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JP2001345854A - ネットワーク間のパケット通信方法及びシステム並びに装置 - Google Patents

ネットワーク間のパケット通信方法及びシステム並びに装置

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Publication number
JP2001345854A
JP2001345854A JP2001007785A JP2001007785A JP2001345854A JP 2001345854 A JP2001345854 A JP 2001345854A JP 2001007785 A JP2001007785 A JP 2001007785A JP 2001007785 A JP2001007785 A JP 2001007785A JP 2001345854 A JP2001345854 A JP 2001345854A
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JP
Japan
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packet
session
server
gateway device
terminal device
Prior art date
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Application number
JP2001007785A
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Hideaki Harumoto
英明 春元
Rieko Asai
理恵子 浅井
Masahiro Daiho
雅博 大穂
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001007785A priority Critical patent/JP2001345854A/ja
Publication of JP2001345854A publication Critical patent/JP2001345854A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートウエイ装置を用いるネットワーク環境
で、アプリケーション層にセッション概念が有るプロト
コルを、トランスポート層にコネクション概念が無いプ
ロトコルを用いた場合でも、アプリケーション層のコマ
ンド内容を逐一文法解析することなくセッション確立及
び解消を検出して、パケットの中継処理を効率的に行う
パケット通信方法及びシステム並びに装置を提供する。 【解決手段】 端末装置10は、プロトコルスタック1
3中に接続を記述できる階層(擬似接続層)を設け、セ
ッション開始時には最初に発行するパケット内にbeg
inフラグをセットし、セッション終了時には最後に発
行するパケット内にfinフラグをセットして、ゲート
ウエイ装置20へセッションの開始及び終了を通知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク間の
パケット通信方法及びシステム並びに装置に関し、より
特定的には、2つのネットワークを有する通信環境にお
いて、一方のネットワーク上に存在する端末装置と、他
方のネットワーク上に存在するサーバ装置との間のセッ
ションを、双方のネットワーク間を中継するゲートウエ
イ装置を介して確立させるためのパケット通信方法、及
び当該方法を用いたサーバ・クライアントシステム、並
びに各装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(ネットワークモデルの説明)プロトコ
ルを機能毎にモジュール化したモデルの例として、OS
I(Open Systems interconnection)の参照モデルが一般
に挙げられる。このOSIの参照モデルは、通信機能を
7階層に分け、階層毎に標準的な機能モジュールを定義
しているものである。図13は、OSIの7階層モデル
を示す図である。図13において、第1層(物理層)
は、データを通信回線に送出するための電気的な変換や
機械的な作業を受け持つ。第2層(データリンク層)
は、通信相手との物理的な通信経路を確保し、通信経路
を流れるデータのエラー検出等を行う。第3層(ネット
ワーク層)は、通信相手へデータを届けるための通信経
路の選択や、通信経路内のアドレス(住所)の管理を行
う。第4層(トランスポート層)は、通信相手へ確実に
効率よくデータを届けるためのデータ圧縮、誤り訂正及
び再送制御等を行う。第5層(セッション層)は、通信
プログラム同士がデータの送受信を行うための仮想的な
経路(コネクション)の確立や解放を行う。第6層(プ
レゼンテーション層)は、第5層から受け取ったデータ
をユーザが分かり易い形式に変換したり、第7層から送
られてくるデータを通信に適した形式に変換する。第7
層(アプリケーション層)は、データ通信を利用した様
々なサービスを人間や他のプログラムへ提供する。
【0003】(TCP/IPの説明)上記OSIの7階
層モデルと同様、ネットワークを階層化したモデルのも
う1つに、TCP/IP(Transmission Control Protoc
ol/Internet Protocol)インターネットの階層モデルが
ある。図14は、TCP/IPインターネットの階層モ
デルを示す図である。また、図15は、OSIの7階層
モデルとTCP/IPインターネットの階層モデルと
を、非常に大まかに対比した図である。図14におい
て、TCP/IPインターネットの階層モデルは、4つ
の概念層から構成されており、各階層は次のように呼ば
れている。最上位階層のアプリケーション層は、アプリ
ケーションプログラムから送受信されるメッセージ列や
バイトストリームを、次の階層であるトランスポート層
に渡す。トランスポート層は、アプリケーションプログ
ラムと他のプログラムとの通信を司り、OSIの7階層
モデルでのおおよそ第4層及び第5層に相当する(図1
5)。このトランスポート層は、データがエラー無く順
番通りに到着することを保証し、データをパケット単位
に分割してインターネット層に渡す。インターネット層
は、トランスポート層から渡されたパケットをIPデー
タグラムにカプセル化し、適切なネットワークインタフ
ェース層に渡す。最下位階層のネットワークインタフェ
ース層は、IPデータグラムをインターネット層から受
け取り、ハードウエアに渡す。
【0004】以上述べた2つの一般的なネットワークプ
ロトコルの階層では、それぞれの階層においてそれぞれ
の機能が提供されており、送信側のある階層が出力する
データと、受信側の同一階層が受け取るデータとが、同
じになるように設計されている。例えば、図16に示す
ホスト間の通信において、ホストBのアプリケーション
層は、ホストAのアプリケーション層から送出されたメ
ッセージと全く同一のメッセージを受け取れるように設
計されている。
【0005】トランスポート層の代表的なプロトコルで
あるTCPでは、ホスト間の通信においてデータが正し
く送受信できていることを検査するため、コネクション
を確立して通信を行っている。TCPは、このコネクシ
ョンを使用してデータの再送や確認応答等を通信するこ
とで、ホスト間のデータを正しく送受信できるように設
計されている。また、インターネット層の代表的なプロ
トコルであるIPでは、パケット単位でデータのやり取
りが行われる。ここで、パケットは個々に独立して送信
されるため、その順序や重複はチェックされないが、I
Pは、パケット単位では正確なフォーマットによるホス
ト間の送受信ができるように、設計されている。
【0006】このように、各階層のプロトコルが、それ
ぞれの機能に基づいたデータの送受信を行うことで、最
終的にホスト間の通信が実現されている。
【0007】(リテラルなスクリプト表記のプロトコル
の説明)さて、人が読んでそのままシーケンスの意味を
理解することが可能な、いわゆるリテラルなスクリプト
表記のプロトコルの例として、RTSP(Real Time Str
eaming Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Pro
tocol)等が挙げられる。一例として、図17に、RTS
Pにおけるプロトコル送受信の様子を模式的に示す。こ
の図17の例では、端末装置からサーバ装置に対するV
