JP2001505039A - ビデオテープ及びこのビデオテープを再生する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 予め記録されたＶＨＳビデオテープは、ビデオ信号に多重されたテレテキストデータを有する。このテレテキストデータは、多レベル例えば４レベルの、ＶＨＳレコーダの帯域幅に収まるように低減されたデータレートのコードに符号化される。このレコーダは、その多レベルコードを検出しそれをバイナリデータに変換する復号回路を含んでいる。そしてこのバイナリーデータは、ＴＶセットにおける標準のテレテキストデコーダにより取得されるように標準のテレテキストパケットに符号化される。このテレテキストデータは、所定のテレテキストページが当該テープに沿う異なるポイントにおいて異なるデータを含むように、当該テープが再生されると更新される。多数の創造的なプログラムアプリケーションが公表される。

Description

【発明の詳細な説明】 ビデオテープ及びこのビデオテープを再生する装置 技術分野 この発明は、ＶＨＳビデオテープと、このビデオテープを再生するテーププレ ーヤとに関する。 背景技術 本出願の同時継続出願である英国特許出願第９６０５６１４．８（ＰＨＢ３４ ０５６）は、ＶＨＳテープにテレテキストデータを記録し当該テープが再生され るときにそのデータを再生する方法を開示している。現行のＶＨＳレコーダは、 テレテキストデータのデータレートが標準のＶＨＳビデオレコーダの帯域幅に対 して高すぎるために、そのテレテキスト信号を記録し再生することができないこ とは周知である。上記特許出願は、テレテキストデータを標準のテレテキストデ ータのそれよりも低いデータレートを有するマルチレベルコードとしてテープに 記録するシステムを記述している。特定の例によれば、このマルチレベルコード は４つの振幅レベルを持ち、受信されたそのテレテキストデータの２つのビット は、当該マルチレベルコードの１データ周期内に組み入れられる。したがって、 そのデータレートは効率的に半減し、標準のＶＨＳビデオレコーダの帯域幅内に 入れられることになる。 発明の開示 本発明の目的は、テレテキスト再生機能を有するビデオレコーダとテレテキス トページを表示するテレビジョン受信機とを具備した視聴者に対して新しいサー ビスを提供可能とすることである。 本発明は、ビデオ信号と多重されるテレテキストデータを搬送するＶＨＳビデ オテープであって、前記テレテキストデータは、標準の放送テレテキスト信号の データレートよりも低いデータレートを有しかつＶＨＳ標準ビデオレコーダの帯 域幅内に収まる多レベルコードに符号化され、前記テレテキストデータは、当該 テープの内容に関連するとともに、所定のテレテキストページにおいて当該テー プの長さ（又は有効長）に従って更新されるようにしたＶＨＳビデオテープを提 供する。 放送業者により伝送されるような典型的テレテキストデータベースは、１サイ クルに繰り返し伝送される同じ情報を含んでいる。約２０秒後にはそのサイクル が繰り返される。次のサイクルには異なるバージョンの幾つかのページがあるが （循環ページ）、数サイクル後に全てのバージョンのこれらページが循環しかつ その情報が繰り返されるのである。ニュース項目及び他の情報に対しては、その 日のうちに周期的な最新情報があると思うが、一般には、かかる情報は、静的な ものであり、テレテキスト信号が伝送される特定のチャネルに係るＴＶプログラ ム内容にどんな形態であれ関係しないものである。 事前記録テープにとっては当該テープに記録されたプログラムの内容はそれが そのテープに記録される前に当該供給業者に知られている、と認識されている。 そして、これによりビデオの内容にテレテキスト情報を付加する仕上げがなされ る実現性をもたらしている、と理解されている。このことは、メディア配給業者 が、そのテープの再生中に当該情報を能動的に変更させる新しい手法にてテレテ キストデータベースを構築することを可能にするものである。 