JP2002000732A - 気管内挿管用補助装置 - Google Patents
気管内挿管用補助装置Info
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- JP2002000732A JP2002000732A JP2000190984A JP2000190984A JP2002000732A JP 2002000732 A JP2002000732 A JP 2002000732A JP 2000190984 A JP2000190984 A JP 2000190984A JP 2000190984 A JP2000190984 A JP 2000190984A JP 2002000732 A JP2002000732 A JP 2002000732A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 どんな施行者でも、確実かつ容易に気管
内挿管を行うことができるようにする。 【解決手段】 その本体内をガイド体3が挿通自在とな
るチューブ4と、そのチューブ4内を、その基端部から先
端部へガイド体3を挿通させた際、少なくとも、チュー
ブ4先端から突出したガイド体3先端と、そのガイド体3
先端が向かう方向とを確認できる位置に、そのカメラ部
20が、前記チューブ4と一体的に取り付けられた撮像手
段2と、気管内チューブ(図示なし)内に挿通が可能
な、可撓性あるガイド体3とから構成される気管内挿管
用補助装置である。
内挿管を行うことができるようにする。 【解決手段】 その本体内をガイド体3が挿通自在とな
るチューブ4と、そのチューブ4内を、その基端部から先
端部へガイド体3を挿通させた際、少なくとも、チュー
ブ4先端から突出したガイド体3先端と、そのガイド体3
先端が向かう方向とを確認できる位置に、そのカメラ部
20が、前記チューブ4と一体的に取り付けられた撮像手
段2と、気管内チューブ(図示なし)内に挿通が可能
な、可撓性あるガイド体3とから構成される気管内挿管
用補助装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、麻酔時、あるい
は意識のない患者に対して、気道を確保するため、気管
内チューブを気管に挿入する際の、いわゆる気管内挿管
に用いる補助装置に関する。
は意識のない患者に対して、気道を確保するため、気管
内チューブを気管に挿入する際の、いわゆる気管内挿管
に用いる補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】麻酔時、あるいは意識のない患者に対し
ては、まず肺胞換気(人工換気を含む)を施す必要があ
り、その前提として、気道を確保するための気管内チュ
ーブ(例えば図8に示す27)を気管に挿入すること、す
なわち気管内挿管が必要となる。
ては、まず肺胞換気(人工換気を含む)を施す必要があ
り、その前提として、気道を確保するための気管内チュ
ーブ(例えば図8に示す27)を気管に挿入すること、す
なわち気管内挿管が必要となる。
【0003】気管内挿管は、従来、のどから太い針を刺
入して行う特殊な逆行性挿管(刺入後、輪状甲状靱帯か
らチューブを気管内に挿入して口腔内に出し、そのチュ
ーブをガイドとして気管内チューブを挿管するもの。針
の刺入によって傷がつき合併症などが生じることもある
ので、現在では滅多に行われない)を除いて、図2や図
3に示すように、鏡のついたブレード80,90を有する喉
頭鏡8,9を、患者の口内に挿入して、気管12の入り口で
ある声門13を確認し、舌を圧排すると同時に、喉頭蓋14
を展開させたうえ(これを喉頭展開という)、気管内チ
ューブ(図示なし)を挿入するという手法がとられてい
た。なお、図2はブレード80が曲型となるマッキントッ
シュ型、図3はブレード90が直型のミラー型であり、前
者は喉頭蓋14の基部をブレード80先端で圧迫すること
で、後者はブレード90先端を喉頭蓋14に引っかけること
で、それぞれ喉頭展開を行うものである。
入して行う特殊な逆行性挿管(刺入後、輪状甲状靱帯か
らチューブを気管内に挿入して口腔内に出し、そのチュ
ーブをガイドとして気管内チューブを挿管するもの。針
の刺入によって傷がつき合併症などが生じることもある
ので、現在では滅多に行われない)を除いて、図2や図
3に示すように、鏡のついたブレード80,90を有する喉
頭鏡8,9を、患者の口内に挿入して、気管12の入り口で
ある声門13を確認し、舌を圧排すると同時に、喉頭蓋14
を展開させたうえ(これを喉頭展開という)、気管内チ
ューブ(図示なし)を挿入するという手法がとられてい
た。なお、図2はブレード80が曲型となるマッキントッ
シュ型、図3はブレード90が直型のミラー型であり、前
者は喉頭蓋14の基部をブレード80先端で圧迫すること
で、後者はブレード90先端を喉頭蓋14に引っかけること
で、それぞれ喉頭展開を行うものである。
【0004】ところで、気管内挿管は、外側からでは見
えにくい、舌の奥にある気管と食道のうち(図7におい
て舌42、気管12、食道41の位置関係参照)、気管に確実
に気管内チューブを挿入しなければならないという動作
であり、そのような動作を、呼吸が停止している患者に
対して行うものであって、60〜120秒という緊急性
を要すこと、また、口内や咽頭・喉頭の構造は、人によ
っても、また年齢によっても種々異なり、舌などが邪魔
になって喉頭展開が容易に行い得ないことも珍しくない
こと(挿管困難な例については、「臨床麻酔」Vol.20 1
