JP2001294937A - 高周波熱処理装置 - Google Patents
高周波熱処理装置Info
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- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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Abstract
のワークの発生を低減させ、不良品のワークを排除可能
とする高周波熱処理装置を提供する。 【構成】 高周波加熱コイル体110を有する熱処理部
100が吊り下げられて移動自在にされており、ワーク
としてのクランクシャフトWを回動させるとピン部P1
(またはP2等)に置かれた熱処理部100がピン部P
1等とともに円運動しつつピン部P1等の外周面を加熱
し、且つ、この加熱の過程で、熱処理部100が基準位
置に来たことが検出されるごとに、熱処理部100に与
える電力を、前記円運動の1周期内で、通常電力と、パ
ワーリダクション状態の電力とに切り換えるものであっ
て、ピン部P1等に置かれた熱処理部100の上下方向
の変位を検出する変位センサー部610と、この変位セ
ンサー部610の出力に基づいて、熱処理部100が前
記基準位置に来たことを検出し、この検出結果に基づい
て両電力の切り換え制御や高周波加熱コイル体110と
ピン部P1等との間の距離が異常でないかの判定等を行
う監視制御部(図示省略)を備える。
Description
するワーク(例えば、クランクシャフト)の被公転移動
部(例えば、ピン部)を熱処理する高周波熱処理装置に
関する。
ークとしてのクランクシャフトを焼入するもの(いわゆ
る高周波焼入装置)がある。
気筒用、4気筒用、6気筒用等がある。例えば4気筒用
クランクシャフトは、図2(概略的正面図)に示される
ように、その中心軸方向に間隔をあけて設けられた4つ
のピン部P1〜P4と、このピン部P1〜P4間と両端
のピン部P1、P4の外側にそれぞれ設けられたジャー
ナル部J1〜J5とを有している。前記4つのピン部P
1〜P4は中心軸に対して偏心した位置にあり、両端の
2つのピン部P1、P4の位相は中央の2つのピン部P
2、P3の位相に対して180°ずれている。
は省略するが、例えば、その中心軸方向に間隔をあけて
設けられた6つのピン部と、このピン部間と両端のピン
部の外側にそれぞれ設けられたジャーナル部とを有して
いるものがある。前記6つのピン部は中心軸に対して偏
心した位置にあり、各ピン部の位相は相対的に120°
ずれている。なお、6気筒用クランクシャフトの場合、
両端のジャーナル部以外のジャーナル部は、一部設けら
れていない場合もある。更に、前記位相のずれは、12
0°以外の所定の角度の場合もある。
周波熱処理装置には、クランクシャフトのピン部(また
はジャーナル部)を1回でまたは複数回に分けて焼入す
るものがある。また、ピン部とジャーナル部とは同時に
焼入する場合もある。
理装置は、ワークとしてのクランクシャフトを高周波焼
入する焼入機構と、前記焼入機構の下方に設けられ、焼
入作業中にワークを保持して回動させるワーク保持・回
動機構と、このワーク保持・回動機構によって回動させ
られるワークのピン部の位置を検出するセンサーと、前
記ワーク保持・回動機構に対してワークの搬出入を行う
ワーク搬出入機構と、これらを制御する制御部とを備え
ている。
構に保持されたワークに対して高周波焼入を施す熱処理
ユニットと、この熱処理ユニットと接続される高周波電
源とを備えている。
焼入する高周波熱処理装置の場合には、高周波電源は複
数設けられている。一方、クランクシャフトのピン部を
複数回に分けて焼入する高周波熱処理装置の場合には、
前記焼入機構に前記熱処理ユニットをワークの軸方向に
シフトさせるシフト機構が設けられている場合(いわゆ
るコイルシフト方式の場合)と、後述のワーク保持・回
動機構にシフト機構が設けられている場合(いわゆるワ
ークシフト方式の場合)と、前記シフト機構が設けられ
る代わりに後述の複数の熱処理部と前記高周波電源との
間に切り換えのためのスイッチが設けられる場合とがあ
る。いずれにしても1つの高周波電源当たり、同時に、
同位相にあるピン部に電力を供給するようになってい
る。
た複数の熱処理部と、吊り下げられている前記各熱処理
部を、それぞれワークのピン部の後述のような自転且つ
公転に追随させるためのユニット追随移動機構とを有し
ている。
この高周波加熱コイル体の下部側に設けられた冷却ジャ
ケットと、前記高周波加熱コイル体の上部側に設けられ
たディスク型の出力トランス等とが、垂直方向に長尺状
に一体となったものである。例えば、4気筒用クランク
シャフトのピン部の焼入に対応させるように構成された
高周波熱処理装置の場合には、熱処理部は、4つ(シフ
ト機構が設けられている場合は2つ以下)設けられてい
る。
放鞍型のコイルと、この半開放鞍型のコイルよりも内側
に突設された複数(通常、上と斜め右上と斜め左上の3
つ)のスペーサとを有している。このスペーサは、ワー
クのピン部と当接し、半開放鞍型のコイルと、ワークの
ピン部との間を一定にするとともに、ワークがワーク保
持・回動機構によって回動させられた時に、ピン部が自
転且つ公転するのに半開放鞍型のコイルを追随させるた
めに機能する。
に熱処理部の半開放鞍型のコイルが、ワークのピン部の
上側から前記スペーサを介してワークのピン部に対向す
るように被せられて、ワークの中心軸に直角な2方向へ
追随移動させるものである。このユニット追随移動機構
の上部側機構は、チェーンおよびスプロケットと、前記
チェーンよりも上流側に設けられた引っ張りバネとを有
している。前記引っ張りバネは、熱処理部の加重をワー
クのピン部にそのままかけてしまうとピン部を傷つける
おそれがある上に、前記スペーサの寿命が短くなるた
め、熱処理部を引っ張りあげるように設けられている。
これにより、適度な加重がワークのピン部にかかるよう
になっている。なお、前記追随時に熱処理部は、ワーク
のピン部が1公転移動するごとに1回転となる円運動を
することになる。
周波熱処理装置のフレームに一端部が軸体にて回動自在
に連結された略水平な揺動式の吊り下げアームと、前記
熱処理ユニットを前記吊り下げアームの先端側に回動自
在に取り付けるフレームとを有する。
方側をつかむとともに回動させるチャック機構と、ワー
クの他方側の中心を押さえるセンタユニットと、ワーク
の所定のピン部(どれでもよいが、例えば一端のピン
部)が所定の初期セット角度になるのを検出する検出部
とを有している。ワーク保持・回動機構は、ワークの加
熱期間(例えば12秒程度)中に所定の速度(例えば1
回転2秒)で所定の回数(例えば6回程度)、ワークを
回動させる。
6号公報に記載されているように、前記公転等させられ
るワークのピン部が所定の各基準位置に来たことを検出
する非接触式のリミットスイッチと、前記ピン部の回転
角度を検出するために前記ワーク保持・回動機構と同軸
に接続したロータリーエンコーダーとを有している。前
記所定の各基準位置とは、通電開始位置、通電停止位
置、通常電力(第1の電力)からパワーリダクション状
態の電力(第2の電力)に切り換える位置、パワーリダ
クション状態の電力から通常電力に戻す位置である。前
記リミットスイッチは、公転等させられるワークのピン
部が前記所定の各基準位置に来たときに対向する位置に
それぞれ設けられている。
対向して設けられる場合と、一部のピン部に対向して設
けられる場合とがある。一部のピン部に対向して設けら
れる場合とは、同位相のピン部が2つ以上あって、かか
る同位相のピン部にそれぞれ1つの高周波電源から同時
に電源供給される構成の高周波熱処理装置の場合であっ
て、異なる気筒のクランクシャフトを同一の高周波熱処
理装置で処理しない任意の気筒のクランクシャフト専用
機の場合である。
記センサーの出力に基づいて、ワークの加熱制御を行
う。即ち、制御部は、ワークの加熱期間中に、高周波電
源に対しての通電に関する指示と、ワーク保持・回動機
構に対しての前記回動に関する指示とをする。
れる。前記通電開始位置にピン部が来たのを検出すると
通電を開始させる。その後、通常電力からパワーリダク
ション状態の電力に切り換える位置にピン部が来たのを
