JP2001289319A - 変速機操作用倍力装置 - Google Patents
変速機操作用倍力装置Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/26—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
- F16H61/28—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
- F16H61/30—Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor
- F16H2061/301—Hydraulic or pneumatic motors or related fluid control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action
Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】変速機操作用倍力装置を小型軽量化し、コスト
ダウンを図るとともに、制御弁6の構造を簡素化し、確
実かつスムーズに作動できるようにする。 【解決手段】変速機のアッパケース2に一体的に設けら
れ、ストライカ8を回動するパワーシリンダ10と、シ
フトシャフト4内に設けられ、チェンジレバーからの変
速指令操作力によって作動して、パワーシリンダ10へ
のエア圧の給排を制御する制御弁6と、シフト用リンク
機構に接続され、制御弁6の作動を行う制御弁作動手段
とを備えている。制御弁6は、シフトシャフト4内に同
軸上に対向して設けられた一対の弁機構6A,6Bを有
し、制御弁作動手段は、シフトシャフト4内に軸方向に
移動可能に設けられた入力伝達部材32と、両弁機構6
A,6Bを貫通して一端が入力伝達部材32に連結され
た入力ロッド50とを有しており、入力伝達部材32が
移動すると、この入力伝達部材32または入力ロッド5
0により一方の弁機構6A,6Bが開放する。
ダウンを図るとともに、制御弁6の構造を簡素化し、確
実かつスムーズに作動できるようにする。 【解決手段】変速機のアッパケース2に一体的に設けら
れ、ストライカ8を回動するパワーシリンダ10と、シ
フトシャフト4内に設けられ、チェンジレバーからの変
速指令操作力によって作動して、パワーシリンダ10へ
のエア圧の給排を制御する制御弁6と、シフト用リンク
機構に接続され、制御弁6の作動を行う制御弁作動手段
とを備えている。制御弁6は、シフトシャフト4内に同
軸上に対向して設けられた一対の弁機構6A,6Bを有
し、制御弁作動手段は、シフトシャフト4内に軸方向に
移動可能に設けられた入力伝達部材32と、両弁機構6
A,6Bを貫通して一端が入力伝達部材32に連結され
た入力ロッド50とを有しており、入力伝達部材32が
移動すると、この入力伝達部材32または入力ロッド5
0により一方の弁機構6A,6Bが開放する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、チェンジレバーか
らシフト用リンク機構を介して伝達された変速指令操作
力を倍力して変速機のシフト操作を行わせる変速機操作
用倍力装置に関するものである。
らシフト用リンク機構を介して伝達された変速指令操作
力を倍力して変速機のシフト操作を行わせる変速機操作
用倍力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変速機の変速操作システムは、運転席の
チェンジレバーと、変速機のシフトレバーおよびセレク
トレバーとが、それぞれシフト用リンク機構およびセレ
クト用リンク機構で接続されており、変速機操作用倍力
装置は、変速機のシフトレバーとシフト用リンク機構と
の間に設けられ、チェンジレバーからのシフト操作力を
エア圧で倍力して前記シフトレバーを作動させるように
なっている。
チェンジレバーと、変速機のシフトレバーおよびセレク
トレバーとが、それぞれシフト用リンク機構およびセレ
クト用リンク機構で接続されており、変速機操作用倍力
装置は、変速機のシフトレバーとシフト用リンク機構と
の間に設けられ、チェンジレバーからのシフト操作力を
エア圧で倍力して前記シフトレバーを作動させるように
なっている。
【0003】変速機は、シフトシャフト上のストライカ
をシャフトの軸方向に動かして行うセレクト動作と、中
立位置からギヤが噛み合うシフト位置へストライカを回
動させるシフト動作とがあり、これらセレクト動作とシ
フト動作との組み合わせで変速機の変速操作を行う。前
記セレクト動作は、ストライカをシフトシャフトの軸方
向に移動させるだけなので、特に大きい力を必要としな
いが、シフト動作は、ギヤの噛み合いを行うため大きい
力が必要である。そのため、変速機操作用倍力装置は、
そのシフト動作に必要な大きい力を補助するために設け
られている。
をシャフトの軸方向に動かして行うセレクト動作と、中
立位置からギヤが噛み合うシフト位置へストライカを回
動させるシフト動作とがあり、これらセレクト動作とシ
フト動作との組み合わせで変速機の変速操作を行う。前
記セレクト動作は、ストライカをシフトシャフトの軸方
向に移動させるだけなので、特に大きい力を必要としな
いが、シフト動作は、ギヤの噛み合いを行うため大きい
力が必要である。そのため、変速機操作用倍力装置は、
そのシフト動作に必要な大きい力を補助するために設け
られている。
【0004】前記変速機操作用倍力装置の従来の一般的
な構成(例えば、特開平8−247281号公報参照)
について簡単に説明すると、ハウジング内に摺動自在に
設けられた出力ロッドが変速機のシフトレバーに係合
し、この出力ロッドのストロークによってシフトレバー
が回動して変速機のシフト操作を行う。前記倍力装置の
ハウジングは、変速機とは別体であり、変速機のアッパ
ケースに外部から取り付けられている。
な構成(例えば、特開平8−247281号公報参照)
について簡単に説明すると、ハウジング内に摺動自在に
設けられた出力ロッドが変速機のシフトレバーに係合
し、この出力ロッドのストロークによってシフトレバー
が回動して変速機のシフト操作を行う。前記倍力装置の
ハウジングは、変速機とは別体であり、変速機のアッパ
ケースに外部から取り付けられている。
【0005】前記ハウジング内の出力ロッドの外周側に
はパワーシリンダのシリンダ室が設けられ、この出力ロ
ッドの外周に固定されたピストンにより前記シリンダ室
を二つの圧力室に区画している。出力ロッド内に摺動自
在に入力ロッド(前記公報では操作ロッド)が設けら
れ、その一端がリンク機構を介してチェンジレバーに連
結される。出力ロッド内の入力ロッドの先に制御弁(前
記公報では切換弁)が設けられ、また、入力ロッドの先
端には、制御弁を作動させる入力パイプ部材が設けられ
ている。
はパワーシリンダのシリンダ室が設けられ、この出力ロ
ッドの外周に固定されたピストンにより前記シリンダ室
を二つの圧力室に区画している。出力ロッド内に摺動自
在に入力ロッド(前記公報では操作ロッド)が設けら
れ、その一端がリンク機構を介してチェンジレバーに連
結される。出力ロッド内の入力ロッドの先に制御弁(前
記公報では切換弁)が設けられ、また、入力ロッドの先
端には、制御弁を作動させる入力パイプ部材が設けられ
ている。
【0006】制御弁は、出力ロッドの内周に固定され、
一対の互いに対向する弁座を有する弁座部材と、弁座部
材間に配置され、スプリングによって付勢されて前記各
弁座に着座する二つの弁体と、これら弁体を弁座から離
座させる一対のバルブリフタと、これらバルブリフタを
各弁部材から離れる方向に押圧するスプリング等を備え
ている。
一対の互いに対向する弁座を有する弁座部材と、弁座部
材間に配置され、スプリングによって付勢されて前記各
弁座に着座する二つの弁体と、これら弁体を弁座から離
座させる一対のバルブリフタと、これらバルブリフタを
各弁部材から離れる方向に押圧するスプリング等を備え
ている。
【0007】前記弁座部材内の弁体が収容されているエ
ア室はエア源に接続され、弁座部材の外側のバルブリフ
タが配置されている作動圧室(前記公報では出力圧室)
は前記パワーシリンダの各圧力室に接続されている。
ア室はエア源に接続され、弁座部材の外側のバルブリフ
タが配置されている作動圧室(前記公報では出力圧室)
は前記パワーシリンダの各圧力室に接続されている。
【0008】前記構成に係る従来の変速機操作用倍力装
置では、チェンジレバーのシフト操作を行うと、入力ロ
ッドがそのシフト方向に移動し、この入力ロッドまたは
入力パイプ部材によって一方のバルブリフタが動いて、
その弁体を弁座から離座させる。これによりエア室のエ
アが一方の作動圧室を通ってパワーシリンダの一方の圧
力室に供給され、ピストンがストロークする。すると出
力ロッドがストロークするので、シフトレバーが回動し
て変速機のシフト動作が行われる。
置では、チェンジレバーのシフト操作を行うと、入力ロ
ッドがそのシフト方向に移動し、この入力ロッドまたは
入力パイプ部材によって一方のバルブリフタが動いて、
その弁体を弁座から離座させる。これによりエア室のエ
アが一方の作動圧室を通ってパワーシリンダの一方の圧
力室に供給され、ピストンがストロークする。すると出
力ロッドがストロークするので、シフトレバーが回動し
て変速機のシフト動作が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の変速機操作
用倍力装置は、変速機の外部に設けられて、そのハウジ
ングが変速機のアッパケースに取り付けられている。従
って、取付けスペースが必要であり、また、大型化し、
重量が大きくなるとともにコスト高であるという問題が
あった。
用倍力装置は、変速機の外部に設けられて、そのハウジ
ングが変速機のアッパケースに取り付けられている。従
って、取付けスペースが必要であり、また、大型化し、
重量が大きくなるとともにコスト高であるという問題が
あった。
【0010】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、取付けスペースを大幅に削減できるととも
に、小型化、軽量化およびコストダウンを図ることがで
きる変速機操作用倍力装置を提供することを目的とする
ものである。
たもので、取付けスペースを大幅に削減できるととも
に、小型化、軽量化およびコストダウンを図ることがで
きる変速機操作用倍力装置を提供することを目的とする
ものである。
【0011】また、制御弁の構造の簡素化を図るととも
に、制御弁がスムーズにかつ確実に作動することができ
る変速機操作用倍力装置を提供することを目的とするも
のである。
に、制御弁がスムーズにかつ確実に作動することができ
る変速機操作用倍力装置を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変速機操作
用倍力装置は、変速指令操作手段から変速指令操作力伝
達手段を介して伝達される変速指令操作力を倍力して変
速機のシフト操作を行うものであって、前記変速機のア
