JP2001328795A - クレーンの旋回制御装置 - Google Patents
クレーンの旋回制御装置Info
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回体の駆動を制御する電磁比例減圧弁への
信号出力が停止した場合にも旋回体のショックを最大限
に和らげる。 【解決手段】 旋回用油圧モータ2の出入口ポートに接
続する2本の管路6A,6Bを油圧切換弁9A,9Bに
よってそれぞれ接続し、モード選択スイッチ13や圧力
センサ10A,10B、回転数センサ11からの信号に
応じて2本の管路6A,6Bが連通および遮断するよう
に、油圧切換弁9A,9Bの駆動を電磁比例減圧弁9C
によって制御する。油圧切換弁9Bは、断線等により電
磁比例減圧弁9Cへの信号出力が停止すると管路6A,
6B間を微少量連通するように弁特性が設定され、これ
によって、油圧ブレーキ力が低減され、旋回体43のシ
ョックが緩和される。
信号出力が停止した場合にも旋回体のショックを最大限
に和らげる。 【解決手段】 旋回用油圧モータ2の出入口ポートに接
続する2本の管路6A,6Bを油圧切換弁9A,9Bに
よってそれぞれ接続し、モード選択スイッチ13や圧力
センサ10A,10B、回転数センサ11からの信号に
応じて2本の管路6A,6Bが連通および遮断するよう
に、油圧切換弁9A,9Bの駆動を電磁比例減圧弁9C
によって制御する。油圧切換弁9Bは、断線等により電
磁比例減圧弁9Cへの信号出力が停止すると管路6A,
6B間を微少量連通するように弁特性が設定され、これ
によって、油圧ブレーキ力が低減され、旋回体43のシ
ョックが緩和される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン等の建設
機械における旋回制御装置に関する。
機械における旋回制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旋回の制御システムには、操作レ
バーを中立に戻したときにモータを旋回体の慣性により
回転させる方式(中立フリー方式と呼ぶ)と、操作レバ
ーを中立に戻したときにモータの回転を停止させる方式
(中立ブレーキ方式と呼ぶ)とがある。これらの方式は
作業内容に応じて使い分けられるのが望ましく、例えば
実開昭61−112068号公報には、1台の機械で各
方式を任意に選択可能とした装置が開示されている。
バーを中立に戻したときにモータを旋回体の慣性により
回転させる方式(中立フリー方式と呼ぶ)と、操作レバ
ーを中立に戻したときにモータの回転を停止させる方式
(中立ブレーキ方式と呼ぶ)とがある。これらの方式は
作業内容に応じて使い分けられるのが望ましく、例えば
実開昭61−112068号公報には、1台の機械で各
方式を任意に選択可能とした装置が開示されている。
【0003】この公報記載の装置では、操作レバーの操
作量に応じて切り換えられる中立ブロックの旋回制御弁
と油圧モータとの間の一対の管路に切換弁を設けるとと
もに、操作レバーを中立付近に戻した際にオンする圧力
スイッチを設ける。中立フリーが選択された状態で圧力
スイッチがオンすると、切換弁に制御信号が出力され
て、切換弁は油圧モータの出入口ポートを連通するよう
に切り換えられ、これによって、中立フリーの状態が得
られる。また、中立ブレーキが選択された状態では、切
換弁への制御信号の出力が停止されて、切換弁は常に油
圧モータの出入口ポートの連通を阻止するように切り換
えられ、これによって、中立ブレーキの状態が得られ
る。
作量に応じて切り換えられる中立ブロックの旋回制御弁
と油圧モータとの間の一対の管路に切換弁を設けるとと
もに、操作レバーを中立付近に戻した際にオンする圧力
スイッチを設ける。中立フリーが選択された状態で圧力
スイッチがオンすると、切換弁に制御信号が出力され
て、切換弁は油圧モータの出入口ポートを連通するよう
に切り換えられ、これによって、中立フリーの状態が得
られる。また、中立ブレーキが選択された状態では、切
換弁への制御信号の出力が停止されて、切換弁は常に油
圧モータの出入口ポートの連通を阻止するように切り換
えられ、これによって、中立ブレーキの状態が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の装置では、中立フリーが選択された状態で操作
レバーを中立付近に戻した場合に、何らかの原因(例え
ば断線)により切換弁への制御信号の出力が停止する
と、切換弁が油圧モータの出入口ポートの連通を阻止す
るように切り換えられる。その結果、油圧回路には急激
なブレーキ力が発生し、旋回体の減速動作にショックを
及ぼして荷振れなどが生じる。
報記載の装置では、中立フリーが選択された状態で操作
レバーを中立付近に戻した場合に、何らかの原因(例え
ば断線)により切換弁への制御信号の出力が停止する
と、切換弁が油圧モータの出入口ポートの連通を阻止す
るように切り換えられる。その結果、油圧回路には急激
なブレーキ力が発生し、旋回体の減速動作にショックを
及ぼして荷振れなどが生じる。
【0005】本発明の目的は、断線等により制御弁への
制御信号の出力が停止した場合であっても、旋回体のシ
ョックを最大限に和らげることができるクレーンの旋回
制御装置を提供することにある。
制御信号の出力が停止した場合であっても、旋回体のシ
ョックを最大限に和らげることができるクレーンの旋回
制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図面
を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、図1,9に示すように、油
圧ポンプ3と、この油圧ポンプ3から吐出される圧油に
より駆動する旋回用油圧モータ2と、油圧ポンプ3から
油圧モータ2に供給される圧油の流れを制御し、中立時
に油圧モータ2の出入口ポートへ連通される一対のポー
トを遮断する制御弁1と、油圧モータ2の出入口ポート
にそれぞれ接続する2本の管路6A,6Bを連通および
遮断する弁装置9と、弁装置9に駆動指令Aを出力する
制御手段12とを備えたクレーンの旋回制御装置に適用
される。そして、弁装置9が、制御手段12からの駆動
指令Aに応じて2本の管路6A,6Bを連通および遮断
するように駆動されるとともに、制御手段12から駆動
指令Aが出力されないとき(A=0)、2本の管路6
A,6B間が遮断されて油圧モータ2が急停止しないよ
うに、2本の管路6A,6Bを所定の開口面積で連通す
るものである。 (2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図1、5に示すように、弁装
置9が、2本の管路6A,6B間に並列に設けられた第
1の流量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9Bと、こ
れら第1の流量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9B
に制御手段12からの駆動指令に応じたパイロット圧を
供給するパイロット圧供給手段9Cとを有し、第1の流
量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9Bは、パイロッ
ト圧供給手段9Cから供給されるパイロット圧の増加に
伴い、それぞれ第1の流量制御弁9Aの開口量が増加す
るとともに、第2の流量制御弁9Bの開口量が減少し、
かつ、第1の流量制御弁9Aの最大開口量が第2の流量
制御弁9Bの最大開口量よりも大きくなるような特性を
有するものである。 (3) 請求項3の発明は、請求項2に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図5に示すように、第2の流
量制御弁9Bが、第1の流量制御弁9Aの開口量が増加
を開始するパイロット圧よりも低いパイロット圧で開口
