JP2001301658A - フード構造 - Google Patents
フード構造Info
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- JP2001301658A JP2001301658A JP2000124869A JP2000124869A JP2001301658A JP 2001301658 A JP2001301658 A JP 2001301658A JP 2000124869 A JP2000124869 A JP 2000124869A JP 2000124869 A JP2000124869 A JP 2000124869A JP 2001301658 A JP2001301658 A JP 2001301658A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量でありながら局部変形を抑制することが
可能であり、かつ前面衝突時に確実に折れ変形を可能と
する。 【解決手段】 インナーパネル5に、ヒンジ7の取付部
11と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部13と、ロ
ック部材9の取付部15と、脆弱部13及びロック部材
9の取付部15間に位置するバンパーラバーの当り面部
17と、これらヒンジ7の取付部11、脆弱部13、ロ
ック部材9の取付部15、バンパーラバーの当り面部1
7を連結するフード1周縁部の補強部19と、頂点部9
7がアウターパネル3に当接する裾広がりのエネルギ吸
収部23と、補強部19とエネルギ吸収部23の斜面部
99とを連結する連結リブ101,107とを設けたこ
とを特徴とする。
可能であり、かつ前面衝突時に確実に折れ変形を可能と
する。 【解決手段】 インナーパネル5に、ヒンジ7の取付部
11と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部13と、ロ
ック部材9の取付部15と、脆弱部13及びロック部材
9の取付部15間に位置するバンパーラバーの当り面部
17と、これらヒンジ7の取付部11、脆弱部13、ロ
ック部材9の取付部15、バンパーラバーの当り面部1
7を連結するフード1周縁部の補強部19と、頂点部9
7がアウターパネル3に当接する裾広がりのエネルギ吸
収部23と、補強部19とエネルギ吸収部23の斜面部
99とを連結する連結リブ101,107とを設けたこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフード構
造に関する。
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車体前部に位置するフードは、後
部がヒンジで車体骨格側に固定され、前部中央がロック
機構によって車体骨格側に係脱自在となっている。また
フードの側部前端近傍にはヘッドランプ側との隙間を一
定に保つためのバンパーラバーへの当たり面部が設けら
れ、車体骨格部材側のバンパーラバーに当接している。
このようなフード構造において、板厚を薄くするとフー
ド後部のヒンジと同前部のロック機構とを支点にフード
が曲げ変形するような現象を生じる傾向がある。すなわ
ち、ワックス掛け時などにフードのアウターパネルに力
が作用し、或いは走行時にフード上面が風圧を受け、後
部のヒンジ部と前部のロック機構との間で沈み込むよう
な曲げ変形を招く恐れがある。従って、フードの板厚を
厚くする必要があり、重量が増大するという問題があ
る。
部がヒンジで車体骨格側に固定され、前部中央がロック
機構によって車体骨格側に係脱自在となっている。また
フードの側部前端近傍にはヘッドランプ側との隙間を一
定に保つためのバンパーラバーへの当たり面部が設けら
れ、車体骨格部材側のバンパーラバーに当接している。
このようなフード構造において、板厚を薄くするとフー
ド後部のヒンジと同前部のロック機構とを支点にフード
が曲げ変形するような現象を生じる傾向がある。すなわ
ち、ワックス掛け時などにフードのアウターパネルに力
が作用し、或いは走行時にフード上面が風圧を受け、後
部のヒンジ部と前部のロック機構との間で沈み込むよう
な曲げ変形を招く恐れがある。従って、フードの板厚を
厚くする必要があり、重量が増大するという問題があ
る。
【0003】またフードが樹脂で形成されると、材料の
弾性率が鋼板やアルミなどの軽合金に対し小さくなるた
め、従来の構造ではフード全体の剛性確保のために板厚
を厚くする必要があり、やはり重量が増大するという問
題がある。
弾性率が鋼板やアルミなどの軽合金に対し小さくなるた
め、従来の構造ではフード全体の剛性確保のために板厚
を厚くする必要があり、やはり重量が増大するという問
題がある。
【0004】これに対し、樹脂で形成したフードの補強
構造として、特開平10−129528号公報に示され
たものがある。この構造では、フードのインナーパネル
に補強リブを配置している。従って、該補強リブによっ
てフードの剛性がある程度確保できるため、ある程度の
重量増大を抑制することができる。
構造として、特開平10−129528号公報に示され
たものがある。この構造では、フードのインナーパネル
に補強リブを配置している。従って、該補強リブによっ
てフードの剛性がある程度確保できるため、ある程度の
重量増大を抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、車体前後方向中央部に脆弱部を設け、車体前
方からの衝撃力でフードを車体前後方向中央部で折り曲
げる構造となっていたため、バンパーラバーなどからの
反力によってフード全体が脆弱部を起点に曲げ変形し易
く、やはり板厚をある程度厚くする必要があり、重量軽
減には限界があった。
来例では、車体前後方向中央部に脆弱部を設け、車体前
方からの衝撃力でフードを車体前後方向中央部で折り曲
げる構造となっていたため、バンパーラバーなどからの
反力によってフード全体が脆弱部を起点に曲げ変形し易
く、やはり板厚をある程度厚くする必要があり、重量軽
減には限界があった。
【0006】本発明は、より重量軽減の可能なフード構
造の提供を課題とする。
造の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アウ
ターパネル及びインナーパネルからなり車体前後方向の
後部がヒンジを介して車体側に開閉自在に取り付けら
れ、前部がロック部材を介して車体側に係脱自在に結合
されるフード構造において、前記インナーパネルに、前
記ヒンジの取付部と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱
部と、前記ロック部材の取付部と、前記脆弱部及びロッ
ク部材の取付部間に位置するバンパーラバーの当り面部
と、これらヒンジの取付部、脆弱部、ロック部材の取付
部、バンパーラバーの当り面部を連結するフード周縁部
の補強部と、頂点部が前記アウターパネルに当接する裾
広がりのエネルギ吸収部と、前記補強部とエネルギ吸収
部の斜面部とを連結する連結リブとを設けたことを特徴
とする。
ターパネル及びインナーパネルからなり車体前後方向の
後部がヒンジを介して車体側に開閉自在に取り付けら
れ、前部がロック部材を介して車体側に係脱自在に結合
されるフード構造において、前記インナーパネルに、前
記ヒンジの取付部と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱
部と、前記ロック部材の取付部と、前記脆弱部及びロッ
ク部材の取付部間に位置するバンパーラバーの当り面部
と、これらヒンジの取付部、脆弱部、ロック部材の取付
部、バンパーラバーの当り面部を連結するフード周縁部
の補強部と、頂点部が前記アウターパネルに当接する裾
広がりのエネルギ吸収部と、前記補強部とエネルギ吸収
部の斜面部とを連結する連結リブとを設けたことを特徴
