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JP2001323007A - オレフィン重合用触媒成分およびその保存方法、オレフィン重合用触媒並びにオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒成分およびその保存方法、オレフィン重合用触媒並びにオレフィン重合体の製造方法

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Publication number
JP2001323007A
JP2001323007A JP2000152707A JP2000152707A JP2001323007A JP 2001323007 A JP2001323007 A JP 2001323007A JP 2000152707 A JP2000152707 A JP 2000152707A JP 2000152707 A JP2000152707 A JP 2000152707A JP 2001323007 A JP2001323007 A JP 2001323007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
olefin
catalyst
polymerization
bis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000152707A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ishigaki
聡 石垣
Shinji Hikuma
新次 日隈
Tetsuya Satsuba
哲哉 札場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SunAllomer Ltd
Original Assignee
SunAllomer Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SunAllomer Ltd filed Critical SunAllomer Ltd
Priority to JP2000152707A priority Critical patent/JP2001323007A/ja
Publication of JP2001323007A publication Critical patent/JP2001323007A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリエチルアルミニウムのような安価な有機
アルミニウム化合物を使用した場合にも、高い重合活性
をもってオレフィン重合体を得る。 【解決手段】 (A)非配位性イオン含有化合物が微粒
子担体に化学結合により結合された助触媒成分に(B)
メタロセン化合物を担持させてなるオレフィン重合用触
媒成分。この触媒成分を、有機金属化合物を1〜100
0重量ppm含有する脂肪族炭化水素および/または脂
環式炭化水素媒体中で保存する、オレフィン重合用触媒
成分の保存方法。この触媒成分および(C)有機アルミ
ニウムからなるオレフィン重合用触媒。このオレフィン
重合用触媒を用いてオレフィンを重合する方法であっ
て、(C)有機アルミニウムの種類を選択することによ
りオレフィン重合体の分子量を調節するオレフィン重合
体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオレフィン重合用触
媒成分およびその保存方法、オレフィン重合用触媒並び
にそれを用いたオレフィン重合体の製造方法に関する。
本発明は、特に、トリエチルアルミニウムのような安価
な有機アルミニウムを用いた場合にも高い活性でオレフ
ィン重合体を与えることのできるオレフィン重合用触媒
成分およびその保存方法、そのようなオレフィン重合用
触媒並びにそれを用いたオレフィン重合体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】WO96/41808号
公報、特表平7−501573号公報などには、非配位
性イオン含有化合物が微粒子担体に化学結合より結合し
た助触媒成分、メタロセン化合物および有機アルミニウ
ムからなるオレフィン重合用触媒が提案されている。し
かしながら、このような触媒において、有機アルミニウ
ム化合物としてトリエチルアルミニウムのような安価な
化合物を用いた場合には、重合活性が著しく低下してし
まうという欠点がみられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、トリエチルアルミニウムのような安価な有機アルミ
ニウム化合物を使用した場合にも、高い重合活性を示す
オレフィン重合用触媒並びにそのような触媒成分を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非配位性
イオン含有化合物が微粒子担体に化学結合より結合した
助触媒成分にメタロセン化合物を担持した触媒成分が、
有機アルミニウムとしてエチルアルミニウムを用いた場
合にも、高い重合活性をもってオレフィン重合体を与え
ることを見出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0005】すなわち、本発明は、(A)非配位性イオ
ン含有化合物が微粒子担体に化学結合により結合された
助触媒成分に(B)メタロセン化合物を担持させてなる
オレフィン重合用触媒成分を提供する。本発明は、ま
た、上記触媒成分を、有機金属化合物を1〜1000重
量ppm含有する脂肪族炭化水素および/または脂環式
炭化水素媒体中で保存する、オレフィン重合用触媒成分
の保存方法を提供する。
【0006】本発明は、さらに、上記触媒成分および
(C)有機アルミニウムからなるオレフィン重合用触媒
を提供する。本発明は、さらに、上記オレフィン重合用
触媒を用いてオレフィンを重合する方法であって、
(C)有機アルミニウムの種類を選択することによりオ
レフィン重合体の分子量を調節するオレフィン重合体の
製造方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい態様につ
いて詳細に説明する。本発明における成分(A)は、メ
タロセン触媒において助触媒として使用される非配位性
イオン含有化合物が、微粒子担体上に化学結合により結
合したものである。化学結合としては、共有結合、イオ
ン結合、配位結合等が例示される。このような助触媒成
分は、例えば、特表平7−501573号公報、WO9
6/40796号公報、WO96/41808号公報、
WO97/19959号公報などに記載されている。
【0008】なかでも、成分(A)としては、下記一般
式(1)で示される非配位性イオン含有化合物(a−
1)と微粒子状担体(a−2)とを接触させて得られる