このテレテキストデータベースは、標準テレテキスト発生機器を有するものの テレテキストページ発生機器がビデオマスター再生機器に結合されるという差異 を有して構築されうる。このマスタービデオソースからのタイムコードは、当該 編集器の制御の下で異なるテレテキストページデータの差込を初期化するのに使 用されるのが可能である。これにより、配給用テープの記録中においてテレテキ ストデータベースの内容を変更することが可能となる。テープの再生時に、特定 のページが視聴者により選択されると、その情報内容は、当該テープのどの部分 がその時に再生されているかに応じて変化されることになる。こうすることによ って、多くのクリエイティブな実現形態が可能となるのである。 第１の例は、探偵の物語の映画を提供する従来とは異なるビデオテープのもの である。テープの持続期間において設けられた典型的なテレテキストデータベー スの一部は、インデックスページ又は提供される種々のテレテキストサービスを 記述するページである。これらのサービスの各々には、ページ又はページグルー プが割当てられるのが普通である。これらページ又はページグループのうちの１ つ以上が、「これまでの粗筋」となり得る。テープが再生されたばかりのときは 、そのドラマはあまり出来事が起こらずこのページ上に沢山の情報はない。時間 の進行と重大な出来事がそのストーリにおいて起こる頃に、これらはテキストで 記述され上記「これまでの粗筋」ページに付加される。かかる「これまでの粗筋 」ページ又はページ群は、そのテープの末端まで、当該ドラマにおける主要な出 来事の全てに係る概要を含むことになる。結果的に、テープをその長さ上の中途 位置において再生し恐らく数日間の中断の後に再びその再生動作を実行する視聴 者は、その「これまでの粗筋」ページを呼び出し、演出開始としての合図として 迅速な全体像を把握することができるのである。したがって、映画の視聴が中断 された場合に視聴者が現在までに何が起こったのかを思い起こすべくその開始位 置までテープを巻き戻す必要がなくなるどころか、視聴者は、その視聴が中断さ れたポジションからテープを再生開始させ、視聴者にその映画の合図を楽しませ る合図を提供する当該「これまでの粗筋」ページを呼び出すことができるのであ る。 第２の例は、探偵物語の場合に特に好ましいと考えられるものであり、そのド ラマにおける異なる登場人物の見地に応じた事柄を表す異なるページを持つこと である。特定のページは、「ブラウン氏の印象」の如きインデックスから選択可 能である。このページは、ブラウン氏の目で見た当該物語中の事柄で時間ととも に更新されうる。異なる登場人物がその物語において異なる関わり合いや異なる 知覚を持つように、こうすることによって、こうした探偵推理の類が好きな人た ちを楽しませるだけでなく、登場人物の印象や動機への鋭い洞察力を持たせるこ とができるのである。良い探偵物語の伝統においては、間違った筋道や誤解が混 乱を増大させることがある。 第３の例は、ニュース速報タイプの技術を用いることによって上記の実現性を 増強させる。ＴＶ画像に代わる完全テレテキストページとして表示される、いわ ば放送テレビ情報から知られているように、ＴＶ画像へスーパーインポーズ（重 畳表示）させられたテキストがボックス内に表示されるようにビデオの内容にか かるページを加えることができる。このテレテキストデータは、ＴＶ画像上にお いて切り換わるニュースフラッシュページとして伝送され、そのボックス内のキ ャラクタ（文字）が表示される。かかるボックスの大きさ、形状及び位置は、必 要により動的に、当該ビデオ画像の内容に相応しく変更可能である。この技術の 創造的な使用の例としては、ＴＶ画像の人物又はキャラクタに関連づけられた漫 画風の音声バブル、又は例えば殺傷武器を隠すレ・プロッド警部の考えを含むよ うな、ボックス付きの画像における特定部分の選択的空白箇所がある。その他の 使用は、視聴者を、画像内の選択されたオブジェクト又は人に注目させるように することである。すなわち、当該ニュース速報が「この木の影に隠れている者を 見よ」というように告げるのである。 