量が0となるような特性を有するものである。 (4) 請求項4の発明は、請求項3に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図6、7に示すように、第2
の流量制御弁9Bが、第1の流量制御弁9Aよりも速い
応答性を有するものである。 (5) 請求項5の発明は、請求項1に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図9に示すように、弁装置9
が、2本の管路6A,6B間に設けられた単一の流量制
御弁9Dと、この単一の流量制御弁9Dに制御手段12
からの駆動指令に応じたパイロット圧を供給するパイロ
ット圧供給手段9Cとを有し、単一の流量制御弁9D
は、パイロット圧供給手段9Cから供給されるパイロッ
ト圧に応じて駆動されるものである。 (6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに
記載のクレーンの旋回制御装置において、図1、8、9
に示すように、2本の管路6A,6Bの圧力をそれぞれ
検出して圧力信号P1,P2を出力する圧力検出手段1
0A,10Bと、旋回用油圧モータ2の回転数に基づく
物理量を検出して回転数信号S1を出力する回転数検出
手段11と、中立ブレーキモードと中立フリーモードを
選択するモード選択手段13とを備え、制御手段12
が、中立ブレーキモードが選択されると2本の管路6
A,6Bを遮断し、中立フリーモードが選択されると圧
力信号P1,P2と回転数信号S1に基づいて2本の管
路6A,6Bを連通するような駆動指令Aを出力するも
のである。
を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、図1,9に示すように、油
圧ポンプ3と、この油圧ポンプ3から吐出される圧油に
より駆動する旋回用油圧モータ2と、油圧ポンプ3から
油圧モータ2に供給される圧油の流れを制御し、中立時
に油圧モータ2の出入口ポートへ連通される一対のポー
トを遮断する制御弁1と、油圧モータ2の出入口ポート
にそれぞれ接続する2本の管路6A,6Bを連通および
遮断する弁装置9と、弁装置9に駆動指令Aを出力する
制御手段12とを備えたクレーンの旋回制御装置に適用
される。そして、弁装置9が、制御手段12からの駆動
指令Aに応じて2本の管路6A,6Bを連通および遮断
するように駆動されるとともに、制御手段12から駆動
指令Aが出力されないとき(A=0)、2本の管路6
A,6B間が遮断されて油圧モータ2が急停止しないよ
うに、2本の管路6A,6Bを所定の開口面積で連通す
るものである。 (2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図1、5に示すように、弁装
置9が、2本の管路6A,6B間に並列に設けられた第
1の流量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9Bと、こ
れら第1の流量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9B
に制御手段12からの駆動指令に応じたパイロット圧を
供給するパイロット圧供給手段9Cとを有し、第1の流
量制御弁9Aおよび第2の流量制御弁9Bは、パイロッ
ト圧供給手段9Cから供給されるパイロット圧の増加に
伴い、それぞれ第1の流量制御弁9Aの開口量が増加す
るとともに、第2の流量制御弁9Bの開口量が減少し、
かつ、第1の流量制御弁9Aの最大開口量が第2の流量
制御弁9Bの最大開口量よりも大きくなるような特性を
有するものである。 (3) 請求項3の発明は、請求項2に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図5に示すように、第2の流
量制御弁9Bが、第1の流量制御弁9Aの開口量が増加
を開始するパイロット圧よりも低いパイロット圧で開口
量が0となるような特性を有するものである。 (4) 請求項4の発明は、請求項3に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図6、7に示すように、第2
の流量制御弁9Bが、第1の流量制御弁9Aよりも速い
応答性を有するものである。 (5) 請求項5の発明は、請求項1に記載のクレーン
の旋回制御装置において、図9に示すように、弁装置9
が、2本の管路6A,6B間に設けられた単一の流量制
御弁9Dと、この単一の流量制御弁9Dに制御手段12
からの駆動指令に応じたパイロット圧を供給するパイロ
ット圧供給手段9Cとを有し、単一の流量制御弁9D
は、パイロット圧供給手段9Cから供給されるパイロッ
ト圧に応じて駆動されるものである。 (6) 請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに
記載のクレーンの旋回制御装置において、図1、8、9
に示すように、2本の管路6A,6Bの圧力をそれぞれ
検出して圧力信号P1,P2を出力する圧力検出手段1
0A,10Bと、旋回用油圧モータ2の回転数に基づく
物理量を検出して回転数信号S1を出力する回転数検出
手段11と、中立ブレーキモードと中立フリーモードを
選択するモード選択手段13とを備え、制御手段12
が、中立ブレーキモードが選択されると2本の管路6
A,6Bを遮断し、中立フリーモードが選択されると圧
力信号P1,P2と回転数信号S1に基づいて2本の管
路6A,6Bを連通するような駆動指令Aを出力するも
のである。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る旋回制御装置
の構成を示す回路図であり、図2はその旋回制御装置を
有するクレーンの側面図である。図2に示すように、移
動式クレーンは、走行体41と、走行体41上に旋回装
置42を介して旋回可能に搭載された旋回体43と、旋
回体43に起伏可能に支持されたブーム44とからな
り、巻上ロープ45の巻回された巻上ドラム46の巻上
または巻下により、ブーム44の先端を経由する巻上ロ
ープ45に接続されたフック47を介し吊り荷48を昇
降する。
の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る旋回制御装置
の構成を示す回路図であり、図2はその旋回制御装置を
有するクレーンの側面図である。図2に示すように、移
動式クレーンは、走行体41と、走行体41上に旋回装
置42を介して旋回可能に搭載された旋回体43と、旋
回体43に起伏可能に支持されたブーム44とからな
り、巻上ロープ45の巻回された巻上ドラム46の巻上
または巻下により、ブーム44の先端を経由する巻上ロ
ープ45に接続されたフック47を介し吊り荷48を昇
降する。
【0009】この移動式クレーンの旋回用の油圧回路
は、図1に示すように、原動機101によって駆動され
る油圧ポンプ3と、油圧ポンプ3から吐出される圧油に
よって駆動する旋回用油圧モータ2と、油圧ポンプ3か
ら旋回用油圧モータ2に供給される圧油の流れを制御
し、中立時に油圧モータ2の出入口ポートへ連通される
一対のポートを遮断する旋回用制御弁1と、オペレータ
が旋回指令を入力する操作レバー5と、操作レバー5に
より操作されるパイロット弁4A,4Bと、旋回用油圧
モータ2の出入口ポートに接続された2本の管路6A,
6Bと、パイロット弁4A,4Bに圧油を供給するパイ
ロット油圧源7と、旋回用制御弁1のセンターポートと
管路6A,6Bの間に接続されたチェック弁8A,8B
と、2本の管路6A,6Bを絞りを介して連通または遮
断する弁装置9と、管路6A,6B内の油圧を測定して
圧力信号P1,P2を出力する圧力センサ10A,10B
と、旋回速度に比例する旋回体43の回転数を検出して
正転時はプラス、逆転時はマイナスの信号S1を出力す
る回転数センサ11と、中立フリー/中立ブレーキの各
