JP2001352798A - 永久磁石形同期電動機の制御装置及び制御方法 - Google Patents
永久磁石形同期電動機の制御装置及び制御方法Info
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- JP2001352798A JP2001352798A JP2000166033A JP2000166033A JP2001352798A JP 2001352798 A JP2001352798 A JP 2001352798A JP 2000166033 A JP2000166033 A JP 2000166033A JP 2000166033 A JP2000166033 A JP 2000166033A JP 2001352798 A JP2001352798 A JP 2001352798A
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 永久磁石形同期電動機1の永久磁石に起因し
て発生するトルク脈動が微小であっても、回転角検出を
高精度化することなくトルク脈動を抑制する。 【解決手段】 永久磁石の磁束軸の回転角を検出し、こ
の検出結果に基いて永久磁石形同期電動機1の入力電流
をd軸電流I1dと、トルク電流成分であるq軸電流I1q
に変換し、このq軸電流I1qを制御するq軸電流指令値
I1qcomに、永久磁石に起因して永久磁石形同期電動機
1の回転軸1aに発生するトルク脈動と逆位相となるよ
うに人為操作によって位相が設定され、かつ、上記トル
ク脈動と同振幅となるように振幅が設定された脈動抑制
電流値I1qaを重畳させてトルク脈動を打ち消すように
したものである。
て発生するトルク脈動が微小であっても、回転角検出を
高精度化することなくトルク脈動を抑制する。 【解決手段】 永久磁石の磁束軸の回転角を検出し、こ
の検出結果に基いて永久磁石形同期電動機1の入力電流
をd軸電流I1dと、トルク電流成分であるq軸電流I1q
に変換し、このq軸電流I1qを制御するq軸電流指令値
I1qcomに、永久磁石に起因して永久磁石形同期電動機
1の回転軸1aに発生するトルク脈動と逆位相となるよ
うに人為操作によって位相が設定され、かつ、上記トル
ク脈動と同振幅となるように振幅が設定された脈動抑制
電流値I1qaを重畳させてトルク脈動を打ち消すように
したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石形同期
電動機の回転軸に発生するトルク脈動を抑制するものに
関する。
電動機の回転軸に発生するトルク脈動を抑制するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、従来の永久磁石形同期
電動機の制御装置を示す。界磁に永久磁石が用いられた
永久磁石形同期電動機1は、PWM制御のインバータ回
路14からU相電流I1u、V相電流I1v、及びW相電流
I1w(以下、入力電流I1u、I1v、I1wともいう。)の
供給を受けて回動する。その回転軸1aには回転角検出
器2が取り付けられていて、回転軸1aの現実の回転角
J1を直接検出する。回転角J1は、特定の一対極につい
て、その磁束軸の回転軸1a上の位置を示すものであ
る。従って、位相演算器3で回転角J1に永久磁石形同
期電動機1の対極数を乗算することにより、磁束軸の位
相角Thへ変換される。
電動機の制御装置を示す。界磁に永久磁石が用いられた
永久磁石形同期電動機1は、PWM制御のインバータ回
路14からU相電流I1u、V相電流I1v、及びW相電流
I1w(以下、入力電流I1u、I1v、I1wともいう。)の
供給を受けて回動する。その回転軸1aには回転角検出
器2が取り付けられていて、回転軸1aの現実の回転角
J1を直接検出する。回転角J1は、特定の一対極につい
て、その磁束軸の回転軸1a上の位置を示すものであ
る。従って、位相演算器3で回転角J1に永久磁石形同
期電動機1の対極数を乗算することにより、磁束軸の位
相角Thへ変換される。
【0003】永久磁石形同期電動機1への入力電流
I1u、I1v、及びI1wは電流検出器4で検出され、位相
角Thを基準にして3相/2相変換器5で、界磁の磁束
軸と同位相のd軸電流I1dと磁束軸と直交するq軸電流
I1qに変換される。減算器6でd軸電流指令値I1dcom
とd軸電流I1dの偏差値がとられ、この偏差値が零とな
るようにd軸電流コントローラ7からd軸電圧指令値V
1dが出力される。
I1u、I1v、及びI1wは電流検出器4で検出され、位相
角Thを基準にして3相/2相変換器5で、界磁の磁束
軸と同位相のd軸電流I1dと磁束軸と直交するq軸電流
I1qに変換される。減算器6でd軸電流指令値I1dcom
とd軸電流I1dの偏差値がとられ、この偏差値が零とな
るようにd軸電流コントローラ7からd軸電圧指令値V
1dが出力される。
【0004】角速度演算器8は、回転角J1を微分して
回転軸1aの回転角速度ωrを出力する。減算器9で、
速度指令値ωrcomと回転角速度ωrの偏差値がとられ、
この偏差値が零となるように速度コントローラ10から
q軸電流指令値I1qcomが出力され、更に、減算器11
でq軸電流指令値I1qcomとq軸電流I1qの偏差値がと
られ、この偏差値が零となるようにq軸電流コントロー
ラ12からq軸電圧指令値V1qが出力される。上記d軸
電圧指令値V1d及びq軸電圧指令値V1qは、2相/3相
変換器13により位相角Thを基準にして、U相電圧指
令値V1u、V相電圧指令値V1v、及びW相電圧指令値V
1wからなる3相の電圧指令値に変換される。この電圧指
令値V 1u、V1v、V1wをPWM信号に変換し、インバー
タ回路14のゲードをドライブして、電圧指令値V1u、
V1v、V1wに応じた周波数及び電圧を発生させ、永久磁
