JP2001341176A - 電動駆動式射出装置 - Google Patents
電動駆動式射出装置Info
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】3つ以上の小容量サーボモータを用いて、大型
射出成形機に対応する出力と射出制御の迅速な応答性を
兼ね備えた電動駆動式射出装置を提供すること。 【解決手段】本発明は、射出成形機のベース3上に固定
されたハウジング7と、ハウジングに支持された加熱バ
レル5内でスクリュ6を回転および進退動させる射出装
置本体4と、スクリュを進退移動させるためにハウジン
グに対して平行移動可能な可動部材8と、ハウジングま
たは可動部材のいずれかに取付けられ、互いに対面する
ハウジングと可動部材間に掛け渡した各送りネジにダイ
レクト駆動で連結される3つ以上のサーボモータ10と、
各サーボモータの位置制御により、可動部材の平行移動
を制御する制御装置とを有する。これにより、少容量サ
ーボモータを用いて、出力を高め、かつダイレクト駆動
による迅速な応答性を実現する。
射出成形機に対応する出力と射出制御の迅速な応答性を
兼ね備えた電動駆動式射出装置を提供すること。 【解決手段】本発明は、射出成形機のベース3上に固定
されたハウジング7と、ハウジングに支持された加熱バ
レル5内でスクリュ6を回転および進退動させる射出装
置本体4と、スクリュを進退移動させるためにハウジン
グに対して平行移動可能な可動部材8と、ハウジングま
たは可動部材のいずれかに取付けられ、互いに対面する
ハウジングと可動部材間に掛け渡した各送りネジにダイ
レクト駆動で連結される3つ以上のサーボモータ10と、
各サーボモータの位置制御により、可動部材の平行移動
を制御する制御装置とを有する。これにより、少容量サ
ーボモータを用いて、出力を高め、かつダイレクト駆動
による迅速な応答性を実現する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動モータを介し
てスクリュにより混練した溶融材料を金型の成形キャビ
ティに射出する電動駆動式射出装置に関する。
てスクリュにより混練した溶融材料を金型の成形キャビ
ティに射出する電動駆動式射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機における電動駆動式射
出装置は、射出スクリュが取付けられたプッシャプレー
トを移動させる一対のネジ機構に、1台のサーボモータ
をタイミングプーリとタイミングベルトを介して連絡し
たもの(実公平7‐21295号公報)及び、上記一対
のネジ機構に各1台のサーボモータを直結し、一対のネ
ジ機構同士を歯車を使用した同期装置で互いに連絡した
もの(特開昭62‐128724号公報)が知られてい
る。
出装置は、射出スクリュが取付けられたプッシャプレー
トを移動させる一対のネジ機構に、1台のサーボモータ
をタイミングプーリとタイミングベルトを介して連絡し
たもの(実公平7‐21295号公報)及び、上記一対
のネジ機構に各1台のサーボモータを直結し、一対のネ
ジ機構同士を歯車を使用した同期装置で互いに連絡した
もの(特開昭62‐128724号公報)が知られてい
る。
【0003】上記の例では、1台のサーボモータで一対
のネジ機構を作動させるために、大型の駆動装置に使用
した場合は出力不足となる。またタイミングプーリとタ
イミングベルトを介した場合、サーボモータの動力をベ
ルトやプーリを介してネジ機構に伝達するためにベルト
やプーリの発する騒音が高くなる。さらに、駆動装置と
伝動部品のプーリや歯車を介して連結されるため、プー
リ等の回転による慣性モーメントが大きいことから射出
成形における速度制御の応答性が悪くなるという問題も
生じていた。
のネジ機構を作動させるために、大型の駆動装置に使用
した場合は出力不足となる。またタイミングプーリとタ
イミングベルトを介した場合、サーボモータの動力をベ
ルトやプーリを介してネジ機構に伝達するためにベルト
やプーリの発する騒音が高くなる。さらに、駆動装置と
伝動部品のプーリや歯車を介して連結されるため、プー
リ等の回転による慣性モーメントが大きいことから射出
成形における速度制御の応答性が悪くなるという問題も
生じていた。
【0004】また、従来公知の1軸直結型の射出装置
(特開平11‐34127号公報参照)では、射出用モ
ータのロータをボールネジナットとし、ボールネジの一
端部をスクリュに連結し、ボールネジの他端部にスプラ
インを形成してこれに計量用モータの中空駆動軸の内径
部が嵌合する形式がある。この場合は、射出用モータと
計量用モータが一軸上にあり、射出装置全体の寸法が長
くなってしまう。さらに、1つの駆動モータではその出
力に限界がある。
(特開平11‐34127号公報参照)では、射出用モ
ータのロータをボールネジナットとし、ボールネジの一
端部をスクリュに連結し、ボールネジの他端部にスプラ
インを形成してこれに計量用モータの中空駆動軸の内径
部が嵌合する形式がある。この場合は、射出用モータと
計量用モータが一軸上にあり、射出装置全体の寸法が長
くなってしまう。さらに、1つの駆動モータではその出
力に限界がある。
【0005】このようなことから、図8A,8Bに示す
直結2軸方式の電動駆動式射出装置が開示されている
(特公平3‐41050号公報参照)。この装置は、応
答性の高い電動式の射出スクリュの駆動装置を提供する
もので、射出成形機本体に搭載されたスクリュ50の進
退動作を行なう2つのサーボモータ52と、ハウジング
54に支持されサーボモータ52に直結した送りネジ5
6と、ハウジング54に支持されたバレル58と、バレ
ル内に回転自在に挿入され、送りネジ56にそれぞれ螺
合するナット部57を固定した支持部材60により支持
されたスクリュ50と、スクリュの軸端に設けた回転駆
動機構62とによって構成されている。
直結2軸方式の電動駆動式射出装置が開示されている
(特公平3‐41050号公報参照)。この装置は、応
答性の高い電動式の射出スクリュの駆動装置を提供する
もので、射出成形機本体に搭載されたスクリュ50の進