ッパケースに一体的に設けられ、前記変速機のストライ
カを回動させるパワーシリンダと、前記変速機のシフト
シャフト内に設けられ、前記変速指令操作手段からの変
速指令操作力により作動して前記パワーシリンダへの流
体圧の給排を制御する制御弁と、前記変速指令操作力伝
達手段に接続され、前記制御弁の作動を行う制御弁作動
手段とを備えており、さらに、前記制御弁は、前記シフ
トシャフト内に同軸上に設けられた対向する一対の弁機
構を有し、かつ、前記制御弁作動手段は、前記シフトシ
ャフト内に軸方向に移動可能に設けられた入力伝達部材
と、前記一対の弁機構を貫通して一端部が前記入力伝達
部材に連結された制御弁作動部材とを有していることを
特徴とするものである。
用倍力装置は、変速指令操作手段から変速指令操作力伝
達手段を介して伝達される変速指令操作力を倍力して変
速機のシフト操作を行うものであって、前記変速機のア
ッパケースに一体的に設けられ、前記変速機のストライ
カを回動させるパワーシリンダと、前記変速機のシフト
シャフト内に設けられ、前記変速指令操作手段からの変
速指令操作力により作動して前記パワーシリンダへの流
体圧の給排を制御する制御弁と、前記変速指令操作力伝
達手段に接続され、前記制御弁の作動を行う制御弁作動
手段とを備えており、さらに、前記制御弁は、前記シフ
トシャフト内に同軸上に設けられた対向する一対の弁機
構を有し、かつ、前記制御弁作動手段は、前記シフトシ
ャフト内に軸方向に移動可能に設けられた入力伝達部材
と、前記一対の弁機構を貫通して一端部が前記入力伝達
部材に連結された制御弁作動部材とを有していることを
特徴とするものである。
【0013】また、請求項3に記載の変速機操作用倍力
装置は、前記制御弁が、前記シフトシャフトに形成され
たバルブ孔内に配置されており、両弁機構の弁座部材
は、これら弁座部材の外側からバルブ孔内に挿入された
係止部材をシフトシャフトに係止することにより固定さ
れていることを特徴とするものである。
装置は、前記制御弁が、前記シフトシャフトに形成され
たバルブ孔内に配置されており、両弁機構の弁座部材
は、これら弁座部材の外側からバルブ孔内に挿入された
係止部材をシフトシャフトに係止することにより固定さ
れていることを特徴とするものである。
【0014】さらに、請求項4に記載の変速機操作用倍
力装置は、前記シフトシャフトの壁面を貫通する径方向
穴と、この径方向孔と軸方向の位置を一致させて前記ア
ッパケースに形成された径方向孔とが、前記制御弁の流
体通路の一部を構成しており、さらに、前記シフトシャ
フトの径方向孔が開口する外周面と、前記アッパケース
の径方向孔が開口する内周面との、少なくともいずれか
一方に環状溝を形成したものである。
力装置は、前記シフトシャフトの壁面を貫通する径方向
穴と、この径方向孔と軸方向の位置を一致させて前記ア
ッパケースに形成された径方向孔とが、前記制御弁の流
体通路の一部を構成しており、さらに、前記シフトシャ
フトの径方向孔が開口する外周面と、前記アッパケース
の径方向孔が開口する内周面との、少なくともいずれか
一方に環状溝を形成したものである。
【0015】また、請求項5に記載の変速機操作用倍力
装置は、前記制御弁作動手段が、前記シフトシャフトに
固定されたシフトレバーに中間部が回動自在に支持さ
れ、一端が前記入力伝達部材に係合し、他端が前記変速
指令操作手段に接続された入力伝達レバーを有するとと
もに、前記アッパケースに、前記シフトレバーと前記入
力伝達レバーを覆うカバーを設けたものである。
装置は、前記制御弁作動手段が、前記シフトシャフトに
固定されたシフトレバーに中間部が回動自在に支持さ
れ、一端が前記入力伝達部材に係合し、他端が前記変速
指令操作手段に接続された入力伝達レバーを有するとと
もに、前記アッパケースに、前記シフトレバーと前記入
力伝達レバーを覆うカバーを設けたものである。
【0016】また、請求項6に記載の変速機操作用倍力
装置は、同軸上に対向して設けられた前記2つの弁機構
の、軸方向の外側にそれぞれ排出室が設けられ、これら
両排出室は前記制御弁作動部材に形成された接続通路に
よって接続され、さらに、前記シフトシャフトに、前記
排出室の一方と、前記カバーおよびアッパケースによっ
て区画されたレバー室とを連通する連通路が設けられ、
かつ、前記カバーに、前記レバー室を大気に連通する排
気口が形成されたことを特徴とするものである。
装置は、同軸上に対向して設けられた前記2つの弁機構
の、軸方向の外側にそれぞれ排出室が設けられ、これら
両排出室は前記制御弁作動部材に形成された接続通路に
よって接続され、さらに、前記シフトシャフトに、前記
排出室の一方と、前記カバーおよびアッパケースによっ
て区画されたレバー室とを連通する連通路が設けられ、
かつ、前記カバーに、前記レバー室を大気に連通する排
気口が形成されたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項7に記載の変速機操作用倍力
装置は、前記カバーが、前記入力伝達レバーと変速指令
操作力伝達手段との連結用の開口部を有し、この開口部
に取り付けられるブーツの先端部に、前記入力伝達レバ
ーと前記変速指令操作力伝達手段との連結を行う接続部
材が取り付けられたことを特徴とするものである。
装置は、前記カバーが、前記入力伝達レバーと変速指令
操作力伝達手段との連結用の開口部を有し、この開口部
に取り付けられるブーツの先端部に、前記入力伝達レバ
ーと前記変速指令操作力伝達手段との連結を行う接続部
材が取り付けられたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る変速機操作用倍力装置の一部を断面とした平面図、図
2は図1のA−A線に沿う断面図である。この実施の形
態では、変速機のアッパケース2内に収容されたシフト
シャフト4の内部に、倍力装置の制御弁6が配置されて
いる。そして、図示しない運転席のチェンジレバーから
のシフト用リンク機構が、この制御弁6を作動させるレ
バー(入力伝達レバー)18に接続されている。また、
このアッパケース2内には、シフトシャフト4に設けら
れたストライカ8を回動させるパワーシリンダ10が一
体に設けられている。
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る変速機操作用倍力装置の一部を断面とした平面図、図
2は図1のA−A線に沿う断面図である。この実施の形
態では、変速機のアッパケース2内に収容されたシフト
シャフト4の内部に、倍力装置の制御弁6が配置されて
いる。そして、図示しない運転席のチェンジレバーから
のシフト用リンク機構が、この制御弁6を作動させるレ
バー(入力伝達レバー)18に接続されている。また、
このアッパケース2内には、シフトシャフト4に設けら
れたストライカ8を回動させるパワーシリンダ10が一
体に設けられている。
【0019】ここで、先ず、変速指令操作手段であるチ
ェンジレバー(図示せず)の操作による変速指令操作力
を、前記制御弁6に伝達する入力伝達構造について、前
記図1,図2および図1のB−B線に沿う断面図である
図3によって説明する。シフトシャフト4の端部(図1
および図2の右端)にシフトレバー12が固定されてい
る。このシフトレバー12に、前記シフトシャフト4の
軸線O1と平行な支点ピン14が固定され、この支点ピ
ン14にスペーサ16を介して入力伝達レバー18が回
動可能に取り付けられている。従って、入力伝達レバー
18は、シフトレバー12に対して支点ピン14を中心
にして回動できるが、ピン14の頭部14aとスペーサ
16とに挟持されているので、シフトシャフト4の軸方
向には移動できないようになっている。
ェンジレバー(図示せず)の操作による変速指令操作力
を、前記制御弁6に伝達する入力伝達構造について、前
記図1,図2および図1のB−B線に沿う断面図である
図3によって説明する。シフトシャフト4の端部(図1
および図2の右端)にシフトレバー12が固定されてい
る。このシフトレバー12に、前記シフトシャフト4の
軸線O1と平行な支点ピン14が固定され、この支点ピ
ン14にスペーサ16を介して入力伝達レバー18が回
動可能に取り付けられている。従って、入力伝達レバー
18は、シフトレバー12に対して支点ピン14を中心
にして回動できるが、ピン14の頭部14aとスペーサ
16とに挟持されているので、シフトシャフト4の軸方
向には移動できないようになっている。
【0020】前記シフトレバー12と入力伝達レバー1
8が設けられているシフトシャフト4の端部側(図1お
よび図2の右側)には、これらシフトレバー12および
入力伝達レバー18を覆うカバーハウジング20が設け
られてアッパケース2に固定されている。このカバーハ
ウジング20により、これらレバー部分への塵や泥水の
侵入防止している。
8が設けられているシフトシャフト4の端部側(図1お
よび図2の右側)には、これらシフトレバー12および
入力伝達レバー18を覆うカバーハウジング20が設け
られてアッパケース2に固定されている。このカバーハ
ウジング20により、これらレバー部分への塵や泥水の
侵入防止している。
【0021】前記入力伝達レバー18は、シフトシャフ
ト4から遠い側(図2の下方側)の端部寄りに、図示し
ないチェンジレバーからのシフト用リンク機構(変速指
令操作力伝達手段)が接続されている。すなわち、前記
入力伝達レバー18の一端部寄りには、ボールジョイン
ト22を介してロッド24が連結され、カバーハウジン
グ20の開口部20aに取り付けられたブーツ26の先
端部に嵌着されたジョイント部材28に、その端部が螺
合されて連結されている。前記チェンジレバーからのシ
フト用リンク機構のロッド30が、このジョイント部材
28に螺合されて連結されている。このようにジョイン
ト部材28を介してシフト用リンク機構(その末端のロ
ッド30)と入力伝達レバー18とを接続しているの
で、接続作業が極めて容易である。
ト4から遠い側(図2の下方側)の端部寄りに、図示し
ないチェンジレバーからのシフト用リンク機構(変速指
令操作力伝達手段)が接続されている。すなわち、前記
入力伝達レバー18の一端部寄りには、ボールジョイン
ト22を介してロッド24が連結され、カバーハウジン
グ20の開口部20aに取り付けられたブーツ26の先
端部に嵌着されたジョイント部材28に、その端部が螺
合されて連結されている。前記チェンジレバーからのシ
フト用リンク機構のロッド30が、このジョイント部材
28に螺合されて連結されている。このようにジョイン
ト部材28を介してシフト用リンク機構(その末端のロ
ッド30)と入力伝達レバー18とを接続しているの
で、接続作業が極めて容易である。
【0022】前記シフトシャフト4の内部には、軸方向
に延びるバルブ孔4a(制御弁6を拡大して示す図4参
照)が形成されており、このバルブ孔4a内に後に説明
する制御弁6が収容されている。このシフトシャフト4
のバルブ孔4aの開口側に、前記チェンジレバーの操作
による変速指令操作力を制御弁6に伝達してこの制御弁
6を作動させる入力伝達部材32が摺動可能に嵌合して
いる。この入力伝達部材32には、直径方向の貫通孔3