石形同期電動機1の回転速度やトルクを制御する。
回転軸1aの回転角速度ωrを出力する。減算器9で、
速度指令値ωrcomと回転角速度ωrの偏差値がとられ、
この偏差値が零となるように速度コントローラ10から
q軸電流指令値I1qcomが出力され、更に、減算器11
でq軸電流指令値I1qcomとq軸電流I1qの偏差値がと
られ、この偏差値が零となるようにq軸電流コントロー
ラ12からq軸電圧指令値V1qが出力される。上記d軸
電圧指令値V1d及びq軸電圧指令値V1qは、2相/3相
変換器13により位相角Thを基準にして、U相電圧指
令値V1u、V相電圧指令値V1v、及びW相電圧指令値V
1wからなる3相の電圧指令値に変換される。この電圧指
令値V 1u、V1v、V1wをPWM信号に変換し、インバー
タ回路14のゲードをドライブして、電圧指令値V1u、
V1v、V1wに応じた周波数及び電圧を発生させ、永久磁
石形同期電動機1の回転速度やトルクを制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トルク脈動
を抑える点で、電動機電流は正弦波であることが望まし
いが、永久磁石形同期電動機1では、永久磁石の形状又
は取付け位置等が不均一であるために、界磁の磁束が正
弦波ではない場合がある。このような永久磁石形同期電
動機1では、電源から正弦波電流が供給されたとして
も、回転に伴って回転軸1aにトルク脈動が発生する。
を抑える点で、電動機電流は正弦波であることが望まし
いが、永久磁石形同期電動機1では、永久磁石の形状又
は取付け位置等が不均一であるために、界磁の磁束が正
弦波ではない場合がある。このような永久磁石形同期電
動機1では、電源から正弦波電流が供給されたとして
も、回転に伴って回転軸1aにトルク脈動が発生する。
【0006】即ち、永久磁石形同期電動機1を、一定速
度、かつ、一定トルクで運転する場合、速度指令値ω
rcomを一定とし、q軸電流指令値I1qcomも図8(a)
に示すとおり一定とする。このq軸電流指令値I1qcom
に従ってd−q軸座標系から3相交流座標系に変換する
と、各相の入力電流I1u、I1v、I1wは、図8(b)に
示すとおり正弦波となる。しかしながら、永久磁石形同
期電動機1の界磁の磁束が、正弦波でない場合、回転軸
1aのトルクは同図(c)に示すとおり脈動する。
度、かつ、一定トルクで運転する場合、速度指令値ω
rcomを一定とし、q軸電流指令値I1qcomも図8(a)
に示すとおり一定とする。このq軸電流指令値I1qcom
に従ってd−q軸座標系から3相交流座標系に変換する
と、各相の入力電流I1u、I1v、I1wは、図8(b)に
示すとおり正弦波となる。しかしながら、永久磁石形同
期電動機1の界磁の磁束が、正弦波でない場合、回転軸
1aのトルクは同図(c)に示すとおり脈動する。
【0007】このようなトルク脈動は、回転角速度ωr
の脈動となって現れ、速度指令値ωr comとの偏差値が速
度コントローラ10に入力される。この入力に基いて速
度コントローラ10からは脈動成分を有するq軸電流指
令値I1qcomが出力され、このq軸電流指令値I
1qcomは、振動を抑制するように機能する。
の脈動となって現れ、速度指令値ωr comとの偏差値が速
度コントローラ10に入力される。この入力に基いて速
度コントローラ10からは脈動成分を有するq軸電流指
令値I1qcomが出力され、このq軸電流指令値I
1qcomは、振動を抑制するように機能する。
【0008】しかしながら、トルク脈動が微小な場合
は、回転角速度ωrに脈動として現れない。このような
場合、例えば、永久磁石形同期電動機1が、エレベータ
の昇降駆動用に使用されると、かご内に振動を発生さ
せ、乗客に不快感を与えることとなる。そこで、微小な
トルク脈動を更に抑制するには、高感度の回転角検出器
2と高い分解能を有する速度コントローラ10が要求さ
れる。また、脈動の周期が短い場合は、演算処理の高速
化も必要となる。即ち、高精度な回転角検出器2や、高
分解能を有する高速演算の速度コントローラ10が必要
となる、という問題があった。
は、回転角速度ωrに脈動として現れない。このような
場合、例えば、永久磁石形同期電動機1が、エレベータ
の昇降駆動用に使用されると、かご内に振動を発生さ
せ、乗客に不快感を与えることとなる。そこで、微小な
トルク脈動を更に抑制するには、高感度の回転角検出器
2と高い分解能を有する速度コントローラ10が要求さ
れる。また、脈動の周期が短い場合は、演算処理の高速
化も必要となる。即ち、高精度な回転角検出器2や、高
分解能を有する高速演算の速度コントローラ10が必要
となる、という問題があった。
【0009】また、特開平11−103588号公報に
は、同じく永久磁石埋め込み形モータのトルク脈動制御
に関する技術が開示されている。しかし、このものは、
モータに実際に発生するトルク脈動波を検出して一旦メ
モリに記憶し、この記憶されたトルク脈動波をトルク補
正波に変換して基本電流に掛け合わせ、得られたトルク
電流をモータに供給するようにしたものである。従っ
て、このものにあっても、トルク脈動が微小な場合は、
高精度なトルク脈動波を検出する手段、例えば、回転角
検出器や、脈動の周期が短い場合は、高速演算が必要と
なる、という問題があった。
は、同じく永久磁石埋め込み形モータのトルク脈動制御
に関する技術が開示されている。しかし、このものは、
モータに実際に発生するトルク脈動波を検出して一旦メ
モリに記憶し、この記憶されたトルク脈動波をトルク補
正波に変換して基本電流に掛け合わせ、得られたトルク
電流をモータに供給するようにしたものである。従っ
て、このものにあっても、トルク脈動が微小な場合は、
高精度なトルク脈動波を検出する手段、例えば、回転角
