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JP2001347323A - 金属製カバー、その製造方法及びそれに用いるプレス用金型 - Google Patents

金属製カバー、その製造方法及びそれに用いるプレス用金型

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Publication number
JP2001347323A
JP2001347323A JP2000170318A JP2000170318A JP2001347323A JP 2001347323 A JP2001347323 A JP 2001347323A JP 2000170318 A JP2000170318 A JP 2000170318A JP 2000170318 A JP2000170318 A JP 2000170318A JP 2001347323 A JP2001347323 A JP 2001347323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
metal
metal plate
dimensional shape
metal cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000170318A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Yamamoto
昌由 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Packing Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Packing Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Packing Industry Co Ltd filed Critical Sanwa Packing Industry Co Ltd
Priority to JP2000170318A priority Critical patent/JP2001347323A/ja
Publication of JP2001347323A publication Critical patent/JP2001347323A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラックの発生を有効に防止することができ
ると共に製造工数を削減でき、製造される金属製カバー
の品質を格段に向上する。 【解決手段】 カバー1には、谷部8と隆起部7とが第
1の方向A1にそれぞれ延び、第1の方向A1と交差す
る第2の方向A2に沿って交互に連なる複数の波形形状
9が形成され、隆起部7は該第1の方向A1に沿って周
期的に高さ及び幅が変化されている金属板4、5を含ん
で構成され、立体形状をなす金属製カバーで1あって、
第1の方向A1が立体形状を構成する主要な稜線相当部
位30に対して交差する方向に定められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例としてアルミニ
ウムや薄板鋼板などの金属板を含んで構成される金属製
カバー、その製造方法及びそれに用いられるプレス用金
型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱や騒音、振動などが例とし
て内燃機関などの熱源や音源などから外部に無闇に放散
される事態を防止するために上記熱源や音源に対して各
種のカバーが用いられている。これらのカバーでは、熱
や騒音、振動などのいずれかの放散防止用に単一の目的
で用いられる場合もあるが、複数の目的を兼用する場合
も有る。
【0003】例として、自動車のエンジンのエキゾース
トマニホールド(以下、エキマニ)は、エンジンの運転
に伴い内部を数百度になる高温の燃焼排ガスが、場合に
よっては毎分数千サイクルの脈動する圧力で流過するた
めに、熱や騒音がエンジンルーム内や 車両外部に無闇
に放散されないようにカバーが用いられている。
【0004】このような自動車のエキマニ用のカバー
は、1枚の鉄板からなるカバー材料を、前記エキマニの
外部形状に沿った立体形状にプレス成形して形成される
場合も有るが、前記熱や騒音に対する遮蔽効果を増大す
るために、複数枚の金属板の間に断熱吸音材を挟んだ構
成のカバー材料が用いられる場合も多く、このようなカ
バー材料を、エキマニの外部形状に沿った立体形状にプ
レス成形して形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなカバーにお
いて、エキマニから前述したような高温の熱が伝達さ
れ、また、高周波数の振動が伝達されるため、立体形状
にプレス成形されたカバーの稜線相当部位や、エキマニ
への固定用のボルトを挿通するボルト穴の周辺などにク
ラックが発生する場合がある。このようなクラックの発
生を防止するためにカバーに対して各種の工夫がなされ
ている。工夫の一例として、カバーを形成する金属板の
板厚を増大して機械的強度を増大する場合があるが、こ
の場合ではカバー全体の重量が増大し、エキマニからの
振動の伝達に伴うカバーの振動の運動量が増大してしま
い、逆にカバーのエキマニへの取付部にクラックが発生
しやすくなるなどの問題点が発生する。
【0006】従って、現状では一旦発生した所定個所の
クラックに対して前述したような対処を行うことでこの
個所のクラックの発生は解消できても、その対処策によ
って他の個所にクラックが発生する場合なども多く、ク
ラックの発生を系統的な対処策で有効に抑制できる技術
は知られていない。
【0007】本発明は、上記問題点を解決しようとして
成されたものであり、その目的は、クラックの発生を有
効に防止することができると共に製造工数を削減でき、
製造される金属製カバーの品質を格段に向上することが
できる金属製カバー、その製造方法及びそれに用いるプ
レス用金型を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
谷部と隆起部とが第1の方向にそれぞれ延び、該第1の
方向と交差する第2の方向に沿って交互に連なる複数の
波形形状が形成され、各隆起部は該第1の方向に沿って
周期的に高さ及び幅が変化されている金属板を含んで構
成され、立体形状をなす金属製カバーであって、該第1
の方向が該立体形状を構成する主要な稜線相当部位に対
して交差する方向に定められている金属製カバーであ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記立体形状は複数の側壁と、該側壁に連
なる頂部とを含んで構成され、該側壁は該頂部に対して
鈍角をなして連なっている場合である。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、複数の金属板を含んで構成され、該複数の
金属板は、アルミニウムシートと無機材料或いは金属材
料からなるメッシュ材とから構成されている場合であ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記立体形状の外周部の少なくとも一部分