996No1 に掲載された論文「Difficult Airwayについ
て」p9〜21や、「挿管困難の予測と対策」p85〜88等に
詳しい記載がある)などから、上記喉頭鏡8,9を用いた
気管内挿管は、熟練を要した術者や麻酔医(以下本願で
はこれらの者を「施行者」という)以外では、困難な場
合が多く、このため、気管内挿管を容易に行うことを目
的として、種々の改良器具または装置が提案され、かつ
用いられてきた。
えにくい、舌の奥にある気管と食道のうち(図7におい
て舌42、気管12、食道41の位置関係参照)、気管に確実
に気管内チューブを挿入しなければならないという動作
であり、そのような動作を、呼吸が停止している患者に
対して行うものであって、60〜120秒という緊急性
を要すこと、また、口内や咽頭・喉頭の構造は、人によ
っても、また年齢によっても種々異なり、舌などが邪魔
になって喉頭展開が容易に行い得ないことも珍しくない
こと(挿管困難な例については、「臨床麻酔」Vol.20 1
996No1 に掲載された論文「Difficult Airwayについ
て」p9〜21や、「挿管困難の予測と対策」p85〜88等に
詳しい記載がある)などから、上記喉頭鏡8,9を用いた
気管内挿管は、熟練を要した術者や麻酔医(以下本願で
はこれらの者を「施行者」という)以外では、困難な場
合が多く、このため、気管内挿管を容易に行うことを目
的として、種々の改良器具または装置が提案され、かつ
用いられてきた。
【0005】図4乃至図8に示すのものが、その改良器
具または装置であり、以下、順に説明する。
具または装置であり、以下、順に説明する。
【0006】図4は前記喉頭鏡8,9を改良したものを示
し、マッコイ喉頭鏡と呼ばれるものである。これは、喉
頭鏡15のブレード16先端にヒンジ17を介し、柄に設けた
レバー18でそのブレード16を屈曲自在に形成させたもの
で、喉頭部に対するブレード16の操作性を改善したもの
である。
し、マッコイ喉頭鏡と呼ばれるものである。これは、喉
頭鏡15のブレード16先端にヒンジ17を介し、柄に設けた
レバー18でそのブレード16を屈曲自在に形成させたもの
で、喉頭部に対するブレード16の操作性を改善したもの
である。
【0007】図5も前記喉頭鏡8,9を改良したもので、
ベルスコープと呼ばれるものである。これは、ブレード
19の屈曲を段階的に形成するとともに、ブレード裏面に
プリズム24を配置したもので、ブレード19先端を喉頭部
に到達させやすくするとともに、喉頭部の見えにくさの
改善を図ったものである。
ベルスコープと呼ばれるものである。これは、ブレード
19の屈曲を段階的に形成するとともに、ブレード裏面に
プリズム24を配置したもので、ブレード19先端を喉頭部
に到達させやすくするとともに、喉頭部の見えにくさの
改善を図ったものである。
【0008】図6は喉頭鏡をより特殊に改良したもの
で、ブラード喉頭鏡と呼ばれるものである。これは、ブ
レード25の下面にファイバスコープ26を装着させるとと
もに、気管内チューブ27を嵌着できるガイド溝(図示な
し)を設けた構造となっており、気管内チューブ27をブ
レード25下面に嵌着した状態のまま、喉頭鏡本体29を口
中に挿入し、スコープ28で声門13を確認したら、気管内
チューブ27をブレード25のガイド溝から強制的に外し、
喉頭鏡本体29を引き抜く一方、外した気管内チューブ27
のみ気管12に挿入するというものである。
で、ブラード喉頭鏡と呼ばれるものである。これは、ブ
レード25の下面にファイバスコープ26を装着させるとと
もに、気管内チューブ27を嵌着できるガイド溝(図示な
し)を設けた構造となっており、気管内チューブ27をブ
レード25下面に嵌着した状態のまま、喉頭鏡本体29を口
中に挿入し、スコープ28で声門13を確認したら、気管内
チューブ27をブレード25のガイド溝から強制的に外し、
喉頭鏡本体29を引き抜く一方、外した気管内チューブ27
のみ気管12に挿入するというものである。
【0009】図7は、先端にペンライト30を装着したガ
イド体(ゴム製のガイドブジー)31からなるもので、光
ガイド付きスタイレットと呼ばれるものである。これ
は、気管内チューブ27に前記ガイド体31を挿通させ、そ
のガイド体31先端のペンライト30を点灯させた状態で、
口内に挿入していく工程をとるもので、ペンライト30の
光を外部から確認しながら、気管12に挿入していくとい
うものである。気管12は、喉の表側に位置しているので
(食道41は裏側なので挿入しても光が届かない)、ペン
ライト30の光る位置で気管12に挿入したかどうか確認で
きることになる。なお、気管内チューブ27を気管12に挿
入した後、ガイド体31は引き抜くことになる。
イド体(ゴム製のガイドブジー)31からなるもので、光
ガイド付きスタイレットと呼ばれるものである。これ
は、気管内チューブ27に前記ガイド体31を挿通させ、そ
のガイド体31先端のペンライト30を点灯させた状態で、
口内に挿入していく工程をとるもので、ペンライト30の
光を外部から確認しながら、気管12に挿入していくとい
うものである。気管12は、喉の表側に位置しているので
(食道41は裏側なので挿入しても光が届かない)、ペン
ライト30の光る位置で気管12に挿入したかどうか確認で
きることになる。なお、気管内チューブ27を気管12に挿
入した後、ガイド体31は引き抜くことになる。
【0010】図8は、ファイバスコープのファイバ26を
ガイド体として利用したもので、気管内チューブ27にフ
ァイバ26のガイド体を挿通させ、スコープ28で喉頭部を