方式を選択し、モード信号mを出力するモード選択スイ
ッチ13と、圧力センサ10A,10Bと回転数センサ
11とモード選択スイッチ13とからの信号に応じて弁
装置9の駆動を制御するコントローラ12と、オペレー
タからの指令により旋回体43にネガブレーキを作動さ
せるブレーキ装置14とを有している。
は、図1に示すように、原動機101によって駆動され
る油圧ポンプ3と、油圧ポンプ3から吐出される圧油に
よって駆動する旋回用油圧モータ2と、油圧ポンプ3か
ら旋回用油圧モータ2に供給される圧油の流れを制御
し、中立時に油圧モータ2の出入口ポートへ連通される
一対のポートを遮断する旋回用制御弁1と、オペレータ
が旋回指令を入力する操作レバー5と、操作レバー5に
より操作されるパイロット弁4A,4Bと、旋回用油圧
モータ2の出入口ポートに接続された2本の管路6A,
6Bと、パイロット弁4A,4Bに圧油を供給するパイ
ロット油圧源7と、旋回用制御弁1のセンターポートと
管路6A,6Bの間に接続されたチェック弁8A,8B
と、2本の管路6A,6Bを絞りを介して連通または遮
断する弁装置9と、管路6A,6B内の油圧を測定して
圧力信号P1,P2を出力する圧力センサ10A,10B
と、旋回速度に比例する旋回体43の回転数を検出して
正転時はプラス、逆転時はマイナスの信号S1を出力す
る回転数センサ11と、中立フリー/中立ブレーキの各
方式を選択し、モード信号mを出力するモード選択スイ
ッチ13と、圧力センサ10A,10Bと回転数センサ
11とモード選択スイッチ13とからの信号に応じて弁
装置9の駆動を制御するコントローラ12と、オペレー
タからの指令により旋回体43にネガブレーキを作動さ
せるブレーキ装置14とを有している。
【0010】弁装置9は、管路6A,6B間に並列に配
置されたメイン油圧切換弁9Aおよびサブ油圧切換弁9
Bと、これら油圧切換弁9A,9Bの駆動をそれぞれ制
御する電磁比例減圧弁9Cとを有している。圧力センサ
10A,10Bと回転数センサ11とモード選択スイッ
チ13からの信号はコントローラ12のI/Oポート1
2Aに入力され、それらの入力信号によりcpu12B
で所定の演算が実行される。そして、その演算結果はド
ライバ12Cに出力され、ドライバ12Cによって電磁
比例減圧弁9Cが駆動される。これによって、電磁比例
減圧弁9Cの減圧度が制御され、油圧切換弁9A,9B
のパイロットポートには電磁比例減圧弁9Cの源圧度に
応じた油圧源7からのパイロット圧がそれぞれ供給され
る。
置されたメイン油圧切換弁9Aおよびサブ油圧切換弁9
Bと、これら油圧切換弁9A,9Bの駆動をそれぞれ制
御する電磁比例減圧弁9Cとを有している。圧力センサ
10A,10Bと回転数センサ11とモード選択スイッ
チ13からの信号はコントローラ12のI/Oポート1
2Aに入力され、それらの入力信号によりcpu12B
で所定の演算が実行される。そして、その演算結果はド
ライバ12Cに出力され、ドライバ12Cによって電磁
比例減圧弁9Cが駆動される。これによって、電磁比例
減圧弁9Cの減圧度が制御され、油圧切換弁9A,9B
のパイロットポートには電磁比例減圧弁9Cの源圧度に
応じた油圧源7からのパイロット圧がそれぞれ供給され
る。
【0011】次に、図3〜7を用いて油圧切換弁9A,
9Bの弁特性を説明する。なお、その際には説明をわか
りやすくするために具体的な数値を用いて説明するが、
その数値はあくまで一例であり、これに限定されるもの
ではない。図3は、油圧切換弁9A,9Bに作用するパ
イロット圧とスプールのストローク量との関係を示す図
である。なお、図中、実線は油圧切換弁9Aのストロー
ク特性を示し、点線は油圧切換弁9Bのストローク特性
を示す。図3に示すように、油圧切換弁9Bはパイロッ
ト圧0.4MPaでストロークを開始し、パイロット圧
0.8MPaでフルストロークに達する。これに対し、油
圧切換弁9Aは油圧切換弁9Bがフルストロークに達し
てからパイロット圧1MPaでストロークを開始し、パイ
ロット圧3MPaでフルストロークに達する。なお、油圧
切換弁9B,9Aはそれぞれパイロット圧0.5MPa,
1.4MPaでストローク2mmに達する。
9Bの弁特性を説明する。なお、その際には説明をわか
りやすくするために具体的な数値を用いて説明するが、
その数値はあくまで一例であり、これに限定されるもの
ではない。図3は、油圧切換弁9A,9Bに作用するパ
イロット圧とスプールのストローク量との関係を示す図
である。なお、図中、実線は油圧切換弁9Aのストロー
ク特性を示し、点線は油圧切換弁9Bのストローク特性
を示す。図3に示すように、油圧切換弁9Bはパイロッ
ト圧0.4MPaでストロークを開始し、パイロット圧
0.8MPaでフルストロークに達する。これに対し、油
圧切換弁9Aは油圧切換弁9Bがフルストロークに達し
てからパイロット圧1MPaでストロークを開始し、パイ
ロット圧3MPaでフルストロークに達する。なお、油圧
切換弁9B,9Aはそれぞれパイロット圧0.5MPa,
1.4MPaでストローク2mmに達する。
【0012】このようなストローク特性を有する油圧切
換弁9A,9Bのストローク量と開口面積との関係は図
4に示すとおりである。なお、図4(a)は油圧切換弁
9Aの特性を示し、図4(b)は油圧切換弁9Bの特性
を示す。図4に示すように、油圧切換弁9Aはストロー
クが0〜2mmの範囲では開口面積は0であり、ストロー
クが2〜10mmの範囲ではストロークの増加に伴い開口
面積も増加し、ストロークが10mm以上で開口面積は最
大100mm2となる。また、油圧切換弁9Bはストロー
クが0〜2mmの範囲では開口面積が最大10mm2であ
り、ストロークが2〜10mmの範囲ではストロークの増
加に伴い開口面積は減少し、ストロークが10mm以上で
開口面積は0となる。このように油圧切換弁9Aと油圧
切換弁9Bではストロークに対する開口面積の変化のパ
ターンが逆になっており、また、開口面積の最大値は油
圧切換弁9Bよりも油圧切換弁9Aの方が著しく大きく
なっている。
換弁9A,9Bのストローク量と開口面積との関係は図
4に示すとおりである。なお、図4(a)は油圧切換弁
9Aの特性を示し、図4(b)は油圧切換弁9Bの特性
を示す。図4に示すように、油圧切換弁9Aはストロー
クが0〜2mmの範囲では開口面積は0であり、ストロー
クが2〜10mmの範囲ではストロークの増加に伴い開口
面積も増加し、ストロークが10mm以上で開口面積は最
大100mm2となる。また、油圧切換弁9Bはストロー
クが0〜2mmの範囲では開口面積が最大10mm2であ
り、ストロークが2〜10mmの範囲ではストロークの増
加に伴い開口面積は減少し、ストロークが10mm以上で
開口面積は0となる。このように油圧切換弁9Aと油圧
切換弁9Bではストロークに対する開口面積の変化のパ
ターンが逆になっており、また、開口面積の最大値は油
圧切換弁9Bよりも油圧切換弁9Aの方が著しく大きく
なっている。
【0013】図3、4の関係から油圧切換弁9A,9B
のパイロット圧と開口面積との関係は図5に示すように
なる。なお、図5(a),(b)はそれぞれ油圧切換弁
9A、9Bの開口面積の特性を示し、図5(c)は図5
(a),(b)の特性を足し合わせた弁装置9全体とし
ての開口面積の特性を示す。図5(c)に示すように、
弁装置9全体としての開口面積は、パイロット圧が0.
8MPa以下で油圧切換弁9Bの開口面積に等しく、パイ
ロット圧が0.8〜1.4MPaの範囲では0であり、パ
イロット圧が1.4MPa以上で油圧切換弁9Aの開口面
積に等しくなっている。
のパイロット圧と開口面積との関係は図5に示すように
なる。なお、図5(a),(b)はそれぞれ油圧切換弁
9A、9Bの開口面積の特性を示し、図5(c)は図5
(a),(b)の特性を足し合わせた弁装置9全体とし
ての開口面積の特性を示す。図5(c)に示すように、
弁装置9全体としての開口面積は、パイロット圧が0.