にフランジ部を形成している場合である。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記立体形状の外周部の少なくとも一部分
に、前記金属板の端部を折返した折返し部が形成されて
いる場合である。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、他の部材への取付けのためのボルト穴に装
着され、軸線方向両端における一対の平板状の係止部と
各係止部の間に一体に配置されたスリーブとを備えるワ
ッシャ本体と、該ワッシャ本体の各係止部間に配置さ
れ、前記金属板を挟んで保持するメッシュ材とを含んで
構成される緩衝ワッシャ部材を介して、ボルトによって
該他の部材に取付けられる場合である。
【0014】請求項7記載の発明は、金属板に、谷部と
隆起部とが第1の方向にそれぞれ延び、該隆起部は該第
1方向に沿って幅が周期的に変化されている複数の波形
形状が形成されるように第1波形形成作業を行い、谷部
と隆起部とが、該第1の方向と交差する第2の方向に連
なる複数の波形形状が形成されるように第2波形形成作
業を行って金属板を成形し、該金属板を立体形状にプレ
ス成形する際に、該立体形状は複数の側壁と該側壁に連
なる頂部とを含み、該側壁が該頂部に対して鈍角をなし
て連なる形状となるように成形される金属製カバーの製
造方法である。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記立体形状を形成する際に、前記立体形
状の外周部の少なくとも一部分にフランジ部を形成する
と共に、該フランジ部の波形形状を全屈して圧縮加工す
る場合である。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記フランジ部の全屈加工は、前記金属板
に対するブランキング加工と同一工程で行われる場合で
ある。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
発明において、前記金属板をプレス成形工程で立体形状
に形成する際に、前記交差する方向にそれぞれ連なる波
形形状と実質的に同一形状の位置決め部が少なくとも部
分的に形成されたプレス用金型を用いて該金型に対する
該金属板の位置決めを行うようにした場合である。
【0018】請求項11記載の発明は、谷部と隆起部と
が第1の方向に連なる複数の波形形状が形成され、各隆
起部はその長手方向に沿って周期的に高さ及び幅が変化
されている金属板をプレス成形工程で立体形状に形成す
る際に用いられるプレス用金型であって、該プレス用金
型に対する該金属板の位置決めを行うべく、長手方向に
沿って周期的に高さ及び幅が変化されている該隆起部を
含む該波形形状と実質的に同一形状の波形形状がプレス
面に形成されているプレス用金型である。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、金属製カバー
は金属板を立体形状をなすように形成して構成され、こ
の金属板に形成されている複数の波形形状は、谷部と隆
起部とが第1の方向にそれぞれ延び、この第1の方向と
交差する第2の方向に沿って交互に連なって形成され、
各隆起部は第1の方向に沿って周期的に高さ及び幅が変
化されている。このとき、第1の方向が立体形状を構成
する金属製カバーの主要な稜線相当部位に対して交差す
る方向に定められている。
【0020】金属製カバーが振動源に対して装着される
とき、振動源からの振動の伝達により金属製カバーも振
動する。この振動により金属製カバーが振動するとき、
前記主要な稜線相当部位を中心にしてその両側の金属製
カバーの部位がばたつくように振動する。このような振
動が発生すると、金属製カバーの稜線相当部位付近の部
位が繰り返しの屈曲により金属疲労を生しクラックを発
生しやすくなる。
【0021】本発明では、金属製カバーに形成されてい
る複数の波形形状の前記第1の方向が前記主要な稜線相
当部位に対して交差する方向、好適には直交する方向に
定められているので、波形形状が前記稜線相当部位を中
心とする振動に対してリブの作用を実現する。これによ
り、金属製カバーの振動を抑制することができ、金属製
カバーのクラックの発生を防止することができ、金属製
カバーの品質を格段に向上することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の金属製カバーの前記立体形状は複数の側壁と頂
部とを含んで構成され、側壁は谷部に対して鈍角をなし
て連なっている。従って、金属製カバーはオーバーハン
グ形状を有していないので、このような金属製カバーを
製造する際にプレス加工により製造することができる。
これにより、製造工程が簡略化される。
【0023】請求項3記載の発明によれば、請求項1に
記載の金属製カバーは、複数の金属板を含んで構成さ
れ、これら複数の金属板はアルミニウムシートと無機材
料或いは金属材料からなるメッシュ材とから構成され
る。これにより、金属製カバーは軽量化され、熱源や音
源からの振動の伝達に伴う自身の振動による金属製カバ
ーの屈曲部や他の部材への固定部に加わる力を低減する
ことができる。これにより、金属製カバーの前記屈曲部
や前記固定部の振動の振幅が抑制され、クラックの発生
を抑制することができ、金属製カバーの品質を向上する
ことができる。
【0024】請求項4記載の発明によれば、請求項1の
金属製カバーにおいて、前記立体形状の外周部の少なく
とも一部分にフランジ部が形成されているので、金属製
カバーが振動する際に前記フランジ部が補強部材の機能
を実現し、金属製カバーの振動の振幅を減少することが
でき、金属製カバーにおけるクラックの発生を抑制する
ことができる。
【0025】請求項5記載の発明によれば、請求項1の
金属製カバーにおいて、前記立体形状の外周部の少なく
とも一部分に、前記金属板の端部を折返した折返し部が
形成されているので、本発明の金属製カバーを例として
自動車用エンジンなどの内燃機関のエキゾーストマニホ
ールドやその他の熱源、振動源に組付ける組付け工程
や、製造後の金属製カバーのメンテナンスなどの際に、
作業者がブランキングされて外周を切り落とされただけ
の金属製カバーの外周部に生じ得る鋭利な切断端部で手
指に創傷を受ける事態が防止され、この点で金属製カバ
ーの品質を格段に向上することができる。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
の金属製カバーは、緩衝ワッシャ部材を介して、ボルト
によって他の部材に取付けられる。緩衝ワッシャ部材
は、他の部材への取付けのための金属製カバーのボルト
穴に装着され、軸線方向両端における一対の平板状の係
止部と各係止部の間に一体に配置されたスリーブとを備
えるワッシャ本体と、ワッシャ本体の各係止部間に配置
され、前記金属板を挟んで保持するメッシュ材とを含ん
で構成されている。
【0027】他の部材が振動源であればこの他の部材か
らは、この他の部材から金属製カバーに直接伝達される
振動に加え、ボルトなどの連結部材を介する振動も伝達