第４の例は、テレテキストをダイナミックに変更するものであり、クイズや、 娯楽だけでなく教育の材料としてのパズル（又は推理）に使用されうるものであ る。幾つかのビデオ内容は、特定の状況を概説して呈示され、その後に特定のテ キストページが現れて、複数の選択肢の答えとともに、当該ビデオ内容又は当該 ビデオ内容と同様の話題に基づいた問題（質問）を尋ねるのである。視聴者は、 その問題について考え、特定のページ番号を選択したり又はＦａｓｔｅｘｔ若し くはＴＯＰ様式におけるが如く色分けされたキーを押したりすることによりその 選んだ答えを選択する。その問題にタイムリミット内に答えられると、その回答 ページは、その答えが正しいか又は間違っているかを示し、所望されうるその他 の情報を提示する。しかし、もしもその時間（タイムリミット）を超えた場合は 、当該回答ページのデータは、「時間切れ」のようなものに変わり、それに関連 づけられて異なる指針を呈することになる。短時間で実対話形式の感覚を伴う問 題と答えの分かりやすい応答がなされる。かかるデータベースは、勿論本当には 対話型ではないが、問題に対しての考えられる全ての答えがテープに記録され時 間とともに動的に変化するので視聴者に対して対話型のような感覚を与えるので ある。この点につき、時間は、テープの位置と同等と考えられ、これは絶対時間 ではなく、すなわち特定の時刻とは一致しないのであるが、テープの再生開始か らの経過時間と一致する。 かかるデータは、ビデオ情報を伴わないページ全体として表されるか、又は所 定の持続期間だけそのビデオ画像と代えられる。また、データは、普通のテレテ キスト伝送における既知の混成ノード（mixed node）とともに、要求されている ような或いはビデオ画像に重畳されるようなボックスにおいてビデオ画像と混成 されるようにしても良い。テキストに加えて、画像の一部を漸次表して（暴いて ）いくようにするなどして、グラフィクスが特殊な効果をもたらすのに能動的に 使用されうる。したがって、特定の人を識別する問題のクイズにおいては、当該 人物の各部分が徐々に暴かれていくことが可能となる。ここで、視聴者には、視 聴者がその人は誰かを推断する前にその人のうちのどの程度が暴かれたかに基づ いてマークが割り当てられる。 この技術のさらなる例は、このようなテープを用いて製品カタログを作成する ためのものである。それ故、製品の画像が表示され、その画像が表示されている 間において、価格、地方ディーラー、製品仕様及びその他の関連情報の如き付加 的情報を示す選ばれたテレテキストページが利用可能となるのである。これらの テレテキストページは、テープの隅々まで存在する必要はない。これは、本来的 にそれらページは、該当製品のビデオ内容の最中又は直後にアクセスされことで 済むからである。故に、テープの異なる部分は、適正とされる異なるテレテキス トページを含むことになる。 この方策は、確実な効果を奏する。テープには詳しく事柄を説明する数百ペー ジのための大きな容量があり、そのテープの他の位置において記述される他の事 柄のデータでテレテキストデータベースが煩雑にならない所定の時に普通の放送 テレテキスト伝送では常であるところのものよりも迅速に要求された情報へアク セスすることを可能とする。また、同一テープに数多くの言語において上記の機 能の全てを提供することもでき、ユーザは求める言語を選ぶことができる。故に 、英語用に１のグループのページ群が確保されるし、当該テープ供給業者が当該 テープに提供することを望むフランス語、ドイツ語及びその他の言語用にも別の グループのページ群が確保されることになる。 図面の簡単な説明 本発明に関する上述の特徴及び利点及びその他の特徴及び利点は、具体例とし ての本発明の実施例に関する後続の説明から、以下のような添付図面を参照して 、明らかになるであろう。 第１図は、標準的な放送テレテキスト信号と、この信号に関するＶＨＳレコー ダの制限された帯域幅の作用とを示している。 第２図は、ＶＨＳレコーダにおける記録及び再生に適した放送テレテキスト信 号を表わす４レベルコードを示している。 