8MPa以下で油圧切換弁9Bの開口面積に等しく、パイ
ロット圧が0.8〜1.4MPaの範囲では0であり、パ
イロット圧が1.4MPa以上で油圧切換弁9Aの開口面
積に等しくなっている。
【0014】ここで、中立フリー/中立ブレーキの各モ
ードについて説明する。中立フリーモードとは、操作レ
バー5の操作方向に駆動トルクを発生させ油圧モータ2
を駆動するモードであり、このモードにおいては操作レ
バー5を中立位置に戻しても油圧モータ2には旋回抵抗
以外のブレーキ力が作用せず、旋回体43は慣性力で回
転する。このようなモードは、例えば吊り荷48の揺れ
を少なくする場合に適している。本実施の形態では、中
立フリーモード時に、後述するようにセンサ10A,1
0B,11からの信号に応じて油圧切換弁9A,9Bに供
給されるパイロット圧を1.4MPa以上の範囲で制御
し、油圧切換弁9Aを開放する。これによって、管路6
A,6B間の連通を許容し、油圧モータ2を慣性力で回
転させる。
ードについて説明する。中立フリーモードとは、操作レ
バー5の操作方向に駆動トルクを発生させ油圧モータ2
を駆動するモードであり、このモードにおいては操作レ
バー5を中立位置に戻しても油圧モータ2には旋回抵抗
以外のブレーキ力が作用せず、旋回体43は慣性力で回
転する。このようなモードは、例えば吊り荷48の揺れ
を少なくする場合に適している。本実施の形態では、中
立フリーモード時に、後述するようにセンサ10A,1
0B,11からの信号に応じて油圧切換弁9A,9Bに供
給されるパイロット圧を1.4MPa以上の範囲で制御
し、油圧切換弁9Aを開放する。これによって、管路6
A,6B間の連通を許容し、油圧モータ2を慣性力で回
転させる。
【0015】一方、中立ブレーキモードとは、操作レバ
ー5の操作量に応じて油圧モータ2を駆動するモードで
あり、このモードにおいては操作レバー5を中立位置に
戻すと油圧モータ2に油圧ブレーキ力が作用し、旋回体
43の回転が停止する。このようなモードは、例えば旋
回体43の微小な位置決めを行う場合に適している。本
実施の形態では、中立ブレーキモード時に油圧切換弁9
A,9Bに供給されるパイロット圧を0.8〜1.4MPa
の範囲で制御し、油圧切換弁9A,9Bの開口面積を0
とする。これによって、管路6A,6B間の連通を阻止
し、油圧モータ2にブレーキ力を作用させる。
ー5の操作量に応じて油圧モータ2を駆動するモードで
あり、このモードにおいては操作レバー5を中立位置に
戻すと油圧モータ2に油圧ブレーキ力が作用し、旋回体
43の回転が停止する。このようなモードは、例えば旋
回体43の微小な位置決めを行う場合に適している。本
実施の形態では、中立ブレーキモード時に油圧切換弁9
A,9Bに供給されるパイロット圧を0.8〜1.4MPa
の範囲で制御し、油圧切換弁9A,9Bの開口面積を0
とする。これによって、管路6A,6B間の連通を阻止
し、油圧モータ2にブレーキ力を作用させる。
【0016】ところで、電磁比例減圧弁9Cを非通電状
態から駆動する場合、その応答遅れにより油圧切換弁9
A,9Bには即座に所定のパイロット圧が供給されな
い。そこで、電磁比例減圧弁9Cのソレノイドに予め所
定の電流(オフセット信号A0)を出力し、初期状態に
油圧切換弁9A,9Bのパイロットポートに所定のパイ
ロット圧(オフセット圧)を供給しておく。この場合の
オフセット圧は、管路6A,6B間の連通を阻止するよ
うな値(例えば1MPa)に設定される。これによって、
旋回体43の駆動指令の直後であっても、油圧切換弁9
Aは応答性よくストロークされる。また、オフセット圧
の供給により、旋回起動時などに管路6A,6B間のバ
イパス通路が弁装置9で遮断される。
態から駆動する場合、その応答遅れにより油圧切換弁9
A,9Bには即座に所定のパイロット圧が供給されな
い。そこで、電磁比例減圧弁9Cのソレノイドに予め所
定の電流(オフセット信号A0)を出力し、初期状態に
油圧切換弁9A,9Bのパイロットポートに所定のパイ
ロット圧(オフセット圧)を供給しておく。この場合の
オフセット圧は、管路6A,6B間の連通を阻止するよ
うな値(例えば1MPa)に設定される。これによって、
旋回体43の駆動指令の直後であっても、油圧切換弁9
Aは応答性よくストロークされる。また、オフセット圧
の供給により、旋回起動時などに管路6A,6B間のバ
イパス通路が弁装置9で遮断される。
【0017】次に、断線等により油圧切換弁9A,9B
に供給されるパイロット圧が急激に変化した場合の油圧
切換弁9A,9Bの動的な特性について説明する。図6
は、油圧切換弁9A,9Bの動的なストローク特性を示
す図であり、図6(a)に示すようにパイロット圧を時
間2secでオフセット圧から3MPaまで急激に増加させ、
時間7secで0まで一気に減少させると、油圧切換弁9
A,9Bはそれぞれ図6(b),(c)に示すようにスト
ロークする。ここで、油圧切換弁9A,9Bはパイロッ
ト圧の入力に対しそれぞれ所定の応答遅れ(1次遅れ)
をもってストロークしており、油圧切換弁9Aの方が油
圧切換弁9Bよりも応答性が遅れている。このような油
圧切換弁9a,9Bの動的特性はバネ力やスプールの質
量によって決定される。
に供給されるパイロット圧が急激に変化した場合の油圧
切換弁9A,9Bの動的な特性について説明する。図6
は、油圧切換弁9A,9Bの動的なストローク特性を示
す図であり、図6(a)に示すようにパイロット圧を時
間2secでオフセット圧から3MPaまで急激に増加させ、
時間7secで0まで一気に減少させると、油圧切換弁9
A,9Bはそれぞれ図6(b),(c)に示すようにスト
ロークする。ここで、油圧切換弁9A,9Bはパイロッ
ト圧の入力に対しそれぞれ所定の応答遅れ(1次遅れ)
をもってストロークしており、油圧切換弁9Aの方が油
圧切換弁9Bよりも応答性が遅れている。このような油
圧切換弁9a,9Bの動的特性はバネ力やスプールの質
量によって決定される。
【0018】図4、6の関係から時間7secでパイロッ
ト圧の入力を急停止したときの油圧切換弁9A,9Bの
開口面積の特性は図7に示すようになる。なお、図7
(a),(b)はそれぞれ油圧切換弁9A,9Bの開口面
積の動的特性を表し、7(c)は図7(a),(b)の
特性を足し合わせた弁装置9全体としての開口面積の動
的特性を示す。パイロット圧の変化に対して油圧切換弁
9Aの応答性は油圧切換弁9Bの応答性よりも遅いた
め、図7(c)に示すように、弁装置9全体の開口面積
は100mm2から10mm2まで徐々に減少し、途中で0
になることはない。この点、もし、パイロット圧の変化
に対して油圧切換弁9Aの応答性が油圧切換弁9Bの応
答性に等しければ、パイロット圧が0.8〜1.4MPa
の範囲で油圧切換弁9Aのストローク量が2mm以下、油
圧切換弁9Bのストローク量が10mmとなり、弁装置9
の開口面積が瞬間的に0になる。
ト圧の入力を急停止したときの油圧切換弁9A,9Bの
開口面積の特性は図7に示すようになる。なお、図7
(a),(b)はそれぞれ油圧切換弁9A,9Bの開口面
積の動的特性を表し、7(c)は図7(a),(b)の
特性を足し合わせた弁装置9全体としての開口面積の動
的特性を示す。パイロット圧の変化に対して油圧切換弁
9Aの応答性は油圧切換弁9Bの応答性よりも遅いた
め、図7(c)に示すように、弁装置9全体の開口面積
は100mm2から10mm2まで徐々に減少し、途中で0
になることはない。この点、もし、パイロット圧の変化
に対して油圧切換弁9Aの応答性が油圧切換弁9Bの応
答性に等しければ、パイロット圧が0.8〜1.4MPa
の範囲で油圧切換弁9Aのストローク量が2mm以下、油
圧切換弁9Bのストローク量が10mmとなり、弁装置9
の開口面積が瞬間的に0になる。
【0019】続いて、コントローラ12内における演算
内容について説明する。図8は、第1の実施の形態に係
わる旋回制御装置を構成するコントローラ12内の演算
内容を示す図である。図8に示すように、コントローラ
12は、回転数センサ11からの回転数信号S1を取り
込み、それに所定の減速比α(本実施の形態ではα=1
とする)と油圧モータ2の1回転あたりの押しのけ量q
を乗じ、電磁比例弁9Aを通過させる流量QAB(=S
1×α×q:以下、これを目標流量と呼ぶ)を算出する
流量算出器21と、圧力センサ10A,10Bからの圧
力信号P1,P2を取り込み、圧力信号P2からP1を
減算してその差分信号ΔP(=P2−P1)を算出する
差分器22と、差分信号ΔPの符号を判定する符号判別
器23と、予め与えられた図示のような目標流量QAB
と制御信号Aとの対応テーブルを用い、目標流量QAB
を制御信号Aに変換する変換テーブル24A,24B
と、モード切換スイッチ13からのモード信号mを判定
し、中立フリーモードが選択されているときは電磁比例
減圧弁9Cのソレノイドに制御信号Aをそのまま出力
し、中立ブレーキモードが選択されているときはオフセ
ット信号A0を出力するモード判別器25とを有してい
る。変換テーブル24Aの目標流量QAB≦0の領域、
および変換テーブル24Bの目標流量QAB≧0の領域
では、制御信号A=A0となるようなリミッタ処理が施
