JP2001343108A - 溶融炉およびその運転方法 - Google Patents
溶融炉およびその運転方法Info
- Publication number
- JP2001343108A JP2001343108A JP2000163354A JP2000163354A JP2001343108A JP 2001343108 A JP2001343108 A JP 2001343108A JP 2000163354 A JP2000163354 A JP 2000163354A JP 2000163354 A JP2000163354 A JP 2000163354A JP 2001343108 A JP2001343108 A JP 2001343108A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag
- discharge port
- slag discharge
- induction heating
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラグの排出性に優れ、被溶融物の材質に制
限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質管理ができ
る溶融炉およびその運転方法の提供。 【解決手段】 被溶融物1が投入される炉本体2と、該
炉本体2に配設され、溶融後の溶融スラグが排出される
スラグ排出口3と、前記炉本体2を誘導加熱する炉本体
誘導加熱手段4、6と、前記スラグ排出口3を誘導加熱
するスラグ排出口誘導加熱手段7、9と、該スラグ排出
口誘導加熱手段7、9と前記炉本体誘導加熱手段4、6
とを独立して制御する制御手段とを備えて構成した。
限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質管理ができ
る溶融炉およびその運転方法の提供。 【解決手段】 被溶融物1が投入される炉本体2と、該
炉本体2に配設され、溶融後の溶融スラグが排出される
スラグ排出口3と、前記炉本体2を誘導加熱する炉本体
誘導加熱手段4、6と、前記スラグ排出口3を誘導加熱
するスラグ排出口誘導加熱手段7、9と、該スラグ排出
口誘導加熱手段7、9と前記炉本体誘導加熱手段4、6
とを独立して制御する制御手段とを備えて構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融炉およびその運
転方法に関わり、特にスラグの排出性に優れ、被溶融物
の材質に制限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質
管理ができる溶融炉およびその運転方法に関する。
転方法に関わり、特にスラグの排出性に優れ、被溶融物
の材質に制限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質
管理ができる溶融炉およびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物の処理方法として、単に焼
却するだけではなく、焼却灰を減容、無害化することも
要求されるようになってきている。ここで焼却灰とは、
焼却炉の炉底から排出される主灰と脱塵装置から排出さ
れる飛灰とに大別されるが、ダイオキシンや有害重金属
は主に飛灰に含まれている。このため溶融処理は主に飛
灰に対し必要とされる処理である。
却するだけではなく、焼却灰を減容、無害化することも
要求されるようになってきている。ここで焼却灰とは、
焼却炉の炉底から排出される主灰と脱塵装置から排出さ
れる飛灰とに大別されるが、ダイオキシンや有害重金属
は主に飛灰に含まれている。このため溶融処理は主に飛
灰に対し必要とされる処理である。
【0003】一方、焼却灰の塩基度(CaO/Si
O2)は主灰が1以下、飛灰は3〜5位とされている。
一般的に被溶融物の塩基度が1前後であると融点が低い
ため溶融しやすく、しかも炉材の耐久性もよい。したが
って、塩基度が3〜5と高い飛灰の溶融は炉材の耐久性
の点でも問題がある。
O2)は主灰が1以下、飛灰は3〜5位とされている。
一般的に被溶融物の塩基度が1前後であると融点が低い
ため溶融しやすく、しかも炉材の耐久性もよい。したが
って、塩基度が3〜5と高い飛灰の溶融は炉材の耐久性
の点でも問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、飛灰はダイ
オキシンや重金属を含むため特別管理廃棄物に指定され
ており、埋め立てをするには溶融などの中間処理をする
必要がある。中間処理で得られる溶融物を基準を満足す
るように無害化させるには溶融時間を管理したり未処理
の灰が排出されないように注意することが重要である。
オキシンや重金属を含むため特別管理廃棄物に指定され
ており、埋め立てをするには溶融などの中間処理をする
必要がある。中間処理で得られる溶融物を基準を満足す
るように無害化させるには溶融時間を管理したり未処理
の灰が排出されないように注意することが重要である。
【0005】廃棄物溶融炉として、特開平9−2067
97にはZrB2製の炉本体からなる汚泥溶融固化装置
が提案されている。しかしながら、提案された装置では
排出口がなく溶融物の排出を完全に行うことは難しいた
め残留物が多い。そして、連続的に溶融処理ができない
ので、処理量などに大きな制約がある他、作業性が悪い
などの問題があった。
97にはZrB2製の炉本体からなる汚泥溶融固化装置
