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JP2001311596A - 熱交換器のタンク構造 - Google Patents

熱交換器のタンク構造

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JP2001311596A
JP2001311596A JP2000130664A JP2000130664A JP2001311596A JP 2001311596 A JP2001311596 A JP 2001311596A JP 2000130664 A JP2000130664 A JP 2000130664A JP 2000130664 A JP2000130664 A JP 2000130664A JP 2001311596 A JP2001311596 A JP 2001311596A
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tank
heat exchanger
tube
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Toyo Radiator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製の熱交換器用タンクであって、チュー
ブプレートのカシメを伴わないタンク構造の提供。 【解決手段】 タンク本体１の一側にチューブプレート
部４を形成し、チューブプレート部４のチューブ挿通孔
３に整合する弾性的チューブ挿通孔３ａを有するシール
用ゴムプレート５を設ける。そして、コア８のサポート
材９の両端の曲折部９ａが端蓋２の内周面に嵌入するよ
うにして、その端蓋２をタンク本体１の両端に被嵌す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
熱交換器の樹脂製タンクにおける組立て構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用熱交換器の樹脂製タンク構造
は、細長い箱状に形成された樹脂製のタンク本体と、そ
の開口に被嵌される金属製のチューブプレートとを有す
る。チューブプレートはその周縁に環状溝が凹陥される
と共に、溝の側壁縁部にカシメ用の爪部が立ち上げられ
ている。そして、樹脂製タンク本体をチューブプレート
の環状溝にＯリングを介して嵌着し、チューブプレート
の爪部をカシメることにより、タンクを完成していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】樹脂製タンクの製造工
程において、チューブプレートのカシメ工程は極めて面
倒であると共に、カシメ不良により漏れが生じる場合が
ある。また、一旦組立てられたタンクは、それを分解す
ることが困難であり、点検修理が面倒である欠点があっ
た。そこで、本発明はこれらの問題点を解決することを
課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、長手方向の両端が開口され、筒状に形成される樹脂
製のタンク本体１と、その両端開口に被嵌される一対の
樹脂製の端蓋２と、そのタンク本体１の長手方向に沿う
一側に配置され、多数のチューブ挿通孔３が並列して開
口するチューブプレート部４と、そのチューブプレート
部４に一体に固着され、前記チューブ挿通孔３に整合し
て配置された弾性的チューブ挿通孔３ａを有するシール
用ゴムプレート５と、並列された多数のフィン６および
チューブ７からなり、夫々のチューブ７の端が前記弾性
的チューブ挿通孔３ａに挿通されるコア８と、そのコア
８の両側に固定されたサポート材９と、を具備し、その
サポート材９の長手方向両端部が断面Ｌ字状に曲折され
た曲折部９ａを有し、その曲折部９ａが前記端蓋２の内
周面に嵌入して支持される熱交換器のタンク構造であ
る。
【０００５】請求項２に記載の本発明は、請求項１にお
いて、前記タンク本体１は、断面Ｕ字状に形成され、そ
の両側壁部の開口縁の内面側に一対の凹溝10が形成され
た第１部材１ａと、その一対の凹溝10に幅方向の両縁が
圧入され、前記チューブプレート部４を構成する第２部
材１ｂと、を具備し、その第２部材１ｂはその幅方向両