検出器や、脈動の周期が短い場合は、高速演算が必要と
なる、という問題があった。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、永久磁石形同期電動機の永久磁石
に起因して回転軸に発生するトルク脈動の抑制に係り、
特に、上記トルク脈動が微小な場合であっても、回転角
検出を高精度化することなく、また、速度コントローラ
の高分解能化も必要とすることなく、上記トルク脈動を
抑制することを目的とする。
なされたものであり、永久磁石形同期電動機の永久磁石
に起因して回転軸に発生するトルク脈動の抑制に係り、
特に、上記トルク脈動が微小な場合であっても、回転角
検出を高精度化することなく、また、速度コントローラ
の高分解能化も必要とすることなく、上記トルク脈動を
抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る永久磁石
形同期電動機の制御装置は、永久磁石の磁束軸の回転角
を検出し、この検出結果に基いて上記同期電動機の入力
電流を上記界磁の磁束軸と同位相のd軸電流と、上記磁
束軸と直交するq軸電流に変換し、このトルク電流成分
であるq軸電流を制御するq軸電流指令値に、永久磁石
に起因して同期電動機の回転軸に発生するトルク脈動と
逆位相となるように人為操作によって位相が設定され、
かつ、人為操作によって上記トルク脈動と同振幅となる
ように振幅が設定された脈動抑制電流値を重畳させてト
ルク脈動を打ち消すようにしたものである。
形同期電動機の制御装置は、永久磁石の磁束軸の回転角
を検出し、この検出結果に基いて上記同期電動機の入力
電流を上記界磁の磁束軸と同位相のd軸電流と、上記磁
束軸と直交するq軸電流に変換し、このトルク電流成分
であるq軸電流を制御するq軸電流指令値に、永久磁石
に起因して同期電動機の回転軸に発生するトルク脈動と
逆位相となるように人為操作によって位相が設定され、
かつ、人為操作によって上記トルク脈動と同振幅となる
ように振幅が設定された脈動抑制電流値を重畳させてト
ルク脈動を打ち消すようにしたものである。
【0012】請求項2に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、同期電動機の回転軸の回転角に所定値を乗じ
てトルク脈動の主脈動と同じ周波数の制振波位相角に変
換し、この変換された制振波位相角を人為操作によって
作動する位相補正器で補正して主脈動と逆位相となるよ
うに設定し、この逆位相に設定された制振波位相角に基
いて制振信号を発生させ、この制振信号とq軸電流指令
値とを乗算し、この乗算結果に人為操作で変化する定数
を乗じて上記主脈動と同振幅となるように設定された脈
動抑制電流値を発生させ、この脈動抑制電流値をq軸電
流指令値に重畳させてトルク脈動を打ち消すようにした
ものである。
御装置は、同期電動機の回転軸の回転角に所定値を乗じ
てトルク脈動の主脈動と同じ周波数の制振波位相角に変
換し、この変換された制振波位相角を人為操作によって
作動する位相補正器で補正して主脈動と逆位相となるよ
うに設定し、この逆位相に設定された制振波位相角に基
いて制振信号を発生させ、この制振信号とq軸電流指令
値とを乗算し、この乗算結果に人為操作で変化する定数
を乗じて上記主脈動と同振幅となるように設定された脈
動抑制電流値を発生させ、この脈動抑制電流値をq軸電
流指令値に重畳させてトルク脈動を打ち消すようにした
ものである。
【0013】請求項3に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を正弦波信号とした
ものである。
御装置は、請求項2に係る制振信号を正弦波信号とした
ものである。
【0014】請求項4に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を三角波信号とした
ものである。
御装置は、請求項2に係る制振信号を三角波信号とした
ものである。
【0015】請求項5に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を方形波信号とした
ものである。
御装置は、請求項2に係る制振信号を方形波信号とした
ものである。
【0016】請求項6に係る永久磁石形同期電動機の制
御方法は、界磁に永久磁石が用いられた同期電動機の回
転軸に発生するトルク脈動の主脈動と同一周波数の制振
波位相角を有する制振信号を発生させ、トルク電流成分
であるq軸電流指令値と制振信号とを乗じて脈動抑制電
流値とし、この脈動抑制電流値をq軸電流指令値に重畳
させてトルク脈動を抑制する永久磁石形同期電動機の制
御方法であって、脈動抑制電流値の位相角である制振波
位相角を人為操作で補正してトルク脈動を抑制する位相
角補正行程と、脈動抑制電流値の振幅を人為操作で変化
させてトルク脈動を抑制する振幅調整行程とからなるも
のである。
御方法は、界磁に永久磁石が用いられた同期電動機の回
転軸に発生するトルク脈動の主脈動と同一周波数の制振
波位相角を有する制振信号を発生させ、トルク電流成分
であるq軸電流指令値と制振信号とを乗じて脈動抑制電
流値とし、この脈動抑制電流値をq軸電流指令値に重畳
させてトルク脈動を抑制する永久磁石形同期電動機の制
御方法であって、脈動抑制電流値の位相角である制振波
位相角を人為操作で補正してトルク脈動を抑制する位相
角補正行程と、脈動抑制電流値の振幅を人為操作で変化
させてトルク脈動を抑制する振幅調整行程とからなるも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図4は、
この発明の実施の形態1を示す。図1において、1は界
磁に永久磁石が用いられた永久磁石形同期電動機、1a
は永久磁石形同期電動機1の回転軸、2はこの回転軸1