が提案されている。しかしながら、提案された装置では
排出口がなく溶融物の排出を完全に行うことは難しいた
め残留物が多い。そして、連続的に溶融処理ができない
ので、処理量などに大きな制約がある他、作業性が悪い
などの問題があった。
【0006】また、特開平11−82953には、カー
ボン質ライニングによる誘導炉、カーボン質ストーカお
よび溶融物の排出制御のためのバルブを設けた処理炉が
提案されている。しかしながら、カーボンは空気中では
酸化され長期耐用が困難なことや、機械式バルブで溶融
物の排出を制御するため、詰まりや作動不良などの問題
があった。
ボン質ライニングによる誘導炉、カーボン質ストーカお
よび溶融物の排出制御のためのバルブを設けた処理炉が
提案されている。しかしながら、カーボンは空気中では
酸化され長期耐用が困難なことや、機械式バルブで溶融
物の排出を制御するため、詰まりや作動不良などの問題
があった。
【0007】排出口のある溶融炉であって、排出口の加
熱が重油、灯油又はLPGなどを燃料としたバーナーで
行われる場合には、燃料費に加えて、排ガスが発生す
る。このため、排ガス等の処理にコストがかかるほか、
排ガス処理設備のための敷地を要するなど経済的ではな
かった。また、場合によってはこれらの保守作業のため
の人手を確保する必要もあった。
熱が重油、灯油又はLPGなどを燃料としたバーナーで
行われる場合には、燃料費に加えて、排ガスが発生す
る。このため、排ガス等の処理にコストがかかるほか、
排ガス処理設備のための敷地を要するなど経済的ではな
かった。また、場合によってはこれらの保守作業のため
の人手を確保する必要もあった。
【0008】更に、特開平7−127826には、ノズ
ルの周りに誘導加熱のコイルを備えて溶融メタルを誘導
加熱する方法が提案されている。しかしながら、一般廃
棄物の焼却灰の様に金属の割合が少ない灰の場合は加熱
することができないという問題があった。
ルの周りに誘導加熱のコイルを備えて溶融メタルを誘導
加熱する方法が提案されている。しかしながら、一般廃
棄物の焼却灰の様に金属の割合が少ない灰の場合は加熱
することができないという問題があった。
【0009】更に、特開平8−61645には、金属製
排出口を誘導加熱する溶融炉が提案されている。しかし
ながら、この方法では炉本体の加熱を炉内電極と炉底電
極の間で通電することで行うため、被溶融物の材質など
によって通電状態が変化し安定した溶融ができない、電
極の損耗が激しいなどの問題がある。
排出口を誘導加熱する溶融炉が提案されている。しかし
ながら、この方法では炉本体の加熱を炉内電極と炉底電
極の間で通電することで行うため、被溶融物の材質など
によって通電状態が変化し安定した溶融ができない、電
極の損耗が激しいなどの問題がある。
【0010】更に、炉本体の加熱とスラグ排出口の加熱
を独立して制御出来ない装置の場合には、廃棄物が溶融
し流動状態になるとすぐに排出口から排出されることが
あり、溶融スラグが環境基準に満たないことがあった。
を独立して制御出来ない装置の場合には、廃棄物が溶融
し流動状態になるとすぐに排出口から排出されることが
あり、溶融スラグが環境基準に満たないことがあった。
【0011】この点を回避するため、排出口を冷却して
スラグが排出しないようにした上で溶融炉本体の加熱を
行う。そして、一定時間以上溶融した後に、排出口をバ
ーナー等で加熱してスラグを排出する方法が取られた
が、バーナーなどによる排出口の加熱ではスラグの温度
の制御が正確でなく、また手間がかかり、通常は人間が
運転状態を管理する必要があった。また、バーナーや排
ガス処理用の設備を付加する必要があった。
スラグが排出しないようにした上で溶融炉本体の加熱を
行う。そして、一定時間以上溶融した後に、排出口をバ
ーナー等で加熱してスラグを排出する方法が取られた
が、バーナーなどによる排出口の加熱ではスラグの温度
の制御が正確でなく、また手間がかかり、通常は人間が
運転状態を管理する必要があった。また、バーナーや排
ガス処理用の設備を付加する必要があった。
【0012】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、スラグの排出性に優れ、被溶融物の材質
に制限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質管理が
できる溶融炉およびその運転方法を提供することを目的
とする。
されたもので、スラグの排出性に優れ、被溶融物の材質
に制限がなく、かつ排出される溶融スラグの品質管理が
できる溶融炉およびその運転方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項
1)は、被溶融物が投入される炉本体と、該炉本体に配
設され、溶融後の溶融スラグが排出されるスラグ排出口
と、前記炉本体を誘導加熱する炉本体誘導加熱手段と、
前記スラグ排出口を誘導加熱するスラグ排出口誘導加熱
手段と、該スラグ排出口誘導加熱手段と前記炉本体誘導
加熱手段とを独立して制御する制御手段とを備えて構成
した。
1)は、被溶融物が投入される炉本体と、該炉本体に配
設され、溶融後の溶融スラグが排出されるスラグ排出口
と、前記炉本体を誘導加熱する炉本体誘導加熱手段と、
前記スラグ排出口を誘導加熱するスラグ排出口誘導加熱
手段と、該スラグ排出口誘導加熱手段と前記炉本体誘導
加熱手段とを独立して制御する制御手段とを備えて構成
した。
【0014】炉本体には被溶融物が投入される。スラグ
排出口は、この炉本体に配設されており、溶融後の溶融