とする。
【0008】請求項の発明は、請求項1記載のフード構
造であって、前記補強部は、少なくとも前記ロック部材
の取付部側と、ヒンジの取付部側と、該両取付部側間の
フードの側部側との3カ所に設けたことを特徴とする。
造であって、前記補強部は、少なくとも前記ロック部材
の取付部側と、ヒンジの取付部側と、該両取付部側間の
フードの側部側との3カ所に設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載のフード
構造であって、前記ロック部材の取付部側の補強部を、
底壁部と該底壁部から立ち上がる前後の縦壁部と該縦壁
部の上端に設けられた上部フランジ部とからなるものと
し、前記上部フランジ部及び底壁部を前記縦壁部よりも
厚肉に形成し、前記前後の縦壁部をリブにより連結した
ことを特徴とする。
構造であって、前記ロック部材の取付部側の補強部を、
底壁部と該底壁部から立ち上がる前後の縦壁部と該縦壁
部の上端に設けられた上部フランジ部とからなるものと
し、前記上部フランジ部及び底壁部を前記縦壁部よりも
厚肉に形成し、前記前後の縦壁部をリブにより連結した
ことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
フード構造であって、前記フードの側部側の補強部は、
前記バンパーラバーの当り面部を含むと共に、前記脆弱
部の前側に位置し底壁部と該底壁部から立ち上がる左右
の縦壁部と該縦壁部の上端に設けられた上部フランジ部
とからなるものとし、前記上部フランジ部及び底壁部を
前記縦壁部よりも厚肉に形成したことを特徴とする。
フード構造であって、前記フードの側部側の補強部は、
前記バンパーラバーの当り面部を含むと共に、前記脆弱
部の前側に位置し底壁部と該底壁部から立ち上がる左右
の縦壁部と該縦壁部の上端に設けられた上部フランジ部
とからなるものとし、前記上部フランジ部及び底壁部を
前記縦壁部よりも厚肉に形成したことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか
に記載のフード構造であって、前記ヒンジの取付部側の
補強部は、前記ヒンジの取付部を含むと共に、前記脆弱
部の後ろ側に位置し底壁部と該底壁部から立ち上がる左
右の縦壁部と該縦壁部の上端に設けられた上部フランジ
部とからなるものとし、前記左右の縦壁部をリブにより
連結したことを特徴とする。
に記載のフード構造であって、前記ヒンジの取付部側の
補強部は、前記ヒンジの取付部を含むと共に、前記脆弱
部の後ろ側に位置し底壁部と該底壁部から立ち上がる左
右の縦壁部と該縦壁部の上端に設けられた上部フランジ
部とからなるものとし、前記左右の縦壁部をリブにより
連結したことを特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項3又は4記載の
フード構造であって、前記縦壁部間を連結するリブは、
縦壁部間で交差することを特徴とする。
フード構造であって、前記縦壁部間を連結するリブは、
縦壁部間で交差することを特徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項3又は5記載の
フード構造であって、前記ロック部材の取付部又はヒン
ジの取付部の少なくとも一方は、前記補強部の底壁部に
設けられたボス部を備え、該ボス部と前記補強部の縦壁
部とをリブにより連結したことを特徴とする。
フード構造であって、前記ロック部材の取付部又はヒン
ジの取付部の少なくとも一方は、前記補強部の底壁部に
設けられたボス部を備え、該ボス部と前記補強部の縦壁
部とをリブにより連結したことを特徴とする。
【0014】請求項8の発明は、請求項1記載のフード
構造であって、前記エネルギ吸収部は、前記補強部に囲
まれた範囲に全体的に分散して配置されていることを特
徴とする。
構造であって、前記エネルギ吸収部は、前記補強部に囲
まれた範囲に全体的に分散して配置されていることを特
徴とする。
【0015】請求項9の発明は、請求項1記載のフード
構造であって、前記インナーパネルは、軽金属の鋳物材
で形成されていることを特徴とする。
構造であって、前記インナーパネルは、軽金属の鋳物材
で形成されていることを特徴とする。
【0016】請求項10の発明は、請求項1記載のフー
ド構造であって、前記アウターパネルは、樹脂材で形成
されていることを特徴とする。
ド構造であって、前記アウターパネルは、樹脂材で形成
されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明では、アウターパネル及
びインナーパネルからなり、車体前後方向の後部がヒン
ジを介して車体側に開閉自在に取り付けられ、前部がロ
ック部材を介して車体側に係脱自在に結合されるフード
構造において、前記インナーパネルに前記ヒンジの取付
部と車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部と前記ロック部
材の取付部と前記脆弱部及びロック部材の取付部間に位
置するバンパーラバーの当たり面部と、これらヒンジの
取付部、脆弱部、ロック部材の取付部、バンパーラバー
の当たり面部を連結するフード周縁部の補強部と、頂点
がアウターパネルに当接する末広がりのエネルギ吸収部
と、前記補強部とエネルギ吸収部の斜面とを連結する連
結リブとを設けたので、前面衝突時には脆弱部を起点に
フードを車体前後方向のほぼ中央部で折れ変形させるこ
とができ、十分なエネルギ吸収を行わせることができ
る。
びインナーパネルからなり、車体前後方向の後部がヒン
ジを介して車体側に開閉自在に取り付けられ、前部がロ
ック部材を介して車体側に係脱自在に結合されるフード
構造において、前記インナーパネルに前記ヒンジの取付
部と車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部と前記ロック部
材の取付部と前記脆弱部及びロック部材の取付部間に位
置するバンパーラバーの当たり面部と、これらヒンジの
取付部、脆弱部、ロック部材の取付部、バンパーラバー
の当たり面部を連結するフード周縁部の補強部と、頂点
がアウターパネルに当接する末広がりのエネルギ吸収部
と、前記補強部とエネルギ吸収部の斜面とを連結する連
結リブとを設けたので、前面衝突時には脆弱部を起点に
フードを車体前後方向のほぼ中央部で折れ変形させるこ
とができ、十分なエネルギ吸収を行わせることができ
る。
【0018】またフード上面から荷重を受けてバンパー
ラバーやヒンジ、ロック部材の部分において反力を受け
たときには、補強部によってフード周縁部に荷重がまず
分散され、この補強部からエネルギ吸収部の斜面に連結
リブを介するなどして荷重が伝達され、補強部に囲まれ
た範囲に伝達することができる。この範囲からは、エネ
ルギ吸収部を介し、その頂点部からアウターパネル側へ
荷重を分散することができる。従って、フード全体の剛
性を確保することができ、変形を抑制しながら重量増を
大幅に抑制することができる。
ラバーやヒンジ、ロック部材の部分において反力を受け
たときには、補強部によってフード周縁部に荷重がまず
分散され、この補強部からエネルギ吸収部の斜面に連結
リブを介するなどして荷重が伝達され、補強部に囲まれ
た範囲に伝達することができる。この範囲からは、エネ
ルギ吸収部を介し、その頂点部からアウターパネル側へ
荷重を分散することができる。従って、フード全体の剛
性を確保することができ、変形を抑制しながら重量増を
大幅に抑制することができる。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、補強部は少なくともロック部材の取付部側と
ヒンジの取付部側と両取付部側間のフードの側部側との
3カ所に設けたので、フードの上面から荷重が作用した
ときにロック部材、ヒンジ、バンパーラバー側からの反
力に対して、荷重を補強部、エネルギ吸収部を介しアウ
