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JP2001354789A - ポリ乳酸系樹脂フィルム - Google Patents

ポリ乳酸系樹脂フィルム

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Publication number
JP2001354789A
JP2001354789A JP2000177863A JP2000177863A JP2001354789A JP 2001354789 A JP2001354789 A JP 2001354789A JP 2000177863 A JP2000177863 A JP 2000177863A JP 2000177863 A JP2000177863 A JP 2000177863A JP 2001354789 A JP2001354789 A JP 2001354789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polylactic acid
integer
modified silicone
resin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000177863A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sukigara
正幸 鋤柄
Manabu Tanuma
学 田沼
Yoshiyuki Tatsuki
芳幸 田附
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000177863A priority Critical patent/JP2001354789A/ja
Publication of JP2001354789A publication Critical patent/JP2001354789A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生分解性を有するポリ乳酸系樹脂フィルムにお
いて、帯電防止性、滑り性、およびブロッキング防止性
をバランスさせ、封筒窓貼り機における高速走行適性を
高めたポリ乳酸系樹脂フィルムを提供する。 【解決手段】ポリエーテル変性シリコーン:85〜10
重量%と、ポリオキシエチレンアルキルアミン15〜9
0重量%とからなるコーティング組成物が、フィルムの
少なくとも片面に2〜30mg/m2の塗膜を形成して
いるポリ乳酸系樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてポリ乳酸
系樹脂からなる生分解性を有するフィルムの表面処理に
関するものであり、更に詳しくは、封筒窓貼り用に好適
なポリ乳酸系樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成高分子化合物はその優れた特性から
プラスチックとして広範囲に使用されるようになった
が、その使用量の増加と共に廃棄物量も増大しており、
この廃棄プラスチックをどの様に処理するかが大きな社
会問題になっている。焼却すると、発熱量が大きいため
焼却炉を傷めやすい、有害物質を生成するおそれがある
等の問題点があり、埋め立てても腐らないためいつまで
も環境中に残留するという問題点がある。更に、リサイ
クルは分別・回収、再生のコストを考えると早急な普及
は困難である。
【0003】この様な環境問題の高まりの中で、環境へ
の負荷を低減して、社会を持続可能なものにするため
に、廃棄後に自然環境下で分解する生分解性プラスチッ
クが求められるようになっている。これまでに知られて
いる生分解性プラスチックとしては、澱粉系、微生物に
よって生産された脂肪族ポリエステル系樹脂、化学合成
による脂肪族ポリエステル系樹脂、及びそれらの化学構
造を一部変性したタイプの樹脂、生分解性の脂肪族芳香
族ポリエステル系樹脂などが知られている。
【0004】これらの生分解性プラスチックの中で、ポ
リ乳酸系樹脂は他の生分解性プラスチックに比べて、透
明性、剛性、加工性に優れ、特にその延伸フィルムは、
腰が強く、透明性に優れる点から、各種包装用フィルム
や封筒窓貼り用フィルムとして適している。一方、樹脂
フィルムの用途においては、加工機の進歩によって、加
工速度の高速化が進んでいる。封筒へのフィルムの窓貼
りを例にあげると、従来は400〜600枚/分の処理
速度で封筒の窓貼りを行っていたものが、窓貼り機の進
歩によって、最近では800〜1000枚/分、更には
1000枚/分以上と高速化が進み、フィルムの走行速
度も、より高速になってきている。それにともない、加
工速度の高速化に対応した機械適性や加工性などを得る
ために帯電防止性、滑り性およびブロッキング防止性な
どのようなフィルムへの要求も、ますます厳しくなって
きているのが現状である。
【0005】特開平10−119978号公報で開示さ
れた封筒窓用熱可塑性樹脂フィルムでは、主としてスチ
レン系樹脂フィルムに、スルホン酸塩などのアニオン系
界面活性剤、第四級アンモニウム塩などのカチオン系界
面活性剤、ベタイン型界面活性剤などの両性界面活性
剤、および脂肪酸アミドなどの非イオン系界面活性剤を
塗布することで、帯電防止性を付与し、封筒へのフィル
ムの窓貼り工程において、フィルム詰まり、しわ、およ
び貼り付け位置不良をなくし、高速下での貼り付けを可
能にすることが記載されている。しかしながら、この特
開平10−119978号公報に記載されているような
帯電減衰の半減期が200秒あるいは150秒程度で