される。従って、金属製カバーに伝達される振動を抑制
する要因の一つとして、金属製カバーを他の部材に取付
ける取付部材からの振動伝達を抑制することが挙げられ
る。
【0028】本発明では、上述したような緩衝ワッシャ
部材を介して金属製カバーを他の部材に取付けるように
しているので、ボルトの軸線方向および軸線方向と交差
する方向の振動はいずれもメッシュ材によって吸収さ
れ、ボルトなどの取付部材を介して金属製カバーに伝達
される振動を可及的に抑制することができ、この点で金
属製カバーにおけるクラックの発生を防止することがで
き、金属製カバーの品質を格段に向上することができ
る。
【0029】請求項7記載の発明によれば、金属製カバ
ーを製造するに際して、上述したような製造方法で製造
されるので、所謂オーバーハング形状が形成される事態
を回避することができるので、立体形状の金属製カバー
をプレス加工により製造することができる。これにより
金属製カバーの製造工程を簡略化することができる。
【0030】請求項8記載の発明によれば、請求項7の
製造方法において、前記立体形状を形成する際に、立体
形状の外周部の少なくとも一部分にフランジ部を形成す
ると共に、フランジ部の波形形状を全屈して圧縮加工す
る工程を含んでいる。
【0031】これにより、本発明の金属製カバーの材料
となる金属板は、前述したように相互に交差する方向に
延びる波形形状が形成されているので、該フランジ部を
形成した後、例としてフランジ部を折返してフランジ部
における鋭利な切断端を外部に露出しないようにするた
めの折返し加工などを行う際に加工が簡単でないことが
想定されるが、本発明では、前述のようにフランジ部に
おける波形形状を全屈して圧縮加工させているので、後
加工が容易になり製造工程が簡略化される。
【0032】請求項9記載の発明では、請求項8の発明
の製造方法において、前記フランジ部の全屈加工は、前
記金属板に対するブランキング加工と同一工程で行われ
る。従って、全屈加工とブランキング加工とを別工程で
行う場合と比較して製造工数が削減される。
【0033】請求項10記載の発明によれば、請求項7
の発明の製造方法において、前記金属板をプレス成形工
程で立体形状に形成する際に使用される金型には、前記
交差する方向にそれぞれ連なる波形形状と実質的に同一
形状の位置決め部が少なくとも部分的に形成されてい
る。
【0034】従って、このプレス用金型に金属板を設置
するとき、金属板を金型に対して位置決めを行うことが
できる。これにより、金属板を金型で立体形状にプレス
成形する際に、金属板が金型内で不所望に移動して、立
体形状に対する上記波形形状の延びる方向が不所望な方
向となる事態が防止され、製造される金属製カバーの品
質を格段に向上することができる。更に、金属板を金型
に対して位置決めする特段の作業や位置決めのための装
置、治具が不要になり製造工数を削減することができ、
製造に要する装置を簡略化することができる。
【0035】ここで、本発明の金型に前記位置決め部を
少なくとも部分的に形成するようにしているのは、形成
されるカバーの立体形状によって、前記位置決め部の種
々の形成態様が可能だからである。一例として、カバー
を深絞りなどの大きな変形をもたらす加工法で加工する
場合、金属板の延びが大きくなる。このとき、金型のプ
レス面全面に近く位置決め部を形成すると金属板の延び
が阻害されることになる。従って、このような場合に
は、金型に位置決めに十分な程度の部分的に位置決め部
を形成する。一方、金属板を多少湾曲させる程度の加工
法で加工する場合、金属板の延びは小さい。このとき、
金型のプレス面全面に近い範囲に位置決め部を形成して
も、金属板の変形が阻害されにくくなる。従って、この
ような場合には、金型のプレス面の全面に近い程度に位
置決め部を形成してもよい。このような場合でも前述し
た作用効果と同様な作用効果が実現される。
【0036】請求項11記載の発明のプレス用金型は、
金属板の波形形状と実質的に同一形状の波形形状がプレ
ス面に形成されているので、このプレス用金型に金属板
を設置するとき、金属板を金型に対して位置決めを行う
ことができる。これにより、金属板を金型で立体形状に
プレス成形する際に、金属板が金型内で不所望に移動し
て、立体形状に対する上記波形形状の延びる方向が不所
望な方向となる事態が防止され、製造される金属製カバ
ーの品質を格段に向上することができる。更に、金属板
を金型に対して位置決めする特段の作業や位置決めのた
めの装置、治具が不要になり製造工数を削減することが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明を実施例について以下に説
明する。図1〜図16に本発明の一実施例を示す。図1
は本発明の一実施例の金属製カバーであるカバー1をエ
キマニ3に装着した状態の正面図であり、図2は図1の
切断面線X2−X2から見た断面図であり、図3はカバ
ー1の拡大正面図であり、図4は図3の切断面線X4−
X4から見た断面図であり、図5は図3の切断面線X5
−X5から見た断面図であり、図6は図3の切断面線X
6−X6から見た断面図であり、図7は図1の切断面線
X7−X7から見た簡略化した断面図であり、図8は本
実施例の特徴を説明する図であり、図9はカバー1に用
いられる緩衝ワッシャ部材32付近の断面図であり、図
10はカバー1の製造工程を説明する工程図であり、図
11は本実施例のカバー成形工程に用いられるプレス装
置83の簡略化した断面図である。
【0038】以下、図1及び図2を参照してカバー1の
概略について説明する。自動車のエンジン2などの内燃
機関のエキゾーストマニホールド(以下、エキマニ)3
には、内燃機関の燃焼室から例として600〜700℃
の高温で数千サイクルの周波数で脈動する燃焼排ガスが
通過するため、他の部材であるエキマニ3自身も高温に
なり高温の熱輻射を発生する熱源となり、また、エンジ
ン2内での燃料の燃焼音などに起因する騒音を外部に放
散する音源及び振動源となる。
【0039】本実施例では、エキマニ3からのこのよう
な高温の熱輻射及び騒音を可及的に抑制するために、後
述される構成を有するカバー1がエキマニ3を覆う態様
に設置されている。本実施例のカバー1は、図2に示さ
れるように、比重が2.7程度のアルミニウム合金から
なる一対の金属板(例として、T&N社製NIMBUS
など)4、5と、金属板4、5に挟まれた無機繊維など
からなる耐熱性吸音材(以下、吸音材)6とが積層され
てから構成され、エキマニ3の外観形状に沿って立体形
状に形成され、側壁T1とこの側壁T1の端部全周を連
結する頂部T2とを備えている。側壁T1と頂部T2と
は鈍角θをなして連なっている。本実施例において、上
記金属板4、5は、アルミニウム箔或いはアルミニウム
合金箔、更にはアルミニウムやその合金からなる薄板を
含むものとして説明する。
【0040】本実施例のカバー1に用いられる前記金属
板4、5は、図1〜図6に示されるように、隆起部7と
谷部8とが交互に繰り返された複数の波形形状9が第1
方向A1に沿って延び、第1方向A1と鋭角で交差する
方向、好適には直交する方向である第2方向A2に沿っ
て連なった形状を有している。隆起部7は、その長手方
向に沿って、図3〜図5に示されるように、第1起立部
