JP2001289018A - 弁の電磁駆動装置 - Google Patents
弁の電磁駆動装置Info
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Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Electromagnets (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の弁の電磁駆動装置は、可動鉄心とこれ
に対向する電磁コイル鉄心の端面はともに平面であった
ので、同じ素材を用いて、吸引力を増すために磁束を増
やそうとすると外径を大きくする以外になく、同じ大き
さのままで吸引力を大きくするという事は困難であっ
た。 【解決手段】 弁軸5aの延長線の周囲に、互いに背面
どうしをスペーサ81を介して対向配置した第1、第2
の電磁石112、114を設ける。第1、第2の電磁石
112、114はそれぞれ外筒12a、14aと内筒1
2b,14bを持ち、内筒と外筒の間に開口部12c,
14cを有する。この開口部に対向して互いに連結軸1
9で連結された円板状の可動鉄心16、18を配置す
る。連結軸19を支持する軸受部材11を第1、第2の
電磁石112、114を貫通して固定する。
に対向する電磁コイル鉄心の端面はともに平面であった
ので、同じ素材を用いて、吸引力を増すために磁束を増
やそうとすると外径を大きくする以外になく、同じ大き
さのままで吸引力を大きくするという事は困難であっ
た。 【解決手段】 弁軸5aの延長線の周囲に、互いに背面
どうしをスペーサ81を介して対向配置した第1、第2
の電磁石112、114を設ける。第1、第2の電磁石
112、114はそれぞれ外筒12a、14aと内筒1
2b,14bを持ち、内筒と外筒の間に開口部12c,
14cを有する。この開口部に対向して互いに連結軸1
9で連結された円板状の可動鉄心16、18を配置す
る。連結軸19を支持する軸受部材11を第1、第2の
電磁石112、114を貫通して固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の吸・
排気弁を電磁駆動により開閉する、弁の電磁駆動装置の
改良に関するものである。
排気弁を電磁駆動により開閉する、弁の電磁駆動装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸・排気弁は一般にはクラン
クシャフトから駆動されるカムシャフトによって機械的
に開閉制御されていたが、近年、燃費向上や有害排ガス
低減の目的で、弁の開閉タイミングを様々にコントロー
ルすることが要求されるようになり、よりタイミングの
調整が行いやすい電磁駆動によつて弁を開閉制御するも
のが種々提案されている。
クシャフトから駆動されるカムシャフトによって機械的
に開閉制御されていたが、近年、燃費向上や有害排ガス
低減の目的で、弁の開閉タイミングを様々にコントロー
ルすることが要求されるようになり、よりタイミングの
調整が行いやすい電磁駆動によつて弁を開閉制御するも
のが種々提案されている。
【0003】例えば、図8は特開平7−324609号
公報に開示されたものと類似の構成の弁の電磁駆動装置
の断面を示し、9はこの内燃機関のシリンダヘッド、1
00はシリンダヘッド9に設けられた吸・排気ポート、
5は吸・排気ポート100に設けられた開閉弁(以下単
に弁という場合もある)で駆動軸(以下弁軸5aと言
う)を備えている。10はシリンダヘッド9に設けられ
開閉弁5の弁軸5aが貫通した摺動軸受、6は開閉弁5
の弁軸5aの他端に設けられた円板状の可動鉄心であ
る。1は開閉弁5の弁軸5aを取り巻くように巻回され
た第1のコイル、2は開閉弁5の弁軸5aが貫通するよ
うに、かつ、前記第1のコイル1を包み込むように設け
られた二重円筒状の第1のコイル鉄心である。3は開閉
弁5の弁軸5aを取り巻くように巻回された第2のコイ
ル、4は開閉弁5の弁軸5aが貫通するように、かつ、
第2のコイル3を包み込むように二重の円筒状に設けら
れた第2のコイル鉄心である。第1のコイル鉄心2は外
筒2aと内筒2bとを有し、第2のコイル鉄心4は外筒
4aと内筒4bとを有している。101は第1、第2の
コイル鉄心2、4を収納するケース、102はケースの
頭部である。7は可動鉄心6と摺動軸受部材10との間
に装荷された第1スプリング、8は可動鉄心6とケース
の頭部102との間に装荷された第2スプリングであ
る。
公報に開示されたものと類似の構成の弁の電磁駆動装置
の断面を示し、9はこの内燃機関のシリンダヘッド、1
00はシリンダヘッド9に設けられた吸・排気ポート、
5は吸・排気ポート100に設けられた開閉弁(以下単
に弁という場合もある)で駆動軸(以下弁軸5aと言
う)を備えている。10はシリンダヘッド9に設けられ
開閉弁5の弁軸5aが貫通した摺動軸受、6は開閉弁5
の弁軸5aの他端に設けられた円板状の可動鉄心であ
る。1は開閉弁5の弁軸5aを取り巻くように巻回され
た第1のコイル、2は開閉弁5の弁軸5aが貫通するよ
うに、かつ、前記第1のコイル1を包み込むように設け
られた二重円筒状の第1のコイル鉄心である。3は開閉
弁5の弁軸5aを取り巻くように巻回された第2のコイ
ル、4は開閉弁5の弁軸5aが貫通するように、かつ、
第2のコイル3を包み込むように二重の円筒状に設けら
れた第2のコイル鉄心である。第1のコイル鉄心2は外
筒2aと内筒2bとを有し、第2のコイル鉄心4は外筒
4aと内筒4bとを有している。101は第1、第2の
コイル鉄心2、4を収納するケース、102はケースの
頭部である。7は可動鉄心6と摺動軸受部材10との間
に装荷された第1スプリング、8は可動鉄心6とケース
の頭部102との間に装荷された第2スプリングであ
る。
【0004】次に動作について説明する。弁軸5aに連
結固定された円板状可動鉄心6は、第1,第2コイルの
いずれにも通電されていないとき、第1コイル鉄心2
と、第2コイル鉄心4との間の軸方向ギャップのほぼ中
間に位置するよう、可動鉄心6の下側の第1スプリング
7と、上側の第2スプリング8とによって丁度バランス
するように保持されている。
結固定された円板状可動鉄心6は、第1,第2コイルの
いずれにも通電されていないとき、第1コイル鉄心2
と、第2コイル鉄心4との間の軸方向ギャップのほぼ中
間に位置するよう、可動鉄心6の下側の第1スプリング
7と、上側の第2スプリング8とによって丁度バランス
するように保持されている。
【0005】これにより、この電磁駆動装置への非通電
時、即ち、第1コイル1、第2コイル3の何れにも電流
が供給されていない状態では、可動鉄心6は第1コイル
鉄心2と第2コイル鉄心4のそれぞれの端部のほぼ中間
位置に保持され、開閉弁5は半開の状態に保持される。
時、即ち、第1コイル1、第2コイル3の何れにも電流
が供給されていない状態では、可動鉄心6は第1コイル
鉄心2と第2コイル鉄心4のそれぞれの端部のほぼ中間
位置に保持され、開閉弁5は半開の状態に保持される。
【0006】駆動力を発生する磁束についての説明のた
め図9に磁束の発生状態を示す。図中φは第1コイル鉄
心2と可動鉄心6との間の磁束、φ’は第2コイル鉄心
4と可動鉄心6との間の磁束、φeは第1コイル鉄心2
の内筒と外筒間の漏洩磁束、φ’eは第1コイル鉄心2
の内筒と外筒間の漏洩磁束である。
め図9に磁束の発生状態を示す。図中φは第1コイル鉄
心2と可動鉄心6との間の磁束、φ’は第2コイル鉄心
4と可動鉄心6との間の磁束、φeは第1コイル鉄心2
の内筒と外筒間の漏洩磁束、φ’eは第1コイル鉄心2
の内筒と外筒間の漏洩磁束である。
【0007】第1コイル1に通電した際、コイル電流に
より第1コイル鉄心2とこれに対面する可動鉄心6の間
に発生する磁束φにより、両者間に磁気吸引力が作用
し、可動鉄心6は第1コイル1の側に吸引され、第1ス
プリング7の付勢力に抗して図の下方に動作することで
開閉弁5の開度を増し、所定時間後に開弁状態となる。
より第1コイル鉄心2とこれに対面する可動鉄心6の間