第３図は、第２図で示された信号の一部分を拡大したタイムスケールで示して いる。 第４図は、本発明によるビデオテープを作成するメディア作成者により要求さ れる記録機器を概略ブロックの形態で示している。 第５図は、本発明による再生装置を概略ブロックの形態で示している。 第６図は、本発明によるテープからの情報を含むテレテキストページの一例を 示している。 第７図は、２つの代替ページの一例を示している。 第８図は、本発明によるテープから得られるニュース速報の表示の一例である 。 第９図は、事前記録テープが娯楽又は教育のための対話型クイズをどのように して含みうるのかについての一例を示している。 発明を実施するための最良の形態 第１図は、受信機によって受信されるような標準的なテレテキスト信号を示し ている。当該テレテキスト信号のデータレートは、５ＭＨｚ以上であり、結果と して、このような信号は、約３ＭＨｚのチャンネル帯域幅を有するＶＨＳ規格に よる如きビデオレコーダを経ると、歪みを受けることになる。第１ｂ図は、当該 テレテキスト信号が典型的なＶＨＳレコーダのチャンネル帯域幅によってどのよ うに作用されるのかを示している。その初期クロック導入情報は、損失を受けて おり、このような信号は、再生の際、標準的なテレテキストデコーダによって復 号不能となることが分かる。この問題を克服するため、本出願人の同時係属出願 であるイギリス特許出願９６０５６１４．８号（ＰＨＢ３４０５６）は、標準的 なテレテキストデータレートのものよりも低いデータレートを有するマルチレベ ル・コードの使用を開示している。 第２図は、４つの振幅レベルのコードにより符号化されるテレテキストデータ のラインを示している。かかる初期クロック導入部は、より低い周波数のクロッ ク導入部によって置き換えられる一方、そのフレーム指示（フレーミング）コー ド及びデータは当該４つのレベルのコードに置き換えられる。この例における当 該４つのレベルは、４つの振幅レベルであり、これにより、各々のデータ周期に おいて、２つのビットが符号化可能であり、かかる４つのレベルは、００，０１ ，１０及び１１のコードが表示される。その結果、当該マルチレベルコードによ り再符号化されたこのテレテキスト信号は、ここでは、標準的なテレテキスト信 号のものの半分のデータレートを有し、それによりＶＨＳレコーダの帯域幅内に 納まるのである。 第３図は、当該マルチレベルコードを使用するテレテキストラインの初期部分 を拡大されたタイムスケールで示し、また、フレーム指示コード及びデータにお ける当該クロック導入のサイクルを示している。この例においては、当該クロッ ク導入周波数は、標準的なテレテキストクロック導入周波数のものの半分に設定 される。 従って、上記特許出願で開示されたテープにテレテキストデータを記録する方 法は、標準レートで生成されたテレテキストデータを当該標準的なテレテキスト 信号のものよりも低いデータレートのマルチレベルコードに変換するステップを 有する。当該マルチレベルコードは、その後、当該記録装置に供給され、そのデ ータを当該テープに記録することが可能になる。特定の実施例においては、４レ ベル振幅コードが使用され、そのデータレートは、当該標準的なテレテキスト信 号のものの半分である。８レベルコードが使用された場合、そのデータレートは 、当該標準的なテレテキストのデータレートの３分の１に低減され得る。これは 、８つのレベルのコードは、各々のデータ周期が３つのビットの符号化を許容す るからである。多数振幅レベルのコードを使用することは、これが標準的なテレ テキストデコーダによるデータの復元を簡略化するので好適であるが、多数の異 なる位相を含むマルチレベルコードを使用したり、或いは位相と振幅レベルとの 組み合わせを使用することも実行可能である。 再生において、このマルチレベルコードは、テープから読み取られた後、記録 時の変換とは逆の操作で標準的なテレテキストデータに変換される。このデータ は、続いてテレテキストエンコーダに送り込まれ得ることになり、当該テレテキ ストデータは、関連のテレビジョン受信機に送信されるビデオ信号と再構成可能 となる。