スラグを排出する。炉本体誘導加熱手段は炉本体を誘導
加熱する。スラグ排出口誘導加熱手段はスラグ排出口を
誘導加熱する。制御手段では、スラグ排出口誘導加熱手
段と前記炉本体誘導加熱手段とを独立して制御する。
排出口は、この炉本体に配設されており、溶融後の溶融
スラグを排出する。炉本体誘導加熱手段は炉本体を誘導
加熱する。スラグ排出口誘導加熱手段はスラグ排出口を
誘導加熱する。制御手段では、スラグ排出口誘導加熱手
段と前記炉本体誘導加熱手段とを独立して制御する。
【0015】炉本体誘導加熱手段の制御と、スラグ排出
口誘導加熱手段の制御を別々に行うことで、未溶融の灰
や環境基準に満たないスラグの排出を最適に制御でき
る。よって排出するスラグの品質を管理できる。
口誘導加熱手段の制御を別々に行うことで、未溶融の灰
や環境基準に満たないスラグの排出を最適に制御でき
る。よって排出するスラグの品質を管理できる。
【0016】また、スラグ排出口内のスラグの温度低下
によるスラグ排出口の詰まりを簡便に防止できる。また
電気導電性のある材料でスラグ排出口を製作すると、非
導電性のスラグであっても溶融でき被溶融物に制限がな
い。
によるスラグ排出口の詰まりを簡便に防止できる。また
電気導電性のある材料でスラグ排出口を製作すると、非
導電性のスラグであっても溶融でき被溶融物に制限がな
い。
【0017】また、本発明(請求項2)は、前記炉本体
及び/又は前記スラグ排出口の材料がZrB2(ホウ化
ジルコニウム)を50〜98質量%含むことを特徴とす
る。
及び/又は前記スラグ排出口の材料がZrB2(ホウ化
ジルコニウム)を50〜98質量%含むことを特徴とす
る。
【0018】炉本体やスラグ排出口の材質がZrB2を
含んだ材料であると、塩基度が1から大きくずれるよう
な被溶融物であっても事前に塩基度を1近くに調整する
ことなく、直接溶融でき、簡便で経済的な溶融ができ
る。また耐久性も優れた溶融炉を提供できる。
含んだ材料であると、塩基度が1から大きくずれるよう
な被溶融物であっても事前に塩基度を1近くに調整する
ことなく、直接溶融でき、簡便で経済的な溶融ができ
る。また耐久性も優れた溶融炉を提供できる。
【0019】更に、本発明(請求項3)は、前記スラグ
排出口を閉塞させるプラグ材を備え、該プラグ材は前記
スラグ排出口誘導加熱手段により溶融されることで前記
スラグ排出口より吐出可能であることを特徴とする。
排出口を閉塞させるプラグ材を備え、該プラグ材は前記
スラグ排出口誘導加熱手段により溶融されることで前記
スラグ排出口より吐出可能であることを特徴とする。
【0020】炉本体に被溶融物を投入する前にプラグ材
をスラグ排出口に詰める。このプラグ材は、スラグ排出
口誘導加熱手段により溶融されることでスラグ排出口よ
り吐出可能である。
をスラグ排出口に詰める。このプラグ材は、スラグ排出
口誘導加熱手段により溶融されることでスラグ排出口よ
り吐出可能である。
【0021】以上により、被溶融物が溶融されることな
くスラグ排出口より吐出されることを防止できる。被溶
融物のロット毎に完全にスラグ排出し、溶融炉内の残ス
ラグをできるだけ少なくして運転可能である。
くスラグ排出口より吐出されることを防止できる。被溶
融物のロット毎に完全にスラグ排出し、溶融炉内の残ス
ラグをできるだけ少なくして運転可能である。
【0022】更に、本発明(請求項4)は、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の溶融炉の運転方法であって、
前記被溶融物を前記炉本体内に投入後、該炉本体を誘導
加熱して前記被溶融物を溶融させ、その後前記スラグ排
出口を誘導加熱して溶融スラグを排出させることを特徴
とする。
3のいずれか1項に記載の溶融炉の運転方法であって、
前記被溶融物を前記炉本体内に投入後、該炉本体を誘導
加熱して前記被溶融物を溶融させ、その後前記スラグ排
出口を誘導加熱して溶融スラグを排出させることを特徴
とする。
【0023】以上により、スラグ排出口内にスラグを残
さないようにできる。
さないようにできる。
【0024】更に、本発明(請求項5)は、請求項1又
は請求項2記載の溶融炉の運転方法であって、前記溶融
スラグが前記スラグ排出口の少なくとも一部に残ってい
る状態で、該スラグ排出口の誘導加熱を停止させ、該停
止と同時又はその後に前記炉本体の誘導加熱を停止させ
ることを特徴とする。
は請求項2記載の溶融炉の運転方法であって、前記溶融
スラグが前記スラグ排出口の少なくとも一部に残ってい
る状態で、該スラグ排出口の誘導加熱を停止させ、該停
止と同時又はその後に前記炉本体の誘導加熱を停止させ
ることを特徴とする。
【0025】以上により、スラグ排出口内に溶融スラグ
が残った状態で加熱が停止し固まる。溶融スラグをスラ
グ排出口の内部に残した状態で終了することで、次に被
溶融物を投入したときに被溶融物がそのままスラグ排出
口から出ることを防止できる。
が残った状態で加熱が停止し固まる。溶融スラグをスラ
グ排出口の内部に残した状態で終了することで、次に被
溶融物を投入したときに被溶融物がそのままスラグ排出
口から出ることを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の第1実施形態である溶融炉10の概
略断面図を図1に示す。図1において、被溶融物1の投
入された炉本体2の底部中央には、スラグを排出するた
めのスラグ排出口3が配設されている。但し、炉本体2
とスラグ排出口3は一体成型されてもよい。
説明する。本発明の第1実施形態である溶融炉10の概