される。また、変換テーブル24Aの目標流量QAB>
0の領域、および変換テーブル24Bの目標流量QAB
<0の領域では制御信号Aは目標流量QABに比例した
値となる。
内容について説明する。図8は、第1の実施の形態に係
わる旋回制御装置を構成するコントローラ12内の演算
内容を示す図である。図8に示すように、コントローラ
12は、回転数センサ11からの回転数信号S1を取り
込み、それに所定の減速比α(本実施の形態ではα=1
とする)と油圧モータ2の1回転あたりの押しのけ量q
を乗じ、電磁比例弁9Aを通過させる流量QAB(=S
1×α×q:以下、これを目標流量と呼ぶ)を算出する
流量算出器21と、圧力センサ10A,10Bからの圧
力信号P1,P2を取り込み、圧力信号P2からP1を
減算してその差分信号ΔP(=P2−P1)を算出する
差分器22と、差分信号ΔPの符号を判定する符号判別
器23と、予め与えられた図示のような目標流量QAB
と制御信号Aとの対応テーブルを用い、目標流量QAB
を制御信号Aに変換する変換テーブル24A,24B
と、モード切換スイッチ13からのモード信号mを判定
し、中立フリーモードが選択されているときは電磁比例
減圧弁9Cのソレノイドに制御信号Aをそのまま出力
し、中立ブレーキモードが選択されているときはオフセ
ット信号A0を出力するモード判別器25とを有してい
る。変換テーブル24Aの目標流量QAB≦0の領域、
および変換テーブル24Bの目標流量QAB≧0の領域
では、制御信号A=A0となるようなリミッタ処理が施
される。また、変換テーブル24Aの目標流量QAB>
0の領域、および変換テーブル24Bの目標流量QAB
<0の領域では制御信号Aは目標流量QABに比例した
値となる。
【0020】電磁比例減圧弁9Cの弁特性は、コントロ
ーラ12からの制御信号の増加に伴い減圧度が小さくな
るように設定され、制御信号A=A0では電磁比例減圧
弁9Cは初期状態とされて、油圧切換弁9A,9Bのパ
イロットポートには前述したオフセット圧(例えば1MP
a)が供給される。
ーラ12からの制御信号の増加に伴い減圧度が小さくな
るように設定され、制御信号A=A0では電磁比例減圧
弁9Cは初期状態とされて、油圧切換弁9A,9Bのパ
イロットポートには前述したオフセット圧(例えば1MP
a)が供給される。
【0021】次に、第1の実施の形態の動作について説
明する。なお、以下の説明では管路6Aからの圧油によ
って油圧モータ2が回転する方向を正転方向、管路6B
からの圧油によって油圧モータ2が回転する方向を逆転
方向と定義する。
明する。なお、以下の説明では管路6Aからの圧油によ
って油圧モータ2が回転する方向を正転方向、管路6B
からの圧油によって油圧モータ2が回転する方向を逆転
方向と定義する。
【0022】(1)中立ブレーキモード モード切換スイッチ13により中立ブレーキモードが選
択されると、前述したようにモード判別器25によって
電磁比例減圧弁9Cのソレノイドにオフセット信号A0
が出力される。これによって、油圧切換弁9A,9Bに
それぞれオフセット圧1MPaが供給され、油圧切換弁9
A,9Bは図5の特性にしたがって閉じられ、管路間6
A,6B間の連通は阻止される。ここで操作レバー5を
中立位置から正転側へ起動操作すると、その操作量に応
じてパイロット弁4Aが駆動され、パイロット油圧源7
からの圧油はパイロット弁4Aを介して方向制御弁1の
パイロットポートに供給される。これによって、方向制
御弁1は位置(イ)側に切り換えられ、油圧ポンプ3か
らの圧油は方向制御弁1および管路6Aを介して油圧モ
ータ3へ供給される。その結果、油圧モータ2は正転方
向へ回転され、旋回体43は操作レバー5の操作量に応
じた速度で駆動される。
択されると、前述したようにモード判別器25によって
電磁比例減圧弁9Cのソレノイドにオフセット信号A0
が出力される。これによって、油圧切換弁9A,9Bに
それぞれオフセット圧1MPaが供給され、油圧切換弁9
A,9Bは図5の特性にしたがって閉じられ、管路間6
A,6B間の連通は阻止される。ここで操作レバー5を
中立位置から正転側へ起動操作すると、その操作量に応
じてパイロット弁4Aが駆動され、パイロット油圧源7
からの圧油はパイロット弁4Aを介して方向制御弁1の
パイロットポートに供給される。これによって、方向制
御弁1は位置(イ)側に切り換えられ、油圧ポンプ3か
らの圧油は方向制御弁1および管路6Aを介して油圧モ
ータ3へ供給される。その結果、油圧モータ2は正転方
向へ回転され、旋回体43は操作レバー5の操作量に応
じた速度で駆動される。
【0023】旋回体43の正転駆動時に操作レバー5を
中立側へ戻し操作すると、その操作量に応じてパイロッ
ト圧が減少し、方向制御弁1は中立側へ駆動される。こ
れによって、方向制御弁1による絞り(メータアウト絞
り)が閉じられ、管路6B内の圧力は増加してブレーキ
圧が生じ、旋回体43の回転は減速される。操作レバー
5を完全に中立位置に戻すと、管路6A,6Bは油圧ポ
ンプ3およびタンクからブロックされ、旋回体43の回
転は速やかに停止される。なお、この状態では旋回体4
3に何らかの外力が作用しても旋回体43は回転されな
い。以上の動作は、旋回体43を逆転方向へ駆動した場
合も同様である。
中立側へ戻し操作すると、その操作量に応じてパイロッ
ト圧が減少し、方向制御弁1は中立側へ駆動される。こ
れによって、方向制御弁1による絞り(メータアウト絞
り)が閉じられ、管路6B内の圧力は増加してブレーキ
圧が生じ、旋回体43の回転は減速される。操作レバー
5を完全に中立位置に戻すと、管路6A,6Bは油圧ポ
ンプ3およびタンクからブロックされ、旋回体43の回
転は速やかに停止される。なお、この状態では旋回体4
3に何らかの外力が作用しても旋回体43は回転されな
い。以上の動作は、旋回体43を逆転方向へ駆動した場
合も同様である。
【0024】(2)中立フリーモード モード切換スイッチ13により中立フリーモードが選択
され、操作レバー5を中立位置から正転側へ起動操作す
ると、前述したのと同様、方向制御弁1は位置(イ)側
に切り換えられ、油圧モータ2が正転方向へ回転され
る。このとき、回転数センサ11から出力される信号S
1はプラス(>0)であるため目標流量QAB>0とな
り、また、圧力センサ10A,10Bから出力される信
号P1,P2はP1>P2であるため差圧信号ΔP<0
となる。その結果、符号判別器23は変換テーブル24
Bを選択し、変換テーブル24Bにおいてオフセット信
号A0にリミッタ処理され、オフセット信号A0が電磁比
例減圧弁9Cにそのまま出力される。一方、起動時に操
作レバー5を逆転側へ操作すると、回転数センサ11か
ら出力される信号S1はマイナス(<0)であるため目
標流量QAB<0となり、また、圧力センサ10A,1
0Bから出力される信号P1,P2はP1<P2である
ため差圧信号ΔP>0となる。その結果、符号判別器2
3は変換テーブル24Aを選択し、変換テーブル24A
においてオフセット信号A0にリミッタ処理され、オフ
セット信号A0が電磁比例減圧弁9Cに出力される。
され、操作レバー5を中立位置から正転側へ起動操作す
ると、前述したのと同様、方向制御弁1は位置(イ)側
に切り換えられ、油圧モータ2が正転方向へ回転され
る。このとき、回転数センサ11から出力される信号S
1はプラス(>0)であるため目標流量QAB>0とな
り、また、圧力センサ10A,10Bから出力される信
号P1,P2はP1>P2であるため差圧信号ΔP<0
となる。その結果、符号判別器23は変換テーブル24
Bを選択し、変換テーブル24Bにおいてオフセット信
号A0にリミッタ処理され、オフセット信号A0が電磁比
例減圧弁9Cにそのまま出力される。一方、起動時に操
作レバー5を逆転側へ操作すると、回転数センサ11か
ら出力される信号S1はマイナス(<0)であるため目
標流量QAB<0となり、また、圧力センサ10A,1
0Bから出力される信号P1,P2はP1<P2である
ため差圧信号ΔP>0となる。その結果、符号判別器2
3は変換テーブル24Aを選択し、変換テーブル24A
においてオフセット信号A0にリミッタ処理され、オフ
セット信号A0が電磁比例減圧弁9Cに出力される。
【0025】このように起動時においては電磁比例減圧
弁9Cにオフセット信号A0が出力され、前述した中立
ブレーキモードと同様、管路6A,6B間の連通が阻止
されて、旋回体43は操作レバー5の操作量に応じた速
度で駆動される。なお、操作レバー5を正転側または逆
転側の所定位置に保持した時、および操作レバー5を加
速操作した時も同様に、電磁比例減圧弁9Cにオフセッ
ト信号A0が出力される。
弁9Cにオフセット信号A0が出力され、前述した中立
ブレーキモードと同様、管路6A,6B間の連通が阻止
されて、旋回体43は操作レバー5の操作量に応じた速
度で駆動される。なお、操作レバー5を正転側または逆
転側の所定位置に保持した時、および操作レバー5を加
速操作した時も同様に、電磁比例減圧弁9Cにオフセッ
ト信号A0が出力される。
【0026】旋回体43の正転駆動時に操作レバー5を
中立位置に操作すると、方向制御弁1へのパイロット圧
が減少して方向制御弁1が中立位置に駆動され、管路6