ＶＨＳレコーダを用いたこの様式のテレテキストデータの記録及び再生 のプロセス全体は、上記本出願人の同時係属出願であるイギリス特許出願におい て開示されており、その内容は、参照により本文に組み込まれる。 この出願の本文において、テレテキストは、当該テレテキストデータが標準の ＶＨＳレコーダの記録又は再生としては高すぎるバイナリデータレートを有する ようにしているワールドシステムテレテキスト（World System Teletext）のよ うなシステムに対応しているだけでなく、テレビジョン信号のＶＢＩにおいて搬 送可能でかつ当該テレビジョンプログラムに関連づけられた如何なるデータとも 対応するものである。このようなデータは、それぞれ標準のＶＨＳレコーダが記 録又は再生するには高すぎるバイナリデータレートを有しうるＭＨＥＧ−５デー タ（ＭＨＥＧとは、マルチメディア・ハイパーテキスト・エキスパート・グルー プ（Multimedia Hypertext Experts Group）のことである）及びハイパーテキス トマークアップ言語ＨＴＭＬ（Hypertext Mark Up Language）を含んでいる。第 １図ないし第３図に基づいた上述の説明は、テレテキスト信号の記録とその後の 再生とを述べたものであるが、この手順により符号化されるテレテキストデータ は、当該テープの購入者又は賃借人によって再生用テープに事前記録され得るも のであることも明らかであろう。 第４図は、本発明によるビデオテープを作成するメディアプロデューサにより 要求される記録機器を示している。ビデオカメラやテレシネ機器などのビデオマ テリアルソース（ビデオ内容発生源）１は、ビデオ信号をマスタービデオ編集機 器２に供給する。このマスタービデオ編集機器２は、メディアプロデューサが当 該ソース１から来るビデオマテリアルを編集しその編集されたマテリアル（内容 ）を見ることができるように、ビデオコントローラ３及びビデオモニタ４を有す ることとなる。 テレテキスト発生システム５は、１以上の編集端子６を有しており、ライン７ を経て当該マスタービデオ編集機器からタイプコードを受信する。このテレテキ スト発生システム５の出力は、テレテキストデータベース８に供給される。テレ テキストデータベース８及びマスタービデオ編集機器２の出力は、結合器９にお いて組み合わされる。かかる結合器は、マスターテープ１０に取得した信号を記 録する。このマスターテープ１０は、その後、複製機器１１において普及用のテ ープを作成するのに使用される。 第４図に示されるように、この記録機器の構成要素は、テレテキストデータを ビデオテープに記録しそれで編集機器からテレテキスト発生システムへとタイム コードを転送することが新規である点を除けば慣例的なものばかりである。放送 のテレテキストシステムにおいて、テレテキスト信号は、垂直ブランキング期間 に正しく配置されることを確実にするために、当該ビデオ信号から垂直及び水平 同期パルスだけを得る。これが用いられる方法によって、テープが本発明により 構成されることが可能になる。すなわち、メディア作成者は、データベースがそ のテープのプログラム内容によりダイナミックに更新されるようテレテキストデ ータを編集することができるのである。 第５図は、本発明による記録済みテープを再生する再生装置を概略的なブロッ クの形態で示している。 第５図に示されるように、記録済みテープ５０は、ビデオテープレコーダに装 填され、当該再生回路５１は、ビデオ及びオーディオ出力信号を生成し、これら はそれぞれビデオ処理器５２及びオーディオ処理器５３に送られる。輝度処理器 の出力端からのＣＶＢＳ信号は、マルチプレクサ５４の第１の入力と、デコーダ ５５の入力とに送られる。かかるデコーダは、垂直部ランキング期間の間ビデオ 処理器から読み出されるマルチレベルコードを復号しそれをテレテキストデータ に変換する。このデータは、バッファＲＡＭ５６に転送される。制御及びタイミ ング回路５７は、ビデオ処理器５２からのＣＶＢＳ信号を受信しそこから適正な 制御及びタイミング信号を発生する。