観察しながら、声門13を確認し、確認ができたらファイ
バ26を気管12内へ挿入していき、その後気管内チューブ
27を押し込む一方、ファイバ26を引き抜くというもので
ある。
ガイド体として利用したもので、気管内チューブ27にフ
ァイバ26のガイド体を挿通させ、スコープ28で喉頭部を
観察しながら、声門13を確認し、確認ができたらファイ
バ26を気管12内へ挿入していき、その後気管内チューブ
27を押し込む一方、ファイバ26を引き抜くというもので
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、気管内
挿管用の補助器具や装置は、従来の問題を改良して様々
提案されてはいるが、それぞれ問題点を有している。
挿管用の補助器具や装置は、従来の問題を改良して様々
提案されてはいるが、それぞれ問題点を有している。
【0012】まず図4に示すマッコイ喉頭鏡や、図5に
示すベルスコープは、確かに従来の喉頭鏡8,9よりは操
作性が良く、かつ喉頭部の確認もしやすくなったもの
の、どのような患者でも確実に気管内挿管が行えるわけ
ではなく、やはり、それなりの熟練さが要求されるもの
となっている。すなわち、これら喉頭鏡では、従来型の
喉頭鏡8,9よりは気管内挿管はしやすくなったものの、
それは、気管内挿管の困難さの度合いが軽減したに過ぎ
ず、どんな施行者でも容易にかつ確実に気管内挿管が行
えるようにするという問題を根本的には解決していな
い。
示すベルスコープは、確かに従来の喉頭鏡8,9よりは操
作性が良く、かつ喉頭部の確認もしやすくなったもの
の、どのような患者でも確実に気管内挿管が行えるわけ
ではなく、やはり、それなりの熟練さが要求されるもの
となっている。すなわち、これら喉頭鏡では、従来型の
喉頭鏡8,9よりは気管内挿管はしやすくなったものの、
それは、気管内挿管の困難さの度合いが軽減したに過ぎ
ず、どんな施行者でも容易にかつ確実に気管内挿管が行
えるようにするという問題を根本的には解決していな
い。
【0013】一方、図6に示すブラード喉頭鏡は、ファ
イバスコープ28で喉頭部を確認することができる点で有
意であるが、例えば装置を口中に挿入直後は、気管内チ
ューブ27が喉頭鏡本体29から外れないように片方の手で
しっかり把持する必要がある一方、喉頭部をファイバス
コープ28で確認した後は、気管内チューブ27をその位置
で外したりする手間があるほか、ブレード25先端の位置
が不適切だったり、気管内チューブ27の進行方向が悪い
場合には、気管内チューブ27が被裂喉頭蓋ひだにぶつか
ったりして挿入ができないこともある。すなわち、装置
の操作自体が煩雑で、その操作に習熟しなければ利用で
きないという問題がある。しかも、装置構成が大がかり
なので、価格も非常に高いという欠点もある。
イバスコープ28で喉頭部を確認することができる点で有
意であるが、例えば装置を口中に挿入直後は、気管内チ
ューブ27が喉頭鏡本体29から外れないように片方の手で
しっかり把持する必要がある一方、喉頭部をファイバス
コープ28で確認した後は、気管内チューブ27をその位置
で外したりする手間があるほか、ブレード25先端の位置
が不適切だったり、気管内チューブ27の進行方向が悪い
場合には、気管内チューブ27が被裂喉頭蓋ひだにぶつか
ったりして挿入ができないこともある。すなわち、装置
の操作自体が煩雑で、その操作に習熟しなければ利用で
きないという問題がある。しかも、装置構成が大がかり
なので、価格も非常に高いという欠点もある。
【0014】また、図7に示す光ガイド付きスタイレッ
トは、操作においてはスタイレット31を挿入していくだ
けなので困難なことはないが、皮膚が極端に厚い患者の
場合には、光が確認できないという問題がある。また、
ペンライト30は発熱し、短時間で高温域に達する(例え
ば、ライト表面温度は50秒後に約75℃、100秒後には約1
00℃となった実験例も報告されている)。このため、ス
タイレット31を誤って食道41に挿入したりすると、気管
12への再挿入を要して時間が経過し、ライト30が高熱に
なって、気管粘膜組織を損傷するおそれもあることか
ら、その操作は、慎重さと迅速さの双方とが要求される
ことにもなる。
トは、操作においてはスタイレット31を挿入していくだ
けなので困難なことはないが、皮膚が極端に厚い患者の
場合には、光が確認できないという問題がある。また、
ペンライト30は発熱し、短時間で高温域に達する(例え
ば、ライト表面温度は50秒後に約75℃、100秒後には約1
00℃となった実験例も報告されている)。このため、ス
タイレット31を誤って食道41に挿入したりすると、気管
12への再挿入を要して時間が経過し、ライト30が高熱に
なって、気管粘膜組織を損傷するおそれもあることか
ら、その操作は、慎重さと迅速さの双方とが要求される
ことにもなる。
【0015】次に、図8に示すファイバガイド体は、図
6に示すブラード喉頭鏡と同様に、誰でもファイバスコ
ープ28で喉頭部を確認できるというメリットはあるもの
の、ファイバ26自体がガイド体なので、声門13を確認し
た後、ファイバ26自体を気管12内に挿入していく必要が
ある。しかし、ファイバ26は途中で屈曲していることか
ら、それを基端部から単純に押し込んでも、先端に見え
ている位置にそのまま入るとは限らないものとなり、や
はりその操作に熟練が要求されることになっている。ま
た、この装置も、前記ブラード喉頭鏡ほどではないが、
他の喉頭鏡やスタイレットを比較すると、高価でもあ
る。
