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JP2002012180A - 前輪駆動アシスト自転車 - Google Patents

前輪駆動アシスト自転車

Info

Publication number
JP2002012180A
JP2002012180A JP2000199991A JP2000199991A JP2002012180A JP 2002012180 A JP2002012180 A JP 2002012180A JP 2000199991 A JP2000199991 A JP 2000199991A JP 2000199991 A JP2000199991 A JP 2000199991A JP 2002012180 A JP2002012180 A JP 2002012180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front wheel
brake
switch
motor
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000199991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tateaki Tanaka
建明 田中
Hisahiro Kazuhara
寿宏 数原
Hiroaki Sagara
弘明 相良
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
Masataka Inui
乾  誠貴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000199991A priority Critical patent/JP2002012180A/ja
Publication of JP2002012180A publication Critical patent/JP2002012180A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前輪あるいは後輪にブレーキを掛けた時には
確実に前輪のモータ駆動力を停止する前輪駆動アシスト
自転車を提供する。 【解決手段】 前輪駆動アシスト自転車本体の前輪5の
ハブ内の回転軸10の部分にはモータMを内蔵する盤状
ケーシング20が設けられている。人力駆動部はペダル
7、クランク8及びチェーン9を備えており、使用者が
ペダル7を踏むことでクランク8が回転し、チェーン9
を介して前記後輪6を回転させる。前輪5の操舵をする
ハンドル12の左右両端にはブレーキレバ13,13が
取付けてあり、ブレーキシューを含むブレーキ装置1
4,15とは前ブレーキワイヤ16、後ブレーキワイヤ
17によって連結されている。また、前ブレーキワイヤ
16、後ブレーキワイヤ17の途中にはブレーキスイッ
チ18,18が設けてあり、ブレーキレバ13,13を
操作したときにブレーキスイッチ18,18が動作し、
盤状ケーシング20に内蔵されたモータへの通電が停止
する機構になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力の駆動力をモ
ータの駆動力によって補助するアシスト自転車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、人力による人力駆動部とモータに
よる電動駆動部との両方を兼ね備え、人力による駆動力
の大きさに応じてモータを駆動し、人力の駆動力をモー
タの駆動力によって補助する電動自転車、所謂、アシス
ト自転車が人気を呼んでいる。
【0003】従来、このような電動自転車は、本出願人
が提案したような、モータで後輪を直接回転させる、所
謂、後輪駆動タイプの電動アシスト自転車が知られてい
る。また、特開平7−329873号公報、特開平8−
150981号公報、特開平8−207875号公報に
示すように、前輪に駆動部を設けるものも知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】後輪駆動タイプの電動
アシスト自転車では、人が後輪を回転させようとする力
に応じて後輪モータを駆動していたので、後輪にブレー
キを掛けると、人力とモータの両方にブレーキを掛ける
ことができた。しかしながら、前輪に駆動部を設けるア
シスト自転車では、人が後輪を回転させようとする力に
応じて前輪モータを駆動するため、後輪にブレーキを掛
けた時、人力による後輪にはブレーキを掛けることがで
きるが、前輪のモータにはブレーキが掛からず危険な状
態となるといった問題があった。そこで本発明は、前輪
に駆動部を持ちながらも、前輪あるいは後輪にブレーキ
を掛けた時には確実に前輪のモータ駆動力を停止する前
輪駆動アシスト自転車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1に係る前輪駆動アシスト自転車