ものであるのが好ましい。 [M1 (R1 a (R2 b (R3 c (R4 −L)d - ・[K]+ ・・・(1) 式中、M1 はホウ素またはアルミニウムであり、好まし
くはホウ素である。
【0009】R1 、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1
〜20の炭化水素、ハロゲン化炭化水素またはアルコキ
シ基、フェノキシ基またはハロゲン原子であり、これら
は互いに同一であっても相異なっていてもよい。ここ
で、炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基としては、
例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基
等のアルキル基、フェニル基、トリル基、ジメチルフェ
ニル基等のアリール基、クロロメチル基、クロロエチル
基等のハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基等が挙げられる。これらのうちで
好ましいものは、アルキル基、アリール基およびハロゲ
ン化アリール基であり、特に好ましいものはアリール基
およびハロゲン化アリール基である。
【0010】ハロゲン化アリール基の具体例としては、
4−フルオロフェニル基等のフルオロフェニル基、2,
4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニ
ル基等のジフルオロフェニル基、2,4,5−トリフル
オロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基
等のトリフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラ
フルオロフェニル基等のテトラフルオロフェニル基、ペ
ンタフルオロフェニル基、3,4−ビス(トリフルオロ
メチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル基等のビス(トリフルオロメチル)フェニ
ル基、2,3,5−トリス(トリフルオロメチル)フェ
ニル基、2,4,6−トリス(トリフルオロメチル)フ
ェニル基等のトリス(トリフルオロメチル)フェニル
基、2,3,5,6−テトラキス(トリフルオロメチ
ル)フェニル基等のテトラキス(トリフルオロメチル)
フェニル基、ペンタキス(トリフルオロメチル)フェニ
ル基等およびこれらのフッ素原子を塩素原子、臭素原子
等の他のハロゲン原子に置き換えたものなどが挙げられ
る。
【0011】これらのハロゲン化アリール基のうちで
も、トリフルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル
基、ペンタフルオロフェニル基等のフルオロフェニル基
が好ましく、さらにはテトラフルオロフェニル基および
ペンタフルオロフェニル基が好ましく、特にペンタフル
オロフェニル基が好ましい。上記非配位性イオン含有化
合物(a−1)において、R4 は炭素数1〜20のヘテ
ロ原子を含んでいてもよい炭化水素基であり、具体的に
は、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、o−フェ
ニレン基、m−フェニレン基、p−フェニレン基、4−
フルオロ−m−フェニレン基、2−フルオロ−p−フェ
ニレン基等のフルオロフェニレン基、4,5−ジフルオ
ロ−m−フェニレン基、3,5−ジフルオロ−p−フェ
ニレン基等のジフルオロフェニレン基、2,4,5−ト
リフルオロ−m−フェニレン基、2,4,6−トリフル
オロ−m−フェニレン基、4,5,6−トリフルオロ−
m−フェニレン基、2,3,5−トリフルオロ−p−フ
ェニレン基、2,3,6−トリフルオロ−p−フェニレ
ン基等のトリフルオロフェニレン基、3,4,5,6−
テトラフルオロ−o−フェニレン基、2,4,5,6−
テトラフルオロ−m−フェニレン基、2,3,5,6−
テトラフルオロ−p−フェニレン基等のテトラフルオロ
フェニレン基が挙げられる。
【0012】これらのうちで好ましいものは、2,4,
5−トリフルオロ−m−フェニレン基、2,4,6−ト
リフルオロ−m−フェニレン基、4,5,6−トリフル
オロ−m−フェニレン基、2,3,5−トリフルオロ−
p−フェニレン基、2,3,6−トリフルオロ−p−フ
ェニレン基、3,4,5,6−テトラフルオロ−o−フ
ェニレン基、2,4,5,6−テトラフルオロ−m−フ
ェニレン基および2,3,5,6−テトラフルオロ−p
−フェニレン基であり、特に好ましいものは2,4,
5,6−テトラフルオロ−m−フェニレン基および2,
3,5,6−テトラフルオロ−p−フェニレン基であ
る。
【0013】非配位性イオン含有化合物(a−1)中の
Lは、シリル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基また
はアミノ基であり、好ましくはシリル基またはヒドロキ
シル基である。ここで、シリル基としては、下記一般式
(2) −[Si(Z1 2 )−Z6 −]n SiZ3 4 5 ・・・(2) (式中、Z1 、Z2 、Z3 、Z4 およびZ5 はそれぞれ
ハロゲン原子、アルコキシ基、フェノキシ基、アシルオ
キシ基および炭素数1〜20の炭化水素基から選ばれ、
3 、Z4 およびZ5 のうちの少なくとも1つはハロゲ
ン原子、アルコキシ基、フェノキシ基またはアシルオキ
シ基であり、Z6 は酸素原子、イミノ基、炭素数1〜2
0のアルキレン基、炭素数1〜20のアリーレン基また
は炭素数1〜20のオキサアルキレン基を表し、nは0
または1〜10の整数である)で表わされる基が挙げら
れる。
【0014】上記シリル基の具体例としては、トリクロ
ロシリル基等のトリハロゲノシリル基、メチルジクロロ
シリル基、エチルジクロロシリル基等のアルキルジハロ
ゲノシリル基、ジメチルクロロシリル基、ジエチルクロ
ロシリル基等のジアルキルハロゲノシリル基、フェニル
ジクロロシリル基、p−トリルジクロロシリル基等のア
リールジハロゲノシリル基、ジフェニルクロロシリル基
等のジアリールハロゲノシリル基、トリメトキシシリル
基、トリエトキシシリル基等のトリアルコキシシリル
基、メチルジメトキシシリル基等のアルキルジアルコキ
シシリル基、ジメチルメトキシシリル基、ジメチルエト
キシシリル基等のジアルキルアルコキシシリル基、フェ
ニルジメトキシシリル基、トリルジメトキシシリル基等
のアリールジアルコキシシリル基、ジフェニルメトキシ
シリル基、ジトリルメトキシシリル基、ジフェニルエト
キシシリル基等のジアリールアルコキシシリル基などの
アルコキシ基含有シリル基、トリアセトキシシリル基等
のトリアシルオキシシリル基、メチルジアセトキシシリ
ル基等のアルキルジアシルオキシシリル基、ジメチルア
セトキシシリル基等のジアルキルアシルオキシシリル
基、フェニルジアセトキシシリル基等のアリールジアシ