に発生する磁束φにより、両者間に磁気吸引力が作用
し、可動鉄心6は第1コイル1の側に吸引され、第1ス
プリング7の付勢力に抗して図の下方に動作することで
開閉弁5の開度を増し、所定時間後に開弁状態となる。
【0008】第2コイル3に通電した際、コイル電流に
より第2コイル鉄心4とこれに対面する可動鉄心6間に
発生する磁束φ’により、両者間に磁気吸引力が作用
し、可動鉄心6は第2コイル3の側に吸引され、第2ス
プリング8の付勢力に抗して図の上方に動作することで
開閉弁5の開度を減少させ、所定時間後に閉弁状態とな
る。
より第2コイル鉄心4とこれに対面する可動鉄心6間に
発生する磁束φ’により、両者間に磁気吸引力が作用
し、可動鉄心6は第2コイル3の側に吸引され、第2ス
プリング8の付勢力に抗して図の上方に動作することで
開閉弁5の開度を減少させ、所定時間後に閉弁状態とな
る。
【0009】このような電磁駆動装置は内燃機関の上部
に設置されて弁を駆動するという目的から、より小型で
ありながらより強い駆動力を要求されるので、同じ電流
でも出来る限り大きい駆動力を発生できるようにする必
要がある。そのためには有効磁束を増加させる必要があ
るが、有効磁束φは鉄心端面から垂直方向に発生する性
質があるため、電磁力による吸引力は第1コイル鉄心2
と可動鉄心6との対抗面、または第2コイル鉄心4と可
動鉄心6との対抗面の表面積に左右される。しかし、こ
の表面積を増加させるには両者の対抗面が可動鉄心6の
軸心に対して直角に配置された従来構造では、鉄心(可
動鉄心6、第1、第2コイル鉄心2、4)の外径を増加
させる以外に方法がなく、そのような方法では電磁駆動
装置が大型化してしまうという問題があった。
に設置されて弁を駆動するという目的から、より小型で
ありながらより強い駆動力を要求されるので、同じ電流
でも出来る限り大きい駆動力を発生できるようにする必
要がある。そのためには有効磁束を増加させる必要があ
るが、有効磁束φは鉄心端面から垂直方向に発生する性
質があるため、電磁力による吸引力は第1コイル鉄心2
と可動鉄心6との対抗面、または第2コイル鉄心4と可
動鉄心6との対抗面の表面積に左右される。しかし、こ
の表面積を増加させるには両者の対抗面が可動鉄心6の
軸心に対して直角に配置された従来構造では、鉄心(可
動鉄心6、第1、第2コイル鉄心2、4)の外径を増加
させる以外に方法がなく、そのような方法では電磁駆動
装置が大型化してしまうという問題があった。
【0010】一方、小型化するために従来の構造のまま
寸法比例的に小型化したと仮定すると、第1コイル鉄心
2および第2コイル鉄心4の肉厚と径が小さくなるか
ら、端面面積が減少し、有効磁束φ、φ’が減少して駆
動力が低下してしまう。
寸法比例的に小型化したと仮定すると、第1コイル鉄心
2および第2コイル鉄心4の肉厚と径が小さくなるか
ら、端面面積が減少し、有効磁束φ、φ’が減少して駆
動力が低下してしまう。
【0011】また、外筒端面の面積と内筒端面の面積と
を、ほぼ等しくしようとすると、内筒の厚みを外筒のそ
れよりも厚くしなければならず(外筒の径が内筒より大
きいから)、全体として大きくなってしまう。
を、ほぼ等しくしようとすると、内筒の厚みを外筒のそ
れよりも厚くしなければならず(外筒の径が内筒より大
きいから)、全体として大きくなってしまう。
【0012】また、図10は弁軸5aの傾きにより生じ
る問題について説明するための説明図である。図に示す
ように、弁軸5aは摺動軸受10がいかに高精度に製作
されていても、多少なりとも傾くことは避けられない。
傾いた場合、可動鉄心6も傾いているから、例えば図の
ように可動鉄心6が第1のコイル鉄心2の側に吸引され
る場合を例に説明すると、外筒2aと可動鉄心6との間
の距離Bが、内筒2bと可動鉄心6との間の距離Cより
も小さくなる結果、外筒2a側の吸引力がより強くな
り、傾きが助長される方向に力が働く。このため弁軸5
aと摺動軸受け10との間の摩擦が大きくなってスムー
スな動きが出来なくなるという問題があった。また、可
動鉄心が弁軸に固着され、かつ、その位置が修道軸受け
の位置からかなり離れているため、特に摺動軸受けの磨
耗に伴って弁軸のガタが増加した場合、可動鉄心がケー
スに接触するなどして、弁の動きがスムースでなくな
る。
る問題について説明するための説明図である。図に示す
ように、弁軸5aは摺動軸受10がいかに高精度に製作
されていても、多少なりとも傾くことは避けられない。
傾いた場合、可動鉄心6も傾いているから、例えば図の
ように可動鉄心6が第1のコイル鉄心2の側に吸引され
る場合を例に説明すると、外筒2aと可動鉄心6との間
の距離Bが、内筒2bと可動鉄心6との間の距離Cより
も小さくなる結果、外筒2a側の吸引力がより強くな
り、傾きが助長される方向に力が働く。このため弁軸5
aと摺動軸受け10との間の摩擦が大きくなってスムー
スな動きが出来なくなるという問題があった。また、可
動鉄心が弁軸に固着され、かつ、その位置が修道軸受け
の位置からかなり離れているため、特に摺動軸受けの磨
耗に伴って弁軸のガタが増加した場合、可動鉄心がケー
スに接触するなどして、弁の動きがスムースでなくな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の弁電磁駆動装置
は、以上のように構成されているので、駆動力を高めよ
うとすると大型化してしまうという問題があった。ま
た、小型化しようとすると駆動力が低下するため、ほと
んど小型化出来ないという問題点があった。また、内筒
の厚みを外筒より厚くしなければならず小型化が難しい
という問題があった。
は、以上のように構成されているので、駆動力を高めよ
うとすると大型化してしまうという問題があった。ま
た、小型化しようとすると駆動力が低下するため、ほと
んど小型化出来ないという問題点があった。また、内筒
の厚みを外筒より厚くしなければならず小型化が難しい
という問題があった。
【0014】また、弁軸が傾いた場合、この傾きが電磁
駆動力により更に助長されるため、スムースに動かなく
なる力が働いてしまうという問題があった。また、可動
鉄心が弁軸に固着され、かつ、その位置が修道軸受けの
位置からかなり離れているため、特に摺動軸受けの磨耗
に伴って弁軸のガタが増加した場合、可動鉄心がケース
に接触するなどして、弁の動きがスムースでなくなると
いう問題があった。
駆動力により更に助長されるため、スムースに動かなく
なる力が働いてしまうという問題があった。また、可動
鉄心が弁軸に固着され、かつ、その位置が修道軸受けの
位置からかなり離れているため、特に摺動軸受けの磨耗
に伴って弁軸のガタが増加した場合、可動鉄心がケース
に接触するなどして、弁の動きがスムースでなくなると
いう問題があった。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、駆動力を低下させずにより小型
化された電磁駆動装置を得ることを目的とする。また、
同じ大きさで、より駆動力を増大した電磁駆動装置を得
ることを目的とする。また、弁軸の傾きがあっても助長
されるような力が働かない電磁駆動装置を得ることを目
的とする。また、摺動軸受けの磨耗に伴って弁軸のガタ
が増加しても、弁の動きがスムースに保たれる電磁駆動
装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、駆動力を低下させずにより小型
化された電磁駆動装置を得ることを目的とする。また、
同じ大きさで、より駆動力を増大した電磁駆動装置を得
ることを目的とする。また、弁軸の傾きがあっても助長
されるような力が働かない電磁駆動装置を得ることを目
的とする。また、摺動軸受けの磨耗に伴って弁軸のガタ
が増加しても、弁の動きがスムースに保たれる電磁駆動
装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明による弁の電磁
駆動装置は、内燃機関の吸気弁または排気弁の弁軸また
はその延長線の周囲に配置するとともに、吸気弁または
排気弁に近い側の軸方向端部に第1の開口部を有する第