ターパネル側へ確実に分散することができ、全体剛性を
より確実に確保しながら、前面衝突時の車体前後方向の
ほぼ中央部で確実に折れ変形させることができる。
果に加え、補強部は少なくともロック部材の取付部側と
ヒンジの取付部側と両取付部側間のフードの側部側との
3カ所に設けたので、フードの上面から荷重が作用した
ときにロック部材、ヒンジ、バンパーラバー側からの反
力に対して、荷重を補強部、エネルギ吸収部を介しアウ
ターパネル側へ確実に分散することができ、全体剛性を
より確実に確保しながら、前面衝突時の車体前後方向の
ほぼ中央部で確実に折れ変形させることができる。
【0020】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加え、ロック部材の取付部側の補強部を、底壁部と
底壁部から立ち上がる前後の縦壁部と、縦壁部の上端に
設けられた上部フランジ部とからなるものとし、上部フ
ランジ部及び底壁部を縦壁部よりも厚肉に形成し、前後
の縦壁部をリブにより連結したので、ロック部材側から
の反力に対し補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くし、断
面変形を抑制することができるため、力をインナーパネ
ル全体に確実に拡散することができ、ロック部材の箇所
において補強部の変形を確実に抑制することができる。
また補強部の剛性が高くなるため、アウターパネルの張
り剛性を向上させることができる。
果に加え、ロック部材の取付部側の補強部を、底壁部と
底壁部から立ち上がる前後の縦壁部と、縦壁部の上端に
設けられた上部フランジ部とからなるものとし、上部フ
ランジ部及び底壁部を縦壁部よりも厚肉に形成し、前後
の縦壁部をリブにより連結したので、ロック部材側から
の反力に対し補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くし、断
面変形を抑制することができるため、力をインナーパネ
ル全体に確実に拡散することができ、ロック部材の箇所
において補強部の変形を確実に抑制することができる。
また補強部の剛性が高くなるため、アウターパネルの張
り剛性を向上させることができる。
【0021】請求項4の発明では、請求項2又は3の発
明の効果に加え、フードの側部側の補強部はバンパーラ
バーの当たり面部を含むと共に、脆弱部の前側までの間
で底壁部と底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と、縦壁
部の上端に設けられた上部フランジ部とからなるものと
し、上部フランジ部及び底壁部を縦壁部よりも厚肉に形
成したため、補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くするこ
とができ、断面変形を抑制することができる。従って、
バンパーラバー側から反力があったときでも局部変形を
抑制し、ヘッドランプ側とのクリアランスの確保を確実
に行うことができる。
明の効果に加え、フードの側部側の補強部はバンパーラ
バーの当たり面部を含むと共に、脆弱部の前側までの間
で底壁部と底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と、縦壁
部の上端に設けられた上部フランジ部とからなるものと
し、上部フランジ部及び底壁部を縦壁部よりも厚肉に形
成したため、補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くするこ
とができ、断面変形を抑制することができる。従って、
バンパーラバー側から反力があったときでも局部変形を
抑制し、ヘッドランプ側とのクリアランスの確保を確実
に行うことができる。
【0022】請求項5の発明では、請求項2〜4のいず
れかの発明の効果に加え、ヒンジの取付部側の補強部は
ヒンジ取付部を含むと共に、脆弱部の後側までの間で底
壁部と底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と、縦壁部の
上端に設けられた上部フランジ部とからなるものとし、
左右の縦壁部をリブにより連結したため、ヒンジの取付
部側において補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くするこ
とができる。従って、ヒンジ側から反力を受けたときで
も局部変形を抑えることができ、力をインナーパネル全
体へ確実に拡散することができる。
れかの発明の効果に加え、ヒンジの取付部側の補強部は
ヒンジ取付部を含むと共に、脆弱部の後側までの間で底
壁部と底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と、縦壁部の
上端に設けられた上部フランジ部とからなるものとし、
左右の縦壁部をリブにより連結したため、ヒンジの取付
部側において補強部の曲げ剛性、捩り剛性を高くするこ
とができる。従って、ヒンジ側から反力を受けたときで
も局部変形を抑えることができ、力をインナーパネル全
体へ確実に拡散することができる。
【0023】請求項6の発明では、請求項3又は4の発
明の効果に加え、縦壁部間を連結するリブは、縦壁部間
で交差しているため、ロック部材の取付部を含む補強
部、ヒンジの取付部を含む補強部の捩り剛性を高くする
ことができ、フード全体の変形をより一層抑制すること
ができる。
明の効果に加え、縦壁部間を連結するリブは、縦壁部間
で交差しているため、ロック部材の取付部を含む補強
部、ヒンジの取付部を含む補強部の捩り剛性を高くする
ことができ、フード全体の変形をより一層抑制すること
ができる。
【0024】請求項7の発明では、請求項3又は5の発
明の効果に加え、ロック部材の取付部又はヒンジの取付
部の少なくとも一方は、補強部の底壁部に設けられたボ
ス部を備え、ボス部と補強部の縦壁部とをリブにより連
結したため、ロック部材やヒンジ側からの反力をボス部
からリブを介し補強部の縦壁部へと伝達し、さらにイン
ナーパネルの一般面に拡散することができ、ロック部材
やヒンジ側での補強部の変形を確実に抑制することがで
きる。
明の効果に加え、ロック部材の取付部又はヒンジの取付
部の少なくとも一方は、補強部の底壁部に設けられたボ
ス部を備え、ボス部と補強部の縦壁部とをリブにより連
結したため、ロック部材やヒンジ側からの反力をボス部
からリブを介し補強部の縦壁部へと伝達し、さらにイン
ナーパネルの一般面に拡散することができ、ロック部材
やヒンジ側での補強部の変形を確実に抑制することがで
きる。
【0025】請求項8の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、エネルギ吸収部は補強部に囲まれた範囲に全
体的に分散して配置されているため、補強部からはエネ
ルギ吸収部へ伝達された荷重をエネルギ吸収部によって
アウターパネル側へ拡散させることができ、フードの剛
性をより向上することができる。
果に加え、エネルギ吸収部は補強部に囲まれた範囲に全
体的に分散して配置されているため、補強部からはエネ
ルギ吸収部へ伝達された荷重をエネルギ吸収部によって
アウターパネル側へ拡散させることができ、フードの剛
性をより向上することができる。
【0026】請求項9の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、インナーパネルは軽金属の鋳物材で形成され
たため、比剛性が高く、より軽量のフードを構成するこ
とができる。
果に加え、インナーパネルは軽金属の鋳物材で形成され
たため、比剛性が高く、より軽量のフードを構成するこ
とができる。
【0027】請求項10の発明では、請求項1の発明の
効果に加え、アウターパネルは樹脂材で形成されたた
め、比弾性エネルギが高く、アウターパネルのワックス
塗布時などの外力により塑性変形を抑制することができ
る。
効果に加え、アウターパネルは樹脂材で形成されたた