退動作を行なう2つのサーボモータ52と、ハウジング
54に支持されサーボモータ52に直結した送りネジ5
6と、ハウジング54に支持されたバレル58と、バレ
ル内に回転自在に挿入され、送りネジ56にそれぞれ螺
合するナット部57を固定した支持部材60により支持
されたスクリュ50と、スクリュの軸端に設けた回転駆
動機構62とによって構成されている。
【0006】しかしながら、この装置では、送りネジが
2本であり、固定のハウジング54に対して進退移動す
る支持部材60は、送りネジのナット部57を介して2
本の送りネジ56により支持されている形式である。こ
のため、2つのサーボモータ56の同期回転を正確に制
御する必要がある。また、支持部材60に固定されたナ
ット57の取付けおよびハウジング54と支持部材60
の平行精度の維持が難しい。さらに、既存のサーボモー
タを2つ使用するものでは、大容量のサーボモータが得
られないこと、また、それに対応する送りネジとしての
ボールネジの入手も困難なために、この形式では、大型
射出成形機に対応する射出装置としては力不足となり、
もっと多数のサーボモータを使用して大型射出成形機に
対応できるものが要望されている。
2本であり、固定のハウジング54に対して進退移動す
る支持部材60は、送りネジのナット部57を介して2
本の送りネジ56により支持されている形式である。こ
のため、2つのサーボモータ56の同期回転を正確に制
御する必要がある。また、支持部材60に固定されたナ
ット57の取付けおよびハウジング54と支持部材60
の平行精度の維持が難しい。さらに、既存のサーボモー
タを2つ使用するものでは、大容量のサーボモータが得
られないこと、また、それに対応する送りネジとしての
ボールネジの入手も困難なために、この形式では、大型
射出成形機に対応する射出装置としては力不足となり、
もっと多数のサーボモータを使用して大型射出成形機に
対応できるものが要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明は、3つ以上の小容量サーボモータを用い
て、大型射出成形機に対応する出力と射出制御の迅速な
応答性を兼ね備えた電動駆動式射出装置を提供すること
を目的としている。
て、本発明は、3つ以上の小容量サーボモータを用い
て、大型射出成形機に対応する出力と射出制御の迅速な
応答性を兼ね備えた電動駆動式射出装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各請求項に記載の構成を有する。本発明
の電動駆動式射出装置は、射出成形機本体に搭載された
ハウジングと、このハウジングに支持された加熱バレル
内で回転および進退移動可能に配置されたスクリュを駆
動して混練した溶融材料を射出する射出装置本体と、前
記ハウジングに対面配置され、前記スクリュを進退移動
させるために前記ハウジングに対して平行移動可能な可
動部材と、前記ハウジングまたは可動部材のいずれかに
取付けられかつ前記ハウジングと可動部材間に掛け渡し
た各送りネジにダイレクト駆動で連結され、前記可動部
材の移動とともに前記スクリュを進退移動させるための
3つ以上のサーボモータと、前記各々のサーボモータの
位置制御により、前記可動部材の平行移動を制御する制
御装置とを有することを特徴としている。
に、本発明は、各請求項に記載の構成を有する。本発明
の電動駆動式射出装置は、射出成形機本体に搭載された
ハウジングと、このハウジングに支持された加熱バレル
内で回転および進退移動可能に配置されたスクリュを駆
動して混練した溶融材料を射出する射出装置本体と、前
記ハウジングに対面配置され、前記スクリュを進退移動
させるために前記ハウジングに対して平行移動可能な可
動部材と、前記ハウジングまたは可動部材のいずれかに
取付けられかつ前記ハウジングと可動部材間に掛け渡し
た各送りネジにダイレクト駆動で連結され、前記可動部
材の移動とともに前記スクリュを進退移動させるための
3つ以上のサーボモータと、前記各々のサーボモータの
位置制御により、前記可動部材の平行移動を制御する制
御装置とを有することを特徴としている。
【0009】この構成により、小容量のサーボモータを
組み合わせて大型射出装置が必要とする出力を発揮で
き、また、サーボモータと送りネジを直接連結するの
で、送りネジの回転がダイレクト駆動となる。このた
め、特に射出時の立ち上がりが影響する薄物の成形品を
作る時に、本発明では、射出速度等の制御において応答
性が良いので、成形制御サイクルの立ち上り、立ち下り
を良好に行なうことができる。
組み合わせて大型射出装置が必要とする出力を発揮で
き、また、サーボモータと送りネジを直接連結するの
で、送りネジの回転がダイレクト駆動となる。このた
め、特に射出時の立ち上がりが影響する薄物の成形品を
作る時に、本発明では、射出速度等の制御において応答
性が良いので、成形制御サイクルの立ち上り、立ち下り
を良好に行なうことができる。
【0010】また、請求項2の構成によれば、ハウジン
グと可動部材は、送りネジとベースが平行位置関係にあ
る箱型のフレーム構造であるため、ハウジングに対する
可動部材の進退動作における平行移動がスムーズとな
り、射出圧力に対する反動負荷やサーボモータの同期回
転の精度等による可動部材の偏りを防止することができ
る。
グと可動部材は、送りネジとベースが平行位置関係にあ
る箱型のフレーム構造であるため、ハウジングに対する
可動部材の進退動作における平行移動がスムーズとな
り、射出圧力に対する反動負荷やサーボモータの同期回
転の精度等による可動部材の偏りを防止することができ
る。
【0011】請求項3の構成によれば、サーボモータと
送りネジの連結が、スプライン結合であるため、取付け
および芯出しを容易にするとともに、ダイレクト駆動に
よるトルクの伝達が確実で出力損失が少なくなり、射出
制御の応答性も向上する。また、請求項4の構成によれ
ば、モータ内に組み込まれた中空回転軸を送りネジのナ
ット部として形成するので、送りネジを回転させる必要
がなくなり、送りねじの一端側の固定が容易となり、か
