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JP2001302617A - 酸化防止剤、及びその製造方法 - Google Patents

酸化防止剤、及びその製造方法

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Publication number
JP2001302617A
JP2001302617A JP2000126613A JP2000126613A JP2001302617A JP 2001302617 A JP2001302617 A JP 2001302617A JP 2000126613 A JP2000126613 A JP 2000126613A JP 2000126613 A JP2000126613 A JP 2000126613A JP 2001302617 A JP2001302617 A JP 2001302617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
phenol
antioxidant
carbon atoms
phenols
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000126613A
Other languages
English (en)
Inventor
G Sherumorovicchi Julij
ジィ.シェルモロヴィッチ ユウリ
Seikei Rin
成圭 林
Saikaku Zen
哉赫 全
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumho Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Kumho Monsanto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumho Monsanto Co Ltd filed Critical Kumho Monsanto Co Ltd
Priority to JP2000126613A priority Critical patent/JP2001302617A/ja
Publication of JP2001302617A publication Critical patent/JP2001302617A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の単品を得ると共に、それらの混合物の
酸化防止剤を製造して、酸化防止の活性力を向上させ、
酸化防止力を上昇することにより、1つの化合物のみを
別途に分離する必要がなく、変色特性が低く、低廉な価
格で合成できる酸化防止剤を提供する。 【解決手段】 ジアルキルアミン触媒の存在下で水酸基
から少なくとも1つ以上のオルト又はパラ置換基を有す
るフェノールと、ホルムアルデヒド及びモノメルカプタ
ンとを反応させて、アルキルチオメチル置換されたフェ
ノールを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化防止剤、及び
その製造方法に係るもので、詳しくは、酸化防止力の上
昇作用及び低変色特性を有し、低廉な価格で合成できる
酸化防止剤、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、フェノールは、ゴム(rubber)
の酸化を遅延させるために使用された初期物質の1つ
で、アルキル化されたフェノール(Alkylated phenol:
単にアルキル化フェノールと称する場合もある) は、フ
ェノールよりも一層効率のよい酸化防止剤で、毒性及び
揮発性が弱い。このうち、アルキル化により部分的にブ
ロックされたフェノール(Partially hindered alkyl
ated phenol)は、イソブチレン(Isobutylene)、スチ
レン(Styrene) などのオレフィン(Olefin)類と、フェ
ノールとを反応させて得られるが、オルト(ortho)又は
パラ(para)位にsec−又はtert−アルキル基を
有してなる。このような物質の代表例として、下記一般
式(2)
【0003】
【化2】
【0004】で表される化合物が挙げられ、上記一般式
(2)で表される化合物のより具体例として、下記一般
式(3)〜(5)で表される化合物が挙げられる。
【0005】
【化3】
【0006】なお、一般式(2)〜(5)において、R
1 及びR2 は、それぞれ独立して水素と、炭化水素基
(遊離基:Radical)とからなる群から選択された何れか
であり、a及びbは、それぞれ独立して1以上の定数で
ある。
【0007】このような化合物は、変色が発生し難く、
低廉な非汚染性の酸化防止剤ではあるが、酸化防止の活
