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JP2001515710A - シュードモナス属の細菌群を検出するための核酸配列および方法 - Google Patents

シュードモナス属の細菌群を検出するための核酸配列および方法

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Publication number
JP2001515710A
JP2001515710A JP2000510755A JP2000510755A JP2001515710A JP 2001515710 A JP2001515710 A JP 2001515710A JP 2000510755 A JP2000510755 A JP 2000510755A JP 2000510755 A JP2000510755 A JP 2000510755A JP 2001515710 A JP2001515710 A JP 2001515710A
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JP
Japan
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nucleic acid
acid molecule
pseudomonas
detected
sequence
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Pending
Application number
JP2000510755A
Other languages
English (en)
Inventor
コルネリア ベルクホフ,
アレクサンダー ガシュ,
アンヤ ブラウアー,
コルトゥ グレーネヴァルト,
フライムート ヴィルボーン,
アルント ロルフス,
Original Assignee
ビオテコン ゲゼルシャフト フュア ビオテヒノロギッシェ エントヴィックルング ウント コンズルティンク エムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ビオテコン ゲゼルシャフト フュア ビオテヒノロギッシェ エントヴィックルング ウント コンズルティンク エムベーハー filed Critical ビオテコン ゲゼルシャフト フュア ビオテヒノロギッシェ エントヴィックルング ウント コンズルティンク エムベーハー
Publication of JP2001515710A publication Critical patent/JP2001515710A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria

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Abstract

(57)【要約】 本発明はシュードモナス属、特にシュードモナス アエルギノーザの細菌群を検出するための核酸分子もしくは分子群ならびに方法に関する。さらに本発明の目的は、前記検出方法を実施するためのテストキットもしくは複数のテストキットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、シュードモナスを検出するための核酸分子、キットならびにその
使用に関する。
【0002】 発明の一般的背景 グラム陰性菌シュードモナス アエルギノーザは広く分布した、人間に対する 病原菌であり、これは特に新生児および抵抗の弱まった人間にとり健康上高い危
険を意味する。その高い臨床上の重要性、しばしば存在する抗生物質耐性および
毒素、特に毒性の高い外毒素A(Woods、D.E.およびIglewski
、B.H.、Rev.Infect.Dis.5、714−722(1983)
のほかに、シュードモナス アエルギノーザは食品中毒で最も重要な病原菌であ る。シュードモナス アエルギノーザを検出するために、常套的な方法を利用し て少なくとも4日必要になる。そのため早急に食料品および臨床試料におけるシ
ュードモナス アエルギノーザの迅速検出法を開発する必要がある。
【0003】 個々の微生物を検出するための定期的な導入に向けて近年一連の新たな方法が
開発されてきた。これには、多価または単クローン抗体の導入に基づく免疫学的
な方法と、病原菌に特異的な核酸へのハイブリッド形成を利用して検出するため
の核酸プローブが使用される方法とが含まれる。その他の方法として、核酸ハイ
ブリッド形成による確認反応のある、またはそれに適合する確認反応のない特異
的な核酸増幅に基づく方法が記述されている。核酸を増幅するために導入された
方法は、たとえばポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain r
eaction、PCR)[米国特許第4683195号、第4683202号
および第4965188号]、リガーゼ連鎖反応[WO公開第89/09835
