JP2002000633A - 使いすて女性用排尿器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］従来の長距離ドライブや道路渋滞時等の携帯便
利な使いすて女性用排尿器具として、取り扱いが容易で
立位による排尿ができ、嵩張らず多少の体の搖れや動き
があっても尿もれもなく安心して使用できて、装着者に
違和感・痛み・不快感を与えずに、本体の洗滌をするこ
となく連続・交替使用が可能で使いすて部の入手がし易
く経済的であるといった条件を満たすものが求められて
いた。 ［解決手段］上述の課題を達成するために、肛門・膣口
・外尿道口を被覆し密着できるよう船端形をした環状体
で骨格部１を形成し、これを集尿袋２で開口部によって
包み込むように内部から外部へ折り返し粘着テープ１４
で滑り止めをして組み立てた構造を特徴とする使いすて
女性用排尿器具を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔発明の属する技術〕本発明は、長距離ド
ライブや道路渋滞時等の携帯に便利な使いすて女性用排
尿器具に関する。

【０００２】〔従来の技術〕使いすて女性用排尿器具に
は、（実開昭６１−１５９９１６採尿器具）、（特開平
７−６７９０３女性が直立の姿勢で排尿することを可能
とする女性用排尿器具）があり、両者共局部密着部と導
尿部が一体形成されていて、船形の漏斗状の排尿器具を
保持しつつ局部から尿が漏れないようにしなれはならな
い。この排尿器具全体を使いすてにするには経済的負担
を伴う。

【０００３】（実開昭６３−１６０１４使いすて女性用
尿器と病人用尿器）は局部に密接する当接部と狭搾した
導尿部・拡開した排出部とからなる変形鼓形管とこの変
形鼓形管に接続される尿受けがあるが、変形鼓形管は局
部に当てがう場合拡開した排出部が内股に接触して不快
感を与えたり、継続又は交替して使用する時変形鼓形管
を洗滌するわずらわしさは避けられない。

【０００４】〔発明が解決しようとする課題〕使いすて
女性用排尿器具には、 （１）取り扱いが容易である。 （２）立位で排尿できる。 （３）多少の体の搖れ動きがあっても、尿もれもなく安
心して使用できる。 （４）嵩ばらない。 （５）装着者に違和感、痛み、不快感を与えない。 （６）骨格部の洗滌が不要で集尿部を取り替えると、継
続して交替使用ができる。 （７）集尿部の入手がし易く、経済的である。 といった条件が要求されるが、従来の使いすて女性用排
尿器具ではこれらの全ての条件を満たすものは見られな
い。

【０００５】〔課題を解決するための手段〕上述の目的
を達成するため、本発明の使いすて女性用排尿器具は、
肛門・膣口・外尿道口を被覆し股間に密着できるように
船端形をした環状体で骨格部１を形成し、骨格部１を集
尿袋２で開口部によって包み込むように内部から外部へ
折り返し粘着テープ１４で滑り止めをして組み立てた構
造を特徴とする使いすて女性用排尿器具を提供する。

【０００６】集尿袋２は、内股密着部と受尿部７及び貯
尿部８が一体化していて柔軟性があり嵩ばらない。船端
形をした環状体の骨格部１は、構造上前３、後４、左
５、右６に伸縮し易く、直接肌に触れることなく使用で
き洗滌は不要である。

【０００７】〔発明の実施の形態〕本発明の使いすて女
性用排尿器具は、船端形をした環状体で骨格部１を形成
し、骨格部１を集尿袋２で開口部によって包み込むよう
に内部から外部へ折り返し粘着テープ１４で滑り止めを
して組み立てたものである。

【０００８】実施例について図面を参照して説明する
と、図１は中実円形材を使った船端形をした環状体の骨
格部１であって、前３後４の方向に伸縮性があって密着
し易く、着装はやや前屈みの立位で内股に少し力を入れ
ると左５右６にも伸縮性があるため軟く締め付けられて
安定し、易い。