略断面図を図1に示す。図1において、被溶融物1の投
入された炉本体2の底部中央には、スラグを排出するた
めのスラグ排出口3が配設されている。但し、炉本体2
とスラグ排出口3は一体成型されてもよい。
【0027】そして、炉本体2の周囲には溶融炉本体用
誘導コイル4が巻回されている。この溶融炉本体用誘導
コイル4は、ケーブル5を介して溶融炉本体用誘導加熱
電源6に接続されている。
誘導コイル4が巻回されている。この溶融炉本体用誘導
コイル4は、ケーブル5を介して溶融炉本体用誘導加熱
電源6に接続されている。
【0028】一方、スラグ排出口3の周囲にはスラグ排
出口用誘導コイル7が巻回されている。このスラグ排出
口用誘導コイル7は、ケーブル8を介してスラグ排出口
用誘導加熱電源9に接続されている。
出口用誘導コイル7が巻回されている。このスラグ排出
口用誘導コイル7は、ケーブル8を介してスラグ排出口
用誘導加熱電源9に接続されている。
【0029】また、溶融炉本体用誘導加熱電源6及びス
ラグ排出口用誘導加熱電源9の投入、遮断を操作するこ
とで、溶融炉本体用誘導コイル4及びスラグ排出口用誘
導コイル7に対する電力供給を制御する図示しない制御
回路が配設されている。
ラグ排出口用誘導加熱電源9の投入、遮断を操作するこ
とで、溶融炉本体用誘導コイル4及びスラグ排出口用誘
導コイル7に対する電力供給を制御する図示しない制御
回路が配設されている。
【0030】かかる構成において、スラグ排出口3の取
付け位置は、炉本体2の底部でも側面部でも可能であ
る。しかしながら、図1に示すように、炉本体2の底部
に垂直下方に向けて取付けられるとスラグの排出性の点
で好ましい。
付け位置は、炉本体2の底部でも側面部でも可能であ
る。しかしながら、図1に示すように、炉本体2の底部
に垂直下方に向けて取付けられるとスラグの排出性の点
で好ましい。
【0031】また、炉本体2は耐火物であれば特に限定
されないが、導電性を有するものであると誘導加熱でき
るため好ましい。
されないが、導電性を有するものであると誘導加熱でき
るため好ましい。
【0032】炉本体2がZrB2を50〜98質量%
(以下、単に%と略す)含むと耐食性が良好である。従
って、被溶融物1の塩基度を事前に概ね1近くに成分調
整しなくとも耐久性に優れ、作業性が向上するためさら
に好ましい。
(以下、単に%と略す)含むと耐食性が良好である。従
って、被溶融物1の塩基度を事前に概ね1近くに成分調
整しなくとも耐久性に優れ、作業性が向上するためさら
に好ましい。
【0033】なお、ZrB2の含有量が50%未満であ
ると炉本体2の導電性が低くなり、炉本体自身を効率よ
く加熱させることができず、加熱に時間がかかり実用的
でない。また、ZrB2の含有量が98%を超えると耐
酸化性が低下するため好ましくない。
ると炉本体2の導電性が低くなり、炉本体自身を効率よ
く加熱させることができず、加熱に時間がかかり実用的
でない。また、ZrB2の含有量が98%を超えると耐
酸化性が低下するため好ましくない。
【0034】スラグ排出口3も耐火物であれば特に限定
されないが、導電性を有するものであると誘導加熱でス
ラグ排出口3そのものを発熱させることができるため好
ましい。
されないが、導電性を有するものであると誘導加熱でス
ラグ排出口3そのものを発熱させることができるため好
ましい。
【0035】このようにスラグ排出口3そのものを発熱
できると、家庭からの一般廃棄物のような金属成分をほ
とんど含まないものでもそのまま誘導加熱でき、廃棄物
の種類に関わらず誘導加熱ができるため汎用性が高い。
できると、家庭からの一般廃棄物のような金属成分をほ
とんど含まないものでもそのまま誘導加熱でき、廃棄物
の種類に関わらず誘導加熱ができるため汎用性が高い。
【0036】スラグ排出口3がZrB2を50〜98%
含むと、スラグ排出口3が導電性を有し、かつ耐久性に
も優れるため溶融炉10の長期使用が可能となりさらに
好ましい。
含むと、スラグ排出口3が導電性を有し、かつ耐久性に
も優れるため溶融炉10の長期使用が可能となりさらに
好ましい。
【0037】ZrB2の含有量が50%未満であるとス
ラグ排出口3の導電性が低くなるためスラグ排出口3自
身を加熱させることができない。また、ZrB2の含有
量が98%を超えると耐酸化性が低下するため好ましく
ない。
ラグ排出口3の導電性が低くなるためスラグ排出口3自
身を加熱させることができない。また、ZrB2の含有
量が98%を超えると耐酸化性が低下するため好ましく
ない。
【0038】本溶融炉10には溶融炉本体用誘導コイル
4、溶融炉本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口用誘導
コイル7、スラグ排出口用誘導加熱電源9をそれぞれ独
立して配設している。このため、それぞれの回路を独立
して制御可能である。またこの誘導加熱としては、通常
の高周波誘導加熱が使用できる。
4、溶融炉本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口用誘導
コイル7、スラグ排出口用誘導加熱電源9をそれぞれ独
立して配設している。このため、それぞれの回路を独立
して制御可能である。またこの誘導加熱としては、通常
の高周波誘導加熱が使用できる。
【0039】炉本体2は溶融炉本体用誘導コイル4、溶
融炉本体用誘導加熱電源6により、自らが発熱するかま
たは炉内部に黒鉛などの発熱体を装填することで廃棄物
である被溶融物1を加熱溶融できる。被溶融物1は図示
しない供給装置により溶融炉10に供給される。