6に示すブラード喉頭鏡と同様に、誰でもファイバスコ
ープ28で喉頭部を確認できるというメリットはあるもの
の、ファイバ26自体がガイド体なので、声門13を確認し
た後、ファイバ26自体を気管12内に挿入していく必要が
ある。しかし、ファイバ26は途中で屈曲していることか
ら、それを基端部から単純に押し込んでも、先端に見え
ている位置にそのまま入るとは限らないものとなり、や
はりその操作に熟練が要求されることになっている。ま
た、この装置も、前記ブラード喉頭鏡ほどではないが、
他の喉頭鏡やスタイレットを比較すると、高価でもあ
る。
【0016】以上のように、現在の気管内挿管用補助用
具は、従来のものよりは進歩する点はそれぞれ認められ
るものの、どのような施行者でも、確実に気管内挿管が
行えるというものではないというのが実情である。
具は、従来のものよりは進歩する点はそれぞれ認められ
るものの、どのような施行者でも、確実に気管内挿管が
行えるというものではないというのが実情である。
【0017】このため、喉頭部を確認することなしに、
盲目的に口腔内に挿入するだけで気道を確保するという
特殊な器具も提案され、また用いられている。これは、
図9に示す構造のもので、換気用チューブ32の先端に、
喉頭部全体を覆うマスク部33が取り付けられるもので、
そのマスク部33を、口から挿入し、食道を含めて喉頭部
全体を覆うように装着して用いる。マスク部33のうち、
気管に通じる箇所には通気口34が設けられ、そこから換
気が行える一方、食道に対応する部分は口がなく、食道
入り口は遮蔽されることになる。この器具によれば、マ
スク部33を盲目的に口腔内に挿入するだけでよいので、
気管内挿管に熟練していない施行者(例えば救命救急士
や気管内挿管に精通していない医師など)でも使用する
ことができるというメリットがある。しかしながら、そ
の一方で、気管と食道を完全に分離できないので、換気
に漏れが生じ、換気障害のある患者には不適となるほ
か、体が大きく動いたときに外れるおそれも大きい。さ
らに、胃中の食物が逆流したときに気管に誤嚥する可能
性も大である(なお、これら問題点については、前掲
「臨床麻酔」中の論文「ラリンジアルマスク」や、「医
器学Vol.67 1997No.5」中の論文「ラリンゲルマスク」
に記載されている)。したがって、安全かつ確実に気道
を確保するためには、この器具を用いた後に、結局、別
途気管内挿管が要求されるものとなっている。
盲目的に口腔内に挿入するだけで気道を確保するという
特殊な器具も提案され、また用いられている。これは、
図9に示す構造のもので、換気用チューブ32の先端に、
喉頭部全体を覆うマスク部33が取り付けられるもので、
そのマスク部33を、口から挿入し、食道を含めて喉頭部
全体を覆うように装着して用いる。マスク部33のうち、
気管に通じる箇所には通気口34が設けられ、そこから換
気が行える一方、食道に対応する部分は口がなく、食道
入り口は遮蔽されることになる。この器具によれば、マ
スク部33を盲目的に口腔内に挿入するだけでよいので、
気管内挿管に熟練していない施行者(例えば救命救急士
や気管内挿管に精通していない医師など)でも使用する
ことができるというメリットがある。しかしながら、そ
の一方で、気管と食道を完全に分離できないので、換気
に漏れが生じ、換気障害のある患者には不適となるほ
か、体が大きく動いたときに外れるおそれも大きい。さ
らに、胃中の食物が逆流したときに気管に誤嚥する可能
性も大である(なお、これら問題点については、前掲
「臨床麻酔」中の論文「ラリンジアルマスク」や、「医
器学Vol.67 1997No.5」中の論文「ラリンゲルマスク」
に記載されている)。したがって、安全かつ確実に気道
を確保するためには、この器具を用いた後に、結局、別
途気管内挿管が要求されるものとなっている。
【0018】この発明は、従来技術の以上のような問題
に鑑み創案されたもので、どんな施行者でも、確実かつ
容易に気管内挿管を行うことができる補助装置を提供し
ようとするものである。
に鑑み創案されたもので、どんな施行者でも、確実かつ
容易に気管内挿管を行うことができる補助装置を提供し
ようとするものである。
【0019】
【課題を解決しようとする手段】このため、この発明に
係る気管内挿管用補助装置は、その本体内を挿通体が挿
通自在となる管状体と、該管状体内を、その基端部から
先端部へ挿通体を挿通させた際、少なくとも、管状体先
端から突出した挿通体先端と、該挿通体先端が向かう方
向とを確認できる位置に、その撮像部が、前記管状体と
一体的に取り付けられた撮像手段と、気管内チューブ内
に挿通が可能な、前記挿通体としての可撓性あるガイド
体とからなることを特徴とするものである。
係る気管内挿管用補助装置は、その本体内を挿通体が挿
通自在となる管状体と、該管状体内を、その基端部から
先端部へ挿通体を挿通させた際、少なくとも、管状体先
端から突出した挿通体先端と、該挿通体先端が向かう方
向とを確認できる位置に、その撮像部が、前記管状体と
一体的に取り付けられた撮像手段と、気管内チューブ内
に挿通が可能な、前記挿通体としての可撓性あるガイド
体とからなることを特徴とするものである。
【0020】上記構成において、前記撮像手段は、外部
から口腔の状態を直接的な目視以外によって確認できる
ような手段であって、口腔内に挿入できるものをいい、
例えば小型カメラやあるいはファイバスコープでも良
い。もっとも、現在の技術水準のファイバスコープで
は、視野が狭いこと、またファイバが途中で屈曲すると
画素が低下すること、値段が高いことなどの問題がある