10と第2起立部11とが谷部8から立上って交互に配
列されている。また、前記谷部8は、図3〜図5に示さ
れるように平坦部12と凹部13とが交互に配列されて
いる。
【0041】前記第1起立部10は、谷部10から略台
形状に立上る一対の側壁14、15と、側壁14、15
の先端が相互に連結されて形成される比較的平坦な頂部
18とを含んで構成されている。第1起立部10は内曲
しており、第1起立部10の基端部よりも先端部のほう
が幅広になる。
【0042】一方、前記第2起立部11は、第1起立部
10が概略幅方向に所定の程度押し潰されて形成され、
平坦部12からそれぞれ立上る一対の側壁19、20
と、側壁19、20の先端を相互に連結し、図5の下方
側に凹状の凹部23とを含んで構成されている。このよ
うな各第2起立部11および凹部13は、複数の波形形
状9の延びる方向である前記第1方向A1と実質的に直
交する方向である第2方向A2に沿ってそれぞれ断続的
に連なるように形成される。
【0043】従って、図4及び図5に示されるように、
金属板4の隆起部7の内曲した内周部に、金属板5の隆
起部7の突出部が嵌り込む。また、第2起立部11で
も、側壁19、20は、その基端部よりも先端部が幅広
であり、内曲した形状に形成されている。このような第
2起立部11でも、金属板4の第2起立部11の内曲し
た内周部に、金属板5の第2起立部11の突出部が嵌り
込む。これにより、各金属板4、5は、何らの特段の固
定具、締結具を用いることなく、相互に強固に固定され
ることができる。この相互固定は、金属板4、5の間に
無機繊維などからなる前記吸音材6を介在した場合でも
同様に強固に行われる。これは、金属板4、5の相互結
合が、両者の機械的な噛合い関係によるからである。
【0044】カバー1は、このような形状を有し、吸音
材6を間に挟んだ金属板4、5を、エキマニ3の外形形
状に沿った立体形状にプレス加工することにより形成さ
れる。本発明は、このプレス加工による製造方法及びプ
レス加工用金型にも特徴を有しており、詳細は後述す
る。
【0045】立体形状に形成されたカバー1の側壁T1
の外周部には、前記波形形状が全屈されたフランジ28
が形成され、このフランジ28はカバー1の内部側に折
返されて折返し部29が形成される。この折返し部29
を形成しない場合、カバー1の外周部は、ブランキング
された金属板4、5の鋭利な切断端部が外部に直接露出
した状態になる。従って、この折返し部29は、車両の
製造工程におけるカバー1の車両エンジン2のエキマニ
3への組付け工程において、カバー1を持って作業する
組付け作業者、或いは、製造後の車両のメンテナンスの
際にカバー1を持つ可能性のある作業者や一般ユーザー
が手指に創傷を負わないようにするものである。
【0046】以下、図8を参照して、本実施例のカバー
1の特徴の一つについて説明する。本実施例のカバー1
は前述したようにエキマニ3の立体的な外観形状に沿っ
た立体形状に形成されるので、カバー1には図1に示さ
れるように金属板4、5の屈曲部位である一つ或いは複
数の稜線相当部位30が形成される。本実施例では、波
形形状9の長手方向である前記第1方向A1が、これら
複数の稜線相当部位30のうちの主要な稜線相当部位3
0に交差する方向となるように、金属板4、5に対して
立体形状へのプレス加工を施す。
【0047】ここで、前記主要な稜線相当部位30と
は、カバー1の全体的な形状を特徴付ける比較的大きな
曲率が連続する部位である。即ち、カバー1に形成され
る大小種々の折り曲げ部位のうち、カバー1の外観形状
を実質的に決定付ける比較的長寸に亘って延びる折り曲
げ部位を指す。カバー1がエキマニ3に対して装着され
るとき、エキマニ3からの振動の伝達によりカバー1も
振動する。この振動によりカバー1が振動するとき、前
記主要な稜線相当部位30を中心にしてその両側のカバ
ー1の部位がばたつくように振動する。このような振動
が発生すると、カバー1の稜線相当部位30付近の部位
が繰り返しの屈曲により金属疲労を生じクラックを発生
しやすくなる。
【0048】これに対して、本実施例では、カバー1に
形成されている複数の波形形状9の第1方向A1が前記
主要な稜線相当部位30に対して交差する方向、好適に
は直交する方向となるように定められているので、波形
形状9が前記稜線相当部位30を中心とする振動に対し
てリブの作用を実現する。これにより、カバー1の振動
を抑制することができ、カバー1のクラックの発生を防
止することができ、カバー1の品質を格段に向上するこ
とができる。
【0049】また、前記稜線相当部位30の延びる方向
に沿って発生する振動に対しては、前記第2方向A2に
沿って断続的に延び、第1方向A1に沿って連なる図4
〜図6に示される前記第2起立部11が、やはりリブの
機能を実現して振動を抑制する。
【0050】以下、図1、図2及び図9を併せて参照し
て、カバー1のエキマニ3への取付け構造について説明
する。カバー1は、図1及び図2に示されるようにボル
ト31でエキマニ3に取付けられる。エキマニ3はエン
ジン2の運転時には数千サイクルの振動を発生し、この
振動が空気中をカバー1に伝播され、或いはボルト31
を介してカバー1に伝達される。従って、本実施例では
カバー1をエキマニ3に取付けるに際して、図9に示さ
れるような緩衝ワッシャ部材32を用いる。
【0051】緩衝ワッシャ部材32は、エキマニ3への
取付けのためのカバー1の比較的大径の穴径L1のボル
ト穴33に装着される。ボルト穴33の周辺は、外径L
2 L2≧L1 ・・・(1) の円板状の例として金属線メッシュからなる一対の保持
メッシュ38、39で挟まれて保持される。保持メッシ
ュ38、39に形成された穴径L3 L3≦L1 ・・・(2) のバルト穴33に前記緩衝ワッシャ部材32が装着され
る。
【0052】緩衝ワッシャ部材32は、前記保持メッシ
ュ38、39と、軸線方向両端における外径L4 L4≦L1 ・・・(3) を有する一対の円板状の係止部34、35と、各係止部
34、35の間に一体に配置された外径L5 L5<L3 ・・・(4) のスリーブ36とを含むワッシャ本体37を備えてい
る。従って、カバー1のボルト穴33の中で保持メッシ
ュ38、39及びワッシャ本体37は、ボルト31の軸
線方向と交差する方向に隙間44を有している。
【0053】前記ワッシャ本体37は、カバー1に装着
された状態では、上述のような形状であるが、ワッシャ
本体37は、係止部34、35と、例としてスリーブ3
6の約半分の長さで係止部34、35にそれぞれ一体の
短寸スリーブ40、41とから構成される一対の例とし
て同形のワッシャ部品42、43の各短寸スリーブ4
0、41に保持メッシュ38、39をそれぞれ装着し、
これらをカバー1のボルト穴33に挿入してプレス加工
で短寸スリーブ40、41の遊端部を相互にかしめて一
体化するようにしている。このカシメ工程は、例とし
て、前記短寸スリーブ40、41の遊端部に矩形状の凹
凸を形成しておき、これらを相互に噛み合わせた後、プ
レス加工による凹凸の塑性変形によって相互にかしめて
固定する。
【0054】本実施例のカバー1は、このような構成の
緩衝ワッシャ部材32でエキマニ3に取付けられている
