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JP2001324014A - 油圧保持装置 - Google Patents

油圧保持装置

Info

Publication number
JP2001324014A
JP2001324014A JP2000146513A JP2000146513A JP2001324014A JP 2001324014 A JP2001324014 A JP 2001324014A JP 2000146513 A JP2000146513 A JP 2000146513A JP 2000146513 A JP2000146513 A JP 2000146513A JP 2001324014 A JP2001324014 A JP 2001324014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic
oil
oil passage
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000146513A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Sumi
英樹 角
Shigeru Shinohara
茂 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2000146513A priority Critical patent/JP2001324014A/ja
Publication of JP2001324014A publication Critical patent/JP2001324014A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/423Motor capacity control by fluid pressure control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/433Pump capacity control by fluid pressure control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/44Control of exclusively fluid gearing hydrostatic with more than one pump or motor in operation
    • F16H61/448Control circuits for tandem pumps or motors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】チャージポンプを複数の油圧アクチュエータ用
ポンプと兼用し、油圧アクチュエータの不必要な作動も
なく、部品点数の少ない油圧回路。 【解決手段】チャージポンプ120からの圧油は補給油
路130、131を経てチャージ回路110〜113に
補給される。補給油路130、131は分岐油路13
7、138に分岐し、分岐油路138は操作レバー装置
127への供給油路138bおよびネガティブクラッチ
104への供給油路139に接続。分岐油路137、1
38に操作レバー装置127、ネガティブクラッチ10
4への流れを許すチェック弁125を設け、チェック弁
125の下流の分岐油路138にアキュムレータ126
を設ける。チャージポンプ120からの圧油がチャージ
回路110〜113の流量の大量補充に用いられたりエ
ンジン106が停止すると、分岐油路138内の圧力が
チャージ圧Pcより低くなるがアキュムレータ圧Paに保
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチャージポンプから
吐出される圧油をチャージ回路に補給するとともに、チ
ャージポンプから吐出される圧油を一定圧に保持して複
数の油圧アクチュエータに供給し複数の油圧アクチュエ
ータを作動させる油圧保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ブル
ドーザなどの車両にはHST回路が組み込まれている。
ここでHST(ハイドロ・スタティック・トランスミッ
ション)回路とは、エンジンによって駆動される油圧ポ
ンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆
動される油圧モータとで構成される油圧回路である。通
常、モータには車輪や履帯などの走行装置を接続する。
【0003】特開平10−122363号公報にはチャ
ージポンプから吐出される圧油をクローズドに構成した
HST回路(以下「クローズドHST回路」という)に
補給するとともに、チャージポンプから吐出される圧油
を操作レバー装置などの各油圧アクチュエータに供給す
るという発明が記載されている。
【0004】チャージポンプは、クローズドHST回路
の油路内の流量が足りなくなった場合にクローズドHS
T回路の油路内に圧油を補給しキャビテーションを防止
する目的で設けられている。また油路内の圧油を一定圧
に保持することも目的としている。
【0005】しかしチャージポンプから吐出された圧油
がクローズドHST回路の流量の大量補充に用いられる
と、操作レバー装置に供給される圧油の圧力が低下する
場合がある。またエンジンが急に停止するとエンジンに
よって駆動されるチャージポンプも駆動できなくなり圧
油の吐出が停止する。この場合にも操作レバー装置に供
給される圧油の圧力が低下する。
【0006】操作レバー装置は供給される圧油を操作レ
バーの操作量に応じた圧力まで減圧して出力する。した
がって操作レバー装置に一定圧よりも小さい圧油が供給
されると操作レバー装置の最大出力圧が低下する。