ので、そのような問題のない、後述する形態例のような
小型CCDカメラを用いるのがより好ましい。なお、撮
像手段というと、一般的に、入射光学像を、電気的映像
信号に変換する機能もをもつデバイス、特に固体撮像デ
バイスを連想しがちであるが、上記のように、本願にお
いては、そのようなものに限定されずに、前記撮像部
(例えばファイバスコープでは対物レンズ、CCDカメ
ラではカメラ部が相当)が、撮像する対象を外部から確
認できるような手段であれば、あらゆるものを包含する
ものである。
から口腔の状態を直接的な目視以外によって確認できる
ような手段であって、口腔内に挿入できるものをいい、
例えば小型カメラやあるいはファイバスコープでも良
い。もっとも、現在の技術水準のファイバスコープで
は、視野が狭いこと、またファイバが途中で屈曲すると
画素が低下すること、値段が高いことなどの問題がある
ので、そのような問題のない、後述する形態例のような
小型CCDカメラを用いるのがより好ましい。なお、撮
像手段というと、一般的に、入射光学像を、電気的映像
信号に変換する機能もをもつデバイス、特に固体撮像デ
バイスを連想しがちであるが、上記のように、本願にお
いては、そのようなものに限定されずに、前記撮像部
(例えばファイバスコープでは対物レンズ、CCDカメ
ラではカメラ部が相当)が、撮像する対象を外部から確
認できるような手段であれば、あらゆるものを包含する
ものである。
【0021】撮像手段の撮像部の取り付け位置は、上記
のように、前記管状体内を、その基端部から先端部へガ
イド体(挿通体)を挿通させた際、少なくともガイド体
先端と、その先端が向かう方向とを確認できる位置であ
るが、このことは、撮像手段の撮像エリアが、ガイド体
先端と、その先端が向かう対象とを含むことを意味して
いる。これにより、撮像部が声門に対面していれば、声
門とガイド体との位置関係が直ちに把握でき、ガイド体
を難なく声門から気管内に挿入することができる。この
点が、ファイバ自身がガイド体となる図8に示す器具と
大きく異なる点である(ファイバ自身がガイド体の場
合、正面に声門が見えるとき、そのままファイバを押し
込んでも声門には必ずしも向かわない)。なお、前記撮
像手段の撮像状態をより良好にするため、撮像エリアを
照射するライトを撮像手段の撮像部近傍に設けても良
い。
のように、前記管状体内を、その基端部から先端部へガ
イド体(挿通体)を挿通させた際、少なくともガイド体
先端と、その先端が向かう方向とを確認できる位置であ
るが、このことは、撮像手段の撮像エリアが、ガイド体
先端と、その先端が向かう対象とを含むことを意味して
いる。これにより、撮像部が声門に対面していれば、声
門とガイド体との位置関係が直ちに把握でき、ガイド体
を難なく声門から気管内に挿入することができる。この
点が、ファイバ自身がガイド体となる図8に示す器具と
大きく異なる点である(ファイバ自身がガイド体の場
合、正面に声門が見えるとき、そのままファイバを押し
込んでも声門には必ずしも向かわない)。なお、前記撮
像手段の撮像状態をより良好にするため、撮像エリアを
照射するライトを撮像手段の撮像部近傍に設けても良
い。
【0022】また、撮像手段の撮像部は管状体と一体的
に取り付けられるが、ここでいう一体的とは、厳密に一
つの部材になるという構成に限定されるものではなく、
撮像部が管状体に、直接間接とを問わず固定される(例
えばストラップ等の結束手段による固定や接着剤による
接着など)という程度の構成も含むものである。
に取り付けられるが、ここでいう一体的とは、厳密に一
つの部材になるという構成に限定されるものではなく、
撮像部が管状体に、直接間接とを問わず固定される(例
えばストラップ等の結束手段による固定や接着剤による
接着など)という程度の構成も含むものである。
【0023】以上のような構成からなる本発明に係る気
管内挿管用補助装置は、管状体の基端部側を施行者が手
に持ち、その先端側を、患者の口腔内に挿入していくこ
とで使用される。管状体先端が、喉頭部まで進入する
と、管状体の先端側に一体的に取り付けられた撮像手段
が、喉頭部を撮像しているので、その撮像によって、施
行者は確実に声門の位置が確認できる。確認ができた
ら、管状体の基端部側から、ガイド体を押し込んで、そ
の先端を管状体先端から突出させる(なお、ガイド体は
予め管状体内に挿通させても、この段階ではじめて挿通
させても良い)。撮像部は、ガイド体先端と、その先端
が向かう方向とを撮像エリアとしているので、声門とガ
イド先端の位置関係が把握できる。さらにガイド体を押
し込み、その先端が声門に進入して気管に入るのを確認
する。次に、ガイド体をそのままの状態にし、管状体だ
けを引き抜く。直ぐに、気管内チューブを、ガイド体基
端部から嵌挿させつつ、押し込んでいく。気管内チュー
ブは、ガイド体にガイドされてそのまま気管に挿管され
ることになる。ガイド体はその後直ぐ引き抜く。
管内挿管用補助装置は、管状体の基端部側を施行者が手
に持ち、その先端側を、患者の口腔内に挿入していくこ
とで使用される。管状体先端が、喉頭部まで進入する
と、管状体の先端側に一体的に取り付けられた撮像手段
が、喉頭部を撮像しているので、その撮像によって、施
行者は確実に声門の位置が確認できる。確認ができた
ら、管状体の基端部側から、ガイド体を押し込んで、そ
の先端を管状体先端から突出させる(なお、ガイド体は
予め管状体内に挿通させても、この段階ではじめて挿通
させても良い)。撮像部は、ガイド体先端と、その先端
が向かう方向とを撮像エリアとしているので、声門とガ