ideo及びAudioストリームのセットアップから
再生までの一連の手順を示している。
【0008】RTSPは、IPネットワーク上でストリ
ーム形式のデータ送信を効果的に行うために、開発が進
められているプロトコルである。RTSPは、TCP/
IPインターネットの階層構造でいうアプリケーション
層のプロトコルであり、1つ又は複数の時間同期がされ
た連続メディアストリームを確立し、再生や停止等の制
御を行う。このRTSPは、連続したストリームデータ
自体を運ぶものではなく、マルチメディアサーバのため
のネットワーク遠隔制御用プロトコルである。RTSP
自体にはコネクションの概念が無く、一般的には下位階
層のトランスポート層においてサーバ装置と端末装置と
の間のコネクションを確立しておいてから、その上に識
別子によって一意に利用者を特定できる“セッション”
という論理的な接続状態を持つ。図18は、コネクショ
ン及びセッション確立の様子を、TCPプロトコルスタ
ックの例を用いて模式的に示したものである。なお、R
TSPのセッション確立及び解消に関する詳細なシーケ
ンスについては、本発明の実施形態において後述する。
【0009】上記RTSPと同様に、アプリケーション
層のプロトコルとしてHTTPがある。HTTPは、イ
ンターネットのWWW(World Wide Web)サービスにおい
て、WWWサーバからWWWクライアントに対してHT
ML(Hyper Text Markup Language)で記述されたドキュ
メントを送受信するための通信プロトコルである。この
HTTPでは、HTML文書やその文書に関連付けられ
ている画像、音声及び動画等のファイルを、表現形式等
の情報を含めてやり取りできる。
【0010】HTTPは、リクエストとレスポンスとか
らなる非常に単純なプロトコルで、リクエスト及びレス
ポンスがそれぞれ独立した通信の単位となる。まず、W
WWクライアントは、リクエストとして表示したいWW
WページのURL(Uniform Resource Locators) のパス
名を送信する。これに対し、WWWサーバは、自分が持
つHTML文書をWWWクライアントへ送信する。例え
ば、あるWWWサーバにアクセスし、接続が完了したと
ころで、WWWクライアントがコマンド「GET/」を
送信すると、 <HEAD> <TITLE> ..... </TITLE> : </BODY> というように、WWWサーバからの応答として、HTM
Lで記述されたデータが返ってくる。
【0011】このように、HTTPでも、RTSPと同
様にデータ取得の度にWWWサーバに論理接続し、デー
タの送受信が終わると論理接続を切断するというセッシ
ョンの概念で通信を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーバ装置
と端末装置とがそれぞれ異なるネットワーク上に存在す
る場合、双方の装置を中継するために一般にゲートウエ
イ装置が用いられる。ゲートウエイ装置を用いて構築さ
れたシステムの一例を、図19に示す。図19のシステ
ムにおいて、コネクションの概念が無くセッションとい
う論理的な接続状態を持つRTSP等が、アプリケーシ
ョン層のプロトコルに用いられる場合、ゲートウエイ装
置は、下位階層のトランスポート層において行われる装
置間のコネクションの確立及び消滅を検出することによ
り、同時にセッションの確立及び消滅を検出(認識)す
ることができた。
【0013】しかしながら、通信系の諸制約によって、
アプリケーション層にセッションの概念が有るRTSP
等のプロトコルを、トランスポート層にコネクションの
概念が無いプロトコル(例えば、UDP(User Datagram
Protocol))を用いる場合が考えられる。この場合、装
置間のコネクションが存在しないので、図19に示すゲ
ートウエイ装置は、セッションの確立及び消滅を知るた
めに、RTSP等のコマンド内容を逐一文法解析する必
要が生じる。また、上述したように、このRTSP等の
プロトコルには、コマンドシーケンスの記述にリテラル
なスクリプト表記が用いられているため、人間が読んで
理解するには便利である。しかし、コンピュータがRT
SP等のプロトコルを解釈するためには、LEX等によ
るバイナリ化や文字列比較等のCPUに大きな負荷がか
かる処理を数多く行わなければならない。このような処
理の実行は、通信効率を低下させる原因となっている。
【0014】それ故、本発明の目的は、ゲートウエイ装
置を用いるネットワーク環境において、アプリケーショ
ン層にセッションの概念が有るプロトコルを、トランス
ポート層にコネクションの概念が無いプロトコルを用い
た場合でも、アプリケーション層のコマンド内容を逐一
文法解析することなくセッションの確立及び解消を検出
でき、パケットの中継処理を効率的に行うことができる
パケット通信方法及びシステム並びに装置を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、第1のネットワークに接続された1つ以上の端
末装置と、第2のネットワークに接続された1つ以上の
サーバ装置と、当該第1及び第2のネットワークに接続
され両装置間のパケット通信を中継するゲートウエイ装
置とからなるサーバ・クライアントシステムにおける、
パケット通信方法であって、端末装置とサーバ装置との
間に、階層化された通信プロトコルにおけるメッセージ
送受信のための論理的な接続状態であるセッションを確
立させる場合、端末装置が、最初に発行する先頭パケッ
トを、当該先頭パケット中の特定部分にセッション開始
を示すbeginフラグをセットして、ゲートウエイ装
置へ送信し、ゲートウエイ装置が、受信した先頭パケッ
ト中のbeginフラグを検出することでセッション開
始を判断し、サーバ装置との通信経路を確立して当該先
頭パケットをサーバ装置へ転送し、端末装置とサーバ装
置との間に確立されたセッションを解消させる場合、端
末装置が、最後に発行する最終パケットを、当該最終パ
ケット中の特定部分にセッション終了を示すfinフラ
グをセットして、ゲートウエイ装置へ送信し、ゲートウ
エイ装置が、受信した最終パケット中のfinフラグを
検出することでセッション終了を判断し、サーバ装置か
ら最終パケットに対する応答を受信した後に、セッショ
ンを解消させることを特徴とする。
【0016】上記のように、第1の発明によれば、端末
装置とサーバ装置との間にセッションを確立する場合、
端末装置から最初に発行されるパケットにbeginフ
ラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッション開始を
通知する。また、すでに確立されているセッションを終
了する場合、端末装置から最後に発行されるパケットに
finフラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッショ
ン終了を通知する。これにより、ゲートウエイ装置は、
アプリケーション層にセッションの概念が有るプロトコ
ルを、トランスポート層にコネクションの概念が無いプ
ロトコルを用いた場合でも、アプリケーション層のコマ
ンド内容を逐一文法解析することなくセッションの確立
及び解消を検出でき、パケットの中継処理を効率的に行
うことができる。
【0017】第2の発明は、第1のネットワークに接続
された1つ以上の端末装置と、第2のネットワークに接
続された1つ以上のサーバ装置と、当該第1及び第2の
ネットワークに接続され両装置間のパケット通信を中継
するゲートウエイ装置とからなるサーバ・クライアント
システムにおける、パケット通信方法であって、端末装
置とサーバ装置との間に、階層化された通信プロトコル
におけるメッセージ送受信のための論理的な接続状態で
あるセッションを確立させる場合、端末装置が、最初に
発行する先頭パケットを、当該先頭パケット中の特定部
分にセッション開始を示すbeginフラグをセットし
て、ゲートウエイ装置へ送信し、ゲートウエイ装置が、
受信した先頭パケット中のbeginフラグを検出する
ことでセッション開始を判断し、サーバ装置との通信経
路を確立して当該先頭パケットをサーバ装置へ転送し、
端末装置とサーバ装置との間に確立されたセッションを
解消させる場合、端末装置が最後に発行する最終パケッ
トの受信に基づいて、サーバ装置が、当該最終パケット
に対する応答パケットを、当該応答パケット中の特定部
分にセッション終了を示すfinフラグをセットして、
ゲートウエイ装置へ送信し、ゲートウエイ装置が、受信
した応答パケット中のfinフラグを検出することでセ
ッション終了を判断し、セッションを解消させることを
特徴とする。
【0018】上記のように、第2の発明によれば、端末