号]、‘自己維持配列複製’[欧州特許出願EP 329822号]、‘増幅系 に基づく転写’[欧州特許出願EP 310229号]およびQβ RNAレプリ
カーゼ系[米国特許第4957858号]がある。
【0004】 上述の核酸に基づく方法は、常套的な微生物学の方法の場合と異なり、被検試
料から検出すべき微生物の時間のかかる増殖がなくなるか、または大幅に短縮で
きるほど敏感である。従ってそれぞれの微生物の存在または非在の検査は、上述
の核酸に基づく方法を適用により通常1日以内に終了してしまう。特に常套的な
方法を利用した検出のために数日ないし数週間が必要になる場合でも、それによ
り著しい時間短縮が達成される。
【0005】 シュードモナス アエルギノーザを検出するためのPCRに基づく種々の方法 が記述されている。外毒素A遺伝子から369bp長さのDNA部位の増幅を利
用して、選択的にシュードモナス アエルギノーザ種の菌株の存在を検出するこ とができた(Khanら(1994)応用環境微生物学60、3739−374
5)。たしかにこのPCR系により他の種の細菌は検出されなかったが、合計1
30の試験したシュードモナス アエルギノーザ菌株の96%でのみ増幅物を観 察することができた。このPCR系は、それによりシュードモナス アエルギノ ーザの全菌株の存在を確実に検出できる迅速法の確立のために条件付きでのみ適
している。
【0006】 もう1つの、最近公表された、マルチプレックスPCRに基づく方法を利用し
て、一方で蛍光性のシュードモナスと他方でシュードモナス アエルギノーザの 選択的な検出が達成された[De Vosら(1997)、臨床微生物学誌35 、1295−1299]。合計150の試験されたシュードモナス アエルギノ ーザの分離株のそれぞれをこの方法により検出することができた。しかし欠点は
、選択的なシュードモナス アエルギノーザの検出のために考慮されたoprL 遺伝子がシュードモナス属の他の種にも高保存されていることである。Voss
らにより使用されたプライマの結合箇所の領域で遺伝暗号が指定されるアミノ酸
は、シュードモナス プチダおよびシュードモナス アエルギノーザにおいて同一
である。従ってシュードモナス アエルギノーザの検出は単に個々のアミノ酸コ ドンの第3位置の変化に限定された幾つかのわずかに異なる塩基対に基づく。こ
れは発明に基づき誤った正のもしくは誤った負の結果が発生する大きな危険を秘
めている。
【0007】 記述されたマルチプレックスPCR系は、特にoprIおよびoprL遺伝子
の高い保存性のため、たとえばPCR反応に続いて種々のプローブの導入により
、たとえばシュードモナス フルオレッセンス、シュードモナス メンドシーナ、
シュードモナス プチダまたはシュードモナス スツツェリのような、他の臨床的
に重要なシュードモナス属の種も検出する可能性をまったく提供しない。
【0008】 ここに明示した発明の目的は、プライマおよび/またはプローブとしての核酸
配列の導入がシュードモナス アエルギノーザ種の全代表物質の可能な限り完全 な検出を保証する核酸配列の確立であった。この発明のもう1つの目的は、たと
えばPCRでもしくはPCRに続いてプライマおよび/またはプローブの種々の
変異体の導入により、任意にシュードモナス属の他の種の検出も可能にするため
、シュードモナス属のさまざまな種の中に高い配列変異性を有するゲノム領域を
見つけ出すことであった。
【0009】 検出すべき微生物群のそれぞれの大きさに応じて、かつ区別するべき(検出し
ない)微生物のそれぞれの進展変化の親縁性(類似性)に応じて、所望の特異性
を有するそれぞれ適したDNA配列を見出すため、差異的なDNA配列に基づく
検出は非常に広範囲の事前準備を必要とする。ここに記述した発明はそのような
DNA配列に係り、それによりシュードモナス属の細菌群、特にシュードモナス
アエルギノーザの迅速検出が可能になる。
【0010】 発明の説明 一態様により、この発明の基礎となる課題は、核酸分子により、即ち、一方で
検出すべきシュードモナス属の細菌群に、他方で検出しない細菌群に属し、 (a)自体公知の方法で前記群の1つのシュードモナス菌株(第1菌株)からゲ
ノムDNAを単離し、 (b)自体公知の方法で23S/5S遺伝子間の部位を必要のある場合に直接隣
接する23S領域および/または直接隣接する5S領域と共に増幅し、かつ増幅
生成物を得(第1増幅生成物)、 (c)これらの群の第2、第3、.....および/または第nシュードモナス
菌株と共にそれぞれ段階(a)および(b)に従ってゲノムDNAを単離し、2
3S/5S遺伝子間の部位を必要のある場合に直接隣接する23S領域および/
または直接隣接する5S領域と共に増幅し、かつ増幅生成物を得(第2、第3、
.....第n増幅生成物)、 (d)自体公知の方法で(b)および(b)に従って得られた増幅生成物のDN
A配列を同定し、かつ(b)に基づく増幅生成物のDNA配列を(c)に基づく
1つまたはそれ以上の増幅生成物のDNA配列と比較し、かつ (e)プライマとしてまたはプローブとして核酸分子を自体公知の方法で得、そ
れを利用して検出すべきシュードモナス属の細菌群が核酸分子の配列領域内の少