つハウジングまたは可動部材と一体構造となるので、フ
レーム構造に剛性を保つことができ、しかも可動部材の
平行移動も確実となる。
送りネジの連結が、スプライン結合であるため、取付け
および芯出しを容易にするとともに、ダイレクト駆動に
よるトルクの伝達が確実で出力損失が少なくなり、射出
制御の応答性も向上する。また、請求項4の構成によれ
ば、モータ内に組み込まれた中空回転軸を送りネジのナ
ット部として形成するので、送りネジを回転させる必要
がなくなり、送りねじの一端側の固定が容易となり、か
つハウジングまたは可動部材と一体構造となるので、フ
レーム構造に剛性を保つことができ、しかも可動部材の
平行移動も確実となる。
【0012】請求項5ないし7の構成によれば、第1形
式(図1,4参照)では、サーボモータは、ハウジング
に取付けられ、送りネジに螺合するナット部が可動部材
またはサーボモータ内に配置されている。また、第2形
式(図6参照)では、サーボモータは、可動部材に取付
けられ、送りネジに螺合するナット部がハウジングまた
はサーボモータ内に配置されている。さらに、第3形式
(図3参照)では、ハウジングを第1,第2ハウジング
部材で構成し、送りネジが、可動部材を貫通し、この可
動部材の前後に配置される前記第1、第2ハウジング部
材との間に掛け渡され、いずれか一方のハウジング部材
に固定されたサーボモータと前記送りネジの一端部が直
接連結されている。
式(図1,4参照)では、サーボモータは、ハウジング
に取付けられ、送りネジに螺合するナット部が可動部材
またはサーボモータ内に配置されている。また、第2形
式(図6参照)では、サーボモータは、可動部材に取付
けられ、送りネジに螺合するナット部がハウジングまた
はサーボモータ内に配置されている。さらに、第3形式
(図3参照)では、ハウジングを第1,第2ハウジング
部材で構成し、送りネジが、可動部材を貫通し、この可
動部材の前後に配置される前記第1、第2ハウジング部
材との間に掛け渡され、いずれか一方のハウジング部材
に固定されたサーボモータと前記送りネジの一端部が直
接連結されている。
【0013】このように、サーボモータの取付け位置、
サーボモータとこれを支持するハウジングおよび可動部
材との組合せは、種々の形態があり、取付けスペース
や、作業内容に対応させてサーボモータの取付け位置を
柔軟に変更することができる。
サーボモータとこれを支持するハウジングおよび可動部
材との組合せは、種々の形態があり、取付けスペース
や、作業内容に対応させてサーボモータの取付け位置を
柔軟に変更することができる。
【0014】また、請求項8によれば、射出装置本体
は、ハウジングと可動部材の間に背圧制御用の油圧シリ
ンダ装置を設けたことを特徴としている。これにより、
背圧制御において、油圧は、リリーフバルブやサーボバ
ルブによって安定して制御されるので、樹脂温度に大き
く影響する背圧を安定化させことができる。
は、ハウジングと可動部材の間に背圧制御用の油圧シリ
ンダ装置を設けたことを特徴としている。これにより、
背圧制御において、油圧は、リリーフバルブやサーボバ
ルブによって安定して制御されるので、樹脂温度に大き
く影響する背圧を安定化させことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の第1実施形態を示す電動
駆動式射出装置の概略図である。射出成形機本体1に
は、シフトシリンダ2によって前後移動可能に配置され
たベース3が設けられ、このベース上に、全体として参
照番号4で示す射出装置本体が配置される。この射出装
置本体4は、射出成形機の固定盤(図示略)に対して接
近離隔し、固定盤に取付けた金型のスプルブッシュに加
熱バレル5のノズル5aが突き当てられ、加熱バレル内の
スクリュ6の回転と進退移動により混練した溶融材料を
金型キャビティ内に射出できるようになっている。
て説明する。図1は、本発明の第1実施形態を示す電動
駆動式射出装置の概略図である。射出成形機本体1に
は、シフトシリンダ2によって前後移動可能に配置され
たベース3が設けられ、このベース上に、全体として参
照番号4で示す射出装置本体が配置される。この射出装
置本体4は、射出成形機の固定盤(図示略)に対して接
近離隔し、固定盤に取付けた金型のスプルブッシュに加
熱バレル5のノズル5aが突き当てられ、加熱バレル内の
スクリュ6の回転と進退移動により混練した溶融材料を
金型キャビティ内に射出できるようになっている。
【0016】ベース3の前側には、通常、略正方形のハ
ウジング7が取付けられ、その中央部に、前方に突出し
た加熱バレル5が固定されている。このハウジング7の
後方には、可動部材8がベース上でガイドされてハウジ
ング7に対して平行移動可能に前後に摺動できるように
なっている。ここでは、可動部材8の下面にリニアガイ
ド等を設け、ベース上の摺動が円滑にかつ真直ぐに移動
できるようになっている。また、本発明の実施形態で
は、以下で説明する他の実施形態と同様に、可動部材8
がベース3上を摺動する形式であるが、これらに使用す
る可動部材8は、ベース3から浮いた状態であってもよ
く、この場合は、送りネジや後述する背圧用の油圧シリ
ンダのロッド21等の軸部材によって十分支えることが
可能である。
ウジング7が取付けられ、その中央部に、前方に突出し
た加熱バレル5が固定されている。このハウジング7の
後方には、可動部材8がベース上でガイドされてハウジ
ング7に対して平行移動可能に前後に摺動できるように
なっている。ここでは、可動部材8の下面にリニアガイ
ド等を設け、ベース上の摺動が円滑にかつ真直ぐに移動
できるようになっている。また、本発明の実施形態で
は、以下で説明する他の実施形態と同様に、可動部材8
がベース3上を摺動する形式であるが、これらに使用す
る可動部材8は、ベース3から浮いた状態であってもよ
く、この場合は、送りネジや後述する背圧用の油圧シリ
ンダのロッド21等の軸部材によって十分支えることが
可能である。
【0017】ハウジング7の前面の角部には、それぞれ
1つ、合計4つのサーボモータ10が取付けられてい