検出すると、通常電力からパワーリダクション状態の電
力に切り換え、その後、パワーリダクション状態の電力
から通常電力に戻す位置にピン部が来たのを検出する
と、パワーリダクション状態の電力から通常電力に戻さ
せる。前記通電を開始後のこのような状態を、ワークを
前記所定の回数回動させている間行わせた後、通電停止
位置にピン部が来たのを検出すると、通電を停止させ
る。
換えられるのは、図2を参照すればわかるように、ピン
部が上死点にあるときのピン部の上部側のヒートマス
は、ピン部が下死点にあるときのピン部の上部側のヒー
トマスよりも小さくなるためである。即ち、ピン部の外
周面の焼入後の硬化層の深さを均一とするため、ピン部
が上死点にあるときのピン部の上部側が加熱オーバーと
ならないように、ピン部が上死点前後の所定の角度内
(例えば±60°程度内)にあるときに、前記パワーリ
ダクション状態の電力とするのである。
ニット追随移動機構等をオーバーホールしたときに、例
えば前記引っ張りバネを交換すると、交換後の引っ張り
バネの弾性力が交換前のものよりも強いために、ピン部
が下死点側にあるとき、当該ピン部に置かれた熱処理部
の高周波加熱コイル体のスペーサの先端と当該ピン部と
の間に隙間ができることがある。前記隙間と同様の隙間
は前記チェーンを交換したときにもでき得る。また、オ
ーバーホール以外に、ワークのサイズ(クランクシャフ
トの中心軸と直交する方向のサイズ)が小さい方に異な
る別作業に入るときに、前記チェーンの長さ等の調整を
行うべきところを、忘れてしていないと、前記隙間と同
様の隙間はでき得る。
開始前の段階において前記隙間ができ得る他、次の原因
で加熱期間中にも前記隙間と同様の隙間はでき得る。
電力とするいわゆるパワーリダクション操作がされる
と、ピン部の焼入硬化層の深さがピン部の外周面全体
で、より適切になるとともに、クランクシャフトの歪み
も抑えられる。しかしながら、クランクシャフトの形状
は、例えば前記図2に示されるように、回転軸に対して
上と下とでは少なくとも対称でなく、また図2では簡略
化されていて示されていないが実際にはジャーナル部が
複雑な形状をしているため左右対称でもないため、クラ
ンクシャフトは加熱期間中に複雑にだんだんと大きく歪
んでくる。
理由により前記引っ張りバネによって調整されているの
で、前記歪むこと等によって、ピン部が下死点側を移動
させられているときに、熱処理部が途中に引っかかっ
て、当該ピン部に追随しなくなることもある。この場
合、熱処理部が本来下がるべき位置まで下がらないた
め、前記隙間と同様の隙間はでき得る。
が、この隙間は大きいと不良品のワークが出来てしま
う。なお、前記人為的ミスによる原因の場合には、加熱
開始前の段階におけるものなので、加熱開始前に前記ミ
スに気が付けば、かかる原因での不良品のワークは発生
させないで済む。しかし、前記人為的ミスを犯していて
も、従来の高周波熱処理装置では前記ミスを検出し警告
する手段を有していなかったので、未然に防止できなか
った。また、前記原因で不良品のワークができてしまっ
たときには、排除できることが望ましいが、従来の高周
波熱処理装置においては前記原因での不良品のワークの
発生を検出し知らせる手段を有していなかったので、前
記排除ができなかった。
いわゆるパワーリダクション操作を可能とするととも
に、前記別の手段で、不良品のワークの発生を未然に防
止して低減させたり、不良品のワークを排除可能とする
高周波熱処理装置を提供することにある。
に、本発明の請求項1に係る高周波熱処理装置は、高周
波加熱コイル体を有する熱処理部が吊り下げられて移動
自在にされており、ワークを回動させると前記ワークの
被公転移動部に置かれた前記熱処理部が当該被公転移動
部とともに円運動しつつ当該被公転移動部の外周面を加
熱し、且つ、この加熱の過程で、前記熱処理部が基準位
置に来たことが検出されるごとに、当該熱処理部に与え
る電力を、前記円運動の1周期内で、第1の電力と、前
記第1の電力よりも小さい第2の電力とに切り換える高
周波熱処理装置において、前記被公転移動部に置かれた
前記熱処理部の上下方向の変位を検出する変位センサー
部と、この変位センサー部の出力に基づいて、前記熱処
理部が前記基準位置に来たことを検出し、この検出結果
に基づいて前記第1の電力と前記第2の電力とを切り換
える制御を行う監視制御部とを備える。
は、請求項1記載の高周波熱処理装置において、前記監
視制御部は、前記変位センサー部の出力に基づいて、高
周波加熱コイル体と被公転移動部との間の距離が正常範
囲内であるか正常範囲外であるかの判定を行い、正常範
囲外と判定した場合には警報を発する。
は、請求項2記載の高周波熱処理装置は、下死点に位置
させた前記被公転移動部に対して前記熱処理部をセット
させるか、または、前記熱処理部に対して前記被公転移
動部を下死点に位置されるようにセットさせ、且ついず
れかによるセットが完了すると前記監視制御部に対して
完了信号を送るセット制御部を有しており、前記監視制
御部は、前記完了信号を受け取ると少なくとも前記加熱
の過程前に前記判定を行う。
は、請求項3記載の高周波熱処理装置において、前記監
視制御部は、前記加熱の過程においても前記判定を行
う。
高周波熱処理装置を図1〜図5を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る高周波熱処理装置を示
す概略的説明図、図2はワークとしてのクランクシャフ
トの一例として4気筒用クランクシャフトを示す概略的
正面図、図3は本発明の実施の形態に係る高周波熱処理
装置の別の実施例を示す概略的説明図、図4は本発明の
実施の形態に係る高周波熱処理装置の更に別の実施例を
示す概略的説明図、図5は本発明の実施の形態に係る高
周波熱処理装置の更に別の実施例を示す概略的説明図で
ある。
置は、ワークとしてのクランクシャフトを焼入するため
のいわゆる高周波焼入装置である。この高周波熱処理装
置は、クランクシャフトのピン部以外にジャーナル部も
焼入可能であってもよいが、ジャーナル部の焼入機構は
従来と同様でもよいため、図示および説明を省略し、先
ず、ピン部を焼入するものとして説明する。この高周波
熱処理装置で対応可能なクランクシャフトは、4気筒用
クランクシャフト以下であるとして説明する。ただし、
後述の熱処理部等の数等を変更すれば何気筒用クランク
シャフトにも対応可能である。
置と従来の高周波熱処理装置との差は、前記センサーの
代わりに後述の変位センサー部610を設け、それに応
じて後述の制御部(図示省略)の機能が変更されている
点である。
処理装置として、〔1〕ワークシフト方式の場合であっ
て、熱処理部が1つの場合、〔2〕ワークシフト方式の
場合であって、熱処理部が2つの場合、〔3〕コイルシ
フト方式の場合、〔4〕シフト機構のない場合であっ
て、2箇所以上の焼入ステーションを有する場合、
〔5〕シフト機構のない場合であって、焼入ステーショ
ンは1箇所のみの場合、〔6〕ジャーナル部の焼入機構
にも後述の変位センサー部610等を設ける場合に分け
て主なものを説明する。
周波熱処理装置Aは、後述のワーク保持・回動機構にシ
フト機構が設けられているワークシフト方式のものであ
って、図1に示されるように、高周波加熱コイル体11
0を有する1つの熱処理部100が吊り下げられて移動
自在にされており、ワークとしてのクランクシャフトW
(図2も参照)を回動させるとクランクシャフトWの被
公転移動部としてのピン部P1(またはP2、P3、P
4)に置かれた熱処理部100が当該ピン部P1(また
はP2、P3、P4)とともに円運動しつつ当該ピン部
P1(またはP2、P3、P4)の外周面を加熱し、且
つ、この加熱の過程で、熱処理部100が基準位置に来
たことが検出されるごとに、熱処理部100に与える電
力を、前記円運動の1周期内で、第1の電力としての通
常電力と、前記通常電力よりも小さい第2の電力として
のパワーリダクション状態の電力とに切り換えるもので
ある。
はP2、P3、P4)に置かれた熱処理部100の上下
方向の変位を検出する変位センサー部610と、この変
位センサー部610の出力に基づいて、熱処理部100
が前記基準位置に来たことを検出し、この検出結果に基
づいて前記通常電力と前記パワーリダクション状態の電
力とを切り換える制御を行う監視制御部(図示省略)と