なくとも1つのヌクレオチド位置の違いを利用して検出しないシュードモナスの
細菌群から区別することができる、 複数の菌株から出発することにより取得できる、前記核酸分子により、解決され
る。
【0011】 本発明に基づく核酸分子は、一方で検出すべきシュードモナス属の細菌群に、
他方でシュードモナスとして検出しない他の属の細菌群(他の属群)に属する、
菌株から出発することにより取得可能にすることができる。
【0012】 もう1つの態様により、この発明の基礎となる課題は、核酸分子により、即ち
、検出すべきおよび検出しないシュードモナス属の細菌群の1つに属し、 (a)自体公知の方法でこれらの群の1つのシュードモナス菌株(第1菌株)か
らゲノムDNAを単離し、 (b)自体公知の方法で23S/5S遺伝子間の部位を必要のある場合に直接隣
接する23S領域および/または直接隣接する5S領域と共に増幅し、かつ増幅
生成物を得(第1増幅生成物)、 (c)これらの群の第2、第3、.....および/または第nシュードモナス
菌株と共にそれぞれ段階(a)および(b)に従ってゲノムDNAを単離し、2
3S/5S遺伝子間の部位を直接隣接する23S領域および/または直接隣接す
る5S領域と共に増幅し、かつ増幅生成物を得(第2、第3、.....第n増
幅生成物)、 (d)自体公知の方法で(b)および(c)に従って得られた増幅生成物のDN
A配列を同定し、かつ(b)に基づく増幅生成物のDNA配列が(c)に基づく
1つまたはそれ以上の増幅生成物のDNA配列と比較し、かつ (e)プライマとしてまたはプローブとして核酸分子を自体公知の方法で得、そ
れを利用して検出すべきシュードモナス属の細菌群を核酸分子の配列領域内の少
なくとも1つのヌクレオチド位置の違いを利用して検出しないシュードモナス属
の細菌群から区別することができる、 複数の菌株から出発することにより取得可能である、前記核酸分子により解決さ
れる。
【0013】 本発明による核酸分子は、検出すべきシュードモナス アエルギノーザ種の細 菌群と、検出しない他の種の細菌群とに属する、菌株から出発することにより獲
得可能にすることができる。
【0014】 さらにこの発明は、SEQ ID NO 1またはそれと相補的な配列の核酸分 子に関する。
【0015】 さらにこの発明は、前記核酸分子よりも短縮された配列、しかも前記領域また
はヌクレオチド位置12ないし131の領域内の配列を有するような核酸分子に
関する。
【0016】 さらにこの発明は、SEQ ID NO 1の核酸分子よりも短縮された配列、 すなわち (i)SEQ ID NO 3、または (ii)SEQ ID NO 4、または (iii)SEQ ID NO 5、または (iv)(i)、(ii)および(iii)とそれぞれ相補的な配列 を有するような核酸分子に関する。
【0017】 さらにこの発明は、SEQ ID NO 2またはそれと相補的な配列の核酸分 子に関する。
【0018】 本発明による核酸分子は、その配列に関し少なくとも10個連続する該核酸分
子ヌクレオチド鎖のヌクレオチドにおいて、 (i)上記請求項のいずれか1項記載の核酸分子と同一であり、または (ii)連続するヌクレオチド10個のうち9個で上記請求項のいずれか1項記載
の核酸分子と一致し、または (iii)連続するヌクレオチド10個のうち8個で上記請求項のいずれか1項記 載の核酸分子と一致し、または (iv)少なくとも90%以上が上記請求項のいずれか1項記載の核酸分子と同族
であること、を特徴とすることができる。
【0019】 このような本発明による核酸分子は、10個ないし250個および好ましくは
15個ないし30個のヌクレオチド長さであることを特徴とすることができる。
【0020】 本発明による核酸分子は、この核酸分子が一本鎖または二本鎖で存在すること
を特徴とすることができる。
【0021】 本発明による核酸分子は、この核酸分子が (i)DNAとして、または (ii)(i)に相当するRNAとして、または (iii)PNA(以下参照)として存在し、 その際この核酸分子が必要のある場合に分析的な検出方法のために、特にハイ
ブリッド形成および/または増幅に基づき、自体公知の方法で修飾されることを
特徴とすることができる。
【0022】 このような本発明に基づく核酸分子は、少なくとも10個連続する該核酸分子
のヌクレオチド鎖のヌクレオチドのうちヌクレオチドの20%まで、特に1個ま
たは2個のヌクレオチドが、プローブおよび/またはプライマのために自体公知
の類似の構成要素、特に細菌において自然に存在しないヌクレオチドと置換され
ることにより修飾することができる。
【0023】 さらに本発明による核酸分子は、この核酸分子が分析的な検出方法のために自
体公知の方法で、特に抗体、抗原、酵素および/または酵素もしくは酵素複合体
と親和性のある物質を利用して、1つまたはそれ以上の放射性群、着色群、蛍光
群、固相へ不動化するための群および/または間接的もしくは直接的な反応、特
に酵素反応のための群、および/または別様に修飾するまたは修飾された核酸類
似の構造群を有することにより、またはこれらを追加することにより修飾もしく