装置とサーバ装置との間にセッションを確立する場合、
端末装置から最初に発行されるパケットにbeginフ
ラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッション開始を
通知する。また、すでに確立されているセッションを終
了する場合、サーバ装置から最後に発行されるパケット
にfinフラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッシ
ョン終了を通知する。これにより、ゲートウエイ装置
は、アプリケーション層にセッションの概念が有るプロ
トコルを、トランスポート層にコネクションの概念が無
いプロトコルを用いた場合でも、アプリケーション層の
コマンド内容を逐一文法解析することなくセッションの
確立及び解消を検出でき、パケットの中継処理を効率的
に行うことができる。
【0019】第3の発明は、第1及び第2の発明に従属
する発明であって、ゲートウエイ装置が、確立した通信
経路に関する情報を保持し、先頭パケット以降のパケッ
ト通信を当該情報に従って行うことを特徴とする。
【0020】第4の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、ゲートウエイ装置は、通信経路に関する情報
を削除することでセッションを解消させることを特徴と
する。
【0021】上記のように、第3及び第4の発明によれ
ば、ゲートウエイ装置では、beginフラグの検出に
基づいて端末装置とサーバ装置との間のセッションを確
立させると共に、そのセッションの通信経路に関する情
報を保持しておき、finフラグの検出に基づいてその
情報を抹消させてセッションを解消させる。これによ
り、先頭パケット以降のパケット通信を簡単かつ高速に
実行させることができる。
【0022】第5の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、第1のネットワーク上におけるセッション層
の通信プロトコルが、リテラルなスクリプト表記のプロ
トコルであることを特徴とする。
【0023】第6の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、第1及び第2のネットワーク上における双方
のセッション層の通信プロトコルが、共にリテラルなス
クリプト表記のプロトコルであることを特徴とする。
【0024】この第5及び第6の発明のような通信プロ
トコルである場合に、第1及び第2の発明によるパケッ
ト通信方法を用いることによって、最も効果を発揮させ
ることができる。
【0025】第7の発明は、第1のネットワークに接続
された1つ以上の端末装置と、第2のネットワークに接
続された1つ以上のサーバ装置と、当該第1及び第2の
ネットワークに接続され両装置間のパケット通信を中継
するゲートウエイ装置とからなるサーバ・クライアント
システムであって、サーバ装置との間に、階層化された
通信プロトコルにおけるメッセージ送受信のための論理
的な接続状態であるセッションを確立させる場合、最初
に発行する先頭パケット中の特定部分にセッション開始
を示すbeginフラグをセットし、サーバ装置との間
に確立されたセッションを解消させる場合、最後に発行
する最終パケット中の特定部分にセッション終了を示す
finフラグをセットして、ゲートウエイ装置へ当該パ
ケットを送信する端末装置と、先頭パケット中のbeg
inフラグを検出することでセッション開始を判断し
て、サーバ装置との通信経路を確立して当該先頭パケッ
トをサーバ装置へ転送し、最終パケット中のfinフラ
グを検出することでセッション終了を判断して、サーバ
装置から最終パケットに対する応答を受信した後に、セ
ッションを解消させるゲートウエイ装置とを備える。
【0026】第8の発明は、第1のネットワークに接続
された1つ以上の端末装置と、第2のネットワークに接
続された1つ以上のサーバ装置と、当該第1及び第2の
ネットワークに接続され両装置間のパケット通信を中継
するゲートウエイ装置とからなるサーバ・クライアント
システムであって、サーバ装置との間に、階層化された
通信プロトコルにおけるメッセージ送受信のための論理
的な接続状態であるセッションを確立させる場合、最初
に発行する先頭パケット中の特定部分にセッション開始
を示すbeginフラグをセットして、ゲートウエイ装
置へ当該パケットを送信する端末装置と、端末装置との
間に確立されたセッションを解消させる場合、端末装置
が最後に発行する最終パケットの受信に基づいて、当該
最終パケットに対する応答パケット中の特定部分にセッ
ション終了を示すfinフラグをセットして、ゲートウ
エイ装置へ当該パケットを送信するサーバ装置と、先頭
パケット中のbeginフラグを検出することでセッシ
ョン開始を判断して、サーバ装置との通信経路を確立し
て当該先頭パケットをサーバ装置へ転送し、応答パケッ
ト中のfinフラグを検出することでセッション終了を
判断して、セッションを解消させるゲートウエイ装置と
を備える。
【0027】第9の発明は、第2のネットワークによっ
て1つ以上のサーバ装置と接続されたゲートウエイ装置
に、第1のネットワークを介して接続される端末装置で
あって、サーバ装置との間に、階層化された通信プロト
コルにおけるメッセージ送受信のための論理的な接続状
態であるセッションを確立させる場合、最初に発行する
先頭パケット中の特定部分にセッション開始を示すbe
ginフラグをセットする設定部と、beginフラグ
をセットした先頭パケットをゲートウエイ装置へ送信す
る送信部とを備える。
【0028】第10の発明は、第2のネットワークによ
って1つ以上のサーバ装置と接続されたゲートウエイ装
置に、第1のネットワークを介して接続される端末装置
であって、サーバ装置との間に、階層化された通信プロ
トコルにおけるメッセージ送受信のための論理的な接続
状態であるセッションを確立させる場合、最初に発行す
る先頭パケット中の特定部分にセッション開始を示すb
eginフラグをセットする設定部と、サーバ装置との
間に確立されたセッションを解消させる場合、最後に発
行する最終パケット中の特定部分にセッション終了を示
すfinフラグをセットする設定部と、beginフラ
グをセットした先頭パケット又はfinフラグをセット
した最終パケットを、ゲートウエイ装置へ送信する送信
部とを備える。
【0029】第11の発明は、第1のネットワークによ
って1つ以上の端末装置と接続されたゲートウエイ装置
に、第2のネットワークを介して接続されるサーバ装置
であって、端末装置との間に確立されたセッションを解
消させる場合、端末装置が最後に発行する最終パケット
の受信に基づいて、当該最終パケットに対する応答パケ
ット中の特定部分にセッション終了を示すfinフラグ
をセットする設定部と、finフラグをセットした応答
パケットを、ゲートウエイ装置へ送信する送信部とを備
える。
【0030】第12の発明は、第1のネットワークを介
して1つ以上の端末装置と、第2のネットワークを介し
て1つ以上のサーバ装置とに接続されるゲートウエイ装
置であって、端末装置から送信されるパケット中のセッ
ション開始を示すフラグを検出することでセッション開
始を判断して、サーバ装置との通信経路を確立して当該
パケットをサーバ装置へ転送する送信部と、パケット以
降のパケット通信を、確立した通信経路に関する情報に
従って行うために、当該情報を保持する記憶部と、端末
装置又はサーバ装置から送信されるパケット中のセッシ
ョン終了を示すフラグを検出することでセッション終了
を判断して、対応するパケット送信を完了した後に通信
経路に関する情報を削除することでセッションを解消さ
せる処理部とを備える。
【0031】第13の発明は、第9及び第10の発明に
従属する発明であって、第1のネットワーク上における
セッション層の通信プロトコルが、リテラルなスクリプ
ト表記のプロトコルであることを特徴とする。
【0032】第14の発明は、第11の発明に従属する
発明であって、第2のネットワーク上におけるセッショ
ン層の通信プロトコルが、リテラルなスクリプト表記の
プロトコルであることを特徴とする。
【0033】第15の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、第1のネットワーク上における又は第1
及び第2のネットワーク上における双方のセッション層
の通信プロトコルが、共にリテラルなスクリプト表記の
プロトコルであることを特徴とする。
【0034】上記のように、第7〜第15の発明は、第
1〜第6の発明によるパケット通信方法をサーバ・クラ