め、比弾性エネルギが高く、アウターパネルのワックス
塗布時などの外力により塑性変形を抑制することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
フードの分解斜視図である。この図1のように、本実施
形態のフード構造を適用したフード1は、樹脂製アウタ
ーパネル3及び軽金属鋳物からなるインナーパネル5か
らなり、車体前後方向後部がヒンジ7を介して車体側に
開閉自在に取り付けられている。図1では左側のヒンジ
7のみを示しているが、右側においても対称構造のヒン
ジが取り付けられている。フード1の前部には、ロック
部材の一部を構成するストライカ9が取り付けられ、車
体骨格部側のロック部材に係脱自在に結合される構造と
なっている。
フードの分解斜視図である。この図1のように、本実施
形態のフード構造を適用したフード1は、樹脂製アウタ
ーパネル3及び軽金属鋳物からなるインナーパネル5か
らなり、車体前後方向後部がヒンジ7を介して車体側に
開閉自在に取り付けられている。図1では左側のヒンジ
7のみを示しているが、右側においても対称構造のヒン
ジが取り付けられている。フード1の前部には、ロック
部材の一部を構成するストライカ9が取り付けられ、車
体骨格部側のロック部材に係脱自在に結合される構造と
なっている。
【0029】前記アウターパネル3は、例えば熱可塑性
樹脂などの樹脂材で形成されている。このアウターパネ
ル3は、ワックス掛けなどによる面外の塑性変形を抑
え、塗装なしで車体色を表現できる色彩を有した樹脂で
成形され、あるいは色彩を有したフィルムをインサート
成形して形成されている。
樹脂などの樹脂材で形成されている。このアウターパネ
ル3は、ワックス掛けなどによる面外の塑性変形を抑
え、塗装なしで車体色を表現できる色彩を有した樹脂で
成形され、あるいは色彩を有したフィルムをインサート
成形して形成されている。
【0030】前記インナーパネル5は、アルミニウム合
金、マグネシウム合金などの軽金属の鋳物材で形成され
ている。このインナーパネル5には、前記ヒンジ7の取
付部11と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部13
と、前記ストライカ9の取付部15と、前記脆弱部13
及びストライカ9の取付部15間に位置するバンパーラ
バーの当たり面部17と、これらヒンジの取付部11、
脆弱部13、ロック部材の取付部15、バンパーラバー
の当たり面部17を連結するフード1周縁部の補強部1
9とを備えている。また補強部19で囲まれた範囲は膜
板状の一般部21となっており、エネルギ吸収部23が
複数設けられている。
金、マグネシウム合金などの軽金属の鋳物材で形成され
ている。このインナーパネル5には、前記ヒンジ7の取
付部11と、車体前後方向のほぼ中央部の脆弱部13
と、前記ストライカ9の取付部15と、前記脆弱部13
及びストライカ9の取付部15間に位置するバンパーラ
バーの当たり面部17と、これらヒンジの取付部11、
脆弱部13、ロック部材の取付部15、バンパーラバー
の当たり面部17を連結するフード1周縁部の補強部1
9とを備えている。また補強部19で囲まれた範囲は膜
板状の一般部21となっており、エネルギ吸収部23が
複数設けられている。
【0031】さらに具体的に説明すると、前記補強部1
9は少なくともストライカ9の取付部15側と、ヒンジ
7の取付部11側と、両取付部側間のフード1の側部側
との3カ所に設けられているもので、本実施形態におい
ては、インナーパネル5の前部であるストライカ9の取
付部15側から同後部であるヒンジ7の取付部11側に
渡ってフード1周縁部の全体に連続して設けられてい
る。
9は少なくともストライカ9の取付部15側と、ヒンジ
7の取付部11側と、両取付部側間のフード1の側部側
との3カ所に設けられているもので、本実施形態におい
ては、インナーパネル5の前部であるストライカ9の取
付部15側から同後部であるヒンジ7の取付部11側に
渡ってフード1周縁部の全体に連続して設けられてい
る。
【0032】前記フード1前部の補強部25は、図1の
SA−SA矢視断面図である図2をも参照すると、底壁
部27と、該底壁部27から立ち上がる前後の縦壁部2
9,31と、該縦壁部29,31の上端に設けられた上
部フランジ部33,35とからなる凹状断面に形成され
たものである。また上部フランジ部33,35、底壁部
27は、縦壁部29,31よりも厚肉に形成されてい
る。(t27>t31)ストライカ9の取付部15は、例え
ば4つのボス部37を備え、底壁部27に一体に設けら
れている。前記取付部15には、ストライカ9が下面側
から接合され、ボルト45を前記ボス部37にねじ込む
ことによって締結固定されている。
SA−SA矢視断面図である図2をも参照すると、底壁
部27と、該底壁部27から立ち上がる前後の縦壁部2
9,31と、該縦壁部29,31の上端に設けられた上
部フランジ部33,35とからなる凹状断面に形成され
たものである。また上部フランジ部33,35、底壁部
27は、縦壁部29,31よりも厚肉に形成されてい
る。(t27>t31)ストライカ9の取付部15は、例え
ば4つのボス部37を備え、底壁部27に一体に設けら
れている。前記取付部15には、ストライカ9が下面側
から接合され、ボルト45を前記ボス部37にねじ込む
ことによって締結固定されている。
【0033】前記ボス部37と補強部25の縦壁部2
9,31とは、リブ39によって連結されている。左右
のボス部37は、リブ41を挟んでX字状に配置された
リブ40によって結合されている。リブ41も縦壁部2
9,31を連結している。リブ39、41は、前後方向
に沿ったものであり、底壁部27とも一体に結合されて
いる。
9,31とは、リブ39によって連結されている。左右
のボス部37は、リブ41を挟んでX字状に配置された
リブ40によって結合されている。リブ41も縦壁部2
9,31を連結している。リブ39、41は、前後方向
に沿ったものであり、底壁部27とも一体に結合されて
いる。
【0034】また縦壁部29,31間は、図1のよう
に、更に複数のリブ43で連結され、各リブ43は縦壁
部29,31間で交差し、平面から見てX字状に配置さ
れている。なおリブ43は、底壁部27とも結合されて
いる。
に、更に複数のリブ43で連結され、各リブ43は縦壁
部29,31間で交差し、平面から見てX字状に配置さ
れている。なおリブ43は、底壁部27とも結合されて
いる。
【0035】前記ヒンジ7の取付部側の補強部47は、
図1のSB−SB矢視断面で示す図3も参照すると、ヒ
ンジ7の取付部11を含むと共に、脆弱部13の後側に
位置し、底壁部49と、該底壁部49から立ち上がる左
右の縦壁部51,53と、縦壁部51,53の上端に設
けられた上部フランジ部55,57とからなる断面凹状
に形成されている。このヒンジ7の取付部11側の補強
部47は、底壁部49、縦壁部51,53、上部フラン
ジ部55,57がほぼ同一の肉厚に形成され、その厚み
はフード1前部の補強部25の縦壁部29,31とほぼ
同程度に形成されている。
図1のSB−SB矢視断面で示す図3も参照すると、ヒ
ンジ7の取付部11を含むと共に、脆弱部13の後側に
位置し、底壁部49と、該底壁部49から立ち上がる左
右の縦壁部51,53と、縦壁部51,53の上端に設
けられた上部フランジ部55,57とからなる断面凹状
に形成されている。このヒンジ7の取付部11側の補強
部47は、底壁部49、縦壁部51,53、上部フラン
ジ部55,57がほぼ同一の肉厚に形成され、その厚み
はフード1前部の補強部25の縦壁部29,31とほぼ
同程度に形成されている。
【0036】前記ヒンジ7の取付部11は、ボス部59
を備え、このボス部59は補強部47の底壁部49に一
体に設けられている。そして、ヒンジ7が底壁部49の
下面側から接合され、ボルト61がボス部59にねじ込
