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JP2001327924A - 選別機 - Google Patents

選別機

Info

Publication number
JP2001327924A
JP2001327924A JP2000151145A JP2000151145A JP2001327924A JP 2001327924 A JP2001327924 A JP 2001327924A JP 2000151145 A JP2000151145 A JP 2000151145A JP 2000151145 A JP2000151145 A JP 2000151145A JP 2001327924 A JP2001327924 A JP 2001327924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
perforated plate
sorting
plate
air
sorted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000151145A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Hori
徹司 堀
Shigeru Tatsumi
滋 辰巳
Kyosuke Sono
恭輔 園
Toshiyasu Harada
敏康 原田
Shinsuke Matsuoka
慎介 松岡
Masahiro Yoshikawa
正弘 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Harada Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Harada Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd, Harada Sangyo Co Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2000151145A priority Critical patent/JP2001327924A/ja
Publication of JP2001327924A publication Critical patent/JP2001327924A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比重、形状、大きさ等が異なる物質が混在して
いる被選別材料を含む産業廃棄物、例えば建築廃材に対
して充分なる分離処理を行うことができるようにした選
別機を提供する。 【解決手段】振動箱3内に選別多孔板8を傾斜して設
け、該選別多孔板8の下方から空気を該選別多孔板8面
に吹き上げ、該選別多孔板8上に比重や重量の異なる物
質が混在する被選別材料Wを投入し、選別多孔板8に振
動を作用させることにより、重量物を上端方向に、軽量
物を下端方向に分離移動せしめるようにした選別機2に
おいて、該選別多孔板8の下方空間の空気室を仕切板9
によって複数の空気室に仕切り、重量物排出側の選別多
孔板8を通過する空気の通過流速を、軽量物排出側の選
別多孔板8を通過する空気の通過流速より大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は比重や重量及び形状
の異なる物質が混在している被選別材料、例えば建築廃
材等の産業廃棄物等を重量物と軽量物に有効に分離する
ことができるようにした選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物、例えば建築廃棄物
は、一旦、処理ヤードにダンピングされた後、大型廃棄
物をその材質(金属、木材、コンクリート等)毎に分別
し、残った小型廃棄物を破砕機で30mm〜50mmの
篩目を通過できる大きさに破砕し、この破砕物から磁力
選別機や非鉄金属選別機で、鉄やアルミニウムを回収し
ている。この金属が除去された破砕物には、砂、コンク
リート破砕物、石等の比重の大きい物と、木材、プラス
チックス、石膏(石膏ボード)、紙等の比重の小さい物
が混在している。また、これらは、篩を通過しているも
のの、大きさや形状もまちまちである。この金属が除去
された破砕物(廃棄物)も可能な限り、比重や大きさ等
の違いによって分離選別し、有価物として、再利用する
ことが望ましい。
【0003】ところで、比重の異なる物質が混在してい
る被選別材料を、比重の差を利用して軽量物と重量物に
分離選別する装置として、比重分離装置(例えば、特公
昭64−1192号公報)が知られている。この比重分