を備えることを特徴とする。
御部が、変位センサー部610の出力に基づいて、高周
波加熱コイル体110とピン部P1(またはP2、P
3、P4)との間の距離が正常範囲内であるか正常範囲
外であるかの判定を行い、正常範囲外と判定した場合に
は警報を発することも特徴とする。
00に対してピン部P1(またはP2、P3、P4)を
下死点に位置されるようにセットさせ、且つ前記セット
が完了すると前記監視制御部に対して完了信号を送るセ
ット制御部(図示省略)を有しており、前記監視制御部
は、前記完了信号を受け取ると少なくとも前記加熱の過
程(加熱期間)前に前記判定を行うことも特徴とする。
御部が、前記加熱の過程においても前記判定を行うこと
も特徴とする。
Aは、更に具体的に説明すると次のような構成である。
Wを高周波焼入する焼入機構10と、この焼入機構10
の下方に設けられ、焼入作業中にクランクシャフトWを
保持して回動させるワーク保持・回動機構(図示省略)
と、クランクシャフトWのピン部P1(またはP2、P
3、P4)に置かれた焼入機構10の熱処理部100の
上下方向の変位を検出する変位センサー部610を有す
る変位センサー機構600と、前記ワーク保持・回動機
構に対してワークの搬出入を行うワーク搬出入機構と、
高周波熱処理装置Aが異常状態であるときに警報を発す
る警報装置(図示省略)と、これらを制御する制御部
(図示省略)とを備えている。
構に保持されたクランクシャフトWに対して高周波焼入
を施す熱処理ユニット50と、この熱処理ユニット50
とフレキシブルリード25を介して接続される高周波電
源(装置フレーム5の内部に格納されている。)とを備
えている。
と、この熱処理部100をクランクシャフトWのピン部
P1(またはP2、P3、P4)の後述のような自転且
つ公転に追随させるためのユニット追随移動機構200
とを有している。
10と、この高周波加熱コイル体110の下部側に設け
られた冷却ジャケット(図示省略)と、前記高周波加熱
コイル体110の上部側に設けられたディスク型の出力
トランス120等とが、垂直方向に一体となったもので
ある。
開放鞍型のコイル111と、この半開放鞍型のコイル1
11よりも内側に突設された3つのスペーサ112とを
有している。このスペーサ112は、クランクシャフト
Wのピン部P1(またはP2、P3、P4)と当接し、
半開放鞍型のコイル111と、クランクシャフトWのピ
ン部P1(またはP2、P3、P4)との間を一定にす
るとともに、クランクシャフトWがワーク保持・回動機
構によって回動させられた時に、ピン部P1、P2、P
3、P4が自転且つ公転するのに半開放鞍型のコイル1
11を追随させるために機能する。
時に熱処理部100の半開放鞍型のコイル111が、ク
ランクシャフトWのピン部P1(またはP2、P3、P
4)の上側からスペーサ112を介してピン部P1(ま
たはP2、P3、P4)に対向するように被せられて、
クランクシャフトWの中心軸に直角な2方向へ追随移動
させるものである。このユニット追随移動機構200の
上部側機構は、チェーン210およびスプロケット22
0と、前記チェーン210よりも上流側に設けられた引
っ張りバネ230とを有している。
5に固定されている。引っ張りバネ230は、熱処理部
100の加重をピン部P1(またはP2、P3、P4)
にそのままかけてしまうとピン部P1(またはP2、P
3、P4)を傷つけるおそれがある上に、スペーサ11
2の寿命が短くなるため、熱処理部100を引っ張りあ
げるように設けられている。これにより、適度な加重が
ピン部P1(またはP2、P3、P4)にかかるように
なっている。なお、前記追随時に熱処理部100は、ピ
ン部P1(またはP2、P3、P4)が1公転移動する
ごとに1回転となる円運動をすることになる。
は、装置フレーム5に一端が軸体255にて回動自在に
連結された略水平な揺動式の吊り下げアーム250と、
前記熱処理部100を前記吊り下げアーム250の先端
側に回動自在に取り付けるフレーム260とを有する。
吊り下げアーム250とチェーン210との間には、チ
ェーン210の一端側が固定される軸体256と、この
軸体256を回動自在に支持する支持体257とが設け
られている。吊り下げアーム250とフレーム260と
の間には、フレーム260の上端部が固定される軸体2
58と、この軸体258を回動自在に支持する支持体2
59とが設けられている。
タである。即ち、高周波電源は、外部の50Hzまたは
60Hzの三相交流電源に3つのカップリングコンデン
サーを介して接続される6つのサイリスタ(順変換部)
と、この下流側の2つのDCチョークと、この下流側の
4つのパワートランジスタ(逆変換部)と、前記6つの
サイリスタの各ゲートと接続された電圧・電力制御入力
端子と、この電圧・電力制御入力端子に高周波電源のオ
ン・オフのための電圧設定をする加熱入切部とを有して
いる。
御部のD/A変換カードにも接続されている。前記加熱
入切部は後述の制御部の出力カードにも接続されてい
る。これにより、後述の制御部からの指示によって、前
記高周波電源は、次のように働く。
は、一旦、発振安定電圧に設定する必要がある。そこ
で、前記高周波電源を電源オンさせるときには、後述の
制御部から、前記加熱入切部に、電源オンさせる指示を
する。この指示を受けた前記加熱入切部は、前記電圧・
電力制御入力端子に対して、発振安定電圧に設定する電
圧を出す。この指示によって発振安定電圧まで上昇す
る。
部からの指示によって、前記D/A変換カード経由で前
記電圧・電力制御入力端子に対して、前記通常電力に設
定するための電圧または前記パワーリダクション状態の
電力に設定するための電圧が与えられると、前記高周波
電源から、前記通常電力時の出力電圧または前記パワー
リダクション状態の電力時の出力電圧が出力される。
ーム機構と、このスイングアーム機構を図1における紙
面の前後方向にシフトさせるシフト機構とを有した一般
的なものである。
イングアームと、このスイングアームをスイングさせる
駆動部(例えばインデックスユニット)と、前記スイン
グアームの先端に相互に対向するように設けられた保持
・回動部とを有している。保持・回動部は、スイングア
ームの先端の一方側に設けられて、クランクシャフトW
の一方側をつかむとともに回動させるチャック機構と、
スイングアームの先端の他方側に設けられて、クランク
シャフトWの他方側の中心を押さえるセンタユニット
と、クランクシャフトWの所定のピン部(どれでもよい
が、例えば一端のピン部P1)が所定の初期セット角度
・シフト後初期セット角度になるのを検出する検出部と
を有している。
固定先の床面に固定されるレール付土台部と、このレー
ル付土台部上をスライドするスライダーと、前記レール
付土台部とスライダーとの間に設けられた駆動機構とを
有する。前記駆動機構は、前記レール付土台部の一端に
固定された駆動部と、前記レール付土台部の他端に固定
された支持体と、前記駆動部と支持体との間であって、
前記レール付土台部に取り付けられたボールネジ機構と
を有している。前記スライダーに前記スイングアーム機
構が取り付けられている。
熱処理装置Aが対応する最長のクランクシャフトWの一
端のピン部と他端のピン部との間の距離である。前記チ
ャック機構とセンタユニットとは、高周波熱処理装置A
が対応する最長のクランクシャフトWと最短のクランク
シャフトWとをそれぞれ保持できるだけ各先端部が移動
可能となっている。
0の上下方向の変位を検出する変位センサー部610
と、この変位センサー部610を装置フレーム5に固定
する吊り下げ用フレーム630と、変位センサー部61
0の可動部611の先端と前記軸体256との間に設け
られたワイヤー620とを有する。変位センサー部61
0は、熱処理部100の上下方向の変位を検出できれば
よいので、例えばリニアスケール、マグネスケール、ポ
テンショメータ、差動変圧器等のリニアセンサーであ
る。変位センサー部610は、可動部611の先端が、
ワイヤー700を介して前記軸体256に固定されて、
熱処理部100の上下方向の変位を間接的に検出する。
れているピン部P1(またはP2、P3、P4)が下死
点で停止しているタイミングまたは下死点を通過するタ
イミングでの変位センサー部610からの出力に基づけ