1鉄心と、この第1鉄心に巻回されたコイルとを含む第
1の電磁石、第1の電磁石の背面に、所定の距離を隔て
て同軸上に配置され、吸気弁又は排気弁から遠い側の軸
方向端部に第2の開口部を有する第2鉄心と、この第2
鉄心に巻回されたコイルとを含む第2の電磁石、弁軸と
揺動可能に連結され第1の開口部に対向配置された板状
の第1の可動鉄心、第1の可動鉄心と連結軸を介して一
体的に接続され第2の開口部に対向配置された板状の第
2の可動鉄心、第1、第2の電磁石のいずれにも給電さ
れないとき、第1、第2の可動鉄心を第1、第2の開口
部から、それぞれ等距離に保持する保持手段を備えたも
のである。
駆動装置は、内燃機関の吸気弁または排気弁の弁軸また
はその延長線の周囲に配置するとともに、吸気弁または
排気弁に近い側の軸方向端部に第1の開口部を有する第
1鉄心と、この第1鉄心に巻回されたコイルとを含む第
1の電磁石、第1の電磁石の背面に、所定の距離を隔て
て同軸上に配置され、吸気弁又は排気弁から遠い側の軸
方向端部に第2の開口部を有する第2鉄心と、この第2
鉄心に巻回されたコイルとを含む第2の電磁石、弁軸と
揺動可能に連結され第1の開口部に対向配置された板状
の第1の可動鉄心、第1の可動鉄心と連結軸を介して一
体的に接続され第2の開口部に対向配置された板状の第
2の可動鉄心、第1、第2の電磁石のいずれにも給電さ
れないとき、第1、第2の可動鉄心を第1、第2の開口
部から、それぞれ等距離に保持する保持手段を備えたも
のである。
【0017】また、第1鉄心と第2鉄心を貫通して、少
なくとも第1,第2の鉄心のいずれか一方に固定され、
連結軸を摺動可能に支持する軸受け部材を備えたもので
ある。
なくとも第1,第2の鉄心のいずれか一方に固定され、
連結軸を摺動可能に支持する軸受け部材を備えたもので
ある。
【0018】また、軸受け部材は非磁性体で構成された
ものである。
ものである。
【0019】また、連結軸は非磁性体で構成されたもの
である。
である。
【0020】また、第1の電磁石と第2の電磁石との間
に非磁性体からなるスペーサを挿入したものである。
に非磁性体からなるスペーサを挿入したものである。
【0021】また、弁軸と第1の可動鉄心とを、揺動可
能に連結する軸受を備えたものである。
能に連結する軸受を備えたものである。
【0022】また、軸受は、弁軸と第1の可動鉄心の一
方に構成した半円部を介して互いに接触させたものであ
る。
方に構成した半円部を介して互いに接触させたものであ
る。
【0023】また、第1の電磁石および第2の電磁石の
少なくとも一方の鉄心は、弁軸の延長線の周りに同軸に
配置され片端が磁気的に結合され他端に開口部を構成す
る内筒と外筒で構成され、内筒又は外筒の少なくとも一
方の端面に弁軸に対して傾斜した面を備えたものであ
る。
少なくとも一方の鉄心は、弁軸の延長線の周りに同軸に
配置され片端が磁気的に結合され他端に開口部を構成す
る内筒と外筒で構成され、内筒又は外筒の少なくとも一
方の端面に弁軸に対して傾斜した面を備えたものであ
る。
【0024】また、第1の可動鉄心又は第2の可動鉄心
は、第1の電磁石又は第2の電磁石の内筒の内側に挿入
される突起部を備えたものである。
は、第1の電磁石又は第2の電磁石の内筒の内側に挿入
される突起部を備えたものである。
【0025】また、内筒の内側に挿入される突起部は、
その長さが、第1、第2の内筒と第1、第2の可動鉄心
との対向面積が、第1、第2の外筒と第1、第2の可動
鉄心との対向面積にほぼ等しくなる長さに構成されたも
のである。
その長さが、第1、第2の内筒と第1、第2の可動鉄心
との対向面積が、第1、第2の外筒と第1、第2の可動
鉄心との対向面積にほぼ等しくなる長さに構成されたも
のである。
【0026】また、内筒の軸方向長さは外筒の軸方向長
さよりも短い長さに構成され、かつ、内筒の外周側でコ
イルの内周面に沿う樹脂製ガイドを備えたものである。
さよりも短い長さに構成され、かつ、内筒の外周側でコ
イルの内周面に沿う樹脂製ガイドを備えたものである。
【0027】また、突起部の弁軸に直交する断面の面積
は、外筒の弁軸に直交する面での断面積にほぼ等しくな
るように構成されたものである。
は、外筒の弁軸に直交する面での断面積にほぼ等しくな
るように構成されたものである。
【0028】また、内筒と外筒の端部はコイルの軸方向
長さよりも長く、この端部に対向する可動鉄心には内筒
と外筒の間に挿入される嵌合突起が設けられているもの
である。
長さよりも長く、この端部に対向する可動鉄心には内筒
と外筒の間に挿入される嵌合突起が設けられているもの
である。
【0029】また、嵌合突起にはダンパーが装着されて
いるものである。
いるものである。
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1による弁の電磁駆動装置の構造断面図を図1に示
す。図において従来と同じ又は相当部分には同符号を付
してその詳細な説明を省略する。12は弁軸5aまたは
その延長線の周囲に配置され、第1の外筒12aと第1
の内筒12b(これらは図に向かって上方で磁気回路的
に接続され、下方に開口部を構成している)で構成され
た第1の鉄心、1は開閉弁5の弁軸5aまたはその延長
線の周囲に第1の鉄心12に巻回された第1のコイルで
あり、第1の鉄心12と第1のコイル1は第1の電磁石
112を構成している。
形態1による弁の電磁駆動装置の構造断面図を図1に示
す。図において従来と同じ又は相当部分には同符号を付
してその詳細な説明を省略する。12は弁軸5aまたは
その延長線の周囲に配置され、第1の外筒12aと第1
の内筒12b(これらは図に向かって上方で磁気回路的
に接続され、下方に開口部を構成している)で構成され
た第1の鉄心、1は開閉弁5の弁軸5aまたはその延長
線の周囲に第1の鉄心12に巻回された第1のコイルで
あり、第1の鉄心12と第1のコイル1は第1の電磁石
112を構成している。
【0030】14は弁軸5aまたはその延長線の周囲
に、第1の電磁石とのあいだに非磁性体のスペーサ81
を介して(所定の距離を隔てて)対象に配置され、第2
の外筒14aと第2の内筒14b(これらは図に向かっ
て下方で磁気回路的に接続され、上方に開口部を構成し
ている)で構成された第2の鉄心、3は開閉弁5の弁軸
5aの延長線を取り巻くように第2の鉄心14に巻回さ
れた第2のコイルであり、第2の鉄心14と第2のコイ
ル3は第2の電磁石114を構成している。以上に説明
した第1の電磁石112と第2の電磁石114が互いに
その背面側を対向させた構造は、他の実施の形態でも使
用するが、説明の重複を避けるため、以下、電磁石の背
面連結と呼ぶ。101は第1の電磁石114、第2の電
磁石112、弁軸5aなどを収納するケースである。
に、第1の電磁石とのあいだに非磁性体のスペーサ81
を介して(所定の距離を隔てて)対象に配置され、第2
の外筒14aと第2の内筒14b(これらは図に向かっ
て下方で磁気回路的に接続され、上方に開口部を構成し
ている)で構成された第2の鉄心、3は開閉弁5の弁軸
5aの延長線を取り巻くように第2の鉄心14に巻回さ
れた第2のコイルであり、第2の鉄心14と第2のコイ
ル3は第2の電磁石114を構成している。以上に説明
した第1の電磁石112と第2の電磁石114が互いに
その背面側を対向させた構造は、他の実施の形態でも使
用するが、説明の重複を避けるため、以下、電磁石の背
面連結と呼ぶ。101は第1の電磁石114、第2の電
磁石112、弁軸5aなどを収納するケースである。
【0031】16は開閉弁5の弁軸5aの端に軸受82
を介して連結され、第1の電磁石12の開口部12cの
端面に平行な板状の第1の可動鉄心、7は可動鉄心16
とケース101との間に装荷された第1スプリングであ
る。18は第2の可動鉄心で、第2の電磁石114の開
口部14cの端面に平行な板状で、非磁性体で構成した
連結軸19を介して第1の可動鉄心16と連結されてい
る。8は第2の可動鉄心18とケース101との間に装
荷された第2スプリングである。連結軸19は第1、第
2の鉄心12、14の中心を貫通して固定された非磁性