離装置の基本的構成は、網状振動板を傾斜して設け、該
網状振動板の下方から空気を振動板に吹き上げ、該網状
振動板上に被選別材料を投入し、比重の大きい重量物を
上端方向に移動せしめて重量物出口から排出し、比重の
小さい軽量物を下端方向に分離移動せしめて軽量物出口
から排出するようにしたものである。この比重分離装置
は穀類等から異物を除去する目的には好適に用いられて
いる。
【0004】しかし、この比重分離装置では、種々雑多
な被選別材料に対しては充分な選別分離処理を行なうこ
とができない。そこで、本願出願人等は、さらに分離性
能の向上した比重分離装置を提案している(特開平11
−262733号公報)。この公報に開示された比重差
を利用する選別装置を図4によって説明する。
【0005】図において、50は選別装置である。該選
別装置50は、振動箱64内に選別多孔板58が収納さ
れており、該選別多孔板58は、図示したごとく、適宜
傾斜して設けられている。この傾斜角度は必要に応じて
適宜設定される。82は、フードで、該フード82に、
原料投入口72が設けられている。55は、振動箱64
の下部に設けられた風胴で、該風胴55内に送風ファン
装置56が収納されている。なお、60はファン装置5
6を駆動するためのモータ、84はファン装置56に連
通する微細物出口である。
【0006】前記振動箱64の側部には、左右2箇所づ
つ、図示省略されたアーム(吊り具)が設けられてお
り、アームの上端部がフレーム54に、下端部が振動箱
の側部外面に取り付けられている。
【0007】68は偏心クランクで、モータ70によっ
て駆動される。該偏心クランク68は、一端が振動箱6
4に連結されたレバー66と接続されている。そして、
偏心クランク68の回転運動が、振動箱64に往復運動
として伝達されると、振動箱64及びその内部に設けら
れた選別多孔板58は、前記アームの上端部を中心に振
動(揺動)する。
【0008】74は該選別多孔板58の上端部に形成さ
れた比重の大きい重量物の排出口、76は該選別多孔板
58の下端部に形成された比重の小さい軽量物の排出口
である。また、78は振動箱64に取り付けられた集塵
配管で、その下部には集塵風量を調節する集塵風量調節
板80が設置されている。
【0009】この種の選別機では、選別多孔板58の中
央部に被選別材料(原料)を供給し、選別多孔板58の
下方から空気を吹き上げ原料を流動させる。この流動に
より、比重の小さい軽量物は浮力により、比重の大きい
重量物より上側となる。そして、下側の重量物は、選別
多孔板58に振動が働いているので、その作用を受けて
斜め上方へと移動する。また、上側の軽量物は、振動作
用をあまり受けないことと、選別多孔板58が傾斜して
いることより斜め下方に移動する。なお、空気は、集塵
配管78より排出される。このようなことにより、原料
は軽量物と重量物に分離されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比重、
形状、大きさ等が異なる物質が混在している被選別材
料、例えば産業廃棄物、特に建築廃材に対してはいまだ
充分な分離処理を行うことができないのが現状である。
この様な被選別材料では、小さな軽量物が大きな重量物
に巻き込まれて重量物として排出される恐れがある。ま
た、木材等の軽量物も、形が棒状であれば、浮力を大き
く受けないので、重量物として排出される恐れがある。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、比重、形状、大きさ等が異なる物質が混在して
いる被選別材料を含む産業廃棄物、例えば建築廃材に対
して充分なる分離処理を行うことができるようにした選
別機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の選別機は、振動箱内に選別多孔板を傾斜し
て設け、該選別多孔板の下方から空気を該選別多孔板面
に吹き上げ、該選別多孔板上に比重や重量の異なる物質
が混在する被選別材料を投入し、選別多孔板に振動を作
用させることにより、重量物を上端方向に、軽量物を下
端方向に分離移動せしめるようにした選別機において、
該選別多孔板の下方空間の空気室を仕切板によって複数
の空気室に仕切り、重量物排出側の選別多孔板を通過す
る空気の通過流速を、軽量物排出側の選別多孔板を通過
する空気の通過流速より大きくしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明するが、本発明の技術思想から逸脱
しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0014】図1は本発明の選別機の実施形態を示す一