イド先端の位置関係が把握できる。さらにガイド体を押
し込み、その先端が声門に進入して気管に入るのを確認
する。次に、ガイド体をそのままの状態にし、管状体だ
けを引き抜く。直ぐに、気管内チューブを、ガイド体基
端部から嵌挿させつつ、押し込んでいく。気管内チュー
ブは、ガイド体にガイドされてそのまま気管に挿管され
ることになる。ガイド体はその後直ぐ引き抜く。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を具体的に実施するにあた
っての一形態例を図1に基づき説明する。
っての一形態例を図1に基づき説明する。
【0025】図中、1は管状体である樹脂製チューブ、2
は撮像手段である超小型CCDカメラ、3はガイド体、4
はライトを各示す。
は撮像手段である超小型CCDカメラ、3はガイド体、4
はライトを各示す。
【0026】前記樹脂製チューブ1は、加熱によって可
撓性を有する樹脂製からなり、基端部10からほぼ直線状
に加工されるが、先端部11のみ曲折加工されている。こ
の曲折は、喉頭部への挿入の容易さを図るものであり、
経験則上、基端部から約15cm(唇から声門が見える位置
までの一般的距離)の箇所から曲折開始を行い、その曲
折角度は90〜100°の角度に設定するのがが好ましい。
また、チューブ1内部は中空状であり、そこを前記ガイ
ド体3が挿通されることになる。
撓性を有する樹脂製からなり、基端部10からほぼ直線状
に加工されるが、先端部11のみ曲折加工されている。こ
の曲折は、喉頭部への挿入の容易さを図るものであり、
経験則上、基端部から約15cm(唇から声門が見える位置
までの一般的距離)の箇所から曲折開始を行い、その曲
折角度は90〜100°の角度に設定するのがが好ましい。
また、チューブ1内部は中空状であり、そこを前記ガイ
ド体3が挿通されることになる。
【0027】前記超小型CCDカメラ2は、先端のカメ
ラ部(レンズ系や感光素子など含む)20が断面径7mmの
もので、有効画素25万、電源12Vという、一般的に汎用
されているものを用いている。21は接続ケーブルであ
り、そのケーブル21によって基端側の画像処理部22に接
続される。画像処理部22から接続ケーブル23が延出し、
モニタと電源(ともに図示なし)に接続される。
ラ部(レンズ系や感光素子など含む)20が断面径7mmの
もので、有効画素25万、電源12Vという、一般的に汎用
されているものを用いている。21は接続ケーブルであ
り、そのケーブル21によって基端側の画像処理部22に接
続される。画像処理部22から接続ケーブル23が延出し、
モニタと電源(ともに図示なし)に接続される。
【0028】前記ガイド体3は、可撓性のあるワイヤに
樹脂が被覆されているものを用いるが、樹脂の被覆によ
っても可撓性はそのままのものを用いる。前記樹脂製チ
ューブ1内を挿通することはもちろん、気管内チューブ
(図示なし)内も挿通できる大きさであることを要す。
また、使用時においては、ガイド体3の表面に、医療用
潤滑材を塗着するのが好ましく、本形態例ではゼリー状
のものを塗着する。
樹脂が被覆されているものを用いるが、樹脂の被覆によ
っても可撓性はそのままのものを用いる。前記樹脂製チ
ューブ1内を挿通することはもちろん、気管内チューブ
(図示なし)内も挿通できる大きさであることを要す。
また、使用時においては、ガイド体3の表面に、医療用
潤滑材を塗着するのが好ましく、本形態例ではゼリー状
のものを塗着する。
【0029】前記ライト4は、8V電球が2個よりなる
(ただし図面上1個のみ示す)。40は接続線であり、電
源(図示なし)に接続される。
(ただし図面上1個のみ示す)。40は接続線であり、電
源(図示なし)に接続される。
【0030】図示のように、前記樹脂製チューブ1の先
端部11に、CCDカメラ2のカメラ部20と、ライト4とが
ストラップ(図示なし)等で固縛され、一体的に取り付
けられる。ここで、カメラ部20の撮像方向は、チューブ
1先端方向と同一に設定され、かつガイド体3を、チュー
ブ1内の基端部から先端部へ挿通させた際、チューブ1先
端から突出したガイド体3先端と、それが向かう方向と
を確認できるようになっている。すなわち、撮像エリア
には、チューブ1の先端、そこから突出した際のガイド
体3、ガイド体3が進行する先の対象物のすべてが含まれ
ることになる。また、前記ライト4は、カメラ部20の撮
像エリアを照射するように向きが設定されている。ま
た、CCDカメラ2の画像処理部22は、硬性の部材より
なる支持体5の一端にストラップ6で固縛され、一方チュ
ーブ1の基端部10は、CCDカメラ2の接続ケーブル21及
びライト4の接続線40、前記支持体5の他端部とともにス
トラップ7で固縛され、支持体5を中心にした一体的な柄
部が形成されている。なお、チューブ1の中間部におい
て、チューブ1本体と、CCDカメラ2の接続ケーブル21
及びライト4の接続線40とをストラップ(図示なし)等
で固縛し、一体化させても良い。
端部11に、CCDカメラ2のカメラ部20と、ライト4とが
ストラップ(図示なし)等で固縛され、一体的に取り付
けられる。ここで、カメラ部20の撮像方向は、チューブ
1先端方向と同一に設定され、かつガイド体3を、チュー
ブ1内の基端部から先端部へ挿通させた際、チューブ1先
端から突出したガイド体3先端と、それが向かう方向と
を確認できるようになっている。すなわち、撮像エリア
には、チューブ1の先端、そこから突出した際のガイド
体3、ガイド体3が進行する先の対象物のすべてが含まれ