縁に前記シール用ゴムプレート５が被覆された熱交換器
のタンク構造である。
【０００６】請求項３に記載の本発明は、請求項１にお
いて、前記タンク本体１は、断面Ｃ字状に形成された第
１部材１ａと、その第１部材１ａのＣ字状の開口縁に整
合する凹溝11が幅方向の両縁に形成され、前記チューブ
プレート部４を構成する第２部材１ｂと、を具備し、そ
の第２部材１ｂは前記凹溝11が前記シール用ゴムプレー
ト５で形成された熱交換器のタンク構造である。請求項
４に記載の本発明は、請求項１において、筒状の前記タ
ンク本体１は、そのチューブプレート部４が一体に形成
された熱交換器のタンク構造である。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の形態につき説明する。図１は本発明の第１の実施の
形態を示す熱交換器のタンク構造の要部分解斜視図であ
り、図２はその組立て状態を示す横断面図、図３は同縦
断面図である。この例は、タンク本体１が第１部材１ａ
と第２部材１ｂとの組立て体からなる。第１部材１ａは
合成樹脂材からなり、その横断面がＵ字状に形成される
と共に、その両側壁部開口縁の内面側に一対の凹溝10が
対向して配置されている。第２部材１ｂは、金属製のチ
ューブプレート部４の外周にシール用ゴムプレート５が
被覆されている。チューブプレート部４には、定間隔に
多数のチューブ挿通孔３が穿設され、それに整合する位
置にシール用ゴムプレート５に弾性的チューブ挿通孔３
ａが設けられている。
【０００８】この例では、多数の偏平なチューブ７が並
列されると共に、各チューブ７間にコルゲート型のフィ
ン６が配置され、両者間が一体にろう付け固定されて、
コア８を構成する。そして、コア８の両側（一方側省
略）には、フィン６を介してサポート材９がろう付け固
定されている。そのサポート材９の長手方向端部はＬ字
状に曲折され、そこに曲折部９ａが形成される。そし
て、第１部材１ａの凹溝10にチューブプレート部４，シ
ール用ゴムプレート５からなる第２部材１ｂの両側が圧
入される。このようにしてなるタンク本体１の長手方向
両端開口には、端蓋２が嵌着される。端蓋２は、サポー
ト材９の端部の曲折部９ａを含み、タンク本体１の長手
方向両端面にほぼ整合する環状溝13を有し、その環状溝
13の内枠内にシール用のＯリング14が嵌着されている。
このようにしてなる端蓋２が、タンク本体１の長手方向
両端面に嵌着され、図３の如くコア８の端部がサポート
材９の曲折部９ａを介して支持される。
【０００９】次に、図４は本発明の第２の実施の形態を
示す要部分解斜視図であり、図５はその横断面図、図６
は同縦断面図である。この例は、タンク本体１の第１部
材１ａが断面Ｃ字状に形成され、第２部材１ｂはチュー
ブプレート部４上にシール用ゴムプレート５が接合さ
れ、そのシール用ゴムプレート５が幅方向両側に凹溝11
が形成されている。そして、その凹溝11が第１部材１ａ
のＣ字状の開口縁に整合する。そして、この凹溝11が第
１部材１ａの開口縁に圧入され、その長手方向両端に端
蓋２が嵌着される。この端蓋２の環状溝13は、第２部材
１ｂが装着された状態でサポート材９の曲折部９ａを含
み、その長手方向両端に整合する。
【００１０】次に、図７は本発明の第３の実施の形態を
示す要部分解斜視図であり、図８はその組立て状態を示
す横断面図、図９は同縦断面図である。この例は、図７
〜図９に示す如く、タンク本体１が円筒形に形成され、
その外周面に多数のチューブ挿通孔３が形成され、その
チューブ挿通孔３を含んでシール用ゴムプレート５がタ
ンク本体１の内外面に被覆されている。そして、シール
用ゴムプレート５には、弾性的チューブ挿通孔３ａが形
成され、それがチューブ７の外周よりも僅かに小に形成
されている。そして、チューブ７とフィン６とが交互に
配置され、それらの間がろう付けされてコア８を構成
し、コア８の両側にサポート材９がフィン６を介してろ
う付け固定されている。そのようなコア８の各チューブ
７をタンク本体１の弾性的チューブ挿通孔３ａに圧入
し、次いで端蓋２をタンク本体１の長手方向両端に被嵌
することにより、本タンク構造を完成する。
【００１１】次に図１０は、本発明の第４の実施の形態
を示し、この例はタンク本体１と一体にファンシュラウ
ド12が設けられたものである。そのファンシュラウド12