は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する人力駆動
部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動部とを有
し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのアシスト動作
を停止するように構成した。
【0006】この発明の請求項2に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には、ブレーキ操
作を検出するスイッチをブレーキワイヤの途中に設け、
該スイッチの検出出力により前輪へのアシスト動作を停
止するように構成した。
【0007】この発明の請求項3に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には、ブレーキ操
作を検出するリードスイッチからなるスイッチをブレー
キワイヤの途中に設け、該スイッチの検出出力により前
輪へのアシスト動作を停止するように構成した。
【0008】この発明の請求項4に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのアシ
スト動作を停止すると共に、前記前輪へのブレーキ操作
を検出するスイッチを設け、該前輪のスイッチがONし
た時も駆動部の出力を停止するように構成した。
【0009】これにより、本発明の前輪駆動アシスト自
転車は、前輪も含めて後輪へのブレーキ操作によって直
ちにモータMの駆動力が解除されるので危険な状態に至
ることを防止でき、また、モータに異常負荷が掛かるこ
とがないので、モータの寿命を短くすることなく、ブレ
ーキシューの消耗を抑えることができる。そして、電気
自転車の制動距離が従来のものより短くなるため操作上
の安全性も確保することができる。
【0010】この発明の請求項5に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのアシ
スト動作を停止すると共に、人力駆動力を検出するトル
クセンサを設け、該トルクセンサの検出値に応じた駆動
力で前記電動駆動部の駆動力を制御するように構成し
た。
【0011】この発明の請求項6に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのアシ
スト動作を停止すると共に、人力駆動力を検出するトル
クセンサをスプロケットに設け、該トルクセンサの検出
値に応じた駆動力で前記電動駆動部の駆動力を制御する
ように構成した。
【0012】この発明の請求項7に係る前輪駆動アシス
ト自転車は、ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達する
人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆動
部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのアシ
スト動作を停止すると共に、人力の大きさによって伸縮
する弾性体で構成される人力駆動力を検出するトルクセ
ンサを設け、該トルクセンサの検出値に応じた駆動力で
前記電動駆動部の駆動力を制御するように構成した。
【0013】これにより、トルクセンサの検出値に応じ
た駆動力で前記電動駆動部の駆動力を制御すると共に、
ペダルに連動したクランクに固定したプレートと、前ス
プロケットとの間に人力の大きさによって伸縮する弾性
体を設け、プレートの周辺にトルクセンサを取り付ける
ことができ、構成が簡単でプレートの部分をユニット化
することができるので組み立てが容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、前輪直接駆動タイプの電動
自転車の例を図面に基づいて説明する。図1は前輪直接
駆動タイプのアシスト自転車の全体斜視図であり、図
中、アシスト自転車本体には後述するモータ駆動部が備
えられており、人力によるトルクの大きさに応じてモー
タ駆動部の駆動力を変化させ、人力による力をモータ駆
動部の力によって補助して走行させるようになってい
る。
【0015】前輪駆動アシスト自転車本体のメインフレ
ーム1は、前部に設けられたヘッドパイプ2、サドル4
から下方に設けられたシートチューブ3と連結されてい
る。ヘッドパイプ2にはハンドル12と前輪5が取付け
てあり、前輪5はスポーク、リム、タイヤから構成さ
れ、前輪5のハブ内の回転軸10の部分にはモータMを
内蔵する盤状ケーシング20が設けられている。前輪5
はハンドル12によって操舵されるようになっている。
また、後輪6もスポーク、リム、タイヤから構成され、
人力駆動部の駆動力で回転される。
【0016】盤状ケーシング20は、図2に示すよう
に、前輪5と連動されて回転する回転側ケーシング21
と前輪駆動アシスト自転車本体に固定される固定側ケー
シング22とを備えており、更に、固定側ケーシング2
2にはモータの制御回路(図6の42)が内蔵固定され
ている。