る。本発明において、可動部材8を進退移動させるサー
ボモータ10は、3つ以上あればよい。各サーボモータ
10は、ハウジング7内を貫通してベアリング11に支
持された送りネジ(本発明の実施形態においては、ボー
ルネジ構造を採用している。)12の一端部12aに連結
されている。本実施形態では、サーボモータ10と送り
ネジ12の連結は、サーボモータ10の回転軸の内径部
(図2参照)14と送りネジ12の一端部に形成された
スプライン15により直結されている。また、送りねじ
は、図面から明らかなように、送りネジのネジ方向を互
いに逆ネジで対となし、さらにネジの数を偶数とするこ
とによって、ハウジングと可動部材間の平行度を高精度
に維持できるようにした。この場合、左ネジのボールネ
ジと右ネジのボールネジがそれぞれ2本づつとなり、そ
れぞれのネジを駆動するサーボモータの回転方向は、逆
となる。
1つ、合計4つのサーボモータ10が取付けられてい
る。本発明において、可動部材8を進退移動させるサー
ボモータ10は、3つ以上あればよい。各サーボモータ
10は、ハウジング7内を貫通してベアリング11に支
持された送りネジ(本発明の実施形態においては、ボー
ルネジ構造を採用している。)12の一端部12aに連結
されている。本実施形態では、サーボモータ10と送り
ネジ12の連結は、サーボモータ10の回転軸の内径部
(図2参照)14と送りネジ12の一端部に形成された
スプライン15により直結されている。また、送りねじ
は、図面から明らかなように、送りネジのネジ方向を互
いに逆ネジで対となし、さらにネジの数を偶数とするこ
とによって、ハウジングと可動部材間の平行度を高精度
に維持できるようにした。この場合、左ネジのボールネ
ジと右ネジのボールネジがそれぞれ2本づつとなり、そ
れぞれのネジを駆動するサーボモータの回転方向は、逆
となる。
【0018】一方、可動部材8には、送りネジ12のナ
ット部16が可動部材8に支持されて固定されている。
そして、送りネジ12は、ナット部(ボールネジナッ
ト)16と螺合関係にあり、ハウジング7と可動部材8
を貫通して掛け渡されるので、サーボモータ10の回転
により、送りネジ12が回転する。このため、送りネジ
12の回転方向により、可動部材8が固定位置にあるハ
ウジング7に対して平行移動で接近または離隔して進退
移動を行なうことになる。
ット部16が可動部材8に支持されて固定されている。
そして、送りネジ12は、ナット部(ボールネジナッ
ト)16と螺合関係にあり、ハウジング7と可動部材8
を貫通して掛け渡されるので、サーボモータ10の回転
により、送りネジ12が回転する。このため、送りネジ
12の回転方向により、可動部材8が固定位置にあるハ
ウジング7に対して平行移動で接近または離隔して進退
移動を行なうことになる。
【0019】従って、図1の射出装置は、サーボモータ
10がハウジング7に取り付けられ、ナット部16が可
動部材8に配置されている形式である。そして、ハウジ
ング7と可動部材8は、共に垂直に配置されるように、
水平面の基準となるベース上に設けられ、その結果、ハ
ウジング7と可動部材8は、送りネジ12とベース3が
平行位置関係にある箱型のフレーム構造となっている。
10がハウジング7に取り付けられ、ナット部16が可
動部材8に配置されている形式である。そして、ハウジ
ング7と可動部材8は、共に垂直に配置されるように、
水平面の基準となるベース上に設けられ、その結果、ハ
ウジング7と可動部材8は、送りネジ12とベース3が
平行位置関係にある箱型のフレーム構造となっている。
【0020】また、可動部材8の後面側には、突出した
送りネジ12のカバー18が取付けられ、カバー18
は、ハウジング7と可動部材8との間の距離が最小とな
る位置で後方に突出した送りネジ部分を覆うことができ
る長さとなっている。この長さは、以下に説明するスク
リュの回転制御用のサーボモータ10’の後端よりも短
くでき、射出装置本体の全長を短くすることができる。
送りネジ12のカバー18が取付けられ、カバー18
は、ハウジング7と可動部材8との間の距離が最小とな
る位置で後方に突出した送りネジ部分を覆うことができ
る長さとなっている。この長さは、以下に説明するスク
リュの回転制御用のサーボモータ10’の後端よりも短
くでき、射出装置本体の全長を短くすることができる。
【0021】スクリュ6を回転させるためのサーボモー
タ10’は、可動部材8の後面中央部分に取付けられ、
ここでは、コンパクトな構造とするために、直結方式で
スクリュ6の後端部にモータの回転軸が連結されてい
る。しかし、このモータは、通常のインバータモータで
も良く、またプーリに減速機で減速してスクリュを駆動
する構造でも良い。
タ10’は、可動部材8の後面中央部分に取付けられ、
ここでは、コンパクトな構造とするために、直結方式で
スクリュ6の後端部にモータの回転軸が連結されてい
る。しかし、このモータは、通常のインバータモータで
も良く、またプーリに減速機で減速してスクリュを駆動
する構造でも良い。
【0022】さらに、背圧制御用の油圧シリンダ19が
可動部材8に取付けられ、そのロッド21の一端部がナ
ット22を介してハウジング7に固定されている。この
ため、この油圧シリンダ19により、射出成形の成形サ
イクルに合せて背圧制御が行なわれる。ここで、油圧シ
リンダ19とロッド21を含めたものを油圧シリンダ装
置ということにする。この背圧制御は、射出装置の計量
工程において生じるもので、加熱バレル内でスクリュ6
が回転し、スクリュ先端の計量部に送り込まれて溜まっ
た材料の樹脂圧によりスクリュ6が後退するときに生じ
る油圧シリンダ内の圧力をリリーフバルブ(図示略)に
より一定圧力に保持するようになっている。このため、
本装置では、油圧シリンダ駆動による背圧が行なわれる
ように構成されている。
可動部材8に取付けられ、そのロッド21の一端部がナ
ット22を介してハウジング7に固定されている。この
ため、この油圧シリンダ19により、射出成形の成形サ
イクルに合せて背圧制御が行なわれる。ここで、油圧シ