は標識することができる。
【0024】 もう1つの態様により、この発明の基礎となる課題は、分析的な検出方法、特
にシュードモナス属の細菌群を検出するためのキットにより解決され、このキッ
トは1つまたはそれ以上の本発明による核酸分子を特徴とする。
【0025】 もう1つの態様により、この発明の基礎となる課題は、シュードモナス属の細
菌群に類族する、細菌の存在または非在を検出するための、1つまたはそれ以上
の本発明に基づく核酸分子または本発明によるキットの使用により解決される。
【0026】 本発明による使用は、シュードモナス属の細菌群がシュードモナス アエルギ ノーザの種々の菌株を含み、またはこれらの菌株により形成されることを特徴と
することができる。
【0027】 このような本発明による使用は、シュードモナス属の細菌群が専らシュードモ
ナス アエルギノーザの菌株であることを特徴とすることができる。
【0028】 さらに本発明による使用は、核酸ハイブリッド形成および/または核酸増幅が
実施されることを特徴とすることができる。
【0029】 さらに本発明による使用は、ポリメラーゼ連鎖反応が核酸増幅として実施され
ることを特徴とすることができる。
【0030】 さらに本発明による使用は、検出すべき細菌がゲノムDNAおよび/またはR
NAの区別を利用して、本発明に基づく核酸分子の領域内の少なくとも1つのヌ
クレオチド位置で検出しない細菌から区別されることにより検出が実施されるこ
とを特徴とすることができる。
【0031】 さらに本発明による使用は、SEQ ID NO 1またはそれと相補的な配列 の核酸分子の領域内の区別を利用して区別されることを特徴とすることができる
【0032】 すなわち核酸ハイブリッド形成または増幅を利用して特異的な微生物を検出す
るために、本発明に基づき病原菌に特異的なオリゴヌクレオチドが使用される。
病原菌に特異的なオリゴヌクレオチドは10個ないし250個の塩基(好ましく
は15個ないし30個の塩基)長さの核酸であり、その塩基配列は特異的な微生
物または微生物群に特徴的である。上記方法によるこれらの病原菌に特異的なオ
リゴヌクレオチド(たとえばプライマまたはプローブとして)の使用時における
DNAへのハイブリッド形成もしくはDNAの増幅は、適切な反応条件下で、そ
れぞれの検出すべき微生物のDNAが存在する場合にのみ行なうことができる。
【0033】 原核リボソームは3つの別種の核酸成分を含み、これらは一般に5S、16S
および23S rRNA(リボソームRNA)として知られている。リボソーム DNA(rDNA)のための遺伝子情報はゲノム内で典型的に縦列の形態で配置
されている。このような単位の組織は16S−23S−5Sであり、その際3つ
の遺伝子は遺伝子間の短い超可変部により互いに分離されている。この単位はゲ
ノムの中で多重に存在し、反復する単位の数は種々の細菌の中で変化させること
ができる。全細菌領域にわたる16S rDNA 23S rDNAおよび5S r
DNAの領域内のDNA配列の高い保存性は、調査される微生物のDNA配列の
正確な知識がなくても非特異的なオリゴヌクレオチドのデザインを可能にする。
このような非特異的なオリゴヌクレオチドは、大きな通常系統発生的に親縁性の
微生物群にとり特徴的である。この非特異的オリゴヌクレオチドの使用により、
専門家には、PCRを利用したDNA増幅による適切な予備実験の後に、たとえ
ば任意の微生物の23S/5S遺伝子間の部位の、rDNA断片の単離が達成さ
れた。次いでDNA配列により該当する微生物の遺伝子間の超可変部の配列を同
定することができる。
【0034】 一方で可能な限り多数の検出すべき細菌(たとえばさまざまなシュードモナス
種)の23S/5S遺伝子間の部位のDNA配列順序と、他方でそれに続くこの
DNA配列の比較は、調査した群(たとえば全てのシュードモナス種)の中で変
化せず、または非本質的にのみ変化したDNA領域の検出を可能にする。
【0035】 一方で選択された検出しない細菌(たとえばシュードモナス属に含まれない細
菌)の23S/5S遺伝子間の部位のDNA配列順序と、他方でそれに続く検出
すべき細菌(たとえばさまざまなシュードモナス種)の配列を有するこれらのD
NA配列の比較は、検出すべき細菌(たとえば全てのシュードモナス種)に特徴
的なDNA配列の検出を可能にする。これらのDNA配列から再びオリゴヌクレ
オチドを導くことができ、それぞれの細菌群(たとえばシュードモナス属の全種
)を特異的に検出する目的で、プライマおよび/またはプローブとして核酸に基
づく方法で使用可能である。
【0036】 本発明に記述された、シュードモナス属の細菌群、特にシュードモナス アエ ルギノーザ種の細菌を検出するためのDNA配列は、23S/5S遺伝子間の部
位および直接隣接する23S rDNAの領域に基づく。この部位のDNA配列 は多数の細菌のために同定された。正確な配列比較により、プライマおよび/ま
たはプローブとして種/属に特異的な検出方法に使用するために利用できる病原
菌に特異的な核酸配列が同定された。
【0037】 それぞれの微生物群を検出するために、核酸、好ましくはゲノムDNAが、ま