この制御及びタイミング回路５７はまた、 慣例の形態では、ユーザからの制御指令を受信する。テレテキスト復号化用の適 正なタイミング信号は、当該ＣＶＢＳ信号から得られる同期パルスを用いて制御 及びタイミング回路５７により生成される。これらタイミング信号は、デコーダ ５５、バッファＲＡＭ５６及びテレテキストエンコーダ５８に供給される。この テレテキストエンコーダ５８は、バッファＲＡＭ５６からデータを得る。かかる データは、制御及びタイミング回路５７からのタイミングパルスの制御の下でバ ッファＲＡＭ５６から読み出される。エンコーダ５８はまた、これらデータを標 準のテレテキストデータパケットに構成する。テレテキストエンコーダ５８の出 力は、マルチプレクサ５４の第２の入力端に供給される。制御及びタイミング回 路５７は、垂直ブランキング期間における適正な時点でマルチプレクサの出力を 第１から第２の入力に切り換える。マルチプレクサ５４の出力は、ＳＣＡＲＴコ ネクタか又は変調器５９の入力へと送られる。かかる変調器は、当該信号でＵＨ Ｆ搬送波を変調しそれを空中ソケットに供給する。したがって、第５図における 鎖線の上にある部品は、破線ボックス６０内にある部品がマルチレベルテレテキ ストコードを当該テープから読み出し標準テレテキストデータに変換することを 可能とする特定の部品であることを除いては標準的なＶＨＳビデオレコーダを形 成するものである。本出願の同時係属出願であるコペンディング英国特許出願第 ９６０５６１４．８（ＰＨＢ３４０５６）の内容は、ここで参照することにより 組み入れられ、当該ボックス６０内のこの回路がどのようにして構成され動作す るかを開示している。 かかる鎖線の下にある第５図の部分は、テレテキストページを復号し表示する 能力を持つ普通のテレビジョン受信機の概略的ブロック図である。これは、チュ ーナ６１、ＩＦ段６２及び復調器６３を有する。この復調器６３は、ビデオ処理 器６４に供給されるＣＢＶＳ信号を生成し、オーディオ処理器６５に供給される オーディオ信号を生成する。テレテキストデコーダ６６は、このＣＢＶＳ信号を 受信し、リモートコントロールハンドセット６８からの指令を受信する制御処理 器６７の制御の下で選択されたテレテキストページを取得し復号する。テレテキ ストデコーダの出力は、通常、ビデオ処理器６４に送られるＲＧＢ信号であり、 制御処理器６７は、ビデオ処理器を介してディスプレイ６９に供給されるのがビ デオ信号か又は復号されたテレテキストデータなのかを判定することになる。オ ーディオ処理器の出力は、通常はラウドスピーカ７０に供給されるが、ヘッドフ ォンに供給するための出力を持つようにしても良い。このデータが慣例的なテレ テキスト形式になくＭＨＥＧ−５又はＨＴＭＬ符号化データの形式を採るもので あるならば、当該テレテキストデコーダは、記録されたデータ形式に適合するデ コーダに置換されることになる。 第６図は、これまでの粗筋の要約を含むページが呼び出されたときの状態を示 している。第６ａ図は、探偵映画の再生中においてその粗筋の要約のリクエスト で表示されたテレテキストページを示しており、第６ａ図におけるテキストは例 えば、「レ・プロッド警部はジンクスというお嬢さんから不可解な電話を受けた 。真実性は低いがドーゼットという田舎での怪しい行動のヒントが広がっている という。」と読まれる。 第６ｂ図は、当該テープの途中で視聴者に呼び出されたときの同じテレテキス トページを描いたものである。ここでは、これまでのページの粗筋が、さらに多 くの情報を含み、例えば「ブランダバス大佐がドーゼットのドームマナー図書館 で撃たれたのが発見された。自殺かもしれないが、レ・プロッド警部は殺人では ないかと思っている。多くの人は、彼を邪魔にならない所へ移動させた方が良い と考えていた。容疑者らしき人は……」と読まれる。