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JP2001307931A - 変圧器 - Google Patents

変圧器

Info

Publication number
JP2001307931A
JP2001307931A JP2000120869A JP2000120869A JP2001307931A JP 2001307931 A JP2001307931 A JP 2001307931A JP 2000120869 A JP2000120869 A JP 2000120869A JP 2000120869 A JP2000120869 A JP 2000120869A JP 2001307931 A JP2001307931 A JP 2001307931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage coil
prevention plate
contact prevention
hollow insulator
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000120869A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Izuna
具己 伊豆名
Yoichi Kamo
洋一 加茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000120869A priority Critical patent/JP2001307931A/ja
Publication of JP2001307931A publication Critical patent/JP2001307931A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途、支持構造物を設けなくても混触防止板
を配置することができ、且つこの混触防止板と低圧コイ
ル間の耐電圧試験時における対コロナ放電特性を向上さ
せる。 【解決手段】 低圧コイル2の外周に中空絶縁体4を設
け、この中空絶縁体4の外周に混触防止板7を設ける。
中空絶縁体4は、多数の短冊状のガラスチョップドスト
ランド5で相互間に空隙が形成されるよう、ガラスチョ
ップドストランド相互を絶縁性接着剤6で接着したもの
で、多数の空隙の総体積は、ガラスチョップドストラン
ド自体の総体積の9倍以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧コイルと高圧
コイルとの間に混触防止板が配置されている変圧器に関
する。
【0002】
【従来の技術】負荷としてコンピュータや半導体素子等
が接続される変圧器では、高圧コイルと低圧コイルとの
間に、導電材で形成された混触防止板を設けているもの
がある。この混触防止板は、高圧線路から外雷サージや
同一母線上でのスイッチングサージなどの異常電圧が高
圧コイルに侵入した時、これらサージが高周波であるた
めに、静電誘導によって低圧コイル側に高電圧を誘起し
て、負荷として接続された各種電子機器などに絶縁破壊
などの害を及ぼすのを防ぐために設けられている。すな
わち、混触防止板は、高周波のサージ電圧に対して、コ
イル間のインピーダンス(=1/(ω・c))を高め
て、静電誘導を緩和するために設けられている。
【0003】従来このようなモールド変圧器は、図6に
示すように、低圧コイル2の外周上に、絶縁体4bを巻
回した後、その外周に混触防止板7bを巻付けている。
低圧コイル2の外周に巻回する絶縁体4bは、一般的
に、絶縁フィルムや、エポキシ樹脂を含浸したガラス基
材等が用いられている。
【0004】この他、図7に示すように、低圧コイル2
と高圧コイル3との間に、それぞれから、一定の間隔を
離して、プリプレグ絶縁体4c,4cで挟み込んだ混触
防止板7cを配置し、低圧コイル2〜混触防止板7c
間、及び混触防止板7c〜高圧コイル3間を空気で絶縁
確保しようというものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術において、例えば、混触防止板(アース)〜低
圧コイル間の耐電圧試験で通常2〜4kVをかけるところ
を、同試験電圧が10〜22kVを要求される仕様のた
め、混触防止板〜低圧コイル間に10〜22kVをかける
と、試験電圧課電中にコロナ放電による可聴音が発生す
ることがあるという問題点がある。このような非常に高
い電圧による試験は、設置現場でユーザが行うことがあ
り、放電音の発生自体は、変圧器の性能を低下させるも
のでなく、実際の使用に際して何ら問題が無いものの、
ユーザは、この放電音が発生すると、性能が劣っている
のではないかと誤認してまうことがある。