イアントシステム、端末装置、サーバ装置及びゲートウ
エイ装置に適用させた発明である。これにより、第1〜
第6の発明で述べた本発明の有用な効果を奏するサーバ
・クライアントシステム、端末装置、サーバ装置及びゲ
ートウエイ装置を実現させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明が提供するパケット
通信方法及びシステム並びに装置を、ゲートウエイ装置
を介して端末装置とサーバ装置との通信が行われるサー
バ・クライアントシステムにおいて、アプリケーション
層にリテラルなスクリプト表記のプロトコルであるRT
SPを用いた場合を一例に挙げて、説明する。なお、ア
プリケーション層には、別のリテラルなスクリプト表記
のプロトコルであるHTTPや、メール制御プロトコル
のIMAP4等を用いてもよい。
【0036】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るサーバ・クライアントシステムの構成
を示す図である。なお、図1では、システムのネットワ
ーク接続及びプロトコルスタックを模式的に示してい
る。また、図2は、図1のアドレス変換用参照テーブル
22を用いて第1のネットワーク51と第2のネットワ
ーク52との間の通信経路を確立させた状態を模式的に
示す図である。
【0037】図1において、第1の実施形態に係るサー
バ・クライアントシステムは、複数の端末装置10と、
ゲートウエイ装置20と、複数のサーバ装置30と、フ
ァイルシステム40とを備える。第1のネットワーク5
1は、UDPによるコネクションレス型ネットワークで
あり、各端末装置10とゲートウエイ装置20とを接続
する。この第1のネットワーク51には、UDP上の実
装である以外にも、携帯電話で使用される他のコネクシ
ョンレス型ネットワーク(例えば、WDPやWTP)を
用いることが可能である。第2のネットワーク52は、
TCPによるコネクション型ネットワークであり、ゲー
トウエイ装置20と各サーバ装置30とを接続する。
【0038】端末装置10は、制御プログラムを格納し
たメモリデバイス11と、CPU12と、プロトコルス
タック13と、ソケット14とからなる。また、プロト
コルスタック13の擬似接続層には、セッション開始を
知らせるために通信の先頭パケットに付加するフラグ
(以下、beginフラグという)15及びセッション
終了を知らせるために通信の最終パケットに付加するフ
ラグ(以下、finフラグという)16を、格納する領
域が確保されている。この擬似接続層とは、begin
フラグ15やfinフラグ16を配置するために、RT
SPコマンド格納用のペイロードを一部拡張した領域と
もみなすことができるものである。ゲートウエイ装置2
0は、プロトコルスタック21と、パケット中継時にU
DP−TCP変換を行うためのアドレス変換用参照テー
ブル22と、TCPコネクション確立のためのTCPソ
ケット生成部23と、第1のネットワーク51上におけ
るポート番号を持ったソケット24と、セッション確立
毎に第2のネットワーク52上で生成されるソケット2
5とからなる。サーバ装置30は、プロトコルスタック
31と、第2のネットワーク52上におけるポート番号
を持ったソケット32と、コンテンツデータが格納され
たファイルシステム40から所望のコンテンツデータを
送出するためのパケット生成用プロトコルスタック33
とからなる。
【0039】以下、図3〜図5を用い、第1の実施形態
に係るサーバ・クライアントシステムにおいて、複数の
端末装置10内の1つが、複数のサーバ装置30内の1
つとRTSPのセッションを確立し、セッションを終了
するまでの一連のシーケンスを説明する。
【0040】図3は、端末装置10がSETUPコマン
ドを発行して、サーバ装置30とセッションを確立する
場合の一例を示すシーケンス図である。図3において、
SETUPコマンド発行時の端末装置10の内部動作と
して、CPU12が、プロトコルスタック13のRTS
P層にSETUPのスクリプトを記入すると同時に、擬
似接続層にセッション開始を示すbeginフラグ15
をセットする。この状態で端末装置10は、予め定めら
れたポート番号(端末装置の設計に依存する固定値)の
ソケット14から、ゲートウエイ装置20の予め定めら
れたポート番号(通信規約によって定まる。RTSPの
場合は、一般的に554番とされている)のソケット2
4へ、beginフラグ付きのSETUPコマンドのパ
ケット(先頭パケット)を転送する。なお、端末装置1
0とゲートウエイ装置20との間は、プロトコルスタッ
ク13及び21の再送処理層の働きによって、第1のネ
ットワーク51でのパケットロスを補償する仕組みが実
装されているものとする。
【0041】beginフラグ付きのSETUPコマン
ドのパケットを受理したゲートウエイ装置20は、RT
SP層の“SETUP”というコマンドを文法解釈する
ことなく、beginフラグによってセッションの開始
を検出し、受信したパケットをサーバ装置30へ転送す
るための通信経路確立の動作に入る。この際、ゲートウ
エイ装置20は、TCPソケット生成部23を用い、サ
ーバ装置30のIPアドレスの選択及び新たなTCPソ
ケット25の生成、さらに生成したTCPソケット25
とサーバ装置30の予め定められたポート番号(RTS
Pの場合は、一般的に554番)のソケット32とのコ
ネクション確立を行う。そして、ゲートウエイ装置20
は、確立したTCPコネクション(ソケットのファイル
ディスクリプタ番号)と端末装置10のIPアドレス
(以下、端末IPアドレスと記す)とを一組として、そ
のアドレス変換パスをアドレス変換用参照テーブル22
に登録する(図2)。この登録されたアドレス変換パス
(以下、エントリと記す)は、端末IPアドレスからも
TCPソケットからも検索することが可能である。
【0042】本実施形態では、1つの端末装置10がサ
ーバ装置30との間に確立するセッションが1つだけで
ある場合を想定しているので、セッションとエントリと
の対応は1対1である。なお、1つの端末装置10が2
つ以上のセッションを確立する場合には、ゲートウエイ
装置20のアドレス変換用参照テーブル22にセッショ
ン毎のエントリを用意し、端末装置10の擬似接続層に
もセッション毎にセッション識別用のフィールドを設け
ればよい。また、本実施形態では、端末IPアドレスと
TCPソケットのみをエントリとして登録する例を示し
たが、それ以外の情報、例えばポート番号、端末装置1
0が電話機の場合は電話番号という付加情報も、一緒に
登録してもよい。
【0043】以上のようにアドレス変換パスが生成され
ると、このTCPコネクションを通じてサーバ装置30
へSETUPコマンドのパケットが転送される。このパ
ケットを受け取ったサーバ装置30は、URLの取得及
びストリーム送出の準備を行った後、プロトコルスタッ
ク31のRTSP層にOKアクノリッジを記述したパケ
ット(OKパケット)を端末装置10に向けて返送す
る。このOKパケットは、上述のTCPコネクションを
通じてゲートウエイ装置20に送られる。ゲートウエイ
装置20内では、アドレス変換用参照テーブル22をT
CPソケット25で検索することにより、端末IPアド
レスが抽出される。その後、ゲートウエイ装置20は、
この端末IPアドレス及び端末装置のポート番号を用い
て、プロトコルスタック21に示されるアドレス変換を
行い、端末装置10へOKパケットを転送する。これに
より、SETUPコマンドのシーケンスが完了する。
【0044】図4は、端末装置10がSETUPや後述
のTEARDOWNを除くコマンド、例えばPLAY等
のコマンドを発行した場合のパケット転送の一例を示す
シーケンス図である。図4に示すように、上述したSE
TUPコマンドの処理(図3)においてすでにアドレス
変換パスが決まっているので、ゲートウエイ装置20で
は、アドレス変換用参照テーブル22の検索(端末IP
アドレスに基づくTCPソケットの検索)のみで素早く
アドレス変換され、PLAYコマンド等のパケットが端
末装置10からサーバ装置30へ転送されることにな
る。
【0045】図5は、端末装置10がTEARDOWN
コマンドを発行して、サーバ装置30との間に確立して
いるセッションを終了する場合の一例を示すシーケンス
図である。図5において、TEARDOWNコマンド発
行時の端末装置10の内部動作として、CPU12が、
プロトコルスタック13のRTSP層にTEARDOW
Nのスクリプトを記入すると同時に、擬似接続層にセッ
ション終了を示すfinフラグ16をセットする。この
状態で端末装置10は、予め定められたポート番号のソ