【0017】また、盤状ケーシング20の固定側ケーシ
ング22にはモータのステータ23とブラシ25が設け
られ、全体が車軸10に固定されている。回転側ケーシ
ング21にはモータのロータが固定され、前記ブラシ2
5から整流子26を介して給電されるロータ24の回転
力を、遊星歯車装置からなる減速装置を介して伝達され
るように構成されている。
【0018】減速装置となる遊星歯車装置は、図3及び
図4に示すように、回転側ケーシング21内に内歯車2
7と3個の遊星ギヤ28及び車軸10の周りのサンギヤ
から構成されていて、回転側ケーシング21に伝達され
た電動駆動力は前輪5を駆動する。
【0019】盤状ケーシング20の固定側ケーシング2
2はネジによって固定部材に固定され、固定部材はプレ
ート29にネジ止めされ、プレート29は、モータ駆動
による反力で固定側ケーシング22が回転しないよう
に、自転車のフレームに固定されている。
【0020】人力駆動部はペダル7、クランク8及びチ
ェーン9を備えており、使用者がペダル7を踏むことで
クランク8が回転し、チェーン9を介して前記後輪6を
回転させる。この例ではチェーンを人力の伝達部材とし
たが、これに限らずチェーンの代わりにベルト、回転軸
等によるものでも構わない。
【0021】前輪5の操舵をするハンドル12の左右両
端にはブレーキレバ13,13が取付けてあり、また前
輪5及び後輪6には夫々ブレーキ装置14,15が設け
てあり、ブレーキレバ13,13とブレーキシューを含
むブレーキ装置14,15とは前ブレーキワイヤ16、
後ブレーキワイヤ17によって連結されている。また、
前ブレーキワイヤ16、後ブレーキワイヤ17の途中に
はブレーキスイッチ18,18が設けてあり、ブレーキ
レバ13,13を操作したときにブレーキスイッチ1
8,18が動作し、盤状ケーシング20に内蔵されたモ
ータへの通電が停止する機構になっている。
【0022】サドル4から下方に設けられたシートチュ
ーブ3はモータの電源となるバッテリ部11が取付けて
ある。このバッテリ部11は、シートチューブ3にスラ
イド着脱可能に取付けられるバッテリケースと、該バッ
テリケースに収納した単一型充電式電池によって構成さ
れており、電源電圧は略24ボルトである。
【0023】19は、前記ペダル7の回転と共に回転す
る前スプロケットで、前スプロケット19にはチエーン
9が掛かっており、前スプロケット19の回転を前記後
輪6に伝達するようになっている。
【0024】次に、前スプロケット19の構造について
図4及び図5に基づき説明する。30は、前記クランク
8のクランク軸と相対する位置に2ヶ所に形成された凸
部で、該凸部30は前記前スプロケット19が取り付け
られた側に形成されている。31は、前記クランク8に
固定して取り付けられた円盤状のプレートで、該プレー
ト31は前記クランク8からの人力駆動力を受けて前記
クランク8の回転と共に回転する。
【0025】32は、前記プレート31にプレート31
面と垂直方向に取り付けられた第1ピンで、該第1ピン
32は、プレート31から延設し前記前スプロケット1
7と遊びを設けて貫通している。また、33は、前記前
スプロケット19に前スプロケット19と垂直方向に取
り付けられた第2ピンであり、該第2ピン33は、前ス
プロケット19から延設し前記プレート31と遊びを設
けて貫通している。
【0026】34は、金属製で一部を切り欠いた弾性を
有するリング状の弾性体、即ちワッシャーバネで、該ワ
ッンャーバネ34はプレート31側に一つと前スプロケ
ット側19に一つと、2本が設けてある。また、プレー
ト31側のワッシャーバネ34は、一端を前記プレート
31に固定した前記第1ピン32に、他端を前記前スプ
ロケット19に固定した前記第2ピン33にナットによ
って固定している。
【0027】また、前スプロケット19側に固定された
ワッシャーバネ34は、一端を前記前スプロケット19
に固定した第2ピン33に、他端を前記プレート31に
固定した前記第1ピン32にナットによって固定してい
る。即ち、ペダル7を踏むことで動力伝達する人力駆動
力は、クランク8からプレート31に伝わり、ワッシャ
ーバネ34を撓ませて前スプロケット19に伝達し、ワ
ッシャーバネ34が撓んだときにプレート31と前スプ
ロケット19との回転にズレが生じるように、第1ピン
32と前スプロケット19との間に遊びを形成して取り
付けてある。
【0028】また、第2ピン33とプレート31との間
に遊びを形成して取り付けてあるのも、前述同様のズレ
を生じさせるためである。また、前記ワッシャーバネ3
4は、ワッシャーバネ34のリングの中心とクランク軸
とを偏心させた位置に取り付けてあり、特に第1ピン3
2、第2ピン33はクランク軸から離れた位置に配置し
て取り付けてある。
【0029】更に、第1ピン32と第2ピン33は、ク
ランク8の設けてある方向と約90度の角度をもった位
置に配置してあり、第1ピン32、第2ピン33、及び
ワッンャーバネ34等を取り付ける際にクランク8が邪
魔にならないようにしている。
【0030】35は、クランク軸の外周に設けられクラ