体の軸受け部材11によって、摺動可能に支持されてい
る。第1の可動鉄心16と第2の可動鉄心18とは、第
1コイル1にも第2コイル3にも電流が流れていないと
き、第1の鉄心12との軸方向の距離と第2の鉄心14
との間の軸方向の距離が互いにほぼ等しくなるよう、第
1スプリング7と、第2スプリング8及び後述する第3
スプリング5dの強さが調整されている。第1スプリン
グ7と、第2スプリング8はこの発明に言う保持手段で
ある。
を介して連結され、第1の電磁石12の開口部12cの
端面に平行な板状の第1の可動鉄心、7は可動鉄心16
とケース101との間に装荷された第1スプリングであ
る。18は第2の可動鉄心で、第2の電磁石114の開
口部14cの端面に平行な板状で、非磁性体で構成した
連結軸19を介して第1の可動鉄心16と連結されてい
る。8は第2の可動鉄心18とケース101との間に装
荷された第2スプリングである。連結軸19は第1、第
2の鉄心12、14の中心を貫通して固定された非磁性
体の軸受け部材11によって、摺動可能に支持されてい
る。第1の可動鉄心16と第2の可動鉄心18とは、第
1コイル1にも第2コイル3にも電流が流れていないと
き、第1の鉄心12との軸方向の距離と第2の鉄心14
との間の軸方向の距離が互いにほぼ等しくなるよう、第
1スプリング7と、第2スプリング8及び後述する第3
スプリング5dの強さが調整されている。第1スプリン
グ7と、第2スプリング8はこの発明に言う保持手段で
ある。
【0032】次に、動作について図により説明する。図
1の第1の可動鉄心16と第2の可動鉄心18とは互い
に連結軸19で連結された状態のまま、ケース101の
内部を図に向かって上下に移動することができる。軸受
82の詳細断面を図2に示す。軸受82は、第1の可動
鉄心16の側に設けた窪み16a(窪み16aの底部は
半径R1の半円形断面)と、この窪み16aに挿入され
る弁軸5aの先端に形成された半径R2の半円形部5b
とで構成される。ここで R1>R2 である。即ち、
弁軸5aは窪み16aの中で、ある角度範囲内で自由に
傾斜したり揺動したりすることができる。
1の第1の可動鉄心16と第2の可動鉄心18とは互い
に連結軸19で連結された状態のまま、ケース101の
内部を図に向かって上下に移動することができる。軸受
82の詳細断面を図2に示す。軸受82は、第1の可動
鉄心16の側に設けた窪み16a(窪み16aの底部は
半径R1の半円形断面)と、この窪み16aに挿入され
る弁軸5aの先端に形成された半径R2の半円形部5b
とで構成される。ここで R1>R2 である。即ち、
弁軸5aは窪み16aの中で、ある角度範囲内で自由に
傾斜したり揺動したりすることができる。
【0033】図1に於いて、弁軸5aはその中間に固定
したスプリング受け板5cを有し、このスプリング受け
板5cとシリンダヘッド9との間に挿入した第3スプリ
ング5dにより、常に図の上方に押しつけられている。
したがって、弁軸5aが第1の鉄心16の軸受82から
外れてしまう(窪み16aから飛び出す)ということは
ない。
したスプリング受け板5cを有し、このスプリング受け
板5cとシリンダヘッド9との間に挿入した第3スプリ
ング5dにより、常に図の上方に押しつけられている。
したがって、弁軸5aが第1の鉄心16の軸受82から
外れてしまう(窪み16aから飛び出す)ということは
ない。
【0034】第1の電磁石112に通電されると、第1
の鉄心16が上方に引きつけられて弁5が閉じる。第2
の電磁石114に通電されると、第2の鉄心18が下方
に引きつけられて弁5が第3スプリング5dの力に抗し
て開かれる。弁軸5aと第1の可動鉄心16とが機械的
に固着されておらず、軸受82により、ある角度の範囲
内で自由に折れ曲がる揺動可能な構造を備え、また、第
1,第2の可動鉄心16,18はその連結軸が軸受部材
11によって支えられているので、摺動軸受10が磨耗
して弁軸5aが傾いても第1、第2の可動鉄心に無用の
力が働くことがなく、動きが固くなるということはな
い。また、軸受け部材11の位置と第1、第2の可動鉄
心との位置が極めて近いので、第1、第2の可動鉄心1
6、18が傾いて動きが悪くなるということがない。
そればかりか、軸受82により弁軸5aの先端の位置が
決まるので弁軸5aそのものの動きもスムースとなる。
の鉄心16が上方に引きつけられて弁5が閉じる。第2
の電磁石114に通電されると、第2の鉄心18が下方
に引きつけられて弁5が第3スプリング5dの力に抗し
て開かれる。弁軸5aと第1の可動鉄心16とが機械的
に固着されておらず、軸受82により、ある角度の範囲
内で自由に折れ曲がる揺動可能な構造を備え、また、第
1,第2の可動鉄心16,18はその連結軸が軸受部材
11によって支えられているので、摺動軸受10が磨耗
して弁軸5aが傾いても第1、第2の可動鉄心に無用の
力が働くことがなく、動きが固くなるということはな
い。また、軸受け部材11の位置と第1、第2の可動鉄
心との位置が極めて近いので、第1、第2の可動鉄心1
6、18が傾いて動きが悪くなるということがない。
そればかりか、軸受82により弁軸5aの先端の位置が
決まるので弁軸5aそのものの動きもスムースとなる。
【0035】第1、第2の可動鉄心16、18は、その
中央部に、内筒12b,14bの内側に挿入される突起
部85を持ち、これによって内筒と可動鉄心との接触対
向面積と、外筒と可動鉄心との接触対向面積とがほぼ等
しくなるように構成されている。こうすることで内筒1
2b,14bの厚みが薄くても磁路抵抗が低くなり、最
大の駆動力を引き出すことができる。図1に於いてスペ
ーサ81は非磁性体の板と説明したが、その機能は第
1、第2の電磁石112、114が電磁力によって互い
にくっつくことがないように、それぞれの電磁石の位置
を確定することであるので、例えば、ケース101の内
側にケース101の壁を突出させ、スペースそのものは
空隙としてもよい。図1では第2可動鉄心18にも窪み
があるが、これは製造上の理由から第1可動鉄心16と
おなじものを逆向きに使用したためであり、窪みはあっ
てもなくてもよい。
中央部に、内筒12b,14bの内側に挿入される突起
部85を持ち、これによって内筒と可動鉄心との接触対
向面積と、外筒と可動鉄心との接触対向面積とがほぼ等
しくなるように構成されている。こうすることで内筒1
2b,14bの厚みが薄くても磁路抵抗が低くなり、最
大の駆動力を引き出すことができる。図1に於いてスペ
ーサ81は非磁性体の板と説明したが、その機能は第
1、第2の電磁石112、114が電磁力によって互い
にくっつくことがないように、それぞれの電磁石の位置
を確定することであるので、例えば、ケース101の内
側にケース101の壁を突出させ、スペースそのものは
空隙としてもよい。図1では第2可動鉄心18にも窪み
があるが、これは製造上の理由から第1可動鉄心16と
おなじものを逆向きに使用したためであり、窪みはあっ
てもなくてもよい。
【0036】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よる弁の電磁駆動装置の構造断面図を図3に示す。図に
おいて従来と同じ又は相当部分には同符号を付してその
詳細な説明を省略する。32は弁軸5aまたはその延長
線の周囲に配置され、軸方向端部に弁軸5aに対して傾
斜した面を有する第1の鉄心で、第1の外筒32aと第
1の内筒32b(これらは図の上方で磁気回路的に接続
され、図の下方に開口部を有している)で構成されてい
る。1は開閉弁5の弁軸5aまたはその延長線の周囲に
第1の鉄心32に巻回された第1のコイルであり、第1
の鉄心32と第1のコイル1は第1の電磁石112を構
成している。34は弁軸5aまたはその延長線の周囲
に、第1の電磁石112に対して背面連結されて配置さ
れ、図の上方向に開口部を有し、その端部に弁軸5aに
対して傾斜した面を有する第2の鉄心で、第2の外筒3
4aと第2の内筒34b(これらは図の下方向で磁気回
路的に接続されている)で構成されている。3は開閉弁
5の弁軸5aを取り巻くように第2の鉄心34に巻回さ