ケット14からゲートウエイ装置20のポート番号のソ
ケット24へ、finフラグ付きのTEARDOWNコ
マンドのパケット(最終パケット)を転送する。
【0046】finフラグ付きのTEARDOWNコマ
ンドのパケットを受理したゲートウエイ装置20は、R
TSP層の“TEARDOWN”というコマンドを文法
解釈することなく、finフラグによってセッションの
終了を検出し、アドレス変換用参照テーブル22に登録
されている当該セッションのエントリを抹消するため
に、終了マークを付加する(図2)。この終了マークの
付加は、フラグのON/OFF等によって行えばよい。
その後、TEARDOWNコマンドのパケットは、アド
レス変換用参照テーブル22に登録されているエントリ
に従い、本セッション用のTCPコネクションを通じて
サーバ装置30へ転送される。そして、このパケットを
受け取ったサーバ装置30は、ストリーム送出の停止処
理を行った後、プロトコルスタック31のRTSP層に
OKアクノリッジを記述したパケット(OKパケット)
を端末装置10に向けて返送する。
【0047】このOKのパケットは、上述のTCPコネ
クションを通じてゲートウエイ装置20に送られる。ゲ
ートウエイ装置20内では、アドレス変換用参照テーブ
ル22をTCPソケット25で検索することにより、端
末IPアドレスが抽出される。その際、アドレス変換パ
スのエントリには、終了マークが付加されているので、
この時点でアドレス変換用参照テーブル22からこのエ
ントリのデータが抹消される。その後、ゲートウエイ装
置20は、この端末IPアドレス及び端末装置のポート
番号を用いてアドレス変換を行って、端末装置10へO
Kパケットを転送する。これにより、TEARDOWN
コマンドのシーケンスが完了すると同時に、端末装置1
0とサーバ装置30との間のセッションが解消される。
【0048】図6は、図3〜図5を用いてすでに説明し
たパケット通信方法を実現するための、ゲートウエイ装
置20の動作の一例を示すフローチャートである。ま
ず、ゲートウエイ装置20は、何らかのパケットを受信
したか否かを判断し(ステップS601)、受信した場
合には、そのパケットが端末装置10又はサーバ装置3
0のどちらから送信されたパケットかを判断する(ステ
ップS602)。このステップS602において端末装
置10から送信されたパケットであると判断した場合、
ゲートウエイ装置20は、このパケットにbeginフ
ラグ又はfinフラグが付加されているか否かを確認す
る(ステップS603,S604)。この確認の結果、
beginフラグが付加されている場合、ゲートウエイ
装置20は、サーバ装置30との間に新たなTCPコネ
クションを生成し(ステップS605)、この生成した
TCPコネクションと端末装置10の端末IPアドレス
とを、アドレス変換用参照テーブル22に新たなエント
リとして登録する(ステップS606)。そして、ゲー
トウエイ装置20は、アドレス変換用参照テーブル22
に登録した本セッションのエントリに従ってアドレス変
換を行い、受信したパケットをサーバ装置30へ転送す
る(ステップS608)。また、finフラグが付加さ
れている場合、ゲートウエイ装置20は、アドレス変換
用参照テーブル22にすでに登録されている本セッショ
ンのエントリに終了マークを付加すると共に(ステップ
S607)、当該エントリに従ってアドレス変換を行
い、受信したパケットをサーバ装置30へ転送する(ス
テップS608)。一方、beginフラグ又はfin
フラグのいずれも付加されていない場合、ゲートウエイ
装置20は、アドレス変換用参照テーブル22にすでに
登録されている本セッションのエントリに従ってアドレ
ス変換を行い、受信したパケットをサーバ装置30へ転
送する(ステップS608)。
【0049】一方、上記ステップS602においてサー
バ装置30から送信されたパケットであると判断した場
合、ゲートウエイ装置20は、アドレス変換用参照テー
ブル22にすでに登録されているエントリに従ってアド
レス変換を行い、受信したパケットを端末装置10へ転
送する(ステップS609)。このとき、ゲートウエイ
装置20は、本セッションのエントリに終了マークが付
加されているか否かを判断し(ステップS610)、終
了マークが付加されている場合には、登録されているエ
ントリを抹消して本セッションを解消させる(ステップ
S611)。
【0050】なお、当業者には周知のように一般に、ゲ
ートウエイ装置20には、確立されるセッション毎にパ
ケット転送を専任する中継スレッドが構築される。従っ
て、実際には、ゲートウエイ装置20は、対応する中継
スレッドへ端末IPアドレスの情報及び受信したバッフ
ァのポインタと共にシグナルを発行することで、端末装
置10又はサーバ装置30へのパケット転送処理を促す
ことを行う(ステップS608、S609)。また、ソ
ケットの判別及びパケットの発信元確認は、一般にse
lect関数やsockopt関数等を用いて行われ
る。
【0051】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るサーバ・クライアントシステムによれば、端末装置
とサーバ装置との間にセッションを確立する場合、端末
装置から最初に発行されるパケットにbeginフラグ
を付加して、ゲートウエイ装置へセッション開始を通知
する。また、すでに確立されているセッションを終了す
る場合、端末装置から最後に発行されるパケットにfi
nフラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッション終
了を通知する。そして、ゲートウエイ装置では、beg
inフラグの検出に基づいて端末装置とサーバ装置との
間のセッションを確立させると共に、そのセッションに
関する転送経路情報(エントリ)を保持しておき、fi
nフラグの検出に基づいてエントリを抹消させてセッシ
ョンを解消させる。これにより、ゲートウエイ装置は、
アプリケーション層にセッションの概念が有るプロトコ
ルを、トランスポート層にコネクションの概念が無いプ
ロトコルを用いた場合でも、アプリケーション層のコマ
ンド内容を逐一文法解析することなくセッションの確立
及び解消を検出でき、パケットの中継処理を効率的に行
うことができる。
【0052】(第2の実施形態)図7は、本発明の第2
の実施形態に係るサーバ・クライアントシステムの構成
を示す図である。なお、図7では、システムのネットワ
ーク接続及びプロトコルスタックを模式的に示してい
る。また、図8は、図7のアドレス変換用参照テーブル
72を用いて第1のネットワーク101と第2のネット
ワーク102との間の通信経路を確立させた状態を模式
的に示す図である。
【0053】図7において、第2の実施形態に係るサー
バ・クライアントシステムは、複数の端末装置60と、
ゲートウエイ装置70と、複数のサーバ装置80と、フ
ァイルシステム90とを備える。第1のネットワーク1
01及び第2のネットワーク102は、共にUDPによ
るコネクションレス型ネットワークであり、各端末装置
60とゲートウエイ装置70とを、ゲートウエイ装置7
0と各サーバ装置80とをそれぞれ接続する。この第1
のネットワーク101及び第2のネットワーク102に
は、UDP上の実装である以外にも、携帯電話で使用さ
れる他のコネクションレス型ネットワーク(例えば、W
DPやWTP)を用いることが可能である。
【0054】端末装置60は、制御プログラムを格納し
たメモリデバイス61と、CPU62と、プロトコルス
タック63と、ソケット64とからなる。また、プロト
コルスタック63の擬似接続層には、セッション開始を
知らせるために通信の先頭パケットに付加するbegi
nフラグ65を格納する領域が確保されている。この擬
似接続層とは、beginフラグ65を配置するため
に、RTSPコマンド格納用のペイロードを一部拡張し
た領域ともみなすことができるものである。ゲートウエ
イ装置70は、プロトコルスタック71と、パケット中
継時にUDP−UDP変換を行うためのアドレス変換用
参照テーブル72と、UDPソケット生成部73と、第
1のネットワーク101上におけるポート番号を持った
ソケット74と、セッション確立毎に第2のネットワー
ク102上で生成されるソケット75とからなる。サー
バ装置80は、制御プログラムを格納したメモリデバイ
ス84と、CPU85と、プロトコルスタック81と、
第2のネットワーク102上におけるポート番号を持っ
たソケット82と、コンテンツデータが格納されたファ
イルシステム90から所望のコンテンツデータを送出す
るためのパケット生成用プロトコルスタック83とから