ンク軸に沿って移動可能に取り付けてあるリングホルダ
ーで、該リングホルダー35は前記凸部30と当接する
山形部36が形成してあり、凸部30が回転したときに
山形部36は凸部30に押されてクランク軸方向に移動
するようになっている。
【0031】また、前記リングホルダー35は、一部に
導電材料であるアルミ製のリング37が設けられてお
り、リングホルダー35の移動と共に移動する。更に、
リングホルダー35には2本のボス38が形成してあ
り、該ボス38は前スプロケット19に嵌挿されて前記
プレート31と遊びを形成して貫通している。そして、
ボス38と前スプロケット19との間にはバネ39がそ
れぞれ設けられており、リングホルダー35はクランク
8側に付勢されている。
【0032】40は、前記リング37よりも大きな径で
形成されリング37の移動範囲近傍で本体フレーム1に
固定して設けられた検出手段、即ちコイルであり、該コ
イル40は前記リング37が移動することによるインダ
クタンスの変化を電気信号として盤状ケーシング20内
の固定側ケーシング22に固定されているモータの制御
回路に出力する。ここで、リングホルダー35、コイル
40はトルクセンサとして前記ワッシャーバネ34の撓
みを検出している。
【0033】次に本実施形態の動作を、人力駆動力につ
いて説明をする。ペダル7を踏むことによって得られる
人力駆動力は、クランク8を回転させ、クランク8の回
転と同時にプレート31も回転させる。プレート31が
回転すると、ワッシャーバネ34の第1ピン32側から
第2ピン33側に駆動力が伝達され、この時ワッシャー
バネ34は撓みながら前スプロケット19に駆動力が伝
達される。そして、前スプロケット19と後スプロケッ
ト(図示せず)とに連結した連結帯、即ち、チェーン9
によって後輪6を駆動する。
【0034】次に前輪の駆動部である電動駆動力につい
て説明をする。人力駆動力によって人力トルクの生じた
分だけ撓んだワッシャーバネ34は、プレート31と前
スプロケット19の回転にズレを生じさせる。この時、
このズレの分だけ凸部30が山形部36を押さえること
になり、リングホルダー35はクランク軸方向に移動す
る。
【0035】リングホルダー35が移動すると、リング
37もコイル40内を移動することになり、人力トルク
の大きさをコイル40のインダクタンスの変化として盤
状ケーシング20内の固定側ケーシング22に固定され
ているモータの制御回路に入力することになる。リング
ホルダー35は、人力トルクが掛かっていないときは、
バネ39の付勢力によって元に位置に戻るようになって
いる。
【0036】そして、制御回路は、入力する人力駆動力
と電動駆動力の大きさが同じになるようにプログラムさ
れており、入力される人力駆動力と同じ大きさのトルク
で盤状ケーシング20内に内蔵されたモータが駆動する
ことになり、モータの駆動力によって前輪5を回転させ
る。このように、後輪6は人力駆動力で、前輪5は人力
駆動力と同じ大きさの電動駆動力によって駆動される。
【0037】上述する構成のように、前記ワッシャーバ
ネ34の第1ピン32によって取り付けられる部分を、
前記クランク8の回転中心より離れる方向に偏心させた
ので、ワッシャーバネ34の中心とクランク8の回転中
心が同一である場合に比べ、同じ力でも撓む量が小さく
なるため、ワッシャーバネ34の太さや強度を下げるこ
ことができ、ワッシャーバネ34を軽量化することがで
きる。
【0038】また、クランク8に固定したプレート31
と、前スプロケット19との間にワッシャーバネ34を
設けたので、プレート31の周辺にトルクセンサを取り
付けることができ、構成が簡単になる他、プレート31
の部分をユニット化することができるので組み立てが簡
単になる。また、トルクセンサとして、上実施態様では
コイル40のインダクタンスの変化を利用する例を示し
たが、他の公知のトルクセンサでも良いことは勿論であ
る。
【0039】本発明の前輪アシストモータの駆動回路の
概要を図6に示す。図において、バッテリ電源11から
の出力をメインスイッチ41を介して定電圧回路43で
定電圧化されて制御回路42に供給される。制御回路4
2には電流検出回路46、電圧検出回路47、ブレーキ
スイッチ18の出力、トルクセンサ48の出力が供給さ
れ、これらの検出信号に基づいて所定のプログラムに従
ってモータ駆動回路45に駆動信号を出力し、駆動回路
45は半導体素子49を介してアシストモータMに通電
制御する。また、制御回路42はバッテリ残量表示回路
44にバッテリの充電状態をしめす信号を出力する。
【0040】そして、ブレーキスイッチ18からブレー
キ信号が出力されると、モータへの通電を停止し、前輪
へのアシスト力を停止する。前ブレーキワイヤ16及び
後ブレーキワイヤ17には、それぞれの途中に、スイッ
チ18が設けられている。これら2つのスイッチ18の
機構は、同一であるため、後ブレーキワイヤ17に設け
られたスイッチ18の機構について以下に説明する。
【0041】即ち、そのスイッチ18は、図7および図