は、帯電防止性としては不十分であり、高速での封筒へ
の窓貼り時にフィルムの帯電量が大きくなるため、機械
でのフィルム詰まりや貼り付け位置のズレが発生する場
合がある。実質的には、帯電防止性能として帯電減衰の
半減期が60秒以下の範囲でないと封筒窓貼りに適した
フィルムとは言えない。
【0006】本発明者等の研究では、帯電減衰の半減期
を60秒以下にするためには、HLB値(親水性−親油性
バランス)が高い、すなわち親水性の高い界面活性剤を
使用する必要があり、しかも、フィルムへの塗布量を多
くしなければならない。その結果、塗布された界面活性
剤の吸湿によって、フィルム同士がロール内で強固に密
着してしまうブロッキング現象が発生しやすくなる弊害
が起こる。ブロッキング現象は、特に夏期の高温高湿の
条件下で顕著となり、ロールからのフィルムの繰出し性
が悪くなるため、封筒窓貼り機などでのフィルム切れ
や、フィルム同士の巻き付きが起こる頻度が高くなり、
安定した運転ができなくなってしまう問題が発生する。
【0007】一方では、ブロッキング防止性を付与する
目的で、無機化合物あるいは有機化合物の微粒子をポリ
マーに添加する方法や塗布する方法が知られており、特
開平2−72051号公報には粒状アンチフレッキング
剤を含むスチレン系樹脂フィルムが、特開平10−11
9978号公報には、二酸化ケイ素粒子を帯電防止剤と
一緒に塗布することがそれぞれ開示されている。これら
の微粒子を添加または塗布する方法により、ブロッキン
グ防止性の付与や滑り性の向上が可能となるのである
が、一方で、フィルムの透明性を悪化させたり、封筒加
工機での各種ロールとの摩擦時にフィルム表面からの微
粒子の脱落が起こり、汚れが発生する問題があるため、
好ましくない。
【0008】また、特開平10−119978号公報に
は、変性シリコーン系界面活性剤(ポリエーテル変性シ
リコーン)についても開示がなされている。この変性シ
リコーンは親水性のポリエーテル基で変性していること
で、界面活性効果つまり帯電防止効果を発現している
が、シリコーンの低い表面張力により摩擦性にも優れて
いるため、塗布量を増やしてもブロッキングの問題が起
こらない特徴がある。しかしながら、この変性シリコー
ン系界面活性剤を使用した場合でも、紙との接着不良の
問題がある。すなわち、変性シリコーン系界面活性剤を
塗布し、帯電防止性とブロッキング防止性の両方の性能
を満足するためには、フィルムへの塗布量は、前述のア
ニオン系、カチオン系、両性、非イオン系界面活性剤な
どの一般的な界面活性剤よりも多めにしなければなら
ず、その場合、シリコーン分子の低表面張力の影響によ
り撥水性が良くなりすぎてしまい、封筒窓貼り機での紙
との接着工程において、接着剤との接着性が悪くなる。
そのため、封筒加工時に封筒窓部分への貼り付け位置の
ずれが起こりやすくなる。つまり、変性シリコーン系界
面活性剤での表面処理の場合は、帯電防止性とブロッキ
ング防止性の双方を満足する条件の塗布量では、紙との
接着性を悪くする点で、好ましくない。
【0009】また、特開平10−119978号公報に
は変性シリコーン系界面活性剤と脂肪酸アミドとの組み
合わせについても例示がなされているが、この場合にお
いても帯電防止性、滑り性、ブロッキング防止性のバラ
ンスが十分ではない。すなわち、変性シリコーンと脂肪
酸アミドを組み合わせて塗布した場合は、変性シリコー
ンの特徴である滑り性とブロッキング防止性が阻害さ
れ、脂肪酸アミドの特徴である帯電防止性を阻害してし
まうため、好ましくはい。
【0010】以上はスチレン系樹脂を中心とする生分解
性でない樹脂フィルムに適用された技術であり、生分解
性樹脂フィルムについては何ら開示されていない。生分
解性を有する樹脂フィルムについては、特開平9−22
1587号公報に非イオン性帯電防止剤を含有する帯電
防止性ポリ乳酸系フィルムおよびシートが開示されてい
る。このフィルムおよびシートは生分解性を有して且つ
帯電防止性を有するが、滑り性およびブロッキング防止
性は改良されず、本発明の目的を達成するには至らな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生分解性を
有し、帯電防止性、滑り性およびブロッキング防止性を
バランスさせ、紙との接着性にも優れるポリ乳酸系樹脂
フィルムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、驚くべきこと
に特定の界面活性剤と変性シリコーン化合物を特定割合
で配合することによって、本発明の目的を達成しうるこ
とを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
主としてポリ乳酸系樹脂からなるフィルムおいて、
(A)ポリエーテル変性シリコーン:85〜10重量%
と、(B)下記式(3)の構造であるポリオキシエチレ
ンアルキルアミン:15〜90重量%からなるコーティ
ング組成物が、フィルムの少なくとも片面に、2〜30
mg/m2の塗膜を形成していることを特徴とするポリ
乳酸系樹脂フィルムである。
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Rは炭素数8〜22のアルキル
基、x=1〜30の整数、y=1〜30の整数であ
る。) さらに、ポリエーテル変性シリコーン(A)が、下記式
(4)の構造であるポリ乳酸系樹脂フィルムである。
【0015】
【化4】
【0016】(式中、RはHまたは炭素数が1〜4の低
級アルキル基、m=0〜80の整数、n=1〜30の整
数、m+n=1〜100の整数、n/(n+m)=0.