融炉本体用誘導加熱電源6により、自らが発熱するかま
たは炉内部に黒鉛などの発熱体を装填することで廃棄物
である被溶融物1を加熱溶融できる。被溶融物1は図示
しない供給装置により溶融炉10に供給される。
【0040】一方、スラグ排出口3はスラグ排出口用誘
導コイル7、スラグ排出口用誘導加熱電源9により加熱
可能である。なお、溶融炉本体用誘導コイル4、溶融炉
本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口用誘導コイル7、
スラグ排出口用誘導加熱電源9は図1ではそれぞれ1式
となっているが複数に分割して構成してもよい。
導コイル7、スラグ排出口用誘導加熱電源9により加熱
可能である。なお、溶融炉本体用誘導コイル4、溶融炉
本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口用誘導コイル7、
スラグ排出口用誘導加熱電源9は図1ではそれぞれ1式
となっているが複数に分割して構成してもよい。
【0041】被溶融物1を溶融炉本体用誘導コイル4に
より加熱し、溶融状態を確認し、所定時間の経過後にス
ラグ排出口用誘導コイル7を作動させ溶融スラグを排出
する。排出された溶融スラグは、図示しないスラグ冷却
装置で受けられる。
より加熱し、溶融状態を確認し、所定時間の経過後にス
ラグ排出口用誘導コイル7を作動させ溶融スラグを排出
する。排出された溶融スラグは、図示しないスラグ冷却
装置で受けられる。
【0042】次に、本発明の第1実施形態である溶融炉
10の運転方法について説明する。図2には標準的な溶
融方法を示す。溶融炉本体用誘導コイル4とスラグ排出
口用誘導コイル7とは独立に制御する。
10の運転方法について説明する。図2には標準的な溶
融方法を示す。溶融炉本体用誘導コイル4とスラグ排出
口用誘導コイル7とは独立に制御する。
【0043】図2において、被溶融物1である廃棄物を
T1で炉本体2内に投入後、T2で炉本体2の溶融炉本
体用誘導加熱電源6を作動させ溶融を開始する。このと
きスラグ排出口3は加熱しない。所定時間経過後、T3
でスラグ排出口用誘導コイル7を作動させ、スラグ排出
口3を加熱し溶融スラグを排出する。
T1で炉本体2内に投入後、T2で炉本体2の溶融炉本
体用誘導加熱電源6を作動させ溶融を開始する。このと
きスラグ排出口3は加熱しない。所定時間経過後、T3
でスラグ排出口用誘導コイル7を作動させ、スラグ排出
口3を加熱し溶融スラグを排出する。
【0044】溶融スラグの排出を確認後、T4で炉本体
2の溶融炉本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口3のス
ラグ排出口用誘導加熱電源9を切ることによりスラグ排
出口3内にスラグを残さないようにできる。
2の溶融炉本体用誘導加熱電源6とスラグ排出口3のス
ラグ排出口用誘導加熱電源9を切ることによりスラグ排
出口3内にスラグを残さないようにできる。
【0045】また、図3には溶融炉の運転方法の別例を
示す。図3において、溶融スラグが溶融炉本体内部に残
っている段階のT5でまずスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9を切り、次にT6で炉本体2の溶融
炉本体用誘導加熱電源6を切る。
示す。図3において、溶融スラグが溶融炉本体内部に残
っている段階のT5でまずスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9を切り、次にT6で炉本体2の溶融
炉本体用誘導加熱電源6を切る。
【0046】これにより、スラグ排出口3内に溶融スラ
グが残った状態で加熱が停止し固まる。炉本体2の溶融
炉本体用誘導加熱電源6はスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9と同時にスイッチを切ってもよい
が、好ましくは後でスイッチを切ることにより溶融炉1
0内面に付着したスラグを炉本体2底部まで落としてお
くことができる。
グが残った状態で加熱が停止し固まる。炉本体2の溶融
炉本体用誘導加熱電源6はスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9と同時にスイッチを切ってもよい
が、好ましくは後でスイッチを切ることにより溶融炉1
0内面に付着したスラグを炉本体2底部まで落としてお
くことができる。
【0047】スラグをスラグ排出口3の内部に残したま
ま停止することで、次に廃棄物や灰などの被溶融物1を
投入したときに廃棄物がそのままスラグ排出口3から出
ることを防止できる。
ま停止することで、次に廃棄物や灰などの被溶融物1を
投入したときに廃棄物がそのままスラグ排出口3から出
ることを防止できる。
【0048】さらに、上記のようなバッチ処理の他に、
連続的に被溶融物1を供給し、かつ炉本体2の溶融スラ
グのレベルを一定に保ったまま溶融スラグを排出でき
る。
連続的に被溶融物1を供給し、かつ炉本体2の溶融スラ
グのレベルを一定に保ったまま溶融スラグを排出でき
る。
【0049】これらのことから炉本体2の溶融炉本体用
誘導加熱電源6とスラグ排出口3のスラグ排出口用誘導
加熱電源9とを独立して制御することによりスラグの品
質を維持でき、またより経済的な運転ができる。
誘導加熱電源6とスラグ排出口3のスラグ排出口用誘導
加熱電源9とを独立して制御することによりスラグの品
質を維持でき、またより経済的な運転ができる。
