JP2001327606A - 医療用挿通線体 - Google Patents
医療用挿通線体Info
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- JP2001327606A JP2001327606A JP2000151235A JP2000151235A JP2001327606A JP 2001327606 A JP2001327606 A JP 2001327606A JP 2000151235 A JP2000151235 A JP 2000151235A JP 2000151235 A JP2000151235 A JP 2000151235A JP 2001327606 A JP2001327606 A JP 2001327606A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 血管に存在する種々の湾曲部に合
致することができるように適当な可撓性を有し、血管中
に座屈することなく押すことのできる機能を有し、基端
部に与えられた実質的にすべての回転を先端部に制御可
能に伝達することができ、先端部で起こっている事象を
基端部で感じることができる良好な触覚反応を有する医
療用挿通線体を提供すること。 【解決手段】 複数本の芯線体主線部と、前記芯
線体主線部を連接する芯線体中間部を備えた芯線体を有
し、前記芯線体中間部は、前記芯線体主線部におけるそ
の芯線体中間部に接続する末端部よりも曲げ剛性が小さ
いことを特徴とする医療用挿通線体。
致することができるように適当な可撓性を有し、血管中
に座屈することなく押すことのできる機能を有し、基端
部に与えられた実質的にすべての回転を先端部に制御可
能に伝達することができ、先端部で起こっている事象を
基端部で感じることができる良好な触覚反応を有する医
療用挿通線体を提供すること。 【解決手段】 複数本の芯線体主線部と、前記芯
線体主線部を連接する芯線体中間部を備えた芯線体を有
し、前記芯線体中間部は、前記芯線体主線部におけるそ
の芯線体中間部に接続する末端部よりも曲げ剛性が小さ
いことを特徴とする医療用挿通線体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療用挿通線体
に関し、さらに詳しくは、経皮経管主冠状動脈形成術
(PTCA)等、複雑な血管経路を経て操作することを
要する医療処置に使用することができる医療用挿通線体
に関する。
に関し、さらに詳しくは、経皮経管主冠状動脈形成術
(PTCA)等、複雑な血管経路を経て操作することを
要する医療処置に使用することができる医療用挿通線体
に関する。
【0002】
【従来の技術】主冠状動脈の狭窄領域を拡張して該環状
動脈を通る血液の流れを増大させるPTCA処置におい
ては一般に、医療用管状用具例えばカテーテルを大腿動
脈の経皮穿剌口に入れてこれを前進させ、その医療用管
状用具の先端を、狭窄している主冠状動脈の入口に定置
する。医療用管状用具を適正に位置決めした状態で、バ
ルーン拡張カテーテルを医療用管状用具に挿通して、主
冠状動脈の入口に到達させ、その入口の中へ入れる。バ
ルーン拡張カテーテルは一般に、選択された動脈枝の中
に入り、拡張すべき狭窄部を通過するように操縦するこ
とができる医療用挿通線体と組み合わせて使用される。
医療用挿通線体が操縦されて適所に案内された後に、バ
ルーンカテーテルは、医療用挿通線体の周囲で該医療用
挿通線体に沿って押し進められ、その収縮された状態の
バルーンを、上記狭窄部の中に配置する。
動脈を通る血液の流れを増大させるPTCA処置におい
ては一般に、医療用管状用具例えばカテーテルを大腿動
脈の経皮穿剌口に入れてこれを前進させ、その医療用管
状用具の先端を、狭窄している主冠状動脈の入口に定置
する。医療用管状用具を適正に位置決めした状態で、バ
ルーン拡張カテーテルを医療用管状用具に挿通して、主
冠状動脈の入口に到達させ、その入口の中へ入れる。バ
ルーン拡張カテーテルは一般に、選択された動脈枝の中
に入り、拡張すべき狭窄部を通過するように操縦するこ
とができる医療用挿通線体と組み合わせて使用される。
医療用挿通線体が操縦されて適所に案内された後に、バ
ルーンカテーテルは、医療用挿通線体の周囲で該医療用
挿通線体に沿って押し進められ、その収縮された状態の
バルーンを、上記狭窄部の中に配置する。
【0003】次に、バルーンは、膨張して、動脈の狭窄
領域を拡張させる。
領域を拡張させる。
【0004】PTCAに使用される操縦可能な医療用挿
通線体を設計する際には、種々の困難性がある。そのよ
うな困難性は、鼠径部領域の大腿動脈である通常の穿刺
点から、主冠状動脈を含む主冠状動脈までの人体の動脈
構造に起因する。
通線体を設計する際には、種々の困難性がある。そのよ
うな困難性は、鼠径部領域の大腿動脈である通常の穿刺
点から、主冠状動脈を含む主冠状動脈までの人体の動脈
構造に起因する。
【0005】上記動脈構造の一部が、その一部を省略し
て幾分図解的に、図1に示されている。
て幾分図解的に、図1に示されている。
【0006】大動脈弁25から伸長する動脈構造は、そ
の下流側に、主冠状動脈の上向部分26と、その全体に
符号27が付された大動脈弓と、主冠状動脈の残りの部
分(下向部分18)とを備えている。多数の動脈枝が、
主冠状動脈から分岐して、人体の内部器官に、並びに、
腸骨動脈17及び脚に血液を導く大腿動脈19を含む、
四肢及び手足に血液を運ぶ。酸素付与された血液を心臓
組織へ戻す主冠状動脈系(その一部が、概略的に符号2
0で示されている)自身も、左側の主冠状動脈21、及
び右側の主冠状動脈22の、2つの主動脈を有してお
り、これら2つの主動脈は共に、大動脈弁25に接近し
ている大動脈の上向部分26から分岐している。左側及
び右側の各々の主冠状動脈21、22は、種々の分岐動
脈から成る系に接続されている。これら分岐動脈の幾つ
かは、符号20A、20B、20C、20Dで概略的に
示されており、心筋の壁部の上に拡がって、酸素付与さ
れた血液を心筋全体に分配する役割を果たしている。
の下流側に、主冠状動脈の上向部分26と、その全体に
符号27が付された大動脈弓と、主冠状動脈の残りの部
分(下向部分18)とを備えている。多数の動脈枝が、
主冠状動脈から分岐して、人体の内部器官に、並びに、
腸骨動脈17及び脚に血液を導く大腿動脈19を含む、
四肢及び手足に血液を運ぶ。酸素付与された血液を心臓
組織へ戻す主冠状動脈系(その一部が、概略的に符号2
0で示されている)自身も、左側の主冠状動脈21、及
び右側の主冠状動脈22の、2つの主動脈を有してお
り、これら2つの主動脈は共に、大動脈弁25に接近し
ている大動脈の上向部分26から分岐している。左側及
び右側の各々の主冠状動脈21、22は、種々の分岐動
脈から成る系に接続されている。これら分岐動脈の幾つ
かは、符号20A、20B、20C、20Dで概略的に
示されており、心筋の壁部の上に拡がって、酸素付与さ
れた血液を心筋全体に分配する役割を果たしている。
【0007】したがって、動脈を通る血液の流れを阻害
する狭窄部が、たとえば主冠状動脈系内(たとえば図1
中符号23で示す位置)に存在する場合には、医療用管
状用具は大腿部から血管内に進入し、大腿動脈19、主
冠状動脈の下向部分18、及び主冠状動脈の上向部分2
6を通過して、その先端口を主冠状動脈21の入口に当
接させ、その大きく湾曲した医療用管状用具内に医療用
挿通線体を通過させて、その先端を主冠状動脈21の入
口に到達させ、さらに、小径の主冠状動脈21内に進入
させて、狭窄部に到達させる必要がある。
する狭窄部が、たとえば主冠状動脈系内(たとえば図1
中符号23で示す位置)に存在する場合には、医療用管
状用具は大腿部から血管内に進入し、大腿動脈19、主
冠状動脈の下向部分18、及び主冠状動脈の上向部分2
6を通過して、その先端口を主冠状動脈21の入口に当
接させ、その大きく湾曲した医療用管状用具内に医療用
挿通線体を通過させて、その先端を主冠状動脈21の入
口に到達させ、さらに、小径の主冠状動脈21内に進入
させて、狭窄部に到達させる必要がある。
【0008】このために、医療用挿通線体には、その機
能を効果的に発揮することができるように多数の特性が
要求される。つまり、医療用挿通線体は、頻繁に且つ大
きく曲がりくねった主冠状動脈の形態を含む、患者の動
脈に存在する種々の湾曲部に合致することができるよう
に、長手方向における適当な可撓性を有する必要があ
る。医療用挿通線体は、動脈を通って前進する際に、座
屈することなく押し込まれることができるように、長手
方向における適度な強度を有する必要がある。医療用挿
通線体は、制御可能に操縦することができるようにする
ために、十分なねじり剛性を有する必要があり、これに
より、その基端に与えられた実質的にすべての回転を、
その先端に制御可能に伝達することができる。医療用挿
通線体の先端チップは、動脈の繊細な内側ライニングに
損傷を与える危険性を減少させるために、可撓性を有す
る必要がある。医療用挿通線体は、また、キンク(ki
nk)に対しての抵抗力、即ち耐キンク性を備える必要
がある。医療用挿通線体のキンキング(kinkin
g)(永久歪み)は一般に、医療用挿通線体の先端チッ
プに、制御された望ましい回転の伝達ではなく、制御さ
れない急激で異常な運動を生ずる。また、医療用挿通線
体の先端チップは、その運動及び位置が蛍光透視検査で