ルオキシシリル基、ジフェニルアセトキシシリル基等の
ジアリールアシルオキシシリル基、ジメチルヒドロキシ
シリル基等のアルキルヒドロキシシリル基等が挙げられ
る。
【0015】これらのうちで好ましいものは、トリクロ
ロシリル基、メチルジクロロシリル基、ジメチルクロロ
シリル基、トリメトキシシリル基、メチルジメトキシシ
リル基、ジメチルメトキシシリル基、トリエトキシシリ
ル基、メチルジエトキシシリル基、ジメチルエトキシシ
リル基、トリアセトキシシリル基、メチルジアセトキシ
シリル基、ジメチルアセトキシシリル基、トリヒドロキ
シシリル基、メチルジヒドロキシシリル基およびジメチ
ルヒドロキシシリル基であり、特に好ましいものはトリ
クロロシリル基、メチルジクロロシリル基およびジメチ
ルクロロシリル基である。
【0016】また、非配位性イオン含有化合物(a−
1)において、a、bおよびcは0または1〜3の整
数、dは1〜4の整数であり、かつ、a+b+c+d=
4である。なかでも、d=1である化合物が好ましい。
非配位性イオン含有化合物(a−1)において、Kは1
価のカチオンである。具体的には、プロトン、トリフェ
ニルカルベニウムイオン、トリ(p−トリル)カルベニ
ウムイオン等のトリアリールカルベニウムイオンやトリ
メチルカルベニウムイオン等のカルベニウムイオン、ト
ロピリウムイオン、フェロセニウムイオン、トリメチル
アンモニウムイオン、トリ−n−ブチルアンモニウムイ
オン、N,N−ジメチルアニリニウムイオン等のアンモ
ニウムイオン、ピリジニウムイオン、4−メチルピリジ
ニウムイオン、2−シアノピリジニウムイオン、4−シ
アノピリジニウムイオン等のピリジニウムイオン、トリ
メチルオキソニウムイオン、トリエチルオキソニウムイ
オン等のオキソニウムイオン、トリメチルシリリウムイ
オン、トリエチルシリリウムイオン等のシリリウムイオ
ン、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
イオンなどが挙げられる。これらのうちで好ましいもの
は、プロトン、トリフェニルカルベニウムイオン、トリ
−(p−トリル)カルベニウムイオン等のトリアリール
カルベニウムイオン、N,N−ジメチルアニリニウムイ
オン、N,N−ジエチルアニリニウムイオン等のジアル
キルアニリニウムイオンおよびトリメチルオキソニウム
イオン、トリエチルオキソニウムイオン等のトリアルキ
ルオキソニウムイオンである。
【0017】本発明で好適に用いることのできる非配位
性イオン含有化合物(a−1)の具体例としては、N,
N−ジメチルアニリニウム[4−(クロロジメチルシリ
ル)−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル]トリ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボラート、N,N−ジメ
チルアニリニウム(4−トリクロロシリル−2,3,
5,6−テトラフルオロフェニル)トリス(ペンタフル
オロフェニル)ボラート等や、WO96/41808号
公報に記載されている化合物等が挙げられる。
【0018】本発明のオレフィン重合用触媒の調製方法
において使用される微粒子担体としては、金属酸化物、
金属ハロゲン化物、金属水酸化物、金属アルコキシド、
炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、珪酸塩や有機高分子化合物等
が挙げられる。これらは、必要に応じて単独であるいは
複数を組み合わせて用いることができる。これらは、有
機アルミニウムや有機珪素化合物などで処理されていて
もよい。
【0019】上記金属酸化物としては、例えば、シリ
カ、アルミナ、チタニア、マグネシア、ジルコニア、カ
ルシア、酸化亜鉛等が挙げられる。金属ハロゲン化物と
しては、例えば、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、
塩化バリウム、塩化ナトリウム等が挙げられる。金属水
酸化物としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム等が挙げられる。金属アルコキシドとして
は、例えば、マグネシウムエトキシド、マグネシウムメ
トキシド等が挙げられる。また、炭酸塩としては、例え
ば、炭酸カルシウム、塩基性炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等が
挙げられる。硫酸塩としては、例えば、硫酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム等が挙げられる。
酢酸塩としては、例えば、酢酸カルシウム、酢酸マグネ
シウム等が挙げられる。珪酸塩としては、例えば、雲
母、タルク等の珪酸マグネシウムや珪酸カルシウム、珪
酸ナトリウム等が挙げられる。これらのうちで好ましい
ものは、シリカ、アルミナ、雲母やタルク等の珪酸マグ
ネシウムや珪酸カルシウム、珪酸ナトリウムなどの珪酸
塩である。
【0020】上記有機高分子化合物としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレ
ン−ビニルエステル共重合体の部分鹸化物または完全鹸
化物等のポリオレフィンおよびその変性物、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステル等の熱可塑性樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂などの熱硬化性樹脂などが挙げられる。
【0021】これらの有機高分子化合物のうちでも好ま
しいものは、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミ
ド基等の極性基を有するものであり、具体的には水酸基
含有不飽和化合物、不飽和カルボン酸等でグラフト変性
した変性ポリオレフィン、エチレン−ビニルエステル共
重合体の部分鹸化物または完全鹸化物等が挙げられる。
【0022】これらの微粒子担体の平均粒子径は、特に
制限はないが、通常0.1〜2,000μmの範囲であ
り、好ましくは1〜1,000μm、さらに好ましくは
5〜100μmの範囲である。また、比表面積は、特に
制限はないが、通常0.1〜2,000m2 /gの範囲
であり、好ましくは10〜1,500m2 /gであり、
さらに好ましくは100〜1,000m2 /gの範囲で
ある。
【0023】非配位性イオン含有化合物(a−1)と微
粒子状担体(a−2)との接触は、任意の方法により行
なうことができ、有機溶剤の非存在下で直接接触させて
もよいが、一般的には有機溶剤中で接触が行なわれる。
ここで用いられる有機溶剤としては、ペンタン、ヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族