1〜1、a=5〜30の整数、b=0〜30の整数、a
+b=5〜60の整数、a:bの比率が100:0〜5
0:50である。) さらに、フィルムの少なくとも片面において、フィルム
と金属の動摩擦係数が0.15〜0.30、フィルム同
士の静摩擦係数が0.35〜0.45であり、20℃相
対湿度20%での帯電圧減衰の半減時間が60秒以下で
あるポリ乳酸系樹脂フィルムである。
【0017】本発明について、以下に具体的に説明す
る。本発明のフィルムは、主としてポリ乳酸系樹脂から
なる。該ポリ乳酸系樹脂とは、乳酸単量体単位を50重
量%以上含有する重合体であって、ポリ乳酸、または乳
酸と他のヒドロキシカルボン酸、脂肪族環状エステルと
の共重合体、または乳酸単量体を50重量%以上含有す
るこれら重合体の組成物である。該ポリ乳酸系樹脂は、
剛性の観点から、ガラス転移温度が40℃以上で且つ1
00℃以上の融点を持つポリ乳酸または上記ポリ乳酸共
重合体を使用することが好ましい。
【0018】乳酸としては、L−乳酸、D−乳酸が挙げ
られる。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール
酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒ
ドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキ
シカプロン酸等が挙げられる。また、脂肪族環状エステ
ルとしては、グリコリド、ラクチド、β−プロピオラク
トン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−
カプロラクトンおよびこれらにメチル基などの種々の基
が置換したラクトン類が挙げられる。
【0019】ポリ乳酸系樹脂の重合方法としては、縮合
重合法、開環重合法などの公知の方法を採用できる。ま
た、ポリイソシアネート、ポリエポキシ化合物、酸無水
物、多官能酸塩化物などの結合剤を使用して分子量を増
大する方法を用いることもできる。ポリ乳酸系樹脂の重
量平均分子量は20000〜1000000の範囲が好
ましい。本発明のポリ乳酸系樹脂フィルムには、上記の
樹脂の他に、熱安定剤、酸化防止剤、および紫外線吸収
剤などの公知の添加剤を、本発明の要件と特性を損なわ
ない範囲で配合することが可能である。
【0020】本発明のポリ乳酸系樹脂フィルムは、イン
フレーション法やテンター法などの従来公知の延伸方法
にて二軸延伸することにより得られる。その際の延伸倍
率としては、縦方向および横方向それぞれに1〜10倍
であり、延伸配向の付与によるフィルム強度の補強と延
伸の均一性の観点から、特に1.5〜5倍の範囲が好ま
しい。ただし、本発明において延伸倍率は、特に限定さ
れるものではない。延伸後のフィルム厚みは、好ましく
は8〜100μmであり、より好ましくは15〜50μ
mであるが、本発明では特に限定されるものではない。
【0021】ポリ乳酸系樹脂フィルムは、ポリオレフィ
ン系樹脂フィルムやポリスチレン系樹脂フィルムに比べ
て親水性であるが、本発明のコーティング組成物をポリ
乳酸系樹脂フィルム表面に均一に塗布するためには、塗
布面となるフィルム表面をコロナ処理によりさらに親水
化処理することが好ましい。この親水化処理によって、
塗膜の均一性が向上し、帯電防止性や滑り性が効率的に
発揮される。その際の表面張力としては、400μN/
cm〜600μN/cmの範囲が好ましい。
【0022】本発明に使用されるポリエーテル変性シリ
コーン(A)とは、ジメチルシリコーンのメチル基を部
分的にポリオキシエチレン基およびポリオキシプロピレ
ン基で変性したものである。フィルムの帯電防止性、滑
り性、ブロッキング防止性の観点からは、下記式(5)
の構造のものが好ましい。
【0023】
【化5】
【0024】(式中、RはHまたは炭素数が1〜4の低
級アルキル基、m=0〜80の整数、n=1〜30の整
数、m+n=1〜100の整数、n/(n+m)=0.