性度が低いか、普通程度であるため、効果を得るために
多量に添加する必要があった。
【0008】一方、R.F.Mccleary及びS.M.Roberts ら
は、米国特許第2,322,376号にて、潤滑添加剤
で、高い酸化防止活性を有する化合物として、次のよう
な新しい化合物を発表した。
【0009】
【化4】
【0010】ここで、Rは、水素と炭化水素基とからな
る群から選択される何れかであり、R1 は炭化水素基で
あり、a及びbはそれぞれ独立して1以上の定数であ
る。
【0011】また、最近発表されたフェノール性チオエ
ーテル(Phenolic thioether)系列化合物の代表例を表
すと、米国特許第3,553,270号に、
【0012】
【化5】
【0013】ヨーロッパ特許第224,442号には、
【0014】
【化6】
【0015】などがそれぞれ開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェノール性チ
オエーテル系列化合物を含んでなる酸化防止剤は、単一
成分の生成物により構成され、高い酸化防止活性を有す
るが、高価であるという不都合な点があった。
【0017】本願発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的は、特定の単一の生成物を得る
と共に、それらの混合物の酸化防止剤を製造して、酸化
防止の活性力を向上させ、酸化防止力を上昇することに
より、1つの化合物のみを別途に分離する必要がなく、
変色特性が低く、低廉な価格で合成できる酸化防止剤を
提供することにある。又、本発明の他の目的は、前記酸
化防止剤を製造するワンポット(one-pot)法を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る酸化防止剤は、3〜13個の炭素
原子を有する群から選択されたオレフィン(Olefin)
と、フェノール類(フェノールであってもよい)とを酸
触媒下でアルキル化反応させて、9〜45個の炭素原子
を有するアルキル化されたフェノール類の混合物を生成
物として得た後、該生成物と、ホルムアルデヒド(Form
aldehyde)及び5〜15個の炭素原子を有するモノメル
カプタン(Monomercaptan)とを、ジアルキルアミン(Di
alkylamine)、より具体的にはジプロピルアミン(Dipr
opylamine)触媒下で反応して得られることを特徴とす
る。
【0019】そして、本発明に係る酸化防止剤は、以下
に示す一般式(1)
【0020】
【化7】
【0021】(式中、R1 は、3〜13個の炭素原子を
有するアルキル基、シクロアルキル(Cycloalkyl)基、ま
たはアラルキル(Aralkyl) 基(ラジカル)を表し、R2
は、5〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シクロ
アルキル基、またはアラルキル基(ラジカル)を表し、
x及びyは互いに独立に1以上の定数を表す)で表され
る化合物を含んでなることを特徴とする。
【0022】且つ、本発明に係る酸化防止剤の製造方法
においては、3〜13個の炭素原子を有する群から選択
されたオレフィンと、以下の一般式(6)で示されるフ
ェノール群から選択されたフェノール類とを反応させる
ことを特徴とする。
【0023】
【化8】
【0024】ここで、R1 は、3〜13個の炭素原子を
有するアルキル基、シクロアルキル基、及びアラルキル
基(ラジカル)からなる群から選択されたいずれかのも
のであり、xは1以上の定数である。
【0025】又、本発明に係る酸化防止剤の製造方法に
おいては、以下の一般式(7)で表されるメルカプタン
(Mercaptan)群から選択された何れかのメルカプタン及
びホルムアルデヒドを、ジアルキルアミン、より具体的
にはジプロピルアミン触媒下で約55〜150℃で反応
させることを特徴とする。
【0026】R2 −SH ・・・・・(7) ここで、R2 は、5〜15個の炭素原子を有するアルキ
ル基、シクロアルキル基及びアラルキル基(ラジカル)
からなる群から選択された何れかのものである。
【0027】本発明における上記一般式(6)で表され
るフェノール反応物質(フェノール類)において、R1
は、例えば、イソプロピル(Isopropyl)基、n−ブチル
(n-Butyl)基、sec−ブチル(sec-Butyl)基、ter
t−ブチル(tert-Butyl)基、n−アミル(n-Amyl)
基、sec−アミル(sec-Amyl)基、1,1−ジメチル
プロピル(1,1−Dimethyl propyl)基、n−ヘキシ
ル(n-Hexyl)基、1,1−ジメチルブチル(1,1−Di
methyl butyl)基、1,1−ジメチルペンチル(1,1
−Dimethyl pentyl)基、シクロヘキシル(Cyclohexy
l)基、1,1,3,3−テトラメチルブチル(1,