【0007】特開平10−122363号公報記載の発
明は、チャージポンプから吐出された圧油がクローズド
HST回路の流量の大量補充に用いられたりエンジンが
停止すると、操作レバー装置等の各油圧アクチュエータ
の出力圧が低下する。したがってこの発明には各油圧ア
クチュエータが通常通りに作動できなくなるという問題
があった。
【0008】そこでアキュムレータを介して油圧アクチ
ュエータへ供給される圧力を確保する油圧回路が考えら
れている。この油圧回路を図5に示す。
【0009】図5に示すようにチャージポンプ62はエ
ンジン61によって駆動される。チャージポンプ62と
油圧アクチュエータ76は油路63によって接続してい
る。油路63は油路65に分岐している。油路65はチ
ェック弁68を介して油路70、操作レバー装置64に
接続している。チェック弁68は油路65から油路70
へのみ圧油の流れを許容する。油路70上にはアキュム
レータ69が設けられている。なおチャージポンプ62
は油路67を介してクローズドHST回路にチャージ圧
油を供給している。エンジン61が作動している間、チ
ャージポンプ62の吐出圧油はチャージリリーフ弁66
によって常時一定圧Pc(これをチャージ圧Pcという)
となっている。
【0010】ここで、チャージポンプ62から吐出され
た圧油がクローズドHST回路の流量の大量補充に用い
られたりエンジン61が停止すると、油路63、65内
の圧油の圧力が低下する。
【0011】このときアキュムレータ69が蓄積したエ
ネルギーで油路70の圧力を一定時間保持する。このた
め操作レバー装置64には一定圧の圧油が供給される。
これにより操作レバー装置64は通常通りに作動する。
【0012】油路70の圧油はチェック弁68にて油路
65への逆流が防止される。このため逆流によって油路
70内の圧油の圧力が低下することが防止される。
【0013】図5に示す油圧回路とは別に図6に示す油
圧回路も知られている。図6に示す油圧回路では、チャ
ージポンプ62から吐出される圧油をクローズドHST
回路80の補給のみに用いる。またチャージポンプ62
とは別に供給用の油圧ポンプ87を設ける。この供給用
の油圧ポンプ87から吐出される圧油を操作レバー装置
64などの各油圧アクチュエータに供給する。
【0014】クローズドHST回路80は1つの油圧ポ
ンプ72に2つの油圧モータ73、74を並列に接続し
た構成である。
【0015】油圧ポンプ87から吐出された圧油は3つ
の油圧アクチュエータに供給されている。すなわち油路
81、83を介して操作レバー装置64に供給される。
油路81、クラッチ用制御弁90、油路82を介してネ
ガティブクラッチ96の油室96aに供給される。クラ
ッチ用制御弁90の弁位置90a、90bが切り換えら
れることにより、ネガティブクラッチ96の係合とその
解除とが切り換えられる。油路81、84、85を介し
て制御弁86のパイロットポート86aに供給される。
【0016】ネガティブクラッチ96は油室96aに供
給される圧油の圧力(これをクラッチ圧Pkという)が
所定圧以上になると係合状態が解除されるクラッチのこ
とである。すなわち油室96aに供給されるクラッチ圧
Pkが低下するとネガティブクラッチ96は係合し、油
圧モータ73の回転軸77の回転力がネガティブクラッ
チ96を介して回転軸88に伝達される。このため油圧
モータ73は回転軸88を介して車両の車輪または履帯
を駆動する。そしてネガティブクラッチ96の油室96
aに供給されるクラッチ圧Pkが所定圧以上になると係
合状態が解除される。このため油圧モータ73の回転軸
77の回転力はネガティブクラッチ96で遮断され回転
軸88に伝達されなくなる。
【0017】また制御弁86はパイロットポート86a
に供給されるパイロット圧油が所定圧以上になると、油
圧モータ74の斜板74aを容量が大きくなる側に傾動
する制御弁である。
【0018】図6に示す油圧回路では、チャージポンプ
62とは別に油圧アクチュエータ供給用の油圧ポンプ8
7が設けられているので、チャージポンプ62から吐出
される圧油の圧力が低下したとしても、これとは関係な
く油圧ポンプ87からは一定圧力の圧油が吐出される。
このため操作レバー装置64には一定圧の圧油が供給さ
れる。また油室96aには一定圧のクラッチ圧Pkが供
給され、ネガティブクラッチ96が解除される。また制
御弁86のパイロットポート86aには一定圧のパイロ
ット圧油が供給され、油圧モータ74の斜板74aを容
量が大きくなる側に傾動させる制御を行うことができ
る。
【0019】しかし図5に示す油圧回路および図6に示
す油圧回路では、つぎのような問題がある。
【0020】すなわち図5に示す油圧アクチュエータ7
6を図6に示すネガティブクラッチ96に置き換える
と、油路63内の圧力の低下によってネガティブクラッ
チ96が解除できなくなる場合がある。これを図7を用
いて説明する。
【0021】図7は横軸に時間tをとり、縦軸にネガテ
ィブクラッチ96に供給されるクラッチ圧Pkをとった
グラフである。
【0022】ネガティブクラッチ96は、図示しない構
成によりクラッチ圧Pkが圧力Pk2(これをクラッチ係
合圧Pk2という)以下になると係合し、クラッチ圧Pk
が圧力Pk1(これをクラッチ解除圧Pk1という)以上に
なると係合状態が解除されるように設計されている。
【0023】ネガティブクラッチ96とチャージポンプ
62とは、油路63を介して接続されているため、クラ
ッチ圧Pkはチャージ圧Pcと等しくなる。
【0024】時刻t1からt4の期間では、チャージポン
プ62から吐出されるチャージ圧油が油路67を介して
クローズドHST回路80に大量補給されたりエンジン
61の停止などにより、油路63内の圧力はチャージ圧
Pc以下に低下しているものとする。このときクラッチ
圧Pkもチャージ圧Pc以下に低下する。さらに時刻t2
