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JP2001521758A - タナチンをコードする遺伝子、該遺伝子を含むベクター及び得られる病害抵抗性形質転換植物 - Google Patents

タナチンをコードする遺伝子、該遺伝子を含むベクター及び得られる病害抵抗性形質転換植物

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JP2001521758A
JP2001521758A JP2000519588A JP2000519588A JP2001521758A JP 2001521758 A JP2001521758 A JP 2001521758A JP 2000519588 A JP2000519588 A JP 2000519588A JP 2000519588 A JP2000519588 A JP 2000519588A JP 2001521758 A JP2001521758 A JP 2001521758A
Authority
JP
Japan
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sequence
plant
nucleic acid
host organism
acid fragment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000519588A
Other languages
English (en)
Inventor
フレシネ,ジヨルジユ
ドウローズ,リシヤール
オフマン,ジユール
Original Assignee
アベンティス・クロップサイエンス・エス・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アベンティス・クロップサイエンス・エス・アー filed Critical アベンティス・クロップサイエンス・エス・アー
Publication of JP2001521758A publication Critical patent/JP2001521758A/ja
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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    • C12N15/8279Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with agronomic (input) traits, e.g. crop yield for stress resistance, e.g. heavy metal resistance for biotic stress resistance, pathogen resistance, disease resistance
    • C12N15/8282Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with agronomic (input) traits, e.g. crop yield for stress resistance, e.g. heavy metal resistance for biotic stress resistance, pathogen resistance, disease resistance for fungal resistance

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、タナチンをコードするDNA配列、該DNA配列を含む宿主生物形質転換用ベクター、及び、形質転換方法に関する。より特定的には本発明は、植物細胞及び植物の形質転換、植物によって産生された植物に病害抵抗性、特に菌類病害抵抗性を与えるドロソマイシンに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の目的は、タナチンをコードするDNA配列、該配列を含む宿主生物形
質転換用ベクター、及び、該宿主生物の形質転換方法である。
【0002】 より特定的には本発明は、植物細胞及び植物の形質転換、並びに、これらの形
質転換植物によって産生され植物に病害抵抗性特に菌類病害抵抗性を与えるタナ
チンに関する。
【0003】 今日では、環境保護の観点から抗真菌性防御物質による処理を減らすことまた
は望ましくは避けることが要望され、従って植物を特に菌類病害抵抗性にする必
要性が増大しつつある。菌類病害抵抗性を強化する手段としては、このような病
害を確実に防御し得る物質を産生できるように植物を形質転換する方法が考えら
れる。
【0004】 抗菌性または抗真菌性、特に植物病害の原因となる真菌類に対する抵抗性を有
している天然起原の種々の物質、特にペプチドは公知である。しかしながら問題
は、形質転換された植物によって産生され、しかもその抗菌性及び抗真菌性を維
持しており、その抗菌性及び抗真菌性を植物に付与し得る物質を見出すことであ
る。本発明で使用された抗菌剤または抗真菌剤なる用語は、本来の意味の抗菌性