ず初めに被検標本もしくは細菌培養の中に含まれる細胞から遊離される。次に核
酸ハイブリッド形成を利用して、しかもプローブとして本発明に基づく病原菌に
特異的なオリゴヌクレオチドの導入下で、病原菌に特異的な核酸配列の直接的な
検出が被検査標本の中で行なうことができる。そのために、たとえば‘サザンブ
ロット’または‘ドットブロット’のような、専門家に知られている種々の方法
が適している。
【0038】 しかし、特により感度が高いために、求めているDNA/RNA配列がまず初
めに核酸、好ましくはPCRを増幅するための上述の方法を利用して増幅される
間接的な検出方法が好ましい。
【0039】 上記方法の使用下でのDNA/RNAの増幅は、プライマとしての病原菌に特
異的なオリゴヌクレオチドの導入下で行なうことができる。その際検出すべき微
生物のDNA/RNAが存在する場合にのみ特異的な増幅体が形成される。プロ
ーブとして病原菌に特異的なオリゴヌクレオチドの使用下で後続の検出反応によ
り検出方法の特異性を高めることができる。この後続の検出反応のために、同様
に病原菌に非特異的なオリゴヌクレオチドの使用が可能である。
【0040】 選択肢として、1つまたはそれ以上の非特異的なオリゴヌクレオチドの存在中
でも核酸増幅を実施することができるため、その結果、必要がある場合には他の
検出しない微生物のDNA/RNAも増幅することができる。このような増幅方
法の1つは、通常特異性が少なく、かつそのためプローブ(群)として1つまた
はそれ以上の病原菌に特異的なオリゴヌクレオチド(群)による後続の検出反応
により保証されなければならない。
【0041】 専門家には、間接的な方法で生ずる増幅生成物を検出することができる種々の
方法が知られている。この方法には、特にゲル電気泳動を利用した可視化、不動
化された反応生成物へのプローブのハイブリッド形成[ナイロンまたは硝酸繊維
素フィルタ(‘サザンブロット’)またはたとえば‘ビーズ’または微量定量プ
レートに結合]および不動化されたプローブへの反応生成物のハイブリッド形成
(たとえば‘逆ドットブロット’またはプローブと結合された‘ビーズ’または
微量定量プレート)が含まれる。
【0042】 病原菌に特異的なオリゴヌクレオチド(たとえばプローブおよびプライマ)が
記述された直接的または間接的な検出方法のために標識もしくは修飾できる多数
の異なる変形態様が記述されている。これらは、たとえば放射性の、着色された
、蛍光性のまたは別様に修飾されたもしくは修飾する群、たとえば抗体、抗原、
酵素もしくは酵素または酵素複合体と親和性のあるその他の物質を含むことがで
きる。プローブもしくはプライマは、自然に存在するかまたは合成で製造された
二本鎖または一本鎖のDNAまたはRNA、もしくはたとえばPNAのようなD
NAまたはRNAの修飾された形態とすることができる(これらの分子の場合は
糖単位がアミノ酸またはペプチドで交換されている)。プローブまたはプライマ
の個々のまたは複数のヌクレオチドは、類似の構成要素(たとえば標的核酸の中
に自然に存在しないヌクレオチド)に対して置換することができる。上述の間接
的な検出方法では、内部標識増幅体を介しても検出することができる。これは、
たとえば増幅反応中に修飾(たとえばジゴキシゲニンまたはフルオレセイン結合
)されたヌクレオシド三リン酸の取込みを介して行なうことができる。
【0043】 本発明に基づく病原菌に特異的なオリゴヌクレオチドとして適しているのは、
少なくとも10個の塩基長さの配列で下記の配列1ないし5またはこの配列と相
補的な配列と一致する、好ましくは10個ないし250個および特に15個ない
し30個の塩基長さの核酸である。この10個の塩基長さの配列内のわずかな差
異(1個ないし2個の塩基)は、増幅および/またはハイブリッド形成時にそれ
ぞれ所定の特異性を失わずに可能である。専門家には、このようなわずかな差異
の場合の反応条件がそれに応じて変化させる必要のあることが知られている;た
とえばT.Maniatis、分子クローニング、編集発行G.Sambroo
k&E.F.Fritsch、コールド スプリング ハーバー ラボラトリ出版 、1989参照。
【0044】 23S/5S遺伝子間の部位の領域におけるシュードモナス アエルギノーザ (ATCC 10145)の配列は次のとおりである。 (配列1=SEQ ID NO 1)
【化1】
【0045】 さらに、23S/5S遺伝子間の部位の領域における配列は、6個の別のシュ
ードモナス アエルギノーザ種の菌株ならびに次の種の少なくともそれぞれ1つ の菌株のために同定された:シュードモナス アスプレニ、シュードモナス シト
ロネロシス、シュードモナス コルガータ、シュードモナス フルオレッセンス、
シュードモナス フラギ、シュードモナス メンドシーナ、シュードモナス シュ ードアルカリゲネス、シュードモナス プチダ、シュードモナス スツツェリ、シ
ュードモナス シリンガエ。この配列比較は、複数の、配列1から導かれたオリ ゴヌクレオチドがシュードモナス アエルギノーザ種の細菌群の選択的な検出に 適していることを明らかにした。このような病原菌に特異的なオリゴヌクレオチ