からt3の期間ではクラッチ圧Pkはクラッチ係合圧Pk2
以下に低下し、ネガティブクラッチ96は係合してしま
う。
【0025】すなわち解除されているべきネガティブク
ラッチ96が不必要に係合する。
【0026】ネガティブクラッチ96が不必要に係合す
ることによって、油圧モータ73と車両の車輪または履
帯との間で動力が伝達される状態となり、油圧モータ7
3は急激に駆動を始める。このとき、場合によっては油
圧モータ73はポンプ作用を行い、車両にはブレーキと
して作用してしまうことになる。
【0027】これに対して図6に示す従来の油圧回路で
は、チャージポンプ62とは別の油圧ポンプ87から吐
出される圧油をネガティブクラッチ96に供給している
ので、クラッチ圧Pkが低くなることによってネガティ
ブクラッチ96が不必要に係合することはない。
【0028】しかし図6に示す油圧回路ではチャージポ
ンプ62とは別の油圧ポンプ87を設けなければならな
いため、油圧機器の部品点数が多くなり油圧回路の構造
が複雑になるという問題が発生する。
【0029】そこでチャージポンプ62を操作レバー装
置64およびネガティブクラッチ96に圧油を供給する
ポンプとして兼用でき、チャージ圧Pcの低下による影
響がない油圧回路が知られている。図8にこの油圧回路
を示す。
【0030】図8に示すようにチャージポンプ62はエ
ンジン61によって駆動される。チャージポンプ62は
チャージ圧油を油路63に吐出する。油路63は油路6
5に分岐している。油路65はチェック弁68を介して
油路70、操作レバー装置64に接続している。油路7
0上にはアキュムレータ69が設けられている。
【0031】同様に油路63は油路92に分岐してい
る。油路92はチェック弁94を介して油路93、ネガ
ティブクラッチ96に接続している。油路93上にはア
キュムレータ91が設けられている。
【0032】なおチャージポンプ62は図5に示す従来
技術と同様に、油路67を介してクローズドHST回路
にチャージ圧油を供給している。
【0033】この油圧回路では、チャージポンプ62か
ら吐出された圧油がクローズドHST回路の流量の大量
補充に用いられたりエンジン61が停止すると、油路6
3、65、92内の圧力がチャージ圧Pc以下に低下す
る。
【0034】しかし油路63,65,92内の圧力がチ
ャージ圧Pc以下に低下してもアキュムレータ69は蓄
圧した圧油を油路70に放出するので、油路70内の圧
油は一定圧に保持される。このため操作レバー装置64
の最大出力圧が低下することが防止される。
【0035】同様に、アキュムレータ91は蓄圧した圧
油を油路93に放出するので、油路93内の圧油は一定
圧に保持される。このためネガティブクラッチ96には
クラッチ解除圧Pk1以上のクラッチ圧Pkが供給され
る。これによりネガティブクラッチ96は係合すること
なく解除状態を維持する。
【0036】しかし図8に示す油圧回路では操作レバー
装置64、ネガティブクラッチ96のそれぞれにチェッ
ク弁68、94およびアキュムレータ69、91を備え
る必要がある。つまりチェック弁、アキュムレータを油
圧アクチュエータの数だけ備える必要がある。このため
油圧機器の部品点数が多くなり油圧回路の構造が複雑に
なるという問題が発生する。
【0037】本発明はチャージポンプを複数の油圧アク
チュエータに圧油を供給するポンプとして兼用でき、不
必要な作動も生じさせずに、しかも少ない部品点数で油
圧回路の構造を簡易にすることを解決課題とする。
【0038】
【課題を解決するための手段および作用、効果】そこで
本発明の第1発明は、チャージポンプ(120)から吐
出された圧油を補給油路(130、131)を介してチ
ャージ回路(110、111、112、113)に補給
するとともに、前記チャージポンプ(120)から吐出
された圧油を一定圧に保持した上で複数の油圧アクチュ
エータ(127、104)に供給して前記複数の油圧ア
クチュエータ(127、104)を作動させる油圧保持
装置において、前記補給油路(130、131)を、分
岐油路(137)、チェック弁(125)を介して分岐
油路(138)に接続し、前記分岐油路(138)には
前記複数の油圧アクチュエータ(127、104)へ圧
油をそれぞれ供給する供給油路(138b、139)を
接続するとともに、前記分岐油路(138)にアキュム
レータ(126)を設けたことを特徴とする。
【0039】第1発明を図1および図2を用いて説明す
る。
【0040】第1発明によれば、チャージポンプ120
から吐出された圧油は補給油路130、131を介して
チャージ回路110、111、112、113に補給さ
れる。補給油路130、131は分岐油路137、13
8に分岐している。分岐油路138は操作レバー装置1
27へ圧油を供給する供給油路138bに接続してい
る。また分岐油路138はネガティブクラッチ104へ
圧油を供給する供給油路139に接続している。
【0041】分岐油路137、138上には、チャージ
ポンプ120から操作レバー装置127、ネガティブク
ラッチ104に向かう方向のみの圧油の流れを許容する
チェック弁125が設けられる。
【0042】チェック弁125から圧油が流れる側に位
置する分岐油路138上には、アキュムレータ126が
設けられる。
【0043】アキュムレータ126から放出される圧油
の圧力(これをアキュムレータ圧という)は、クラッチ
解除圧Pk1以上で操作レバー装置127の最大出力圧以
上の圧力Paに設定される。すなわちアキュムレータ1
26は分岐油路138内の圧油の圧力がチャージ圧Pc
よりも低下した場合に蓄圧した圧油を分岐油路138内
に放出して分岐油路138内の圧油の圧力をアキュムレ
ータ圧Paに保持する。
【0044】チャージポンプ120から吐出された圧油
がチャージ回路110〜113の流量の大量補充に用い
られたりエンジン106が停止すると、分岐油路138