容易に観察することができるように、放射線不透過性が
高いのが望ましい。また、医療用挿通線体の特性の中で
も重要なのは、医師が、医療用挿通線体の基端におい
て、先端で起こっている事象を感じることができるよう
に、良好な触覚反応を有することである。
能を効果的に発揮することができるように多数の特性が
要求される。つまり、医療用挿通線体は、頻繁に且つ大
きく曲がりくねった主冠状動脈の形態を含む、患者の動
脈に存在する種々の湾曲部に合致することができるよう
に、長手方向における適当な可撓性を有する必要があ
る。医療用挿通線体は、動脈を通って前進する際に、座
屈することなく押し込まれることができるように、長手
方向における適度な強度を有する必要がある。医療用挿
通線体は、制御可能に操縦することができるようにする
ために、十分なねじり剛性を有する必要があり、これに
より、その基端に与えられた実質的にすべての回転を、
その先端に制御可能に伝達することができる。医療用挿
通線体の先端チップは、動脈の繊細な内側ライニングに
損傷を与える危険性を減少させるために、可撓性を有す
る必要がある。医療用挿通線体は、また、キンク(ki
nk)に対しての抵抗力、即ち耐キンク性を備える必要
がある。医療用挿通線体のキンキング(kinkin
g)(永久歪み)は一般に、医療用挿通線体の先端チッ
プに、制御された望ましい回転の伝達ではなく、制御さ
れない急激で異常な運動を生ずる。また、医療用挿通線
体の先端チップは、その運動及び位置が蛍光透視検査で
容易に観察することができるように、放射線不透過性が
高いのが望ましい。また、医療用挿通線体の特性の中で
も重要なのは、医師が、医療用挿通線体の基端におい
て、先端で起こっている事象を感じることができるよう
に、良好な触覚反応を有することである。
【0009】操縦可能な医療用挿通線体について初めて
なされた開発(レアリー(Leary)の米国特許第
4,545,390号)以来、開発された医療用挿通線
体の中には、上述の望ましい特性のすべてを兼ね備えた
医療用挿通線体は存在しない。
なされた開発(レアリー(Leary)の米国特許第
4,545,390号)以来、開発された医療用挿通線
体の中には、上述の望ましい特性のすべてを兼ね備えた
医療用挿通線体は存在しない。
【0010】たとえば、ニチノール(nitinol)
合金等の擬似弾性材料から形成された医療用挿通線体
は、優れた耐キンク性、及び、可撓性を有する望ましい
先端チップを提供する。そのような医療用挿通線体の代
表例が、米国特許第4,925,445号(サカモト:
Sakamoto)に記載されている。しかしながら、
そのような擬似弾性医療用挿通線体の利点は、約0.3
56mm(0.014インチ)から約0.254mm
(0.010インチ)程度の、PTCAに現在通常に使
用されているタイプの医療用挿通線体において、他の望
ましい特性を犠牲にして達成されている。つまり、擬似
弾性医療用挿通線体の前記他の望ましい性能は、その径
が大きい場合には十分であるが、径の大きさが約0.3
56mm(0.014インチ)以下になると不十分にな
る。特に、医療用挿通線体の長手方向における強度、及
び、座屈を生ずることなく押すことのできる機能は、現
実の使用に耐えない程低下する。同様に、約0.356
mm(0.014インチ)程度あるいはそれ以下の直径
を有し、PTCAに使用されるよう作成された擬似弾性
医療用挿通線体は、現実の使用に耐えない程劣った操縦
特性を示す傾向がある。そのような欠点はまた、ワイヤ
の触覚反応特性も低下させる。
合金等の擬似弾性材料から形成された医療用挿通線体
は、優れた耐キンク性、及び、可撓性を有する望ましい
先端チップを提供する。そのような医療用挿通線体の代
表例が、米国特許第4,925,445号(サカモト:
Sakamoto)に記載されている。しかしながら、
そのような擬似弾性医療用挿通線体の利点は、約0.3
56mm(0.014インチ)から約0.254mm
(0.010インチ)程度の、PTCAに現在通常に使
用されているタイプの医療用挿通線体において、他の望
ましい特性を犠牲にして達成されている。つまり、擬似
弾性医療用挿通線体の前記他の望ましい性能は、その径
が大きい場合には十分であるが、径の大きさが約0.3
56mm(0.014インチ)以下になると不十分にな
る。特に、医療用挿通線体の長手方向における強度、及
び、座屈を生ずることなく押すことのできる機能は、現
実の使用に耐えない程低下する。同様に、約0.356
mm(0.014インチ)程度あるいはそれ以下の直径
を有し、PTCAに使用されるよう作成された擬似弾性
医療用挿通線体は、現実の使用に耐えない程劣った操縦
特性を示す傾向がある。そのような欠点はまた、ワイヤ
の触覚反応特性も低下させる。
【0011】前記特性をバランス良く有する医療用挿通
線体として、特表平8−510394号公報に記載され
た医療用挿通線体があるが、この医療用挿通線体は、異
なる材料から構成される複数の部材を特殊な方法により
結合させる必要があるので、製造方法が煩雑であり、コ
スト高になる欠点がある。
線体として、特表平8−510394号公報に記載され
た医療用挿通線体があるが、この医療用挿通線体は、異
なる材料から構成される複数の部材を特殊な方法により
結合させる必要があるので、製造方法が煩雑であり、コ
スト高になる欠点がある。
【0012】また、前記PTCA以外の医療処置におい
ても、複雑に湾曲する血管内で効果的な操作が可能な医
療用挿通線体はきわめて有用であり、その開発が切望さ
れていた。
ても、複雑に湾曲する血管内で効果的な操作が可能な医
療用挿通線体はきわめて有用であり、その開発が切望さ
れていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、血管に存
在する種々の湾曲部に合致することができるように適当
な可撓性を有し、血管中に座屈することなく押すことの
できる機能を有し、基端部に与えられた実質的にすべて
の回転を先端部に制御可能に伝達することができ、先端
部で起こっている事象を基端部で感じることができる良
好な触覚反応を有する医療用挿通線体を提供することを
目的とする。
在する種々の湾曲部に合致することができるように適当
な可撓性を有し、血管中に座屈することなく押すことの
できる機能を有し、基端部に与えられた実質的にすべて
の回転を先端部に制御可能に伝達することができ、先端
部で起こっている事象を基端部で感じることができる良
好な触覚反応を有する医療用挿通線体を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
のこの発明は、複数の芯線体主線部と、前記芯線体主線
部間に存在し、かつこの芯線体主線部の曲げ剛性よりも
小さく形成されてなる芯線体中間部とを備えてなること
を特徴とする医療用挿通線体であり、また、この発明の
好適な態様においては、前記芯線体中間部は、その芯線
体中間部に連続する前記芯線体主線部の末端部よりも径
が小さい小径部を有してなり、この発明の好適な他の態
様においては、前記芯線体中間部は、その芯線体中間部
に連続する芯線体主線部の末端部よりも径が小さく形成
されて成る小径部と、前記小径部の表面に設けられた螺
旋状の凸部とを有してなり、この発明の好適な更に他の
態様においては、前記芯線体中間部は、前記芯線体主線
部の直径よりも小さな直径を有するところの、互いに独
立した複数の凹陥部を有してなり、この発明の別の態様
においては、前記芯線体主線部は、少なくとも一部を表
面硬化処理することにより前記芯線体中間部よりも大き
な曲げ合成を有してなり、この発明の更に別の態様にお
いては、前記芯線体中間部は、少なくとも2個存在す
る。
のこの発明は、複数の芯線体主線部と、前記芯線体主線
部間に存在し、かつこの芯線体主線部の曲げ剛性よりも
小さく形成されてなる芯線体中間部とを備えてなること
を特徴とする医療用挿通線体であり、また、この発明の
好適な態様においては、前記芯線体中間部は、その芯線
体中間部に連続する前記芯線体主線部の末端部よりも径
が小さい小径部を有してなり、この発明の好適な他の態
様においては、前記芯線体中間部は、その芯線体中間部
に連続する芯線体主線部の末端部よりも径が小さく形成
されて成る小径部と、前記小径部の表面に設けられた螺
旋状の凸部とを有してなり、この発明の好適な更に他の
態様においては、前記芯線体中間部は、前記芯線体主線
部の直径よりも小さな直径を有するところの、互いに独
立した複数の凹陥部を有してなり、この発明の別の態様
においては、前記芯線体主線部は、少なくとも一部を表
面硬化処理することにより前記芯線体中間部よりも大き
な曲げ合成を有してなり、この発明の更に別の態様にお
いては、前記芯線体中間部は、少なくとも2個存在す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明に係る医療用挿通線体
は、芯線体主線部と芯線体中間部とを備えた芯線体を有
する。さらに、この発明に係る医療用挿通線体において
は、前記芯線体の先端に螺旋線体を装着することができ
る。
は、芯線体主線部と芯線体中間部とを備えた芯線体を有
する。さらに、この発明に係る医療用挿通線体において
は、前記芯線体の先端に螺旋線体を装着することができ
る。
【0016】前記芯線体、すなわちコアワイヤは、人体
の所定の部位から血管中に挿入された医療用管状用具、
すなわちカテーテルの中に挿入され、その先端部が患部