1,3,3−Tetramethyl butyl)基、ベンジル(Benz
yl)基、α−メチルベンジル(α−Methyl benzyl)
基、α,α−ジメチルベンジル(α,α−Dimethyl be
nzyl)基、オクチル(Octyl)基、ノニル(Nonyl)基、ま
たはドデシル(Dodecyl)基で、ここで、xは、0,1,
2,3である。
【0028】そして、前記フェノール反応物質として、
一層好ましくは、α−メチルスチレン化フェノール(α
−Methyl styrenated phenol)群の混合物、スチレン
化フェノール(Styrenated phenol)群の混合物、α−
メチルスチレン化フェノール(α−Methyl styrenated
phenol)とスチレン化フェノール(styrenated phen
ol)との混合物、tert−ブチル化フェノール(tert
-butylated phenol)及びスチレン化フェノール(Styr
enated phenol)群の混合物である。
【0029】また、上記一般式(7)で表される構造を
有するモノメルカプタンとしては、ペンチルメルカプタ
ン(Pentyl mercaptan)、ヘキシルメルカプタン(Hexy
l mercaptan)、ヘプチルメルカプタン(Heptyl merc
aptan)、オクチルメルカプタン(Octyl mercaptan)、
ノニルメルカプタン(Nonyl mercaptan)、ドデシルメ
ルカプタン(Dodecyl mercaptan)、シクロヘキシルメ
ルカプタン(Cyclohexyl mercaptan)、4−メチルシク
ロヘキシルメルカプタン(4−Methyl cyclohexyl me
rcaptan)、4−tert−オクチルシクロヘキシルメル
カプタン(4−tert−Octylcyclohexyl mercaptan)、
フェニルメルカプタン(Phenyl mercaptan)、4−メチ
ルフェニルメルカプタン(4−Methyl phenyl mercap
tan)、2,4−ジエチルフェニルメルカプタン(2,4
−Diethyl phenyl mercaptan)、ベンジルメルカプタ
ン(benzyl mercaptan)、α−メチルベンジルメルカプ
タン(α−Methyl benzyl mercaptan)、α,α−ジメ
チルベンジルメルカプタン(α,α−Dimethyl benzyl
mercaptan)などがある。
【0030】即ち、本発明に係る酸化防止剤の製造方法
においては、ジアルキルアミン、より具体的にはジプロ
ピルアミンの存在下でアルキル化されたフェノール(Al
kylated phenol)の混合物と、ホルムアルデヒド及びメ
ルカプタンとを混合した後、加熱して製造している。
【0031】このとき、例え、溶媒無しで反応が可能で
あっても、通常、溶媒を使用することが有効であり、こ
のような溶媒は、反応物に対する溶媒効果を有すると共
に、反応条件下で実質上非活性であることが有効であ
る。
【0032】前記溶媒としては、例えば、トルエン(To
luene)、キシレン(Xylene)、オクタン(Octane)、ジ
オキサン(Dioxane)、テトラヒドロフラン(Tetrahydro
furan)のような炭化水素溶媒やエーテル溶媒があり、且
つ、ジメチルスルホキシド(Dimethyl sulfoxide)のよ
うな極性非陽子溶媒、3〜6個の炭素原子からなる一次
及び二次アルコールで、例えば、イソプロパノール(Is
opropanol)、二次ブチルアルコール(sec-Butyl alcoh
ol)及び二次アミルアルコール(sec-Amyl alcohol)な
どを用いても良い。
【0033】反応物のモル比は、より低廉な価格で、 良
好な酸化防止活性及び色相特性を奏するように決定す
る。
【0034】即ち、フェノール類:オレフィン(Olefi
n):モノメルカプタン(Monomercaptan):ホルムアル
デヒドのモル比は、1:0.5:0.5:0.5〜1:
2.5:2.5:5.0の範囲に設定し、オレフィンと
モノメルカプタンとの総モル量は、使用するフェノール
類の1モル当たり1.0〜5.0の範囲内に設定し、オ
レフィンおよびモノメルカプタンの各使用量は、フェノ
ールのモル当たりそれぞれ0.5〜2.5モルの範囲に
設定する。
【0035】又、反応温度は、反応が適切な速度で遂行
されるように、充分に高くなる必要があるが、特に、分
解を起こすほどに高くてはならず、最適温度は、55〜
150℃であることが好ましい。
【0036】本発明に係るフェノール性反応生成物は、
次のような2段階を経て製造される。
【0037】即ち、1)酸性触媒存在下でフェノール類
とオレフィンとを85〜90℃でアルキル化反応させる
段階(第一の工程)と、2)中和(neutralization)を
行った後、ジアルキルアミン、具体的には、ジプロピル
アミンの存在下、55〜150℃でフェノール類/オレ