または抗真菌性と静菌性及び静真菌性の双方を包含する。
【0005】 タナチンは、Psodius種、好ましくは成熟maculiventris
に対する細菌性誘発によって産生されるペプチドである。細菌誘発によるその製
造及びそのin vitro抗真菌性及び抗菌性はフランス特許出願FR273
3237に記載されている。
【0006】 最初にタナチンの遺伝子を同定した後、宿主生物にタナチンを発現させて菌類
病害抵抗性及び細菌性病害抵抗性を与えるために、宿主生物、特に植物にタナチ
ンを挿入し得る方法を見出し、上記に提起した問題の極めて有利な解決に成功し
た。
【0007】 従って、本発明の目的は最初に、タナチンをコードする核酸フラグメント、タ
ナチンをコードする該フラグメントと宿主生物特に植物体内で機能し得る5′及
び3′位置のヘテロロガス調節要素とから成るキメラ遺伝子、このキメラ遺伝子
を含む宿主生物形質転換用ベクター、及び、形質転換された宿主生物を提供する
ことである。本発明はまた、タナチンをコードする少なくとも1つの核酸フラグ
メントを含む形質転換された植物細胞、該細胞を含む病害抵抗性植物、特に該細
胞から再生された病害抵抗性植物に関する。本発明は最後に、植物を病害抵抗性
にするために適当なベクターによってタナチンをコードする遺伝子を挿入するこ
とから成る植物の形質転換方法に関する。
【0008】 本発明において、タナチンなる用語は、本質的にフランス特許出願FR273
3237に記載された11アミノ酸から成るベプチド配列、及び、抗真菌活性ま
たは抗菌活性の実質的な変性を惹起しないアミノ酸部位の幾つかのアミノ酸が等
価の別のアミノ酸で置換されている等価の相同配列を意味する。本質的にフラン
ス特許出願2733237に記載されたペプチド配列なる用語は、配列番号1で
定義される配列(配列1)を意味するだけでなく、宿主生物、特に植物細胞また
は植物の体内で発現及びターゲッティングするために必要なペプチド残基を一方
もしくは他方の末端または双方の末端に含む配列を意味する。
【0009】 タナチンは式(I):
【0010】
【化1】 のペプチドであり、 式中の、 XaaはNH2または1−10アミノ酸を含む可変配列残基であり、 XabはOHまたは0−5アミノ酸を含む可変配列残基である。
【0011】 好ましくは、Xaaが少なくとも1つのアミノ酸を含むとき、このアミノ酸は
20個の基本アミノ酸の1つであり、より特定的にはGly,Ser,Lys,
Pro及びValから成るグループから選択される。Xabが少なくとも1つの
アミノ酸を含むとき、このアミノ酸は20個の基本アミノ酸の1つであり、より
特定的にはGln,Arg及びMetから成るグループから選択される。
【0012】 本発明の好ましい実施態様によれば、式(I)のペプチドの2つのシステイン
残基が分子間ジスルフィドブリッジを形成している。
【0013】 従って、本発明は最初に、上記に定義のタナチンをコードする核酸フラグメン
ト、特にDNAフラグメントに関する。本発明のこのフラグメントは、Psod
ius種、好ましくはmaculiventrisから単離されたフラグメント
であるか、または、ペプチドを発現させる宿主生物体内でタナチンを発現するよ
うに改造された誘導フラグメントである。核酸フラグメントは標準的な単離及び
精製方法によって得られてもよく、または、合成オリゴタヌクレオチドの連続ハ
イブリダイゼーションという常用の技術によって得られてもよい。これらの技術
は特にAusubelらによって記載されている。
【0014】 本発明によれば、「核酸フラグメント」なる用語は、DNA型またはRNA型
、好ましくはDNA型のヌクレオチド配列、特に二重鎖のcDNAを意味する。
【0015】 本発明の実施態様によれば、タナチンをコードする核酸フラグメントは、配列
番号1で記述されるDNA配列(配列1)、該配列の相同配列または相補配列を
包含する。
【0016】 好ましくは、本発明の核酸フラグメントは配列番号2によって記述されるDN
A配列(配列2)、該配列の相同配列または相補配列を含む。
【0017】 本発明において、「相同」なる用語は、配列番号1または2で記述されるヌク
レオチド配列に比べて1つまたは複数の配列修飾を有しており且つタナチンをコ
ードしている核酸フラグメントを意味する。これらの修飾は常用の突然変異誘発
技術、またはハイブリダイゼーションによる配列の製造に使用した合成オリゴヌ
クレオチドを選択することによって得られる。同一アミノ酸の発現に導く核酸の
多数の組合せに関しては、配列番号1または2で記述される基準配列と相同配列
との差異が重要であり、合成によって得られる100未満の核酸のサイズのDN
Aフラグメントについてはこのような差異が特に重要である。基準配列に対する
相同度が少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少な
くとも90%が有利である。これらの修飾は通常は中性である。即ち、得られる
タナチンの一次配列に全く影響を与えない。
【0018】 本発明はまた、コーディング配列と宿主生物、特に植物細胞または植物体内で
機能し得る5′及び3′のヘテロロガス調節要素とから成るキメラ遺伝子(また
