JP2001348881A - 法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法 - Google Patents
法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法Info
- Publication number
- JP2001348881A JP2001348881A JP2000167742A JP2000167742A JP2001348881A JP 2001348881 A JP2001348881 A JP 2001348881A JP 2000167742 A JP2000167742 A JP 2000167742A JP 2000167742 A JP2000167742 A JP 2000167742A JP 2001348881 A JP2001348881 A JP 2001348881A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- slope
- frame structure
- vegetation
- legal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 title claims abstract description 28
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 74
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 claims abstract description 14
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 27
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 18
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 9
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 8
- 238000009415 formwork Methods 0.000 claims description 6
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims 1
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 abstract description 43
- 238000005507 spraying Methods 0.000 abstract description 13
- 244000309146 drought grass Species 0.000 abstract description 2
- 238000009432 framing Methods 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 235000017166 Bambusa arundinacea Nutrition 0.000 description 7
- 235000017491 Bambusa tulda Nutrition 0.000 description 7
- 235000015334 Phyllostachys viridis Nutrition 0.000 description 7
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 6
- 241000209128 Bambusa Species 0.000 description 5
- 238000009395 breeding Methods 0.000 description 4
- 230000001488 breeding effect Effects 0.000 description 4
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 4
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 4
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 4
- 240000005499 Sasa Species 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 230000009545 invasion Effects 0.000 description 3
- 238000009331 sowing Methods 0.000 description 3
- 241001330002 Bambuseae Species 0.000 description 2
- 239000011425 bamboo Substances 0.000 description 2
- 239000003337 fertilizer Substances 0.000 description 2
- 235000015097 nutrients Nutrition 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 2
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 230000005764 inhibitory process Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000004321 preservation Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 235000013311 vegetables Nutrition 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 法枠工において木本植物主体の緑化を行った
場合に安定した植物群落を造成可能としかつササ類等の
地下茎繁殖植物の自然侵入や繁殖も可能とする。 【解決手段】法枠構造物において、法枠構造物の縦梁及
び横梁の双方またはいずれか一方に梁の両側面を連通す
る連通部を設け、好適には連通部内に植生基体を設置す
る。斯かる法枠構造物をモルタルまたはコンクリート吹
付または打設により法面に造成するかまたは法枠製品と
して製造したものを法面に設置する。法面に構築された
法枠構造物の枠内に木本植物を主体に用いた植生工を行
う。
場合に安定した植物群落を造成可能としかつササ類等の
地下茎繁殖植物の自然侵入や繁殖も可能とする。 【解決手段】法枠構造物において、法枠構造物の縦梁及
び横梁の双方またはいずれか一方に梁の両側面を連通す
る連通部を設け、好適には連通部内に植生基体を設置す
る。斯かる法枠構造物をモルタルまたはコンクリート吹
付または打設により法面に造成するかまたは法枠製品と
して製造したものを法面に設置する。法面に構築された
法枠構造物の枠内に木本植物を主体に用いた植生工を行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】法枠構造物、法枠製品、法枠
構造物の施工方法及び法枠構造物を併用した枠内緑化工
法に関する。
構造物の施工方法及び法枠構造物を併用した枠内緑化工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】法枠工は、道路、河川、ダム、砂防、急
傾斜地、地滑り対策工等により生じた法面若しくは斜面
または人為的に成形されていない法面等の安定確保、あ
るいは、アンカー等の支承構造物設置、緑化基礎工等を
目的として施工される構造物であり、法面保護工として
広く利用されている。本明細書中における「法面」は、
斜面も含むものとする。
傾斜地、地滑り対策工等により生じた法面若しくは斜面
または人為的に成形されていない法面等の安定確保、あ
るいは、アンカー等の支承構造物設置、緑化基礎工等を
目的として施工される構造物であり、法面保護工として
広く利用されている。本明細書中における「法面」は、
斜面も含むものとする。
【0003】法枠構造物は、その施工法により次の4種
に分類することができる。 1)工場製品の法枠製品を現場に搬入して法面上で組み
立てるプレキャスト枠工。 2)法面に鉄筋、金網型枠等の法枠部材を組み立て、モ
ルタルまたはコンクリートを吹き付けて法枠を仕上げる
吹付枠工。 3)法面の型枠を設置し、コンクリートポンプ等でコン
クリートを打設して法枠を仕上げる現場打ちコンクリー
ト枠工。 4)十字ブロック等の法枠製品(工場製品)を現場に搬
入し、アンカーを併用して設置する構造物。 上記1)〜3)は、いわゆる法枠工である。4)は、連
続枠とならないことから1)〜3)の法枠工とは異なる
が、その施工目的は法枠工と同様であり、さらに各ブロ
ックを連続させて施工したり、各ブロックをモルタル吹
付工等により連結させることにより連続した法枠状に施
工することも行われていることから、ここでは4)のタ
イプも含めて法枠構造物として取り扱う。
に分類することができる。 1)工場製品の法枠製品を現場に搬入して法面上で組み
立てるプレキャスト枠工。 2)法面に鉄筋、金網型枠等の法枠部材を組み立て、モ
ルタルまたはコンクリートを吹き付けて法枠を仕上げる
吹付枠工。 3)法面の型枠を設置し、コンクリートポンプ等でコン
クリートを打設して法枠を仕上げる現場打ちコンクリー
ト枠工。 4)十字ブロック等の法枠製品(工場製品)を現場に搬
入し、アンカーを併用して設置する構造物。 上記1)〜3)は、いわゆる法枠工である。4)は、連
続枠とならないことから1)〜3)の法枠工とは異なる
が、その施工目的は法枠工と同様であり、さらに各ブロ
ックを連続させて施工したり、各ブロックをモルタル吹
付工等により連結させることにより連続した法枠状に施
工することも行われていることから、ここでは4)のタ
イプも含めて法枠構造物として取り扱う。
【0004】法枠工を施工した場合、その枠内の処理方
法としては、厚層基材吹付工、客土種子吹付工、土のう
積工等の植生工や、空石積工、平板ブロック張工、練石
張工、モルタル吹付工等の中詰工が施工される。近年で
は、景観保全の観点から、枠内に植生工を適用すること
が一般的に行われている。
法としては、厚層基材吹付工、客土種子吹付工、土のう
積工等の植生工や、空石積工、平板ブロック張工、練石
張工、モルタル吹付工等の中詰工が施工される。近年で
は、景観保全の観点から、枠内に植生工を適用すること
が一般的に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】枠内に植生工を適用す
る場合、従来は、使用植物として草本植物を用い、枠内
を緑化する手法が行われてきた。しかしながら、草本植
物は草丈が低いことから、法枠工の梁断面が大きくなる
と、法枠構造物を植物によって遮蔽することが困難とな
り、景観保全の目的が果たせない。そのため近年では、
木本植物を枠内に導入して構造物を遮蔽し、景観的に好
ましい枠内緑化を行う手法が採られるケースが増大して
いる。また、急傾斜地等の施工においては、崖部に成立
している既存の樹木を残して法枠工を施工し、地域環境
を極力残した緑化も行われるようになってきている。
る場合、従来は、使用植物として草本植物を用い、枠内
を緑化する手法が行われてきた。しかしながら、草本植
物は草丈が低いことから、法枠工の梁断面が大きくなる
と、法枠構造物を植物によって遮蔽することが困難とな
り、景観保全の目的が果たせない。そのため近年では、
木本植物を枠内に導入して構造物を遮蔽し、景観的に好
ましい枠内緑化を行う手法が採られるケースが増大して
いる。また、急傾斜地等の施工においては、崖部に成立
している既存の樹木を残して法枠工を施工し、地域環境
を極力残した緑化も行われるようになってきている。
【0006】法枠は、梁のスパンが1.0m〜4.0mの範囲
のものが主に適用され、特に法面が土砂系の場合は、1.