に至り、所定の治療を行うか、又はバルーンカテーテル
を患部に誘導する部材である。
の所定の部位から血管中に挿入された医療用管状用具、
すなわちカテーテルの中に挿入され、その先端部が患部
に至り、所定の治療を行うか、又はバルーンカテーテル
を患部に誘導する部材である。
【0017】前記芯線体の長さとしては、この発明の目
的を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、操作性等を考慮すると0.3〜3mが好適であり、
さらに好ましくは1〜2mである。
的を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、操作性等を考慮すると0.3〜3mが好適であり、
さらに好ましくは1〜2mである。
【0018】前記芯線体は、医療用管状用具内をスムー
スに進行可能なように、その先端部に向かって全体とし
て径が小さくなるように設計されていることが好まし
い。
スに進行可能なように、その先端部に向かって全体とし
て径が小さくなるように設計されていることが好まし
い。
【0019】前記芯線体は、芯線体主線部と芯線体中間
部とを有する。
部とを有する。
【0020】前記芯線体主線部は、芯線体において複数
存在し、前記芯線体中間部を挟むように形成される。
存在し、前記芯線体中間部を挟むように形成される。
【0021】前記芯線体主線部は、この発明に係る医療
用挿通線体に所定の剛性を付与する部分である。この発
明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体主要部を有する
ことにより、座屈することなく血管中を押し進められる
ことができる機能を有し、基端に与えられた実質的にす
べての回転を先端に制御可能に伝達することができ、基
端において先端で起こっている事象を感じることができ
る良好な触覚反応を確保することができる。
用挿通線体に所定の剛性を付与する部分である。この発
明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体主要部を有する
ことにより、座屈することなく血管中を押し進められる
ことができる機能を有し、基端に与えられた実質的にす
べての回転を先端に制御可能に伝達することができ、基
端において先端で起こっている事象を感じることができ
る良好な触覚反応を確保することができる。
【0022】前記芯線体主線部は、その曲げ強度が、こ
の発明に係る医療用挿通線体に要求される前記剛性及び
可撓性を確保することができること等の条件を満たせば
特に制限はなく、たとえば150〜400grである。
の発明に係る医療用挿通線体に要求される前記剛性及び
可撓性を確保することができること等の条件を満たせば
特に制限はなく、たとえば150〜400grである。
【0023】前記芯線体主線部の断面形状は、この発明
の目的を達成することができる限りにおいて特に制限は
なく、通常は円形、楕円形、方形、長方形等であり、好
適な断面形状は円形である。
の目的を達成することができる限りにおいて特に制限は
なく、通常は円形、楕円形、方形、長方形等であり、好
適な断面形状は円形である。
【0024】前記芯線体主線部の長さとしては、この発
明の目的を達成することができる限りにおいて特に制限
はなく、前記芯線体中間部の個数、及び前記芯線体中間
部の位置等によって適宜に決定することができる。
明の目的を達成することができる限りにおいて特に制限
はなく、前記芯線体中間部の個数、及び前記芯線体中間
部の位置等によって適宜に決定することができる。
【0025】前記芯線体がその先端に向かって全体とし
て径が小さくなるように設計されている場合には、複数
ある前記芯線体主線部のうち芯線体の先端側にある前記
芯線体主線部ほど径は小さく設計される。なお、この場
合、前記芯線体は全体として先端部に至るに従って細く
なっていればよいので、芯線体における全ての前記芯線
体主線部が先端に向かって漸次細くなっている必要はな
い。つまり、すべての前記芯線体主線部が一定の割合で
先端に向かって漸次細くなっていてもよく、また、先端
側に配置される前記芯線体主線部がテーパ状に形成され
ていて、他の部分の芯線体主線部は一定の径となってい
てもよい。また、前記芯線体主線部の先端に向かって細
く形成される部分は、一定の割合でテーパ状に細くなっ
ている必要はなく、段差を有することにより階段状に形
成されていてもよい。
て径が小さくなるように設計されている場合には、複数
ある前記芯線体主線部のうち芯線体の先端側にある前記
芯線体主線部ほど径は小さく設計される。なお、この場
合、前記芯線体は全体として先端部に至るに従って細く
なっていればよいので、芯線体における全ての前記芯線
体主線部が先端に向かって漸次細くなっている必要はな
い。つまり、すべての前記芯線体主線部が一定の割合で
先端に向かって漸次細くなっていてもよく、また、先端
側に配置される前記芯線体主線部がテーパ状に形成され
ていて、他の部分の芯線体主線部は一定の径となってい
てもよい。また、前記芯線体主線部の先端に向かって細
く形成される部分は、一定の割合でテーパ状に細くなっ
ている必要はなく、段差を有することにより階段状に形
成されていてもよい。
【0026】先端に位置する前記芯線体主線部には、前
記のように螺旋線体を装着することができる。この場
合、前記テーパ状に成った部分を螺旋線体被装着部とす
ることができ、その螺旋線体被装着部に螺旋線体を装着
することができる。換言すると、この場合には、先端に
位置する前記芯線体主線部は、螺旋線体被装着部以外の
部分である芯線体主線部本体と螺旋線体被装着部とを有
し、螺旋線体を装着する部位が螺旋線体被装着部であ
る。
記のように螺旋線体を装着することができる。この場
合、前記テーパ状に成った部分を螺旋線体被装着部とす
ることができ、その螺旋線体被装着部に螺旋線体を装着
することができる。換言すると、この場合には、先端に
位置する前記芯線体主線部は、螺旋線体被装着部以外の
部分である芯線体主線部本体と螺旋線体被装着部とを有
し、螺旋線体を装着する部位が螺旋線体被装着部であ
る。
【0027】螺旋線体被装着部を有する芯線体主線部に
おいては、前記螺旋線体被装着部となる芯線と芯線本体
とを別々に形成しておき、その後にこの螺旋線体被装着
部となる芯線と前記芯線本体とを一体に結合することに
より形成することもできるし、芯線体主線部にするべき
芯線素材を加工し、その先端部を線引き加工し、又は削
り出し加工することにより螺旋線体被装着部を形成する
こともできる。好ましい芯線体は、螺旋線体被装着部と
芯線体本体とが最初から一体物として形成されて成る。
おいては、前記螺旋線体被装着部となる芯線と芯線本体
とを別々に形成しておき、その後にこの螺旋線体被装着
部となる芯線と前記芯線本体とを一体に結合することに
より形成することもできるし、芯線体主線部にするべき
芯線素材を加工し、その先端部を線引き加工し、又は削
り出し加工することにより螺旋線体被装着部を形成する
こともできる。好ましい芯線体は、螺旋線体被装着部と
芯線体本体とが最初から一体物として形成されて成る。
【0028】前記芯線体主線部の直径は、前記芯線体が
医療用管状用具内を円滑に進行可能な程度に十分小さい
こと、及び、前記芯線体の先端部を医療用管状用具内に
所定の位置まで送り込むことができる程度に前記医療用
挿通線体の剛性が大きいこと等の条件を満たしていれば
特に制限はない。最先端に配置された前記芯線体主線部
以外の芯線体主線部については、その直径はたとえば
0.2〜2mmである。
医療用管状用具内を円滑に進行可能な程度に十分小さい
こと、及び、前記芯線体の先端部を医療用管状用具内に
所定の位置まで送り込むことができる程度に前記医療用
挿通線体の剛性が大きいこと等の条件を満たしていれば
特に制限はない。最先端に配置された前記芯線体主線部
以外の芯線体主線部については、その直径はたとえば
0.2〜2mmである。
【0029】先端に位置する前記芯線体主線部について
は、螺旋線体被装着部を有しない場合に、芯線体主線部
の直径はたとえば0.2〜2mmであり、螺旋線体被装
着部を有する場合には、螺旋線体被装着部以外の直径は
たとえば0.2〜2mmであり、螺旋線体被装着部の先
端の直径は例えば0.05〜0.3mmである。
は、螺旋線体被装着部を有しない場合に、芯線体主線部
の直径はたとえば0.2〜2mmであり、螺旋線体被装
着部を有する場合には、螺旋線体被装着部以外の直径は
たとえば0.2〜2mmであり、螺旋線体被装着部の先
端の直径は例えば0.05〜0.3mmである。
【0030】前記芯線体主線部の材料は、この発明の目
的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
く、たとえば、ステンレス合金、及びNi−Ti合金等
の金属材料で形成されることができる。また、芯線体主
線部は、後述するように、これらの合金で形成された線
体の表面を硬化処理することによって形成されていても
よい。
的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
く、たとえば、ステンレス合金、及びNi−Ti合金等
の金属材料で形成されることができる。また、芯線体主
線部は、後述するように、これらの合金で形成された線
体の表面を硬化処理することによって形成されていても
よい。
【0031】前記芯線体中間部は、その両端において前
