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JP2001336641A - 密封構造 - Google Patents

密封構造

Info

Publication number
JP2001336641A
JP2001336641A JP2000155026A JP2000155026A JP2001336641A JP 2001336641 A JP2001336641 A JP 2001336641A JP 2000155026 A JP2000155026 A JP 2000155026A JP 2000155026 A JP2000155026 A JP 2000155026A JP 2001336641 A JP2001336641 A JP 2001336641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
shaft
seal ring
annular groove
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000155026A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideya Watanabe
英也 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2000155026A priority Critical patent/JP2001336641A/ja
Publication of JP2001336641A publication Critical patent/JP2001336641A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性の向上を図った密封構造を提供す
る。 【解決手段】 密封構造を、軸10と、この軸10が挿
入される軸孔が設けられたハウジング20と、これらの
間の環状隙間を密封するためのシールリング30と、か
ら構成し、軸10の環状溝11の側壁面11a、すなわ
ち、シールリング30の第1シール面31によってシー
ルされる面に、密封流体側Oと非密封流体側Aとを連通
するための連通溝12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに相対回転自
在に設けられた2部材間の環状隙間をシールリングによ
って密封する密封構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封構造は、たとえば、
自動車の自動変速機等の油圧装置に用いられている。
【0003】以下、図8を参照して、従来技術に係る密
封構造について説明する。ここで、図8は従来技術に係
る密封構造の模式的断面図である。
【0004】図示のように、この種の密封構造は、概
略、軸100と、この軸100が挿入される軸孔が設け
られたハウジング200と、これらの間の環状隙間を密
封するためのシールリング300と、から構成される。
【0005】ここで、軸100とハウジング200と
は、それぞれ相対回転自在に設けられており、また、軸
100には環状溝101が形成されており、この環状溝
101にシールリング300が装着される。
【0006】シールリング300は樹脂材料から形成さ
れるもので、軸100に設けられた環状溝101の側壁
面101aをシールするための第1シール面301と、
ハウジング200に設けられた軸孔の内周面201をシ
ールするための第2シール面302と、を備えている。
【0007】そして、密封流体側Oから非密封流体側A
に向けて、図中矢印P方向に圧力がかかると、シールリ
ング300は非密封流体側Aに押圧されるため、第1シ
ール面301は環状溝101の側壁面101aを押圧
し、また、第2シール面302は環状溝101に対向す
るハウジング200に設けられた軸孔の内周面201を
押圧し、それぞれの位置でシールする。
【0008】このようにして、密封流体の非密封流体側
Aへの漏れを防止していた。
【0009】ここで、密封流体は、例えば潤滑油であ
り、特に自動車の変速機に利用される場合にはATFを
指している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0011】上述した従来技術に係る密封構造において
は、シールリング300の第1シール面301と環状溝
101の側壁面101aとの間に潤滑膜が形成されにく
く、シールリング300と軸100との相対回転によっ
て、これら第1シール面301や側壁面101aに磨耗
が発生してしまう。
【0012】また、潤滑油中に存在する異物がこれらの
間にかみ込まれた場合や磨耗紛が蓄積した場合には、よ
り一層磨耗を助長してしまっていた。
【0013】特に軸100がアルミニウム合金等の軟質
材であるような場合に、磨耗が激しくなり、異常磨耗が
発生することがあった。
【0014】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、耐摩
耗性の向上を図った密封構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、互いに相対回転自在に設けられた
2部材のうちの一方の部材に設けられた環状溝にシール
リングが装着されて、該シールリングにより、前記環状
溝の側壁面と他方の部材の表面とをそれぞれシールする
ことによって、前記2部材間の環状隙間を密封する密封
構造において、前記シールリングによってシールされる
環状溝の側壁面に、密封流体側と非密封流体側とを連通
する連通溝を設けることを特徴とする。
【0016】従って、環状溝の側壁面に設けられた連通
溝によって密封流体に漏れが生じるため、シールリング
と環状溝の側壁面との間に密封流体の膜が形成され、ま
た、密封流体中に異物が混入している場合に、異物がシ
ールリングと環状溝の側壁面との間に入り込んだとして
も、連通溝によって異物は排出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0018】図1〜図3を参照して、本発明の実施の形
態に係る密封構造について説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係る軸の模式
的斜視図であり、軸心を通るようにして破断した部分の
一部を斜視した様子を示したものである。図2は本発明
の実施の形態に係る軸とシールリングとを装着した状態
における模式的平面図であり、平面図の一部を模式的に
示したものである。図3は本発明の実施の形態に係る密
封構造の模式的断面図である。
【0020】本実施の形態に係る密封構造は、図3に示
すように、概略、軸10と、この軸10が挿入される軸
孔が設けられたハウジング20と、これらの間の環状隙
間を密封するためのシールリング30と、から構成され
る。