【0006】また、後者の従来技術では、混触防止板〜
低圧コイル間に、誘電率が低い空気が介在するため、前
述したような非常に高い電圧による試験が行われても、
放電音を抑えることができるものの、高圧コイルと低圧
コイルとの間に、混触防止板を固定しておくために、混
触防止板の支持構造物が別途必要になり、その結果、変
圧器が大型化する上に、製造コストも高くなってしまう
という問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を踏ま
え、大型化及びコスト高を抑えつつ、非常に高い電圧で
耐圧試験を行っても放電音の発生を抑えることができる
変圧器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の変圧器は、低圧コイルの外周面に、絶縁材で形成され
た中空絶縁体が設けられ、該中空絶縁体の外周に混触防
止板が設けられ、前記中空絶縁体は、前記絶縁材で多数
の空隙を有する構造物として形成されたものであり、多
数の該空隙の総体積が該絶縁材自体の体積以上である、
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る変圧器の実施
形態について、図面を用いて説明する。
【0010】本実施形態の変圧器は、図1に示すよう
に、鉄心1を中心として、その外側に低圧コイル2、さ
らにその外側に高圧コイル3が配置されているものであ
る。
【0011】低圧コイル2と高圧コイル3との間には、
図2に示すように、中空絶縁体4と、銅板で形成された
混触防止板7とが配置されている。低圧コイル2は、積
層された複数の導体2aと、この導体2aの積層方向の
両端に配されている絶縁体2b,2bと、コイル2の端
面を形成する絶縁性樹脂2cと、を有して形成されてい
る。また、高圧コイル3も、積層された複数の導体3a
と、この導体3aの積層方向の両端に配されている絶縁
体3b,3bと、コイル3の端面を形成する絶縁性樹脂
3cと、を有して形成されている。中空絶縁体4は、こ
の低圧コイル2の外周に巻回され、混触防止板7は、こ
の中空絶縁体4の外周に巻回されている。
【0012】中空絶縁体4は、図3に示すように、多数
の短冊状のガラスチョップドストランド5で、相互間に
空隙が形成されるよう、ガラスチョップドストランド相
互を絶縁性接着剤6で接着したものである。
【0013】この中空絶縁体4を形成するガラスチョッ
プドストランド5は、その平均長さが20〜50mmであ
り、その平均径が5〜20μmである。また、絶縁性接
着剤としては、飽和ポリエステル樹脂あるいはビスフェ
ノール系エポキシ樹脂を用いている。ガラスチョップド
ストランド5で形成される構造物中の多数の空隙の総体
積は、ガラスチョップドストランド自体の総体積の9倍
以上である。
【0014】混触防止板7は、図3及び図4に示すよう
に、その端辺8が180°折り曲げられており、且つ端
辺8と混触防止板本体部分との段差部に、ハンダ9が盛
られ、そこがグラインダ等で滑らかに仕上げられてい
る。すなわち、混触防止板7の端部は、鋭角な部分が存
在せず、一定以上の曲率を有するように形成されてい
る。
【0015】以上のように、本実施形態では、低圧コイ
ル2の外周に中空絶縁体4を巻回し、その外周に混触防
止板7を巻回しているので、別途、特別な支持構造物を
設けなくても、簡単に混触防止板7を設けることがで
き、変圧器の大型化及びコスト高を抑えることができ
る。また、中空絶縁体4は、全体の体積に占める空隙量
が非常に多いので、この中空絶縁体4の誘電率は、ほぼ
空気と同じで1に近い小さな値なので、低圧コイル2〜
混触防止板7間のインピーダンスが大きくなる上に、混
触防止板7の端部にコロナ放電を起し易い鋭角なエッジ
がないため、電界集中の緩和が図られ、耐電圧試験時に
おける対コロナ放電特性が向上する。この結果、非常に
高い電圧で耐電圧試験を行っても、コロナ放電の発生を
抑えることができる。
【0016】なお、CAE(Computer Aided Enginee
ring)による電界解析によれば、図6に示す従来の変圧
器の混触防止板7bの端部の電界強度を100%とする
と、本実施形態において、混触防止板7の端辺8を折り
曲げない状態でも、混触防止板7の端部における電界強
度は70%に緩和され、混触防止板7の端辺8を折り曲
げると、当該部位における電界強度は25%に緩和され
ることが確認されている。
【0017】次に、中空絶縁体の第二の実施形態につい
て、図5を用いて説明する。
【0018】この実施形態の中空絶縁体4aは、ガラス
繊維の立体織物、あるいはポリエチレンテレフタレート
樹脂やポリアミド樹脂等の成形加工品で形成されている
絶縁シートで、ハニカム構造に形成したものである。こ
のように、ハニカム構造にしても、混触防止板を巻回さ