【０００９】図２は中実長方形材を使った船端形をした
環状体の骨格部１であり、中実円形材の場合よりも前３
後４左５右６の伸縮性が一層しなやかさがある。

【００１０】図３は中実円形材を使った船端形をした環
状体の骨格部１と、集尿袋２で開口部１５によって包み
込むように内部から外部へ折り返し粘着テープ１４で滑
り止めをして組み立てることによって、使いすて女性用
排尿器具が得られる。集尿袋２は骨格部１を包み直接肌
に接して受尿部７、集尿部８へ繋っている。

【００１１】図５は、骨格部１と集尿袋２の組み立て方
法の簡単な１例を示したものである。使用後は尿が貯尿
部８に溜って下へ引かれるが、粘着テープ１４の接着効
果で滑り落ちることはない。粘着テープ１４を外して集
尿袋２を処理すればよい。

【００１２】図４は立位における使いすて女性用排尿器
具の着装を示したもので、外尿道口９膣口１１肛門１３
を被覆し密着しており、排尿の圧力や飛沫も漏らさず受
尿部７貯尿部８へと流れ、排尿音は小さい。

【００１３】骨格部１の材質は、金属、合成樹脂、木、
竹等何れを使ってもよく、断面の形状は中実の円形、楕
円形、長方形や中空材も選ぶことができる。金属材を選
ぶ場合は、肌に冷たく感じるので違和感をなくすため
に、布を貼り付けるか巻き付ける。

【００１４】使いすてとなる集尿袋１は、特定の袋か市
販のポリ袋が使用できる。集尿袋１の開口部の周囲は、
骨格部１の全周囲と同じ程度がよい。

【００１５】使いすて女性用排尿器具は、前３後４を逆
に装着して屈み姿勢をとって片手でしっかり支持するこ
とによって、排便用として使用することも可能である。

【００１６】使いすて女性用排尿器具は、女性と同様に
使用することによって、男性用排尿器具及び男性用排便
器具として使用可能である。

【００１７】使いすて女性用排尿器具は、嵩張らず長距
離ドライブや道路渋滞時の携帯に欠かせない。

【００１８】〔発明の効果〕船端形をした環状体の骨格
部１は、前後左右に伸縮性が働くため搖れる車内の立位
排尿も着装は密着し易く、外尿道口９膣口１１肛門と広
く被覆するため排尿漏れもなく、骨格部１は直接肌に触
れないため洗滌はいらず継続・交替使用ができる。集尿
袋２は市販のポリ袋が使用でき経済的である。女性用排
尿器具を前後を逆にして屈んで使えば排便器具としても
使うことができ、女性ばかりではなく男性の排尿器具、
排便器具としても使用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】中実で断面が円形の骨格部のａは正面図、ｂは
側面図、ｃは下面図である。

【図２】中実で断面が長方形の骨格部のａは正面図、ｂ
は側面図、ｃは下面図である。

【図３】使いすて女性用排尿器具の斜視図である。

【図４】使いすて女性用排尿器具の着装を示すａ正面
図、ｂ側面図である。

【図５】骨格部と集尿部を組み合わせるａ第１段階、ｂ
第２段階、ｃ第３段階である。

【符号の説明】 １ 骨格部 ２ 集尿袋 ３ 前 ４ 後 ５ 左 ６ 右 ７ 受尿部 ８ 貯尿部 ９ 外尿道口 １０ 膀胱 １１ 膣口 １２ 子宮 １３ 肛門 １４ 粘着テープ １５ 開口部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】肛門・膣口・外尿道口を被覆し股間に密着
   できるように船端形をした環状体で骨格部１を形成し、
   骨格部１を集尿袋２で開口部によって包み込むように内
   部から外側へ折り返し粘着テープ１４で滑り止めをして
   組み立てた構造を特徴とする使いすて女性用排尿器具。