記芯線体主線部に挟まれ、これに連絡する部位である。
つまり、前記芯線体は、複数の前記芯線体主線部を前記
芯線体中間部で連絡することにより構成されている。
記芯線体主線部に挟まれ、これに連絡する部位である。
つまり、前記芯線体は、複数の前記芯線体主線部を前記
芯線体中間部で連絡することにより構成されている。
【0032】また、芯線体中間部は、前記芯線体主線部
におけるその芯線体中間部に接続する部分よりも曲げ剛
性が小さくなるように設定されている。換言すれば、こ
の発明における芯線体においては、基端側及び先端側に
隣接する部分よりも曲げ強度が小さい部分が芯線体中間
部であり、その芯線体中間部に連接する部分が芯線体主
線部である。
におけるその芯線体中間部に接続する部分よりも曲げ剛
性が小さくなるように設定されている。換言すれば、こ
の発明における芯線体においては、基端側及び先端側に
隣接する部分よりも曲げ強度が小さい部分が芯線体中間
部であり、その芯線体中間部に連接する部分が芯線体主
線部である。
【0033】前記芯線体中間部は、この発明に係る医療
用挿通線体に所定の可撓性を付与する部分である。この
発明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体中間部を有す
ることにより、血管に存在する頻繁にかつ大きく曲がり
くねった種々の湾曲部に対応して変形することのできる
適当な可撓性を確保することができる。つまり、この発
明に係る医療用挿通線体は、血管内で、前記芯線体中間
部において容易に曲がることにより、複雑に湾曲する血
管内を円滑に進行することができる。
用挿通線体に所定の可撓性を付与する部分である。この
発明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体中間部を有す
ることにより、血管に存在する頻繁にかつ大きく曲がり
くねった種々の湾曲部に対応して変形することのできる
適当な可撓性を確保することができる。つまり、この発
明に係る医療用挿通線体は、血管内で、前記芯線体中間
部において容易に曲がることにより、複雑に湾曲する血
管内を円滑に進行することができる。
【0034】前記芯線体中間部の曲げ剛性は、この発明
に係る医療用挿通線体に要求される前記機能を確保する
ことができれば特に制限はなく、たとえば前記芯線体主
線部の曲げ剛性に対して30〜95%であり、特に好ま
しくは50〜80%である。前記芯線体中間部の曲げ剛
性が、前記範囲内であるとこの発明の目的が特に効果的
に達成される。
に係る医療用挿通線体に要求される前記機能を確保する
ことができれば特に制限はなく、たとえば前記芯線体主
線部の曲げ剛性に対して30〜95%であり、特に好ま
しくは50〜80%である。前記芯線体中間部の曲げ剛
性が、前記範囲内であるとこの発明の目的が特に効果的
に達成される。
【0035】前記芯線体中間部の長さは、この発明の目
的を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、50〜800mmであることが好ましい。芯線体中
間部の長さが前記範囲内であると、この発明の医療用挿
通線体に要求される剛性と可撓性とをバランス良く確保
することができる。
的を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、50〜800mmであることが好ましい。芯線体中
間部の長さが前記範囲内であると、この発明の医療用挿
通線体に要求される剛性と可撓性とをバランス良く確保
することができる。
【0036】前記芯線体中間部の個数は、この発明の目
的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
い。この発明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体中間
部を多く有するほど、容易に曲がる箇所を多く有するこ
とになるので、より複雑な血管内又は医療用管状用具内
を円滑に進行することが可能になる。たとえば、PTC
A用の医療用挿通線体については、医療用挿通線体の血
管内への挿入部から心臓の所定の位置までの血管経路の
形状を考慮して、芯線体中間部の個数は2個以上である
ことが好ましい。また、前記芯線体中間部の数が多い
と、医療用挿通線体の剛性が低下するので、芯線体中間
部の個数は、医療用挿通線体に要求される可撓性と剛性
とのバランスに基づいて決定される。
的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
い。この発明に係る医療用挿通線体は、前記芯線体中間
部を多く有するほど、容易に曲がる箇所を多く有するこ
とになるので、より複雑な血管内又は医療用管状用具内
を円滑に進行することが可能になる。たとえば、PTC
A用の医療用挿通線体については、医療用挿通線体の血
管内への挿入部から心臓の所定の位置までの血管経路の
形状を考慮して、芯線体中間部の個数は2個以上である
ことが好ましい。また、前記芯線体中間部の数が多い
と、医療用挿通線体の剛性が低下するので、芯線体中間
部の個数は、医療用挿通線体に要求される可撓性と剛性
とのバランスに基づいて決定される。
【0037】前記芯線体中間部を設ける芯線体における
位置は、この発明の目的を達成することができる限りに
おいて特に制限はなく、医療用挿通線体が挿通する血管
又は医療用管状用具の形状に応じて適宜決定することが
できる。たとえば、PTCA用の医療用挿通線体につい
ては、医療用挿通線体の血管内への挿入部から心臓の所
定の位置までの血管経路の形状を考慮すると、芯線体中
間部は、前記芯線体の先端から40〜90cmの位置に
1つ以上設けられ、前記芯線体の先端から100〜15
0cmの位置に1つ以上設けられていることが好まし
い。
位置は、この発明の目的を達成することができる限りに
おいて特に制限はなく、医療用挿通線体が挿通する血管
又は医療用管状用具の形状に応じて適宜決定することが
できる。たとえば、PTCA用の医療用挿通線体につい
ては、医療用挿通線体の血管内への挿入部から心臓の所
定の位置までの血管経路の形状を考慮すると、芯線体中
間部は、前記芯線体の先端から40〜90cmの位置に
1つ以上設けられ、前記芯線体の先端から100〜15
0cmの位置に1つ以上設けられていることが好まし
い。
【0038】前記芯線体中間部としては、その曲げ剛性
が前記芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さく、またその
他前記条件を満たす限りにおいて、構造等について特に
制限はない。
が前記芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さく、またその
他前記条件を満たす限りにおいて、構造等について特に
制限はない。
【0039】前記芯線体中間部としては、たとえば前記
芯線体主線部におけるその芯線体中間部に接続する部分
よりも径が小さく形成されて成る部分(以下、「小径
部」という)を有する部位、及び前記芯線体主線部より
も曲げ剛性が小さい材料を使用して形成された部位(以
下、「材料相違部」という)等を挙げることができる。
芯線体主線部におけるその芯線体中間部に接続する部分
よりも径が小さく形成されて成る部分(以下、「小径
部」という)を有する部位、及び前記芯線体主線部より
も曲げ剛性が小さい材料を使用して形成された部位(以
下、「材料相違部」という)等を挙げることができる。
【0040】前記小径部を有する芯線体中間部の形状と
しては、たとえば図2〜図5に示す形状を挙げることが
できる。図2に示す芯線体中間部42は、小径部38及
びテーパ部39を有して成る。小径部38は、円柱状で
あり、その両端にテーパ部39を有し、さらにそのテー
パ部39が芯線体主線部40につながっている。図3に
示す芯線体中間部43は、芯線体主線部40との接合部
から湾曲しながら細くなる形状を有する。芯線体中間部
43においては、芯線体中間部43自体が小径部に相当
する。図4に示す芯線体中間部44は、円柱状の小径部
41と、小径部41の表面に設けられ、芯線体主線部4
0と同じ径を有する螺旋状の凸部46とを有して成る。
図5に示す芯線体中間部45は、円柱状の小径部47
と、小径部47の表面に設けられ、芯線体主線部40と
同じ径を有する環状の凸部48とを有して成る。換言す
ると、芯線体中間部45は、芯線体主線部40の直径よ
りも小さな直径を有するところの、互いに独立した複数
の凹陥部を有して成る。また、1本の芯線体に芯線体中
間部が2個以上ある場合には、前記小径部の2種以上を
任意に組み合わせて使用することもできる。
しては、たとえば図2〜図5に示す形状を挙げることが
できる。図2に示す芯線体中間部42は、小径部38及
びテーパ部39を有して成る。小径部38は、円柱状で
あり、その両端にテーパ部39を有し、さらにそのテー
パ部39が芯線体主線部40につながっている。図3に
示す芯線体中間部43は、芯線体主線部40との接合部
から湾曲しながら細くなる形状を有する。芯線体中間部
43においては、芯線体中間部43自体が小径部に相当
する。図4に示す芯線体中間部44は、円柱状の小径部
41と、小径部41の表面に設けられ、芯線体主線部4
0と同じ径を有する螺旋状の凸部46とを有して成る。
図5に示す芯線体中間部45は、円柱状の小径部47
と、小径部47の表面に設けられ、芯線体主線部40と