炭化水素、塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル類やN,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン等のアミド類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、n−ブタノール等のアルコール類お
よびこれらの混合物等が挙げられる。
【0024】非配位性イオン含有化合物(a−1)と微
粒子状担体(a−2)との接触は、使用する有機溶剤や
その他の条件を考慮して任意の温度で行うことができる
が、通常−80℃〜+300℃の範囲の温度で行なわれ
る。好ましい接触温度の範囲は−50℃〜+200℃で
あり、さらに好ましい範囲は0〜150℃である。ま
た、非配位性イオン含有化合物(a−1)の微粒子状担
体(a−2)に対する使用量は、特に制限はないが、通
常(a−2)100重量部に対し(a−1)が0.00
01〜1,000,000重量部の範囲である。(a−
1)の使用量を多くすると触媒の重合活性は向上する傾
向にあるが、重合活性と製造コストのバランスを考慮す
ると(a−1)の使用量は微粒子担体(a−2)100
重量部に対し、好ましくは0.1〜10,000重量部
の範囲であり、さらに好ましくは1〜1,000重量部
の範囲である。
【0025】本発明において成分(B)として使用され
るメタロセン化合物(b−1)としては、公知のものが
使用可能であり、例えば、ビスシクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,2−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、ビス(エチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(n−プロピ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライド、ビス(1,2,3−トリメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(1,
2,4−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、(メチルシクロペン
タジエニル)(インデニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)(1−イ
ンデニル)ジルコニウムジクロライド、(t−ブチルア
ミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチル
シランチタニウムジクロライド等が挙げられる。
【0026】また、得られる触媒をプロピレン重合体の
製造用に用いる場合には、プロピレンを立体規則的に重
合させるものが好ましく、そのような好ましい触媒を調
製するのに用いることのできるメタロセン化合物をより
具体的に示すと、ビス(2,3−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、
ビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、ビス(2,3,5
−トリメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシランジ
ルコニウムジクロライド、(メチルシクロペンタジエニ
ル)(1−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジ
クロライド、(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)
(1−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジクロ
ライドなどがある。
【0027】また、(3−t−ブチルシクロペンタジエ
ニル)[4−t−ブチル−(1−インデニル)]ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、(メチルシクロペ
ンタジエニル)(9−フルオレニル)ジメチルシランジ
ルコニウムジクロライド、(3−t−ブチルシクロペン
タジエニル)(9−フルオレニル)ジメチルシランジル
コニウムジクロライド、ビス(1−インデニル)ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、ビス(2−メチル
−1−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジクロ
ライド、ビス(2,4,7−トリメチル−1−インデニ
ル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、ビス
(2,4−ジメチル−1−インデニル)ジメチルシラン
ジルコニウムジクロライド、ビス(2−エチル−1−イ
ンデニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、
ビス(2−i−プロピル−1−インデニル)ジメチルシ
ランジルコニウムジクロライドなども使用可能である。
【0028】さらには、特開平6−184179号公
報、特開平6−345809号公報などに記載の、イン
デニル骨格にさらに環が縮合した構造を有するメタロセ
ン化合物、すなわち、ビス(2−メチル−4,5−ベン
ゾ−1−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジク
ロライド、ビス(2−メチル−α−アセナフト−1−イ
ンデニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、
ビス(2−メチル−4,5−ベンゾ−1−インデニル)
メチルフェニルシランジルコニウムジクロライド、ビス
(2−メチル−α−アセナフト−1−インデニル)メチ
ルフェニルシランジルコニウムジクロライド、1,2−
ビス(2−メチル−4,5−ベンゾ−1−インデニル)
エタンジルコニウムジクロライド、ビス(4,5−ベン
ゾ−1−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジク
ロライドなども使用可能である。
【0029】また、特開平6−100579号公報、特
開平9−176222号公報などに記載されている、イ
ンデニル骨格の4位にアリール基を有するメタロセン化
合物、すなわち、ビス(2−メチル−4−フェニル−1
−インデニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライ
ド、(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
メチルシランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メ