リンダ19とロッド21を含めたものを油圧シリンダ装
置ということにする。この背圧制御は、射出装置の計量
工程において生じるもので、加熱バレル内でスクリュ6
が回転し、スクリュ先端の計量部に送り込まれて溜まっ
た材料の樹脂圧によりスクリュ6が後退するときに生じ
る油圧シリンダ内の圧力をリリーフバルブ(図示略)に
より一定圧力に保持するようになっている。このため、
本装置では、油圧シリンダ駆動による背圧が行なわれる
ように構成されている。
【0023】電動駆動式射出装置において、背圧用に油
圧シリンダ19を採用した理由は、サーボモータで背圧
を制御した場合、サーボモータの磁石と磁極配置に基づ
く固有のコキングトルクによって背圧が振動しやすく、
背圧が射出圧力の10%程度の低圧であるため、特に問
題となるのである。これに対して油圧シリンダでは、上
記の現象は全くなく、油圧は、リリーフバルブやサーボ
バルブによって安定して制御されるので、樹脂温度に大
きく影響する背圧を安定化させ得る等の理由による。
圧シリンダ19を採用した理由は、サーボモータで背圧
を制御した場合、サーボモータの磁石と磁極配置に基づ
く固有のコキングトルクによって背圧が振動しやすく、
背圧が射出圧力の10%程度の低圧であるため、特に問
題となるのである。これに対して油圧シリンダでは、上
記の現象は全くなく、油圧は、リリーフバルブやサーボ
バルブによって安定して制御されるので、樹脂温度に大
きく影響する背圧を安定化させ得る等の理由による。
【0024】また、以下で説明する本発明の実施形態に
おいても同様であるが、油圧シリンダ19は、可動部材
8でなくハウジング7に取り付けることが可能であり、
この場合、ロッド端部を可動部材8にナットで固定で
き、また、後述するように、ハウジング7を第1、第2
ハウジング部材31、32に分けて可動部材8の両側に配置
した場合、ロッドの両端部をこのハウジング部材に固定
できる。
おいても同様であるが、油圧シリンダ19は、可動部材
8でなくハウジング7に取り付けることが可能であり、
この場合、ロッド端部を可動部材8にナットで固定で
き、また、後述するように、ハウジング7を第1、第2
ハウジング部材31、32に分けて可動部材8の両側に配置
した場合、ロッドの両端部をこのハウジング部材に固定
できる。
【0025】さらに、ここで使用されるサーボモータ1
0、10’は、すべてその後端部にエンコーダ24が取付
けられ、モータの回転に伴って移動する各部材の位置制
御を確実に行なうためにデジタル信号を出力し、後述す
る1つの制御装置30(図7参照)によって可動部材8
の平行移動制御が行なわれる。その結果、サーボモータ
10により駆動される可動部材8の位置を制御すること
ができる。
0、10’は、すべてその後端部にエンコーダ24が取付
けられ、モータの回転に伴って移動する各部材の位置制
御を確実に行なうためにデジタル信号を出力し、後述す
る1つの制御装置30(図7参照)によって可動部材8
の平行移動制御が行なわれる。その結果、サーボモータ
10により駆動される可動部材8の位置を制御すること
ができる。
【0026】図2は、図1で示すサーボモータ10と送
りネジ12との連結部分Aを拡大して詳細に示してい
る。即ち、サーボモータ10の回転軸と送りネジ12と
の連結は、スプライン結合であり、サーボモータの内径
部14は、内側スプラインを形成し、一方、送りネジ1
2の先端軸部は、外側スプライン15を形成する。本例
では、送りネジ先端部に、力の伝達効率の良いスプライ
ン溝を設けたが、キー溝形式でも可能である。また、こ
の送りネジ12を支持するためにベアリング11が4つ
併設され、ベアリング11を潤滑するための油が給油さ
れる給油口25が示されている。ベアリング内径部の先
端にはカラー26が配置され、カラーの外周にオイルシ
ール27を設け、ベアリング用潤滑剤の漏れを防止す
る。そして、オイルシール27とベアリング11の外輪
を押え付けるフランジ28と、カラー26とベアリング
11の内輪を押え付けるダブルナット29によって、ベ
アリング11の位置を固定する。その結果、送りネジ1
2は、ハウジング7に対して横移動できないように固定
される。
りネジ12との連結部分Aを拡大して詳細に示してい
る。即ち、サーボモータ10の回転軸と送りネジ12と
の連結は、スプライン結合であり、サーボモータの内径
部14は、内側スプラインを形成し、一方、送りネジ1
2の先端軸部は、外側スプライン15を形成する。本例
では、送りネジ先端部に、力の伝達効率の良いスプライ
ン溝を設けたが、キー溝形式でも可能である。また、こ
の送りネジ12を支持するためにベアリング11が4つ
併設され、ベアリング11を潤滑するための油が給油さ
れる給油口25が示されている。ベアリング内径部の先
端にはカラー26が配置され、カラーの外周にオイルシ
ール27を設け、ベアリング用潤滑剤の漏れを防止す
る。そして、オイルシール27とベアリング11の外輪
を押え付けるフランジ28と、カラー26とベアリング
11の内輪を押え付けるダブルナット29によって、ベ
アリング11の位置を固定する。その結果、送りネジ1
2は、ハウジング7に対して横移動できないように固定
される。
【0027】図3は、本発明の第2実施形態であり、ハ
ウジングとしての第1,第2ハウジング部材31、32の間
に可動部材8を挟んだ構造で、より剛性を高め、可動部
材8の移動を確実にさせるものである。送りネジ12
は、可動部材8を貫通し、この可動部材8の前後に配置
される前記第1、第2ハウジング部材31、32との間に掛
け渡され、いずれか一方のハウジング部材(この例で
は、第2ハウジング部材32である。)に固定されたサ
ーボモータ10と送りネジ12の一端部が直接連結され
る形式となっている。従って、この場合、サーボモータ
10は、可動部材8の後方に位置する第2ハウジング3
2の後面に配置されている。第2ハウジング内を貫通す
る送りネジ12の一端部とサーボモータ10の連結は、
図1および図2で示す構造と同一である。
ウジングとしての第1,第2ハウジング部材31、32の間
に可動部材8を挟んだ構造で、より剛性を高め、可動部