まれ、締結固定されている。
を備え、このボス部59は補強部47の底壁部49に一
体に設けられている。そして、ヒンジ7が底壁部49の
下面側から接合され、ボルト61がボス部59にねじ込
まれ、締結固定されている。
【0037】前記ボス部59と縦壁部51,53とは、
リブ63によって連結されている。本実施形態におい
て、リブ63は車幅方向に対して斜めに配置されてい
る。またボス部59相互もリブ65によって結合されて
いる。また後方のボス部59は、リブ67によって後端
の縦壁部69に結合されている。後端の縦壁部69は、
前記ヒンジ7の取付部11側の補強部47の縦壁部51
に連続するもので、その上端に上部フランジ部55に連
続する上部フランジ部71が設けられている。また後端
の縦壁部69は、後端の底壁部73に連続し、底壁部7
3は上方へ向かう段差をもって一般部21に連続してい
る。
リブ63によって連結されている。本実施形態におい
て、リブ63は車幅方向に対して斜めに配置されてい
る。またボス部59相互もリブ65によって結合されて
いる。また後方のボス部59は、リブ67によって後端
の縦壁部69に結合されている。後端の縦壁部69は、
前記ヒンジ7の取付部11側の補強部47の縦壁部51
に連続するもので、その上端に上部フランジ部55に連
続する上部フランジ部71が設けられている。また後端
の縦壁部69は、後端の底壁部73に連続し、底壁部7
3は上方へ向かう段差をもって一般部21に連続してい
る。
【0038】前記左右の縦壁部51,53は、リブ75
により連結されている。リブ75は縦壁部51,53間
で交差し、平面から見てX字状に配置されている。なお
リブ75は底壁部49にも一体に結合されている。
により連結されている。リブ75は縦壁部51,53間
で交差し、平面から見てX字状に配置されている。なお
リブ75は底壁部49にも一体に結合されている。
【0039】前記脆弱部13は、底壁部49から一般部
21にかけて車幅方向に連続して形成され、上に凸の湾
曲部によって構成されている。この脆弱部13によっ
て、車体前方からの衝撃力でフード1を前後方向のほぼ
中央部で折り曲げ変形させることができる。
21にかけて車幅方向に連続して形成され、上に凸の湾
曲部によって構成されている。この脆弱部13によっ
て、車体前方からの衝撃力でフード1を前後方向のほぼ
中央部で折り曲げ変形させることができる。
【0040】前記フード1の側部側の補強部77は、図
1のSC−SC矢視断面で示す図4をも参照すると、バ
ンパーラバー79の当たり面81を含むと共に、前記脆
弱部13の前側に位置し、底壁部83と、該底壁部83
から立ち上がる左右の縦壁部85,87と、縦壁部8
5,87の上端に設けられた上部フランジ部89,91
とからなっている。そして上部フランジ部89,91及
び底壁部83が縦壁部85,87よりも厚肉に形成され
ている。(t83,t89,t91)>(t85,t87)上部フ
ランジ部89,91、底壁部83の厚みは、前記フード
1前部の補強部25の底壁部27、上部フランジ部3
3,35と同程度となり、縦壁部85,87は、同縦壁
部29,31と同程度の厚みに形成されている。
(t83,t89,t 91)=(t33,t35)、(t85,
t87)=(t29,t31) 前記バンパーラバー79は、車体骨格部材であるラジエ
ータコアサポートアッパー93に取り付けられており、
前記バンパーラバー79の当たり面81がバンパーラバ
ー79に当たることによって、フード1とヘッドランプ
側のフィニッシャ95との隙間を一定に保つようになっ
ている。
1のSC−SC矢視断面で示す図4をも参照すると、バ
ンパーラバー79の当たり面81を含むと共に、前記脆
弱部13の前側に位置し、底壁部83と、該底壁部83
から立ち上がる左右の縦壁部85,87と、縦壁部8
5,87の上端に設けられた上部フランジ部89,91
とからなっている。そして上部フランジ部89,91及
び底壁部83が縦壁部85,87よりも厚肉に形成され
ている。(t83,t89,t91)>(t85,t87)上部フ
ランジ部89,91、底壁部83の厚みは、前記フード
1前部の補強部25の底壁部27、上部フランジ部3
3,35と同程度となり、縦壁部85,87は、同縦壁
部29,31と同程度の厚みに形成されている。
(t83,t89,t 91)=(t33,t35)、(t85,
t87)=(t29,t31) 前記バンパーラバー79は、車体骨格部材であるラジエ
ータコアサポートアッパー93に取り付けられており、
前記バンパーラバー79の当たり面81がバンパーラバ
ー79に当たることによって、フード1とヘッドランプ
側のフィニッシャ95との隙間を一定に保つようになっ
ている。
【0041】前記エネルギ吸収部23は、頂点部97と
斜面部99とからなり、下方に向かって末広がりの円錐
形状に形成されている。このエネルギ吸収部23は、前
記補強部19に囲まれた範囲の一般部21に全体的に分
散して配置されている。フード1前部側においてエネル
ギ吸収部23の斜面部99と、補強部25とは図1,図
2のようにリブ101によって連結されている。
斜面部99とからなり、下方に向かって末広がりの円錐
形状に形成されている。このエネルギ吸収部23は、前
記補強部19に囲まれた範囲の一般部21に全体的に分
散して配置されている。フード1前部側においてエネル
ギ吸収部23の斜面部99と、補強部25とは図1,図
2のようにリブ101によって連結されている。
【0042】一般部21の周囲には縦壁部105が設け
られ、補強部19の上部フランジ部35,57,91に
連続し、前記リブ101は、図2のように縦壁部105
に結合され、かつ縦壁部105と補強部25の縦壁部3
1及び上部フランジ部35の下面に結合されたリブ10
3によって補強され、エネルギ吸収部23は補強部25
に連結された構成となっている。
られ、補強部19の上部フランジ部35,57,91に
連続し、前記リブ101は、図2のように縦壁部105
に結合され、かつ縦壁部105と補強部25の縦壁部3
1及び上部フランジ部35の下面に結合されたリブ10
3によって補強され、エネルギ吸収部23は補強部25
に連結された構成となっている。
【0043】また、前記ヒンジ7の取付部11側の補強
部47では、エネルギ吸収部23の斜面99が補強部4
7にリブ107によって結合されている。リブ107
は、図3のように縦壁部105に結合され、かつ縦壁部
105と補強部47の縦壁部53及び上部フランジ部5
7に結合されたリブ109によって補強され、エネルギ
吸収部23は補強部47に連結された構成となってい
る。
部47では、エネルギ吸収部23の斜面99が補強部4
7にリブ107によって結合されている。リブ107
は、図3のように縦壁部105に結合され、かつ縦壁部
105と補強部47の縦壁部53及び上部フランジ部5
7に結合されたリブ109によって補強され、エネルギ
吸収部23は補強部47に連結された構成となってい
る。
【0044】さらにエネルギ吸収部23は、その一部の
ものが縦壁部105に斜面99を直接接続する構成とな
っている。
ものが縦壁部105に斜面99を直接接続する構成とな
っている。
【0045】前記インナーパネル5の上面にアウターパ
ネル3が接合され、その周囲が上部フランジ部33,3
5,55,57,89,91,71などに接着やボル
ト、リベットなどによって組み付けられている。またエ
ネルギ吸収部23の頂点部97は、接着剤111などに
よってアウターパネル3の下面に結合されている。
ネル3が接合され、その周囲が上部フランジ部33,3
5,55,57,89,91,71などに接着やボル
ト、リベットなどによって組み付けられている。またエ
ネルギ吸収部23の頂点部97は、接着剤111などに
よってアウターパネル3の下面に結合されている。
【0046】図6は前記補強部19の断面構造及びリブ
の設定などを示す図表である。この図表において(A.