ば、高周波加熱コイル体110と、この高周波加熱コイ
ル体110が置かれているピン部P1(またはP2、P
3、P4)との間の距離が下死点でどのようになってい
るかを検出することができる。
を後述の監視制御部に与えておけば、下死点に限らずこ
の下死点よりも上死点側であっても高周波加熱コイル体
110と、この高周波加熱コイル体110が置かれてい
るピン部P1(またはP2、P3、P4)との間の距離
は検出可能である。ただし、下死点において、高周波加
熱コイル体110が、この高周波加熱コイル体110が
置かれているピン部P1(またはP2、P3、P4)に
追随していないおそれが最も高いから、下死点での検出
だけで十分である。後述する監視制御部の監視負担も軽
減できる。
点での前記距離が正常範囲内であると判定され、次の下
死点でも前記距離が正常範囲内と判定された場合には、
少なくともこの間、および、最後に下死点を通過した後
の少なくとも上死点に至るまでの間に、変位センサー部
610から出力されるものは正しいものであるとして扱
える。したがって、予めクランクシャフトWの形状情報
を後述の監視制御部に与えておけば、前記間の変位セン
サー部610からの出力に基づいて、例えば通電開始位
置、通電停止位置、通常電力からパワーリダクション状
態の電力に切り換える位置、パワーリダクション状態の
電力から通常電力に戻す位置という前記4つの位置を検
出できる。
音を発するためのスピーカ等からなる警報音発生機やオ
ペレータに対して警報光を発するための警報灯である。
警報装置は、後述の制御部の出力カードに接続されてい
る。
いる。即ち、制御部は、CPUカードと、A/D変換カ
ードと、D/A変換カードと、入力カードと、出力カー
ドとを有している。CPUカードはCPUとメモリとタ
イマー等とを有している。前記CPUカードのメモリに
は、制御部の一部の機能を果たすために、セット制御用
ソフトウエアが前記セット制御部をなして記憶されてい
るとともに、監視制御用ソフトウエアが前記監視制御部
をなして記憶されている。前記CPUカードのメモリに
は、その他の一般制御用ソフトウエアも記憶されてい
る。
100に対してピン部P1(またはP2、P3、P4)
を下死点に位置されるようにセットさせ、且つ前記セッ
トが完了すると前記監視制御部に対して完了信号を送る
等するものである。セット制御部は、具体的には、例え
ば次のようなピン部P1〜P4への一連のセット動作
を、前記ワーク搬出入機構とワーク保持・回動機構とに
させる。
うになる。前記ワーク搬出入機構から前記ワーク保持・
回動機構にクランクシャフトWを搬入させる。クランク
シャフトWをワーク保持・回動機構の保持・回動部で保
持させる。クランクシャフトWを保持・回動部で回動さ
せて、ワーク保持・回動機構の検出部が所定のピン部P
1が所定の初期セット角度になるのを検出すると、保持
・回動部の回動を停止させる。所定の初期セット角度
は、図1に示すようにピン部P1とピン部P2とが同じ
高さとなる状態であって、且つ、ピン部P1が図1にお
いてピン部P2の左側となる状態である。
熱処理部100の方向に90°スイングさせられる。す
ると、スイングさせられたクランクシャフトWのピン部
P1が下死点の位置にされて、熱処理部100の3つの
スペーサ112に当接させられて、ピン部P1に熱処理
部100が置かれた状態となる。ただし、チェーン21
0等の調整が不完全であると、スペーサ112の先端と
ピン部P1との間に隙間ができている場合がある。これ
でピン部P1に対する前記セットが完了するので、セッ
ト制御部は、前記監視制御部に対して完了信号を送る。
によってピン部P1の焼入が完了した後にも、ピン部P
2を熱処理部100にセットするために、次のようなセ
ット動作をさせる。
熱処理部100と反対方向に一定の角度だけ逆スイング
させる。前記一定の角度は90°でもよいが、逆スイン
グ後の位置でクランクシャフトWを回動させても熱処理
部100に接触しなければ、90°よりも小さな角度で
よい。前記逆スイング後の位置で、前記ワーク保持・回
動機構のシフト機構を動作させてスイングアーム機構
を、ピン部P1とピン部P2との間のピッチ分ピン部P
2側にシフトさせる。これにより、クランクシャフトW
は、前記ピッチ分ピン部P2側にシフトさせられる。
させて、ワーク保持・回動機構の検出部が所定のピン部
P1が所定の第1のシフト後初期セット角度(前記所定
の初期セット角度から180°の角度)になるのを検出
すると、保持・回動部の回動を停止させる。ワーク保持
・回動機構のスイングアームが熱処理部100の方向に
前記逆スイングした角度だけ順方向にスイングさせられ
る。
フトWのピン部P2が下死点の位置にされて、熱処理部
100の3つのスペーサ112に当接させられて、ピン
部P2に熱処理部100が置かれた状態となる。ただ
し、上述したようにチェーン210等の調整が不完全で
あると、スペーサ112の先端とピン部P2との間に隙
間ができている場合がある。これでピン部P2に対する
前記セットが完了するので、セット制御部は、前記監視
制御部に対して完了信号を送る。
てピン部P2の焼入が完了した後にも、ピン部P3を熱
処理部100にセットするために、次のようなセット動
作をさせる。
熱処理部100と反対方向に前記一定の角度と同じ角度
だけ逆スイングさせる。前記逆スイング後の位置で、前
記ワーク保持・回動機構のシフト機構を動作させてスイ
ングアーム機構を、ピン部P2とピン部P3との間のピ
ッチ分ピン部P3側にシフトさせる。これにより、クラ
ンクシャフトWは、前記ピッチ分ピン部P3側にシフト
させられる。
ので、シフト後の回動は不要である。ワーク保持・回動
機構のスイングアームが熱処理部100の方向に前記逆
スイングした角度だけ順方向にスイングさせられる。す
ると、スイングさせられたクランクシャフトWのピン部
P3が下死点の位置にされて、熱処理部100の3つの
スペーサ112に当接させられて、ピン部P3に熱処理
部100が置かれた状態となる。ただし、上述したよう
にチェーン210等の調整が不完全であると、スペーサ
112の先端とピン部P3との間に隙間ができている場
合がある。これでピン部P3に対する前記セットが完了
するので、セット制御部は、前記監視制御部に対して完
了信号を送る。
てピン部P3の焼入が完了した後にも、ピン部P4を熱
処理部100にセットするために、次のようなセット動
作をさせる。
熱処理部100と反対方向に前記一定の角度と同じ角度
だけ逆スイングさせる。前記逆スイング後の位置で、前
記ワーク保持・回動機構のシフト機構を動作させてスイ
ングアーム機構を、ピン部P3とピン部P4との間のピ
ッチ分ピン部P4側にシフトさせる。これにより、クラ
ンクシャフトWは、前記ピッチ分ピン部P4側にシフト
させられる。
させて、ワーク保持・回動機構の検出部が所定のピン部
P1が所定の第2のシフト後初期セット角度(前記所定
の初期セット角度と同じ角度)になるのを検出すると、
保持・回動部の回動を停止させる。ワーク保持・回動機
構のスイングアームが熱処理部100の方向に前記逆ス
イングした角度だけ順方向にスイングさせられる。する
と、スイングさせられたクランクシャフトWのピン部P
4が下死点の位置にされて、熱処理部100の3つのス
ペーサ112に当接させられて、ピン部P4に熱処理部
100が置かれた状態となる。ただし、上述したように
チェーン210等の調整が不完全であると、スペーサ1
12の先端とピン部P4との間に隙間ができている場合
がある。これでピン部P4に対する前記セットが完了す
るので、セット制御部は、前記監視制御部に対して完了
信号を送る。
位センサー部610の出力に基づいて、高周波加熱コイ
ル体110とピン部P1(またはP2、P3、P4)と
の間の距離が正常範囲内であるか正常範囲外であるかの
判定を行い、正常範囲外と判定した場合には警報を発す
るものである。より具体的には、監視制御部は、前記完
了信号を受け取ると少なくともピン部P1〜P4に対す
るそれぞれの前記加熱の過程前に変位センサー部610
の出力に基づいて、高周波加熱コイル体110とピン部
P1(またはP2、P3、P4)との間の距離が正常範
囲内であるか正常範囲外であるかの判定を行い、正常範
囲外と判定した場合には前記警報装置に指示して警報を
発する他、この警報とあい前後して通常、高周波熱処理