は発現カセット)に関する。コーディング配列は、上記に定義のタナチンをコー
ドするDNAフラグメントを少なくとも1つ含む。
【0019】 宿主生物なる用語は、タナチンを産生させるために本発明のキメラ遺伝子を導
入し得る任意の単細胞または多細胞の下等生物または高等生物を包含する。特に
、細菌、例えば、大腸菌、酵母菌、特にSaccharomyces属またはK
luyveromyces属の酵母または好ましくは植物細胞及び植物がある。
【0020】 本発明における「植物細胞」なる用語は、カルスのような未分化組織、胚、植
物の部分、苗木または種子のような分化組織を構成し得る植物由来の任意の細胞
を意味する。
【0021】 本発明における「植物」なる用語は、光合成可能な任意の分化多細胞生物、特
に単子葉植物または双子葉植物、より特定的にはトウモロコシ、コムギ、ナタネ
、ダイズ、イネ、サトウキビ、テンサイ、タバコ、綿などのような動物の飼料ま
たはヒトの食料に使用されるかまたは使用されない栽培植物を意味する。
【0022】 タナチンをコードするDNAフラグメントの発現に必要な調節要素は、宿主生
物次第で当業者に公知である。調節要素としては特に、プロモーター配列、転写
アクチベーター、トランジットペプチド、ターミネーター配列、開始コドン、終
止コドンがある。調節要素を同定及び選択する手段及び方法は当業者に公知であ
る。
【0023】 本発明の核酸フラグメントはまた、5′及び/または3′でタナチンのコーデ
ィング配列に融合した核酸配列を含み得る。これによって「タンパク質−タナチ
ン」の形態の融合タンパク質が得られる。宿主生物の酵素系によってこの融合タ
ンパク質が切断されてタナチンが遊離され得る。タナチンと融合するこのタンパ
ク質は、例えば細胞質もしくは細胞膜または特殊な種類の植物の場合には組織も
しくは細胞外マトリックスのような宿主生物の部分に特定してタナチンの産生を
調節及び局限するシグナルペプチドまたはトランジットペプチドでよい。
【0024】 1つの実施態様によれば、トランジットペプチドは、葉緑体またはミトコンド
リア指向性シグナルでよく、このシグナルは葉緑体またはミトコンドリアで開裂
される。
【0025】 本発明の別の実施態様によれば、シグナルペプチドはN末端シグナル、即ち、
後で小胞体にタンパク質を保持させるシグナルと結合する「プレペプチド」でも
よく、または液胞指向性ペプチド、即ち「プロペプチド」でもよい。小胞体は、
「細胞装置」が例えばシグナルペプチドの開裂のような産生タンパク質の成熟処
理を行う場所である。
【0026】 より特定的には本発明は、植物の形質転換に関する。植物体内のプロモーター
調節配列としては、植物体内で天然に発現する遺伝子の任意のプロモーター配列
、特に、細菌、ウイルスまたは植物起原のプロモーター配列、例えばリブロース
−ビスカルボキシラーゼ(RuBisCO)の小サブユニットの遺伝子、または
、例えばカリフラワーモザイクウイルス(CAMV 19Sまたは35S)の遺
伝子ような植物ウイルスの遺伝子、タバコのPR−1aもしくはアスパラガスの
AoPRT−Lのような病原体によって誘発されるプロモーターがある。好まし
くは、例えば欧州特許出願EP0507698に記載されているヒストンプロモ
ーターを少なくとも含む配列のような、病原体の攻撃によってコーディング配列
を構成的または誘導的に超発現させるプロモーター調節配列を使用する。
【0027】 本発明によればまた、プロモーター調節配列と共に、プロモーターとコーディ
ング配列との間に位置する他の調節配列を使用し得る。このような調節配列の例
として、転写アクチベータ(「エンハンサー」)があり、例えば、国際特許出願
WO87/07644に記載のタバコモザイクウイルス(TMV)の翻訳アクチ
ベータ、または、Carrington & Freedによって記載されたタ
バコ腐食ウイルス(TEV)の転写アクチベータ、または、一本鎖もしくは二重
鎖のトランジットペプチドがある。この場合には任意に中間配列によって隔てら
れていてもよい。即ち欧州特許出願EP0508909に記載されているように
、転写方向で、葉緑体局在酵素をコードする配列と、葉緑体局在酵素をコードす
る植物遺伝子のN末端成熟部分の配列の一部と、葉緑体局在酵素をコードする植
物遺伝子のN末端成熟部分の配列の一部から成る葉緑体局在酵素をコードする植
物遺伝子の第二のトランジットペプチドをコードする配列とが順次に含まれてい
る。トランジットペプチドとしては、Cornelissenらによって記載さ
れたタバコのPR−1a遺伝子のシグナルペプチドがあり、このペプチドのコー
ディング配列を配列番号3で示す。
【0028】 シグナルペプチド融合タンパク質PR−1−タナチンをコードする配列及びこ
の融合タンパク質もまた、本発明の構成部分である。この配列は特に、配列番号
5によって記述された配列、より特定的にはこの配列の塩基12−164に対応
するコーディング部分で表される。
【0029】 ターミネーター調節配列またはポリアデニル化配列としては、例えば、Agr
obacterium tumefaciensのnosターミネーターのよう