1〜1、a=5〜30の整数、b=0〜30の整数、a
+b=5〜60の整数、a:bの比率が100:0〜5
0:50である。) また、より好ましくは、式(5)において、m=1〜3
0の整数、n/(m+n)=0.3〜1、a+b=5〜
15、a:bの比率が100:0のポリエーテル変性シ
リコーンである。
【0025】また、本発明に使用するポリオキシエチレ
ンアルキルアミン(B)は、炭素数8〜22の脂肪族ア
ミンと酸化エチレンの付加反応、または、脂肪族アミン
とポリオキシエチレンの脱水反応により得られる下記式
(6)の構造のものである。
【0026】
【化6】
【0027】(式中、Rは炭素数8〜22のアルキル
基、x=1〜30の整数、y=1〜30の整数であ
る。) その内、フィルムの帯電防止性と滑り性、および、後に
説明するポリエーテル変性シリコーンとの併用効果の観
点から、好ましくは、脂肪族アミンが炭素数8〜18の
ものであり、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、ステ
アリルアミンなどの飽和脂肪族アミンを単独、または、
これらの飽和脂肪族アミンならびにオレイルアミンなど
の不飽和脂肪族アミンも含めた混合物(例えば、ヤシ
油、牛脂などを原料とする高級脂肪族アミン)である脂
肪族アミンからなるポリオキシエチレンアルキルアミン
である。さらに、より好ましくは、上記式(6)におい
て、x=1〜15の整数、y=1〜15の整数となるポ
リオキシエチレンアルキルアミンである。
【0028】本発明のコーティング組成物は、ポリエー
テル変性シリコーン(A)にポリオキシエチレンアルキ
ルアミン(B)を加えることによって、ポリ乳酸系樹脂
フィルム表面でのポリエーテル変性シリコーンの分散性
を向上することが出来るため、ブロッキング防止性およ
び滑り性についてポリエーテル変性シリコーンを単独で
使用した場合よりも、より少ない塗布量で効率よく発現
することが可能になる。また、ポリオキシエチレンアル
キルアミンは、非イオン系界面活性剤の中ではポリ乳酸
系樹脂フィルムに対する帯電防止効果が高い上、前述の
ようにポリエーテル変性シリコーンとの相溶性にも優れ
るため、ポリエーテル変性シリコーンとの併用において
も帯電防止性を阻害されることなく、少ない塗布量で帯
電防止効果を発揮することが可能となる。本発明の要件
以外の界面活性剤でも、単独使用の場合では本発明で使
用するポリオキシエチレンアルキルアミンと変わらない
優れた帯電防止性を得ることが可能なものもあるが、ポ
リエーテル変性シリコーンと組み合わせて使用した場合
において、ポリエーテル変性シリコーンの特徴であるブ
ロッキング防止性や滑り性が阻害されたり、界面活性剤
の特徴である帯電防止性を阻害してしまうことになるた
め、本発明の目的を達成するようなものを得ることがで
きない。すなわち、本発明では、ポリエーテル変性シリ
コーンと特定構造のポリオキシエチレンアルキルアミン
とを併用することによって初めて、帯電防止性、滑り
性、およびブロッキング防止性をバランスした、紙との
接着性にも優れるポリ乳酸系樹脂フィルムを得ることが
できる。
【0029】本発明のポリ乳酸系樹脂フィルムは、上記
のポリエーテル変性シリコーン(A)を85〜10重量
%と、ポリオキシエチレンアルキルアミン(B)を15
〜90重量%からなるコーティング組成物をポリ乳酸系
樹脂フィルムに塗布することで得られる。ポリエーテル
変性シリコーン(A)を10重量%以上にすることによ
り、適度な滑り性と、十分なブロッキング防止性が得る
ことができる。しかし、ポリエーテル変性シリコーン
(A)が10重量%未満では、滑り性とブロッキング防
止性が不足するため、封筒窓貼り時に貼り付け位置のず
れやフィルムの巻き付きが発生しやすくなる。また、8
5重量%を越える場合は、紙との接着性を悪くするた
め、好ましくない。ポリオキシエチレンアルキルアミン
(B)を15重量%以上にすることで、特に低湿度条件
下(20℃、相対湿度20%)での良好な帯電防止性能
を付与することが可能となるが、15重量%未満では、
帯電防止性が不足するため、封筒窓貼り時にフィルムの
詰まりや貼付け位置のずれが発生しやすくなる。また、
90重量%を越える場合は、フィルム同士の摩擦性とブ
ロッキング防止性が悪くなり、封筒窓貼り時にフィルム
巻き付きが起こりやすくなる。また、ロール状のフィル
ムを安定して繰出すことも困難となるため、好ましくな
い。これらの、ポリエーテル変性シリコーン(A)およ
びポリオキシエチレンアルキルアミン(B)それぞれの
単独塗布系では、帯電防止性、滑り性、およびブロッキ
ング防止性を全て満足させるのが困難であったが、これ
らを併用することで、ポリエーテル変性シリコーンのフ
ィルム表面での均一分散性が向上され、相乗的に滑り性
と帯電防止性が向上し、ブロッキング防止性も同時に付
与することが可能となる。また、上記性能のバランスの