FR部)は、取付部15側のフード1前部の補強部2
5、(B.側部FR側)は、フード1の側部側の補強部
77、(C.側部RR側)は、ヒンジ7の取付部11側
の補強部47をそれぞれ表している。
の設定などを示す図表である。この図表において(A.
FR部)は、取付部15側のフード1前部の補強部2
5、(B.側部FR側)は、フード1の側部側の補強部
77、(C.側部RR側)は、ヒンジ7の取付部11側
の補強部47をそれぞれ表している。
【0047】まず骨格部断面概略図において、Aにおい
ては底壁部及び上部フランジ部ともに厚肉t1であり、
縦壁部は薄肉t2に設定されている。BではAとほぼ同
一の肉厚設定となっている。Cでは底壁部、上部フラン
ジ部、縦壁部ともに薄肉のt2となっている。すなわち
中段で示すように、上下厚肉化を○×で示すと、A,B
が○であり、Cが×となる。また下段のリブ設定では、
前記ロック部材の取付部15側及びヒンジの取付部11
側においてリブ設定がなされているように、A,Cが○
となり、Bが×となっている。
ては底壁部及び上部フランジ部ともに厚肉t1であり、
縦壁部は薄肉t2に設定されている。BではAとほぼ同
一の肉厚設定となっている。Cでは底壁部、上部フラン
ジ部、縦壁部ともに薄肉のt2となっている。すなわち
中段で示すように、上下厚肉化を○×で示すと、A,B
が○であり、Cが×となる。また下段のリブ設定では、
前記ロック部材の取付部15側及びヒンジの取付部11
側においてリブ設定がなされているように、A,Cが○
となり、Bが×となっている。
【0048】この図5の図表のように、まずロック部材
の取付部15側のフード1前部の補強部25では、前記
のように底壁部27、上部フランジ部33,35を縦壁
部29,31よりも厚く形成し、前後の縦壁部29,3
1をリブ43で連結しているため、補強部25での曲げ
剛性、捩り剛性を高くし、断面変形を抑制する構造とな
っている。
の取付部15側のフード1前部の補強部25では、前記
のように底壁部27、上部フランジ部33,35を縦壁
部29,31よりも厚く形成し、前後の縦壁部29,3
1をリブ43で連結しているため、補強部25での曲げ
剛性、捩り剛性を高くし、断面変形を抑制する構造とな
っている。
【0049】またBのフード側部側の補強部77では、
底壁部83、上部フランジ部89,91を縦壁部85,
87よりも厚く形成した構造により、補強部77の曲げ
剛性、捩り剛性を高くした構造となっている。
底壁部83、上部フランジ部89,91を縦壁部85,
87よりも厚く形成した構造により、補強部77の曲げ
剛性、捩り剛性を高くした構造となっている。
【0050】さらにCのヒンジの取付部11側の補強部
47は、断面全体をほぼ等肉厚で形成し、左右の他壁部
51,53をリブ75で連結しているため、断面変形を
抑制しながら補強部77に比べて曲げ剛性が低く設定さ
れた構造となっている。
47は、断面全体をほぼ等肉厚で形成し、左右の他壁部
51,53をリブ75で連結しているため、断面変形を
抑制しながら補強部77に比べて曲げ剛性が低く設定さ
れた構造となっている。
【0051】図6は前記補強部19の曲げモーメント分
布を示したものである。(a)はインナーパネル5のヒ
ンジの取付部11、脆弱部13、ロック部材の取付部1
5、バンパーラバーの当たり面部17を示す平面図であ
り、各位置に対応して(b)に曲げ剛性分布、(c),
(e)に曲げモーメント分布、(d),(f)に応力分
布を示している。(b),(c),(d)は、インナー
パネル5の左右のバンパーラバーの当たり面81が左右
のバンパーラバー79から同時に反力を受けた際のもの
である。(e),(f)は、片側のバンパーラバー79
から反力を受けた際のものである。
布を示したものである。(a)はインナーパネル5のヒ
ンジの取付部11、脆弱部13、ロック部材の取付部1
5、バンパーラバーの当たり面部17を示す平面図であ
り、各位置に対応して(b)に曲げ剛性分布、(c),
(e)に曲げモーメント分布、(d),(f)に応力分
布を示している。(b),(c),(d)は、インナー
パネル5の左右のバンパーラバーの当たり面81が左右
のバンパーラバー79から同時に反力を受けた際のもの
である。(e),(f)は、片側のバンパーラバー79
から反力を受けた際のものである。
【0052】この図5(b)のように、フード1前部の
補強部25及びフード1の側部側の補強部77の曲げ剛
性が高く、ヒンジ7の取付部11側の補強部47の曲げ
剛性は低く設定されている。
補強部25及びフード1の側部側の補強部77の曲げ剛
性が高く、ヒンジ7の取付部11側の補強部47の曲げ
剛性は低く設定されている。
【0053】そして一般的に、フード1を閉めたときの
ように、左右のバンパーラバー79からの反力が同時に
入る場合は、(c)のようにロック部材の取付部15に
も曲げモーメントを生じるが、フード1前部の補強部2
5は曲げ剛性が高くなるような断面としてあるため、
(d)のように応力(変位)も抑制することができる。
ように、左右のバンパーラバー79からの反力が同時に
入る場合は、(c)のようにロック部材の取付部15に
も曲げモーメントを生じるが、フード1前部の補強部2
5は曲げ剛性が高くなるような断面としてあるため、
(d)のように応力(変位)も抑制することができる。
【0054】なおロック部材側からの反力に対しては、
縦壁部31がリブ103,101を介してエネルギ吸収
部23の斜面部99に連結されているため、力をエネル
ギ吸収部23に伝えることができる。そしてフードイン
ナ5の一般部21は、エネルギ吸収部23が全体的に分
散して配置されているため、一般部21の全体の剛性が
高くなっており、リブ101でエネルギ吸収部23に伝
達された力は一般部21全体に分散させることができ、
断面変形を抑制することができる。この場合、ロック部
材からの力の伝達は、ストライカ9からボス部37を介
し、まずリブ39へ伝達され、このリブ39から縦壁3
1へ伝達されることにより上記の分散を行うことができ
るのである。このときリブ40,41なども力の伝達に
寄与し、全体的にロック部材からの反力を確実に伝達
し、一般部21側へ確実に分散させることができる。
縦壁部31がリブ103,101を介してエネルギ吸収
部23の斜面部99に連結されているため、力をエネル
ギ吸収部23に伝えることができる。そしてフードイン
ナ5の一般部21は、エネルギ吸収部23が全体的に分
散して配置されているため、一般部21の全体の剛性が
高くなっており、リブ101でエネルギ吸収部23に伝
達された力は一般部21全体に分散させることができ、
断面変形を抑制することができる。この場合、ロック部
材からの力の伝達は、ストライカ9からボス部37を介
し、まずリブ39へ伝達され、このリブ39から縦壁3
1へ伝達されることにより上記の分散を行うことができ
るのである。このときリブ40,41なども力の伝達に
寄与し、全体的にロック部材からの反力を確実に伝達
し、一般部21側へ確実に分散させることができる。
【0055】次に、バンパーラバー79の左右調整がア
ンバランスなときのように、片側のバンパーラバー79
からの反力が主な場合は、バンパーラバーの当たり面8
1を含むフード1の側部側の補強部77の曲げ剛性が高
くなるような断面としてあるため、(e),(f)のよ
うに応力(変位)も抑制することができる。また補強部
77では底壁部83が厚肉に形成されているため、バン
パーラバー79の当たり面81の面外変形を抑制するこ
とができる。
ンバランスなときのように、片側のバンパーラバー79
からの反力が主な場合は、バンパーラバーの当たり面8
1を含むフード1の側部側の補強部77の曲げ剛性が高
くなるような断面としてあるため、(e),(f)のよ
うに応力(変位)も抑制することができる。また補強部
77では底壁部83が厚肉に形成されているため、バン
パーラバー79の当たり面81の面外変形を抑制するこ
とができる。
【0056】またフード1前部の補強部25では、リブ
43が交差するように配置されているため、補強部25
の捩り剛性をより向上し、力の伝達をより確実に行わせ
ることができ、より一層変形を抑制することができる。