2aが形成されている。この貫通孔は軸方向に延長され
た長孔32aになっており、この長孔32a内に、両端
がシフトシャフト4に固定されたピン34が挿通されて
いる。従って、入力伝達部材32は、回転方向に対して
はシフトシャフト4と一体に回動し、軸方向には長孔3
2aの長さ分だけ相対移動できるようになっている。
に延びるバルブ孔4a(制御弁6を拡大して示す図4参
照)が形成されており、このバルブ孔4a内に後に説明
する制御弁6が収容されている。このシフトシャフト4
のバルブ孔4aの開口側に、前記チェンジレバーの操作
による変速指令操作力を制御弁6に伝達してこの制御弁
6を作動させる入力伝達部材32が摺動可能に嵌合して
いる。この入力伝達部材32には、直径方向の貫通孔3
2aが形成されている。この貫通孔は軸方向に延長され
た長孔32aになっており、この長孔32a内に、両端
がシフトシャフト4に固定されたピン34が挿通されて
いる。従って、入力伝達部材32は、回転方向に対して
はシフトシャフト4と一体に回動し、軸方向には長孔3
2aの長さ分だけ相対移動できるようになっている。
【0023】入力伝達部材32の、シフトレバー12お
よび入力伝達レバー18が取り付けられている下面側
(図2の下方側)に、シフトシャフト4の軸線O1に対
してほぼ45度傾斜した傾斜溝32bが形成されている
(図5参照)。一方、前記入力伝達レバー18のシフト
シャフト4側端部(図2の上端部)には、前記入力伝達
部材32の傾斜溝32bと同一の傾斜を有する板状の傾
斜部18aが形成されて、前記傾斜溝32b内に嵌合し
ている。このように入力伝達部材32の傾斜溝32bに
入力伝達レバー18の傾斜部18aが嵌合しているの
で、入力伝達レバー18が前記シフトシャフト4の軸線
O1と平行な支点ピン14を中心に回転すると、傾斜溝
32b内での傾斜部18aの位置が変わり、入力伝達部
材32がシフトシャフト4の軸方向に移動する。なお、
入力伝達部材32の傾斜溝32bおよび入力伝達レバー
18の傾斜部18aの、シフトシャフト4の軸線O1に
対する傾斜角度は45度に限定されるものでないことは
言うまでもない。
よび入力伝達レバー18が取り付けられている下面側
(図2の下方側)に、シフトシャフト4の軸線O1に対
してほぼ45度傾斜した傾斜溝32bが形成されている
(図5参照)。一方、前記入力伝達レバー18のシフト
シャフト4側端部(図2の上端部)には、前記入力伝達
部材32の傾斜溝32bと同一の傾斜を有する板状の傾
斜部18aが形成されて、前記傾斜溝32b内に嵌合し
ている。このように入力伝達部材32の傾斜溝32bに
入力伝達レバー18の傾斜部18aが嵌合しているの
で、入力伝達レバー18が前記シフトシャフト4の軸線
O1と平行な支点ピン14を中心に回転すると、傾斜溝
32b内での傾斜部18aの位置が変わり、入力伝達部
材32がシフトシャフト4の軸方向に移動する。なお、
入力伝達部材32の傾斜溝32bおよび入力伝達レバー
18の傾斜部18aの、シフトシャフト4の軸線O1に
対する傾斜角度は45度に限定されるものでないことは
言うまでもない。
【0024】シフトシャフト4の一端(図1および図2
の右端)に固定されたシフトレバー12の先端部12a
は、入力伝達レバー18側にL字状に折り曲げられてお
り、その折り曲げられた先端部12a内に切欠き12b
が形成されている。切欠き12bは、図3および図5に
示すように、入力伝達レバー18の幅よりも広い幅を有
しており、この切欠き12b内に入力伝達レバー18の
先端が間隙を隔てて位置している。入力伝達レバー18
は、前述のようにシフトレバー12に対して相対的に回
転できるようになっているが、所定角度回転すると、シ
フトレバー12の切欠き12bの両端部(ストッパ部)
12c,12dに当接してそれ以上の相対回転が規制さ
れる。
の右端)に固定されたシフトレバー12の先端部12a
は、入力伝達レバー18側にL字状に折り曲げられてお
り、その折り曲げられた先端部12a内に切欠き12b
が形成されている。切欠き12bは、図3および図5に
示すように、入力伝達レバー18の幅よりも広い幅を有
しており、この切欠き12b内に入力伝達レバー18の
先端が間隙を隔てて位置している。入力伝達レバー18
は、前述のようにシフトレバー12に対して相対的に回
転できるようになっているが、所定角度回転すると、シ
フトレバー12の切欠き12bの両端部(ストッパ部)
12c,12dに当接してそれ以上の相対回転が規制さ
れる。
【0025】次に、図1,図2および図1の要部を拡大
して示す図4により制御弁6の構造について説明する。
シフトシャフト4のバルブ孔4a内に一対の円筒状弁座
部材36,37が挿入され固定されている。このバルブ
孔4aの奥には段部4bが形成されており、また、開口
部側には、円筒部材38およびリング状の係止部材40
が順次挿入されて、この係止部材40が、シフトシャフ
ト4の半径方向孔に両側から挿入されたピン42(図2
参照)によって固定されており、前記一対の弁座部材3
6,37は、バルブ孔4aの段部4bと係止部材40と
の間に固定されている。
して示す図4により制御弁6の構造について説明する。
シフトシャフト4のバルブ孔4a内に一対の円筒状弁座
部材36,37が挿入され固定されている。このバルブ
孔4aの奥には段部4bが形成されており、また、開口
部側には、円筒部材38およびリング状の係止部材40
が順次挿入されて、この係止部材40が、シフトシャフ
ト4の半径方向孔に両側から挿入されたピン42(図2
参照)によって固定されており、前記一対の弁座部材3
6,37は、バルブ孔4aの段部4bと係止部材40と
の間に固定されている。
【0026】両弁座部材36,37の端部寄りの内周面
には、一対の環状弁座44,45が互いに向き合うよう
にして形成されている。弁座部材36,37内のこれら
両弁座44,45間に、各弁座44,45にそれぞれ着
座可能な一対のポペット弁46,47が収容され、両ポ
ペット弁46,47間に配置された一つのスプリング4
8によって互いに逆方向に付勢されて、それぞれ前記弁
座44,45に着座するようになっている。
には、一対の環状弁座44,45が互いに向き合うよう
にして形成されている。弁座部材36,37内のこれら
両弁座44,45間に、各弁座44,45にそれぞれ着
座可能な一対のポペット弁46,47が収容され、両ポ
ペット弁46,47間に配置された一つのスプリング4
8によって互いに逆方向に付勢されて、それぞれ前記弁
座44,45に着座するようになっている。
【0027】前記入力伝達部材32のバルブ孔4aの内
部側先端部に、制御弁作動部材としての入力ロッド50
がスプリングピン51により固定されている。この入力
ロッド50の内部には、軸方向に貫通する内部通路(接
続通路)50aが形成されている。この軸方向の内部通
路50aは、後に説明する排気室84,85間を接続し
て制御弁6の排気通路を構成する。入力ロッド50の外
周の、前記一対のポペット弁46,47の外側に、それ
ぞれ、このポペット弁46,47を押圧して前記弁座4
4,45から離座させるバルブリフタ52,53が摺動
可能に嵌合している。これらバルブリフタ52,53は
非作動時には、その一方のバルブリフタ52(図の左
方)が、スプリング54に押されて入力ロッド50の端
部に嵌着されているリング(係合部材)58に当たって
停止し、他方のバルブリフタ53(図の右方)は、スプ
リング55に押されて入力伝達部材32の先端面に当た
って停止するようになっている。
部側先端部に、制御弁作動部材としての入力ロッド50
がスプリングピン51により固定されている。この入力
ロッド50の内部には、軸方向に貫通する内部通路(接
続通路)50aが形成されている。この軸方向の内部通
路50aは、後に説明する排気室84,85間を接続し
て制御弁6の排気通路を構成する。入力ロッド50の外
周の、前記一対のポペット弁46,47の外側に、それ
ぞれ、このポペット弁46,47を押圧して前記弁座4
4,45から離座させるバルブリフタ52,53が摺動
可能に嵌合している。これらバルブリフタ52,53は
非作動時には、その一方のバルブリフタ52(図の左
方)が、スプリング54に押されて入力ロッド50の端
部に嵌着されているリング(係合部材)58に当たって
停止し、他方のバルブリフタ53(図の右方)は、スプ
リング55に押されて入力伝達部材32の先端面に当た
って停止するようになっている。
【0028】前記一対の弁座44,45を有する弁座部
材36,37、一対のポペット弁46,47およびこれ
らポペット弁46,47を弁座44,45から離座させ
るバルブリフタ52,53等により、同一軸線上に対向
して配置された一対の弁機構6A,6Bを有する制御弁
6が構成されている。そして、前記入力伝達レバー18
の回動によって入力伝達部材32がシフトシャフト4の
軸方向に移動すると、一方の弁機構6A,6Bが開放す
る。つまり、入力伝達部材32が軸方向に移動すると、
この入力伝達部材32の先端面または入力ロッド50に
固定されたリング58よってバルブリフタ52,53の
いずれか一方が押されて、一方のポペット弁46,47
を一方の弁座44,45から離座させることにより一方
の弁機構6A,6Bが開放する。
材36,37、一対のポペット弁46,47およびこれ
らポペット弁46,47を弁座44,45から離座させ
るバルブリフタ52,53等により、同一軸線上に対向
して配置された一対の弁機構6A,6Bを有する制御弁
6が構成されている。そして、前記入力伝達レバー18
の回動によって入力伝達部材32がシフトシャフト4の
軸方向に移動すると、一方の弁機構6A,6Bが開放す
る。つまり、入力伝達部材32が軸方向に移動すると、
この入力伝達部材32の先端面または入力ロッド50に
固定されたリング58よってバルブリフタ52,53の
いずれか一方が押されて、一方のポペット弁46,47
を一方の弁座44,45から離座させることにより一方
の弁機構6A,6Bが開放する。
【0029】前記弁座部材36,37の内部の一対のポ
ペット弁46,47が収容されている室(エア供給室)
60が、エア配管62を介してエア源63に接続されて
いる。また、両弁座部材36,37の外側に位置するバ
ルブリフタ52,53の周囲に形成された各作動圧室6
4,65が、それぞれ、後に説明するパワーシリンダ1
0の二つの圧力室70a,70bに接続されている(図
1および図6参照)。さらに、各バルブリフタ52,5
3の外側には、各弁機構6A,6Bの排気室84,85
がそれぞれ設けられており、前記入力ロッド50の内部
通路50aによって接続され、以下に説明するように大
気に開放されている。
ペット弁46,47が収容されている室(エア供給室)
60が、エア配管62を介してエア源63に接続されて
いる。また、両弁座部材36,37の外側に位置するバ
ルブリフタ52,53の周囲に形成された各作動圧室6
4,65が、それぞれ、後に説明するパワーシリンダ1
0の二つの圧力室70a,70bに接続されている(図
1および図6参照)。さらに、各バルブリフタ52,5
3の外側には、各弁機構6A,6Bの排気室84,85