部切欠正面概略説明図である。図2は選別多孔板の部分
斜視図である。図3は選別多孔板の形状例を示す説明図
である。
【0015】図1において、2は本発明に係る選別機で
ある。該選別機2は、上方の選別多孔板8が収納された
振動箱3と、その下部の風箱4に分割されており、両者
はキャンバス5により接続されている。前記選別多孔板
8は、図示したごとく、適宜傾斜して設けられる。この
傾斜角度は処理すべき物品に応じて適宜設定されるが、
大概6°〜18°程度で充分である。
【0016】前記風箱4はベース15の上に載置されて
おり、前記振動箱3は、フレーム17により、アーム7
を介して吊り下げられている。このアーム7は、振動箱
3の側部に、左右2箇所づつ設けられており、アーム7
の上端部がフレーム17に、下端部が振動箱3の側部外
面に取り付けられている。
【0017】また、振動箱3の側部外面には、偏心クラ
ンク10と係合するレバー11が取り付けられており、
偏心クランク10の回転運動が、振動箱3に揺動運動と
して伝達される。この揺動運動により、図1の矢印Aで
示したように、振動箱3及びその内部に設けられた選別
多孔板8は、前記アーム7の上端部を中心に振動(揺
動)する。
【0018】振動箱3は、その上部に被選別材料Wの投
入口28と空気出口23が、一端側部に重量物の排出口
30が、他端側部に軽量物の排出口32が設けられてい
る。前記フレーム17は、ベース15に設けた軸34と
係合しており、その傾斜角度を調整することができる。
フレーム17の傾斜角度を変更すれば、振動箱3の傾斜
角度も変更され、前記した選別多孔板8の傾斜角度や後
記する整流多孔板12の傾斜角度の微調整を行うことが
できる。この角度は2°程度で、微調整が終われば、フ
レーム17をベース15に固定する。
【0019】選別多孔板8は、平板に多数の貫通孔を設
けた多孔板を用いることができるが側面が鋸歯状に形成
された選別多孔板8が好適に用いられる(図2及び図3
参照)。この選別多孔板8に開穿される貫通孔(通気
孔)8aの径は、大略φ1mm〜φ5mm程度が使用可能
で、φ2mm〜φ3mmの径を有する選別多孔板8が好適に
使用される。また、選別多孔板8の開口率は、20〜5
0%が好ましい。側面が鋸歯状の選別多孔板8は、傾斜
面8bと垂直面8cが連続しており、傾斜面8bに多数
の貫通孔8aが設けられている。なお、垂直面8cにも
貫通孔を設けたり、傾斜面8bを水平面と傾斜面との組
み合わせにしたり、垂直面8cを急傾斜面にする等、種
々の形状のものを用いることができる。
【0020】この選別多孔板8より下方の空間は、空気
室Hとなっており、風箱4に設けられた空気導入口6よ
り導入された空気が蓄えられる。この空気室Hには、空
気室Hを上下に仕切る整流多孔板12が設けられてい
る。この整流多孔板12は、選別多孔板8の下方に所定
の間隔をおいて設置されている。また、整流多孔板12
の端部には微細物出口13が設けられている。
【0021】前記空気室Hには、空気室Hを重量物側
(選別多孔板8の上端側)の空気室H1と軽量物側の空
気室H2とに仕切る仕切板9(9a,9b)が設けられ
ている。そして、それぞれの空気室H1,H2に空気導
入口6,6が設けられている。
【0022】なお、仕切板9は、上方の仕切板9aと下
方の仕切板9bに分割し、整流多孔板12との間に、僅
かの隙間を設けている。整流多孔板12の下方の隙間
は、整流多孔板12が振動箱3とともに振動するのに対
し、下方の仕切板9bは固定されているので、両者の縁
を切るために設けられており、整流多孔板12の上方の
隙間は、後述するように、整流多孔板12の上を、微細
物sを移動させるために設けられている。なお、整流多
孔板12を設けない場合は、仕切板9を分割せずに一体
型にするとよい。
【0023】前記選別多孔板8の上方には、複数(図示
例では2個)の上部仕切板14が設置されている。この
上部仕切板14は、選別多孔板8並びに振動箱3の天井
部と所定の間隔をおいて設置されているとともに、図1
に示したように各上部仕切板14の片面が重量物出口3
0に向いており、つまり上部仕切板14は仕切板9と略
平行であり、さらに振動箱3のほぼ全幅に亘って設置さ
れている。
【0024】前記選別多孔板8の下端側端部には出口堰
板18が設けられており、出口堰板18付近で滞留する
軽量物から浮力を受けやすい軽量物を吸引する吸引手段
20が設けられている。そして、前記出口堰板18は、
選別多孔板8と逆方向の傾斜となっている。なお、出口
堰板18は、その長さや傾斜角度を調整することもでき
る。
【0025】また、選別多孔板8の上端側端部には、選
別多孔板8と所定の間隔をおいてバッフル板22が設け