ドに適しているものは部位(12−131)の配列である。
【0046】 配列1から以下のPCRのためのプライマ(配列3および5)として、かつプ
ローブ(配列4)として、特に適したオリゴヌクレオチドが導かれた。
【0047】 オリゴヌクレオチドPa1(配列2)は、シュードモナス アエルギノーザA TCC 10145の23S rDNA遺伝子の位置2823−2842に相当す
る[Toschkaら(1987)、核酸研究15、7182]:
【化2】
【0048】 例1:ポリメラーゼ連鎖反応によるシュードモナス アエルギノーザ種の細菌群 の検出 第1表に掲載した細菌群の純粋培養から、標準方法を利用してDNAが単離さ
れた。次にこのDNA組織標本のそれぞれ約10ないし100ngがそれぞれ0
.4μMオリゴヌクレオチドPa1およびPa2またはPa4およびPa2、2
00μM dNTP’s(ベーリンガー マンハイム)、4mM MgCl、1 6mM (NHSO、67mM トリス/HCl(pH8.8)、0.0
1%トウィーン20および0.03U/μl Taqポリメラーゼ(バイオマス タ)の存在中でPCRの中に取込まれた。PCRは下記の熱特性を有するパーキ
ン-エルマー9600(Pa1およびPa2)/バイオメトラ トリオ-サーモブ ロック(Pa4およびPa2)サーモサイクラーの中で実施された:
【0049】 a)オリゴヌクレオチドPa1およびPa2による増幅 − 初期変性 95℃ 5min − 第1増幅(15サイクル) 94℃ 35sec 68℃ 30sec 72℃ 30sec − 第2増幅(20サイクル) 94℃ 35sec 64℃ 30sec 72℃ 30sec − 最終合成 72℃ 5min
【0050】 b)オリゴヌクレオチドPa4およびPa2による増幅 − 初期変性 95℃ 5min − 増幅(35サイクル) 95℃ 30sec 62℃ 30sec 72℃ 20sec − 最終合成 72℃ 5min
【0051】 PCR反応の終了後、増幅生成物はアガロース-ゲル電気泳動を利用して分離 され、かつ臭化エチジウムで着色することにより可視化された。予期されていた
長さ191bp/102bpの生成物は、シュードモナス アエルギノーザ種の 菌株のDNAが存在していた場合でのみ観察された(第1表参照)が、テストさ
れた他の細菌のDNAの存在では観察されなかった。この経過の終了後、ゲルの
中に含まれているDNAが標準方法を利用してナイロン-フィルタに転写され、 かつ特異性を検査するために5’末端でビオチニル化されたオリゴヌクレオチド
Pa3(配列4)によりハイブリッド形成された。このハイブリッド形成は、5
xSSC、2%阻害試薬、0.1%ラウリルサルコシン、0.02%SDSおよ
び5pmol/mlプローブにおいて48℃で4時間行われた。2xSSC、0
.1%SDSで2x5min間室温で、かつ2xSSC、0.1%SDSで1x
15min48℃で洗浄された。検出は標準方法にしたがってアルカリ性のホス
ファターゼ抱合体(エキストラビジン、シグマ社、#E-2636)を利用して 5-臭素-4-塩素-3-リン酸インドリルおよび4-ニトロ-ブルー塩化テトラゾリ ウム(ベーリンガー マンハイム社)の存在中で行われた。
【0052】 フィルタでは、あらかじめアガロース-ゲル上の帯域でも可視的であった場合 のみの帯域が観察された(第1表参照)。それによりPCRを利用してもハイブ
リッド形成を利用してもテストされた86シュードモナス アエルギノーザの全 菌株の存在が検出された。これに対し、テストされたが、これらの種に属してい
ない細菌株のいずれもこの系により検出されなかった。
【0053】 第1表:オリゴヌクレオチドPa1/Pa2(SEQ ID NO 2およびS EQ ID NO 3)およびPa4/Pa2(SEQ ID NO 5およびSEQ ID NO 3)によるPCR増幅と、それに続くオリゴヌクレオチドPa3( SEQ ID NO 4)によるハイブリッド形成の結果。
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月9日(2000.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 検出すべき微生物群のそれぞれの大きさに応じて、かつ区別するべき(検出し
ない)微生物のそれぞれの進展変化の親縁性(類似性)に応じて、所望の特異性
を有するそれぞれ適したDNA配列を見出すため、差異的なDNA配列に基づく
検出は非常に広範囲の事前準備を必要とする。ここに記述した発明は、このよう
なDNA配列に係り、それによりシュードモナス属の細菌群、特にシュードモナ
ス アエルギノーザの迅速検出が可能になる。 さらに、プローブまたはプライマとして微生物を検出するための、特にシュー
ドモナス アエルギノーザを検出するために使用できる核酸分子であって、16 S−23S遺伝子間の部位から得られるものが知られている(WO96/002
98およびアクタ ミクロビオロギカ ポロニカ、44(1995)111−11