【0050】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本発明の第2実施形態は、溶融する廃棄物のロッ
ト毎に完全にスラグ排出し溶融炉10内の残スラグをで
きるだけ少なくして運転するものである。本発明の第2
実施形態である溶融炉の概略断面図を図4に示す。な
お、図1と同一要素のものについては同一符号を付して
説明は省略する。
する。本発明の第2実施形態は、溶融する廃棄物のロッ
ト毎に完全にスラグ排出し溶融炉10内の残スラグをで
きるだけ少なくして運転するものである。本発明の第2
実施形態である溶融炉の概略断面図を図4に示す。な
お、図1と同一要素のものについては同一符号を付して
説明は省略する。
【0051】図4において、スラグ排出口3の上部には
予め環境に有害な成分を含まない材質のプラグ材11が
投入されている。プラグ材11は必要に応じて被溶融物
1より融点の高いものを選定する。プラグ材11の形状
としては角張ったものでもよいが球形に近いものほどプ
ラグ材11の使用量を少なくできるため好ましい。
予め環境に有害な成分を含まない材質のプラグ材11が
投入されている。プラグ材11は必要に応じて被溶融物
1より融点の高いものを選定する。プラグ材11の形状
としては角張ったものでもよいが球形に近いものほどプ
ラグ材11の使用量を少なくできるため好ましい。
【0052】プラグ材11の材質が粘土状であると形状
に自由度があるためスラグ排出口3に押し込んで使用す
ることもできるためさらに好ましい。図5には、スラグ
排出口3の加熱によりプラグ材11が溶かされ、スラグ
排出口3より垂下、吐出される様子を示す。
に自由度があるためスラグ排出口3に押し込んで使用す
ることもできるためさらに好ましい。図5には、スラグ
排出口3の加熱によりプラグ材11が溶かされ、スラグ
排出口3より垂下、吐出される様子を示す。
【0053】かかる構成によれば、適当なプラグ材11
を選定し、かつ、炉本体2とスラグ排出口3の加熱を独
立して制御することによりスラグ溶融処理時間や溶融温
度等を任意に調整することもできる。
を選定し、かつ、炉本体2とスラグ排出口3の加熱を独
立して制御することによりスラグ溶融処理時間や溶融温
度等を任意に調整することもできる。
【0054】
【実施例】炉本体2として導電性のあるZrB2を90
%以上含んだセラミックスのるつぼ(外径160mm、
内径140mm、高さ140mm)を使用し、るつぼの
底部にスラグ排出口3として、ZrB2を97%含んだ
セラミックスのパイプ焼結体(外径50mm、内径34
mm、長さ50mm)を取り付けた。
%以上含んだセラミックスのるつぼ(外径160mm、
内径140mm、高さ140mm)を使用し、るつぼの
底部にスラグ排出口3として、ZrB2を97%含んだ
セラミックスのパイプ焼結体(外径50mm、内径34
mm、長さ50mm)を取り付けた。
【0055】溶融炉本体用誘導加熱電源6は、出力60
kW、周波数3kHz、スラグ排出口用誘導加熱電源9
は、出力30kW、周波数3kHz、のものをそれぞれ
使用した。
kW、周波数3kHz、スラグ排出口用誘導加熱電源9
は、出力30kW、周波数3kHz、のものをそれぞれ
使用した。
【0056】溶融炉本体用誘導コイル4には、内径33
0mm、高さ250mmの誘導コイルを用い、スラグ排
出口用誘導コイル7には、内径95mm、高さ70mm
の誘導コイルを用いた。スラグ排出口3のパイプ内部に
はあらかじめスラグを溶融固化させておいた。
0mm、高さ250mmの誘導コイルを用い、スラグ排
出口用誘導コイル7には、内径95mm、高さ70mm
の誘導コイルを用いた。スラグ排出口3のパイプ内部に
はあらかじめスラグを溶融固化させておいた。
【0057】この構成で、焼却炉から採取された飛灰
2.6kgを炉本体2に入れ、まず溶融炉本体用誘導加
熱電源6のスイッチを入れた。約20分経過後に溶融炉
10内の溶融スラグの温度は1400℃に上昇し溶融状
態になった。この状態で10分間溶融状態を保持したが
スラグ排出口3から溶融スラグは出てこなかった。
2.6kgを炉本体2に入れ、まず溶融炉本体用誘導加
熱電源6のスイッチを入れた。約20分経過後に溶融炉
10内の溶融スラグの温度は1400℃に上昇し溶融状
態になった。この状態で10分間溶融状態を保持したが
スラグ排出口3から溶融スラグは出てこなかった。
【0058】この後、スラグ排出口3のスラグ排出口用
誘導加熱電源9を入れたところ、約2分でスラグ排出口
3用セラミックスの温度は1500℃を超え溶融スラグ
が流れ出た。約2分ですべての溶融スラグが排出し、ス
ラグ排出口3内には溶融スラグの閉塞はなかった。
誘導加熱電源9を入れたところ、約2分でスラグ排出口
3用セラミックスの温度は1500℃を超え溶融スラグ
が流れ出た。約2分ですべての溶融スラグが排出し、ス
ラグ排出口3内には溶融スラグの閉塞はなかった。
【0059】次に、上記と同様に焼却炉から採取された
飛灰2.6kgを炉本体2に入れて溶融させた後、スラ
グ排出口3のスラグ排出口用誘導加熱電源9を入れ、ス
ラグ排出口3から溶融スラグが出始めてすぐに同電源を
切った。すると、約30秒後に溶融スラグの流れが悪く
なり1分30秒後に溶融スラグは流れなくなった。
飛灰2.6kgを炉本体2に入れて溶融させた後、スラ
グ排出口3のスラグ排出口用誘導加熱電源9を入れ、ス
ラグ排出口3から溶融スラグが出始めてすぐに同電源を
切った。すると、約30秒後に溶融スラグの流れが悪く
なり1分30秒後に溶融スラグは流れなくなった。
【0060】このとき、炉本体2の底部には溶融スラグ