【0021】ここで、2部材のうちの一方の部材として
の軸10と、他方の部材としてのハウジング20とはそ
れぞれ相対回転自在に設けられており、また、軸10に
は環状溝11が形成されており、この環状溝11にシー
ルリング30が装着される。
【0022】シールリング30は、軸10に設けられた
環状溝11の側壁面11aをシールするための第1シー
ル面31と、ハウジング20に設けられた軸孔の内周面
21をシールするための第2シール面32と、を備えて
いる。
【0023】そして、密封流体側Oから非密封流体側A
に向けて、図3中矢印P方向に圧力がかかると、シール
リング30は非密封流体側Aに押圧されるため、第1シ
ール面31は環状溝11の側壁面11aを押圧し、ま
た、第2シール面32はハウジング20に設けられた軸
孔の内周面21であって、環状溝11に対向する部分を
押圧し、それぞれの位置でシールする。
【0024】以上のように、密封流体の非密封流体側A
への漏れを防止するものである。
【0025】なお、シールリング30を構成する材料と
しては、耐熱性樹脂と充填材からなる樹脂組成物を適用
することができる。
【0026】ここで、耐熱樹脂としては、例えば、ポリ
シアノアリールエーテル系樹脂(PEN),ポリエーテ
ルエーテルケトン(PEEK)樹脂等の芳香族ポリエー
テルケトン樹脂,芳香族系熱可塑性ポリイミド樹脂,ポ
リアミド4−6系樹脂,ポリフェニレンサルファイド系
樹脂,ポリテトラフルオロエチレン系樹脂などの耐熱
性,耐燃性,耐薬品性に優れ、優れた機械的性質を示す
樹脂が挙げられる。
【0027】なお、充填材は、材料の機械的強度の向
上、耐摩耗性の向上、低摩擦特性の付与等を目的に配合
されるものであり、特に限定するものではない。
【0028】また、本実施の形態における密封流体は、
潤滑性を有する流体を意味し、以下の説明では、その一
例として潤滑油として説明する。
【0029】そして、本実施の形態に係る密封構造にお
いては、軸10の環状溝11の側壁面11a、すなわ
ち、シールリング30の第1シール面31によってシー
ルされる面に、密封流体側Oと非密封流体側Aとを連通
するための連通溝12を設けている。
【0030】このように連通溝12を設けることによっ
て、図2,3中矢印Qに示すように潤滑油に漏れが生じ
るため、第1シール面31と軸10の環状溝11の側壁
面11aとの間には油膜が形成され、潤滑状態が良くな
り、耐磨耗性が向上する。
【0031】また、潤滑油中に異物や磨耗粉(コンタ
ミ)が混入している場合に、これら異物等が第1シール
面31と軸10の環状溝11の側壁面11aとの間に進
入した場合であっても、これらの異物等は連通溝12に
よって非密封流体側Aに排出されやすくなるため、従来
技術のように、異物等のかみ込みによる磨耗の助長を低
減でき、耐摩耗性が向上する。
【0032】なお、連通溝12の形状・寸法等に関して
は、特に限定されるものではないが、シール性能を維持
するためには、連通溝12による潤滑油のリーク量(漏
れ量)をある程度に抑える必要があることは言うまでも
ない。
【0033】従って、シール性能と耐摩耗性の両方を考
慮して、リーク量を抑制しつつ油膜が十分に形成される
ように、機器の許容漏れ量に準ずるように、溝の幅や深
さを設定することが望まれる。例えば、連通溝12の溝
幅は0.05〜0.35mm、望ましくは0.1〜0.
2mmが好適であり、溝深さは0.05〜0.35m
m、望ましくは0.1〜0.2mmが好適であり、その
本数は特に制限するものではないが、1〜4本とするの
が望ましい。
【0034】ここで、この連通溝のその他の構成例につ
いて、図4から図7を参照して説明する。
【0035】上記図1から図3に示す図示の例では、連
通溝12を軸心に対して垂直に伸びるような形状とした
場合を示したが、図4に示す連通溝13のように軸心に
対して傾斜させるようにしても良い。
【0036】また、上記図1から図3に示す図示の例で
は、連通溝12の溝の深さを一定とするような形状とし
た場合を示したが、図5に示す連通溝14のように、環
状溝11の溝底と表面側とで、その深さが変わるように
しても良い。
【0037】さらに、図6に示す連通溝15のように、
連通溝15の側面と環状溝11の側壁面11aとの境界
がエッジ状の場合、シールリングのくい込みが発生し磨
耗を助長する可能性があるため、CあるいはR面取りを
施したほうが良い。
【0038】また、連通溝の断面形状についても上記図
1〜図3に示すような、長方形に限らず、図7(a)に
示す台形、図7(b)に示す6角形、図7(c)に示す
3角形、図7(d)に示す半円形など、適宜用いれば良
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
リングによってシールされる環状溝の側壁面に連通溝を
設けたことによって、シールリングと環状溝の側壁面と
の間に膜を形成することができ、また、このシールリン
グと環状溝の側壁面との間に進入した異物を排出させる
ことができるため耐摩耗性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る軸の模式的斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る軸とシールリングと
を装着した状態における模式的平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る密封構造の模式的断
面図である。
【図4】連通溝の構成変形例を示す模式図である。
【図5】連通溝の構成変形例を示す模式図である。
【図6】連通溝の構成変形例を示す模式図である。
【図7】連通溝の断面形状例を示す模式的断面図であ
る。
【図8】従来技術に係る密封構造の模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
10 軸 11 環状溝 11a 側壁面 12 連通溝 20 ハウジング 21 内周面 30 シールリング 31 第1シール面 32 第2シール面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対回転自在に設けられた2部材の
    うちの一方の部材に設けられた環状溝にシールリングが
    装着されて、該シールリングにより、前記環状溝の側壁
    面と他方の部材の表面とをそれぞれシールすることによ
    って、前記2部材間の環状隙間を密封する密封構造にお
    いて、 前記シールリングによってシールされる環状溝の側壁面
    に、密封流体側と非密封流体側とを連通する連通溝を設
    けることを特徴とする密封構造。
JP2000155026A 2000-05-25 2000-05-25 密封構造 Pending JP2001336641A (ja)

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