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JP2001310857A - 用紙排出機構 - Google Patents

用紙排出機構

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Publication number
JP2001310857A
JP2001310857A JP2000130130A JP2000130130A JP2001310857A JP 2001310857 A JP2001310857 A JP 2001310857A JP 2000130130 A JP2000130130 A JP 2000130130A JP 2000130130 A JP2000130130 A JP 2000130130A JP 2001310857 A JP2001310857 A JP 2001310857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
driven
axis
paper
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000130130A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Yamashita
政明 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PFU Ltd filed Critical PFU Ltd
Priority to JP2000130130A priority Critical patent/JP2001310857A/ja
Publication of JP2001310857A publication Critical patent/JP2001310857A/ja
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動ローラと従動ローラとを備えるローラ対
により構成され、装置の内部より用紙を輩出させる用紙
排出機構において、剛性の低い素材による用紙でも紙詰
まりを起こさず安定した姿勢で用紙を排出させる用紙排
出機構を提供する。 【解決手段】 用紙を搬送駆動させる駆動ローラに用紙
を押圧する従動ローラを、前記の駆動ローラの軸心に平
行な平面上で前記の駆動ローラに対して傾斜した姿勢を
もって配し、排出の対象とする用紙が前記のローラ対に
より構成された用紙排出機構を通過する際に進行方向に
たわみを生ぜしめ、剛性の低い素材による用紙に対して
形状による剛性を付与して排出動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプリンタ
装置あるいは画像読み取り装置等のごとく内部に用紙搬
送機構を有する装置に設ける用紙排出機構において、処
理を終了した用紙を排出する際に当該用紙の姿勢を保持
して紙詰まりを起こさせることなく円滑に排出させる用
紙排出機構を実現する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばプリンタ装置あるいは画像読み取
り装置等のごとく内部に用紙搬送機構を有する装置にお
いて、前記の用紙の姿勢を保持して所定の速度で搬送
し、処理後の用紙を装置外に排出する。
【0003】前記の処理に供する用紙の搬送にはローラ
対が適用される。当該ローラ対は所定の速度で回転する
駆動軸に固着する駆動ローラと、前記の駆動軸に平行な
従動軸に回転自在に係止する従動ローラとにより構成さ
れ、前記の従動ローラが用紙を所定の押圧力をもって押
圧することにより前記の駆動ローラの回転駆動力が用紙
に伝達され、前記の用紙は当該装置内で所定の速度をも
って搬送される。
【0004】前記のローラ対は当該装置に設ける用紙搬
送路の必要な箇所に配されて前記の処理に供する用紙を
所定の姿勢に保ち、装置内で搬送動作を順次引き継いで
用紙の搬送を実行する。
【0005】また前記の用紙搬送路の最後尾に位置する
ローラ対は、当該装置より用紙を排出する機能を担うも
のであり、当該ローラ対およびその周辺の機構をもっ
て、用紙排出機構とする。
【0006】図6、図7および図8に基づいて、従来の
技術の代表的な実施例を適用した用紙排出機構を説明す
る。
【0007】図6(a)に従来の技術の代表的な実施例
による用紙排出機構を構成するローラ対の配置を示す。
駆動軸51によって回転駆動される駆動ローラ52は、
従動軸53に備える従動ローラ54の押圧力によって用
紙55をT方向に搬送する。
【0008】図6(b)は、前記の図6(a)に示すロ
ーラ対の断面を示したものである。すなわち駆動ローラ
52に接する従動ローラ54は、従動軸53を押圧する
押圧ばね53gによって前記の駆動ローラ52への押圧
力を得る。