同じ径を有する環状の凸部48とを有して成る。換言す
ると、芯線体中間部45は、芯線体主線部40の直径よ
りも小さな直径を有するところの、互いに独立した複数
の凹陥部を有して成る。また、1本の芯線体に芯線体中
間部が2個以上ある場合には、前記小径部の2種以上を
任意に組み合わせて使用することもできる。
【0041】なお、前記小径部を有する芯線体中間部に
おける、前記芯線体主線部よりも径が小さい部分、つま
り図2〜図5における凹部等は、鋭角状に形成されてい
ないことが好ましい。さらに前記凹部は、一定の角度を
有するように形成されているのではなく、角を生じさせ
ないように曲面により形成されていることが特に好まし
い。前記凹部等が鋭角状に形成されていると、医療用挿
通線体が湾曲したときに前記凹部等から亀裂等が生じや
すく、また、角を生じさせないように曲面により形成さ
れていると、前記亀裂等が発生し難くなるからである。
おける、前記芯線体主線部よりも径が小さい部分、つま
り図2〜図5における凹部等は、鋭角状に形成されてい
ないことが好ましい。さらに前記凹部は、一定の角度を
有するように形成されているのではなく、角を生じさせ
ないように曲面により形成されていることが特に好まし
い。前記凹部等が鋭角状に形成されていると、医療用挿
通線体が湾曲したときに前記凹部等から亀裂等が生じや
すく、また、角を生じさせないように曲面により形成さ
れていると、前記亀裂等が発生し難くなるからである。
【0042】前記小径部を有する芯線体中間部を備えた
芯線体は、芯線体主線部と芯線体中間部とを別々に形成
しておき、その後にこの芯線体主線部と芯線体中間部と
を一体に結合することにより形成することもできるし、
芯線体にするべき芯線素材に対して、芯線体中間部を設
けるべき部位に線引き加工、又は削り出し加工をするこ
とにより芯線体中間部を設け、同時にその芯線体中間部
の両端に連続する部分に芯線体主線部を設けることによ
り形成することもできる。好ましい芯線体は、芯線体主
線部と芯線体中間部とが最初から一体物として形成され
て成る。
芯線体は、芯線体主線部と芯線体中間部とを別々に形成
しておき、その後にこの芯線体主線部と芯線体中間部と
を一体に結合することにより形成することもできるし、
芯線体にするべき芯線素材に対して、芯線体中間部を設
けるべき部位に線引き加工、又は削り出し加工をするこ
とにより芯線体中間部を設け、同時にその芯線体中間部
の両端に連続する部分に芯線体主線部を設けることによ
り形成することもできる。好ましい芯線体は、芯線体主
線部と芯線体中間部とが最初から一体物として形成され
て成る。
【0043】また、芯線体主線部と芯線体中間部とが最
初から一体物として形成される場合には、芯線体主線部
と芯線体中間部との材料は通常同じであるが、芯線体主
線部と芯線体中間部とを別々に形成して、その後に一体
に形成する場合には、芯線体主線部と芯線体中間部との
材料は同じであってもよく、また芯線体中間部の曲げ剛
性が芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さい限り違ってい
てもよい。
初から一体物として形成される場合には、芯線体主線部
と芯線体中間部との材料は通常同じであるが、芯線体主
線部と芯線体中間部とを別々に形成して、その後に一体
に形成する場合には、芯線体主線部と芯線体中間部との
材料は同じであってもよく、また芯線体中間部の曲げ剛
性が芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さい限り違ってい
てもよい。
【0044】小径部を有する芯線体中間部は、芯線体中
間部を通常の機械的加工法によって形成させることがで
き、また芯線体を単一の材料で製造することができる点
で好適である。
間部を通常の機械的加工法によって形成させることがで
き、また芯線体を単一の材料で製造することができる点
で好適である。
【0045】前記材料相違部の材料は、芯線体中間部の
曲げ剛性が芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さく、また
その他この発明の目的を達成するための前記条件を満た
す限り特に制限はない。前記材料相違部の形状は、芯線
体中間部の曲げ剛性を芯線体主線部の曲げ剛性よりも小
さくすることができ、またその他この発明の目的を達成
するための前記条件を満たす限り特に制限はなく、たと
えば、図2〜図5に示した前記芯線体中間部の形状と同
様にすることもできる。
曲げ剛性が芯線体主線部の曲げ剛性よりも小さく、また
その他この発明の目的を達成するための前記条件を満た
す限り特に制限はない。前記材料相違部の形状は、芯線
体中間部の曲げ剛性を芯線体主線部の曲げ剛性よりも小
さくすることができ、またその他この発明の目的を達成
するための前記条件を満たす限り特に制限はなく、たと
えば、図2〜図5に示した前記芯線体中間部の形状と同
様にすることもできる。
【0046】前記芯線体中間部が前記材料相違部である
場合の芯線体は、通常は、芯線体主線部と芯線体中間部
とを別々に形成しておき、その後にこの芯線体主線部と
芯線体中間部とを一体に結合することにより形成するこ
とができる。
場合の芯線体は、通常は、芯線体主線部と芯線体中間部
とを別々に形成しておき、その後にこの芯線体主線部と
芯線体中間部とを一体に結合することにより形成するこ
とができる。
【0047】また、前記芯線体中間部が前記材料相違部
である場合における芯線体の製造方法として、芯線体に
するべき芯線素材に対して、芯線体中間部を設けるべき
部位以外に表面硬化処理を施す方法(以下、「硬化処理
形成法」という)を挙げることができる。この方法によ
ると、表面硬化処理を施した部分が芯線体主線部とな
り、表面硬化処理を施していない部分が芯線体中間部と
なる。この場合には、結果的に、芯線体中間部が、芯線
体主線部よりも曲げ剛性が小さい材料によって形成され
ていることになるので、材料相違部になる。
である場合における芯線体の製造方法として、芯線体に
するべき芯線素材に対して、芯線体中間部を設けるべき
部位以外に表面硬化処理を施す方法(以下、「硬化処理
形成法」という)を挙げることができる。この方法によ
ると、表面硬化処理を施した部分が芯線体主線部とな
り、表面硬化処理を施していない部分が芯線体中間部と
なる。この場合には、結果的に、芯線体中間部が、芯線
体主線部よりも曲げ剛性が小さい材料によって形成され
ていることになるので、材料相違部になる。
【0048】前記硬化処理形成法を用いた芯線体の製造
方法は、芯線体主線部と芯線体中間部とを最初から一体
物として形成することができ、製造工程が簡易である点
で好適である。
方法は、芯線体主線部と芯線体中間部とを最初から一体
物として形成することができ、製造工程が簡易である点
で好適である。
【0049】また、医療用挿通線体を使用して医療処置
を行うときに、芯線体が受ける曲げやねじり応力は、そ
の表面において最大になる。表面硬化処理を施した線体
は、その表面のみが硬化され、その内部構造には変化が
ないので、線体の内部構造に基づくじん性は保持され
る。したがって、前記硬化処理形成法を用いて製造した
芯線体は、医療処置中に受ける曲げ応力やねじり応力に
対する耐性が大きく、かつ粘り強く、折れ難いという特
性を有する。さらに、硬化処理形成法によると、芯線体
の耐磨耗性の向上、及び疲労寿命の延長を図ることがで
きる。
を行うときに、芯線体が受ける曲げやねじり応力は、そ
の表面において最大になる。表面硬化処理を施した線体
は、その表面のみが硬化され、その内部構造には変化が
ないので、線体の内部構造に基づくじん性は保持され
る。したがって、前記硬化処理形成法を用いて製造した
芯線体は、医療処置中に受ける曲げ応力やねじり応力に
対する耐性が大きく、かつ粘り強く、折れ難いという特
性を有する。さらに、硬化処理形成法によると、芯線体
の耐磨耗性の向上、及び疲労寿命の延長を図ることがで
きる。
【0050】硬化処理形成法において使用する芯線素材
の材料としては、この発明の目的を達成することができ
れば特に制限はない。硬化処理形成法においては芯線素
材の材料がそのまま芯線体中間部の材料となるので、芯
線素材として曲げ強度の大きな材料を使用すると、医療
用挿通線体の可撓性が低下する。したがって、硬化処理
形成法において使用する芯線素材の材料は、通常Ni−
Ti合金等の比較的軟質の金属であることが好ましい。
の材料としては、この発明の目的を達成することができ
れば特に制限はない。硬化処理形成法においては芯線素
材の材料がそのまま芯線体中間部の材料となるので、芯
線素材として曲げ強度の大きな材料を使用すると、医療
用挿通線体の可撓性が低下する。したがって、硬化処理
形成法において使用する芯線素材の材料は、通常Ni−
Ti合金等の比較的軟質の金属であることが好ましい。
【0051】前記表面硬化処理の方法としては、公知の
金属の表面硬化法を使用することができ、たとえば窒
化、浸炭焼入れ、表面焼入れ、盛金、ショットピーニン
グ、PVD、及びCVD等を挙げることができる。この
中で、窒化は、他の方法に比べて、芯線素材の特定箇所
の選択的処理が容易であり、処理操作が簡便であり、ま
た表面硬さ、耐磨耗性、及び耐食性の大きな芯線体が得
られる点で特に好適である。
金属の表面硬化法を使用することができ、たとえば窒
化、浸炭焼入れ、表面焼入れ、盛金、ショットピーニン
グ、PVD、及びCVD等を挙げることができる。この