ので、ボルト31の軸線方向の振動は、保持メッシュ3
8、39のバネ性による弾性変形によって吸収される。
一方、ボルト31の軸線方向と交差する方向の振動は、
カバー1、保持メッシュ38、39及びワッシャ本体3
7の相互の摺動によって吸収され、更に前記隙間44に
よって吸収される。これにより、緩衝ワッシャ部材32
は、ボルト31などの取付部材を介してカバー1に伝達
される振動を可及的に抑制することができ、この点でカ
バー1におけるクラックの発生を防止することができ、
カバー1の品質を格段に向上することができる。
【0055】以下、図10及び図11を併せて参照し
て、カバー1の製造工程及びそれに用いられるプレス用
金型について説明する。本実施例の製造工程では、材料
として前述した形状及び構造を有する金属板4、5を含
む積層体を用いる。このような積層体に対して、図10
の工程a1以降のカバー成形工程が図11のカバー成形
プレス装置83で施される。一対の金属板4、5の間に
吸音材6を挟んで、カバー成形プレス装置83で工程a
1のブランキング加工とコイニング加工が同時に施され
る。
【0056】本実施例におけるコイニング加工とは、帯
材46の波形形状9をプレス加工で全屈させ圧縮する加
工をいう。これにより、波形形状9が潰され、金属板
4、5のコイニング加工個所は実質的に平板状になり、
後段の折返し加工などが容易になる。また、コイニング
加工を行うことにより、コイニング個所の硬度が、例と
して2倍近くに増大することが本件発明者によって確認
されている。従って、カバー1をエキマニ3に取付ける
ボルト31を挿通するボルト穴33付近を後述するよう
にコイニング加工するので、これにより、カバー1のエ
キマニ3への取付強度が格段に向上される。一方、前記
金属板4、5は、カバー成形プレス後に図1及び図2に
示される立体形状を有するカバー1となり得るような大
略形状にブランキング加工され、同時に外周部がコイニ
ング加工される。
【0057】工程a2では、立体形状を付与するフォー
ミング加工を行う。このとき、工程a2では、例とし
て、カバー1のボルト穴33が形成される部位にコイニ
ング加工をも行う。工程a3では、金属板4、5の外周
を製品形状となるように切断するトリム加工を行う。工
程a4、a5では、前記コイニング加工されて実質的に
平板状になっている金属板4、5の外周部に折返し部2
9を形成すべく、フランジ28を90度屈曲し、更に4
5度屈曲する折返し加工をそれぞれ行う。工程a6で
は、金属板4、5のボルト穴33が形成されるべき個所
などの所定部位に透孔を穿設するピアス加工と、前記9
0度から45度屈曲された金属板4、5の外周部を完全
に折返すクリンチ加工を行う。
【0058】このようにして、外周に折返し部29が形
成され、所定部位にボルト穴33などが穿設されたカバ
ー1が製造される。
【0059】以下、製造工程で用いられるプレス加工用
金型について説明する。本実施例において、カバー成形
プレス装置83におけるカバー形状と対応した実際の金
型形状は個別のカバー1に関する設計事項であり、本実
施例では言及しない。本実施例のカバー成形プレス加工
工程における特徴の一つは、本工程に用いられる図11
に示される金型88に含まれる下型84及び上型85の
プレス面に、金属板4、5の波形形状9と実質的に同一
の形状の多数の位置決め部である位置決め突起86、8
7をそれぞれ少なくとも部分的に形成した点である。即
ち、切断されて得られた前記金属板4、5を下型84に
設置するとき、金属板4、5の波形形状9の第1起立部
10及び第2起立部11の裏面側の凹部に位置決め突起
86が嵌りこみ、下型84に対して金属板4、5の位置
決めが確実に行われる。
【0060】上型85は、前記ブランキング加工を行う
ブランキングパンチ92と、コイニングを行うコイニン
グパンチ93とを備える。下型84は、ブランキングパ
ンチ92に対応するブランキングダイ94がクッション
ピン95で支持され、コイニングパンチ93に対応する
ダイ96が設けられる。
【0061】本実施例において、このような金属板4、
5の金型88に対する位置決めを高精度に行う必要は、
金属板4、5に前述した波形形状9が形成されているこ
とに起因する。即ち、本実施例では、カバー1の振動を
可及的に抑制するために、前述したようにカバー1の主
要な稜線相当部位30と前記第1方向A1とが、所定の
角度、好適には垂直に交差するように定めている。従っ
て、波形形状9が形成されている金属板4、5を立体形
状にプレスして稜線相当部位30を形成する工程におい
て、第1方向A1がプレス加工によって形成される主要
な稜線相当部位30と直交するように、金型85に対し
て高精度に位置決めされる必要があるからである。
【0062】ここで、本実施例の金型88に前記位置決
め突起86、87を少なくとも部分的に形成するように
しているのは、形成されるカバー1の立体形状によっ
て、前記位置決め突起86、87の種々の形成態様が可
能だからである。一例として、カバー1を深絞りなどの
大きな変形をもたらす加工法で加工する場合、金属板
4、5の延びが大きくなる。このとき、金型88のプレ
ス面全面に近く位置決め突起86、87を形成すると、
金属板4、5の延びが阻害されることになる。従って、
このような場合には、金型88に位置決めに十分な程度
の部分的に位置決め突起86、87を形成する。一方、
金属板4、5を多少湾曲させる程度の加工法で加工する
場合、金属板4、5の延びは小さい。このとき、金型8
8のプレス面全面に近い範囲に位置決め突起86、87
を形成しても、金属板4、5の変形は阻害されにくくな
る。従って、このような場合には、金型88のプレス面
の全面に近い程度に位置決め突起86、87を形成して
もよい。このような場合でも前述した作用効果と同様な
作用効果が実現される。
【0063】以上のように、本実施例によれば、カバー
1は金属板4、5を立体形状をなすように形成して構成
され、この金属板4、5に形成されている複数の波形形
状9は、隆起部7と谷部8とが第2方向A2に連なって
形成され、各隆起部7はその長手方向即ち第1方向A1
に沿って周期的に高さが変化されている。更に、第1方
向A1が立体形状を構成するカバー1の主要な稜線相当
部位30に対して交差する方向好適には直交する方向に
定められている。
【0064】従って、波形形状9が前記主要な稜線相当
部位30を中心とするカバー1の部位の振動に対してリ
ブの作用を実現する。これにより、エキマニ3からの振
動により、カバー1が前記主要な稜線相当部位30を中
心にしてその両側のカバー1の部位がばたつくように振
動する事態が抑制され、カバー1の稜線相当部位30付
近の部位が繰り返しの屈曲により金属疲労を生じクラッ
クを発生しやすくなる事態が防止される。これにより、
本実施例のカバー1の振動を抑制することができ、カバ
ー1のクラックの発生を防止することができ、カバー1
の品質を格段に向上することができる。
【0065】また、本実施例によれば、カバー1の前記
立体形状9は側壁T1と頂部T2とを含んで構成され、
側壁T1は頂部T2に対して鈍角θをなして連なってい
る。従って、カバー1はプレス方向に対してオーバーハ
ング形状を有していないので、立体形状のカバー1を製