B内の圧力が増加する。このとき、回転数センサ11か
ら出力される信号S1はプラスであるため目標流量QA
B>0となるが、圧力センサ10A,10Bから出力さ
れる信号P1,P2はP1<P2であるため差分信号Δ
P>0となって、符号判別器23は変換テーブル24A
を選択し、変換テーブル24Aで制御信号A(>A0)
が演算される。電磁比例減圧弁9Cはこの制御信号Aに
応じて駆動され、パイロットポートに作用するパイロッ
ト圧が増加する。これによって、油圧切換弁9Aは図5
の特性にしたがって開口面積が増加し、目標流量QAB
に相当する流量が油圧切換弁9Aを介して管路6Bから
管路6Aへと流れる。その結果、管路6B内の油圧力が
減少し、油圧モータ2には油圧ブレーキ力が作用するこ
となく旋回体43は慣性力で回転する。なお、このよう
に回転する旋回体43にも現実には旋回抵抗が作用する
ため、旋回体43の駆動はやがて停止する。旋回体43
の駆動を強制的に停止させる場合には、操作レバー5を
逆側に操作して(いわゆる逆レバー)管路6B内の油圧
力を増加させればよい。また、傾斜地等において、旋回
体43を所定位置で停止させる場合には、ブレーキ装置
14を作動させる。
中立位置に操作すると、方向制御弁1へのパイロット圧
が減少して方向制御弁1が中立位置に駆動され、管路6
B内の圧力が増加する。このとき、回転数センサ11か
ら出力される信号S1はプラスであるため目標流量QA
B>0となるが、圧力センサ10A,10Bから出力さ
れる信号P1,P2はP1<P2であるため差分信号Δ
P>0となって、符号判別器23は変換テーブル24A
を選択し、変換テーブル24Aで制御信号A(>A0)
が演算される。電磁比例減圧弁9Cはこの制御信号Aに
応じて駆動され、パイロットポートに作用するパイロッ
ト圧が増加する。これによって、油圧切換弁9Aは図5
の特性にしたがって開口面積が増加し、目標流量QAB
に相当する流量が油圧切換弁9Aを介して管路6Bから
管路6Aへと流れる。その結果、管路6B内の油圧力が
減少し、油圧モータ2には油圧ブレーキ力が作用するこ
となく旋回体43は慣性力で回転する。なお、このよう
に回転する旋回体43にも現実には旋回抵抗が作用する
ため、旋回体43の駆動はやがて停止する。旋回体43
の駆動を強制的に停止させる場合には、操作レバー5を
逆側に操作して(いわゆる逆レバー)管路6B内の油圧
力を増加させればよい。また、傾斜地等において、旋回
体43を所定位置で停止させる場合には、ブレーキ装置
14を作動させる。
【0027】(3)断線が発生した時 中立ブレーキモードまたは中立フリーモードで旋回体4
3の駆動時に、断線等により電磁比例減圧弁9Cへの制
御信号Aの出力が停止し、駆動指令Aが出力されない状
態になると(A=0)、電磁比例減圧弁9Cは閉じら
れ、油圧切換弁9A,9Bに作用するパイロット圧は一
気に0となる。このとき、油圧切換弁9A,9Bは即座
に位置が切り換えられずに図6(b),(c)の特性に
したがってストロークする。これによって、弁装置9全
体の開口面積は図7(c)に示すように減少し、一定値
10mm2に収束する。その結果、旋回体43の駆動中に
断線した場合であっても、管路6A,6B間の連通は遮
断されることはなく、油圧モータ2の回転は徐々に減速
され、旋回体43のショックが防止される。
3の駆動時に、断線等により電磁比例減圧弁9Cへの制
御信号Aの出力が停止し、駆動指令Aが出力されない状
態になると(A=0)、電磁比例減圧弁9Cは閉じら
れ、油圧切換弁9A,9Bに作用するパイロット圧は一
気に0となる。このとき、油圧切換弁9A,9Bは即座
に位置が切り換えられずに図6(b),(c)の特性に
したがってストロークする。これによって、弁装置9全
体の開口面積は図7(c)に示すように減少し、一定値
10mm2に収束する。その結果、旋回体43の駆動中に
断線した場合であっても、管路6A,6B間の連通は遮
断されることはなく、油圧モータ2の回転は徐々に減速
され、旋回体43のショックが防止される。
【0028】その状態から操作レバー5を起動操作する
と、管路6A,6B間が開口面積10mm2で連通してい
るため、油圧ポンプ1からの圧油の一部は油圧モータ2
をバイパスする。ところが、弁装置9の開口面積は最大
開口面積の10%ほどと小さいため、油圧モータ2に十
分な駆動トルクを発生させることができ、旋回体43の
起動が可能となる。そして、操作レバー5を中立位置に
戻したときは、弁装置9の開口面積を10mm2としたと
きの中立フリーモードと同様の減速性となり、旋回体4
3の減速ショックが低減されるとともに、開口面積が小
さいため、中立ブレーキモードのような油圧ブレーキ力
も少なからず作用して、旋回体43の駆動を速やかに停
止することができる。
と、管路6A,6B間が開口面積10mm2で連通してい
るため、油圧ポンプ1からの圧油の一部は油圧モータ2
をバイパスする。ところが、弁装置9の開口面積は最大
開口面積の10%ほどと小さいため、油圧モータ2に十
分な駆動トルクを発生させることができ、旋回体43の
起動が可能となる。そして、操作レバー5を中立位置に
戻したときは、弁装置9の開口面積を10mm2としたと
きの中立フリーモードと同様の減速性となり、旋回体4
3の減速ショックが低減されるとともに、開口面積が小
さいため、中立ブレーキモードのような油圧ブレーキ力
も少なからず作用して、旋回体43の駆動を速やかに停
止することができる。
【0029】このように第1の実施の形態によると、油
圧モータ2の出入口ポートを接続する管路6A,6B間
に油圧切換弁9A,9Bを設け、電磁比例減圧弁9Cに
より油圧切換弁9A,9Bの駆動を制御して管路6A,6
B間を連通または遮断するとともに、電磁比例減圧弁9
Cが非通電状態で管路6A,6B間を微少量連通させる
ようにした。これによって、1つの回路で中立フリーモ
ードおよび中立ブレーキモードが実現可能になるととも
に、旋回体43の駆動時に断線等により電磁比例減圧弁
9Cが非通電状態とされても、油圧モータ2は急停止さ
れず、旋回体43のショックが緩和される。また、この
場合、油圧切換弁9A,9Bに応答遅れを持たせ、油圧
切換弁9Aの応答性を油圧切換弁9Bの応答性よりも遅
くしたので、管路6A,6B間の開口面積は徐々に減少
し、瞬間的にも0とはならず、旋回体43のショックが
より緩和される。また、断線時に弁装置9Cの開口面積
が微小とされることで、以降、旋回体43の起動、停止
も比較的にスムーズに行うことができる
圧モータ2の出入口ポートを接続する管路6A,6B間
に油圧切換弁9A,9Bを設け、電磁比例減圧弁9Cに
より油圧切換弁9A,9Bの駆動を制御して管路6A,6
B間を連通または遮断するとともに、電磁比例減圧弁9
Cが非通電状態で管路6A,6B間を微少量連通させる
ようにした。これによって、1つの回路で中立フリーモ
ードおよび中立ブレーキモードが実現可能になるととも
に、旋回体43の駆動時に断線等により電磁比例減圧弁
9Cが非通電状態とされても、油圧モータ2は急停止さ
れず、旋回体43のショックが緩和される。また、この
場合、油圧切換弁9A,9Bに応答遅れを持たせ、油圧
切換弁9Aの応答性を油圧切換弁9Bの応答性よりも遅
くしたので、管路6A,6B間の開口面積は徐々に減少
し、瞬間的にも0とはならず、旋回体43のショックが
より緩和される。また、断線時に弁装置9Cの開口面積
が微小とされることで、以降、旋回体43の起動、停止
も比較的にスムーズに行うことができる
【0030】−第2の実施の形態− 図9を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係わる旋回制御装
置の構成を示す油圧回路図である。なお、図1と同一の
箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に
説明する。図9に示すように、第2の実施の形態では、
油圧切換弁9A,9Bの代わりに油圧切換弁9Dが設け
られている。油圧切換弁9Dは電磁比例減圧弁9Cから
のパイロット圧により切り換えられ、その弁特性は図5
(c)に示したのと同様である。すなわち、パイロット
圧が0.5MPa以下では油圧切換弁9Dは位置(a)に
切り換えられ、管路6A,6B間を所定の開口面積10m
m2で連通する。その後パイロット圧の増加に伴い開口
面積は減少し、パイロット圧が0.8〜1.4MPaの範
囲では油圧切換弁9Dは位置(b)に切り換えられ、管
路6A,6B間の連通を遮断する。さらに、パイロット
圧の増加に伴い開口面積が増加し、パイロット圧が3MP
a以上では油圧切換弁9Dは位置(c)に切り換えら
れ、管路6A,6B間を開口面積100mm2で連通す
る。なお、油圧切換弁9Dの動的な特性は例えば図6
(b)に示したのと同様である。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係わる旋回制御装
置の構成を示す油圧回路図である。なお、図1と同一の
箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に
説明する。図9に示すように、第2の実施の形態では、