aの現実の回転角J1を直接検出する回転角検出器であ
る。従って、回転角J1は、特定の一対極について、そ
の磁束軸の回転軸1a上の位置を示すものである。3は
回転角J1に永久磁石形同期電動機1の対極数を乗算し
て磁束軸の位相角Thを出力する位相演算器、4は永久
磁石形同期電動機1への入力電流I1u、I1v、及びI1w
を検出する電流検出器である。
この発明の実施の形態1を示す。図1において、1は界
磁に永久磁石が用いられた永久磁石形同期電動機、1a
は永久磁石形同期電動機1の回転軸、2はこの回転軸1
aの現実の回転角J1を直接検出する回転角検出器であ
る。従って、回転角J1は、特定の一対極について、そ
の磁束軸の回転軸1a上の位置を示すものである。3は
回転角J1に永久磁石形同期電動機1の対極数を乗算し
て磁束軸の位相角Thを出力する位相演算器、4は永久
磁石形同期電動機1への入力電流I1u、I1v、及びI1w
を検出する電流検出器である。
【0018】5は位相角Thを基準にして入力電流
I1u、I1v、及びI1wを、界磁の磁束軸と同位相のd軸
電流I1dと、トルク電流成分である磁束軸と直交するq
軸電流I 1qとに変換する3相/2相変換器、6はd軸電
流指令値I1dcomからd軸電流I1 dを減ずる減算器、7
はd軸電流指令値I1dcomとd軸電流I1dの偏差値が零
となるようにd軸電圧指令値V1dを出力するd軸電流コ
ントローラ、8は回転角J1を微分して回転軸1aの回
転角速度ωrを出力する角速度演算器である。
I1u、I1v、及びI1wを、界磁の磁束軸と同位相のd軸
電流I1dと、トルク電流成分である磁束軸と直交するq
軸電流I 1qとに変換する3相/2相変換器、6はd軸電
流指令値I1dcomからd軸電流I1 dを減ずる減算器、7
はd軸電流指令値I1dcomとd軸電流I1dの偏差値が零
となるようにd軸電圧指令値V1dを出力するd軸電流コ
ントローラ、8は回転角J1を微分して回転軸1aの回
転角速度ωrを出力する角速度演算器である。
【0019】9は速度指令値ωrcomと回転角速度ωrの
偏差値を出力する減算器、10はこの減算器9による偏
差値が零となるようにq軸電流指令値I1qcomを出力す
る速度コントローラ、11はq軸電流指令値I1qcomに
トルク脈動を抑制する後述の脈動抑制電流値I1qaが重
畳された新たなq軸電流指令値I1qcom ′とq軸電流I
1qの偏差値を出力する減算器、12はこの減算器11に
よる偏差値が零となるようにq軸電圧指令値V1qを出力
するq軸電流コントローラ、13はd軸電圧指令値V1d
及びq軸電圧指令値V1qを、位相角Thを基準にして、
U相電圧指令値V1 u、V相電圧指令値V1v、及びW相電
圧指令値V1wからなる3相の電圧指令値に変換する2相
/3相変換器、14は電圧指令値V1u、V1v、V1wに基
いてPWM信号を発生させてインバータのゲートをドラ
イブし、電圧指令値V1u、V1v、V 1wに応じた周波数及
び実効値を有する3相交流電圧を発生させて永久磁石形
同期電動機1の回転速度やトルクを制御するインバータ
回路である。
偏差値を出力する減算器、10はこの減算器9による偏
差値が零となるようにq軸電流指令値I1qcomを出力す
る速度コントローラ、11はq軸電流指令値I1qcomに
トルク脈動を抑制する後述の脈動抑制電流値I1qaが重
畳された新たなq軸電流指令値I1qcom ′とq軸電流I
1qの偏差値を出力する減算器、12はこの減算器11に
よる偏差値が零となるようにq軸電圧指令値V1qを出力
するq軸電流コントローラ、13はd軸電圧指令値V1d
及びq軸電圧指令値V1qを、位相角Thを基準にして、
U相電圧指令値V1 u、V相電圧指令値V1v、及びW相電
圧指令値V1wからなる3相の電圧指令値に変換する2相
/3相変換器、14は電圧指令値V1u、V1v、V1wに基
いてPWM信号を発生させてインバータのゲートをドラ
イブし、電圧指令値V1u、V1v、V 1wに応じた周波数及
び実効値を有する3相交流電圧を発生させて永久磁石形
同期電動機1の回転速度やトルクを制御するインバータ
回路である。
【0020】21は脈動抑制量発生回路で、詳細を図2
及び図3に示す。まず図3は、トルク脈動の主脈動と同
じ周波数で逆位相の制振信号K1を出力する制振波演算
器31の詳細を示す。図3において、41は位相角Th
に定数A2を乗ずる比例要素である。ここで、界磁の磁
束が非正弦波であることに起因して発生するトルク脈動
の周波数は、位相角Thの周波数fに対して6nf(但
し、n=1,2,〜)となる。従って、主脈動の周波数
は6fとなり、定数A2=6に設定される。
及び図3に示す。まず図3は、トルク脈動の主脈動と同
じ周波数で逆位相の制振信号K1を出力する制振波演算
器31の詳細を示す。図3において、41は位相角Th
に定数A2を乗ずる比例要素である。ここで、界磁の磁
束が非正弦波であることに起因して発生するトルク脈動
の周波数は、位相角Thの周波数fに対して6nf(但
し、n=1,2,〜)となる。従って、主脈動の周波数
は6fとなり、定数A2=6に設定される。
【0021】42は、比例要素41の出力を制振波位相
角K2に変換する位相角変換器である。即ち、位相角T
hが、図4(a)に示したとおり周期Tで変化するもの
とすると、位相角変換器42は図4(b)に示したとお
り、比例要素41の出力に基いて、位相角Thの周期T
に対して周期T/(定数A2)、即ち周期T/6の制振
波位相角K2を出力する。43は補正量αを出力して制
振波位相角K2を補正する位相補正器で、補正量αは人
為操作によって変化してトルク脈動の主脈動と逆位相の
位相角を生成するものである。
角K2に変換する位相角変換器である。即ち、位相角T
hが、図4(a)に示したとおり周期Tで変化するもの
とすると、位相角変換器42は図4(b)に示したとお