フィン反応生成物(アルキル化されたフェノール類)
と、モノメルカプタン及びホルムアルデヒドとを反応さ
せる段階(第二の工程)とを経て製造される。
【0038】このような第一の工程、及び第二の工程の
反応は、通常、全ての反応物が投入された後、1〜10
時間以内に終了される。
【0039】その後、90℃の10mmの水銀を用いて
反応混合物から揮発物を除去し、濾過して最終の生成物
を得た。このような最終の生成物に対するNMRデータ
を示すと、図1のようになる。
【0040】
【実施例】以下、実施例として本発明をより詳しく説明
するが、本発明はこれに限定されるものでない。
【0041】〔実施例1〕 a)攪拌器、冷却器、滴下漏斗(Dropping funnel)及
び温度計を装着し、窒素雰囲気(Nitrogen atmospher
e)に置換可能な設備が備えられた反応器にフェノール
77.3g及び硫酸0.3gを投入して、85〜90℃
に昇温した後、85〜90℃を維持しながらスチレン
(Styrene)85.3gを3時間以上かけて添加する。
【0042】その後、85〜90℃を維持しながら1.
5時間、後反応させて、該反応混合物を0.19gの炭
酸ナトリウム(Na2 CO3 )に中和させた後、85〜
90℃の温度下で1時間攪拌する。
【0043】b)続いて、前記反応混合物を60℃まで
冷却した後、1−オクタンチオール(1−Octanethiol)
59.7g、92%パラホルムアルデヒド(Paraformal
dehyde)17.3gを投入し、該反応混合物を40℃ま
で冷却してジプロピルアミン(水溶液)16.3gを投
入する。
【0044】その後、85〜90℃に昇温して4時間の
間反応を進行し、90℃の10mmの水銀を用いて前記
反応混合物から揮発物を除去し、濾過して最終の生成物
を得た。
【0045】その結果、2,4,6−トリス(α−メチ
ルベンジル)フェノール、[2,4−ビス(α−メチル
ベンジル)−6−オクチルチオメチル]フェノール、
[2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−オクチル
チオメチル]フェノール、[2,4−ビス(オクチルチ
オメチル)−6−α−メチルベンジル]フェノール、
[2,6−ビス(オクチルチオメチル)−4−α−メチ
ルベンジル]フェノール、及び2,4,6−トリス(オ
クチルチオメチル)フェノールからなる組成物を得た。
【0046】〔実施例2〕 a)実施例1と同様な反応器にフェノール77.3g及
び硫酸0.3gを投入した後、85〜90℃に昇温し、
スチレン113.7gを85〜90℃の温度を維持しな
がら3時間以上かけて添加する。その後、85〜90℃
の温度を維持しながら1.5時間の間、後反応させる。
【0047】b)次いで、前記反応混合物を60℃まで
冷却した後、ジプロピルアミン(水溶液)20gを投入
して(D.P.A中和)、10分間攪拌し、1−オクタ
ンチオール(1−Octanethiol)79.6g、92%のパ
ラホルムアルデヒド23.1gを投入して、該反応混合
物を85〜90℃に昇温し、該温度で4時間の間反応を
進行させる。
【0048】その後、90℃の10mmの水銀で反応混
合物から揮発物を除去した後、濾過して、実施例1と同
様な最終の生成物を得るが、その組成は実施例1と多少
相違する。
【0049】〔実施例3〕フェノール77.3g、硫酸
0.3g、α−メチルスチレン(α−Methyl styrene)
194.2g、1−オクタンチオール(1−Octanethiol)
119.4g、92%のパラホルムアルデヒド34.6
g、及びジプロピルアミン(水溶液)16.3gを投入
して、実施例1と同様な方法で反応させた。
【0050】その結果、2,4,6−トリス(α,α−
ジメチルベンジル)フェノール、[2,4−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)−6−オクチルチオメチル]フ
ェノール、[2,6−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)−4−オクチルチオメチル]フェノール、[2,4
−ビス(オクチルチオメチル)−6−(α,α−ジメチ
ルベンジル)]フェノール、[2,6−ビス(オクチル
チオメチル)−4−(α,α−ジメチルベンジル)]フ
ェノール、及び2,4,6−トリス(オクチルチオメチ
ル)フェノールからなる組成物を得た。
【0051】〔実施例4〕フェノール77.3g、硫酸
0.3g、α−メチルスチレン(α−Methyl styrene)
194.2g、1−オクタンチオール(1−Octanethiol)
119.4g、92%のパラホルムアルデヒド34.6
g、及びジプロピルアミン(水溶液)16.3gを投入
して、実施例2と同様な方法で反応させた。その結果、
実施例3と同様な組成物を得た。
【0052】〔実施例5〕フェノール77.3g、硫酸