2m程度、軟岩や硬岩の場合は2.0m程度のスパンのもの
が使用頻度が高い。
のものが主に適用され、特に法面が土砂系の場合は、1.
2m程度、軟岩や硬岩の場合は2.0m程度のスパンのもの
が使用頻度が高い。
【0007】法枠内に導入された樹木は、直根や側根を
伸長させて地上部を保持し、併せて肥料養分や水分を吸
収して成長する。法枠内の緑化では、導入された植物
が、通常の法面緑化と比較して法枠内という限られた生
育空間において生育することになる。このため、根系の
伸長領域及び肥料養分や水分の吸収領域は、非常に限ら
れた範囲に依存せざるを得ないという問題がある。
伸長させて地上部を保持し、併せて肥料養分や水分を吸
収して成長する。法枠内の緑化では、導入された植物
が、通常の法面緑化と比較して法枠内という限られた生
育空間において生育することになる。このため、根系の
伸長領域及び肥料養分や水分の吸収領域は、非常に限ら
れた範囲に依存せざるを得ないという問題がある。
【0008】土砂系法面のように比較的地山が軟らか
く、根系の伸長が容易な場合は、法枠工を併用しない場
合と同様な成長が期待できるが、根系の伸長領域が岩盤
の節理等の割れ目に限られる軟岩、硬岩法面において
は、その岩質により根系の伸長領域は大きく制約を受け
ることとなる。
く、根系の伸長が容易な場合は、法枠工を併用しない場
合と同様な成長が期待できるが、根系の伸長領域が岩盤
の節理等の割れ目に限られる軟岩、硬岩法面において
は、その岩質により根系の伸長領域は大きく制約を受け
ることとなる。
【0009】法枠内に樹木を導入する手法には、播種工
と植栽工が適用される。播種工で導入された樹木は、根
系が発達することから法面に節理がある場合にはほとん
どの個体の主根は割れ目に伸長することができる。その
ため、傾斜地においても比較的安定した植物群落を造成
することができるといわれている。しかしながら、法枠
内という限られた範囲に存在する節理のみに根系を伸長
せざるを得ない制約は大きく、節理が少ない場合には、
通常の法面緑化の場合と比較して安定度は低くなる問題
がある。
と植栽工が適用される。播種工で導入された樹木は、根
系が発達することから法面に節理がある場合にはほとん
どの個体の主根は割れ目に伸長することができる。その
ため、傾斜地においても比較的安定した植物群落を造成
することができるといわれている。しかしながら、法枠
内という限られた範囲に存在する節理のみに根系を伸長
せざるを得ない制約は大きく、節理が少ない場合には、
通常の法面緑化の場合と比較して安定度は低くなる問題
がある。
【0010】植栽工は、主根の発達が阻害されることが
指摘されており、形態的に根系は節理等に伸長しにくい
と云われている。植栽木の安定性を高めるためには、上
述した播種木と同様に、可能な限り根系の伸長領域を確
保して根張りを発達させることが必要である。限られた
枠内で樹木が生育すると、台風等の強風により根返り
(倒伏)を発生する危険性が高く、特に急勾配の法面で
は発生頻度が高まることになる。播種工により導入した
場合においても同様のことが危惧される。
指摘されており、形態的に根系は節理等に伸長しにくい
と云われている。植栽木の安定性を高めるためには、上
述した播種木と同様に、可能な限り根系の伸長領域を確
保して根張りを発達させることが必要である。限られた
枠内で樹木が生育すると、台風等の強風により根返り
(倒伏)を発生する危険性が高く、特に急勾配の法面で
は発生頻度が高まることになる。播種工により導入した
場合においても同様のことが危惧される。
【0011】また、法枠工を施工した場合、梁が地下茎
により繁殖するササ類等の法面周辺からの侵入や、法枠
内に地下茎で繁殖する植物を植栽した場合に隣接する枠
内への繁殖を阻害する問題を有している。こうした自然
侵入や繁殖の阻害は、自然環境の早期回復等が求められ
る場合には甚大な問題となっている。
により繁殖するササ類等の法面周辺からの侵入や、法枠
内に地下茎で繁殖する植物を植栽した場合に隣接する枠
内への繁殖を阻害する問題を有している。こうした自然
侵入や繁殖の阻害は、自然環境の早期回復等が求められ
る場合には甚大な問題となっている。
【0012】法枠工は、法面を安定化させ、かつ、緑化
可能な空間を併せもつ優れた工法である。従って、本発
明の目的は、上述したような木本植物群落造成上の問題
点を改善する手法を提供することにより、法枠工におい
て木本植物を主体とする緑化を行った場合においても安
定した植物群落を造成可能とすると共に、ササ類及びタ
ケ類等の地下茎で繁殖する植物の周辺からの自然侵入や
繁殖をも可能とすることである。尚、本明細書中では、
「木本植物」にササ類及びタケ類も含めるものとする。
可能な空間を併せもつ優れた工法である。従って、本発
明の目的は、上述したような木本植物群落造成上の問題
点を改善する手法を提供することにより、法枠工におい
て木本植物を主体とする緑化を行った場合においても安
定した植物群落を造成可能とすると共に、ササ類及びタ
ケ類等の地下茎で繁殖する植物の周辺からの自然侵入や
繁殖をも可能とすることである。尚、本明細書中では、
「木本植物」にササ類及びタケ類も含めるものとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明は以下の構成を提供する。 (1)法面保護工として法面上に設置される法枠構造物
において、法枠構造物の縦梁及び横梁の双方またはいず
れか一方に、梁の両側面を連通する連通部を設ける。こ
の連通部は、植物根系が法枠構造物の梁を越えて伸長す
るための空間である。 (2)上記(1)の法枠構造物における連通部の形状
が、好適には、梁の底面に設けた凹状部、梁の上面に設
けた凹状部、梁の底面に設けた波状形、梁の上面に設け
た波状形、梁内を貫通する貫通孔、及びこれらの組み合
わせを含む群から選択される。 (3)法面保護工として上記(1)の法枠構造物を法面
上に造成するための法枠工法は、その法枠構造物の型枠
となる法枠部材の組み立ての際、先ず、施工後における
法枠構造物の連通部に相当する位置に連通部の形状を確
保するための型枠を設置し、その後、法枠部材に対して
モルタルまたはコンクリートを吹付または打設すること
により法枠構造物を造成する。 (4)上記(3)の法枠工法における別の形態として
は、連通部の形状を確保するための型枠の代替として、
根系の伸長可能な植生基体を設置した後、法枠部材に対
してモルタルまたはコンクリートを吹付または打設す
る。これにより、法枠構造物の造成後に植生基体等を設
置する作業が省かれる。 (5)上記(1)の法枠構造物を、工場製品である法枠
製品を用いて設置しようとする場合に、法枠製品の製造
の際に、植物根系伸長のための空間となる連通部を併せ
て形成する。 (6)上記(5)の法枠製品において、製造の際に連通
部を形成した後に、連通部の中に根系の伸長可能な植生
基体を設置する加工を施す。これにより、現場において
植生基体等を設置する作業が省かれる。 (7)さらに本発明は、法面上に構築された本発明によ
る法枠構造物の各法枠内に対し、木本植物を主体に用い