油圧切換弁9A,9Bの代わりに油圧切換弁9Dが設け
られている。油圧切換弁9Dは電磁比例減圧弁9Cから
のパイロット圧により切り換えられ、その弁特性は図5
(c)に示したのと同様である。すなわち、パイロット
圧が0.5MPa以下では油圧切換弁9Dは位置(a)に
切り換えられ、管路6A,6B間を所定の開口面積10m
m2で連通する。その後パイロット圧の増加に伴い開口
面積は減少し、パイロット圧が0.8〜1.4MPaの範
囲では油圧切換弁9Dは位置(b)に切り換えられ、管
路6A,6B間の連通を遮断する。さらに、パイロット
圧の増加に伴い開口面積が増加し、パイロット圧が3MP
a以上では油圧切換弁9Dは位置(c)に切り換えら
れ、管路6A,6B間を開口面積100mm2で連通す
る。なお、油圧切換弁9Dの動的な特性は例えば図6
(b)に示したのと同様である。
【0031】コントローラ12では前述したのと同様な
演算が実行され、中立ブレーキモードでは電磁比例減圧
弁9Cにオフセット信号A0が出力され、電磁比例減圧
弁9Cは所定のパイロット圧1MPaを出力するので、油
圧切換弁9Dは位置(b)に切り換えられる。また、中
立フリーモードでの減速操作時には、電磁比例減圧弁9
Cに圧力センサ10A,10Bおよび回転数センサ11
からの信号に応じた制御信号A(>A0)が出力され、
油圧切換弁9Dは位置(c)側に切り換えられる。旋回
体43の駆動時に断線等により電磁比例減圧弁9Cへの
制御信号の出力が停止すると(A=0)、油圧切換弁9
Dは図5(c)の特性にしたがって位置(a)に切り換
えられる。このとき、一時的に開口面積が0になるが、
すぐに所定値10mm2まで増加するため、ショックはさ
ほど問題とはならない。
演算が実行され、中立ブレーキモードでは電磁比例減圧
弁9Cにオフセット信号A0が出力され、電磁比例減圧
弁9Cは所定のパイロット圧1MPaを出力するので、油
圧切換弁9Dは位置(b)に切り換えられる。また、中
立フリーモードでの減速操作時には、電磁比例減圧弁9
Cに圧力センサ10A,10Bおよび回転数センサ11
からの信号に応じた制御信号A(>A0)が出力され、
油圧切換弁9Dは位置(c)側に切り換えられる。旋回
体43の駆動時に断線等により電磁比例減圧弁9Cへの
制御信号の出力が停止すると(A=0)、油圧切換弁9
Dは図5(c)の特性にしたがって位置(a)に切り換
えられる。このとき、一時的に開口面積が0になるが、
すぐに所定値10mm2まで増加するため、ショックはさ
ほど問題とはならない。
【0032】このように第2の実施の形態では、単一の
油圧切換弁9Dの切換により管路6A,6B間を連通ま
たは遮断し、中立ブレーキモードおよび中立フリーモー
ドを実現可能にするとともに、電磁比例減圧弁9Cの非
通電時に管路6A,6B間を所定量連通させるようにし
た。これにより、旋回体43の駆動時に断線等が発生し
た場合のショックが低減されるとともに、部品点数が節
約され、コストおよびスペース効率が向上する。
油圧切換弁9Dの切換により管路6A,6B間を連通ま
たは遮断し、中立ブレーキモードおよび中立フリーモー
ドを実現可能にするとともに、電磁比例減圧弁9Cの非
通電時に管路6A,6B間を所定量連通させるようにし
た。これにより、旋回体43の駆動時に断線等が発生し
た場合のショックが低減されるとともに、部品点数が節
約され、コストおよびスペース効率が向上する。
【0033】なお、上記実施の形態では、油圧切換弁9
A,9B,9Dの切換により管路6A,6B間を連通また
は遮断させるようにしたが、油圧切換弁9A,9B,9D
の代わりに電磁比例流量制御弁を用い、コントローラ1
2からの制御信号により電磁比例流量制御弁を直接制御
するようにしてもよい。これにより、電磁切換減圧弁9
Cを省略することができる。また、上記実施の形態で
は、弁装置9により中立フリーモードと中立ブレーキモ
ードの両方を実現可能な回路として構成したが、選択ス
イッチ13を省略し、中立ブレーキモードの専用回路と
して構成してもよい。その場合、例えば旋回体43の圧
力変動や速度変動を抑制するために、センサ10A,1
0B,11からの入力信号に応じて弁装置9の駆動を制
御すればよい。さらに、上記実施の形態における旋回制
御装置はクレーンに適用するようにしたが、油圧ショベ
ルにも同様に適用することができる。
A,9B,9Dの切換により管路6A,6B間を連通また
は遮断させるようにしたが、油圧切換弁9A,9B,9D
の代わりに電磁比例流量制御弁を用い、コントローラ1
2からの制御信号により電磁比例流量制御弁を直接制御
するようにしてもよい。これにより、電磁切換減圧弁9
Cを省略することができる。また、上記実施の形態で
は、弁装置9により中立フリーモードと中立ブレーキモ
ードの両方を実現可能な回路として構成したが、選択ス
イッチ13を省略し、中立ブレーキモードの専用回路と
して構成してもよい。その場合、例えば旋回体43の圧
力変動や速度変動を抑制するために、センサ10A,1
0B,11からの入力信号に応じて弁装置9の駆動を制
御すればよい。さらに、上記実施の形態における旋回制
御装置はクレーンに適用するようにしたが、油圧ショベ
ルにも同様に適用することができる。
【0034】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、方向制御弁1が制御弁を、コントローラ12が制御
手段を、油圧切換弁9Aが第1の流量制御弁を、油圧切
換弁9Bが第2の流量制御弁を、9Cがパイロット圧供
給手段を、油圧切換弁9Dが単一の流量制御弁を、圧力
センサ10A,10Bが圧力検出手段を、回転数センサ
11が回転数検出手段を、モード選択スイッチ13がモ
ード選択手段を、それぞれ構成する。
て、方向制御弁1が制御弁を、コントローラ12が制御
手段を、油圧切換弁9Aが第1の流量制御弁を、油圧切
換弁9Bが第2の流量制御弁を、9Cがパイロット圧供
給手段を、油圧切換弁9Dが単一の流量制御弁を、圧力
センサ10A,10Bが圧力検出手段を、回転数センサ
11が回転数検出手段を、モード選択スイッチ13がモ
ード選択手段を、それぞれ構成する。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、制御手段からの駆動指令に応じて旋回用油圧モー
タの出入口ポートにそれぞれ接続する2本の管路を連通
および遮断するとともに、制御手段から駆動指令が出力
されないとき、2本の管路間が遮断されて油圧モータが
急停止しないように、2本の管路を所定の開口面積で連
通するようにした。これによって、断線等により制御手
段からの信号出力が停止した場合でも、旋回体は急停止
されず、旋回体のショックを和らげることができる。と
くに請求項4の発明によれば、2本の管路を連通および
遮断する第1の流量制御弁および第2の流量制御弁の応
答性を互いに異なったものとしたので、開口面積が0と
ならずに所定の開口面積まで減少させることができる。
また、請求項5の発明によれば、単一の流量制御弁によ
り2本の管路を連通および遮断するようにしたので、部
品点数が低減され、コストおよびスペース効率が向上す
る。さらに、請求項6の発明によれば、1つの回路で中
立フリーモードと中立ブレーキモードを選択することが
でき、作業性が向上する。
れば、制御手段からの駆動指令に応じて旋回用油圧モー
タの出入口ポートにそれぞれ接続する2本の管路を連通
および遮断するとともに、制御手段から駆動指令が出力
されないとき、2本の管路間が遮断されて油圧モータが
急停止しないように、2本の管路を所定の開口面積で連
通するようにした。これによって、断線等により制御手
段からの信号出力が停止した場合でも、旋回体は急停止
されず、旋回体のショックを和らげることができる。と
くに請求項4の発明によれば、2本の管路を連通および
遮断する第1の流量制御弁および第2の流量制御弁の応
答性を互いに異なったものとしたので、開口面積が0と
ならずに所定の開口面積まで減少させることができる。
また、請求項5の発明によれば、単一の流量制御弁によ
り2本の管路を連通および遮断するようにしたので、部
品点数が低減され、コストおよびスペース効率が向上す
る。さらに、請求項6の発明によれば、1つの回路で中
立フリーモードと中立ブレーキモードを選択することが
でき、作業性が向上する。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る旋回制御装置
の油圧回路図。
の油圧回路図。
【図2】本発明が適用されるクレーンの側面図。
【図3】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
する油圧切換弁のパイロット圧とスプールストロークと
の関係を示す図。
する油圧切換弁のパイロット圧とスプールストロークと
の関係を示す図。
【図4】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
する油圧切換弁のストロークと開口面積との関係を示す
図。
する油圧切換弁のストロークと開口面積との関係を示す
図。
【図5】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