造する際にプレス加工により製造することができる。こ
れにより、製造工程が簡略化される。
【0066】また、本実施例によれば、カバー1の外周
部の少なくとも一部分にフランジ28が形成されている
ので、カバー1が振動する際にこのフランジ28がリブ
の機能を実現し、カバー1の振動の振幅を減少すること
ができ、カバーに1おけるクラックの発生を抑制するこ
とができる。
【0067】また、本実施例によれば、カバー1の外周
部の少なくとも一部分に、金属板4、5の端部を折返し
た折返し部29が形成されているので、カバー1をエキ
マニ3に装着する組付け工程や製造後のカバー1のメン
テナンスなどの際に、作業者がブランキングされただけ
のカバーの外周部に生じ得る鋭利な切断端部で手指に創
傷を受ける事態が防止される。この点でカバー1の品質
が格段に向上される。
【0068】また、本実施例によれば、カバー1は緩衝
ワッシャ部材32を介して、ボルト31によってエキマ
ニ3に取付けられる。緩衝ワッシャ部材32は、エキマ
ニ3への取付けのためのカバー1のボルト穴33に挿通
されたボルト31に装着され、メッシュ材38、39で
カバー1を挟む構成とされる。
【0069】従って、ボルト31の軸線方向の振動はメ
ッシュ材38、39によって吸収され、軸線方向と交差
する方向の振動はカバー1とメッシュ材38、39との
間の摺動で吸収される。これにより、ボルト31を介し
てカバー1に伝達される振動を可及的に抑制することが
でき、この点でカバー1におけるクラックの発生を防止
することができ、カバー1の品質を格段に向上すること
ができる。
【0070】また、本実施例によれば、カバー1を製造
するに際して、上述したような製造方法で製造されるの
で、所謂オーバーハング形状が形成される事態を回避す
ることができる。これにより、立体形状のカバー1をプ
レス加工により製造することができ、カバー1の製造工
程を簡略化することができる。
【0071】また、本実施例によれば、カバー1を製造
する際に、カバー1の外周部の少なくとも一部分にフラ
ンジ28を形成すると共に、フランジ28の波形形状9
を全屈加工する工程を含んでいる。即ち、カバー1の材
料となる金属板4、5は、前述したように相互に交差す
る方向に延びる波形形状9が形成されているので、フラ
ンジ28を形成した後、フランジ28を折返してフラン
ジ28における鋭利な切断端を外部に露出しないように
するために折返し部29を形成する折返し加工を行う際
に加工が簡単でないことが想定されるが、本実施例で
は、前述のようにフランジ28における波形形状9を全
屈させて実質的に平板状としているので後加工が容易に
なり、製造工程が簡略化される。
【0072】また、本実施例によれば、前記フランジ2
8の全屈加工は、前記金属板4、5に対するブランキン
グ加工と同一工程で行われる。従って、全屈加工とブラ
ンキング加工とを別工程で行う場合と比較して製造工数
が削減される。
【0073】また、本実施例によれば、前記金属板4、
5をプレス成形工程で立体形状に形成する際に使用され
る金型88には、金属板4、5に形成されている前記交
差する方向にそれぞれ連なる波形形状9と実質的に同一
形状の位置決め突起86、87が形成されている。
【0074】従って、この金型88に金属板4、5を設
置するとき、金属板4、5を金型88に対して容易に位
置決めを行うことができる。これにより、金属板4、5
を金型88で立体形状にプレス成形する際に、金属板
4、5が金型88内で不所望に移動して、立体形状に対
する上記波形形状9の延びる方向が不所望な方向となる
事態が防止され、製造されるカバー1の品質を格段に向
上することができる。ここでいうカバー1の品質とは、
波形形状9における前述した第1方向A1が、カバー1
の主要な稜線相当部位30と可及的に垂直に近い角度で
交差するようにすることにより、波形形状9が前述した
ようにカバー1の振動に対するリブの作用を効率的に実
現できる点での品質である。
【0075】更に、本実施例では、金属板4、5を金型
88に対して位置決めする特段の作業や位置決めのため
の装置、治具が不要になり、この点で製造工数を削減す
ることができ、製造に要する装置を簡略化することがで
きる。
【0076】また、本実施例のカバー1では、アルミニ
ウム合金などからなる一対の金属板4、5及びこれらで
挟まれた耐熱性吸音材6でエキマニ3からの熱輻射や騒
音が吸収され、また、このようなアルミニウム合金から
なる金属板4、5の熱伝導率は、従来から多く用いられ
ているアルミニウムメッキ鋼板などよりも格段に高い熱
伝導率を有しているので、カバー1における熱分布が容
易に均等化され、カバー1に局部的に他の部分よりも高
温のヒートスポットが形成される事態が防止される。こ
れにより、本例のカバー1を用いると、エンジン2の周
囲に配置された各種電装機器類、ハーネス類或いは合成
樹脂材料などからなるホースやダクト類などが上記熱輻
射により過度に昇温し、特性が変化したり熱劣化するな
どの熱害や、車室内の静粛性が損なわれたり、外部の騒
音レベルを増大させたりする不具合の発生を防止するこ
とができる。
【0077】更に、本実施の形態において、前述したよ
うに、カバー1の不所望な変形や割れの発生が防止され
るので、これを達成するために、カバー1を構成する金
属板4、5の板厚を大きくしたり補強部材を追加したり
して、カバー1の剛性を増大させたり、カバー1のエキ
マニ2に対する支持個所を増大させたりする必用が解消
される。これにより、カバー1の剛性を増大させたとき
に想定されるカバー1の重量の増大による支持個所付近
での割れの可能性の増大や、カバー1の支持個所を増大
させた際に想定される熱歪による割れの発生を防止する
ことができる。これらの点でもカバー1の信頼性が格段
に向上される。
【0078】また、本実施例におけるカバー1を製造す
る際に、金属板4、5には前記第1方向A1及び第2方
向A2に延びるコルゲート形状がそれぞれ形成されてい
るので、カバー成形プレス装置83で当該材料を立体形
状に生成する際に、稜線相当部位30や折返し部29な
どの比較的大きく屈曲される部位では、当該コルゲート
形状の側壁14、15:19、20が頂部18と並行に
なるように変形して伸長して前記屈曲を金属板4、5自
身の延びによらずに吸収し、金属板4、5が過度に引っ
張られて不要な金属疲労をもたらす事態が防止される。
【0079】また、本実施例のカバー1は、前述したよ
うにプレス装置を用いて製造されるので、製造工程が簡
略化されコストダウンを図ることができる。
【0080】本実施例において、金属板4、5をカバー
1に成形する工程として、前記6工程からなる製造工程
の例を示したが、本発明の変形例として、これらの複数
の工程のいくつかを単一の工程として構成してもよい。
これは、本願出願人が既に出願している特許出願公開平
成10年192998号に開示されている、複数のプレ
ス工程を一つの金型で実現する発明に基づいて実現可能
である。
【0081】本発明は、上記各実施の形態の例に権利範
囲を限定されるものではなく、本発明の精神逸脱しない
範囲で広範な変形例を含むものである。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下記の効