り、比例要素41の出力に基いて、位相角Thの周期T
に対して周期T/(定数A2)、即ち周期T/6の制振
波位相角K2を出力する。43は補正量αを出力して制
振波位相角K2を補正する位相補正器で、補正量αは人
為操作によって変化してトルク脈動の主脈動と逆位相の
位相角を生成するものである。
【0022】44は制振波位相角K2に補正量αを加算
して制振波位相角K3を出力する加算器である。即ち、
図4(b)に示す制振波位相角K2に補正量αが加算さ
れると、図4(c)に示すとおり制振波位相角K2に対
してΔt時間だけ進んだ制振波位相角K3となり、主脈
動と逆位相となるように補正される。45は制振波位相
角K3に基いて図4(d)に示すとおり、振幅1の正弦
波の制振信号K1を出力する関数発生器で、制振信号K
1は、トルク脈動の主脈動と逆位相になっており、制振
波演算器31から出力される信号である。
して制振波位相角K3を出力する加算器である。即ち、
図4(b)に示す制振波位相角K2に補正量αが加算さ
れると、図4(c)に示すとおり制振波位相角K2に対
してΔt時間だけ進んだ制振波位相角K3となり、主脈
動と逆位相となるように補正される。45は制振波位相
角K3に基いて図4(d)に示すとおり、振幅1の正弦
波の制振信号K1を出力する関数発生器で、制振信号K
1は、トルク脈動の主脈動と逆位相になっており、制振
波演算器31から出力される信号である。
【0023】図2において、32はq軸電流指令値I
1qcomと制振信号K1とを掛け合わせて制振信号K0を
出力する乗算器32である。従って、制振信号K0の振
幅は、q軸電流指令値I1qcomとなる。33は制振信号
K0にゲインA1を乗じて脈動抑制電流値I1qaを出力
する可変ゲイン比例要素で、ゲインA1は人為操作によ
って変化して脈動抑制電流値I1qaの振幅が最終的にト
ルク脈動の主脈動の振幅と等しくなるように設定され
る。
1qcomと制振信号K1とを掛け合わせて制振信号K0を
出力する乗算器32である。従って、制振信号K0の振
幅は、q軸電流指令値I1qcomとなる。33は制振信号
K0にゲインA1を乗じて脈動抑制電流値I1qaを出力
する可変ゲイン比例要素で、ゲインA1は人為操作によ
って変化して脈動抑制電流値I1qaの振幅が最終的にト
ルク脈動の主脈動の振幅と等しくなるように設定され
る。
【0024】22はq軸電流指令値I1qcomに脈動抑制
電流値I1qaを重畳して新たなq軸電流指令値I1qcom ′
を出力する加算器である。既に述べたとおり、この新た
なq軸電流指令値I1qcom ′とq軸電流I1qの偏差値が
減算器11で算出されてq軸電流コントローラ12に入
力され、q軸電圧指令値V1qが出力される。
電流値I1qaを重畳して新たなq軸電流指令値I1qcom ′
を出力する加算器である。既に述べたとおり、この新た
なq軸電流指令値I1qcom ′とq軸電流I1qの偏差値が
減算器11で算出されてq軸電流コントローラ12に入
力され、q軸電圧指令値V1qが出力される。
【0025】次に、上記実施の形態1の動作を述べる。
速度制御部分は、図7に示す従来例と同じであり、説明
を省略する。主として振動抑制部分について以下に述べ
る。まず、トルク脈動と同じ周波数を、回転軸1aの回
転角J1に追随させて発生させるために、比例要素41
で位相角Thに定数A2を乗ずる。更に、図4(b)に
示したとおり、位相角変換器42で、2πを1周期とす
る制振波位相角K2に変換する。この変換によって制振
波位相角K2の周波数は、トルク脈動の主脈動の周波数
と一致する。
速度制御部分は、図7に示す従来例と同じであり、説明
を省略する。主として振動抑制部分について以下に述べ
る。まず、トルク脈動と同じ周波数を、回転軸1aの回
転角J1に追随させて発生させるために、比例要素41
で位相角Thに定数A2を乗ずる。更に、図4(b)に
示したとおり、位相角変換器42で、2πを1周期とす
る制振波位相角K2に変換する。この変換によって制振
波位相角K2の周波数は、トルク脈動の主脈動の周波数
と一致する。
【0026】加算器44で、制振波位相角K2に位相補
正器43からの補正量αが加算され、図4(c)に示し
たとおり、制振波位相角K2に対してΔtだけ進んだ制
振波位相角K3が生成される。即ち、人為操作によって
補正量αを変化させて主脈動と逆位相の制振波位相角K
3を生成する。制振波位相角K3を主脈動と逆位相にす
るには、補正量α変化させていって、トルク脈動が最も
抑制されたときの値に設定する。関数発生器45で制振
波位相角K3に基いて正弦波の制振信号K1が発生す
る。
正器43からの補正量αが加算され、図4(c)に示し
たとおり、制振波位相角K2に対してΔtだけ進んだ制
振波位相角K3が生成される。即ち、人為操作によって
補正量αを変化させて主脈動と逆位相の制振波位相角K
3を生成する。制振波位相角K3を主脈動と逆位相にす
るには、補正量α変化させていって、トルク脈動が最も
抑制されたときの値に設定する。関数発生器45で制振
波位相角K3に基いて正弦波の制振信号K1が発生す
る。
【0027】制振信号K1の周波数と位相はトルク脈動
の主脈動と一致するものの、振幅は一致していない。そ
こで、図2において、q軸電流指令値I1qcomと制振信
号K1とを、乗算器32で掛け合わせて制振信号K0を
生成する。従って、この制振信号K0の振幅は、q軸電
流指令値I1qcomに比例して変化し、トルク指令が大き
い場合は制振信号K0も大きくなる。
の主脈動と一致するものの、振幅は一致していない。そ
こで、図2において、q軸電流指令値I1qcomと制振信
号K1とを、乗算器32で掛け合わせて制振信号K0を
生成する。従って、この制振信号K0の振幅は、q軸電
流指令値I1qcomに比例して変化し、トルク指令が大き
い場合は制振信号K0も大きくなる。