材8の移動を確実にさせるものである。送りネジ12
は、可動部材8を貫通し、この可動部材8の前後に配置
される前記第1、第2ハウジング部材31、32との間に掛
け渡され、いずれか一方のハウジング部材(この例で
は、第2ハウジング部材32である。)に固定されたサ
ーボモータ10と送りネジ12の一端部が直接連結され
る形式となっている。従って、この場合、サーボモータ
10は、可動部材8の後方に位置する第2ハウジング3
2の後面に配置されている。第2ハウジング内を貫通す
る送りネジ12の一端部とサーボモータ10の連結は、
図1および図2で示す構造と同一である。
【0028】第1ハウジング部材31での送りネジ12
の支持構造は、2つのベアリング34を用いて支持さ
れ、ベアリング34の両側にカラー35とオイルシール
36を介在させ、送りネジ12の先端側にフランジ37
をかませてベアリング34の外輪を押さえ、送りネジの
先端ネジ部12bにナット38を締結してカラー35でベ
アリング34の内輪を押さえることにより、送りネジ1
2の横移動を防止して、可動部材8に取付けたナット部
16が送りネジ上を正確に直線移動し、可動部材8を第
1,第2ハウジング部材31、32に対して平行移動できる
ようになっている。
の支持構造は、2つのベアリング34を用いて支持さ
れ、ベアリング34の両側にカラー35とオイルシール
36を介在させ、送りネジ12の先端側にフランジ37
をかませてベアリング34の外輪を押さえ、送りネジの
先端ネジ部12bにナット38を締結してカラー35でベ
アリング34の内輪を押さえることにより、送りネジ1
2の横移動を防止して、可動部材8に取付けたナット部
16が送りネジ上を正確に直線移動し、可動部材8を第
1,第2ハウジング部材31、32に対して平行移動できる
ようになっている。
【0029】図4に示す本発明の第3実施形態は、上述
した第1実施形態に似た配置であるが、ハウジング7の
前側に取付けたモータが中空軸サーボモータ20の構造
になっている。即ち、サーボモータ10がハウジング7
に取付けられ、送りネジ12に螺合するナット部16’
がサーボモータ内に配置されている形式である。この特
徴は、サーボモータ20の回転により送りネジ12のナ
ット部16’が回転し、送りネジ12は回転しない。即
ち、図1,図2で示した通常の送りネジ12が回転する
ものとは逆形式となっている。送りネジ12の先端部
は、ハウジング7を貫通し、さらに中空軸サーボモータ
20を貫通して、カバー18内に延びている。一方、送
りネジ12の後端部は、可動部材8を貫通し、その後面
側においてナット33で固定されている。
した第1実施形態に似た配置であるが、ハウジング7の
前側に取付けたモータが中空軸サーボモータ20の構造
になっている。即ち、サーボモータ10がハウジング7
に取付けられ、送りネジ12に螺合するナット部16’
がサーボモータ内に配置されている形式である。この特
徴は、サーボモータ20の回転により送りネジ12のナ
ット部16’が回転し、送りネジ12は回転しない。即
ち、図1,図2で示した通常の送りネジ12が回転する
ものとは逆形式となっている。送りネジ12の先端部
は、ハウジング7を貫通し、さらに中空軸サーボモータ
20を貫通して、カバー18内に延びている。一方、送
りネジ12の後端部は、可動部材8を貫通し、その後面
側においてナット33で固定されている。
【0030】中空軸サーボモータ20を使用する場合に
おいて、サーボモータ20と送りネジ12の連結は、サ
ーボモータ内に組み込まれた中空回転軸を送りネジのナ
ット部として形成し、このナット部と送りネジが螺合す
る形式である。したがって、第3実施形態では、中空軸
サーボモータ20がその内部に送りネジ12のナット部
16’を有し、サーボモータ20の駆動部により、ナッ
ト部16’をハウジング7上の固定位置で回転させる。
このため、中空軸サーボモータ20内を貫通した送りネ
ジ12は回転せずに前後方向に進退移動し、可動部材8
をハウジング7に対して平行移動させるようになってい
る。
おいて、サーボモータ20と送りネジ12の連結は、サ
ーボモータ内に組み込まれた中空回転軸を送りネジのナ
ット部として形成し、このナット部と送りネジが螺合す
る形式である。したがって、第3実施形態では、中空軸
サーボモータ20がその内部に送りネジ12のナット部
16’を有し、サーボモータ20の駆動部により、ナッ
ト部16’をハウジング7上の固定位置で回転させる。
このため、中空軸サーボモータ20内を貫通した送りネ
ジ12は回転せずに前後方向に進退移動し、可動部材8
をハウジング7に対して平行移動させるようになってい
る。
【0031】ここで、図5において、中空軸サーボモー
タ20の内部構造を説明する。このサーボモータ20
は、フレーム23に固定したステータ43と、ベアリン
グ44を介して回動自在の中空軸形状のロータ45とを
有し、フレーム外側にエンコーダ24が取り付けられて
いる。ロータ45の内面には送りネジのナット部16’
が固定され、このナット部16’と送りネジ12が螺合
する。サーボモータ20の前面には、アダプタ46が取
り付けられてハウジング7に固定される。また、ロータ
45の前面に取り付けられたスペーサ47が、スラスト
ベアリング48を介在させてアダプタ46と対面配置さ
れ、ロータ45は、ナット部16’およびスペーサ47
と一緒に回転する。49はオイルシールである。
タ20の内部構造を説明する。このサーボモータ20
は、フレーム23に固定したステータ43と、ベアリン
グ44を介して回動自在の中空軸形状のロータ45とを
有し、フレーム外側にエンコーダ24が取り付けられて
いる。ロータ45の内面には送りネジのナット部16’
が固定され、このナット部16’と送りネジ12が螺合
する。サーボモータ20の前面には、アダプタ46が取
り付けられてハウジング7に固定される。また、ロータ
45の前面に取り付けられたスペーサ47が、スラスト
ベアリング48を介在させてアダプタ46と対面配置さ
れ、ロータ45は、ナット部16’およびスペーサ47
と一緒に回転する。49はオイルシールである。