0.3g、スチレン(Styrene)170.6g、1−ドデ
カンチオール(1−Dodecanethiol)165.2g、92%
のパラホルムアルデヒド34.6g、及びジプロピルア
ミン(水溶液)20gを投入して、実施例1と同様な方
法で反応させた。
【0053】その結果、2,4,6−トリス(α−メチ
ルベンジル)フェノール、[2,4−ビス(α−メチル
ベンジル)−6−ドデシルチオメチル]フェノール、
[2,6−ビス(α−メチルベンジル)−4−ドデシル
チオメチル]フェノール、[2,4−ビス(ドデシルチ
オメチル)−6−(α−メチルベンジル)]フェノー
ル、[2,6−ビス(ドデシルチオメチル)−4−(α
−メチルベンジル)]フェノール、及び2,4,6−ト
リス(ドデシルチオメチル)フェノールからなる組成物
を得た。
【0054】〔実施例6〕フェノール77.3g、硫酸
0.3g、α−メチルスチレン(α−Methyl Styrene)
194.2g、ベンジルメルカプタン(Benzyl mercap
tan )、92%のパラホルムアルデヒド34.6g、及
びジプロピルアミン(水溶液)20gを投入して、実施
例1とほぼ同様な方法で反応させるが、特に、実施例1
のb)段階で85〜90℃に昇温した後、後反応を6時
間の間進行させる。
【0055】その結果、2,4,6−トリス(α,α−
ジメチルベンジル)フェノール、[2,4−ビス(α,
α−ジメチルベンジル)−6−ベンジルチオメチル]フ
ェノール、[2,6−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)−4−ベンジルチオメチル]フェノール、[2,4
−ビス(ベンジルチオメチル)−6−(α,α−ジメチ
ルベンジル)]フェノール、[2,6−ビス(ベンジル
チオメチル)−4−(α,α−ジメチルベンジル)]フ
ェノール及び2,4,6−トリス(ベンジルチオメチ
ル)フェノールからなる組成物を得た。
【0056】上記実施例1〜6において、反応終点は、
次のような二つの方法を利用して検査した。 1)分析方法1 a)高圧液体クロマトグラフィ系(HPLC System):Wate
r alliance system検出器:Water 996 Photodiode A
rray Detector b)溶離剤:アセトニトリル(Acetonitrile)、アセト
酸エチル(Ethylacetate)、両者の勾配(Gradient)
は、表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】c)カラム(Column):Waters Spheriso
rb S50DS2 d)波長(Wave length):276nm e)流量(Flow rate):1ml/min 2)分析方法2 a)高圧液体クロマトグラフィ系(HPLC System):分
析方法1と同一種 b)溶離剤:MeOH:H2O(90%:10%) isocratic c)カラム(Column):Waters Spherisorb S50DS2 d)波長(Wave length):220nm e)流量(Flow rate):1.2ml/min 本発明に係る上記反応生成物は、酸化性重合体を安定化
させるために使用され、該重合体の重量100部当たり
0.005〜10重量部を使用することができる。
【0059】以下に、SBR−1502ゴムに対するエ
イジング試験(Aging test)の結果を示した。
【0060】1.オクチルチオメチル化及びスチレン化
フェノール(Octylthiomethylated,styrenated pheno
l)の混合物と、スチレン化フェノール(Styrenated p
henol)の混合物との比較 (試験は、SBR−1502に対して100℃下で行っ
た)
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】本発明に係る反応生成物のオクチルチオメ
チル化及びスチレン化フェノール混合物と、スチレン化
フェノール混合物とを利用し、SBRゴムに対する多様
なエイジング試験を行った結果、ゴムの物理的性質(引
張強度、伸張(%)、硬度、モジュール(Module)な
ど)においては、S1〜S5でほぼ同様な特性を示した
が、S4及びS5でS1に比べ色相特性、及びムーニー
粘度(Mooney viscosity)が一層改善されたことが分か
る。
【0064】2.オクチルチオメチル化及びスチレン化
フェノールの混合物と、4,6−ビス(オクチルチオメ
チル)−o−クレゾール(4,6−Bis(octylthiomethyl)−
o−cresol) との比較 (試験は、SBR−1502に対して、70℃下で1
2,24,48,72時間の間、100℃下で6,1
2,24,48時間の間行った)
【0065】
【表4】
【0066】ここで、aは、オクチルチオメチル化及び
スチレン化フェノールの混合物(使用された反応物のモ