れた第2のコイルであり、第2の鉄心34と第2のコイ
ル3は第2の電磁石114を構成している。101は上
記電磁石や弁軸を収納するケースである。
よる弁の電磁駆動装置の構造断面図を図3に示す。図に
おいて従来と同じ又は相当部分には同符号を付してその
詳細な説明を省略する。32は弁軸5aまたはその延長
線の周囲に配置され、軸方向端部に弁軸5aに対して傾
斜した面を有する第1の鉄心で、第1の外筒32aと第
1の内筒32b(これらは図の上方で磁気回路的に接続
され、図の下方に開口部を有している)で構成されてい
る。1は開閉弁5の弁軸5aまたはその延長線の周囲に
第1の鉄心32に巻回された第1のコイルであり、第1
の鉄心32と第1のコイル1は第1の電磁石112を構
成している。34は弁軸5aまたはその延長線の周囲
に、第1の電磁石112に対して背面連結されて配置さ
れ、図の上方向に開口部を有し、その端部に弁軸5aに
対して傾斜した面を有する第2の鉄心で、第2の外筒3
4aと第2の内筒34b(これらは図の下方向で磁気回
路的に接続されている)で構成されている。3は開閉弁
5の弁軸5aを取り巻くように第2の鉄心34に巻回さ
れた第2のコイルであり、第2の鉄心34と第2のコイ
ル3は第2の電磁石114を構成している。101は上
記電磁石や弁軸を収納するケースである。
【0037】36は開閉弁5の弁軸5aの一端と軸受3
82を介して連結され、第1の電磁石112の傾斜した
面に平行な傾斜面を持つ板状の第1の可動鉄心、7は第
1の可動鉄心36とケース101との間に装荷された第
1スプリングである。軸受382は第1可動鉄心36の
下方に固定された半球状の玉382aの下面に弁軸5a
の平坦に加工した先端が押しつけられて構成されてい
る。38は連結軸19により第1の可動鉄心36と連結
され、第2の電磁石114の傾斜した面に平行な傾斜面
を持つ板状の第2の可動鉄心、8は第2の可動鉄心38
とケース101との間に装荷された第2スプリングであ
る。第1の可動鉄心36の傾斜面36aは第1鉄心32
の傾斜した面に平行するようにしてある。第2の可動鉄
心38の傾斜面38aは第2鉄心34の傾斜した面に平
行するようにしてある。第1、第2コイル1、3のいず
れにも通電されていないとき、第1の可動鉄心36と第
1の鉄心32の端面との距離と、第2の可動鉄心38と
第2の鉄心34との間の距離とが等しくなるように、第
1スプリング7と、第2スプリング8及び第3スプリン
グ5dの調整によって適当な位置に保持されている。第
1スプリング7と、第2スプリング8はこの発明に言う
保持手段である。
82を介して連結され、第1の電磁石112の傾斜した
面に平行な傾斜面を持つ板状の第1の可動鉄心、7は第
1の可動鉄心36とケース101との間に装荷された第
1スプリングである。軸受382は第1可動鉄心36の
下方に固定された半球状の玉382aの下面に弁軸5a
の平坦に加工した先端が押しつけられて構成されてい
る。38は連結軸19により第1の可動鉄心36と連結
され、第2の電磁石114の傾斜した面に平行な傾斜面
を持つ板状の第2の可動鉄心、8は第2の可動鉄心38
とケース101との間に装荷された第2スプリングであ
る。第1の可動鉄心36の傾斜面36aは第1鉄心32
の傾斜した面に平行するようにしてある。第2の可動鉄
心38の傾斜面38aは第2鉄心34の傾斜した面に平
行するようにしてある。第1、第2コイル1、3のいず
れにも通電されていないとき、第1の可動鉄心36と第
1の鉄心32の端面との距離と、第2の可動鉄心38と
第2の鉄心34との間の距離とが等しくなるように、第
1スプリング7と、第2スプリング8及び第3スプリン
グ5dの調整によって適当な位置に保持されている。第
1スプリング7と、第2スプリング8はこの発明に言う
保持手段である。
【0038】第1、第2の鉄心32、34と第1、第2
の可動鉄心36、38の双方に対向して傾斜した面を設
けることにより、実質的な電磁吸引面積を増加し得るた
め、総磁束φが増加し、駆動力が増加して弁の開閉速度
が高くなるという効果が得られる。第1、第2の鉄心3
2、34の端部の傾斜した面の傾斜角度は、何度であっ
てもそれなりに効果はあるものの、対向する面の面積を
大きくできるという点からはできるだけ大きい角度とし
たほうがよい。しかし、あまり大きくすると第1、第2
可動鉄心36、38の対向する面の部分の板厚を十分と
ることが難しくなるなどの問題があるので、開閉弁5の
軸方向に対して45〜60度程度とするのが好ましい。
の可動鉄心36、38の双方に対向して傾斜した面を設
けることにより、実質的な電磁吸引面積を増加し得るた
め、総磁束φが増加し、駆動力が増加して弁の開閉速度
が高くなるという効果が得られる。第1、第2の鉄心3
2、34の端部の傾斜した面の傾斜角度は、何度であっ
てもそれなりに効果はあるものの、対向する面の面積を
大きくできるという点からはできるだけ大きい角度とし
たほうがよい。しかし、あまり大きくすると第1、第2
可動鉄心36、38の対向する面の部分の板厚を十分と
ることが難しくなるなどの問題があるので、開閉弁5の
軸方向に対して45〜60度程度とするのが好ましい。
【0039】図3のものでは、仮に駆動力がもとのまま
でよいなら駆動力が増加する分だけ、対向面積を減らす
ことが出来るので、第1、第2可動鉄心36、38や第
1、第2の鉄心32、34の外径を小さくすることもで
きる。
でよいなら駆動力が増加する分だけ、対向面積を減らす
ことが出来るので、第1、第2可動鉄心36、38や第
1、第2の鉄心32、34の外径を小さくすることもで
きる。
【0040】図3では第1、第2の鉄心32、34の外
筒32a,34aと内筒32b,34bの全てに傾斜面
を設けたが、それなりの効果の減少を容認するならば、
第1または第2の鉄心のいずれか一方だけにするとか、
外筒、内筒のいずれか一方だけにするとか、あるいは傾
斜した面と傾斜しない面を同時に設けるとか、組み合わ
せは自由に選択することが出来る。例えば、外筒、内筒
の何れか一つの全面または一部と、可動鉄心上のこれに
対向する部位に傾斜面を設けるようにしてもよい。外筒
の端面の全て又は一部と、可動鉄心上のこれに対向する
部位に傾斜面を設け、内筒の端面は直角としてもよい。
内筒の端面の全て又は一部と、可動鉄心上のこれに対向
する部位に傾斜面を設け、外筒の端面は直角としてもよ
い。また、上記は、第1の鉄心32の側又は第2の鉄心
34の側のいずれか一方のみに傾斜面を設けるようにし
てもよい。なお、軸受382は実施の形態1の図2のよ
うな形のものでもよいことは言うまでもない。
筒32a,34aと内筒32b,34bの全てに傾斜面
を設けたが、それなりの効果の減少を容認するならば、
第1または第2の鉄心のいずれか一方だけにするとか、
外筒、内筒のいずれか一方だけにするとか、あるいは傾
斜した面と傾斜しない面を同時に設けるとか、組み合わ
せは自由に選択することが出来る。例えば、外筒、内筒
の何れか一つの全面または一部と、可動鉄心上のこれに
対向する部位に傾斜面を設けるようにしてもよい。外筒
の端面の全て又は一部と、可動鉄心上のこれに対向する
部位に傾斜面を設け、内筒の端面は直角としてもよい。
内筒の端面の全て又は一部と、可動鉄心上のこれに対向
する部位に傾斜面を設け、外筒の端面は直角としてもよ
い。また、上記は、第1の鉄心32の側又は第2の鉄心
34の側のいずれか一方のみに傾斜面を設けるようにし
てもよい。なお、軸受382は実施の形態1の図2のよ
うな形のものでもよいことは言うまでもない。
【0041】実施の形態3.実施の形態2の鉄心端面の
傾斜は外筒と内筒とで逆方向の傾斜としてもよい。この
ように構成した弁の電磁駆動装置の断面を図4に示す。
図の符号は実施の形態2の図3と同じなので説明を省略
する。図4では第1可動鉄心36と第2可動鉄心38と
の外筒32a,34aに対向する傾斜面が図3の場合に
比べて逆方向になっている。即ち、図3では可動鉄心の
外径側が第1可動鉄心は下方向、第2可動鉄心は上方向
に傾斜していたが、図4では可動鉄心の外径側が第1可
動鉄心は上方向、第2可動鉄心は下方向に傾斜してい