た植生工を行う枠内緑化工法を提供する。枠内緑化工法
の好適な実施形態では、上記(3)または(4)の法枠
工法により造成された法枠構造物の枠内に木本植物を主
体とする植生工を行う。尚、上記(3)の場合は、枠内
緑化にあたって連通部に根系の伸長可能な植生基材を充
填または植生基体を設置することがより好適であるが、
連通部を空間のままとしてもよい。 (8)枠内緑化工法における別の好適な実施形態とし
て、上記(5)または(6)の法枠製品を用いて設置さ
れた法枠構造物の法枠内に木本植物を主体とする植生工
を行う。尚、上記(5)の場合は、枠内緑化にあたって
連通部に根系の伸長可能な植生基材を充填または植生基
体を設置することがより好適であるが、連通部を空間の
ままとしてもよい。 (9)枠内緑化工法におけるさらに別の好適な実施形態
として、上記(3)の法枠工法により造成された法枠構
造物または上記(5)の法枠製品を用いて設置された法
枠構造物において、連通部が梁の上面に設けられている
場合、根系の伸長可能な植生基体がこの連通部を覆いか
つ梁の両側面に跨るように植生基体を設置した後、法枠
内に対し木本植物を主体に用いた植生工を行う。
本発明は以下の構成を提供する。 (1)法面保護工として法面上に設置される法枠構造物
において、法枠構造物の縦梁及び横梁の双方またはいず
れか一方に、梁の両側面を連通する連通部を設ける。こ
の連通部は、植物根系が法枠構造物の梁を越えて伸長す
るための空間である。 (2)上記(1)の法枠構造物における連通部の形状
が、好適には、梁の底面に設けた凹状部、梁の上面に設
けた凹状部、梁の底面に設けた波状形、梁の上面に設け
た波状形、梁内を貫通する貫通孔、及びこれらの組み合
わせを含む群から選択される。 (3)法面保護工として上記(1)の法枠構造物を法面
上に造成するための法枠工法は、その法枠構造物の型枠
となる法枠部材の組み立ての際、先ず、施工後における
法枠構造物の連通部に相当する位置に連通部の形状を確
保するための型枠を設置し、その後、法枠部材に対して
モルタルまたはコンクリートを吹付または打設すること
により法枠構造物を造成する。 (4)上記(3)の法枠工法における別の形態として
は、連通部の形状を確保するための型枠の代替として、
根系の伸長可能な植生基体を設置した後、法枠部材に対
してモルタルまたはコンクリートを吹付または打設す
る。これにより、法枠構造物の造成後に植生基体等を設
置する作業が省かれる。 (5)上記(1)の法枠構造物を、工場製品である法枠
製品を用いて設置しようとする場合に、法枠製品の製造
の際に、植物根系伸長のための空間となる連通部を併せ
て形成する。 (6)上記(5)の法枠製品において、製造の際に連通
部を形成した後に、連通部の中に根系の伸長可能な植生
基体を設置する加工を施す。これにより、現場において
植生基体等を設置する作業が省かれる。 (7)さらに本発明は、法面上に構築された本発明によ
る法枠構造物の各法枠内に対し、木本植物を主体に用い
た植生工を行う枠内緑化工法を提供する。枠内緑化工法
の好適な実施形態では、上記(3)または(4)の法枠
工法により造成された法枠構造物の枠内に木本植物を主
体とする植生工を行う。尚、上記(3)の場合は、枠内
緑化にあたって連通部に根系の伸長可能な植生基材を充
填または植生基体を設置することがより好適であるが、
連通部を空間のままとしてもよい。 (8)枠内緑化工法における別の好適な実施形態とし
て、上記(5)または(6)の法枠製品を用いて設置さ
れた法枠構造物の法枠内に木本植物を主体とする植生工
を行う。尚、上記(5)の場合は、枠内緑化にあたって
連通部に根系の伸長可能な植生基材を充填または植生基
体を設置することがより好適であるが、連通部を空間の
ままとしてもよい。 (9)枠内緑化工法におけるさらに別の好適な実施形態
として、上記(3)の法枠工法により造成された法枠構
造物または上記(5)の法枠製品を用いて設置された法
枠構造物において、連通部が梁の上面に設けられている
場合、根系の伸長可能な植生基体がこの連通部を覆いか
つ梁の両側面に跨るように植生基体を設置した後、法枠
内に対し木本植物を主体に用いた植生工を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る法枠構造物及び法枠工法並びにこれらを用いた枠内緑
化工法の幾つかの実施の形態を説明する。図1は、本発
明に係る法枠構造物の第1の実施形態を示す概略的構成
図である。第1の実施形態では、法面11に設置された法
枠構造物の縦梁12及び横梁13の各々の底面14に、梁の両
側面16を連通する凹状部15を設けている。地山に接する
ように法枠構造物に凹状部15を設けることにより、木本
植物の根系がこの部分を通じて一つの枠内に限定される
ことなく周辺の枠内へも伸長することが可能となる。
尚、図では、中央の1つの枠についてのみ凹状部を示し
ているが、周辺の枠についても同様に凹状部が設けられ
ているものとする。
る法枠構造物及び法枠工法並びにこれらを用いた枠内緑
化工法の幾つかの実施の形態を説明する。図1は、本発
明に係る法枠構造物の第1の実施形態を示す概略的構成
図である。第1の実施形態では、法面11に設置された法
枠構造物の縦梁12及び横梁13の各々の底面14に、梁の両
側面16を連通する凹状部15を設けている。地山に接する
ように法枠構造物に凹状部15を設けることにより、木本
植物の根系がこの部分を通じて一つの枠内に限定される
ことなく周辺の枠内へも伸長することが可能となる。
尚、図では、中央の1つの枠についてのみ凹状部を示し
ているが、周辺の枠についても同様に凹状部が設けられ
ているものとする。
【0015】凹状部の形状は、図1では、断面が略台形
の蒲鉾形状のものを一例として示しているが、断面が円
形、矩形、三角形等であってもよく、特にその形状や開
口の幅は限定する必要はない。また、連通する凹状部
は、斜面に対して平行及び梁を直角に横断する方向に設
けたものを図示したが、例えば、斜面に対して所定の角
度をなしていてもよく、また梁を斜め方向に横断しても
差し支えない。根系の伸長が可能な状態であれば、凹状
部の形状、個数、位置、貫通方向は適宜設定することが
できる。根系の伸長のしやすさを考慮すると、可能な限
り横幅をもたせた形状が好ましい。
の蒲鉾形状のものを一例として示しているが、断面が円
形、矩形、三角形等であってもよく、特にその形状や開
口の幅は限定する必要はない。また、連通する凹状部
は、斜面に対して平行及び梁を直角に横断する方向に設
けたものを図示したが、例えば、斜面に対して所定の角
度をなしていてもよく、また梁を斜め方向に横断しても
差し支えない。根系の伸長が可能な状態であれば、凹状
部の形状、個数、位置、貫通方向は適宜設定することが
できる。根系の伸長のしやすさを考慮すると、可能な限
り横幅をもたせた形状が好ましい。
【0016】また、縦梁と横梁のそれぞれへの凹状部の
設け方としては、縦梁と横梁の双方に設ける場合、一方
のみに設ける場合、あるいは各梁に設ける凹状部の形