【0032】次に、図6に示すように、本発明の第4実
施形態では、上述の中空軸サーボモータ20がハウジン
グ7の後方に配置された可動部材8に取付けられてい
る。即ち、サーボモータ10は、可動部材8に取付けら
れ、送りネジ12に螺合するナット部16’がサーボモ
ータ内に配置されている場合である。本例では、中空軸
サーボモータを使用したが、通常のサーボモータを用い
て、送りネジのナット部をハウジングに固定することも
可能である。従って、図4の第3実施形態とは異なる形
式で送りネジ12は不動となる。このため、中空軸サー
ボモータ20は、固定位置にある送りネジ12の軸上
を、ナット部16’を回転させながら、可動部材8と共
に送りネジ12の軸方向に平行移動する。
施形態では、上述の中空軸サーボモータ20がハウジン
グ7の後方に配置された可動部材8に取付けられてい
る。即ち、サーボモータ10は、可動部材8に取付けら
れ、送りネジ12に螺合するナット部16’がサーボモ
ータ内に配置されている場合である。本例では、中空軸
サーボモータを使用したが、通常のサーボモータを用い
て、送りネジのナット部をハウジングに固定することも
可能である。従って、図4の第3実施形態とは異なる形
式で送りネジ12は不動となる。このため、中空軸サー
ボモータ20は、固定位置にある送りネジ12の軸上
を、ナット部16’を回転させながら、可動部材8と共
に送りネジ12の軸方向に平行移動する。
【0033】以上、第1から第4の実施形態は、上述し
たようにサーボモータ10、20の取付け位置および送りネ
ジ機構12、16の動きにおいて異なる形式であるが、ハウ
ジング7に対して可動部材8をベース上で平行移動させ
る点においては同一であり、その移動は、サーボモータ
10からエンコーダ24を介してデジタル符号化された
信号に基づいて、制御装置30によって制御される。
たようにサーボモータ10、20の取付け位置および送りネ
ジ機構12、16の動きにおいて異なる形式であるが、ハウ
ジング7に対して可動部材8をベース上で平行移動させ
る点においては同一であり、その移動は、サーボモータ
10からエンコーダ24を介してデジタル符号化された
信号に基づいて、制御装置30によって制御される。
【0034】次に、この制御装置30の制御を説明す
る。図7に示すように、各サーボモータ10または20
は、専用のサーボ制御部40を有し、この制御部は、位
置設定部42からの指令信号Sとエンコーダ24からの
位置信号Pと突き合わせ、サーボモータ10、20の実際の
回転角度を示す位置信号Paが指令信号Sと一致するよ
うに、演算した結果を電流に変換してサーボモータ10、
20へ供給する。位置設定部42は、エンコーダ24から
の位置信号Pを入力し、相互に比較演算した差分がゼロ
すなわちハウジング7と可動部材8間が平行となるよう
に、発生した差分に相当する信号を制御装置30からの
位置設定値に加減算し指令信号として各軸のサーボ制御
部40へ出力する。制御装置30は、射出成形機の制御
をつかさどるものであり、射出装置の上記位置設定値の
他、射出圧力となるサーボモータのトルク設定値や速度
設定値、あるいは図示しない型締め装置の位置、速度、
トルクの設定値等を出力する。
る。図7に示すように、各サーボモータ10または20
は、専用のサーボ制御部40を有し、この制御部は、位
置設定部42からの指令信号Sとエンコーダ24からの
位置信号Pと突き合わせ、サーボモータ10、20の実際の
回転角度を示す位置信号Paが指令信号Sと一致するよ
うに、演算した結果を電流に変換してサーボモータ10、
20へ供給する。位置設定部42は、エンコーダ24から
の位置信号Pを入力し、相互に比較演算した差分がゼロ
すなわちハウジング7と可動部材8間が平行となるよう
に、発生した差分に相当する信号を制御装置30からの
位置設定値に加減算し指令信号として各軸のサーボ制御
部40へ出力する。制御装置30は、射出成形機の制御
をつかさどるものであり、射出装置の上記位置設定値の
他、射出圧力となるサーボモータのトルク設定値や速度
設定値、あるいは図示しない型締め装置の位置、速度、
トルクの設定値等を出力する。
【0035】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の構成によれば、小容量のサーボモータを組み合わ
せて大型射出装置が必要とする出力を発揮でき、また、
サーボモータと送りネジをダイレクト駆動で連結するの
で、特に射出時の立ち上がりが影響する薄物の成形品を
作る時に、本発明では、射出速度等の制御において応答
性が良いので、成形制御サイクルの立ち上り、立ち下り
を良好に行なうことができる。
発明の構成によれば、小容量のサーボモータを組み合わ
せて大型射出装置が必要とする出力を発揮でき、また、
サーボモータと送りネジをダイレクト駆動で連結するの
で、特に射出時の立ち上がりが影響する薄物の成形品を
作る時に、本発明では、射出速度等の制御において応答
性が良いので、成形制御サイクルの立ち上り、立ち下り
を良好に行なうことができる。
【0036】また、ハウジングと可動部材は、送りネジ
とベースが平行位置関係にある箱型のフレーム構造であ
るため、剛性が向上し、ハウジングに対する可動部材の
進退動作における平行移動がスムーズとなり、射出圧力
に対する反動負荷やサーボモータの同期回転の精度等に
よる可動部材の偏りを防止することができる。
とベースが平行位置関係にある箱型のフレーム構造であ
るため、剛性が向上し、ハウジングに対する可動部材の
進退動作における平行移動がスムーズとなり、射出圧力
に対する反動負荷やサーボモータの同期回転の精度等に
よる可動部材の偏りを防止することができる。
【0037】また、サーボモータと送りネジの連結が、
スプライン結合であるため、取付けおよび芯出しを容易
にするとともに、ダイレクト駆動によるトルクの伝達が
確実で出力損失が少なくなり、射出制御の応答性も向上
する。さらに、サーボモータ内に組み込まれた中空回転
軸を送りネジのナット部として形成するので、送りネジ
を回転させる必要がなくなり、送りねじの一端側の固定