【0009】また図6(b)に示すごとく、当該用紙排
出機構を通過する用紙55が十分な剛性を有して腰の強
い素材による場合は、そのまま装置筐体50に設けた排
出口50aを経てE1方向に進む。また前記の用紙55
が十分な剛性を持たずに腰の弱い素材による場合は重力
によってE2方向に垂れ下がり、前記の装置筐体50の
内側に回り込んで用紙詰まりを起こす場合がある。
【0010】図7および図8に、前記の図6に示した用
紙排出機構を改良して、十分な剛性を持たない素材を適
用した場合の排出動作時に用紙の腰を補強する機能を有
した用紙排出機構の例を示す。
【0011】図7に示すごとく、従動ローラ54aはフ
ランジ54fを備える。前記のフランジ54fは前記の
従動ローラ54aより突出した大きい外径を持ち、例え
ばスポンジ等の軟質の素材より形成される。
【0012】すなわち、駆動ローラ52および従動ロー
ラ54aより構成するローラ対による用紙排出機構を用
紙55が進行方向Tに通過する際に、前記の従動ローラ
54aに備えるフランジ54fによって、前記のフラン
ジ54fにより用紙55が進行方向Tに平行な連続した
隆起部分を形成する。
【0013】前記の連続した隆起部分によって前記の用
紙55が素材としては十分な剛性を有していない場合で
も形状として前記の用紙55に腰を与え、前記の図6
(b)に示したごとく重力によりE2方向に垂れ下がる
ようなことが無くなる。
【0014】図8に、前記の用紙排出機構の詳細を示
す。
【0015】図8(a)は十分な剛性を待たない、腰の
弱い素材による用紙を排出する際の状態を示したもので
ある。
【0016】すなわち前記の腰の弱い用紙55aは駆動
ローラ52と従動ローラ54aとの間を通過させられる
際に、前記の従動ローラ54aに設けるフランジ54f
によって隆起させられ、段差部分を形成する。
【0017】図8(b)は十分な剛性を待った、腰の強
い素材による用紙を排出する際の状態を示したものであ
る。
【0018】すなわち前記の腰の強い用紙55bは駆動
ローラ52と従動ローラ54aとの間を通過させられる
際に、前記の従動ローラ54aに設けるフランジ54f
を押しつぶし、平面を保った状態で通過する。
【0019】これより、当該フランジを有する従動ロー
ラを備えた用紙排出機構では、通過時に腰の弱い素材に
よる用紙のみに隆起を引き起こさせて形状による腰をつ
けることがわかる。
【0020】前記のごとく、フランジを有する従動ロー
ラを適用すると腰の弱い素材による用紙のみに適用して
形状による腰をつけることが確認されるが、当然のこと
ながら従動ローラの形状が複雑化することは避けられ
ず、また組み立て時に部品の方向性を考慮して組み付け
なければならないので作業性の向上を阻害するという点
が指摘される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術による用紙排出機構では、次に述べるような問題点
がある。
【0022】剛性の低い、腰の弱い素材による用紙を排
出する際に当該用紙が重力により垂れ下がり、紙詰まり
という障害を起こすことがある。
【0023】前記の障害を防止する方策として、用紙排
出機構に適用するローラ対において従動ローラにフラン
ジを設け、排出される用紙の進行方向に隆起部分を形成
させて用紙の腰を強めることがある。
【0024】前記の方策を適用することにより用紙の腰
が強められて紙詰まりという障害を回避できるが、部品
点数の増加および形状の複雑化を招来するため、製作コ
ストの上昇および製作作業効率の低下をきたす。
【0025】これより、用紙排出機構において、簡単な
形状のローラ対により排出される用紙の進行方向に隆起
部分を形成させて用紙の腰を強める機構を実現すること
を、この発明が解決しようとする課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0027】用紙排出機構を構成するローラ対におい
て、駆動ローラに平行な平面上に従動ローラを配すると
ともに、前記の従動ローラの軸心を、前記の駆動ローラ
の軸心に対して傾斜を持たせる。
【0028】さらに前記の駆動ローラと従動ローラとに
より構成するローラ対は排出の対象とする用紙の中心線
に対して左右対称に配し、前記の従動ローラはそれぞれ
その外側にある端面を前記の用紙の進行方向に向けて傾
斜させる。
【0029】この手段を取ることによって、当該用紙排
出機構は、その排出動作において用紙を中央側に寄せる
力を発生するという作用を得る。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示すような形態
を取る。
【0031】1)駆動ローラと前記の駆動ローラを押圧
する従動ローラを備えるローラ対により構成し、装置の
内部より用紙を排出する用紙排出機構において、前記の
用紙を排出方向に移動させる駆動ローラに当該用紙を押