がそれぞれ設けられており、前記入力ロッド50の内部
通路50aによって接続され、以下に説明するように大
気に開放されている。
【0030】前記各作動圧室64,65は、この制御弁
6の非作動時には、バルブリフタ52,53の先端外周
面と弁座44,45の内周側との間の隙間、バルブリフ
タ52,53の先端面とポペット弁46,47との間の
隙間、バルブリフタ52,53先端部の内周側の空間、
入力ロッド50の半径方向孔50b,50c、入力ロッ
ド50の軸方向の内部通路50a、入力ロッド50の入
力伝達部材32側に形成された半径方向孔50d、入力
伝達部材32の先端部の半径方向孔32c、入力伝達部
材32の先端部周囲の室66、前記シフトシャフト4の
半径方向孔4c(図2参照)等を介して前記カバーハウ
ジング20内の室(レバー室)68に連通し、このカバ
ーハウジング20に形成された排気口20bから大気に
開放されている。従って、前記制御弁6は、ポペット弁
46,47と弁座部材36,37の弁座44,45とに
より供給弁が構成され、かつ、バルブリフタ52,53
とポペット弁46,47とにより排気弁が構成された、
1弁2シート型の制御弁である。
6の非作動時には、バルブリフタ52,53の先端外周
面と弁座44,45の内周側との間の隙間、バルブリフ
タ52,53の先端面とポペット弁46,47との間の
隙間、バルブリフタ52,53先端部の内周側の空間、
入力ロッド50の半径方向孔50b,50c、入力ロッ
ド50の軸方向の内部通路50a、入力ロッド50の入
力伝達部材32側に形成された半径方向孔50d、入力
伝達部材32の先端部の半径方向孔32c、入力伝達部
材32の先端部周囲の室66、前記シフトシャフト4の
半径方向孔4c(図2参照)等を介して前記カバーハウ
ジング20内の室(レバー室)68に連通し、このカバ
ーハウジング20に形成された排気口20bから大気に
開放されている。従って、前記制御弁6は、ポペット弁
46,47と弁座部材36,37の弁座44,45とに
より供給弁が構成され、かつ、バルブリフタ52,53
とポペット弁46,47とにより排気弁が構成された、
1弁2シート型の制御弁である。
【0031】ここで、前記制御弁6のシフトシャフト4
への組付け方法について説明する。先ず、入力ロッド5
0に、スプリング48、ポペット弁46,47、弁座部
材36,37、スプリング54,55、バルブリフタ5
2,53を組み込み、入力ロッド50の先端にリング
(係合部材)58を嵌合して、Cリング59により固定
する。このサブアセンブリに円筒部材38および係止部
材40を嵌合した後、入力ロッド50の他端を入力伝達
部材32の先端の円筒部32d内に挿入し、スプリング
ピン51を圧入して固定する。この状態で、シフトシャ
フト4のバルブ孔4a内に挿入し、弁座部材36,37
および係止部材40の位置出しのために入力伝達部材3
2を押し込んだ状態で、シフトシャフト4の径方向孔の
両側からピン42を係止部材40の径方向孔に圧入して
弁座部材36,37等をシフトシャフト4に固定する。
このように係止部材40にピン42を挿通して制御弁6
の各部材を固定することにより、制御弁6をシフトシャ
フト4に確実にしかも簡単に固定することができる。
への組付け方法について説明する。先ず、入力ロッド5
0に、スプリング48、ポペット弁46,47、弁座部
材36,37、スプリング54,55、バルブリフタ5
2,53を組み込み、入力ロッド50の先端にリング
(係合部材)58を嵌合して、Cリング59により固定
する。このサブアセンブリに円筒部材38および係止部
材40を嵌合した後、入力ロッド50の他端を入力伝達
部材32の先端の円筒部32d内に挿入し、スプリング
ピン51を圧入して固定する。この状態で、シフトシャ
フト4のバルブ孔4a内に挿入し、弁座部材36,37
および係止部材40の位置出しのために入力伝達部材3
2を押し込んだ状態で、シフトシャフト4の径方向孔の
両側からピン42を係止部材40の径方向孔に圧入して
弁座部材36,37等をシフトシャフト4に固定する。
このように係止部材40にピン42を挿通して制御弁6
の各部材を固定することにより、制御弁6をシフトシャ
フト4に確実にしかも簡単に固定することができる。
【0032】その後、ピン34の両端をシフトシャフト
4の径方向孔に圧入して固定するとともに、このピン3
4を入力伝達部材32の径方向の長孔32aに挿通する
ことにより、シフトシャフト4と入力伝達部材32とを
連結する。
4の径方向孔に圧入して固定するとともに、このピン3
4を入力伝達部材32の径方向の長孔32aに挿通する
ことにより、シフトシャフト4と入力伝達部材32とを
連結する。
【0033】前記シフトシャフト4の入力伝達部(図1
および図2の右側)と逆側の端部寄りの外周にスプライ
ン4dが形成され(図2および図6参照)、このスプラ
イン4dに前記ストライカ8が嵌合している。従って、
このストライカ8は、シフトシャフト4に対して回転方
向には一体で回動し、軸方向には移動できるようになっ
ている。このストライカ8の、変速機の歯車の噛み合わ
せを行うシフト操作部8aとは逆側(図2の上側)に係
合突起8bが設けられており、この係合突起8bが、後
に説明するパワーシリンダ10のピストンロッド72に
固定された係合部材74と係合し、パワーシリンダ10
の作動によりストライカ8が回動する。係合突起8b
は、図2および図6に示すように、上面が平坦で、外周
が球面状の曲面になっている。
および図2の右側)と逆側の端部寄りの外周にスプライ
ン4dが形成され(図2および図6参照)、このスプラ
イン4dに前記ストライカ8が嵌合している。従って、
このストライカ8は、シフトシャフト4に対して回転方
向には一体で回動し、軸方向には移動できるようになっ
ている。このストライカ8の、変速機の歯車の噛み合わ
せを行うシフト操作部8aとは逆側(図2の上側)に係
合突起8bが設けられており、この係合突起8bが、後
に説明するパワーシリンダ10のピストンロッド72に
固定された係合部材74と係合し、パワーシリンダ10
の作動によりストライカ8が回動する。係合突起8b
は、図2および図6に示すように、上面が平坦で、外周
が球面状の曲面になっている。
【0034】前記制御弁6の出力によってストライカ8
を回動させるパワーシリンダ10は、前記変速機のアッ
パケース2に一体的に設けられている。アッパケース2
に設けられたシリンダ室70内に、ピストン76が進退
動自在に嵌合され、その内部を二つの圧力室70a,7
0bに区画している。二つの圧力室70a,70bの一
方(図1の上方)70aは、エア配管78を介して前記
制御弁6の一方の作動圧室64(図1の左方)に接続さ
れ、圧力室の他方70b(図1の下方)はエア配管79
を介して他方の作動圧室65(図1の右方)に接続され
ている。
を回動させるパワーシリンダ10は、前記変速機のアッ
パケース2に一体的に設けられている。アッパケース2
に設けられたシリンダ室70内に、ピストン76が進退
動自在に嵌合され、その内部を二つの圧力室70a,7
0bに区画している。二つの圧力室70a,70bの一
方(図1の上方)70aは、エア配管78を介して前記
制御弁6の一方の作動圧室64(図1の左方)に接続さ
れ、圧力室の他方70b(図1の下方)はエア配管79
を介して他方の作動圧室65(図1の右方)に接続され
ている。
【0035】ピストン76は前記シフトシャフト4の軸
線O1に対して直交する方向に進退動するようになって
おり、このピストン76と一体の出力軸(ピストンロッ
ド)72の先端に設けられているねじ部にナット73に
より係合部材74が固定されている。この係合部材74
は、シフトシャフト4の軸線O1方向に長い係合長孔7
4aを有しており、前記ストライカ8の係合突起8bが
この係合部材74の長孔74a内に嵌合している。従っ
て、パワーシリンダ10が作動すると、ピストン76と
一体のピストンロッド72がシフトシャフト4の軸線O
1方向と直角な方向に進退動し、このピストンロッド7
2に固定されている係合部材74が進退動する。すると
係合部材74が係合突起8bに係合してストライカ8を
回動させる。
線O1に対して直交する方向に進退動するようになって
おり、このピストン76と一体の出力軸(ピストンロッ
ド)72の先端に設けられているねじ部にナット73に
より係合部材74が固定されている。この係合部材74
は、シフトシャフト4の軸線O1方向に長い係合長孔7
4aを有しており、前記ストライカ8の係合突起8bが
この係合部材74の長孔74a内に嵌合している。従っ
て、パワーシリンダ10が作動すると、ピストン76と
一体のピストンロッド72がシフトシャフト4の軸線O
1方向と直角な方向に進退動し、このピストンロッド7
2に固定されている係合部材74が進退動する。すると
係合部材74が係合突起8bに係合してストライカ8を
回動させる。
【0036】また、前記ストライカ8には、セレクト用
リンク機構(図示せず)に応動するセレクトレバー80
の一端が係合しており(図1および図2参照)、チェン
ジレバーのセレクト操作に応じてストライカ8がシフト
シャフト4に沿って軸方向に移動する。ストライカ8の
上部に設けられた係合突起8bは、前述のように、係合
部材74の軸方向の長孔74a内に嵌合してシフトシャ
フト4の軸方向に移動できるようになっており、変速機
のシフト動作を行うための構成は、このセレクト動作に
影響しない。
リンク機構(図示せず)に応動するセレクトレバー80
の一端が係合しており(図1および図2参照)、チェン
ジレバーのセレクト操作に応じてストライカ8がシフト
シャフト4に沿って軸方向に移動する。ストライカ8の
上部に設けられた係合突起8bは、前述のように、係合
部材74の軸方向の長孔74a内に嵌合してシフトシャ
フト4の軸方向に移動できるようになっており、変速機
のシフト動作を行うための構成は、このセレクト動作に
影響しない。
【0037】なお、前記係合部材74の上面は、図2お
よび図6に示すように平坦面になっており、アッパケー
ス2の天井部内面2aに接近して配置されている。従っ
て、ピストン76(ピストンロッド72)や係合部材7
4が回転しようとした場合には、係合部材74の上面が
アッパケース2の内面(ガイド部)2aに当接して回転
が規制されるようになっている。
よび図6に示すように平坦面になっており、アッパケー
ス2の天井部内面2aに接近して配置されている。従っ
て、ピストン76(ピストンロッド72)や係合部材7
4が回転しようとした場合には、係合部材74の上面が
アッパケース2の内面(ガイド部)2aに当接して回転
が規制されるようになっている。
【0038】以上の構成に係る変速機操作用倍力装置の
作動について説明する。運転席のチェンジレバー(図示
せず)がシフト操作されると、その操作力がシフト用リ
ンク機構(末端のロッド30だけを図示)を介して入力
伝達レバー18に伝達され、この入力伝達レバー18
が、シフトレバー12に固定された支点ピン14を中心
として、シフトシャフト4の軸線O1と直交する平面内
で回動する。
作動について説明する。運転席のチェンジレバー(図示