観点からは、ポリエーテル変性シリコーン(A)を40
〜60重量%と、ポリオキシエチレンアルキルアミン
(C)を60〜40重量%とを配合し、塗布することが
好ましい。
【0030】また、本発明におけるコーティング組成物
中に、塗布した組成物のフィルム表面から外部への移行
を防止する目的から、ポリビニルアルコールやポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウムなどの水溶性
高分子を、発明の要件と特性を損なわない範囲で加えて
も良い。本発明におけるコーティング組成物のポリ乳酸
系樹脂フィルムへの塗布量は、少なくとも片面に2〜3
0mg/m2であり、好ましくは、2〜15mg/m2
ある。2mg/m2未満では、帯電防止性が不足するた
め封筒窓貼り時において貼り付け位置のずれが発生しや
すくなり、反対に30mg/m2以上では、ブロッキン
グ防止性が悪くなってしまうため、好適には使用しづら
い。
【0031】コーティング組成物のポリ乳酸系樹脂フィ
ルムへの塗膜形成方法としては、従来公知の方法である
スプレーコーター、ロールコーター、スクイーズロール
コーター、および、エアーナイフコーターなどが採用で
きる。フィルム表面に均一に塗布し、かつ、上記の塗布
量範囲にするためには、コーティング組成物を水や有機
溶剤などの溶媒で希釈し、上記のコーターでポリ乳酸系
樹脂フィルム表面に均一に塗布した後、熱風乾燥機など
の乾燥炉で溶媒を乾燥除去する方法が好ましい。
【0032】また、本発明のポリ乳酸系樹脂フィルムで
は、前記塗膜が両表面に形成する場合は、コーティング
組成物を両表面に塗布する方法が好ましいのであるが、
溶媒で希釈したコーティング組成物を片面に塗布した後
に完全に乾燥する前(溶媒が完全に除去される前に)
に、ロール状に巻き取って、巻き取り張力によって反対
面にコーティング組成物を転写させ、両表面に塗膜を形
成させる方法によることも可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施例および比較例によって本発
明を説明する。まず、実施例および比較例で用いた評価
方法について以下に説明する。 (1)帯電圧減衰の半減時間 スタチックオネストメーター(宍戸静電気(株)製H−
0110型)を使用し、JIS−L−1094に準拠し
て、温度20℃、相対湿度20%の雰囲気下で、印加電
圧10kv、電極−サンプル間距離20mmの条件で測
定し、秒の単位で1の位までを有効数字として求めた。
【0034】(2)フィルムと金属間の動摩擦係数 JIS−K−7125に準拠し、フィルムとの接触面積
が50mm×30mm、重さ110gで表面状態が鏡面
であるステンレス製滑り片を用い、1000mm/分の
速度で、温度23℃、相対湿度50%の環境条件におい
て動摩擦係数を測定し、少数以下第2位までを有効数字
として求めた。
【0035】(3)フィルム同士の静摩擦係数 ASTM F254−89に準拠し、傾斜角度を可変で
きるテーブルにサンプルフィルムを貼り付けた後、表面
にサンプルと同一のフィルムを貼り付けた重さ200g
の金属製の滑り片を、フィルム面同士が接するように載
せる。その後、テーブルの傾斜角度を0°(水平)から
90°(垂直)方向へと90°/分の速度で傾けてい
き、フィルムを貼り付けた金属片が滑り始める時のテー
ブルの傾斜角度θを少数以下1桁まで読み取った。その
角度θより、以下の計算式で静摩擦係数を計算し、小数
以下第2位まで有効数字として求めた。なお、測定は、
温度23℃、相対湿度50%の環境条件で実施した。 静摩擦係数=tanθ
【0036】(4)ブロッキング防止性 70mm巾に切断したサンプルフィルムを重ね合わせ、
50kg/cm2の荷重下、温度50℃、相対湿度85
%条件で15時間保持後、接触面の剥離をする際の荷重
を測定することによって、ブロッキング防止性を下記の
基準により評価した。 ◎:剥離時の荷重≦10g (ブロッキング防止性良
好) ○:10g<剥離時の荷重≦15g (ブロッキング防
止性やや良好) △:15g<剥離時の荷重≦30g (ブロッキング防
止性やや不良) ×:剥離時の荷重>30g (ブロッキング防止性不
良)
【0037】(5)封筒窓貼り機による評価 窓貼り機(WINKLER+DUNNERBIER社製
のHELIOS202型)にて、135×235mmの
封筒(紙製)にある50×90mmの窓枠に、1000
枚/分の速度で、20000枚の封筒を窓貼りし、下記
項目の評価を実施した。
【0038】(5−a)位置ズレの評価 20000枚の窓貼り封筒の中から、19001枚〜2
0000枚目までの1000枚の中から、無作為に10
0枚のサンプルを抽出し、所定の貼り付け位置からのず
れが0.5mm未満のものを1点、0.5mm〜1.0
mm未満のものを0.5点、1.0mm以上のものを0
点として、100枚の合計点数により評価した。 ◎:100点 ○:97.5〜99.5点 △:95.