状、個数、位置、貫通方向が一致していなくともよい。
これらは、以下に示す第2〜第4の実施形態についても
共通する事項である。
設け方としては、縦梁と横梁の双方に設ける場合、一方
のみに設ける場合、あるいは各梁に設ける凹状部の形
状、個数、位置、貫通方向が一致していなくともよい。
これらは、以下に示す第2〜第4の実施形態についても
共通する事項である。
【0017】図2は、本発明に係る法枠構造物の第2の
実施形態を示す概略的構成図である。第2の実施形態で
は、法面21上に設置された法枠構造物の縦梁22及び横梁
23の各々の上面24に、梁の両側面26を連通する凹状部25
を設けている。法枠の上面に凹状部を設けることによ
り、地山や生育基盤の表層を走る地下茎を隣接する法枠
へ伸長させることが可能となる。
実施形態を示す概略的構成図である。第2の実施形態で
は、法面21上に設置された法枠構造物の縦梁22及び横梁
23の各々の上面24に、梁の両側面26を連通する凹状部25
を設けている。法枠の上面に凹状部を設けることによ
り、地山や生育基盤の表層を走る地下茎を隣接する法枠
へ伸長させることが可能となる。
【0018】図3及び図4は、本発明による法枠構造物
の第3の実施形態を示す概略的構成図である。第3の実
施形態は、上記第1及び第2の実施形態の変形であり、
梁の底面または上面に連続した凹状部を設けることによ
り波状形に形成した法枠構造物を用いる。
の第3の実施形態を示す概略的構成図である。第3の実
施形態は、上記第1及び第2の実施形態の変形であり、
梁の底面または上面に連続した凹状部を設けることによ
り波状形に形成した法枠構造物を用いる。
【0019】図3に示すように、梁の底面に連続した凹
状部を有する法枠構造物の場合、法面31に設置された法
枠工の縦梁32及び横梁33の底面34を波状形35とすること
により、梁32、33の各々の両側面36の連通させている。
底面34に設ける凹状部を波状形とすることにより、根系
を速やかに凹状部に導くことが可能となり、法枠相互の
間に樹木根系が伸長することが容易になる。
状部を有する法枠構造物の場合、法面31に設置された法
枠工の縦梁32及び横梁33の底面34を波状形35とすること
により、梁32、33の各々の両側面36の連通させている。
底面34に設ける凹状部を波状形とすることにより、根系
を速やかに凹状部に導くことが可能となり、法枠相互の
間に樹木根系が伸長することが容易になる。
【0020】図4に示すように、梁の上面に連続した凹
状部を有する法枠構造物の場合、法面41に設置された法
枠工の縦梁42及び横梁43の上面44を波状形45とすること
により、梁42、43の各々の両側面46を連通させている。
上面44に設ける凹状部を波状形とすることにより、地山
や生育基盤の表層を走る地下茎を速やかに凹状部に導く
ことが可能となり、ササ類及びタケ類の周辺からの自然
侵入や、枠内にササ類等を植栽した場合等に枠外へのサ
サ類等の繁殖が容易になる。
状部を有する法枠構造物の場合、法面41に設置された法
枠工の縦梁42及び横梁43の上面44を波状形45とすること
により、梁42、43の各々の両側面46を連通させている。
上面44に設ける凹状部を波状形とすることにより、地山
や生育基盤の表層を走る地下茎を速やかに凹状部に導く
ことが可能となり、ササ類及びタケ類の周辺からの自然
侵入や、枠内にササ類等を植栽した場合等に枠外へのサ
サ類等の繁殖が容易になる。
【0021】図5は、本発明による法枠構造物の第4の
実施形態を示す概略的構成図である。第4の実施形態で
は、法面51に設置された法枠構造物の縦梁52及び横梁53
の各々の梁内54に、梁の両側面56を連通する貫通孔55を
設けている。法枠の梁に貫通孔55を設けることにより、
樹木根系の枠外への伸長が可能となり、根系伸長領域を
拡大することができる。
実施形態を示す概略的構成図である。第4の実施形態で
は、法面51に設置された法枠構造物の縦梁52及び横梁53
の各々の梁内54に、梁の両側面56を連通する貫通孔55を
設けている。法枠の梁に貫通孔55を設けることにより、
樹木根系の枠外への伸長が可能となり、根系伸長領域を
拡大することができる。
【0022】上述した第1〜第4の実施形態は、それぞ
れ単独でも実施可能であるが、複数の法枠構造物の実施
形態を好適に組み合わせて施工することにより、枠外へ
の根系の伸長をさらに促進させることができる。いずれ
の法枠構造物を適用するかは、枠内の植生工、その施工
方法及び現場の状況等に応じて適宜選定する。これらの
法枠構造物は、全ての木本植物を導入する場合に効果的
に作用するが、特に、樹高が高くなりやすい中高木に分
類される植物等、風倒等による根返りが危惧される木本
植物を導入する場合に好適である。
れ単独でも実施可能であるが、複数の法枠構造物の実施
形態を好適に組み合わせて施工することにより、枠外へ
の根系の伸長をさらに促進させることができる。いずれ
の法枠構造物を適用するかは、枠内の植生工、その施工
方法及び現場の状況等に応じて適宜選定する。これらの
法枠構造物は、全ての木本植物を導入する場合に効果的
に作用するが、特に、樹高が高くなりやすい中高木に分
類される植物等、風倒等による根返りが危惧される木本
植物を導入する場合に好適である。
【0023】第5の実施形態は、上記第1〜第4の実施
形態による法枠構造物を、現場において造成する吹付枠
工及び現場打法枠工等の法枠工法である。例えば、次の
ような工程による。先ず、鉄筋、型枠金網あるいは型枠
厚紙等の法枠部材の組み立ての際、連通部(凹状部、波
状形または貫通孔)を設ける所定の位置に、予め連通部
を確保できるように型枠を設置する。その上で、モルタ
ル吹付工あるいはコンクリート打設を行って法枠を施工
する。連通部を確保するための型枠は、通常は施工後に
除去することは困難であるから、吹付や打設に耐え得る
強度を有する資材を使用する。具体的には、パイプ状の
資材等を活用することが望ましいが、型枠の質について
は限定されない。尚、連通部内には多少の凹凸等が生じ
ても、根系を伸長させる上では支障がないことから、例
えば金網製の型枠等も網目を適宜調整すれば使用するこ
とができる。
形態による法枠構造物を、現場において造成する吹付枠
工及び現場打法枠工等の法枠工法である。例えば、次の
ような工程による。先ず、鉄筋、型枠金網あるいは型枠
厚紙等の法枠部材の組み立ての際、連通部(凹状部、波
状形または貫通孔)を設ける所定の位置に、予め連通部
を確保できるように型枠を設置する。その上で、モルタ
ル吹付工あるいはコンクリート打設を行って法枠を施工
する。連通部を確保するための型枠は、通常は施工後に
除去することは困難であるから、吹付や打設に耐え得る
強度を有する資材を使用する。具体的には、パイプ状の
資材等を活用することが望ましいが、型枠の質について
は限定されない。尚、連通部内には多少の凹凸等が生じ
ても、根系を伸長させる上では支障がないことから、例
えば金網製の型枠等も網目を適宜調整すれば使用するこ
とができる。
【0024】また、第6の実施形態は、上記第5の実施