【0028】制振信号K0は、可変ゲイン比例要素33
においてゲインA1が乗ぜられて脈動抑制電流値I1qa
となる。即ち、人為操作によってゲインA1を変化させ
て主脈動の振幅と同振幅の脈動抑制電流値I1qaを生成
する。この脈動抑制電流値I1 qaは加算器22で、q軸
電流指令値I1qcomに重畳されて、新たなq軸電流指令
値I1qcom ′となる。この新たなq軸電流指令値I1qcom
′に基いてトルク制御され、トルク脈動を抑制すること
ができる。
においてゲインA1が乗ぜられて脈動抑制電流値I1qa
となる。即ち、人為操作によってゲインA1を変化させ
て主脈動の振幅と同振幅の脈動抑制電流値I1qaを生成
する。この脈動抑制電流値I1 qaは加算器22で、q軸
電流指令値I1qcomに重畳されて、新たなq軸電流指令
値I1qcom ′となる。この新たなq軸電流指令値I1qcom
′に基いてトルク制御され、トルク脈動を抑制すること
ができる。
【0029】上記実施の形態1によれば、回転軸1aの
回転角J1を基準にして脈動抑制電流値I1qaの位相角を
発生させ、かつ、人為操作によって上記位相角を変化さ
せることができるようにしたので、永久磁石形動機電動
機1ごとに個別的に変わるトルク脈動であっても、脈動
抑制電流値I1qaの位相角をトルク脈動の位相角と逆位
相に設定することができる。
回転角J1を基準にして脈動抑制電流値I1qaの位相角を
発生させ、かつ、人為操作によって上記位相角を変化さ
せることができるようにしたので、永久磁石形動機電動
機1ごとに個別的に変わるトルク脈動であっても、脈動
抑制電流値I1qaの位相角をトルク脈動の位相角と逆位
相に設定することができる。
【0030】また、回転軸1aの回転角J1を基準にし
て脈動抑制電流値I1qaの位相角を発生させたので、一
定回転時に限らず、加速時又は減速時であってもトルク
脈動を抑制することができる。
て脈動抑制電流値I1qaの位相角を発生させたので、一
定回転時に限らず、加速時又は減速時であってもトルク
脈動を抑制することができる。
【0031】更に、脈動抑制電流値I1qaは、制振信号
K1とq軸電流指令値I1qcomが掛け合わされたもので
あるから、q軸電流指令値I1qcomが大きい場合は、脈
動抑制電流値I1qaも比例して大きくなる。このため駆
動トルクが変化してもトルク脈動を抑制できる。なお、
振動抑制は、主脈動に限られるものではなく、更に高次
の脈動であってもよい。
K1とq軸電流指令値I1qcomが掛け合わされたもので
あるから、q軸電流指令値I1qcomが大きい場合は、脈
動抑制電流値I1qaも比例して大きくなる。このため駆
動トルクが変化してもトルク脈動を抑制できる。なお、
振動抑制は、主脈動に限られるものではなく、更に高次
の脈動であってもよい。
【0032】実施の形態2.実施の形態1では、関数発
生器45は正弦波の制振信号K1を出力するものとした
が、この実施の形態2では、三角波を発生するものであ
る。図5及び図6は、この実施の形態2を示す。制振波
位相角K3が図5(a)に示すとおり変化したとする
と、制振信号K1は同図(b)の三角波となる。即ち、
図6において、制振波位相角K3が0〜(π/2)の範
囲にあるときは、手順S11から手順S12に移り、制
振信号K1は、K1=K3/(π/2)となる。制振波
位相角K3が(π/2)〜(3π/2)の範囲にあると
きは、手順S13から手順S14に移り、制振信号K1
は、K1=2−K3/(π/2)となる。制振波位相角
K3が(3π/2)〜(2π)の範囲にあるときは、手
順S13から手順S15に移り、制振信号K1は、K1
=K3/(π/2)−4となる。即ち、図6の処理によ
り、制振信号K1は、図5(b)に示すとおり三角波と
なる。
生器45は正弦波の制振信号K1を出力するものとした
が、この実施の形態2では、三角波を発生するものであ
る。図5及び図6は、この実施の形態2を示す。制振波
位相角K3が図5(a)に示すとおり変化したとする
と、制振信号K1は同図(b)の三角波となる。即ち、
図6において、制振波位相角K3が0〜(π/2)の範
囲にあるときは、手順S11から手順S12に移り、制
振信号K1は、K1=K3/(π/2)となる。制振波
位相角K3が(π/2)〜(3π/2)の範囲にあると
きは、手順S13から手順S14に移り、制振信号K1
は、K1=2−K3/(π/2)となる。制振波位相角
K3が(3π/2)〜(2π)の範囲にあるときは、手
順S13から手順S15に移り、制振信号K1は、K1
=K3/(π/2)−4となる。即ち、図6の処理によ
り、制振信号K1は、図5(b)に示すとおり三角波と
なる。
【0033】上記実施の形態2によれば、制振信号K1
を三角波としたので、容易に制振信号K1を発生させる
ことができる。また、三角波が含む高次の周波数成分
が、トルク脈動に含まれている高次の脈動を抑制するこ
とも考えられる。なお、制振信号K1は、正弦波又は三
角波に限られるものではなく、方形波であってもよい。
を三角波としたので、容易に制振信号K1を発生させる
ことができる。また、三角波が含む高次の周波数成分
が、トルク脈動に含まれている高次の脈動を抑制するこ
とも考えられる。なお、制振信号K1は、正弦波又は三
角波に限られるものではなく、方形波であってもよい。
【0034】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。請求項1に係る永久磁石形
同期電動機の制御装置は、永久磁石の磁束軸の回転角を
検出し、この検出結果に基いて上記同期電動機の入力電
流を上記界磁の磁束軸と同位相のd軸電流と、上記磁束
軸と直交するq軸電流に変換し、このトルク電流成分で
あるq軸電流を制御するq軸電流指令値に、永久磁石に
起因して同期電動機の回転軸に発生するトルク脈動と逆