る。このように構成することで全体としての背の高さを
幾分小型化することができる。
傾斜は外筒と内筒とで逆方向の傾斜としてもよい。この
ように構成した弁の電磁駆動装置の断面を図4に示す。
図の符号は実施の形態2の図3と同じなので説明を省略
する。図4では第1可動鉄心36と第2可動鉄心38と
の外筒32a,34aに対向する傾斜面が図3の場合に
比べて逆方向になっている。即ち、図3では可動鉄心の
外径側が第1可動鉄心は下方向、第2可動鉄心は上方向
に傾斜していたが、図4では可動鉄心の外径側が第1可
動鉄心は上方向、第2可動鉄心は下方向に傾斜してい
る。このように構成することで全体としての背の高さを
幾分小型化することができる。
【0042】実施の形態4.実施の形態2の図3のもの
の磁束をさらに増大させる構成を図5に示す。図5に於
いて、52aは第1コイル1の下端より所定の長さだけ
下方に突き出た第1鉄心の外筒、52bは第1コイル1
の下端より所定の長さだけ下方に突き出た第1鉄心の内
筒である。また、54aは第2コイル3の上端より所定
の長さだけ上方に突き出た第2鉄心の外筒、54bは第
2コイル3の上端より所定の長さだけ上方に突き出た第
2鉄心の内筒である。
の磁束をさらに増大させる構成を図5に示す。図5に於
いて、52aは第1コイル1の下端より所定の長さだけ
下方に突き出た第1鉄心の外筒、52bは第1コイル1
の下端より所定の長さだけ下方に突き出た第1鉄心の内
筒である。また、54aは第2コイル3の上端より所定
の長さだけ上方に突き出た第2鉄心の外筒、54bは第
2コイル3の上端より所定の長さだけ上方に突き出た第
2鉄心の内筒である。
【0043】外筒、内筒がともにコイルの端より所定の
長さだけ突き出ているので、コイルの端には内筒と外筒
が直接対向する部分(嵌合部という)が構成される。5
6は第1鉄心の前記嵌合部に嵌合される嵌合突起56a
を有する第1可動鉄心、57は第2鉄心の前記嵌合部に
嵌合される嵌合突起57aを有する第2可動鉄心であ
る。このような構成により第1鉄心と第1可動鉄心の表
面同士が接触している面積も、第2鉄心と第2可動鉄心
の表面同士が接触している面積も、ともに大きくなり、
磁気駆動力が増大する。なお、嵌合突起56a,58a
の高さは、嵌合後に嵌合突起がコイルに接触しない程度
とすることは言うまでもない。
長さだけ突き出ているので、コイルの端には内筒と外筒
が直接対向する部分(嵌合部という)が構成される。5
6は第1鉄心の前記嵌合部に嵌合される嵌合突起56a
を有する第1可動鉄心、57は第2鉄心の前記嵌合部に
嵌合される嵌合突起57aを有する第2可動鉄心であ
る。このような構成により第1鉄心と第1可動鉄心の表
面同士が接触している面積も、第2鉄心と第2可動鉄心
の表面同士が接触している面積も、ともに大きくなり、
磁気駆動力が増大する。なお、嵌合突起56a,58a
の高さは、嵌合後に嵌合突起がコイルに接触しない程度
とすることは言うまでもない。
【0044】また、図5に於いて、500はダンパーで
あり、ゴム、フェルトなどのクッション材を嵌合部の少
なくとも片方の面に接着し、可動鉄心56,58が鉄心
に吸着されるときにこのクッション材が圧縮されること
で吸着の衝撃音を和らげるものである。勿論ダンパー5
00があってもなくても電磁駆動性能に変わりはない。
あり、ゴム、フェルトなどのクッション材を嵌合部の少
なくとも片方の面に接着し、可動鉄心56,58が鉄心
に吸着されるときにこのクッション材が圧縮されること
で吸着の衝撃音を和らげるものである。勿論ダンパー5
00があってもなくても電磁駆動性能に変わりはない。
【0045】実施の形態5.この発明による、実施の形
態5の電磁駆動装置の断面の部分拡大図を図6に示す。
図示されていない部分及び、以下に特に説明しない部分
の構造は、実施の形態1の図1と同じ構造である。図に
於いて、62は第1鉄心で、外筒62aと内筒62bを
持ち、内筒62bはコイル1の中程で切断されている。
631は樹脂製の筒型のボビンからなりコイル1の内側
に張りつけられている第1ガイドである。64は第2鉄
心で、外筒64aと内筒64bを持ち、内筒64bはコ
イル3の中程で切断されている。632は樹脂製の筒型
のボビンからなりコイル3の内側に沿って(内筒の外周
に沿って)張りつけられている第2ガイドである。
態5の電磁駆動装置の断面の部分拡大図を図6に示す。
図示されていない部分及び、以下に特に説明しない部分
の構造は、実施の形態1の図1と同じ構造である。図に
於いて、62は第1鉄心で、外筒62aと内筒62bを
持ち、内筒62bはコイル1の中程で切断されている。
631は樹脂製の筒型のボビンからなりコイル1の内側
に張りつけられている第1ガイドである。64は第2鉄
心で、外筒64aと内筒64bを持ち、内筒64bはコ
イル3の中程で切断されている。632は樹脂製の筒型
のボビンからなりコイル3の内側に沿って(内筒の外周
に沿って)張りつけられている第2ガイドである。
【0046】66は第1の可動鉄心で外筒62aの端面
に対向する円板部と、突起部85の周囲に円筒型に成形
したガイド部66aとを有している。68は第2の可動
鉄心で外筒64aの端面に対向する円板部と、弁軸5a
の延長線の周囲に円筒型に成形したガイド部68aとを
有している。可動鉄心のガイド部66aと68aは、そ
れぞれ第1ガイド631、第2ガイド632の内部に摺
動可能に収納される。第1ガイド631、第2ガイド6
32はいずれも可動鉄心の横方向へのぶれを防止するの
で、軸受としての機能を持つ、従って図6の場合、図に
は記載してあるが軸受部材11は必ずしも必要ではな
い。
に対向する円板部と、突起部85の周囲に円筒型に成形
したガイド部66aとを有している。68は第2の可動
鉄心で外筒64aの端面に対向する円板部と、弁軸5a
の延長線の周囲に円筒型に成形したガイド部68aとを
有している。可動鉄心のガイド部66aと68aは、そ
れぞれ第1ガイド631、第2ガイド632の内部に摺
動可能に収納される。第1ガイド631、第2ガイド6
32はいずれも可動鉄心の横方向へのぶれを防止するの
で、軸受としての機能を持つ、従って図6の場合、図に
は記載してあるが軸受部材11は必ずしも必要ではな
い。
【0047】第1ガイド631、第2ガイド632は可
動鉄心の案内のみでなく、第1コイル1、第2コイル3
を収納し易くする機能も備えている。第1ガイド63
1,第2ガイド632には、コイルを巻回するために用
いられたボビン(巻き枠)そのものを利用してもよい。
なお、突起部85の軸に直交する断面の面積は外筒の断
面積にほぼ等しくなるようにしている。
動鉄心の案内のみでなく、第1コイル1、第2コイル3
を収納し易くする機能も備えている。第1ガイド63
1,第2ガイド632には、コイルを巻回するために用
いられたボビン(巻き枠)そのものを利用してもよい。
なお、突起部85の軸に直交する断面の面積は外筒の断
面積にほぼ等しくなるようにしている。
【0048】図6では、第1、第2の鉄心の端面は弁軸
5aに対して直角であるものを記載しているが、実施の
形態2の図3のように、内筒または外筒いずれか一方、
または両方の端面を傾斜させて駆動力を増加させること
ができる。例えば外筒62aと64aの端面を傾斜させ
たものを図7に示す。第1、第2の可動鉄心66、68
の端の部分は外筒の端面の傾斜に合わせて傾斜させる。
また、図7では第1、第2の可動鉄心66、68と連結
軸19との接合部の突起85の形状を図6のものとは逆
に窪ませてあるが、どちらの方法をとってもよい。
5aに対して直角であるものを記載しているが、実施の
形態2の図3のように、内筒または外筒いずれか一方、
または両方の端面を傾斜させて駆動力を増加させること
ができる。例えば外筒62aと64aの端面を傾斜させ
たものを図7に示す。第1、第2の可動鉄心66、68
の端の部分は外筒の端面の傾斜に合わせて傾斜させる。
また、図7では第1、第2の可動鉄心66、68と連結
軸19との接合部の突起85の形状を図6のものとは逆
に窪ませてあるが、どちらの方法をとってもよい。
【0049】以上の説明に於いて、内燃機関の吸・排気