装置Aを停止させる機能を有するものである。
行われる。前記停止は、もちろん手動で行われるように
してもよい。このように停止させて、オペレータは高周
波熱処理装置Aの点検をして、引っ張りバネ230等の
取り付け位置等を調整して前記距離の不具合を直すこと
ができるのである。これにより、熱処理前のクランクシ
ャフトWに関して、前記距離の不具合を直すことができ
るので、このクランクシャフトWは熱処理前の前記距離
の不具合が原因で不良品となることはないのである。即
ち、熱処理前の前記距離の不具合を自動的に事前に発見
して、不良品のクランクシャフトWの発生を未然に防止
できるのである。
いて、変位センサー部610の出力に基づいて、熱処理
部100が前記基準位置(即ち、前記4つの位置)に来
たことを検出し、この検出結果に基づいて前記通常電力
と前記パワーリダクション状態の電力とを切り換える制
御を、前記D/A変換カード経由で前記高周波電源の電
圧・電力制御入力端子に対して行うとともに、ワーク保
持・回動機構に対しての回動に関する指示とをするもの
でもある。回動に関する指示とは、クランクシャフトW
の加熱期間(例えば12秒程度)中に所定の速度(例え
ば1回転2秒)で所定の回数(例えば6回程度)、クラ
ンクシャフトWを回動させるものである。
ー部610の出力とによって、いわゆるパワーリダクシ
ョン操作も行われるのである。
いても前記判定を行って、正常範囲外と判定した場合に
は前記警報装置に指示して警報を発する他、この警報と
あい前後して通常、高周波熱処理装置Aを停止させる機
能を有するものでもある。
記距離の不具合がたまたま発生したとしても、監視制御
部が前記距離の不具合を自動的に発見して高周波熱処理
装置Aを停止させるので、不良品のクランクシャフトW
を適切に排除できる。
いての高周波加熱コイル体110とピン部P1(または
P2、P3、P4)との間の距離が正常範囲内であるか
正常範囲外であるかの判定は、前記CPUカードの不揮
発性メモリに予めテーブルデータとして登録した正常範
囲の値との比較で行う。
動作誤差やスペーサ112の磨耗誤差等の機械的誤差と
クランクシャフトWの製造誤差とを考慮してある程度余
裕を持たせて決められる。また、クランクシャフトWの
加熱期間中にも前記距離を検出するので、クランクシャ
フトWが加熱期間中に段々と大きく歪むことも考慮す
る。また、前記正常範囲の値は、前記歪むことも考慮し
た一定値としてもよいが、下死点を通過するごとに異な
る値とし、きめの細かい制御をするようにしてもよい。
位置調整をクランクシャフトWのサイズ(クランクシャ
フトWの中心軸と直交する方向のサイズ)が変わっても
不要にしたいならば、高周波熱処理装置Aで焼入する前
記サイズの最も小さいクランクシャフトWで変位センサ
ー部610の上下方向の位置調整をし、且つ変位センサ
ー部610は可動部611が、前記サイズの最も大きい
クランクシャフトWでも変位可能なものとすればよい。
る基本的なクランクシャフトに関するデータを予め登録
したものである。前記テーブルデータは、もちろん登録
されていないクランクシャフトに関するデータを必要に
応じて随時登録可能となっている。このようなテーブル
データ方式にしておくと、前記サイズの異なるクランク
シャフトの焼入作業に入るときの調整時間を従来よりも
短縮できるので作業効率上好ましい。リミットスイッチ
を用いていた従来の高周波熱処理装置の場合、前記サイ
ズの異なるクランクシャフトの焼入作業に入るときに、
リミットスイッチを位置調整する必要があったからであ
る。
は、次のように機能する。
フトWがワーク保持・回動機構に対して供給されると、
ワーク保持・回動機構の保持・回動部がクランクシャフ
トWを受け取り保持する。保持・回動部によってクラン
クシャフトWは回動されて、所定のピン部P1が所定の
初期セット角度になると、回動が停止する。スイングア
ームが熱処理部100の方向にスイングして、クランク
シャフトWはピン部P1が下死点の位置にされて、熱処
理部100の3つのスペーサ112に当接させられる。
即ち、下死点に位置させたピン部P1に熱処理部100
が置かれた状態となる。ただし、上述したように前記隙
間がある場合もある。セット制御部は、監視制御部に対
して完了信号を送る。
ピン部P1に対する加熱の過程前に、変位センサー部6
10の出力に基づいて、高周波加熱コイル体110とピ
ン部P1との間の距離が正常範囲内であるか正常範囲外
であるかの判定を行い、正常範囲外と判定した場合には
警報を発して、これとあい前後して高周波熱処理装置A
を停止させる。オペレータは、高周波熱処理装置Aの点
検をして、引っ張りバネ230等の取り付け位置等を調
整して前記距離の不具合を直す。直した後、オペレータ
が高周波熱処理装置Aを再スタートさせると、ピン部P
1に対する加熱の過程へ移行する。一方、前記判定が正
常範囲内である場合も、ピン部P1に対する加熱の過程
へ移行する。
の回数、クランクシャフトWが回動される。この際、変
位センサー部610の出力に基づいて、ピン部P1に置
かれた熱処理部100が通電開始位置を通過したことが
検出されると、監視制御部が高周波電源に指示して通常
電力の通電が開始される。なお、ピン部P1が下死点に
あるときを通電開始位置とする場合には、加熱の過程へ
移行した段階で通常電力の通電が開始される。
力に基づいて、ピン部P1に置かれた熱処理部100が
通常電力からパワーリダクション状態の電力に切り換え
る位置を通過したことが検出されると、通常電力からパ
ワーリダクション状態の電力に切り換えられる。この
後、加熱期間中に、変位センサー部610の出力に基づ
いて、ピン部P1に置かれた熱処理部100が、パワー
リダクション状態の電力から通常電力に戻す位置を通過
したことが検出されると、パワーリダクション状態の電
力から通常電力に切り換えられる。
出力に基づいて、ピン部P1に置かれた熱処理部100
が通常電力からパワーリダクション状態の電力に切り換
える位置を通過したことが検出された後、変位センサー
部610の出力に基づいて、ピン部P1に置かれた熱処
理部100が通電停止位置に至ったことが検出される
と、通電が停止される。なお、通電停止は、通電開始か
らの経過時間を制御部のタイマーで計測して強制的に行
う場合もある。前記通電停止のとき、保持・回動部によ
るクランクシャフトWの回動が停止される。
変位センサー部610の出力に基づいて、高周波加熱コ
イル体110とピン部P1との間の距離が正常範囲内で
あるか正常範囲外であるかの判定を行い、正常範囲外と
判定した場合には警報を発して、これとあい前後して高
周波熱処理装置Aを停止させる。即ち、前記加熱期間中
に、監視制御部は、変位センサー部610の出力と、テ
ーブルデータとして登録した正常範囲の値との比較を行
い、高周波加熱コイル体110とピン部P1との間の距
離が正常範囲内であるか正常範囲外であるかの判定を行
い、正常範囲外と判定した場合には警報を発して、これ
とあい前後して高周波熱処理装置Aを停止させる。
うにピン部P1が下死点を通過するタイミングで行うの
が望ましい。このタイミングは、通電開始からの経過時
間を制御部のタイマーで計測することで与えられる。前
記判定はピン部P1が下死点を通過するタイミングごと
にして、正常範囲外と判定されると直ちに停止させるよ
うにしてもよいし、前記加熱期間経過時点で正常範囲外
と1回でも判定されていたら停止させるようにしてもよ
い。
を噴射してクランクシャフトWのピン部P1を焼入(即
ち、冷却)してから高周波熱処理装置Aを停止させる。
この方が不良品のクランクシャフトWをすぐに取り出せ
るからである。
ャフトWを除去し、オペレータは、必要なら高周波熱処
理装置Aの引っ張りバネ230等の取り付け位置等を調
整して前記距離の不具合を直す。オペレータが高周波熱
処理装置Aをリセットすると、最初の状態に戻る。
と、セット制御部で説明したように、ピン部P1からピ
ン部P2へのシフトがされ、ピン部P2でも上述したピ
ン部P1での動作と同様の動作となる。そして、ピン部
P2が問題なく焼入されると、セット制御部で説明した
ように、ピン部P2からピン部P3へのシフトがされ、
ピン部P3でも上述したピン部P1での動作と同様の動
作となる。そして、ピン部P3が問題なく焼入される