したがって、このテープの 再生が続くとそれまでの粗筋ページは更新されることになるので、視聴者が当該 テープの再生中に中断すれば視聴者のそれまでに起こったことの記憶を鮮明にさ せるためにテープの始めに戻す必要がなくなり、かかる中断が数日若しくは数週 間も続いたとしても当該中断の生じたときに到達していたポジションからテープ を再生することを実行することができるのである。 第７図は、この映画における異なる登場人物の見地を示す異なるテレテキスト ページを表している。第７ａ図は、レ・プロッド警部の見解の要約であり、第７ ｂ図は、ジンクス嬢の見解の要約である。 第７ａ図におけるテキストは、例えば「それが一体何なのか不思議だ。あんな 少女が正しいことをしたとは。何でもないことに空騒ぎしているのかも知れない 。彼女は実に沢山の探偵小説を読んでいたのは確かである。」と読まれる。 第７ｂ図は、ジンクス嬢の見地を示しており、次のように読まれる。すなわち 、「なぜ警官らはこんなに間抜けなのか、何が起こっているのか分からないのか 、私の言った言葉を聞いていたのか。」 この映画におけるレ・プロッド警部、ジンクス嬢及び他の登場人物の見解は、 それぞれ異なるテレテキストページに含まれ、これらテキストページは、これま での粗筋ページと同じようにしてテープ再生動作の推移の間において更新されて いくこととなる。 第８図は、ニュース速報機能の使用を描いている。第８図から分かるように、 この表示はビデオの一場面を含んでおり、これに関して幾つかのテキストがボッ クスにスーパーインポーズされている。この特定の場合において、このテキスト は、視聴者に伝えられるも映画関係者には伝えられない話し手の意見を描いてい る。上述したように、このニュース速報ボックスは、任意の形状のものとするこ とができかつ所望の位置に配され、しかも話し手の意見に限る必要はないが、例 えば、視聴者へのメッセージを含んだり、或いは視聴者が特定の筋道を秘密させ たい場合にこの画像の特定部分を覆い隠すことに用いられうる。 第９図は、本発明によるビデオテープにおいてクイズの手順が如何にして実施 されるかを示している。視聴者は、テープをテープレコーダに挿入しプレイボタ ンを押す。すると序説のビデオ場面が再生され、画像における指示が続く（ボッ クス９０）。そこには、このクイズショーを紹介しこのクイズ番組に参加するた めにリモートコントロールハンドセット上のテキストボタンを押す指示を与える 指令ページがある。このテキストキーを押すと、紹介情報ページ（ボックス９１ ）が表示される。これは、視聴者がそれを読むのに十分な時間持続されるように 設定されている。視聴者がこの情報ページを読むのに十分な時間が経過すると、 この情報ページデータは変更され、当該ページにおけるそのニュース速報情報（ 突発的に現れて視聴者に注意を引かせるような情報）片が確立する。ビデオの場 面が示す状況の下ではボックスは発生せず、この映画の終わりまで続けられる（ ボックス９２）。この情報に関するニュース速報情報片の終わりにおいて、コー ドはリセットされフルテキストページが現れる（ボックス９３）。このデータは 、指令を説明するものに変更される。象に関する野生生物クイズの特定の例とし て、当該指令を次のようにすることができる。 「あなたの選択した色づけされたキーを押すと出てくる質問に答えなさいあな たには１０秒間だけ各質問に答えるため時間があります − 質問１をお待 ち下さい。」 その後、テレテキスト信号におけるデータは、最初の質問ページに変わる（ボ ックス９４）。これは、本例の「象」という論題により方向づけられ、第１の質 問１を与えるものである。かかる質問として、例えば「野生の環境ではどこで象 を見つけられると思いますか？ アメリカ及びアジアなら赤色（キー）を押し、 アフリカ及びインドなら緑色（キー）を押し、南極大陸なら黄色（キー）を押し 、オーストラリアなら青色（キー）を押して下さい。」とすることができる。所 定のタイムリミット、例えば１０秒の内にある色分けされたキーが押されると、 標準のＦａｓｔｅｘｔ又はＴＯＰの様式で別のページが選択される。すなわちこ の様式は、その色分けされたキーが、表示されたページから特定のページへの特 定のリンクを稼動させるというものである。