8に詳しく示されるように、後ブレーキワイヤ17の長
さ途中に取り付けられた箱状のスイッチケース50と、
スイッチケース50内で後ブレーキワイヤ17のインナ
ーワイヤ17aに取り付けられたスリーブ51と、スリ
ーブ51の上面に取り付けられたマグネット52と、マ
グネット52に対向するように、スイッチケース内の回
路基板53に取り付けられたリードスイッチ54とを備
えている。なお、17bは後ブレーキワイヤ17のアウ
ターチユーブである。
【0042】リードスイッチ54は、マグネット52が
図8の状態にあるとき、または同状態からインナーワイ
ヤ17aの動きにより左方向へ移動するとONになり、
右方向へ移動して図9に示す状態になるとOFFにな
る。図10は、スイッチ18が組み込まれた電気回路を
示す回路図である。図10において、41はメインスイ
ツチである。以下、図10に基づいて、スイッチ18の
動作を説明する。
【0043】メインスイッチ41のON状態でリードス
イッチ54がONになると、モータMはバッテリ11よ
り電流供給されて回転し、前車輪5が人力駆動による後
車輪の回転と協働して回転することで電気自転車がアシ
スト駆動で走行する。このとき、スイッチ18における
リードスイッチ54とマグネット52とは、図8に示す
状態にある。
【0044】この状態から、前ブレーキレバー13、後
ブレーキレバー13を握ることによりブレーキ操作を行
うと、前ブレーキワイヤ16又は後ブレーキワイヤ17
のインナーワイヤ17aが引かれる。インナーワイヤ1
7aによりマグネット52が右へ移動し、図9の状態に
なる。すると、リードスイッチ54がOFFになり、モ
ータの回転が停止する。このとき、後ブレーキシュー1
5が後車輪6に押し付けられ、後車輪6の回転を停止す
ると共に、前ブレーキシュー14が前車輪5に押し付け
られ、前車輪5の回転は停止する。
【0045】このようにブレーキ操作に基づくモータM
の回転停止は、前ブレーキワイヤ16又は後ブレーキワ
イヤ17に取り付けられたスイッチ18を前後のブレー
キレバー13,13で作動させることによって行うこと
になる。
【0046】従って、この電気自転車によれば、前輪も
含めて後輪へのブレーキ操作によって直ちにモータMの
駆動力が解除されるので危険な状態に至ることを防止で
き、また、モータMに異常負荷が掛かることがないの
で、モータの寿命を短くすることなく、ブレーキシュー
14・15の消耗を抑えることができる。更に、電気自
転車の制動距離が従来のものより短くなるため操作上の
安全性も保たれる。また、防水性のある密封型のリード
スイッチ54およびマグネット52を用いることによ
り、防水上の安全性も確保することができる。
【0047】この電気自転車においては、スイッチ18
としてリードスイッチ54を用いたが、これに代えて、
スイッチON状態を示す図11及びスイッチOFF状態
を示す図12のように、マイクロスイッチ60を用いて
もよい。なお、両図において61は、後ブレーキワイヤ
17のインナーワイヤ17aに取り付けられた作動片で
ある。
【0048】他の実施形態としては、電気自転車の前ブ
レーキワイヤ16及び後ブレーキワイヤ17に取り付け
られたスイッチ18,18を一と纏めにしてスイッチ5
5を設けることができる。そのスイッチ55の内部構造
は、図13〜図15に示される。
【0049】スイッチ55は、前ブレーキワイヤ16お
よび後ブレーキワイヤ17をそれらの長さの途中で束ね
る箱状のスイツチケースであり、スイッチケース内で前
ブレーキワイヤ16のインナーワイヤ16aおよび後ブ
レーキワイヤ17のインナーワイヤ17aにそれぞれ取
り付けられたスリーブ51,51と、このスリーブ5
1,51の上面に取り付けられたマグネット52,52
と、このマグネット52,52に対向するように、スイ
ッチケース50内の回路基板53,53に取り付けられ
たリードスイツチ54,54とを備えている。なお、1
6bは前ブレーキワイヤ16のアウターチユーブであ
る。
【0050】このスイッチ18の電気回路は、少なくと
も一方のリードスイツチ54,54が図12に示すよう
にOFFになるとモータMの回転が停止するように構成
されている(電気回路図は省略)。
【0051】次に、本発明の前輪駆動アシストモータの
ブレーキ操作を含めた制御動作を図16の制御フローに
よって説明する。ステップS1で制御をスタートする。
ステップS2でブレーキ操作が検出されると、ステップ
S3において、ブレーキスイッチがON(Yes)かど
うかを判定する。ブレーキスイッチがオンであれば、ス
テップS7に至り、モータをOFFにしてアシストモー
タの駆動力を停止する。
【0052】ステップS3でブレーキスイッチがOFF
(No)と判定されたならば、ステップS4において、
入力、即ち、人のペダルを踏込力(トルク)を検出し
て、ステップS5で、その入力が所定値より大であるか
どうかを判定する。即ち、単にペブルに足を乗せただけ
か、あるいは人力駆動であるかどうかを判定する。
【0053】もし、入力が所定値より小(No)である