内の圧力がチャージ圧Pcよりも低くなる。
【0045】しかし分岐油路138内の圧力がアキュム
レータ圧Pa以下まで低下するとアキュムレータ126
はアキュムレータ圧Paの圧油を分岐油路138に放出
するので、分岐油路138内の圧油はアキュムレータ圧
Paに保持される。チェック弁125はアキュムレータ
126から放出される圧油が分岐油路138から分岐油
路137に逆流することを防止する。このため逆流によ
って分岐油路138内の圧油の圧力が低下することが防
止される。
【0046】このため分岐油路138から供給油路13
8bを介して操作レバー装置127にはアキュムレータ
圧Paの圧油が供給される。これにより操作レバー装置
127の最大出力圧が保持される。
【0047】同様に分岐油路138から供給油路139
を介してネガティブクラッチ104にはクラッチ解除圧
Pk1以上のアキュムレータ圧Paが供給される。これに
よりネガティブクラッチ104はクラッチ係合圧Pk2以
下に低下することがない。つまりネガティブクラッチ1
04は不必要に係合することなく解除状態を維持する。
【0048】以上のように第1発明によれば、チャージ
ポンプ120を複数の油圧アクチュエータに圧油を供給
するポンプとして兼用することができ、しかも油圧アク
チュエータの不必要な作動も生じさせないという効果が
得られる。
【0049】しかも第1発明によれば分岐油路138上
に1つのチェック弁125と1つのアキュムレータ12
6を設けるだけで、油圧アクチュエータの不必要な作動
を防止することができる。このため油圧機器の部品点数
を少なくでき油圧回路の構造を簡易にすることができ
る。
【0050】以上のように第1発明によればチャージポ
ンプを複数の油圧アクチュエータに圧油を供給するポン
プとして兼用でき、しかも油圧アクチュエータの不必要
な作動も生じさせずに、しかも少ない部品点数で油圧回
路の構造を簡易にすることができる。
【0051】第2発明は、第1発明において、前記複数
の油圧アクチュエータは、供給される圧油の圧力を操作
レバー(127a)の操作量に応じた圧力まで減圧して
出力する操作レバー装置(127)と、供給される圧油
の圧力に応じて係合または解除する油圧クラッチ(10
4)を含むことを特徴とする。
【0052】第2発明を図1を参照して説明する。
【0053】第2発明によれば、ネガティブクラッチ1
04が不必要に作動することによって油圧モータ102
が急激に回転したり、車両に急制動がかかることを回避
することができる。
【0054】第3発明は第1発明において、前記チャー
ジ回路は、油圧ポンプ(101)と油圧モータ(10
2、103)とを油路(110、111、112、11
3)によって接続した油圧回路であることを特徴とす
る。
【0055】第3発明を図1を参照して説明する。
【0056】第3発明によれば、油圧ポンプ101と油
圧モータ102、103とを油路110、111、11
2、113によって接続したクローズドHST回路など
の油圧回路に、チャージポンプ120からチャージ圧油
が補給される。
【0057】第4発明は第1発明において、前記複数の
油圧アクチュエータは、4以上の油圧アクチュエータで
あることを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る油圧保持装置の
実施の形態について図面を参照して説明する。
【0059】図1は第1の実施形態の油圧回路図であ
る。
【0060】図1の油圧回路はブルドーザなどの車両に
搭載される。
【0061】図1に示す油圧保持装置は油圧ポンプ10
1と、並列に接続した油圧モータ102、103とでク
ローズドHST回路を構成している。油圧モータ10
2、103によって車輪または履帯が回動され車両が走
行する。
【0062】油圧ポンプ101は可変容量型の斜板式油
圧ポンプである。油圧ポンプ101は2つのポート10
1b、101cを有し圧油の流れを逆転させることがで
きる両振り型の油圧ポンプである。
【0063】油圧ポンプ101はエンジン106に回転
軸107を介して接続している。エンジン106が回動
すると回転軸107が回動し油圧ポンプ101が回動す
る。油圧ポンプ101は斜板101aの傾転角が変化す
ることによって油圧ポンプ101の容量(押し退け容
積)が変化する。
【0064】油圧モータ103は固定容量型の油圧モー
タである。油圧モータ102は可変容量型の油圧モータ
である。油圧モータ102の斜板102aが変化するこ
とによって油圧モータ102の容量(押し退け容積)が
変化し油圧モータ102の変速が行われる。
【0065】油圧ポンプ101のポート101bまたは
ポート101cからポンプ吐出圧油が出力される。油圧
ポンプ101の各ポート101b、101cはそれぞ
れ、油路110、111を介して油圧モータ103のポ
ート103a、103bに接続している。油路110、
111はそれぞれ油路112、113に分岐している。
油圧ポンプ101の各ポート101b、101cはそれ
ぞれ、油路112、113を介して油圧モータ102の
ポート102b、102cに接続している。
【0066】油圧ポンプ101の斜板101aが車両を
前進させる側に傾動すると、油圧ポンプ101の一方の
ポート101bからポンプ吐出圧油が油路110に吐出
される。油圧ポンプ101のポート101bから吐出さ
れるポンプ吐出圧油は油路110を介して油圧モータ1
03のポート103aに供給され、油圧モータ103の
図示しない回転軸は前進方向に回動する。同様に油圧ポ
ンプ101のポート101bから吐出されるポンプ吐出
圧油は油路110、112を介して油圧モータ102の
ポート102bに供給され、油圧モータ102の回転軸
108は前進方向に回動する。このため回転軸105に
設けられた車輪または履帯は前進方向に回動し車両が前
進する。
【0067】これとは逆に油圧ポンプ101の斜板10