な細菌起原、または、欧州特許出願EP0633317に記載のヒストンターミ
ネーターのような植物起原の対応する任意の配列を使用し得る。
【0030】 本発明によれば、キメラ遺伝子は更に、形質転換された宿主生物に適応した選
択マーカーを含み得る。このような選択マーカーは当業者に公知である。例えば
、ペニシリンのような抗生物質耐性遺伝子、または植物の除草剤に耐性の遺伝子
がある。
【0031】 本発明はまた、宿主生物を形質転換するために少なくとも1つの上記に定義の
キメラ遺伝子を含むクローニング及び発現ベクターに関する。このベクターは、
上記のキメラ遺伝子に加えて、少なくとも1つの複製起点を有している。このベ
クターは、本発明のキメラ遺伝子の導入によって形質転換されたプラスミド、コ
スミド、バクテリオファージまたはウイルスから構成され得る。このような形質
転換ベクターは形質転換すべき宿主生物次第で当業者に公知であり、多くの文献
に記載されている。
【0032】 植物細胞または植物を形質転換するためには、特に育成植物の形質転換に使用
でき、更に固有の複製要素及び発現要素を含むウイルスがよい。本発明によれば
、植物細胞または植物の形質転換ベクターは好ましくはプラスミドである。
【0033】 本発明の目的は更に、上記に定義のような少なくとも1つの核酸フラグメント
またはキメラ遺伝子の組込みから成る宿主生物、特に植物細胞の形質転換方法で
ある。形質転換は、専門文献、特に本願に引用した参考文献に十分に記載された
適当な公知の手段を用い、特に本発明のベクターによって行うことができる。
【0034】 1つの方法シリーズでは、DNA配列を結合させた粒子によって細胞またはプ
ロトプラストを衝撃する。別の方法シリーズでは、植物の体内移入手段としてA
grobacterium tumefaciensのTiプラスミドまたはA
grobacterium rhizogenesのRiプラスミドに挿入した
キメラ遺伝子を使用する。
【0035】 マイクロインジェクション、電気穿孔、PEGによる直接沈降のような別の方
法も使用し得る。
【0036】 当業者は宿主生物、特に植物細胞または植物の種類に従って適当な方法を選択
できよう。
【0037】 更に、上記に定義のタナチンをコードする配列を含むキメラ遺伝子を有効量で
含む形質転換宿主生物、特に植物細胞または植物も本発明の目的である。
【0038】 本発明の目的はまた、形質転換細胞を含む植物、特に形質転換細胞から再生さ
れた植物である。再生は、例えば上記に引用の参考文献に記載のような種の性質
に依存する適当な任意の方法で得られる。
【0039】 植物細胞の形質転換方法及び植物の再生方法に関しては以下の特許及び特許出
願を参照するとよい:US4,459,355;US4,536,475;US
5,464,763;US5,177,010;US5,187,073;EP
267,159;EP604,662;EP672,752;US4,945,
050;US5,036,006;US5,100,792;US5,371,
014;US5,478,744;US5,179,022;US5,565,
346;US5,484,956;US5,508,468;US5,538,
877;US5,554,798;US5,489,520;US5,510,
318;US5,204,253;US5,405,765;EP442,17
4;EP486,233;EP486,234;EP539,563;EP67
4,725;WO91/02071及びWO96/06128。
【0040】 本発明はまた、上記に定義の再生植物の栽培及び交配から得られる形質転換植
物及び形質転換植物の種子に関する。
【0041】 このような形質転換植物はいくつかの病害、特に菌類病害または細菌性病害に
抵抗性である。このため、上記の病害抵抗性植物を製造することを主目的として
タナチンをコードするDNA配列を組込むことができる。タナチンは、Cerc
ospora特にCercospora beticola,Cladospo
rium特にCladosporium herbarum,Fusarium
特にFusarium culmorumまたはFusarium grami
nearum、またはPhytophthora特にPhytophtora
cinnamomiによって引き起こされる菌類病害に有効である。
【0042】 キメラ遺伝子はまた、1つまたは複数の除草剤耐性遺伝子のような選択マーカ
ーを少なくとも1つ含むのが有利である。
【0043】 また、例えば除草剤耐性遺伝子のような別の有益なペプチドまたはタンパク質
をコードする別の配列で植物を形質転換するときにタナチンをコードするDNA
配列を選択マーカーとして組込むことも可能である。
【0044】 このような除草剤耐性遺伝子は当業者に公知であり、種々の特許出願、特にE
P115673、WO87/04181、EP337899、WO96/385
67またはWO97/04103に記載されている。
【0045】 勿論、本発明によって形質転換された細胞及び植物は、タナチンをコードする
配列に加えて、細菌起原または真菌類起原の別の病害に対する抵抗性を植物に付
与し得る別の相補ペプチドをコードする別のヘテロロガス配列を含み得る。
