化学工業株式会社 | 水面浮遊性大型農薬粒状組成物およびその製造方法 |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125300A patent/JP2002012504A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20160118226A (ko) * | 2014-02-06 | 2016-10-11 | 주식회사 쿠라레 | 폴리비닐알코올 필름 |
JPWO2015118978A1 (ja) * | 2014-02-06 | 2017-03-23 | 株式会社クラレ | ポリビニルアルコールフィルム |
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WO2016114200A1 (ja) * | 2015-01-15 | 2016-07-21 | クミアイ化学工業株式会社 | 水面浮遊性大型農薬粒状組成物およびその製造方法 |
JPWO2016114200A1 (ja) * | 2015-01-15 | 2017-10-26 | クミアイ化学工業株式会社 | 水面浮遊性大型農薬粒状組成物およびその製造方法 |
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