なる。また、プロトコルスタック81の擬似接続層に
は、セッション終了を知らせるために通信の最終パケッ
トに付加するfinフラグ86を格納する領域が確保さ
れている。この擬似接続層とは、finフラグ86を配
置するために、RTSPコマンド格納用のペイロードを
一部拡張した領域ともみなすことができるものである。
【0055】以下、図9〜図11を用い、第2の実施形
態に係るサーバ・クライアントシステムにおいて、複数
の端末装置60内の1つが、複数のサーバ装置80内の
1つとRTSPのセッションを確立し、セッションを終
了するまでの一連のシーケンスを説明する。
【0056】図9は、端末装置60がSETUPコマン
ドを発行して、サーバ装置80とセッションを確立する
場合の一例を示すシーケンス図である。図9において、
SETUPコマンド発行時の端末装置60の内部動作と
して、CPU62が、プロトコルスタック63のRTS
P層にSETUPのスクリプトを記入すると同時に、擬
似接続層にセッション開始を示すbeginフラグ65
をセットする。この状態で端末装置60は、予め定めら
れたポート番号(端末装置の設計に依存する固定値)の
ソケット64から、ゲートウエイ装置70の予め定めら
れたポート番号(RTSPの場合は、一般的に554
番)のソケット74へ、beginフラグ付きのSET
UPコマンドのパケット(先頭パケット)を転送する。
なお、端末装置60とゲートウエイ装置70との間は、
プロトコルスタック63及び71の再送処理層の働きに
よって、第1のネットワーク101でのパケットロスを
補償する仕組みが実装されているものとする。
【0057】beginフラグ付きのSETUPコマン
ドのパケットを受理したゲートウエイ装置70は、RT
SP層の“SETUP”というコマンドを文法解釈する
ことなく、beginフラグによってセッションの開始
を検出し、受信したパケットをサーバ装置80へ転送す
るための通信経路確立の動作に入る。この際、ゲートウ
エイ装置70は、UDPソケット生成部73を用い、サ
ーバ装置80のIPアドレスの選択を行って新たなUD
Pソケット75を生成する。さらに、ゲートウエイ装置
70は、生成したUDPソケット75のファイルディス
クリプタ番号と端末装置60のIPアドレス(端末IP
アドレス)とを一組として、そのアドレス変換パスをア
ドレス変換用参照テーブル72に登録する(図8)。こ
の登録されたアドレス変換パス(エントリ)は、端末I
PアドレスからもUDPソケットからも検索することが
可能である。
【0058】本実施形態では、1つの端末装置60がサ
ーバ装置80との間に確立するセッションが1つだけで
ある場合を想定しているので、セッションとエントリと
の対応は1対1である。なお、1つの端末装置60が2
つ以上のセッションを確立する場合には、ゲートウエイ
装置70のアドレス変換用参照テーブル72にセッショ
ン毎のエントリを用意し、端末装置60の擬似接続層に
もセッション毎にセッション識別用のフィールドを設け
ればよい。また、本実施形態では、端末IPアドレスと
UDPソケットのみをエントリとして登録する例を示し
たが、それ以外の情報、例えばポート番号、端末装置6
0が電話機の場合は電話番号という付加情報も、一緒に
登録してもよい。
【0059】以上のようにアドレス変換パスが生成され
ると、生成したUDPソケットからサーバ装置80の予
め定められたポート番号(RTSPの場合は、一般的に
554番)のソケット82へ向けて、SETUPコマン
ドのパケットが転送される。なお、ゲートウエイ装置7
0とサーバ装置80との間は、プロトコルスタック71
及び81の再送処理層の働きによって、第2のネットワ
ーク102でのパケットロスを補償する仕組みが実装さ
れているものとする。
【0060】ゲートウエイ装置70からパケットを受け
取ったサーバ装置80は、URLの取得及びストリーム
送出の準備を行った後、プロトコルスタック81のRT
SP層にOKアクノリッジを記述したパケット(OKパ
ケット)を端末装置60に向けて返送する。このOKパ
ケットは、SETUPコマンドのパケットを受信した時
の通信経路を逆向きに辿ってゲートウエイ装置70へ送
られる。ゲートウエイ装置70内では、アドレス変換用
参照テーブル72をUDPソケット75で検索すること
により、端末IPアドレスが抽出される。その後、ゲー
トウエイ装置70は、この端末IPアドレス及び端末装
置のポート番号を用いて、プロトコルスタック71に示
されるアドレス変換を行い、端末装置60へOKパケッ
トを転送する。これにより、SETUPコマンドのシー
ケンスが完了する。
【0061】図10は、端末装置60がSETUPや後
述のTEARDOWNを除くコマンド、例えばPLAY
等のコマンドを発行した場合のパケット転送の一例を示
すシーケンス図である。図10に示すように、上述した
SETUPコマンドの処理(図9)においてすでにアド
レス変換パスが決まっているので、ゲートウエイ装置7
0では、アドレス変換用参照テーブル72の検索(端末
IPアドレスに基づくUDPソケットの検索)のみで素
早くアドレス変換され、PLAYコマンド等のパケット
が端末装置60からサーバ装置80へ転送されることに
なる。
【0062】図11は、端末装置60がTEARDOW
Nコマンドを発行して、サーバ装置80との間に確立し
ているセッションを終了する場合の一例を示すシーケン
ス図である。図11において、まず、端末装置60から
TEARDOWNコマンドが発行されて、ゲートウエイ
装置70を経由し、サーバ装置80に到達するまでは、
図10のPLAYコマンドの場合と全く同様の動作であ
る。
【0063】TEARDOWNコマンドのパケットを受
理したサーバ装置80は、CPU85が、プロトコルス
タック81のRTSP層にTEARDOWNに対するO
Kアクノリッジを記入すると同時に、擬似接続層にセッ
ション終了を示すfinフラグ86をセットする。次
に、サーバ装置80は、ストリーム送出の停止処理を行
った後、生成したOKアクノリッジを記述したパケット
(OKパケット)を、TEARDOWNコマンドのパケ
ットを受信した時の通信経路を逆向きに辿って端末装置
60へ返送する。パケット返送の途中にfinフラグ付
きのOKパケットを受理したゲートウエイ装置70は、
RTSP層の“OK”というアクノリッジを文法解釈す
ることなく、finフラグによってセッションの終了を
検出し、アドレス変換用参照テーブル72に登録されて
いる本セッションのエントリを抹消する作業に入る。そ
の後、ゲートウエイ装置70は、この端末IPアドレス
及び端末装置のポート番号を用いてアドレス変換を行っ
て、端末装置60へOKパケットを転送する。これによ
り、TEARDOWNコマンドのシーケンスが完了する
と同時に、端末装置60とサーバ装置80との間のセッ
ションが解消される。
【0064】図12は、図9〜図11を用いてすでに説
明したパケット通信方法を実現するための、ゲートウエ
イ装置70の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ゲートウエイ装置70は、何らかのパケットを受
信したか否かを判断し(ステップS1201)、受信し
た場合には、そのパケットが端末装置60又はサーバ装
置80のどちらから送信されたパケットかを判断する
(ステップS1202)。このステップS1202にお
いて端末装置60から送信されたパケットであると判断
した場合、ゲートウエイ装置70は、このパケットにb
eginフラグが付加されているか否かを確認する(ス
テップS1203)。この確認の結果、beginフラ
グが付加されている場合、ゲートウエイ装置70は、サ
ーバ装置80との間に新たなUDPソケットを生成し
(ステップS1204)、この生成したUDPソケット
と端末装置60の端末IPアドレスとを、アドレス変換
用参照テーブル72に新たなエントリとして登録する
(ステップS1205)。そして、ゲートウエイ装置7
0は、アドレス変換用参照テーブル72に登録した本セ
ッションのエントリに従ってアドレス変換を行い、受信
したパケットをサーバ装置80へ転送する(ステップS
1206)。一方、beginフラグが付加されていな
い場合、ゲートウエイ装置70は、アドレス変換用参照
テーブル72にすでに登録されている本セッションのエ
ントリに従ってアドレス変換を行い、受信したパケット
をサーバ装置80へ転送する(ステップS1206)。
【0065】一方、上記ステップS1202においてサ
ーバ装置80から送信されたパケットであると判断した
場合、ゲートウエイ装置70は、アドレス変換用参照テ