【0046】 タナチンをコードする一次配列と別の有益なペプチドまたはタンパク質をコー
ドする少なくとも1つの別の配列とを有しているキメラ遺伝子を含む同一ベクタ
ーを用いて別の配列を組込んでもよい。
【0047】 また、上記に定義の常用の技術を使用し、少なくとも1つの別の配列を含む別
のベクターを用いて別の配列を組込んでもよい。
【0048】 本発明の植物は更に、タナチンをコードする本発明の遺伝子を含む一方の親植
物と少なくとも1つの別の有益なペプチドまたタンパク質をコードする遺伝子を
含む他方の親植物とを交配することによって得られる。
【0049】 別の抗真菌性ペプチドをコードする配列のうちでも特に、フランス特許出願F
R2725992にFehlbaumら(1944)によって記載されまた19
97年7月24日出願の未公開のフランス特許出願FR9709115に記載さ
れたドロソマイシンをコードする配列、または、フランス特許出願274500
4及び1997年8月20日出願の未公開のフランス特許出願9710362に
記載されたアンドロクトニンをコードする配列が挙げられる。
【0050】 以下の実施例は、本発明によるタナチンをコードする配列、キメラ遺伝子、組
込みベクター及び形質転換植物の製造を説明する。添付の図1−5は、キメラ遺
伝子を構築するために作製した幾つかのプラスミドの概略構造を示す。これらの
図中、種々の制限部位をイタリック体で示す。
【0051】 実施例1:キメラ遺伝子の構築 以下に使用した技術はすべて、標準的実験技術である。これらの技術の詳細な
プロトコルは特にAusubelらに記載されている。
【0052】 pRPA−MD−P:タバコのPR−1a遺伝子のシグナルペプチドを含むプ
ラスミドの作製 以下にオリゴ1及びオリゴ2で示す2つの相補的合成オリゴヌクレオチドを6
5℃で5分間ハイブリダイズさせ、次いで30分を要して30℃までゆっくりと
温度を低下させる。
【0053】
【化2】
【0054】 オリゴ1とオリゴ2とのハイブリダイゼーション後、一本鎖で維持されたDN
Aは、各オリゴの3′末端から二重鎖オリゴヌクレオチドを作製するために大腸
菌のポリメラーゼ1のクレノウフラグメント(製造業者(New Englan
d Biolabs)によって規定された標準条件)のマトリックスとなる。得
られた二重鎖オリゴヌクレオチドを次に、制限酵素SacII及びNaeIによ
って消化し、同じ制限酵素で消化したプラスミドpBSIISK(−)(Str
atagene)にクローニングする。このようにして、タバコのPR−1a遺
伝子のシグナルペプチドをコードする領域(配列3)を含むクローンが得られる
【0055】 pRPA−PS−PR1a−than:3′非転写領域のないシグナルペプチ
ドPR−1aに融合したタナチンをコードする配列の作製 pRPA−MD−Pに記載の処理条件でオリゴ3及びオリゴ4で示す2つの相
補的合成オリゴヌクレオチドをハイブリダイズさせる。
【0056】
【化3】
【0057】 オリゴ3とオリゴ4とのハイブリダイゼーション後、一本鎖で維持されたDN
Aは、各オリゴの3′末端から二重鎖オリゴヌクレオチドを作製するために大腸
菌のポリメラーゼ1のクレノウフラグメント(製造業者(New Englan
d Biolabs)によって規定された標準条件)のマトリックスとなる。タ
ナチン(配列1)のコーディング部分を含むこの二重鎖オリゴヌクレオチドを次
に、制限酵素NaeIで消化しておいたプラスミドpRPA−MD−Pに直接ク
ローニングする。得られたクローンが正しい配向であることを配列決定によって
確認する。ここで、N末端のNcoI制限部位とC末端のScaI、SacII
及びBamHI部位との間に融合タンパク質PR−1a−タナチンをコードする
領域を含むクローンが得られる(配列4)。
【0058】 pRAP−RD−229:融合タンパク質PR−1a−タナチンをコードする
配列を含む植物体内における発現ベクターの作製 プラスミドpUC−10から誘導されたプラスミドpRTL−2GUSをDr
.Jim Carrington(Texas A&M University
,未記載)から入手した。図1に概略構造を示すこのプラスミドは、タバコ腐食
ウイルスの5′非翻訳配列(TEV 5′ UTR;Carrington &
Freed,1990)を含むRNAの発現を誘発するカリフラワーのモザイ
クウイルスから単離した重複CaMV35Sプロモーター(CaMV 2×35
Sプロモーター;Odellら,1985)、大腸菌のβ−グルクロニダーゼの
遺伝子(GUS Jeffersonら,1987)及びCaMV 35SのR
NAのポリアデニル化部位(CaMV polyA;Odellら,1985)
とを順次に含む。
【0059】 プラスミドpRTL−2GUSを制限酵素NcoI及びBamHIで消化し、
大きいDNAフラグメントを精製する。プラスミドpRPA−PS−PR1a−
thanを制限酵素NcoI及びBamHIで消化し、融合タンパク質PR−1
a−タナチンをコードする領域を含む小さいDNAフラグメントを精製する。精
製した2つのDNAフラグメントを次に、発現カセットに結合して、融合タンパ
ク質PR−1a−タナチンを植物体内で合成する発現カセットを作製する。この