られている。このバッフル板22も、その長さや傾斜角
度を調整することもできる。
【0026】次にこの実施の形態の作用について説明す
る。選別多孔板8の中央部に被選別材料Wを供給する。
なお、この被選別材料Wは、比重、形状、大きさ等の異
なる物質が混在したものであり、金属類が含まれる場合
は、磁力選別機や非鉄金属選別機で除去されている。
【0027】また、大きさが異なるとは言え、選別精度
を高めるためには、大きさに制限を設けることが望まし
い。例えば、篩い分けにより篩目を通過する細かな物が
除去された篩上物や篩目を通過できない大きな物が除去
された篩下物、あるいは、一定の篩目を通過できる大き
さに破砕された破砕物を被選別材料Wとして用いること
が望ましい。なお、篩目の大きさは、特に限定されない
が、30mm〜50mm程度が目安である。
【0028】従来の技術では、建築廃棄物の処理過程に
おいて、小型廃棄物を破砕し、その破砕物から金属を回
収していると説明したが、以下の説明では、この金属が
除去された破砕物(廃棄物)を、被選別材料Wとして説
明する。
【0029】選別多孔板8の上の被選別材料Wは、選別
多孔板8の下方から空気を吹き上げられているので流動
し、選別多孔板8上に被選別材料Wの流動層が形成され
る。そして、この流動により、流動層は、浮力を受けや
すい軽量物が集まる上層と、浮力を受けにくい重量物が
集まる下層と、両者が混在する中間層の3層が形成され
る。この時、選別多孔板8がその傾斜方向と略同方向に
振動しているので、その水平方向の振動による成層作用
を受け、中間層の軽量物は浮き上がり、重量物は沈みこ
む。このため、軽量物よりなる上層と、重量物よりなる
下層との2層よりなる流動層が形成される。なお、軽量
物とは、木材、プラスチックス、石膏、紙等の比重が小
さい物を主体としているが、小さな(粒径が5mm程度
以下)コンクリート破砕物や砂等、比重の大きい物も含
まれる。また、重量物とは、コンクリート破砕物や石等
で、比重も重量も大きい物である。
【0030】そして、下側の重量物は、選別多孔板8に
その傾斜と略同方向の振動が働いているので、その作用
を受けて斜め上方へと移動する。この時、選別多孔板8
の側面が鋸歯状であれば、その垂直面8cは、重量物を
大きくキックし移動距離を大きくできるのと、キックさ
れた重量物が傾斜に沿って転がり落ちるのを阻止できる
ので、すみやかに重量物を重量物出口30へと移動させ
ることができる。また、上側の軽量物は、振動作用をあ
まり受けないことと、選別多孔板8が傾斜していること
より斜め下方に移動する。また、コンクリート破砕物や
砂の内、特に細かい(粒径が1mm程度以下)微細物s
は、その一部が選別多孔板8の貫通孔8aから落下す
る。なお、空気は、粉塵などとともに空気出口23より
排出される。このようなことにより、被選別材料W中の
軽量物は、斜め下側へと移動し軽量物出口32から排出
され、重量物は斜め上側へと移動し重量物出口30から
排出される。
【0031】この時、整流多孔板12を設けておけば、
その貫通孔12aから均一な空気が、選別多孔板8の下
面に到達し、その貫通孔8aから吹き上がる。この均一
に吹き上がる空気により、選別多孔板8上で、被選別材
料Wが好ましい状態で流動し、前述した水平方向の振動
により、軽量物よりなる上層と、重量物よりなる下層と
の2層よりなる流動層が形成される。
【0032】もし、整流多孔板12を設けていなけれ
ば、空気の吹き抜け等が生じ、選別多孔板8の下面に均
一な空気を送ることができず、好ましい流動状態を維持
できないが、整流多孔板12を設けることにより、選別
多孔板8の全ての上面で、被選別材料Wを好ましい流動
状態にし、2層よりなる流動層を形成することができ
る。
【0033】そして、好ましい流動が維持されている状
態で、下側の重量物は、選別多孔板8の傾斜と同方向の
振動作用により、斜め上方の重量物出口30へ、上側の
軽量物を選別多孔板8の傾斜により斜め下方の軽量物出
口へと確実に分離する。
【0034】前記整流多孔板12の開口率は、選別多孔
板8の開口率より小さくし、空気の圧力損失が30mm
水柱〜70mm水柱程度になる様に設定しておくことが
望ましい。整流多孔板12の開口率の方を小さくしてお
けば、選別多孔板8に均一な空気を送るのに有効なだけ
でなく、選別多孔板8の通気孔8aから落下してきた微
細物sが、整流多孔板12の貫通孔12aから下方の風
箱4へと落下することを防止できる。すなわち、整流多
孔板12の貫通孔12aを、空気が高速で流れることに
なり、微細物sは貫通孔12aを通過できない。そし
て、この微細物sは微細物出口13から排出されること
になる。この様に、整流多孔板12を設けることによ
り、この選別機2は、被選別材料Wを重量物と軽量物に