が容易となり、かつハウジングまたは可動部材と一体構
造となるので、フレーム構造に剛性を保つことができ、
しかも可動部材の平行移動も確実となる。
スプライン結合であるため、取付けおよび芯出しを容易
にするとともに、ダイレクト駆動によるトルクの伝達が
確実で出力損失が少なくなり、射出制御の応答性も向上
する。さらに、サーボモータ内に組み込まれた中空回転
軸を送りネジのナット部として形成するので、送りネジ
を回転させる必要がなくなり、送りねじの一端側の固定
が容易となり、かつハウジングまたは可動部材と一体構
造となるので、フレーム構造に剛性を保つことができ、
しかも可動部材の平行移動も確実となる。
【0038】さらに、本発明によれば、サーボモータの
取付け位置、サーボモータとこれを支持するハウジング
および可動部材との組合せは、種々の形態が可能であ
り、取付けスペースや、作業内容に対応させてサーボモ
ータの取付け位置を柔軟に変更することができる。
取付け位置、サーボモータとこれを支持するハウジング
および可動部材との組合せは、種々の形態が可能であ
り、取付けスペースや、作業内容に対応させてサーボモ
ータの取付け位置を柔軟に変更することができる。
【図1】本発明の電動駆動式射出装置の第1実施形態を
概略的に示す一部断面正面図である。
概略的に示す一部断面正面図である。
【図2】図1のA部を拡大して示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2実施形態を概略的に示す図1と同
様な一部断面正面図である。
様な一部断面正面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を概略的に示す図1と同
様な一部断面正面図である。
様な一部断面正面図である。
【図5】本発明の第3,第4実施形態に使用する中空軸
サーボモータの構造を示す断面図である。
サーボモータの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態を概略的に示す図1と同
様な一部断面正面図である。
様な一部断面正面図である。
【図7】本発明に使用する制御装置のブロック図であ
る。
る。
【図8】本発明に関連する従来例の射出スクリュの駆動
装置を示す部分断面平面図(A)と部分断面側面図
(B)である。
装置を示す部分断面平面図(A)と部分断面側面図
(B)である。
1 射出成形機本体 3 ベース 4 射出装置本体 5 加熱バレル 6 スクリュ 7 ハウジング 8 可動部材 10,20 サーボモータ 12 送りネジ 15 スプライン 16,16’ ナット部 19 油圧シリンダ 24 エンコーダ 30 制御装置 31,32 ハウジング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 盛田 良三 愛知県大府市北崎町大根2番地 株式会社 名機製作所内 Fターム(参考) 4F206 AR077 JA07 JD03 JT01 JT33 JT38
Claims (8)
- 【請求項1】射出成形機本体に搭載されたハウジング
と、 このハウジングに支持された加熱バレル内で回転および
進退移動可能に配置されたスクリュを駆動して混練した
溶融材料を射出する射出装置本体と、 前記ハウジングに対面配置され、前記スクリュを進退移
動させるために前記ハウジングに対して平行移動可能な
可動部材と、 前記ハウジングまたは可動部材のいずれかに取付けられ
かつ前記ハウジングと可動部材間に掛け渡した各送りネ
ジにダイレクト駆動で連結され、前記可動部材の移動と
ともに前記スクリュを進退移動させるための3つ以上の
サーボモータと、 前記各々のサーボモータの位置制御により、前記可動部
材の平行移動を制御する制御装置とを有することを特徴
とする電動駆動式射出装置。 - 【請求項2】ハウジングを射出成形機本体に取り付けた
ベース上に固定し、かつ可動部材を前記ベース上に摺動
可能に配置して、送りネジとベースが平行位置関係にあ
る箱型のフレーム構造を有することを特徴とする請求項
1記載の電動駆動式射出装置。 - 【請求項3】サーボモータと送りネジの連結は、送りネ
ジの一端部とサーボモータの回転軸がスプラインで結合
される形式であることを特徴とする請求項1記載の電動
駆動式射出装置。 - 【請求項4】サーボモータと送りネジの連結は、前記モ
ータ内に組み込まれた中空回転軸を前記送りネジのナッ
ト部として形成し、このナット部と前記送りネジが螺合
する形式であることを特徴とする請求項1記載の電動駆
動式射出装置。 - 【請求項5】サーボモータは、ハウジングに取付けら
れ、送りネジに螺合するナット部が可動部材またはサー
ボモータ内に配置されていることを特徴とする請求項1
記載の電動駆動式射出装置。 - 【請求項6】サーボモータは、可動部材に取付けられ、
送りネジに螺合するナット部がハウジングまたはサーボ
モータ内に配置されていることを特徴とする請求項1記
載の電動駆動式射出装置。 - 【請求項7】ハウジングを第1,第2ハウジング部材で
構成し、送りネジが、可動部材を貫通するとともに、こ
の可動部材の前後に配置される前記第1、第2ハウジン
グ部材との間に掛け渡され、いずれか一方のハウジング
部材に固定されたサーボモータと前記送りネジの一端部
が直接連結されていることを特徴とする請求項1記載の
電動駆動式射出装置。 - 【請求項8】射出装置本体は、ハウジングと可動部材の
間に背圧制御用の油圧シリンダ装置を設けたことを特徴
とする請求項1記載の電動駆動式射出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165041A JP2001341176A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 電動駆動式射出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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