弁を駆動するとして説明したが、この発明の電磁駆動装
置は、内燃機関用途に限定されるものではなく、気体圧
縮ポンプなど弁を有する各種の機器の弁の駆動に利用で
き、更に、配管の途中に用いるいわゆる電磁弁にも利用
出来ることは言うまでもない。なお、各実施の形態の説
明中で、第1、第2鉄心、第1、第2の可動鉄心は円形
であると説明しているが、必ずしも円形である必要はな
い。
弁を駆動するとして説明したが、この発明の電磁駆動装
置は、内燃機関用途に限定されるものではなく、気体圧
縮ポンプなど弁を有する各種の機器の弁の駆動に利用で
き、更に、配管の途中に用いるいわゆる電磁弁にも利用
出来ることは言うまでもない。なお、各実施の形態の説
明中で、第1、第2鉄心、第1、第2の可動鉄心は円形
であると説明しているが、必ずしも円形である必要はな
い。
【0050】
【発明の効果】以上のようにこの発明の弁の電磁駆動装
置は、背面連結した第1,第2の電磁石の開口部に対向
して配置した第1,第2の可動鉄心を互いに連結し、軸
受け部材で支持し、弁軸は第1の可動鉄心と軸受で接続
したので、弁軸の傾きによって可動鉄心の動きが阻害さ
れることがないと言う効果が得られる。
置は、背面連結した第1,第2の電磁石の開口部に対向
して配置した第1,第2の可動鉄心を互いに連結し、軸
受け部材で支持し、弁軸は第1の可動鉄心と軸受で接続
したので、弁軸の傾きによって可動鉄心の動きが阻害さ
れることがないと言う効果が得られる。
【0051】また、軸受け部材は鉄心に固定したので構
造が単純である。
造が単純である。
【0052】また、軸受け部材を非磁性体で構成したの
で、第1,第2鉄心が磁気的に完全に分離される。
で、第1,第2鉄心が磁気的に完全に分離される。
【0053】また、連結軸を非磁性体で構成したので、
第1,第2鉄心が磁気的に完全に分離され、また連結軸
に磁気力が作用することがない。
第1,第2鉄心が磁気的に完全に分離され、また連結軸
に磁気力が作用することがない。
【0054】また、第1,第2の電磁石の間に非磁性体
からなるスぺーサを挿入したので構造が堅固になる。
からなるスぺーサを挿入したので構造が堅固になる。
【0055】また、弁軸と第1の可動鉄心とを揺動可能
な軸受でつないだので、可動鉄心の動きが弁軸の動きに
よって阻害されることがない。
な軸受でつないだので、可動鉄心の動きが弁軸の動きに
よって阻害されることがない。
【0056】また、軸受は半円部を介して接触させてい
るので、ある角度の範囲内で自由に折れ曲がることがで
きる。
るので、ある角度の範囲内で自由に折れ曲がることがで
きる。
【0057】また、第1又は第2鉄心の端面に傾斜した
面を設け、これに対向する可動鉄心の面にも同じ傾斜面
を設けたので吸着力を増大させることができる。
面を設け、これに対向する可動鉄心の面にも同じ傾斜面
を設けたので吸着力を増大させることができる。
【0058】また、可動鉄心の側に突起部を設け、これ
を内筒の内側に挿入するようにしたので、内筒と可動鉄
心間の磁路抵抗を減少させることができる。
を内筒の内側に挿入するようにしたので、内筒と可動鉄
心間の磁路抵抗を減少させることができる。
【0059】また、可動鉄心と内筒との対向面積と、可
動鉄心と外筒との対向面積とをほぼ等しくなるようにし
たので、最も効率よく吸着力を高めることができる。
動鉄心と外筒との対向面積とをほぼ等しくなるようにし
たので、最も効率よく吸着力を高めることができる。
【0060】また、内筒の外側に樹脂製のガイドを設け
たので、可動鉄心の動きをスムースにすることができ
る。
たので、可動鉄心の動きをスムースにすることができ
る。
【0061】また、可動鉄心の突起部の断面積を外筒の
断面積とほぼ等しくしたので、最も効率よく吸着力を高
めることができる。
断面積とほぼ等しくしたので、最も効率よく吸着力を高
めることができる。
【0062】また、内筒と外筒の端部はコイルの軸方向
長さよりも長く、この端部に対向する可動鉄心には前記
内筒と外筒の間に挿入される嵌合突起が設けられている
ので、吸着力を更に高めることができる。
長さよりも長く、この端部に対向する可動鉄心には前記
内筒と外筒の間に挿入される嵌合突起が設けられている
ので、吸着力を更に高めることができる。
【0063】また、嵌合突起にはダンパーが装着されて
いるので、吸着時の衝撃音を和らげることができる。
いるので、吸着時の衝撃音を和らげることができる。
【図1】 この発明の実施の形態1の弁の電磁駆動装置
の断面図である。
の断面図である。
【図2】 図1のものの部分拡大図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の弁の電磁駆動装置
の断面図である。
の断面図である。
【図4】 実施の形態3による弁の電磁駆動装置の断面
図である。
図である。
【図5】 実施の形態4の弁の電磁駆動装置の断面図で
ある。
ある。
【図6】 実施の形態5の弁の電磁駆動装置の部分断面
図である。
図である。
【図7】 図6の弁の電磁駆動装置の変化例を示す図で
ある。
ある。
【図8】 従来の弁の電磁駆動装置の断面図である。
【図9】 図8のものの部分断面図である。
【図10】 従来の弁の電磁駆動装置の構造の問題点を
説明するための図である。
説明するための図である。
1 第1のコイル、 3 第2のコイル、 5 開閉弁
(弁)、5a 弁軸、 5b 半円部、 5c 固定
板、 5d 第3スプリング、7 第1スプリング、
8 第2スプリング、 9 シリンダヘッド、10 摺
動軸受、 11 軸受部材、 12、32、62 第1
鉄心、12a、32a、62a 第1の外筒、12b、
32b、62b 第1の内筒、 12c、 第1開口
部、14、34、64 第2鉄心、 14a、34
a、64a 第2の外筒、14b、34b、64b 第
2の内筒、 14c 第2開口部、16、36、56、
66 第1可動鉄心、18、38、58、68 第2可
動鉄心、19 連結軸、 56a、58a 嵌合突起、
66Y 可動鉄心の円筒状部分、 81 スペーサ、8
2、382 軸受、 85 突起部、 112 第1の
電磁石、114 第2の電磁石、 382a 半球部、
631 第1ガイド、632 第2ガイド。
(弁)、5a 弁軸、 5b 半円部、 5c 固定
板、 5d 第3スプリング、7 第1スプリング、
8 第2スプリング、 9 シリンダヘッド、10 摺
動軸受、 11 軸受部材、 12、32、62 第1
鉄心、12a、32a、62a 第1の外筒、12b、
32b、62b 第1の内筒、 12c、 第1開口
部、14、34、64 第2鉄心、 14a、34
a、64a 第2の外筒、14b、34b、64b 第
2の内筒、 14c 第2開口部、16、36、56、
66 第1可動鉄心、18、38、58、68 第2可
動鉄心、19 連結軸、 56a、58a 嵌合突起、
66Y 可動鉄心の円筒状部分、 81 スペーサ、8
2、382 軸受、 85 突起部、 112 第1の
電磁石、114 第2の電磁石、 382a 半球部、
631 第1ガイド、632 第2ガイド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 睦生 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 達也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 上田 雅俊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AB09 AB16 CA12 DA36 DA70 EA22 EA31 FA01 FA06 FA07 GA06 GA14 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DD03 EE20 EE22 EE34 FA08 GA17 GC08 KK17 5E048 AA08 AB01 AC06 AD04 BA01