せず)がシフト操作されると、その操作力がシフト用リ
ンク機構(末端のロッド30だけを図示)を介して入力
伝達レバー18に伝達され、この入力伝達レバー18
が、シフトレバー12に固定された支点ピン14を中心
として、シフトシャフト4の軸線O1と直交する平面内
で回動する。
【0039】入力伝達レバー18が回転すると、この入
力伝達レバー18の、シフト用リンク機構に接続されて
いる側と逆側(図2の上側)に設けられている傾斜部1
8aが回転するので、この入力伝達レバー18の傾斜部
18aと入力伝達部材32の傾斜溝32bとの係合位置
が変わり、入力伝達部材32はシフトシャフト4の軸線
O1方向に移動する。
力伝達レバー18の、シフト用リンク機構に接続されて
いる側と逆側(図2の上側)に設けられている傾斜部1
8aが回転するので、この入力伝達レバー18の傾斜部
18aと入力伝達部材32の傾斜溝32bとの係合位置
が変わり、入力伝達部材32はシフトシャフト4の軸線
O1方向に移動する。
【0040】入力伝達部材32がシフトシャフト4の軸
方向に移動すると、この入力伝達部材32の先端面また
は入力ロッド50に固定された係合部材58によって、
一方のバルブリフタ52,53が押圧されて移動し、一
方のポペット弁46,47に当接してこの一方のポペッ
ト弁46,47を弁座部材36,37の一方の弁座4
4,45から離座させる。すると、エア源63からエア
供給室60内に導入されている圧力エアが、ポペット弁
46,47と弁座44,45との間の隙間を通って一方
の作動圧室64,65に導入され、エア配管78,79
を通ってパワーシリンダ10の一方の圧力室70a,7
0bに供給される。
方向に移動すると、この入力伝達部材32の先端面また
は入力ロッド50に固定された係合部材58によって、
一方のバルブリフタ52,53が押圧されて移動し、一
方のポペット弁46,47に当接してこの一方のポペッ
ト弁46,47を弁座部材36,37の一方の弁座4
4,45から離座させる。すると、エア源63からエア
供給室60内に導入されている圧力エアが、ポペット弁
46,47と弁座44,45との間の隙間を通って一方
の作動圧室64,65に導入され、エア配管78,79
を通ってパワーシリンダ10の一方の圧力室70a,7
0bに供給される。
【0041】圧力室70a,70bの一方にエアが導入
されると、ピストン76およびピストンロッド72が作
動して、係合部材74の長孔74a内に嵌合しているス
トライカ8の係合突起8bが、係合部材74との係合に
より回転され、ストライカ8はシフト方向に回動してシ
フト操作が行われる。なお、前記のように係合突起8b
の外周面は球面状になっているので、ストライカ8が回
動する際に、この係合突起8bと前記係合部材74の係
合長孔74aとの接触状態は変化しない。
されると、ピストン76およびピストンロッド72が作
動して、係合部材74の長孔74a内に嵌合しているス
トライカ8の係合突起8bが、係合部材74との係合に
より回転され、ストライカ8はシフト方向に回動してシ
フト操作が行われる。なお、前記のように係合突起8b
の外周面は球面状になっているので、ストライカ8が回
動する際に、この係合突起8bと前記係合部材74の係
合長孔74aとの接触状態は変化しない。
【0042】また、ストライカ8の回動に伴ってシフト
シャフト4が回動する。すると、入力伝達レバー18の
支点(回動中心である支点ピン14)がシフト方向に動
くので、入力伝達レバー18のシフトレバー12に対す
る回動角度が小さくなり、入力伝達レバー18の傾斜部
18aと入力伝達部材32の傾斜溝32bとの係合位置
が非作動位置の方向に戻る。このように、チェンジレバ
ーのシフト操作に応じて倍力装置が制御され、変速機の
シフト動作が制御される。
シャフト4が回動する。すると、入力伝達レバー18の
支点(回動中心である支点ピン14)がシフト方向に動
くので、入力伝達レバー18のシフトレバー12に対す
る回動角度が小さくなり、入力伝達レバー18の傾斜部
18aと入力伝達部材32の傾斜溝32bとの係合位置
が非作動位置の方向に戻る。このように、チェンジレバ
ーのシフト操作に応じて倍力装置が制御され、変速機の
シフト動作が制御される。
【0043】前記のような倍力装置の作動時には、作動
圧室64,65の圧力が、バルブリフタ52,53を非
作動位置に戻す方向に作用し、その作用力は、入力伝達
部材32、入力伝達レバー18の傾斜部18a、入力伝
達レバー18、シフト用リンク機構等を介してチェンジ
レバーに反力として伝達される。
圧室64,65の圧力が、バルブリフタ52,53を非
作動位置に戻す方向に作用し、その作用力は、入力伝達
部材32、入力伝達レバー18の傾斜部18a、入力伝
達レバー18、シフト用リンク機構等を介してチェンジ
レバーに反力として伝達される。
【0044】シフト動作が完了して、チェンジレバーを
離すと、入力伝達レバー18および制御弁6が非作動位
置に戻り、前記パワーシリンダ10の圧力室70a,7
0b内の圧力は、エア配管78,79、作動圧室64,
65、バルブリフタ52,53とポペット弁46,47
との間の隙間、入力ロッド50の半径方向孔50b,5
0cおよび軸方向の内部通路50a、入力伝達部材の半
径方向孔32c、シフトシャフト4の半径方向孔4c、
カバーハウジング20内のレバー室68、カバーハウジ
ング20の排気口20b等から成る排気通路を介して大
気に放出される。
離すと、入力伝達レバー18および制御弁6が非作動位
置に戻り、前記パワーシリンダ10の圧力室70a,7
0b内の圧力は、エア配管78,79、作動圧室64,
65、バルブリフタ52,53とポペット弁46,47
との間の隙間、入力ロッド50の半径方向孔50b,5
0cおよび軸方向の内部通路50a、入力伝達部材の半
径方向孔32c、シフトシャフト4の半径方向孔4c、
カバーハウジング20内のレバー室68、カバーハウジ
ング20の排気口20b等から成る排気通路を介して大
気に放出される。
【0045】通常のシフト操作時には、この変速機操作
用倍力装置は前記のように作動するが、エア源63の失
陥時あるいは制御弁6の失陥時等倍力機構が失陥した場
合には、チェンジレバーの操作によりシフト用リンク機
構を介して入力伝達レバー18が回動することにより制
御弁6が作動しても、パワーシリンダ10の圧力室70
a,70bにはエアが供給されず、倍力作動が行われな
い。この場合には、さらに入力伝達レバー18が回動さ
れると、入力伝達レバー18がシフトレバー12のスト
ッパ部12c,12dの一方に当接して、このシフトレ
バー12を直接回動させる。これによりストライカ8が
回動して変速機のシフト動作が行われるようになってい
る。前記構成の変速機操作用倍力装置では、取付けスペ
ースを大幅に削減することができ、また、独立したハウ
ジングが必要ないので、変速機操作用倍力装置の小型
化、軽量化およびコストダウンを図ることができる。し
かも、シフト操作時にストライカ8を確実に、かつスム
ーズに作動させることができる。
用倍力装置は前記のように作動するが、エア源63の失
陥時あるいは制御弁6の失陥時等倍力機構が失陥した場
合には、チェンジレバーの操作によりシフト用リンク機
構を介して入力伝達レバー18が回動することにより制
御弁6が作動しても、パワーシリンダ10の圧力室70
a,70bにはエアが供給されず、倍力作動が行われな
い。この場合には、さらに入力伝達レバー18が回動さ
れると、入力伝達レバー18がシフトレバー12のスト
ッパ部12c,12dの一方に当接して、このシフトレ
バー12を直接回動させる。これによりストライカ8が
回動して変速機のシフト動作が行われるようになってい
る。前記構成の変速機操作用倍力装置では、取付けスペ
ースを大幅に削減することができ、また、独立したハウ
ジングが必要ないので、変速機操作用倍力装置の小型
化、軽量化およびコストダウンを図ることができる。し
かも、シフト操作時にストライカ8を確実に、かつスム
ーズに作動させることができる。
【0046】次に、図7および図8により第2の実施の
形態に係る変速機操作用倍力装置について説明する。前
記第1の実施の形態では、ポペット弁46,47による
1弁2シート型の制御弁6を用いているが、この実施の
形態では、スプール弁型の制御弁106を用いている。
その他の構成は前記実施の形態と同一であるので、同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
形態に係る変速機操作用倍力装置について説明する。前
記第1の実施の形態では、ポペット弁46,47による
1弁2シート型の制御弁6を用いているが、この実施の
形態では、スプール弁型の制御弁106を用いている。
その他の構成は前記実施の形態と同一であるので、同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0047】アッパケース2内に収容されたシフトシャ
フト4の内部には、軸方向に延びるバルブ孔4aが形成
されており、このバルブ孔4a内に制御弁106が収容
されている。この制御弁106は、同一軸線上に対向し
て配置されたスプール弁型の2つの弁機構106A,1
06Bを有している。バルブ孔4aの底部寄りには段部
4bが形成されており、この段部4bに当接した円板状
のストッパ部材170と、バルブ孔4aの開口側(図の
右側)にピン142によって固定した係止部材140と
の間に、制御弁106が固定されている。
フト4の内部には、軸方向に延びるバルブ孔4aが形成
されており、このバルブ孔4a内に制御弁106が収容
されている。この制御弁106は、同一軸線上に対向し
て配置されたスプール弁型の2つの弁機構106A,1
06Bを有している。バルブ孔4aの底部寄りには段部
4bが形成されており、この段部4bに当接した円板状
のストッパ部材170と、バルブ孔4aの開口側(図の
右側)にピン142によって固定した係止部材140と
の間に、制御弁106が固定されている。
【0048】制御弁106は、前記円板状のストッパ部
材170と、バルブ孔4aの開口側に固定した係止部材
140の内側に配置された第2の円板状のストッパ部材
172との間に固定された一対のバルブスリーブ17
4,175と、これら各バルブスリーブ174,175
内にそれぞれ進退動可能に収容された一対のバルブスプ
ール176,177とを備えている。
材170と、バルブ孔4aの開口側に固定した係止部材
140の内側に配置された第2の円板状のストッパ部材
172との間に固定された一対のバルブスリーブ17
4,175と、これら各バルブスリーブ174,175
内にそれぞれ進退動可能に収容された一対のバルブスプ
ール176,177とを備えている。
【0049】前記一対の対向するバルブスリーブ17
4,175の内周面は、内部側(両者の突き合わせてい
る側)が内径の小さい小径孔174a,175aで、外
部側が内径の大きい大径孔174b,175bである段
付き孔になっている。これらバルブスリーブ174,1
75内に、それぞれバルブスプール176,177が収
容されている。これらバルブスリーブ176,177
は、内部側(互いに対向する側)に位置する部分の外径