しつける従動ローラは、その軸心が前記の駆動ローラの
軸心に平行な平面上にあって、排出の対象とする用紙の
中央線に関して対称となる位置に配し、前記の駆動ロー
ラの軸心に対して傾斜した姿勢を保持する。
【0032】2)前記の従動ローラの姿勢は、排出の対
象とする用紙の左右両側辺に向いた個々の端面を前記の
用紙の進行方向に進めて傾斜させた姿勢とする。
【0033】これらの形態をとることによって、当該用
紙排出機構は排出の対象とする用紙に排出方向の搬送力
を加えるとともに当該用紙をその中央方向へ押し寄せる
力を加えるという作用を得る。
【0034】3)前記の従動ローラを保持する従動軸は
折れ曲がった形状を持ち、その軸心が前記の駆動ローラ
の軸心に平行な平面上にあって、前記の駆動ローラの軸
心に対し個々に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0035】4)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあって個別に配し、前記の駆動ローラの軸心に対して
個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0036】5)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあってたわみをもち、前記の駆動ローラの軸心に対し
て個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0037】6)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあってたわみをもって固定され、前記の駆動ローラの
軸心に対して個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配す
る。
【0038】7)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあって、押圧ばねによって前記の従動ローラを前記の
駆動ローラに押圧するとともに、前記の従動軸にたわみ
を発生させ、前記の駆動ローラの軸心に対して個別に傾
斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0039】これらの形態をとることによって、当該用
紙排出機構に備える従動ローラの姿勢は、排出の対象と
する用紙の左右両側辺に向いた個々の端面を前記の用紙
の進行方向に進めて傾斜させた姿勢を保持するという作
用を得る。
【0040】
【実施例】図1ないし図5に基づいて、この発明の代表
的な実施例を説明する。
【0041】図1は、この発明の代表的な実施例に基づ
いて、その原理を示したものである。
【0042】駆動ローラ2を固定した駆動軸1は、適当
な駆動源より回転駆動力を得て回転する。なおこの図1
においては前記の駆動軸1に2個の駆動ローラ2を配し
た形状を示したが、前記の2個の駆動ローラ2は連続し
た1個の駆動ローラとしても差し支えない。
【0043】前記の駆動ローラ2に適当な押圧力をもっ
て押圧する2個の従動ローラ4は、それぞれ従動軸3に
回転自在に係止され、前記の駆動ローラ2の回転駆動に
伴って回転する。
【0044】前記の従動ローラ4は、その軸心を前記の
駆動ローラ2の軸心と平行な平面上に持ち、さらには前
記の駆動ローラ2の軸心に対して傾斜した姿勢を保持す
る。
【0045】また前記の従動ローラ4の姿勢は、排出の
対象とする用紙5の左右両側辺に向いた個々の端面を前
記の用紙5の進行方向Tに進めて傾斜させた姿勢とす
る。
【0046】前記の駆動ローラ2および従動ローラ4に
よって構成されるローラ対にT方向より用紙5を挿入す
ると、前記の前記の用紙5は駆動ローラ2によってT方
向の推進力を受けるとともに、傾斜した姿勢にある従動
ローラ4の回転により、前記の従動ローラ4の軸心に垂
直な方向の推進力をも受ける。
【0047】したがって前記の用紙5が剛性の低い(す
なわち腰の弱い)素材よりなる場合は、前記の2種の推
進力によって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動
力を受けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されなが
ら、左右から中心部に寄せようとする推進力を受けて中
央部にたわみを生ずる。
【0048】前記のたわみにより、用紙5が剛性の低い
素材よりなる場合、形状によって腰が強められ、重力に
抗してT方向に直線的に搬送される。
【0049】なお前記の用紙5が剛性の高い(すなわち
腰の強い)素材よりなる場合は、前記の2種の推進力に
よって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動力を受
けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されながら、左
右から中心部に寄せようとする推進力を受けるが、素材
の剛性によって中央部にたわみを生ずることなく平面の
状態を保って移動する。
【0050】このことは、当該用紙排出機構は剛性の低
い(すなわち腰の弱い)素材よりなる用紙のみを選択し
て形状的に剛性を増してその腰を強め、重力に抗してT
方向に直線的に搬送することができる。
【0051】図2ないし図5は、前記の図1に示した原
理による用紙排出機構を実現する構造の例を示したもの
である。
【0052】図2は、この発明の代表的なひとつの実施
例を適用した用紙排出機構を示したものである。
【0053】それぞれの所定の位置に従動ローラ4Lお
よび4Rを回転自在に係止して備える従動軸3aは、曲
げ角度2θをもって屈曲した形状を持つ。
【0054】前記の従動ローラ4Lを駆動ローラ2に対
して傾斜角度θをもって配し、さらに従動ローラ4Rを
駆動ローラ2に対して前記の従動ローラ4Lとは逆方向
に傾斜角度θをもって配するごとく、前記の従動軸3a
を固定する。
【0055】前記の従動ローラ4Lおよび4Rを備える
従動軸3aを、駆動ローラ2とともにローラ対を構成さ
せることにより、前記の図1に示した原理に基づく用紙
排出機構を形成させることができる。
【0056】すなわち、前記の駆動ローラ2と従動ロー
ラ4Lおよび4Rとによって構成されるローラ対にT方
向より用紙5を挿入すると、前記の用紙5は駆動ローラ
2によってT方向の推進力を受けるとともに、傾斜した
姿勢にある従動ローラ4Lの回転により、前記の従動ロ
ーラ4Lの軸心に垂直なDL方向の推進力をも受け、従
動ローラ4Rの回転により、前記の従動ローラ4Rの軸
心に垂直なDR方向の推進力をも受ける。
【0057】したがって前記の用紙5が剛性の低い(す
なわち腰の弱い)素材よりなる場合は、前記の2種の推
進力によって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動
力を受けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されなが
ら、左右から中心部に寄せようとする方向DLおよびD
R方向の推進力を受けて中央部にたわみを生ずる。
【0058】前記のたわみにより、用紙5が剛性の低い
素材よりなる場合、形状によって腰が強められ、重力に
抗してT方向に直線的に搬送される。
【0059】なお前記の用紙5が剛性の高い(すなわち
腰の強い)素材よりなる場合は、前記の2種の推進力に
よって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動力を受
けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されながら、左
右から中心部に寄せようとする推進力を受けるが、素材
の剛性によって中央部にたわみを生ずることなく平面の
状態を保って移動する。
【0060】このことは、当該用紙排出機構は剛性の低
い(すなわち腰の弱い)素材よりなる用紙のみを選択し
て形状的にその腰を強め、重力に抗してT方向に直線的
に搬送することができる。
【0061】図3は、この発明の代表的な別のひとつの
実施例を適用した用紙排出機構を示したものである。
【0062】従動ローラ4Lを回転自在に係止して備え
る従動軸3Lは、従動軸支持部3bおよび別途備える支
持部(図示せず)とによって固定し、前記の従動ローラ
4Lは駆動ローラ2に対して傾斜角度θをもって傾斜し
た姿勢をもって配される。
【0063】同様に従動ローラ4Rを回転自在に係止し
て備える従動軸3Rは、従動軸支持部3bおよび別途備
える支持部(図示せず)とによって固定し、前記の従動
ローラ4Rは駆動ローラ2に対して前記の従動ローラ4
Rは前記の従動ローラ4Lとは逆方向に傾斜角度θをも
って傾斜した姿勢をもって配される。
【0064】前記の従動ローラ4Lおよび4Rは、対応
する駆動ローラ2とともにそれぞれローラ対を構成させ
ることにより、前記の図1に示した原理に基づく用紙排
出機構を形成させることができる。
【0065】すなわち、前記の駆動ローラ2と従動ロー
ラ4Lおよび4Rとによって構成されるローラ対にT方
向より用紙5を挿入すると、前記の用紙5は駆動ローラ
2によってT方向の推進力を受けるとともに、傾斜した
姿勢にある従動ローラ4Lの回転により、前記の従動ロ
ーラ4Lの軸心に垂直なDL方向の推進力をも受け、従
動ローラ4Rの回転により、前記の従動ローラ4Rの軸
心に垂直なDR方向の推進力をも受ける。
【0066】したがって前記の用紙5が剛性の低い(す
なわち腰の弱い)素材よりなる場合は、前記の2種の推
進力によって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動