位相となるように人為操作によって位相が設定され、か
つ、人為操作によって上記トルク脈動と同振幅となるよ
うに振幅が設定された脈動抑制電流値を重畳させてトル
ク脈動を打ち消すようにしたものである。このため、ト
ルク脈動を打ち消す脈動抑制電流値の位相及び振幅は、
いずれも人為操作で設定されるので、トルク脈動が微小
であっても、また、個々に異なってもトルク脈動を検出
するために回転角検出を高精度化することなく、個別的
にトルク脈動を抑制することができる、という効果を奏
する。
ので、以下の効果を奏する。請求項1に係る永久磁石形
同期電動機の制御装置は、永久磁石の磁束軸の回転角を
検出し、この検出結果に基いて上記同期電動機の入力電
流を上記界磁の磁束軸と同位相のd軸電流と、上記磁束
軸と直交するq軸電流に変換し、このトルク電流成分で
あるq軸電流を制御するq軸電流指令値に、永久磁石に
起因して同期電動機の回転軸に発生するトルク脈動と逆
位相となるように人為操作によって位相が設定され、か
つ、人為操作によって上記トルク脈動と同振幅となるよ
うに振幅が設定された脈動抑制電流値を重畳させてトル
ク脈動を打ち消すようにしたものである。このため、ト
ルク脈動を打ち消す脈動抑制電流値の位相及び振幅は、
いずれも人為操作で設定されるので、トルク脈動が微小
であっても、また、個々に異なってもトルク脈動を検出
するために回転角検出を高精度化することなく、個別的
にトルク脈動を抑制することができる、という効果を奏
する。
【0035】請求項2に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、同期電動機の回転軸の回転角に所定値を乗じ
てトルク脈動の主脈動と同じ周波数の制振波位相角に変
換し、この変換された制振波位相角を人為操作によって
作動する位相補正器で補正して主脈動と逆位相となるよ
うに設定し、この逆位相に設定された制振波位相角に基
いて制振信号を発生させ、この制振信号とq軸電流指令
値とを乗算し、この乗算結果に人為操作で変化する定数
を乗じて上記主脈動と同振幅となるように設定された脈
動抑制電流値を発生させ、この脈動抑制電流値をq軸電
流指令値に重畳させてトルク脈動を打ち消すようにした
ものである。このものにあっても、上記請求項1と同様
の効果を奏すると共に、脈動抑制電流値は、制振信号と
q軸電流指令値が掛け合わされたものであるから、q軸
電流指令値が大きい場合は、脈動抑制電流値も比例して
大きくなる。このため、駆動トルクに付随してトルク脈
動が変化しても、このトルク脈動を抑制できる、という
効果も併せて奏する。
御装置は、同期電動機の回転軸の回転角に所定値を乗じ
てトルク脈動の主脈動と同じ周波数の制振波位相角に変
換し、この変換された制振波位相角を人為操作によって
作動する位相補正器で補正して主脈動と逆位相となるよ
うに設定し、この逆位相に設定された制振波位相角に基
いて制振信号を発生させ、この制振信号とq軸電流指令
値とを乗算し、この乗算結果に人為操作で変化する定数
を乗じて上記主脈動と同振幅となるように設定された脈
動抑制電流値を発生させ、この脈動抑制電流値をq軸電
流指令値に重畳させてトルク脈動を打ち消すようにした
ものである。このものにあっても、上記請求項1と同様
の効果を奏すると共に、脈動抑制電流値は、制振信号と
q軸電流指令値が掛け合わされたものであるから、q軸
電流指令値が大きい場合は、脈動抑制電流値も比例して
大きくなる。このため、駆動トルクに付随してトルク脈
動が変化しても、このトルク脈動を抑制できる、という
効果も併せて奏する。
【0036】請求項3に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を正弦波信号とした
ものである。このため、トルク脈動に含まれる特定調波
の脈動を抑制することができる、という効果も併せて奏
する。
御装置は、請求項2に係る制振信号を正弦波信号とした
ものである。このため、トルク脈動に含まれる特定調波
の脈動を抑制することができる、という効果も併せて奏
する。
【0037】請求項4に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を三角波信号とした
ものである。このため、容易に制振信号を発生させるこ
とができる、という効果を奏する。
御装置は、請求項2に係る制振信号を三角波信号とした
ものである。このため、容易に制振信号を発生させるこ
とができる、という効果を奏する。
【0038】請求項5に係る永久磁石形同期電動機の制
御装置は、請求項2に係る制振信号を方形波信号とした
ものである。このものにあっても、同様に容易に制振信
号を発生させることができる、という効果を奏する。
御装置は、請求項2に係る制振信号を方形波信号とした
ものである。このものにあっても、同様に容易に制振信
号を発生させることができる、という効果を奏する。
【0039】請求項6に係る永久磁石形同期電動機の制
御方法は、界磁に永久磁石が用いられた同期電動機の回
転軸に発生するトルク脈動の主脈動と同一周波数の制振
波位相角を有する制振信号を発生させ、トルク電流成分
であるq軸電流指令値と制振信号とを乗じて脈動抑制電
流値とし、この脈動抑制電流値をq軸電流指令値に重畳
させてトルク脈動を抑制する永久磁石形同期電動機の制
御方法であって、脈動抑制電流値の位相角である制振波
位相角を人為操作で補正してトルク脈動を抑制する位相
角補正行程と、脈動抑制電流値の振幅を人為操作で変化
させてトルク脈動を抑制する振幅調整行程とからなるも
のである。このため、トルク脈動を打ち消す脈動抑制電
流値の位相及び振幅は、いずれも人為操作で設定される
ので、トルク脈動が微小であっても、また、個々に異な
っても、個別的に抑制することができる、という効果を
奏する。