チル−4−(1−ナフチル)−1−インデニル]ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル
−4−(2−ナフチル)−1−インデニル]ジメチルシ
ランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル−4
−(9−アントラセニル)−1−インデニル]ジメチル
シランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル−
4−(9−フェナントリル)−1−インデニル]ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル
−4−(3,5−ジ−i−プロピル−フェニル)−6−
i−プロピル−1−インデニル]ジメチルシランジルコ
ニウムジクロライド、ビス(2−メチル−4−フェニル
−6−i−プロピル−1−インデニル)ジメチルシラン
ジルコニウムジクロライドなども使用可能である。
【0030】また、特開平10−226712号公報、
特開平10−279588号公報などに記載の、アズレ
ン骨格を有するメタロセン化合物、すなわち、ビス(2
−メチル−4−フェニル−4−ヒドロ−1−アズレニ
ル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、ビス
(2−エチル−4−フェニル−4−ヒドロ−1−アズレ
ニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、ビス
[2−メチル−4−(クロロフェニル)−4−ヒドロ−
1−アズレニル]ジメチルシランジルコニウムジクロラ
イド、ビス[2−メチル−4−(フルオロフェニル)−
4−ヒドロ−1−アズレニル]ジメチルシランジルコニ
ウムジクロライド、ビス(2−メチル−4−フェニル−
4−ヒドロ−1−アズレニル)(クロロメチル)メチル
シランジルコニウムジクロライドなども使用可能であ
る。
【0031】さらに、ビス[2−メチル−(η5 −1−
インデニル)]メチルフェニルシランジルコニウムジク
ロライド、1,2−ビス(η5 −1−インデニル)エタ
ンジルコニウムジクロライド、1,2−ビス[2−メチ
ル−(η5 −1−インデニル)]エタンジルコニウムジ
クロライド、1,2−ビス[2,4−ジメチル−(η 5
−1−インデニル)]エタンジルコニウムジクロライ
ド、1,2−ビス[2,4,7−トリメチル−(η5
1−インデニル)]エタンジルコニウムジクロライド、
1,2−ビス[2−エチル−(η5 −1−インデニ
ル)]エタンジルコニウムジクロライド、1,2−ビス
[2−n−プロピル−(η5 −1−インデニル)]エタ
ンジルコニウムジクロライド、[2−エチル−(η5
1−インデニル)[2−メチル−(η5 −1−インデニ
ル)]エタンジルコニウムジクロライド、1,2−ビス
(η5 −9−フルオレニル)エタンジルコニウムジクロ
ライド、2−(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)
−2−(η5 −1−インデニル)プロパンジルコニウム
ジクロライド、2−(3−t−ブチルシクロペンタジエ
ニル)−2−〔4−t−ブチル−(η5 −1−インデニ
ル)〕プロパンジルコニウムジクロライド、2−(3−
メチルシクロペンタジエニル)−2−(η5 −9−フル
オレニル)プロパンジルコニウムジクロライド、2−
(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)−2−(η5
−9−フルオレニル)プロパンジルコニウムジクロライ
ドなども使用可能である。
【0032】なかでも、特開平6−100579号公報
や特開平9−176222号公報などに記載されている
インデニル骨格の4位にアリール基を有するもの、特開
平6−184179号公報や特開平6−345809号
公報などに記載されているインデニル骨格にさらに環が
縮合した構造を有するメタロセン化合物、および特開平
10−226712号公報や特開平10−279588
号公報などに記載されているアズレン骨格を有するメタ
ロセン化合物が好ましく、特にビス[2−メチル−4,
5−ベンゾ(η5 −1−インデニル)]ジメチルシラン
ジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル−4−フ
ェニル−(η5 −1−インデニル)]ジメチルシランジ
ルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル−4−(1
−ナフチル)−(η5 −1−インデニル)]ジメチルシ
ランジルコニウムジクロライド、ビス(2−メチル−4
−フェニル−4−ヒドロ−1−アズレニル)ジメチルシ
ランジルコニウムジクロライドが好ましい。
【0033】なお、これらのメタロセン化合物のジルコ
ニウムをチタンやハフニウム等の他の金属で置き換えた
もの、塩素原子を他のハロゲンや水素原子、アミド基、
アルコキシ基、メチル基やベンジル基などの炭化水素基
で置き換えたものも何らの制限無く使用することができ
る。本発明のオレフィン重合用触媒成分は、前記成分
(A)に成分(B)を担持させることにより得ることが
できる。成分(B)の成分(A)への担持は、通常、炭
化水素溶剤中で行うことができ、これに有用な炭化水素
溶剤としてはプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、デカン、灯油、軽油等の脂肪族炭
化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素を挙げることができる。また、流動パラ
フィン、白色ワセリンや黄色ワセリン等のワセリン類、
脂肪族または芳香族系のプロセスオイルやグリースなど
も使用可能である。これらのうちで好ましいものは、芳
香族炭化水素およびハロゲン化炭化水素であり、トルエ
ン、キシレン、ジクロロメタンおよびクロロホルムが特
に好ましい。また、かかる炭化水素溶剤は、複数を併用
することも可能である。
【0034】成分(B)の担持は、成分(B)と(A)
を任意の温度で、任意の時間接触させることにより行う
ことができる。接触温度は、通常−50℃〜+150℃
の範囲、好ましくは−20℃〜+80℃の範囲、さらに
好ましくは0〜50℃の範囲である。また、接触時間
は、通常10秒〜10時間の範囲であり、好ましくは1
分〜5時間の範囲、さらに好ましくは2分〜2時間の範
囲である。
【0035】前記成分(A)に対する成分(B)の使用
量は、成分(B)中に含有されるジルコニウム等の遷移
金属1モルに対して成分(A)中の非配位性イオン含有
化合物が0.05〜100モルであるのが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜50モル、さらに好ましくは0.