と、セット制御部で説明したように、ピン部P3からピ
ン部P4へのシフトがされ、ピン部P4でも上述したピ
ン部P1での動作と同様の動作となる。
ンクシャフトWの焼入が適切に行われたことになる。ワ
ーク保持・回動機構のスイングアームが逆スイングされ
て、クランクシャフトWをワーク搬出入機構に払い出
す。この後、新しいクランクシャフトWがワーク搬出入
機構によって、ワーク保持・回動機構に対して供給され
て、以上の繰り返しとなる。
定が正常範囲内ならば、通常、シフト後の加熱過程前の
ピン部P2〜P4でも前記判定が正常範囲内となるはず
である。また、加熱過程前のピン部P1の前記判定が正
常範囲外ならばオペレータが調整し直すので、シフト後
の加熱過程前のピン部P2〜P4では前記判定が正常範
囲内となるはずである。よって、加熱過程前のピン部P
2〜P4での前記判定は省略することもできる。しかし
ながら、万一、前記セットのときに高周波加熱コイル体
110がピン部P2〜P4以外の部分、即ちジャーナル
部に誤って乗っかっても、異常を検出する方が好ましい
ので、通常加熱過程前のピン部P2〜P4での前記判定
は通常省略しない。以下の高周波熱処理装置では、この
省略を行わないものを代表として説明する。
周波熱処理装置Aにおける構成は、上述のものに限定し
ない。例えば、変位センサー部610は、熱処理部10
0の上下動を検出できれば何でもよいので、リニアセン
サー以外に、例えばロータリーエンコーダ等の回転変位
を検出する回転変位センサを用いてもよい。この場合、
例えば回転変位センサはスプロケット220と同軸に取
り付けると機構が簡単にできる。また、従来、引っ張り
バネ230の代わりにシリンダー機構を設ける場合もあ
るが、この場合も上述に準じたものになる。
処理装置Aにおいて、前記ワーク保持・回動機構はスイ
ングアーム機構を有するものとしたが、その代わりに昇
降機構を有するものとしてもよい。この場合、上述の動
作で前記ワーク保持・回動機構によってクランクシャフ
トWをスイングさせたり、逆スイングさせるところが、
クランクシャフトWを上昇させたり、下降させることに
なるだけである。
処理装置Aにおいて、前記ワーク保持・回動機構からス
イングアーム機構または昇降機構を取り去る代わりに、
図3に示されるように、焼入機構10(ただし、前記高
周波電源を除く。)と装置フレーム5との間に熱処理部
側昇降機構700を設けた高周波熱処理装置A′として
もよい。即ち、下死点に位置させたピン部に対して熱処
理部100をセットさせるべく前記熱処理部側昇降機構
を備えた従来の高周波熱処理装置に、変位センサー部6
10等を適用してもよい。
レーム5に突設されたレール体(図示省略)と、このレ
ール体に係合する昇降用スライダー710と、前記レー
ル体と昇降用スライダー710との間に設けられた駆動
機構(図示省略)とを有する。高周波熱処理装置A′の
場合、熱処理部側昇降機構700の昇降用スライダー7
10に対して焼入機構10(ただし、前記高周波電源を
除く。)とこの焼入機構10に取り付けられた変位セン
サー機構600とが取り付けられる。
上記構成変更に伴い高周波熱処理装置Aのセット制御部
と多少異なる。ただし、高周波熱処理装置A′のセット
制御部は、高周波熱処理装置Aのセット制御部が熱処理
部100に対してピン部を下死点に位置されるように前
記ワーク保持・回動機構によってセットさせたのに対し
て、下死点に位置させたピン部に対して熱処理部100
を前記熱処理部側昇降機構によってセットさせるように
変更されただけのものである。
周波熱処理装置Bは、熱処理部100を2つ有するワー
クシフト方式のものである(図1参照)。高周波熱処理
装置Bは、ピン部P1、P2を同時焼入後に、前記ワー
ク保持・回動機構と同様のワーク保持・回動機構でクラ
ンクシャフトWをシフトして、且つ180°回動させて
初期セット状態のピン部P1、P2と同様の位置関係と
なったピン部P3、P4に対して同時焼入するものであ
る。ピン部P1とP2とは相互に180°位相差があ
り、1つの高周波電源では処理できないため、高周波熱
処理装置Bでは、前記高周波電源が2つ必要となってい
る。
処理装置Aでの焼入機構10と変位センサー機構600
とをそれぞれ1つから2つにし、且つ高周波熱処理装置
Aでのワーク保持・回動機構のシフト機構の最大シフト
長を高周波熱処理装置Bが対応する最長のクランクシャ
フトWのピン部P1からピン部P3までの距離に変更し
たものである。
入機構10(ただし、前記高周波電源を除く。)の間の
ピッチは、異なる種類のクランクシャフトWに対応させ
られるように変更可能となっている。よって、一方の焼
入機構10(ただし、前記高周波電源を除く。)とこの
焼入機構10に取り付けられた変位センサー機構600
とは、高周波熱処理装置Aのときのように装置フレーム
5に固定されているが、他方の焼入機構10(ただし、
前記高周波電源を除く。)とこの焼入機構10に取り付
けられた変位センサー機構600とは、装置フレーム5
との間にピッチ調整用スライド機構(図示省略)が設け
られている。
レーム5に突設したレール体と、このレール体と係合す
るスライダーと、前記レール体とスライダーとの間に設
けられた駆動機構とを有する。この駆動機構は、前記制
御部によって自動的に前記ピッチを調整するようにした
ときのみ設けられるが、高周波熱処理装置Aでのワーク
保持・回動機構の駆動機構と同様のものでよい。焼入機
構10(ただし、前記高周波電源を除く。)と、この焼
入機構10に取り付けられた変位センサー機構600と
は前記スライダーに固定される。
変更に伴いセット制御部と監視制御部とが高周波熱処理
装置Aのものと一部異なる。ただし、高周波熱処理装置
Bの監視制御部は高周波熱処理装置Aのものと基本的に
同じであり、2つのピン部に対して制御することのみ異
なるだけなのでその詳細な説明は省略し、高周波熱処理
装置Bのセット制御部と関連して次に簡単に説明する。
処理部100に対してピン部P1(またはP2、P3、
P4)を下死点に位置されるようにセットさせ、且つ前
記セットが完了すると前記監視制御部に対して完了信号
を送る等するものであるが、前記ワーク搬出入機構とワ
ーク保持・回動機構とにさせるピン部P1〜P4への一
連のセット動作が多少異なる。
次のようになる。前記ワーク搬出入機構から前記ワーク
保持・回動機構にクランクシャフトWを搬入させる。ク
ランクシャフトWをワーク保持・回動機構の保持・回動
部で保持させる。クランクシャフトWを保持・回動部で
回動させて、ワーク保持・回動機構の検出部が所定のピ
ン部P1が前記所定の初期セット角度になるのを検出す
ると、保持・回動部の回動を停止させる。
熱処理部100の方向に90°スイングさせられる。す
ると、スイングさせられたクランクシャフトWのピン部
P1が下死点の位置にされて、熱処理部100の3つの
スペーサ112に当接させられて、ピン部P1に熱処理
部100が置かれた状態となる。ただし、上述したよう
に前記隙間ができている場合もある。これでピン部P1
に対する前記セットが完了するので、セット制御部は、
監視制御部に対して完了信号を送る。この後、監視制御
部が少なくとも加熱の過程前に前記判定を行う。
置かれた状態となっているが、ピン部P1が下死点の位
置にされているとき、ピン部P2は上死点に位置にされ
ているのでピン部P2に関する前記判定はピン部P1が
前記下死点の位置にされているときにできない。そのた
め、前記判定の後、ピン部P2での判定をさせるべく、
セット制御部は、クランクシャフトWを保持・回動部で
回動させて、ワーク保持・回動機構の検出部が所定のピ
ン部P1が前記所定の初期セット角度から180°の角
度になるのを検出して、保持・回動部の回動を停止させ
る。即ち、このときピン部P2は下死点にある。これで
ピン部P2に対する前記セットが完了するので、セット
制御部は、監視制御部に対して完了信号を送る。この
後、監視制御部が少なくとも加熱の過程前に前記判定を
行う。
の前記判定を、少なくともピン部P1、P2の加熱の過
程前に行う。監視制御部はピン部P1、P2でのいずれ
かの前記判定で高周波加熱コイル体110とピン部P1
(またはP2)との間の距離が正常範囲外と判定した場
合には前記警報装置に指示して警報を発する他、この警
報とあい前後して、高周波熱処理装置Bを停止させる。