果を奏することができる。請求項1に記載の発明によれ
ば、金属製カバーは金属板を立体形状をなすように形成
して構成され、この金属板に形成されている複数の波形
形状は、谷部と隆起部とが第1の方向にそれぞれ延び、
この第1の方向と交差する第2の方向に沿って交互に連
なって形成され、各隆起部は第1の方向に沿って周期的
に高さ及び幅が変化されている。このとき、第1の方向
が立体形状を構成する金属製カバーの主要な稜線相当部
位に対して交差する方向に定められている。
【0083】金属製カバーが振動源に対して装着される
とき、振動源からの振動の伝達により金属製カバーも振
動する。この振動により金属製カバーが振動するとき、
前記主要な稜線相当部位を中心にしてその両側の金属製
カバーの部位がばたつくように振動する。このような振
動が発生すると、金属製カバーの稜線相当部位付近の部
位が繰り返しの屈曲により金属疲労を生しクラックを発
生しやすくなる。
【0084】本発明では、金属製カバーに形成されてい
る複数の波形形状の前記第1の方向が前記主要な稜線相
当部位に対して交差する方向、好適には直交する方向に
定められているので、波形形状が前記稜線相当部位を中
心とする振動に対してリブの作用を実現する。これによ
り、金属製カバーの振動を抑制することができ、金属製
カバーのクラックの発生を防止することができ、金属製
カバーの品質を格段に向上することができる。
【0085】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の金属製カバーの前記立体形状は複数の側壁と頂
部とを含んで構成され、側壁は谷部に対して鈍角をなし
て連なっている。従って、金属製カバーはオーバーハン
グ形状を有していないので、このような金属製カバーを
製造する際にプレス加工により製造することができる。
これにより、製造工程が簡略化される。
【0086】請求項3記載の発明によれば、請求項1に
記載の金属製カバーは、複数の金属板を含んで構成さ
れ、これら複数の金属板はアルミニウムシートと無機材
料或いは金属材料からなるメッシュ材とから構成され
る。これにより、金属製カバーは軽量化され、熱源や音
源からの振動の伝達に伴う自身の振動による金属製カバ
ーの屈曲部や他の部材への固定部に加わる力を低減する
ことができる。これにより、金属製カバーの前記屈曲部
や前記固定部の振動の振幅が抑制され、クラックの発生
を抑制することができ、金属製カバーの品質を向上する
ことができる。
【0087】請求項4記載の発明によれば、請求項1の
金属製カバーにおいて、前記立体形状の外周部の少なく
とも一部分にフランジ部が形成されているので、金属製
カバーが振動する際に前記フランジ部が補強部材の機能
を実現し、金属製カバーの振動の振幅を減少することが
でき、金属製カバーにおけるクラックの発生を抑制する
ことができる。
【0088】請求項5記載の発明によれば、請求項1の
金属製カバーにおいて、前記立体形状の外周部の少なく
とも一部分に、前記金属板の端部を折返した折返し部が
形成されているので、本発明の金属製カバーを例として
自動車用エンジンなどの内燃機関のエキゾーストマニホ
ールドやその他の熱源、振動源に組付ける組付け工程
や、製造後の金属製カバーのメンテナンスなどの際に、
作業者がブランキングされて外周を切り落とされただけ
の金属製カバーの外周部に生じ得る鋭利な切断端部で手
指に創傷を受ける事態が防止され、この点で金属製カバ
ーの品質を格段に向上することができる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
の金属製カバーは、緩衝ワッシャ部材を介して、ボルト
によって他の部材に取付けられる。緩衝ワッシャ部材
は、他の部材への取付けのための金属製カバーのボルト
穴に装着され、軸線方向両端における一対の平板状の係
止部と各係止部の間に一体に配置されたスリーブとを備
えるワッシャ本体と、ワッシャ本体の各係止部間に配置
され、前記金属板を挟んで保持するメッシュ材とを含ん
で構成されている。
【0090】他の部材が振動源であればこの他の部材か
らは、この他の部材から金属製カバーに直接伝達される
振動に加え、ボルトなどの連結部材を介する振動も伝達
される。従って、金属製カバーに伝達される振動を抑制
する要因の一つとして、金属製カバーを他の部材に取付
ける取付部材からの振動伝達を抑制することが挙げられ
る。
【0091】本発明では、上述したような緩衝ワッシャ
部材を介して金属製カバーを他の部材に取付けるように
しているので、ボルトの軸線方向および軸線方向と交差
する方向の振動はいずれもメッシュ材によって吸収さ
れ、ボルトなどの取付部材を介して金属製カバーに伝達
される振動を可及的に抑制することができ、この点で金
属製カバーにおけるクラックの発生を防止することがで
き、金属製カバーの品質を格段に向上することができ
る。
【0092】請求項7記載の発明によれば、金属製カバ
ーを製造するに際して、上述したような製造方法で製造
されるので、所謂オーバーハング形状が形成される事態
を回避することができるので、立体形状の金属製カバー
をプレス加工により製造することができる。これにより
金属製カバーの製造工程を簡略化することができる。
【0093】請求項8記載の発明によれば、請求項7の
製造方法において、前記立体形状を形成する際に、立体
形状の外周部の少なくとも一部分にフランジ部を形成す
ると共に、フランジ部の波形形状を全屈して圧縮加工す
る工程を含んでいる。
【0094】これにより、本発明の金属製カバーの材料
となる金属板は、前述したように相互に交差する方向に
延びる波形形状が形成されているので、該フランジ部を
形成した後、例としてフランジ部を折返してフランジ部
における鋭利な切断端を外部に露出しないようにするた
めの折返し加工などを行う際に加工が簡単でないことが
想定されるが、本発明では、前述のようにフランジ部に
おける波形形状を全屈して圧縮加工させているので、後
加工が容易になり製造工程が簡略化される。
【0095】請求項9記載の発明では、請求項8の発明
の製造方法において、前記フランジ部の全屈加工は、前
記金属板に対するブランキング加工と同一工程で行われ
る。従って、全屈加工とブランキング加工とを別工程で
行う場合と比較して製造工数が削減される。
【0096】請求項10記載の発明によれば、請求項7
の発明の製造方法において、前記金属板をプレス成形工
程で立体形状に形成する際に使用される金型には、前記
交差する方向にそれぞれ連なる波形形状と実質的に同一
形状の位置決め突起が少なくとも部分的に形成されてい
る。
【0097】ここで、本発明の金型に前記位置決め部を
少なくとも部分的に形成するようにしているのは、形成
されるカバーの立体形状によって、前記位置決め部の種
々の形成態様が可能だからである。一例として、カバー
を深絞りなどの大きな変形をもたらす加工法で加工する
場合、金属板の延びが大きくなる。このとき、金型のプ
レス面全面に近く位置決め部を形成すると金属板の延び
が阻害されることになる。従って、このような場合に
は、金型に位置決めに十分な程度の部分的に位置決め部
を形成する。一方、金属板を多少湾曲させる程度の加工