1aが車両を後進させる側に傾動すると、油圧モータ1
02、103は逆回転し回転軸105に設けられた車輪
または履帯は後進方向に回動し車両が後進する。
【0068】チャージポンプ120は固定容量型の油圧
ポンプである。チャージポンプ120はエンジン106
に回転軸107を介して接続している。エンジン106
が回動すると回転軸107が回動しチャージポンプ12
0が回動する。チャージポンプ120の吐出ポート12
0aは補給油路130、131に接続している。補給油
路130、131はクローズドHST回路の油路110
〜113に圧油を補給するために設けられている。以下
油路110〜113のことをチャージポンプ120によ
って圧油が補給される回路の意味でチャージ回路とい
う。
【0069】補給油路130、131は分岐油路13
7、138に分岐している。分岐油路137はチェック
弁125を介して分岐油路138に接続している。分岐
油路138は油路138aを介してアキュムレータ12
6と接続している。分岐油路138はクラッチ制御弁1
28と接続している。分岐油路137、138は操作レ
バー装置127およびネガティブクラッチ104に圧油
を供給するために設けられている。
【0070】補給油路130、131にはリリーフ弁1
24が接続している。リリーフ弁124は補給油路13
0、131、分岐油路137内の圧力を常時チャージ圧
Pcとしている。
【0071】補給油路131は油路133、134に接
続している。油路133はチェック弁122を介して油
路135に接続している。油路135は油路111に接
続している。同様に油路134はチェック弁123を介
して油路136に接続している。油路136は油路11
0に接続している。
【0072】この回路では、油路110または油路11
1の圧力がチャージ圧Pc以下になると、チャージポン
プ120から吐出された圧油を補給油路130、13
1、チェック弁122、123を介してクローズドHS
T回路の油路110〜113に補給することができる。
【0073】油圧モータ102の回転軸108はネガテ
ィブクラッチ104を介して回転軸105に接続してい
る。
【0074】ネガティブクラッチ104は、図示しない
構成により油室104aに供給されるクラッチ圧Pkが
クラッチ解除圧Pk1以上になると係合状態が解除される
ように設計されている。またクラッチ圧Pkがクラッチ
係合圧Pk2以下に低下するとネガティブクラッチ104
は係合し、油圧モータ102の回転軸108の回転力が
クラッチ104を介して回転軸105に伝達される。
【0075】油圧モータ102の容量を零としネガティ
ブクラッチ104を解除すると、油圧ポンプ101から
吐出される圧油は全て油圧モータ103に供給される。
このとき車両の速度は高速となりトルクは低トルクとな
る。逆にネガティブクラッチ104を係合すると、油圧
ポンプ101から吐出される圧油は油圧モータ102と
油圧モータ103とに供給される。このとき車両の速度
は低速となりトルクは高トルクとなる。
【0076】分岐油路137はチェック弁125を介し
て分岐油路138に接続している。
【0077】チェック弁125はチャージポンプ120
から操作レバー装置127、ネガティブクラッチ104
に向かう方向のみに圧油の流れを許容するように分岐油
路137と分岐油路138との間に設けられている。
【0078】分岐油路138には供給油路138bが接
続している。また分岐油路138は、チェック弁125
と供給油路138bとの間で油路138aに接続してい
る。
【0079】油路138aにはアキュムレータ126が
接続している。アキュムレータ126は分岐油路138
の圧油がアキュムレータ圧Pa以下となったときに蓄積
したエネルギーで分岐油路138、供給油路138b、
139の圧力を一定時間保持する。アキュムレータ圧P
aはチャージ圧Pcよりも低く、クラッチ解除圧Pk1以上
で、操作レバー装置127の最大出力圧以上の圧力に設
定されている。アキュムレータ126が作動すると、分
岐油路138内の圧油の圧力はアキュムレータ圧Paに
保持される。
【0080】供給油路138bは操作レバー装置127
に接続している。
【0081】操作レバー装置127は車両の走行体、作
業機を作動させるために設けられている。操作レバー装
置127を操作することによってたとえば油圧ポンプ1
01の斜板101aが傾動される。
【0082】操作レバー装置127は供給油路138b
を介して供給される圧力Pcの圧油を操作レバー127
aの操作量に応じた圧力まで減圧して出力する。操作レ
バー装置127は、供給油路138bを介して供給され
る圧油の圧力が一定圧よりも小さくなると最大出力圧が
低下する。
【0083】分岐油路138はクラッチ制御弁128、
供給油路139を介してネガティブクラッチ104の油
室104aに接続している。またクラッチ制御弁128
は油路140を介してタンク121に接続している。
【0084】クラッチ制御弁128はクラッチ係合位置
128aとクラッチ解除位置128bの2つの弁位置を
有している。クラッチ制御弁128は電磁ソレノイド1
28cに加えられる電気信号によって弁位置が切り換え
られる。クラッチ制御弁128がクラッチ解除位置12
8bに切り換えられると、分岐油路138は供給油路1
39に連通する。このため分岐油路138内の圧油はク
ラッチ制御弁128、供給油路139を介してネガティ
ブクラッチ104の油室104aに供給される。このた
めネガティブクラッチ104の係合状態は解除される。
【0085】一方クラッチ制御弁128がクラッチ係合
位置128aに切り換えられると、分岐油路138と供
給油路139との連通は遮断され、供給油路139は油
路140を介してタンク121に連通する。このためネ
ガティブクラッチ104の油室104aのクラッチ圧P
kはクラッチ係合圧Pk2以下になるので、ネガティブク