0〜97.0点 ×:95.0未満
【0039】(5−b)フィルム同士の巻き付きの評価 20000枚の窓貼り中に、フィルム同士の巻き付きが
発生した回数により以下の基準で評価した。 ◎:0回 ○:1回 △:2回 ×:3回以上
【0040】(6)重量平均分子量 Waters社製のゲルパーミエイションクロマトグラ
フィー(GPC)を用いて、クロロホルムを溶媒とし
て、試料のクロロホルム溶液の濃度を1mg/1ccと
し、溶媒温度40℃、溶媒流速1ml/分で測定を実施
した。標準ポリスチレンを用いてポリスチレン換算して
重量平均分子量を求めた。
【0041】(7)ガラス転移温度、融点 パーキンエルマー(Perkin−Elmer)社製の
示差走査熱量計(DSC)、DSC−7型を用いて、約
10mgの試料を10℃/分の速度で0 ℃から200
℃まで昇温させて、ガラス転移温度、および融点を測定
した。
【0042】(8)生分解性試験 試験フィルムを縦100mm、横100mmのサイズに
カットし、ステンレ製1mmの網目のネット状サンプル
ホルダーに挟み、地中約10cmの深さの所に埋め9か月
経過後に残存するフィルムの重量を測定した。残存率が
40%以下であるものを○、残存率が40〜90%のも
のを△、残存率が90%以上のものを×と判定した。
【0043】以下の実施例および比較例におけるポリ乳
酸系樹脂は、特開平6−65360号公報に記載された
方法に従い、錫末を触媒に90%L−乳酸を用いて直接
縮合によりポリ乳酸重合体を得た。得られたポリ乳酸の
重量平均分子量は180000であり、ガラス転移温度
57℃、融点150℃であった。以下の実施例と比較例
においては、全てこのポリ乳酸系樹脂を使用して実施し
た。ただし、本発明におけるポリ乳酸系樹脂の組成がこ
れに限定されるものではない。
【0044】また、フィルムへの延伸製膜は、単軸スク
リュー押出機を用いて、樹脂をTダイより押出し、キャ
ステイングロールにて急冷し、続いてMD方向に3倍、
ロール延伸、次いでテンターで延伸温度60℃にてTD
方向に3倍延伸し、引き続きテンター内で110℃で熱処
理をして、厚さ30μmのポリ乳酸系樹脂の延伸フィル
ムを得た。本実施例、および比較例のフィルムにおい
て、テンター内で上側の面を上面、下側の面を下面と呼
んで区別する。なお、樹脂組成と同様にフィルムについ
ても、実施例と比較例の全ての例において、上記のフィ
ルムを使用した。
【0045】実施例および比較例において、コーティン
グ組成物として配合を行なったポリエーテル変性シリコ
ーン、ポリオキシエチレンアルキルアミン等の界面活性
剤を、それぞれ、表1、表2に示す。実施例および比較
例における表面処理剤の塗布方法としては、まず、塗布
するフィルム面を500μN/cmの表面張力となるよ
うにコロナ処理を行った。なお、コロナ処理は、春日電
機(株)社製のAGI−060MD型を用いて実施し
た。次いで、表面処理剤の濃度が0.3重量%であるコ
ーティング組成物の水溶液をスプレーコーターでフィル
ム表面に塗布した後、90℃の熱風乾燥機中を通過さ
せ、水分を除去した。塗布量は、スプレーコーターの条
件(エアー圧力とライン速度)で調整したが、実施例お
よび比較例に記載の塗布量は、塗布後のフィルム10m
2をサンプリングし、エチルアルコールを用いて、コー
ティング組成物の洗浄をおこない、洗浄後のフィルム重
量を計量し、洗浄前後の重量差をmg/m2に換算して
求めた。
【0046】
【実施例1〜5】表3に示す実施例1〜5のフィルム
は、表1のポリエーテル変性シリコーン、および表2の
ポリオキシエチレンアルキルアミンをコーティング組成
物として配合し、フィルムに塗布したものであるが、本
発明の要件であるところの配合組成および塗布量の範囲
内にある。表3内の評価結果に示すように、帯電防止性
(帯電圧の半減時間)、滑り性(フィルム−金属の動摩
擦係数、フィルム−フィルムの静摩擦係数)、および、
ブロッキング防止性に優れており、封筒窓貼り機でも極
めて優れた評価結果が得られている。
【0047】
【比較例1〜6】上記実施例に対し、比較例1〜6を表
3に示す。比較例1〜6は、ポリエーテル変性シリコー
ン、ポリオキシエチレンアルキルアミンを、それぞれ単