中で、窒化は、他の方法に比べて、芯線素材の特定箇所
の選択的処理が容易であり、処理操作が簡便であり、ま
た表面硬さ、耐磨耗性、及び耐食性の大きな芯線体が得
られる点で特に好適である。
【0052】したがって、硬化処理形成法による芯線体
の製造に当たっては、Ni−Ti合金等の芯線素材を窒
化処理する方法が最も好ましい。このようにして得られ
た芯線体は、Ni−Ti合金等である芯線体中間部の両
端に、Ni−Ti合金等の表面に窒化層を有して成る線
体である芯線体主線部が連接してなる構造を有する。
の製造に当たっては、Ni−Ti合金等の芯線素材を窒
化処理する方法が最も好ましい。このようにして得られ
た芯線体は、Ni−Ti合金等である芯線体中間部の両
端に、Ni−Ti合金等の表面に窒化層を有して成る線
体である芯線体主線部が連接してなる構造を有する。
【0053】芯線素材に対して、芯線体中間部を設ける
べき部位以外に表面硬化処理を施す方法としては、芯線
体中間部を設けるべき部位をマスキングして、その部位
以外のみを表面硬化処理する方法等を挙げることができ
る。
べき部位以外に表面硬化処理を施す方法としては、芯線
体中間部を設けるべき部位をマスキングして、その部位
以外のみを表面硬化処理する方法等を挙げることができ
る。
【0054】芯線体において、芯線体中間部が2個以上
ある場合には、その内の一部を小径部として形成し、そ
の他を材料相違部として形成することもできる。
ある場合には、その内の一部を小径部として形成し、そ
の他を材料相違部として形成することもできる。
【0055】前記螺旋線体は、ワイヤを螺旋状に成形し
てなるコイルであり、前記螺旋線体被装着部に巻回装着
される。この螺旋線体は、医療用挿通線体の先端部に適
度のしなやかさと剛性とを付与する。
てなるコイルであり、前記螺旋線体被装着部に巻回装着
される。この螺旋線体は、医療用挿通線体の先端部に適
度のしなやかさと剛性とを付与する。
【0056】前記螺旋線体を形成するワイヤの断面形状
は、この発明の目的を達成することができる限りにおい
て特に制限はないが、前記螺旋線体が螺旋線体被装着部
に装着されて成る医療用挿通線体即ちガイドワイヤが医
療用管状用具及び血管中を円滑に進行することができる
ように、丸みを帯びた形状であることが好ましく、通常
は円形又は楕円形等である。もっとも、場合によって
は、前記螺旋線体即ちコイルを形成するワイヤの断面形
状が方形乃至長方形であっても良い。そのようなワイヤ
はフラットワイヤと称されることがある。
は、この発明の目的を達成することができる限りにおい
て特に制限はないが、前記螺旋線体が螺旋線体被装着部
に装着されて成る医療用挿通線体即ちガイドワイヤが医
療用管状用具及び血管中を円滑に進行することができる
ように、丸みを帯びた形状であることが好ましく、通常
は円形又は楕円形等である。もっとも、場合によって
は、前記螺旋線体即ちコイルを形成するワイヤの断面形
状が方形乃至長方形であっても良い。そのようなワイヤ
はフラットワイヤと称されることがある。
【0057】前記螺旋線体を形成するワイヤの断面が円
形であるときにはそのワイヤの直径は、この発明の目的
を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、作業性及び強度等の理由から、50〜100μmで
あることが好ましい。
形であるときにはそのワイヤの直径は、この発明の目的
を達成することができる限りにおいて特に制限はない
が、作業性及び強度等の理由から、50〜100μmで
あることが好ましい。
【0058】前記螺旋線体を形成するワイヤがフラット
ワイヤであるときには、その厚みは10〜50μmであ
り、その幅は50〜300μmであることが好ましい。
ワイヤであるときには、その厚みは10〜50μmであ
り、その幅は50〜300μmであることが好ましい。
【0059】前記螺旋線体の長さとしては、この発明の
目的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
いが、前記螺旋線体を前記芯線体に装着する際に、前記
螺旋線体即ちコイルの軸線方向の長さが60〜1000
mmとなる長さであることが好ましい。
目的を達成することができる限りにおいて特に制限はな
いが、前記螺旋線体を前記芯線体に装着する際に、前記
螺旋線体即ちコイルの軸線方向の長さが60〜1000
mmとなる長さであることが好ましい。
【0060】前記コイルの直径及びピッチは、従来の医
療用挿通線体におけるコイルと同様であって差し支えな
い。たとえば、直径は0.05〜1mmとすることがで
き、ピッチは、ワイヤの径の1〜2倍とすることができ
る。
療用挿通線体におけるコイルと同様であって差し支えな
い。たとえば、直径は0.05〜1mmとすることがで
き、ピッチは、ワイヤの径の1〜2倍とすることができ
る。
【0061】前記螺旋線体を形成する材料及び螺旋線体
自体の製造方法は、公知であるから、それによる。
自体の製造方法は、公知であるから、それによる。
【0062】図6に、この発明に係る医療用挿通線体の
一具体例である医療用挿通線体1の概略説明図を示す。
医療用挿通線体1は、PTCA用のガイドワイヤであ
る。なお、医療用挿通線体1は、芯線体中間部を2個有
し、また螺旋線体を有していない。したがって、医療用
挿通線体1においては、医療用挿通線体と芯線体とは同
一物である。
一具体例である医療用挿通線体1の概略説明図を示す。
医療用挿通線体1は、PTCA用のガイドワイヤであ
る。なお、医療用挿通線体1は、芯線体中間部を2個有
し、また螺旋線体を有していない。したがって、医療用
挿通線体1においては、医療用挿通線体と芯線体とは同
一物である。
【0063】医療用挿通線体1は、第1芯線体主線部
2、第2芯線体主線部3、第3芯線体主線部4、第1芯
線体中間部5、及び第2芯線体中間部6を有する。
2、第2芯線体主線部3、第3芯線体主線部4、第1芯
線体中間部5、及び第2芯線体中間部6を有する。
【0064】医療用挿通線体1においては、第1芯線体
主線部2は最も基端側に配置され、第1芯線体主線部2
に第1芯線体中間部5が接続されている。その第1芯線
体中間部5の先端側に第2芯線体主線部3が接続され、
その第2芯線体主線部3に第2芯線体中間部6が接続さ
れている。さらに、その第2芯線体中間部6の先端側
に、医療用挿通線体1の最も先端側に配置される第3芯
線体主線部4が接続されている。
主線部2は最も基端側に配置され、第1芯線体主線部2
に第1芯線体中間部5が接続されている。その第1芯線
体中間部5の先端側に第2芯線体主線部3が接続され、
その第2芯線体主線部3に第2芯線体中間部6が接続さ
れている。さらに、その第2芯線体中間部6の先端側
に、医療用挿通線体1の最も先端側に配置される第3芯
線体主線部4が接続されている。
【0065】第1芯線体主線部2、第2芯線体主線部
3、及び第3芯線体主線部4は、その軸線に直交する断
面形状が円形である。第1芯線体主線部2は一定の径の
大きさを有し、第2芯線体主線部3及び第3芯線体主線
部4は、基端側から先端側に向かって一定の割合で径の
大きさが小さくなっている。また、第1芯線体主線部2
の径と第2芯線体主線部3の基端側末端の径とは同じ大
きさであり、第2芯線体主線部3の先端側末端の径と第
3芯線体主線部4の基端側末端の径とは同じ大きさであ
る。このように、医療用挿通線体1は、基端側から先端
側に向かって全体として径が小さくなるような形状を有
する。
3、及び第3芯線体主線部4は、その軸線に直交する断
面形状が円形である。第1芯線体主線部2は一定の径の
大きさを有し、第2芯線体主線部3及び第3芯線体主線
部4は、基端側から先端側に向かって一定の割合で径の
大きさが小さくなっている。また、第1芯線体主線部2
の径と第2芯線体主線部3の基端側末端の径とは同じ大
きさであり、第2芯線体主線部3の先端側末端の径と第
3芯線体主線部4の基端側末端の径とは同じ大きさであ
る。このように、医療用挿通線体1は、基端側から先端
側に向かって全体として径が小さくなるような形状を有
する。
【0066】第1芯線体中間部5及び第2芯線体中間部
6は、前記小径部を有する芯線体中間部である。
6は、前記小径部を有する芯線体中間部である。
【0067】第1芯線体中間部5は、小径部7、テーパ
部8及びテーパ部9から構成される。小径部7は、一定
の径の大きさを有する円柱状の部位であり、第1芯線体
主線部2における先端側末端の径、及び第2芯線体主線
部3における基端側末端の径よりも小さい径を有する。
テーパ部8は、第1芯線体主線部2と第1芯線体中間部
5との間に位置し、テーパ部9は、第1芯線体主線部2
と第2芯線体主線部3との間に位置する。
部8及びテーパ部9から構成される。小径部7は、一定
の径の大きさを有する円柱状の部位であり、第1芯線体
主線部2における先端側末端の径、及び第2芯線体主線
部3における基端側末端の径よりも小さい径を有する。
テーパ部8は、第1芯線体主線部2と第1芯線体中間部
5との間に位置し、テーパ部9は、第1芯線体主線部2
と第2芯線体主線部3との間に位置する。
【0068】第2芯線体中間部6も、第1芯線体中間部
5と同様の構造であって、小径部12、テーパ部13及
びテーパ部14から構成される。小径部12は、一定の
径の大きさを有する円柱状の部位であり、第2芯線体主
線部3における先端側末端の径、及び第3芯線体主線部