ることになる。また、前記ライト4は、カメラ部20の撮
像エリアを照射するように向きが設定されている。ま
た、CCDカメラ2の画像処理部22は、硬性の部材より
なる支持体5の一端にストラップ6で固縛され、一方チュ
ーブ1の基端部10は、CCDカメラ2の接続ケーブル21及
びライト4の接続線40、前記支持体5の他端部とともにス
トラップ7で固縛され、支持体5を中心にした一体的な柄
部が形成されている。なお、チューブ1の中間部におい
て、チューブ1本体と、CCDカメラ2の接続ケーブル21
及びライト4の接続線40とをストラップ(図示なし)等
で固縛し、一体化させても良い。
【0031】以上のような装置構成の本形態例の使用方
法を説明する。施行者は、支持体5によって形成された
柄部を手に持ち、チューブ1先端側を、患者の口腔内に
挿入していく。この挿入の様子は、CCDカメラ2のカ
メラ部20により撮像されており、施行者は、モニタによ
り挿入位置を確認しながら、喉頭部まで挿入させてい
く。モニタで、声門の位置が確認ができたら、その状態
を維持させたまま、チューブ1の基端部側から、そのチ
ューブ1内を挿通するように、ガイド体3を押し込んでい
く(予めガイド体3をチューブ1内に挿通させておいても
良い)。この際、ガイド体3の表面には、医療用潤滑材
を塗着しているため、きわめてスムーズに挿通できる。
ガイド体3がチューブ1先端から突出するのが確認できる
ので(この状態が図1)、そのまま押し込んでガイド体
3が声門へ向かうことを両者の位置関係から確認し、さ
らにガイド体3を押し込んでいく。モニタで、ガイド体3
が声門に進入して気管に入るのを確認したら、ガイド体
3をそのままの状態で残したまま、柄部を引き、チュー
ブ1を引き抜く。ガイド体3表面に医療用潤滑材が塗着し
てあるので、この引き抜き動作も実にスムーズに行われ
る。この引き抜きの後、直ぐに、気管内チューブ(図示
なし)を、ガイド体3基端部から嵌挿させつつ、押し込
んでいく。気管内チューブは、ガイド体3にガイドされ
てそのまま気管に挿管されることになる。ガイド体3は
その後直ぐ引き抜く。
法を説明する。施行者は、支持体5によって形成された
柄部を手に持ち、チューブ1先端側を、患者の口腔内に
挿入していく。この挿入の様子は、CCDカメラ2のカ
メラ部20により撮像されており、施行者は、モニタによ
り挿入位置を確認しながら、喉頭部まで挿入させてい
く。モニタで、声門の位置が確認ができたら、その状態
を維持させたまま、チューブ1の基端部側から、そのチ
ューブ1内を挿通するように、ガイド体3を押し込んでい
く(予めガイド体3をチューブ1内に挿通させておいても
良い)。この際、ガイド体3の表面には、医療用潤滑材
を塗着しているため、きわめてスムーズに挿通できる。
ガイド体3がチューブ1先端から突出するのが確認できる
ので(この状態が図1)、そのまま押し込んでガイド体
3が声門へ向かうことを両者の位置関係から確認し、さ
らにガイド体3を押し込んでいく。モニタで、ガイド体3
が声門に進入して気管に入るのを確認したら、ガイド体
3をそのままの状態で残したまま、柄部を引き、チュー
ブ1を引き抜く。ガイド体3表面に医療用潤滑材が塗着し
てあるので、この引き抜き動作も実にスムーズに行われ
る。この引き抜きの後、直ぐに、気管内チューブ(図示
なし)を、ガイド体3基端部から嵌挿させつつ、押し込
んでいく。気管内チューブは、ガイド体3にガイドされ
てそのまま気管に挿管されることになる。ガイド体3は
その後直ぐ引き抜く。
【0032】本形態例は、以上のようにきわめて簡単な
装置構成であり、操作も何ら熟練を要さない。また、喉
頭部の様子をモニタで確認でき、かつ声門とガイド体3
の位置関係を把握しながら、ガイド体3を気管内に挿入
することができるので、どのような口腔形態を有する患
者であっても、施行者の熟練さとは無関係に、気管内挿
管が容易に行えることになる。すなわち、どのような施
行者でも、容易にかつ確実に、気管内挿管が行えるもの
である。しかも、本形態例で用いるCCDカメラ2はフ
ァイバスコープなどと比較して、視野が広いため、口腔
内の確認がしやすく、このことも操作をより容易にして
いる。
装置構成であり、操作も何ら熟練を要さない。また、喉
頭部の様子をモニタで確認でき、かつ声門とガイド体3
の位置関係を把握しながら、ガイド体3を気管内に挿入
することができるので、どのような口腔形態を有する患
者であっても、施行者の熟練さとは無関係に、気管内挿
管が容易に行えることになる。すなわち、どのような施
行者でも、容易にかつ確実に、気管内挿管が行えるもの
である。しかも、本形態例で用いるCCDカメラ2はフ
ァイバスコープなどと比較して、視野が広いため、口腔
内の確認がしやすく、このことも操作をより容易にして
いる。
【0033】また、本形態例では、撮像手段としてCC
Dカメラ2を用い、その撮像をモニタを介して確認でき
る構成をとっている。このため、複数の者が同時に、患
者の口腔内を確認することができるので、次の気管内挿
管を行う施行者にとっては施行の準備ができることにな
るとともに、あらゆる口腔形態に対応した気管内挿管の
状態を観察できることで、気管内挿管に関する研究の一
助にもなるものである。
Dカメラ2を用い、その撮像をモニタを介して確認でき
る構成をとっている。このため、複数の者が同時に、患
者の口腔内を確認することができるので、次の気管内挿
管を行う施行者にとっては施行の準備ができることにな
るとともに、あらゆる口腔形態に対応した気管内挿管の
状態を観察できることで、気管内挿管に関する研究の一