法で加工する場合、金属板の延びは小さい。このとき、
金型のプレス面全面に近い範囲に位置決め部を形成して
も、金属板の変形が阻害されにくくなる。従って、この
ような場合には、金型のプレス面の全面に近い程度に位
置決め部を形成してもよい。このような場合でも前述し
た作用効果と同様な作用効果が実現される。
【0098】従って、このプレス用金型に金属板を設置
するとき、金属板を金型に対して位置決めを行うことが
できる。これにより、金属板を金型で立体形状にプレス
成形する際に、金属板が金型内で不所望に移動して、立
体形状に対する上記波形形状の延びる方向が不所望な方
向となる事態が防止され、製造される金属製カバーの品
質を格段に向上することができる。更に、金属板を金型
に対して位置決めする特段の作業や位置決めのための装
置、治具が不要になり製造工数を削減することができ、
製造に要する装置を簡略化することができる。
【0099】請求項11記載の発明のプレス用金型は、
金属板の波形形状と実質的に同一形状の波形形状がプレ
ス面に形成されているので、このプレス用金型に金属板
を設置するとき、金属板を金型に対して位置決めを行う
ことができる。これにより、金属板を金型で立体形状に
プレス成形する際に、金属板が金型内で不所望に移動し
て、立体形状に対する上記波形形状の延びる方向が不所
望な方向となる事態が防止され、製造される金属製カバ
ーの品質を格段に向上することができる。更に、金属板
を金型に対して位置決めする特段の作業や位置決めのた
めの装置、治具が不要になり製造工数を削減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカバー1をエキマニ3に装
着した状態の正面図である。
【図2】図1の切断面線X2−X2から見た断面図であ
る。
【図3】カバー1の拡大正面図である。
【図4】図3の切断面線X4−X4から見た断面図であ
る。
【図5】図3の切断面線X5−X5から見た断面図であ
る。
【図6】図3の切断面線X6−X6から見た断面図であ
る。
【図7】図1の切断面線X7−X7から見た簡略化した
断面図である。
【図8】本実施例の特徴を説明する図である。
【図9】カバー1に用いられる緩衝ワッシャ部材32付
近の断面図である。
【図10】カバー1の製造工程を説明する工程図であ
る。
【図11】本実施例のカバー成形プレス装置83に用い
られる金型54の一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 カバー 2 エンジン 3 エキマニ 4、5 金属板 6 耐熱性吸音材 7 隆起部 8 谷部 9 波形形状 10 第1起立部 11 第2起立部 12 平坦部 13 凹部 14、15;19、20、T1 側壁 18、T2 頂部 28 フランジ 30 主要な稜線相当部位 31 ボルト 32 緩衝ワッシャ部材 33 ボルト穴 34、35 係止部 36 スリーブ 37 ワッシャ本体 38、39 メッシ
ュ材 44 隙間 83 カバー成形プ
レス装置 84 下型 85 上型 86、87 位置決め突起 88 金型 A1 第1方向 A2 第2方向 θ 側部T1と頂部T2との鈍角の交差角

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】谷部と隆起部とが第1の方向にそれぞれ延
    び、該第1の方向と交差する第2の方向に沿って交互に
    連なる複数の波形形状が形成され、各隆起部は該第1の
    方向に沿って周期的に高さ及び幅が変化されている金属
    板を含んで構成され、立体形状をなす金属製カバーであ
    って、 該第1の方向が該立体形状を構成する主要な稜線相当部
    位に対して交差する方向に定められている金属製カバ
    ー。
  2. 【請求項2】前記立体形状は複数の側壁と、該側壁に連
    なる頂部とを含んで構成され、該側壁は該頂部に対して
    鈍角をなして連なっている請求項1に記載の金属製カバ
    ー。
  3. 【請求項3】複数の金属板を含んで構成され、該複数の
    金属板は、アルミニウムシートと無機材料或いは金属材
    料からなるメッシュ材とから構成される請求項1に記載
    の金属製カバー。
  4. 【請求項4】前記立体形状の外周部の少なくとも一部分
    にフランジ部を形成している請求項1に記載の金属製カ
    バー。
  5. 【請求項5】前記立体形状の外周部の少なくとも一部分
    に、前記金属板の端部を折返した折返し部が形成されて
    いる請求項1に記載の金属製カバー。
  6. 【請求項6】他の部材への取付けのためのボルト穴に装
    着され、軸線方向両端における一対の平板状の係止部と
    各係止部の間に一体に配置されたスリーブとを備えるワ
    ッシャ本体と、該ワッシャ本体の各係止部間に配置さ
    れ、前記金属板を挟んで保持するメッシュ材とを含んで
    構成される緩衝ワッシャ部材を介して、ボルトによって
    該他の部材に取付けられる請求項1に記載の金属製カバ
    ー。
  7. 【請求項7】金属板に、谷部と隆起部とが第1の方向に
    それぞれ延び、該隆起部は該第1方向に沿って幅が周期
    的に変化されている複数の波形形状が形成されるように
    第1波形形成作業を行い、 谷部と隆起部とが、該第1の方向と交差する第2の方向
    に連なる複数の波形形状が形成されるように第2波形形
    成作業を行って金属板を成形し、 該金属板を立体形状にプレス成形する際に、該立体形状
    は複数の側壁と該側壁に連なる頂部とを含み、該側壁が
    該頂部に対して鈍角をなして連なる形状となるように成
    形される金属製カバーの製造方法。
  8. 【請求項8】前記立体形状を形成する際に、前記立体形
    状の外周部の少なくとも一部分にフランジ部を形成する
    と共に、該フランジ部の波形形状を全屈して圧縮加工す
    る請求項7に記載の金属製カバーの製造方法。
  9. 【請求項9】前記フランジ部の全屈加工は、前記金属板
    に対するブランキング加工と同一工程で行われる請求項
    8に記載の金属製カバーの製造方法。
  10. 【請求項10】前記金属板をプレス成形工程で立体形状
    に形成する際に、前記交差する方向にそれぞれ連なる波
    形形状と実質的に同一形状の位置決め部が少なくとも部
    分的に形成されたプレス用金型を用いて該金型に対する
    該金属板の位置決めを行うようにした請求項7記載の金
    属製カバーの製造方法。
  11. 【請求項11】谷部と隆起部とが第1の方向に連なる複
    数の波形形状が形成され、各隆起部はその長手方向に沿
    って周期的に高さ及び幅が変化されている金属板をプレ
    ス成形工程で立体形状に形成する際に用いられるプレス
    用金型であって、 該プレス用金型に対する該金属板の位置決めを行うべ
    く、長手方向に沿って周期的に高さ及び幅が変化されて
    いる該隆起部を含む該波形形状と実質的に同一形状の波
    形形状がプレス面に形成されているプレス用金型。
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