4における基端側末端の径よりも小さい径を有する。テ
ーパ部13は、第2芯線体主線部3と第2芯線体中間部
6との間に位置し、、テーパ部16は、第2芯線体中間
部6と第3芯線体主線部4との間に位置する。
5と同様の構造であって、小径部12、テーパ部13及
びテーパ部14から構成される。小径部12は、一定の
径の大きさを有する円柱状の部位であり、第2芯線体主
線部3における先端側末端の径、及び第3芯線体主線部
4における基端側末端の径よりも小さい径を有する。テ
ーパ部13は、第2芯線体主線部3と第2芯線体中間部
6との間に位置し、、テーパ部16は、第2芯線体中間
部6と第3芯線体主線部4との間に位置する。
【0069】第1芯線体主線部2、第2芯線体主線部3
及び第3芯線体主線部4は、前述のように基端側から先
端側に向けて細くなる形状を有するので、小径部7、テ
ーパ部8及びテーパ部9の径は、それぞれ小径部12、
テーパ部13及びテーパ部14の径よりも小さい。
及び第3芯線体主線部4は、前述のように基端側から先
端側に向けて細くなる形状を有するので、小径部7、テ
ーパ部8及びテーパ部9の径は、それぞれ小径部12、
テーパ部13及びテーパ部14の径よりも小さい。
【0070】小径部7の径は0.3mmであり、小径部
12の径は0.3mmである。小径部7の長さは150
mmであり、小径部12の長さは350mmである。第
1芯線体主線部2における先端側末端の径、及び第2芯
線体主線部3における基端側末端の径は0.34mmで
あり、第2芯線体主線部3における先端側末端の径、及
び第3芯線体主線部4における基端側末端の径は0.3
2mmであり、第3芯線体主線部4における先端側末端
の径は0.05mmである。第1芯線体主線部2、第2
芯線体主線部3、及び第3芯線体主線部4の長さは、そ
れぞれ44cm、30cm、及び36cmである。また
第1芯線体主線部2、第2芯線体主線部3、第3芯線体
主線部4、第1芯線体中間部5及び第2芯線体中間部6
は、ステンレス製である。
12の径は0.3mmである。小径部7の長さは150
mmであり、小径部12の長さは350mmである。第
1芯線体主線部2における先端側末端の径、及び第2芯
線体主線部3における基端側末端の径は0.34mmで
あり、第2芯線体主線部3における先端側末端の径、及
び第3芯線体主線部4における基端側末端の径は0.3
2mmであり、第3芯線体主線部4における先端側末端
の径は0.05mmである。第1芯線体主線部2、第2
芯線体主線部3、及び第3芯線体主線部4の長さは、そ
れぞれ44cm、30cm、及び36cmである。また
第1芯線体主線部2、第2芯線体主線部3、第3芯線体
主線部4、第1芯線体中間部5及び第2芯線体中間部6
は、ステンレス製である。
【0071】第1芯線体中間部5の曲げ剛性は、220
gであり、第1芯線体主線部2における第1芯線体中間
部5に接続する部分である末端部7の曲げ剛性は、26
5gであり、第2芯線体主線部3における第1芯線体中
間部5に接続する部分であるテーパ部8の末端部の曲げ
剛性は、300gである。つまり、第1芯線体中間部5
は、接続末端部11及び接続末端部10よりも曲げ剛性
が小さい。
gであり、第1芯線体主線部2における第1芯線体中間
部5に接続する部分である末端部7の曲げ剛性は、26
5gであり、第2芯線体主線部3における第1芯線体中
間部5に接続する部分であるテーパ部8の末端部の曲げ
剛性は、300gである。つまり、第1芯線体中間部5
は、接続末端部11及び接続末端部10よりも曲げ剛性
が小さい。
【0072】同様に、第2芯線体中間部6の曲げ剛性
は、180gであり、第2芯線体主線部3における第2
芯線体中間部6に接続する部分である末端部15の曲げ
剛性は、220gであり、第3芯線体主線部4における
第2芯線体中間部6に接続する部分である末端部16の
曲げ剛性は、200gである。つまり、第2芯線体中間
部6は、末端部15及び末端部16よりも曲げ剛性が小
さい。
は、180gであり、第2芯線体主線部3における第2
芯線体中間部6に接続する部分である末端部15の曲げ
剛性は、220gであり、第3芯線体主線部4における
第2芯線体中間部6に接続する部分である末端部16の
曲げ剛性は、200gである。つまり、第2芯線体中間
部6は、末端部15及び末端部16よりも曲げ剛性が小
さい。
【0073】また、第1芯線体中間部5の存在位置は、
芯線体の先端から100〜150cmの位置であり、第
2芯線体中間部6の存在位置は、芯線体の先端から40
〜90cmの位置である。なお、医療用挿通線体の以上
の寸法は一例であり、この発明の目的を達成することが
できる限り様々の設計変更を行うことができる。
芯線体の先端から100〜150cmの位置であり、第
2芯線体中間部6の存在位置は、芯線体の先端から40
〜90cmの位置である。なお、医療用挿通線体の以上
の寸法は一例であり、この発明の目的を達成することが
できる限り様々の設計変更を行うことができる。
【0074】この発明の医療用挿通線体は、以下のよう
に作用する。
に作用する。
【0075】人体の所定の位置から例えば血管中に挿入
された医療用管状用具中に、前記医療用挿通線体を挿入
し、医療用管状用具中を進行させる。この発明に係る医
療用挿通線体の芯線体主線部は、適度の可撓性及び剛性
を有するので、医療用管状用具中或いは生体組織中を挿
通進行させるときに医療用挿通線体の腰折れがなく、円
滑な挿通進行が実現される。また、前記医療用挿通線体
は、前述のように所定の剛性を有するので、前記医療用
挿通線体を医療用管状用具中に送り込む際に、前記医療
用挿通線体が医療用管状用具中で撓むことがなく、また
前記医療用挿通線体に加えた力がその先端部まで確実に
伝わり、医療用挿通線体の長区間にわたるの挿通が可能
である。前記医療用挿通線体1について言えば、第1芯
線体主線部2、第2芯線体主線部3、及び第3芯線体主
線部4によって前記剛性が確保され、医療用挿通線体1
の前記のような血管中の進行を可能にしている。
された医療用管状用具中に、前記医療用挿通線体を挿入
し、医療用管状用具中を進行させる。この発明に係る医
療用挿通線体の芯線体主線部は、適度の可撓性及び剛性
を有するので、医療用管状用具中或いは生体組織中を挿
通進行させるときに医療用挿通線体の腰折れがなく、円
滑な挿通進行が実現される。また、前記医療用挿通線体
は、前述のように所定の剛性を有するので、前記医療用
挿通線体を医療用管状用具中に送り込む際に、前記医療
用挿通線体が医療用管状用具中で撓むことがなく、また
前記医療用挿通線体に加えた力がその先端部まで確実に
伝わり、医療用挿通線体の長区間にわたるの挿通が可能
である。前記医療用挿通線体1について言えば、第1芯
線体主線部2、第2芯線体主線部3、及び第3芯線体主
線部4によって前記剛性が確保され、医療用挿通線体1
の前記のような血管中の進行を可能にしている。
【0076】さらに、この発明に係る医療用挿通線体
は、芯線体主線部よりも小さい曲げ剛性を有する芯線体
中間部を有するので、前記医療用挿通線体は芯線体中間
部において屈曲しやすい。つまり、この発明に係る医療
用挿通線体は、芯線体中間部の存在によりさらに可撓性
が高められている。したがって、前記医療用挿通線体が
医療用管状用具中を進行するときに、医療用管状用具の
形状つまり血管の形状に応じて、医療用挿通線体は芯線
体中間部において適宜屈曲可能であり、複雑に湾曲する
血管中であっても前記医療用挿通線体は効果的に進行す
る。前記医療用挿通線体1について言えば、芯線体中間
部5及び芯線体中間部6において医療用挿通線体1は屈
曲しやすく、複雑な経路を有する血管中にも無理なく入
り込むことができる。
は、芯線体主線部よりも小さい曲げ剛性を有する芯線体
中間部を有するので、前記医療用挿通線体は芯線体中間
部において屈曲しやすい。つまり、この発明に係る医療
用挿通線体は、芯線体中間部の存在によりさらに可撓性
が高められている。したがって、前記医療用挿通線体が
医療用管状用具中を進行するときに、医療用管状用具の
形状つまり血管の形状に応じて、医療用挿通線体は芯線
体中間部において適宜屈曲可能であり、複雑に湾曲する
血管中であっても前記医療用挿通線体は効果的に進行す
る。前記医療用挿通線体1について言えば、芯線体中間
部5及び芯線体中間部6において医療用挿通線体1は屈
曲しやすく、複雑な経路を有する血管中にも無理なく入
り込むことができる。
【0077】医療用挿通線体の先端部は、医療用管状用
具の先端部に達した後、医療用管状用具先端開口部から
医療用管状用具外に出て、生体組織内例えば血管内の血
液中を進行する。
具の先端部に達した後、医療用管状用具先端開口部から
医療用管状用具外に出て、生体組織内例えば血管内の血
液中を進行する。
【0078】医療用挿通線体先端部は、血管中を進行
し、塞栓存在部に達する。前述のように、前記医療用挿
通線体は腰が強いので、前記医療用挿通線体に加えた力
がその先端部まで確実に伝わり、また、基端において先
端で起こっている事象を明確に感じ取ることができる。
し、塞栓存在部に達する。前述のように、前記医療用挿
通線体は腰が強いので、前記医療用挿通線体に加えた力
がその先端部まで確実に伝わり、また、基端において先
端で起こっている事象を明確に感じ取ることができる。
【0079】たとえば、この発明に係る医療用挿通線体
がPTCA用である場合には、以下のように作用する。
図1に示すように、動脈を通る血液の流れを阻害する狭