確実に分離できるだけでなく、被選別材料W中の微細物
sも分離できる。
【0035】この整流多孔板12の貫通孔12aは細孔
とし、例えばφ1mm程度のものが好適に用いられる。
この程度の細孔とすれば、微細物sを、より確実に整流
多孔板12の上面に維持することができる。
【0036】また、整流多孔板12は、振動箱3内に水
平状態で設けてもよいが、図示したように、少し傾斜さ
せておくことが望ましい。そして、微細物出口13を、
重量物出口30と同じ側に設けておく。微細物sは、整
流多孔板12を通過する空気により、整流多孔板12上
で流動(浮上)しているが、整流多孔板12に着地すれ
ば、傾斜に沿って移動しようとすることと、整流多孔板
12に働く振動作用により微細物出口13側の方へ移動
する。
【0037】この様に、該整流多孔板12を、選別多孔
板8の傾斜と反対方向に傾斜させておけば、確実に微細
物sを微細物出口13から排出させることができる。な
お、傾斜角度は1°〜6°程度で充分である。
【0038】前述したように、比重、形状、大きさ等が
異なる物が混在している被選別材料Wの場合、小さな軽
量物が大きな重量物に巻き込まれたり、棒状の木材が浮
力を大きく受けないため、重量物として排出される恐れ
がある。そこで、空気室Hを、仕切板9により、重量物
側の空気室H1に軽量物側の空気室H2より多くの空気
を供給することで、重量物排出側の選別多孔板8を通過
する空気の通過流速を、軽量物排出側の選別多孔板8を
通過する空気の通過流速より大きくする。
【0039】重量物は、軽量物より流動性が低いが、空
気の通過流速を大きくすることで、重量物側であって
も、被選別材料Wの流動性を好ましい状態にできる。被
選別材料Wが十分に流動すれば、重量物に巻き込まれて
いる軽量物が重量物から分離するので、両者を確実に分
離できる。また、棒状の木材も空気の通過流速が大きけ
れば、十分な浮力を受け、重量物の上側になり、確実に
軽量物として分離(選別)できる。
【0040】また、被選別材料Wが同じ比重であって
も、その重量(大きさ)により、重量物と軽量物に分離
される。例えば、石と、それより小さい小石の場合、浮
力を受ける面積と重量の比は、小石の方が大きい。この
ため、空気により被選別材料Wが流動し2層よりなる流
動層が形成されれば、小石は石より上側になり、前述の
場合と同様に、小石は軽量物として軽量物出口32よ
り、石は重量物として重量物出口30から排出される。
【0041】この様に、空気室Hを、仕切板9により仕
切り、重量物側の空気室H1に多くの空気を供給するこ
とで、流動性の乏しい重量物を好ましい状態で流動させ
るので、軽量物と重量物を確実に分離できる。また、同
一比重の被選別材料Wを、その重量(大きさ)により、
重量物と軽量物に分離することができる。
【0042】選別多孔板8を通過した空気は、粉塵とと
もに空気出口23に向かって流れていく。この時、選別
多孔板8の上方に上部仕切板14を設けておけば、空気
は真っ直ぐに上昇した後、上部仕切板14の上端部付近
から方向を変えて空気出口23に向かって流れることに
なる。このため、選別多孔板8を通過した空気は均一に
上昇するので、選別多孔板8上で、被選別材料Wが好ま
しい状態で流動する。
【0043】また、選別多孔板8の上に供給された被選
別材料Wが、振動により大きく斜め上方に飛ばされて
も、上部仕切板14に衝突することになる。また、被選
別材料W中の軽量物も、斜め下方に移動する際に、上部
仕切板14と衝突することになる。この様に、被選別材
料Wは上部仕切板14と衝突するので、選別作用を十分
に受けないまま、重量物出口30あるいは軽量物出口3
2から排出されることがないので、選別性能を高めるこ
とができる。
【0044】さらに、被選別材料Wは上部仕切板14と
衝突することにより、選別多孔板8上での被選別材料W
による流動層の層厚を確保できる。もし、選別多孔板8
上に被選別材料Wがなければ、空気がその部分から集中
的に上昇するという、空気の吹き抜け現象が生じるが、
被選別材料Wの層厚を確保することにより好ましい流動
状態を保つことができる。
【0045】選別多孔板8の下端側端部に設けられた出
口堰板18は、この付近で、軽量物を滞留させるための
ものである。この出口堰板18は、図示したように、選
別多孔板8と逆方向に傾斜している。一般に、堰部材
は、垂直方向に設けられることが多いが、この選別機の
場合、垂直な堰部材では、振動が作用すると、その垂直
面で軽量物がキックされ斜め上方に大きく移動すること
になる。
【0046】しかし、選別多孔板8と逆方向に傾斜して
いれば、水平方向のキック力が弱くなり、反対に上方向
へのキック力が強くなる。このため、軽量物は大きく移