力を受けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されなが
ら、左右から中心部に寄せようとする方向DLおよびD
R方向の推進力を受けて中央部にたわみを生ずる。
【0067】前記のたわみにより、用紙5が剛性の低い
素材よりなる場合、形状によって腰が強められ、重力に
抗してT方向に直線的に搬送される。
【0068】なお前記の用紙5が剛性の高い(すなわち
腰の強い)素材よりなる場合は、前記の2種の推進力に
よって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動力を受
けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されながら、左
右から中心部に寄せようとする推進力を受けるが、素材
の剛性によって中央部にたわみを生ずることなく平面の
状態を保って移動する。
【0069】このことは、当該用紙排出機構は剛性の低
い(すなわち腰の弱い)素材よりなる用紙のみを選択し
て形状的にその腰を強め、重力に抗してT方向に直線的
に搬送することができる。
【0070】図4は、この発明の代表的な別のひとつの
実施例を適用した用紙排出機構を示したものである。
【0071】図4(a)に示すごとく、それぞれの所定
の位置に従動ローラ4Lおよび4Rを回転自在に係止し
て備える従動軸3cは、取り付け時に押圧子3dによっ
てK方向に押圧して固定する。
【0072】前記の押圧子3dによって従動軸3cは2
θなる曲げ角度によるたわみを生じ、その固定時には従
動ローラ4Lは駆動ローラ2に対して傾斜角度θを持
ち、さらに従動ローラ4Rは駆動ローラ2に対して前記
の従動ローラ4Lとは逆方向に傾斜角度θを持つ。
【0073】また図4(b)に示すごとく、前記の従動
軸3cにおいて押圧子3dによる押圧力を受ける地点に
小径部3kを設けることによって、前記の押圧子3dに
よる押圧力による曲げ応力は当該小径部3kに集中し、
曲げ変形は前記の小径部3kにおいて発生する。
【0074】したがって、従動ローラ4Lおよび従動ロ
ーラ4Rは当初に意図された姿勢を確実に保つことがで
きる。
【0075】前記の従動ローラ4Lおよび4Rは、対応
する駆動ローラ2とともにそれぞれローラ対を構成させ
ることにより、前記の図1に示した原理に基づく用紙排
出機構を形成させることができる。
【0076】すなわち、前記の駆動ローラ2と従動ロー
ラ4Lおよび4Rとによって構成されるローラ対にT方
向より用紙5を挿入すると、前記の前記の用紙5は駆動
ローラ2によってT方向の推進力を受けるとともに、傾
斜した姿勢にある従動ローラ4Lの回転により、前記の
従動ローラ4Lの軸心に垂直なDL方向の推進力をも受
け、従動ローラ4Rの回転により、前記の従動ローラ4
Rの軸心に垂直なDR方向の推進力をも受ける。
【0077】したがって前記の用紙5が剛性の低い(す
なわち腰の弱い)素材よりなる場合は、前記の2種の推
進力によって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動
力を受けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されなが
ら、左右から中心部に寄せようとする方向DLおよびD
R方向の推進力を受けて中央部にたわみを生ずる。
【0078】前記のたわみにより、用紙5が剛性の低い
素材よりなる場合、形状によって腰が強められ、重力に
抗してT方向に直線的に搬送される。
【0079】なお前記の用紙5が剛性の高い(すなわち
腰の強い)素材よりなる場合は、前記の2種の推進力に
よって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動力を受
けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されながら、左
右から中心部に寄せようとする推進力を受けるが、素材
の剛性によって中央部にたわみを生ずることなく平面の
状態を保って移動する。
【0080】このことは、当該用紙排出機構は剛性の低
い(すなわち腰の弱い)素材よりなる用紙のみを選択し
て形状的にその腰を強め、重力に抗してT方向に直線的
に搬送することができる。
【0081】図5は、この発明の代表的な別のひとつの
実施例を適用した用紙排出機構を示したものである。
【0082】図5(a)に示すごとく、それぞれの所定
の位置に従動ローラ4Lおよび4Rを回転自在に係止し
て備える従動軸3fは、取り付け時に押圧ばね3gによ
ってG方向に押圧して固定する。
【0083】図5(b)に示すごとく、前記の押圧ばね
3gによって生じる押圧力Fは、従動ローラ4Lおよび
従動ローラ4Rを駆動ローラ2に押圧する分力Fvと、
前記の従動軸3fをT方向とは逆方向に押圧する分力F
hを生じる。
【0084】分力Fhによって、従動軸3fは2θなる