が小さい小径部176a,177a、外部側が外径の大
きい大径部176b,177bになっている。
4,175の内周面は、内部側(両者の突き合わせてい
る側)が内径の小さい小径孔174a,175aで、外
部側が内径の大きい大径孔174b,175bである段
付き孔になっている。これらバルブスリーブ174,1
75内に、それぞれバルブスプール176,177が収
容されている。これらバルブスリーブ176,177
は、内部側(互いに対向する側)に位置する部分の外径
が小さい小径部176a,177a、外部側が外径の大
きい大径部176b,177bになっている。
【0050】前記バルブスリーブ174,175の小径
孔174a,175aの内面と、この小径孔174a,
175a内に位置するバルブスプール176,177の
小径部176a,177aの外面との間には僅かの間隙
があり、バルブスプール176,177の小径部176
a,177a外面に嵌着したシール部材178,179
とバルブスリーブ174,175の小径孔174a,1
75aの内面との間で供給弁106Aa,106Baが
構成されている。これらの供給弁106Aa,106B
aは、非作動時には、バルブスプール176,177の
シール部材178,179が、バルブスリーブ174,
175の小径孔174a,175a内に位置して閉鎖さ
れており、バルブスプール176,177がバルブスリ
ーブ174,175内で他方のバルブスプール側に移動
すると、前記シール部材178,179が、バルブスリ
ーブ174,175の小径孔174a,175aの端部
に形成されたテーパ面174c,175cに上に移動し
て開放する。
孔174a,175aの内面と、この小径孔174a,
175a内に位置するバルブスプール176,177の
小径部176a,177aの外面との間には僅かの間隙
があり、バルブスプール176,177の小径部176
a,177a外面に嵌着したシール部材178,179
とバルブスリーブ174,175の小径孔174a,1
75aの内面との間で供給弁106Aa,106Baが
構成されている。これらの供給弁106Aa,106B
aは、非作動時には、バルブスプール176,177の
シール部材178,179が、バルブスリーブ174,
175の小径孔174a,175a内に位置して閉鎖さ
れており、バルブスプール176,177がバルブスリ
ーブ174,175内で他方のバルブスプール側に移動
すると、前記シール部材178,179が、バルブスリ
ーブ174,175の小径孔174a,175aの端部
に形成されたテーパ面174c,175cに上に移動し
て開放する。
【0051】前記バルブスリーブ174,175の大径
孔174b,175bの内面と、この大径孔174b,
175b内に位置するバルブスプール176,177の
大径部176b,177bの外面との間には僅かの間隙
があり、バルブスプール176,177の大径部176
b,177b外面に嵌着したシール部材180,181
とバルブスリーブ174,175の大径孔174b,1
75bの内面との間で排出弁106Ab,106Bbが
構成されている。この排出弁106Ab,106Bb
は、非作動時には、バルブスプール176,177のシ
ール部材180,181が、バルブスリーブ174,1
75のテーパ面174d,175d上に位置して開放し
ており、バルブスプール176,177がバルブスリー
ブ174,175内で他方のバルブスプール176,1
77側に移動すると、前記シール部材180,181
が、バルブスリーブ174,175の大径部174b,
175b内に移動して閉鎖する。
孔174b,175bの内面と、この大径孔174b,
175b内に位置するバルブスプール176,177の
大径部176b,177bの外面との間には僅かの間隙
があり、バルブスプール176,177の大径部176
b,177b外面に嵌着したシール部材180,181
とバルブスリーブ174,175の大径孔174b,1
75bの内面との間で排出弁106Ab,106Bbが
構成されている。この排出弁106Ab,106Bb
は、非作動時には、バルブスプール176,177のシ
ール部材180,181が、バルブスリーブ174,1
75のテーパ面174d,175d上に位置して開放し
ており、バルブスプール176,177がバルブスリー
ブ174,175内で他方のバルブスプール176,1
77側に移動すると、前記シール部材180,181
が、バルブスリーブ174,175の大径部174b,
175b内に移動して閉鎖する。
【0052】入力伝達部材32のバルブ孔4a内部側の
先端には、小径の円筒部32dが形成されており、この
円筒部32d内に制御弁作動部材である入力ロッド15
0が挿入され、直径方向のスプリングピン151によっ
て固定されている。この入力ロッド150は、前記両バ
ルブスプール176,177の軸芯部を貫通する内部孔
内を、気密を保持して摺動可能に挿通されている。入力
ロッド150の先端部は、バルブ孔4aの奥側に配置さ
れたバルブスプール176から突出しており、この突出
部の外周に、このバルブスプール176に係合する環状
の係合部材158がCリング159によって固定されて
いる。
先端には、小径の円筒部32dが形成されており、この
円筒部32d内に制御弁作動部材である入力ロッド15
0が挿入され、直径方向のスプリングピン151によっ
て固定されている。この入力ロッド150は、前記両バ
ルブスプール176,177の軸芯部を貫通する内部孔
内を、気密を保持して摺動可能に挿通されている。入力
ロッド150の先端部は、バルブ孔4aの奥側に配置さ
れたバルブスプール176から突出しており、この突出
部の外周に、このバルブスプール176に係合する環状
の係合部材158がCリング159によって固定されて
いる。
【0053】二つのバルブスプール176,177の間
の空間が、図示しない圧力源(エア源)に接続されたエ
ア供給室160であり、各バルブスリーブ174,17
5の内部(供給弁106Aa,106Baと排出弁10
6Ab,106Bbの間の空間)が、前記パワーシリン
ダの各圧力室(図示せず)に接続された作動圧室16
4,165になっている。また、バルブスリーブ17
4,175の両端側に配置されている両ストッパ部材1
70,172の外側の空間は、それぞれ排気室184,
185になっており、これら両排気室184,185
は、入力ロッド150の内部通路(接続通路)150a
と、入力伝達部材32の円筒部32dに形成された半径
方向孔32eおよび入力ロッド150に形成された半径
方向孔150eとによって連通している。なお、前記両
ストッパ部材170,172には、円周方向に等間隔で
複数の貫通孔170a,172aが形成されており、こ
れらの貫通孔170a,172aが、前記各排気室18
4,185への排気通路を構成している。
の空間が、図示しない圧力源(エア源)に接続されたエ
ア供給室160であり、各バルブスリーブ174,17
5の内部(供給弁106Aa,106Baと排出弁10
6Ab,106Bbの間の空間)が、前記パワーシリン
ダの各圧力室(図示せず)に接続された作動圧室16
4,165になっている。また、バルブスリーブ17
4,175の両端側に配置されている両ストッパ部材1
70,172の外側の空間は、それぞれ排気室184,
185になっており、これら両排気室184,185
は、入力ロッド150の内部通路(接続通路)150a
と、入力伝達部材32の円筒部32dに形成された半径
方向孔32eおよび入力ロッド150に形成された半径
方向孔150eとによって連通している。なお、前記両
ストッパ部材170,172には、円周方向に等間隔で
複数の貫通孔170a,172aが形成されており、こ
れらの貫通孔170a,172aが、前記各排気室18
4,185への排気通路を構成している。
【0054】さらに、入力伝達部材32側の排気室18
5は、シフトシャフト4の径方向孔4c、シフトシャフ
ト4の外周面とアッパケース2の内面との間の隙間18
6を介して、前記シフトレバー12および入力伝達レバ
ー18を覆うカバーハウジング20内の室(レバー室)
68に連通し、このカバーハウジング20に形成された
排気口20bから大気に開放されている。
5は、シフトシャフト4の径方向孔4c、シフトシャフ
ト4の外周面とアッパケース2の内面との間の隙間18
6を介して、前記シフトレバー12および入力伝達レバ
ー18を覆うカバーハウジング20内の室(レバー室)
68に連通し、このカバーハウジング20に形成された
排気口20bから大気に開放されている。
【0055】前記シフトシャフト4には、エア供給室1
60および両作動圧室164,165にそれぞれ連通す
る半径方向の貫通孔4e,4f,4gが設けられ、さら
に、これら各半径方向孔4e,4f,4gが開口するシ
フトシャフト4の外周面にはそれぞれ環状溝4h,4
i,4jが形成されている。また、アッパケース2の、
前記各半径方向孔4e,4f,4gと対向する部分に
は、それぞれ半径方向の貫通孔2b,2c,2dが設け
られている。エア供給室160に連通する図の中央の半
径方向孔2cは、エア配管62を介して図示しない圧力
源(エア源)に接続され、両作動圧室164,165に
連通する両側の半径方向孔2b,2dは、それぞれ図示
しないパワーシリンダの各圧力室に接続されている。
60および両作動圧室164,165にそれぞれ連通す
る半径方向の貫通孔4e,4f,4gが設けられ、さら
に、これら各半径方向孔4e,4f,4gが開口するシ
フトシャフト4の外周面にはそれぞれ環状溝4h,4
i,4jが形成されている。また、アッパケース2の、
前記各半径方向孔4e,4f,4gと対向する部分に
は、それぞれ半径方向の貫通孔2b,2c,2dが設け
られている。エア供給室160に連通する図の中央の半
径方向孔2cは、エア配管62を介して図示しない圧力
源(エア源)に接続され、両作動圧室164,165に
連通する両側の半径方向孔2b,2dは、それぞれ図示
しないパワーシリンダの各圧力室に接続されている。
【0056】アッパケース2とシフトシャフト4との間
のエア通路を前記のように構成したことにより、シフト
シャフト4がシフト動作の際にアッパケース2に対して
回動しても、エア供給室160および各作動圧室16
4,165が、それぞれ常に圧力源およびパワーシリン
ダの各圧力室に連通するようになっている。なお、前記
環状溝4h,4i,4jは、シフトシャフト4側ではな
く、アッパケース2の内周面に設けるようにしても良
い。
のエア通路を前記のように構成したことにより、シフト
シャフト4がシフト動作の際にアッパケース2に対して
回動しても、エア供給室160および各作動圧室16
4,165が、それぞれ常に圧力源およびパワーシリン
ダの各圧力室に連通するようになっている。なお、前記
環状溝4h,4i,4jは、シフトシャフト4側ではな
く、アッパケース2の内周面に設けるようにしても良
い。
【0057】ここで、前記制御弁106の組立方法につ
いて説明する。先ず、入力伝達部材32の先端の筒状部
32d内に入力ロッド150の一端を挿入して、スプリ
ングピン151により固定する。この状態で、入力ロッ