動することはできない。また、出口堰板18により、軽
量物が堰き止められるので、軽量物は出口堰板18にて
滞留し、比較的軽い軽量物よりなる上層と、比較的重い
軽量物よりなる下層とよりなる流動層が形成される。
【0047】この時、出口堰板18付近に、吸引手段2
0を設けておけば、比較的軽い軽量物、すなわち、紙、
プラスチックシート、木材、プラスチック等を吸引でき
る。この様にすれば、軽量物から可燃性軽量物が吸引除
去され、残りの不燃性軽量物、すなわち、石膏と粒径が
5mm程度以下のコンクリート破砕物や砂等が、軽量物
出口32から排出される。
【0048】前述したように、重量物出口30からは、
粒径が5mm程度以上のコンクリート破砕物や石等の重
量物が排出されるが、混入している軽量物も排出される
恐れがある。しかし、バッフル板22を設けておけば、
選別多孔板8を通過した空気は、振動箱3の中央に向か
って流れることになる。このため、軽量物が混入してい
ても、この空気の流れにより振動箱3の中央へと押し戻
されるので、重量物出口30からは重量物しか排出され
ない。
【0049】本発明においては、選別機2を振動箱3と
風箱4とに分割したが、必ずしも分割する必要はなく、
キャンバス5を省いて、両者を一体とすることができ
る。この場合、風箱4は、振動箱3とともにアーム7を
介してフレーム17に吊り下げられることになる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、選
別多孔板8の下方空間の空気室Hを仕切板9によって複
数の空気室H1,H2に仕切り、重量物排出側の選別多
孔板8を通過する空気の通過流速を、軽量物排出側の選
別多孔板8を通過する空気の通過流速より大きくしたの
で、流動性の乏しい重量物を好ましい状態で流動させる
ので、軽量物と重量物を確実に分離できる。また、同一
比重の被選別材料Wを、その重量(大きさ)により、重
量物と軽量物に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の選別機の実施形態を示す一部切欠正
面概略説明図である。
【図2】 選別多孔板の部分斜視図である。
【図3】 選別多孔板の形状例を示す説明図である。
【図4】 従来の選別装置の1例を示す正面概略説明図
である。
【符号の説明】
2:選別機、3:振動箱、4:風箱、5:キャンバス、
6:空気導入口、7:アーム、8:選別多孔板、9:仕
切板、10:偏心クランク、11:レバー、12:整流
多孔板、13:微細物出口、14:上部仕切板、15:
ベース、17:フレーム、18:出口堰板、20:吸引
手段、22:バッフル板、23:空気出口、28:投入
口、30:重量物出口、32:軽量物出口、34:軸、
H:空気室、s:微細物。
フロントページの続き (72)発明者 辰巳 滋 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 園 恭輔 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 原田 敏康 埼玉県上尾市藤波二丁目198番地 原田産 業株式会社内 (72)発明者 松岡 慎介 埼玉県上尾市藤波二丁目198番地 原田産 業株式会社内 (72)発明者 吉川 正弘 埼玉県上尾市藤波二丁目198番地 原田産 業株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA31 CA08 CB42 CB43 CC02 DA02 DA12 4D021 FA02 FA09 FA12 GA02 GA08 GA13 GA16 GA17 GA20 GA23 GA27 GB01 HA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動箱内に選別多孔板を傾斜して設け、
    該選別多孔板の下方から空気を該選別多孔板面に吹き上
    げ、該選別多孔板上に比重や重量の異なる物質が混在す
    る被選別材料を投入し、選別多孔板に振動を作用させる
    ことにより、重量物を上端方向に、軽量物を下端方向に
    分離移動せしめるようにした選別機において、該選別多
    孔板の下方空間の空気室を仕切板によって複数の空気室
    に仕切り、重量物排出側の選別多孔板を通過する空気の
    通過流速を、軽量物排出側の選別多孔板を通過する空気
    の通過流速より大きくしたことを特徴とする選別機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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