停止後、オペレータは高周波熱処理装置Bの点検をし
て、引っ張りバネ230等の取り付け位置等を調整して
前記距離の不具合を直す。直した後、オペレータが再ス
タートさせると、ピン部P2での前記判定が完了してい
ないときには、その判定に関連した動作へ移行する。一
方、ピン部P2での前記判定が完了していると、ピン部
P1、P2の加熱の過程へ移行して、監視制御部による
動作となる。
が完了した後、ワーク保持・回動機構のスイングアーム
を熱処理部100と反対方向に前記一定の角度と同じ角
度だけ逆スイングさせる。前記逆スイング後の位置で、
前記ワーク保持・回動機構のシフト機構を動作させてス
イングアーム機構を、ピン部P1とピン部P3との間の
ピッチ分ピン部P3側にシフトさせる。これにより、ク
ランクシャフトWは、前記ピッチ分ピン部P3側にシフ
トさせられる。
トWを保持・回動部で回動させて、ワーク保持・回動機
構の検出部が所定のピン部P1が前記所定の初期セット
角度から180°の角度になるのを検出して、保持・回
動部の回動を停止させる。即ち、このときピン部P3は
下死点にある。この後、ピン部P3、P4についても、
ピン部P1、P2と同様にすることになる。これ以外の
動作は基本的に高周波熱処理装置Aと同様であるのでそ
の説明は省略する。
周波熱処理装置Bの場合、2つのピン部を同時焼入する
ため、高周波電源を2つとしたが、その代わりに高周波
電源を1つにして、且つ高周波電源と2つの熱処理部と
の間に切り換えのためのスイッチを設けた従来の高周波
熱処理装置にも、上述の高周波熱処理装置Bに準じた構
成を適用してもよい。この場合、高周波熱処理装置Bに
おいては同時に2つのピン部を焼入したのを、2つのピ
ン部に置かれた各熱処理部100による焼入が前記スイ
ッチの切り換えで1つずつ行われる点が異なる。
処理装置Bにおいても、高周波熱処理装置Aに対する高
周波熱処理装置A′の関係を満たす構成変更を行った高
周波熱処理装置B′としてもよい(図3参照)。即ち、
高周波熱処理装置B′は、高周波熱処理装置A′のスラ
イダー710に対して、一方の焼入機構10(ただし、
前記高周波電源を除く。)とこの焼入機構10に取り付
けられた変位センサー機構600と、他方の焼入機構1
0(ただし、前記高周波電源を除く。)とこの焼入機構
10に取り付けられた変位センサー機構600と、ピッ
チ調整用スライド機構とが取り付けられている。
周波熱処理装置Cは、コイルシフト方式のものである
(図4および図5参照)。高周波熱処理装置Cには、高
周波熱処理装置A、A′に対応して熱処理部100が1
つの高周波熱処理装置CA、CA′と、高周波熱処理装
置B、B′に対応して熱処理部100が2つの高周波熱
処理装置CB、CB′とがある。
置Aにおいてワーク保持・回動機構からシフト機構を取
り去り、且つ焼入機構10(ただし、前記高周波電源を
除く。)と、この焼入機構10に取り付けられた変位セ
ンサー機構600とを装置フレーム5に固定するのでは
なく、図4に示されるように、熱処理部側シフト機構8
00を介して図4の紙面前後方向に移動可能に取り付け
たものである。
ーム5に突設したレール体(図示省略)と、このレール
体と係合するスライダー810と、前記レール体とスラ
イダー810との間に設けられた駆動機構(図示省略)
とを有する。焼入機構10(ただし、前記高周波電源を
除く。)とこの焼入機構10に取り付けられた変位セン
サー機構600とは、スライダー810に固定されてい
る。駆動機構は高周波熱処理装置Aのワーク保持・回動
機構のシフト機構の駆動機構と同様でよい。
変更に伴いセット制御部が高周波熱処理装置Aのセット
制御部と多少異なる。高周波熱処理装置CAのセット制
御部は、高周波熱処理装置Aのセット制御部がクランク
シャフトWをシフトさせるべくスイングアーム機構(ま
たは前記昇降機構)をシフト機構によってシフトさせて
いたのに対して、コイル111を備えた熱処理部100
等を熱処理部側シフト機構800によってシフトさせる
ように変更したものである。
装置A′においてワーク保持・回動機構からシフト機構
を取り去り、高周波熱処理装置CAでの熱処理部側シフ
ト機構800と同様の熱処理部側シフト機構800′
を、図5に示されるように、装置フレーム5と熱処理部
側昇降機構700との間に設けたものである。また、高
周波熱処理装置CA′は、上記構成変更に伴いセット制
御部が高周波熱処理装置A′のセット制御部と多少異な
る。高周波熱処理装置CA′のセット制御部は、高周波
熱処理装置A′のセット制御部がクランクシャフトWを
ワーク保持・回動機構のシフト機構でシフトさせていた
のに対して、コイル111を備えた熱処理部100等を
前記熱処理部側シフト機構によってシフトさせるように
変更したものである。
置Bにおいて、ワーク保持・回動機構からシフト機構を
取り去り、高周波熱処理装置CAでの熱処理部側シフト
機構800と同様の熱処理部側シフト機構800を、前
記ピッチ調整用スライド機構と装置フレーム5との間に
設けたものである(図4参照)。
変更に伴いセット制御部が高周波熱処理装置Bのセット
制御部と多少異なる。高周波熱処理装置CBのセット制
御部は、高周波熱処理装置Bのセット制御部がクランク
シャフトWをシフトさせるべくスイングアーム機構(ま
たは前記昇降機構)をシフト機構によってシフトさせて
いたのに対して、コイル111を備えた熱処理部100
等を熱処理部側シフト機構800によってシフトさせる
ように変更したものである。
装置B′において、ワーク保持・回動機構からシフト機
構を取り去り、高周波熱処理装置CBでの熱処理部側シ
フト機構800と同様の熱処理部側シフト機構800′
を、装置フレーム5と熱処理部側昇降機構700との間
に設けたものである(図5参照)。また、高周波熱処理
装置CB′は、上記構成変更に伴いセット制御部が高周
波熱処理装置B′のセット制御部と多少異なる。高周波
熱処理装置CB′のセット制御部は、高周波熱処理装置
B′のセット制御部がクランクシャフトWをワーク保持
・回動機構のシフト機構でシフトさせていたのに対し
て、コイル111を備えた熱処理部100等を熱処理部
側シフト機構800′によってシフトさせるように変更
したものである。
周波熱処理装置Dは、シフト機構のない場合であって、
2箇所以上の焼入ステーションを有する場合である(図
1および図3参照。ただし、焼入ステーションは1箇所
のみ図示した状態である。)。高周波熱処理装置Dに
は、4箇所の焼入ステーションを有する高周波熱処理装
置D1、D1′と、2箇所の焼入ステーションを有する
高周波熱処理装置D2、D2′とがある。
焼入ステーションでそれぞれ1つのピン部を焼入する。
高周波熱処理装置D1、D1′は、それぞれ高周波熱処
理装置A、A′においてワーク保持・回動機構のシフト
機構を取り除いたものを4セット縦列配置したものに相
当する。ただし、高周波熱処理装置D1、D1′のセッ
ト制御部は、シフト機構によるシフトがなく1つのピン
部に対するセット動作のみ指示するものとなっている。
方の焼入ステーションでピン部P1、P4を焼入し、他
方の焼入ステーションでピン部P2、P3を焼入するよ
うになっている。即ち、同位相にあるピン部を1つの高
周波電源で加熱するようになっている。
れ高周波熱処理装置B、B′においてワーク保持・回動
機構のシフト機構を取り除き、高周波電源を2つから1
つへ変更し、且つピッチ調整用スライド機構の調整範囲
をピン部P1、P4またはピン部P2、P3に適応させ
たものを2セット配置したものに相当する。ただし、高
周波熱処理装置D2、D2′のセット制御部は、シフト
機構によるシフトがなくピン部P1、P4およびピン部
P2、P3に対するセット動作のみ指示するものとなっ
ている。高周波熱処理装置D2、D2′の監視制御部
は、ピン部P1、P4およびピン部P2、P3での前記
判定をそれぞれ行う。
周波熱処理装置E、E′は、シフト機構のない場合であ
って、焼入ステーションは1箇所のみの場合である(図
1および図3参照)。
れ高周波熱処理装置B、B′からシフト機構を取り除い
たものに対して、図1および図3の紙面前後方向に、焼
入機構10(ただし、高周波電源を除く。)と変位セン
サー機構600とをピッチ調整用スライド機構付で2セ
ット追加して設けたものに相当する。ただし、高周波熱