ヒンジ7の取付部11側の補強部47においても、リブ
75が交差して配置されているため、捩り剛性を向上
し、力の伝達をより確実に行わせ変形を抑制することが
できる。
43が交差するように配置されているため、補強部25
の捩り剛性をより向上し、力の伝達をより確実に行わせ
ることができ、より一層変形を抑制することができる。
ヒンジ7の取付部11側の補強部47においても、リブ
75が交差して配置されているため、捩り剛性を向上
し、力の伝達をより確実に行わせ変形を抑制することが
できる。
【0057】ヒンジ7の取付部11では、ボス部59に
リブ63,67が連結されており、ヒンジ7側からの反
力をボス部59、リブ63を介して、縦壁部51,5
3,69などへ伝達することができ、かかる力の伝達に
よって前記同様に一般部21側などへ分散することがで
き、変形を確実に抑制することができる。この場合、ボ
ス部59相互を連結するリブ65も力の伝達に寄与し、
変形を確実に抑制することができる。
リブ63,67が連結されており、ヒンジ7側からの反
力をボス部59、リブ63を介して、縦壁部51,5
3,69などへ伝達することができ、かかる力の伝達に
よって前記同様に一般部21側などへ分散することがで
き、変形を確実に抑制することができる。この場合、ボ
ス部59相互を連結するリブ65も力の伝達に寄与し、
変形を確実に抑制することができる。
【0058】さらに補強部19は、一般部21を囲むよ
うにヒンジの取付部11、脆弱部13、バンパーラバー
の当たり面部17、ロック部材の取付部15を連結する
ように連続的に設けられているため、バンパーラバーの
当たり面ぶ17やロック部材の取付部15からの反力を
補強部19によって全体的に分散し、一般部21などへ
より確実に拡散することができる。
うにヒンジの取付部11、脆弱部13、バンパーラバー
の当たり面部17、ロック部材の取付部15を連結する
ように連続的に設けられているため、バンパーラバーの
当たり面ぶ17やロック部材の取付部15からの反力を
補強部19によって全体的に分散し、一般部21などへ
より確実に拡散することができる。
【0059】補強部19の縦壁部31,53,87など
からは縦壁部105を介し、一部のエネルギ吸収部23
の斜面部99に直接力を伝達することができ、一般部2
1へ力を確実に拡散することができ、かかる点からも局
部変形を確実に抑制することができる。
からは縦壁部105を介し、一部のエネルギ吸収部23
の斜面部99に直接力を伝達することができ、一般部2
1へ力を確実に拡散することができ、かかる点からも局
部変形を確実に抑制することができる。
【0060】さらにワックス塗布などでフード1のアウ
ターパネル3に面外力が入ったときには、該面外力がエ
ネルギ吸収部23の頂点部97に入ることになり、エネ
ルギ吸収部23を介し一般部23へ力を拡散することが
できる。従って、アウターパネル3の面外変形を抑制す
ることができる。
ターパネル3に面外力が入ったときには、該面外力がエ
ネルギ吸収部23の頂点部97に入ることになり、エネ
ルギ吸収部23を介し一般部23へ力を拡散することが
できる。従って、アウターパネル3の面外変形を抑制す
ることができる。
【0061】また、補強部19の剛性が高くなるため、
アウターパネル3の張り剛性を向上させることができ
る。
アウターパネル3の張り剛性を向上させることができ
る。
【0062】次に、車両の前面衝突時にフード1が前方
から図7のように荷重Fを受けた場合は、フード1前部
の補強部25、フード1の側部側の補強部77の曲げ剛
性が高く設定され、ヒンジ7の取付部11側の補強部4
7では、縦壁部51,53を連結するリブ75などが設
けられて断面変形を抑制しているため、脆弱部13が確
実に働き、脆弱部13に衝撃力に伴う応力が集中するこ
とによって、図7の二点鎖線で示すように、山形に折れ
変形させることができる。従って、前面衝突時にフード
1の折れ変形によってもエネルギ吸収を増大することが
できる。
から図7のように荷重Fを受けた場合は、フード1前部
の補強部25、フード1の側部側の補強部77の曲げ剛
性が高く設定され、ヒンジ7の取付部11側の補強部4
7では、縦壁部51,53を連結するリブ75などが設
けられて断面変形を抑制しているため、脆弱部13が確
実に働き、脆弱部13に衝撃力に伴う応力が集中するこ
とによって、図7の二点鎖線で示すように、山形に折れ
変形させることができる。従って、前面衝突時にフード
1の折れ変形によってもエネルギ吸収を増大することが
できる。
【0063】図8は、本発明の他の実施形態を示した断
面図であり、前記図4で示した断面位置と同一のもので
ある。この図8のように、本実施形態では、縦壁部8
5,87の肉厚を補強部77の曲げ中心Cを境に上下に
漸次増大し、底壁部83、上部フランジ部89,91に
連続させたものである。このような断面形状にすること
によって、補強部77の曲げ剛性をより一層高くするこ
とができる。この断面構造は同時にフード1前部の補強
部25でも採用することができ、同様に骨格の曲げ剛性
をより一層高くすることができ、全体として荷重分散を
より向上し、局部変形をより一層抑制することができ
る。
面図であり、前記図4で示した断面位置と同一のもので
ある。この図8のように、本実施形態では、縦壁部8
5,87の肉厚を補強部77の曲げ中心Cを境に上下に
漸次増大し、底壁部83、上部フランジ部89,91に
連続させたものである。このような断面形状にすること
によって、補強部77の曲げ剛性をより一層高くするこ
とができる。この断面構造は同時にフード1前部の補強
部25でも採用することができ、同様に骨格の曲げ剛性
をより一層高くすることができ、全体として荷重分散を
より向上し、局部変形をより一層抑制することができ
る。
【0064】図9は、さらに他の実施形態を示す断面図
であり、この断面位置は脆弱部13におけるものであ
る。この部分における断面を補強部77の後端位置とし
て示すと、縦壁部85,87の上部85a,87aより
も下部85b、87bを薄肉にしたものである。(t
87a,t85a)>(t87b,t85b)このような断面構造に
よって、車両前面衝突時の図7のようなフード1の折れ
変形に対し図9二点鎖線図示のように断面下部を変形し
易くし、衝突時のフード1の折れ曲がり発生時に断面係
数を随時小さくすることができ、図7のような山形の折
れ変形をより一層促進することができる。
であり、この断面位置は脆弱部13におけるものであ
る。この部分における断面を補強部77の後端位置とし
て示すと、縦壁部85,87の上部85a,87aより
も下部85b、87bを薄肉にしたものである。(t
87a,t85a)>(t87b,t85b)このような断面構造に
よって、車両前面衝突時の図7のようなフード1の折れ
変形に対し図9二点鎖線図示のように断面下部を変形し
易くし、衝突時のフード1の折れ曲がり発生時に断面係
数を随時小さくすることができ、図7のような山形の折
れ変形をより一層促進することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るフードの分解斜視図
である。
である。
【図2】図1のSA−SA矢視断面図である。
【図3】図1のSB−SB矢視断面図である。
【図4】図1のSC−SC矢視断面図である。
【図5】一実施形態に係り、補強部の肉厚関係を示す図
表である。
表である。
【図6】(a)は各補強部を示す平面図、(b)は両側
バンパーラバーから反力を受けたときの曲げ剛性分布、
(c)は両側バンパーラバーから反力を受けたときの曲
げモーメント分布、(d)は両側バンパーラバーから反
力を受けたときの応力分布、(e)は片側バンパーラバ
ーから反力を受けたときの曲げモーメント分布、(f)
は片側バンパーラバーから反力を受けたときの応力分布
である。
バンパーラバーから反力を受けたときの曲げ剛性分布、
(c)は両側バンパーラバーから反力を受けたときの曲
げモーメント分布、(d)は両側バンパーラバーから反
力を受けたときの応力分布、(e)は片側バンパーラバ
ーから反力を受けたときの曲げモーメント分布、(f)
は片側バンパーラバーから反力を受けたときの応力分布