を除くと前記第１の実施の形態と同様である。また、タ
ンク本体１の外周に図示しないフロントエンド等を突設
することもできる。
【００１２】
【発明の作用・効果】請求項１に記載のタンク構造は、
コア８の両側に固定されたサポート材９の曲折部９ａが
端蓋２の内周面に嵌入するように構成されたから、端蓋
２によりコア８の両側を確実に支持することができる。
請求項２に記載の発明は、タンク本体１が断面Ｕ字状に
形成され、その両側壁部開口縁の内面側に一対の凹溝10
が形成され、その凹溝10にチューブプレート部４の両側
が圧入されるように構成されたから、組立てが容易で比
較的耐圧性の高いタンク構造を提供できる。
【００１３】請求項３に記載の発明によれば、タンク本
体１が断面Ｃ字状に形成された第１部材１ａと、チュー
ブプレート部４を構成する第２部材１ｂとを有し、その
第２部材１ｂの両縁に凹溝11が設けられ、その凹溝11に
第１部材１ａのＣ字状の開口縁が整合されるから、タン
ク本体の機密性および耐圧性を高めることができる。請
求項４に記載の発明は、筒状のタンク本体１がチューブ
プレート部４と一体に形成されたものであるから、タン
クの耐圧性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の熱交換器のタンク構造の第１の実施の
形態を示す要部分解斜視図。
【図２】図１の組立て状態を示す横断面図。
【図３】同縦断面図。
【図４】本発明の第２の実施の形態を示す要部分解斜視
図。
【図５】図４の組立て状態を示す横断面図。
【図６】同縦断面図。
【図７】本発明の第３の実施の形態を示す要部分解斜視
図。
【図８】図７の組立て状態を示す横断面図。
【図９】同縦断面図。
【図１０】本発明の第４の実施の形態を示す断面図。
【符号の説明】
１ タンク本体 １ａ 第１部材 １ｂ 第２部材 ２ 端蓋 ３ チューブ挿通孔 ３ａ 弾性的チューブ挿通孔 ４ チューブプレート部 ５ シール用ゴムプレート ６ フィン ７ チューブ ８ コア ９ サポート材 ９ａ 曲折部 10 凹溝 11 凹溝 12 ファンシュラウド 13 環状溝 14 Ｏリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 長手方向の両端が開口され、筒状に形成
    される樹脂製のタンク本体１と、 その両端開口に被嵌される一対の樹脂製の端蓋２と、 そのタンク本体１の長手方向に沿う一側に配置され、多
    数のチューブ挿通孔３が並列して開口するチューブプレ
    ート部４と、 そのチューブプレート部４に一体に固着され、前記チュ
    ーブ挿通孔３に整合して配置された弾性的チューブ挿通
    孔３ａを有するシール用ゴムプレート５と、 並列された多数のフィン６およびチューブ７からなり、
    夫々のチューブ７の端が前記弾性的チューブ挿通孔３ａ
    に挿通されるコア８と、 そのコア８の両側に固定されたサポート材９と、 を具備し、 そのサポート材９の長手方向両端部が断面Ｌ字状に曲折
    された曲折部９ａを有し、その曲折部９ａが前記端蓋２
    の内周面に嵌入して支持される熱交換器のタンク構造。
  2. 【請求項２】 請求項１において、 前記タンク本体１は、断面Ｕ字状に形成され、その両側
    壁部の開口縁の内面側に一対の凹溝10が形成された第１
    部材１ａと、その一対の凹溝10に幅方向の両縁が圧入さ
    れ、前記チューブプレート部４を構成する第２部材１ｂ
    と、 を具備し、その第２部材１ｂはその幅方向両縁に前記シ
    ール用ゴムプレート５が被覆された熱交換器のタンク構
    造。
  3. 【請求項３】 請求項１において、 前記タンク本体１は、断面Ｃ字状に形成された第１部材
    １ａと、その第１部材１ａのＣ字状の開口縁に整合する
    凹溝11が幅方向の両縁に形成され、前記チューブプレー
    ト部４を構成する第２部材１ｂと、 を具備し、その第２部材１ｂは前記凹溝11が前記シール
    用ゴムプレート５で形成された熱交換器のタンク構造。
  4. 【請求項４】 請求項１において、 筒状の前記タンク本体１は、そのチューブプレート部４
    が一体に形成された熱交換器のタンク構造。
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