処理装置Eのセット制御部は、シフト機構によるシフト
がなく4つのピン部P1〜P4に対するセット動作のみ
指示するものとなっている。高周波熱処理装置Eの監視
制御部は、相互に180°の位相差のあるピン部P1、
P4とピン部P2、P3とに関する前記判定をそれぞれ
行う。
周波熱処理装置は、図示は省略するが、ジャーナル部の
焼入機構にも、変位センサー部610等を設けた場合で
ある。ジャーナル部は、公転移動する部分がないので、
変位センサー部610等を設ける必要性が低い。しかし
ながら、特に引っ張りバネ等を交換した後、調整の仕方
が悪いと、ジャーナル部に対する熱処理部のセットまた
は熱処理部に対するジャーナル部のセットのとき、高周
波加熱コイル体のスペーサの先端とジャーナル部との間
に隙間ができることはあり得る。前記高周波熱処理装置
は、前記隙間ができたことを検出させたい場合のもので
あって、変位センサー機構600と、監視制御部とを有
したものである。
少なくとも加熱過程前に変位センサー部610の出力に
基づいて、高周波加熱コイル体とジャーナル部との間の
距離が正常範囲内であるか正常範囲外であるかの判定を
行い、正常範囲外と判定した場合には警報を発し、これ
とあい前後して通常、高周波熱処理装置Fを停止させる
ようにするものとすればよい。
して説明したが、クランクシャフトに限らずクランクシ
ャフトのピン部のような被公転移動部を有するものであ
れば、上述と略同様になることは明白であり、その説明
は省略する。
に係る高周波熱処理装置は、高周波加熱コイル体を有す
る熱処理部が吊り下げられて移動自在にされており、ワ
ークを回動させると前記ワークの被公転移動部に置かれ
た前記熱処理部が当該被公転移動部とともに円運動しつ
つ当該被公転移動部の外周面を加熱し、且つ、この加熱
の過程で、前記熱処理部が基準位置に来たことが検出さ
れるごとに、当該熱処理部に与える電力を、前記円運動
の1周期内で、第1の電力と、前記第1の電力よりも小
さい第2の電力とに切り換える高周波熱処理装置におい
て、前記被公転移動部に置かれた前記熱処理部の上下方
向の変位を検出する変位センサー部と、この変位センサ
ー部の出力に基づいて、前記熱処理部が前記基準位置に
来たことを検出し、この検出結果に基づいて前記第1の
電力と前記第2の電力とを切り換える制御を行う監視制
御部とを備える。
処理装置の場合には、1つの熱処理部当たり変位センサ
ー部という1つのセンサーの出力だけに基づいて、第1
の電力(通常電力)と第2の電力(パワーリダクション
状態の電力)とを切り換える、いわゆるパワーリダクシ
ョン操作が可能である。また、この変位センサー部の出
力は別の用途にも流用可能である。即ち、前記変位セン
サー部と監視制御部という従来と別の手段でいわゆるパ
ワーリダクション操作を可能とするとともに、前記手段
で、後述するように高周波加熱コイル体と被公転移動部
との間の距離を検出して、不良品のワークの発生を未然
に防止して不良品のワークの発生を低減させたり、不良
品のワークを排除可能である。更に、従来、リミットス
イッチを使用した場合よりも作業効率を上げられる。
は、請求項1記載の高周波熱処理装置において、前記監
視制御部は、前記変位センサー部の出力に基づいて、高
周波加熱コイル体と被公転移動部との間の距離が正常範
囲内であるか正常範囲外であるかの判定を行い、正常範
囲外と判定した場合には警報を発する。
処理装置の場合には、前記変位センサー部の出力に基づ
いて、高周波加熱コイル体と被公転移動部との間の距離
が適切な状態となっているかを判定し、異常であれば警
報を発するので、不良品のワークの発生を未然に防止し
て不良品のワークの発生を従来より低減させたり、不良
品のワークを排除可能である。
は、請求項2記載の高周波熱処理装置は、下死点に位置
させた前記被公転移動部に対して前記熱処理部をセット
させるか、または、前記熱処理部に対して前記被公転移
動部を下死点に位置されるようにセットさせ、且ついず
れかによるセットが完了すると前記監視制御部に対して
完了信号を送るセット制御部を有しており、前記監視制
御部は、前記完了信号を受け取ると少なくとも前記加熱
の過程前に前記判定を行う。
処理装置の場合には、被公転移動部を加熱の過程前のセ
ット段階において、被公転移動部を下死点に来るように
セットし、この時点で既に高周波加熱コイル体と被公転
移動部との間の距離が不適切なら警報を発する。したが
って、前記不適切な状態なら、加熱の過程に移行しない
ようにすることも可能で、不良品のワークの発生を未然
に防止することが可能である。よって、不良品のワーク
の発生を従来よりも低減させられる。
は、請求項3記載の高周波熱処理装置において、前記監
視制御部は、前記加熱の過程においても前記判定を行
う。
処理装置の場合には、加熱の過程で前記警報により、不
良品のワークの発生がわかるので、不良品のワークを排
除可能である。
示す概略的説明図である。
4気筒用クランクシャフトを示す概略的正面図である。
別の実施例を示す概略的説明図である。
更に別の実施例を示す概略的説明図である。
更に別の実施例を示す概略的説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 高周波加熱コイル体を有する熱処理部が
吊り下げられて移動自在にされており、ワークを回動さ
せると前記ワークの被公転移動部に置かれた前記熱処理
部が当該被公転移動部とともに円運動しつつ当該被公転
移動部の外周面を加熱し、且つ、この加熱の過程で、前
記熱処理部が基準位置に来たことが検出されるごとに、
当該熱処理部に与える電力を、前記円運動の1周期内
で、第1の電力と、前記第1の電力よりも小さい第2の
電力とに切り換える高周波熱処理装置において、 前記被公転移動部に置かれた前記熱処理部の上下方向の
変位を検出する変位センサー部と、この変位センサー部
の出力に基づいて、前記熱処理部が前記基準位置に来た
ことを検出し、この検出結果に基づいて前記第1の電力
と前記第2の電力とを切り換える制御を行う監視制御部
とを具備したことを特徴とする高周波熱処理装置。 - 【請求項2】 前記監視制御部は、前記変位センサー部
の出力に基づいて、高周波加熱コイル体と被公転移動部
との間の距離が正常範囲内であるか正常範囲外であるか
の判定を行い、正常範囲外と判定した場合には警報を発
することを特徴とする請求項1記載の高周波熱処理装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の高周波熱処理装置は、下
死点に位置させた前記被公転移動部に対して前記熱処理
部をセットさせるか、または、前記熱処理部に対して前
記被公転移動部を下死点に位置されるようにセットさ
せ、且ついずれかによるセットが完了すると前記監視制
御部に対して完了信号を送るセット制御部を有してお
り、前記監視制御部は、前記完了信号を受け取ると少な
くとも前記加熱の過程前に前記判定を行うことを特徴と
する高周波熱処理装置。 - 【請求項4】 前記監視制御部は、前記加熱の過程にお
いても前記判定を行うことを特徴とする請求項3記載の
高周波熱処理装置。
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JP3499498B2 JP3499498B2 (ja) | 2004-02-23 |
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JP2005344192A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Denki Kogyo Co Ltd | 熱処理条件調整方法 |
WO2007111021A1 (ja) | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Ntn Corporation | 高周波熱処理設備における品質保証システム |
JP2009249694A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Fuji Electronics Industry Co Ltd | 高周波焼入装置の監視装置 |
-
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