ル比は、S1、S5と同一である)、bは、4,6−ビ
ス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール(4,6−Bis
(octylthiomethyl)−o−cresol) 、cは、トリス(ノ
ニル化フェニル)亜リン酸塩(Tris(nonylated pheny
l)phosphite)である。
【0067】本発明に係る反応生成物のオクチルチオメ
チル化及びスチレン化フェノールの混合物と、4,6−
ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール(4,6−Bi
s(octylthiomethyl)−o−cresol) とを利用してSBR
−1502に対するエイジング試験を行った結果、ゴム
の物理的性質(引張強度、伸張(%)、硬度、モジュー
ル(Module)など)においては、S1′〜S3′でほぼ
同様な特性を示し、色相特性、及びムーニー粘度も殆ど
類似である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る酸化
防止剤及びその製造方法においては、酸化防止の活性が
高く、変色の特性が低いか、無い化合物を低廉な価格で
合成し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化防止剤のNMRデータを示し
たグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 全 哉赫 大韓民国 全羅南道 麗川市 仙源洞 南 陽アパート 106−301 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AA03 AB83 AC23 AC63 BA51 BA66 BC10 BC37 BD70 TA04 TB39 TC32 4H025 AA24 4H039 CA61 CD10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は、3〜13個の炭素原子を有するアルキ
    ル基、シクロアルキル基、またはアラルキル基を表し、
    2 は、5〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シ
    クロアルキル基、またはアラルキル基を表し、x及びy
    は互いに独立に1以上の定数を表す)で表されることを
    特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】R1 は、アラルキル基であることを特徴と
    する請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1 は、α−メチルベンジル基であること
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1 は、α,α−ジメチルベンジル基であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】3〜13個の炭素原子を有するオレフィン
    と、フェノール類とを酸触媒下でアルキル化反応させ
    て、9〜45個の炭素原子を有するアルキル化されたフ
    ェノール類の混合物を得る第一の工程と、 前記アルキル化されたフェノール類の混合物と、ホルム
    アルデヒド及び5〜15個の炭素原子を有するモノメル
    カプタンとをジプロピルアミン触媒下で反応させる第二
    の工程とを含んでなることを特徴とする、請求項1に記
    載の化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】前記オレフィンは、α−メチルスチレンで
    あることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記フェノール類:オレフィン:モノメル
    カプタン:ホルムアルデヒドのモル比は、1:0.5:
    0.5:0.5〜1:2.5:2.5:5.0の範囲に
    設定されることを特徴とする請求項5に記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記オレフィン及びモノメルカプタンの総
    モル量は、使用するフェノール類1モル当たり1.0〜
    5.0であることを特徴とする請求項5に記載の製造方
    法。
  9. 【請求項9】反応温度は、55〜150℃に維持するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の化合物を1種類または
    2種類以上含んでなることを特徴とする酸化防止剤。
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