曲げ角度によるたわみを生じ、その固定時には従動ロー
ラ4Lは駆動ローラ2に対して傾斜角度θを持ち、さら
に従動ローラ4Rは駆動ローラ2に対して前記の従動ロ
ーラ4Lとは逆方向に傾斜角度θを持つ。
【0085】また前記の従動軸3fにおいて前記の図4
(b)に示すごとく、押圧ばね3gにより押圧力を受け
る地点に小径部3kと同様の形状部分を設けることによ
って、前記の押圧ばね3gによる押圧力による曲げ応力
は当該小径部3kと同様の形状部分に集中し、曲げ変形
は前記の小径部3kと同様の形状部分において発生す
る。
【0086】したがって、従動ローラ4Lおよび従動ロ
ーラ4Rは当初に意図された姿勢を確実に保つことがで
きる。
【0087】前記の従動ローラ4Lおよび4Rは、対応
する駆動ローラ2とともにそれぞれローラ対を構成させ
ることにより、前記の図1に示した原理に基づく用紙排
出機構を形成させることができる。
【0088】すなわち、前記の駆動ローラ2と従動ロー
ラ4Lおよび4Rとによって構成されるローラ対にT方
向より用紙5を挿入すると、前記の前記の用紙5は駆動
ローラ2によってT方向の推進力を受けるとともに、傾
斜した姿勢にある従動ローラ4Lの回転により、前記の
従動ローラ4Lの軸心に垂直なDL方向の推進力をも受
け、従動ローラ4Rの回転により、前記の従動ローラ4
Rの軸心に垂直なDR方向の推進力をも受ける。
【0089】したがって前記の用紙5が剛性の低い(す
なわち腰の弱い)素材よりなる場合は、前記の2種の推
進力によって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動
力を受けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されなが
ら、左右から中心部に寄せようとする方向DLおよびD
R方向の推進力を受けて中央部にたわみを生ずる。
【0090】前記のたわみにより、用紙5が剛性の低い
素材よりなる場合、形状によって腰が強められ、重力に
抗してT方向に直線的に搬送される。
【0091】なお前記の用紙5が剛性の高い(すなわち
腰の強い)素材よりなる場合は、前記の2種の推進力に
よって、前記の用紙5は駆動ローラ2の回転駆動力を受
けてT方向(すなわち排出方向)に搬送されながら、左
右から中心部に寄せようとする推進力を受けるが、素材
の剛性によって中央部にたわみを生ずることなく平面の
状態を保って移動する。
【0092】このことは、当該用紙排出機構は剛性の低
い(すなわち腰の弱い)素材よりなる用紙のみを選択し
て形状的にその腰を強め、重力に抗してT方向に直線的
に搬送して排出動作を実行することができる。
【0093】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。
【0094】1)駆動ローラと前記の駆動ローラを押圧
する従動ローラを備えるローラ対により構成し、装置の
内部より用紙を排出する用紙排出機構において、前記の
用紙を排出方向に移動させる駆動ローラに当該用紙を押
しつける従動ローラは、その軸心が前記の駆動ローラの
軸心に平行な平面上にあって、排出の対象とする用紙の
中央線に関して対称となる位置に配し、前記の駆動ロー
ラの軸心に対して傾斜した姿勢を保持する。
【0095】2)前記の従動ローラの姿勢は、排出の対
象とする用紙の左右両側辺に向いた個々の端面を前記の
用紙の進行方向に進めて傾斜させた姿勢とする。
【0096】これらの手段をとることによって、当該用
紙排出機構は排出の対象とする用紙に排出方向の搬送力
を加えるとともに当該用紙をその中央方向へ押し寄せる
力を加え、前記の用紙の中央部近傍でたわみを発生させ
て形状的な剛性を生じさせるので、前記の用紙の腰を強
めて重力による垂れ下がりに抗して搬送して排出時の紙
詰まりを未然に防止するという効果を得る。
【0097】3)前記の従動ローラを保持する従動軸は
折れ曲がった形状を持ち、その軸心が前記の駆動ローラ
の軸心に平行な平面上にあって、前記の駆動ローラの軸
心に対し個々に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0098】4)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあって個別に配し、前記の駆動ローラの軸心に対して
個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0099】5)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあってたわみをもち、前記の駆動ローラの軸心に対し
て個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0100】6)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあってたわみをもって固定され、前記の駆動ローラの