形態の法枠工法において、連通部を設ける所定の位置に
連通部の型枠の代替として植生基体を予め設置してお
き、その後にモルタルあるいはコンクリートを吹付ある
いは打設する。この実施形態によれば、法枠工施工後に
枠内に植生工を施工する場合に、連通部内に空隙を生じ
ることなく、造成した生育基盤と連通部内の植生基体が
連続することができる。また、法枠工の施工前に植生基
体を設置することにより、法枠を構成するモルタルある
いはコンクリートと植生基体とを密着させることができ
る。またさらに、法枠工の完了後に植生基材または植生
基体を連通部に充填する作業を省略することができ、合
理的である。
形態の法枠工法において、連通部を設ける所定の位置に
連通部の型枠の代替として植生基体を予め設置してお
き、その後にモルタルあるいはコンクリートを吹付ある
いは打設する。この実施形態によれば、法枠工施工後に
枠内に植生工を施工する場合に、連通部内に空隙を生じ
ることなく、造成した生育基盤と連通部内の植生基体が
連続することができる。また、法枠工の施工前に植生基
体を設置することにより、法枠を構成するモルタルある
いはコンクリートと植生基体とを密着させることができ
る。またさらに、法枠工の完了後に植生基材または植生
基体を連通部に充填する作業を省略することができ、合
理的である。
【0025】第5及び第6の法枠工法は、現場において
モルタルまたはコンクリートを吹付または打設して施工
する、上記の従来の施工法2)及び3)のタイプの法枠
工に適用できる。
モルタルまたはコンクリートを吹付または打設して施工
する、上記の従来の施工法2)及び3)のタイプの法枠
工に適用できる。
【0026】図6は、第6の実施形態の一例を示す。こ
の例では、法面に接する部分に凹状部を有する法枠構造
物を施工する場合である。図6(A)は、法面上での施
工途中の外観を示す斜視図である。法面61上に鉄筋62や
型枠63等の法枠部材を設置する際、部材組み立てと同時
に植生基体64を凹状部に相当する所定の位置に設置す
る。図6(B)は、図6(A)における型枠63を側面か
ら見た図である。その後、モルタル吹付工を行うことに
より、植生基体が各枠を連通した構造をもつ樹木根系の
伸長可能な法枠構造物を形成することができる。法枠部
材の上面及び梁内に連通部を有する場合も、法枠部材内
の所定の位置に予め植生基体をセットしてからモルタル
吹付工を行う。
の例では、法面に接する部分に凹状部を有する法枠構造
物を施工する場合である。図6(A)は、法面上での施
工途中の外観を示す斜視図である。法面61上に鉄筋62や
型枠63等の法枠部材を設置する際、部材組み立てと同時
に植生基体64を凹状部に相当する所定の位置に設置す
る。図6(B)は、図6(A)における型枠63を側面か
ら見た図である。その後、モルタル吹付工を行うことに
より、植生基体が各枠を連通した構造をもつ樹木根系の
伸長可能な法枠構造物を形成することができる。法枠部
材の上面及び梁内に連通部を有する場合も、法枠部材内
の所定の位置に予め植生基体をセットしてからモルタル
吹付工を行う。
【0027】第7の実施形態は、プレキャスト枠工や十
字ブロック等のように工場生産される法枠製品に関す
る。例えば、上記の従来技術で述べた施工法1)のタイ
プのプレキャスト枠工や、施工法4)のタイプの十字ブ
ロック等の既存の工場製品において、製品製造の際、梁
に対して凹状部、波状形あるいは貫通孔からなる連通部
を設ける加工を施した上で、法枠製品とする。さらに好
適には、連通部を設けた後にこれらの連通部内に根系の
伸長可能な植生基体を充填または設置する加工を施す。
充填する場合は、例えば植生基材の吹付により行い、設
置する場合は、例えば、植生基材を袋に詰めたものを所
定の位置に置く。このような充填または設置を予め製造
時に行っておくことにより、施工においては法枠製品を
現場に搬入して従来通り組み立てるのみでよい。これに
より、現場での施工性を高めることができる。
字ブロック等のように工場生産される法枠製品に関す
る。例えば、上記の従来技術で述べた施工法1)のタイ
プのプレキャスト枠工や、施工法4)のタイプの十字ブ
ロック等の既存の工場製品において、製品製造の際、梁
に対して凹状部、波状形あるいは貫通孔からなる連通部
を設ける加工を施した上で、法枠製品とする。さらに好
適には、連通部を設けた後にこれらの連通部内に根系の
伸長可能な植生基体を充填または設置する加工を施す。
充填する場合は、例えば植生基材の吹付により行い、設
置する場合は、例えば、植生基材を袋に詰めたものを所
定の位置に置く。このような充填または設置を予め製造
時に行っておくことにより、施工においては法枠製品を
現場に搬入して従来通り組み立てるのみでよい。これに
より、現場での施工性を高めることができる。
【0028】既存の工場生産による法枠製品には、コン
クリート製、鋼製、プラスチック製等があるが、いずれ
も製造時に連通部を設ける加工及び植生基体を設置する
加工については対応可能である。第7の実施形態の一例
を図7に示す。この例では、梁71を製造する場合、梁内
に貫通孔75が設けられ、この貫通孔75内に植生基体72が
充填あるいは設置する。斯かる状態で法枠製品として完
成される。特に、梁の幅が比較的厚く、植物根系の伸長
を妨げるコンクリート製の法枠において有効に作用す
る。
クリート製、鋼製、プラスチック製等があるが、いずれ
も製造時に連通部を設ける加工及び植生基体を設置する
加工については対応可能である。第7の実施形態の一例
を図7に示す。この例では、梁71を製造する場合、梁内
に貫通孔75が設けられ、この貫通孔75内に植生基体72が
充填あるいは設置する。斯かる状態で法枠製品として完
成される。特に、梁の幅が比較的厚く、植物根系の伸長
を妨げるコンクリート製の法枠において有効に作用す
る。
【0029】尚、ここで注記するが、法枠製品の中に
は、軽量枠工(簡易枠工)と称される、非常に薄い金属
板を用いた製品のように、法枠製品そのものの重量を軽
減するために穴を開けたものがあるが、本発明による法
枠製品は、本質的に異なるものである。本発明において
最も有効に作用する法枠製品のタイプは、枠断面が150m
m2以上の大きなものであり、特に、300mm2以上の大断
面の法枠製品において効果を発揮する。また、従来の施
工法4)のタイプの製品に本発明を適用する場合におい
ては、各ブロックを連続させずに単体で固定する場合に
も、法枠構造物が大きいときには根系の伸長領域の拡大
に有効に働くこととなる。
は、軽量枠工(簡易枠工)と称される、非常に薄い金属
板を用いた製品のように、法枠製品そのものの重量を軽
減するために穴を開けたものがあるが、本発明による法
枠製品は、本質的に異なるものである。本発明において
最も有効に作用する法枠製品のタイプは、枠断面が150m
m2以上の大きなものであり、特に、300mm2以上の大断
面の法枠製品において効果を発揮する。また、従来の施
工法4)のタイプの製品に本発明を適用する場合におい
ては、各ブロックを連続させずに単体で固定する場合に
も、法枠構造物が大きいときには根系の伸長領域の拡大