が残っていた。このようにスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9を溶融スラグが排出し終わる前に切
ることにより、スラグ排出口3内部に溶融スラグを残し
たまま停止できた。
が残っていた。このようにスラグ排出口3のスラグ排出
口用誘導加熱電源9を溶融スラグが排出し終わる前に切
ることにより、スラグ排出口3内部に溶融スラグを残し
たまま停止できた。
【0061】これらの溶融作業の後で炉本体2とスラグ
排出口3を目視点検したが、割れ等は無く、またスラグ
排出口3を切断し断面の状況を調べたがスラグによる浸
食は認められなかった。また、スラグは水砕されたが、
スラグ中の有害物質量を確認するため溶出試験をおこな
ったが目標基準を満足していることを確認した。
排出口3を目視点検したが、割れ等は無く、またスラグ
排出口3を切断し断面の状況を調べたがスラグによる浸
食は認められなかった。また、スラグは水砕されたが、
スラグ中の有害物質量を確認するため溶出試験をおこな
ったが目標基準を満足していることを確認した。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、炉
本体誘導加熱手段の制御と、スラグ排出口誘導加熱手段
の制御を別々に行うことで、未溶融の灰や環境基準に満
たないスラグの排出を最適に制御できる。よって排出す
るスラグの品質を管理できる。
本体誘導加熱手段の制御と、スラグ排出口誘導加熱手段
の制御を別々に行うことで、未溶融の灰や環境基準に満
たないスラグの排出を最適に制御できる。よって排出す
るスラグの品質を管理できる。
【0063】また、炉本体やスラグ排出口の材質がZr
B2を含んだ材料であると、塩基度が1から大きくずれ
るような被溶融物であっても事前に塩基度を1近くに調
整することなく、直接溶融でき、簡便で経済的な溶融が
できる。また耐久性も優れた溶融炉を提供できる。
B2を含んだ材料であると、塩基度が1から大きくずれ
るような被溶融物であっても事前に塩基度を1近くに調
整することなく、直接溶融でき、簡便で経済的な溶融が
できる。また耐久性も優れた溶融炉を提供できる。
【図1】 本発明の第1実施形態である溶融炉の概略断
面図
面図
【図2】 本発明の第1実施形態である溶融炉の運転方
法の一例
法の一例
【図3】 本発明の第1実施形態である溶融炉の運転方
法の別例
法の別例
【図4】 本発明の第2実施形態である溶融炉の概略断
面図
面図
【図5】 プラグ材が溶かされ、スラグ排出口より吐出
される様子を示す図
される様子を示す図
1 被溶融物 2 炉本体 3 スラグ排出口 4 溶融炉本体用誘導コイル 5、8 ケーブル 6 溶融炉本体用誘導加熱電源 7 スラグ排出口用誘導コイル 9 スラグ排出口用誘導加熱電源 10 溶融炉 11 プラグ材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27B 14/06 B09B 3/00 303L 303K Fターム(参考) 3K061 AA16 AB03 AC03 BA03 CA15 DA12 DA14 NB01 NB07 NB27 4D004 AA37 AB03 AB07 AC04 CA29 CB02 CB33 DA02 DA06 4K046 AA01 BA10 CA03 CB06 CD02 CE05 DA01
Claims (5)
- 【請求項1】 被溶融物が投入される炉本体と、該炉本
体に配設され、溶融後の溶融スラグが排出されるスラグ
排出口と、前記炉本体を誘導加熱する炉本体誘導加熱手
段と、前記スラグ排出口を誘導加熱するスラグ排出口誘
導加熱手段と、該スラグ排出口誘導加熱手段と前記炉本
体誘導加熱手段とを独立して制御する制御手段とを備え
たことを特徴とする溶融炉。 - 【請求項2】 前記炉本体及び/又は前記スラグ排出口
の材料がZrB2(ホウ化ジルコニウム)を50〜98
質量%含む請求項1記載の溶融炉。 - 【請求項3】 前記スラグ排出口を閉塞させるプラグ材
を備え、該プラグ材は前記スラグ排出口誘導加熱手段に
より溶融されることで前記スラグ排出口より吐出可能で
ある請求項1又は請求項2記載の溶融炉。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶
融炉の運転方法であって、前記被溶融物を前記炉本体内
に投入後、該炉本体を誘導加熱して前記被溶融物を溶融
させ、その後前記スラグ排出口を誘導加熱して溶融スラ
グを排出させることを特徴とする溶融炉運転方法。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の溶融炉の運
転方法であって、前記溶融スラグが前記スラグ排出口の
少なくとも一部に残っている状態で、該スラグ排出口の
誘導加熱を停止させ、該停止と同時又はその後に前記炉