ラッチ104は係合される。
【0086】クラッチ制御弁128の弁位置がクラッチ
解除位置128bにあるとき油室104aに供給される
クラッチ圧Pkがクラッチ係合圧Pk2以下に低下する
と、ネガティブクラッチ104は解除状態から係合状態
に移行しようとする。しかしアキュムレータ126が作
動しクラッチ圧Pkがアキュムレータ圧Paとなるため、
ネガティブクラッチ104は解除状態を維持する。
【0087】つぎに図2(a)を参照して図1の油圧回
路では図示されていない動力伝達機構について説明す
る。なお本実施形態は車輪309が回動することによっ
て走行する車両を想定する。
【0088】図2(a)は図1に示す油圧モータ10
2、油圧モータ103と車両の車輪309との間の動力
伝達機構を示す。
【0089】すなわち油圧モータ102の回転軸108
はネガティブクラッチ104を介して減速機303に接
続している。一方油圧モータ103も減速機303に接
続している。減速機303に入力された各油圧モータ1
02、103の回転力は減速機303、差動装置307
を介して車輪309に伝達される。
【0090】本実施形態では車両の車速に応じて車輪3
09を駆動する油圧モータを選択している。
【0091】図2(b)は車両の車速と、車輪309を
駆動する油圧モータとの関係を示す表である。
【0092】同図2(b)に示すように車両が低速域で
走行しているときには、油圧モータ102と油圧モータ
103とを使用し、油圧ポンプ101から吐出される圧
油の流量を2つの油圧モータで分配することによりトル
クを大きくして車輪309を駆動する。
【0093】このときは、クラッチ制御弁128をクラ
ッチ係合位置128aに切り換える。供給油路139内
のクラッチ圧Pkをタンク121内の圧力つまりクラッ
チ係合圧Pk2以下に低下させる。この結果ネガティブク
ラッチ104は係合する。
【0094】ネガティブクラッチ104が係合すると、
油圧モータ102の回転力はネガティブクラッチ10
4、回転軸105、減速機303、差動装置307を介
して車輪309に伝達される。
【0095】一方油圧モータ103の回転力も減速機3
03、差動装置307を介して車輪309に伝達され
る。
【0096】こうして車輪309は油圧モータ102と
油圧モータ103の両方によって駆動される。
【0097】車両が高速域で走行しているときには、油
圧ポンプ101から吐出される圧油流量の全てを1つの
油圧モータ103の回転に使用することにより、高回転
で車輪309を駆動する。
【0098】このときは、クラッチ制御弁128をクラ
ッチ解除位置128bに切り換える。供給油路139内
のクラッチ圧Pkはクラッチ解除圧Pk1以上になる。こ
の結果ネガティブクラッチ104の係合状態は解除され
る。また油圧モータ102の容量は零になる。
【0099】ネガティブクラッチ104の係合状態が解
除されると、油圧モータ102の回転軸108の回転力
はネガティブクラッチ104で遮断され、車輪309に
は伝達されなくなる。
【0100】こうして車輪309は油圧モータ103の
みによって駆動される。
【0101】つぎに図1に示す第1の実施形態の油圧回
路の動作について図3を参照して説明する。
【0102】図3は前述した図7に対応する図である。
横軸に時間tをとり、縦軸に供給油路139からネガテ
ィブクラッチ104に供給されるクラッチ圧Pkをとっ
たグラフである。ネガティブクラッチ104はクラッチ
圧Pkがクラッチ係合圧Pk2以下になると係合し、クラ
ッチ圧Pkがクラッチ解除圧Pk1以上になると係合状態
が解除される。またアキュムレータ圧Paはクラッチ解
除圧Pk1以上、チャージ圧Pc未満に設定されている。
【0103】以下車両が前進側に高速で走行している場
合を想定する。
【0104】車両が高速で走行しているときに、チャー
ジポンプ120によってチャージ回路110〜113へ
圧油が大量に補充されているとする。この状態を図3の
t1からt4までの期間で示す。期間t1〜t4にあるとき
分岐油路137内の圧力はチャージ圧Pcよりも低くな
り、分岐油路137に接続する分岐油路138内の圧力
もチャージ圧Pcよりも低くなる。するとクラッチ圧Pk
もチャージ圧Pcよりも低くなる。
【0105】時刻t2で分岐油路138内の圧力がアキ
ュムレータ圧Pa以下に低下するとアキュムレータ12
6は蓄積した圧油を分岐油路138内に放出する。この
ため分岐油路138内の圧力はアキュムレータ圧Paに
保持される。アキュムレータ126は、分岐油路138
内の圧力がアキュムレータ圧Pa以下になっている期間
t2〜t3で作動する。
【0106】分岐油路138内の圧力がアキュムレータ
圧Paに保持されるため、クラッチ圧Pkはアキュムレー
タ圧Paに保持される。アキュムレータ圧Paはクラッチ
解除圧Pk1以上に設定されているため、ネガティブクラ
ッチ104が不必要に係合作動することはない。このよ
うにクラッチ圧Pkがクラッチ解除圧Pk1以上のアキュ
ムレータ圧Paに保持されることによりネガティブクラ
ッチ104は解除状態を維持する。したがって高速走行
時に油圧モータ102と車両の車輪または履帯との間で
動力が伝達される状態にはならず、油圧モータ102が
急激に駆動を始めることが防止される。
【0107】また期間t2〜t3にあるとき分岐油路13
8内の圧力がアキュムレータ圧Paに保持されるため、
分岐油路138から供給油路138bを介して操作レバ
ー装置127に、操作レバー装置127の最大出力圧以
上に設定されたアキュムレータ圧Paの圧油が供給され
る。この結果操作レバー装置127の最大出力圧が保持
される。
【0108】以上のように第1の実施形態によれば、チ
ャージ回路110〜113に圧油を補充するチャージポ
ンプ120を、ネガティブクラッチ104、操作レバー
装置127へ圧油を供給するポンプとして兼用すること
ができる。また分岐油路138内の圧力がチャージ圧P