3〜20モル、特に好ましくは0.5〜10モルの範囲
である。
【0036】成分(A)と(B)の接触後は、(1)そ
のまま保存するかまたは重合に使用する方法、(2)炭
化水素溶剤を減圧で溜去するかまたはろ過等により除去
し、乾燥させた後、保存しまたは重合に使用する方法、
(3)炭化水素溶剤を減圧で溜去するかまたはろ過等に
より除去し、新たに溶剤を加えてスラリーとした後、保
存しまたは重合に使用する方法などが可能である。ま
た、上記(2)および(3)の場合においては、乾燥ま
たは新たな溶剤の添加の前に、炭化水素溶剤で洗浄を行
うことも可能である。洗浄に使用される溶剤は、上記成
分(A)と(B)の接触に用いられるものが使用可能で
あり、接触時と同一の溶剤であってもよく、それとは異
なる溶剤であってもよい。
【0037】また、成分(B)の成分(A)への担持
は、通常成分(C)の非存在下に行われるのがよい。こ
の場合、得られる触媒成分が高い重合活性を示すのみな
らず、この触媒成分を保存した場合の重合活性の低下を
抑制することが可能であり、好ましい。なお、上記
(3)の炭化水素溶剤を減圧で溜去しあるいはろ過等に
より除去し、新たに溶剤を加えてスラリーとした後、保
存しまたは重合に使用する方法において使用される炭化
水素溶剤としては、上記の炭化水素溶剤が使用可能であ
る。特に保存にあたっては、重合活性の経時的低下を抑
制することから、有機金属化合物を0.1〜1000重
量ppm含有する炭化水素溶剤を使用することが好まし
く、さらに好ましくは0.5〜200重量ppm、特に
好ましくは1〜100重量ppmの範囲である。
【0038】これに有用な有機金属化合物は、有機アル
ミニウム化合物、有機リチウム化合物、有機亜鉛化合物
および有機マグネシウム化合物から選ぶことができ、こ
れらは複数を併用することも可能である。これらのうち
で好ましいものは、有機アルミニウム化合物である。か
かる有機アルミニウム化合物としては、後述の成分
(C)と同様のものが使用可能である。有機リチウム化
合物としては、フェニルリチウム等のアリールリチウム
や、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、i−ブチル
リチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等
のアルキルリチウムなどが挙げられる。有機亜鉛化合物
としてはジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛等があり、有機マ
グネシウムとしてはジn−ブチルマグネシウム、n−ブ
チルエチルマグネシウム、メチルマグネシウムブロマイ
ド、エチルマグネシウムブロマイド、n−プロピルマグ
ネシウムブロマイド等のジアルキルマグネシウム、i−
プロピルマグネシウムブロマイド、n−ブチルマグネシ
ウムクロライド、i−ブチルマグネシウムクロライド、
s−ブチルマグネシウムクロライド、t−ブチルマグネ
シウムクロライド、フェニルマグネシウムブロマイドや
これらの塩素原子や臭素原子を他のハロゲンで置き換え
たものなどのアルキルマグネシウムハライド等がある。
【0039】本発明のオレフィン重合用触媒は、上記成
分(A)に成分(B)を担持させてなる触媒成分および
(C)有機アルミニウムからなる。ここで使用される
(C)有機アルミニウムは、炭素数1〜20の炭化水素
基を1以上有するものであり、例えば、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピ
ルアルミニウム、トリ−i−ブチルアルミニウム等のト
リアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムジクロ
ライド、エチルアルミニウムジクロライド等のジアルキ
ルアルミニウムハライドやアルキルアルミニウムジハラ
イド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等のジアルキ
ルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミニウムエトキ
シド、ジエチルアルミニウムフェノキシドなどが挙げら
れる。ことに、本発明においては、トリエチルアルミニ
ウムを用いた場合にも高い重合活性でオレフィン重合体
を得ることが可能である。
【0040】これらのうちでも、トリアルキルアルミニ
ウムが好ましく、さらに好ましくは炭素数1〜10のア
ルキルを有するものであり、具体的にはトリエチルアル
ミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n
−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウ
ム、トリ−n−オクチルアルミニウム、トリ−n−デシ
ルアルミニウム、トリ−i−ヘキシルアルミニウム、ト
リ−i−オクチルアルミニウムなどである。これらは必
要に応じて単独であるいは複数を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0041】本発明のオレフィン重合用触媒成分は、前
記触媒成分と(C)を任意の方法により接触させて調製
される。接触にあたっては、重合を行う反応器の外で接
触させてもよく、重合を行う反応器中で接触させてもよ
い。重合を行う反応器の外で接触を行う場合は、通常、
炭化水素溶剤中で行われるのがよい。これに有用な炭化
水素溶剤としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水
素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素などが例示さ
れる。
【0042】重合を行う反応器の外で接触を行う場合、
接触は、通常−50℃〜+150℃の範囲、好ましくは
−20℃〜+80℃の範囲、特に好ましくは0〜60℃
の範囲で行われる。また、接触の時間は任意であり、通
常0.5〜600分の範囲であり、好ましくは1〜30
0分の範囲、さらに好ましくは3〜120分の範囲であ
る。
【0043】上記成分(C)の使用量は、本発明のオレ
フィン重合用触媒成分中に含有されるジルコニウム等の
遷移金属1モルに対して、通常1〜100、000モル
の範囲であり、好ましくは10〜50、000モルの範
囲、さらに好ましくは50〜10、000モルの範囲で
ある。本発明のオレフィン重合体の製造方法において
は、上記重合用触媒成分に対して使用する有機アルミニ