助にもなるものである。
【0034】さらに、簡単な装置構成に加えて、特に撮
像手段のCCDカメラ2は安価であり、従来のブラード
喉頭鏡(図6)やファイバスコープ(図8)などとくら
べて、製造コストはきわめて低廉である。
像手段のCCDカメラ2は安価であり、従来のブラード
喉頭鏡(図6)やファイバスコープ(図8)などとくら
べて、製造コストはきわめて低廉である。
【0035】なお、本発明が以上の形態例に限定される
ものでないことは当然であり、例えば撮像手段をファイ
バスコープや他の小型カメラなどに置き換えたり、照射
手段を光ファイバに置き換えたり、その他、管状体やガ
イド体の素材の変更など細かい設定の変更などを行った
形態であっても、本発明の構成を満たす限り、その範囲
に含まれるものである。
ものでないことは当然であり、例えば撮像手段をファイ
バスコープや他の小型カメラなどに置き換えたり、照射
手段を光ファイバに置き換えたり、その他、管状体やガ
イド体の素材の変更など細かい設定の変更などを行った
形態であっても、本発明の構成を満たす限り、その範囲
に含まれるものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る気
管内挿管用補助装置によれば、操作に熟練を要さなくと
も、しかも気管内挿管の経験の有無に関係なく、どのよ
うな施行者でも、どのような口腔形態を有する患者に対
しても、簡単かつ確実に、気管内挿管を行えるという、
従来から待望された顕著な効果が得られるものとなる。
管内挿管用補助装置によれば、操作に熟練を要さなくと
も、しかも気管内挿管の経験の有無に関係なく、どのよ
うな施行者でも、どのような口腔形態を有する患者に対
しても、簡単かつ確実に、気管内挿管を行えるという、
従来から待望された顕著な効果が得られるものとなる。
【0037】しかも、装置構成をいくらでも簡易にする
ことができ、製造コストも低廉に抑えることが可能なも
のであり、広く普及することが期待される装置となって
いる。
ことができ、製造コストも低廉に抑えることが可能なも
のであり、広く普及することが期待される装置となって
いる。
【図1】本発明の具体的形態例を示す補助装置の使用状
態図である。
態図である。
【図2】従来より用いられてきたマッキントッシュ型喉
頭鏡の説明図である。
頭鏡の説明図である。
【図3】従来より用いられてきたミラー型喉頭鏡の説明
図である。
図である。
【図4】改良型喉頭鏡であるマッコイ喉頭鏡の説明図で
ある。
ある。
【図5】改良型喉頭鏡であるベルスコープの説明図であ
る。
る。
【図6】特殊改良型喉頭鏡であるブラード喉頭鏡の説明
図である。
図である。
【図7】光ガイド付きスタイレットの説明図である。
【図8】ファイバスコープのファイバがガイド体となる
補助器具の説明図である。
補助器具の説明図である。
【図9】気管内挿管を要しないで気道を確保する器具の
説明図である。
説明図である。
1 樹脂製チューブ 2 超小型CCDカメラ 3 ガイド体 4 ライト 5 支持体 6,7 ストラップ 12 気管 13 声門 20 カメラ部 27 気管内チューブ
Claims (1)
- 【請求項1】 その本体内を挿通体が挿通自在となる管
状体と、該管状体内を、その基端部から先端部へ挿通体
を挿通させた際、少なくとも、管状体先端から突出した
挿通体先端と、該挿通体先端が向かう方向とを確認でき
る位置に、その撮像部が、前記管状体と一体的に取り付
けられた撮像手段と、気管内チューブ内に挿通が可能
な、前記挿通体としての可撓性あるガイド体とからなる
ことを特徴とする気管内挿管用補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190984A JP2002000732A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 気管内挿管用補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190984A JP2002000732A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 気管内挿管用補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002000732A true JP2002000732A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18690360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000190984A Pending JP2002000732A (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 気管内挿管用補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002000732A (ja) |
Cited By (14)
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-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000190984A patent/JP2002000732A/ja active Pending
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