発現カセットの概略構造を図2に示す。「PR−1a−タナチン」は、pRPA
−RD−230の融合タンパク質PR−1a−タナチンのコーディング領域を表
す。タナチンはシグナルペプチドPR−1aの作用によって植物の細胞外マトリ
ックスに運搬される。
【0060】 pRPA−RD−195:マルチクローニング部位を含むプラスミドの作製 プラスミドpRPA−RD−195は、プラスミドpUC-19由来の、マル チクローニング部位を含むプラスミドである。下記のオリゴ5(Oligo 5
)及びオリゴ6(Oligo 6)に相補的な合成オリゴヌクレオチドを、pR
PA-MD-Pについて記載した方法に従いハイブリダイズさせ二本鎖とした。
【0061】
【化4】
【0062】 得られた二本鎖オリゴヌクレオチドは、あらかじめ制限酵素EcoRI及びH
indIIIにより消化し、大腸菌由来のDNAポリメラーゼ1のクレノウ断片
を用いて遊離二本鎖末端としたpUC−19中に連結した。これによりアグロバ
クテリウム・タメファシエンス(Agrobacterium tumefac
iens)のプラスミドベクター中に発現カセットを容易に導入可能な、マルチ
クローニング部位を含むベクターを得る。該マルチクローニング部位の構造の模
式図を図3に示す。
【0063】 pRPA−RD−232:pRPA-RD-195中へのpRPA−RD−22
9のPR−1a−タナチン(thanatine)の発現カセットの導入 プラスミドpRPA−RD−230を制限酵素HindIIIで消化した。P
R−1a−タナチンの発現カセットを含むDNA断片を精製した。精製した断片
は、あらかじめ制限酵素HindIIIで消化し子牛消化管ホスファターゼで脱
ホスフォリル化したpRPA−RP−195中に連結した。
【0064】 pRPA−RD−174:pRPA−BL−237(EP0,508,909)
のブロモキシニル耐性遺伝子を含むpRPA−BL−150A(EP0,508,
909)由来のプラスミド PCRを用いた遺伝子増幅によりpRPA−BL−237からブロモキシニル
耐性遺伝子を単離した。得られた断片は遊離末端を有しており、クレノウポリメ
ラーゼの作用により標準条件下で遊離末端を形成させたpRPA−BL−150
AのEcoRI部位にクローニングした。このようにしてブロモキシニル耐性遺
伝子を右末端近傍に有し、左末端近傍にカナマイシン耐性遺伝子を含み、該二つ
の遺伝子の間にマルチクローニング部位を含むアグロバクテリウム・タメファシ
エンスのベクターを得る。pRPA−RD−174の構造模式図を図4に示す。
図中、”nos”はアグロバクテリウム・タメファシエンスのノパリン合成酵素
のポリアデニレーション部位を現し(Bevan & coll.,1983) 、”NOS pro”はアグロバクテリウム・タメファシエンスのノパリン合成 酵素のプロモーターを現し(Bevan & coll.,1983)、”NP T II”は大腸菌のトランスポゾンTn5のネオマイシン・ホスフォトランス
フェラーゼ遺伝子を現し(Rothstein & coll.,1981)、
”35S pro”はキャベツ花モザイクウイルスの単離35Sプロモーターを 現し(Odell & coll.,1985)、”BRX”はK.ozaen
aeの単離ニトリラーゼ遺伝子を現し(Stalker&coll.,1988
)、”RB”及び”LB”は、各々、アグロバクテリウム・タメファシエンスの
Tiプラスミド配列の右及び左末端を現す。 pRPA−RD−184:pRPA−RD−174への特有の新規制限部位の
付加 下記のオリゴ7(Oligo 7)及びオリゴ8(Oligo 8)に相補的
な合成オリゴヌクレオチドをpRPA−MD−Pについて記載した方法に従いハ
イブリダイズさせ二本鎖とした。
【0065】
【化5】
【0066】 アガロースゲル(3% Nusieve(商標),FMC製)で分離後、上記
オリゴヌクレオチドの二本鎖ハイブリッド(95塩基対)を精製した。プラスミ ドpRPA−RD−174は制限酵素XmaIを用いて消化し、DNAのより大
きい断片のほうを精製した。得られたDNAの二つの断片を連結した。
【0067】 このようにしてブロモキシニル耐性遺伝子とカナマイシン選択マーカー遺伝子
の間に異なる制限部位を有するpRPA−RD−174から誘導されたプラスミ
ドを得る。
【0068】 該プラスミドpRPA−RD−184の構造模式図を図5に示す。”nos” 、”NPT II”、”NOS pro”、”35S pro”、”BRX ge ne”、”RB”及び”LB”の用語は図4における意味と同じである。
【0069】 pRPA−RD−235:細胞外マトリックス指向性タナチン(thanat
ine)をコードする遺伝子構築物を含むアグロバクテリウム。タメファシエン
スベクターの作製 プラスミドpRPA−RD−232を制限酵素PmeI及びAscIで消化し
、PR−1a−thanatine遺伝子を含むDNA断片を精製した。プラス
ミドpRPA−RD−184を同様の制限酵素で消化した。PR−1a−tha natineの発現カセットを含むDNA断片をpRPA−RD−184に連結