7)。ここでシュードモナス アエルギノーザは他のシュードモナス種からも他 の属群の細菌からも区別することができる。 また、シュードモナス種ではない細菌のための23S−5S遺伝子間の部位が
成功裡に種および属に特異的な核酸分子を単離するために使用できることが知ら
れている(応用細菌学誌、80(1996)244−251および欧州特許EP
0739988号)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ブラウアー, アンヤ ドイツ連邦共和国 D−13409 ベルリン、 レジデンツシュトラーセ 100 (72)発明者 グレーネヴァルト, コルトゥ ドイツ連邦共和国 D−10555 ベルリン、 エルベルフェルダー シュトラーセ 12 (72)発明者 ヴィルボーン, フライムート ドイツ連邦共和国 D−14057 ベルリン、 ヌーカントシュトラーセ 9 (72)発明者 ロルフス, アルント ドイツ連邦共和国 D−18055 ロシュト ック、シュレーデルシュトラーセ 39 Fターム(参考) 4B024 AA13 CA01 CA09 CA11 CA20 HA14 4B063 QQ06 QQ41 QQ42 QQ50 QQ52 QR08 QR32 QR39 QR42 QR56 QR62 QS16 QS25 QS34 QS35 QX02 4C057 MM04 MM09

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方で検出すべきシュードモナス属の細菌群に、他方で検出
    しない細菌群に属する核酸分子であって、複数の菌株から出発し、 (a)自体公知の方法で前記細菌群の1つの菌株(第1菌株)からゲノムDNA
    を単離し、 (b)自体公知の方法で23S/5S遺伝子間の部位を必要のある場合に直接隣
    接する23S領域および/または直接隣接する5S領域と共に増幅し、かつ増幅
    生成物を得(第1増幅生成物)、 (c)前記細菌群の第2、第3、.....および/または第n菌株と共にそれ
    ぞれ段階(a)および(b)に従ってゲノムDNAを単離し、23S/5S遺伝
    子間の部位が必要のある場合に直接隣接する23S領域および/または直接隣接
    する5S領域と共に増幅し、かつ増幅生成物を得(第2、第3、.....第n
    増幅生成物)、 (d)自体公知の方法で(b)および(c)に従って得られた増幅生成物のDN
    A配列を同定し、かつ(b)に基づく増幅生成物のDNA配列を(c)に基づく
    1つまたはそれ以上の増幅生成物のDNA配列と比較し、そして (e)プライマとしてまたはプローブとして核酸分子が自体公知の方法で得、そ
    れを利用して検出すべきシュードモナス属の細菌群を核酸分子の配列領域内の少
    なくとも1つのヌクレオチド位置における違いを利用して検出しない細菌群から
    区別することにより取得できる、前記核酸分子。
  2. 【請求項2】 一方で検出すべきシュードモナス属の細菌群に、他方でシュ
    ードモナスとして検出しない他の属の細菌群(他の属群)に属する、菌株から出
    発することにより取得できる、請求項1に記載の核酸分子。
  3. 【請求項3】 検出すべきおよび検出しないシュードモナス属の細菌群の1
    つに属する核酸分子であって、複数の菌株から出発し、 (a)自体公知の方法でこれらの群の1つのシュードモナス菌株(第1菌株)か
    らゲノムDNAを単離し、 (b)自体公知の方法で23S/5S遺伝子間の部位が必要のある場合に直接隣
    接する23S領域および/または直接隣接する5S領域と共に増幅し、かつ増幅
    生成物を得(第1増幅生成物)、 (c)これらの群の第2、第3、.....および/または第nシュードモナス
    菌株と共にそれぞれ段階(a)および(b)に従ってゲノムDNAを単離し、2
    3S/5S遺伝子間の部位が直接隣接する23S領域および/または直接隣接す
    る5S領域と共に増幅し、かつ増幅生成物を得(第2、第3、.....第n増
    幅生成物)、 (d)自体公知の方法で(b)および(c)に従って得られた増幅生成物のDN
    A配列を同定し、かつ(b)に基づく増幅生成物のDNA配列を(c)に基づく
    1つまたはそれ以上の増幅生成物のDNA配列と比較し、かつ (e)プライマとしてまたはプローブとして核酸分子を自体公知の方法で得、そ
    れを利用して検出すべきシュードモナス属の細菌群が核酸分子の配列領域内の少
    なくとも1つのヌクレオチド位置における違いを利用して検出しないシュードモ
    ナス属の細菌群から区別することにより取得できる、前記核酸分子。
  4. 【請求項4】 検出すべきシュードモナス アエルギノーザ種の細菌群と、 検出しない他の種の細菌群とに属する、菌株から出発することにより取得できる
    、請求項1または3に記載の核酸分子。
  5. 【請求項5】 SEQ ID NO 1またはそれと相補的な配列の請求項1 〜4のいずれかに記載の核酸分子。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の核酸分子よりも短縮された配列であって、