軸心に対して個別に傾斜した姿勢で従動ローラを配す
る。
【0101】7)前記の従動ローラを保持する従動軸
は、その軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上
にあって、押圧ばねによって前記の従動ローラを前記の
駆動ローラに押圧するとともに、前記の従動軸にたわみ
を発生させ、前記の駆動ローラの軸心に対して個別に傾
斜した姿勢で従動ローラを配する。
【0102】これらの手段をとることによって、当該用
紙排出機構に備える従動ローラの姿勢は、排出の対象と
する用紙の左右両側辺に向いた個々の端面を前記の用紙
の進行方向に進めて傾斜させた姿勢を保持するので、当
該用紙の中央部近傍にたわみを発生させて排出時の用紙
に形状的な剛性を付加するという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図2】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図3】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図4】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図5】この発明の代表的な実施例による原理説明図。
【図6】従来の技術の代表的な実施例による原理説明
図。
【図7】従来の技術の代表的な実施例による原理説明
図。
【図8】従来の技術の代表的な実施例による原理説明
図。
【符号の説明】
1:駆動軸 2:駆動ローラ 3、3a、3c、3f、3L、3R:従動軸 3b:従動軸支持部 3d:押圧子 3g:押圧ばね 3k:小径部 4、4L、4R、:従動ローラ 5:用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラと前記の駆動ローラを押圧する
    従動ローラを備えるローラ対により構成し、装置の内部
    より用紙を排出する用紙排出機構において、 前記の用紙を排出方向に移動させる駆動ローラに当該用
    紙を押しつける従動ローラは、その軸心が前記の駆動ロ
    ーラの軸心に平行な平面上にあって、排出の対象とする
    用紙の中央線に関して対称となる位置に配し、 前記の駆動ローラの軸心に対して傾斜した姿勢を保持す
    ることを特徴とする、 用紙排出機構。
  2. 【請求項2】前記の従動ローラの姿勢は、排出の対象と
    する用紙の左右両側辺に向いた個々の端面を前記の用紙
    の進行方向に進めて傾斜させた姿勢とすることを特徴と
    する、 請求項1に記載の、用紙排出機構。
  3. 【請求項3】前記の従動ローラを保持する従動軸は折れ
    曲がった形状を持ち、その軸心が前記の駆動ローラの軸
    心に平行な平面上にあって、前記の駆動ローラの軸心に
    対し個々に傾斜した姿勢で従動ローラを配することを特
    徴とする、 請求項1または請求項2に記載の、用紙排出機構。
  4. 【請求項4】前記の従動ローラを保持する従動軸は、そ
    の軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上にあっ
    て個別に配し、前記の駆動ローラの軸心に対して個別に
    傾斜した姿勢で従動ローラを配することを特徴とする、 請求項1または請求項2に記載の、用紙排出機構。
  5. 【請求項5】前記の従動ローラを保持する従動軸は、そ
    の軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上にあっ
    てたわみをもち、 前記の駆動ローラの軸心に対して個別に傾斜した姿勢で
    従動ローラを配することを特徴とする、 請求項1または請求項2に記載の、用紙排出機構。
  6. 【請求項6】前記の従動ローラを保持する従動軸は、そ
    の軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上にあっ
    てたわみをもって固定され、 前記の駆動ローラの軸心に対して個別に傾斜した姿勢で
    従動ローラを配することを特徴とする、 請求項5に記載の、用紙排出機構。
  7. 【請求項7】前記の従動ローラを保持する従動軸は、そ
    の軸心が前記の駆動ローラの軸心に平行な平面上にあっ
    て、 押圧ばねによって前記の従動ローラを前記の駆動ローラ
    に押圧するとともに、前記の従動軸にたわみを発生さ
    せ、 前記の駆動ローラの軸心に対して個別に傾斜した姿勢で
    従動ローラを配することを特徴とする、 請求項5に記載の、用紙排出機構。
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