窄部が、たとえば主冠状動脈系内の図1中符号23で示
す位置に存在する場合には、医療用管状用具24は大腿
部(図示せず)から血管内に進入させ、大腿動脈19、
主冠状動脈の下向部分18、及び主冠状動脈の上向部分
14を通過させて、その先端口を主冠状動脈21の入口
に当接させる。
がPTCA用である場合には、以下のように作用する。
図1に示すように、動脈を通る血液の流れを阻害する狭
窄部が、たとえば主冠状動脈系内の図1中符号23で示
す位置に存在する場合には、医療用管状用具24は大腿
部(図示せず)から血管内に進入させ、大腿動脈19、
主冠状動脈の下向部分18、及び主冠状動脈の上向部分
14を通過させて、その先端口を主冠状動脈21の入口
に当接させる。
【0080】この発明に係る医療用挿通線体34は、前
記医療用管状用具24内を進行する。医療用挿通線体3
4は、所定の剛性を有するので、医療用管状用具24内
で腰折れすることなく、進行可能である。また、医療用
管状用具24には、血管の形状に対応して大きく湾曲す
る湾曲部30及び湾曲部32等を有するが、医療用挿通
線体34は、芯線体中間部において容易に屈曲し、これ
らの湾曲部を無理なく通過して、医療用管状用具24の
先端口が当接する主冠状動脈21の入口に到達すること
ができる。医療用挿通線体34の先端部37は医療用管
状用具24外に出て主冠状動脈21内に進入し、その後
も医療用挿通線体34は同様に適宜屈曲しながら小径の
主冠状動脈21内を進行して、狭窄部に到達することが
できる。
記医療用管状用具24内を進行する。医療用挿通線体3
4は、所定の剛性を有するので、医療用管状用具24内
で腰折れすることなく、進行可能である。また、医療用
管状用具24には、血管の形状に対応して大きく湾曲す
る湾曲部30及び湾曲部32等を有するが、医療用挿通
線体34は、芯線体中間部において容易に屈曲し、これ
らの湾曲部を無理なく通過して、医療用管状用具24の
先端口が当接する主冠状動脈21の入口に到達すること
ができる。医療用挿通線体34の先端部37は医療用管
状用具24外に出て主冠状動脈21内に進入し、その後
も医療用挿通線体34は同様に適宜屈曲しながら小径の
主冠状動脈21内を進行して、狭窄部に到達することが
できる。
【0081】狭窄部が、さらに複雑な血管経路中、たと
えば図1の符号20A、20B、20C、及び20D等
に示す位置にある場合であっても、その血管経路の形状
に応じて、医療用挿通線体の必要な位置に芯線体中間部
を設けることにより、医療用挿通線体の先端部を狭窄部
に到達させることができる。
えば図1の符号20A、20B、20C、及び20D等
に示す位置にある場合であっても、その血管経路の形状
に応じて、医療用挿通線体の必要な位置に芯線体中間部
を設けることにより、医療用挿通線体の先端部を狭窄部
に到達させることができる。
【0082】そして、バルーンカテーテル36を、医療
用挿通線体34に沿って前進させ、その収縮された状態
のバルーンを、上記狭窄部の中に位置させ、所定の処置
を施すことができる。
用挿通線体34に沿って前進させ、その収縮された状態
のバルーンを、上記狭窄部の中に位置させ、所定の処置
を施すことができる。
【0083】
【発明の効果】この発明に係る医療用挿通線体は、所定
の剛性を確保する芯線体主線部を有するので、血管中に
座屈することなく押すことのできる機能を有し、基端に
与えられた実質的にすべての回転を先端に制御可能に伝
達することができ、基端において先端で起こっている事
象を明確に感じ取ることができる。
の剛性を確保する芯線体主線部を有するので、血管中に
座屈することなく押すことのできる機能を有し、基端に
与えられた実質的にすべての回転を先端に制御可能に伝
達することができ、基端において先端で起こっている事
象を明確に感じ取ることができる。
【0084】この発明に係る医療用挿通線体は、芯線体
主線部より曲げ剛性が小さい芯線体中間部を有すること
により可撓性が向上していて、血管に存在する種々の湾
曲部に応じて無理なく屈曲することができ、複雑な血管
内にも容易に進行することができる。
主線部より曲げ剛性が小さい芯線体中間部を有すること
により可撓性が向上していて、血管に存在する種々の湾
曲部に応じて無理なく屈曲することができ、複雑な血管
内にも容易に進行することができる。
【0085】この発明に係る医療用挿通線体は、1本の
芯線素材を部分的に機械的加工、又は表面硬化処理する
ことによって製造することができる。したがって、製造
が容易であり、コスト高になることがない。
芯線素材を部分的に機械的加工、又は表面硬化処理する
ことによって製造することができる。したがって、製造
が容易であり、コスト高になることがない。
【図1】図1は、心臓周辺の血管の構造、及び心臓に至
る医療用挿通線体の状態を示す説明図である。
る医療用挿通線体の状態を示す説明図である。
【図2】図2は、芯線体中間部42を示す平面説明図で
ある。
ある。
【図3】図3は、芯線体中間部43を示す平面説明図で
ある。。
ある。。
【図4】図4は、芯線体中間部44を示す平面説明図で
ある。
ある。
【図5】図5は、芯線体中間部45を示す平面説明図で
ある。
ある。
【図6】図6は、この発明に係る医療用挿通線体の一具
体例である医療用挿通線体1の概略説明図である。
体例である医療用挿通線体1の概略説明図である。
1・・医療用挿通線体、2・・第1芯線体主線部、3・
・第2芯線体主線部、4・・第3芯線体主線部、5・・
第1芯線体中間部、6・・第2芯線体中間部、7・・小
径部、8・・テーパ部、9・・テーパ部、10・・末端
部、11・・末端部、12・・小径部、13・・テーパ
部、14・・テーパ部、15・・末端部、16・・末端
部、17・・腸骨動脈、18・・下向部分、19・・大
腿動脈、20・・符号、20A・・符号、20B・・符
号、20C・・符号、20D・・符号、21・・主冠状
動脈、22・・主冠状動脈、23・・符号、24・・医
療用管状用具、26・・上向部分、30・・湾曲部、3
2・・湾曲部、34・・医療用挿通線体、37・・先端
部、38・・小径部、39・・テーパ部、40・・芯線
体主体部、41・・小径部、42・・芯線体中間部、4
3・・芯線体中間部、44・・芯線体中間部、45・・
芯線体中間部、46・・凸部、47・・小径部、48・
・凸部、
・第2芯線体主線部、4・・第3芯線体主線部、5・・
第1芯線体中間部、6・・第2芯線体中間部、7・・小
径部、8・・テーパ部、9・・テーパ部、10・・末端
部、11・・末端部、12・・小径部、13・・テーパ
部、14・・テーパ部、15・・末端部、16・・末端
部、17・・腸骨動脈、18・・下向部分、19・・大
腿動脈、20・・符号、20A・・符号、20B・・符
号、20C・・符号、20D・・符号、21・・主冠状
動脈、22・・主冠状動脈、23・・符号、24・・医
療用管状用具、26・・上向部分、30・・湾曲部、3
2・・湾曲部、34・・医療用挿通線体、37・・先端
部、38・・小径部、39・・テーパ部、40・・芯線
体主体部、41・・小径部、42・・芯線体中間部、4
3・・芯線体中間部、44・・芯線体中間部、45・・
芯線体中間部、46・・凸部、47・・小径部、48・
・凸部、
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の芯線体主線部と、前記芯線体主線
部間に存在し、かつこの芯線体主線部の曲げ剛性よりも
小さい芯線体中間部とを備えてなることを特徴とする医
療用挿通線体。 - 【請求項2】 前記芯線体中間部は、その芯線体中間部
に連続する前記芯線体主線部の末端部よりも径が小さい
小径部を有して成る請求項1に記載の医療用挿通線体。 - 【請求項3】 前記芯線体中間部は、その芯線体中間部
に連続する芯線体主線部の末端部よりも径が小さく形成
されて成る小径部と、前記小径部の表面に設けられた螺
旋状の凸部とを有して成る請求項1に記載の医療用挿通
線体。 - 【請求項4】 前記芯線体中間部は、前記芯線体主線部
の直径よりも小さな直径を有するところの、互いに独立
した複数の凹陥部を有して成る請求項1に記載の医療用
挿通線体。 - 【請求項5】 前記芯線体主線部は、少なくとも一部を
表面硬化処理することにより前記芯線体中間部よりも大
きな曲げ合成を有して成る請求項1に記載の医療用挿通
線体。 - 【請求項6】 前記芯線体中間部は、少なくとも2個存
在する請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用挿通
線体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000151235A JP2001327606A (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | 医療用挿通線体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000151235A JP2001327606A (ja) | 2000-05-23 | 2000-05-23 | 医療用挿通線体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001327606A true JP2001327606A (ja) | 2001-11-27 |
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