ド150の他端側から順次、係止部材140、第2のス
トッパ部材172、図の右側のバルブスプール177お
よびバルブスリーブ175、図の左側のバルブスリーブ
174およびバルブスプール176、第1のストッパ部
材170等を組み込み、その後、入力ロッド150の先
端にリング(係合部材)158を嵌合させCリング15
9によって固定する。このサブアセンブリをシフトシャ
フト4のバルブ孔4a内に挿入し、シフトシャフト4の
径方向孔の両側から、ピン142を係止部材140の径
方向孔に圧入して、制御弁106を構成する前記各部材
をシフトシャフト4に固定する。その後、ピン34の両
端をシフトシャフト4の径方向孔に圧入して固定すると
ともに、このピン34を入力伝達部材32の径方向の長
孔32aに挿通することにより、シフトシャフト4と入
力伝達部材32とを連結する。
いて説明する。先ず、入力伝達部材32の先端の筒状部
32d内に入力ロッド150の一端を挿入して、スプリ
ングピン151により固定する。この状態で、入力ロッ
ド150の他端側から順次、係止部材140、第2のス
トッパ部材172、図の右側のバルブスプール177お
よびバルブスリーブ175、図の左側のバルブスリーブ
174およびバルブスプール176、第1のストッパ部
材170等を組み込み、その後、入力ロッド150の先
端にリング(係合部材)158を嵌合させCリング15
9によって固定する。このサブアセンブリをシフトシャ
フト4のバルブ孔4a内に挿入し、シフトシャフト4の
径方向孔の両側から、ピン142を係止部材140の径
方向孔に圧入して、制御弁106を構成する前記各部材
をシフトシャフト4に固定する。その後、ピン34の両
端をシフトシャフト4の径方向孔に圧入して固定すると
ともに、このピン34を入力伝達部材32の径方向の長
孔32aに挿通することにより、シフトシャフト4と入
力伝達部材32とを連結する。
【0058】以上の構成に係る変速機操作用倍力装置の
作動について説明する。制御弁106の非作動時には、
両バルブスプール176,177間のエア供給室160
に圧力源からエア圧力が供給されており、この圧力によ
って両バルブスプール176,177は、それぞれ外側
に押されて前記各ストッパ部材170,172に当接し
ている。この状態では、図8に示すように、バルブスプ
ール176,177の小径部176a,177aのシー
ル部材178,179が、バルブスリーブ174,17
5の小径孔174a,175aの内面に位置して供給弁
106Aa,106Baを閉じている。一方、バルブス
プール176,177の大径部176b,177bのシ
ール部材180,181は、バルブスリーブ174,1
75の大径孔174b,175bの内面から外れてテー
パ面174d,175dに対向しており、排出弁106
Ab,106Bbは開放している。
作動について説明する。制御弁106の非作動時には、
両バルブスプール176,177間のエア供給室160
に圧力源からエア圧力が供給されており、この圧力によ
って両バルブスプール176,177は、それぞれ外側
に押されて前記各ストッパ部材170,172に当接し
ている。この状態では、図8に示すように、バルブスプ
ール176,177の小径部176a,177aのシー
ル部材178,179が、バルブスリーブ174,17
5の小径孔174a,175aの内面に位置して供給弁
106Aa,106Baを閉じている。一方、バルブス
プール176,177の大径部176b,177bのシ
ール部材180,181は、バルブスリーブ174,1
75の大径孔174b,175bの内面から外れてテー
パ面174d,175dに対向しており、排出弁106
Ab,106Bbは開放している。
【0059】従って、パワーシリンダの各圧力室は、圧
力源から遮断されるとともに、それぞれの作動圧室16
4,165、排出弁106Ab,106Bb、ストッパ
部材170,172の貫通孔170a,172aを介し
て各排気室184,185に連通している。さらに、図
の左側の排気室184は、入力ロッド150の内部の接
続通路150aおよび入力ロッド150の半径方向穴1
50eと入力伝達部材32の半径方向孔32eを介して
図の右側の排気室185に連通して合流した後、シフト
シャフト4の径方向孔4c、レバー室68およびレバー
ハウジング20の排気口20bを通って大気に開放され
ている。
力源から遮断されるとともに、それぞれの作動圧室16
4,165、排出弁106Ab,106Bb、ストッパ
部材170,172の貫通孔170a,172aを介し
て各排気室184,185に連通している。さらに、図
の左側の排気室184は、入力ロッド150の内部の接
続通路150aおよび入力ロッド150の半径方向穴1
50eと入力伝達部材32の半径方向孔32eを介して
図の右側の排気室185に連通して合流した後、シフト
シャフト4の径方向孔4c、レバー室68およびレバー
ハウジング20の排気口20bを通って大気に開放され
ている。
【0060】作動時には、前記第1の実施の形態と同様
にして入力伝達レバー18の回動により入力伝達部材3
2がストロークすると、一方のバルブスプール176,
177が他方のバルブスプール176,177方向へ移
動する。例えば、入力伝達部材32が図の右方向にスト
ロークした場合には、入力ロッド150の先端に固定し
た係合部材158が図の左側のバルブスプール176を
押圧してこのバルブスプール176を右方向に移動させ
る。また、入力伝達部材32が図の左方向にストローク
すると、入力伝達部材32の先端面が図の右側のバルブ
スプール177を押圧して左方向に移動させる。
にして入力伝達レバー18の回動により入力伝達部材3
2がストロークすると、一方のバルブスプール176,
177が他方のバルブスプール176,177方向へ移
動する。例えば、入力伝達部材32が図の右方向にスト
ロークした場合には、入力ロッド150の先端に固定し
た係合部材158が図の左側のバルブスプール176を
押圧してこのバルブスプール176を右方向に移動させ
る。また、入力伝達部材32が図の左方向にストローク
すると、入力伝達部材32の先端面が図の右側のバルブ
スプール177を押圧して左方向に移動させる。
【0061】一方のバルブスプール176,177が移
動して、その弁機構106A,106Bの排出弁106
Ab,106Bbが閉じるとともに供給弁106Aa,
106Baが開くと、圧力源から供給室160に導入さ
れている圧力エアが、一方の作動圧室164,165か
らパワーシリンダの一方の圧力室に供給され、パワーシ
リンダが作動して変速機のシフト動作が行われる。この
とき、前記一方の作動圧室164,165の圧力および
供給室160の圧力が移動したバルブスプール176,
177に作用し、その作用力が入力伝達部材32を介し
て変速指令操作手段(チェンジレバー)に反力として伝
達される。
動して、その弁機構106A,106Bの排出弁106
Ab,106Bbが閉じるとともに供給弁106Aa,
106Baが開くと、圧力源から供給室160に導入さ
れている圧力エアが、一方の作動圧室164,165か
らパワーシリンダの一方の圧力室に供給され、パワーシ
リンダが作動して変速機のシフト動作が行われる。この
とき、前記一方の作動圧室164,165の圧力および
供給室160の圧力が移動したバルブスプール176,
177に作用し、その作用力が入力伝達部材32を介し
て変速指令操作手段(チェンジレバー)に反力として伝
達される。
【0062】変速動作が完了して、変速指令操作手段の
操作力がゼロになると、前述の反力によってバルブスプ
ール176,177は非作動位置に戻され、再び、供給
弁106Aa,106Baが閉、排出弁106Ab,1
06Bbが開の状態に戻る。これにより、パワーシリン
ダの圧力室の圧力は、排出弁106Ab,106Bbか
ら前記排気通路を介して大気に排出されて変速機操作用
倍力装置は非作動状態に戻る。この実施の形態でも前記
第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
操作力がゼロになると、前述の反力によってバルブスプ
ール176,177は非作動位置に戻され、再び、供給
弁106Aa,106Baが閉、排出弁106Ab,1
06Bbが開の状態に戻る。これにより、パワーシリン
ダの圧力室の圧力は、排出弁106Ab,106Bbか
ら前記排気通路を介して大気に排出されて変速機操作用
倍力装置は非作動状態に戻る。この実施の形態でも前記
第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、変速
機のストライカを回動させるパワーシリンダをアッパケ
ースに一体的に設けるとともに、前記パワーシリンダへ
の流体圧の給排を制御する制御弁を変速機のシフトシャ
フト内に設けたので、取付けスペースを大幅に削減する
ことができ、また、ハウジングを省略できるので、小型
化、軽量化およびコストダウンを図ることができる。さ
らに、前記制御弁が、前記シフトシャフト内に同軸上に
設けられた対向する一対の弁機構を有し、かつ、この制
御弁を作動させる制御弁作動手段が、前記シフトシャフ
ト内に軸方向に移動可能に設けられた入力伝達部材と、
前記一対の弁機構を貫通して一端部が前記入力伝達部材
に連結された制御弁作動部材とを有する構成としたこと
により、前記制御弁の構造を簡素化するとともに、制御
弁を確実かつスムーズに作動させることができる。
機のストライカを回動させるパワーシリンダをアッパケ
ースに一体的に設けるとともに、前記パワーシリンダへ
の流体圧の給排を制御する制御弁を変速機のシフトシャ
フト内に設けたので、取付けスペースを大幅に削減する
ことができ、また、ハウジングを省略できるので、小型
化、軽量化およびコストダウンを図ることができる。さ
らに、前記制御弁が、前記シフトシャフト内に同軸上に
設けられた対向する一対の弁機構を有し、かつ、この制
御弁を作動させる制御弁作動手段が、前記シフトシャフ
ト内に軸方向に移動可能に設けられた入力伝達部材と、
前記一対の弁機構を貫通して一端部が前記入力伝達部材
に連結された制御弁作動部材とを有する構成としたこと
により、前記制御弁の構造を簡素化するとともに、制御
弁を確実かつスムーズに作動させることができる。
【0064】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記制御弁が、前記シフトシャフトに形成されたバルブ孔
内に配置されており、両弁機構の弁座部材は、これら弁
座部材の外側からバルブ孔内に挿入された係止部材をシ
フトシャフトに係止することにより固定されているの
で、制御弁をシフトシャフトに対して簡単な構造で、か
つ確実に固定することができる。
記制御弁が、前記シフトシャフトに形成されたバルブ孔
内に配置されており、両弁機構の弁座部材は、これら弁
座部材の外側からバルブ孔内に挿入された係止部材をシ
フトシャフトに係止することにより固定されているの
で、制御弁をシフトシャフトに対して簡単な構造で、か
つ確実に固定することができる。
【0065】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