御方法は、界磁に永久磁石が用いられた同期電動機の回
転軸に発生するトルク脈動の主脈動と同一周波数の制振
波位相角を有する制振信号を発生させ、トルク電流成分
であるq軸電流指令値と制振信号とを乗じて脈動抑制電
流値とし、この脈動抑制電流値をq軸電流指令値に重畳
させてトルク脈動を抑制する永久磁石形同期電動機の制
御方法であって、脈動抑制電流値の位相角である制振波
位相角を人為操作で補正してトルク脈動を抑制する位相
角補正行程と、脈動抑制電流値の振幅を人為操作で変化
させてトルク脈動を抑制する振幅調整行程とからなるも
のである。このため、トルク脈動を打ち消す脈動抑制電
流値の位相及び振幅は、いずれも人為操作で設定される
ので、トルク脈動が微小であっても、また、個々に異な
っても、個別的に抑制することができる、という効果を
奏する。
【図1】 この発明の実施の形態1における永久磁石形
同期電動機の制御装置の全体構成を示すブロック図。
同期電動機の制御装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】 この発明の実施の形態1の要部を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図3】 この発明の実施の形態1の要部を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図4】 この発明の実施の形態1の動作説明用図。
【図5】 この発明の実施の形態2の動作説明用図。
【図6】 この発明の実施の形態2の動作説明用図。
【図7】 従来の永久磁石形同期電動機の制御装置の全
体構成を示すブロック図。
体構成を示すブロック図。
【図8】 従来の永久磁石形同期電動機の制御装置の動
作説明用図。
作説明用図。
1 永久磁石形同期電動機、 1a 回転軸、 2 回
転角検出器、 3 位相演算器、 4 電流検出器、
5 3相/2相変換器、 6 減算器、 7d軸電流コ
ントローラ、 8 角速度演算器、 9 減算器、 1
0 速度コントローラ、 11 減算器、 12 q軸
電流コントローラ、 13 2相/3相変換器、 14
インバータ回路、 21 脈動抑制量発生器、 22
加算器、 31 制振波演算器、 32 乗算器、
33 可変ゲイン比例要素、41 比例要素、 42
位相角変換器、 43 位相補正器、 44 加算器、
45 関数発生器。
転角検出器、 3 位相演算器、 4 電流検出器、
5 3相/2相変換器、 6 減算器、 7d軸電流コ
ントローラ、 8 角速度演算器、 9 減算器、 1
0 速度コントローラ、 11 減算器、 12 q軸
電流コントローラ、 13 2相/3相変換器、 14
インバータ回路、 21 脈動抑制量発生器、 22
加算器、 31 制振波演算器、 32 乗算器、
33 可変ゲイン比例要素、41 比例要素、 42
位相角変換器、 43 位相補正器、 44 加算器、
45 関数発生器。
Claims (6)
- 【請求項1】 界磁に永久磁石が用いられた同期電動機
の上記永久磁石の磁束軸の回転角を検出し、この検出結
果に基いて上記同期電動機の入力電流を上記界磁の磁束
軸と同位相のd軸電流と、上記磁束軸と直交するq軸電
流に変換し、上記d軸電流とd軸電流指令値との偏差値
及び上記q軸電流とq軸電流指令値との偏差値に基いて
上記同期電動機を制御する制御装置において、上記永久
磁石に起因して上記同期電動機の回転軸に発生するトル
ク脈動と逆位相となるように人為操作によって位相が設
定され、かつ、人為操作によって上記トルク脈動と同振
幅となるように振幅が設定された脈動抑制電流値を発生
させる脈動抑制量発生器と、上記脈動抑制電流値を上記
q軸電流指令値に重畳させて上記トルク脈動を打ち消す
加算器とを備えた永久磁石形同期電動機の制御装置。 - 【請求項2】 脈動抑制量発生器は、同期電動機の回転
軸の回転角に所定値を乗じてトルク脈動の主脈動と同じ
周波数の制振波位相角に変換し、この変換された制振波
位相角を人為操作によって作動する位相補正器で補正し
て上記主脈動と逆位相となるように設定し、この逆位相
に設定された制振波位相角に基いて制振信号を発生する
制振波演算器と、上記制振信号とq軸電流指令値とを乗
算する乗算器と、この乗算器による乗算結果に人為操作
で変化する定数を乗じて上記主脈動と同振幅となるよう
に設定された脈動抑制電流値を発生させる可変ゲイン比
例要素とからなるものとした請求項1に記載の永久磁石
形同期電動機の制御装置。 - 【請求項3】 制振波演算器は、正弦波信号を制振信号
として発生するものとした請求項2に記載の永久磁石形
同期電動機の制御装置。 - 【請求項4】 制振波演算器は、三角波信号を制振信号
として発生するものとした請求項2に記載の永久磁石形
同期電動機の制御装置。 - 【請求項5】 制振波演算器は、方形波信号を制振信号
として発生するものとした請求項2に記載の永久磁石形
同期電動機の制御装置。 - 【請求項6】 界磁に永久磁石が用いられた同期電動機
の回転軸に発生するトルク脈動の主脈動と同一周波数の
制振波位相角を有する制振信号を発生させ、上記界磁の
磁束軸と直交するトルク電流成分のq軸電流指令値と上
記制振信号とを乗じて脈動抑制電流値とし、この脈動抑
制電流値を上記q軸電流指令値に重畳させて上記トルク
脈動を抑制する永久磁石形同期電動機の制御方法におい
て、上記トルク脈動が抑制されるように上記脈動抑制電
流値の上記制振波位相角を人為操作で補正する位相角補
正行程と、上記トルク脈動が抑制されるように上記脈動
抑制電流値の振幅を人為操作で変化させる振幅調整行程
とからなる永久磁石形同期電動機の制御方法。
Priority Applications (1)
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