cよりも低くなってもネガティブクラッチ104や操作
レバー装置127で不必要な作動を生じさせないという
効果が得られる。
【0109】さらに分岐油路138上に1つのチェック
弁125と1つのアキュムレータ126を設けるだけ
で、ネガティブクラッチ104や操作レバー装置127
の不必要な作動を防止することができる。このため油圧
機器の部品点数を少なくでき油圧回路の構造を簡易にす
ることができる。
【0110】また本実施形態ではネガティブクラッチ1
04、操作レバー装置127という2つの油圧アクチュ
エータにチャージポンプ120から圧油を供給する場合
を想定した。しかし3以上の油圧アクチュエータにチャ
ージポンプ120から圧油を供給する実施も可能であ
る。
【0111】図4はチャージポンプ120からネガティ
ブクラッチ104、操作レバー装置127、ピストン用
制御弁404に圧油を供給する第2の実施形態を示す油
圧回路図である。以下図1の油圧回路と同一の構成要素
には同一の符号を付けてそれらの説明は適宜省略する。
【0112】図4では図1の固定容量型の油圧モータ1
03の代わりに可変容量型の斜板式油圧モータ402が
使用される。
【0113】油圧モータ402の他方のポート402c
は油路111に接続している。油圧モータ402の斜板
402aが変化することによって油圧モータ402の容
量(押し退け容積)が変化し油圧モータ402の変速が
行われる。油圧モータ402の容量が大きくなる側に斜
板402aが変化すると、油圧モータ402の回転数が
小さくなる。また油圧モータ402の容量が小さくなる
側に斜板402aが変化すると、油圧モータ402の回
転数が大きくなる。
【0114】油圧モータ402の斜板402aはピスト
ン419に接続している。ピストン419が作動するこ
とによって油圧モータ402の容量が変化する。ピスト
ン419の位置はピストン用制御弁404によって制御
される。ピストン419はシリンダ405内に収容され
ている。
【0115】分岐油路138は供給油路411に接続し
ている。
【0116】供給油路411はモータ変速用制御弁40
3、供給油路413を介してピストン用制御弁404の
パイロットポート404cに連通している。モータ変速
用制御弁403は油路412を介してタンク121に接
続している。
【0117】モータ変速用制御弁403は高速位置40
3aと低速位置403bの2つの弁位置を有している。
モータ変速用制御弁403は電磁ソレノイド403cに
加えられる電気信号によって弁位置が切り換えられる。
モータ変速用制御弁403が低速位置403bに切り換
えられると、供給油路411は供給油路413に連通す
る。このため供給油路411内の圧油はモータ変速用制
御弁403、供給油路413を介してピストン用制御弁
404のパイロットポート404cに供給される。
【0118】一方モータ変速用制御弁403が高速位置
403aに切り換えられると、供給油路411と供給油
路413との連通は遮断され、供給油路411は油路4
12を介してタンク121に連通する。このためピスト
ン用制御弁404のパイロットポート404cに加えら
れる圧力はタンク121内の圧力となる。
【0119】ピストン用制御弁404は弁位置404a
と弁位置404bとを有し、これら2位置の間を変化す
る。
【0120】ピストン用制御弁404のパイロットポー
ト404cに対向する側にはバネ404dが設けられて
いる。
【0121】油路110は油路420、チェック弁40
6を介して油路417に接続している。チェック弁40
6は油路110から油路417へ向かう方向のみに圧油
の流れを許容する。また油路111は油路421、チェ
ック弁407を介して油路417に接続している。チェ
ック弁407は油路111から油路417へ向かう方向
のみに圧油の流れを許容する。油路417には油路11
0の圧力または油路111の圧力のうち大きい圧が供給
される。油路417はピストン419の小径側のシリン
ダ室405bに連通している。
【0122】また油路417は油路416、ピストン用
制御弁404、油路414を介してピストン419の大
径側のシリンダ室405aに連通している。ピストン用
制御弁404は油路415を介してタンク121に連通
する。
【0123】ピストン用制御弁404が位置404bに
位置すると、ピストン用制御弁404を介して油路41
6と油路414とは連通する。このためピストン419
の大径側のシリンダ室405a内の圧力は油圧ポンプ1
01の吐出圧の大きさになる。またピストン419の小
径側のシリンダ室405bの圧力も油圧ポンプ101の
吐出圧の大きさとなる。このためピストン419の受圧
面積の大きさの違いによってピストン419は小径側の
シリンダ室405bを圧縮する方向に移動する。このた
め油圧モータ402の斜板402aは容量が大きくなる
側に傾動する。
【0124】ピストン用制御弁404が位置404aに
位置すると、油路414はピストン用制御弁404、油
路415を介してタンク121に連通する。このためピ
ストン419の大径側のシリンダ室405a内の圧力は
タンク121内の圧力となる。またピストン419の小
径側のシリンダ室405bの圧力は油圧ポンプ101の
吐出圧の大きさとなる。このためピストン419は大径
側のシリンダ室405aを圧縮する方向に移動する。こ
のため油圧モータ402の斜板402aは容量が小さく
なる側に傾動する。
【0125】つぎに図4に示す油圧回路の動作について
説明する。
【0126】以下モータ変速用制御弁403が低速位置
403bに切り換えられている場合を想定する。アキュ
ムレータ圧Paは、クラッチ解除圧Pk1以上で、操作レ
バー装置127の最大出力圧以上で、ピストン用制御弁
404の弁位置404bを保持する圧力以上に設定され
ている。
【0127】モータ変速用制御弁403が低速位置40