した。このようにして、タナチン(thanatine)の植物細胞外マトリッ クス中での発現を誘導するPR−1a−thanatine融合タンパクをコー
ドする配列を含むアグロバクテリウム・タメファシエンスベクターを得る。
【0070】 実施例2:タバコ形質転換体の除草剤耐性 2.1−形質転換 pRPA−RD−235ベクターを、コスミドpTVK291(Komari & coll.,1986)を溶原化するアグロバクテリウム・タメファシエ
ンスEHA101株(Hood & coll.,1987)に導入した。形質 転換技法は、Horsh & coll.(1985)の手法に基づく。
【0071】 2.2−再生 葉部エクスプラントからのタバコPBD6(フランス、SEITA起源)の再
生は、30g/lの蔗糖及び200μg/mlのカナマイシンを含むムラシゲ−ス
クーグ(MS;Murashige-Skoog)培地内で行われる。温室内また
はイン・ビトロで栽培された植物体より葉部エクスプラントを採取し、続く3段
階のステップよりなる葉片ディスク法(Horsh & coll.,1985
)に従って再生する:まず初めに、15日間、ナフチル酢酸(ANA)0.05
mg/lとベンジルアミノプリン(BAP)2mg/lを含む30g/lの蔗糖
添加培地上で発芽を誘導する。このステップの過程で形成された芽は、10日間
、ホルモンを含有しない30g/l蔗糖添加MS培地上で培養することにより展 開させる。次いで展開した芽を採取し、ホルモンを含有せず、半濃度の塩、ビタ
ミン及び糖類を有する発根用MS培地上で培養する。約15日後、発根した芽を 地面に移す。
【0072】 2.3−ブロモキシニルへの耐性 pRPA−RD−235構築物により形質転換された20個の植物体が再生さ
れ地面に移された。これらの植物の第5葉を、温室内で、1ヘクタール当たり0 .2kgのブロモキシニル有効量に相当するパードナー(Pardner)水性
懸濁液で処理した。
【0073】 ブロモキシニルに対する完全な耐性を示した植物のみが異なった実験に用いら
れ、その実験において形質転換植物により発現されたタナチンは菌類の攻撃に対
する抵抗性を植物体に付与した。
【0074】 引用文献
【0075】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 キメラ遺伝子を構築するために作製したプラスミドの概略構造。
【図2】 キメラ遺伝子を構築するために作製したプラスミドの概略構造。
【図3】 キメラ遺伝子を構築するために作製したプラスミドの概略構造。
【図4】 キメラ遺伝子を構築するために作製したプラスミドの概略構造。
【図5】 キメラ遺伝子を構築するために作製したプラスミドの概略構造。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 C12N 5/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HR,HU,ID,IL,I S,JP,KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG, SI,SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ,V N,YU (72)発明者 オフマン,ジユール フランス国、エフ−67000・ストラスブー ル、リユ・クロズネル、5 Fターム(参考) 2B030 AA00 AD05 CA15 CA17 CA19 4B024 AA08 BA80 CA03 CA07 DA01 EA01 GA11 4B063 QA01 QA13 QQ09 QQ42 QQ53 QR08 QR55 QR62 4B065 AA88X AA88Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA53 4H045 AA10 BA16 BA20 CA30 EA06 FA72 FA74

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タナチンをコードする核酸配列を含むことを特徴とする核酸
    フラグメント。
  2. 【請求項2】 DNA型のヌクレオチド配列であることを特徴とする請求項
    1に記載の核酸フラグメント。
  3. 【請求項3】 DNA型ヌクレオチド配列が、配列番号1で記述されるDN
    A配列(配列1)、前記配列の相同配列または相補配列から成ることを特徴とす
    る請求項2に記載の核酸フラグメント。
  4. 【請求項4】 DNA型ヌクレオチド配列が、配列番号2で記述されるDN
    A配列(配列2)、前記配列の相同配列または相補配列から成ることを特徴とす
    る請求項3に記載の核酸フラグメント。
  5. 【請求項5】 「タンパク質−タナチン」の形態の融合タンパク質が得られ
    るように、タナチンをコードする配列の5′及び/または3′に融合した核酸配
    列を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の核酸フラグメ
    ント。
  6. 【請求項6】 タンパク質がシグナルペプチドまたはトランジットペプチド