に有効に働くこととなる。
【0030】第8の実施形態は、法枠構造物を併用した
枠内緑化工法である。この方法では、上記第5及び第6
の実施形態の法枠工法により上記第1〜第4の実施形態
における法枠構造物のいずれかまたはこれらを組み合わ
せたものを造成した後、あるいは、上記の第7の実施形
態における法枠製品を組み立て設置した後に、連通部に
植生基材を充填または植生基体を設置する必要のある場
合はその充填または設置を行い、その後、枠内に木本植
物を主体に用いた植生工を併せて行う。
枠内緑化工法である。この方法では、上記第5及び第6
の実施形態の法枠工法により上記第1〜第4の実施形態
における法枠構造物のいずれかまたはこれらを組み合わ
せたものを造成した後、あるいは、上記の第7の実施形
態における法枠製品を組み立て設置した後に、連通部に
植生基材を充填または植生基体を設置する必要のある場
合はその充填または設置を行い、その後、枠内に木本植
物を主体に用いた植生工を併せて行う。
【0031】梁に設けた凹状部、波状形または貫通孔に
よる連通部は、枠内に植生工を行った場合、水分条件が
良好であれば空隙のままでもこれらの空隙に沿って根系
が伸長することも不可能ではない。しかしながら、多く
の場合は乾燥条件下に置かれるため、根系の伸長は不良
若しくは困難となる虞がある。従って、根系を連通部に
沿って良好に伸長させるためには、これらの空隙に植生
基材を吹付、注入等により充填したり、根系の伸長が可
能な植生基体を設置することにより、根系の伸長不良等
を改善することができる。植生基体は、有機物やファイ
バー類等、植物の根系が伸長可能な素材であれば特にそ
の質等は限定されない。植生工には、木本植物を主体に
用いることにより、構造物を早期に遮蔽し、景観的に良
好な法面を早期に創造することができる。
よる連通部は、枠内に植生工を行った場合、水分条件が
良好であれば空隙のままでもこれらの空隙に沿って根系
が伸長することも不可能ではない。しかしながら、多く
の場合は乾燥条件下に置かれるため、根系の伸長は不良
若しくは困難となる虞がある。従って、根系を連通部に
沿って良好に伸長させるためには、これらの空隙に植生
基材を吹付、注入等により充填したり、根系の伸長が可
能な植生基体を設置することにより、根系の伸長不良等
を改善することができる。植生基体は、有機物やファイ
バー類等、植物の根系が伸長可能な素材であれば特にそ
の質等は限定されない。植生工には、木本植物を主体に
用いることにより、構造物を早期に遮蔽し、景観的に良
好な法面を早期に創造することができる。
【0032】図8(A)は、第9の実施形態の構成を示
す法面及び法枠構造物の概略断面図である。図8(B)
は、図8(A)の梁82の一つの外観を示す斜視図であ
る。第9の実施形態は、上記第8の実施形態において、
特に図1または図3に示したような梁82の上面に凹状部
または波状形である連通部86を有する法枠構造物を併用
した枠内緑化工法である。この枠内緑化工法は、上記第
7の実施形態の法枠製品において梁の上面に連通部を設
けたものを用いて設置した法枠構造物についても、同様
に適用される。梁82の上面に連通部86を有する法枠構造
物を併用して法面緑化を行う場合に、法面81上に施工さ
れた梁82に設けられた連通部86を覆いかつ梁82の両側面
87に跨るように根系の伸長可能な植生基体83を設置す
る。この方法は、法枠82の上面に設けた連通部86に根系
を円滑に誘導する方法として有効に作用する。梁上面に
植生基体83を設置するには、植生基材を吹き付ける方法
も適用可能であるが、梁上は乾燥しやすいため、造成し
た生育基盤を保持するには困難が伴う。従って、ある程
度の厚さをもたせかつ保水性の高い植生基体を梁を跨ぐ
ように設置し、枠内に木本植物を主体とする植生土のう
積工84や厚層基材吹付工85に代表される植生工を施工す
る。こうした施工法により、設置した植生基体83を保持
し、植生工で導入した樹木の根系やササ類等の地下茎を
良好に誘導することができる。
す法面及び法枠構造物の概略断面図である。図8(B)
は、図8(A)の梁82の一つの外観を示す斜視図であ
る。第9の実施形態は、上記第8の実施形態において、
特に図1または図3に示したような梁82の上面に凹状部
または波状形である連通部86を有する法枠構造物を併用
した枠内緑化工法である。この枠内緑化工法は、上記第
7の実施形態の法枠製品において梁の上面に連通部を設
けたものを用いて設置した法枠構造物についても、同様
に適用される。梁82の上面に連通部86を有する法枠構造
物を併用して法面緑化を行う場合に、法面81上に施工さ
れた梁82に設けられた連通部86を覆いかつ梁82の両側面
87に跨るように根系の伸長可能な植生基体83を設置す
る。この方法は、法枠82の上面に設けた連通部86に根系
を円滑に誘導する方法として有効に作用する。梁上面に
植生基体83を設置するには、植生基材を吹き付ける方法
も適用可能であるが、梁上は乾燥しやすいため、造成し
た生育基盤を保持するには困難が伴う。従って、ある程
度の厚さをもたせかつ保水性の高い植生基体を梁を跨ぐ
ように設置し、枠内に木本植物を主体とする植生土のう
積工84や厚層基材吹付工85に代表される植生工を施工す
る。こうした施工法により、設置した植生基体83を保持
し、植生工で導入した樹木の根系やササ類等の地下茎を
良好に誘導することができる。
【0033】上記第8または第9の実施形態における枠
内緑化工法で用いられる植生基体は、植生土のう等の袋
体とすることが好適である。植生基体としては、植生土
のうの他、植生基盤、植生マット等、多くのものが使用
可能であるが、施工性からすると植生土のうに代表され
るような袋体が好適である。
内緑化工法で用いられる植生基体は、植生土のう等の袋
体とすることが好適である。植生基体としては、植生土
のうの他、植生基盤、植生マット等、多くのものが使用
可能であるが、施工性からすると植生土のうに代表され
るような袋体が好適である。
【0034】上記第8または第9の実施形態における枠
内緑化工法では、枠内に木本植物を主体に用いた植生工
を行うことが好適である。連通部を具備する法枠構造物
と、枠内緑化を木本植物で行う植生工とを組み合わせる
ことにより、法枠を併用しない通常の法面緑化と同様の
根系伸長が可能となり、法枠内に安定した木本植物群落
を造成することができる。
内緑化工法では、枠内に木本植物を主体に用いた植生工
を行うことが好適である。連通部を具備する法枠構造物
と、枠内緑化を木本植物で行う植生工とを組み合わせる
ことにより、法枠を併用しない通常の法面緑化と同様の
根系伸長が可能となり、法枠内に安定した木本植物群落
を造成することができる。
【0035】尚、本発明による枠内緑化工法は、特に、
木本植物を主体とする植生工に適用した場合に好適であ
るが、木本植物の割合が比較的少ない、例えば木本植物
の割合が10乃至30%程度の場合であっても、その少
ない割合の木本植物に対して有効に作用することはいう
までもない。
木本植物を主体とする植生工に適用した場合に好適であ