ならば、ステップS7に至り、モータをOFFにしてア
シストモータの駆動力を停止する。入力が所定値より大
(Yes)であるならば、ステップS6に至り、アシス
トモータをONにして、図6の制御回路の動作態様によ
り、前輪駆動アシストの制御を行う。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の前輪駆動アシス
ト自転車は、前輪も含めて後輪へのブレーキ操作によっ
て直ちにモータMの駆動力が解除されるので危険な状態
に至ることを防止でき、また、モータに異常負荷が掛か
ることがないので、モータの寿命を短くすることなく、
ブレーキシューの消耗を抑えることができる。そして、
電気自転車の制動距離が従来のものより短くなるため操
作上の安全性も保たれる。また、防水性のある密封型の
リードスイッチ及びマグネットを用いることにより、防
水上の安全性も確保することができる。
【0055】更に、ペダルに連動したクランクに固定し
たプレートと、前スプロケットとの間に人力の大きさに
よって伸縮する弾性体を設け、プレートの周辺にトルク
センサを取り付けることができ、構成が簡単でプレート
の部分をユニット化することができるので組み立てが容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前輪駆動アシスト自転車全体図。
【図2】盤状ケーシングの断面図。
【図3】遊星歯車装置の配置図。
【図4】前スプロケットの正面図。
【図5】前スプロケット側面図。
【図6】アシストモータの駆動制御回路。
【図7】スイッチの内部構成図。
【図8】スイッチのON状態時の断面図。
【図9】スイッチのOFF状態時の断面図。
【図10】スイッチとブレーキの制御回路図。
【図11】マイクロスイッチのON状態時の断面図。
【図12】マイクロスイッチのOFF状態時の断面図。
【図13】他のスイッチの内部構成図。
【図14】他のスイッチのON状態時の断面図。
【図15】他のスイッチのOFF状態時の断面図。
【図16】前輪駆動アシストモータのブレーキ操作を含
めた制御フロー。
【符号の説明】
1 メインフレーム 4 サドル 5 前輪 6 後輪 7 ペダル 8 クランク 9 チェーン 10 車軸 11 バッテリ部 12 ハンドル 13 ブレーキレバ 14,15 ブレーキ装置 16、17 ブレーキワイヤ 18 ブレーキスイッチ 19 前スプロケット 20 盤状ケーシング 21 回転側ケーシング 22 固定側ケーシング 23 モータのステータ 24 モータのロータ 25 ブラシ 26 整流子 27 内歯車 28 遊星ギヤ 31 円盤状のプレート 34 リング状の弾性体 40 コイル 41 メインスイッチ 42 制御回路 44 バッテリ残量表示回路 45 駆動回路 50 スイッチケース 52 マグネット 54 リードスイッチ 60 マイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相良 弘明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 敏宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 乾 誠貴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルからの人力駆動力を後輪に伝達す
    る人力駆動部と、前輪部にモータを駆動源とする電動駆
    動部とを有し、後輪へのブレーキ操作時には前輪へのア
    シスト動作を停止することを特徴とする前輪駆動アシス
    ト自転車。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ操作を検出するスイッチは
    ブレーキワイヤの途中に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の前輪駆動アシスト自転車。
  3. 【請求項3】 前記スイッチは、リードスイッチからな
    ることを特徴とする請求項2記載の前輪駆動アシスト自
    転車。
  4. 【請求項4】 前記前輪へのブレーキ操作を検出するス
    イッチを設け、該前輪のスイッチがONした時も駆動部
    の出力を停止することを特徴とする請求項1記載の前輪
    駆動アシスト自転車。
  5. 【請求項5】 人力駆動力を検出するトルクセンサを設
    け、該トルクセンサの検出値に応じた駆動力で前記電動
    駆動部の駆動力を制御することを特徴とする請求項1記
    載の前輪駆動アシスト自転車。
  6. 【請求項6】 前記トルクセンサはスプロケットに設け
    られることを特徴とする請求項5記載の前輪駆動アシス
    ト自転車。
  7. 【請求項7】 前記トルクセンサは、人力の大きさによ
    って伸縮する弾性体で構成されることを特徴とする請求
    項5記載の前輪駆動アシスト自転車。
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