ーブル72にすでに登録されているエントリに従ってア
ドレス変換を行い、受信したパケットを端末装置60へ
転送する(ステップS1207)。このとき、ゲートウ
エイ装置70は、受信したパケットにfinフラグが付
加されているか否かを確認し(ステップS1208)、
finフラグが付加されている場合には、登録されてい
るエントリを抹消して本セッションを解消させる(ステ
ップS1209)。
【0066】なお、当業者には周知のように一般に、ゲ
ートウエイ装置70には、確立されるセッション毎にパ
ケット転送を専任する中継スレッドが構築される。従っ
て、実際には、ゲートウエイ装置70は、対応する中継
スレッドへ端末IPアドレスの情報及び受信したバッフ
ァのポインタと共にシグナルを発行することで、端末装
置60又はサーバ装置80へのパケット転送処理を促す
ことを行う(ステップS1206、S1207)。ま
た、ソケットの判別及びパケットの発信元確認は、一般
にselect関数やsockopt関数等を用いて行
われる。
【0067】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るサーバ・クライアントシステムによれば、端末装置
とサーバ装置との間にセッションを確立する場合、端末
装置から最初に発行されるパケットにbeginフラグ
を付加して、ゲートウエイ装置へセッション開始を通知
する。また、すでに確立されているセッションを終了す
る場合、サーバ装置から最後に発行されるパケットにf
inフラグを付加して、ゲートウエイ装置へセッション
終了を通知する。そして、ゲートウエイ装置では、be
ginフラグの検出に基づいて端末装置とサーバ装置と
の間のセッションを確立させると共に、そのセッション
に関する転送経路情報(エントリ)を保持しておき、f
inフラグの検出に基づいてエントリを抹消させてセッ
ションを解消させる。これにより、ゲートウエイ装置
は、アプリケーション層にセッションの概念が有るプロ
トコルを、トランスポート層にコネクションの概念が無
いプロトコルを用いた場合でも、アプリケーション層の
コマンド内容を逐一文法解析することなくセッションの
確立及び解消を検出でき、パケットの中継処理を効率的
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るサーバ・クライ
アントシステムの構成を示す図である。
【図2】図1のアドレス変換用参照テーブル22を模式
的に示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるSETUPコマンド発
行時のシーケンス図である。
【図4】第1の実施形態におけるPLAYコマンド発行
時のシーケンス図である。
【図5】第1の実施形態におけるTEARDOWNコマ
ンド発行時のシーケンス図である。
【図6】図1のゲートウエイ装置20の動作の一例を示
すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るサーバ・クライ
アントシステムの構成を示す図である。
【図8】図7のアドレス変換用参照テーブル72を模式
的に示す図である。
【図9】第2の実施形態におけるSETUPコマンド発
行時のシーケンス図である。
【図10】第2の実施形態におけるPLAYコマンド発
行時のシーケンス図である。
【図11】第2の実施形態におけるTEARDOWNコ
マンド発行時のシーケンス図である。
【図12】図7のゲートウエイ装置70の動作の一例を
示すフローチャートである。
【図13】OSIの7階層モデルを示す図である。
【図14】TCP/IPインターネットの階層モデルを
示す図である。
【図15】OSIの7階層モデルとTCP/IPインタ
ーネットの階層モデルとを対比した図である。
【図16】プロトコル階層化の原理を示す図である。
【図17】RTSPにおけるプロトコル送受信の様子を
模式的に示す図である。
【図18】TCP/IP上における一般的なTCPコネ
クション及びRTSPセッションの確立状態を模式的に
示す図である。
【図19】ゲートウエイ装置を用いた端末装置−サーバ
装置間のTCPコネクション及びRTSPセッションの
確立状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10,60…端末装置 11,61,84…メモリデバイス 12,62,85…CPU 13,21,31,33,63,71,81,83…プ
ロトコルスタック 14,24,25,32,64,74,75,82…ソ
ケット 15,65…beginフラグ 16,86…finフラグ 20,70…ゲートウエイ装置 22,72…アドレス変換用参照テーブル 23…TCPソケット生成部 30,80…サーバ装置 40,90…ファイルシステム 51,101…第1のネットワーク 52,102…第2のネットワーク 73…UDPソケット生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大穂 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K030 HA06 HA08 HD03 HD05 HD06 HD09 KA01 KA05 LA08 5K034 BB05 EE11 FF11 HH01 HH02 KK29

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のネットワークに接続された1つ以
    上の端末装置と、第2のネットワークに接続された1つ
    以上のサーバ装置と、当該第1及び第2のネットワーク
    に接続され両装置間のパケット通信を中継するゲートウ
    エイ装置とからなるサーバ・クライアントシステムにお
    ける、パケット通信方法であって、 前記端末装置と前記サーバ装置との間に、階層化された
    通信プロトコルにおけるメッセージ送受信のための論理
    的な接続状態であるセッションを確立させる場合、 前記端末装置が、最初に発行する先頭パケットを、当該
    先頭パケット中の特定部分にセッション開始を示すbe
    ginフラグをセットして、前記ゲートウエイ装置へ送
    信し、 前記ゲートウエイ装置が、受信した前記先頭パケット中
    の前記beginフラグを検出することでセッション開
    始を判断し、前記サーバ装置との通信経路を確立して当
    該先頭パケットを前記サーバ装置へ転送し、 前記端末装置と前記サーバ装置との間に確立されたセッ
    ションを解消させる場合、 前記端末装置が、最後に発行する最終パケットを、当該
    最終パケット中の特定部分にセッション終了を示すfi
    nフラグをセットして、前記ゲートウエイ装置へ送信
    し、 前記ゲートウエイ装置が、受信した前記最終パケット中
    の前記finフラグを検出することでセッション終了を
    判断し、前記サーバ装置から前記最終パケットに対する
    応答を受信した後に、セッションを解消させることを特
    徴とする、パケット通信方法。
  2. 【請求項2】 第1のネットワークに接続された1つ以
    上の端末装置と、第2のネットワークに接続された1つ
    以上のサーバ装置と、当該第1及び第2のネットワーク
    に接続され両装置間のパケット通信を中継するゲートウ
    エイ装置とからなるサーバ・クライアントシステムにお
    ける、パケット通信方法であって、 前記端末装置と前記サーバ装置との間に、階層化された
    通信プロトコルにおけるメッセージ送受信のための論理
    的な接続状態であるセッションを確立させる場合、 前記端末装置が、最初に発行する先頭パケットを、当該
    先頭パケット中の特定部分にセッション開始を示すbe
    ginフラグをセットして、前記ゲートウエイ装置へ送
    信し、 前記ゲートウエイ装置が、受信した前記先頭パケット中
    の前記beginフラグを検出することでセッション開
    始を判断し、前記サーバ装置との通信経路を確立して当
    該先頭パケットを前記サーバ装置へ転送し、 前記端末装置と前記サーバ装置との間に確立されたセッ
    ションを解消させる場合、 前記端末装置が最後に発行する最終パケットの受信に基
    づいて、前記サーバ装置が、当該最終パケットに対する
    応答パケットを、当該応答パケット中の特定部分にセッ
    ション終了を示すfinフラグをセットして、前記ゲー
    トウエイ装置へ送信し、 前記ゲートウエイ装置が、受信した前記応答パケット中
    の前記finフラグを検出することでセッション終了を