るが、木本植物の割合が比較的少ない、例えば木本植物
の割合が10乃至30%程度の場合であっても、その少
ない割合の木本植物に対して有効に作用することはいう
までもない。
【0036】
【発明の効果】以上述べた本発明は、法枠構造物を用い
た法枠工における限られた根系伸長領域を枠外へ拡大す
ることを実現した。これにより、樹木の成長に伴う根返
りを防止すると共に、地下茎により繁殖するササ類等を
周辺から枠内へ良好に侵入させることができ、これらを
植栽工で枠内に導入した場合に法枠外へ繁殖させること
ができる。また、本発明は、枠内の植生工により導入さ
れた木本植物に対して有効であるのみでなく、外部から
の木本植物の自然侵入を促進する上でも有効である。そ
の結果、本発明によれば、施工後の早期に法枠構造物の
梁を植物により遮蔽し、好ましい景観を実現すると同時
に、自然環境を早期に回復させることが可能となる。
た法枠工における限られた根系伸長領域を枠外へ拡大す
ることを実現した。これにより、樹木の成長に伴う根返
りを防止すると共に、地下茎により繁殖するササ類等を
周辺から枠内へ良好に侵入させることができ、これらを
植栽工で枠内に導入した場合に法枠外へ繁殖させること
ができる。また、本発明は、枠内の植生工により導入さ
れた木本植物に対して有効であるのみでなく、外部から
の木本植物の自然侵入を促進する上でも有効である。そ
の結果、本発明によれば、施工後の早期に法枠構造物の
梁を植物により遮蔽し、好ましい景観を実現すると同時
に、自然環境を早期に回復させることが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る法枠構造物を示
す概略的構成図である。
す概略的構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る法枠構造物
を示す概略的構成図である。
を示す概略的構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る法枠構造物にお
いて梁の底面を波状形に形成した場合を示す概略的構成
図である。
いて梁の底面を波状形に形成した場合を示す概略的構成
図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る法枠構造物にお
いて梁の上面を波状形に形成した場合を示す概略的構成
図である。
いて梁の上面を波状形に形成した場合を示す概略的構成
図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る法枠構造物を示
す概略的構成図である。
す概略的構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る法枠工法を示す
概略的構成図である。
概略的構成図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る法枠製品を示す
概略的構成図である。
概略的構成図である。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る法枠構造物を併
用する枠内緑化工法を示す概略的構成図である。
用する枠内緑化工法を示す概略的構成図である。
11、21、31、41、51、61、81 法面 12、22、32、42、52 縦梁 13、23、33、43、53 横梁 14 梁の底面 15、25 凹状部 16、26、36、46、56、87 梁の側面 24 梁の上面 35、45 波状形 54 梁の内部 55、75 貫通孔 62 鉄筋 63 型枠 64、72、83 植生基体 71 法枠製品の梁 82 梁 84 植生土のう積工 85 厚層基材吹付工 86 連通部(上面)
Claims (14)
- 【請求項1】 法面保護工として法面上に設置される法
枠構造物において、前記法枠構造物の縦梁及び横梁の双
方またはいずれか一方に、該梁の両側面を連通する連通
部を設けたことを特徴とする法枠構造物。 - 【請求項2】 前記連通部の形状が、前記梁の底面に設
けた凹状部、前記梁の上面に設けた凹状部、前記梁の底
面に設けた波状形、前記梁の上面に設けた波状形、前記
梁内を貫通する貫通孔、及びこれらの組み合わせを含む
群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の法
枠構造物。 - 【請求項3】 法面保護工として請求項1に記載の法枠
構造物を法面上に造成する法枠工法において、 前記法枠構造物の型枠となる法枠部材の組み立ての際、
施工後における該法枠構造物の前記連通部に相当する位
置に該連通部の形状を確保するための型枠を設置した
後、前記法枠部材に対してモルタルまたはコンクリート
を吹付または打設することにより前記法枠構造物を造成
することを特徴とする法枠工法。 - 【請求項4】 前記連通部の形状を確保するための型枠
の代替として、根系の伸長可能な植生基体を設置した
後、前記法枠部材に対してモルタルまたはコンクリート
を吹付または打設することにより前記法枠構造物を造成
することを特徴とする請求項3に記載の法枠工法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の法枠構造物として用い
られる法枠製品において、該法枠製品の製造の際に前記
連通部を併せて形成されることを特徴とする法枠製品。 - 【請求項6】 前記法枠製品の製造の際に前記連通部を
形成した後に、該連通部の中に根系の伸長可能な植生基
体を設置する加工を施すことを特徴とする請求項5に記
載の法枠製品。 - 【請求項7】 請求項3に記載の法枠工法により前記法
枠構造物を法面上に造成した後、前記法枠内に対し木本
植物を主体に用いた植生工を行うことを特徴とする法枠
構造物を併用した枠内緑化工法。 - 【請求項8】 請求項3に記載の法枠工法により前記法
枠構造物を法面上に造成し、該法枠構造物の前記連通部
に根系の伸長可能な植生基材を充填または植生基体を設
置した後に、前記法枠内に対し木本植物を主体に用いた
植生工を行うことを特徴とする法枠構造物を併用した枠
内緑化工法。 - 【請求項9】 請求項4に記載の法枠工法により前記法
枠構造物を法面上に造成した後、前記法枠内に対し木本
植物を主体に用いた植生工を行うことを特徴とする法枠
構造物を併用した枠内緑化工法。 - 【請求項10】 請求項5に記載の法枠製品を用いて法
面上に法枠構造物を設置した後、前記法枠内に対し木本
植物を主体に用いた植生工を行うことを特徴とする法枠
構造物を併用した枠内緑化工法。 - 【請求項11】 請求項5に記載の法枠製品を用いて法
面上に法枠構造物を設置し、該法枠構造物の前記連通部
に根系の伸長可能な植生基材を充填または植生基体を設
置した後、前記法枠内に対し木本植物を主体に用いた植
生工を行うことを特徴とする法枠構造物を併用した枠内
緑化工法。 - 【請求項12】 請求項6に記載の法枠製品を用いて法
面上に法枠構造物を設置した後、前記法枠内に対し木本
植物を主体に用いた植生工を行うことを特徴とする法枠