かかる所定時間の経過後もボタンの 押圧がなかった場合には、ページ上のデータはタイムアップ（時間切れ）フレー ムに変わり（ボックス９７）、色分けされたキーに関連付けられたページリンク は現ページ番号すなわちタイムアップページを指すように変わり、これにより、 色分けされたキーの押圧はここでは何の作用しない。 もしも色分けされたキーを押すのに利用される上記時間中に緑色のキーが押さ れ、その結果ディスプレイが正解が選択された旨を示した場合、上記質問１のペ ージからのリンクの結果としてこのページが表示される（ボックス９５）。これ に対して、黄色のボタンが押された場合、不正解表示がなされ、その回答が何故 間違っているのかについての説明が示される（ボックス９６）。ここで再び、こ のテレテキストページ番号は、オリジナルの質問ページからのページリンクによ り選択される。提示した答えに対する回答を視聴者が読んで理解するのに十分に 長い時間の後には、次の質問が提示される（ボックス９８）。そこでも単一バー ジョンの次の質問があり、同じく質問２が提示されるであろう上記所定時間内の 押圧ボタンの選択又はボタン押圧の失敗に応答していずれかの表示が分岐してな されることは勿論である。そして再び、質問２の提示に応答して、視聴者は、上 記所定時間内に適正なボタンを押圧することを促され、上記第１の質問について 説明したような手続きが第２の質問及びそれ以降の質問のために続くことになる 。正解の数を記録することを可能とすべくメモリを設けても良く、そのクイズの 終 了時に得られる得点は、視聴者がその実力を判断することを可能にすることにな る。 言うまでもなく、テープの長さ（その時点での有効長）に従ってテレテキスト データを能動的に更新する技術を使用するのには多様な実現性があり、本願はこ の機能の予期される使用例のうち限られた数の選択例しか提示していない。 この開示内容を読めば、当業者にとってはその他の改変例が明らかとなると思 料する。このような改変例は、ビデオテープ、ビデオテープレコーダ及びこれら の構成部品の設計及び使用において既知である他の特徴や、既に本文で説明され た特徴に代わり又は加えて使用され得る他の特徴を含むものとすることができる 。請求項は、この出願では特徴事項の特定の組み合わせについて明記しているが 、本願の開示の範囲は、いずれの請求項においても現在請求されているものと同 じ発明に関連するものであろうとなかろうと、更には、この発明と同じ技術的問 題のいずれか又は全てを緩和するものであろうとなかろうと、本文において明示 的又は暗示的に開示されたいずれの新規な特徴事項若しくはいずれの新規な特徴 の組み合わせ又は当業者にとって自明であろうそれらの特徴事項のうちの１つ又 はそれ以上のいずれの一般化事項をも包含すると理解されるべきである。本出願 人は、ここに、新しい請求項は、本出願又は本願から得られる如何なる別出願の 手続きの間において、上述したような特徴及び／又はそのような特徴の組み合わ せにつき明確化することも可能であることを注記しておくものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ビデオ信号と多重されるテレテキストデータを搬送するＶＨＳビデオテ ープであって、 前記テレテキストデータは、標準の放送テレテキスト信号のデータレートより も低いデータレートを有しかつＶＨＳ標準ビデオレコーダの帯域幅内に収まる多 レベルコードに符号化され、 前記テレテキストデータは、当該テープのビデオ内容に関連するとともに、所 定のページにおいて当該テープの有効長に従って更新される、 ＶＨＳビデオテープ。 ２． 請求項１に記載のビデオテープであって、複数のテレテキストページは 、それぞれがビデオプログラムの異なる登場人物に関連するデータを搬送するよ う形成されているビデオテープ。 ３． 請求項１に記載のＶＨＳビデオテープであって、前記テレテキストデー タを、ＭＨＥＧ−５符号化データとしているビデオテープ。 ４． 請求項１に記載のＶＨＳビデオテープであって、前記テレテキストデー タを、ＨＴＭＬ符号化データとしているビデオテープ。