本体の誘導加熱を停止させる溶融炉運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000163354A JP2001343108A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 溶融炉およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000163354A JP2001343108A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 溶融炉およびその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001343108A true JP2001343108A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18667123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000163354A Pending JP2001343108A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 溶融炉およびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001343108A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106907A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 旭硝子セラミックス株式会社 | 溶融炉 |
JP2010230270A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ガス化溶融炉の運転方法 |
WO2013042778A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | 旭硝子株式会社 | 二次電池用正極材料の製造方法 |
CN105043111A (zh) * | 2015-07-09 | 2015-11-11 | 佛山市技新电气有限公司 | 一种自动排渣的电熔炉 |
CN106287744A (zh) * | 2016-10-08 | 2017-01-04 | 浙江民生源环保设备有限公司 | 熔渣排放装置及等离子炉 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000163354A patent/JP2001343108A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106907A1 (ja) * | 2002-06-13 | 2003-12-24 | 旭硝子セラミックス株式会社 | 溶融炉 |
JP2010230270A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | ガス化溶融炉の運転方法 |
WO2013042778A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | 旭硝子株式会社 | 二次電池用正極材料の製造方法 |
CN105043111A (zh) * | 2015-07-09 | 2015-11-11 | 佛山市技新电气有限公司 | 一种自动排渣的电熔炉 |
CN106287744A (zh) * | 2016-10-08 | 2017-01-04 | 浙江民生源环保设备有限公司 | 熔渣排放装置及等离子炉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100549789B1 (ko) | 분말 재료의 유리화를 위한 방법 및 장치 | |
JP2001343108A (ja) | 溶融炉およびその運転方法 | |
JP2001242291A (ja) | 放射性廃棄物の焼却溶融処理装置および焼却溶融処理方法 | |
JP2006046824A (ja) | 溶融炉用排出ノズルおよび溶融物の排出方法 | |
JPS61168719A (ja) | 廃棄物溶融炉の出滓設備 | |
JP3714384B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JP2000297921A (ja) | 出滓装置および廃棄物溶融炉からの出滓方法 | |
JP3534679B2 (ja) | プラズマアーク式灰溶融炉 | |
JPH10132229A (ja) | 廃棄物溶融炉及び廃棄物溶融方法 | |
JP3196918B2 (ja) | 廃棄物溶融方法および廃棄物溶融設備 | |
JPH0355410A (ja) | 焼却灰の溶融処理方法 | |
JP3921784B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JP2003148716A (ja) | 廃棄物溶融炉の排出方法およびその装置 | |
JPH09324988A (ja) | 灰溶融炉の電極シール装置 | |
JPH0519277B2 (ja) | ||
JP2002030354A (ja) | 廃棄物溶融方法及び廃棄物溶融装置 | |
JP3764641B2 (ja) | 電気溶融炉の運転制御方法 | |
JP3575570B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JP3962178B2 (ja) | 有害物の処理方法およびその装置 | |
JP4110660B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JPS60103215A (ja) | 廃棄物処理方法 | |
JP4972458B2 (ja) | 灰溶融炉の燃焼室 | |
JP2001241625A (ja) | 放射性廃棄物の焼却溶融処理装置および焼却溶融処理方法 | |
JPH08159425A (ja) | 溶融炉 | |
JP2002162010A (ja) | 廃棄物溶融炉 |