せるための強度を確保できると共に、内部に多数の空隙
が形成されるので、誘電率を小さくすることができ、第
一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0019】なお、ここでは、多数の正六角筒の側面相
互を隣り合わせた構造であるが、角筒の形状は、正六角
筒形状である必要はなく、例えば、正三角筒形状であっ
ても、菱形筒形状等であってもよい。これら角筒構造で
は、角筒の高さ方向が、コイルを形成する導体の積層方
向に向き、この積層方向にかかる荷重に対する強度を確
保している。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、低
圧コイルの外周に中空絶縁体を巻回し、その外周に混触
防止板を巻回しているので、別途、特別な支持構造物を
設けなくても、簡単に混触防止板を設けることができ、
変圧器の大型化及びコスト高を抑えることができる。し
かも、中空絶縁体は、全体の体積に占める空隙量が多い
ので、この中空絶縁体の誘電率は、ほぼ空気と同じで1
に近い小さな値になり、低圧コイル〜混触防止板間のイ
ンピーダンスが大きくなるため、電界集中の緩和が図ら
れ、非常に高い電圧で耐電圧試験を行ってもコロナ放電
現象を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一の実施形態における変圧器の
要部切欠き斜視図図である。
【図2】本発明に係る第一の実施形態における変圧器の
高圧コイルと低圧コイル間の断面図である。
【図3】図2におけるIII部の拡大図である。
【図4】本発明に係る第一の実施形態における混触防止
板の展開平面図である。
【図5】本発明に係る第二の実施形態における中空絶縁
体の斜視図である。
【図6】従来の変圧器の高圧コイルと低圧コイル間の断
面図(その1)である。
【図7】従来の変圧器のの高圧コイルと低圧コイル間の
断面図(その2)である。
【符号の説明】
1…鉄心、2…低圧コイル、3…高圧コイル、4,4a
…中空絶縁体、5…ガラスチョップドストランド、6…
絶縁性接着剤、7,7b,7c…混触防止板、8…端
辺。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低圧コイルと高圧コイルとの間に、混触防
    止板が配置されている変圧器において、 前記低圧コイルの外周面に、絶縁材で形成された中空絶
    縁体が設けられ、該中空絶縁体の外周に前記混触防止板
    が設けられ、 前記中空絶縁体は、前記絶縁材で多数の空隙を有する構
    造物として形成されたものであり、多数の該空隙の総体
    積が該絶縁材自体の体積以上である、 ことを特徴とする変圧器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の変圧器において、 前記中空絶縁体の前記絶縁材は、多数の短冊状のガラス
    チョップドストランドと、多数の該ガラスチョップドス
    トランド相互間に空隙が形成されるよう、相互を接着す
    る絶縁性接着剤と、を有し、 多数の前記ガラスチョップドストランド相互間に形成さ
    れる多数の空隙の総体積は、前記絶縁材自体の体積の9
    倍以上である、 ことを特徴とする変圧器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の変圧器において、 前記中空絶縁体の前記構造物は、前記絶縁材としての絶
    縁シートで、同じ高さの多数の角筒の互いの側面を隣り
    合わせた構造に形成されたものであり、 多数の前記角筒内の空隙の総体積は、前記絶縁シート自
    体の体積の9倍以上である、 ことを特徴とする変圧器。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか一項に記載の変
    圧器において、 前記混触防止板の端辺は、それぞれ、180°折り返さ
    れている、 ことを特徴とする変圧器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009206254A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Tokuden Co Ltd 衝合型乾式変圧器
JP2011100904A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 静止誘導電器
JP2019102739A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 株式会社日立製作所 静止誘導電器

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