ウムの種類を変更することにより分子量の調節を行うこ
とができる。ことに、有機アルミニウムとしてトリエチ
ルアルミニウムを使用すると水素等の分子量調節剤を使
用しなくても低い分子量のオレフィン重合体を製造する
ことができる。
【0044】本発明の方法により製造可能なオレフィン
重合体は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3−メチル−1
−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、ビ
ニルシクロヘキサン等の重合体およびこれらの共重合体
であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲においてスチレ
ン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化合物やブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン、1、4−ヘキサジエ
ンなどの共役ジエンまたは非共役ジエンなどが少量共重
合されたものであってもよい。なかでも、本発明の方法
は、プロピレン重合体の製造、特にプロピレン共重合体
の製造に適している。
【0045】本発明のオレフィン重合体の製造方法にお
いては、任意の重合方法を採用することが可能である。
具体的には、液体プロピレン中で行う塊状重合、不活性
溶剤の存在下に液相中で行う溶液重合やスラリー重合、
気相モノマー中で行う気相重合が挙げられる。これらの
うちで好ましいものは、塊状重合および気相重合であ
り、特に好ましくは塊状重合である。
【0046】重合温度は、生産性や製造するオレフィン
重合体の分子量を考慮して任意であるが、通常0〜13
0℃の範囲であり、好ましくは20〜120℃の範囲で
あり、さらに好ましくは40〜100℃の範囲であり、
特に好ましくは56〜95℃、最も好ましくは60〜9
0℃の範囲である。圧力は、液相中の重合においては常
圧〜7.0MPa、気相中では常圧〜5.0MPaの範
囲が一般的であり、得ようとするプロピレン重合体の性
質や生産性などを考慮して適当な範囲を選択できる。ま
た、重合時には、水素の導入や温度、圧力の選定などの
任意の手段により分子量を調節することが可能である。
【0047】なお、本発明のオレフィン重合体の製造方
法においては、オレフィンの重合もしくは共重合に先だ
って、少量のオレフィンを予備重合することも可能であ
る。予備重合を行うことによりファウリングの発生や塊
状重合体の生成を抑制することが容易となる。予備重合
において、オレフィンは、重合用触媒1g当たり、通常
0.1〜2、000g、好ましくは1.0〜1、000
g、さらに好ましくは10〜500g、特に好ましくは
50〜250gの範囲となるように重合される。ここで
使用されるオレフィンに制限はなく、前記のものが使用
可能である。それらのうちで好ましいものは、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン等の直鎖状オレフィン、ビ
ニルシクロヘキサン等の環状オレフィンであり、特にプ
ロピレンを主成分として含むことが好ましい。
【0048】予備重合の方法に特に制限はなく、任意の
希釈剤中、あるいは希釈剤の非存在下に、液状または気
体のオレフィンと接触させることでにより行なわれる。
予備重合の温度は、特に制限はなく、通常−80℃〜+
150℃の範囲であり、好ましくは0〜100℃、より
好ましくは10〜90℃、さらに好ましくは20〜80
℃の範囲である。予備重合を行なった後は、そのまま重
合に使用してもよく、また洗浄や乾燥といった工程を経
た後に使用することも可能である。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに例によって何ら限定されるもので
はない。なお、メルトフローレート(MFR)は、JI
S K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16
kgで測定した。
【0050】実施例1 1)非配位性イオン含有化合物が微粒子担体上に化学結
合により結合した助触媒成分(A)の調製 ジクロロメタン6mlに非配位性イオン含有化合物(a
−1)としてN,N−ジメチルアニリニウム[4−(ク
ロロジメチルシリル)−2,3,5,6−テトラフルオ
ロフェニル]トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラー
ト0.3gを溶解した溶液と、ジクロロメタン30ml
に微粒子担体(a−2)としてシリカ0.5gを加えた
スラリーを混合し、撹拌下に2時間還流させた。次に、
トリメチルクロロシラン2mlを加え、さらに撹拌下に
2時間還流させた。その後、上澄みを除去し、ジクロロ
メタンで洗浄して、助触媒成分(A)を得た。
【0051】2)オレフィン重合用触媒成分の調製(成
分(A)への成分(B)の担持) 窒素気流下に、30mlのフラスコに、上記成分(A)
を100mg採取後、窒素気流下に30mlのフラスコ
に成分(B)として5.0ミリモル/リットルのビス
[2−メチル−4−フェニル−(η5 −1−インデニ
ル)]ジメチルシランジルコニウムジクロライド(MP
IZ)のジクロロメタン溶液を2ml加え、室温で1時
間撹拌した。その後、減圧下にトルエンを溜去し、オレ
フィン重合用触媒成分を調製した。
【0052】3)オレフィン重合用触媒の調製(成分
(C)との接触) 窒素気流下に、30mlのフラスコに、上記2)で調製
したオレフィン重合用触媒成分10mgを採取し、この
フラスコに室温で成分(C)として0.5モル/リット
ルのトリ−n−ブチルアルミニウム(TNBA)のヘキ
サン溶液を1.0ml加えた。その後、室温で15分間
撹拌して、オレフィン重合用触媒を調製した。
【0053】4)プロピレンとエチレンの共重合 1.5リットルのオートクレーブに、成分(C)として
0.5モル/リットルのTNBAのヘキサン溶液1ml
およびプロピレン8モルlを加え、65℃に昇温した
後、上記重合用触媒をオートクレーブ中に圧入し、重合
を開始した。重合開始の1分後、エチレンをその分圧が
0.25MPaとなるまで導入し、70℃でプロピレン
とエチレンを共重合した。エチレンの導入から15分後
に、メタノールを圧入することにより重合を停止させ
た。次いで、未反応のプロピレンを除去して、プロピレ
ン重合体を得た。