独でフィルムに塗布した場合であり、本願の要件から外
れるものである。表3内の評価結果に示すように、これ
らの塗布剤が単独添加の場合は、塗布量を増減しても、
帯電防止性、ブロッキング防止性、および滑り性のバラ
ンスがとれず、また、封筒窓貼り時における位置ずれが
発生するため、好適には使用しづらい物である。
【0048】比較例1〜3のポリエーテル変性シリコー
ンを単独塗布の場合では、塗布量の少ない時には帯電防
止性が不足し、封筒窓貼り時に位置ずれが発生した。反
対に、塗布量を増やしていくと紙との接着性も悪くなる
ために封筒窓貼り時に位置ずれが起こりやすくなった。
比較例4〜6のポリオキシエチレンアルキルアミンを単
独塗布の場合では、塗布量の少ない時には帯電防止性が
不足し、滑り性も悪くなるため、封筒窓貼り時において
位置ずれが起こりやすくなった。反対に、塗布量を増や
していった場合はブロッキング防止性が悪くなり、封筒
窓貼り時におけるフィルム巻き付きが起こりやすくなっ
た。
【0049】生分解性に関しては実施例1〜5、比較例
1〜6、全て○であり、良好な生分解性を示した。
【0050】
【実施例6〜10】表4に示す実施例6〜10は、実施
例1〜5よりもコーティング組成物の塗布量が多いもの
であるが、本発明の要件内の配合組成および塗布量であ
り、評価結果についても、本発明の目的を満たしている
ものである。
【0051】
【比較例7、8】表4の比較例7,8は、フィルムへの
塗布量は実施例6〜10と同一ではあるが、コーティン
グ組成物の配合比が本発明の要件から外れているもので
ある。本発明の要件から外れる範囲であるこれらのフィ
ルムは、帯電防止性、ブロッキング防止性、および、滑
り性のバランスがとれず、封筒窓貼り時における位置ず
れや、フィルム巻き付きが発生したりするため、好適に
は使用しづらいものである。
【0052】比較例7は、ポリエーテル変性シリコーン
の比率が高く、ポリオキシエチレンアルキルアミンの比
率が低い場合である。表4の評価結果に示しているが、
帯電防止性が不足するため、封筒窓貼り時における位置
ずれが多くなり△になった。比較例8は、ポリエーテル
変性シリコーンの比率が低く、ポリオキシエチレンアル
キルアミンの比率が高い場合である。この場合は、ブロ
ッキング防止性が△になり、封筒窓貼り時におけるフィ
ルム巻き付きが△となった。
【0053】
【比較例9,10】表4の比較例9,10は、それぞ
れ、比較例7,8からポリオキシエチレンアルキルアミ
ンの種類だけを変えた場合である。比較例7,8と同様
に配合比が本発明の要件から外れているものであり、封
筒窓貼り時における位置ずれが多くなるため、好適には
使用しづらいものである。比較例9は、ポリエーテル変
性シリコーンの比率が高く、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミンの比率が低い場合である。表4の評価結果に示
しているが、帯電防止性が不足するため、封筒窓貼り時
における位置ずれが多くなり△になった。
【0054】比較例10は、ポリエーテル変性シリコー
ンの比率が低く、ポリオキシエチレンアルキルアミンの
比率が高い場合である。この場合は、ブロッキング防止
性が△になり、封筒窓貼り時におけるフィルム巻き付き
が△となった。
【0055】
【比較例11、12】表4の比較例11は、ポリエーテ
ル変性シリコーンと界面活性剤の配合比およびフィルム
への塗布量は実施例6と同じであり、同じく比較例12
は実施例7と同じであるが、界面活性剤については、本
発明の要件外のものを使用した。いずれの場合において
も、本発明の目的を達するような物が得られなかった。
比較例11は、界面活性剤としてヒドロキシエチルラウ
リルアミンを使用した場合であるが、界面活性剤の割合
が少ない比較例11では、帯電防止性が低く、封筒窓貼
り時における位置ずれが△となり、ブロッキング防止性
も△であった。
【0056】比較例12は、界面活性剤としてヤシ油脂
肪酸アミドを使用した場合である。界面活性剤の割合が
多い比較例12では、帯電防止性が十分でなく、封筒窓
貼り時における位置ずれが△となり、フィルム巻き付き