    であることを特徴とする請求項5に記載の核酸フラグメント。
  7. 【請求項7】 シグナルペプチドがタバコのPR−1a遺伝子のシグナルペ
    プチドであることを特徴とする請求項6に記載の核酸フラグメント。
  8. 【請求項8】 配列番号5によって記述されるDNA配列(配列5)、前記
    配列の相同配列または相補配列から成ることを特徴とする請求項7に記載の核酸
    フラグメント。
  9. 【請求項9】 配列5の塩基12−164に対応するコーディング部分から
    成ることを特徴とする請求項8に記載の核酸フラグメント。
  10. 【請求項10】 タンパク質がシグナルペプチドまたはトランジットペプチ
    ドであることを特徴とする「タンパク質−タナチン」の形態の融合タンパク質。
  11. 【請求項11】 シグナルペプチドがタバコのPR−1a遺伝子のシグナル
    ペプチドであることを特徴とする請求項10に記載の融合タンパク質。
  12. 【請求項12】 配列番号5(配列5)によって記述されることを特徴とす
    る請求項11に記載の融合タンパク質。
  13. 【請求項13】 コーディング配列と共に、宿主生物特に植物体内で機能し
    得るヘテロロガス調節要素を5′及び3′位置に含むキメラ遺伝子であって、コ
    ーディング配列が請求項1から9のいずれか一項に記載のタナチンをコードする
    DNAフラグメントを少なくとも1つ含むことを特徴とするキメラ遺伝子。
  14. 【請求項14】 宿主生物が植物細胞及び植物から選択されることを特徴と
    する請求項13に記載のキメラ遺伝子。
  15. 【請求項15】 更に、選択マーカーを含むことを特徴とする請求項13ま
    たは14に記載のキメラ遺伝子。
  16. 【請求項16】 宿主生物の形質転換に使用されるクローニング及び発現ベ
    クターであって、少なくとも1つの複製起点と請求項13から15のいずれか一
    項に記載の少なくとも1つのキメラ遺伝子とを含むことを特徴とするベクター。
  17. 【請求項17】 育成植物の形質転換に使用されるウイルスから成り、固有
    の複製要素及び発現要素を更に含むことを特徴とする請求項16に記載のベクタ
    ー。
  18. 【請求項18】 プラスミドから成ることを特徴とする請求項16に記載の
    ベクター。
  19. 【請求項19】 請求項13から15のいずれか一項に記載のキメラ遺伝子
    を有効量で含むことを特徴とする形質転換された宿主生物。
  20. 【請求項20】 植物細胞または植物であることを特徴とする請求項19に
    記載の形質転換された宿主生物。
  21. 【請求項21】 形質転換細胞を含む植物であることを特徴とする請求項2
    0に記載の形質転換された宿主生物。
  22. 【請求項22】 植物が形質転換細胞から再生されることを特徴とする請求
    項21に記載の形質転換された宿主生物。
  23. 【請求項23】 請求項1から9のいずれか一項に記載の核酸フラグメント
    または請求項13から15のいずれか一項に記載のキメラ遺伝子を含むことを特
    徴とする形質転換された植物細胞。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の形質転換植物細胞を少なくとも1つ含
    む病害抵抗性形質転換植物。
  25. 【請求項25】 Cercospora特にCercospora bet
    icola,Cladosporium特にCladosporium her
    barum,Fusarium特にFusarium culmorumまたは
    Fusarium graminearum、またはPhytophthora
    特にPhytophtora cinnamomiによって引き起こされる病害
    に抵抗性であることを特徴とする請求項24に記載の形質転換植物。
  26. 【請求項26】 請求項24または25に記載の植物の栽培及び/または交
    配によって得られることを特徴とする病害抵抗性形質転換植物。
  27. 【請求項27】 請求項24から26のいずれか一項に記載の形質転換植物
    の種子。
  28. 【請求項28】 請求項1から9のいずれか一項に記載の核酸フラグメント
    または請求項13から15のいずれか一項に記載のキメラ遺伝子の少なくとも1
    つを宿主生物に挿入することを特徴とする宿主生物、特に植物細胞または植物の
    形質転換方法。
  29. 【請求項29】 請求項1から9のいずれか一項に記載の核酸フラグメント
    または請求項13から15のいずれか一項に記載のキメラ遺伝子の少なくとも1
    つを宿主生物に挿入することを特徴とする、菌類病害または細菌性病害に対する
    抵抗性を与える植物の形質転換方法。
  30. 【請求項30】 請求項16から18のいずれか一項に記載のベクターを用
    いてキメラ遺伝子を挿入することを特徴とする請求項29または29に記載の方
    法。
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