する油圧切換弁のパイロット圧力と開口面積との関係を
示す図。
する油圧切換弁のパイロット圧力と開口面積との関係を
示す図。
【図6】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
する油圧切換弁の動的なストロークの特性を示す図。
する油圧切換弁の動的なストロークの特性を示す図。
【図7】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
する油圧切換弁の動的な開口面積の特性を示す図。
する油圧切換弁の動的な開口面積の特性を示す図。
【図8】第1の実施の形態に係わる旋回制御装置を構成
するコントローラ内における演算内容の一部を示す図。
するコントローラ内における演算内容の一部を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る旋回制御装置
の油圧回路図。
の油圧回路図。
【符号の説明】 1 方向制御弁 2 旋回用油圧
モータ 3 油圧ポンプ 6A,6B 管路 9 弁装置 9A,9B 油圧切
換弁 9C 電磁比例減圧弁 9D 油圧切換
弁 10A,10B 圧力センサ 11 回転数
センサ 12 コントローラ 13 モード選
択スイッチ
モータ 3 油圧ポンプ 6A,6B 管路 9 弁装置 9A,9B 油圧切
換弁 9C 電磁比例減圧弁 9D 油圧切換
弁 10A,10B 圧力センサ 11 回転数
センサ 12 コントローラ 13 モード選
択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成沢 順市 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 伊達 謙一郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石田 和久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 船渡 孝次 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3F205 AA07 BA06 CA01 DA03 EA09 3H089 AA60 AA68 BB06 CC08 DA02 DB12 DB47 DB49 EE03 EE22 EE36 FF07 FF10 GG02 JJ08
Claims (6)
- 【請求項1】 油圧ポンプと、 この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動する旋回
用油圧モータと、 前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の
流れを制御し、中立時に前記油圧モータの出入口ポート
へ連通される一対のポートを遮断する制御弁と、 前記油圧モータの出入口ポートにそれぞれ接続する2本
の管路を連通および遮断する弁装置と、 前記弁装置に駆動指令を出力する制御手段とを備えたク
レーンの旋回制御装置において、 前記弁装置は、前記制御手段からの前記駆動指令に応じ
て前記2本の管路を連通および遮断するように駆動され
るとともに、前記制御手段から前記駆動指令が出力され
ないとき、前記2本の管路間が遮断されて前記油圧モー
タが急停止しないように、前記2本の管路を所定の開口
面積で連通することを特徴とするクレーンの旋回制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のクレーンの旋回制御装
置において、 前記弁装置は、前記2本の管路間に並列に設けられた第
1の流量制御弁および第2の流量制御弁と、これら第1
の流量制御弁および第2の流量制御弁に前記制御手段か
らの前記駆動指令に応じたパイロット圧を供給するパイ
ロット圧供給手段とを有し、 前記第1の流量制御弁および第2の流量制御弁は、前記
パイロット圧供給手段から供給されるパイロット圧の増
加に伴い、それぞれ前記第1の流量制御弁の開口量が増
加するとともに、前記第2の流量制御弁の開口量が減少
し、かつ、前記第1の流量制御弁の最大開口量が前記第
2の流量制御弁の最大開口量よりも大きくなるような特
性を有することを特徴とするクレーンの旋回制御装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のクレーンの旋回制御装
置において、 前記第2の流量制御弁は、前記第1の流量制御弁の開口
量が増加を開始するパイロット圧よりも低いパイロット
圧で開口量が0となるような特性を有することを特徴と
するクレーンの旋回制御装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載のクレーンの旋回制御装
置において、 前記第2の流量制御弁は、前記第1の流量制御弁よりも
速い応答性を有することを特徴とするクレーンの旋回制
御装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載のクレーンの旋回制御装
置において、 前記弁装置は、前記2本の管路間に設けられた単一の流
量制御弁と、この単一の流量制御弁に前記制御手段から
の前記駆動指令に応じたパイロット圧を供給するパイロ
ット圧供給手段とを有し、 前記単一の流量制御弁は、前記パイロット圧供給手段か
ら供給されるパイロット圧に応じて駆動されることを特
徴とするクレーンの旋回制御装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のクレー
ンの旋回制御装置において、 前記2本の管路の圧力をそれぞれ検出して圧力信号を出
力する圧力検出手段と、 前記旋回用油圧モータの回転数に基づく物理量を検出し
て回転数信号を出力する回転数検出手段と、 中立ブレーキモードと中立フリーモードを選択するモー
ド選択手段とを備え、 前記制御手段は、前記中立ブレーキモードが選択される
と前記2本の管路を遮断し、前記中立フリーモードが選
択されると前記圧力信号と前記回転数信号に基づいて前
記2本の管路を連通するような前記駆動指令を出力する
ことを特徴とするクレーンの旋回制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147900A JP2001328795A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | クレーンの旋回制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147900A JP2001328795A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | クレーンの旋回制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328795A true JP2001328795A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18654020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000147900A Pending JP2001328795A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | クレーンの旋回制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001328795A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2749700A3 (en) * | 2012-12-26 | 2018-02-21 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Rotation control device and construction machine including rotation control device |
JP2018071573A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000147900A patent/JP2001328795A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2749700A3 (en) * | 2012-12-26 | 2018-02-21 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Rotation control device and construction machine including rotation control device |
JP2018071573A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
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