【0054】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例2 TNBAの代わりにトリエチルアルミニウム(TEA)
を用いた以外は全く同様にして、実施例1の操作を繰り
返した。
【0055】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例3 オレフィン重合用触媒成分の調製後、ヘキサン10ml
を加えて24時間保存した以外は全く同様にして、実施
例2の操作を繰り返した。
【0056】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例4 オレフィン重合用触媒成分の調製後、TEAを50重量
ppm含有するヘキサン10mlを加えて24時間保存
した以外は全く同様にして、実施例2の操作を繰り返し
た。
【0057】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例5 MPIZの代わりにビス[2−メチル−4−(1−ナフ
チル)−(η5 −1−インデニル)]ジメチルシランジ
ルコニウムジクロライド(MNIZ)を用いた以外は全
く同様にして、実施例1の操作を繰り返した。
【0058】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例6 MPIZの代わりにMNIZを用いた以外は全く同様に
して、実施例2の操作を繰り返した。
【0059】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 実施例7 MPIZの5.0ミリモル/リットルのジクロロメタン
溶液の代わり1.0ミリモル/リットルのトルエン溶液
10mlを用いた以外は全く同様にして、実施例2の操
作を繰り返した。
【0060】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 比較例1 オレフィン重合用触媒を以下の手順に従って調製した以
外は全く同様にして、実施例2の操作を繰り返した。
【0061】オレフィン重合用触媒の調製 窒素気流下に、30mlのフラスコに、上記成分(A)
を10mg採取後、成分(B)として0.5モル/リッ
トルのMPIZのトルエン溶液および成分(C)として
0.5モル/リットルのTEAヘキサン溶液をそれぞれ
1.0ml加え、室温で15分間撹拌した。
【0062】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 比較例2 TEAの代わりにTNBAを用いた以外は全く同様にし
て、比較例1の操作を繰り返した。
【0063】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 比較例3 オレフィン重合用触媒を以下の手順に従って調製した以
外は全く同様にして、実施例2の操作を繰り返した。
【0064】オレフィン重合用触媒の調製 窒素気流下に、30mlのフラスコに、上記成分(A)
を10mg採取後、成分(C)として0.5モル/リッ
トルのTEAのヘキサン溶液を0.4mlおよび成分
(B)としてMPIZを0.06モル/リットルのトリ
−n−オクチルアルミニウムのヘキサン溶液に溶解した
溶液(MPIZ濃度は1.5ミリモル/リットル)を
0.2ml添加した。その後、30℃で15分間撹拌し
て、重合用触媒のスラリーを得た。
【0065】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。 比較例4 TEAのかわりにTNBAを用いた以外は全く同様にし
て、比較例3の操作を繰り返した。
【0066】成分(B)および(C)、重合時の触媒の
重合活性および得られたプロピレン重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、トリエチルアルミニウ
ムのような安価な有機アルミニウム化合物を使用した場
合にも、高い重合活性をもってオレフィン重合体を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオレフィン重合体の製造方法の一例を
示す図。
フロントページの続き (72)発明者 札場 哲哉 大分県大分市大字中ノ洲2番地 モンテ ル・エスディーケイ・サンライズ株式会社 大分リサーチセンター内 Fターム(参考) 4J028 AA01A AB01A AC08A AC10A AC18A AC26A AC28A AC39A BA00A BA02B BB00A BB01B BB02B BC12B BC15B BC16B BC17B BC24B BC29B CA14C CA16C CA22C CA24C CA25C CA27C CA28C CA29C CA30C CA36C CA38C CA49C CB08C CB09C CB32C CB55C CB56C EB01 EB02 EB04 EB05 EB07 EB08 EB09 EB10 EB12 EB13 EB14 EB21 EC01 EC02 FA01 FA02 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)非配位性イオン含有化合物が微粒
    子担体に化学結合により結合された助触媒成分に(B)
    メタロセン化合物を担持させてなるオレフィン重合用触
    媒成分。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した触媒成分を、有機金
    属化合物を1〜1000重量ppm含有する脂肪族炭化
    水素および/または脂環式炭化水素媒体中で保存する、
    オレフィン重合用触媒成分の保存方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した触媒成分および
    (C)有機アルミニウムからなるオレフィン重合用触
    媒。
  4. 【請求項4】 (C)有機アルミニウムがトリエチルア
    ルミニウムである、請求項3記載のオレフィン重合用触
    媒。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載したオレフィン重合用触
    媒を用いてオレフィンを重合する方法であって、(C)
    有機アルミニウムの種類を選択することによりオレフィ
    ン重合体の分子量を調節するオレフィン重合体の製造方
    法。
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