Claims (14)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気弁または排気弁の弁軸ま
たはその延長線の周囲に配置するとともに、前記吸気弁
または排気弁に近い側の軸方向端部に第1の開口部を有
する第1鉄心と、この第1鉄心に巻回されたコイルとを
含む第1の電磁石、 前記第1の電磁石の背面に、所定の距離を隔てて同軸上
に配置され、前記吸気弁又は排気弁から遠い側の軸方向
端部に第2の開口部を有する第2鉄心と、この第2鉄心
に巻回されたコイルとを含む第2の電磁石、 前記弁軸と揺動可能に連結され前記第1の開口部に対向
配置された板状の第1の可動鉄心、 前記第1の可動鉄心と連結軸を介して一体的に接続され
前記第2の開口部に対向配置された板状の第2の可動鉄
心、 前記第1、第2の電磁石のいずれにも給電されないと
き、前記第1、第2の可動鉄心を前記第1、第2の開口
部から、それぞれ等距離に保持する保持手段を備えたこ
とを特徴とする弁の電磁駆動装置。 - 【請求項2】 第1鉄心と第2鉄心を貫通して、少なく
とも前記第1,第2の鉄心のいずれか一方に固定され、
連結軸を摺動可能に支持する軸受け部材を備えたことを
特徴とする請求項1に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項3】 軸受け部材は非磁性体で構成されたこと
を特徴とする請求項2に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項4】 連結軸は非磁性体で構成されたことを特
徴とする請求項1または2に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項5】 第1の電磁石と第2の電磁石との間に非
磁性体からなるスペーサを挿入したことを特徴とする請
求項1に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項6】 弁軸と第1の可動鉄心とを、揺動可能に
連結する軸受を備えたことを特徴とする請求項1に記載
の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項7】 軸受は、弁軸と第1の可動鉄心の一方に
構成した半円部を介して互いに接触させたものであるこ
とを特徴とする請求項6に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項8】 第1の電磁石および第2の電磁石の少な
くとも一方の鉄心は、弁軸の延長線の周りに同軸に配置
され、片端が磁気的に結合されて他端に開口部を構成す
る内筒と外筒で構成され、前記内筒又は外筒の少なくと
も一方の端面に弁軸に対して傾斜した面を備えたことを
特徴とする請求項1に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項9】 第1の可動鉄心又は第2の可動鉄心は、
第1の電磁石又は第2の電磁石の内筒の内側に挿入され
る突起部を備えたことを特徴とする請求項8に記載の弁
の電磁駆動装置。 - 【請求項10】 内筒の内側に挿入される突起部は、そ
の長さが、前記第1、第2の内筒と前記第1、第2の可
動鉄心との対向面積が、前記第1、第2の外筒と前記第
1、第2の可動鉄心との対向面積にほぼ等しくなる長さ
に構成されたことを特徴とする請求項9に記載の弁の電
磁駆動装置。 - 【請求項11】 内筒の軸方向長さは外筒の軸方向長さ
よりも短い長さに構成され、かつ、前記内筒の外周側で
コイルの内周面に沿う樹脂製ガイドを備えたことを特徴
とする請求項8に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項12】 突起部の弁軸に直交する断面の面積
は、外筒の弁軸に直交する面での断面積にほぼ等しくな
るように構成されたことを特徴とする請求項11に記載
の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項13】 内筒と外筒の端部はコイルの軸方向長
さよりも長く、この端部に対向する可動鉄心には前記内
筒と外筒の間に挿入される嵌合突起が設けられたことを
特徴とする請求項8に記載の弁の電磁駆動装置。 - 【請求項14】 嵌合突起にはダンパーが装着されてい
ることを特徴とする請求項13に記載の弁の電磁駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000108374A JP2001289018A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 弁の電磁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000108374A JP2001289018A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 弁の電磁駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001289018A true JP2001289018A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18621226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000108374A Pending JP2001289018A (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | 弁の電磁駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001289018A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056741A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Hyundai Motor Co Ltd | 電子機械式バルブトレイン |
JP2014120521A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 電磁ソレノイド及びそれを備える電磁弁装置 |
CN109469758A (zh) * | 2017-09-07 | 2019-03-15 | Msg机电系统有限公司 | 用于控制流体的阀 |
CN113581243A (zh) * | 2021-07-22 | 2021-11-02 | 曾翠花 | 一种列车制动用防滑器排风阀 |
-
2000
- 2000-04-10 JP JP2000108374A patent/JP2001289018A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056741A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-26 | Hyundai Motor Co Ltd | 電子機械式バルブトレイン |
JP2014120521A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 電磁ソレノイド及びそれを備える電磁弁装置 |
CN109469758A (zh) * | 2017-09-07 | 2019-03-15 | Msg机电系统有限公司 | 用于控制流体的阀 |
CN109469758B (zh) * | 2017-09-07 | 2022-03-25 | Msg机电系统有限公司 | 用于控制流体的阀 |
CN113581243A (zh) * | 2021-07-22 | 2021-11-02 | 曾翠花 | 一种列车制动用防滑器排风阀 |
CN113581243B (zh) * | 2021-07-22 | 2022-08-19 | 青岛自远机械有限公司 | 一种列车制动用防滑器排风阀 |
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