である。
【図7】一実施形態に係り、前面衝突時の折れ変形を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】他の実施形態に係り、フードの側部側の補強部
の断面図である。
の断面図である。
【図9】さらに他の実施形態に係り、脆弱部の箇所にお
ける断面図である。
ける断面図である。
1 フード 3 アウターパネル 5 インナーパネル 7 ヒンジ 9 ストライカ(ロック部材) 11 ヒンジの取付部 13 脆弱部 15 ロック部材の取付部 17 バンパーラバーの当たり面部 19 補強部 21 インナーパネルの一般部 23 エネルギ吸収部 25 ロック部材の取付部側の補強部 27,49,83 底壁部 29,31,51,53,85,87 縦壁部 33,35,55,57,89,91 上部フランジ部 37,59 ボス部 39,40,41,43,63,65,75,101,
103,105,107 リブ 47 ヒンジの取付部側の補強部 77 フードの側部側の補強部 79 バンパーラバー 97 頂点部 99 斜面部
103,105,107 リブ 47 ヒンジの取付部側の補強部 77 フードの側部側の補強部 79 バンパーラバー 97 頂点部 99 斜面部
Claims (10)
- 【請求項1】 アウターパネル及びインナーパネルから
なり車体前後方向の後部がヒンジを介して車体側に開閉
自在に取り付けられ、前部がロック部材を介して車体側
に係脱自在に結合されるフード構造において、 前記インナーパネルに、前記ヒンジの取付部と、車体前
後方向のほぼ中央部の脆弱部と、前記ロック部材の取付
部と、前記脆弱部及びロック部材の取付部間に位置する
バンパーラバーの当り面部と、これらヒンジの取付部、
脆弱部、ロック部材の取付部、バンパーラバーの当り面
部を連結するフード周縁部の補強部と、頂点部が前記ア
ウターパネルに当接する裾広がりのエネルギ吸収部と、
前記補強部とエネルギ吸収部の斜面部とを連結する連結
リブとを設けたことを特徴とするフード構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のフード構造であって、 前記補強部は、少なくとも前記ロック部材の取付部側
と、ヒンジの取付部側と、該両取付部側間のフードの側
部側との3カ所に設けたことを特徴とするフード構造。 - 【請求項3】 請求項2記載のフード構造であって、 前記ロック部材の取付部側の補強部を、底壁部と該底壁
部から立ち上がる前後の縦壁部と該縦壁部の上端に設け
られた上部フランジ部とからなるものとし、前記上部フ
ランジ部及び底壁部を前記縦壁部よりも厚肉に形成し、 前記前後の縦壁部をリブにより連結したことを特徴とす
るフード構造。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載のフード構造であっ
て、 前記フードの側部側の補強部は、前記バンパーラバーの
当り面部を含むと共に、前記脆弱部の前側に位置し底壁
部と該底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と該縦壁部の
上端に設けられた上部フランジ部とからなるものとし、
前記上部フランジ部及び底壁部を前記縦壁部よりも厚肉
に形成したことを特徴とするフード構造。 - 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載のフード構
造であって、 前記ヒンジの取付部側の補強部は、前記ヒンジの取付部
を含むと共に、前記脆弱部の後ろ側に位置し底壁部と該
底壁部から立ち上がる左右の縦壁部と該縦壁部の上端に
設けられた上部フランジ部とからなるものとし、前記左
右の縦壁部をリブにより連結したことを特徴とするフー
ド構造。 - 【請求項6】 請求項3又は4記載のフード構造であっ
て、 前記縦壁部間を連結するリブは、縦壁部間で交差するこ
とを特徴とするフード構造。 - 【請求項7】 請求項3又は5記載のフード構造であっ
て、 前記ロック部材の取付部又はヒンジの取付部の少なくと
も一方は、前記補強部の底壁部に設けられたボス部を備
え、該ボス部と前記補強部の縦壁部とをリブにより連結
したことを特徴とするフード構造。 - 【請求項8】 請求項1記載のフード構造であって、 前記エネルギ吸収部は、前記補強部に囲まれた範囲に全
体的に分散して配置されていることを特徴とするフード
構造。 - 【請求項9】 請求項1記載のフード構造であって、 前記インナーパネルは、軽金属の鋳物材で形成されてい
ることを特徴とするフード構造。 - 【請求項10】 請求項1記載のフード構造であって、 前記アウターパネルは、樹脂材で形成されていることを
特徴とするフード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000124869A JP2001301658A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | フード構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000124869A JP2001301658A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | フード構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001301658A true JP2001301658A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18634928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000124869A Pending JP2001301658A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | フード構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001301658A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054449A (ja) * | 2001-06-05 | 2003-02-26 | Toyota Motor Corp | 車体パネル |
JP2003191865A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-09 | Mazda Motor Corp | 車両用ボンネット構造 |
JP2004058973A (ja) * | 2002-06-05 | 2004-02-26 | Kobe Steel Ltd | 車体フード用パネル構造体 |
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JP2013001215A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のフード構造 |
WO2015159674A1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-10-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 車両用フードのクッション構造 |
JP2018172048A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 株式会社豊田自動織機 | 車両用バックドア |
WO2023171449A1 (ja) * | 2022-03-09 | 2023-09-14 | 日本製鉄株式会社 | 自動車フードのインナーパネル、自動車フード、および、自動車フードの製造方法 |
-
2000
- 2000-04-25 JP JP2000124869A patent/JP2001301658A/ja active Pending
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