3bに切り換えられると、分岐油路138内の圧油が、
分岐油路138、供給油路411、モータ変速用制御弁
403、供給油路413を介してピストン用制御弁40
4のパイロットポート404cに供給される。このため
ピストン用制御弁404のパイロットポート404cに
はパイロット圧が加えられる。
【0128】このためピストン用制御弁404はバネ4
04dを圧縮する方向に移動しピストン用制御弁404
が位置404bに位置する。ピストン用制御弁404が
位置404bに位置すると、ピストン用制御弁404を
介して油路416と油路414が連通する。このため油
圧モータ402の斜板402aは容量が大きくなる側に
傾動する。以上のようにして油圧モータ402は低速位
置に変速する。
【0129】ここでチャージポンプ120から吐出され
るチャージ圧油がチャージ回路110〜113の大量補
充に用いられると、分岐油路138内の圧力がチャージ
圧Pcよりも低くなる。またエンジン106が停止して
も同様に、分岐油路138内の圧力がチャージ圧Pcよ
りも低くなる。
【0130】しかし図1の第1の実施形態と同様に分岐
油路138内の圧力がアキュムレータ圧Pa以下まで低
下するとアキュムレータ126が作動し分岐油路138
内の圧力はアキュムレータ圧Paに保持される。
【0131】このため分岐油路138、供給油路41
1、モータ変速用制御弁403、供給油路413を介し
てピストン用制御弁404のパイロットポート404c
にはアキュムレータ圧Paのパイロット圧が供給され
る。この結果ピストン用制御弁404は弁位置404b
を保持し弁位置404a側に移動することがない。した
がって油圧モータ402は低速位置から高速位置側に変
化することなく低速位置を維持する。
【0132】なおネガティブクラッチ104、操作レバ
ー装置127に対しても同様にアキュムレータ圧Paの
圧油が供給され必要な作動圧を保持することができる。
【0133】実施形態ではチャージポンプ120からネ
ガティブクラッチ104、操作レバー装置127、ピス
トン用制御弁404という3つの油圧アクチュエータに
圧油を供給する場合を想定して説明した。しかしチャー
ジポンプ120から圧油が供給される油圧アクチュエー
タの種類は任意であり、これらに限定されるものではな
い。たとえば油圧シリンダにチャージポンプ120から
圧油を供給する場合にも本発明を適用することができ
る。
【0134】実施形態では1つのアキュムレータ126
が作動することにより2つの油圧アクチュエータまたは
3つの油圧アクチュエータで不必要な作動が生じないよ
うに油圧回路を構成している。しかし2つまたは3つの
油圧アクチュエータに限定されることなく、1つのアキ
ュムレータ126が作動することにより4以上の油圧ア
クチュエータで不必要な作動が生じないように油圧回路
を構成する実施も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施形態の油圧回路図である。
【図2】図2(a)は第1の実施形態の動力伝達機構を
示す図であり、図2(b)は車速と車輪の駆動に使用さ
れる油圧モータとの関係を示す図である。
【図3】図3はクラッチ圧を示す図である。
【図4】図4は第2の実施形態の油圧回路図である。
【図5】図5は従来技術を示す図である。
【図6】図6は従来技術を示す図である。
【図7】図7は従来のクラッチ圧を示す図である。
【図8】図8は従来技術を図である。
【符号の説明】
101…油圧ポンプ 102、103…油圧モータ 104…ネガティブクラッチ 120…チャージポンプ 125…チェック弁 126…アキュムレータ 127…操作レバー装置 130、131…補給油路 137、138…分岐油路 138b、139…供給油路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャージポンプ(120)から吐出
    された圧油を補給油路(130、131)を介してチャ
    ージ回路(110、111、112、113)に補給す
    るとともに、前記チャージポンプ(120)から吐出さ
    れた圧油を一定圧に保持した上で複数の油圧アクチュエ
    ータ(127、104)に供給して前記複数の油圧アク
    チュエータ(127、104)を作動させる油圧保持装
    置において、 前記補給油路(130、131)を、分岐油路(13
    7)、チェック弁(125)を介して分岐油路(13
    8)に接続し、 前記分岐油路(138)には前記複数の油圧アクチュエ
    ータ(127、104)へ圧油をそれぞれ供給する供給
    油路(138b、139)を接続するとともに、 前記分岐油路(138)にアキュムレータ(126)を
    設けたことを特徴とする油圧保持装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の油圧アクチュエータは、供
    給される圧油の圧力を操作レバー(127a)の操作量
    に応じた圧力まで減圧して出力する操作レバー装置(1
    27)と、供給される圧油の圧力に応じて係合または解
    除する油圧クラッチ(104)を含むことを特徴とする
    請求項1記載の油圧保持装置。
  3. 【請求項3】 前記チャージ回路は、油圧ポンプ(1
    01)と油圧モータ(102、103)とを油路(11
    0、111、112、113)によって接続した油圧回
    路であることを特徴とする請求項1記載の油圧保持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数の油圧アクチュエータは、4
    以上の油圧アクチュエータであることを特徴とする請求
    項1記載の油圧保持装置。
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