前記シフトシャフトの壁面を貫通する径方向穴と、この
径方向孔と軸線方向の位置を一致させて前記アッパケー
スに形成された径方向孔とが、前記制御弁の流体通路の
一部を構成しており、さらに、前記シフトシャフトの径
方向孔が開口する外周面と、前記アッパケースの径方向
孔が開口する内周面との、少なくともいずれか一方に環
状溝を形成したことにより、シフトシャフトの回動時に
も、流体通路を確保することができ、しかも、構造を簡
素化することができる。
前記シフトシャフトの壁面を貫通する径方向穴と、この
径方向孔と軸線方向の位置を一致させて前記アッパケー
スに形成された径方向孔とが、前記制御弁の流体通路の
一部を構成しており、さらに、前記シフトシャフトの径
方向孔が開口する外周面と、前記アッパケースの径方向
孔が開口する内周面との、少なくともいずれか一方に環
状溝を形成したことにより、シフトシャフトの回動時に
も、流体通路を確保することができ、しかも、構造を簡
素化することができる。
【0066】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記制御弁作動手段は、前記入力伝達部材と制御弁作動部
材に加えて、前記シフトシャフトに固定されたシフトレ
バーに中間部が回動自在に支持され、一端が前記入力伝
達部材に係合し、他端が前記変速指令操作手段に接続さ
れた入力伝達レバーを有しており、さらに、前記アッパ
ケースに、前記シフトレバーと前記入力伝達レバーを覆
うカバーを設けたことにより、レバー部分への塵や泥水
の侵入を防止することができる。
記制御弁作動手段は、前記入力伝達部材と制御弁作動部
材に加えて、前記シフトシャフトに固定されたシフトレ
バーに中間部が回動自在に支持され、一端が前記入力伝
達部材に係合し、他端が前記変速指令操作手段に接続さ
れた入力伝達レバーを有しており、さらに、前記アッパ
ケースに、前記シフトレバーと前記入力伝達レバーを覆
うカバーを設けたことにより、レバー部分への塵や泥水
の侵入を防止することができる。
【0067】また、請求項6に記載の発明によれば、同
軸上に対向して設けられた前記2つの弁機構の、軸方向
の外側にそれぞれ排出室が設けられ、これら両排出室は
前記制御弁作動部材に形成された接続通路によって接続
され、さらに、前記シフトシャフトに、前記排出室の一
方と、前記カバーおよびアッパケースによって区画され
たレバー室とを連通する連通路が設けられ、かつ、前記
カバーに、前記レバー室を大気に連通する排気口が形成
されたことにより、制御弁の排気通路の構成を簡素化す
ることができる。
軸上に対向して設けられた前記2つの弁機構の、軸方向
の外側にそれぞれ排出室が設けられ、これら両排出室は
前記制御弁作動部材に形成された接続通路によって接続
され、さらに、前記シフトシャフトに、前記排出室の一
方と、前記カバーおよびアッパケースによって区画され
たレバー室とを連通する連通路が設けられ、かつ、前記
カバーに、前記レバー室を大気に連通する排気口が形成
されたことにより、制御弁の排気通路の構成を簡素化す
ることができる。
【0068】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記カバーは、前記入力伝達レバーと変速指令操作力伝達
手段との連結用の開口部を有し、この開口部に取り付け
られるブーツの先端部に、前記入力伝達レバーと前記変
速指令操作力伝達手段との連結を行う接続部材が取り付
けられたことにより、入力伝達レバーと、変速指令操作
力伝達手段との接続構造を簡素化することができる。
記カバーは、前記入力伝達レバーと変速指令操作力伝達
手段との連結用の開口部を有し、この開口部に取り付け
られるブーツの先端部に、前記入力伝達レバーと前記変
速指令操作力伝達手段との連結を行う接続部材が取り付
けられたことにより、入力伝達レバーと、変速指令操作
力伝達手段との接続構造を簡素化することができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る変速機操作用倍力
装置の一部を断面とした平面図である。
装置の一部を断面とした平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1の要部(制御弁)の拡大図である。
【図5】図2のD方向矢視図である。
【図6】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る変速機操作用倍力装置
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図8】図7の要部(制御弁)の拡大図である。
2 アッパケース 2b,2c,2d アッパケースの径方向孔 4 シフトシャフト 4a バルブ孔 4c シフトシャフトの連通路 4e,4f,4g シフトシャフトの径方向孔 4h,4i,4j シフトシャフトの環状溝 6,106 制御弁 6A,6B,106A,106B 弁機構 8 ストライカ 10 パワーシリンダ 12 シフトレバー 18 入力伝達レバー 18a 傾斜部 20 カバー 20a カバーの開口部 20b カバーの排気口 26 ブーツ 28 接続部材(ジョイント部材) 32 入力伝達部材 32b 傾斜溝 36,37 弁座部材 40 係止部材 44,45 弁座 46,47 ポペット弁 50,150 制御弁作動部材(入力ロッド) 50a,150a 接続通路(内部通路) 52,53 バルブリフタ 60,160 エア室 64,65,164,165 作動圧室 68 レバー室 70a,70b 圧力室 72 ピストンロッド 74 係合部材 74a 係合孔 76 ピストン 84,85,184,185 排出室 174,175 バルブスリーブ 176,177 バルブスプール
Claims (7)
- 【請求項1】 変速指令操作手段から変速指令操作力伝
達手段を介して伝達される変速指令操作力を倍力して変
速機のシフト操作を行う変速機操作用倍力装置におい
て、 前記変速機のアッパケースに一体的に設けられ、前記変
速機のストライカを回動させるパワーシリンダと、前記
変速機のシフトシャフト内に設けられ、前記変速指令操
作手段からの変速指令操作力により作動して前記パワー
シリンダへの流体圧の給排を制御する制御弁と、前記変
速指令操作力伝達手段に接続され、前記制御弁の作動を
行う制御弁作動手段とを備え、 前記制御弁は、前記シフトシャフト内に同軸上に設けら
れた対向する一対の弁機構を有し、かつ、前記制御弁作
動手段は、前記シフトシャフト内に軸方向に移動可能に
設けられた入力伝達部材と、前記一対の弁機構を貫通し
て一端部が前記入力伝達部材に連結された制御弁作動部
材とを有していることを特徴とする変速機操作用倍力装
置。 - 【請求項2】 前記制御弁の弁機構は、1弁2シート
型、またはスプール型であることを特徴とする請求項1
に記載の変速機操作用倍力装置。 - 【請求項3】 前記制御弁は、前記シフトシャフトに形
成されたバルブ孔内に配置されており、両弁機構の弁座
部材は、これら弁座部材の外側からバルブ孔内に挿入さ
れた係止部材をシフトシャフトに係止することにより固
定されていることを特徴とする請求項2に記載の変速機
操作用倍力装置。 - 【請求項4】 前記シフトシャフトの壁面を貫通する径
方向穴と、この径方向孔と軸方向の位置を一致させて前
記アッパケースに形成された径方向孔とが、前記制御弁
の流体通路の一部を構成しており、さらに、前記シフト
シャフトの径方向孔が開口する外周面と、前記アッパケ
ースの径方向孔が開口する内周面との、少なくともいず
れか一方に環状溝を形成したことを特徴とする請求項2
または請求項3に記載の変速機操作用倍力装置。 - 【請求項5】 前記制御弁作動手段は、前記シフトシャ
フトに固定されたシフトレバーに中間部が回動自在に支
持され、一端が前記入力伝達部材に係合し、他端が前記
変速指令操作手段に接続された入力伝達レバーを有する
とともに、前記アッパケースに、前記シフトレバーと前
記入力伝達レバーを覆うカバーを設けたことを特徴とす
る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の変速機操
作用倍力装置。 - 【請求項6】 同軸上に対向して設けられた前記2つの
弁機構の、軸方向の外側にそれぞれ排出室が設けられ、
これら両排出室は前記制御弁作動部材に形成された接続
通路によって接続され、さらに、前記シフトシャフト
に、前記排出室の一方と、前記カバーおよびアッパケー
スによって区画されたレバー室とを連通する連通路が設
けられ、かつ、前記カバーに、前記レバー室を大気に連
通する排気口が形成されたことを特徴とする請求項5に
記載の変速機操作用倍力装置。 - 【請求項7】 前記カバーは、前記入力伝達レバーと変
速指令操作力伝達手段との連結用の開口部を有し、この
開口部に取り付けられるブーツの先端部に、前記入力伝
達レバーと前記変速指令操作力伝達手段との連結を行う
接続部材が取り付けられたことを特徴とする請求項5に
記載の変速機操作用倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000106830A JP2001289319A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 変速機操作用倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000106830A JP2001289319A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 変速機操作用倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001289319A true JP2001289319A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18619938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000106830A Pending JP2001289319A (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | 変速機操作用倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001289319A (ja) |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000106830A patent/JP2001289319A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050126 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20041224 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050518 |