構造物を併用した枠内緑化工法。 - 【請求項13】 請求項3に記載の法枠工法により、前
記連通部が前記梁の上面に設けられている法枠構造物を
法面上に造成し、該梁の上面の該連通部を覆いかつ該梁
の両側面に跨るように根系の伸長可能な植生基体を設置
した後、前記法枠内に対し木本植物を主体に用いた植生
工を行うことを特徴とする法枠構造物を併用した枠内緑
化工法。 - 【請求項14】 前記連通部が前記梁の上面に設けられ
ている請求項5に記載の法枠製品を用いて法面上に法枠
構造物を設置し、該梁の上面の連通部を覆いかつ該梁の
両側面に跨るように根系の伸長可能な植生基体を設置し
た後、前記法枠内に対し木本植物を主体に用いた植生工
を行うことを特徴とする法枠構造物を併用した枠内緑化
工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000167742A JP2001348881A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | 法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000167742A JP2001348881A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | 法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001348881A true JP2001348881A (ja) | 2001-12-21 |
Family
ID=18670861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000167742A Pending JP2001348881A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | 法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001348881A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103334441A (zh) * | 2013-07-23 | 2013-10-02 | 重庆交通大学 | 一种公路边坡防护结构及其施工方法 |
KR101843062B1 (ko) * | 2016-10-05 | 2018-03-28 | 오영준 | 사면 보호용 친환경 자연석블록 시공방법 |
KR101843058B1 (ko) * | 2016-10-05 | 2018-03-28 | 오영준 | 사면 보호용 친환경 자연석블록 시공구조 및 그 자연석블록 연결방법 |
CN111441370A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-07-24 | 浙江省交通运输科学研究院 | 一种用于土质边坡坡面水土流失防护结构 |
CN116068148A (zh) * | 2023-03-21 | 2023-05-05 | 中国地质调查局成都地质调查中心(西南地质科技创新中心) | 降雨条件下滑坡堆积体形成泥石流运动过程模拟装置 |
-
2000
- 2000-06-05 JP JP2000167742A patent/JP2001348881A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103334441A (zh) * | 2013-07-23 | 2013-10-02 | 重庆交通大学 | 一种公路边坡防护结构及其施工方法 |
KR101843062B1 (ko) * | 2016-10-05 | 2018-03-28 | 오영준 | 사면 보호용 친환경 자연석블록 시공방법 |
KR101843058B1 (ko) * | 2016-10-05 | 2018-03-28 | 오영준 | 사면 보호용 친환경 자연석블록 시공구조 및 그 자연석블록 연결방법 |
CN111441370A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-07-24 | 浙江省交通运输科学研究院 | 一种用于土质边坡坡面水土流失防护结构 |
CN116068148A (zh) * | 2023-03-21 | 2023-05-05 | 中国地质调查局成都地质调查中心(西南地质科技创新中心) | 降雨条件下滑坡堆积体形成泥石流运动过程模拟装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105340614B (zh) | 一种硬质边坡格构生态绿化结构及方法 | |
KR200439588Y1 (ko) | 하천 녹화용 조립식 블록 | |
JP2001348881A (ja) | 法枠構造物及び法枠工法並びに枠内緑化工法 | |
JP3547079B2 (ja) | 法面の保護・緑化工法および法面保護・緑化用法枠 | |
KR100514576B1 (ko) | 사면녹화 안정공법 | |
JPS61137922A (ja) | 法面土留工法 | |
CN108265729A (zh) | 一种高速路岩石边坡绿化结构 | |
KR20140080597A (ko) | 현장 조립용 프리캐스트 섬유대 및 이를 이용한 식생공 시공 방법 | |
JP2005061144A (ja) | 法面の緑化工法 | |
JPH1129935A (ja) | 法面保護工法及び該工法に用いる金網 | |
JPH08260471A (ja) | 法面の生態系保全型植生工法 | |
JPS63284321A (ja) | 盛土斜面の土留工法 | |
JPH11293678A (ja) | 法面保護工法 | |
KR101138192B1 (ko) | 수직벽과 고경사면 녹화공법 및 이에 사용되는 선반조립체 | |
CN216379570U (zh) | 一种深挖陡坡路堑边坡施工用防护结构 | |
JPH0978590A (ja) | 枠材、枠材を利用した法面の保護工法、枠材を利用した法面の植生工法、及び枠材を利用した法面拡幅または垂直土留壁の施工法 | |
JPS5820338B2 (ja) | 法面安定工法 | |
KR100547476B1 (ko) | 인장재와 뿌리식물에 의한 성토사면에서의 식생지반보강공법 | |
CN220674632U (zh) | 一种边坡复合植草结构 | |
CN217998118U (zh) | 一种生态护坡 | |
JP2947542B2 (ja) | 法枠への植生用棚構造物の増設工法 | |
CN207452921U (zh) | 一种高速路岩石边坡绿化结构 | |
KR20070000664U (ko) | 조적식 옹벽 축조용 식생블럭. | |
JP3074421B2 (ja) | 法面への客土造成基礎工法 | |
JPH1072831A (ja) | 法面保護工およびそれに用いる法面保護ブロック |