も△、ブロッキング防止性も△となった。
【0057】
【比較例13、14】表4の比較例13、14は、ポリ
エーテル変性シリコーンとポリオキシエチレンアルキル
アミンをコーティング組成物として配合したものである
が、塗布量が本発明の要件から外れるものである。塗布
量が少ない場合は、帯電防止性が不足してしまい、封筒
窓貼り時における位置ずれが発生しやすくなり、反対に
塗布量が多い場合は、ブロッキング防止性が悪くなって
しまう。いすれの場合でも、好適には使用しづらいもの
である。
【0058】比較例13は塗布量が少なすぎる場合であ
るが、帯電防止性と滑り性が悪く、封筒窓貼り時におけ
る位置ずれが×となった。比較例14は塗布量が多すぎ
る場合であるが、帯電防止性は高いが、ブロッキング防
止性が△となり、紙との接着性が悪くなるので、封筒窓
貼り時に位置ずれが起こりやすくなり、評価が×となっ
た。生分解性に関しては実施例6〜10、比較例7〜1
4、全て○であり、良好な生分解性を示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明のポリ乳酸系樹脂フィルムは自然
環境中で生分解性を有しながら、特定のポリエーテル変
性シリコーンと特定のポリオキシエチレンアルキルアミ
ンを併用することを特徴とし、単独では実現できなかっ
た、優れた帯電防止効果(20℃、相対湿度20%の条
件下において帯電圧の半減時間が60秒以下)とブロッ
キング防止性および滑り性をバランスさせることができ
る。これによって、フィルムの高速走行をともなう10
00枚/分を越えるような封筒への高速窓貼りにおい
て、貼り付け位置のずれやフィルムの巻き付きが起こら
ない良好な仕上がりと機械適性を提供する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB35 AB39 BA07 CA07 DA04 4F100 AJ02B AJ02H AJ03B AJ03H AK41A AK52B AK52C AK52K AK54B AK54C AK54K AL05B AL05C BA02 BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C BA15 CC00B CC00C GB90 JA13B JA13C JC00 JG03 JK16 JL00 JL01 JL11 YY00 YY00B YY00C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてポリ乳酸系樹脂からなるフィル
    ムにおいて、(A)ポリエーテル変性シリコーン:85
    〜10重量%と、(B)下記式(1)の構造であるポリ
    オキシエチレンアルキルアミン:15〜90重量%から
    なるコーティング組成物が、フィルムの少なくとも片面
    に、2〜30mg/m2の塗膜を形成していることを特
    徴とするポリ乳酸系樹脂フィルム。 【化1】 (式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基、x=1〜3
    0の整数、y=1〜30の整数である。)
  2. 【請求項2】 ポリエーテル変性シリコーン(A)が、
    下記式(2)の構造である特許請求項1に記載のポリ乳
    酸系樹脂フィルム。 【化2】 (式中、RはHまたは炭素数が1〜4の低級アルキル
    基、m=0〜80の整数、n=1〜30の整数、m+n
    =1〜100の整数、n/(n+m)=0.1〜1、a
    =5〜30の整数、b=0〜30の整数、a+b=5〜
    60の整数、a:bの比率が100:0〜50:50で
    ある。)
  3. 【請求項3】 フィルムの少なくとも片面において、フ
    ィルムと金属の動摩擦係数が0.15〜0.30、フィ
    ルム同士の静摩擦係数が0.35〜0.45であり、2
    0℃相対湿度20%での帯電圧減衰の半減時間が60秒
    以下である特許請求項1および特許請求項2に記載のポ
    リ乳酸系樹脂フィルム。
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