    しかも前記領域またはヌクレオチド位置12ないし131の領域内の配列を有す
    る核酸分子。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の核酸分子よりも短縮された配列、すなわち (i)SEQ ID NO 3、または (ii)SEQ ID NO 4、または (iii)SEQ ID NO 5、または (iv)(i)、(ii)および(iii)とそれぞれ相補的な配列 を有する核酸分子。
  8. 【請求項8】 SEQ ID NO 2またはそれと相補的な配列の核酸分子 。
  9. 【請求項9】 核酸分子の配列に関し少なくとも10個連続する該核酸分子
    ヌクレオチド鎖のヌクレオチドにおいて (i)請求項1〜8のいずれかに記載の核酸分子と同一であり、または (ii)連続するヌクレオチド10個のうち9個で請求項1〜8のいずれかに記載
    の核酸分子と一致し、または (iii)連続するヌクレオチド10個のうち8個で請求項1〜8のいずれかに記 載の核酸分子と一致し、または (iv)少なくとも90%以上が請求項1〜8のいずれかに記載の核酸分子と同族
    であることを特徴とする、核酸分子。
  10. 【請求項10】 核酸分子が10個ないし250個および好ましくは15個
    ないし30個のヌクレオチド長さであることを特徴とする、請求項9に記載の核
    酸分子。
  11. 【請求項11】 核酸分子が一本鎖または二本鎖で存在することを特徴とす
    る、請求項1〜10のいずれかに記載の核酸分子。
  12. 【請求項12】 核酸分子が (i)DNAとして、または (ii)(i)に相当するRNAとして、または (iii)PNAとして存在し、 その際この核酸分子が必要のある場合に分析的な検出方法のために、特にハイ
    ブリッド形成および/または増幅に基づき、自体公知の方法で修飾されることを
    特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の核酸分子。
  13. 【請求項13】 少なくとも10個連続する核酸分子ヌクレオチド鎖のヌク
    レオチドのうちヌクレオチドの20%まで、特に1個または2個のヌクレオチド
    が、プローブおよび/またはプライマのために自体公知の類似の構成要素、特に
    細菌において自然に存在しないヌクレオチドと置換されることにより核酸分子が
    修飾されることを特徴とする、請求項12に記載の核酸分子。
  14. 【請求項14】 核酸分子が分析的な検出方法のために自体公知の方法で、
    特に抗体、抗原、酵素および/または酵素もしくは酵素複合体と親和性のある物
    質を利用して、1つまたはそれ以上の放射性群、着色群、蛍光群、固相へ不動化
    するための群および/または間接的もしくは直接的な反応、特に酵素反応のため
    の群、および/または別様に修飾するもしくは修飾された核酸類似構造の群を有
    することにより、またはこれらを追加することにより核酸分子が修飾もしくは標
    識されることを特徴とする、請求項12または13に記載の核酸分子。
  15. 【請求項15】 特にシュードモナス属の細菌群を検出するための、通性助
    剤の存在中でおよび分析的検出方法のためのキットの形態における請求項1〜1
    4のいずれかに記載の、1つまたはそれ以上の核酸分子。
  16. 【請求項16】 シュードモナス属の細菌群に属し、細菌の存在または非在
    を検出するための、請求項1〜14のいずれかに記載の1つまたはそれ以上の核
    酸分子または請求項15に記載のキットの形態における使用。
  17. 【請求項17】 シュードモナス属の細菌群がシュードモナス アエルギノ ーザの種々の菌株を含み、またはこれらの菌株により形成されることを特徴とす
    る、請求項16に記載の使用。
  18. 【請求項18】 シュードモナス属の細菌群が専らシュードモナス アエル ギノーザの菌株であることを特徴とする、請求項17に記載の使用。
  19. 【請求項19】 核酸ハイブリッド形成および/または核酸増幅が実施され
    ることを特徴とする、請求項16〜18のいずれかに記載の使用。
  20. 【請求項20】 ポリメラーゼ連鎖反応が核酸増幅として実施されることを
    特徴とする、請求項19に記載の使用。
  21. 【請求項21】 検出すべき細菌がゲノムDNAおよび/またはRNAの区
    別を利用し、請求項1〜14のいずれかに記載の核酸分子の領域内の少なくとも
    1つのヌクレオチド位置で検出しない細菌から区別されることにより検出が実施
    されることを特徴とする、請求項16〜20のいずれかに記載の使用。
  22. 【請求項22】 請求項5に記載の核酸分子の領域内における区別を利用し
    て区別することを特徴とする、請求項21に記載の使用。
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