    判断し、セッションを解消させることを特徴とする、パ
    ケット通信方法。
  3. 【請求項3】 前記ゲートウエイ装置が、確立した通信
    経路に関する情報を保持し、前記先頭パケット以降のパ
    ケット通信を当該情報に従って行うことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のパケット通信方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲートウエイ装置は、前記通信経路
    に関する情報を削除することでセッションを解消させる
    ことを特徴とする、請求項3に記載のパケット通信方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1のネットワーク上におけるセッ
    ション層の通信プロトコルが、リテラルなスクリプト表
    記のプロトコルであることを特徴とする、請求項1に記
    載のパケット通信方法。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のネットワーク上にお
    ける双方のセッション層の通信プロトコルが、共にリテ
    ラルなスクリプト表記のプロトコルであることを特徴と
    する、請求項2に記載のパケット通信方法。
  7. 【請求項7】 第1のネットワークに接続された1つ以
    上の端末装置と、第2のネットワークに接続された1つ
    以上のサーバ装置と、当該第1及び第2のネットワーク
    に接続され両装置間のパケット通信を中継するゲートウ
    エイ装置とからなるサーバ・クライアントシステムであ
    って、 前記サーバ装置との間に、階層化された通信プロトコル
    におけるメッセージ送受信のための論理的な接続状態で
    あるセッションを確立させる場合、最初に発行する先頭
    パケット中の特定部分にセッション開始を示すbegi
    nフラグをセットし、前記サーバ装置との間に確立され
    たセッションを解消させる場合、最後に発行する最終パ
    ケット中の特定部分にセッション終了を示すfinフラ
    グをセットして、前記ゲートウエイ装置へ当該パケット
    を送信する端末装置と、 前記先頭パケット中の前記beginフラグを検出する
    ことでセッション開始を判断して、前記サーバ装置との
    通信経路を確立して当該先頭パケットを前記サーバ装置
    へ転送し、前記最終パケット中の前記finフラグを検
    出することでセッション終了を判断して、前記サーバ装
    置から前記最終パケットに対する応答を受信した後に、
    セッションを解消させるゲートウエイ装置とを備える、
    サーバ・クライアントシステム。
  8. 【請求項8】 第1のネットワークに接続された1つ以
    上の端末装置と、第2のネットワークに接続された1つ
    以上のサーバ装置と、当該第1及び第2のネットワーク
    に接続され両装置間のパケット通信を中継するゲートウ
    エイ装置とからなるサーバ・クライアントシステムであ
    って、 前記サーバ装置との間に、階層化された通信プロトコル
    におけるメッセージ送受信のための論理的な接続状態で
    あるセッションを確立させる場合、最初に発行する先頭
    パケット中の特定部分にセッション開始を示すbegi
    nフラグをセットして、前記ゲートウエイ装置へ当該パ
    ケットを送信する端末装置と、 前記端末装置との間に確立されたセッションを解消させ
    る場合、前記端末装置が最後に発行する最終パケットの
    受信に基づいて、当該最終パケットに対する応答パケッ
    ト中の特定部分にセッション終了を示すfinフラグを
    セットして、前記ゲートウエイ装置へ当該パケットを送
    信するサーバ装置と、 前記先頭パケット中の前記beginフラグを検出する
    ことでセッション開始を判断して、前記サーバ装置との
    通信経路を確立して当該先頭パケットを前記サーバ装置
    へ転送し、前記応答パケット中の前記finフラグを検
    出することでセッション終了を判断して、セッションを
    解消させるゲートウエイ装置とを備える、サーバ・クラ
    イアントシステム。
  9. 【請求項9】 第2のネットワークによって1つ以上の
    サーバ装置と接続されたゲートウエイ装置に、第1のネ
    ットワークを介して接続される端末装置であって、 前記サーバ装置との間に、階層化された通信プロトコル
    におけるメッセージ送受信のための論理的な接続状態で
    あるセッションを確立させる場合、最初に発行する先頭
    パケット中の特定部分にセッション開始を示すbegi
    nフラグをセットする設定部と、 前記beginフラグをセットした前記先頭パケットを
    前記ゲートウエイ装置へ送信する送信部とを備える、端
    末装置。
  10. 【請求項10】 第2のネットワークによって1つ以上
    のサーバ装置と接続されたゲートウエイ装置に、第1の
    ネットワークを介して接続される端末装置であって、 前記サーバ装置との間に、階層化された通信プロトコル
    におけるメッセージ送受信のための論理的な接続状態で
    あるセッションを確立させる場合、最初に発行する先頭
    パケット中の特定部分にセッション開始を示すbegi
    nフラグをセットする設定部と、 前記サーバ装置との間に確立されたセッションを解消さ
    せる場合、最後に発行する最終パケット中の特定部分に
    セッション終了を示すfinフラグをセットする設定部
    と、 前記beginフラグをセットした前記先頭パケット又
    は前記finフラグをセットした前記最終パケットを、
    前記ゲートウエイ装置へ送信する送信部とを備える、端
    末装置。
  11. 【請求項11】 第1のネットワークによって1つ以上
    の端末装置と接続されたゲートウエイ装置に、第2のネ
    ットワークを介して接続されるサーバ装置であって、 前記端末装置との間に確立されたセッションを解消させ
    る場合、前記端末装置が最後に発行する最終パケットの
    受信に基づいて、当該最終パケットに対する応答パケッ
    ト中の特定部分にセッション終了を示すfinフラグを
    セットする設定部と、 前記finフラグをセットした前記応答パケットを、前
    記ゲートウエイ装置へ送信する送信部とを備える、サー
    バ装置。
  12. 【請求項12】 第1のネットワークを介して1つ以上
    の端末装置と、第2のネットワークを介して1つ以上の
    サーバ装置とに接続されるゲートウエイ装置であって、 前記端末装置から送信されるパケット中のセッション開
    始を示すフラグを検出することでセッション開始を判断
    して、前記サーバ装置との通信経路を確立して当該パケ
    ットを前記サーバ装置へ転送する送信部と、 前記パケット以降のパケット通信を、確立した前記通信
    経路に関する情報に従って行うために、当該情報を保持
    する記憶部と、 前記端末装置又は前記サーバ装置から送信されるパケッ
    ト中のセッション終了を示すフラグを検出することでセ
    ッション終了を判断して、対応するパケット送信を完了
    した後に前記通信経路に関する情報を削除することでセ
    ッションを解消させる処理部とを備える、ゲートウエイ
    装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のネットワーク上におけるセ
    ッション層の通信プロトコルが、リテラルなスクリプト
    表記のプロトコルであることを特徴とする、請求項9又
    は10に記載の端末装置。
  14. 【請求項14】 前記第2のネットワーク上におけるセ
    ッション層の通信プロトコルが、リテラルなスクリプト
    表記のプロトコルであることを特徴とする、請求項11
    に記載のサーバ装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のネットワーク上における又
    は前記第1及び第2のネットワーク上における双方のセ
    ッション層の通信プロトコルが、共にリテラルなスクリ
    プト表記のプロトコルであることを特徴とする、請求項
    12に記載のゲートウエイ装置。
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